特許6442610IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

固体電解質組成物、全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池ならびに全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池の製造方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1に記載の発明は、マトリックスポリマーとして好適なハイパーブランチポリマーを提供することを目的としている。しかし、特許文献1には、正極活物質層、固体電解質層および負極活物質層を具備する全固体二次電池は開示されていない。
全固体二次電池に用いる電極活物質および固体電解質はいずれも固体粒子である。そのため、電極活物質同士、固体電解質同士、あるいは電極活物質と固体電解質との親和性(結着性)が低く、これらの固体粒子の間には微細な隙間が生じやすい。この隙間はイオン伝導性を低下させる要因となる。隙間の影響を抑え、固体粒子間(固体―固体界面)でのイオン伝導性を高めるには、全固体二次電池を加圧状態で使用する必要がある。 本発明は、全固体二次電池の層(正極活物質層、固体電解質層および/または負極活物質層)の形成に用いることにより、層中の固体粒子間の結着性を高めることができ、加圧によらずとも、固体粒子間における優れたイオン伝導性を実現できる固体電解質組成物、この固体電解質組成物を用いた全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池を提供することを課題とする。また本発明は、この固体電解質組成物を用いた全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池の製造方法を提供することを課題とする。
ここで、「加圧によらずに」とは、加圧をせずに電池を駆動する場合または1MPa以下の圧力をかけて電池を駆動する場合を意味する。大気圧0.1MPaおよび、大気圧以上の圧力がかかる場合(1MPaまで)においても電池のシート化処理(例えばラミネート処理)に伴なう加圧目的ではない1MPa以下の圧力の印加による場合は加圧には該当しない。本明細書中で加圧とは1MPaを超える圧力を印加すること、または、1MPaを超える圧力を加えて電池を駆動することを意味する。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは課題に鑑み鋭意検討した結果、無機固体電解質を含有する組成物において、固体粒子に対し親和性を有する特定の官能基を有する樹状ポリマーを共存させることにより、組成物中における固体粒子の分散安定性を向上させることができること、この固体電解質組成物を用いて作製した全固体二次電池が固体粒子間の結着性に優れ、加圧によらずに、加圧した状態と同程度のイオン伝導性を実現できることを見出した。これ・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の固体電解質組成物は、分散安定性に優れ、全固体二次電池の層形成に用いることにより、層中の固体粒子間の結着性を高めることができ、加圧によらずとも、固体粒子間における優れたイオン伝導性を実現できる。また、本発明の全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池は、層中の固体粒子間の結着性に優れ、かつ、加圧によらずとも、固体粒子間における優れたイオン伝導性を実現できる。さらに、本発明の全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池の製造方法によれば、特性を有する本発明の全固体二次電池用電極シートおよび全固体二次電池を製造することができる。
本発明の及び他の特徴及び利点は、適宜添付の図面を参照して、下記の記載からより明らかになるであろう。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の好ましい全固体二次電池を模式化して示す縦断面図である。

【図2】図2は、実施例で利用した試験装置を模式的に示す縦断面図である。

【図3】図3は、本発明に用いることができるデンドリマーの一例を示す模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 負極集電体   2 負極活物質層   3 固体電解質層   4 正極活物質層   5 正極集電体   6 作動部位   10 全固体二次電池   11 上部支持板   12 下部支持板   13 コイン電池または全固体二次電池   14 コインケース   15 固体電解質シートまたは全固体二次電池用電極シート   S ネジ   16 コア部位   17A 枝部位   17B 枝部位   18 分岐部位   19 分子末端部

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