特許第6442611号(P6442611)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6442611チップ・ハウジングを製造するためのリード・フレームおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6442611
(24)【登録日】2018年11月30日
(45)【発行日】2018年12月19日
(54)【発明の名称】チップ・ハウジングを製造するためのリード・フレームおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/62 20100101AFI20181210BHJP
【FI】
   H01L33/62
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-531726(P2017-531726)
(86)(22)【出願日】2016年1月7日
(65)【公表番号】特表2018-501655(P2018-501655A)
(43)【公表日】2018年1月18日
(86)【国際出願番号】EP2016050221
(87)【国際公開番号】WO2016110545
(87)【国際公開日】20160714
【審査請求日】2017年7月6日
(31)【優先権主張番号】102015100262.0
(32)【優先日】2015年1月9日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】599133716
【氏名又は名称】オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Osram Opto Semiconductors GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】ブランドル マルチン
(72)【発明者】
【氏名】ゲブール トビアス
【審査官】 吉野 三寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−232508(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102012104882(DE,A1)
【文献】 特開2014−150244(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0157297(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チップ・パッケージ(600)を製造するためのリード・フレーム(100、1100)であって、
バー(300)によって互いに接続されている第1のリード・フレーム・セクション(200)と第2のリード・フレーム・セクション(200)とを含み、
前記バー(300)が、第1の長手セクション(310)と、第2の長手セクション(320)と、第3の長手セクション(330)とを含み、
前記第1の長手セクション(310)が、前記第1のリード・フレーム・セクション(200)の外縁(201)に垂直に隣接し、前記第3の長手セクション(330)が、前記第2のリード・フレーム・セクション(200)の外縁(201)に垂直に隣接し、
前記第1の長手セクション(310)および前記第3の長手セクション(330)が、互いに平行に配向されており、
前記第1の長手セクション(310)および前記第2の長手セクション(320)が、180°に等しくない、かつ90°に等しくない角度(340)を作り、
前記リード・フレーム(100、1100)が、平面的に構成される、
リード・フレーム(100、1100)。
【請求項2】
前記第1のリード・フレーム・セクション(200)が、さらなるバー(300)によってさらなるリード・フレーム・セクション(200)に接続され、
前記さらなるバー(300)がすべて、それぞれ、第1の長手セクション(310)と、第2の長手セクション(320)と、第3の長手セクション(330)とを含み、
前記さらなるバー(300)の前記第1の長手セクション(310)がすべて、前記第1のリード・フレーム・セクション(200)に隣接し、
各さらなるバー(300)の前記第1の長手セクション(310)および前記第3の長手セクション(330)が、それぞれ互いに平行に配向されており、
各さらなるバー(300)の前記第1の長手セクション(300)および前記第2の長手セクション(320)が、それぞれ180°に等しくない角度(340)を作る、
請求項1記載のリード・フレーム(100、1100)。
【請求項3】
前記リード・フレーム(100、1100)が、QFNチップ・パッケージ(600)の製造のために提供される、
請求項1または請求項2に記載のリード・フレーム(100、1100)。
【請求項4】
前記リード・フレーム(100、1100)が、光電子部品(10、20)用のチップ・パッケージ(600)の製造のために提供される、
請求項1〜のいずれか一項に記載のリード・フレーム(100、1100)。
【請求項5】
チップ・パッケージ(600)を製造するための方法であって、
請求項1〜のいずれか一項に記載のリード・フレーム(100、1100)を提供するステップと、
前記リード・フレーム(100、1100)をモールド体(400)に埋め込むステップと、
前記モールド体(400)および前記リード・フレーム(100、1100)を分割し、前記バー(300)が切断されるステップと
を有する、方法。
【請求項6】
前記バー(300)が前記第1の長手セクション(310)および/または前記第3の長手セクション(330)で切断される、
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記バー(300)が、前記バー(300)の前記第1の長手セクション(310)に垂直に配向されている方向に切断される、
請求項またはに記載の方法。
【請求項8】
光電子部品(10、20)を製造するための方法であって、
前記方法が、請求項のいずれか一項に記載の方法によるチップ・パッケージ(600)の製造を含み、
前記方法が、
光電子半導体チップ(500)を前記リード・フレーム(100、1100)のセクションに配置するさらなるステップ
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チップ・パッケージを製造するための、特許請求項1に記載のリード・フレーム、チップ・パッケージを製造するための、特許請求項7に記載の方法、および光電子部品を製造するための、特許請求項10に記載の方法に関する。
【0002】
本特許出願は、その開示の内容が参照により本明細書に組み込まれる、ドイツ特許出願第10 2015 100 262.0号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0003】
モールド体(molded body)にリード・フレームを埋め込むことによって電子部品、たとえば、光電子部品のパッケージを製造することが知られている。そのようなリード・フレームは、その後の処理ステップで切断されるバーによって互いに接続されている個々のリード・フレーム・セクションを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チップ・パッケージを製造するためのリード・フレームを提供することが、本発明の目的である。この目的は、請求項1の特徴を有するリード・フレームによって達成される。本発明の別の目的は、チップ・パッケージを製造するための方法を提供することである。この目的は、請求項7の特徴を有する方法によって達成される。本発明の別の目的は、光電子部品を製造するための方法を提供することである。この目的は、請求項10の特徴を有する方法によって達成される。従属請求項において、様々な改良が明記されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
チップ・パッケージを製造するためのリード・フレームは、第1のリード・フレーム・セクションと、第2のリード・フレーム・セクションとを含み、これらはバーによって互いに接続されている。バーは、第1の長手セクションと、第2の長手セクションと、第3の長手セクションとを含む。第1の長手セクションは、第1のリード・フレーム・セクションに隣接する。第3の長手セクションは、第2のリード・フレーム・セクションに隣接する。第1の長手セクションおよび第3の長手セクションは、互いに平行に配向されている。第1の長手セクションおよび第2の長手セクションは、180°に等しくない角度を作る。リード・フレームは、平面的に構成される。
【0006】
バーの第1の長手セクションに対して、およびバーの第3の長手セクションに対して傾斜した第2の長手セクションを有する、リード・フレーム・セクションを接続するバーの構成によって、バーは、弾性的に変形可能な曲げばねを形成する。バーは、リード・フレームの第1のリード・フレーム・セクションと第2のリード・フレーム・セクションとの間で曲げばねとして機能して、リード・フレームの平面におけるリード・フレームの弾性的なサイズ変化を可能にする。これにより、リード・フレームは、リード・フレームが埋め込まれたモールド体の、温度変化によって引き起こされるサイズ変化に適応することが可能になる。このようにして、リード・フレームとモールド体との間でモールド体のサイズ変化に起因する応力が有利には軽減され、したがって、モールド体の反りもまた軽減され得る。
【0007】
バーの、第1の長手セクションに対して、および第3の長手セクションに対して、斜めに配置された第2の長手セクションにより、リード・フレームの第1のリード・フレーム・セクションおよび第2のリード・フレーム・セクションを、第1のリード・フレーム・セクションの外縁および第2のリード・フレーム・セクションの外縁に対して平行でも、垂直でもなく配向された方向に互いに接続することが可能になる。このようにして、リード・フレームは、機械的安定性を向上させることができる。特に、それにより、リード・フレームが複数のリード・フレーム・セクションにわたって直線に延びるスリットを有することを回避することが可能になる。結果として得られるリード・フレームの機械的安定性の向上により、たとえば、リード・フレームへのコーティングの塗布中に、およびモールド体へのリード・フレームの埋め込み中に、有利には、リード・フレームの扱いおよび処理が簡単になる。
【0008】
第1の長手セクションおよび第2の長手セクションはまた、90°に等しくない角度を作る。この結果として、バーの第2の長手セクションおよび第3の長手セクションもまた、90°に等しくない角度を作る。
【0009】
リード・フレームの一実施形態では、第1の長手セクションは、第1のリード・フレーム・セクションの外縁に垂直に隣接する。これは、第1のリード・フレーム・セクションの外縁に平行な分離平面に沿ってバーを切断することを可能にする。分離平面は、バーの第1の長手セクションに垂直に、バーの第1の長手セクションを通って広がる。このようにして、バーを切断するときに形成される切断縁部は、バリ形成が低減され、腐食される面積が最小限に抑えられ、また短絡のリスクが最小限に抑えられるように、有利には最小断面積を有する。さらに、このようにして形成されるバー切断縁部は、バーの切断縁部の領域でチップ・パッケージが機械的脆弱化するリスクが軽減されるように、第1のリード・フレーム・セクションによって安定させたチップ・パッケージのセクションにある第1のリード・フレーム・セクションの外縁に横方向に隣接して配置される。
【0010】
リード・フレームの一実施形態では、第3の長手セクションは、第2のリード・フレーム・セクションの外縁に垂直に隣接する。これにより、第2のリード・フレーム・セクションの外縁に平行な分離平面に沿ってバーを切断することも可能になる。分離平面は、第3の長手セクションに垂直に、バーの第3の長手セクションを通って広がる。
【0011】
リード・フレームの一実施形態では、第1のリード・フレーム・セクションは、さらなるバーによってさらなるリード・フレーム・セクションに接続される。この場合、さらなるバーはすべて、それぞれ、第1の長手セクションと、第2の長手セクションと、第3の長手セクションとを含む。さらなるバーの第1の長手セクションはすべて、第1のリード・フレーム・セクションに隣接する。各さらなるバーの第1の長手セクションおよび第3の長手セクションは、それぞれ、互いに平行に配向されている。各さらなるバーの第1の長手セクションおよび第2の長手セクションは、それぞれ、180°に等しくない角度を作る。有利には、したがってさらなるバーも、弾性的に変形可能な曲げばねとして機能し、リード・フレームの平面におけるリード・フレームのサイズ変化を可能にする。複数のバーによって、リード・フレームのリード・フレーム・セクションの機械的に安定した接続が得られる。
【0012】
リード・フレームの一実施形態では、リード・フレームは、QFNチップ・パッケージの製造のために提供される。次いで、第1のリード・フレーム・セクションの下側、および第2のリード・フレーム・セクションの下側が、たとえば、チップ・パッケージのはんだコンタクト・パッドを形成してもよい。
【0013】
リード・フレームの一実施形態では、リード・フレームは、光電子部品用のチップ・パッケージの製造のために提供される。たとえば、リード・フレームは、発光ダイオード部品用のチップ・パッケージの製造のために提供されてもよい。
【0014】
チップ・パッケージを製造するための方法は、上述のタイプのリード・フレームを提供するステップと、リード・フレームをモールド体に埋め込むステップと、モールド体およびリード・フレームを分割し、バーが切断されるステップとを含む。
【0015】
有利には、この方法の間のリード・フレームをモールド体に埋め込むステップは、リード・フレームの高い機械的安定性および接続剛性によって容易にされる。リード・フレームの平面におけるリード・フレームのサイズの変化は、リード・フレームの平面において弾性的に変形可能な曲げばねとしてバーを構成することによって可能にされる。これは有利には、モールド体にリード・フレームを埋め込んだ後に、たとえば温度変化によって引き起こされた、モールド体のサイズ変化にリード・フレームが適応することを可能にし、したがって、サイズ変化に起因するリード・フレームの応力およびモールド体の応力、ならびに結果として生じるモールド体の望ましくない反りが、軽減される。
【0016】
この方法では、有利には、モールド体の分割およびリード・フレームの分割は、バーの第1の長手セクションに垂直にまたは第3の長手セクションに垂直に配向され、バーの第1の長手セクションまたは第3の長手セクションを通って広がる分離平面に沿ってバーを切断することができるということによって、容易にされる。バーの切断時に形成されるバーの切断表面は、したがって、最小サイズを有する。これは同時に、バーの切断表面におけるバリ形成が最小限に抑えられ、バーの腐食される切断表面のサイズが最小限に抑えられ、切断表面の形成に関連する短絡のリスクが軽減されるという利点をもたらす。バーの切断時に形成されるバーの切断表面は、さらに有利には、切断表面の領域におけるモールド体の機械的脆弱化のリスクが低くなるように、リード・フレームのリード・フレーム・セクションに横方向に隣接して、したがって、このリード・フレーム・セクションによって機械的に安定したモールド体のセクションに配置される。
【0017】
本方法の一実施形態では、バーは、第1の長手セクションで、および/または第3の長手セクションで、切断される。有利には、これにより、リード・フレームのリード・フレーム・セクションの外縁に平行に、かつ、バーの第1の長手セクションにおよび/または第3の長手セクションに垂直に配向されている分離平面上でバーを切断することが可能になる。
【0018】
本方法の一実施形態では、バーは、バーの第1の長手セクションに垂直に配向されている方向に、切断される。バーの切断時に形成されるバーの切断表面は、したがって有利には、最小サイズを有する。
【0019】
光電子部品を製造するための方法は、上述のタイプのチップ・パッケージを製造するための方法、および、リード・フレームのセクションに光電子半導体チップを配置するさらなるステップを含む。光電子半導体チップは、この場合、たとえば、発光ダイオード・チップ(LEDチップ)であってもよい。有利には、チップ・パッケージを製造するための方法の、誤差に対する感受性を低減させることにより、この方法で高い歩留まりを達成することができ、それによって本方法を経済的に実現することができる。
【0020】
本発明の上述の特性、特徴、および利点、ならびにそれらが達成される方法は、それぞれ概略表現において、図面とともにより詳細に説明する例示的な実施形態の以下の説明とともにさらに明らかに、かつ容易に理解できるものとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】リード・フレームの一部の平面図である。
図2】モールド体に埋め込まれた後のリード・フレームの一部の平面図である。
図3】モールド体から形成された第1の光電子部品の平面図である。
図4】さらなるリード・フレームの一部の平面図である。
図5】第2の光電子部品の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、リード・フレーム100の上側101の平面図の概略表現を示す。リード・フレーム100は、多数のチップ・パッケージの製造のために提供される。チップ・パッケージは、たとえば、電子部品用の、特に光電子部品用の、たとえば、発光ダイオード部品(LED部品)用のパッケージとして使用されてもよい。チップ・パッケージは、たとえば、QFN(Quad Flat No Leads)チップ・パッケージであってもよい。
【0023】
リード・フレーム100は、上側101と、上側101の反対側に位置する下側とがある、本質的にフラットな、平面形状を有する。リード・フレーム100は、たとえば、薄い金属板、たとえば、銅板から製造されてもよい。リード・フレーム100は、リード・フレームの上側101からリード・フレーム100の下側までリード・フレーム100を貫通する開口部を含む。開口部は、たとえば、エッチング法を用いて、またはスタンピング法によって形成されていてもよい。
【0024】
リード・フレーム100は、導電性材料、たとえば、銅を含む。さらに、リード・フレーム100の表面は、たとえば、はんだとのリード・フレーム100の濡れ性を向上させるために、および/またはリード・フレーム100の光反射率を向上させるために使用される場合がある、別の導電性材料の導電性コーティング(めっき)を含んでもよい。コーティングが、開口部の内側領域に形成されるリード・フレーム100の側縁部もまた覆うように、リード・フレーム100のコーティングは、リード・フレーム100を貫通する開口部が作成されるまで塗布されないことが好ましい。
【0025】
リード・フレーム100を貫通する開口部は、リード・フレーム100をさらに分割して、バー300によって互いに接続されている多数のリード・フレーム・セクション200にする。リード・フレーム100のリード・フレーム・セクション200は、規則的な格子配置で配置され、そのうちの第1の列110、第2の列120、第3の列130、第1の行140、および第2の行150が図1に示されている。リード・フレーム100は、さらなる列およびさらなる行を含んでもよい。リード・フレーム100のすべてのリード・フレーム・セクション200およびバー300は、共通平面に配置される。
【0026】
リード・フレーム100のリード・フレーム・セクション200は、アノード・セクション210と、カソード・セクション220とを含む。リード・フレーム100のすべてのアノード・セクション210は、本質的に互いに等しく構成される。リード・フレーム100のすべてのカソード・セクション220もまた、本質的に互いに等しく構成される。
【0027】
アノード・セクション210、およびアノード・セクション210の隣りのカソード・セクション220が、それぞれリード・フレーム100のセクション・ペア230を形成する。セクション・ペア230は、リード・フレーム100の列110、120、130、および行140、150の各公差点に配置される。リード・フレーム100のすべてのセクション・ペア230は、本質的に互いに等しく構成される。リード・フレーム100の各セクション・ペア230は、チップ・パッケージの製造を目的としている。
【0028】
図1に示す例では、リード・フレーム100のリード・フレーム・セクション200は、それぞれ、外縁201のある矩形形状を有する。この例では、アノード・セクション210は、カソード・セクション220よりも大きいように構成されるが、これは絶対に必要というわけではない。矩形以外に、たとえば、外縁201を有する他の多角形で、リード・フレーム・セクション200を構成することも可能である。
【0029】
リード・フレーム100の各リード・フレーム・セクション200は、バー300によって、複数の隣接するさらなるリード・フレーム・セクション200に接続される。しかしながら、セクション・ペア230のアノード・セクション210およびカソード・セクション220はそれぞれ、直接的ではないが単に隣接するセクション・ペア230の隣接するリード・フレーム・セクション200によって、互いに接続される。
【0030】
第2の列120の第2の行150の交差点に配置されたセクション・ペア230のカソード・セクション220は、第1のバー300、301によって、第2の列120および第1の行140に配置されたセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続される。さらに、第2の列120および第2の行150に配置されたセクション・ペア230のカソード・セクション220は、第2のバー300、302によって、第3の列130および第2の行150に配置されているセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続される。第2の列120および第2の行150に配置されたセクション・ペア230のアノード・セクション210は、第3のバー300、330によって、第3の列130および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続される。
【0031】
リード・フレーム100のさらなるセクション・ペア230はすべて、第1のバー300、301、第2のバー300、302、および第3のバー300、303によって、それらの隣接するセクション・ペア230のリード・フレーム・セクション200に、対応する方法で接続される。第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210は、したがって、さらなる第1のバー300、301によって、リード・フレーム100の第2の列120の第3の行に配置されているセクション・ペア230のカソード・セクション220(一部しか見えない)にさらに接続される。第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210は、さらなる第2のバー300、302によって、第1の列110および第2の行150にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220にさらに接続される。さらに、第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210は、さらなる第3のバー300、303によって、第1の列110および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続される。
【0032】
リード・フレーム100の各バー300は、長手方向に沿って延び、バー300によって接続されるリード・フレーム・セクション200の一方から、バー300によって接続されるリード・フレーム・セクション200の他方に延びるバーとして構成される。各バー300は、この場合、その長手方向に沿って、第1の長手セクション310、第2の長手セクション320、および第3の長手セクション330にさらに分割される。個々の長手セクション310、320、330はそれぞれ、直線に構成されることが好都合である。第1の長手セクション310は、第2の長手セクション320に隣接する。第2の長手セクション320は、第3の長手セクション330に隣接する。第1の長手セクション310は、バー300によって接続されたリード・フレーム・セクション200のうちの1つの外縁201に隣接する。第3の長手セクション330は、バー300によって接続されたリード・フレーム・セクション200のうちの他方の外縁210に隣接する。好ましくは、第1の長手セクション310および第3の長手セクション330はそれぞれ、それぞれの長手セクション310、330によって垂直に接続されたリード・フレーム・セクション200の外縁201に隣接する。示した例では、バー300は、分岐なしで構成されている。
【0033】
リード・フレーム100の第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220を、リード・フレーム100の第3の列130および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続する第2のバー300、302の第1の長手セクション310は、たとえば、第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220の外縁201に垂直に隣接する。この第2のバー300、302の第3の長手セクション330は、リード・フレーム100の第3の列130および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210の外縁201に垂直に隣接する。
【0034】
各バー300の第1の長手セクション310および第3の長手セクション330は、互いに平行に配向されている。各バー300の第1の長手セクション310および第2の長手セクション320は、180°に等しくない角度340を作る。したがって各バー300の第2の長手セクション320および第3の長手セクション330もまた、この角度340を作る。好ましくは、角度340はまた、90°に等しくなく、90°と180°との間である。各バー300では、したがって第2の長手セクション320は、第1の長手セクション310に対して、および第3の長手セクション330に対して、斜めに配置される。バー300は、第1の長手セクション310と第2の長手セクション320との間、および第2の長手セクション320と第3の長手セクション330との間の遷移領域に屈曲部を有する。
【0035】
角度340は、異なるバー300ごとに異なる値を有してもよい。たとえば、角度340は、リード・フレーム100のすべての第1のバー300、301に第1の値を、すべての第2のバー300、302に第2の値を、すべての第3のバー300、303に第3の値を有してもよい。
【0036】
図1に示すリード・フレーム100の例では、バー300はそれぞれ、第2の長手セクション320に配置される回転起点を中心とした180°の角度の回転に関して回転対称に構成される。しかしながら、バー300が回転対称とならないように、バー300の第1の長手セクション310および第3の長手セクション330を異なるように構成することもまた可能である。
【0037】
リード・フレーム100の第1のバー300、301は、リード・フレーム100の隣接する行140、150に配置されたセクション・ペア230のリード・フレーム・セクション200を接続する。リード・フレーム100の第2のバー300、302および第3のバー300、303は、リード・フレーム100の隣接する列110、120、130に配置されたセクション・ペア230のリード・フレーム・セクション200を接続する。図1に示すリード・フレーム100の例では、すべてのバー300、301、302、303は、第1の長手セクション310、第1の長手セクション310に平行な第3の長手セクション330、ならびに第1の長手セクション310に対して、および第3の長手セクション330に対して角度340を付けて配置されている第2の長手セクション320について説明したように構成される。しかしながら、たとえば単に、リード・フレーム100の第1のバー300、301を、または単に第2のバー300、302および第3のバー300、303を説明したように構成することもまた可能である。この場合、たとえば、リード・フレーム100の他のバー300は、傾斜した中間セクションのない直線的なバーとして構成されてもよい。
【0038】
それらの傾斜した構成のために、リード・フレーム100のバー300は、弾性的に変形可能な曲げばねを形成する。したがってバー300は、リード・フレーム100の平面に平行な方向におけるリード・フレーム100の弾性的な変形を可能にし、その間、リード・フレーム100の個々のリード・フレーム・セクション200は、互いから遠くにおよび/または互いに近づいて動かされる。
【0039】
図2は、図1の表示の時間的に後にくる処理状態におけるリード・フレーム100の図式化された平面図を示す。
【0040】
リード・フレーム100は、モールド体400に埋め込まれている。モールド体400は、モールディング、またはパッケージ体と呼ばれることもある。モールド体400は、電気絶縁材料、好ましくはプラスチック材料、たとえばエポキシ樹脂を含む。モールド体400にリード・フレーム100を埋め込むことは、たとえば、成形工程によって、特にたとえば、トランスファ・モールディングによって、または射出成形によって、実行されてもよい。この場合、リード・フレーム100は、モールド体400の材料がその周りに少なくとも部分的に成形されている。
【0041】
モールド体400は、リード・フレーム100の上側101の大部分を覆っており、リード・フレーム100開口部にも及んでいる。リード・フレーム100の下側は、モールド体400によって部分的にまたは完全に覆われていなくてもよい。
【0042】
リード・フレーム100の上側101に、モールド体400は、キャビティ420を形成する陥凹部を含む。キャビティ420の領域では、リード・フレーム100の上側101は、モールド体400の材料によって覆われていない。リード・フレーム100の各セクション・ペア230の上で、モールド体400にキャビティ420が形成される。このキャビティの領域では、それぞれのセクション・ペア230のアノード・セクション210の上側101の部分およびカソード・セクション220の上側101の部分が、それぞれ接触可能であり、モールド体400の材料によって覆われていない。
【0043】
モールド体400にリード・フレーム100を埋め込んだ後、光電子半導体チップ500が、モールド体400の各キャビティ420にそれぞれ配置される。光電子半導体チップ500は、たとえば、発光ダイオード・チップ(LEDチップ)であってもよい。各光電子半導体チップ500は、上側501と、上側501の反対側にある下側とを有する。上側501は、光電子半導体チップ500の放射放出面であってもよい。
【0044】
図2に示す例では、各光電子半導体チップ500は、それぞれのキャビティ420に露出したそれぞれのセクション・ペア230のアノード・セクション210の部分に配置される。この場合、光電子半導体チップ500の下側は、アノード・セクション210に面し、光電子半導体チップ500の下側に配置された、光電子半導体チップ500の電気接点と、それぞれのアノード・セクション210との間に導電接続が存在するように、アノード・セクション210に接続される。それぞれの光電子半導体チップ500の上側501に配置された、光電子半導体チップ500のさらなる電気接点が、それぞれのキャビティ420に露出したそれぞれのセクション・ペア230のカソード・セクション220の部分に、ボンディング・ワイヤ510によって導電接続される。しかしながら、モールド体400のキャビティ420に、光電子半導体チップ500を配置し、それらを別の方法で、リード・フレーム100のそれぞれのセクション・ペア230のそれぞれのアノード・セクション210に、およびそれぞれのカソード・セクション220に導電接続することもまた可能である。
【0045】
モールド体400のキャビティ420に光電子半導体チップ500が配置され、光電子半導体チップ500とリード・フレーム100のセクション・ペア230との間に導電接続が生成された後、モールド体400の各キャビティ420に、封止材が配置されてもよい。この場合、キャビティ420に配置された光電子半導体チップ500、およびキャビティ420に配置されたボンディング・ワイヤ510は、それぞれのキャビティ420に配置された封止材に埋め込まれる。封止材は、たとえば、シリコーン、または別の光学的に透明な材料を含んでもよく、それぞれの光電子半導体チップ500およびそれぞれのボンディング・ワイヤ510を外的影響による損傷から保護するために使用することができる。モールド体400のキャビティ420に配置された封止材はさらに、埋め込まれた波長変換粒子を含んでもよく、波長変換粒子は、それぞれの光電子半導体チップ500によって放出された電磁放射の少なくとも一部を、異なる波長を有する電磁放射に変換するために構成される。モールド体400のキャビティ420に封止材を配置することを省略することは可能である。
【0046】
リード・フレーム100のバー300は、弾性的に変形可能な曲げばねを形成し、リード・フレーム100の平面においてリード・フレーム100のサイズ変化を可能にする。これにより、モールド体400にリード・フレーム100を埋め込んだ後に、リード・フレーム100が、モールド体400の起こり得るサイズ変化に適応することが可能になる。たとえば、モールド体400は、モールド体400の形成後の冷却中に収縮を起こす場合がある。リード・フレーム100は、モールド体400のサイズ縮小に少なくとも部分的に適応することができるということによって、モールド体400の収縮中に、リード・フレーム100と、リード・フレーム100を埋め込んだモールド体400との間にはごく小さい応力が発生するにすぎない。これはまた、埋め込まれたリード・フレーム100を有するモールド体400の小さい変形および/または屈曲を生じるにすぎない。
【0047】
説明した方法の一変形形態では、リード・フレーム100の上側101がモールド体400の材料によって覆われないようにモールド体400を構成することが可能である。さらにリード・フレーム100の下側もまた、モールド体400の材料によって覆われていないままであることが好ましい。この場合のモールド体400の材料は、リード・フレーム100の上側101から下側に延びるリード・フレーム100の開口部のみを充填する。このようにして形成されたモールド体400には、キャビティ420がない。モールド体400の形成の後、光電子半導体チップ500は、図2の表示の通り、リード・フレーム100の列110、120、130および行140、150の交差点にあるセクション・ペア230上に配置される。光電子半導体チップ500およびボンディング・ワイヤ510がその中に埋め込まれる封止材が、その後、リード・フレーム100の上側101に配置されてもよい。リード・フレーム100の上側101への封止材の配置は、たとえば、成形法によって実行されてもよい。
【0048】
図2に表す処理状態に続く処理ステップにおいて、モールド体400およびモールド体400に埋め込まれたリード・フレーム100は、個々の第1の光電子部品10の個々のチップ・パッケージ600を形成するために分割される。図3は、このようにして形成された第1の光電子部品10の1つの平面図の概略表現を示す。
【0049】
モールド体400の、およびモールド体400に埋め込まれたリード・フレームの分割は、垂直分離平面160、165および水平分離平面170、175に沿って実行される。垂直分離平面160、165は、リード・フレーム100の列110、120、130間に広がる。水平分離平面170、175は、リード・フレーム100の行140、150間に広がる。リード・フレーム100の各2つの隣接する列110、120、130間に、第1の垂直分離平面160の1つが、これらの列110、120、130間に延びる第2のバー300、302および第3のバー300、303の第1の長手セクション310を通って広がる。第1の垂直分離平面160は、この場合、第1の垂直分離平面160で切断されるバー300、302、303の第1の長手セクション310に垂直に配向されている。リード・フレーム100の各2つの隣接する列110、120、130間に、さらに第2の分離平面165が、2つの列110、120、130間に延びる第2のバー300、302および第3のバー300、303の第3の長手セクション330を通って広がる。第2の垂直分離平面165は、この場合、第2垂直分離平面165で切断されるバー300、302、303の第3の長手セクション330に垂直に配向されている。リード・フレーム100の各2つの隣接する行140、150間に、第1の水平分離平面170の1つが、リード・フレーム100のこれらの2つの部分140、150の間に延びる第1のバー300、301の第3の長手セクション330を通って広がり、この場合、これらのバー300、301の第3の長手セクション330に垂直に配向されている。さらに、いずれの場合にも第2の水平分離平面175の1つが、リード・フレーム100のすべての隣接する行140、150間において、それぞれの行140、150間に延びる第1のバー300、301の第1の長手セクション310を通って広がり、この場合、これらの第1のバー300、301の第1の長手セクション310に垂直に配向されている。
【0050】
モールド体400の、およびモールド体400に埋め込まれたリード・フレーム100のバー300の、分離平面160、165、170、175に沿ったカッティングは、たとえば、ソーイング工程によって実行されてもよい。リード・フレーム100のバー300は、この場合、それぞれそれらの第1の長手セクション310およびそれらの第3の長手セクション330において垂直方向にあるので、この場合、バー300の領域に、非常に小さいバリ形成しか発生せず、したがって短絡の危険も小さいものでしかない。さらに、分離平面160、165、170、175に形成される、バー300の切断縁部は、垂直切断のために最小面積を有するにすぎず、したがって、このようにして形成されるチップ・パッケージ600の腐食感受性は最小にされる。
【0051】
モールド体400の、およびモールド体400に埋め込まれたリード・フレーム100の切断中に、モールド体400の、2つの関連する垂直分離平面160、165の間にそれぞれ配置されている部分、および2つの関連する水平分離平面170、175の間にそれぞれ配置されている部分、ならびに、モールド体400のこれらの部分に埋め込まれた、リード・フレーム100のバー300の第2の長手セクション320が、取り除かれる。
【0052】
モールド体400の、およびモールド体400に埋め込まれたリード・フレーム100の切断によって形成されたチップ・パッケージ600は、それぞれ、モールド体400のモールド体セクション410と、このモールド体セクション410に埋め込まれた、リード・フレーム100のリード・フレーム・セクション200のセクション・ペア230とを含む。各チップ・パッケージ600のモールド体セクション410は、キャビティ420の1つを含む。チップ・パッケージ600、およびキャビティ420に配置され、場合によっては封止材に埋め込まれた光電子半導体チップ500は、第1の光電子部品10を形成する。
【0053】
モールド体400およびリード・フレーム100の分割によって形成される各チップ・パッケージ600は、リード・フレーム100のバー300の、第1の長手セクション310の部分、および第3の長手セクション330の部分のみを含む。したがって、チップ・パッケージ600のセクション・ペア230のアノード・セクション210とカソード・セクション220との間にある、チップ・パッケージ600のモールド体セクション410の部分に延びるバー300の部分はない。特に、モールド体セクション410のこの領域において、チップ・パッケージ600のモールド体セクション410の外側縁部に露出されるバー300の切断表面がない。したがって有利には、モールド体セクション410のこの領域において、チップ・パッケージ600のモールド体セクション410の機械的脆弱化が回避される。
【0054】
たとえば、第1の光電子部品10は、表面実装用の、たとえば、リフローはんだ付けによる表面実装用の、SMT部品として提供されてもよい。この場合、第1の光電子部品10のチップ・パッケージ600の下側で露出されている、チップ・パッケージ600のアノード・セクション210およびカソード・セクション220の下側の露出されたセクションが、第1の光電子部品10のはんだ接触面として使用されてもよい。
【0055】
図4は、リード・フレーム1100の平面図の図式化した表現を示す。リード・フレーム1100は、図1のリード・フレーム100との大きい類似性を有する。リード・フレーム100に存在する構成部分に対応するリード・フレーム1100の構成部分は、図4において、図1と同じ参照符号を与えられている。図4のリード・フレーム1100と図1のリード・フレーム100との違いについてのみ、以下で説明する。リード・フレーム1100は、第2の光電子部品のチップ・パッケージ600の製造のために使用されてもよく、その場合、製造は、図1から図3を用いて説明した方法により行われてもよい。
【0056】
リード・フレーム1100は、リード・フレーム1100が、第1のバー300、301、第2のバー300、302、および第3のバー300、303に加えて第4のバー300、304、および第5のバー300、305も含むという点において、リード・フレーム100とは異なる。第4のバー300、304は、それぞれ、セクション・ペア230のカソード・セクション220から隣接するセクション・ペア230のカソード・セクション220まで延びる。たとえば、第4のバー300、304の1つが、リード・フレーム100の、第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220から、第3の列130および第2の行150にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220まで延びる。この場合の第4のバー300、304の第1の長手セクション310は、第2の列120にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220の外縁201の1つに垂直に隣接し、第4のバー300、304の第3の長手セクション330は、第3の列130にあるセクション・ペア230のカソード・セクション220の外縁201の1つに垂直に隣接する。
【0057】
第5のバー300、305は、第3のバー300、303に平行に延び、それぞれ、セクション・ペア230のアノード・セクション210を、隣接するセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続する。たとえば、第5のバー300、305の1つが、リード・フレーム100の第2の列120および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210を、第3の列130および第2の行150にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210に接続する。この場合のこの第5のバー300、305の第1の長手セクション310は、第2の列120にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210の外縁201の1つに垂直に隣接する。この第5のバー300、305の第3の長手セクション330は、リード・フレーム100の第3の列130にあるセクション・ペア230のアノード・セクション210の外縁201の1つに垂直に隣接する。
【0058】
リード・フレーム1100では、第4のバー300、304および第5のバー300、305は、他のバー300のように構成され、したがって、同様に弾性的に変形可能な曲げばねとして機能する。しかしながら、リード・フレーム1100のバー300の数がより多いために、リード・フレーム1100は、リード・フレーム100に比べて弾性および柔軟性が低下し、したがって、リード・フレーム100に比べて機械的安定性が向上する。それ対応して、リード・フレーム1100の剛性をさらに高めるために、さらなるバー300とともにリード・フレーム1100を構成することが可能である。
【0059】
図5は、第2の光電子部品20の概略平面図を示し、第2の光電子部品20は、リード・フレーム1100から製造されたチップ・パッケージ600を含む。チップ・パッケージ600は、チップ・パッケージ600のモールド体セクション410に埋め込まれたセクション・ペア230のリード・フレーム・セクション200に隣接する、バー300の、第1の長手セクション310の部分および第3の長手セクション330の部分のみを含む。
【0060】
本発明について、好ましい例示的な実施形態を用いて示し、詳細に説明した。しかしながら、本発明は、開示した例示に限定されない。そうではなく、そこから当業者によって本発明の保護範囲から逸脱することなく他の変形物が導き出されてもよい。
【符号の説明】
【0061】
10 第1の光電子部品
20 第2の光電子部品
100 リード・フレーム
101 上側
110 第1の列
120 第2の列
130 第3の列
140 第1の行
150 第2の行
160 第1の垂直分離平面
165 第2の垂直分離平面
170 第1の水平分離平面
175 第2の水平分離平面
200 リード・フレーム・セクション
201 外縁
210 アノード・セクション
220 カソード・セクション
230 セクション・ペア
300 バー
301 第1のバー
302 第2のバー
303 第3のバー
304 第4のバー
305 第5のバー
310 第1の長手セクション
320 第2の長手セクション
330 第3の長手セクション
340 角度
400 モールド体
410 モールド体セクション
420 キャビティ
500 光電子半導体チップ
501 上側
510 ボンディング・ワイヤ
600 チップ・パッケージ
1100 リード・フレーム
図1
図2
図3
図4
図5