特許第6442684号(P6442684)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6442684
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】塗布体付き容器
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/04 20060101AFI20181217BHJP
   B43K 3/00 20060101ALI20181217BHJP
   B43K 8/20 20060101ALI20181217BHJP
   B05C 17/00 20060101ALI20181217BHJP
   B05C 17/03 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   A45D34/04 540
   A45D34/04 510C
   A45D34/04 530
   B43K3/00 J
   B43K8/20
   B05C17/00
   B05C17/03
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-831(P2015-831)
(22)【出願日】2015年1月6日
(65)【公開番号】特開2016-123749(P2016-123749A)
(43)【公開日】2016年7月11日
【審査請求日】2017年11月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】591147339
【氏名又は名称】株式会社トキワ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(72)【発明者】
【氏名】田中 正弘
【審査官】 村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2007−522964(JP,A)
【文献】 特許第5566518(JP,B1)
【文献】 特開2005−186997(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3011335(JP,U)
【文献】 実開昭51−048164(JP,U)
【文献】 実開昭56−089486(JP,U)
【文献】 実開昭50−017560(JP,U)
【文献】 実開昭61−187275(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/04
B05C 17/00
B05C 17/03
B43K 3/00
B43K 8/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内に収容された液状物を含浸体を介して容器先端に配置された塗布体に送り当該塗布体により前記液状物を塗布する塗布体付き容器であって、
前記塗布体は、前記容器先端の前記液状物の出口に回転可能に配置され、前記含浸体に接触する円盤状の塗布体であり、
前記塗布体の軸線方向視において前記塗布体の軸心が前記容器先端の中心軸線からずれており、
前記塗布体を覆うキャップを前記容器に装着したときに、前記塗布体の軸心が前記中心軸線からずれている側の前記塗布体の外周部の一部が前記キャップの内周面と接触し、この接触している側とは前記中心軸線を挟んだ反対側の前記キャップの内周面と前記塗布体の外周部とは離間していることを特徴とする塗布体付き容器。
【請求項2】
前記容器は、その先端側の外周面に、前記キャップの開放端側の内周面に接触しキャップの挿脱をガイドするガイド面を有し、
前記キャップを引き抜くにあたって、前記塗布体の前記含浸体に接触している部分が、前記塗布体の軸心を挟んだ反対側の塗布位置へ回転するまで、前記ガイド面が、前記キャップを引き抜き方向に真っ直ぐにガイドすることを特徴とする請求項1記載の塗布体付き容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布体付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、塗布体付き化粧料容器として、容器内に収容された液状化粧料を中継芯を介して容器先端に配置された塗布体に送り当該塗布体により液状化粧料を塗布するものが知られている。以下の特許文献1に記載の塗布体付き化粧料容器は、塗布体を、中継芯に接触する円盤状の塗布体として容器先端の液状化粧料の出口に回転可能に配置し、この円盤状の塗布体が塗布の際に回転することによって、綺麗な線を描けるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5566518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、塗布体を覆うキャップを塗布を開始すべく容器から取り外したときに、円盤状の塗布体に液状化粧料が付着している部分は、中継芯に接触している部分であるから、中継芯に接触している部分の反対側で皮膚に押し当てる部分には、液状化粧料が付着していない。従って、描き始めにあっては、液状化粧料の付いていない部分から線を描くため、液状化粧料が付着している部分が回転して皮膚に当たるまでの間、液状化粧料の付いていない無駄な線を描くことになる。このような場合、線を重ね描きする必要がある。
【0005】
そこで、本発明は、液状化粧料を始めとした液状物の付いている線を描き始めから描くことができる塗布体付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による塗布体付き容器は、容器内に収容された液状物を含浸体を介して容器先端に配置された塗布体に送り当該塗布体により液状物を塗布する塗布体付き容器であって、塗布体は、容器先端の液状物の出口に回転可能に配置され、含浸体に接触する円盤状の塗布体であり、塗布体の軸線方向視において塗布体の軸心が容器先端の中心軸線からずれており、塗布体を覆うキャップを容器に装着したときに、塗布体の軸心が中心軸線からずれている側の塗布体の外周部の一部がキャップの内周面と接触し、この接触している側とは中心軸線を挟んだ反対側のキャップの内周面と塗布体の外周部とは離間していることを特徴としている。
【0007】
このような塗布体付き容器によれば、円盤状の塗布体の軸線方向視において塗布体の軸心が容器先端の中心軸線からずれていると共に、塗布体を覆うキャップを容器に装着したときに塗布体の外周部の一部がキャップの内周面と接触しているため、キャップを引き抜くと、キャップの内周面に接触している塗布体が擦られながら回転する。このため、塗布体の含浸体に接触していた部分を、塗布体の軸心を挟んだ反対側の塗布位置へ位置させることができる。その結果、液状物の付いている線を描き始めから描くことができる。
【0008】
ここで、容器は、その先端側の外周面に、キャップの開放端側の内周面に接触しキャップの挿脱をガイドするガイド面を有し、キャップを引き抜くにあたって、塗布体の含浸体に接触している部分が、塗布体の軸心を挟んだ反対側の塗布位置へ回転するまで、ガイド面が、キャップを引き抜き方向に真っ直ぐにガイドする構成を採用するのが好ましい。このような構成を採用した場合、キャップが容器のガイド面にガイドされながら真っ直ぐに引き抜かれて確実に円盤状の塗布体が回転し、塗布体の含浸体に接触していた部分が、塗布体の軸心を挟んだ反対側の塗布位置へ位置する。このため、液状物の付いている線を描き始めから確実に描くことができる。
【発明の効果】
【0009】
このように本発明によれば、液状物の付いている線を描き始めから描くことができる塗布体付き容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る塗布体付き容器の外観を示す斜視図である。
図2図1に示す塗布体付き容器の要部の縦断面図である。
図3図2のIII-III矢視図である。
図4図1の状態からキャップを取り外した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明による塗布体付き容器の好適な実施形態について図1図4を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る塗布体付き容器の斜視図、図2及び図3は、塗布体付き容器の各縦断面図、図4は、キャップを取り外した容器を示す斜視図であり、本実施形態の塗布体付き容器は、液状物を収容し使用者が必要に応じて適宜容器先端の塗布体5により塗布するものである。
【0012】
塗布体付き容器は、ここでは、液状化粧料を被塗布部である皮膚等に塗布する際に用いられる液状化粧料容器であり、特に、アイライナーのように瞼に細い線を描いたり、アイブロウのように眉毛の細い線を描くのに好適なものである。
【0013】
図1図4に示すように、塗布体付き液状化粧料容器100は、容器を構成する容器本体1及び先筒2と、容器本体1内に収容された中綿3と、容器本体1及び先筒2内に収容された含浸体としての中継芯4と、先筒2の先端に装着された塗布体5と、塗布体5を覆うように容器に着脱可能に装着されたキャップ10と、を概略備える。
【0014】
容器本体1は、例えばPP等から形成され、図2図4に示すように、先細の段付き円筒状に構成される。この容器本体1は、その段差部1aより後側の筒孔に、液状化粧料を含浸した中綿3を収容すると共に、その後端の開口が、尾栓7を装着することにより閉じられている。また、容器本体1は、先端側の外周面に、キャップ10を装着するための円環状の凹部1eを備える。そして、容器本体1の凹部1eより前側の外周面(先端側の外周面)は、キャップ10の開放端側の内周面に接触し当該キャップ10の挿脱をガイドするためのガイド面1sとされる。このガイド面1sは、断面円形を成す外周面が軸線方向に真っ直ぐに延びる形状となっている。
【0015】
先筒2は、例えばPP等から形成され、後半部2aが円筒状に構成されると共に、これより前側が扁平筒状部2bとされる。扁平筒状部2bは、後半部2aに対し段差部2cを介して外面が拡径されて横断面(軸線方向に直交する断面)略長方形の四角筒形状を呈すると共に、この横断面四角筒形状の長径側及び短径側の外面の両方が先端へ行くに従い多少内側に湾曲しながら小さくなっていく先細り形状とされている。この扁平筒状部2bの扁平な筒孔と後半部2aの円形の筒孔とは、図2に示すように、扁平な筒孔の長径側の径と円形の筒孔の径とが一致し、図3に示すように、扁平な筒孔の短径側が段差2gを介して円形の筒孔に繋がる構成となっている。
【0016】
また、図2及び図4に示すように、先筒2の先端の開口2xが液状化粧料の出口とされ、図2図4に示すように、開口縁の短径側(図2の紙面垂直方向)に、長径側(図2の上下方向)の開口縁2dよりも前方に突出する突出部2eを、一対対向して備える。この突出部2eには、塗布体5を回転可能に支持するための支持穴2fが短径方向に貫くようにそれぞれ設けられている。この支持穴2fの軸心位置については後述する。
【0017】
そして、先筒2は、円筒状の後半部2aが、容器本体1の円筒状の先端部の筒内に進入し、その段差部2cが容器本体1の先端面に突き当たり(図3参照)、この状態で、容器本体1に回転不能且つ軸線方向移動不能に装着される。また、この状態で、容器本体1の筒孔と先筒2の筒孔は連通した状態にある。
【0018】
中継芯4は、例えばやポリエステルやナイロン等を糊で固めて研磨したもので、軸線方向に延在している。図2及び図3に示すように、中継芯4は、容器本体1及び先筒2の筒孔内に配置され、その後端側の部分が中綿3に差し込まれると共に、その先端側の部分が、先筒2の先端の開口2xへ向かうように延びている。この中継芯4は、毛細管現象により中綿3の液状化粧料を吸い上げ当該中継芯4の先端へ供給する。
【0019】
塗布体5は、例えばPBS等から形成され、図2図4に示すように、円盤状に構成される。この円盤状の塗布体5は、その軸心の位置に、軸線方向外側へ突出する軸部5aをそれぞれ備える。そして、円盤状の塗布体5の厚みは、例えばアイライン等の細い線を描くのに好適な厚みとされている。なお、塗布体5の形状は、これに限定されるものではなく、要は、円盤状であれば良い。
【0020】
ここで、特に本実施形態においては、図2に示すように、塗布体5の軸線方向視において、塗布体5の軸心A1が、容器先端の中心軸線A2上から外れ、当該中心軸線A2から長さLずれた位置(オフセットされた位置)にあるように、塗布体5が取り付けられている。従って、塗布体5の軸部5aを支持する先筒2の前述した支持穴2fの軸心は、塗布体5の軸線方向視において容器先端の中心軸線A2から同様にずれた位置にある。
【0021】
そして、このような先筒2の支持穴2fに塗布体5の軸部5aを装着するにあたっては、図3に示すように、先筒2の対向する突出部2e,2e同士を短径方向に多少押し広げながら、円盤状の塗布体5を突出部2e,2e同士間に押し込み、その軸部5a,5aを先筒2の支持穴2f,2fに進入させれば良く、このようにして塗布体5を先筒2の先端部に回転可能に支持させることができる。そして、この状態で、円盤状の塗布体5の外周面は、中継芯4の先端面4aに適度な力で接触した状態にある。
【0022】
なお、塗布体5を、中心軸と当該中心軸以外の円盤部分との2部品とし、中心軸以外の円盤部分に中心軸を嵌着して一体化するように構成しても良い。
【0023】
キャップ10は、図2及び図3に示すように、塗布体5等を保護するためのもので、外キャップ10aと、外キャップ10a内に配置される内キャップ10bと、を備える。
【0024】
外キャップ10aは、例えばPP等から形成され、有底円筒状に構成される。この外キャップ10aの軸線方向中程の内周面には、円環状の凸部10cが、内キャップ10bを軸線方向に係合するためのものとして設けられる。また、外キャップ10aの開放端側の内周面には、容器本体1の円環状の凹部1eに軸線方向に係合するための円環状の凸部10eが設けられる。そして、外キャップ10aの凸部10eより前側の内周面は、キャップ10の容器本体1に対する挿脱時に、容器本体1のガイド面1sにガイドされる断面円形の内周面であり、容器本体1のガイド面1sの軸線方向長と同程度の長さで軸線方向に真っ直ぐに延びている。
【0025】
内キャップ10bは、例えば、PP、又は、エラストマー樹脂、又は、NBR等のゴムから形成され、略円筒状に構成される。内キャップ10bの開放端側の端部10dは、外キャップ10aの円環状の凸部10cに軸線方向に係合すべく、円環状に外方に多少突出する形状を呈している。
【0026】
この内キャップ10bは、外キャップ10aに内挿され、その先端側の端部が、外キャップ10aの底部に突き当たり、その開放端側の端部10dが、外キャップ10aの円環状の凸部10cに当接することで、外キャップ10aに回転可能且つ軸線方向移動不能に装着される。なお、内キャップ10bは、外キャップ10aに回転不能且つ軸線方向移動不能に装着されても良い。
【0027】
そして、外キャップ10a及び内キャップ10bを備えたキャップ10は、先筒2及び容器本体1に外挿され、外キャップ10aの円環状の凸部10eが、容器本体1の円環状の凹部1eに軸線方向に係合することで、容器本体1に着脱可能に装着される。
【0028】
ここで、前述したように、塗布体5の軸線方向視において、塗布体5の軸心A1は容器先端の中心軸線A2からずれており、このずれに従って、円盤状の塗布体5の外周部の一部(図2において図示下部)が、内キャップ10bの内周面と位置Cで適度な接触圧で接触するようになっている。
【0029】
なお、ここでは、塗布体5がキャップ10の内キャップ10bの内周面に接触しているが、内キャップがないキャップの場合には、内キャップがないキャップの内周面に接触することになる。
【0030】
このように構成された塗布体付き液状化粧料容器100にあっては、中綿3に含浸された液状化粧料は、毛細管現象により中継芯4を通してその先端面4aに送り出され、先端面4aに接触している塗布体5の外周面に転写された状態にある。
【0031】
この状態から、使用者が塗布を開始すべく、キャップ10を容器本体1から引き抜くと、塗布体5の外周部の一部がキャップ10の内周面と接触しているため、塗布体5が擦られながら回転する。このため、塗布体5の中継芯4に接触していた部分(液状化粧料が転写された部分)が、塗布体5の軸心A1を挟んだ反対側の塗布位置(図2及び図3における左前方の位置)へ位置することになる。すなわち、塗布体5の液状化粧料が付いている部分が、皮膚に接触する塗布位置に位置することになる。
【0032】
この状態で、塗布体5を皮膚に押し当てると、その押し当てたところに液状化粧料が直ちに付くことになる。そして、容器を皮膚に沿って移動させ塗布体5を回転させることにより、最初の液状化粧料の付着位置から続けて液状化粧料の線を描くことができる。
【0033】
このように、本実施形態においては、円盤状の塗布体5の軸線方向視において塗布体5の軸心A1が容器先端の中心軸線A2からずれていると共に、キャップ10を容器に装着したときに塗布体5の外周部の一部がキャップ10の内周面と接触しているため、キャップ10を引き抜くと、キャップ10の内周面に接触している塗布体5が擦られながら回転し、塗布体5の中継芯4に接触していた部分を、塗布体5の軸心A1を挟んだ反対側の塗布位置へ位置させることができ、その結果、液状化粧料の付いている線を描き始めから描くことができる。
【0034】
そして、このような円盤状の塗布体5の回転により線が描かれるため、皮膚が引っ張られることがなく使用感が良く、且つ、線が飛び飛びになることがなく綺麗に描くことができる。
【0035】
また、本実施形態においては、容器の先端側の外周面に、キャップ10の開放端側の内周面に接触しキャップ10の挿脱をガイドするガイド面1sを有し、キャップ10を引き抜くにあたって、塗布体5の中継芯4に接触している部分が、塗布体5の軸心A1を挟んだ反対側の塗布位置へ回転するまで、ガイド面1sが、キャップ10を引き抜き方向に真っ直ぐにガイドするようになっている。このため、キャップ10がガイド面1sにガイドされながら真っ直ぐに引き抜かれて確実に円盤状の塗布体5が回転し、塗布体5の中継芯4に接触していた部分が、塗布体5の軸心A1を挟んだ反対側の塗布位置へ位置することになり、液状化粧料の付いている線を描き始めから確実に描くことができる。
【0036】
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、上記実施形態においては、キャップ10の引き抜きによる塗布体5の回転によって、塗布体5の中継芯4に接触していた部分を、塗布体5の軸心A1を挟んだ反対側の塗布位置へ位置させるようにしているが、塗布体5をそれ以上回転させるようにしても勿論良い。
【0037】
また、上記実施形態においては、液状化粧料を含浸した中綿3を容器本体1内に収容し、液状化粧料を中綿3から中継芯4を介して塗布体5に供給する中綿式を採用しているが、中綿3がなく液状化粧料を容器本体1内に直接充填し蛇腹構造により液状化粧料の流量をコントロールしながら中継芯4を介して塗布体5に供給する直液式を採用しても良い。
【0038】
また、上記実施形態においては、塗布体5を、含浸体である中継芯4に接触させるようにしているが、中継芯4をなくして、中継芯4の先端があったところまで中綿3の先端を延ばし、中綿3を、塗布体5に接触する含浸体としても良い。
【0039】
また、上記実施形態においては、容器本体1と先筒2を別部品としているが、一体品の容器としても勿論良い。
【0040】
また、上記実施形態においては、液状物を液状化粧料とし、塗布体付き容器を塗布体付き液状化粧料容器としているが、これに限定されるものではなく、液状物を、例えば、筆記用具等のインキや糊等とした塗布体付き容器に対しても適用できる。
【符号の説明】
【0041】
1…容器本体(容器)、1s…ガイド面、2…先筒(容器)、2x…開口(出口)、4…中継芯(含浸体)、5…塗布体、10…キャップ、100…塗布体付き液状化粧料容器(塗布体付き容器)、A1…塗布体の軸心、A2…容器先端の中心軸線。
図1
図2
図3
図4