【実施例1】
【0016】
まず
図1を参照して、本発明にかかる硬貨作動機器102の管理装置100の概要を説明する。管理装置100は、少なくとも硬貨作動機器102、個別バリュー処理装置106、バリュー処理機108が設置された店舗112と、店舗112に対し遠隔地に設置された遠隔管理部114における遠隔管理装置116、及び、通信回線118とを含んでいる。
【0017】
店舗112は、少なくとも、硬貨作動機器102、個別バリュー処理装置106が配置され、屋根、柱及び壁を有する建物、建物の一部である部屋、又は、仕切られた区画を意味し、例えば、コインランドリ122、多様な食品、飲料又は物品の自動販売機が設置された自動販売機スタンド124、マッサージ機や日焼け機等が設置された健康ランド126、複数の硬貨式ゲーム機が設置されたゲーム場128等、有人又は無人を問わないが、遠隔管理部114において遠隔管理できることから、無人の場合が多い。本実施例1は、コインランドリ122の例である。なお、店舗112は、必要に応じ両替機104が設置される。
【0018】
まず硬貨作動機器102を主に
図2を参照しつつ説明する。
硬貨作動機器102は、所定価値の硬貨C、例えば100円硬貨100Cによって、所定の商品又はサービスを所定の条件において提供する機能を有する機器であり、例えば、コインランドリ122に設置された硬貨作動式洗濯機132、硬貨作動式乾燥機134、硬貨作動式洗剤販売機等である。自動販売機スタンド124の場合、硬貨作動式飲料自動販売機、硬貨作動式食品自動販売機、硬貨作動式物品販売機、硬貨作動式電子レンジ、硬貨作動式音楽提供機等であり、健康ランド126の場合、硬貨作動式マッサージ機、硬貨作動式日焼け機等であり、ゲーム場128の場合、硬貨作動式ゲーム機、写真自動販売装置、カード自動販売機等である。
本実施例1はコインランドリ122の例であるので、店舗112には硬貨作動式洗濯機132、硬貨作動式乾燥機134の他、両替機104及びバリュー処理機108が設置されている。
【0019】
硬貨作動機器102を代表して硬貨作動式乾燥機134の構成を、
図2を参照しつつ説明する。
硬貨作動式乾燥機134は、所定値の硬貨Cを受け入れた場合、所定時間乾燥機能を発揮する機能を有し、大まかには、筐体138、硬貨選別装置142、個別バリュー処理装置106、ドアセンサ144、硬貨作動機器制御装置145たる乾燥機制御装置146、ドラム用モータ148、送風機152、及び、発熱体154を含んでいる。
【0020】
筐体138は、立方体形であって、前面中央に円形のドア156がヒンジ158によって水平方向にピボット運動可能に取り付けられている。ドア156は、図示しない固定具によって、前面中央の円形開口162を閉口するように固定されると共に、ハンドル164を手前に引くことによって、当該固定を解除し、円形開口162を開口できるようになっている。ドアセンサ144は、ドア156によって円形開口162が閉口された場合、閉信号CLS、開口された場合開信号OPSを乾燥機制御装置146へ出力する。筐体138内には円形開口162と同心に衣類等が投入される穴付回転ドラム160が回転自在に配置されている。筐体138の下部には、回転ドラム160を回転させるドラム用モータ148、送風機152、及び、発熱体154が配置されている。これにより、乾燥機能を発揮する際は、ドラム用モータ148によって穴付の回転ドラム160が回転されると共に、発熱体154が発熱され、及び、送風機152からの送風が発熱体154を通過して加熱された後、穴付の回転ドラム160の周囲から内部へ吹き込まれることによって、穴付の回転ドラム160内の衣類等を乾燥させる。
【0021】
次ぎに硬貨選別装置142を主に
図6を参照しつつ説明する。
硬貨選別装置142は、硬貨投入口166に投入された所定金値の硬貨Cを正貨と偽貨に選別し、正貨の場合筐体138内の金庫167に収納すると共に、金庫167に落下する正貨によって、硬貨受入信号発信器165たるマイクロスイッチ168が作動されて硬貨信号CSを乾燥機制御装置146へ信号線170を介して出力し、偽貨である場合、返却口172へ返却する機能を有し、公知の機械式の硬貨選別装置142、例えば、特公昭63-29308に開示された硬貨選別装置が用いられる。しかし、公知の電気式硬貨選別装置を用いることもできる。本実施例1においては、100円硬貨100Cの真偽を判別し、正貨である場合金庫167に収納し、偽貨である場合、返却口172へ戻す機能を有する。なお、本明細書において、正貨とは、表示価値と同一の貨幣価値を有する硬貨を言い、所謂、贋金の反対語として用いている。その意味において、通貨以外の代用硬貨が用いられる場合、当該代用硬貨における真正代用硬貨を含む概念である。
硬貨選別装置142には硬貨作動機器102が不作動である場合、硬貨投入口166に硬貨Cが投入できないようにするブロッカ171が設けられている。ブロッカ171は、例えば、硬貨作動機器102が稼働中は通電されて励磁されるソレノイド173によって引きつけられて、先端が硬貨投入口166の近傍の硬貨通路(図示せず)から退出して硬貨Cの投入を可能とし、硬貨作動機器102が非稼働中はソレノイド173によって引きつけられないため、バネ等の付勢手段によって硬貨通路にその先端が突出されることにより、硬貨Cが硬貨投入口166に投入できないように構成されている。したがって、ソレノイド173は、硬貨作動機器102からの通電によって励磁され、遮断によって消磁される。
【0022】
次に個別バリュー処理装置106を主に
図6及び
図7を参照しつつ説明する。
個別バリュー処理装置106は、バリュー記憶媒体174に内蔵されたICカード通信装置176を介して同様に内蔵されたバリュー記憶装置177たるICカードバリュー記憶装置178と通信し、所定金額に相当するバリューVMをICカードバリュー記憶装置178に記憶されている残バリューRVMから減算し、減算後のバリューVMをICカードバリュー記憶装置178に新たな残バリューRVMとして記憶させると共に、前記バリューVMの減算処理に基づいて、擬似硬貨信号PCSを出力する機能を有し、個別通信装置182、個別近距離通信装置184、バリュー演算装置186、対価設定ボタンスイッチ装置188、個別演算装置192、ソレノイド173、擬似硬貨信号発信装置196、個別表示装置198、個別スピーカ装置204、押しボタン発光装置206、個別記憶装置208、及び、個別バスライン212を含んでいる。
【0023】
まず、バリュー記憶媒体174を
図4を参照しつつ説明する。
バリュー記憶媒体174は、バリューVMを記憶する機能を有し、本実施例1においては、所謂1Cカードを用いたバリューICカード175が用いられる。バリューICカード175は矩形板状のカード本体175BにICカード通信装置176とICカードバリュー記憶装置178とが内蔵されている。
ICカードバリュー記憶装置178は、購入バリュー記憶装置178Bと付与バリュー記憶装置178Gとに分かれている。購入バリュー記憶装置178Bには、貨幣と引き替えに購入した貨幣と同価の購入バリューBVMが記憶され、付与バリュー記憶装置178Gには、先に説明した、硬貨Cを返戻すると同様に、返戻硬貨に相当する返戻バリューGVMとしてのプレミアムバリューPVMが記憶される。
【0024】
次に個別バリュー処理装置106を構成する各装置を
図7を参照しつつ説明する。
まず個別通信装置182を説明する。
個別通信装置182は、後述の両替機104に設けられた両替無線通信装置254と通信する機能を有し、有線方式又は無線方式を問わないが、硬貨作動機器102の設置位置を変更した場合、配線の変更を要しない公知の無線方式を用いることが好ましい。
【0025】
次に個別近距離通信装置184を説明する。
個別近距離通信装置184は、バリュー記憶媒体174、したがってバリューICカード175に内蔵されたICカード通信装置176と無線通信によって情報を送受信する機能を有し、他の個別近距離通信装置184と混信しないよう、近距離通信規格、例えばブルートゥース(Bluetooth(登録商標))を採用する。
【0026】
次にバリュー演算装置186を説明する。
バリュー演算装置186は、バリューICカード175に内蔵されたICカードバリュー記憶装置178から読み込んだ購入バリューBVMから料金に相当する所定値のバリューVMを減算して残バリューRVMを演算し、同様に付与バリュー記憶装置178Gから読み込んだ付与バリューGVMから所定のプレミアムバリューPVMを減算して残プレミアムバリューRVMを演算する機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成されている。
【0027】
次に対価設定ボタンスイッチ装置188を説明する。
対価設定ボタンスイッチ装置188は、バリューICカード175から減算するバリューVMを設定する機能、換言すれば、硬貨作動機器102の対価を設定する機能を有し、初期値としては、100円に相当する対価が設定されているが、例えば、対価設定ボタンスイッチ装置188を一回押すと200円に相当する対価に設定が変更され、二回押すと500円に相当する対価に設定が変更され、三回押すと1000円に相当する対価に設定が変更され、四回押すと初期値に設定が変更されるように機能し、スイッチとソフトウエアによって構成されている。なお、対価設定ボタンスイッチ装置188の押動によって変更されるバリューVMは任意に設定することができ、また、初期値に戻る回数も任意に設定することができ、さらに、バリュー設定のボタンスイッチを個別に配置すること、例えば前述の例を用いて説明すると、100円設定ボタンスイッチ、200円設定ボタンスイッチ、500円設定ボタンスイッチ、及び、1000円設定ボタンスイッチを個別に設けることができる。
【0028】
次に個別演算装置192を説明する。
個別演算装置192は、個別通信装置182、個別近距離通信装置184、バリュー演算装置186、及び、対価設定ボタンスイッチ装置188からの各種情報を個別記憶装置208に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、ソレノイド173、擬似硬貨信号発信装置擬似硬貨信号発信装置196、個別表示装置198、個別スピーカ装置204、又は、押しボタン発光装置206を所定のタイイングで作動させる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
【0029】
次に擬似硬貨信号発信装置196を説明する。
擬似硬貨信号発信装置196は、擬似硬貨信号PCSを出力する機能を有し、所謂パルス発生器であり、例えば、擬似硬貨信号PCS はCR回路で構成されたワンショットトリガー回路から出力されるパルス信号PSであり、硬貨選別装置142の硬貨受入信号発信器165(マイクロスイッチ168)からの硬貨信号CSと同様の機能をなす。
【0030】
次に個別表示装置198を説明する。
個別表示装置198は、対価設定ボタンスイッチ装置188の操作によって設定されたバリューVMを表示する機能を有し、本実施例1においてはLCD(liquid crystal displa)によって構成されている。
【0031】
次に個別スピーカ装置204を説明する。
個別スピーカ装置204は、バリュー演算装置186からの指令によって、所定の音を発する機能を有し、公知のスピーカが採用され、例えば、バリュー演算装置186が購入バリューBVMを減算処理した際、所定の音が所定時間発音されるように設定されている。
【0032】
次に押しボタン発光装置206を説明する。
押しボタン発光装置206は、対価設定ボタンスイッチ装置188内に配置され、個別バリュー処理装置106が作動可能である場合発光し、作動不能である場合、発光しない機能を有し、例えば、LED(light emitting diode)によって構成され、例えば、ドア156が開放されてドアセンサ144がOFFである場合、押しボタン発光装置206は点灯せず、ドア156が閉じられた場合、ドアセンサ144がONになり、押しボタン発光装置206が発光することから、対価設定ボタンスイッチ装置188全体が光るように構成されている。
【0033】
次に個別記憶装置208を説明する。
個別記憶装置208は、個別バリュー処理装置106が所定の処理を行えるように、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶手段によって構成されている。
【0034】
次に個別バスライン212を説明する。
個別バスライン212は、個別バリュー処理装置106を構成する装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0035】
次にドアセンサ144を説明する。
ドアセンサ144は、ドア156が円形開口162を正しく閉じているか、閉じていないかを検知する機能を有し、例えば、ドア156が正しく閉じている場合にONになって電気回路を閉結することにより閉信号CLSを出力し、閉じていない場合にOFFになって電気回路を開放することにより開信号OPSを出力するマイクロスイッチが用いられる。
【0036】
次に個別バリュー処理装置106の作用を
図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップS1において、ドアセンサ144がドア156の閉止を検知したことによる閉信号CLSが存するか判別し、判別した場合ステップS2へ進み、判別しない場合ステップS1をループする。換言すれば、押しボタン発光装置206は消灯状態にあり、対価設定ボタンスイッチ装置188は発光しない。
ステップS2において、後述する遠隔起動装置258からの遠隔起動信号RSSを受信したか判別し、判別した場合ステップS4へ進み、判別しない場合ステップS4へ進む。
ステップS3において、擬似硬貨信号発信装置196は擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)を信号線170へ出力した後、ステップS1へ戻る。擬似硬貨信号PCSを受信した硬貨作動式乾燥機134は、所定時間の間、乾燥機能を発揮する。
ステップS4において、押しボタン発光装置206が発光された後、ステップS5へ進む。押しボタン発光装置206の発光によって、対価設定ボタンスイッチ装置188が明るく光り、利用者は個別バリュー処理装置106が利用可能であることが理解できる。
ステップS5において、利用料金が初期値の100円に設定され、ステップS6へ進む。
ステップS6において、個別表示装置198には、対価設定ボタンスイッチ装置188による対価設定の初期値である100円を意味する100が表示され、ステップS7へ進む。
ステップS7において、対価設定ボタンスイッチ装置188が押されたか否か判別し、押された場合ステップS8へ進み、押されない場合ステップS1Eへ進む。
対価設定ボタンスイッチ装置188が押されない状態において、ステップS1Eにおいて、利用者がバリューICカード175を個別バリュー処理装置106に近づけ、所定の距離以下に近づいた場合、個別近距離通信装置184がICカード通信装置176との通信により、ICカードバリュー記憶装置178の購入バリュー記憶装置178Bに記憶されている購入バリューBVMを読み込んだ場合、ステップS1Fへ進み、読み込まない場合、ステップS7へ戻る。
ステップS1Fにおいて、バリュー演算装置186が対価設定ボタンスイッチ装置188によって設定されたバリューVMに相当する購入バリューBVMを減算しステップS1Gへ進む。この場合、対価設定ボタンスイッチ装置188が押されていないので、初期値の100円が減算される。
ステップS1Gにおいて、減算した残購入バリューBVMを個別近距離通信装置184、及び、ICカード通信装置176を介してICカードバリュー記憶装置178の購入バリュー記憶装置178Bに書込(記憶)し、ステップS1Hへ進む。
ステップS1Hにおいて、個別スピーカ装置204によって所定時間、所定の音を発し、利用者に受領を知らせた後、ステップS1Iへ進む。
ステップS1Iにおいて、擬似硬貨信号発信装置196から擬似硬貨信号PCSを信号線170へ出力させた後、ステップS1Jへ進む。
ステップS1Jにおいて、価格設定をイニシャル値にリセットした後、ステップS1へ戻る。
上記擬似硬貨信号PCSは前述のように、硬貨信号CSと同一機能であることから、後述のように、乾燥機演算装置218は乾燥機能を所定時間発揮させるように、各構成機器を所定のタイミングで作動させる。
ステップS7において、対価設定ボタンスイッチ装置188が押さたことによって進むステップS8において、1回目の押動である場合、ステップS9において価格設定が200円に設定された後、ステップS1Fへ進む。ステップS8において1回目でない2回目である場合ステップS1Aへ進んだ後ステップS1Bへ進み、価格設定が500円に設定された後、ステップS1Eへ進む。
ステップS1Cにおいて2回目でない3回目である場合、ステップS1Dへ進み、価格設定が1000円に設定された後、ステップS1Eへ進み、3回目で無い場合はステップS1Eへ進む。
ステップS1Eにおいては、前述同様に、購入バリューBVMを読み込んだ場合、ステップS1Fへ進み、ステップS8において設定された200円、ステップS1Bにおいて設定された500円、又は、ステップS1Dにおいて設定された1000円を減算した後ステップS1Gへ進み、以降、前述同様に処理される。
【0037】
次ぎに乾燥機制御装置146を主に
図6を参照して説明する。
乾燥機制御装置146は、硬貨作動式乾燥機134に設置されたドアセンサ144、硬貨選別装置142のマイクロスイッチ168、及び、個別バリュー処理装置106から信号を受け、所定のプログラムにしたがてドラム用モータ148、送風機152、発熱体154、及び、ソレノイド173を作動させる機能を有し、本実施例1において、乾燥機制御装置146は乾燥機バスライン216、乾燥機演算装置218、乾燥機記憶装置222、ドラムモータ駆動装置224、送風機駆動装置226、発熱体駆動装置228、及び、ソレノイド駆動装置230を含んでいる。したがっって、硬貨作動機器制御装置145は、硬貨作動機器102の稼働を制御する機能を有する。
【0038】
まず、乾燥機バスライン216を説明する。
乾燥機バスライン216は、乾燥機制御装置146を構成する乾燥機演算装置218、乾燥機記憶装置222、ドラムモータ駆動装置224、送風機駆動装置226、発熱体駆動装置228、及び、ソレノイド駆動装置230間の通信を司る機能を有し、公知のバスラインである。
【0039】
次ぎに乾燥機演算装置218を説明する。
乾燥機演算装置218は、ドアセンサ144、マイクロスイッチ168、及び、個別バリュー処理装置106からの各種信号を乾燥機記憶装置222に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、ドラムモータ駆動装置224、送風機駆動装置226、発熱体駆動装置228、及び、ソレノイド駆動装置230を所定のタイミングで作動・非作動にさせる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
【0040】
次ぎに乾燥機記憶装置222を説明する。
乾燥機記憶装置222は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、所謂、メモリによって構成されている。
【0041】
次にドラムモータ駆動装置224を説明する。
ドラムモータ駆動装置224は、乾燥機演算装置218からの指令に基づいて回転ドラム160を回転させるドラム用モータ148を回転させ又は非回転にさせる機能を有し、例えば、ドラム用モータ148の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。なお、図示は省略したが、ドラム用モータ148のON又はOFFと逆位相で回転ドラム160に対する制動を不作動又は作動にする制動装置を設け、ドラム用モータ148への給電が停止された場合、直ぐさま回転ドラム160が停止されるように構成されている。
【0042】
次ぎに送風機駆動装置226を説明する。
送風機駆動装置226は、乾燥機演算装置218からの指令に基づいて送風機モータ224を回転させ又は非回転にさせる機能を有し、例えば、送風機モータ224の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
【0043】
次ぎに発熱体駆動装置228を説明する。
発熱体駆動装置228は、乾燥機演算装置218からの指令に基づいて発熱体154を発熱させ又は非発熱にさせる機能を有し、例えば、発熱体154の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
【0044】
次ぎにソレノイド駆動装置230を説明する。
ソレノイド駆動装置230は、乾燥機演算装置218からの指令に基づいてソレノイド173を励磁させ又は非励磁にさせる機能を有し、例えば、ソレノイド173の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。
【0045】
次ぎに硬貨作動式乾燥機134の作用を
図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、ステップS11においてドアセンサ144から閉信号CLSが出力されているか判別し、出力されていない(開信号OPSが出力されている)場合ステップS11をループし、閉信号CLSが出力されている場合、ステップS12へ進む。すなわち、ドア156が開いている間は、硬貨作動式乾燥機134は作動することがない。
ステップS12において、ソレノイド駆動装置230を作動させてソレノイド173の給電回路を閉結し、ソレノイド173を励磁してステップS13へ進む。これにより、ブロッカ171が硬貨通路から退出され、硬貨投入口166への硬貨Cの投入が可能になる。
ステップS13において、硬貨信号CSが出力されたか判別し、出力されない場合ステップS13をループし、出力された場合ステップS14へ進む。したがって、この状態は、100円硬貨100Cが硬貨投入口166に投入されたことによるマイクロスイッチ168からの硬貨信号CS、又は、個別バリュー処理装置106の擬似硬貨信号発信装置196からの擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)が出力されることを待っている待ち受け状態である。
ここで、100円硬貨100Cが1つ投入された場合、マイクロスイッチ168はパルス状の硬貨信号CSを1つ出力する。この硬貨信号CSの出力後所定時間、例えば10秒の間に次の硬貨信号CSが出力されない場合、硬貨信号CSは1つであることが確定される。しかし、10秒の間に次の硬貨信号CSが出力された場合、硬貨信号CSは2つであることが確定され、以降同様に硬貨信号CSが5つまで確定される。
ステップS14において、硬貨作動式乾燥機134の作動時間の計時を開始し、ステップS15へ進む。作動時間は、例えば、100円の場合5分、200円の場合10分、500円の場合30分、1000円の場合60分である。
ステップS15において、発熱体駆動装置228によってその給電回路を閉結し、発熱体154を発熱状態にした後、ステップS16へ進む。
ステップS16において、送風機駆動装置226によってその給電回路を閉結させて送付機モータ224を作動させて送風を開始した後、ステップS17へ進む。この送風は、発熱体154の隙間を通って回転ドラム160の周囲から回転ドラム160内に流れ込み、内部の衣類等を乾燥させる。
ステップS17において、ドラムモータ駆動装置224によってその給電回路を併結し、ドラム用モータ148を回転させた後、ステップS18へ進む。回転ドラム160の回転によって衣類等が攪拌され、それらの乾燥が均一かつ迅速に行われる。
ステップS18において、投入硬貨額に対応する所定時間が経過したか判別し、当該所定時間が経過するまでステップS18をループし、当該所定時間が経過した場合、ステップS19、S10A、S10Bへ同時に進む。したがって、ステップS18をループしている間は、乾燥機能が継続される。なお、ステップS19、S10A、S10Bはシリーズに行うこともできる。
ステップS19において、発熱体駆動装置228が不作動にされて発熱体154が発熱を停止され、ステップS10Aにおいて送風機駆動装置226が不作動にされて送風機モータ234が停止され、ステップS10Bにおいてドラムモータ駆動装置224が不作動にされてドラム用モータ148が不作動にされ、回転ドラム160が停止され、ステップS10Cへ進む。
ステップS10Cにおいて所定時間がリセットされて処理を終了する。
【0046】
次に両替機104を
図9及び
図10を参照して説明する。
両替機104は、受け入れた所定値の紙幣又は硬貨に対し、原則的に同額の硬貨を払い出す機能を有し、例えば、千円紙幣を10枚の100円硬貨100C、2000円紙幣を1枚の1000円紙幣と10枚の100円硬貨100C、5000円紙幣を4枚の1000円紙幣と10枚の100円硬貨、10000円紙幣を9枚の1000円紙幣と10枚の100円硬貨100C、又は、500円硬貨を5枚の100円硬貨に両替し、箱形の両替機本体236の両替機前面238に両替表示装置242及び両替入力装置244、両替紙幣識別装置246、両替硬貨選別装置248、両替硬貨受取箱252、両替無線通信装置254が配置され、内部に両替硬貨払出装置256、遠隔起動装置258、両替通信装置260、両替バスライン278、両替演算装置282、及び、両替記憶装置284が配置されている。
【0047】
まず両替表示装置242を説明する。
両替表示装置242は、両替紙幣識別装置246又は両替硬貨選別装置248における受け入れ金値の表示、後述の両替ボタン288、又は、両替中止ボタン290等を表示する機能を有し、公知のLCD等の表示器が用いられる。
【0048】
次に両替入力装置244を説明する。
両替入力装置244は、両替表示装置242上に表示された押しボタンに相当する部位を押した場合、当該押しボタンに相当する機能を発揮させる信号を出力する位置入力装置であり、両替表示装置242と一体化された状態でタッチパネルと呼ばれることもある、両替入力装置244からは、両替ボタン288に相当する部位が押された場合、両替実行信号COSを出力し、両替中止ボタン290に相当する部位が押された場合、両替中止信号CSSを出力する。
【0049】
次に両替紙幣識別装置246を説明する。
両替紙幣識別装置246は、挿入された紙幣BNの金種及び真偽を判別し、真紙幣である場合収納し、その金種に応じて、両替後の釣紙幣を払い出す機能を有し、公知の紙幣識別機が用いられ、本実施例1においては両替紙幣投入口261、及び、両替紙幣払出口262が両替機本体236の両替機前面238に配置され、例えば、両替紙幣投入口261に1万円札が投入された場合、9000円を両替紙幣払出口262へ払出し、5000円札が投入された場合、4000円を両替紙幣払出口262へ払出す。この場合、1000円は、10枚の100円硬貨100Cに両替される。
【0050】
次に両替硬貨選別装置248を説明する。
両替硬貨選別装置248は、前述の硬貨選別装置142と同様に、所定の硬貨の真偽を判別する機能を有し、本実施例1では500円硬貨500Cの真偽を判別し、金庫(図示せず)に落下する途上に配置された500円硬貨マイクロスイッチ264が500円硬貨によってスイッチONされた場合、500円硬貨信号500CSを出力する。
【0051】
次に両替硬貨払出装置256を説明する。
両替硬貨払出装置256は、両替演算装置282からの所定数の100円硬貨100Cの払出指令を受けて両替のための100円硬貨100Cを払い出す機能を有し、公知の硬貨払出装置(コインホッパ)が用いられ、実施例1においては、ホッパ266内に保留した100円硬貨100Cをホッパモータ268によって回転される孔空き回転ディスク272の回転によって一つずつ分離した後、両替硬貨受取箱252へ払い出し、その途上に配置した払出硬貨センサ274によって払い出された100円硬貨100Cを検出して計数し、所定数になった場合、ホッパモータ268を急停止させ、余分な100円硬貨100Cの払出を防止する。
【0052】
次に両替硬貨受取箱252を説明する。
両替硬貨受取箱252は、両替硬貨払出装置256から払い出された100円硬貨100Cを保留する機能を有し、両替機本体236の両替機前面238に矩形の開口276を有する箱である。
【0053】
次に両替無線通信装置254を説明する。
両替無線通信装置254は、個別バリュー処理装置106の個別通信装置182との間で情報を無線によって送受信する機能を有し、公知の無線通信装置が用いられ、本実施例1においては、遠隔起動信号RSSを個別通信装置182へ送信し、硬貨作動式乾燥機134における硬貨選別装置142からの硬貨信号CSの出力、個別バリュー処理装置106における減算したバリューVM、及び、ドアセンサ144からのON、OFF信号を受信する。この受信した信号は、両替通信装置260によって通信回線118(インターネット332)を介して遠隔管理装置116に送信される。
【0054】
次に遠隔起動装置258を説明する。
遠隔起動装置258は、遠隔管理装置116からインターネット332を介して遠隔起動信号RSSを受信した場合、両替無線通信装置254から個別バリュー処理装置106に対し擬似硬貨信号PCSを出力させるための擬似硬貨信号トリガ信号TPCSを出力する機能を有する。
【0055】
次に両替バスライン278を説明する。
両替バスライン278は、両替機104を構成する機器間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0056】
次に両替通信装置260を説明する。
両替通信装置260は、遠隔管理装置116と通信回線118(インターネット332)を介して通信を行う機能を有し、公知の有線又は無線通信装置が用いられるが、通信の安定性を考慮すると、光ファイバ等の有線方式が好ましい。
【0057】
次に両替演算装置282を説明する。
両替演算装置282は、両替入力装置244、両替紙幣識別装置246、両替無線通信装置254、遠隔起動装置258、両替通信装置260、500円硬貨マイクロスイッチ264、及び、払出硬貨センサ274からの信号に基づいて両替記憶装置284に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、両替表示装置242、両替紙幣識別装置246、両替硬貨払出装置256のホッパモータ268を所定のタイミングで作動・非作動にさせる機能を有し、本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
【0058】
次に両替記憶装置284を説明する。
両替記憶装置284は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置である。
【0059】
次にホッパモータ駆動装置286を説明する。
ホッパモータ駆動装置286は、両替演算装置282からの指令に基づいてホッパモータ268を回転させ又は非回転にさせる機能を有し、例えば、ホッパモータ268の給電回路(図示せず)に介設された電磁開閉器をON又OFFにする。なお、図示は省略したが、ホッパモータ268のON又はOFFと逆位相で回転ディスク272に対する制動をOFF又はONにする制動装置が設けられている。
【0060】
次に両替機104の作用を
図11のフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップS21において、遠隔管理装置116から両替通信装置260を介して受信した遠隔起動信号RSSが存在するか判別し、遠隔起動信号RSSが存在しない場合、ステップS23へ進み、存する場合ステップS22へ進む。
ステップS22において、遠隔起動装置258は両替無線通信装置254を介して遠隔起動信号RSSを個別バリュー処理装置106へ送信した後、ステップS23へ進む。遠隔起動信号RSSを受信した個別バリュー処理装置106は、前述のように、擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)を出力して硬貨作動式乾燥機134を起動させる。
ステップS23において、遠隔管理装置116から両替通信装置260を介して受信した硬貨返戻信号RCSが存在するか判別し、存しない場合ステップS24へ進み、存する場合ステップS25へ進む。
ステップS24において、両替紙幣識別装置246から真正紙幣を受け入れたことによる紙幣信号BNSを受信しない場合ステップS26へ進み、受信した場合ステップS27へ進む。
ステップS26において、両替硬貨選別装置248の500円硬貨マイクロスイッチ264からの500円硬貨信号500CSを受信したか判別し、受信しない場合ステップS21に戻り、受信した場合ステップS28へ進む。
換言すれば、ステップS21、S23、S24及びS26を経てステップS21へ戻るループは、100円硬貨100Cの払出指令が出力されることを待っている待ち受け状態を構成する。
ステップS23において遠隔管理装置116から硬貨返戻信号RCSを受信した場合、ステップS25へ進み、硬貨返戻信号RCSにおいて指令された数を両替硬貨払出装置256における100円硬貨100Cの払出数として設定した後、ステップS29へ進む。
ステップS24において、紙幣信号BNSを受信した場合、ステップS27へ進み、両替硬貨払出装置256における100円硬貨100Cの払出数として10枚が設定された後、ステップS29へ進む。
ステップS26において500円硬貨信号500CSを受信した場合、ステップS28へ進み、両替硬貨払出装置256における100円硬貨100Cの払出数として5枚が設定された後、ステップS29へ進む。
ステップS29において、設定された100円硬貨100Cの払出枚数を両替表示装置242に表示した後、ステップS2Aへ進む。この表示は、例えば
図11(B)に示すように、枚数表示部280に100円硬貨の払出枚数を表示し、その下方の左側に両替ボタン288、右側に両替中止ボタン290を配置したものである。
ステップS2Aにおいて、両替表示装置242における両替ボタン288に相対する位置の両替入力装置244が押された場合、ステップS2Cへ進み、押されない場合ステップS2Bへ進む。
ステップS2Bにおいて、両替中止ボタン290に相対する位置の両替入力装置244が押された場合、ステップS2Dへ進み、押されない場合ステップS2Aへ戻る。換言すれば、ステップS2A及びS2Bのループは、両替待受状態である。
ステップS2Cにおいて、ホッパモータ駆動装置286を作動させてホッパモータ268に給電し、両替硬貨払出装置256を起動した後ステップS2Eへ進む。ホッパモータ268への給電により、回転ディスク272が回転され、100円硬貨100Cが一つずつ硬貨受取箱252へ払い出される。払出硬貨センサ274は払い出された100円硬貨100Cを検出し、払出硬貨信号ECSをその都度出力する。
ステップS2Eにおいて、払出硬貨信号ECSがステップS25、 S27又はS28において設定された払出数に達したか判別し、達しない場合ステップS2Eをループして100円硬貨100Cの払出を継続し、設定数に達した場合ステップS2Fに進む。
ステップS2Fにおいて、ホッパモータ駆動装置286を非作動としてホッパモータ268を停止させると共に制動装置(図示せず)を作動させて100円硬貨100Cが余分に払い出されないように急停止させて処理を終了する。
両替が中止されたステップS2Dにおいて、投入された紙幣BN又は500円硬貨500Cが利用者に返戻され、処理を終了する。
【0061】
次ぎにバリュー処理機108を主に
図12及び
図13を参照して説明する。
バリュー処理機108は、投入された紙幣BNの金額に相当する購入バリューBVM、所謂、電子マネーをバリュー記憶媒体174たるバリューICカード175のICカードバリュー記憶装置178に書込んで発行する機能を有し、少なくとも、バリュー処理機本体292、バリュー表示装置294、バリュー入力装置296、バリュー紙幣識別装置298、新バリューICカード送出装置300、バリューICカードリードライタ302、バリュー無線通信装置304、バリューバスライン314、バリュー演算装置316、及び、バリュー発行記憶装置318、及び、バリュー通信装置320を含んでいる。
【0062】
まずバリュー処理機本体292を説明する。
バリュー処理機本体292は、構成機器を所定の位置に設置、又は、内蔵する機能を有し、本実施例1においては縦長箱形をしており、バリュー前面310の上部にバリュー表示装置294、及び、バリュー入力装置296、それらの下方にバリュー紙幣識別装置298、その下方にバリューICカードリードライタ302が配置されている。
【0063】
次にバリュー表示装置294を説明する。
バリュー表示装置294は、両替表示装置242と同様の機能及び構成を有する。
【0064】
次にバリュー入力装置296を説明する。
バリュー入力装置296は、両替入力装置244と同様の機能及び構成を有する。
【0065】
次にバリュー紙幣識別装置298を説明する。
バリュー紙幣識別装置298は、挿入された紙幣BNの金種及び真偽を判別し、真紙幣である場合収納し、偽紙幣である場合返送する機能を有し、公知の紙幣識別機が用いられ、本実施例1においてはバリュー紙幣投入口308、及び、紙幣払出口312がバリュー処理機本体292のバリュー前面310に配置されている。
【0066】
次に新バリューICカード送出装置300を説明する。
新バリューICカード送出装置300は、バリューICカード175を新規に発行する機能を有し、公知の新ICカード送出装置が採用され、新バリューICカード送出装置300から送り出されたバリューICカード175は、バリューICカードリードライタ302において購入バリューBVMを購入バリュー記憶装置178Bに書き込まれた後、ICカード投入口313へ送り出される。
【0067】
次にバリューICカードリードライタ302を説明する。
バリューICカードリードライタ302は、バリュー紙幣識別装置298からの識別金額に相当する購入バリューBVMをICカードバリュー記憶装置178の購入バリュー記憶装置178Bに記憶させ、また、遠隔管理装置116からの遠隔返戻バリューGVMを付与バリュー記憶装置178Gに記憶させる機能を有し、公知のICカードリードライト装置が用いられ、正面に横長のICカード投入口313が形成されている。ライト装置は、書込装置、リード装置は、読込装置とも言う。
【0068】
次にバリュー無線通信装置304を説明する。
バリュー無線通信装置304は、個別通信装置182との間で情報を無線によって送受信する機能を有し、公知の無線通信装置が用いられる。本実施例1においては、両替機104における、両替無線通信装置254に代わって、遠隔管理装置116からの遠隔起動信号RSSを個別通信装置182に対し送信する機能を持たせることができる。また、両替無線通信装置254とバリュー無線通信装置304を併設し、無線通信状況に応じて何れかを使い分けることもできる。
【0069】
次にバリューバスライン314を説明する。
バリューバスライン314は、バリュー処理機108を構成する機器間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0070】
次にバリュー演算装置316を説明する。
バリュー演算装置316は、バリュー入力装置296、バリュー紙幣識別装置298、バリューICカードリードライタ302、及び、バリュー通信装置320からの信号に基づいて、バリュー発行記憶装置318に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、バリュー表示装置294、バリュー紙幣識別装置298、新バリューICカード送出装置300、バリューICカードリードライタ302、及び、バリュー無線通信装置304を所定のタイミングで作動・非作動にさせる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
【0071】
次にバリュー発行記憶装置318を説明する。
バリュー発行記憶装置318は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置である。
【0072】
次にバリュー通信装置320を説明する。
バリュー通信装置320は、遠隔管理装置116の遠隔通信装置354との間で情報を送受信する機能を有し、公知の通信装置が用いられ、本実施例1においては、少なくとも、遠隔管理装置116から遠隔返戻バリューGVMを受信する。
【0073】
次にバリュー処理機108の作用を
図14のフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップS31において、遠隔管理装置116からバリュー通信装置320を介して遠隔返戻バリューGVMが送信されたか判別し、遠隔返戻バリューGVMが存在しない場合、ステップS32へ進む。
ステップS32において、バリュー紙幣識別装置298から真正紙幣を受け入れたことによる紙幣信号BNSを受信しない場合ステップS31へ戻る。換言すれば、ステップS31及びS32を経てステップS31へ戻るループは、遠隔返戻バリューGVM又は紙幣信号BNSが出力されることを待っている待ち受け状態である。
ステップS31において、遠隔管理装置116から遠隔返戻バリューGVMを受信した場合、ステップS33へ進み、遠隔管理装置116から送られた遠隔返戻バリューGVMがプレミアムポイントPPとして設定された後、ステップS35へ進む。
ステップS32において紙幣信号BNSを受信した場合、ステップS34へ進む。
ステップS34において、例えば、
図14(B)に示すように、バリュー表示装置294に、バリューICカード175のICカード投入口313への投入を促す画面を表示した後、ステップS35へ進む。
ステップS35において、バリューICカードリードライタ302がバリューICカード175の投入を確認した場合、ステップS36へ進み、投入を確認しない場合、ステップS35をループする。
ステップS36において、挿入されたバリューICカード175は、バリューICカードリードライタ302によって、記憶されているバリューVM、及び、プレミアムポイントPPが読込及び書込可能な位置まで引き込まれ、バリューICカードリードライタ302によって購入バリュー記憶装置178Bに記憶された購入バリューBVM、及び、付与バリュー記憶装置178Gに記憶されたプレミアムポイントPPを読み込んだ後、ステップS37へ進む。
ステップS37において、例えば
図13(C)に示すように、バリュー表示装置294のバリュー表示部322に購入バリューBVM及びプレミアムポイントPP、新規ボタン324、追加ボタン326、及び、中止ボタン328を表示してステップS38へ進む。ステップS37において、バリューICカード175が確認されない場合、購入バリューBVM及びプレミアムポイントPP共に、ゼロが表示される。
ステップS38において、バリュー表示装置294における新規ボタン324に相対する位置のバリュー入力装置296が押された場合、ステップS39へ進み、押されない場合ステップS3Aへ進む。
追加ボタン326に相対する位置のバリュー入力装置296が押された場合、ステップS39へ進む。
ステップS39において、新バリューICカード送出装置300から新しいバリューICカード175を送り出した後、ステップS3Dへ進む。
ステップS3Aにおいて、バリュー表示装置294における追加ボタン326に相対する位置のバリュー入力装置296が押された場合、ステップS3Bへ進み、押されない場合ステップS3Cへ進む。
ステップS3Cにおいて、中止ボタン328に相対する位置のバリュー入力装置296が押された場合ステップS3Eへ進み、押されない場合ステップS38へ戻る。換言すれば、ステップS38、S3A、S3B、及び、S3Cのループは、書込待受状態である。
ステップS3Dにおいて、バリューICカードリードライタ302によって、投入した紙幣金額に相当する購入バリューBVMを購入バリュー記憶装置178Bに記憶させて後ステップS3Eへ進む。この際、購入バリュー記憶装置178Bに購入バリューBVMが記憶されている場合、当該記憶されている購入バリューBVMに新たに購入した購入バリュー情報BVIを加算して記憶させ、新規にバリューICカード175を購入する場合、投入した紙幣金額に相当する購入バリューBVMが書き込まれる。また、遠隔管理装置116から送信された遠隔返戻バリューGVMがプレミアムポイントPPとして付与バリュー記憶装置178Gに記憶される。残プレミアムポイントPPが記憶されている場合、加算される。
ステップS3Eにおいて、バリューICカードリードライタ302から受け入れているバリューICカード175をICカード投入口313へ送り出した後、処理を終了する。
【0074】
本実施例1においては、店舗112にそれぞれ独立した両替機104及びバリュー処理機108を設置した例を説明したが、店舗112には両替機104又はバリュー処理機108のみが設置される場合もあり、その場合、遠隔起動装置258は、設置された両替機104又はバリュー処理機108に配置される。
【0075】
次ぎに遠隔管理部114を説明する。
遠隔管理部114は、硬貨作動機器102が設置されている店舗112に対し、離れた位置に配置された部署で有り、所謂、本社、管理センター等であって、遠隔管理装置116が設置される。遠隔とは、長距離離れている場合には当然に該当するが、利用者からの求めに即応出来ない状況を意味し、同一建屋内であっても、店舗112とは異なる部屋に配置されている場合には、遠隔に該当するものである。
【0076】
次ぎに遠隔管理装置116を主に
図15を参照して説明する。
遠隔管理装置116は、遠隔管理部114に設置され、通信回線118、例えばインターネット332を介して一又は複数の店舗112に設置された通信装置、本実施例1では両替通信装置260及びバリュー通信装置320と通信し、所定の機能を発揮させる機能を有し、本実施例1においては、少なくとも、個別バリュー処理装置106からの擬似硬貨信号PCSによって硬貨作動機器102を起動させ、バリュー処理機108のバリューICカードリードライタ302によって、所定の返戻バリューGVMをバリューICカード175のICカードバリュー記憶装置178(付与バリュー記憶装置178G)に記憶させ、又は、両替機104における両替硬貨払出装置256を作動させて所定金額の硬貨Cの返戻を行わせる機能を有し、例えば、パーソナルコンピュータによって構成される。本実施例1においては、遠隔バスライン334、遠隔表示装置336、遠隔入力装置338、バリュー遠隔起動装置342、
バリュー返戻指令装置344、硬貨返戻指令装置346、返戻値指定装置348、返戻実行ボタン352、遠隔通信装置354、ログ記憶装置356、遠隔演算装置358、遠隔記憶装置362を含んでいる。
【0077】
まず遠隔バスライン334を説明する。
遠隔バスライン334は、遠隔管理装置116を構成する前記各装置間の通信を行う機能を有し、公知のバスラインである。
【0078】
次に遠隔表示装置336を説明する。
遠隔表示装置336は、両替表示装置242と同様の機能及び構成を有する。
【0079】
次に遠隔入力装置338を説明する。
遠隔入力装置338は、両替入力装置244と同様の機能及び構成を有し、例えば、キーボードによって構成される。
【0080】
次にバリュー遠隔起動装置342を説明する。
バリュー遠隔起動装置342は、遠隔起動装置258と同様の機能を有し、個別バリュー処理装置106に対し、擬似硬貨信号PCSを出力させる遠隔起動信号RSSを出力する機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成される。バリュー遠隔起動装置342は、遠隔起動装置258と実質同一機能構成であるが、説明の便のため、異なる名称であるバリュー遠隔起動装置342を用いる。
【0081】
次に
バリュー返戻指令装置344を説明する。
バリュー返戻指令装置344は、バリュー処理機108に対し、後述の返戻値指定装置348によって指定された遠隔返戻バリューGVMを出力し、バリュー処理機108におけるバリューICカードリードライタ302の書込装置(図示せず)によって当該遠隔返戻バリューGVMを記憶させる(書込ませる)機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成される。
【0082】
次に硬貨返戻指令装置346を説明する。
硬貨返戻指令装置346は、両替機104に対し、硬貨返戻値GMMに基づいて両替硬貨払出装置256を作動させて所定数の100円硬貨100Cを払い出させる機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成される。
【0083】
次に返戻値指定装置348を説明する。
返戻値指定装置348は、
バリュー返戻指令装置344における遠隔返戻バリューGVM、硬貨返戻指令装置346における硬貨返戻値GMMを指定する機能を有し、本実施例1においてはソフトウエア及びキーボードにおけるテンキーによって構成される。
【0084】
次に、返戻実行ボタン352を説明する。
返戻実行ボタン352は、返戻値指定装置348によって設定された返戻バリューGVM又は硬貨返戻値GMMを実行させる機能を有し、本実施例1においてはソフトウエアによって構成される。
【0085】
次に遠隔通信装置354を説明する。
遠隔通信装置354は、両替機104の両替通信装置260、又は、バリュー処理機108のバリュー通信装置320と通信し、硬貨返戻値GMM又は返戻バリューGVMを送信する機能を有し、公知の無線又は有線の通信装置が用いられる。
【0086】
次にログ記憶装置356を説明する。
ログ記憶装置356は、遠隔通信装置354を介して受信した硬貨作動機器102における各種情報、実施例1において例えて言えば、ドアセンサ144のON・OFF、マイクロスイッチ168からの硬貨信号CS、個別バリュー処理装置106における購入バリューBVMからの減算値、及び、遠隔管理装置116における処理のログ内容が処理時刻と共に記憶する機能を有し、公知の記憶装置、又は、蓄積装置が使用される。
【0087】
次に遠隔演算装置358を説明する。
遠隔演算装置358は、遠隔記憶装置362に記憶された所定のプログラムにしたがって処理し、遠隔管理装置116を構成する各装置を所定のタイミングで機能させる機能を有する。本実施例1においては、所謂マイクロプロセッサが用いられる。
【0088】
次に遠隔記憶装置362を説明する。
遠隔記憶装置362は、所定のプログラムを記憶する機能を有し、公知の記憶装置である。
【0089】
次に遠隔管理装置116の作用を
図16のフローチャートを参照しつつ説明する。
まずステップS41において、例えば
図17(A)に示す初期画面を遠隔表示装置336に表示した後、ステップS42に進む。
図17(A)の初期画面において、遠隔起動ボタン364、バリュー返戻ボタン366、及び、硬貨返戻ボタン368が表示される。
ステップS42において、遠隔起動ボタン364に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、判別しない場合ステップS44へ進む。
ステップS44において、バリュー返戻ボタン366に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押されたことを判別した場合ステップS45へ進み、判別しない場合ステップS46へ進む。
ステップS46において、硬貨返戻ボタン368に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押されたことを判別した場合ステップS47へ進み、判別しない場合ステップS42へ戻る。
したがって、ステップS42、S44、又は、S46において、それぞれ遠隔起動ボタン364、バリュー返戻ボタン366、又は、硬貨返戻ボタン368が押されない場合、ステップS42、S44、及び、S46をループし、待機状態になる。
ステップS42において、遠隔起動ボタン364が押されたことを判別した場合ステップS43へ進み、例えば
図17(B)に示すように、遠隔表示装置336の機器リスト表示部372に硬貨作動機器102の機器リスト374、下部に遠隔起動確認ボタン376、及び、遠隔起動終了ボタン378を表示した後、ステップS48へ進む。機器リスト374は、例えば、
図18に示すように、最左端に1から順に昇順する番号欄382、左から2番目に記号欄384、左から3番目に名称欄386、及び、最右欄に機器の状況を表示する状況欄388が配置され、状況欄388の表示を確認することによって遠隔起動が可能か否か確認出来る。すなわち、「許可」は遠隔起動が可能である意味で有り、「禁止」は故障等によって遠隔起動ができない状況を表している。また、この機器リスト374上を便宜的に太線で表したカーソル392をマウス又は矢印キーにより移動させることができる。したがって、硬貨作動機器102を遠隔起動する場合、遠隔起動させようとする硬貨作動機器102にカーソル392をあてがう。
ステップS48において、遠隔起動終了ボタン378に相当する位置の遠隔入力装置338が押動されているか判別し、押動されたことを判別した場合、処理を終了し、判別しない場合ステップS49へ進む。
ステップS49において、遠隔起動確認ボタン376に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押された場合ステップS4Aへ進み、押されない場合ステップS48へ戻る。したがって、ステップS48とS49のループは、遠隔起動選択の待ち受け状態である。
ステップS4Aにおいて、バリュー遠隔起動装置342から遠隔起動信号RSSを出力し、ステップS4Pへ進む。
ステップS4Pにおいて、遠隔通信装置354によって遠隔起動信号RSSを店舗112の両替機104の両替通信装置260へ送信した後、処理を終了する(正確には、ステップS41へ戻る)。
遠隔起動信号RSSを受信した両替機104は、前記したステップS21からステップS22へ進み、個別バリュー処理装置106へ遠隔起動信号RSSを出力する。遠隔起動信号RSSを受信した個別バリュー処理装置106において、前述したステップS2からステップS3へ進んで擬似硬貨信号発信装置196から擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)を出力させる。擬似硬貨信号PCSを受信した硬貨作動式乾燥機134は、前述のように、ステップS11からステップS10Cを実行するので、当該硬貨作動式乾燥機134は所定時間の間、乾燥機能を発揮することができる。
ステップS44において、バリュー返戻ボタン366が押されたことを判別した場合、ステップS45へ進み、例えば
図19に示すように、遠隔表示装置336にログ表示394、バリュー返戻キャンセルボタン396、バリュー返戻実行ボタン398を表示して後、ステップS4Bへ進む。ログ表示394は、ログ記憶装置356に記憶されている情報であり、ログ番号402、ログ日時404、ログ対象406、ログ分類408、及び、ログ内容412がログ日時404の降順に表示される。ログ番号402は、一日に発生したログのシリアル番号であり、本実施例1においては、便宜的に1からスタートしている。ログ日時404は、年月日及び秒単位までの時刻が表示される。ログ対象406は、
図18における記号欄384が表示される。ログ分類408は、所定の動作、例えば、硬貨作動機器102の起動・停止、エラー等のその時点の状況が表示される。ログ内容412は、ログ分類408が動作中、又は、終了であるかを表示する。
ステップS4Bにおいて、遠隔表示装置336に表示されたバリュー返戻キャンセルボタン396に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押された場合処理を終了し、押されない場合ステップS4Cへ進む。
ステップS4Cにおいて、バリュー返戻実行ボタン398に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか確認し、押されない場合ステップS4Bへ戻り、ステップS4BとステップS4Cのループは、バリュー返戻の待ち状態である。
ステップS4Cにおいて、バリュー返戻実行ボタン398に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合ステップS4Dへ進む。
ステップS4Dにおいて、遠隔表示装置336に返戻バリュー入力画面414を表示した後、ステップS4Eへ進む。返戻バリュー入力画面414は、例えば、
図17(C)に示すように、返戻バリュー表示欄416、バリュー返戻実行ボタン418、及び、硬貨返戻キャンセルボタン422が表示される。
ステップS4Eにおいて、遠隔入力装置338、例えば、キーボードのテンキーによって遠隔返戻バリューGVMが入力された後、ステップS4Fに進む。例えば、遠隔返戻バリューGVM として、100円硬貨100Cの一つに相当する100が入力される。
ステップS4Fにおいて、硬貨返戻キャンセルボタン422に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押されない場合ステップS4Gへ進む。
ステップS4Gにおいて、バリュー返戻実行ボタン418に相当する位置の遠隔入力装置338が押されたか判別し、押されない場合、ステップS4Fへ戻る。ステップS4F及びS4Gのループは、バリュー返戻の実行待ち受け状態である。
ステップS4Fにおいて、硬貨返戻キャンセルボタン422が押された場合、処理を終了する。
ステップS4Gにおいて、バリュー返戻実行ボタン418に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合、ステップS4Hへ進む。
ステップS4Hにおいて、ステップS4Eにおいて入力された遠隔返戻バリューGVMである100を出力し、ステップS4Pへ進む。
ステップS4Pにおいて、前述のように遠隔通信装置354によって遠隔返戻バリューGVMがバリュー通信装置320を介してバリュー処理機108に送信される。
バリュー処理機108において、ステップS31において遠隔返戻バリューGVMの受信を判断し、前述のステップS34〜S3Dの処理を実行する。
ステップS46において、硬貨返戻ボタン368が押された場合、ステップS47へ進む。
ステップS47において、遠隔表示装置336に、例えば
図20に示すログ表示394と共に、バリュー返戻実行ボタン418及び硬貨返戻キャンセルボタン422を表示してステップS4Iへ進む。
ステップS4Iにおいて、硬貨返戻終了ボタン422に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合処理を終了し、押されない場合ステップS4Jへ進む。
ステップS4Jにおいて、バリュー返戻実行ボタン418に相当する位置の遠隔入力装置338が押されない場合、ステップS4Iへ戻る。ステップS4IとS4Jのループは、硬貨返戻金額の入力の待ち受け状態である。
ステップS4Jにおいて、バリュー返戻実行ボタン418に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合、ステップS4Kへ進む。
ステップS4Kにおいて、遠隔表示装置336に、例えば、
図17(D)に示すように返戻硬貨金値入力部424、硬貨返戻実行ボタン426、及び、硬貨返戻キャンセルボタン428を表示して後ステップS4Lへ進む。
ステップS4Lにおいて、遠隔入力装置338であるキーボードのテンキーによって返戻金額に相当する、例えば100を入力した後、ステップS4Mへ進む。
ステップS4Mにおいて、硬貨返戻キャンセルボタン428が押されたか判別し、押されないステップS4Nへ進む。
ステップS4Nにおいて、硬貨返戻実行ボタン426が押されたか判別し、押されない場合、ステップS4Mへ戻る。このステップS4MとS4Nのループは硬貨返戻の待ち受け状態である。
ステップS4Mにおいて、硬貨返戻キャンセルボタン428に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合、処理を終了する。
ステップS4Nにおいて、硬貨返戻実行ボタン426に相当する位置の遠隔入力装置338が押された場合、ステップS4Oへ進む。
ステップS4Oにおいて、ステップS4Lにおいて入力された返戻金額である100を硬貨返戻値GMMとして設定した後、ステップS4Pへ進む。
ステップS4Pにおいて、前述のように遠隔通信装置354によって硬貨返戻値GMMが両替機104へ送信される。
両替機104におけるステップS24において、硬貨返戻値GMMの受信を判断した後ステップS25へ進んで100円硬貨100Cの払出枚数が設定される。本実施例1においては100円であるから、100円硬貨100Cの1枚が設定された後、ステップS29〜S2Fの処理が実行され、1枚の100円硬貨100Cの払出が行われる。
【0090】
本実施例1においては、店舗112内に遠隔操作可能な監視カメラ432及び電話機434が設置されている。
監視カメラ432は、通常、両替機104及びバリュー処理機108における紙幣投入状況が監視出来る位置に設置され、常時若しくは間欠的又は遠隔管理部114からの指令によって、監視位置を変更して撮影し、所定期間記録を保存することが好ましい。
電話機434は、遠隔管理部114における管理者と通話することが可能な通話手段であって、電話回線、インターネット電話等が用いられる。
【0091】
次に、管理装置100の作用を
図21のフローチャートをも参照しつつ説明する。
通常、店舗112に設置されている硬貨作動機器102、両替機104、及び、バリュー処理機108はそれぞれ自動で処理を行うことから、遠隔管理部114における管理者は、監視カメラ432によって店舗112内の状況を監視する程度である。
しかし、硬貨作動機器102が正常に作動しなかった場合、利用者から電話機434を用いて苦情の申し入れが行われる。電話を受けた遠隔管理部114における管理者は、まず、どのようなトラブルか利用者に確認する。例えば、100円硬貨を投入したが硬貨作動式乾燥機134が作動しないことを伝えられた場合、遠隔管理装置116において該当する硬貨作動式乾燥機134の状態を、例えば遠隔管理装置116の遠隔表示装置336に
図19に示すログ表示394を表示することにより、ドア156が完全に閉止されているか等、利用者と共に確認し、正常起動可能状態にも拘わらず起動しないことを確認する。当該硬貨作動式乾燥機134が監視カメラ432の撮影範囲である場合、撮影記録によって、100円硬貨100Cの投入、及び/又は、個別バリュー処理装置106における購入バリューBVMの減算を確認する。そして、当該硬貨作動式乾燥機134の再起動又は同一機器の起動、バリュー返戻、及び、硬貨返戻の手順で利用者に対応する。再起動を最優先するのは、バリューVM、又は、硬貨Cを取り扱わないからであり、2番目にバリュー返戻を行うのは、硬貨Cの返戻による帳簿記載を行わないためである。すなわち、管理者は利用者の苦情に対し、まず、同一種類の硬貨作動機器102の遠隔再起動を薦め、利用者が、遠隔再起動以外を希望した場合、最初に遠隔返戻バリューGVMの返戻を薦め、バリューICカード175を所有していない場合等の特別な場合にのみ、100円硬貨100Cを返戻することを基準とする。
【0092】
まず、当該硬貨作動式乾燥機134を遠隔操作により再起動する場合を説明する。
ログ表示394において、当該硬貨作動式乾燥機134が稼働可能であるか判別し、稼働が可能である場合、遠隔起動信号RSSを出力する操作を行う。その前に、利用者に対し電話機434を介して乾燥衣類等を当該硬貨作動式乾燥機134に投入し、ドア156を完全に閉じるように指示する。
次いで、遠隔管理装置116において、前述のように、ステップS41において
図17(A)に示す初期画面を遠隔表示装置336に表示した後、遠隔起動ボタン364を押すことによりステップS43に進み、
図17(B),従って、
図18に示す機器リスト374を表示した後、ステップS48及びS49の遠隔起動待ち受け状態になる。この状態において、再起動する硬貨作動機器102、本実施例1においては硬貨作動式乾燥機134を、カーソル392によって指定する。
図18において、No.3の電気乾燥機とNo.4のガス乾燥機があるが、No.4のガス乾燥機は禁止状態にあるため、No.3の電気乾燥機にカーソル392をあてがって選択する。ステップS49において、遠隔起動確認ボタン376が押された場合、ステップS4Aへ進んでバリュー遠隔起動装置342から遠隔起動信号RSSが出力された後、ステップS4Pへ進んで遠隔通信装置354からインターネット332を介して遠隔起動信号RSSが両替機104の両替通信装置260へ送信される。両替機104におけるステップS21において、遠隔起動信号RSSを判別してステップS22へ進み、両替無線通信装置254によって遠隔起動信号RSSを個別通信装置182へ送信する。これによって、個別バリュー処理装置106はステップS2において遠隔起動信号RSSを判別してステップS3へ進み、擬似硬貨信号発信装置196から擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)を乾燥機演算装置218へ出力する。擬似硬貨信号PCSを受信した乾燥機演算装置218は、ステップS12〜S10Cを実行して発熱体154、ドラム用モータ148、及び、送風機モータ224を機能させ、1つの擬似硬貨信号PCSに相当する時間の間稼働させて処理を終了する。なお、硬貨作動式乾燥機134の作動時間は、遠隔起動信号RSSにおける擬似硬貨信号PCSの数によって決定される。
【0093】
次にバリューICカード175に遠隔返戻バリューGVMを返戻する場合を説明する。
管理者は、ステップS44において、遠隔管理装置116における遠隔表示装置336に表示されたバリュー返戻ボタン366に相対する位置の遠隔入力装置338を押すことによりステップS44からS45へ進み、
図19に示すように、遠隔表示装置336にログ表示394を行う。このログ表示394を見ながら利用者と電話機434によって通話して事実確認を行う。例えば、
図19におけるNo.2におけるA-HD-01機がエラーにて停止していることが確認できる。管理者は事実確認後、A-HD-01機が遠隔操作で再起動することが出来ないため、まず、バリューVMの返戻を利用者に提案し、承諾を得た後、ステップS4Cにおいてバリュー返戻ボタン366を押して後、ステップS4Dへ進み、
図17(C)に示すように、返戻バリューGVMであるプレミアムポイントPPの返戻バリュー入力画面414を表示した後ステップS4Eへ進む。ステップS4Eにおいて、プレミアムポイントPPをバリュー入力装置296から入力、例えば100円に相当する場合100を遠隔管理装置116のテンキーによって入力し、ステップS4Fへ進む。ステップS4Fにおいてバリュー返戻キャンセルボタン396が押されない場合、ステップS4Gへ進む。ステップS4Gにおいてバリュー返戻実行ボタン398が押された場合、ステップS4Hへ進んで返戻バリューGVMとしてのプレミアムポイントPPを出力してステップS4Pへ進む。ステップS4Pにおいて、プレミアムポイントPPをバリュー処理機108へインターネット332を介して送信する。
バリュー処理機108において、前述のステップS31、S33、S34〜S3Dを実行し、バリューICカード175の付与バリュー記憶装置178Gに記憶させる。利用者は、この後。返却されたバリューICカード175を所定の硬貨作動機器102に設置された個別バリュー処理装置106にかざしてステップS1〜S1Jを実行させ、その他の硬貨作動式乾燥機134等を作動させることができる。
【0094】
次に100円硬貨100Cを両替機104から返戻する場合を説明する。
この場合、管理者は、ステップS46において、遠隔管理装置116における遠隔表示装置336に表示された硬貨返戻ボタン368に相対する位置の遠隔入力装置338を押すことによりステップS46から順次ステップS4Oへ進んで硬貨返戻金GMMを出力した後、ステップS4Pにおいて硬貨返戻金GMMを両替機104へインターネット332を介して送信する。両替機104において、ステップS2A〜S2Fを実行して100円硬貨100Cを指定された数、両替硬貨払出装置256から両替硬貨受取箱252へ払い出す。利用者は、払い出された100円硬貨100Cを両替硬貨受取箱252から取り出して、硬貨作動式乾燥機134の硬貨投入口166に投入して硬貨作動式乾燥機134を作動させることができる。
【実施例2】
【0095】
次に
図22〜26を参照して本発明の実施例2を説明する。
実施例2において、実施例1と異なる構成は、両替機104とバリュー処理機108が一体化された両替バリュー処理機438が用いられる点にある。したがって、両替機104とバリュー処理機108において、重複している機能の機器は一つに集約されている。両替バリュー処理機438は、両替バリュー処理機本体442、両替バリューバスライン440、両替バリュー表示装置444、両替バリュー入力装置446、両替バリュー紙幣識別装置448、両側バリュー硬貨払出装置450、両替バリュー硬貨選別装置452、両替バリュー硬貨受取口454、両替バリュー無線通信装置456、両替バリュー演算装置458、両替バリュー遠隔起動装置460、両替バリュー記憶装置462、両替バリュー通信装置464、両替バリュー新ICカード送出装置466、両替バリューICカードリードライタ468を含んでいる。
【0096】
まず両替バリューバスライン440を説明する。
両替バリューバスライン440は、両替バスライン278と同様の機能を有する。
【0097】
両替バリュー処理機本体442を説明する。
両替バリュー処理機本体442は、縦長箱形に形成され構成機器を外面に配置、又は、内蔵する機能を有する。
【0098】
次に両替バリュー表示装置444を説明する。
両替バリュー表示装置444は、両替表示装置242及びバリュー表示装置294を組み合わせた機能を有し、構造は両替表示装置242と同様である。
【0099】
次に両替バリュー入力装置446を説明する。
両替バリュー入力装置446は、両替入力装置244及びバリュー入力装置296を組み合わせた機能を有し、構造は両替入力装置244と同様である。
【0100】
次に両替バリュー紙幣識別装置448を説明する。
両替バリュー紙幣識別装置448は、両替紙幣識別装置246及びバリュー紙幣識別装置298を組み合わせた機能を有し、構造は両替紙幣識別装置246と同様で有り、紙幣投入口472及び紙幣返却口474を有する。
【0101】
次に両替バリュー硬貨払出装置450を説明する。
両側バリュー硬貨払出装置450は、両替硬貨払出装置256と同様の機能を有し、構成は両替硬貨払出装置256と同様にホッパモータ484と硬貨センサ486を含んでいる。
【0102】
次に両替バリュー硬貨選別装置452を説明する。
両替バリュー硬貨選別装置452は、両替硬貨選別装置248と同一の機能を有し、構成は両替硬貨選別装置248と同様であり、両替バリュー硬貨投入口476及び両替バリュー硬貨返却口478を含んでいる。
【0103】
次に両替バリュー硬貨受取口454を説明する。
両替バリュー硬貨受取口454は、両替硬貨受取箱252と同様の機能を有し、両替硬貨受取箱252と同一に構成されている。
【0104】
次に両替バリュー無線通信装置456を説明する。
両替バリュー無線通信装置456は、両替無線通信装置254、及び、バリュー無線通信装置304を結合した機能を有し、両替無線通信装置254と同様の構成を有する。
【0105】
次に両替バリュー演算装置458を説明する。
両替バリュー演算装置458は、両替演算装置282、及び、バリュー演算装置316を結合した機能を有し、両替演算装置282と同様の構成を有する。
【0106】
次に両替バリュー遠隔起動装置460を説明する。
両替バリュー遠隔起動装置460は、遠隔起動装置258と同様の機能を有し、個別バリュー処理装置106に対し、擬似硬貨信号PCSを出力させる遠隔起動信号RSSを出力する機能を有し、本実施例2においてはソフトウエアによって構成される。両替バリュー遠隔起動装置460は、遠隔起動装置258と実質同一機能構成であるが、説明の便のため、異なる名称である両替バリュー遠隔起動装置460を用いる。
【0107】
次に両替バリュー記憶装置462を説明する。
両替バリュー記憶装置462は、両替記憶装置284とバリュー発行記憶装置318を結合した機能を有し、両替記憶装置284と同様の構成を有する。
【0108】
次に両替バリュー通信装置464を説明する。
両替バリュー通信装置464は、両替通信装置260とバリュー通信装置320とを結合した機能を有し、両替通信装置260と同様の構成を有する。
【0109】
次に両替バリュー新ICカード送出装置466を説明する。
両替バリュー新ICカード送出装置466は、新バリューICカード送出装置300と同一の機能を有し、同一の構成である。
【0110】
次に両替バリューICカードリードライタ468を説明する。
両替バリューICカードリードライタ468は、バリューICカードリードライタ302と同一の機能を有し、同一の構成であり、ICカード投入口482を有する。
【0111】
次に本実施例2の作用を
図25のフローチャートを参照しつつ説明する。
ステップS51において、初期画面を両替バリュー表示装置444に表示してステップS52へ進む。初期画面は、例えば、
図26(A)に示すように、両替ボタン492、バリュー追加購入ボタン494、及び、バリュー新規購入ボタン496が表示される。
ステップS52において、遠隔起動信号RSSが出力されていないか判別し、出力されている場合、ステップS53へ進み、出力されていない場合、ステップS54へ進む。
ステップS53において、両替バリュー遠隔起動装置460は両替バリュー無線通信装置456を介して遠隔起動信号RSSを個別バリュー処理装置106へ送信した後、ステップS54へ進む。遠隔起動信号RSSを受信した個別バリュー処理装置106は、前述のように、擬似硬貨信号PCS(パルス信号PS)を出力して硬貨作動式乾燥機134を起動させる。
ステップS54において、ババリュー新規購入ボタン496に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押されたか判別し、押されない場合ステップS55へ進み、押された場合ステップS59へ進む。
ステップS55において、両替ボタン492に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押されたか判別し、押されている場合、ステップS56ヘス済み、押されていない場合、ステップS66へ進む。
ステップS56において、硬貨返戻信号RCSが出力されているか判別し、出力されていない場合ステップS57へ進み、主直されれた場合ステップS81へ進む。
ステップS57において、両替バリュー紙幣識別装置448から真正紙幣を受け入れたことによる紙幣信号BNSを受信しない場合ステップS58へ進み、受信した場合ステップS82へ進む。
ステップS58において、両替バリュー硬貨選別装置452の500円硬貨センサ(図示せず)からの500円硬貨信号500Cを受信したか判別し、受信しない場合ステップS52へ戻り、受信した場合ステップS83へ進む。
換言すれば、ステップS52、S54、S55、S56、S57及びS58を経てステップS52へ戻るループは、各種処理の待ち受け状態である。
ステップS54において、遠隔管理装置116から遠隔返戻バリューGVMを受信した場合、ステップS59へ進む。
ステップS59において、遠隔管理装置116から送られた遠隔返戻バリューGVMがプレミアムポイントPPとして設定された後、ステップS60へ進む。
ステップS60において、例えば、
図14(B)に示すように、両替バリュー表示装置444に、バリューICカード175のICカード投入口482への投入を促す画面を表示した後、ステップS61へ進む。
ステップS61において、バリューICカード175の投入を確認した場合、ステップS62へ進み、投入を確認しない場合、ステップS61をループする。
ステップS62において、挿入されたバリューICカード175は、両替バリューICカードリードライタ468によって、バリューを読込及び書込可能な位置まで引き込まれ、購入バリュー記憶装置178Bに記憶された購入バリューBVM、及び、付与バリュー記憶装置178Gに記憶されたプレミアムポイントPPを読み込んだ後、ステップS63へ進む。
ステップS63において、ステップS59において確定されたプレミアムポイントPPが、読み込まれたプレミアムポイントPPに加算され、ステップS64へ進む。
ステップS64において、加算後のプレミアムポイントPPが両替バリューICカードリードライタ468によって付与バリュー記憶装置178Gに記憶されて後、ステップS65へ進む。
ステップS65において、両替バリューICカードリードライタ468から受け入れているバリューICカード175をICカード投入口482へ送り出した後、処理を終了する。これにより、投入硬貨と等価のバリューVM(プレミアムポイントPP)が利用者に対して返戻される。
ステップS55において、両替ボタン492が押されない場合、ステップS66へ進む。
ステップS66において、バリュー追加購入ボタン494に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押されない場合、ステップS56へ進み、押された場合、すなわちバリューを購入する場合、ステップS67へ進む。
ステップS67において、例えば、
図25 (B)に示すように、両替バリュー表示装置444に、紙幣BNの紙幣投入口472への投入、及び、バリューICカード175のICカード投入口482への投入を促す画面を表示した後、ステップS68へ進む。
ステップS68において、バリューICカード175の投入を確認した場合、ステップS69へ進み、投入を確認しない場合、ステップS74へ進む。
ステップS69において、挿入されたバリューICカード175は、両替バリューICカードリードライタ468によって、バリューを読込及び書込可能な位置まで引き込まれ、両替バリューICカードリードライタ468によって購入バリュー記憶装置178Bに記憶された購入バリューBVM、及び、付与バリュー記憶装置178Gに記憶されたプレミアムポイントPPを読み込んだ後、ステップS70へ進む。
ステップS70において、例えば
図25(C)に示すように、両替バリュー表示装置444に購入バリューBVM及びプレミアムポイントPP、バリュー追加購入ボタン494、バリュー新規購入ボタン496、及び、中止ボタン498を表示してステップS71へ進む。
ステップS68において、バリューICカード175が確認されない場合、購入バリューBVM及びプレミアムポイントPP共に、ゼロが表示される。
ステップS71において、両替バリュー紙幣識別装置448から真正紙幣を受け入れたことによる紙幣信号BNSを受信しない場合ステップS71をループし、受信した場合ステップS74へ進む。換言すれば、ステップS71のループは、紙幣信号BNSが出力されることを待っている待ち受け状態を構成する。
ステップS74において、両替バリュー表示装置444におけるバリュー新規購入ボタン496に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押された場合、ステップS75へ進み、押されない場合ステップS76へ進む。
ステップS76において、バリュー追加購入ボタン494に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押された場合、ステップS77へ進み、押されない場合ステップS79へ進む。
ステップS75において、両替バリュー新ICカード送出装置466から新しいバリューICカード175を送り出した後、ステップS77へ進む。
ステップS77において、両替バリューICカードリードライタ468によって、投入した紙幣金額に相当する購入バリューBVMを購入バリュー記憶装置178Bに記憶させて後ステップS80へ進む。この際、購入バリュー記憶装置178Bに購入バリューBVMが記憶されている場合、すなわち、追加ボタン326が押された場合、当該記憶されている購入バリューBVMに新たに購入した購入バリュー情報BVIを加算して記憶させ、新規にバリューICカード175を購入する場合、投入した紙幣金額に相当する購入バリューBVMが書き込まれる。
ステップS79において、中止ボタン498に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押された場合ステップS73へ進み、押されない場合ステップS74へ戻る。換言すれば、ステップS74、S76、S79のループは、書込待受状態である。
ステップS73において、受け入れた紙幣を両替バリュー紙幣識別装置448の紙幣返却口474へ返却した後、ステップS80へ進む。
ステップS80において、両替バリューICカードリードライタ468から受け入れているバリューICカード175をICカード投入口482へ送り出した後、処理を終了する。これにより、バリュー購入処理が終了する。なお、ステップS68においてICカード175の投入を検知していない場合、ステップS80におけるバリューICカード175の返却は行われない。
ステップS56において遠隔管理装置116から硬貨返戻信号RCSを受信した場合、ステップS81へ進み、硬貨返戻信号RCSにおいて指令された数を両替バリュー硬貨払出装置450における100円硬貨100Cの払出数として設定した後、ステップS84へ進む。
ステップS57において、紙幣信号BNSを受信した場合、ステップS82へ進み、両替バリュー硬貨払出装置450における100円硬貨100Cの払出数として10枚が設定された後、ステップS84へ進む。
ステップS58において500円硬貨信号500CSを受信した場合、ステップS83へ進み、両替バリュー硬貨払出装置450における100円硬貨100Cの払出数として5枚が設定された後、ステップS84へ進み、受信しない場合、ステップS52へ戻る。
ステップS84において、設定された100円硬貨100Cの払出枚数を両替バリュー表示装置444に表示した後、ステップS85へ進む。
ステップS85において、両替バリュー表示装置444における両替ボタン492に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押された場合、ステップS87へ進み、押されない場合ステップS86へ進む。
ステップS86において、両替ボタン492に相対する位置の両替バリュー入力装置446が押された場合、ステップS88へ進み、押されない場合ステップS85へ戻る。換言すれば、ステップS85及びS86のループは、両替待受状態である。
ステップS87において、ホッパモータ駆動装置286を作動させてホッパモータ268に給電し、両替バリュー硬貨払出装置450を起動した後ステップS89へ進む。ホッパモータ268への給電により、回転ディスク272が回転され、100円硬貨100Cが一つずつ両替バリュー硬貨受取口454へ払い出される。硬貨センサ486は払い出された100円硬貨100Cを検出し、払出硬貨信号ECSを検出の都度、出力する。
ステップS89において、払出硬貨信号ECSがステップS81、S82、又は、S83、において設定された払出数に達したか判別し、達しない場合ステップS89をループして100円硬貨100Cの払出を継続し、設定数に達した場合ステップS90へ進む。
ステップS90において、ホッパモータ駆動装置286を非作動としてホッパモータ484を停止させると共に制動装置(図示せず)を作動させて100円硬貨100Cが余分に払い出されないように急停止させて処理を終了する。これにより、100円硬貨100Cへの両替が行われる。