(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数のランプ信号線は、第1のバッファ回路の出力端子と前記第1入力端子とを接続する第1のランプ信号線と、第2のバッファ回路の出力端子と前記第1入力端子とを接続する第2のランプ信号線とを含み、
さらに前記A/D変換部は、
前記第1のランプ信号線と前記第1入力端子との間に直列挿入された第1の容量素子と、前記第2のランプ信号線と前記第1入力端子との間に直列挿入された第2の容量素子とを備える
請求項1に記載の固体撮像装置。
【発明の概要】
【0005】
前述したシングルスロープ型列並列ADC方式では、基準電位となるランプ電圧Vslopeと画素からの信号電圧(アナログ信号)とが比較器551で比較され、後段のカウンタ552が制御されることによりA/D変換が行われる。ここで、CMOSイメージセンサのシングルスロープ型ADCは、列ごとに並列処理して画素信号を読み出すため、行方向に多数の比較器551を有する。
【0006】
上記ランプ電圧Vslopeは、カラムに配置された比較器551(
図8では、ランプ信号線555に接続された全ての比較器551)に対し、ランプ信号線555を介して共通に入力される。このため、カラム内の一の比較器551でのA/D変換動作が、ランプ信号線555上のランプ電圧Vslopeを変動させることが想定される。これにより、同一ランプ信号線につながる他の比較器551におけるA/D変換動作において誤差を生じさせてしまう。
【0007】
CMOSイメージセンサでは、撮像領域内において局所的に輝度差の大きく異なる領域があるような場合、その輝度差を含むカラム内の一の比較器動作が、輝度差の異なる領域内の他の比較器でのA/D変換誤差を誘発し、画質を劣化させてしまう。以下、このような現象をストリーキングと呼ぶ。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ストリーキングが抑制された固体撮像装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、前記画素部で生成された画素信号を複数の画素単位でアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、入力端子と出力端子とを備え、ランプ電圧が前記入力端子に入力され、前記ランプ電圧を有する参照信号を前記A/D変換部に向けて前記出力端子から出力するバッファ回路とを備え、前記A/D変換部は、画素列ごとに配置され、前記画素ごとの前記アナログ信号と前記参照信号とを比較する比較器と、前記比較器に対応して配置され、前記比較器が前記アナログ信号と前記参照信号とを比較した期間をカウントし、当該期間に対応した前記デジタル信号を保持するカウンタラッチとを有し、前記バッファ回路は、複数の前記比較器に対して前記参照信号を同時に出力し、前記出力端子から出力される前記参照信号が有する前記ランプ電圧に応じて前記出力端子に流れる電流量を制御する帰還回路を備えることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、帰還回路が付加されたバッファ回路は、帰還回路を持たないバッファ回路と比較して、電流増加及び面積拡大を抑制しつつ出力インピーダンスの低減を実現できる。よって、消費電力増加を抑制しつつストリーキングを低減でき、画質の向上を図ることができる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、前記画素部で生成された画素信号を複数の画素単位でアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、ランプ電圧を生成するランプ生成回路と、入力端子と出力端子とを備え、前記ランプ生成回路で生成された前記ランプ電圧が前記入力端子に入力され、前記ランプ電圧を有する参照信号を前記A/D変換部に向けて前記出力端子から出力するバッファ回路とを備え、前記A/D変換部は、画素列ごとに配置され、前記画素ごとの前記アナログ信号と前記参照信号とを比較する比較器と、前記比較器に対応して配置され、前記比較器が前記アナログ信号と前記参照信号とを比較した期間をカウントし、当該期間に対応した前記デジタル信号を保持するカウンタラッチとを有し、前記バッファ回路及び前記ランプ生成回路の少なくとも一方は、複数個配置され、複数の前記比較器の入力端子と前記バッファ回路の出力端子とは、共通のランプ信号線により接続されていることを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、複数のランプ生成回路及び複数のバッファ回路の少なくとも一方を用いて、複数の比較器に対してランプ電圧を同時に供給することで、実効的な配線インピーダンス及びバッファ回路の出力インピーダンスを低減することが可能となる。これにより、配線負荷が軽減され、ストリーキングを低減できる。
【0013】
また、例えば、前記バッファ回路は、前記出力端子から出力される前記参照信号が有する前記ランプ電圧に応じて前記出力端子に流れる電流量を制御する帰還回路を備える。
【0014】
また、例えば、前記比較器は、前記参照信号が入力される第1入力端子と、前記アナログ信号が入力される第2入力端子とを有し、前記固体撮像装置は、さらに、第1のバッファ回路の出力端子と前記比較器の第1入力端子とを接続する第1のランプ信号線と、第2のバッファ回路の出力端子と前記比較器の第1入力端子とを接続する第2のランプ信号線と、前記第1のランプ信号線と前記比較器の第1入力端子との間に直列挿入された第1の容量素子と、前記第2のランプ信号線と前記比較器の第1入力端子との間に直列挿入された第2の容量素子とを備える。
【0015】
また、例えば、前記ランプ生成回路と前記バッファ回路とは、容量素子を介して接続されている。
【0016】
また、例えば、前記バッファ回路は、ゲートが前記バッファ回路の前記入力端子に接続され、ソースが前記バッファ回路の前記出力端子に接続されたn型の入力トランジスタと、ドレインが前記入力トランジスタのソースに接続され、ソースが接地されたn型の電流源負荷トランジスタと、ソースが電源に接続され、ドレインが前記入力トランジスタのドレインに接続されたp型の電流源トランジスタと、ゲートが前記入力トランジスタのドレインに接続され、ソースが電源に接続され、ドレインが前記バッファ回路の前記出力端子に接続されたp型のフィードバックトランジスタとを備え、前記入力トランジスタと前記電流源負荷トランジスタとはソースフォロワ回路を構成し、前記電流源トランジスタと前記フィードバックトランジスタとは前記帰還回路を構成する。
【0017】
また、例えば、前記バッファ回路は、前記比較器に隣り合うように配置されている。
【0018】
なお、本発明は、このような特徴的な構成を備える固体撮像装置として実現することができるだけでなく、当該固体撮像装置を備える撮像装置として実現することができる。
【0019】
本発明に係る固体撮像装置及び撮像装置によれば、ランプ生成回路と比較器との間のインピーダンスが低減されるので、ストリーキングを低減することが可能となる。よって、画質の向上を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した従来の固体撮像装置に関し、以下の問題が生じることを見出した。
【0022】
上記固体撮像装置のストリーキングを低減するためには、比較器動作によるランプ電圧の変動を低減する必要がある。ランプ電圧の変動を低減するには、ランプ生成回路と比較器との間のインピーダンスを低減することが有効である。ランプ生成回路と比較器との間のインピーダンスは、ランプ生成回路と比較器とを接続するランプ信号線の配線インピーダンス成分と、ランプ生成回路の出力インピーダンス成分とに分けられる。
【0023】
配線インピーダンス成分は、撮像領域の横方向サイズに比例して増加する。このため、特に、高画素または大型画素のCMOSイメージセンサでは、ストリーキングに対する配線インピーダンス成分の寄与度が高くなり、配線インピーダンス成分の低減が重要課題となる。配線インピーダンス成分を低減することによりストリーキングを改善する一つの方法として、ランプ電圧をバッファする回路を各比較器入力付近に配置する方法が知られている。この方法では、バッファ回路を比較器ごとに持たせることで、バッファと比較器との間のインピーダンスを低減し、比較器動作によるランプ電圧の変動を抑制しようとするものである。しかし、この方法では、バッファ回路の挿入により、ノイズ特性劣化や面積増大、及び消費電力増大という問題が発生する。
【0024】
一方、ランプ生成回路の出力インピーダンス成分を低減する方法もある。電流源及び抵抗で構成されるランプ生成回路では、当該抵抗の抵抗値が出力インピーダンスと等しい。このため、出力インピーダンスを低減するには、この抵抗値を低減する必要がある。しかしランプ波形を維持するためには、抵抗値の低減分だけ抵抗に流す電流を増やす必要があり、結果的に消費電流が増大する。ランプ生成回路側にランプ出力用のバッファを設けて、比較器にランプ電圧を印加するという方法も考えられるが、当該バッファの出力インピーダンス低減のためには、バッファ出力段の電流を増やす必要がある。これにより、同様に消費電力が増大する。
【0025】
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像装置は、光電変換を行う複数の画素が行列状に配列された画素部と、前記画素部で生成された画素信号を複数の画素単位でアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、入力端子と出力端子とを備え、ランプ電圧が前記入力端子に入力され、前記ランプ電圧を有する参照信号を前記A/D変換部に向けて前記出力端子から出力するバッファ回路とを備え、前記A/D変換部は、画素列ごとに配置され、前記画素ごとの前記アナログ信号と前記参照信号とを比較する比較器と、前記比較器に対応して配置され、前記比較器が前記アナログ信号と前記参照信号とを比較した期間をカウントし、当該期間に対応した前記デジタル信号を保持するカウンタラッチとを有し、前記バッファ回路は、複数の前記比較器に対して前記参照信号を同時に出力し、前記出力端子から出力される前記参照信号が有する前記ランプ電圧に応じて前記出力端子に流れる電流量を制御する帰還回路を備えることを特徴とする。
【0026】
本態様によれば、消費電力を増加させずにストリーキングを抑制することが可能となる。
【0027】
以下、本開示の実施の形態に係る固体撮像装置及び撮像装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものであり、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定するものではない。
【0028】
(実施の形態1)
実施の形態1に係る固体撮像装置は、シングルスロープ列並列A/D変換型のCMOSイメージセンサの構成を有している。
【0029】
図1は、実施の形態1に係る撮像装置(カメラ)の構成の一例を示す図である。また、
図2は、実施の形態1に係る固体撮像装置のブロック構成図である。
【0030】
[撮像装置(カメラ)の構成]
まず、
図1に示すように、本実施の形態に係る撮像装置(カメラ)は、レンズ101と、固体撮像装置102と、カメラ信号処理部103と、システムコントローラ104とを備える。レンズ101は、固体撮像装置102の画素領域に入射光を導く(被写体像を結像する)光学系であり、例えば、入射光(像光)を撮像面上に結像させるレンズである。
【0031】
固体撮像装置102は、レンズ101によって撮像面に結像された像光を画素単位で電気信号に変換して得られる画像信号を出力する。
【0032】
カメラ信号処理部103は、固体撮像装置102から出力される画像信号に対して種々の信号処理を行う。
【0033】
システムコントローラ104は、固体撮像装置102及びカメラ信号処理部103に対する制御を行う。
【0034】
カメラ信号処理部103で処理された画像信号は、例えばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、カメラ信号処理部103で処理された画像信号は、液晶ディスプレイ等からなるモニタに動画として映し出される。
【0035】
[固体撮像装置の構成]
また、
図2に示すように、固体撮像装置102は、撮像領域201と、垂直信号線220と、比較器202と、負荷電流源225と、ランプバッファ203と、ランプ生成回路204と、行選択回路205と、カウンタ206と、ラッチ回路207と、水平走査回路208と、タイミング制御回路209とを備える。ここで、比較器202と、負荷電流源225と、カウンタ206と、ラッチ回路207とは、A/D変換部を構成する。A/D変換部は、撮像領域201で生成された画素信号を複数の画素単位でアナログ信号からデジタル信号に変換する。
【0036】
撮像領域201は、複数の単位セル200が行および列に配列された画素部である。
【0037】
垂直信号線220は、複数の単位セル200に対して列ごとに共通に接続されている。
【0038】
比較器202は、列ごとに配置され、当該列に配置された垂直信号線220に接続され、単位セル200からのアナログ信号とランプバッファ203から出力された参照信号とを比較する。
【0039】
負荷電流源225は、列ごとに配置され、当該列に配置された垂直信号線220に接続されている。
【0040】
ランプバッファ203は、各列に配置された比較器202に、ランプ信号線230を介して共通に接続されている。ランプバッファ203は、入力端子と出力端子とを備え、ランプ生成回路204からのランプ電圧が当該入力端子に入力され、当該ランプ電圧を有する参照信号をA/D変換部に向けて出力端子から出力するバッファ回路である。本実施の形態に係るランプバッファ203は、複数の比較器202に対して参照信号を同時に出力し、出力端子から出力される参照信号が有するランプ電圧に応じて出力端子に流れる電流量を制御する帰還回路を備える。
【0041】
ランプ生成回路204は、ランプ電圧を生成し、ランプバッファ203に接続されている。
【0042】
行選択回路205は、行アドレス及び行走査を制御する。
【0043】
カウンタ206とラッチ回路207とは、比較器202に対応して配置され、比較器202がアナログ信号と参照信号とを比較した期間をカウントし、当該期間に対応したデジタル信号を保持するカウンタラッチを構成する。
【0044】
[単位セルの回路構成]
図3は、実施の形態1に係る単位セルの回路構成の一例を示す図である。同図に示すように、単位セル200は、フォトダイオード245と、転送トランジスタ242と、リセットトランジスタ241と、ソースフォロワトランジスタ243と、フローティングディフュージョン246と、選択トランジスタ244とで構成される。
【0045】
フォトダイオード245は、被写体からの光を電荷量に変換する光電変換素子であり、画素の基本構成要素である。フォトダイオード245のアノードは接地電位に設定され、カソードは転送トランジスタ242のソースに接続される。転送トランジスタ242のドレインはリセットトランジスタ241のソース及びソースフォロワトランジスタ243のゲートに接続され、この接続点がフローティングディフュージョン246となる。ソースフォロワトランジスタ243のソースは選択トランジスタ244のドレインに接続され、選択トランジスタ244のソースは垂直信号線220に接続される。
【0046】
また、行方向に各単位セル200が接続されるように、電源信号線250と、リセット信号線260と、転送信号線270と、選択信号線280とが、水平方向に行ごとに配線されている。また、列方向に各単位セル200が接続されるように、垂直信号線220が垂直方向に列ごとに配線されている。
【0047】
電源信号線250は、ソースフォロワトランジスタ243のドレイン及びリセットトランジスタ241のドレインに接続される。転送信号線270は、転送トランジスタ242のゲートに接続される。リセット信号線260は、リセットトランジスタ241のゲートに接続される。選択信号線280は選択トランジスタ244のゲートに接続される。
【0048】
なお、単位セル200は、複数のフォトダイオードを含んでも良い。よって、撮像領域201は、光電変換を行う複数のフォトダイオードが行列状に配列された画素部と言うこともできる。
【0049】
[単位セルの読み出し動作]
比較器202は、各列において垂直信号線220に読み出された単位セル200からのアナログ信号と、階段状に変化するランプ電圧を有する参照信号とを比較する。より具体的には、比較器202は、ランプ生成回路204により生成されランプバッファ203を介してランプ信号線230に出力されたランプ電圧と、行ごとに単位セル200から垂直信号線220を経由して出力されるアナログ信号とを比較する。カウンタ206は、比較器202での比較時間をカウントする。これにより、単位セル200からのアナログ信号がデジタルデータにA/D変換されてラッチ回路207に出力される。
【0050】
上記A/D変換は、単位セル200についての1度の読み出し動作につき、2回行われる。ある単位セル200において、リセット信号線260にHighレベルの信号を印加する。これによりリセットトランジスタ241をオンして、フローティングディフュージョン246の電位をリセットする。次に、選択信号線280にHighレベルの電圧を印加する。これにより、選択トランジスタ244をオンしてフローティングディフュージョン246のリセット電位を垂直信号線220に出力する。その後、転送信号線270にHighレベルの信号を印加する。これにより、転送トランジスタ242をオンして、入射光によりフォトダイオード245に蓄積された電荷をフローティングディフュージョン246に転送する。次に、選択信号線280にHighレベルの電圧を印加する。これにより、選択トランジスタ244をオンしてフローティングディフュージョン246の信号電位を垂直信号線220に出力する。上述したリセット電位に対応したアナログ信号と信号電位に対応したアナログ信号とがA/D変換され、当該A/D変換後の出力の差分が、A/D変換部または外部で処理され、画素信号が読み出される。
【0051】
A/D変換後の画素信号は、ラッチ回路207などに格納され、水平走査回路208により選択され、順次チップ外部に出力される。なお、ランプ生成回路204、行選択回路205、カウンタ206、ラッチ回路207、及び水平走査回路208回路には、タイミング制御回路209で生成された制御信号が入力される。
【0052】
[ランプバッファの回路構成]
ランプバッファ203は、ランプバッファ203の出力電圧に応じてランプバッファ出力段に流れる電流量を制御する帰還回路を有する電圧アンプを構成する。ランプバッファ出力段に負帰還回路を有することで、ランプバッファ出力段の電流が増加することなく、ランプバッファ203の出力インピーダンスを大幅に低減することが可能となる。
【0053】
図4は、実施の形態1に係るランプバッファの回路構成の一例を示す図である。同図に示されたランプバッファ203は、上述の機能を実現する一例として、スーパーソースフォロワ回路を構成している。以下、ランプバッファ203が構成しているスーパーソースフォロワ回路について説明する。
【0054】
利得1倍のアンプとして利用される通常のNMOSソースフォロワ回路では、入力トランジスタ210と電流源負荷トランジスタ211とが、電源−GND間に直列に配置される。また、入力トランジスタ210のゲートは、入力電圧Vinが入力されるランプバッファ203の入力端子に接続され、電流源負荷トランジスタ211のゲートには、カレントミラー回路等で生成されたバイアス電圧が入力される。さらに、入力トランジスタ210のソースと電流源負荷トランジスタ211のドレインとの接続点が、ランプバッファ203の出力端子に接続され、当該接続点の電位が出力電圧Voutとして出力される。
【0055】
上述した、入力トランジスタ210、電流源負荷トランジスタ211、入力端子及び出力端子で構成される通常のソースフォロワ回路では、ランプバッファ203の出力インピーダンスを、ソースフォロワに流す電流を大きくすることにより低減可能である。しかしながら、消費電流の増大と電流密度に応じた素子サイズ拡大とが必要であり、ランプバッファの面積が大きくなるといった課題がある。
【0056】
これに対して、本実施の形態に係るランプバッファ203が有するスーパーソースフォロワ回路は、上記ソースフォロワ回路に加え、さらに、PMOSトランジスタで構成された電流源トランジスタ212と、PMOSトランジスタで構成されたフィードバックトランジスタ213とが配置されている。具体的には、電流源トランジスタ212のソースは電源に接続され、ドレインは入力トランジスタ210のドレインに接続される。フィードバックトランジスタ213のソースは電源に接続され、ゲートは電流源トランジスタ212のドレイン及び入力トランジスタ210のドレインに接続され、ドレインはランプバッファ203の出力端子に接続される。上記接続構成により、電流源トランジスタ212とフィードバックトランジスタ213とは、帰還回路を構成している。
【0057】
上記構成により、出力電圧Voutが下がると、入力トランジスタ210のゲート−ソース間電圧が大きくなり、入力トランジスタ210に流れる電流が増加する。これにより、入力トランジスタ210のドレイン電圧が下がる。そうすると、フィードバックトランジスタ213のゲート−ソース間電圧が大きくなる。これにより、フィードバックトランジスタ213に流れる電流が増加するが、フィードバックトランジスタ213は電流源負荷トランジスタ211の電流減少量に応じて電流を注入することとなり、出力電圧Voutの変動を抑えるように動作する。ここで、ランプバッファ203の出力インピーダンスRoutは、入力トランジスタ210の出力インピーダンスrin及びトランスコンダクタンスgmin、ならびにフィードバックトランジスタ213のトランスコンダクタンスgmfbにより、以下の式1のように近似できる。
【0059】
ソースフォロワ回路のみで構成されたランプバッファは、ソースフォロワ回路に流す電流を大きくすることにより出力インピーダンスを低減する。これに対して、本実施の形態に係るランプバッファ203は、上記式1に示すように、フィードバックトランジスタ213のトランスコンダクタンスgmfbにより出力インピーダンスを低減できる。
【0060】
なお、上記実施例ではNMOSソースフォロワ回路を基本に説明したが、PMOSソースフォロワ構成についても同様である。
【0061】
以上、本実施の形態に係る固体撮像装置102では、上記構成のランプバッファ203の配置により、消費電流を増加させずにランプ生成回路204と比較器202入力端との間のインピーダンスを大幅に低減できる。よって、消費電力を増加させずにストリーキングを抑制することが可能である。
【0062】
さらに、本実施の形態に係る固体撮像装置において、1本のランプ信号線230の左右にランプバッファ203、または、ランプバッファ203及びランプ生成回路204の両方を設けてもよい。このような構成も本発明に含まれ、ランプ信号線230を両側駆動とすることで、さらなるインピーダンスの低減が可能となる。
【0063】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る固体撮像装置は、実施の形態1に係る固体撮像装置と同様に、シングルスロープ列並列A/D変換型のCMOSイメージセンサの構成を有している。
【0064】
[固体撮像装置の構成]
図5は、実施の形態2に係る固体撮像装置ブロック構成図である。同図に示すように、固体撮像装置112は、撮像領域201と、垂直信号線220と、比較器202と、負荷電流源225と、容量CL及びCRと、ランプバッファ203L及び203Rと、ランプ生成回路204L及び204Rと、行選択回路205と、カウンタ206と、ラッチ回路207と、水平走査回路208とタイミング制御回路209とを備える。
図5に示された固体撮像装置112は、
図2に示された実施の形態1に係る固体撮像装置102と比較して、ランプ生成回路及びランプバッファが複数個配置されている点が異なる。以下、本実施の形態に係る固体撮像装置112について、実施の形態1に係る固体撮像装置102と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0065】
比較器202の2つの入力端子の一方である第2入力端子には、単位セル200からの信号を伝達する垂直信号線220が接続され、他方である第1入力端子には、容量CL及びCRを介して、それぞれ、ランプ信号線230L及び230Rが接続される。第1のランプ信号線であるランプ信号線230Lには、第1のバッファ回路であるランプバッファ203Lが接続されている。一方、第2のランプ信号線であるランプ信号線230Rには、第2のバッファ回路であるランプバッファ203Rが接続されている。ランプバッファ203L及び203Rには、それぞれ、ランプ生成回路204L及び204Rが接続される。
【0066】
上記構成では1つのA/D変換部301に対し、その左右からランプ電圧を有する参照信号が印加される。具体的には、上記参照信号が、容量CLまたはCRを介して比較器202の第1入力端子に入力される。つまり、比較器202の第1入力端子には、左右から印加されるランプ電圧の平均電圧が入力される。
【0067】
上記構成により、比較器202の反転動作によるランプ信号線の電圧変動は、2つの容量CL及びCRにより半分に分散される。つまり、ランプ信号線への比較器202動作の影響が小さくなるので、ストリーキングを低減することが可能となる。
【0068】
A/D変換部の片側から参照信号を印加する場合を想定すると、ランプバッファから見える負荷は、配線抵抗、寄生容量、及び比較器の入力容量などにより、ランプ信号線の横方向の位置に依存する。これより、ランプバッファから見える負荷は、ランプ信号線の左端と右端とで最も差が大きく勾配を有する。上記片側駆動では、この負荷勾配により、ストリーキング量が横方向に勾配を持つシェーディング状の画像となる。このストリーキングのシェーディングは、ストリーキング同様に画像印象を劣化させる。このストリーキングのシェーディングは、両側駆動により軽減されるが、水平方向の撮像領域のサイズが大きくなると、ランプバッファ直近と中央部とで、負荷の差が大きくなり画像印象が劣化する。
【0069】
これに対し、本実施の形態に係る固体撮像装置112では、A/D変換部301の左右両側から参照信号が印加され、かつ、左右のランプ信号線230L及び230Rと比較器202とを、それぞれ、容量CL及びCRを介して容量結合している。これにより、ランプバッファ203L及び203Rから見える実効的な負荷が、ランプ信号線の各所で平均化される。よって、ストリーキングが抑制されるだけでなく、ストリーキングのシェーディングも改善される。
【0070】
[ストリーキングの比較]
ここで、本実施の形態のように容量結合を用いた両側駆動方式と、容量結合を用いない単純な両側駆動方式とでストリーキング量を比較する。単純化のために、ランプバッファ203L及び203Rから直近の比較器202までの抵抗値は無視し、ストリーキングは、ランプバッファからみた各列における直列抵抗負荷及び対地容量負荷による抵抗成分及び容量成分のみに依存すると仮定する。また、水平方向の画素数をNx、1つの比較器202に対応するランプ信号線の配線抵抗をR、比較器202の入力容量をCとする。上記条件の下、ランプバッファ端で見える負荷抵抗Redge及び負荷容量Cedgeと、列中央での負荷抵抗Rmidおよび負荷容量Cmidを、それぞれ求める。
【0071】
まず、容量結合を用いない単純な両側駆動方式では、一つのランプ信号線に対してランプバッファが2個接続されることで実効負荷が半分となる。このため、負荷抵抗Redge、負荷容量Cedge、負荷抵抗Rmid及び負荷容量Cmidは、以下の式2及び式3のようになる。
【0074】
一方、容量結合を用いた両側駆動方式では、容量結合を用いない単純な両側駆動方式と同じ面積にランプ信号線の2本化、及び、1つの比較器202に対応する領域内に容量を2個用意する必要がある。このため、配線抵抗R及び入力容量Cが2倍となり、かつ、実効負荷は容量結合で平均化される。よって、負荷抵抗Redge、負荷容量Cedge、負荷抵抗Rmid及び負荷容量Cmidは、以下の式4及び式5のようになる。
【0077】
上記式4及び式5より、容量結合を用いた両側駆動方式により、ランプバッファから見た負荷は、列依存を持たず一定となるため、ストリーキングのシェーディングが抑制されることが解る。
【0078】
ちなみに、本実施の形態では、両側駆動により比較器入力に対してランプバッファが発生するランダムノイズは2個分になるが、2つのランプバッファ203L及び203Rの出力を、それぞれ、容量CL及びCRを介して接続しているため、ランプバッファのもつランダムノイズは平均化効果により、1/√2に低減できる。
【0079】
また、1つのA/D変換部301に対して、左右から参照信号を印加し、かつ、容量CL及びCRを介して参照信号を比較器に印加しているため、左右のランプ生成回路のランプ電圧のDCレベルと傾きを揃える必要が無く、プロセスばらつきの耐性も高い。なお、本実施の形態では、左右のランプ生成回路204L及び204Rで発生するランプ電圧の傾き(ゲイン)をそろえるために、容量CL及びCRの容量値は等しいものと考える。
【0080】
[変形例]
図6は、実施の形態2の変形例に係る固体撮像装置のフロアプランを示す構成レイアウト図である。
【0081】
図6に示すように、本変形例に係る固体撮像装置122では、ランプバッファ、または、ランプバッファ及びランプ生成回路で構成されたランプ回路401、402、403及び404が、撮像領域201の上下に配置された比較器202U及び202Dと隣り合うように左右に配置されている。つまり、ランプバッファが、複数個配置されている。そして、複数の比較器202のそれぞれは、複数個配置されたランプバッファ203L及び203Rから、ランプ電圧の供給を同時に受ける。これにより、ランプバッファから比較器の入力端までのランプ信号線221、222、223及び224の配線インピーダンスを低減でき、さらなるストリーキング低減が可能となる。この際、ランプ回路401〜404に対して基準電圧または基準電流を供給する基準電圧生成回路(BGR)405及び406は、それぞれ、ランプ回路401と403との中間付近、及び、ランプ回路402と404との中間付近に配置されていることが好ましい。これによりBGR405及びランプ回路401を接続する配線Vbgr1と、BGR405及びランプ回路403を接続する配線Vbgr3との配線長及び配線負荷が等しくなる。また、BGR406及びランプ回路402を接続する配線Vbgr2と、BGR406及びランプ回路404を接続する配線Vbgr4との配線長及び配線負荷が等しくなる。さらには、Vbgr1〜Vbgr4の配線長及び配線負荷を等しくすることで、各ランプ電圧のDC電圧や傾きの均一性を高めることが可能となる。
【0082】
以上より、本実施の形態に係る固体撮像装置112では、ランプ生成回路と比較器の入力端子との間のインピーダンスが低減されることにより、ストリーキングを抑制できるだけでなく、ストリーキングのシェーディングを低減できる。また、さらに、ノイズ低減による画質改善、左右から印加される参照信号の特性ばらつき(プロセスばらつき耐性)の抑制といった効果が得られる。
【0083】
さらに、本実施の形態に係る固体撮像装置112の構成は、変形例に係る固体撮像装置122のように、1つのA/D変換部に対して左右から参照信号を印加する構成だけでなく、撮像領域201に対してA/D変換部を2つ有する構成への適用も可能である。つまり、固体撮像装置122は、撮像領域201の上下、左右、など複数領域にランプ生成回路及びランプバッファを有する構成となっており、当該構成も実施の形態2の変形例として本発明に含まれる。
【0084】
なお、本実施の形態に係る固体撮像装置112及び122の有するランプバッファは、スーパーソースフォロワ回路のような帰還回路を有していなくてもよい。例えば、ランプバッファがソースフォロワ回路で構成された場合であっても、複数のランプバッファを用いて、1つのA/D変換部に属する全ての比較器の入力を同時駆動することにより、実効的な配線インピーダンス及びランプバッファの出力インピーダンスを低減し、配線負荷を軽減することが可能である。よって、ストリーキングが抑制される。
【0085】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る固体撮像装置は、実施の形態1に係る固体撮像装置と同様に、シングルスロープ列並列A/D変換型のCMOSイメージセンサの構成を有している。
【0086】
[固体撮像装置の構成]
図7は、実施の形態3に係る固体撮像装置のブロック構成図である。同図に示すように、固体撮像装置132は、撮像領域201と、A/D変換部301U及び301Dと、ランプバッファ203U及び203Dと、ランプ生成回路204U及び204Dと、行選択回路205と、水平走査回路208U及び208Dと、タイミング制御回路209とを備える。A/D変換部301U及び301Dは、それぞれ、実施の形態2に係るA/D変換部301と同様の構成である。A/D変換部301Uは、撮像領域201の上方領域に配置され、比較器202Uと、垂直信号線220Uと、負荷電流源225Uと、容量CL及びCRと、カウンタ206Uと、ラッチ回路207Uとを備える。A/D変換部301Dは、撮像領域201の下方領域に配置され、比較器202Dと、垂直信号線220Dと、負荷電流源225Dと、容量CL及びCRと、カウンタ206Dと、ラッチ回路207Dとを備える。
【0087】
各列の比較器202Uには、容量CL及びCRを介して、それぞれ、ランプ信号線230U及び230Dが接続されている。また、ランプ信号線230U及び230Dには、それぞれ、ランプバッファ203U及び203Dが接続されている。また、各列の比較器202Dには、容量CL及びCRを介して、それぞれ、ランプ信号線230U及び230Dが接続されている。また、ランプ信号線230U及び230Dには、それぞれ、ランプバッファ203U及び203Dが接続されている。
【0088】
さらに、ランプバッファ203Uの入力端子は、容量C1を介してランプ生成回路204Uの出力端子と接続され、容量C2を介してランプ生成回路204Dの出力端子と接続されている。また、ランプバッファ203Dの入力端子は、容量C4を介してランプ生成回路204Uの出力端子と接続され、容量C3を介してランプ生成回路204Dの出力端子と接続されている。つまり、ランプ生成回路204U及び204Dとバッファ回路203U及び203Dとは、容量素子C1〜C4を介して接続されている。
【0089】
上記構成では、1つランプバッファから上方配置及び下方配置されたA/D変換部にランプ配線が接続されている。また、A/D変換部において、ランプバッファ203U及び203Dの出力端子が、容量CL及びCRを介して、比較器202U及び202Dの第1入力端子に接続される。
【0090】
上記構成により、ランプ生成回路204Uの出力信号RGO_Uは、容量C1を介しランプバッファ203Uの入力信号RBIN_Uとして供給され、容量C4を介しランプバッファ203Dの入力信号RBIN_Dとして供給される。同様に、ランプ生成回路204Dの出力信号RGO_Dは、容量C2を介しランプバッファ203Uの入力信号RBIN_Uとして供給され、容量C3を介しランプバッファ203Dの入力信号RBIN_Dとして供給される。
【0091】
つまり、
図7に示された固体撮像装置132の構成によれば、ランプバッファ及びランプ生成回路の少なくとも一方は複数個配置されている。また、A/D変換部301U及び301Dに属する全ての比較器202U及び202Dの第1入力端子とランプバッファ203Uの出力端子とは、共通のランプ信号線230Uにより接続されている。また、A/D変換部301U及び301Dに属する全ての比較器202U及び202Dの第1入力端子とランプバッファ203Dの出力端子とは、共通のランプ信号線230Dにより接続されている。
【0092】
高画素化や大型画素のイメージセンサなどで撮像領域201の規模が大きくなると、ランプ生成回路204U及び204Dの配置距離が離れる。このため、一般には、製造プロセス起因の回路特性ばらつきが大きくなる。これに対して、上述した本実施の形態に係る固体撮像装置132の構成では、容量C1〜C4を介し、上下配置された2つのランプ生成回路及びランプバッファをクロスカップル接続する。これにより、上下配置された2つのランプ生成回路204U及び204DのDC電圧や傾きといった特性差が平均化される。
【0093】
上記構成では、ランプバッファ203Uと上カラム(上方領域)の比較器202Uとを接続するランプ信号線230Uの配線長と、ランプバッファ203Uと下カラム(下方領域)の比較器202Dとを接続するランプ信号線230Uの配線長とは異なる。このため、ランプ信号のDC電圧や傾きといったランプ特性に差が生じるが、容量CR及びCLを介して接続されることで、上下のランプ信号線230Uに印加されるランプ特性差が打ち消される。また、ランプバッファ203Dに接続されたランプ信号線230Dについても同様である。このため、列並列ADCの参照電圧として複数のランプ信号が用いられるような構成において、ランプ特性差による画質劣化を防止できる。
【0094】
なお、前述した
図1の撮像装置において、固体撮像装置102の代わりに、実施の形態2に係る固体撮像装置112及び122、ならびに、実施の形態3に係る固体撮像装置132を適用してもよい。
【0095】
(まとめ)
以上、図面を用いて説明したように、本開示技術は、ランプ生成回路と比較器との間のインピーダンスを低減することにより、ストリーキングを低減し画質の向上を図ることが可能な固体撮像装置及び撮像装置を提供する。
【0096】
本開示の固体撮像装置は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素から出力されるアナログ信号のA/D変換処理を列並列に行うものである。具体的には、ランプ生成回路と複数の比較器との間に、ランプ電圧を有する参照信号を出力するランプバッファが接続されている。ランプバッファは、その出力電圧に応じて出力端子に流れる電流量を制御する帰還回路を有している。これにより、ランプバッファの出力インピーダンスを低減することが可能となる。また、上記帰還回路を持たないランプバッファと比較して、ランプバッファの出力インピーダンスの低減効果は高い。よって、電流増加及び面積拡大を抑制しつつストリーキングを低減できる。
【0097】
また、複数のランプ生成回路及び複数のランプバッファの少なくとも一方を用いて、1つのA/D変換部に属する全ての比較器の入力が同時駆動される。つまり、複数の比較器の入力端子とバッファ回路の出力端子とは、共通のランプ信号線により接続されている。これにより、実効的な配線インピーダンス及びランプバッファの出力インピーダンスを低減することが可能となる。よって、配線負荷が軽減され、ストリーキングを抑制できる。
【0098】
ここで、さらに、複数のランプバッファ出力端子と比較器の入力端子とが容量を介して接続される。これにより、ストリーキングのシェーディング現象を改善できる。さらに、ノイズ低減及びランプ生成回路間の特性差の平均化が可能となる。
【0099】
また、撮像領域201周辺のレイアウトの観点から、ランプ生成回路及びランプバッファ、またはその一方が、比較器に隣り合うように配置される。これにより、比較器と接続されたランプ信号線を短くできる。よって、ランプ生成回路と比較器との間の配線インピーダンスを低減できる。
【0100】
さらに、複数のランプ生成回路の出力端子の各々と、複数のランプバッファの入力端子の各々とが容量素子を介して接続されている。これにより、ランプ生成回路間の特性ばらつきの影響を低減することが可能となる。
【0101】
なお、本発明に係る固体撮像装置及び撮像装置は、上記実施の形態に限定されるものではない。各実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、各実施の形態に対して本発明の趣旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る固体撮像装置を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
【0102】
例えば、上記実施の形態1〜3では、各列にカウンタを設けてカウンタ用クロックを供給し、各列のカウント動作を、比較器出力の反転タイミングで止めることによりデジタル化を行う構成としたが、これに限られない。列アレイの外に共通カウンタを設け、各列はA/D変換用のメモリまたはラッチを備え、共通カウンタからカウント値を全列共通に分配する構成とし、各列のカウント値を比較器出力の反転タイミングでラッチすることによりデジタル化を行う構成であってもよい。
【0103】
また、単位セル200の構成においては、選択トランジスタを用いずにフローティングディフュージョン電位で画素選択する構成でもよい。また、リセットトランジスタ及びソースフォロワトランジスタを複数画素で共有化してもよい。
【0104】
また、実施の形態1〜3では、シングルスロープ型列並列A/D変換のランプ信号を参照するタイプについて述べたが、参照電圧を全列に供給して使用するタイプの列A/D変換(例えば逐次比較型A/D変換)であってもよく、同様の効果を奏する。