特許第6442871号(P6442871)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 市光工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6442871-車両用灯具 図000002
  • 特許6442871-車両用灯具 図000003
  • 特許6442871-車両用灯具 図000004
  • 特許6442871-車両用灯具 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6442871
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】車両用灯具
(51)【国際特許分類】
   F21S 41/19 20180101AFI20181217BHJP
   F21S 43/19 20180101ALI20181217BHJP
   F21S 45/47 20180101ALI20181217BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20181217BHJP
   F21W 102/13 20180101ALN20181217BHJP
   F21W 102/30 20180101ALN20181217BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181217BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20181217BHJP
【FI】
   F21S41/19
   F21S43/19
   F21S45/47
   F21V29/503
   F21W102:13
   F21W102:30
   F21Y115:10
   F21Y115:15
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-106942(P2014-106942)
(22)【出願日】2014年5月23日
(65)【公開番号】特開2015-222673(P2015-222673A)
(43)【公開日】2015年12月10日
【審査請求日】2017年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(74)【代理人】
【識別番号】100186679
【弁理士】
【氏名又は名称】矢田 歩
(74)【代理人】
【識別番号】100189186
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】安部 俊也
(72)【発明者】
【氏名】原尾 卓司
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2012/0307511(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 41/19
F21S 43/19
F21S 45/47
F21V 29/503
F21W 102/13
F21W 102/30
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、前記光源が取り付けられている放熱部材と、前記光源からの直射光を所定方向へ照射する光学部材と、を備え、前記放熱部材は車両上下方向に立設されたベースプレート部を有し、前記ベースプレート部には前記光源を設置するための光源取付面が設けられており、前記光源取付面は前記ベースプレート部の前記光学部材側の他面よりも前記光学部材から離間した位置に形成されており、
前記光源取付面は、前記ベースプレート部の下端部から上端部まで延設されている、ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記放熱部材の前記ベースプレート部には、前記光源取付面の外側で、かつ、前記光源取付面よりも前記光学部材に近接した位置に光学部材取付面が形成されており、前記光学部材は前記光学部材取付面に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記ベースプレート部の一部には、前記光源へ電力を供給する給電部材の一部を挿通する開口部が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記光源は、光の出射光軸が車両前方方向となるように設置されており、前記光学部材は前記光源と対向するよう設置されており、前記光源からの直射光を入射する入射面を有する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用灯具において、半導体型光源を用いた車両用灯具の場合、半導体型光源の性能を最大限利用するために、半導体型光源から発生される熱を放熱する必要があり、ヒートシンクの形状などを変更することが知られている。
【0003】
特許文献1には、半導体型光源が取り付けられたヒートシンク部材のベース部の裏面に設けられた平板フィンの形状を鉛直方向に対して傾斜させることにより、筐体内での空気を循環させ光源からの熱を効率良く放熱する、車両用灯具が開示されている。
【0004】
しかし、特許文献1においては、筐体内全体の空気を循環させるために平板フィンを傾斜させた車両用灯具であった。近年見られるように、半導体型光源が投影レンズなどの光学部材と対向して配置され、半導体型光源からの直射光を投影レンズにより配光パターンを形成するいわゆる直射タイプのランプユニットにおいては、車両前後方向において省スペース化されることによって、投影レンズと半導体型光源およびヒートシンク部材の間のスペースが小さくなり、空気の滞留が起こりやすく、半導体型光源の十分な放熱が行われていないことが課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−266435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、車両用灯具の放熱効率を向上させることにより、半導体型光源が熱により発光効率を低下させるといった課題を解決し、半導体型光源の発光効率の低下を抑制させた車両用灯具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、光源と、前記光源が取り付けられている放熱部材と、前記光源からの直射光を所定方向へ照射する光学部材と、を備え、前記放熱部材は車両上下方向に立設されたベースプレート部を有し、前記ベースプレート部には前記光源を設置するための光源取付面が設けられており、前記光源取付面は前記ベースプレート部の前記光学部材側の他面よりも前記光学部材から離間した位置に形成されていることを特徴とする。
【0008】
(2)本発明の車両用灯具は、前記光源取付面は、前記ベースプレート部の下端部から上端部まで延設されている、ことを特徴とする。
【0009】
(3)本発明の車両用灯具は、前記放熱部材の前記ベースプレート部には、前記光源取付面の外側で、かつ、前記光源取付面よりも前記光学部材に近接した位置に光学部材取付面が形成されており、前記光学部材は前記光学部材取付面に取り付けられる、ことを特徴とする。
【0010】
(4)本発明の車両用灯具は、前記ベースプレート部の一部には、前記光源へ電力を供給する給電部材の一部を挿通する開口部が設けられている、ことを特徴とする。
【0011】
(5)本発明の車両用灯具は、光源は、光の出射光軸が車両前方方向となるように設置されており、光学部材は光源と対向するよう設置されており、光源からの直射光を入射する入射面を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、光学部材と、光源が取り付けられた放熱部材の光源取付面を他面よりも離間させ、空間を設けるようにしたことにより、光学部材と光源との距離が近いタイプの車両用灯具においても、光源近傍に下方から上方へ向かう空気の流れを形成することができ、光源からの熱の放熱効率を向上させるとともに、光源の発光効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る車両用灯具の実施形態を示すランプユニットの正面側から見た分解状態の斜視図である。
図2図1におけるレンズとレンズホルダを外した状態であり、A−A線に沿って放熱部材を切断した斜視図である。
図3】ランプユニットのレンズとレンズホルダを外した状態を示す正面図である。
図4図1におけるレンズとレンズホルダを外した状態であり、A−A線に沿って放熱部材を切断した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用灯具を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
<以下に実施形態を記載していく>
【0015】
(実施形態の構成の説明)
図1図4は、この発明にかかる車両用灯具の実施形態を示す。以下、この実施形態にかかる車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具(たとえば、ヘッドランプやフォグランプなど)である。車両用灯具1は、車両の前部の左右両端部に搭載されている。
【0016】
(車両用灯具1の説明)
前記車両用灯具1は、(図示しない)ランプハウジングと、(図示しない)アウターレンズと、によって画成された灯室内に、図1に示すように、光源としての半導体型光源2と、レンズ3と、レンズホルダ4と、放熱部材5、を備えるものである。半導体型光源2は、光源ホルダ21により放熱部材5のベースプレート部51に設けられた光源取付面54に取り付けられている。レンズ3およびレンズホルダ4は、放熱部材5のベースプレート部51に設けられた光学部材取付面52に取り付けられている。
【0017】
(ランプユニット2、3、4、5の説明)
半導体型光源2およびレンズ3およびレンズホルダ4および放熱部材5は、ランプユニットを構成し、ランプハウジングおよびアウターレンズにより画成された灯室内(図示せず)に、上下左右方向に光軸調整可能に配置される。
【0018】
(半導体型光源2の説明)
半導体型光源2は、図1に示すように、この例では、たとえば、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。半導体型光源2は、発光面を有する発光チップ(LEDチップ)と基板20と、から構成されている。半導体型光源2は、光源ホルダ21を介して放熱部材5の光源取付面54に設けられた光源取付部57に位置決めされて取り付けられている。また、半導体型光源2は、光の出射光軸が車両前方方向となるように配置され、その発光チップの発光面は、レンズ3の後側焦点近傍に位置し、車両前方を向くように配置されている。
【0019】
光源ホルダ21は、スクリュー23により放熱部材5の光源取付面54に設けられた光源ホルダ取付部58に位置決めされて取り付けられている。光源ホルダ21には、半導体型光源2を放熱部材5に保持するホルダ部22と、半導体型光源2に給電するターミナルおよび電力を供給するコネクタとが形成される給電部材6とが、それぞれ設けられている。給電部材6は、光源ホルダ21に一体に形成されても良いし、別部材として形成されても良い。
【0020】
(給電部材の説明)
給電部材6は、給電ソケット60と、給電ソケット60に挿入されるコネクタ部61と、コネクタ部61と(図示しない)電源とを結ぶハーネス62とから構成されており、給電部材6および光源ホルダ21のターミナルを介して、半導体型光源2に電力を供給する。図1および図4に示すように、給電部材6は、光源ホルダ21の端部であって、ベースプレート部51の背面側にずれた位置に設けられる。この実施例では、半導体型光源2が光源ホルダ21のホルダ部22により光源取付面54に位置決めされて取り付けられており、光源取付面54の車両前後方向後方側にずれた位置に給電部材6が設けられる。
【0021】
(レンズの説明)
レンズ3は、図1に示すように、レンズ部30と、フランジ部31と、から構成されている。レンズ部30は半導体型光源2からの出射光(直射光)を入射する入射面32と、入射面32で入射した光を車両前方の所定の方向へ出射する出射面33とからなり、レンズ部30の正面視形状は、非円形形状をなす。レンズ3は、樹脂部材から構成されている。
【0022】
レンズ部30は、光源2に対向するように設けられた入射面32と、車両前方側に位置する出射面33と、から構成されている。入射面32は、半導体型光源2側に突出した凸曲面、もしくは、半導体型光源2と反対側に引っ込んだ凹曲面、もしくは、平面をなす。入射面32は、自由曲面、もしくは、2次曲面、もしくは、複合2次曲面、もしくは、それらの組み合わせの面、もしくは、平面から構成されている。出射面33は、半導体型光源2と反対側に突出した凸曲面をなす。出射面33は、自由曲面、もしくは、2次曲面、もしくは、複合2次曲面、もしくは、それらの組み合わせの面から構成されており、複数に分割された面から構成しても良い。
【0023】
フランジ部31は、レンズ部30の周縁部(全周もしくは一部)に一体に設けられている。フランジ部31の背面は、入射面32から連続した自由曲面もしくは平面からなる。フランジ部31の正面は、出射面33から連続した自由曲面もしくは平面からなる。フランジ部31の縁(端面、外面)の正面視形状は、レンズ部30の正面視形状と同様の形状からなる。
【0024】
レンズ3は、フランジ部31によりレンズホルダ4に位置決めされて保持されている。レンズホルダ4は、フランジ部31を保持して放熱部材5の光学部材取付面52に位置決めされて取り付けられている。
【0025】
(レンズホルダの説明)
レンズホルダ4は、放熱部材5よりも熱伝導率が低い(熱抵抗が大きい)樹脂部材から構成されている。レンズホルダ4は、図1に示すように、中央部にレンズ部30が配置される筒構造から構成されている。レンズホルダ4は、保持筒部41と、保持縁部42と、取付ベース部43と、から構成されている。
【0026】
レンズホルダ4の保持筒部41は、筒形状をなしており、車両前方側の端部に位置する保持縁部42と、放熱部材5側の端部に位置する取付ベース部43の間に形成されている。保持筒部41の正面視形状は、レンズ3の正面視形状と同様に非円形形状をなし、保持筒部41の内周面は、レンズ3のフランジ部31の縁の外周面より若干大きい形状をなしている。
【0027】
レンズホルダ4の保持縁部42は、フランジ形状をなしており、保持筒部41の一端(車両前方側の端部)から保持筒部41の内側に一体に設けられている。保持縁部42の内周面の形状は、レンズ3のレンズ部30の正面視形状と同様に非円形形状をなす。保持縁部42の内周面は、レンズ3のフランジ部31の縁の外周面より若干小さく、かつ、レンズ部30とフランジ部31との境界より若干大きい形状をなす。保持縁部42は、レンズ3のフランジ部31を位置決め保持している。
【0028】
レンズホルダ4の取付ベース部43は、板形状をなしていて、保持筒部41の他端(放熱部材5側の端部)の上部および下部から保持筒部41の上方外側および下方外側に一体に設けられている。取付ベース部43の外形の正面視形状は、ほぼ長方形状をなしている。取付ベース部43は、放熱部材5の光学部材取付面52と対向して設けられており、光学部材取付面52に位置決めされて取り付けられている。光学部材取付面52については後述する。
【0029】
(放熱部材の説明)
放熱部材5は、半導体型光源2とレンズホルダ4とが取り付けられていて、かつ、レンズ3がレンズホルダ4を介して取り付けられている。放熱部材5は、半導体型光源2で発生する熱を外部に放射させるものである。放熱部材5は、たとえば、熱伝導性を有するアルミダイカストや樹脂からなるヒートシンク部材である。放熱部材5は、図1に示すように、垂直方向(車両上下方向)に立設されたベースプレート部51と、ベースプレート部51の一面(背面)に一体に設けた複数枚の垂直板形状のフィン部56と、から構成されている。
【0030】
放熱部材5のベースプレート部51の他面(正面)には、光源取付面54と光学部材取付面52とが段差部55を介して設けられている。光源取付面54は、車両前方側からの正面視において、ベースプレート部51の中央側に位置しており、さらにその中央部に光源取付部57が形成されている。光学部材取付面52は、光源取付面54の外側に設けられている。
【0031】
光源取付面54は、段差部55を介して光学部材取付面52よりもレンズ3から離間した位置に設けられている。光源取付面54は、半導体型光源2の上下方向であってベースプレート部51の下端部51bから上端部51aまで延設され、かつ、半導体型光源2の左右方向にも延設された十字形状の面を有し、中央部には光源取付部57が設けられている。光源取付面54は、光源取付部57に半導体型光源2が光源ホルダ21を介して取り付けられる面である。光源取付面54は、必ずしも十字形状でなくとも良い。例えば、ベースプレート部51の中央側に上下方向の段差部55を介して設けられる形状としても良い。
【0032】
光源取付面54は、光源ホルダ21の給電部材6の形状に合わせて、給電部材6の一部を配置する収容部7を備えている。収容部7は、ベースプレート部51の一面(背面)側に凹となる形状からなり、給電部材6の一部が配置される空間が形成される。その際、収容部7の一部および光源取付面54の一部に亘って開口部59が設けられている。
【0033】
収容部7は、光源取付面54の左右いずれか一方に設けられている。本実施例においては、十字形状に形成されている光源取付面54の右側であって、光源ホルダ21の給電部材6のコネクタ部61よりも大きく形成されている。収容部7には、光源ホルダ21がベースプレート部51に設置された際に、給電部材6が収納される。また、光源ホルダ21が取り付けられた状態において、給電部材6および光源ホルダ21を介して半導体型光源2に電力を供給するハーネス62が開口部59を挿通してコネクタ部61に取り付けられる。
【0034】
収容部7は、光源取付面54に設けられた凹形状に限らず、光源取付面54の給電部材6に対応する位置が切り欠かれた開口部59からなる形状としても良い。この場合、開口部59は、給電部材6の収容部7と、給電部材6および光源ホルダ21を介して半導体型光源2に電力を供給するハーネス62が挿通される開口を兼ねる。
【0035】
放熱部材5のベースプレート部51の他面(正面)には、正面視において光源取付面54の外側に光学部材取付面52が設けられている。光学部材取付面52は光源取付面54の外側(左右両側)に位置しており、段差部55を介して光源取付面54よりもレンズ3に近接した位置に面が設定されている。光学部材取付面52には、レンズホルダ4の取付ベース部43がレンズ3を保持して位置決めされ取り付けられる。
【0036】
段差部55は、光源取付面54と光学部材取付面52の間に設けられており、光源取付面54と光学部材取付面52を繋ぐ面が形成されている。段差部55の一部に光源ホルダ21の給電部材6の一部が挿通可能な開口部59を設けても良い。
【0037】
ベースプレート部51の光学部材取付面52には、レンズホルダ4がレンズホルダ4の取付ベース部43に設けられた取付構造(図示しない)により固定される。レンズホルダ4はレンズ3を保持しているため、レンズホルダ4とレンズ3は、光学部材取付面52に一体的に取り付け固定される。光学部材取付面52は、ベースプレート部51の他面(正面)側であって少なくとも角部に設けられており、レンズホルダ4の取付構造については、フック構造やスクリューによる取付構造によるものである。
【0038】
(実施形態の作用の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0039】
まず、半導体型光源2の発光チップを点灯発光させる。すると、発光チップから放射された光の大部分は、直接、レンズ3のレンズ部30の入射面32からレンズ部30内に入射する。このとき、入射光は、入射面32において配光制御される。レンズ部30中に入射した入射光は、レンズ部30の出射面33から出射する。このとき、出射光は、出射面33において制御され、半導体型光源2から放射された光は、入射面32および出射面33において配光制御される。出射光は、所定の配光パターン(例えば、ロービーム用配光パターン、ハイビーム用配光パターン)として、車両の前方に照射される。
【0040】
また、半導体型光源2の発光チップにおいて発生する熱は、放熱部材5を介して外部に放射される。その際、ベースプレート部51の光源取付面54が、少なくとも光源を通る垂直断面においては、レンズ3から離間して設けられているため、灯具内の空気がレンズ3と半導体型光源2の間に形成された隙間を下方から上方へと対流する。
【0041】
(実施形態の効果の説明)
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0042】
この実施形態にかかる車両用灯具1は、いわゆる直射タイプのランプユニットにおいても、レンズ3と、ベースプレート部51の光源取付面54を他面よりも離間させてを形成することにより、熱源である半導体型光源2と光学部材3の間の距離を大きくすることができるため、半導体型光源2とベースプレート部51が近接されて設けられるランプユニットにおいても、半導体型光源2から発生し光学部材3とベースプレート部51の半導体型光源2近傍で滞留していた空気を対流させる流路として機能させることができる。そのため、半導体型光源2を効率よく放熱させることができる。これにより、熱による半導体型光源2の発光効率の低下を抑制することができる。
【0043】
また、ベースプレート部の一部に、半導体型光源2へ電力を供給する給電部材の一部を挿通する開口部を設けることにより、給電部材6やハーネス62等をベースプレート部51の一面(背面)側に位置させることができるため、レンズ3と半導体型光源2との間にハーネス62等の余計な部品を配置することが避けられ、レンズ3と半導体型光源2の隙間を確保することができる。このため、レンズ3と半導体型光源2の間で留まっている空気を対流させる流路を確保することができる。その結果、光源取付面54の下方側から上方側へと対流が発生した際においても、ハーネス等により空気の流れを阻害することがなく、半導体型光源2を効率よく放熱することが可能となる。
【0044】
本実施例では、光源ホルダ21と給電部材6が一体となった実施例にて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、半導体型光源2の給電方法に応じて変更されればよく、光源ホルダ21と給電部材6が別体のものでも良い。
【符号の説明】
【0045】
1 車両用灯具
2 半導体型光源
20 基板
21 光源ホルダ
22 ホルダ部
23 スクリュー
3 レンズ
30 レンズ部
31 フランジ部
32 入射面
33 出射面
4 レンズホルダ
41 保持筒部
42 保持縁部
43 取付ベース部
5 放熱部材
51 ベースプレート部
51a 上端部
51b 下端部
52 光学部材取付面
54 光源取付面
55 段差部
56 フィン
57 光源取付部
58 光源ホルダ取付部
59 開口部
6 給電部材
60 給電ソケット
61 コネクタ部
62 ハーネス
7 収容部

図1
図2
図3
図4