特許第6443145号(P6443145)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6443145動画像データ蓄積装置、動画像データ蓄積プログラム、動画像データ蓄積方法、及び動画像データ蓄積システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443145
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】動画像データ蓄積装置、動画像データ蓄積プログラム、動画像データ蓄積方法、及び動画像データ蓄積システム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/04 20060101AFI20181217BHJP
   G08G 1/056 20060101ALI20181217BHJP
   G08G 1/052 20060101ALI20181217BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20181217BHJP
   G06T 7/20 20170101ALI20181217BHJP
   G06K 9/00 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   G08G1/04 D
   G08G1/056
   G08G1/052
   H04N7/18 D
   H04N7/18 U
   G06T7/20
   G06K9/00 S
【請求項の数】8
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-51458(P2015-51458)
(22)【出願日】2015年3月13日
(65)【公開番号】特開2016-170735(P2016-170735A)
(43)【公開日】2016年9月23日
【審査請求日】2018年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】田中 律子
【審査官】 白石 剛史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−182550(JP,A)
【文献】 特開2006−332881(JP,A)
【文献】 特開2001−357402(JP,A)
【文献】 特開2002−335478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/04
G06K 9/00
G06T 7/20
G08G 1/052
G08G 1/056
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出する認識部と、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する記憶部と、
を備える動画像データ蓄積装置。
【請求項2】
前記記憶部は、複数の車両それぞれが前記撮像装置に撮像されていると予測される時間帯が重複している場合に、少なくともいずれかの時間帯が含まれる時間帯の動画像データを、前記複数の車両それぞれのナンバープレート情報及びそれぞれの時間帯の情報とともに記憶する、ことを特徴とする請求項1に記載の動画像データ蓄積装置。
【請求項3】
前記ナンバープレート情報は、前記ナンバープレートの大きさを特定する情報、及び前記ナンバープレートに記載されている分類番号の上1桁の情報、の少なくとも一方であり、
前記算出部は、前記ナンバープレート情報から特定した車両の大きさの情報に基づいて前記時間帯を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の動画像データ蓄積装置。
【請求項4】
前記記憶部は、通信回線を介して接続された外部の記憶装置に、前記算出部が算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の動画像データ蓄積装置。
【請求項5】
前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯の終了時刻に撮像されたフレームを確認し、当該車両が撮像されていた場合に、前記時間帯を延長する延長部、を更に備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の動画像データ蓄積装置。
【請求項6】
所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信し、
受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出し、
抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出し、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出し、
算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする動画像データ蓄積プログラム。
【請求項7】
所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信し、
受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出し、
抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出し、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出し、
算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする動画像データ蓄積方法。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の動画像データ蓄積装置と、
前記動画像データ蓄積装置の記憶部が動画像データ、ナンバープレート情報及び時間帯情報を記憶する記憶装置を有する外部装置と、を備える動画像データ蓄積システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像データ蓄積装置、動画像データ蓄積プログラム、動画像データ蓄積方法及び動画像データ蓄積システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動物体を認識したことをトリガとして任意のタイミングで画像データを記録する技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)。例えば、特許文献1では、移動物体を認識した時点を中心として、その前後に同時間、画像を記録する点や、移動物体を認識した時点で画像記録を終了する点について開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−182485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像データを記録する場合において、ハードディスク等の記憶装置の記憶容量を効率的に利用するためには、撮像された画像データのうち必要な部分のみを記録することが好ましい。例えば、道路などにおいて車両などの移動物体を監視する装置の場合には、移動物体が撮像されている時間帯に絞って画像データを記録することが好ましい。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、移動物体が撮像されている時間帯に絞って、画像データを記録することはできない。
【0006】
1つの側面では、本発明は、車両が撮像されている時間帯に絞って動画像データを記憶することができる動画像データ蓄積装置、動画像データ蓄積プログラム、動画像データ蓄積方法及び動画像データ蓄積システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの態様では、動画像データ蓄積装置は、所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信する受信部と、前記受信部が受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出する認識部と、前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出する算出部と、前記算出部が算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する記憶部と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
1つの側面として、車両が撮像されている時間帯に絞って動画像データを記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る監視システムの構成を概略的に示す図である。
図2図2(a)は、監視装置のハードウェア構成を示す図であり、図2(b)は、サーバのハードウェア構成を示す図である。
図3】監視装置の機能ブロック図である。
図4】解析結果DBのデータ構造の一例を示す図である。
図5】映像DBのデータ構造の一例を示す図である。
図6】車両大きさテーブルの動画像データ蓄積システム
図7図7(a)〜図7(c)は、ナンバープレートの大きさの違いを示す図である。
図8】監視装置の処理を示すフローチャート(その1)である。
図9】監視装置の処理を示すフローチャート(その2)である。
図10】車両の滞在時間を算出する方法について説明するための図(その1)である。
図11】車両の滞在時間を算出する方法について説明するための図(その2)である。
図12】車両Aを認識した場合の、図9のステップS32の処理後の解析結果DBを示す図である。
図13】車両B,Cを認識した場合の、図9のステップS32の処理後の解析結果DBを示す図である。
図14】動画データ(映像ファイル)の保存方法について概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、動画像データ蓄積システムの一実施形態である、監視システムについて、図1図14に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1には、一実施形態にかかる監視システム100の構成が概略的に示されている。図1に示すように、監視システム100は、撮像装置としての複数の監視カメラ10と、動画像データ蓄積装置としての複数の監視装置20と、外部装置としてのサーバ70と、を備える。監視カメラ10と監視装置20は通信ケーブル等を介して接続され、監視装置20、及びサーバ70は、インターネットなどのネットワーク80に接続されている。
【0012】
監視カメラ10は、例えば、道路近傍に設置され、道路及び道路を走行する車両等を撮像する。監視カメラ10は、一例として動画(映像)を撮像し、撮像した動画データ(映像データ)を監視装置20に送信する。
【0013】
監視装置20は、各監視カメラ10に対応して、各監視カメラ10の近傍に設けられており、監視カメラ10において撮像された動画データを受信し、動画データから得られる情報に基づいて、記憶(蓄積)する動画データの範囲を決定する。また、監視装置20は、記憶した動画及び動画から得られる情報をサーバ70に対して送信する。
【0014】
図2(a)には、監視装置20のハードウェア構成が示されている。図2(a)に示すように、監視装置20は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら監視装置20の構成各部は、バス98に接続されている。CPU90は、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(動画像データ蓄積プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(動画像データ蓄積プログラムを含む)を実行することにより、監視装置20を、図3に示す各部として機能させる。なお、図3には、監視装置20のHDD96等に格納されている解析結果DB(database)40、映像DB42、及び車両大きさテーブル44も図示されている。
【0015】
図3には、監視装置20の機能ブロック図が示されている。図3に示すように、CPU90がプログラムを実行することにより、監視装置20は、受信部及び抽出部としての画像入力部22、車両抽出部24、プレート抽出・認識部26、車両速度算出部28、算出部としての滞在時間予測部30、延長部としての映像保存時間判定部32、記憶部としての保存部34、出力部36、として機能する。
【0016】
画像入力部22は、監視カメラ10から送信されてくる動画データを受信し、該動画データから1つのフレーム及び該フレームの撮像時刻を取得し、車両抽出部24に対して送信する。車両抽出部24は、画像入力部22から受信したフレームから車両が撮像されている部分(車両部分)を抽出し、プレート抽出・認識部26に送信する。プレート抽出・認識部26は、車両抽出部24から受信した車両部分に基づいて、ナンバープレート部分を抽出し、ナンバープレートに記載されているナンバー情報(運輸支局等、分類番号、かな文字、一連指定番号)やナンバープレートの大きさ(大型、中型、小型)を認識する。プレート抽出・認識部26は、認識結果を保存部34に送信し、保存部34は、認識結果を解析結果DB40に格納する。
【0017】
車両速度算出部28は、車両が撮像されている複数フレームにおける車両の位置(移動量)に基づいて、車両の移動方向(進行方向)及び車両速度を算出する。車両速度算出部28は、算出した車両の移動方向(進行方向)や速度の情報を保存部34に送信し、保存部34は車両の移動方向(進行方向)や速度の情報を解析結果DB40に格納する。滞在時間予測部30は、車両を認識した時刻(認識開始時刻)や、車両速度、ナンバー情報やナンバープレートの大きさ、車両大きさテーブル44等に基づいて、車両が監視カメラ10によって撮像されている時間(動画内に車両が滞在している時間:滞在時間)を予測する。なお、本実施形態では、車両が監視カメラ10によって撮像されている時間(滞在時間)とは、車両の少なくとも一部が撮像され始めた時刻から車両の全てが撮像されなくなるまでの時刻までの間の時間を意味する。滞在時間予測部30は、予想結果を保存部34に送信し、保存部34は予測結果を解析結果DB40に格納する。
【0018】
映像保存時間判定部32は、滞在時間予測部30の予測結果に基づいて、映像を保存する時間範囲(時間帯)を判定する。ここで、映像保存時間判定部32は、滞在時間予測部30が予測した時間が終了した時点で、実際に車両が撮像されていないかを確認し、車両が撮像されていなければ、予測した時間内に撮像された動画を保存すると判定する。また、映像保存時間判定部32は、予測した時間が終了した時点で車両が未だ撮像されていることを確認した場合には、動画データを保存する時間(時間帯)を延長する。保存部34は、映像保存時間判定部32が判定した、動画データを保存する時間に基づいて、映像DB42に動画(映像)データを保存する。また、保存部34は、前述したように動画データから得られる情報を解析結果DB40に格納する。出力部36は、定期的に、映像DB42に保存された動画データと解析結果DB40に格納された情報とを、サーバ70に対して送信する。
【0019】
なお、プレート抽出・認識部26及び車両速度算出部28を含んで、抽出した複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、複数枚のフレームから車両の移動方向(進行方向)及び移動速度を算出する、認識部としての機能が実現されている。
【0020】
ここで、解析結果DB40、映像DB42、及び車両大きさテーブル44のデータ構造について説明する。
【0021】
図4には、解析結果DB40のデータ構造が示されている。解析結果DB40は、車両抽出部24により抽出された車両ごとに、「認識ID」、「認識日時」、「認識場所」、「認識方向」、「ナンバー情報」、「ナンバープレートの大きさ」、「車両速度」、「進行方向」、「滞在時間」、「映像ID」を格納する。「認識ID」は、車両抽出部24が車両を抽出するたびに発行する識別番号であり、「認識日時」は、車両抽出部24が車両を抽出した日時、「認識場所」は、監視カメラ10が設置された場所、「認識方向」は、監視カメラ10の撮像方向を意味する。なお、「認識場所」及び「認識方向」は、監視カメラ10ごとに予め定義されている情報である。
【0022】
「ナンバー情報」は、運輸支局等、分類番号、かな文字、一連指定番号を含み、図7(a)〜図7(c)に示すようなナンバープレートからプレート抽出・認識部26が認識した情報が格納される。なお、図7(a)の例では、運輸支局等が「仙台」、分類番号が「199」、かな文字が「は」、一連指定番号が「4444」となっている。「ナンバープレートの大きさ」としては、中型や大型などがある。図7(a)〜図7(c)には、大きさの異なるナンバープレートの例が示されている。図7(a)は、大型のナンバープレートを示し、図7(b)は中型のナンバープレートを示している。また、図7(c)は、小型のナンバープレートを示している。なお、プレート抽出・認識部26は、ナンバープレートの大きさを、各文字の大きさ関係、配置などから認識することが可能である。
【0023】
「車両速度」は、車両速度算出部28が算出した車両の速度情報であり、「進行方向」は、「認識方向」と車両速度算出部28が算出した車両の映像内における移動方向とから特定される車両の進行方向を意味する。また、「滞在時間」としては、車両が撮像範囲に入ってきたと予測される時刻(入場予測時刻)、実際に車両を最初に認識した時刻(認識開始時刻)、実際に車両が映像内から消えた時刻(退出時刻)、車両が撮像範囲内から消えると予測された時刻(退出予測時刻)とが格納される。「映像ID」としては、映像に付与された識別番号が格納される。なお、図4においては、車両Bと車両Cとが同時に撮像されている時間があることから、車両Bと車両Cの動画を別々にせずに一つの動画にまとめている(映像IDが同一となる)。
【0024】
図5には、映像DB42のデータ構造が示されている。映像DB42には、保存部34が保存した動画像データ(映像データ)が、「映像ID」、「開始時刻」、「終了時刻」とともに記憶されている。
【0025】
図6には、車両大きさテーブル44のデータ構造が示されている。車両大きさテーブル44は、ナンバープレートの分類番号1桁目(上1桁目)と、ナンバープレートの大きさ(中型、大型、不明)とに基づいて、車両の大きさ(全長)を推定するのに用いられるテーブルである。例えば、ナンバープレートの分類番号上1桁目が「2」であり、ナンバープレートの大きさが「中型」であった場合には、車両大きさテーブル44より、車両の大きさ(全長)が「6m」と推定される。
【0026】
図1に戻り、サーバ70は、各監視装置20から送信されてきた動画データ及び動画データから得られる情報を管理する装置である。サーバ70は、図2(b)に示すようなハードウェア構成を有する。具体的には、サーバ70は、図2(b)に示すように、CPU190、ROM192、RAM194、記憶装置としての記憶部(HDD)196、ネットワークインタフェース197、及び可搬型記憶媒体191に記憶されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。これらサーバ70の構成各部は、バス198に接続されている。CPU190は、ネットワーク80に接続された各監視装置20の出力部36から送信されてきた動画データや、動画データに関連する情報を収集し、HDD196等に格納する。
【0027】
(監視装置20の処理)
次に、図8図9のフローチャートに沿って、その他図面を適宜参照しつつ、監視装置20の処理について、詳細に説明する。
【0028】
図8の処理では、まず、ステップS10において、画像入力部22が、監視カメラ10において撮像された動画データの1つのフレーム(最新のフレーム)を取得する。なお、画像入力部22は、取得したフレームの撮像時刻の情報についても取得する。
【0029】
次いで、ステップS12では、車両抽出部24が、1つのフレームから車両部分を抽出する。なお、車両部分の抽出方法としては、例えば、車両のテンプレート画像を用いたテンプレートマッチング等を採用することができる。ただし、これに限らず、車両部分の抽出方法としては、種々の方法を採用することができる。
【0030】
次いで、ステップS14では、車両抽出部24が、新たな車両を抽出できたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS10に戻る。なお、ステップS14の判断が否定されている間は、ステップS10の処理は、例えば動画の1フレームに対応する時間毎に実行されるものとする。
【0031】
一方、ステップS14の判断が肯定された場合、すなわち、新たな車両を抽出できた場合には、ステップS16に移行し、プレート抽出・認識部26は、フレームからナンバープレート部分を抽出する。なお、プレート抽出・認識部26は、1つのフレームの車両部分において、白や黄色、緑色の略矩形領域をナンバープレート部分として抽出する。
【0032】
次いで、ステップS18では、プレート抽出・認識部26が、ナンバーを認識し、保存部34を介して解析結果DB40に記憶する。なお、ナンバーの認識には、ナンバープレート情報(ナンバープレートに記載されている文字の情報)のほか、ナンバープレートの大きさ情報も含まれる。
【0033】
次いで、ステップS20では、車両速度算出部28が、画像入力部22から次のフレーム(及び撮像時刻の情報)を取得し、該次のフレームとステップS10で取得したフレームとに基づいて、車両の進行方向と車両速度を算出し、保存部34を介して解析結果DB40に記憶する。この場合、車両速度算出部28は、2枚のフレーム間における車両の移動量を公知の技術に基づいて算出し、算出した移動量と2枚のフレームの撮像時間間隔とから、車両速度を算出する。なお、車両速度を何らかの理由により算出できなかった場合には、その旨を保存部34を介して解析結果DB40に記憶する。また、車両速度算出部28は、監視カメラ10の認識方向と2枚のフレームから算出した車両の移動方向とから車両の進行方向を特定する。ステップS20の後は、ステップS10に戻り、監視装置20においては、上述した処理が繰り返し実行される。
【0034】
なお、ステップS20の処理が行われた段階では、図4の解析結果DB40には、「項目」、「認識ID」、「認識日時」、「認識場所」、「認識方向」、「ナンバー情報」、「ナンバープレートの大きさ」、「車両速度」、「進行方向」の情報が格納される。
【0035】
次に、図9に基づいて、監視装置20において、図8の処理と並行して実行される処理について、詳細に説明する。
【0036】
図9の処理では、まず、ステップS30において、滞在時間予測部30が、新たな車両速度が解析結果DB40に記憶されたか否かを判断する。このステップS30の判断が否定された場合には、ステップS34に移行するが、肯定された場合には、ステップS32に移行する。
【0037】
ステップS32に移行すると、滞在時間予測部30は、新たな車両の滞在時間を算出する。ここで、滞在時間の算出方法の一例について、図10に基づいて説明する。なお、監視カメラ10ごとに撮像距離、車両の進行方向、標準車両速度(例えば設置場所の法定速度)が予め定義されているものとする。
【0038】
(1)まず、滞在時間予測部30は、図6の車両大きさテーブル44を参照し、ナンバープレートの大きさと分類番号の上1桁目の認識結果とに基づいて、車両の長さを推定する。
【0039】
(2)次いで、滞在時間予測部30は、進行方向が順方向(予め定義しておいた方向と同じ方向)の場合は、ナンバープレートを認識した位置(認識位置)のフレーム内における位置情報に基づいて、図10に示す距離A(フレーム内に車両が入場してからナンバープレートが認識されるまでの走行距離)を算出する。具体的には、ナンバープレートのフレーム上端からの距離の、フレームの上下方向に関する大きさに対する比率と、図10に示す撮像距離とにより距離Aを算出する。
【0040】
(3)次いで、滞在時間予測部30は、車両速度、距離A、及びナンバープレートを認識した時刻から、撮像範囲に車両が入場した時刻を予測し、予測した時刻を「入場予測時刻」とする。なお、車両速度が不明な場合は、滞在時間予測部30は、車両の速度を標準車両速度(例えば法定速度)と仮定して入場予測時刻を予測する。
【0041】
(4)次いで、滞在時間予測部30はナンバープレートを認識した位置(認識位置)のフレーム内における位置情報と、撮像距離とに基づいて距離Bを算出する。そして、滞在時間予測部30は、車両速度、「距離B+車両の長さ」、ナンバープレートを認識した時刻に基づいて、撮像範囲から退出する時刻を予測し、予測した時刻を「退出予測時刻」とする。なお、本実施形態では、車両全体が通過するまでを滞在時間としている。なお、滞在時間予測部30は、撮像距離と距離Aとの差から、距離Bを算出してもよい。
【0042】
なお、図11に示すように、車両の進行方向が逆方向(予め定義した方向と反対の方向)の場合は、車両後部のナンバープレートを認識するので、入場予測時刻は、車両速度と「距離C+車両の長さ」、撮像時刻から算出し、退出予測時刻は車両速度と距離D、撮像時刻から算出することになる。
【0043】
なお、ステップS32の処理が行われた段階では、解析結果DB40は、図12に示すように、退出時刻の項目以外の項目にデータが格納された状態となる。なお、同時に2台の車両(車両B,C)が存在する時間がある場合には、後述するステップS34の判断が肯定されるまでの間に、ステップS32が2回行われるので、図13に示すように、解析結果DB40は、車両B,Cの退出時刻の項目以外の項目にデータが格納された状態となる。
【0044】
ステップS32の後、又はステップS30の判断が否定された後は、ステップS34に移行し、滞在時間予測部30が、退出時刻が記録されていない車両の退出予測時刻のうち最も遅い時刻が到来したか否かを判断する。なお、退出時刻が記録されていない車両の退出予測時刻が1つである場合(図12の場合)には、滞在時間予測部30は、当該退出予測時刻が到来したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS30に戻るが、肯定された場合には、ステップS36に移行する。
【0045】
ステップS36に移行すると、映像保存時間判定部32が、車両の退出予測時刻において撮像されたフレームを取得し、解析を行う。次いで、ステップS38では、映像保存時間判定部32は、フレームに車両が存在したか否かを判断する。
【0046】
ステップS38の判断が否定された場合、すなわち車両が既に撮像されていない場合には、ステップS40に移行し、保存部34は、入場予測時刻から退出時刻(ここでは、退出予測時刻と同一時刻)の間の映像データを映像DB42に格納するとともに、現在時刻を解析結果DB40に記憶する。なお、図12の場合には、車両Aの退出時刻として車両Aの退出予測時刻と同一時刻が格納される。一方、図13の場合には、車両Cの退出時刻として車両Cの退出予測時刻と同一時刻が格納される。なお、車両Bの退出時刻については、車両Bの退出予測時刻と同一時刻を格納することとしてもよいし、映像保存時間判定部32がフレームを解析し続ける場合には、車両Bが撮像されなくなった実際の時刻を退出時刻としてもよい。その後は、図9の全処理を終了する。
【0047】
一方、ステップS38の判断が肯定された場合、すなわちフレームに車両が存在していた場合には、ステップS42に移行し、滞在時間予測部30は、所定時間待機し、ステップS36に戻る。なお、ステップS42の処理は、動画データを残す時間帯を延長する処理であるといえる。なお、ステップS36に戻った後は、滞在時間予測部30は、所定時間経過後のフレームを取得し、解析を行う。そして、ステップS38の判断が否定された場合には、上記と同様にステップS40の処理を実行する。なお、ステップS40においては、図12の場合であれば、車両Aの退出時刻として車両Aの退出予測時刻に(ステップS42の実行回数)×(ステップS42の所定時間)を加算した時刻が格納される。一方、図13の場合には、車両Cの退出時刻として車両Cの退出予測時刻に(ステップS42の実行回数)×(ステップS42の所定時間)を加算した時刻が格納される。なお、車両Bの退出時刻については、車両Bの退出予測時刻と同一時刻を格納することとしてもよいし、映像保存時間判定部32がフレームを解析し続ける場合には、車両Bが撮像されなくなった実際の時刻を退出時刻としてもよい。その後は、図9の全処理を終了する。
【0048】
ここで、図9の処理が終了する前に、2台以上の車両が同時に撮像される時間が存在した場合には、図4の車両B,Cのように、1つの映像ID(201401010001)に対して、2つの車両の滞在時間(タイムスタンプ)の情報が対応付けられる。一方、2台以上の車両が同時に撮像される時間が存在しなかった場合には、図4の車両Aのように、1つの映像IDに対して、1つの車両の滞在時間(タイムスタンプ)の情報が対応付けられる。図14には、映像ファイルと各車両のタイムスタンプの関係が模式的に示されている。図14に示すように、車両Bと車両Cが同時に撮像されている時間が存在する場合には、車両Bの入場予測時刻から車両Cの退出時刻までの動画データが1つの映像ファイルとして映像DB42に記憶され、解析結果DB40には、車両B,Cのタイムスタンプ(入場予測時刻と退出時刻)が記憶されることになる。
【0049】
なお、出力部36は、解析結果DB40に蓄積されたデータと、映像DB42に蓄積されたデータを、適宜(例えば所定時間毎に)サーバ70に対して出力する。なお、出力部36がサーバに送信したデータは、解析結果DB40や映像DB42から削除するようにしてもよい。
【0050】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、監視装置20は、道路等の動画を撮像する監視カメラ10から送信される動画データを受信し、画像入力部22が受信した動画データから同一の車両が撮像されている2枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出する画像入力部22と、抽出したフレームの少なくとも1枚からナンバープレート部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報(ナンバーの文字情報やナンバープレートの大きさ)を認識するプレート抽出・認識部26と、2枚のフレームから車両の移動方向及び移動速度を算出する車両速度算出部28と、撮像時刻、ナンバープレート情報、移動方向及び移動速度に基づいて、車両が監視カメラ10により撮像されていると予測される時間帯(滞在時間)を算出する滞在時間予測部30と、算出した時間帯(滞在時間)に対応する動画データをナンバー情報及び時間帯(滞在時間)とともに記憶する保存部34と、を備える。これにより、車両が監視カメラ10により撮像されている時間帯に絞って動画データを映像DB42やサーバ70に記憶することができるので、HDD96やサーバ70のHDD196の記憶容量を効率的に利用することができる。また、動画データは、車両のナンバー情報と車両の滞在時間の情報と関連付けられるため、動画データがどの車両を撮像したものであるかを判別しやすくすることができる。また、本実施形態では、車両の大きさを考慮することで、車両が撮像されている間(車両の少なくとも一部が撮像され始めてから車両の全てが撮像されなくなるまでの間)の時間を予測することができる。これにより、適切な時間範囲の動画データを保存することが可能である。
【0051】
また、本実施形態では、保存部34は、複数の車両それぞれが監視カメラ10に撮像されていると予測される時間帯(滞在時間)が重複している場合に、少なくともいずれかの時間帯(滞在時間)が含まれる範囲の動画データを、複数の車両それぞれのナンバープレート情報及びそれぞれの時間帯の情報とともに記憶する。このように、複数の車両が同時に撮像されている場合に、1つの動画データとして保存することから、車両ごとに複数の動画データを別々に保存する場合に比べ、効率的な保存が可能となる。
【0052】
また、本実施形態では、プレート抽出・認識部26が、ナンバープレートの大きさを特定する情報(文字の配置関係や大きさ関係などナンバープレートが大型、中型、小型のいずれであるかを示す情報)と、ナンバープレートに記載されている分類番号の上1桁の情報を認識し、滞在時間予測部30は、プレート抽出・認識部26が認識した情報に基づいて時間帯を算出する。これにより、車両の大きさを精度良く予測し、該予測結果に基づいて、滞在時間(車両が撮像されている時間)を精度よく算出することができる。
【0053】
また、本実施形態では、映像保存時間判定部32は、車両が監視カメラ10により撮像されていると予測される時間帯の終了時刻に撮像されたフレームを確認し(S36)、当該車両が撮像されていた場合(S38:肯定)に、時間帯を延長する(S42)。これにより、予測した時間帯を超えて車両が監視カメラ10により撮像されている場合にも、車両が撮像されている間の動画データを保存することが可能となる。
【0054】
なお、上記実施形態では、ステップS42の処理が頻繁に繰り返される場合や、退出予測時刻と退出時刻との差分の平均が所定値以上になった場合には、図6の車両大きさテーブル44の数値を長く変更(補正)するようにしてもよい。また、ステップS38の判断が常に否定されるような場合には、ステップS38の判断が所定頻度で適度に肯定されるように図6の車両大きさテーブル44の数値を調整し、滞在時間として適切な時間が算出されるようにしてもよい。
【0055】
なお、上記実施形態では、監視装置20からサーバ70に対して各種データを送信する場合について説明したが、これに限らず、監視装置20が各種データを保持し続けてもよい。この場合、図1からサーバ70を省略してもよい。
【0056】
なお、上記実施形態では、監視装置20が動画データの記憶する範囲を決定し、映像DB42に記憶したり、サーバ70に送信する場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、監視装置20は、解析結果DB40のデータを蓄積し、当該解析結果DB40のデータをサーバ70に送信することとし、サーバ70が、解析結果DB40に基づいて動画データの記憶する範囲を決定することとしてもよい。この場合、監視装置20とサーバ70を含んで動画像データ蓄積装置として機能する。
【0057】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
【0058】
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記録媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0059】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0060】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【0061】
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出する認識部と、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出する算出部と、
前記算出部が算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する記憶部と、
を備える動画像データ蓄積装置。
(付記2) 前記記憶部は、複数の車両それぞれが前記撮像装置に撮像されていると予測される時間帯が重複している場合に、少なくともいずれかの時間帯が含まれる時間帯の動画像データを、前記複数の車両それぞれのナンバープレート情報及びそれぞれの時間帯の情報とともに記憶する、ことを特徴とする付記1に記載の動画像データ蓄積装置。
(付記3) 前記ナンバープレート情報は、前記ナンバープレートの大きさを特定する情報、及び前記ナンバープレートに記載されている分類番号の上1桁の情報、の少なくとも一方であり、
前記算出部は、前記ナンバープレート情報から特定した車両の大きさの情報に基づいて前記時間帯を算出することを特徴とする付記1又は2に記載の動画像データ蓄積装置。
(付記4) 前記記憶部は、通信回線を介して接続された外部の記憶装置に、前記算出部が算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶することを特徴とする付記1〜3のいずれかに記載の動画像データ蓄積装置。
(付記5) 前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯の終了時刻に撮像されたフレームを確認し、当該車両が撮像されていた場合に、前記時間帯を延長する延長部、を更に備える付記1〜4のいずれかに記載の動画像データ蓄積装置。
(付記6) 所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信し、
受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出し、
抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出し、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出し、
算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする動画像データ蓄積プログラム。
(付記7) 前記記憶する処理では、複数の車両それぞれが前記撮像装置に撮像されていると予測される時間帯が重複している場合に、少なくともいずれかの時間帯が含まれる時間帯の動画像データを、前記複数の車両それぞれのナンバープレート情報及びそれぞれの時間帯の情報とともに記憶する、ことを特徴とする付記6に記載の動画像データ蓄積プログラム。
(付記8) 前記ナンバープレート情報は、前記ナンバープレートの大きさを特定する情報、及び前記ナンバープレートに記載されている分類番号の上1桁の情報、の少なくとも一方であり、
前記時間帯を算出する処理では、前記ナンバープレート情報から特定した車両の大きさの情報に基づいて前記時間帯を算出することを特徴とする付記6又は7に記載の動画像データ蓄積プログラム。
(付記9) 前記記憶する処理では、通信回線を介して接続された外部の記憶装置に、算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶することを特徴とする付記6〜8のいずれかに記載の動画像データ蓄積プログラム。
(付記10) 前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯の終了時刻に撮像されたフレームを確認し、当該車両が撮像されていた場合に、前記時間帯を延長する、処理を前記コンピュータに更に実行させる付記6〜9のいずれかに記載の動画像データ蓄積プログラム。
(付記11) 所定領域の動画像を撮像する撮像装置から送信される動画像データを受信し、
受信した前記動画像データから同一の車両が撮像されている複数枚のフレーム及びそれぞれの撮像時刻を抽出し、
抽出した前記複数枚のフレームのうちの少なくとも1枚からナンバープレートの部分を抽出し、抽出した部分からナンバープレート情報を認識するとともに、前記複数枚のフレームから前記車両の移動方向及び移動速度を算出し、
前記撮像時刻、前記ナンバープレート情報、前記移動方向及び前記移動速度に基づいて、前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯を算出し、
算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする動画像データ蓄積方法。
(付記12) 前記記憶する処理では、複数の車両それぞれが前記撮像装置に撮像されていると予測される時間帯が重複している場合に、少なくともいずれかの時間帯が含まれる時間帯の動画像データを、前記複数の車両それぞれのナンバープレート情報及びそれぞれの時間帯の情報とともに記憶する、ことを特徴とする付記11に記載の動画像データ蓄積方法。
(付記13) 前記ナンバープレート情報は、前記ナンバープレートの大きさを特定する情報、及び前記ナンバープレートに記載されている分類番号の上1桁の情報、の少なくとも一方であり、
前記時間帯を算出する処理では、前記ナンバープレート情報から特定した車両の大きさの情報に基づいて前記時間帯を算出することを特徴とする付記11又は12に記載の動画像データ蓄積方法。
(付記14) 前記記憶する処理では、通信回線を介して接続された外部の記憶装置に、算出した前記時間帯に対応する動画像データを前記ナンバープレート情報及び前記時間帯の情報とともに記憶することを特徴とする付記11〜13のいずれかに記載の動画像データ蓄積方法。
(付記15) 前記車両が前記撮像装置により撮像されていると予測される時間帯の終了時刻に撮像されたフレームを確認し、当該車両が撮像されていた場合に、前記時間帯を延長する、処理を前記コンピュータが更に実行する付記11〜14のいずれかに記載の動画像データ蓄積方法。
(付記16) 付記1〜5のいずれかに記載の動画像データ蓄積装置と、
前記動画像データ蓄積装置の記憶部が動画像データ、ナンバープレート情報及び時間帯情報を記憶する記憶装置を有する外部装置と、を備える動画像データ蓄積システム。
【符号の説明】
【0062】
10 監視カメラ(撮像装置)
20 監視装置(動画像データ蓄積装置)
22 画像入力部(受信部、抽出部)
26 プレート抽出・認識部(認識部の一部)
28 車両速度算出部(認識部の一部)
30 滞在時間予測部(算出部)
32 映像保存時間判定部(延長部)
34 保存部(記憶部)
70 サーバ(外部装置)
100 監視システム(動画像データ蓄積システム)
196 HDD(記憶装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14