特許第6443305号(P6443305)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6443305ボタンスイッチ及びボタンスイッチを備えた電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443305
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】ボタンスイッチ及びボタンスイッチを備えた電子機器
(51)【国際特許分類】
   H01H 25/04 20060101AFI20181217BHJP
   H01H 9/18 20060101ALI20181217BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   H01H25/04 F
   H01H9/18 B
   B60R16/02 630Z
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-221021(P2015-221021)
(22)【出願日】2015年11月11日
(65)【公開番号】特開2017-91829(P2017-91829A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112210
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108431
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 加奈子
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(72)【発明者】
【氏名】藤田 智也
【審査官】 太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−63317(JP,A)
【文献】 特開平8−45393(JP,A)
【文献】 米国特許第7425686(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 25/00−25/06
H01H 9/00− 9/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
複数の接点を有する操作基板と、
嵌合穴と支持穴とを有し、前記複数の接点を押下する押しボタンと、
前記操作基板と前記押しボタンとの間に設けられ、前記嵌合穴に嵌合する嵌合部、前記操作基板に当接する突起部、および前記筐体に固着され前記支持穴に挿入され前記押しボタンを支持する支持部を有するパネルと、を備え、
前記押しボタンは、前記突起部が前記操作基板に当接するまで前記パネルの支持部を第一の軸として回転するとともに、前記支持穴が前記パネルの支持部に当接するまで前記パネルの嵌合部を前記第一の軸と異なる軸方向である第二の軸として回転し、前記複数の接点の内の1つを押下することを特徴とするボタンスイッチ。
【請求項2】
前記第一の軸と前記第二の軸は直交することを特徴とする請求項1に記載のボタンスイッチ。
【請求項3】
前記押しボタンは前記操作基板に当接することを特徴とする請求項1に記載のボタンスイッチ。
【請求項4】
前記押しボタンの中央部に穴を設け、前記穴に第二のボタンを有し、前記第二のボタンは前記操作基板上にある第二の接点を押下することを特徴とする請求項1に記載のボタンスイッチ。
【請求項5】
前記押しボタンは透過部を有し、前記押しボタンの下の前記操作基板上に照明を有し、前記照明により前記透過部を有する押しボタンを照らすことを特徴とする請求項1に記載のボタンスイッチ。
【請求項6】
請求項1から請求項5の内のいずれか一項に記載のボタンスイッチを備えた電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は電子機器において使用され、複数の接点を有しそれらの接点の内の1つの接点をオンにするボタンスイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数接点を有するボタンスイッチにおいてボタン中央に垂直の支持軸を置いていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−35318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のボタンスイッチではボタンスイッチの押す領域によっては、複数接点の内の2個の接点を同時に押してしまうという課題があった。
【0005】
また、ボタンスイッチの中央に垂直の支持軸を置いていたため、ボタンスイッチの中央に別のボタンを設けることができないという問題があった。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ボタンスイッチの操作において2個の接点を同時に押すことを無くすことを目的とする。さらに、ボタンスイッチの中央に垂直の支持軸を置かずに、ボタンスイッチの中央に別のボタンを設けることができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るボタンスイッチは、筐体と、複数の接点を有する操作基板と、嵌合穴と支持穴とを有し、複数の接点を押下する押しボタンと、操作基板と押しボタンとの間に設けられ、嵌合穴に嵌合する嵌合部と操作基板に当接する突起部と筐体に固着し支持穴に支持する支持部とを有するパネルと、を備え、押しボタンは、突起部が操作基板に当接するまでパネルの支持部を第一の軸として回転するとともに、支持穴がパネルの支持部に当接するまでパネルの嵌合部を第一の軸と異なる軸方向である第二の軸として回転し、複数の接点の内の1つを押下する。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、ボタンスイッチの複数の接点の内の2個の接点を同時に押してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】この発明の実施の形態1に係るボタンスイッチの全体図である。
図2図1のボタンスイッチの内部構造を示す図である。
図3図2の押しボタンを示す部分図である。
図4図2のパネルを示す部分図である。
図5】パネルと電子機器の筐体との関係を示す図である。
図6図5を操作基板の反対側から見た図(上面図)である。
図7図1の操作領域11aと11bの間を押下したときの方向Aから見た図面
図8図1の操作領域11aと11cの間を押下したときの方向Bから見た図面
図9図1の操作領域11aを押下したときの方向Aから見た図面
図10図1の操作領域11aを押下したときの方向Bから見た図面
図11】ボタンスイッチの中央に第二のボタンを有するボタンの内部構造を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るボタンスイッチの全体図である。図2は、図1のボタンスイッチの内部構造を示す図である。図3は、図2の押しボタンを示す部分図である。図4は、図2のパネルを示す部分図である。図5は、パネルと電子機器の筐体との関係を示す図である。図6は、図5を操作基板の反対側から見た図(上面図)である。
【0011】
本ボタンスイッチは、図1に示す押しボタン10の操作領域11a〜11dを押下することにより、図2に示す操作基板30上の接点31a〜31dの内の1つをオンさせる。操作基板30上には、接点31a〜31dの他に、種々のLSI・IC(集積回路)、抵抗・コンデンサ等の回路部品が搭載されており、これらの接点31a〜31dがスイッチ(すなわち、接点31a〜31dの内のいずれかをオンするスイッチ)となって操作基板30上に所定の回路を構成する。
【0012】
図2図1のボタンスイッチの内部構造を示す。本ボタンスイッチは、押しボタン10、パネル20及び操作基板30により構成される。図3のように押しボタン10は、接点押下部17a及び17bを有し、接点押下部17aと17bの間にはスリット(支持穴)16aが形成されている。スリット16aは操作基板30に向かって開放された支持穴であり、図4のパネル20の支持部21aが挿入される。ボタンスイッチを押下していないときには、押しボタン10のスリット16aとパネル20の支持部21aとの間には所定の隙間を有する。押しボタン10にはスリット16aの対面側に別の接点押下部(不図示)及びスリット(不図示)が設けられており、この別のスリットに図4のパネル20の支持部21bが支持される。ボタンスイッチを押下していないときには、この対面側の別のスリットとパネル20の支持部21bとの間には同様の隙間を有する。
【0013】
図6のようにパネル20の支持部21a及び支持部21bは電子機器の筐体70に固着される。押しボタン10はパネル20の支持部21a及び21bに支持され、図1のようにパネル20が第一の回転軸61を中心に支持部21a及び21bでねじれることにより、押しボタン10は第一の回転軸61を中心に回転する。なお、パネル20の支持部21a及び21bは電子機器の筐体70に固着されるが、ねじることが可能な部材で形成されている。
【0014】
押しボタン10の接点押下部17a、17bは、ボタンスイッチを押下していない状態で図1のように接点31a、31bに当接しており、この接点押下部17a、17bの反対側には不図示の接点押下部があり、これらも同様に図2の接点31c、31dに当接する。
【0015】
なお、図2のように押しボタン10には、パネル20の嵌合部22aと嵌合する嵌合穴18aが設けられたアーム15を有する。押しボタン10は、このアーム15の嵌合穴18aによってパネル20の嵌合部22aと嵌合する。押しボタン10の嵌合穴18aの対面側のアーム(不図示)に設けられた別の嵌合穴(不図示)にパネル20の嵌合部22bが嵌合する。押しボタン10はパネル20の嵌合部22a及び22bに嵌合され、これらの嵌合部22a及び22bを軸にして、図1のように第一の回転軸61と異なる軸方向である第二の回転軸62を中心に回転する。図1では、第一の回転軸61と第二の回転軸62は直交する。
【0016】
図4のようにパネル20には操作基板30に向かう突起部であるリブ23a、23bが設けられており、ボタン10を押下するとパネル20は支持軸21a及び21bを軸にして回転することにより、リブ23a、23bの内のいずれかが操作基板30に当接する。
【0017】
まず、図1の操作領域11aと操作領域11bの間を押下した場合について図7(a)(b)を使って説明する。図7(a)はボタンスイッチを押下していない状態を示す。図1の操作領域11aと操作領域11bの間を押下すると、押しボタン10は、図2に示すパネル20の嵌合部22a及び22bを軸にして回転し、図7(b)のようにスリット16aがパネル20の支持部21aに当接するまで傾く。
なお、図7(a)(b)において、
h2−h3 > h1
の関係式が成り立つよう設定されている。ここで、h2はボタンスイッチを押下していないときの接点31a〜31dの高さ、h3はボタンスイッチを押下していないときの押しボタン10のスリット16aとパネル20の支持部21aとの隙間の距離、h1は接点31a〜31dがオンするための閾値となる距離であり、接点31a〜31dはh1以下まで押されるとオンする。ボタンスイッチを押下して、接点押下部17a及び17bはh3だけ下がっても、接点31a及び接点31bをh1以下まで押されず、2個の接点31a、31bが同時に作動することはない。
【0018】
次に、図1の操作領域11aと操作領域11cとの間を押下した場合について図8(a)(b)を使って説明する。図8(a)はボタンスイッチを押下していない状態を示す。図1の操作領域11aと操作領域11cの間を押下すると、押しボタン10は、図2に示すパネル20の支持部21a及び21bを軸にして回転し、図8(b)のように、パネル20のリブ23が操作基板30に当接するまで下がる。
なお、図8(a)(b)において、
h2−h4 > h1
の関係式が成り立つよう設定されている。ここで、h4はパネル20のリブ23と操作基板30との距離である。接点押下部17a及び17cはh4だけ下がっても、接点31a及び接点31cをh1以下のところまで押されず、2個の接点31a、31cが同時に作動することはない。
【0019】
図1の操作領域11aを押下した場合のボタンスイッチの動作をA方向から見た場合について説明する。図9(a)はボタンスイッチを押下していない状態を示す。図1の操作領域11aを押下すると、図9(b)のように押しボタン10はスリット16aが支持部21aに当接するまで沈み込むとともに、支持部21aを軸にして接点押下部17aがより下がる方向に回転する。次に、図1の操作領域11aを押下した場合のボタンスイッチの動作をB方向から見た場合について説明する。図10(a)はボタンスイッチを押下していない状態を示す。図1の操作領域11aを押下すると、図10(b)のように押しボタン10は、パネル20のリブ23が操作基板に当接するまで沈み込むとともに、嵌合部22aを軸にして回転し、接点押下部17aは接点31aを押下する。
すなわち、押しボタン10は、図9のようにパネル20の支持部21aを軸にして回転するとともに、図10のようにパネル20の嵌合部22aを軸にして回転し、これらの両方の回転動作が合わさることにより押しボタン10の接点押下部17aは接点31aを操作基板30から距離h1以下まで押され、接点31aがオンする。
【0020】
なお図1のようにアーム15の先端が操作基板に当接しており、この当接によりボタンスイッチには絶えず元の位置に戻ろうとする付勢力が発生するため、ボタンスイッチが自由に動くことはない。従って車載環境等で発生する振動によって接点31a〜31dと押しボタン10との間でガタガタ音等の異音が発生することを防止する。
【0021】
以上より、実施の形態1によれば、ボタンスイッチの操作領域と操作領域の間を押した場合、2個の接点を同時に押下してしまうことを防止することができるので、電子機器でこのボタンスイッチを使用することにより2個の接点を同時に押すことを防止できる。特に振動のある車載環境等の操作を誤りやすい環境においては、このボタンスイッチを使用すれば誤操作の防止ができる。
【0022】
また、ボタンスイッチの中央に垂直方向の回転軸を設定する必要が無いため、図11のようにボタンスイッチの中央にさらに、操作基板30上の第二の接点32を押下する第二の押しボタン40を追加することができる。
【0023】
あるいは透過部を有する押しボタンを使用することにより、ボタン文字の透過照明を設定することも可能になる。ボタンスイッチの中央に垂直方向の回転軸を設定する必要が無いため、ボタンスイッチの中央付近の操作基板30上にボタン文字の透過照明を配置することができる。接点32の周辺に不図示の照明を配置することによりボタン文字を照らすことができる。
【0024】
上記以外にも、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変
形、または実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0025】
10 押しボタン、11a、11b、11c、11d 操作領域、
15 アーム、15a、15b アームの先端、
16a スリット(支持穴)、17a、17b 接点押下部、
20 パネル、21a、21b 支持部、22a、22a 嵌合部、
23a、23b リブ(突起部)、
30 操作基板、
31a、31b、31c、31d 接点、32 第二の接点、
40 第二の押しボタン、50 穴を有する押しボタン、
61 第一の回転軸、62 第二の回転軸、 70 電子機器の筐体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11