(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1設定部は、前記ディスプレーに第1設定画面を表示し、前記第1設定画面に対するユーザーからの入力に基づいて前記第1ジョブを前記画像形成装置に対して設定し、
前記第2設定部は、前記ディスプレーに第2設定画面を表示し、前記第2設定画面に対するユーザーからの入力に基づいて前記第2ジョブを前記画像形成装置に対して設定する、請求項1に記載の情報端末装置。
前記方向検出部が前記第1方向と前記第2方向との間の第3方向を検出している場合に、前記第1設定部は、前記ディスプレーの第1領域に前記第1プレビュー画像を表示し、前記第2設定部は、前記ディスプレーの前記第1領域とは相違する第2領域に前記第2プレビュー画像を表示する、請求項3に記載の情報端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について、図面(
図1〜
図10)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0013】
まず、
図1を参照して本発明の実施形態に係る画像形成システム100について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システム100の全体構成を示す。
図1に示すように、画像形成システム100は、タブレット端末装置1及び画像形成装置2を備える。タブレット端末装置1は、画像形成装置2と通信する。具体的には、タブレット端末装置1は、画像形成装置2と、例えば、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)のような無線通信を介して通信する。タブレット端末装置1は、「情報端末装置」の一例に相当する。
【0014】
タブレット端末装置1は、制御部11、タッチパネル12、ジャイロセンサー13及び加速度センサー14を備える。タブレット端末装置1は、例えばタブレットPC(Personal Computer)である。制御部11は、タブレット端末装置1の動作を制御する。制御部11は、プロセッサー11A、及び記憶部11Bを備える。記憶部11Bには制御プログラムが記憶されている。プロセッサー11Aは、記憶部11Bに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによってタブレット端末装置1の動作を制御する。
【0015】
タッチパネル12は、ディスプレー12A及びタッチセンサー12Bを備える。ディスプレー12Aは、種々の画像を表示する。タッチセンサー12Bはタッチパネル12への物体の接触位置を検出する。タッチセンサー12Bは、例えばディスプレー12Aの表示面上に配置される。
【0016】
ジャイロセンサー13は、タブレット端末装置1の3軸方向の傾きを検出する。「3軸方向」とは、タブレット端末装置1の基準方向と、基準方向に直交する2方向とを示す。具体的には、基準方向は、例えば、ディスプレー12Aの表示面の4辺のうちの長辺方向を示す。基準方向に直交する2方向は、ディスプレー12Aの表示面の4辺のうちの短辺方向と、ディスプレー12Aの表示面と直交する方向とを示す。ジャイロセンサー13は、「方向検出部」の一部を構成する。
【0017】
加速度センサー14は、タブレット端末装置1の3軸方向の傾きを検出する。「3軸方向」とは、ジャイロセンサー13の「3軸方向」と同一の方向を示す。加速度センサー14は、「振動検出部」の一部を構成する。
【0018】
次に、
図2を参照して画像形成装置2について説明する。
図2は、画像形成装置2の構成を示す。
図2に示すように、画像形成装置2は、複合機である。また、画像形成装置2は、画像形成ユニット21、画像読取ユニット22、原稿搬送ユニット23、操作パネル24及び制御部25を備える。
【0019】
画像形成ユニット21は、記録媒体の一例である用紙Pに画像を形成する。画像読取ユニット22は、原稿Rに形成された画像を読み取る。原稿搬送ユニット23は、原稿Rを画像読取ユニット22に供給する。操作パネル24は、タッチパネル241を備え、ユーザーからの操作を受け付ける。制御部25は、画像形成装置2の動作を制御する。
【0020】
また、画像形成ユニット21は、給紙カセット211、搬送ローラー対212、画像形成部213、定着器214、排出ローラー対215、及び排出トレイ216を備える。
【0021】
給紙カセット211から繰り出された用紙Pは、搬送ローラー対212によって画像形成部213まで搬送される。画像形成部213は、用紙Pに画像を形成する。画像が形成された用紙Pは、定着器214まで搬送される。定着器214は、用紙Pに形成された画像を用紙Pに定着する。画像が定着された用紙Pは、排出ローラー対215によって排出トレイ216へ排出される。
【0022】
制御部25は、プロセッサー25A、及び記憶部25Bを備える。記憶部25Bには制御プログラムが記憶されている。プロセッサー25Aは、記憶部25Bに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって画像形成装置2の動作を制御する。
【0023】
次に、
図3を参照してタブレット端末装置1の制御部11及び画像形成装置2の制御部25の構成について説明する。
図3は、タブレット端末装置1の制御部11及び画像形成装置2の制御部25の構成を示す。
図3に示すように、制御部11は、方向検出部111、第1設定部112、第2設定部113、振動検出部114及び実行指示部115を備える。具体的には、プロセッサー11Aは、記憶部11Bに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって、方向検出部111、第1設定部112、第2設定部113、振動検出部114及び実行指示部115として機能する。
【0024】
方向検出部111は、ジャイロセンサー13の検出結果に基づいてディスプレー12Aの方向DRを検出する。
【0025】
第1設定部112は、方向検出部111が第1方向DR1を検出している場合に、第1ジョブJB1の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行う。本実施形態では、第1ジョブJB1は、例えば1つの画像の印刷ジョブである。
【0026】
第2設定部113は、方向検出部111が第1方向DR1と相違する第2方向DR2を検出している場合に、第2ジョブJB2の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行う。第2方向DR2は、例えば、第1方向DR1と逆方向である。本実施形態では、第2ジョブJB2は、例えば1つの画像の印刷ジョブである。
【0027】
振動検出部114は、加速度センサー14を介して、タブレット端末装置1の振動を検出する。
【0028】
実行指示部115は、ユーザーからの入力に基づいて、第1ジョブJB1及び第2ジョブJB2の少なくとも一方の実行を画像形成装置2に対して指示する。
【0029】
図3に示すように、制御部25は、指示受付部251及びジョブ制御部252を備える。具体的には、プロセッサー25Aは、記憶部25Bに記憶された制御プログラムを読み出して実行することによって、指示受付部251及びジョブ制御部252として機能する。
【0030】
指示受付部251は、タブレット端末装置1からの指示を受け付ける。ジョブ制御部252は、指示受付部251が受け付けたタブレット端末装置1からの指示に従ってジョブの設定及びジョブの実行を行う。
【0031】
次に、
図3〜
図8を参照して、方向検出部111、第1設定部112及び第2設定部113の機能について説明する。まず、
図3及び
図4を参照して、方向検出部111及び第1設定部112について説明する。本実施形態では、便宜上、ディスプレー12Aが所定平面内で回転される場合について説明する。例えば、ディスプレー12Aの長辺方向が基準方向と一致する場合に、方向検出部111は、ディスプレー12Aの方向DRとして第1方向DR1を検出する。また、方向検出部111は、ディスプレー12Aの方向DRと第1方向DR1とのなす角度θを検出する。
【0032】
図4は、方向検出部111が第1方向DR1を検出している場合にディスプレー12Aに表示される第1プレビュー画像PV1の一例を示す。
図4に示すように、第1方向DR1は、例えば、ディスプレー12Aの表示面の4辺のうちの長辺に略平行な方向を示す。
【0033】
方向検出部111が第1方向DR1を検出している場合に、第1設定部112は、1つの画像の第1印刷条件C1を画像形成装置2に対して設定する。具体的には、第1設定部112は、ディスプレー12Aに図略の第1設定画面SC1を表示して、ユーザーからの入力に基づいて第1印刷条件C1を画像形成装置2に対して設定する。また、第1設定部112は、例えば、第1設定画面SC1に表示されたプレビューボタンPVBがタッチされた場合に、
図4に示すように、第1印刷条件C1に対応する第1プレビュー画像PV1をディスプレー12Aに表示する。
【0034】
次に、
図3及び
図5を参照して、方向検出部111及び第2設定部113について説明する。
図5は、方向検出部111が第2方向DR2を検出している場合にディスプレー12Aに表示される第2プレビュー画像PV2の一例を示す。
図5に示すように、本実施形態では、第2方向DR2は、第1方向DR1と逆方向である。第2方向DR2と第1方向DR1とのなす角度は、180°である。
【0035】
方向検出部111が第2方向DR2を検出している場合に、第2設定部113は、1つの画像の第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定する。第2印刷条件C2は、第1印刷条件C1とは相違する。第2設定部113は、ディスプレー12Aに図略の第2設定画面SC2を表示して、ユーザーからの入力に基づいて第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定する。また、第2設定部113は、例えば、図略の設定画面に表示されたプレビューボタンPVBがタッチされた場合に、
図5に示すように、第2印刷条件C2に対応する第2プレビュー画像PV2をディスプレー12Aに表示する。
【0036】
第2印刷条件C2は、第1印刷条件C1と、例えば印刷濃度が異なる。第2印刷条件C2の印刷濃度は、第1印刷条件C1の印刷濃度よりも濃い。よって、第2プレビュー画像PV2は、第1プレビュー画像PV1よりも濃い。第2プレビュー画像PV2が第1プレビュー画像PV1よりも濃いことを、第2プレビュー画像PV2の人物の髪にハッチングを施し、第1プレビュー画像PV1の人物の髪にハッチングを施さないことによって図示している。
【0037】
以上、
図3〜
図5を参照して説明したように、方向検出部111が第1方向DR1を検出している場合に、第1設定部112は第1ジョブJB1の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行う。また、方向検出部111が第1方向DR1と相違する第2方向DR2を検出している場合に、第2設定部113は、第2ジョブJB2の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行う。よって、ユーザーは方向検出部111が第1方向DR1を検出するようにタブレット端末装置1を配置することによって、第1ジョブJB1の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行うことができる。また、ユーザーは方向検出部111が第2方向DR2を検出するようにタブレット端末装置1を配置することによって、第2ジョブJB2の実行条件の設定を画像形成装置2に対して行うことができる。したがって、複数のジョブJB1、JB2の実行条件を並行して設定できる。
【0038】
また、第2方向DR2は、第1方向DR1と反対の方向である。よって、ユーザーは方向検出部111が第1方向DR1又は第2方向DR2を検出するようにタブレット端末装置1を容易に配置することができる。したがって、ユーザーは、第1ジョブJB1の実行条件の設定と、第2ジョブJB2の実行条件の設定とを容易に切り換えることができる。
【0039】
更に、第1設定部112は、ディスプレー12Aに第1設定画面SC1を表示する。そして、第1設定画面SC1に対するユーザーからの入力に基づいて第1ジョブJB1を画像形成装置2に対して設定する。一方、第2設定部113は、ディスプレー12Aに第2設定画面SC2を表示する。そして、第2設定画面SC2に対するユーザーからの入力に基づいて第2ジョブJB2を画像形成装置2に対して設定する。よって、ユーザーは、第1設定画面SC1を介して第1ジョブJB1の実行条件の画像形成装置2に対する設定を行うことができる。また、第2設定画面SC2を介して第2ジョブJB2の実行条件の画像形成装置2に対する設定を行うことができる。したがって、画像形成装置2に対して第1ジョブJB1及び第2ジョブJB2の実行条件を並行して容易に設定することができる。
【0040】
加えて、第1ジョブJB1及び第2ジョブJB2は、画像の印刷ジョブである。また、第1設定部112は、画像の第1印刷条件C1を画像形成装置2に対して設定する。第1設定部112は、第1印刷条件C1に対応する第1プレビュー画像PV1をディスプレー12Aに表示する。一方、第2設定部113は、画像の第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定する。第2印刷条件C2は、第1印刷条件C1とは相違する。第2設定部113は、第2印刷条件C2に対応する第2プレビュー画像PV2をディスプレー12Aに表示する。したがって、ユーザーは、第1プレビュー画像PV1を参照して第1印刷条件C1を所望する条件に設定すると共に、第2プレビュー画像PV2を参照して第2印刷条件C2を所望する条件に設定することができる。
【0041】
次に、
図3及び
図6〜
図8を参照して、方向検出部111、第1設定部112及び第2設定部113の機能について説明する。まず、
図3及び
図6を参照して方向検出部111、第1設定部112及び第2設定部113の機能について説明する。
図6は、方向検出部111が第3方向DR3を検出している場合にディスプレー12Aに表示されるプレビュー画像PV1、PV2の一例を示す。
【0042】
方向検出部111が第1方向DR1と第2方向DR2との間の第3方向DR3を検出している場合に、第1設定部112及び第2設定部113は、以下の処理を実行する。すなわち、第1設定部112はディスプレー12Aの第1領域R1に第1プレビュー画像PV1を表示する。第2設定部113はディスプレー12Aの第2領域R2に第2プレビュー画像PV2を表示する。第2領域R2は第1領域R1と相違する。
【0043】
また、方向検出部111が第3方向DR3を検出している場合に、第1設定部112及び第2設定部113は、更に以下の処理を実行する。第1設定部112は、第1方向DR1と第3方向DR3とのなす角度θ1に応じて、第1領域R1のサイズを定める。第2設定部113は、第2方向DR2と第3方向DR3とのなす角度θ2に応じて、第2領域R2のサイズを定める。具体的には、第1設定部112は、角度θ1の大きさに応じて、第1領域R1のサイズを定める。第2設定部113は、角度θ2の大きさに応じて、第2領域R2のサイズを定める。更に、具体的には、第1設定部112は、角度θ1が小さい程、第1領域R1のサイズを大きく定める。第2設定部113は、角度θ2が小さい程、第2領域R2のサイズを大きく定める。
【0044】
方向検出部111が第3方向DR3を検出している。また、角度θ1の大きさは、角度θ2の大きさと同一である。よって、第1設定部112及び第2設定部113は、第1領域R1のサイズと第2領域R2のサイズとを同一に定める。したがって、
図6に示すように、ディスプレー12Aに同一サイズの第1領域R1及び第2領域R2が表示される。また、第1領域R1には、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を表示し、第2領域R2には、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を表示している。
【0045】
次に、
図3及び
図7を参照して第1設定部112及び第2設定部113の機能について説明する。
図7は、方向検出部111が第3方向DR3を検出している場合にディスプレー12Aに表示されるプレビュー画像PV1、PV2の他の一例を示す。
図7に示す第3方向DR3は、角度θ1が角度θ2よりも小さい点で
図6に示す第3方向DR3と相違する。
【0046】
図7に示すように、方向検出部111が第3方向DR3を検出している。また、角度θ1が角度θ2よりも小さいため、第1領域R1及び第2領域R2が第1領域R1のサイズを第2領域R2のサイズより大きく定める。したがって、ディスプレー12Aに第2領域R2より大きく第1領域R1が表示される。また、第1領域R1には、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を表示し、第2領域R2には、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を表示している。
【0047】
次に、
図3及び
図8を参照して第1設定部112及び第2設定部113の機能について説明する。
図8は、方向検出部111が第3方向DP3を検出している場合にディスプレー12Aに表示されるプレビュー画像PV1、PV2の更に他の一例を示す。
図8に示す第3方向DR3は、角度θ1が角度θ2よりも大きい点で
図6に示す第3方向DR3及び
図7に示す第3方向DR3と相違する。
【0048】
図8に示すように、方向検出部111が第3方向DR3を検出している。また、角度θ1が角度θ2よりも大きいため、第1領域R1及び第2領域R2が第1領域R1のサイズを第2領域R2のサイズより小さく定める。したがって、ディスプレー12Aに第2領域R2より小さく第1領域R1が表示される。また、第1領域R1には、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を表示し、第2領域R2には、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を表示している。
【0049】
以上、
図3及び
図6〜
図8を参照して説明したように、方向検出部111が第3方向DR3を検出している場合に、第1設定部112及び第2設定部113は、以下の処理を行う。すなわち、第1設定部112は、ディスプレー12Aの第1領域R1に第1プレビュー画像PV1を表示する。また、第2設定部113は、ディスプレー12Aの第2領域R2に第2プレビュー画像PV2を表示する。第2領域R2は、第1領域R1とは相違する。よって、ディスプレー12Aに第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2を同時に表示するため、ユーザーは第1プレビュー画像PV1と第2プレビュー画像PV2とを比較することができる。したがって、ユーザーは、印刷画像が所望する画像となるように、第1印刷条件C1又は第2印刷条件C2を容易に変更できる。
【0050】
また、方向検出部111が第3方向DR3を検出している場合に、第1設定部112及び第2設定部113は、更に以下の処理を実行する。第1設定部112は、角度θ1に応じて、第1領域R1のサイズを定める。第2設定部113は、角度θ2に応じて、第2領域R2のサイズを定める。よって、ユーザーは第3方向DR3を変更することによって、角度θ1及び角度θ2を変更できる。したがって、ユーザーは第1領域R1及び第2領域R2のサイズを変更できる。
【0051】
更に、第1設定部112は、角度θ1が小さい程、第1領域R1のサイズを大きく定める。第2設定部113は、角度θ2が小さい程、第2領域R2のサイズを大きく定める。よって、ユーザーは第3方向DR3を第1方向DR1に近づけることによって、第1領域R1のサイズを大きくすることができる。また、ユーザーは第3方向DR3を第2方向DR2に近づけることによって、第2領域R2のサイズを大きくすることができる。したがって、ユーザーは第1領域R1又は第2領域R2のサイズを大きくすることができる。
【0052】
次に、
図3及び
図9を参照して、タブレット端末装置1の制御部11の動作について説明する。
図9は、タブレット端末装置1の制御部11の動作を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、ステップS101において、方向検出部111が第1方向DR1を検出しているか否かを判定する。
方向検出部111が第1方向DR1を検出していないと判定した場合(ステップS101でNO)には、処理がステップS107に進む。方向検出部111が第1方向DR1を検出していると判定した場合(ステップS101でYES)には、処理がステップS103に進む。
そして、ステップS103において、第1設定部112が第1設定画面SC1を表示して、1つの画像の第1印刷条件C1を画像形成装置2に対して設定する。
次に、ステップS105において、プレビューボタンPVBのタッチを受け付けて、第1設定部112が第1印刷条件C1に対応する第1プレビュー画像PV1をディスプレー12Aに表示する。
【0053】
そして、ステップS107において、方向検出部111が第2方向DR2を検出しているか否かを判定する。
方向検出部111が第2方向DR2を検出していないと判定した場合(ステップS107でNO)には、処理がステップS113に進む。方向検出部111が第2方向DR2を検出していると判定した場合(ステップS107でYES)には、処理がステップS109に進む。
そして、ステップS109において、第2設定部113が第2設定画面SC2を表示して、1つの画像の第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定する。
次に、ステップS111において、プレビューボタンPVBのタッチを受け付けて、第2設定部113が第2印刷条件C2に対応する第2プレビュー画像PV2をディスプレー12Aに表示する。
【0054】
次いで、ステップS113において、「画像表示処理」が実行される。「画像表示処理」は、方向検出部111が第3方向DP3を検出している場合に、第1設定部112、第2設定部113及び振動検出部114が行う処理である。具体的には、ディスプレー12Aに第1領域R1及び第2領域R2を配置し、第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2を表示する。
【0055】
次に、ステップS115において、実行指示部115が、ユーザーからの1つの入力に基づいて、第1印刷条件C1での印刷及び第2印刷条件C2での印刷の少なくとも一方の実行を画像形成装置2に対して指示するか否かの判定を行う。「1つの入力」は、例えば、ディスプレー12Aに表示された一括実行ボタンのタッチである。一括実行ボタンは、2つのジョブを実行する場合にタッチされる。「2つのジョブ」は、本実施形態では、第1印刷条件C1での印刷ジョブ及び第2印刷条件C2での印刷ジョブを示す。
実行指示部115が印刷の実行を画像形成装置2に対して指示しないと判定した場合(ステップS115でNO)には、処理がステップS101に戻る。実行指示部115が印刷の実行を画像形成装置2に対して指示すると判定した場合(ステップS115でYES)には、処理がステップS117に進む。
そして、ステップS117において、実行指示部115が、印刷の実行を画像形成装置2に対して送信し、処理が終了する。
【0056】
以上、
図3及び
図9を参照して説明したように、実行指示部115がユーザーからの1つの入力に基づいて、第1印刷条件C1での印刷及び第2印刷条件C2での印刷の実行を画像形成装置2に対して指示する。よって、第1印刷条件C1での印刷及び第2印刷条件C2での印刷を、1つの入力で行うことができる。
【0057】
次に、
図3及び
図10を参照して、タブレット端末装置1の制御部11の「画像表示処理」における動作について説明する。
図10は、タブレット端末装置1の制御部11の「画像表示処理」を示すフローチャートである。
図10に示すように、まず、ステップS201において、方向検出部111が第3方向DR3を検出する。
次に、ステップS203において、第1設定部112が角度θ1を求め、第2設定部113が角度θ2を求める。
そして、ステップS205において、第1設定部112が角度θ1に応じて、第1領域R1のサイズを定める。
次に、ステップS207において、第2設定部113が角度θ2に応じて、第2領域R2のサイズを定める。
そして、ステップS209において、第1設定部112が第1領域R1に第1プレビュー画像PV1を表示する。
次に、ステップS211において、第2設定部113が第2領域R2に第2プレビュー画像PV2を表示する。
【0058】
次いで、ステップS213において、振動検出部114が振動を検出したか否かを判定する。
振動検出部114が振動を検出していない場合(ステップS213でNO)には、処理が
図9のステップS115に進む。振動検出部114が振動を検出した場合(ステップS213でYES)には、処理がステップS215に進む。
そして、ステップS215において、振動検出部114が、振動の振幅Aが所定値AS以上であるか否かを判定する。
振動検出部114が、振動の振幅Aが所定値AS以上ではないと判定した場合(ステップS215でNO)には、処理が
図9のステップS115に進む。振動検出部114が、振動の振幅Aが所定値AS以上であると判定した場合(ステップS215でYES)には、処理がステップS217に進む。
そして、ステップS217において、第1設定部112及び第2設定部113が、第1領域R1と第2領域R2とのプレビュー画像PV1、PV2を入れ換える。具体的には、第1設定部112が第1領域R1に第2プレビュー画像PV2を表示し、第2設定部113が第2領域R2に第1プレビュー画像PV1を表示する。そして、処理が
図9のステップS115に進む。
【0059】
以上、
図3及び
図10を参照して説明したように、振動検出部114が所定値AS以上の振幅Aの振動を検出した場合に、第1設定部112及び第2設定部113は以下の処理を行う。すなわち、第1設定部112が第1領域R1に第2プレビュー画像PV2を表示し、第2設定部113が第2領域R2に第1プレビュー画像PV1を表示する。よって、ユーザーは、タブレット端末装置1を振ることによって、第1領域R1と第2領域R2とに表示するプレビュー画像PV1、PV2を入れ換えることができる。したがって、第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2のうち、例えば、詳細な観察を所望するプレビュー画像PV1、PV2を大きく表示することができる。
【0060】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(5))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0061】
(1)
図4〜
図8を参照して説明したように、タブレット端末装置1は2つのジョブの実行条件を画像形成装置2に対して設定するが、本発明はこれに限定されない。タブレット端末装置1が3つ以上のジョブの実行条件を画像形成装置2に対して設定する形態でもよい。例えば、タブレット端末装置1が4つのジョブの実行条件を画像形成装置2に対して設定する形態でもよい。具体的には、方向検出部111が第1方向DR1〜第4方向DR4を検出している場合に、それぞれ、第1ジョブJB1〜第4ジョブJB4の実行条件を画像形成装置2に対して設定する。また、第1方向DR1〜第4方向DR4のうち互いに隣接する方向は、90°の角度をなす。例えば、第1方向DR1が、0(零)°である場合には、第2方向DR2〜第4方向DR4は、それぞれ、90°、180°、270°である。この形態では、4つのジョブの実行条件を画像形成装置2に対して設定できる。
【0062】
(2)
図4〜
図8を参照して説明したように、第1ジョブJB1及び第2ジョブJB2は印刷ジョブであるが、本発明はこれに限定されない。第1ジョブJB1及び第2ジョブJB2の少なくとも一方が印刷ジョブではない形態でもよい。例えば、第1ジョブJB1が印刷ジョブであって、第2ジョブJB2が画像データ送信ジョブである形態でもよい。画像データ送信ジョブは、例えば、印刷ジョブにおいて生成された原稿Rの画像データを、タブレット端末装置1に送信するジョブである。この形態では、ユーザーが所望する印刷条件で原稿Rの画像データを印刷すると共に、ユーザーが所望する画像条件で原稿Rの画像データをタブレット端末装置1に送信できる。また、
図9を参照して説明したように、ユーザーは1つの入力によって、ユーザーが所望する印刷条件で原稿Rの画像データを印刷すると共に、ユーザーが所望する画像条件で原稿Rの画像データをタブレット端末装置1に送信できる。よって、ユーザーは、異なる種類のジョブを1つの入力によって実行することができる。
【0063】
(3)
図4〜
図8を参照して説明したように、方向検出部111が第1方向DR1を検出している場合に、第1設定部112は第1印刷条件C1を画像形成装置2に対して設定するが、本発明はこれに限定されない。また、方向検出部111が第2方向DR2を検出している場合に、第2設定部113は1つの画像の第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定するが、本発明はこれに限定されない。例えば、ディスプレー12Aの適所に印刷条件設定ボタンを表示し、ユーザーが印刷条件設定ボタンをタッチした場合に、第1印刷条件C1又は第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定する形態でもよい。この形態では、方向検出部111が第1方向DR1又は第2方向DR2を検出していない場合であっても、第1印刷条件C1及び第2印刷条件C2を画像形成装置2に対して設定することができる。印刷条件設定ボタンは、例えば、第1領域R1及び第2領域R2の内部又は近傍に、それぞれ、表示する形態が好ましい。この形態では、第1領域R1の内部又は近傍に表示された印刷条件設定ボタンをタッチすることによって第1印刷条件C1を設定することができる。また、第2領域R2の内部又は近傍に表示された印刷条件設定ボタンをタッチすることによって第2印刷条件C2を設定することができる。
【0064】
(4)
図6〜
図8を参照して説明したように、第1設定部112は第1領域R1に第1プレビュー画像PV1を表示し、第2設定部113は第2領域R2に第2プレビュー画像PV2を表示するが、本発明はこれに限定されない。ユーザーが、第1領域R1内で所定の操作を行った場合に、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を拡大又は縮小する形態でもよい。また、ユーザーが、第2領域R2内で所定の操作を行った場合に、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を拡大又は縮小する形態でもよい。これらの形態では、第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2をユーザーが所望する倍率に拡大又は縮小して表示することができる。所定の操作は、例えば、ピンチアウト操作又はピンチイン操作である。
【0065】
具体的には、第1設定部112がピンチアウト操作を検出した場合には、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を拡大表示する。同様に、第2設定部113がピンチアウト操作を検出した場合には、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を拡大表示する。一方、第1設定部112がピンチイン操作を検出した場合には、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を縮小表示する。同様に、第2設定部113がピンチイン操作を検出した場合には、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を縮小表示する。この形態では、第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2を、それぞれ、ユーザーが所望する倍率に拡大表示又は縮小表示できる。
【0066】
また、第1設定部112又は第2設定部113がピンチアウト操作を検出した場合に、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を拡大表示すると共に、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を拡大表示する形態でもよい。一方、第1設定部112又は第2設定部113がピンチイン操作を検出した場合に、第1設定部112が第1プレビュー画像PV1を縮小表示すると共に、第2設定部113が第2プレビュー画像PV2を縮小表示する。この形態では、第1プレビュー画像PV1及び第2プレビュー画像PV2を、同一の倍率で、拡大表示又は縮小表示できる。
【0067】
(5)
図10を参照して説明したように、振動検出部114が所定値AS以上の振幅Aの振動を検出した場合に第1設定部112及び第2設定部113はプレビュー画像PV1、PV2を入れ換えるが、本発明はこれに限定されない。振動検出部114が振幅及び振動回数が所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たす場合に第1設定部112及び第2設定部113がプレビュー画像PV1、PV2を入れ換える形態でもよい。「所定の条件」は、例えば、振幅Aが所定値AS以上であって、且つ、振動回数が3回以上である。「振動回数」は、振動の方向が反転する回数の半分を示す。