技術分野
この発明は、車両用情報提供装置に係り、特に、支援車両のドライバに対して障害事象に関わる通知を提供する車両用情報提供装置
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
ところで、走行ルート上の障害事象の通知を受けることが有益なのは自律走行車両に限られるものではない。例えば、この種の通知が一般の車両に提供されれば、その車両のドライバは、障害事象に遭遇する前にその存在を予知することができ、事前準備をすることができる。このため、特許文献1に記載の通知は、一般車両のドライバに提供することも考えられる。
一方、車両のドライバは、有益な情報の通知は歓迎するが、無益な情報の通知には煩わしさを感じる。例えば、慣れ親しんだ通勤ルートの走行中に、いつもの合流点や立体交差でいちいち注意喚起の通知がなされれば、ドライバはその通知に煩わしさを感じる。
特許文献1に記載のシステムは、自律走行が困難になるゾーンの接近を通知するシステムである。つまり、このシステムは、自律走行が困難になるものとして登録された全ての障害事象を常にドライバに通知するシステムである。このため、システムの手法を一般車両に適用した場合、車両のドライバには、既に目視確認が済んでいる事象や、経験的に予測ができている事象の通知が頻繁になされることになる。この点、特許文献1に記載のシステムは、一般車両への通知の提供に用いた場合、車両のドライバに煩わしさを感じさせ易いものであった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、支援車両が遭遇する可能性のある障害事象のうち、支援車両のドライバに通知する必要度の高いものを選択して通知の対象とする車両用情報提供装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
第1の発明は、の目的を達成するため、車両用情報提供装置であって、
交通情報データを記録する交通情報データベースと、
前記交通情報データを処理して、支援車両のドライバに通知を提供するデータ処理装置と、を備え、
前記データ処理装置は、
前記交通情報データに基づいて車両走行の障害となる障害事象を検出する事象検出処理と、
前記支援車両と遭遇する可能性のある障害事象を抽出する事・・・ 続きを
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【発明の効果】
第1の発明によれば、交通情報データに基づいて検出される障害事象のうち、支援車両が遭遇する可能性が高く、かつ、通知必要度の高い障害事象を選択して、ドライバに通知することができる。ドライバは、自身の走行に無益な通知を受けると煩わしさを感じる。の通知によれば、そのような煩わしさをドライバに感じさせることなく、ドライバに、障害事象に対する準備を促すことができる。
第2の発明によれば、データ処理装置は、情報提供車両から交通情報データを取得して交通情報データベースに記録することができる。支援車両に先行する位置を走行している情報提供車両は、支援車両の進行ルート上で生じている障害事象の情報をデータ処理装置に送信することができる。このため、データ処理装置は、支援車両が未だ遭遇していない障害事象に関する通知を、支援車両に提供することができる。
第3の発明によれば、情報提供車両は、自車の位置情報と車両挙動情報とを、交通情報データとして送信する。データ処理装置は、情報提供車両の位置情報により障害事象の発生位置を知ることができ、また、回避行動等の車両挙動情報により、障害事象の発生を検知することができる。このため、本発明によれば、情報提供車両が遭遇した障害事象の情報を、リアルタイムで支援車両に通知することができる。
第4の発明によれば、情報提供車両は、自車の位置情報と周辺監視センサの検出結果とを、交通情報データとして送信する。データ処理装置は、情報提供車両の位置情報により障害事象の発生位置を知ることができる。また、データ処理装置は、周辺監視センサの検出結果から情報提供車両の周辺に発生した事象を検知することができる。このため、本発明によれば、情報提供車両が遭遇した障害事象の詳細を、リアルタイムで支援車両に通知することができる。
第5の発明によれば、発生頻度の低い障害事象を、支援車両のドライバに通知することができる。障害事象は、発生頻度が低いほど、ドライバにとって想定外な事象になり易い。本発明によれば、そのような想定外事象を選択してドライバに通知することができる。
第6の発明によれば、特定の季節に限って現れる鹿などのように、一定期間内における発生期間が短い障害事象が発生頻度の低い障害事象と認識される。そして、本発明によれば、この種の障害事象が発生した場合に、支援車両のドライバに適切に注意を促すことができる。
第7の発明によれば、路面に残された脱落タイヤなどのように、発生間隔の長い障害事象が発生頻度の低い障害事象と認識される。そして、本発明によれば、この種の障害事象が発生した場合に、支援車両のドライバに適切に注意を促すことができる。
第8の発明によれば、極稀にしか赤信号とならない車両感応式信号機などのように、一定の頻度で発生はするがその発生確率が低い障害事象を、支援車両のドライバに通知することができる。発生確率が低い障害事象は、ドライバにとって想定外事象となり易い。本発明によれば、そのような想定外事象を選択してドライバに通知することができる。
第9の発明によれば、信号機のように、複数状態を切り替えて実現する路上固定物であり、かつ、同種の路上固定物が母集団を形成しているものが、低い確率で発生させる障害事象を支援車両のドライバに通知することができる。母集団が存在することから、ドライバは、その路上固定物がある確率で障害事象を発生させることを予め理解している。一方で、特定の路上固定物が、低い確率でしか障害事象を発生させない場合は、その特性を知っているドライバは、その路上固定物が障害事象を発生させないという先入観を持つことがある。この場合、その路上固定物が低い確率で発生する障害事象は、ドライバにとって想定外事象となる。本発明によれば、そのような想定外事象を通知することで、ドライバの注意を適切に喚起することができる。
第10の発明によれば、路上固定物が低確率の障害事象を発生させていても、その設置場所への来訪頻度が低いドライバには、その障害事象の通知が行われ難い。来訪頻度の低いドライバは、先入観に捕らわれることなく、その路上固定物が適当な確率で障害事象を発生させることを想定している。この場合、そのドライバは、障害事象の通知を受けることで煩わしさを感じ易い。本発明によれば、このような不都合の発生を適切に回避することができる。
第11の発明によれば、障害事象の生じている場所へのドライバの来訪頻度が低いほど、そのドライバへの通知がされ易くなる。特定の場所に発生する障害事象は、来訪頻度の高いドライバにとっては想定内の事象となる。一方、そのような障害事象も、来訪頻度の低いドライバには想定外の事象となる。本発明によれば、個々のドライバの移動履歴を考慮したうえで、支援車両のドライバにとって想定外となる障害事象を適切に選択して通知を提供することができる。
第12の発明によれば、障害事象の通知を提供するか否かを、ドライバの現在の時間帯における来訪頻度に基づいて判断することができる。特定の時間帯に発生する障害事象は、その時間帯における来訪頻度の高いドライバにとっては想定内の事象となる。一方、そのような障害事象も、その時間帯における来訪頻度の低いドライバには想定外の事象となる。本発明によれば、時間帯をも含めた個々のドライバの移動履歴を考慮したうえで、支援車両のドライバにとって想定外となる障害事象を適切に選択して通知を提供することができる。
第13の発明によれば、同一の支援車両において、同一の障害事象に関する通知が短時間に繰り返されるのを避けることができる。ドライバは、既に通知を受けた障害事象について再度の通知を受けると煩わしさを感じる。本発明によれば、この種の煩わしさを適切に回避することができる。
第14の発明によれば、運転スキルの高いドライバに、障害事象の通知が頻繁に行われてしまうのを防ぐことができる。運転スキルの高いドライバへの通知の必要性は、運転スキルの低いドライバへの通知の必要性に比して低い。本発明によれば、このような実情に沿って、支援車両のドライバに適切に障害事象の通知を提供することができる。
第15の発明によれば、通知の提供され易さにドライバの好みを反映させることができる。
第16の発明によれば、確信度の低い障害事象がドライバに通知されるのを避けることができる。このため、本発明によれば、通知の信頼度を高めることができる。
第17の発明によれば、ドライバに強いストレスを与える障害事象を通知の対象とすることができる。通知を受けたドライバは事前準備をすることで障害事象に備えることができる。このため、本発明によれば、ドライバが感じるストレスを軽減することができる。
第18の発明によれば、ドライバが頻繁に遭遇している障害事象についての通知は、提供され難くすることができる。一般的にドライバがストレスを感じ易い障害事象であっても、その事象に慣れているドライバには、さほどストレスを与えない場合がある。本発明によれば、このような場合に通知によってドライバが煩わしさを感じるのを適切に回避することができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明において支援車両のドライバに通知される事象の概要を説明するための図である。
【図2】 図1に示すストレス事象の具体例を示す図である。
【図3】 図1に示す想定外事象の具体例を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の構成を説明するためのブロック図である。
【図5】 図4に示すセンターで実施される処理の概要を説明するためのフローチャートである。
【図6】 図5に示すステップ104及び106の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態2の構成を説明するためのブロック図である。
【図8】 図7に示すセンターで実施される処理の概要を説明するためのフローチャートである。
【図9】 図8に示すステップ128及び106の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態3の構成を説明するためのブロック図である。
【図11】 図10に示すセンターで実施される処理の概要を説明するためのフローチャートである。
【図12】 図11に示すステップ142及び106の詳細を説明するためのフローチャートである。
【図13】 本発明の実施の形態4の構成を説明するためのブロック図である。
10 情報提供車両
24 支援車両
42 車両HMI部
44 センター
48 交通情報データベース
50 事象検出部
54 想定外事象判定部
56 ストレス事象判定部
60 通知判断部
64 ドライバ情報部
70 ドライバ情報データベース
72 来訪頻度判定部
74 事象情報演算部
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