特許第6443379号(P6443379)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443379
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20181217BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20181217BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   H04N1/00 127Z
   G06F3/12 303
   G06F3/12 331
   H04N1/00 C
   B41J29/38 Z
【請求項の数】4
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-73972(P2016-73972)
(22)【出願日】2016年4月1日
(65)【公開番号】特開2017-188710(P2017-188710A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2018年1月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100117330
【弁理士】
【氏名又は名称】折居 章
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100168745
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 彩子
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【弁理士】
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 駿介
【審査官】 花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−257068(JP,A)
【文献】 特開2001−175562(JP,A)
【文献】 特開2004−199549(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00 −29/70
G06F 3/09 − 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を実行可能な1以上の電子機器と、
前記1以上の電子機器と通信可能な情報処理装置と
を具備する情報処理システムであって、
前記1以上の電子機器は、それぞれ、
前記情報処理装置に、前記電子機器を識別する機器識別情報又は前記電子機器に登録された1以上の使用者を識別する使用者識別情報に関連づけられた、特定の機能を識別する機能識別情報を供給する機能識別情報供給部を有し、
前記情報処理装置は、
前記1以上の電子機器から、それぞれ、前記機器識別情報又は前記使用者識別情報に関連づけられた、前記機能識別情報を取得する機能識別情報取得部と
前記取得した機能識別情報をもとに、前記複数の機能のうち重要度が高い機能を選択する重要機能選択部と、
前記重要度が高い機能を識別するための機能識別情報である重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器又は前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する重要機能識別情報供給部と
有し、
前記1以上の電子機器は、それぞれ、
前記情報処理装置から、前記重要機能識別情報を取得する重要機能識別情報取得部と、
自機器が、前記重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器であるとき、前記取得した重要機能識別情報を登録し、又は
自機器が、前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器であるとき、前記取得した重要機能識別情報を、前記使用者識別情報に関連付けて登録する
重要機能識別情報登録部と
をさらに有する
情報処理システム
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報又は機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報を取得する新規識別情報取得部をさらに有し、
前記重要機能識別情報供給部は、前記新規識別情報取得部が取得した機器識別情報により識別される電子機器又は前記新規識別情報取得部が取得した使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する
情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記重要機能選択部は、前記取得した機能識別情報に関連付けられた前記使用者識別情報の合計数が大きい機能を、前記重要度が高い機能として選択する
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の情報処理システムであって、
前記機能識別情報取得部は、前記機能識別情報に関連づけられた、前記機能識別情報により識別される機能の実行回数を示す実行回数情報をさらに取得し、
前記重要機能選択部は、実行回数の合計数が大きい機能を、前記重要度が高い機能として選択する
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、特定の機能をお気に入り機能として登録する電子機器と通信可能な情報処理装置、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、MFP(Multifunction Peripheral)等の電子機器において、使用頻度の高い機能をお気に入り機能として登録する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−107525号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特定の機能をお気に入り機能として登録する技術においては、さらにユーザーの利便性を高めるような工夫が望まれる。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本開示の目的は、特定の機能をお気に入り機能として登録する技術において、さらにユーザーの利便性を向上させることが可能な情報処理装置、プログラム及び情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係る情報処理装置は、
複数の機能を実行可能な1以上の電子機器から、それぞれ、前記電子機器を識別する機器識別情報又は前記電子機器に登録された1以上の使用者を識別する使用者識別情報に関連づけられた、特定の機能を識別する機能識別情報を取得する機能識別情報取得部と、
前記取得した機能識別情報をもとに、前記複数の機能のうち重要度が高い機能を選択する重要機能選択部と、
前記重要度が高い機能を識別するための機能識別情報である重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器又は前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する重要機能識別情報供給部と
を備える。
【0007】
これにより、重要度が高い機能が登録されていない電子機器は、情報処理装置が選択した重要度が高い機能を予め登録することができる。あるいは、電子機器は、情報処理装置が選択した重要度が高い機能が登録されていない使用者に対して、この重要度が高い機能を予め登録することができる。
【0008】
前記情報処理装置は、
機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報又は機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報を取得する新規識別情報取得部をさらに備え、
前記重要機能識別情報供給部は、前記新規識別情報取得部が取得した機器識別情報により識別される電子機器又は前記新規識別情報取得部が取得した使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する。
【0009】
これにより、新規の電子機器は、情報処理装置が選択した重要度が高い機能を予め登録することができる。あるいは、電子機器は、新規の使用者に対して、情報処理装置が選択した重要度が高い機能を予め登録することができる。
【0010】
前記重要機能選択部は、前記取得した機能識別情報に関連付けられた前記使用者識別情報の合計数が大きい機能を、前記重要度が高い機能として選択する。
【0011】
このように、情報処理装置は、使用者識別情報の合計数が大きい機能を選択することにより、使用者の嗜好を反映して、重要度が高い機能を選択することができる。
【0012】
前記機能識別情報取得部は、前記機能識別情報に関連づけられた、前記機能識別情報により識別される機能の実行回数を示す実行回数情報をさらに取得し、
前記重要機能選択部は、実行回数の合計が大きい機能を、前記重要度が高い機能として選択する。
【0013】
このように、情報処理装置は、実行回数の合計が大きい機能を選択することにより、客観的に正確に、重要度が高い機能を選択することができる。
【0014】
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係るプログラムは、
情報処理装置を、
複数の機能を実行可能な1以上の電子機器から、それぞれ、前記電子機器を識別する機器識別情報又は前記電子機器に登録された1以上の使用者を識別する使用者識別情報に関連づけられた、特定の機能を識別する機能識別情報を取得する機能識別情報取得部と、
前記取得した機能識別情報をもとに、前記複数の機能のうち重要度が高い機能を選択する重要機能選択部と、
前記重要度が高い機能を識別するための機能識別情報である重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器又は前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する重要機能識別情報供給部
として機能させる。
【0015】
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係る情報処理システムは、
複数の機能を実行可能な1以上の電子機器と、
前記1以上の電子機器と通信可能な情報処理装置と
を具備する情報処理システムであって、
前記1以上の電子機器は、それぞれ、
前記情報処理装置に、前記電子機器を識別する機器識別情報又は前記電子機器に登録された1以上の使用者を識別する使用者識別情報に関連づけられた、特定の機能を識別する機能識別情報を供給する機能識別情報供給部を有し、
前記情報処理装置は、
前記1以上の電子機器から、それぞれ、前記機器識別情報又は前記使用者識別情報に関連づけられた、前記機能識別情報を取得する機能識別情報取得部と
前記取得した機能識別情報をもとに、前記複数の機能のうち重要度が高い機能を選択する重要機能選択部と、
前記重要度が高い機能を識別するための機能識別情報である重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器又は前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器に、前記重要機能識別情報を供給する重要機能識別情報供給部と
を有し、
前記1以上の電子機器は、それぞれ、
前記情報処理装置から、前記重要機能識別情報を取得する重要機能識別情報取得部と、
自機器が、前記重要機能識別情報が関連づけられていない機器識別情報により識別される電子機器であるとき、前記取得した重要機能識別情報を登録し、又は
自機器が、前記重要機能識別情報が関連づけられていない使用者識別情報が登録された電子機器であるとき、前記取得した重要機能識別情報を、前記使用者識別情報に関連付けて登録する
重要機能識別情報登録部と
をさらに有する。
【発明の効果】
【0016】
本開示によれば、特定の機能をお気に入り機能として登録する技術において、さらにユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
図2】情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】情報処理装置及びMFPの機能的構成を示すブロック図である。
図5】情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
図6】情報処理装置の動作を示すフローチャートである。
図7】MFPの動作を示すフローチャートである。
図8】本開示の第3の実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
【0019】
(I.第1の実施形態)
(1.情報処理システムの概要)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
【0020】
情報処理システム1は、サーバー装置10と、電子機器20とを有する。
【0021】
電子機器20は、複数の機能(印刷機能、スキャン機能、転送機能、FAX機能等)を実行可能な画像形成装置(例えば、MFP、Multifunction Peripheral)であり、以下MFP20と称する。MFP20の使用者は、例えば、エンドユーザー(以下、単に「ユーザー」と称する)である社員である。
【0022】
サーバー装置10は、社内LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークNを通じて、MFP20と双方向に通信して情報を授受する。サーバー装置10の使用者は、典型的には、MFP20の管理者(例えば、MFP20の管理業務を行う社内担当者)である。
【0023】
MFP20は、1つのオフィスに設置される。オフィスでは、様々なユーザーがMFP20に対してログイン可能とするためのユーザー登録を行う。例えば、MFP20は、ユーザーA、ユーザーB及びユーザーCのユーザー登録を受け付け、その情報を記憶部等に記憶する。各ユーザーは、自分がよく利用する機能(例えば、印刷機能)を、自分だけのお気に入り機能としてMFP20に登録する。一方、MFP20に新規に登録されたユーザーには、何もお気に入り機能として登録されていない。そこで、サーバー装置10は、新規に登録されたユーザーにとって重要度が高い機能を選択し、MFP20に通知する。MFP20は、新規に登録されたユーザーが当該機能に容易にアクセスすることができるようにする。
【0024】
(2.ハードウェア構成)
(2−1.情報処理装置のハードウェア構成)
図2は、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
情報処理装置10は、サーバー装置としての機能を有し、以下、「サーバー装置10」と記載する。サーバー装置10は、制御部21と、制御部21とバス16を介して接続された表示部12、ネットワーク通信部13、操作部14及び記憶部15とを有する。
【0025】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)等を含む。制御部21は、RAM(Random Access Memory)にロードされたプログラムを実行する。
【0026】
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等を含む。表示部12は、制御部21から受け取った情報に基づいて演算処理を行い、生成した画像信号を画面に表示する。典型的には、表示部12は外付けの表示装置である。
【0027】
ネットワーク通信部13は、ネットワークNに接続するためのインターフェースである。
【0028】
操作部14は、キーボード、マウス及び各種スイッチ等を含む。操作部14は、ユーザーからの操作を検出して制御部21に出力する。
【0029】
記憶部15は、ROM(Read Only Memory)と、RAMと、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置とを含む。ROMは、コンピューター読み取り可能な非一過性の記録媒体の一例であり、制御部21が実行するプログラムやデータ等を固定的に記録する。RAMには、ROMに記録されたプログラムがロードされる。
【0030】
(2−2.MFPのハードウェア構成)
図3は、本開示の第1の実施形態に係るMFPのハードウェア構成を示すブロック図である。
【0031】
MFP20は、制御部21を備える。制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び専用のハードウェア回路等から構成され、MFP20の全体的な動作制御を司る。MFP20を各機能部(後述)として機能させるコンピュータープログラムは、ROM等のコンピューター読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録される。
【0032】
制御部21は、画像読取部22、画像処理部24、画像メモリー25、画像形成部26、操作部27、記憶部28、ネットワーク通信部23等と接続されている。制御部21は、接続されている上記各部の動作制御や、各部との間での信号又はデータの送受信を行う。
【0033】
制御部21は、ユーザーから、操作部27またはネットワークNに接続されたパーソナルコンピュータ(図示せず)等を通じて入力されるジョブの実行指示に従って、スキャナ機能、印刷機能及びコピー機能機能等の各機能についての動作制御を実行するために必要な機構の駆動及び処理を制御する。
【0034】
画像読取部22は、原稿から画像を読み取る。
【0035】
画像処理部24は、画像読取部22で読み取られた画像の画像データを必要に応じて画像処理する。例えば、画像処理部24は、画像読取部22により読み取られた画像が画像形成された後の品質を向上させるために、シェーディング補正等の画像処理を行う。
【0036】
画像メモリー25は、画像読取部22による読み取りで得られた原稿画像のデータを一時的に記憶したり、画像形成部26での印刷対象となるデータを一時的に記憶したりする領域を有する。
【0037】
画像形成部26は、画像読取部22で読み取られた画像データ等の画像形成を行う。
【0038】
操作部27は、MFP20が実行可能な各種動作及び処理についてユーザーからの指示を受け付けるタッチパネル部および操作キー部を備える。タッチパネル部は、タッチパネルが設けられたLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部27aを備えている。
【0039】
ネットワーク通信部23は、ネットワークに接続するためのインターフェースである。
【0040】
記憶部28は、画像読取部22によって読み取られた原稿画像等を記憶する、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置である。
【0041】
(3.情報処理装置及び画像形成装置の機能的構成)
図4は、本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置及びMFPの機能的構成を示すブロック図である。
【0042】
サーバー装置10は、コンピューター読み取り可能な非一過性の記録媒体の一例であるROMに記録された情報処理プログラムをRAMにロードして実行することにより、機能識別情報取得部111、重要機能選択部112、重要機能識別情報供給部113及び新規識別情報取得部114として機能する。
【0043】
機能識別情報取得部111は、MFP20から、機器識別情報と、それぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報とを取得する。
【0044】
重要機能選択部112は、機能識別情報取得部111から取得した使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報をもとに、このMFP20にとって重要度が高い機能を選択する。
【0045】
重要機能識別情報供給部113は、新規識別情報取得部114から機器識別情報と、新規の使用者識別情報とを取得する。
【0046】
新規識別情報取得部114は、MFP20から、機器識別情報と、新規の使用者識別情報とを取得する。
【0047】
MFP20は、情報処理プログラムを実行することにより、機能識別情報供給部211、重要機能識別情報取得部212、重要機能識別情報登録部213及び新規識別情報供給部214として機能する。
【0048】
機能識別情報供給部211は、自機器であるMFP20を一意に識別する機器識別情報と、記憶部28に登録されたそれぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報とを、サーバー装置10に供給する。
【0049】
重要機能識別情報取得部212は、サーバー装置10から、使用者識別情報と重要機能識別情報とを取得する。
【0050】
重要機能識別情報登録部213は、重要機能識別情報取得部212から、使用者識別情報と重要機能識別情報とを取得する。
【0051】
新規識別情報供給部214は、自機器であるMFP20を一意に識別する機器識別情報と、記憶部28に登録された新規の使用者識別情報とを、サーバー装置10に供給する。
【0052】
(4.情報処理システムの動作)
図5は、情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。図6は、情報処理装置の動作を示すフローチャートである。図7は、MFPの動作を示すフローチャートである。
【0053】
前提として、MFP20の記憶部28には、使用者識別情報「ユーザーA」、「ユーザーB」及び「ユーザーC」が登録されている。「使用者識別情報」とは、典型的には、MFP20がユーザーを登録する際に、MFP20が各ユーザーに一意に割り当てるユーザーIDである。さらに、記憶部28には、使用者識別情報に、そのユーザーがお気に入り登録した機能を識別するための機能識別情報が、関連づけて登録される。「機能識別情報」とは、MFP20が実行可能な複数の機能(印刷機能、スキャン機能、転送機能、FAX機能等)をそれぞれ一意に識別するための情報である。
【0054】
本例では、以下のように、使用者識別情報に対して機能識別情報が、互いに関連づけて記憶部28に予め登録されている。
使用者識別情報「ユーザーA」に対して機能識別情報「機能A」
使用者識別情報「ユーザーB」に対して機能識別情報「機能A」
使用者識別情報「ユーザーC」に対して機能識別情報「機能B」
【0055】
MFP20の機能識別情報供給部211は、自機器であるMFP20を一意に識別する機器識別情報と、記憶部28に登録されたそれぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報とを、サーバー装置10に供給する(ステップS101)。本例では、機能識別情報供給部211は、使用者識別情報「ユーザーA」に関連づけられた機能識別情報「機能A」と、使用者識別情報「ユーザーB」に関連づけられた機能識別情報「機能A」と、使用者識別情報「ユーザーC」に関連づけられた機能識別情報「機能B」とを、サーバー装置10に供給する。
【0056】
サーバー装置10の機能識別情報取得部111は、MFP20から、機器識別情報と、それぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報とを取得する(ステップ201)。機能識別情報取得部111は、MFP20から取得した、機器識別情報と、使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報とを、重要機能選択部112に供給する。
【0057】
サーバー装置10の重要機能選択部112は、機能識別情報取得部111から取得した使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報をもとに、このMFP20にとって重要度が高い機能を選択する(ステップS202)。具体的には、重要機能選択部112は、機能識別情報が関連づけられた使用者識別情報の合計数を比較し、使用者識別情報の合計数が最大値である機能識別情報を判断する。重要機能選択部112は、使用者識別情報の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、重要度が高い機能として選択する。
【0058】
本例では、重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた使用者識別情報(「ユーザーA」及び「ユーザーB」)の合計数を「2」、機能識別情報「機能B」が関連づけられた使用者識別情報(「ユーザーC」)の合計数を「1」と算出する。重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた使用者識別情報の合計数「2」と、機能識別情報「機能B」が関連づけられた使用者識別情報の合計数「1」とを比較し、使用者識別情報の合計数が最大値「2」である機能識別情報「機能A」を判断する。重要機能選択部112は、使用者識別情報の合計数が最大値「2」である機能識別情報「機能A」により識別される機能を、このMFP20にとって重要度が高い機能として選択する。重要機能選択部112は、MFP20の機器識別情報と、重要度が高い機能として選択した機能の機能識別情報(重要機能識別情報)「機能A」とを、関連付けて記憶部15に登録する(ステップS203)。
【0059】
一方、MFP20の記憶部28に、新規の使用者識別情報「ユーザーD」が、新たに登録される。新規の使用者識別情報「ユーザーD」に対しては、お気に入り登録した機能を識別するための機能識別情報が、何も登録されていない。MFP20の新規識別情報供給部214は、自機器であるMFP20を一意に識別する機器識別情報と、記憶部28に登録された新規の使用者識別情報「ユーザーD」とを、サーバー装置10に供給する(ステップS102)。
【0060】
サーバー装置10の新規識別情報取得部114は、MFP20から、機器識別情報と、新規の使用者識別情報「ユーザーD」とを取得する(ステップS204)。新規識別情報取得部114は、機器識別情報と、新規の使用者識別情報「ユーザーD」とを、重要機能識別情報供給部113に供給する。
【0061】
サーバー装置10の重要機能識別情報供給部113は、新規識別情報取得部114から機器識別情報と、新規の使用者識別情報「ユーザーD」とを取得する。重要機能識別情報供給部113は、取得した機器識別情報に関連付けられた重要機能識別情報「機能A」を、記憶部15から読み出す。重要機能識別情報供給部113は、新規識別情報取得部114から取得した使用者識別情報「ユーザーD」と、記憶部15から読み出した重要機能識別情報「機能A」とを、新規識別情報取得部114から取得した機器識別情報により識別されるMFP20に供給する(ステップS205)。
【0062】
MFP20の重要機能識別情報取得部212は、サーバー装置10から、使用者識別情報「ユーザーD」と重要機能識別情報「機能A」とを取得する(ステップS103)。重要機能識別情報取得部212は、取得した使用者識別情報「ユーザーD」と重要機能識別情報「機能A」とを、重要機能識別情報登録部213に供給する。
【0063】
MFP20の重要機能識別情報登録部213は、重要機能識別情報取得部212から、使用者識別情報「ユーザーD」と重要機能識別情報「機能A」とを取得する。重要機能識別情報登録部213は、取得した使用者識別情報「ユーザーD」に関連付けて、重要機能識別情報「機能A」を記憶部28に登録する(ステップS104)。
【0064】
本実施形態では、使用者識別情報の合計数が大きい機能を重要度が高い機能として選択する。これにより、使用者の嗜好を反映して、重要度が高い機能を選択し、ユーザーに提示することができる。MFP20は、使用者識別情報「ユーザーD」により識別されるユーザーがMFP20にログインした際等に、重要度が高い機能を表示部27a(図3)に表示等することにより、重要度が高い機能を、ユーザーに提示することができる。
【0065】
なお、MFP20の制御部21は、ステップS104で登録された「機能A」を「ユーザーD」に関連付けて、記憶部28に登録してもよい。
【0066】
(II.第2の実施形態)
以下の各実施形態及び各変形例において、既に説明した構成及び動作等と同様の構成及び動作等については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
【0067】
第1の実施形態では、サーバー装置10の重要機能選択部112は、使用者識別情報の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、重要度が高い機能として選択した。これに対して、第2の実施形態では、サーバー装置10の重要機能選択部112は、実行した回数の合計数が最大値である機能を、重要度が高い機能として選択する。
【0068】
第2の実施形態のシステム構成図、各ブロック図、シーケンス図及び各フローチャートは、第1の実施形態のそれらと同じであるため、図示を省略し、同じ参照符号及びステップ番号を用いて説明する。
【0069】
前提として、MFP20の記憶部28には、使用者識別情報に対して、そのユーザーがお気に入り登録した機能を識別するための機能識別情報と、そのユーザーがその機能を実行した回数を示す実行回数情報とが、関連づけて登録される。
【0070】
本例では、以下のように、使用者識別情報に対して、機能識別情報と、実行回数情報とが、互いに関連づけて記憶部28に予め登録されている。
使用者識別情報「ユーザーA」に対して、機能識別情報「機能A」と、その機能の実行回数情報「2」
使用者識別情報「ユーザーB」に対して、機能識別情報「機能A」と、その機能の実行回数情報「7」
使用者識別情報「ユーザーC」に対して、機能識別情報「機能C」と、その機能の実行回数情報「6」
【0071】
MFP20の機能識別情報供給部211は、自機器であるMFP20を一意に識別する機器識別情報と、記憶部28に登録されたそれぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報及び実行回数情報とを、サーバー装置10に供給する(ステップS101)。本例では、機能識別情報供給部211は、使用者識別情報「ユーザーA」に関連づけられた機能識別情報「機能A」及び実行回数情報「2」と、使用者識別情報「ユーザーB」に関連づけられた機能識別情報「機能A」及び実行回数情報「7」と、使用者識別情報「ユーザーC」に関連づけられた機能識別情報「機能C」及び実行回数情報「6」とを、サーバー装置10に供給する。
【0072】
サーバー装置10の機能識別情報取得部111は、MFP20から、機器識別情報と、それぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報及び実行回数情報とを取得する(ステップ201)。機能識別情報取得部111は、MFP20から取得した、機器識別情報と、それぞれの使用者識別情報に関連づけられた機能識別情報及び実行回数情報とを、重要機能選択部112に供給する。
【0073】
サーバー装置10の重要機能選択部112は、機能識別情報取得部111から取得した機能識別情報及び実行回数情報をもとに、このMFP20にとって重要度が高い機能を選択する(ステップS202)。具体的には、重要機能選択部112は、機能識別情報に関連づけられた実行回数情報が示す実行回数の合計数を比較し、実行回数の合計数が最大値である機能識別情報を判断する。重要機能選択部112は、実行回数の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、重要度が高い機能として選択する。
【0074】
本例では、重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた実行回数情報(「2」及び「7」)の合計数を「9」、機能識別情報「機能C」が関連づけられた実行回数情報(「6」)の合計数を「6」と算出する。重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた実行回数情報の合計数「9」と、機能識別情報「機能C」が関連づけられた実行回数情報の合計数「6」とを比較し、実行回数情報の合計数が最大値「9」である機能識別情報「機能A」を判断する。重要機能選択部112は、実行回数情報の合計数が最大値「9」である機能識別情報「機能A」により識別される機能を、このMFP20にとって重要度が高い機能として選択する。重要機能選択部112は、MFP20の機器識別情報と、重要度が高い機能として選択した機能の機能識別情報(重要機能識別情報)「機能A」とを、関連付けて記憶部15に登録する(ステップS203)。その後のサーバー装置10及びMFP20の処理は、第1の実施形態の処理と同様である。
【0075】
本実施形態によれば、サーバー装置10の重要機能選択部112は、実行回数情報の合計数が最大値である機能を、重要度が高い機能として選択する。第1の実施形態では、お気に入り機能として登録したユーザーの人数によって重要度が高い機能を選択し、実際にその機能が実行されているか否かや、さらには、その機能の実行頻度は、重要度が高い機能を選択するにあたり考慮されなかった。これに対して、第2の実施形態では、お気に入り機能として登録したユーザーの人数ではなく、実際の機能の実行頻度に基づき、重要度が高い機能を選択する。これにより、第1の実施形態に比べて、客観的に正確に、重要度が高い機能を選択し、ユーザーに提示することができる。
【0076】
(III.第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態に係る情報処理システムを模式的に示す図である。
【0077】
情報処理システム1Aは、ネットワークNを通じて双方向に通信して情報を授受可能な、サーバー装置10Aと、複数のMFP20A、20B、20C…とを有する。本例では、複数のMFPは、MFP20A、20B、20Cの3台である。
【0078】
第1の実施形態では、サーバー装置10の重要機能選択部112は、使用者識別情報の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、1台の特定のMFP20にとって重要度が高い機能として選択した。これに対して、第3の実施形態では、サーバー装置10Aの重要機能選択部112は、複数のMFP20A、20B、20Cにお気に入り機能として登録された機能に基づき、新たな別のMFPにとって重要度が高い機能として選択する。言い換えれば、第3の実施形態では、サーバー装置10Aの重要機能選択部112は、重要度が高い機能を選択するにあたり、第1の実施形態と異なり使用者識別情報を用いない。
【0079】
第3の実施形態の各ブロック図及び各フローチャートは、第1の実施形態のそれらと同様であるため、図示を省略し、同じ参照符号及びステップ番号を用いて説明する。
【0080】
前提として、各MFP20A、20B、20Cの記憶部28には、MFPのユーザーがお気に入り登録した機能を識別するための機能識別情報が登録される。
【0081】
本例では、以下のように、各MFP20A、20B、20Cの記憶部28に、機能識別情報が予め登録されている。
MFP20Aに機能識別情報「機能A」
MFP20Bに機能識別情報「機能A」
MFP20Cに機能識別情報「機能B」
【0082】
各MFP20A、20B、20Cの機能識別情報供給部211は、自機器である各MFP20A、20B、20Cを一意に識別する機器識別情報(便宜的に、「MFP20A」、「MFP20B」、「MFP20C」とする)と、記憶部28に登録された機能識別情報とを、サーバー装置10Aに供給する(ステップS101)。本例では、MFP20Aの機能識別情報供給部211は機器識別情報「MFP20A」及び機能識別情報「機能A」を、MFP20Bの機能識別情報供給部211は機器識別情報「MFP20B」及び機能識別情報「機能A」を、MFP20Cの機能識別情報供給部211は機器識別情報「MFP20C」及び機能識別情報「機能B」を、サーバー装置10Aに供給する。
【0083】
サーバー装置10Aの機能識別情報取得部111は、各MFP20A、20B、20Cから、機器識別情報と、機能識別情報とを取得する(ステップ201)。機能識別情報取得部111は、各MFP20A、20B、20Cから取得した、機器識別情報と、機能識別情報とを、重要機能選択部112に供給する。
【0084】
サーバー装置10Aの重要機能選択部112は、機能識別情報取得部111から取得した機器識別情報と、機能識別情報をもとに、各MFP20A、20B、20Cにとって重要度が高い機能を選択する(ステップS202)。具体的には、重要機能選択部112は、機能識別情報が関連づけられた機器識別情報の合計数を比較し、機器識別情報の合計数が最大値である機能識別情報を判断する。重要機能選択部112は、機器識別情報の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、重要度が高い機能として選択する。
【0085】
本例では、重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた機器識別情報(「MFP20A」及び「MFP20B」)の合計数を「2」、機能識別情報「機能B」が関連づけられた機器識別情報(「MFP20C」)の合計数を「1」と算出する。重要機能選択部112は、機能識別情報「機能A」が関連づけられた機器識別情報の合計数「2」と、機能識別情報「機能B」が関連づけられた機器識別情報の合計数「1」とを比較し、機器識別情報の合計数が最大値「2」である機能識別情報「機能A」を判断する。重要機能選択部112は、機器識別情報の合計数が最大値「2」である機能識別情報「機能A」により識別される機能を、新たな別のMFPにとって重要度が高い機能として選択する。重要機能選択部112は、重要度が高い機能として選択した機能の機能識別情報(重要機能識別情報)「機能A」を、記憶部15に登録する(ステップS203)。
【0086】
一方、サーバー装置10Aの新規識別情報取得部114は、新規のMFP20Dから、機器識別情報を取得する(ステップS203)。新規識別情報取得部114は、機器識別情報と、新規の機器識別情報「MFP20D」を、重要機能識別情報供給部113に供給する。
【0087】
サーバー装置10Aの重要機能識別情報供給部113は、新規識別情報取得部114から新規の機器識別情報「MFP20D」を取得する。重要機能識別情報供給部113は、重要機能識別情報「機能A」を、記憶部15から読み出す。重要機能識別情報供給部113は、記憶部15から読み出した重要機能識別情報「機能A」を、新規識別情報取得部114から取得した機器識別情報により識別されるMFP20Dに供給する(ステップS204)。
【0088】
MFP20Dの重要機能識別情報取得部212は、サーバー装置10Aから、重要機能識別情報「機能A」を取得する(ステップS103)。重要機能識別情報取得部212は、取得した重要機能識別情報「機能A」を、重要機能識別情報登録部213に供給する。
【0089】
MFP20Dの重要機能識別情報登録部213は、重要機能識別情報取得部212から、重要機能識別情報「機能A」を取得する。重要機能識別情報登録部213は、取得した重要機能識別情報「機能A」を記憶部28に登録する(ステップS104)。
【0090】
これにより、新規のMFP20Dは、重要度が高い機能を表示部27a(図3)に表示等することにより、ユーザーの嗜好を反映して選択された、重要度が高い機能(本例では、機器識別情報「MFP20A」及び「MFP20B」により識別される2台のMFPがお気に入り登録している機能)を、ユーザーに提示することができる。
【0091】
なお、MFP20の制御部21は、ステップS104で登録された「機能A」を「ユーザーD」に関連付けて、記憶部28に登録してもよい。
【0092】
(IV.変形例)
(1.変形例1)
第3の実施形態では、サーバー装置10Aは、機器識別情報の合計数が最大値であると判断した機能識別情報により識別される機能を、重要度が高い機能として選択し、選択した機能の識別情報(重要機能識別情報)を新たにサーバー装置10Aに登録されたMFP20Dに供給した。これに対して、サーバー装置の重要機能選択部は、第2の実施形態と同様に、複数のMFPが実行した回数を示す実行回数情報の合計値が最大である機能を、重要度が高い機能として選択し、選択した機能の識別情報(重要機能識別情報)を新たにサーバー装置に登録されたMFPに供給してもよい。これにより、第2の実施形態と同様に、客観的に正確に、重要度が高い機能を選択し、ユーザーに提示することができる。
【0093】
(2.変形例2)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、サーバー装置10は、MFP20から新規の使用者識別情報「ユーザーD」を取得して初めて、重要機能識別情報「機能A」をMFP20に供給した。(ステップS204)。これに対して、サーバー装置10に既に使用者識別情報が登録されているが、重要機能識別情報が関連づけて登録されていない使用者識別情報が存在する場合、サーバー装置10は、その使用者識別情報と、重要機能識別情報とをMFP20に送信してもよい。
【0094】
第1の実施形態の例で言えば、サーバー装置10は、使用者識別情報「ユーザーC」(機能識別情報「機能B」しか関連付けられていない)と、重要機能識別情報「機能A」とをMFP20に送信する。第2の実施形態の例で言えば、サーバー装置10は、使用者識別情報「ユーザーC」(機能識別情報「機能C」しか関連付けられていない)と、重要機能識別情報「機能A」とをMFP20に送信する。
【0095】
MFP20は、使用者識別情報「ユーザーC」により識別されるユーザーがMFP20にログインした際等に、重要度が高い機能を表示部27a(図3)に表示等することにより、このユーザーが「機能A」をお気に入り機能として主体的に登録していないにも拘らず、重要度が高い機能として、ユーザーに提示することができる。
【0096】
(3.変形例3)
第3の実施形態及び変形例1では、サーバー装置10Aは、新規の機器識別情報「MFP20D」を取得して初めて、重要機能識別情報「機能A」を新規のMFP20Dに供給した。(ステップS204)。これに対して、サーバー装置10Aに既に機器識別情報が登録されているが、重要機能識別情報が関連づけて登録されていない機器識別情報が存在する場合、サーバー装置10Aは、重要機能識別情報をそのMFP20に送信してもよい。
【0097】
第3の実施形態の例で言えば、サーバー装置10Aは、機器識別情報「MFP20C」(機能識別情報「機能B」しか関連付けられていない)により識別されるMFP20Cに、重要機能識別情報「機能A」を送信する。
【0098】
MFP20Cは、重要度が高い機能を表示部27a(図3)に表示等することにより、MFP20Cのユーザーが「機能A」をお気に入り機能として主体的に登録していないにも拘らず、重要度が高い機能として、ユーザーに提示することができる。
【0099】
(4.変形例4)
第1の実施形態では、お気に入り機能として登録したユーザーの人数によって重要度が高い機能を選択し、実際にその機能が実行されているか否かや、さらには、その機能の実行頻度は、重要度が高い機能を選択するのに考慮されなかった。一方、第2の実施形態では、お気に入り機能として登録したユーザーの人数ではなく、実際の機能の実行回数の合計値に基づき、重要度が高い機能を選択した。これに対して、お気に入り機能として登録したユーザーの人数と、実際の機能の実行回数の合計値との両方に基づき、重要度が高い機能を選択してもよい。これにより、実行回数の合計値を基づくことで客観的に正確に、また、ユーザーの嗜好をより反映して、重要度が高い機能を選択し、ユーザーに提示することができる。
【0100】
(5.変形例5)
第3の実施形態では、お気に入り機能として登録したMFPの数によって重要度が高い機能を選択し、実際にその機能が実行されているか否かや、さらには、その機能の実行頻度は、重要度が高い機能を選択するのに考慮されなかった。一方、変形例1では、お気に入り機能として登録したMFPの数ではなく、実際の機能の実行回数の合計値に基づき、重要度が高い機能を選択した。これに対して、お気に入り機能として登録したMFPの数と、実際の機能の実行回数の合計値との両方に基づき、重要度が高い機能を選択してもよい。これにより、実行回数の合計値を基づくことで客観的に正確に、また、ユーザーの嗜好をより反映して、重要度が高い機能を選択し、ユーザーに提示することができる。
【0101】
(6.変形例6)
各実施形態及び各変形例では、サーバー装置は、重要度が高い機能を1つ選択したが、これに替えて、重要度が高い機能を複数選択してもよい。
【符号の説明】
【0102】
10、10A…サーバー装置
20、20A、20B、20C…MFP
111…機能識別情報取得部
112…重要機能選択部
113…重要機能識別情報供給部
114…新規識別情報取得部
211…機能識別情報供給部
212…重要機能識別情報取得部
213…重要機能識別情報登録部
214…新規識別情報供給部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8