(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1通信装置は、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とを選択的に実行する通常モードと、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とのいずれも実行しないスリープモードとを交互に繰り返し、
前記信号生成部は、動作の停止後に前記第2通信装置が動作を再開したことを通知する再開通知信号を生成し、
前記第2通信装置は、動作の停止後に動作を再開すると、前記再開通知信号を前記第1通信装置に送信し、
前記第1通信装置は、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信されると前記スリープモードに移行し、所定時間毎に前記スリープモードから前記通常モードに一時的に移行し、
前記データ制御部は、前記第1通信装置が前記通常モードに一時的に移行している間に、前記再開通知信号が前記第2通信装置から送信されているか否かを判定する、
請求項1に記載の無線式送受信装置。
前記第1通信装置は、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とを選択的に実行する通常モードと、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とのいずれも実行しないスリープモードとを交互に繰り返し、
前記第1通信装置は、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信されると前記スリープモードに移行し、所定時間毎に前記スリープモードから前記通常モードに一時的に移行し、
前記データ制御部は、前記第1通信装置が前記通常モードに一時的に移行している間に、前記保存動作を実行する、
請求項1に記載の無線式送受信装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
データが有線式で通信される場合でも無線式で通信される場合でも、センサによって取得されたデータを継続的に収集することが必要となる。その場合、電源などのコストが上昇せずに、データを継続的に収集することが可能にすることが望まれる。しかしながら、特許文献1,2では、この点が十分に検討されていない。
【0006】
ここに開示された技術は、コストが上昇せずに、データを継続的に収集することが可能な無線式送受信装置及び車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、ここに開示された技術の一態様は、
第1通信装置と、
前記第1通信装置と互いに無線で通信可能に構成された第2通信装置と、
所定の取付場所の状態を表す状態データを
検出する状態検出部と、を備え、
前記第1通信装置は、
記憶部と、
電池と、
前記状態データを
前記状態検出部から第1サンプリング時間毎に取得して前記記憶部に保存することなく前記第2通信装置に送信する送信動作と、前記状態データを
前記状態検出部から第2サンプリング時間毎に取得して前記記憶部に保存する保存動作と、を選択的に実行するデータ制御部と、を含み、
前記データ制御部は、前記状態データを前記状態検出部から取得する際に、前記電池から前記状態検出部に電力を供給して前記状態検出部を動作させ、
前記状態検出部は、前記取付場所の腐食度合いに応じた電流値を前記状態データとして検出する腐食センサを含み、
前記第2通信装置は、動作中の前記第2通信装置が動作を停止することを通知する停止通知信号を生成する信号生成部を含み、
前記第2通信装置は、前記停止通知信号を前記第1通信装置に送信した後で、動作を停止し、
前記データ制御部は、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信される前は、前記送信動作を実行し、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信された後は、前記保存動作を実行するものである。
【0008】
この態様では、状態検出部は、所定の取付場所の状態を表す状態データを出力する。第1通信装置と互いに無線で通信可能に構成された第2通信装置は、動作中の第2通信装置が動作を停止することを通知する停止通知信号を生成する信号生成部を含む。第1通信装置のデータ制御部は、状態データを第2通信装置に送信する送信動作と、状態データを記憶部に保存する保存動作と、を選択的に実行する。第2通信装置は、停止通知信号を第1通信装置に送信した後で、動作を停止する。データ制御部は、第2通信装置から停止通知信号が送信される前は、送信動作を実行し、第2通信装置から停止通知信号が送信された後は、保存動作を実行する。したがって、この態様によれば、第2通信装置が動作を停止しているために状態データを第2通信装置に送信できないときは、状態データを記憶部に保存しておくことができる。
また、状態検出部は、取付場所の腐食度合いに応じた電流値を状態データとして出力する腐食センサを含む。第2通信装置が動作を停止しているときは、腐食度合いに応じた電流値が、状態データとして記憶部に保存する保存動作が実行される。第2通信装置が動作を停止している間も、取付場所の腐食度合いは進行する。したがって、この態様によれば、第2通信装置が動作を停止している間も進行する腐食度合いに応じた電流値を継続して記憶部に保存することができる。
【0009】
上記態様において、例えば、前記第1通信装置は、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とを選択的に実行する通常モードと、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とのいずれも実行しないスリープモードとを交互に繰り返してもよい。前記信号生成部は、動作の停止後に前記第2通信装置が動作を再開したことを通知する再開通知信号を生成してもよい。前記第2通信装置は、動作の停止後に動作を再開すると、前記再開通知信号を前記第1通信装置に送信してもよい。前記第1通信装置は、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信されると前記スリープモードに移行し、所定時間毎に前記スリープモードから前記通常モードに一時的に移行してもよい。前記データ制御部は、前記第1通信装置が前記通常モードに一時的に移行している間に、前記再開通知信号が前記第2通信装置から送信されているか否かを判定してもよい。
【0010】
この態様では、第1通信装置は、第2通信装置から停止通知信号が送信されるとスリープモードに移行し、所定時間毎にスリープモードから通常モードに一時的に移行する。データ制御部は、第1通信装置が通常モードに一時的に移行している間に、再開通知信号が第2通信装置から送信されているか否かを判定する。したがって、この態様によれば、第2通信装置が動作停止中の第1通信装置の消費電力を低減しつつ、第2通信装置の動作の再開を判定することができる。
【0011】
上記態様において、例えば、前記第1通信装置は、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とを選択的に実行する通常モードと、前記データ制御部が前記送信動作と前記保存動作とのいずれも実行しないスリープモードとを交互に繰り返してもよい。前記第1通信装置は、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信されると前記スリープモードに移行し、所定時間毎に前記スリープモードから前記通常モードに一時的に移行してもよい。前記データ制御部は、前記第1通信装置が前記通常モードに一時的に移行している間に、前記保存動作を実行してもよい。
【0012】
この態様では、第1通信装置は、第2通信装置から停止通知信号が送信されるとスリープモードに移行し、所定時間毎にスリープモードから通常モードに一時的に移行する。データ制御部は、第1通信装置が通常モードに一時的に移行している間に、保存動作を実行する。したがって、この態様によれば、第2通信装置が動作を停止している間、第1通信装置の消費電力を低減しつつ、状態データを記憶部に保存することができる。
【0013】
上記態様において、例えば、前記信号生成部は、動作の停止後に前記第2通信装置が動作を再開したことを通知する再開通知信号を生成してもよい。前記第2通信装置は、動作の停止後に動作を再開すると、前記再開通知信号を前記第1通信装置に送信してもよい。前記データ制御部は、前記第2通信装置から前記再開通知信号が送信されると、前記送信動作として、前記第2通信装置から前記停止通知信号が送信された後に実行された前記保存動作によって前記記憶部に保存された前記状態データを前記第2通信装置に送信する動作を実行してもよい。
【0014】
この態様では、第2通信装置から再開通知信号が送信されると、送信動作として、第2通信装置から停止通知信号が送信された後に実行された保存動作によって記憶部に保存された状態データが第2通信装置に送信される。したがって、この態様によれば、第2通信装置の動作が停止中の状態データを第2通信装置に送信することができる。
【0017】
ここに開示された技術の他の態様は、
上記態様の無線式送受信装置を備える車両であって、
前記車両は、
車載バッテリと、
前記車両の動作を開始させるイグニションスイッチと、
前記イグニションスイッチがオンにされると前記車載バッテリから電力が供給され、前記イグニションスイッチがオフにされると前記車載バッテリからの電力供給が停止されるシガーライターソケットと、
をさらに備え、
前記第2通信装置は、前記シガーライターソケットに接続されているものである。
【0018】
この態様では、イグニションスイッチがオンにされると車載バッテリから電力が供給され、イグニションスイッチがオフにされると車載バッテリからの電力供給が停止されるシガーライターソケットに、第2通信装置は接続されている。したがって、この態様によれば、イグニションスイッチがオフの間は第2通信装置の動作が停止するため、車載バッテリの電源喪失を未然に防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
この無線式送受信装置によれば、第2通信装置から停止通知信号が送信される前は、送信動作が実行され、第2通信装置から停止通知信号が送信された後は、保存動作が実行されるので、第2通信装置が動作を停止しているために状態データを第2通信装置に送信できないときは、状態データを記憶部に保存しておくことができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(本開示に係る一態様の着眼点)
まず、本開示に係る一態様の着眼点が説明される。上記特許文献1に記載のように、車両の開発現場において、腐食センサを車両の各部に取り付けて、各腐食センサから出力される検出データをデータ収集装置に保存し、車両の各部における腐食の進行度合いを調べることが行われている。この場合、車両のエンジンが停止している間も、腐食センサから出力される検出データを保存する必要がある。このため、車載バッテリからデータ収集装置に電力を供給することが考えられる。しかし、車載バッテリからデータ収集装置に電力を供給すると、特許文献1の段落[0022]に記載されているように、車載バッテリの電源喪失(いわゆるバッテリ上がり)が発生することがあり得る。このため、特許文献1では、車載バッテリとは異なる専用バッテリからデータ収集装置に電力を供給している。
【0022】
しかしながら、車載バッテリとは異なる専用バッテリを備えると、装置のコストが上昇し、装置構成も複雑化する。そこで、本発明者は、専用バッテリを備えず、データ収集装置には車載バッテリから電力を供給するように構成しつつ、車載バッテリの電源喪失の発生を可能な限り避けられるような構成を見出した。
【0023】
(実施の形態)
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施形態が説明される。なお、各図では、同様の要素には同様の符号が付され、適宜、説明が省略される。
【0024】
図1は、本実施形態の無線式送受信装置を備える車両の構成を概略的に示すブロック図である。
図1に示される車両1は、例えば4輪自動車である。車両1は、
図1に示されるように、無線送信装置10、検出部20、データ収集装置30、アンテナユニット40、車載バッテリ42、イグニションスイッチ44、シガーライターソケット46、二次電池48、電子制御ユニット(ECU)50を備える。
【0025】
この車両1は、車両の開発現場において、車両に取り付けられた多数のセンサを用いて、車両の性能評価を行うためのものである。本実施形態では、検出部20は、このようなセンサとして、腐食センサ21と、温湿度センサ22とを含む。腐食センサ21は、無線送信装置10と接続ケーブル23で接続され、温湿度センサ22は、無線送信装置10と接続ケーブル24で接続されている。アンテナユニット40は、データ収集装置30に接続ケーブル41で接続されている。そして、車両1は、検出部20の検出データが、無線送信装置10により無線で送信されて、アンテナユニット40を介して、データ収集装置30に保存されるように構成されている。
【0026】
腐食センサ21(状態検出部の一例)は、車両1における、腐食センサ21が取り付けられた場所の腐食度合いを検出する。腐食センサ21は、車両1の腐食度合いを検出することができる一般的なセンサ素子であってもよい。腐食センサ21として、例えば、大気腐食モニタ(ACM)型腐食センサが用いられてもよい。
【0027】
温湿度センサ22は、車両1における、温湿度センサ22が取り付けられた場所の温度及び湿度を検出する。温湿度センサ22として、一般的な検出素子が用いられてもよい。温湿度センサ22の温度検出素子として、例えば公知の白金測温抵抗体が用いられてもよい。温湿度センサ22の湿度検出素子として、例えば公知の高分子容量式湿度検出素子が用いられてもよい。
【0028】
図2は、無線送信装置10、検出部20、データ収集装置30、アンテナユニット40の配置例を概略的に示す図である。
【0029】
検出部20は、車両1の例えば、エンジンルーム、フロントホイルハウス、リフトゲートの外板、エンジンのアンダカバーの4箇所に取り付けられている。検出部20と接続ケーブル23,24で接続された無線送信装置10は、検出部20の近傍の車両1の4箇所に取り付けられている。データ収集装置30は、例えば、車両1のトランクルーム2に配置されている。アンテナユニット40は、例えば、車両1の室内前部3の天井に配置されている。
【0030】
図1に戻って、無線送信装置10(第1通信装置の一例)は、検出部20の検出データをデータ収集装置30(第2通信装置の一例)に無線で送信する。以下では、データ収集装置30は、「親機」とも称され、無線送信装置10は、「子機」とも称される。
【0031】
無線送信装置10は、メモリ11、中央演算処理装置(CPU)12、通信駆動部13、アンテナユニット13、電池14等を備える。アンテナユニット13は、CPU12により制御されて、本実施形態では例えば、周波数2.4GHzの電波を3mWの電力で放射することにより、データ等を送信する。アンテナユニット13は、アンテナユニット40から送信された要求信号等を受信する。電池14は、メモリ11、CPU12、腐食センサ21、温湿度センサ22が動作するための電力を供給する。
【0032】
無線送信装置10のメモリ11(記憶部の一例)は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、又は他の記憶素子で構成される。メモリ11は、検出部20で検出された検出データを一時的に保存するメモリ、プログラムを保存するメモリ等を含む。なお、メモリ11は、検出部20で検出された検出データを一時的に保存する領域、プログラムを保存する領域を備える単一のメモリ素子で構成されていてもよい。
【0033】
図2を用いて上述したように、検出部20及び無線送信装置10は、車両1の複数の場所(本実施形態では、4箇所)に取り付けられている。そこで、4箇所の無線送信装置10のメモリ11は、それぞれの無線送信装置10を特定する固有の子機IDを予め記憶している。
【0034】
CPU12は、メモリ11に保存されているプログラムに従って動作することにより、データ制御部120、モード制御部12cとして機能し、データ制御部120は、検出制御部12a、通信制御部12bとして機能する。
【0035】
検出制御部12aは、接続ケーブル23を介して、腐食センサ21により検出された腐食データを取得する。検出制御部12aは、取得した腐食データを通信制御部12bに通知する。検出制御部12aは、接続ケーブル24を介して、温湿度センサ22により検出された温度データ及び湿度データを取得する。検出制御部12aは、取得した温度データ及び湿度データを通信制御部12bに通知する。
【0036】
通信制御部12bは、検出制御部12aから通知された検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)と、メモリ11に記憶されている子機IDと、データ順序番号とを含む送信信号を生成する。データ順序番号は、最初に検出された検出データからの順番を表す通し番号でもよい。通信制御部12bは、生成した送信信号をアンテナユニット13から送信する。
【0037】
モード制御部12cは、CPU12(データ制御部120)の動作モードを制御する。モード制御部12cは、CPU12を、通常の動作を行う通常モードと、必要最小限の動作を行うスリープモードとに制御する。
【0038】
モード制御部12cは、まず、CPU12を、通常モードから、スリープモードに移行させる。モード制御部12cは、スリープモードにおいて経過時間をカウントし、所定のサンプリング時間が経過すると、CPU12を通常モードに移行させる。通常モードでは、検出制御部12a及び通信制御部12bが所定の動作を行う。所定の動作が終了すると、モード制御部12cは、CPU12をスリープモードに移行させる。このモード制御部12cによって、電池14の長寿命化が図られている。
【0039】
モード制御部12cは、データ収集装置30が動作中のときは、CPU12を電源オンモードで動作させる。モード制御部12cは、データ収集装置30の動作が停止中のときは、CPU12を電源オフモードで動作させる。電源オンモードと電源オフモードとでは、上記サンプリング時間が異なっている。具体的なサンプリング時間の例については、後に詳述される。
【0040】
アンテナユニット40は、アンテナユニット13から放射された電波を受信することによって、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)を含む上記送信信号を受信する。上述のように、アンテナユニット40は、接続ケーブル41でデータ収集装置30に接続されている。
【0041】
データ収集装置30は、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)を収集する。データ収集装置30は、メモリ31、CPU32、その他の周辺回路を含む。データ収集装置30は、例えば、パーソナルコンピュータで構成される。
【0042】
メモリ31は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、ハードディスク、又は他の記憶素子で構成される。メモリ31は、検出部20により検出されたデータを保存するメモリ、データ収集プログラムを保存するメモリ、データを一時的に保存するメモリ等を含む。なお、メモリ31は、検出部20により検出されたデータを保存する領域、データ収集プログラムを保存する領域、データを一時的に保存する領域を備えた単一のメモリ素子で構成されていてもよい。メモリ31は、それぞれの無線送信装置10の子機IDを予め記憶している。
【0043】
CPU32は、メモリ31に保存されているデータ収集プログラムに従って動作することにより、通信制御部33として機能する。通信制御部33は、アンテナユニット40により受信された、検出部20の検出データ(本実施形態では、腐食データ、温度データ及び湿度データ)をメモリ31に保存する。
【0044】
通信制御部33(信号生成部の一例)は、イグニションスイッチ44がオフにされると、電源オンモードから電源オフモードへのモード変更を指示する指示信号を生成する。通信制御部33は、上記指示信号の各々の無線送信装置10への送信を制御する。通信制御部33は、イグニションスイッチ44がオフにされた後でイグニションスイッチ44がオンにされると、各無線送信装置10に向けてデータ収集の準備を指示する準備信号を生成する。通信制御部33は、上記準備信号の各々の無線送信装置10への送信を制御する。
【0045】
本実施形態において、上記指示信号は、動作中のデータ収集装置30が動作を停止することを通知する停止通知信号の一例である。本実施形態において、上記準備信号は、動作の停止後にデータ収集装置30が動作を再開したことを通知する再開通知信号の一例である。
【0046】
車載バッテリ42、イグニションスイッチ44、シガーライターソケット46は、それぞれ、一般的な車両に搭載される周知の構成である。シガーライターソケット46は、二次電池48の正極に接続され、二次電池48の正極は、データ収集装置30に接続されている。
【0047】
シガーライターソケット46は、イグニションスイッチ44を介して、車載バッテリ42に接続されている。このため、車載バッテリ42は、シガーライターソケット46を介して、イグニションスイッチ44がオンの間(車両1のエンジンが動作している間)のみ、二次電池48を充電する。二次電池48は、本実施形態では、イグニションスイッチ44のオンオフ(つまり車両1のエンジンの動作状態)に関係なく、データ収集装置30に電力を供給することが可能に構成されている。
【0048】
ECU50は、車両1の全体の動作を制御する。ECU50は、イグニションスイッチ44のオンオフを検出する。ECU50は、検出したイグニションスイッチ44のオンオフ状態を、データ収集装置30のCPU32(通信制御部33)に通知する。言い換えると、データ収集装置30のCPU32(通信制御部33)は、ECU50から出力される信号に基づき、イグニションスイッチ44のオンオフ状態を判別する。なお、ECU50と、データ収集装置30のCPU32とは、有線または無線で直接接続される構成でもよく、別のコントローラ(CPU)を介して間接的に接続される構成でもよい。
【0049】
図3〜
図5は、無線送信装置10(子機)、データ収集装置30(親機)の動作の一例を概略的に示すシーケンス図である。
【0050】
図3のステップS1000において、例えばユーザによって、無線送信装置10の電源がオンにされる。ステップS2000において、例えばユーザによってイグニションスイッチ44がオンにされた後で、ステップS3000において、データ収集装置30の電源がオンにされる。
【0051】
例えば、ユーザにより二次電池48がデータ収集装置30に接続されて、二次電池48からデータ収集装置30への電力供給が開始されると、データ収集装置30の電源がオンにされるように構成されてもよい。この構成に代えて、又は加えて、データ収集装置30に設けられた電源スイッチがユーザによりオンにされると、データ収集装置30の電源がオンにされるように構成されてもよい。
【0052】
ステップS3010において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10(本実施形態では、
図2に示されるように、4個の無線送信装置10)に向けて、データ収集の準備を指示する準備信号を送信する。
【0053】
ステップS1010において、各々の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、データ収集の準備を開始する。ステップS1020において、通信制御部12bは、子機ID及び電源オンから初回であることを表す初回信号を含む応答信号をデータ収集装置30に送信する。ステップS3020において、データ収集装置30の通信制御部33は、各々の無線送信装置10から送信された子機ID及び初回信号を含む応答信号を確認する。
【0054】
ステップS3030において、データ収集装置30の通信制御部33は、データ収集の開始を指示する開始信号を、応答のあった子機IDに対応する無線送信装置10に対して送信する。開始信号を受信した無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、ステップS1030において、子機IDを含む応答信号をデータ収集装置30に送信し、かつ、開始信号を受信したことをモード制御部12cに通知する。
【0055】
ステップS3040において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10から送信された応答信号を確認する。ステップS1040において、モード制御部12cは、開始信号を受信したことの通知を受けて、CPU12をスリープモードに移行させる。
【0056】
続くステップS2100は、予め定められた電源オンモードのサンプリング時間(本実施形態では、例えば1分間)毎に繰り返される。まず、ステップS1050において、モード制御部12cは、CPU12を通常モードに移行させる。ステップS1060において、検出制御部12aは、腐食センサ21及び温湿度センサ22に電池14から電力を供給して動作させ、検出部20の検出データ(腐食データ、温度データ及び湿度データ)を取得する。
【0057】
ステップS1070において、各無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、ステップS1060において取得した検出データを含む送信信号をデータ収集装置30に送信する。上述のように、この送信信号は、検出データに加えて、子機ID及びデータ順序番号を含む。
【0058】
ステップS3050において、データ収集装置30の通信制御部33は、ステップS1070で各々の無線送信装置10から送信された送信信号を受信し、メモリ31に一時的に保存する。
【0059】
ステップS3060において、データ収集装置30の通信制御部33は、送信信号を受信したことを表す応答信号を、各々の無線送信装置10に対して送信する。ステップS1072において、無線送信装置10の通信制御部12bは、データ収集装置30から送られた応答信号を確認する。応答信号の確認後、ステップS1080において、モード制御部12cは、CPU12をスリープモードに移行させる。
【0060】
サンプリング時間の終了時に、ステップS3070において、データ収集装置30の通信制御部33は、ステップS3050で受信した送信信号に含まれる子機ID及びデータ順序番号を確認する。子機ID及びデータ順序番号が全て揃っていれば、通信制御部33は、受信した検出データを、正常データとして。子機ID及びデータ順序番号に対応付けて、メモリ31に保存する。以上のステップS2100が、電源オンモードのサンプリング時間(本実施形態では、例えば1分間)毎に実行される。
【0061】
続いて、
図4のステップS2200において、ユーザによってイグニションスイッチ44がオフにされる。一方、このときも、無線送信装置10では、上記ステップS2100が、電源オンモードのサンプリング時間(本実施形態では、例えば1分間)毎に実行されている。
【0062】
データ収集装置30の通信制御部33は、ECU50からの出力信号に基づき、イグニションスイッチ44がオフにされたと判別すると、ステップS3100において、電源オンモードから電源オフモードへのモード変更を指示する指示信号を生成する。データ収集装置30は、上記指示信号を各々の無線送信装置10に送信する。
【0063】
無線送信装置10が通常モードに移行した(ステップS1050)後で、データ収集装置30からの指示信号(ステップS3100)を受信すると、ステップS1110において、無線送信装置10のモード制御部12cは、CPU12を電源オフモードに変更する。ステップS1120において、各々の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、ステップS3100の指示信号に対する、子機IDを含む応答信号を、データ収集装置30に送信する。ステップS1130において、無線送信装置10のCPU12(データ制御部120)は、モード制御部12cによって、スリープモードに移行する。
【0064】
ステップS3120において、データ収集装置30の通信制御部33は、各々の無線送信装置10から送信された応答信号を確認する。その後、ステップS3130において、データ収集装置30の電源がオフにされる。
【0065】
例えば、ECU50からの出力信号に基づき、イグニションスイッチ44がオフにされたと通信制御部33が判別し、ステップS3100,S3120の処理が正常に終了すると、データ収集装置30の電源が自動的にオフにされるように構成されてもよい。代替的に、メモリ31に保存されているデータ収集プログラムの動作中に、データ収集装置30に対してデータ収集プログラムの終了がユーザにより指示されると、データ収集装置30の電源がオフにされるように構成されてもよい。これらの構成に代えて、又は加えて、データ収集装置30に設けられた電源スイッチがユーザによりオフにされると、データ収集装置30の電源がオフにされるように構成されてもよい。
【0066】
データ収集装置30の電源がオフの間、無線送信装置10のCPU12は、ステップS2300の動作を所定時間(本実施形態では例えば30秒間)毎に繰り返す。すなわち、モード制御部12cによって、CPU12(データ制御部120)は、通常モードに移行する(ステップS1140)。CPU12(データ制御部120)は、所定時間(例えば5秒間)待機し、データ制御部120の通信制御部12bは、データ収集装置30の電源がオンにされたときに送信される準備信号がデータ収集装置30から送信されているか否かを判定する(ステップS1150)。準備信号がデータ収集装置30から送信されていなければ、モード制御部12cによって、CPU12(データ制御部120)は、スリープモードに移行する(ステップS1160)。
【0067】
また、データ収集装置30の電源がオフの電源オフモードでは、無線送信装置10のCPU12は、ステップS2400の動作を電源オフモードのサンプリング時間(所定時間の一例、本実施形態では例えば30分間)毎に繰り返す。すなわち、モード制御部12cによって、CPU12は通常モードに移行する(ステップS1170)。検出制御部12aは、腐食センサ21及び温湿度センサ22に電池14から電力を供給して動作させ、検出部20の検出データ(腐食データ、温度データ及び湿度データ)を取得し、取得した検出データをメモリ11に保存する(ステップS1180)。その後、モード制御部12cによって、CPU12はスリープモードに移行する(ステップS1190)。このステップS2400によって、データ収集装置30の動作が停止している間には、例えば30分毎に、検出部20の検出データを取得することができる。
【0068】
続いて、
図5のステップS2500において、ユーザによってイグニションスイッチ44がオンにされると、ステップS3200において、データ収集装置30の電源がオンにされる。一方、無線送信装置10では、上記ステップS2300が、例えば30秒間毎に実行されている。
【0069】
ステップS3210において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10に向けて、データ収集の準備を指示する準備信号を生成する。通信制御部33は、生成した準備信号を、所定時間(例えば1秒間)毎に繰り返して、所定時間(例えば1分間)継続して送信する。一方、無線送信装置10では、上記ステップS2300が、例えば30秒間毎に実行されている。
【0070】
図5において、ステップS1140が実行される前に、データ収集装置30から準備信号が送信されても(ステップS3210)、無線送信装置10のCPU12がスリープモードであるため、CPU12は、応答しない。CPU12が通常モードに移行し(ステップS1140)、CPU12が待機し、データ制御部120の通信制御部12bが、データ収集装置30から準備信号が送信されているか否かを判定している間に(ステップS1150)、データ収集装置30から準備信号が送信されると(ステップS3210)、ステップS1200において、各々の無線送信装置10のモード制御部12cによって、CPU12は、データ収集装置30の再起動を確認して、電源オンモードに変更する。
【0071】
ステップS1210において、各々の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、子機ID及び電源オンから初回でないことを表す非初回信号を含む応答信号をデータ収集装置30に送信する。ステップS3220において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10から送信された子機ID及び非初回信号を含む応答信号を確認する。
【0072】
ステップS3230において、データ収集装置30の通信制御部33は、子機IDを含む応答信号を送信してきた各々無線送信装置10に対して、保存されている検出データの一括送信を要求する要求信号を送信する。ステップS1220において、各々の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、データ収集装置30の電源がオフにされている間にメモリ11に保存された検出データを含む送信信号を一括してデータ収集装置30に送信する。上述のように、この送信信号は、検出データに加えて、子機ID及びデータ順序番号を含む。なお、データ順序番号は、検出データに対して、データ収集装置30が電源オンの時のデータ順序番号の続きで、データ収集装置30が電源オフの間にメモリ11に保存された順番に付けられていてもよい。
【0073】
ステップS3240において、データ収集装置30の通信制御部33は、受信した検出データを、子機IDに対応付けて、メモリ31に保存する。
【0074】
ステップS3250において、データ収集装置30の通信制御部33は、データ収集の開始を指示する開始信号を、応答のあった子機IDに対応する無線送信装置10に対して送信する。開始信号を受信した無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、ステップS1230において、子機IDを含む応答信号をデータ収集装置30に送信し、かつ、開始信号を受信したことをモード制御部12cに通知する。
【0075】
ステップS3260において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10から送信された応答信号を確認する。ステップS1240において、モード制御部12cは、開始信号を受信したことの通知を受けて、CPU12をスリープモードに移行させる。続いて、上記ステップS2100(
図3)が、電源オンモードのサンプリング時間(本実施形態では、例えば1分間)毎に実行される。
【0076】
図6、
図7は、4個の無線送信装置10のうち一部の無線送信装置10から検出データが送信されない場合の動作の一例を概略的に示すシーケンス図である。
図6、
図7は、データ収集装置30の動作が再開されるとき(
図5のステップS2500)からの動作を示す。
【0077】
図6のステップS2500は、
図5のステップS2500と同じである。
図6のステップS3200〜S3230は、
図5のステップS3200〜S3230と同じである。ス6のステップS2300,S1140,S1150,S1200,S1210は、
図5のステップS2300,S1140,S1150,S1200,S1210と同じである。
【0078】
データ収集装置30からのデータの一括要求(ステップS3230)を受信すると、ステップS1400において、各々の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、メモリ11に保存されている検出データを、子機IDとともに、データ収集装置30に送信する。このとき、
図6では、一部の無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、検出データを送信しなかったものとする。
【0079】
ステップS3300において、データ収集装置30の通信制御部33は、受信した検出データを、子機IDに対応付けて、メモリ31に保存する。このとき、通信制御部33は、一部の子機IDに対応する検出データを受信していない。そこで、ステップS2600において、データ収集装置30の通信制御部33は、検出データを受信できなかった子機IDに対応する無線送信装置10に対して、検出データの送信要求をK回、再実行する。本実施形態では、例えばK=3である。
【0080】
まず、ステップS3310において、データ収集装置30の通信制御部33は、データ送信要求の再実行を所定時間(例えば5秒間)待機する。ステップS3320において、データ収集装置30の通信制御部33は、再実行の対象となる子機IDに対応する無線送信装置10に向けて、保存されている検出データの一括送信を要求する要求信号を送信する。ステップS3330において、所定時間(例えば10秒間)待機しても検出データが送信されてこなければ、データ収集装置30の通信制御部33は、応答なしと判断する。
【0081】
上記ステップS2600がK回繰り返された後、処理は、
図7のステップS3400に進む。ステップS3400において、データ収集装置30の通信制御部33は、データ収集の開始を指示する開始信号を、検出データを一括して送信してきた子機IDに対応する無線送信装置10に対して送信する。開始信号を受信した無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、ステップS1230において、子機IDを含む応答信号をデータ収集装置30に送信し、かつ、開始信号を受信したことをモード制御部12cに通知する。
【0082】
ステップS3410において、データ収集装置30の通信制御部33は、各無線送信装置10から送信された応答信号を確認する。ステップS1240において、モード制御部12cは、開始信号を受信したことの通知を受けて、CPU12をスリープモードに移行させる。続いて、ステップS2700が、上記ステップS2100(
図3)と同様に、電源オンモードのサンプリング時間(本実施形態では、例えば1分間)毎に実行される。
【0083】
ステップS2700では、故障等に起因して、無線送信装置10から送信された検出部20の検出データがデータ収集装置30により受信されない、又は無線送信装置10が検出部20の検出データをデータ収集装置30に送信しない例が説明される。ステップS2700において無線送信装置10が実行するステップS1050,S1060,S1070は、それぞれ、
図3のステップS1050,S1060,S1070と同じである。
【0084】
図7では、検出データがデータ収集装置30により受信されないため、データ収集装置30から応答信号が送信されない。そこで、ステップS1074において、応答信号を受信しない状態で所定時間が経過すると、ステップS1080において、モード制御部12cは、CPU12をスリープモードに移行させる。ステップS1074の所定時間は、サンプリング時間より短い時間であり、本実施形態では例えば、10秒である。
【0085】
一方、データ収集装置30では、ステップS3420において、通信制御部33は、サンプリング時間に達するまで、無線送信装置10から送られる検出データを待機する。ステップS3430において、検出データを受信しない状態でサンプリング時間が経過すると、通信制御部33は、ステップS3432において、サンプリング時間終了時に、今回の通常モードで無線送信装置10から受信した子機ID及びデータ順序番号を確認する。そして、通信制御部33は、全ての子機IDのうちで、他の子機IDとデータ順序番号が揃っていない子機IDを特定する。ステップS3440において、通信制御部33は、ステップS3432で特定した子機IDに対応付けて、「検出データなし」をメモリ31に保存する。
【0086】
以上説明されたように、本実施形態では、イグニションスイッチ44がオフにされると(
図4のステップS2200)、データ収集装置30の電源をオフにして(
図4のステップS3130)、データ収集装置30の動作を停止している。したがって、本実施形態によれば、車載バッテリ42の電源喪失が発生するのを未然に防止することができる。
【0087】
また、本実施形態では、データ収集装置30の電源がオフにされて(
図4のステップS3130)、データ収集装置30の動作が停止している間、無線送信装置10のデータ制御部120の検出制御部12aは、サンプリング時間毎に(
図4のステップS2400)、検出部20の検出データを取得して、メモリ11に保存する(
図4のステップS1180)。そして、データ収集装置30の電源がオンにされて(
図5のステップS3200)、データ収集装置30の動作が再開されると、無線送信装置10のデータ制御部120の通信制御部12bは、メモリ11に保存されている検出データをデータ収集装置30に一括して送信する(
図5のステップS1220)。データ収集装置30の通信制御部33は、送信された検出データをメモリ33に保存する(ステップS3240)。したがって、本実施形態によれば、データ収集装置30の動作が停止している間に取得された検出データも、データ収集装置30のメモリ33に保存することができる。
【0088】
(変形された実施形態)
(1)上記実施形態では、
図4に示されるように、ステップS2300とステップS2400とが別々に実行されているが、これに限られない。
【0089】
例えば、ステップS2300の繰返し周期とステップS2400の繰返し周期とが同じであってもよい。この場合には、ステップS1140とステップS1150との間、又はステップS1150とステップS1160との間において、ステップS1180を実行してもよい。この実施形態では、ステップS2400を省略することができる。
【0090】
或いは、通常は30秒毎にステップS2300を実行しておき、30分毎のタイミングのときだけ、ステップS1140とステップS1150との間、又はステップS1150とステップS1160との間において、ステップS1180を実行してもよい。この実施形態でも、ステップS2400を省略することができる。
【0091】
(2)上記実施形態では、検出部20は、車両1の例えば、エンジンルーム、フロントホイルハウス、リフトゲートの外板、エンジンのアンダカバーの4箇所に取り付けられているが、これに限られない。例えば、検出部20は、上記4箇所以外の場所に取り付けられてもよい。また、検出部20は、3箇所以下の場所に取り付けられてもよく、5箇所以上の場所に取り付けられてもよい。無線送信装置10は、検出部20の近傍に取り付けられるようにすればよい。
【0092】
(3)上記実施形態では、検出部20は、腐食センサ21と温湿度センサ22とを含んでいるが、これに限られない。検出部20は、腐食センサ21のみを含んでもよく、温湿度センサ22のみを含んでもよく、腐食センサ21及び温湿度センサ22に加えて、更に他のセンサを含んでもよい。
【0093】
(4)上記実施形態では、二次電池48を備えているが、これに限られない。二次電池48は、イグニションスイッチ44がオフにされた後(
図4のステップS2200)、データ収集装置30の電源がオフにされるまで(
図4のステップS3130)、ステップS3100,S3110、S3120の動作が行えるだけの小さい容量を有する電池であってもよい。或いは、二次電池48に代えて、電気二重層キャパシタを備えてもよい。
【0094】
このような二次電池48又は電気二重層キャパシタの場合、二次電池48又は電気二重層キャパシタが充電されている(つまりイグニションスイッチ44がオンにされている)時のみ、二次電池48又は電気二重層キャパシタから、データ収集装置30に電力が供給されるように構成されてもよい。
【0095】
(5)上記実施形態において、二次電池48は、二次電池48が充電されている(つまりイグニションスイッチ44がオンにされている)時のみ、二次電池48からデータ収集装置30に電力が供給されるように構成されてもよい。
【0096】
このような構成の場合、例えば、イグニションスイッチ44がオンにされると、データ収集装置30の電源が自動的にオンにされるように構成されてもよい。
【0097】
また、例えば、ECU50からの出力信号に基づき、イグニションスイッチ44がオフにされたと通信制御部33が判別し、ステップS3100,S3120(
図4)の処理が正常に終了すると、データ収集装置30の電源が自動的にオフにされるように構成されてもよい。代替的に、メモリ31に保存されているデータ収集プログラムの動作中に、データ収集装置30に対してデータ収集プログラムの終了がユーザにより指示されると、データ収集装置30の電源がオフにされるように構成されてもよい。これらの構成に代えて、又は加えて、データ収集装置30に設けられた電源スイッチがユーザによりオフにされると、データ収集装置30の電源がオフにされるように構成されてもよい。