【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためのエンドキャップのある態様は、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
第1の油路と上記側面給油孔とを連通する第2の油路とを有し、
上記油路ユニットは、上記凹部に嵌め込まれた状態で第1の油路と、上記正面給油孔を介して第2の油路とを連通する第3の油路を有し、
第2の油路と第3の油路とが、上記エンドキャップ本体における上記スライダ本体の移動方向に沿って重畳して配置される。
【0009】
また、上記目的を達成するためのエンドキャップの他の態様は、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
を有し、
上記油路ユニットは、第1の油路と上記側面給油孔とを連通する第2の油路と、
上記凹部に嵌め込まれた状態で第1の油路、及び上記正面給油孔を介して第2の油路を連通する第3の油路とを有し、
第2の油路と第3の油路とが、上記エンドキャップ本体における上記スライダ本体の移動方向に沿って重畳して配置される。
ここで、上記
エンドキャップにおいては、第2油路が、
前記案内レールが位置する側に傾斜する傾斜油路のみからなるようにしてもよい。
【0010】
また、上記目的を達成するための直動案内装置のある態様は、長手方向に延びるレール側転動面を外面に有する案内レールと、その案内レールに相対移動可能に跨架され、スライダ本体、及びそのスライダ本体の移動方向の両端面にそれぞれ設けられたエンドキャップを備えたスライダとを有し、
上記案内レールに相対移動可能に跨架される上記スライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記エンドキャップは、上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
第1の油路と上記側面給油孔とを連通する第2の油路とを有し、
上記油路ユニットは、上記凹部に嵌め込まれた状態で第1の油路と、上記正面給油孔を介して第2の油路とを連通する第3の油路を有し、
第2の油路と第3の油路とが、上記エンドキャップ本体における上記スライダ本体の移動方向に沿って重畳して配置される。
【0011】
また、上記目的を達成するための直動案内装置の他の態様は、長手方向に延びるレール側転動面を外面に有する案内レールと、その案内レールに相対移動可能に跨架され、スライダ本体、及びそのスライダ本体の移動方向の両端面にそれぞれ設けられたエンドキャップを備えたスライダとを有し、
上記案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記エンドキャップは、上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
を有し、
上記油路ユニットは、第1の油路と上記側面給油孔とを連通する第2の油路と、
上記凹部に嵌め込まれた状態で第1の油路、及び上記正面給油孔を介して第2の油路を連通する第3の油路とを有し、
第2の油路と第3の油路とが、上記エンドキャップ本体における上記スライダ本体の移動方向に沿って重畳して配置される。
ここで、上記直動案内装置においては、第2油路が、
前記案内レールが位置する側に傾斜する傾斜油路のみからなるようにしてもよい。
【0012】
また、上記目的を達成するためのエンドキャップの他の態様は、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された上面給油孔、正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する複数の油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを厚さ方向に複数重ねて嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
上記凹部と上記側面給油孔とを連通する第2の油路と、
上記凹部と上記正面給油孔とを連通する第4の油路と、
上記凹部と上記上面給油孔とを連通する第5の油路と、を有し、
上記油路ユニットは、おもて面に第1の油路と第4の油路と第5の油路とを連通する第6の油路を有し、裏面に第1の油路と第2の油路とを連通する第7の油路を有する。
【0013】
また、上記目的を達成するためのエンドキャップの他の態様は、案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された上面給油孔、正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する複数の油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを厚さ方向に複数重ねて嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
上記凹部と上記側面給油孔とを連通する2つの第2の油路と、
上記凹部と上記正面給油孔とを連通する第4の油路と、
上記凹部と上記上面給油孔とを連通する第5の油路と、を有し、
上記油路ユニットは、おもて面に第1の油路と第4の油路と第5の油路とを連通する第6の油路を有し、裏面に2つの第1の油路と一方の側面の2つの第2の油路とをそれぞれ連通する第7の油路を有する。
ここで、上記エンドキャップにおいては、2つの上記油路ユニットをおもて面同士を対向させて重ねて上記凹部に嵌め込んでもよい。
また、上記エンドキャップにおいては、第6の油路及び第7の油路の少なくとも何れか一方が第1の油路内に突出する延長部が設けられてもよい。
【0014】
また、上記目的を達成するための直動案内装置の他の態様は、長手方向に延びるレール側転動面を外面に有する案内レールと、その案内レールに相対移動可能に跨架され、スライダ本体、及びそのスライダ本体の移動方向の両端面にそれぞれ設けられたエンドキャップを備えたスライダとを有し、
上記エンドキャップは、上記案内レールに相対移動可能に跨架される上記スライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記エンドキャップは、上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する複数の油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを厚さ方向に複数重ねて嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
上記凹部と上記側面給油孔とを連通する第2の油路と、
上記凹部と上記正面給油孔とを連通する第4の油路と、
上記凹部と上記上面給油孔とを連通する第5の油路と、を有し、
上記油路ユニットは、おもて面に第1の油路と第4の油路と第5の油路とを連通する第6の油路を有し、裏面に第1の油路と第2の油路とを連通する第7の油路を有する。
【0015】
また、上記目的を達成するための直動案内装置の他の態様は、長手方向に延びるレール側転動面を外面に有する案内レールと、その案内レールに相対移動可能に跨架され、スライダ本体、及びそのスライダ本体の移動方向の両端面にそれぞれ設けられたエンドキャップを備えたスライダとを有し、
上記エンドキャップは、上記案内レールに相対移動可能に跨架されるスライダ本体の移動方向端面に接合され、かつ上記案内レールと上記スライダ本体との間に形成される負荷転動路とスライダ本体が有する転動体戻り路とを連通させる方向転換路と、を有し、
外周面に形成された上面給油孔、正面給油孔及び側面給油孔と上記方向転換路とを連通する油路が形成され、
上記エンドキャップは、上記方向転換路及び上記油路の一部を有するエンドキャップ本体と、上記油路の一部を有する複数の油路ユニットと、を備え、
上記エンドキャップ本体は、上記スライダ本体との接合面に形成されかつ上記油路ユニットを厚さ方向に複数重ねて嵌め込み可能な凹部と、上記スライダ本体との接合面に形成され、かつ上記方向転換路と上記凹部とを連通する第1の油路と、
上記凹部と上記側面給油孔とを連通する2つの第2の油路と、
上記凹部と上記正面給油孔とを連通する第4の油路と、
上記凹部と上記上面給油孔とを連通する第5の油路と、を有し、
上記油路ユニットは、おもて面に第1の油路と第4の油路と第5の油路とを連通する第6の油路を有し、裏面に2つの第1の油路と一方の側面の2つの第2の油路とをそれぞれ連通する第7の油路を有する。
【0016】
ここで、上記直動案内装置においては、上記エンドキャップの2つの上記油路ユニットをおもて面同士を対向させて重ねて上記凹部に嵌め込んでもよい。
また、上記直動案内装置においては、上記エンドキャップの第6の油路及び第7の油路の少なくとも何れか一方が第1の油路内に突出する延長部が設けられてもよい。