【課題を解決するための手段】
【0003】
しかしながら、セルラーデバイス間端末がセル間でハンドオーバされるとき、またはリソース不足があるとき、基地局によって端末に割り振られる発見リソースとセルラーリソースは時間領域において衝突し得る。そのような衝突が起こったとき、基地局は、端末に割り振られた発見リソースとセルラーリソースとの間にそのような衝突があることを識別することができず、従来技術のセルラーデバイス間端末は、送信リソースに対応する発見信号とセルラーリソースに対応するセルラー信号とを同時に送信することができない。したがって、端末のD2D通信およびセルラー通信は適切に実施できず、D2D通信およびセルラー通信の安定性は低減する。
【0004】
本発明は、D2D通信とセルラー通信との安定性を改善するように、発見信号とセルラー信号とのための共存装置、方法、およびシステムを提供する。
【0005】
本発明の第1の態様は、基地局を提供し、この基地局は、
ユーザ機器UEによって送信された通信モード要求指示を受信するように構成された受信モジュールであって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、受信モジュールと、
通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定するように構成された処理モジュールと、
UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEに送信するように構成された送信モジュールとを含む。
【0006】
第1の態様に関して、第1の可能な実装様式では、
処理モジュールは、UEによって現在実施されているサービスの属性が第1の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するようにさらに構成されるか、または
処理モジュールは、UEによって現在実施されているサービスの属性とプリセットサービス優先度とが第2の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するようにさらに構成される。
【0007】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、受信モジュールは、UEによって送信されたRRC接続セットアップ完了メッセージを受信するように特に構成され、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用され、
処理モジュールは、発見信号受信指示に従って、UEによって使用される通信モードがセルラー通信であると判定するように特に構成される。
【0008】
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、処理モジュールは、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させるようにさらに構成され、
送信モジュールは、UEにダウンリンク信号サブフレーム変位指示を送信するようにさらに構成され、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、UEがリソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことをUEに通知するために使用される。
【0009】
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装様式、または第1の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、受信モジュールは、UEによって送信されたアップリンク信号サブフレーム変位指示を受信するようにさらに構成され、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、UEがセルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用され、
受信モジュールは、リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、アップリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるアップリンク信号および/またはセルラー通信におけるアップリンク信号を受信するようにさらに構成される。
【0010】
第1の態様の第3の可能な実装様式または第1の態様の第2の可能な実装様式に関して、第5の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0011】
本発明の第2の態様は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
基地局に通信モード要求指示を送信するように構成された送信モジュールであって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、送信モジュールと、
基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報を受信するように構成された受信モジュールであって、情報は、通信モード要求指示に従って基地局によって判定され、情報は、UEによって使用され基地局によって判定された通信モードに対応する、受信モジュールと、
情報に対応する通信モードを使用することによって通信を実施するように構成された処理モジュールとを含む。
【0012】
第2の態様に関して、第1の可能な実装様式では、処理モジュールは、通信ステータス情報を更新するようにさらに構成され、通信ステータス情報は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用される。
【0013】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、送信モジュールは、基地局にRRC接続セットアップ完了メッセージを送信するようにさらに構成され、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用され、
受信モジュールは、基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報を受信するように特に構成され、情報はセルラー通信に対応する。
【0014】
第2の態様または第2の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、受信モジュールは、基地局によって送信されたダウンリンク信号サブフレーム変位指示を受信するようにさらに構成され、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、基地局がセルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用され、
受信モジュールは、リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するようにさらに構成される。
【0015】
第2の態様の第1の可能な実装様式または第2の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、処理モジュールは、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させるようにさらに構成され、
送信モジュールは、基地局にアップリンク信号サブフレーム変位指示を送信するようにさらに構成され、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことを指示するために使用される。
【0016】
第2の態様の第1の可能な実装様式または第2の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0017】
本発明の第3の態様は、基地局を提供し、この基地局は、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないと判定することと、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないように設定することとを行うように構成された処理モジュールと、
発見フレームに対応する受信情報をユーザ機器UEに配信するか、またはページングフレームに対応する受信情報をUEに配信するように構成された送信モジュールであって、発見フレームに対応する受信情報は、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用され、ページングフレームに対応する受信情報は、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、送信モジュールとを含む。
【0018】
第3の態様に関して、第1の可能な実装様式では、処理モジュールは、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、発見フレームに対応する時間領域リソースが発見通信のみを実施するために使用されると判定するように特に構成される。
【0019】
本発明の第4の態様は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
発見フレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信し、発見フレームに対応する受信情報が、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用されるか、または、ページングフレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信し、ページングフレームに対応する受信情報が、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、ように構成された受信モジュールと、
発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信を実施するか、またはページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信を実施するように構成された通信モジュールとを含み、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとは重複しない。
【0020】
第4の態様に関して、第1の可能な実装様式では、通信モジュールは、
発見フレームに対応する時間領域リソース上で、別のUEによって送信された発見信号を受信するか、もしくは発見フレームに対応する時間領域リソース上で別のUEに発見信号を送信するように特に構成されるか、または
ページングフレームに対応する時間領域リソース上で、基地局によって送信されたページング信号を受信するか、もしくはページングフレームに対応する時間領域リソース上で基地局にページング信号を送信するように特に構成される。
【0021】
本発明の第5の態様は、基地局を提供し、この基地局は、
ユーザ機器UEによって送信された通信モード要求指示を受信するように構成された受信機であって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、受信機と、
通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定するように構成されたプロセッサと、
UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEに送信するように構成された送信機とを含む。
【0022】
第5の態様に関して、第1の可能な実装様式では、
プロセッサは、UEによって現在実施されているサービスの属性が第1の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するようにさらに構成されるか、または
プロセッサは、UEによって現在実施されているサービスの属性とプリセットサービス優先度とが第2の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するようにさらに構成される。
【0023】
第5の態様または第5の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、受信機は、UEによって送信されたRRC接続セットアップ完了メッセージを受信するように特に構成され、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用され、
プロセッサは、発見信号受信指示に従って、UEによって使用される通信モードがセルラー通信であると判定するように特に構成される。
【0024】
第5の態様または第5の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、プロセッサは、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させるようにさらに構成され、
送信機は、UEにダウンリンク信号サブフレーム変位指示を送信するようにさらに構成され、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、UEがリソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことをUEに通知するために使用される。
【0025】
第5の態様、または第5の態様の第1の可能な実装様式、または第5の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、受信機は、UEによって送信されたアップリンク信号サブフレーム変位指示を受信するようにさらに構成され、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、UEがセルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用され、
受信機は、リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、アップリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるアップリンク信号および/またはセルラー通信におけるアップリンク信号を受信するようにさらに構成される。
【0026】
第5の態様の第3の可能な実装様式または第4の態様の第2の可能な実装様式に関して、第5の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0027】
本発明の第6の態様は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
基地局に通信モード要求指示を送信するように構成された送信機であって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、送信機と、
基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報を受信するように構成された受信機であって、情報は、通信モード要求指示に従って基地局によって判定され、情報は、UEによって使用され基地局によって判定された通信モードに対応する、受信機と、
情報に対応する通信モードを使用することによって通信を実施するように構成されたプロセッサとを含む。
【0028】
第6の態様に関して、第1の可能な実装様式では、プロセッサは、通信ステータス情報を更新するようにさらに構成され、通信ステータス情報は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用される。
【0029】
第6の態様または第6の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、送信機は、基地局にRRC接続セットアップ完了メッセージを送信するようにさらに構成され、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用され、
受信機は、基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報を受信するように特に構成され、情報はセルラー通信に対応する。
【0030】
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、受信機は、基地局によって送信されたダウンリンク信号サブフレーム変位指示を受信するようにさらに構成され、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、基地局がセルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用され、
受信機は、リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するようにさらに構成される。
【0031】
第6の態様の第1の可能な実装様式または第6の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、プロセッサは、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させるようにさらに構成され、
送信機は、基地局にアップリンク信号サブフレーム変位指示を送信するようにさらに構成され、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことを指示するために使用される。
【0032】
第6の態様の第1の可能な実装様式または第6の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0033】
本発明の第7の態様は、基地局を提供し、この基地局は、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないと判定することと、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないように設定することとを行うように構成されたプロセッサと、
発見フレームに対応する受信情報をユーザ機器UEに配信するか、またはページングフレームに対応する受信情報をUEに配信するように構成された送信機であって、発見フレームに対応する受信情報は、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用され、ページングフレームに対応する受信情報は、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、送信機とを含む。
【0034】
第7の態様に関して、第1の可能な実装様式では、プロセッサは、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、発見フレームに対応する時間領域リソースが発見通信のみを実施するために使用されると判定するように特に構成される。
【0035】
本発明の第8の態様は、ユーザ機器を提供し、このユーザ機器は、
プロセッサと、メモリと、システムバスとを含み、プロセッサおよびメモリは、システムバスを使用することによって接続され、相互通信を実装し、
メモリは、コンピュータ実行命令を記憶するように構成され、
プロセッサは、発見信号とセルラー信号とのための共存装置が、発見フレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信し、発見フレームに対応する受信情報が、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用されるか、または、ページングフレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信し、ページングフレームに対応する受信情報が、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、ように、コンピュータ実行命令を実行するように構成され、
プロセッサは、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信を実施するか、またはページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信を実施するようにさらに構成され、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとは重複しない。
【0036】
第8の態様に関して、第1の可能な実装様式では、プロセッサは、
発見フレームに対応する時間領域リソース上で、別のUEによって送信された発見信号を受信するか、もしくは発見フレームに対応する時間領域リソース上で別のUEに発見信号を送信するように特に構成されるか、または
ページングフレームに対応する時間領域リソース上で、基地局によって送信されたページング信号を受信するか、もしくはページングフレームに対応する時間領域リソース上で基地局にページング信号を送信するように特に構成される。
【0037】
本発明の第9の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存システムを提供し、本システムは、第1の態様または第1の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つの基地局と、第2の態様または第2の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つのユーザ機器とを含む。
【0038】
本発明の第10の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存システムを提供し、本システムは、第3の態様または第3の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つの基地局と、第4の態様または第4の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つのユーザ機器とを含む。
【0039】
本発明の第11の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存システムを提供し、本システムは、第5の態様または第5の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つの基地局と、第6の態様または第6の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つのユーザ機器とを含む。
【0040】
本発明の第12の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存システムを提供し、本システムは、第7の態様または第7の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つの基地局と、第8の態様または第8の態様の実現可能な実装様式のいずれか1つによる少なくとも1つのユーザ機器とを含む。
【0041】
本発明の第13の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存方法を提供し、本方法は、
ユーザ機器UEによって送信された通信モード要求指示を受信するステップであって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、ステップと、
通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定するステップと、
UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEに送信するステップとを含む。
【0042】
第13の態様に関して、第1の可能な実装様式では、通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定するステップの前に、本方法は、
UEによって現在実施されているサービスの属性が第1の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するステップ、または
UEによって現在実施されているサービスの属性とプリセットサービス優先度とが第2の切替え条件を満たす場合、通信モード要求指示によって指示される通信モードにUEが切り替わることができると判定するステップをさらに含む。
【0043】
第13の態様または第13の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、ユーザ機器UEによって送信された通信モード要求指示を受信するステップは、
UEによって送信されたRRC接続セットアップ完了メッセージを受信するステップであって、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用される、ステップを含み、
通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定するステップは、
発見信号受信指示に従って、UEによって使用される通信モードがセルラー通信であると判定するステップを含む。
【0044】
第13の態様または第13の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、本方法は、
D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させるステップと、
UEにダウンリンク信号サブフレーム変位指示を送信するステップであって、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、UEがリソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するように、セルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことをUEに通知するために使用される、ステップとをさらに含む。
【0045】
第13の態様、または第13の態様の第1の可能な実装様式、または第13の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、本方法は、
UEによって送信されたアップリンク信号サブフレーム変位指示を受信するステップであって、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、UEがセルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用される、ステップと、
リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、アップリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるアップリンク信号および/またはセルラー通信におけるアップリンク信号を受信するステップとをさらに含む。
【0046】
第13の態様の第3の可能な実装様式または第13の態様の第2の可能な実装様式に関して、第5の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0047】
本発明の第14の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存方法を提供し、本方法は、
ユーザ機器UEによって、基地局に通信モード要求指示を送信するステップであって、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードは、デバイス間D2D通信またはセルラー通信を含む、ステップと、
基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEによって受信するステップであって、情報は、通信モード要求指示に従って基地局によって判定され、情報は、UEによって使用され基地局によって判定された通信モードに対応する、ステップと、
UEによって、情報に対応する通信モードを使用することによって通信を実施するステップとを含む。
【0048】
第14の態様に関して、第1の可能な実装様式では、ユーザ機器UEによって、基地局に通信モード要求指示を送信するステップの前に、本方法は、
UEによって、通信ステータス情報を更新するステップであって、通信ステータス情報は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用される、ステップをさらに含む。
【0049】
第14の態様または第14の態様の第1の可能な実装様式に関して、第2の可能な実装様式では、ユーザ機器UEによって、基地局に通信モード要求指示を送信するステップは、
UEによって、基地局にRRC接続セットアップ完了メッセージを送信するステップであって、RRC接続セットアップ完了メッセージは、発見信号受信指示を含み、発見信号受信指示は、UEがD2D通信を実施していることを指示するために使用される、ステップを含み、
基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEによって受信するステップは、
基地局によって送信され、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEによって受信するステップであって、情報がセルラー通信に対応する、ステップを含む。
【0050】
第14の態様または第14の態様の上記の可能な実装様式のいずれか1つに関して、第3の可能な実装様式では、本方法は、
基地局によって送信されたダウンリンク信号サブフレーム変位指示を受信するステップであって、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示は、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複するとき、D2D通信におけるダウンリンク信号とセルラー通信におけるダウンリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、基地局がセルラー通信におけるダウンリンク信号に対応するサブフレームを変位させたことを指示するために使用される、ステップと、
リソースの異なる時間領域ロケーションにおいて、ダウンリンク信号サブフレーム変位指示に従ってD2D通信におけるダウンリンク信号および/またはセルラー通信におけるダウンリンク信号を受信するステップとをさらに含む。
【0051】
第14の態様の第1の可能な実装様式、または第14の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、本方法は、
D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの時間領域ロケーションにおいて重複する場合、D2D通信におけるアップリンク信号とセルラー通信におけるアップリンク信号とがリソースの異なる時間領域ロケーションに設定されるように、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームを変位させるステップと、
基地局にアップリンク信号サブフレーム変位指示を送信するステップであって、アップリンク信号サブフレーム変位指示は、セルラー通信におけるアップリンク信号に対応するサブフレームが変位されたことを指示するために使用される、ステップとをさらに含む。
【0052】
第14の態様の第1の可能な実装様式または第14の態様の第2の可能な実装様式に関して、第4の可能な実装様式では、リソースは半永続的スケジューリングリソースである。
【0053】
本発明の第15の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存方法を提供し、本方法は、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複するかどうかを判定するステップと、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないように設定するステップと、
発見フレームに対応する受信情報をユーザ機器UEに配信するか、またはページングフレームに対応する受信情報をUEに配信するステップであって、発見フレームに対応する受信情報は、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用され、ページングフレームに対応する受信情報は、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、ステップとを含む。
【0054】
第15の態様に関して、第1の可能な実装様式では、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複しないように設定するステップは、
ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとが重複する場合、発見フレームに対応する時間領域リソースが発見通信のみを実施するために使用されると判定するステップを含む。
【0055】
本発明の第16の態様は、発見信号とセルラー信号とのための共存方法を提供し、本方法は、
ユーザ機器UEによって、発見フレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信するステップであって、発見フレームに対応する受信情報は、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、ステップと、UEによって、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信を実施するステップと、または
UEによって、ページングフレームに対応し基地局によって配信された受信情報を受信するステップであって、ページングフレームに対応する受信情報は、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信のみを実施するようにUEに命令するために使用される、ステップと、UEによって、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信を実施するステップとを含み、ページングフレームに対応する時間領域リソースと発見フレームに対応する時間領域リソースとは重複しない。
【0056】
第16の態様に関して、第1の可能な実装様式では、
UEによって、発見フレームに対応する時間領域リソース上で発見通信を実施するステップは、
発見フレームに対応する時間領域リソース上で、別のUEによって送信された発見信号をUEによって受信するステップ、もしくは発見フレームに対応する時間領域リソース上で別のUEに発見信号をUEによって送信するステップを含むか、または
UEによって、ページングフレームに対応する時間領域リソース上でページング通信を実施するステップは、
ページングフレームに対応する時間領域リソース上で、基地局によって送信されたページング信号をUEによって受信するステップ、もしくはUEによって、ページングフレームに対応する時間領域リソース上で基地局にページング信号を送信するステップを含む。
【0057】
本発明の実施形態において提供される発見信号とセルラー信号とのための共存装置、方法、およびシステムによれば、受信モジュールは、ユーザ機器UEによって送信された通信モード要求指示を受信し、通信モード要求指示は、UEが使用する必要がある通信モードを指示するために使用され、通信モードはデバイス間D2D通信またはセルラー通信を含み、処理モジュールは、通信モード要求指示に従って、UEによって使用される通信モードを判定し、送信モジュールは、UEによって使用される判定された通信モードに関する情報をUEに送信する。このようにして、UEは、UEによって報告された通信モード要求指示に従って、発見信号通信またはセルラー信号通信のいずれかを実施するように命令され、したがって、UEの2つの通信様式間の衝突が回避され、UEのD2D通信とセルラー通信との安定性が改善される。
【0058】
本発明の実施形態または従来技術における技術的解決策についてより明らかに説明するために、以下で、本実施形態または従来技術について説明するために必要とされる添付の図面を手短に説明する。当然ながら、以下の説明における添付の図面は本発明のいくつかの実施形態を示すものであり、当業者なら、創造的な取り組みなしにこれらの添付の図面から他の図面をさらに導出するであろう。