特許第6443556号(P6443556)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443556
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】半導体装置及び半導体モジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20181217BHJP
   H01L 25/00 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   H01L23/12 Q
   H01L23/12 501B
   H01L25/00 A
【請求項の数】10
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2017-538090(P2017-538090)
(86)(22)【出願日】2016年8月31日
(86)【国際出願番号】JP2016075577
(87)【国際公開番号】WO2017038904
(87)【国際公開日】20170309
【審査請求日】2017年12月5日
(31)【優先権主張番号】特願2015-170408(P2015-170408)
(32)【優先日】2015年8月31日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 峰信
【審査官】 秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−156291(JP,A)
【文献】 特開2015−099890(JP,A)
【文献】 特開2015−111360(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/079551(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H01L 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールと、
複数層の配線層を有し、前記半導体モジュールが複数の前記接続端子を介して表面実装される主基板と、を備え、
前記半導体素子は、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子を有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記半導体素子の同じ側に配置され、
複数の前記接続端子は、前記支持基板の各辺に沿って複数列の矩形環状に配列されると共に、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群とを含み、
前記第1モジュール端子群は、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、
前記第2モジュール端子群は、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され、
少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられており、
前記主基板は、画像表示装置及び通信装置の何れか一方と接続される第1基板端子群及び第2基板端子群を備え、
前記第1基板端子群は、前記主基板の1つの辺である基板第1辺の側に配置され、
前記第2基板端子群は、前記基板第1辺の対辺である基板第2辺の側に配置され、
前記半導体モジュールは、前記モジュール第1辺が前記モジュール第2辺よりも前記基板第1辺に近い側となり、前記モジュール第2辺が前記モジュール第1辺よりも前記基板第2辺に近い側となるように、前記主基板の表層配線層に表面実装され、
前記第1モジュール端子群と前記第1基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第1表層配線パターンにより接続されると共に、前記第2モジュール端子群と前記第2基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第2表層配線パターンにより接続される、半導体装置。
【請求項2】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールと、
複数層の配線層を有し、前記半導体モジュールが複数の前記接続端子を介して表面実装される主基板と、を備え、
前記半導体素子は、矩形状のパッケージと、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子とを有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記パッケージの同一の辺の側に配置され、
複数の前記接続端子は、前記支持基板の各辺に沿って複数列の矩形環状に配列されると共に、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群とを含み、
前記第1モジュール端子群は、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、
前記第2モジュール端子群は、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され、
少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられており、
前記主基板は、画像表示装置及び通信装置の何れか一方と接続される第1基板端子群及び第2基板端子群を備え、
前記第1基板端子群は、前記主基板の1つの辺である基板第1辺の側に配置され、
前記第2基板端子群は、前記基板第1辺の対辺である基板第2辺の側に配置され、
前記半導体モジュールは、前記モジュール第1辺が前記モジュール第2辺よりも前記基板第1辺に近い側となり、前記モジュール第2辺が前記モジュール第1辺よりも前記基板第2辺に近い側となるように、前記主基板の表層配線層に表面実装され、
前記第1モジュール端子群と前記第1基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第1表層配線パターンにより接続されると共に、前記第2モジュール端子群と前記第2基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第2表層配線パターンにより接続される、半導体装置。
【請求項3】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールと、
複数層の配線層を有し、前記半導体モジュールが複数の前記接続端子を介して表面実装される主基板と、を備え、
前記半導体素子は、少なくとも1つの半導体ダイが矩形状のパッケージに封入された半導体チップであり、
前記半導体チップは、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子を有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記パッケージの同一の辺の側に配置され、
複数の前記接続端子は、前記支持基板の各辺に沿って複数列の矩形環状に配列されると共に、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群とを含み、
前記第1モジュール端子群は、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、
前記第2モジュール端子群は、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され、
前記半導体モジュールは、少なくとも前記半導体チップが前記支持基板に実装され、少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられているマルチチップモジュールであり、
前記主基板は、画像表示装置及び通信装置の何れか一方と接続される第1基板端子群及び第2基板端子群を備え、
前記第1基板端子群は、前記主基板の1つの辺である基板第1辺の側に配置され、
前記第2基板端子群は、前記基板第1辺の対辺である基板第2辺の側に配置され、
前記半導体モジュールは、前記モジュール第1辺が前記モジュール第2辺よりも前記基板第1辺に近い側となり、前記モジュール第2辺が前記モジュール第1辺よりも前記基板第2辺に近い側となるように、前記主基板の表層配線層に表面実装され、
前記第1モジュール端子群と前記第1基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第1表層配線パターンにより接続されると共に、前記第2モジュール端子群と前記第2基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第2表層配線パターンにより接続される、半導体装置。
【請求項4】
前記第1モジュール端子群及び前記第2モジュール端子群は、画像出力機能を有するモジュール端子群であり、
前記第1基板端子群及び前記第2基板端子群は、前記画像表示装置に接続される基板端子群であり、
前記主基板は、前記画像表示装置としての第1表示装置を備えた画像表示ユニットに備えられ、
前記第1基板端子群は、前記画像表示ユニット内において、前記第1表示装置と接続され、
前記第2基板端子群は、前記画像表示ユニットに設けられた外部出力端子に接続され、前記画像表示ユニットとは独立して設けられた前記画像表示装置である第2表示装置と前記外部出力端子を介して接続される、請求項1から3の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1モジュール端子群及び前記第2モジュール端子群は、画像出力機能を有するモジュール端子群であり、
前記第1基板端子群及び前記第2基板端子群は、前記画像表示装置に接続される基板端子群であり、
前記主基板は、画像表示ユニットに備えられ、
前記第1基板端子群及び前記第2基板端子群の何れか一方は、前記画像表示ユニットに設けられた第1外部出力端子を介して、前記画像表示ユニットとは独立して設けられた前記画像表示装置である第1表示装置と接続され、
前記第1基板端子群及び前記第2基板端子群の何れか他方は、前記画像表示ユニットに設けられた第2外部出力端子を介して、前記画像表示ユニット及び前記第1表示装置とは独立して設けられた前記画像表示装置である第2表示装置と接続され、
前記画像表示ユニットは、前記主基板とは別の基板を少なくとも1つ備え、前記第1基板端子群及び前記第2基板端子群の何れか一方は、当該別の基板を介して前記画像表示装置に接続される、請求項1から3の何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1表示装置は、車両のダッシュボードに設置されるディスプレイであり、
前記第2表示装置は、前記車両のメーターパネルに設置されるサブディスプレイ、又は、前記ダッシュボードに設置されて車載装置の動作情報を表示するセンターディスプレイである、請求項又はに記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体モジュールは、画像出力機能又は通信インターフェイス機能の何れかの機能を有する端子群であって、前記第1モジュール端子群及び前記第2モジュール端子群と同じ機能を有する端子群である第3モジュール端子群を更に備え、
前記第3モジュール端子群は、前記支持基板における前記モジュール第1辺及び前記モジュール第2辺とは異なるモジュール第3辺の側に配置されている請求項1からの何れか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールであって、
前記半導体素子は、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子を有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記半導体素子の同じ側に配置され、
前記接続端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群と、を含み、
前記第1モジュール端子群が、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、前記第2モジュール端子群が、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され
少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられている半導体モジュール。
【請求項9】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールであって、
前記半導体素子は、矩形状のパッケージと、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子とを有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記パッケージの同一の辺の側に配置され、
前記接続端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群と、を含み、
前記第1モジュール端子群が、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、前記第2モジュール端子群が、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され
少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられている半導体モジュール。
【請求項10】
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールであって、
前記半導体素子は、少なくとも1つの半導体ダイが矩形状のパッケージに封入された半導体チップであり、
前記半導体チップは、前記支持基板と電気的に接続される複数の素子端子を有し、
複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群及び第2素子端子群を含み、
前記第1素子端子群及び前記第2素子端子群は、前記パッケージの同一の辺の側に配置され、
前記接続端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群と、を含み、
前記第1モジュール端子群が、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、前記第2モジュール端子群が、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され
当該半導体モジュールは、少なくとも前記半導体チップが前記支持基板に実装され、少なくとも前記第1素子端子群が前記第1モジュール端子群に接続され、前記第2素子端子群が前記第2モジュール端子群に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子の配置とが前記支持基板において並び替えられているマルチチップモジュールである半導体モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数層の配線層及びスルーホールを有する回路基板と半導体モジュールとを備えた半導体装置、及び半導体モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
特有の機能を有する複数の回路ブロック(メガセル)を単一の半導体素子上に集積した大規模LSI(Large Scale Integration Circuit)であるシステムLSI(SOC(System on a Chip)とも称される)や、特有の機能を有する複数の半導体素子をモジュール化したマルチチップモジュール(MCM(Multi Chip Module)とも称される)などの半導体モジュールが実用化されている。特開2011−96268号公報(特許文献1)には、このような半導体モジュールを実装した回路基板(マザーボード)を構成するに際して、マザーボード上や、半導体モジュールのモジュール基板上における配線設計の容易性を実現する技術が開示されている。特許文献1には、半導体モジュール(マルチチップモジュール)に搭載されるメモリへの電源供給の最適化等を行うことが開示されている。(特許文献1:図8、[0045]〜[0047]等)。
【0003】
ところで、このようなマルチチップモジュールには、メモリの他、マイクロコンピュータなどのプロセッサも搭載されている。一般的にマイクロコンピュータなどのシステムLSIにおけるメガセルと、入出力端子とは、半導体素子上での配線距離が短くなるように、近接して配置される。図9は、システムLSIにおける入出力端子の配置例を模式的に示している。図9に示す“VO1,VO2”のように、画像出力端子を2系統有する場合には、それら2系統の画像出力端子は近傍に配置される。しかし、これら2系統の画像出力端子は、画像出力信号を利用する装置の配置によっては、別々の方向へ引き出す必要がある場合がある。近年、高画質化等が進み、画像信号も高速化されている。高速な信号に対応しつつ、適切に信号を引き出すためには、複数層の配線層を有するマザーボードなどの回路基板の層数の増加や回路基板の面積の拡大が必要となる場合がある。さらに、長い配線によって放射ノイズが大きくなって他の回路に影響を与えたり、配線が外来ノイズを受けて信号の信頼性が低下したりするおそれもある。このため、半導体モジュール並びに半導体モジュールを搭載した半導体装置は、使用環境も考慮して設計されることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−96268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記背景に鑑みて、使用環境に適応した入出力端子が配置された半導体モジュールを搭載した半導体装置やそのような半導体モジュールの提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様として、半導体装置は、
少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールと、
複数層の配線層を有し、前記半導体モジュールが複数の前記接続端子を介して表面実装される主基板と、を備え、
複数の前記接続端子は、前記支持基板の各辺に沿って複数列の矩形環状に配列されると共に、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群とを含み、
前記第1モジュール端子群は、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、
前記第2モジュール端子群は、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置され、
前記主基板は、画像表示装置及び通信装置の何れか一方と接続される第1基板端子群及び第2基板端子群を備え、
前記第1基板端子群は、前記主基板の1つの辺である基板第1辺の側に配置され、
前記第2基板端子群は、前記基板第1辺の対辺である基板第2辺の側に配置され、
前記半導体モジュールは、前記モジュール第1辺が前記モジュール第2辺よりも前記基板第1辺に近い側となり、前記モジュール第2辺が前記モジュール第1辺よりも前記基板第2辺に近い側となるように、前記主基板の表層配線層に表面実装され、
前記第1モジュール端子群と前記第1基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第1表層配線パターンにより接続されると共に、前記第2モジュール端子群と前記第2基板端子群とが、前記表層配線層に形成された第2表層配線パターンにより接続される。
【0007】
また、1つの態様として、少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュールは、前記接続端子が、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群及び第2モジュール端子群と、を含み、前記第1モジュール端子群が、前記支持基板の1つの辺であるモジュール第1辺の側に配置され、前記第2モジュール端子群が、前記モジュール第1辺の対辺であるモジュール第2辺の側に配置されている。
【0008】
この構成によれば、半導体モジュールにおいて複数種の画像出力機能を有する端子群(或いは、複数種の通信インターフェイス機能を有する端子群)が、当該半導体モジュールが搭載される主基板において各機能に対応する回路(コネクタ等の端子も含む)が配置される位置に応じて、配置されている。このため、主基板に半導体モジュールを搭載する際に、表層配線層に形成される配線パターンを用いて結線を行うことができる。その結果、主基板の内層に形成される配線パターンの数を少なく抑えることができるので、主基板の層数が増加することを抑制することができる。尚、半導体モジュールの単体においても、実装先の回路基板を想定した端子配置とすることで、当該回路基板への実装効率を向上させることができる。このように、上記構成によれば、使用環境に適応した入出力端子が配置された半導体モジュールを搭載した半導体装置やそのような半導体モジュールを提供することができる。
【0009】
半導体装置及び半導体モジュールのさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する半導体モジュール実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】半導体モジュールと周辺機器との関係を示す模式図
図2】半導体モジュールの構造を示す模式的な断面図
図3】半導体モジュールの概略端子配置を示す模式的な透視図
図4】半導体モジュールの機能別の端子割り当ての一例を模式的に示す説明図
図5】半導体素子と半導体モジュールの端子との関係を模式的に示す説明図
図6】半導体モジュールの機能別の端子割り当ての他の例を模式的に示す説明図
図7】半導体モジュールの機能別の端子割り当ての他の例を模式的に示す説明図
図8】システムLSIの一例を示す機能ブロック図
図9】一般的なシステムLSIの機能別の端子割り当ての例を示す説明図
図10】半導体モジュール(SOC)の構造を示す模式的な断面図
図11】半導体モジュール(MCM)の構造を示す模式的な断面図
図12】半導体モジュール(SIP)の構造を示す模式的な断面図
図13】SOCを備えた半導体装置の構造を示す模式的な断面図
図14】MCMを備えた半導体装置の構造を示す模式的な断面図
図15】SIPを備えた半導体装置の構造を示す模式的な断面図
図16】支持基板上での端子配置の変換例を示す説明図
図17】半導体モジュールの端子配置の一例を示す透視図
図18】ナビゲーションユニットの斜視図
図19】ナビゲーションユニットの本体部の斜視図
図20】ナビゲーションユニットの本体部の別方向からの斜視図
図21】ナビゲーションユニットに搭載される主基板の配置図と信号の流れを示す図
図22】マルチメディアユニットの斜視図
図23】マルチメディアユニットの分解斜視図
図24】ナビゲーションユニットの背面図
図25】マルチメディアユニットに搭載される主基板の配置図と信号の流れを示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、単一の半導体素子又は複数の半導体素子を備え、複数の機能が集積された半導体モジュール並びに当該半導体モジュールを備えた半導体装置の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、半導体装置1は、表層(30a、30z)及び内層(30b,30c)に配線層を有した複数層(30a,30b,30c,30z)の回路基板(主基板3)と、主基板3に実装される半導体モジュール5とを備えている。半導体モジュール5は、例えば、不図示の他の回路部品と共に主基板3に実装されて、半導体装置1としてのECU(Electronic Control Unit)の中核となる。本実施形態では、ECUは、車載情報端末の制御装置である。図1に示すように、半導体装置1は、前部座席のコンソール等に設置された前席用モニタ装置71、後部座席の側に設置された後席用モニタ装置72、ナビゲーションシステムの地図データベース等が格納されたハードディスク装置73、DVD(Digital Versatile Disk )プレイヤー74、後方カメラ76等に接続され、これらの装置を制御する。
【0012】
半導体モジュール5は、例えば、図2、及び図10から図12に示すように、少なくとも1つの半導体素子51と、半導体素子51を上面21aに支持固定する支持基板21とを備えて構成されている。支持基板21の下面21bには半導体素子51と電気的に接続される複数の端子10(接続端子)が、下面21bから突出して平面配置されている。
【0013】
図2は、単一の半導体素子51(半導体ダイ51d)を備えて構成されている半導体モジュール5(システムLSI(SOC(System on a Chip)5C))の一般的な構造を模式的に示している。図10は、複数の半導体素子51(半導体ダイ51d)が1つのパッケージに封入された半導体モジュール5(システムLSI5C)の構造を模式的に示している。半導体ダイ51dは支持基板21(パッケージ基板)の上面21aに支持固定されている。符号“51C”は、システムLSI5Cにおける半導体素子51を示している。尚、半導体モジュール5が、単一の半導体素子51(半導体ダイ51d)を備えて構成されている場合でも、特有の機能を有する複数の回路ブロック(メガセル)を単一の半導体素子51(半導体ダイ51d)上に集積した大規模LSI(Large Scale Integration Circuit)として、システムLSI5Cが構成されてもよい。
【0014】
図11は、半導体モジュール5が、マルチチップモジュール5M(MCM(Multi Chip Module))と称されるハイブリッドICとして構成されている形態を例示している。マルチチップモジュール5Mは、特有の機能を有する複数の半導体素子51(符号“51M”で示す半導体チップなど)を1つの支持基板21(モジュール基板)の上に実装したモジュールとして構成されている。図11では、例えばマイクロコンピュータやDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサ51bと、メモリ51qなどの周辺チップとが、特有の機能を有する複数の半導体素子51(51M)として支持基板21に実装されている形態を例示している。図12は、半導体モジュール5が、SIP(System in a Package)5Pと称されるハイブリッドICとして構成されている形態を例示している。SIP5Pとしての半導体モジュール5は、例えば、特有の機能を有する複数の半導体素子51(符号“51P”で示す半導体チップなど)を1つのパッケージ内に集積したハイブリッドICとして構成される。
【0015】
半導体素子51は、内部のセル構造などに応じた端子配置を有しているが、当該半導体素子51を用いて半導体モジュール5を構成する際には、その端子配置を支持基板21の上で変更することができる。つまり、主基板3に実装された場合に適した端子配置となるように、半導体モジュール5の端子10の配置を支持基板21において設定することができる。また、複数の半導体素子51を支持基板21に搭載して結線することによって、それらの半導体素子51の間でのみ接続される端子を、半導体モジュール5の端子10から削減することができる。端子10の総数が削減されることによって、より適切に端子10を配列することができる。例えば、図11に例示するマルチチップモジュール5Mは、プロセッサ51bとメモリ51qとを備えている。多くの場合、プロセッサ51bには、メモリ51qと接続される端子が設けられている。メモリ51qと接続される端子は、アドレスバスやデータバスなどのバス信号を含むため、その本数は多い。プロセッサ51bとメモリ51qとが支持基板21の上で接続されると、そのようなバス信号の端子を、半導体モジュール5の端子10から削減することができる。
【0016】
ところで、半導体ベンダーのウェブページ<http://japan.renesas.com/applications/automotive/cis/cis_highend/rcar_h2/index.jsp>[2015年8月25日検索]には、車載情報端末用SOCの一例が開示されている。図8は、当該車載情報端末用SOC(SOC500)の機能構成を示すブロック図を簡略化して転載したものである。図に示すように、このSOCには、画像出力用の機能ブロック(Display Out)が複数(3系統分)設けられている。また、SOC500には、USB(Universal Serial Bus)などの高速通信用インターフェイスの機能ブロック(USB 2.0 Host, USB 3.0 Host)も複数(合計4系統分)設けられている。
【0017】
一般的には、システムLSIにおけるメガセルと、入出力端子とは、半導体素子上での配線距離が短くなるように、近接して配置される。図9は、システムLSIにおける入出力端子の配置例を模式的に示している。図9に示すように、画像出力端子(VO1,VO2)を2系統有する場合には、それら2系統の出力端子は近傍に配置される。同様に、高速通信用インターフェイス(FT1,FT2)の入出力端子を2系統有する場合にも、それら2系統の入出力端子は近傍に配置される。
【0018】
しかし、図8のブロック図を参照すると、例えば車載用途において、画像出力端子は、前部座席のコンソール等に設置された前席用モニタ装置(Front Monitor)と、後部座席の側に設置された後席用モニタ装置(Rear Monitor)とに接続される。SOC500を搭載するECU(Electronic Control Unit)は、車両の中央部、例えば前部座席と後部座席との中間に設置されることも多い。図9に例示したように、2系統の画像出力端子が一箇所に設けられていると、前席用モニタ装置及び後席用モニタ装置の何れかと、SOC500との配線距離が長くなる可能性がある。また、ECUの配線基板上において、何れか一方のモニタ装置への配線が長く引き回されるので、ECUの配線基板が大型化する可能性がある。さらに、長い配線によって放射ノイズが大きくなって他の回路に影響を与えたり、配線が外来ノイズを受けて信号の信頼性が低下したりする可能性もある。このため、SOC500のような半導体モジュールは、当該半導体モジュールの使用環境も考慮した設計がなされることが好ましい。
【0019】
図13から図15は、図10から図12に例示した半導体モジュール5を主基板3に搭載して構成された半導体装置1の構成例を示している。図13は、半導体モジュール5としてのシステムLSI5Cが、主基板3に表面実装されて半導体装置1(1C)が構成されている形態を模式的に示している。図14は、半導体モジュール5としてのマルチチップモジュール5Mが、主基板3に表面実装されて半導体装置1(1M)が構成されている形態を模式的に示している。図15は、半導体モジュール5としてのSIP5Pが、主基板3に表面実装されて半導体装置1(1P)が構成されている形態を模式的に示している。
【0020】
本実施形態では、図2に示すように、半導体モジュール5が、単一の半導体素子51を備えて構成されている形態を例示する。半導体素子51は、特有の機能を有する複数の回路ブロック(メガセル)を単一の半導体素子上に集積したシステムLSI(SOC(System on a Chip)とも称される)である。半導体モジュール5は、支持基板21、ボンディングワイヤー25、電極パターン26、モールド部22を備えている。半導体素子51は、支持基板21の一方側の面である上面21a(実装面)に実装されている。上面21aには、半導体素子51に形成された各電極パッド(不図示)に対応する電極パターン26が形成されている。各電極パッドと各電極パターン26とは、ボンディングワイヤー25によって配線される。電極パターン26は、スルーホール27を介して、上面21aに対して裏面側の下面21b(端子面)と導通される。下面21bには、各電極パターン26と導通するように、半導体モジュール5の端子10(接続端子)となる球状バンプが形成されている。
【0021】
半導体素子51及びボンディングワイヤー25は、例えば樹脂材料によってモールドされる。図2に示す半導体モジュール5において、支持基板21及びモールド部22は、半導体素子51を収容するパッケージ2に相当する。上述したように、パッケージ2の下面2rには、ボール状の端子(球状バンプ)を突出させて端子10が形成されており、BGA(Ball Grid Array)タイプの半導体モジュール5が形成されている。尚、図10から図12に例示された半導体モジュール5(5C,5M,5P)も、BGAタイプの半導体モジュール5である。
【0022】
図3は、半導体モジュール5を上面21a(支持基板21の実装面)の側から見た下面21b(端子面、パッケージ2の下面2r)の透視図を模式的に示している。図3において、破線の丸は端子10を示しているが、端子10の数や大きさ、端子10の間隔等については、模式的なものである。本実施形態では、端子10は、パッケージ2の中央部に矩形状に配列された内周側端子群15と、パッケージ2の外周部に沿って矩形環状に複数列(ここでは3列)配列された外周側端子群17とを含む。内周側端子群15は、主に半導体素子51の電源電極パッドと接続される端子10が割り当てられている。
【0023】
ところで、内周側端子群15は、中心部分にも端子10が存在して、中央部に隙間を有していない。しかし、図3において36本の端子10を有する内周側端子群15は、中央部の4本の端子10、最も外周の20本の端子10、その間の12本の端子が、それぞれ矩形環状に並んで(3周分の矩形状の環が並んで)配列されているということができる。従って、図3に例示する内周側端子群15のように端子10が密に敷き詰められた状態であっても、端子10は矩形環状に配列されているということができる。
【0024】
内周側端子群15は、半導体素子51のほぼ直下に(支持基板21の板面に直交する方向(支持基板直交方向)に見て半導体素子51と少なくとも一部が重複する位置に)配置されている。尚、半導体モジュール5が主基板3に実装された状態で、主基板3の基板面に直交する方向(主基板直交方向)は、部品公差や実装誤差を無視すれば、ほぼ支持基板直交方向と同義である。従って、特に断らない限り、本明細書及び図面において、主基板直交方向と支持基板直交方向とは、共通する方向として扱う。
【0025】
内周側端子群15が半導体素子51のほぼ直下に配置され、内周側端子群15に電源端子が割り当てられることによって、電気抵抗やインダクタンスの影響ができるだけ小さくなる状態で半導体素子51に電力を供給することができる。尚、図10図12に例示するように、半導体モジュール5が複数の半導体素子51を有している場合には、内周側端子群15を介して電力を供給される対象の半導体素子51(対象半導体素子)の直下に、内周側端子群15が配置される。外周側端子群17の端子10には、車載情報端末(モニター装置やカメラ、ディスク装置など)と接続される信号端子が割り当てられている。
【0026】
図1に示すように、半導体装置1に搭載された半導体モジュール5は、前席用モニタ装置71、後席用モニタ装置72、ハードディスク装置73、DVDプレイヤー74、後方カメラ76等に接続される。本実施形態において、前席用モニタ装置71は、図4等を参照して後述する第1画像出力端子群31(VO1)と、後述する第1表層配線パターン311及び第1基板端子群301を介して接続され、後席用モニタ装置72は、第2画像出力端子群32(VO2)と、後述する第2表層配線パターン312及び第2基板端子群302を介して接続される。ハードディスク装置73は、第1高速通信インターフェイス(IF)端子群33(FT1)と接続され、DVDプレイヤー74は、第2高速通信インターフェイス(IF)端子群34(FT2)と第1表層配線パターン311及び第1基板端子群301を介して接続される。また、後方カメラ76は、画像入力端子群39(VI)と接続される。
【0027】
ところで、2系統の画像出力端子群、即ち、第1画像出力端子群31(VO1)及び第2画像出力端子群32(VO2)が、図9に例示したように一箇所に設けられていると、前席用モニタ装置71及び後席用モニタ装置72の何れかと、半導体モジュール5との配線距離が長くなる可能性がある。同様に、2系統の高速通信インターフェイス端子群、即ち、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)及び第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)が、図9に例示したように一箇所に設けられていると、ハードディスク装置73及びDVDプレイヤー74の何れかと、半導体モジュール5との配線距離が長くなる可能性がある。また、半導体装置1の主基板3において、何れか一方の装置への配線を長く引き回す必要が生じるので、半導体装置1の主基板3が大型化する可能性がある。さらに、長い配線によって放射ノイズが大きくなって他の回路に影響を与えたり、配線が外来ノイズを受けて信号の信頼性が低下したりする可能性もある。
【0028】
そこで、本実施形態では、図4に示すように、第1画像出力端子群31(VO1)が支持基板21のモジュール第1辺2aの側に配置され、第2画像出力端子群32(VO2)がモジュール第1辺2aの対辺であるモジュール第2辺2cの側に配置されている。即ち、図1及び図4に示すように、第1画像出力端子群31(VO1)は前席用モニタ装置71の側となるように、第2画像出力端子群32(VO2)は後席用モニタ装置72の側となるように配置されている。これによって、前席用モニタ装置71及び後席用モニタ装置72の双方と、半導体モジュール5との配線距離を適切な長さとすることができる。尚、図4以下において端子10の割り当てを例示する図も、図3と同様に半導体モジュール5を上面21a(支持基板21の実装面)の側から見た透視図である。
【0029】
第1画像出力端子群31(VO1)及び第2画像出力端子群32(VO2)は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)規格や、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)規格に準拠した端子群である。第1画像出力端子群31(VO1)と、第2画像出力端子群32(VO2)とは、準拠する規格が同じであっても良いし、異なっていても良い。
【0030】
本実施形態では、さらに、図4に示すように、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)がモジュール第1辺2aの側に配置され、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)がモジュール第1辺2aの対辺であるモジュール第2辺2cの側に配置されている。即ち、図1及び図4に示すように、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)はハードディスク装置73の側となるように、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)はDVDプレイヤー74の側となるように配置されている。これによって、ハードディスク装置73及びDVDプレイヤー74の双方と、半導体モジュール5との配線距離を適切な長さとすることができる。
【0031】
第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)及び第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)は、例えば、SATA(Serial AT Attachment)、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)、USB(Universal Serial Bus)2.0、同3.0、等の規格に準拠した端子群である。画像出力端子群と同様に、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)及び第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)も、準拠する規格が同じであっても良いし、異なっていても良い。
【0032】
尚、本実施形態では、画像入力端子群39(VI)もモジュール第2辺2cの側に配置されており、車両の後方に配置されている後方カメラ76と、半導体モジュール5との配線距離を適切な長さとすることができる。図4において、カードインターフェイス(IF)端子群36(CRD)は、SDメモリーカード、マルチメディアカード(MMC)などのメモリーカードのリーダー/ライターと接続される端子群である。近年、このようなメモリーカードのリーダー/ライターは、前部座席のコンソールに設置される場合がある。このため、本実施形態では、カードインターフェイス端子群36(CRD)は、モジュール第1辺2aの側に配置されている。
【0033】
ワイヤレス通信インターフェイス(IF)端子群38(WLT)は、WiFiやイーサネット(登録商標)AVB(Audio/Video Bridging)に対応する通信機器(ルーター等)に接続される端子群である。送受信環境を考慮すると、通信機器はフロントガラスの近傍等に配置されることが好ましく、本実施形態では、ワイヤレス通信インターフェイス端子群38(WLT)は、モジュール第1辺2aの側に配置されている。
【0034】
そのほかの端子群、例えば、中低速通信インターフェイス(IF)端子群37(SMT)や、オーディオインターフェイス(IF)端子群41(AU)は、上述した端子群よりも優先順位は低下するが、それぞれ、接続対象の機器との配線を考慮して適切な位置に配置されている。
【0035】
ところで、半導体素子51の中において、第1画像出力端子群31(VO1)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部と、第2画像出力端子群32(VO2)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部とは、回路構成が共通する部分も多い。同様に、半導体素子51の中において、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部と、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部とも、回路構成が共通する部分は多い。従って、半導体素子51の中においては、同一の機能(類似の機能)を有する信号処理部や、当該信号処理部へ電源を供給する電源部(電源供給部)が近接していると好適である。
【0036】
図5は、画像出力端子群(31,32)及び高速通信インターフェイス端子群(33,34)に関する信号処理部(53,54,55,56)及び電源部(57,58)と、端子群(31,32,33,34)との関係を模式的に示している。第1画像出力処理部53(B−VO1)は、第1画像出力端子群31(VO1)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部であり、第2画像出力処理部54(B−VO2)は、第2画像出力端子群32(VO2)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部である。また、第1高速通信処理部55(B−FT1)は、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部であり、第2高速通信処理部56(B−FT2)は、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)に対応する機能を実現する信号処理を行う信号処理部である。画像出力電源部57(PW−VO)は、第1画像出力処理部53(B−VO1)及び第2画像出力処理部54(B−VO2)に共通の動作電源を供給する電源供給部であり、高速通信電源部58(PW−FT)は、第1高速通信処理部55(B−FT1)及び第2高速通信処理部56(B−FT2)に共通の動作電源を供給する電源供給部である。
【0037】
第1画像出力処理部53(B−VO1)、第2画像出力処理部54(B−VO2)、画像出力電源部57(PW−VO)は、半導体素子51の中において、連続する領域内に近接して配置されている。同様に、第1高速通信処理部55(B−FT1)、第2高速通信処理部56(B−FT2)、高速通信電源部58(PW−FT)も、半導体素子51の中において、連続する領域内に近接して配置されている。
【0038】
第1画像出力処理部53(B−VO1)は、半導体素子51上において第1画像出力電極群81(電極パッド群)(E−VO1)と電気的に接続され、第1画像出力電極群81(E−VO1)と第1画像出力端子群31(VO1)の裏面側の電極パターン26とが、パッケージ2内において例えばボンディングワイヤー25によって電気的に接続される。また、第2画像出力処理部54(B−VO2)は、半導体素子51上において第2画像出力電極群82(電極パッド群)(E−VO2)と電気的に接続され、第2画像出力電極群82(E−VO2)と第2画像出力端子群32(VO2)の裏面側の電極パターン26とが、パッケージ2内において例えばボンディングワイヤー25によって電気的に接続される。本実施形態では、第2画像出力処理部54(B−VO2)と第2画像出力電極群82(E−VO2)とは近接しているが、第1画像出力処理部53(B−VO1)と第1画像出力電極群81(E−VO1)とは離間している。従って、第1画像出力処理部53(B−VO1)と第1画像出力電極群81(E−VO1)とは半導体素子51の中央部に形成されている他の機能の回路の中を通って電気的に接続されている。
【0039】
同様に、第1高速通信処理部55(B−FT1)は、半導体素子51上において第1高速通信電極群83(電極パッド群)(E−FT1)と電気的に接続され、第1高速通信電極群83(E−FT1)と第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)の裏面側の電極パターン26とが、パッケージ2内において例えばボンディングワイヤー25によって電気的に接続される。また、第2高速通信処理部56(B−FT2)は、半導体素子51上において第2高速通信電極群84(電極パッド群)(E−FT2)と電気的に接続され、第2高速通信電極群84(E−FT2)と第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)の裏面側の電極パターン26とが、パッケージ2内において例えばボンディングワイヤー25によって電気的に接続される。本実施形態では、第2高速通信処理部56(B−FT2)と第2高速通信電極群84(E−FT2)とは近接しているが、第1高速通信処理部55(B−FT1)と第1高速通信電極群83(E−VO1)とは離間している。従って、第1高速通信処理部55(B−FT1)と第1高速通信電極群83(E−FT1)とは半導体素子51の中央部に形成されている他の機能の回路の中を通って電気的に接続されている。
【0040】
尚、図2を参照して上述したように、半導体モジュール5は、支持基板21の実装面(上面21a)に半導体素子51を実装し、上面21aの裏面側である下面21bに端子10が形成されて構成されている。つまり、半導体素子51と端子10とは、支持基板21に形成された配線(スルーホール27等を含む)を介して接続されている。図5では、半導体素子51の中で電極パッド群を別の領域に配置し、互いに近接する各電極パッド群と各端子群(電極パターン26)とをボンディングワイヤー25で接続する形態を例示した。しかし、各電極パッド群と各端子群とが近接していなくとも、支持基板21上の配線によって、端子群を異なる領域(対辺同士)に配置することができる。
【0041】
例えば、図5において、第2画像出力電極群82(E−VO2)の対辺に配置されている第1画像出力電極群81(E−VO1)が、第2画像出力電極群82(電極パッド群)に隣接して配置されてもよい。この場合、第1画像出力電極群81(E−VO1)の近傍において、第1画像出力電極群81(E−VO1)と支持基板21の上面21aに設けられた電極パターン26とがボンディングワイヤー25によって接続される。この電極パターン26は、第1画像出力端子群31(VO1)と同じ側の辺ではない位置に設けられている。従って、この電極パターン26と、第1画像出力端子群31(VO1)の裏面との間には、支持基板21(上面21a或いは内層の配線層)を通る配線パターンが設けられる。
【0042】
何れの形態を適用しても、同一の機能(類似の機能)を有する信号処理部は、共通の電源供給部から共通の動作電源を供給されるので、端子10を分割配置したことにより、半導体素子51の回路規模が増大することは抑制される。
【0043】
以上説明したように、半導体モジュール5は、複数の端子10を有する矩形状の1つのパッケージ2と、画像出力機能及び通信インターフェイス機能のいずれか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12と、を有する。上記の説明において、第1画像出力端子群31(VO1)及び第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)が、第1モジュール端子群11に相当する。また、上記の説明において、第2画像出力端子群32(VO2)及び第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)が、第2モジュール端子群12に相当する。上述したように、第1モジュール端子群11(31,33)は、モジュール第1辺2aの側に配置され、第2モジュール端子群12(32,34)は、モジュール第1辺2aの対辺であるモジュール第2辺2cの側に配置されている。
【0044】
尚、上記の説明においては、画像出力機能を有する端子群、及び通信インターフェイス機能を有する端子群の双方が、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12を有する態様を例示したが、何れか一方の機能を有する端子群を複数組有していればよい。つまり、画像出力機能を有する端子群として、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12を有している態様であっても良いし、通信インターフェイス機能を有する端子群として、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12を有している態様であっても良い。
【0045】
また、半導体モジュール5は、第1モジュール端子群11に対応する機能を実現する信号処理を行う第1信号処理部61と、第2モジュール端子群12に対応する機能を実現する信号処理を行う第2信号処理部62と、第1信号処理部61及び第2信号処理部62に共通の動作電源を供給する電源供給部63と、を有する。上記の説明において、第1画像出力処理部53(B−VO1)及び第1高速通信処理部55(B−FT1)が、第1信号処理部61に相当し、第2画像出力処理部54(B−VO2)及び第2高速通信処理部56(B−FT2)が、第2信号処理部62に相当する。また、画像出力電源部57(PW−VO)及び高速通信電源部58(PW−FT)が、電源供給部63に相当する。
【0046】
ところで、上記の説明においては、同一の(類似の)機能を有する端子群として、第1モジュール端子群11と、第2モジュール端子群12とを有する態様を例示した。しかし、端子群は2つに限らず、3以上設けられていてもよい。図6は、半導体モジュール5が、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12に加えて、第3モジュール端子群13を有する態様を例示している。第3モジュール端子群13は、画像出力機能又は通信インターフェイス機能の何れかの機能を有する端子群であって、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12と同じ機能(類似の機能)を有する端子群である。半導体モジュール5と接続される周辺機器と、半導体モジュール5との配置を考慮すると、第3モジュール端子群13は、モジュール第1辺2a及びモジュール第2辺2cとは異なるモジュール第3辺(“2b”或いは“2d”)の側に配置されていると好適である。矩形状の支持基板21の4辺の内の3辺に、同等の機能(類似の機能)を有する端子群が分配して配置されるので、半導体モジュール5に接続される周辺機器と、半導体モジュール5との配置の自由度が高くなる。また、半導体モジュール5と各周辺機器との配線効率も向上する。
【0047】
図6では、高速通信インターフェイス機能を有する第3モジュール端子群13として、第3高速通信インターフェイス(IF)端子群35(FT3)を有する態様を例示している。図6では、第3高速通信インターフェイス端子群35が、符号“2d”で示される辺の側に配置されており、当該辺“2d”がモジュール第3辺となる。当然ながら、第3高速通信インターフェイス端子群35(FT3)は、符号“2b”で示される辺の側に配置されていてもよい。この場合には、当該辺“2b”がモジュール第3辺となる。
【0048】
また、図4及び図6等を参照して上述した態様においては、第1モジュール端子群11がモジュール第1辺2aに沿って並んで配置され、第2モジュール端子群12がモジュール第2辺2cに沿って並んで配置されている態様を例示した。このように互いに対辺となる辺に沿って端子群が並んで配置されていると、半導体モジュール5を挟んで、接続先の装置が配置される場合に効率のよい配線が実現できる。しかし、第1モジュール端子群11は相対的にモジュール第1辺2aの側に配置されていれば良く、第2モジュール端子群12は相対的にモジュール第2辺2cの側に配置されていれば良い。このように配置であっても、配線効率の向上には効果がある。
【0049】
即ち、図7における第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)のように、モジュール第1辺2aに対して直交する方向に並び、モジュール第1辺2aとモジュール第2辺2cとの間の辺“2d”に沿って配置されていても、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)に対して相対的にモジュール第1辺2aの側に配置されていれば良い。同様に、図7における第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)のように、モジュール第2辺2cに対して直交する方向に並び、モジュール第2辺2cとモジュール第1辺2aとの間の辺“2d”に沿って配置されていても、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)に対して相対的にモジュール第2辺2cの側に配置されていれば良い。より好ましくは、図7に示すように、第1高速通信インターフェイス端子群33(FT1)の内の少なくとも一部の端子10がモジュール第1辺2aに沿って配置されていると良い。同様に、第2高速通信インターフェイス端子群34(FT2)の内の少なくとも一部の端子10がモジュール第2辺2cに沿って配置されていると良い。
【0050】
上述したように、半導体素子51は、半導体素子51に応じた端子配置を有しているが、その端子配置は支持基板21において変更することができる。つまり、主基板3に実装された場合に適した端子配置となるように、半導体モジュール5の端子10の配置を支持基板21において設定することができる。また、複数の半導体素子51を支持基板21の上で接続することによって、それらの半導体素子51の間でのみ接続される端子を、半導体モジュール5の端子10から削減することができる。端子10の総数が削減されることによって、より適切に端子10を配列することができる。図16は、図11に例示するマルチチップモジュール5Mのように、プロセッサ51bとメモリ51qとを備えている場合の、プロセッサ51b(半導体チップ)の端子配置と、マルチチップモジュール5Mの端子配置との関係を例示している。
【0051】
図16において、プロセッサ51bの各端子群(複数の素子端子)は以下に対応する。MEM1及びMEM2はメモリ51qと接続される端子群、VO1、VO2、VO3、VO4は、画像出力端子群、FT1、FT2、FT3、FT4は高速通信インターフェイス端子群、VIは画像入力端子群を示している。プロセッサ51bでは、4種類の画像出力端子群はチップの同じ側に配置されており、同様に4種類の高速通信インターフェイス端子群もチップの同じ側に配置されている。
【0052】
ここで、VO1、VO2、VO3、VO4、FT1、FT2、FT3、FT4は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群(複数の素子端子)である第1素子端子群及び第2素子端子群に対応する。具体的には、第1素子端子群及び第2素子端子群が画像出力機能を有する端子群である場合、第1素子端子群は、VO1、VO2、VO3、VO4の何れか1つから3つに対応し、第2素子端子群は、VO1、VO2、VO3、VO4の内、第1素子端子群に対応しない何れか1つ又は3つに対応する。同様に、第1素子端子群及び第2素子端子群が通信インターフェイス機能を有する端子群である場合、第1素子端子群は、FT1、FT2、FT3、FT4の何れか1つから3つに対応し、第2素子端子群は、FT1、FT2、FT3、FT4の内、第1素子端子群に対応しない何れか1つ又は3つに対応する。
【0053】
そして、第1素子端子群及び第2素子端子群は、パッケージの同一の辺の側に配置されている。具体的には、第1素子端子群及び第2素子端子群が画像出力機能を有する端子群である場合には、符号“50b”で示される辺の側に、画像出力機能を有する端子群VO1、VO2、VO3、VO4の全てが配置されている。また、第1素子端子群及び第2素子端子群が通信インターフェイス機能を有する端子群である場合には、符号“50d”で示される辺の側に、通信インターフェイス機能を有する端子群FT1、FT2、FT3、FT4の全てが配置されている。
【0054】
上述したように、半導体モジュール5は、少なくともプロセッサ51b(半導体チップ)が支持基板21に実装されたマルチチップモジュール5Mである。そして、マルチチップモジュール5Mでは、複数の素子端子の配置と複数の端子10(接続端子)の配置とが支持基板21において並び替えられている。図16では、少なくとも第1素子端子群(プロセッサ51bのVO1)が第1モジュール端子群(第1画像出力端子群31(VO1)、)に接続され、第2素子端子群(プロセッサ51bのVO2,VO3,VO4)が第2モジュール端子群(第2画像出力端子群32(32a,32b,32c)(VO2))に接続されるように並び替えられている形態を例示している。プロセッサ51bでは、画像出力機能を有する端子群VO1、VO2、VO3、VO4の全てが符号“50b”で示される辺の側に配置されているが、マルチチップモジュール5Mでは、VO1がモジュール第1辺2aの側に配置され、VO2、VO3、VO3がモジュール第1辺2aの対辺のモジュール第2辺2cの側に配置されている。尚、高速通信インターフェイス機能を有する端子群も、対辺の関係ではないが、半導体モジュールの異なる辺の側に分散して配置されている。
【0055】
このように、半導体モジュール5では、4種類の画像出力端子群はチップの異なる辺の側に分散して配置され、4種類の高速通信インターフェイス端子群も分散して配置されている。プロセッサ51bのMEM1及びMEM2は、半導体モジュール5の支持基板21上において、メモリ51qと接続されるので、MEM1及びMEM2は半導体モジュール5の端子群から除外することができる。従って、半導体モジュール5における端子配置の自由度が向上する。尚、図17は、図16の半導体モジュール5に対応する端子配置を模式的に示している。図17では、半導体モジュール5を上面(支持基板21の上面21a)の側から見た下面(支持基板21の下面21b)の透視図の形態で端子配置を例示している。
【0056】
図18から図21は、半導体装置1が搭載されるナビゲーションユニット70(画像表示ユニット)を示している。このナビゲーションユニット70は、前席用モニタ装置71を備えた、いわゆるディスプレイ一体型のユニットであり、例えば、車両のダッシュボードの中央(コンソール)に収容される。前席用モニタ装置71は、車両のダッシュボードに設置される第1表示装置に相当し、その表示面が車両の前後方向FRにおいて後方Rを向くように設置されている。つまり、ナビゲーションユニット70は、車室内において乗員よりも前方Fの側のダッシュボードの中央に収容され、乗員が前席用モニタ装置71を見ることができるように設置されている。ナビゲーションユニット70は、前席用モニタ装置71及びカードスロット701を有するディスプレイ部70a、及び、図21に示す半導体装置1を収容する本体部70bを備えている。ディスプレイ部70aと本体部70bとは、それぞれ異なる筐体を有して構成されており、金具等を用いて機械的に結合される。ディスプレイ部70aと本体部70bとは、電気的には後述するディスプレイ用コネクタ702を介して接続される。ナビゲーションユニット70がダッシュボードに設置された状態において、ディスプレイ部70aは本体部70bに対して、後方Rの側に位置するように配置されている。
【0057】
図19に示すように、本体部70bには、ディスプレイ部70aと半導体装置1とを接続するディスプレイ用コネクタ702が本体部70bから突出するように備えられている。さらに、本体部70bには、半導体装置1と他の装置とを電気的に接続するコネクタ群700も本体部70bから突出するように備えられている。他の装置とは、例えば、後席用モニタ装置72、車両のメーターパネルに設置されるサブディスプレイ、ダッシュボードに設置されてエアコンディショナーや外気温、オーディオ装置などの車載装置の動作情報を表示するセンターディスプレイ、後方カメラ76、携帯電話網を利用した車載通信装置などを含む。サブディスプレイ、センターディスプレイ、後席用モニタ装置72などは、第2表示装置に相当する。
【0058】
図21は、半導体モジュール5が搭載される主基板3を模式的に示している。図21において太い実線の矢印、及び太い破線の矢印は、半導体モジュール5から主基板3の基板端子群(301,302)への配線の方向を模式的に示している。概ね、これらの矢印に沿うように、主基板3の表層配線層30aに表層配線パターン(311,312)が形成される。
【0059】
図21に示すように、主基板3には、車両の前後方向FRにおいて後方Rの側に位置する基板第1辺3aの側、及び、車両の前後方向FRにおいて前方Fの側に位置する基板第2辺3cの側に、それぞれ端子が設けられている。つまり、主基板3は、前後方向FRに沿って互いに対辺である基板第1辺3a及び基板第2辺3cの側に端子群を有している。上述したように、ナビゲーションユニット70がダッシュボードに設置された状態において、ディスプレイ部70aは本体部70bに対して、後方Rの側に位置するように配置されている。従って、ディスプレイ部70aとの間での信号を伝送するためのディスプレイ用コネクタ702は、ナビゲーションユニット70がダッシュボードに設置された状態において後方Rの側に位置する基板第1辺3aの側に配置されている。基板第2辺3cの側には、コネクタ群700(703,704,706等)が配置されている。ディスプレイ用コネクタ702は、第1基板端子群301に相当し、画像出力信号、PCIeやUSB等の通信インターフェイス信号を前席用モニタ装置71へ伝達する。半導体モジュール5には、主基板3に実装された状態で、主基板3の基板第1辺3aの側(ディスプレイ用コネクタ702の側)に、前席用モニタ装置71への画像出力(A1)、PCIeやUSB等の通信インターフェイス(A2,A3)に対応する端子が設けられている。
【0060】
また、基板第1辺3aとは異なる辺の側、本形態では対辺である基板第2辺3cの側(コネクタ群700の側)に、メータディスプレイやセンターディスプレイ、後席用モニタ装置72などへの画像出力(C1,C2)、LVDS規格に準拠した通信インターフェイス(C4)に対応する端子群が設けられている。これらの端子群は、コネクタ(703,704,706)を介して、上述したように、ナビゲーションユニット70とは別の装置と接続される。コネクタ群700は、第2基板端子群302に相当する。尚、基板第1辺3aに対して基板第2辺3cの側において、基板第3辺3bに沿って、携帯電話通信のためのLTEモジュールとのインターフェイス(C5)に対応する端子群が設けられている。
【0061】
上述したように、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12は、画像出力機能を有するモジュール端子群である。第1基板端子群301及び第2基板端子群302は、画像表示装置に接続される基板端子群である。主基板3は、前席用モニタ装置71(第1表示装置)を備えたナビゲーションユニット70(画像表示ユニット)に備えられている。第1基板端子群301は、ナビゲーションユニット70(画像表示ユニット)内において、前席用モニタ装置71(第1表示装置)と接続されている。第2基板端子群302は、ナビゲーションユニット70(画像表示ユニット)に設けられたコネクタ群700(外部出力端子)に接続される。第2基板端子群302は、ナビゲーションユニット70(画像表示ユニット)とは独立して設けられた画像表示装置(メータディスプレイ、センターディスプレイ、後席用モニタ装置72などの第2表示装置)とコネクタ群700(外部出力端子)を介して接続される。
【0062】
図22から図25は、半導体装置1が搭載されるマルチメディアユニット80(画像表示ユニット)を示している。このマルチメディアユニット80は、例えば、車両のシートの下部やトランクルーム(カーゴルーム)の下部に収容される。マルチメディアユニット80は、ナビゲーション部810と、オーディオ部820とを備えている。ナビゲーション部810には、図25に示す半導体装置1が収容されている。ナビゲーション部810には、図24に示すように、コネクタ群800が備えられている。
【0063】
ナビゲーション部810の半導体装置1と、オーディオ部820とは、接続コネクタ802によって接続される。図23に示すようにオーディオ部820の側の接続コネクタ802を符号“802b”で示し、図25に示すように、ナビゲーション部810(半導体装置1)の側の接続コネクタ802を符号“802a”で示している。オーディオ部820には、図24に示すように、ディスプレイ用コネクタ801a(801b,801cも含む)が備えられている。ディスプレイ用コネクタ801aは、前席用モニタ装置71への画像出力信号を伝達し、コネクタ801b及び801cは、PCIeやUSB等の通信インターフェイス信号を前席用モニタ装置71へ伝達する。
【0064】
図21と同様に、図25は、半導体モジュール5が搭載される主基板3を模式的に示している。図25においても、太い実線の矢印、及び太い破線の矢印は、半導体モジュール5から主基板3の基板端子群(301,302)への配線の方向を模式的に示している。概ね、これらの矢印に沿うように、主基板3の表層配線層30aに表層配線パターン(311,312)が形成される。
【0065】
図25に示すように、半導体モジュール5には、主基板3に実装された状態で、主基板3の基板第1辺3aの側(接続コネクタ802の側)に、前席用モニタ装置71への画像出力(A1)、PCIeやUSB等の通信インターフェイス(A2,A3,A4)に対応する端子が設けられている。本実施形態では、これらの信号は、接続コネクタ802を介してオーディオ部820に収容された副基板821(別基板)に伝達され、副基板821に実装されたディスプレイ用コネクタ801a(及び801b,801c)を介して、前席用モニタ装置71へ伝達される。接続コネクタ802の内、主基板3におけるコネクタ“802a”は、第1基板端子群301に相当する。
【0066】
また、基板第1辺3aとは異なる辺の側、本形態では対辺である基板第2辺3cの側(コネクタ群800の側)に、メータディスプレイやセンターディスプレイなどへの画像出力(C1,C2,C3)、LVDS規格に準拠した通信インターフェイス(C4)に対応する端子群が設けられている。これらの端子群は、コネクタ(803,804,805,806)を介して、マルチメディアユニット80とは別の装置と接続される。コネクタ群800は、第2基板端子群302に相当する。また、基板第2辺3cの側には、主基板3に実装された携帯電話通信のためのLTEモジュールとのインターフェイス(C5)に対応する端子群も設けられている。
【0067】
上述したように、第1モジュール端子群11及び第2モジュール端子群12は、画像出力機能を有するモジュール端子群である。第1基板端子群301及び第2基板端子群302は、画像表示装置に接続される基板端子群である。主基板3は、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)に備えられる。第1基板端子群301及び第2基板端子群302の何れか一方(上記例では第1基板端子群301)は、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)に設けられたディスプレイ用コネクタ(第1外部出力端子:801a,801b,801c)を介して、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)とは独立して設けられた前席用モニタ装置71(第1表示装置)と接続される。第1基板端子群301及び第2基板端子群302の何れか他方(上記例では第2基板端子群302)は、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)に設けられたコネクタ群800(第2外部出力端子)を介して、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)及び前席用モニタ装置71(第1表示装置)の双方と独立して設けられた画像表示装置(メータディスプレイ、センターディスプレイ、後席用モニタ装置72などの第2表示装置)と接続される。マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)は、主基板3とは別の基板(副基板821)を少なくとも1つ備える。第1基板端子群301及び第2基板端子群302の何れか一方(上記例では第1基板端子群301)は、当該別の基板(副基板821)を介して画像表示装置(上記例では前席用モニタ装置71(第1表示装置))に接続される。
【0068】
尚、図22から図25に例示した形態とは異なり、第1基板端子群301及び第2基板端子群302の何れか一方(第1基板端子群301)が、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)に設けられたコネクタ群800(第2外部出力端子)を介して、前席用モニタ装置71(第1表示装置)と接続されてもよい。この場合、第1基板端子群301及び第2基板端子群302の何れか他方(第2基板端子群302)は、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)に設けられたディスプレイ用コネクタ801a,801b,801c(第1外部出力端子)を介して、マルチメディアユニット80(画像表示ユニット)及び前席用モニタ装置71(第1表示装置)の双方と独立して設けられた画像表示装置(メータディスプレイ、センターディスプレイ、後席用モニタ装置72などの第2表示装置)と接続されてもよい。
【0069】
〔実施形態の概要〕
以下、上記において説明した半導体装置(1)及び半導体モジュール(5)の概要について簡単に説明する。
【0070】
1つの態様として、半導体装置(1)は、
少なくとも1つの半導体素子(51)を上面(21a)に支持固定する矩形板状の支持基板(21)、及び、前記支持基板(21)の下面(21b)に沿って平面配置されて前記半導体素子(51)と電気的に接続される複数の接続端子(10)を備えた半導体モジュール(5)と、
複数層の配線層(30a,30b,30c,30z)を有し、前記半導体モジュール(5)が複数の前記接続端子(10)を介して表面実装される主基板(3)と、を備え、
複数の前記接続端子(10)は、前記支持基板(21)の各辺に沿って複数列の矩形環状に配列されると共に、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群(11)及び第2モジュール端子群(12)とを含み、
前記第1モジュール端子群(11)は、前記支持基板(21)の1つの辺であるモジュール第1辺(2a)の側に配置され、
前記第2モジュール端子群(12)は、前記モジュール第1辺(2a)の対辺であるモジュール第2辺(2c)の側に配置され、
前記主基板(3)は、画像表示装置(71,72)及び通信装置(73,74)の何れか一方と接続される第1基板端子群(301)及び第2基板端子群(302)を備え、
前記第1基板端子群(301)は、前記主基板(3)の1つの辺である基板第1辺(3a)の側に配置され、
前記第2基板端子群(302)は、前記基板第1辺(3a)の対辺である基板第2辺(3c)の側に配置され、
前記半導体モジュール(5)は、前記モジュール第1辺(2a)が前記モジュール第2辺(2c)よりも前記基板第1辺(3a)に近い側となり、前記モジュール第2辺(2c)が前記モジュール第1辺(2a)よりも前記基板第2辺(3c)に近い側となるように、前記主基板(3)の表層配線層(30a)に表面実装され、
前記第1モジュール端子群(11)と前記第1基板端子群(301)とが、前記表層配線層(30a)に形成された第1表層配線パターン(311)により接続されると共に、前記第2モジュール端子群(12)と前記第2基板端子群(302)とが、前記表層配線層(30a)に形成された第2表層配線パターン(312)により接続される。
【0071】
また、1つの態様として、少なくとも1つの半導体素子を上面に支持固定する矩形板状の支持基板、及び、前記支持基板の下面に沿って平面配置されて前記半導体素子と電気的に接続される複数の接続端子を備えた半導体モジュール(5)は、前記接続端子(10)が、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1モジュール端子群(11)及び第2モジュール端子群(12)と、を含み、前記第1モジュール端子群(11)が、前記支持基板(21)の1つの辺であるモジュール第1辺(2a)の側に配置され、前記第2モジュール端子群(12)が、前記モジュール第1辺(2a)の対辺であるモジュール第2辺(2c)の側に配置されている。
【0072】
この構成によれば、半導体モジュール(5)において複数種の画像出力機能を有する端子群(或いは、複数種の通信インターフェイス機能を有する端子群)が、当該半導体モジュール(5)が搭載される主基板(3)において各機能に対応する回路(コネクタ等の端子も含む)が配置される位置に応じて、配置されている。このため、主基板(3)に半導体モジュール(5)を搭載する際に、表層配線層(30a)に形成される配線パターン(第1表層配線パターン(311)、第2表層配線パターン(312))を用いて結線を行うことができる。その結果、主基板(3)の内層に形成される配線パターンの数を少なく抑えることができるので、主基板(3)の層数が増加することを抑制することができる。尚、半導体モジュール(5)の単体においても、実装先の回路基板を想定した端子配置とすることで、当該回路基板への実装効率を向上させることができる。このように、上記構成によれば、使用環境に適応した入出力端子が配置された半導体モジュールを搭載した半導体装置やそのような半導体モジュールを提供することができる。
【0073】
また、1つの態様として、前記半導体素子(51)は、少なくとも1つの半導体ダイがパッケージに封入された半導体チップ(51b)であり、前記半導体チップ(51b)は、前記支持基板(21)と電気的に接続される複数の素子端子を有し、複数の前記素子端子は、画像出力機能及び通信インターフェイス機能の何れか一方の機能を有する端子群である第1素子端子群(VO1(FT1))及び第2素子端子群(VO2(FT2))とを含み、前記第1素子端子群(VO1(FT1))及び前記第2素子端子群(VO2(FT2))は、前記パッケージの同一の辺(50b(50d))の側に配置され、前記半導体モジュール(5)は、少なくとも前記半導体チップ(51b)が前記支持基板(21)に実装され、少なくとも前記第1素子端子群(VO1(FT1))が前記第1モジュール端子群(31(33))に接続され、前記第2素子端子群(VO2(FT2))が前記第2モジュール端子群(32(34))に接続されるように、複数の前記素子端子の配置と複数の前記接続端子(10)の配置とが前記支持基板(21)において並び替えられているマルチチップモジュール(5M)であると好適である。
【0074】
支持基板(21)上において、半導体チップ(51M)の端子配置を入れ替えて適切な端子配置の半導体モジュール(5)を実現することができる。
【0075】
1つの好適な態様として、前記第1モジュール端子群(11)及び前記第2モジュール端子群(12)は、画像出力機能を有するモジュール端子群であり、前記第1基板端子群(301)及び前記第2基板端子群(302)は、前記画像表示装置に接続される基板端子群であり、前記主基板(3)は、前記画像表示装置としての第1表示装置(71)を備えた画像表示ユニット(70)に備えられ、前記第1基板端子群(301)は、前記画像表示ユニット(70)内において、前記第1表示装置(71)と接続され、前記第2基板端子群(302)は、前記画像表示ユニット(70)に設けられた外部出力端子(700)に接続され、前記画像表示ユニット(70)とは独立して設けられた前記画像表示装置である第2表示装置と前記外部出力端子(700)を介して接続される。
【0076】
この構成によれば、例えば車両において、ダッシュボードの中央(コンソール)に収容されるようなディスプレイ一体型の画像表示ユニット(70)を適切に構築することができる。
【0077】
1つの好適な態様として、前記第1モジュール端子群(11)及び前記第2モジュール端子群(12)は、画像出力機能を有するモジュール端子群であり、前記第1基板端子群(301)及び前記第2基板端子群(302)は、前記画像表示装置に接続される基板端子群であり、前記主基板(3)は、画像表示ユニット(80)に備えられ、前記第1基板端子群(301)及び前記第2基板端子群(302)の何れか一方は、前記画像表示ユニット(80)に設けられた第1外部出力端子(801)を介して、前記画像表示ユニット(80)とは独立して設けられた前記画像表示装置である第1表示装置(71)と接続され、前記第1基板端子群(301)及び前記第2基板端子群(302)の何れか他方は、前記画像表示ユニット(80)に設けられた第2外部出力端子(800)を介して、前記画像表示ユニット(80)及び前記第1表示装置(71)とは独立して設けられた前記画像表示装置である第2表示装置と接続され、前記画像表示ユニット(80)は、前記主基板(3)とは別の基板(821)を少なくとも1つ備え、前記第1基板端子群(301)及び前記第2基板端子群(302)の何れか一方は、当該別の基板(821)を介して前記画像表示装置に接続される。
【0078】
この構成によれば、例えば車両において、ディスプレイ分離型の画像表示ユニット(80)を適切に構築することができる。
【0079】
ここで、前記第1表示装置(71)は、車両のダッシュボードに設置されるディスプレイであり、前記第2表示装置は、前記車両のメーターパネルに設置されるサブディスプレイ、又は、前記ダッシュボードに設置されて車載装置の動作情報を表示するセンターディスプレイであると好適である。
【0080】
この構成によれば、例えば車両において、1つの画像表示ユニット(70,80)を複数の表示装置に適切に接続して、効率的に画像表示システムを構築することができる。
【0081】
また、1つの態様として、前記半導体モジュール(5)が、画像出力機能又は通信インターフェイス機能の何れかの機能を有する端子群であって、前記第1モジュール端子群(11)及び前記第2モジュール端子群(12)と同じ機能を有する端子群である第3モジュール端子群(13)を更に備え、前記第3モジュール端子群(13)が、前記支持基板(21)における前記第1辺(2a)及び前記第2辺(2c)とは異なるモジュール第3辺(2d)の側に配置されていると好適である。
【0082】
この構成によれば、矩形状の支持基板(21)の4辺の内の3辺に、同等の機能(類似の機能)を有する端子群が分配して配置されるので、半導体モジュール(5)に接続される周辺機器と、半導体モジュール(5)との配置の自由度が高くなる。また、半導体モジュール(5)と各周辺機器との配線効率も向上する。
【符号の説明】
【0083】
1 :半導体装置
2a :モジュール第1辺
2c :モジュール第2辺
2b,2d:モジュール第3辺
3 :主基板
3a :基板第1辺
3c :基板第2辺
5 :半導体モジュール
5M :マルチチップモジュール
10 :端子(接続端子)
11 :第1モジュール端子群
12 :第2モジュール端子群
13 :第3モジュール端子群
21 :支持基板
21a :上面
21b :下面
30a :表層配線層
31 :第1画像出力端子群(第1モジュール端子群)
32 :第2画像出力端子群(第2モジュール端子群)
33 :第1高速通信インターフェイス端子群(第1モジュール端子群)
34 :第2高速通信インターフェイス端子群(第2モジュール端子群)
35 :第3高速通信インターフェイス端子群(第3モジュール端子群)
51 :半導体素子
70 :ナビゲーションユニット(画像表示ユニット)
71 :前席用モニタ装置(画像表示装置、第1表示装置)
80 :マルチメディアユニット(画像表示ユニット)
301 :第1基板端子群
302 :第2基板端子群
311 :第1表層配線パターン
312 :第2表層配線パターン
821 :副基板
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