特許第6443566号(P6443566)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000003
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000004
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000005
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000006
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000007
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000008
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000009
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000010
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000011
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000012
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000013
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000014
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000015
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000016
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000017
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000018
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000019
  • 特許6443566-シグナリング方法 図000020
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443566
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】シグナリング方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20181217BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20181217BHJP
【FI】
   H04W72/04 111
   H04W72/12
【請求項の数】8
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2017-558763(P2017-558763)
(86)(22)【出願日】2015年11月16日
(65)【公表番号】特表2018-519721(P2018-519721A)
(43)【公表日】2018年7月19日
(86)【国際出願番号】JP2015083514
(87)【国際公開番号】WO2016189766
(87)【国際公開日】20161201
【審査請求日】2017年11月9日
(31)【優先権主張番号】2015901985
(32)【優先日】2015年5月28日
(33)【優先権主張国】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ノエン フォン
(72)【発明者】
【氏名】ウィジェシンハ プシュピカ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 NTT DOCOMO, INC.,Necessary enhancements to enable LTE CA of up to 32CCs for DL and UL,3GPP TSG-RAN WG1#80 R1-150593,フランス,3GPP,2015年 2月19日,Sections 2,3, Figures 1,2
【文献】 NEC,Discussion on DL control signaling enhancements,3GPP TSG-RAN WG1#80 R1-150293,フランス,3GPP,2015年 2月18日,Sections 2.1,2.2
【文献】 Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Remaining aspect PUCCH on SCell for CA enhancement,3GPP TSG-RAN WG1#80b R1-151321,フランス,3GPP,2015年 4月11日,Section 2.2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アドバンスト無線通信システムにおいて使用される制御シグナリング方法であって、前記無線通信システムは、
エボルブドノードB(eNB:Evolved NodeB)と、
少なくとも1つのアドバンストユーザ装置(UE:user equipment)と、を含み、
前記無線通信システムは、単一のアップリング(UL)CCのみを有し、最大32個のダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC又はセル)によるキャリアアグリゲーションを可能とし、前記eNBとUEとの間の制御シグナリングは、以下のCAモードにより動作可能であって、当該CAモードは、
前記制御シグナリング方法が、全てのCCがセルフスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、セルフスケジューリングモード、
前記制御シグナリング方法が、1もしくは複数のDL CCが、スケジューリングされるCCとする残りのCC上のUEにおけるDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、クロスキャリアスケジューリングモード、および
前記制御シグナリング方法が、前記UEがDL CCの1もしくは複数のグループにおいて前記クロスキャリアスケジューリングモードにより動作し、残りのDL CCにおいて前記セルフスケジューリングモードにより動作するように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、ハイブリッドCAモード、
であ
前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することは、アドバンストサービシングセル(servicing-cell)またはCCを識別するための5ビットの無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)パラメータを送信することを含み、
前記5ビットのRRCパラメータは、4つのアドバンストサービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)に分割され、サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)の各々は、最大8個のCCを有し、レガシーサービスセルインデックス(service-cell-index)として識別され、
セルフスケジューリングモードにおいて、前記シグナリング方法は、RRC接続を介して、前記eNBによりUEに、
クロスキャリアスケジューリングを無効にし、
サービングセルインデックスグループ、セルフスケジューリングセルおよびサービングセルインデックスを設定し、
4以上のPUCCHリソースインデックスのセットを設定し、
設定されるセルフスケジューリングセル上にUSSを設定する、
CA設定メッセージを送信することをさらに含む、シグナリング方法。
【請求項2】
アドバンスト無線通信システムにおいて使用される制御シグナリング方法であって、前記無線通信システムは、
エボルブドノードB(eNB:Evolved NodeB)と、
少なくとも1つのアドバンストユーザ装置(UE:user equipment)と、を含み、
前記無線通信システムは、単一のアップリング(UL)CCのみを有し、最大32個のダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC又はセル)によるキャリアアグリゲーションを可能とし、前記eNBとUEとの間の制御シグナリングは、以下のCAモードにより動作可能であって、当該CAモードは、
前記制御シグナリング方法が、全てのCCがセルフスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、セルフスケジューリングモード、
前記制御シグナリング方法が、1もしくは複数のDL CCが、スケジューリングされるCCとする残りのCC上のUEにおけるDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、クロスキャリアスケジューリングモード、および
前記制御シグナリング方法が、前記UEがDL CCの1もしくは複数のグループにおいて前記クロスキャリアスケジューリングモードにより動作し、残りのDL CCにおいて前記セルフスケジューリングモードにより動作するように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、ハイブリッドCAモード、
であり
前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することは、アドバンストサービシングセル(servicing-cell)またはCCを識別するための5ビットの無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)パラメータを送信することを含み、
前記5ビットのRRCパラメータは、4つのアドバンストサービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)に分割され、サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)の各々は、最大8個のCCを有し、レガシーサービスセルインデックス(service-cell-index)として識別され、
クロスキャリアスケジューリングモードにおいて、前記シグナリング方法は、RRC接続を介して、前記eNBによりUEに、
クロスキャリアスケジューリングを有効にし、
サービングセルインデックスグループ、スケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされるセルを設定し、
4以上のPUCCHリソースインデックスのセットを設定し、
クロススケジューリンググループ内のDL CCのためのUSSが他のクロススケジューリングされるグループのDL CCのためのUSSと重複してはならないとする制約の下で、前記設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定する、
CA設定メッセージを送信することを含む、シグナリング方法。
【請求項3】
アドバンスト無線通信システムにおいて使用される制御シグナリング方法であって、前記無線通信システムは、
エボルブドノードB(eNB:Evolved NodeB)と、
少なくとも1つのアドバンストユーザ装置(UE:user equipment)と、を含み、
前記無線通信システムは、単一のアップリング(UL)CCのみを有し、最大32個のダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CC又はセル)によるキャリアアグリゲーションを可能とし、前記eNBとUEとの間の制御シグナリングは、以下のCAモードにより動作可能であって、当該CAモードは、
前記制御シグナリング方法が、全てのCCがセルフスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、セルフスケジューリングモード、
前記制御シグナリング方法が、1もしくは複数のDL CCが、スケジューリングされるCCとする残りのCC上のUEにおけるDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定されるように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、クロスキャリアスケジューリングモード、および
前記制御シグナリング方法が、前記UEがDL CCの1もしくは複数のグループにおいて前記クロスキャリアスケジューリングモードにより動作し、残りのDL CCにおいて前記セルフスケジューリングモードにより動作するように、前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することを含む、ハイブリッドCAモード、
であり
前記eNBと前記UEとの間の制御シグナリングを実行することは、アドバンストサービシングセル(servicing-cell)またはCCを識別するための5ビットの無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)パラメータを送信することを含み、
前記5ビットのRRCパラメータは、4つのアドバンストサービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)に分割され、サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)の各々は、最大8個のCCを有し、レガシーサービスセルインデックス(service-cell-index)として識別され、
前記ハイブリッドCAモードにおいて、前記シグナリング方法は、RRC接続を介して、前記eNBによりUEに、
クロスキャリアスケジューリングおよびセルフスケジューリングを有効にし、
サービングセルインデックスグループとスケジューリングセルと関連するスケジューリングされるセルとセルフスケジューリングセルとを設定し、
4以上のPUCCHリソースインデックスのセットを設定し、
クロススケジューリンググループ内のDL CCのためのUSSが他のクロススケジューリングされるグループのDL CCのためのUSSと重複してはならないとする制約の下で前記設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定し、
前記設定されるセルフスケジューリングセル上にUSSを設定する、
CA設定メッセージを送信することをさらに含む、シグナリング方法。
【請求項4】
前記5ビットのRRCパラメータにおいて、前記5ビット列の2つの最上位ビットまたは2つの最下位ビットのいずれかが、グループインデックスを識別するために使用され、残り3ビットがグループ内のレガシーサービングセルインデックスを識別するために使用される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシグナリング方法。
【請求項5】
サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)の全てのCCがセルフスケジューリングCCとして設定される場合、当該サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)はセルフスケジューリンググループであり、各セルフスケジューリングCCは、スケジューリングされる物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)送信の前記CCのデータ領域における受信のためのスケジューリング情報を提供する、前記CCの制御領域内のUE固有サーチスペース(USS:UE Specific Search Space)を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシグナリング方法。
【請求項6】
サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)の最大で1つのCCが、当該グループの前記DL CC自体および他のDL CCにおいてスケジューリングされるPDSCHの受信のためのスケジューリング情報を提供するクロスキャリアスケジューリングCCとして設定される場合、前記サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)はクロススケジューリンググループである、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシグナリング方法。
【請求項7】
1つの前記クロスキャリアスケジューリングCCは、他のグループのDL CCにおいてスケジューリングされるPDSCHの受信のためのスケジューリング情報を提供する、請求項に記載のシグナリング方法。
【請求項8】
サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)がスケジューリングCCを有さず、当該グループの1もしくは複数のCCが他のグループのスケジューリングCCによってクロススケジューリングされる場合、前記サービシングセルインデックスグループ(servicing-cell-index group)は、クロススケジューリングされるグループである、請求項のいずれか1項に記載のシグナリング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にアドバンスト無線通信ネットワーク(advanced wireless communication networks)における制御シグナリングに関する。具体的には、本発明は、ダウンリンクデータに関するUEフィードバックは単一のアップリンクコンポーネントキャリア上で送信されるが、最大32個の同時ダウンリンクコンポーネントキャリア上でダウンリンクデータ送信を行うための、セルフスケジューリングキャリアアグリゲーション(self-scheduling carrier aggregation)、クロスキャリアスケジューリングキャリアアグリゲーション(cross-carrier scheduling carrier aggregation)およびハイブリッドスケジューリングキャリアアグリゲーション(hybrid-scheduling carrier aggregation)を実現する(または少なくとも支援する(assist in))ための制御シグナリングおよび動作手順を強化することに関連する。
【背景技術】
【0002】
以下の略語は本明細書において使用される。
【表1】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)無線システムは、低コストで、より高いデータレートおよび低遅延により、サービスの強化を目指している。LTE無線システムの最初のリリース(すなわち、LTEリリース8)は、アップリンク(リバースリンク)およびダウンリンク(フォワードリンク)において、最大20MHzの柔軟な帯域幅をサポートする。20MHzより大きく、100MHzまでの帯域幅をサポートする後のリリース10は、ITU IMT−Advancedの要件を満たすために、キャリアアグリゲーション(CA:carrier aggregation)の概念を利用して標準化された。IMT−Advancedは、”International Mobile Telecommunications-Advanced”の略で、4G携帯電話およびインターネットアクセスサービスとして市場に出すために国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)により発行された要件である。
【0004】
CAに関して、図1に示すように、20MHzよりも大きく、最大100MHzの合計帯域幅を達成するために、リリース10以降のUEは、最大5つのコンポーネントキャリア(CC)を統合する(aggregate)ことを可能とする。下位互換性(バックワードコンパチビリティ:Backward compatibility)は、レガシーUEが各CCを別個のリリース8キャリアとして観測するように、リリース8の構造で1つのコンポーネントキャリア(CC)の最大帯域幅を20MHzに制限することによって達成される。
【0005】
リリース10 CAでは、統合された(aggregated)CCの数と各CCの帯域幅とは、アップリンク(UL)とダウンリンク(DL)とが対称または非対称構成を提供するために異なる場合があり得る。典型的には、非対称構成では、DL CCの数は、UL CCの数よりも多い。CA対応UEは、初期ランダムアクセスを行うプライマリコンポーネントキャリア(PCCまたはPCell)と呼ばれる、1つのUL/DL CCペアで最初に設定される。UEケーパビリティ(能力)およびネットワーク要件に応じて、ネットワークは、セカンダリコンポーネントキャリア(SCCまたはSCell)と呼ばれる、追加のCCを設定してもよい。リリース12までは、CA対応UEによりサポートされるSCellの最大数は4であり、PCellを含めると合計5つのCCが与えられる。
【0006】
さらに、LTEでは、ハイブリッドオートマチックリピートリクエスト(HARQ:hybrid automatic repeat request)メカニズムが、アップリンクおよびダウンリンクの両方に採用されている。UEへのスケジューリングされるダウンリンク送信について、UEは、データパケットの受信および復号を試みて、復号が成功したのか(ACK)または失敗したのか(NACK)または検出出来なかったのかを示す応答(acknowledgement)(つまり、肯定:ACK、否定:NACKまたはDTX)をeNodeBにフィードバックする。eNodeBにおいて、以前に(既に)送信されたパケットに対応するNACKを受信すると、eNodeBは、復号されていない/誤った/検出されていないデータパケットを再送信してもよい。UEにおいて、受信したダウンリンクデータパケットに対する応答の送信は、アップリンク制御情報(UCI:uplink control information)/レイヤ1およびレイヤ2(L1/L2)制御情報の一部として行われ、それらは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)上で送信されるか、または(ULがサブフレームにおいて許可されている場合は)物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)上でアップリンクデータ送信に多重化される。リリース12 CAまでは、PUCCH送信は、プライマリアップリンクCCにおいてのみサポートされている。これは、DL−CA(のみ)を可能とするが、UL−CAを可能としない、特定のUEカテゴリが存在することを意味する。すなわち、複数の受信機(RX)を有するが、単一の送信機(TX)のみを有するUEが存在することを意味する。LTEリリース10によれば、最大5つのDL CCに対するHARQ−ACK送信は、PUCCHフォーマット3を使用してPCell上の1つのPUCCHにおいて行われる。
【0007】
LTE Rel’10によれば、UEがCAを有効にしてPUCCHフォーマット3を使用するように設定されている場合、UEは、RRCシグナリングを介して、4つのPUCCHフォーマット3リソースがさらに設定される。DLサブフレームごとに、eNBは、アップリンク制御情報(UCI:uplink control information)を運ぶ(搬送する)関連するPUCCHおよび関連する送信電力をマッピングするために、(4つの設定されたPUCCHフォーマット3リソースのうち)どのリソースが選択されるべきかをUEに動的に通知する。eNBは、PUCCH電力制御コマンドを動的に通知するために、PCellのDCIにおける送信電力制御(TPC:Transmit Power Control)領域の2ビットを使用し、(UEが全てのSCellのDCIのTPCコマンドが同一であるとみなすと)選択されるPUCCHリソースインデックスを動的に通知するために、SCellのDCIにおけるTPC領域の2ビットを使用する。このように、スケジューラは、RRCを介して複数のUEに設定される同一PUCCHリソースを割り当てる一方で、それらUE間のPUCCH衝突を、サブフレームごとに異なるリソースに動的に割り当てることによって回避する柔軟性を有する。
【0008】
さらに、LTEでは、(ダウンリンクアサインメント/アップリンクグラント(downlink assignments/uplink grants)の形式において)CCのスケジューリングは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)上で送信されるダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を用いて行われる。LTEリリース8では、UEは、1つのDL CCおよび1つのUL CCのみで動作するため、DLアサインメント/ULグラントおよび対応するDL/UL CCの間には明確な関連性が存在する。リリース10におけるCAの導入において、複数のCCおよびそれらの関連付けを処理するためにスケジューリングの2つのモードが導入された。図2に示すセルフスケジューリングとして知られている第1の動作モードは、リリース8の概念の直接的な拡張であり、CC上で送信されるDCIに含まれるDLアサインメント/ULグラントは、DL CC自体または関連するUL CCのいずれかに対して有効である。クロスキャリアスケジューリングとして知られている第2の動作モードは、キャリアインジケータ領域(CIF:carrier indicator field)を有するDLアサインメントが、そのCIFによって指示されるDL CCに対して有効であり、CIFを有するULグラントが、そのCIFによって指示されるUL CCに対して有効であるように、CIFを有するDCIを補強する。このようにして、図3に示すように、1つのCCが他の1つのCCのみによりスケジューリングされ、PCCはクロスキャリアスケジューリングされないという制約の下で、1つのキャリアのDCIを運ぶPDCCHは、同一のDLキャリア/関連するULキャリアおよび1もしくは複数の他のDLキャリア/それらに関連するULキャリアのPDSCH/PUSCHをスケジューリングすることができる。
【0009】
さらに、Rel’10 LTEクロスキャリアスケジューリングにおいて、1つのCCが、1もしくは複数の他のCCをスケジューリングする場合、スケジューリングされるCCの各々は、スケジューリングCCの制御領域(PDCCH)にそれ自体のUE固有サーチスペースを有する。図3に示すように、これらのUE固有サーチスペースは、スケジューリングセルのPDCCH容量に応じて互いに重なり合ってもよい。スケジューリングCCの制御領域内の各サーチスペースの位置は、スケジューリングされるCCの”servecellindex”と同一のCIF値の関数として導出される(非特許文献1参照)。
【0010】
現在、3GPPは、今後のリリース13のダウンリンクにおいて、最大32個のコンポーネントキャリアによるアグリゲーションをサポートするために、拡張キャリアアグリゲーション(eCA:enhanced carrier aggregation)の標準化に向けて取り組んでいる。これの1つの識別された要件は、1つのUL CCのみを有し、32個のDL CCを統合するための標準化されたサポートを提供することである。これは、最大32個のCC(32RX)によるDL CA能力を有するが、UL CA能力を有しない(1TX)UEカテゴリのためのものである(非特許文献2参照)。この要件を満たすために、UEは、プライマリULキャリアコンポーネントにおけるPUCCHまたはPUSCH上で最大32個のCCのHARQ−ACKを同時に報告することを可能にすべきである。明らかに、リリース10の標準化されたPUCCHフォーマット3の容量は、最大5つのCCのHARQ−ACKフィードバックに対してのみ十分であり、したがって、UEごとに複数のPUCCHリソースまたはPRBペアに及ぶより大きなペイロードサイズを有する新たなPUCCHフォーマットを送信/マッピングするためのメカニズムが必要とされる。さらに、Rel’10 LTEにおいて、クロスキャリアスケジューリングは、スケジューリングされるSCellを識別するためにDCIフォーマットに含まれる3ビットCIFを使用することにより可能となる。技術的に、3ビットCIFは、最大8個のCCを示すことが可能であり、これはRel’10 CAの最大5個のCCに対しては十分である。しかし、3ビットCIFは、完全な柔軟性(full flexibility)を備えたリリース13における最大32個のCCのキャリアアグリゲーションに対するクロスキャリアスケジューリングをサポートするためには不十分であり、少なくとも5ビットが必要である。しかしながら、CIFを5ビットに拡張することは、増加するDCIオーバヘッドおよび仕様の再修正のため好ましくない。
【0011】
したがって、効率的なPUCCHリソース割り当て/衝突処理をサポートする方法、およびUEあたり最大32個のCC上で柔軟なスケジューリングを強化するためのメカニズムが必要であると考えられる。これは、従前のLTEのリリースとの完全な下位互換性を達成しつつ、例えば、上位レイヤシグナリングの強化および動作手順の強化を通して最小のリワークの導入により達成されることが好ましい。
【0012】
本明細書中の任意の以前のまたは既存の装置、製品、システム、方法、手順、プロトコル、メカニズム、実行、刊行物(本明細書に参照する参考文献および標準リリースを含む)または任意の他の情報、または任意の問題または課題を単に参照することは、個別にまたは任意の組み合わせにかかわらず、これらの事柄のいずれかが、当業者の共通の一般知識の一部を形成するか、またはそれらが先行技術として許容されるという了承または自認を構成するものではない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】TS 36.213
【非特許文献2】RAN1 chairman's notes, 3GPP TSG RAN WG1 Meeting #80, Athens, Greece, 9th - 13th February 2015
【発明の概要】
【0014】
本発明の概要と題されたこのセクションは、本発明の導入の概要およびその特徴および態様のうちのいくつかを提供するのみである。本発明(またはその態様または実施形態)の様々な特徴、利点および動作、および様々な実装の詳細のより具体的な説明は、以下の実施形態の説明のセクションにおいて与えられる。
【0015】
1つの広い形態では、本発明は、アドバンスト無線通信システムにおいて使用するための制御シグナリング方法に関する。無線通信システムは、エボルブドノードB(eNB:Evolved NodeB)と、少なくとも1つのアドバンストユーザ装置(UE:user equipment)と、オプションとして少なくとも1つのレガシーユーザ装置(レガシーUE)とを含む。無線通信システムは、単一のアップリンク(UL)CCのみを有するが、最大32個のダウンリンク(DL)コンポーネントキャリア(CCまたはセル)によるキャリアアグリゲーション(CA)を可能とし、eNBとUEとの間の制御シグナリングは、以下のCAモードにおいて動作可能である:全てのCCがセルフスケジューリングCCとして設定されるように、制御シグナリング方法が、eNBとUEとの間の制御シグナリングを実行することを含むセルフスケジューリングモード;1もしくは複数のDL CCが、スケジューリングされるCCとする残りのCC上でUEにおけるDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定されるように、制御シグナリング方法がeNBとUEとの間の制御シグナリングを実行することを含むクロスキャリアスケジューリングモード;および、UEがDL CCのグループにおいてクロスキャリアスケジューリングモードで動作し、残りのDL CCにおいてセルフスケジューリングモードで動作するように設定されるように、制御シグナリング方法がeNBとUEとの間の制御シグナリングを実行することを含むハイブリッドCAモード。
【0016】
さらに説明すると、要約として、本発明は、概して、拡張無線キャリアアグリゲーション(eCA:enhanced Carrier Aggregation)をサポートする、eNBと、1もしくは複数のUEとにより(を利用して)実装されるアドバンスト無線通信システムおよび方法に関連し、単一の無線アクセスポイント(基地局−BS:base station)または複数の協調した無線アクセスポイント(BS)が、アドバンストユーザ装置(UE)へ最大32個のDLコンポーネントキャリア(CCまたはセル)上のキャリアアグリゲーション方式によるダウンリンク(DL)データ送信のために同時にスケジューリングされてもよく、設定されるDL CCに対するUEフィードバックは単一のUL CC上で送信される。DL CCのうち、全てのCCは、セルフスケジューリングCCとして設定されてもよい(つまり、セルフスケジューリングモード);または、1もしくは複数のCCが、それ自体のCC上の、および残りのスケジューリングされるCC上のDLデータ送信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定されてもよい(つまり、クロスキャリアスケジューリングモード);または、1もしくは複数のCCがそれ自体のCC上の、およびいくつかのスケジューリングされるCC上のDLデータ送信のためのスケジューリング情報を提供するスケジューリングCCとして設定され、残りのCCがセルフスケジューリングCCとしてさらに設定されてもよい(つまり、ハイブリッドCAモード)。
【0017】
32個の設定されるDL CCは、4つのグループにグループ化されてもよく、各グループは3ビット領域により順番に表される最大で8つのサービシングセルインデックスまたはCCを含む。2ビット領域は、グループインデックスを表すために使用される。セルフスケジューリングモードでは、UEはセルフスケジューリングCCで設定され、PCellを含むグループは、プライマリセルフスケジューリンググループとして識別されてもよく、その他はセカンダリセルフスケジューリンググループとして識別されてもよい。クロスキャリアスケジューリングCAモードでは、UEはスケジューリングCCおよびスケジューリングされるCCで設定され、スケジューリングCCを含むグループは、クロススケジューリンググループとして識別されてもよく、スケジューリングされるCCのみを含む他のグループは、クロススケジューリングされるグループとして識別されてもよい。ハイブリッドCAモードでは、クロススケジューリングまたはクロススケジューリングされるグループに、セルフスケジューリングCCとして設定される1もしくは複数のCCが存在してもよい。
【0018】
CA動作の前に、RRC接続(RRCコネクション)を介して、eNBは、UEにサービングセルインデックスおよびグループインデックス、セルフスケジューリングセルインデックスおよび/またはスケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされるセルインデックスを設定してもよい。Rel’10 CAと同様に、eNBは、UEに4つのPUCCHリソースインデックスのセットをさらに設定してもよい。
【0019】
セルフスケジューリングCA動作の間、eNBは、UEにPUCCHリソースインデックスオフセットを動的に通知するために、セカンダリセルフスケジューリンググループのDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを利用してもよく、それにより、eNBに、PUCCH送信の動的スケジューリングのための11個のPUCCHリソースインデックスのセットをさらに利用する機会を提供する。
【0020】
クロスキャリアスケジューリングCA動作の間、eNBは、8よりも大きく31までのインデックスによりスケジューリングされるセルを識別するために、クロススケジューリングされるグループのCC上のDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを利用してもよい。さらに、クロスキャリアスケジューリングCA動作の間、eNBは、1よりも多くのスケジューリングセルを有するようにUEを設定してもよく、同一のまたは異なる送信電力調整で1よりも多くのPUCCHを送信するために(4つの準静的に設定されたセット内の)1よりも多くのPUCCHリソースインデックスを選択することをUEに動的に通知してもよい。
【0021】
ハイブリッドCA動作の間、eNBは、クロススケジューリングおよび/または関連するクロススケジューリングされるグループ内に1もしくは複数のセルフスケジューリングセルを有するようにUEを設定してもよい。eNBは、固有PUCCHリソースインデックスオフセット(specific PUCCH resource index offset)をUEに動的に通知するために、セルフスケジューリングセル上のDCIのTPC領域の2つの未使用ビットをさらに利用してもよく、これにより、PUCCH送信を動的にスケジューリングするための(クロススケジューリンググループのための選択されるPUCCHリソースインデックスを参照して)最大16個のPUCCHリソースインデックスのセットをさらに利用する機会をeNBに与える。さらに、ハイブリッドCA動作の間、1もしくは複数のセルフスケジューリンググループが設定されている場合、eNBは、固有PUCCHリソースインデックスオフセットに加えて、使用される共通PUCCHリソースインデックスオフセット(common PUCCH resource index offset)をUEに動的に通知するために、設定されるセルフスケジューリンググループ内のDCIのTPC領域の2つの未使用ビットをさらに利用してもよい。
【0022】
上述した、または本明細書の他の箇所に記載された特徴のいずれかは、本発明の範囲内で本明細書に記載された任意の1もしくは複数の他の特徴と任意の組み合わせで組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の好ましい特徴、実施形態、利点および動作、ならびに様々な実装の詳細は、当業者が本発明を実施するのに十分な情報を提供する以下の実施形態のセクションから分かるであろう。実施の形態の説明は、いずれにしても、上記の発明の概要のセクションにおいて概説したように、本発明のスコープを限定するものと見なすべきではない。実施の形態の説明は、以下に示すように複数の図面を参照する。
【0024】
図1図1は、3GPP LTEリリース10におけるキャリアアグリゲーションを示す。
【0025】
図2図2は、Rel’10のセルフスケジューリングキャリアアグリゲーションを示す。
【0026】
図3図3は、Rel’10のクロスキャリアスケジューリングキャリアアグリゲーションを示す。
【0027】
図4A図4Aは、最大32個のCCによるDL−CAに対応しUL−CAに対応していない、アドバンスド無線通信システムを示している。
図4B図4Bは、最大32個のCCによるDL−CAに対応しUL−CAに対応していない、アドバンスド無線通信システムを示している。
図4C図4Cは、最大32個のCCによるDL−CAに対応しUL−CAに対応していない、アドバンスド無線通信システムを示している。
【0028】
図5図5は、インデックスサービシングキャリアコンポーネント(Indexing servicing carrier components)を示す。
【0029】
図6図6は、サービシングキャリアコンポーネントの例示的なグループを示す。
【0030】
図7図7は、CAグループの定義を示す。
【0031】
図8A図8Aは、セルフスケジューリング、クロスキャリアスケジューリングおよびハイブリッドスケジューリングCA動作のeNodeB手順を示す。
図8B図8Bは、セルフスケジューリング、クロスキャリアスケジューリングおよびハイブリッドスケジューリングCA動作のeNodeB手順を示す。
図8C図8Cは、セルフスケジューリング、クロスキャリアスケジューリングおよびハイブリッドスケジューリングCA動作のeNodeB手順を示す。
【0032】
図9図9は、セルフスケジューリングCA動作のUE手順を示す。
【0033】
図10図10は、セルフスケジューリングCA動作における動的PUCCHリソース割り当ての例を示す。
【0034】
図11図11は、クロスキャリアスケジューリングCA動作のUE手順を示す。
【0035】
図12図12は、クロスキャリアスケジューリングCA動作における動的PUCCHリソース割り当ての例を示す。
【0036】
図13図13は、ハイブリッドスケジューリングCA動作のUE手順を示す。
【0037】
図14図14は、ハイブリッドスケジューリングCA動作における動的PUCCHリソース割り当ての例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0038】
上述したように、本明細書に提示される提案は、拡張されたキャリアアグリゲーション(eCA)をサポートし、単一の無線アクセスポイント(BS)がスケジューリングされ得る、または複数の協調される無線アクセスポイント(BS)が同時にスケジューリングされ得る、アドバンスト無線通信システムに関連し、当該無線通信システムにおいて実装され、いずれの場合も、アドバンスドユーザ装置(UE)への最大32個のコンポーネントキャリア(CCまたはセル)上でのキャリアアグリゲーション方式によるダウンリンクデータ送信のために、アドバンストeNodeBによって、スケジューリングされる。
【0039】
アドバンスト無線通信システム(70)は、図4Aから図4Cに示される。図4Aから図4Cにおいて、(本明細書において議論されるように本提案を使用する)通信システムは、1もしくは複数のレガシーUE(つまり、図示しないRel’8、Rel’10 UE)だけでなく、1もしくは複数のアドバンストUE(75)(つまり、Rel’13 UE)にもサービスを提供している。Rel’13 UE(75)は、ダウンリンクにおいて最大32個のコンポーネントキャリア(CC)上でCAをサポートする最大32個の受信機(76)と、UL CAをサポートしない単一の送信機(77)とを有することができる。通信システムはまた、複数のCC(81、82、83、84)上のDLデータ送信をスケジューリングするために、1もしくは複数の無線アクセスポイント(71、72、73、74等)を管理する、(図示しない)アドバンストeNodeBを有し、UEは指定されたUL CC(77)上でULフィードバックまたはデータを送信する。
【0040】
図4A〜4Cは、3つの設定が示されている:
図4Aにおける第1のCA設定(70.a)では、eNodeBは、全てのCC(つまり、PCellを含む最大32個のCC)がセルフスケジューリングCCとしてeNBによって設定される、クロスキャリアスケジューリングモードでは無いモード(つまり、セルフスケジューリングモード)により所定のUE(75)を動作するように設定する;
図4Bにおける第2のCA設定(70.b)では、eNodeBは、クロスキャリアスケジューリングモードにより動作するように所定のUE(75)を設定し、スケジューリングされるキャリア(70.b.4、70.b.5、70.b.6)とする残りの設定されるCC(つまり、最大31個のCC)上のUE(75)におけるDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供する、(最大4つの)1もしくは複数のDL CCがスケジューリングキャリア(70.b.1、70.b.2、70.b.3)として設定される;
図4Cにおけるいわゆる”ハイブリッド”CA設定(70.c)では、eNodeBは、適切なDL CC(70.c.1、70.c.2)のグループにおいてクロスキャリアスケジューリングモードにより動作させるように所定のUE(75)を設定し、残りのDL CCをセルフスケジューリングキャリア(70.c.3、70.c.4)としてさらに設定する。
【0041】
図5を参照すると、本提案の一態様(第1の態様)は、”ServCellIndex-r13”と名付けられたRel’13のサービシングセルまたはCC(つまり、PCell/PCCまたはSCell/SCC)を識別するための5ビットの無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)パラメータの導入と、eNBおよびUEにおいて最大32個の設定されるCCを識別し、処理するための関連するマッピング(100)とを含む。提案する5ビットのServCellIndex-r13(102)は、”ServCellIndex Group-r13”(103)と名付けられた4つのRel’13サービシングセルインデックスグループ(Rel'13 servicing-cell-index group)にさらに分割され、”ServCellIndex Group-r13”の各々は、最大8個のCCを有し、”ServCellIndex-r10”(104)と名付けられたRel’10サービスセルインデックス(Rel'10 service-cell-index)により識別される。5ビット列のうち、2つの最上位ビットまたは2つの最下位ビットのいずれかは、グループインデックス(0、1、2または3)を識別するために使用され、残り3ビットはグループ内のRel’10サービングセルインデックス(つまり、0、1、2、3、4、5、6または7)を識別するために使用される。5ビットServCellIndex-r13を2ビットの”ServCellIndex Group-r13”および3ビットの”ServCellIndex-r10”への提案するマッピングは図6にさらに示される。
【0042】
図7を参照すると、本提案の他の態様(第2の態様)は、”ServCellIndex Group-r13”の定義(200)および関連するUE固有サーチスペース(USS:UE specific search space)設定に関連する。
【0043】
グループの全てのCCがセルフスケジューリングCC(211)として設定される場合、設定される”ServCellIndex Group-r13”は、”セルフスケジューリング”グループ(210)として識別される。セルフスケジューリングCCの各々は、データ領域(214)においてスケジューリングされるPDSCHの受信のためのスケジューリング情報を提供する、その制御領域(212)内のUE固有サーチスペース(USS)(213)をさらに含む。
【0044】
グループの最大で1つのCCがクロスキャリスケジューリングCC(231)として設定される場合、設定される”ServCellIndex Group-r13”は、”クロススケジューリング”グループ(230)として識別され、そのグループの自DL CC(231)および他のDL CC(240)においてスケジューリングされるPDSCHの受信のためのスケジューリング情報を提供する。クロスキャリアスケジューリングCC(231)は、他のグループ(250)のDL CC(255)においてスケジューリングされるPDSCHの受信のためのスケジューリング情報を提供するようにさらに設定されてもよい。本提案によれば、クロスキャリアスケジューリングCC(231)上の制御領域(232)内に、他のグループのCCのスケジューリング情報を送信するために設定されるUSS(234)は、自グループのCCのスケジューリング情報を送信するために設定されるUSS(233)と重複(オーバラップ)してはならない。”クロススケジューリング”グループ(230)において、セルフスケジューリングCC(245)として設定することができる1もしくは複数のCCが存在してもよい。
【0045】
”スケジューリングCC”を有さず、そのグループの1もしくは複数のCC(255)が他のグループ(230)のスケジューリングCC(231)によってクロススケジューリングされる場合、設定される”ServCellIndex Group-r13”は、”クロススケジューリングされる”グループ(250)として識別される。”クロススケジューリングされる”グループ(250)において、セルフスケジューリングCC(256)として設定することができる1もしくは複数のCCが存在してもよい。
【0046】
本提案の特に重要な(実装上の)態様(第3の態様)は:
図8A図8Cに示すアドバンストeNBにおいて使用するための方法(300)を含む;
−関連する方法、つまり、図9に示す方法(330)、図11に示す方法(350)および図13に示す方法(370)を含み、これらは、UL CAを伴わない、最大32のDL CC上のDLキャリアアグリゲーションおよび関連するフィードバックを実現するためのアドバンストUEにおいて使用される方法である。
【0047】
図8Aを参照すると、設定されるCA設定に関わらず、アドバンストeNBにおいて使用される方法(300)は、第1の態様として上記で議論し、参照したように、ServCellIndexグルーピング(310)により常に開始する。

(1)セルフスケジューリングCA設定にのみ適した環境におけるRel’13 UE
【0048】
セルフスケジューリングCA設定(つまり、クロススケジューリングではないCA設定)にのみ適した環境におけるRel’13 UEに対して、手順(320)は、eNBにおいて適用され、既存のRRC接続または新たに確立されるRRC接続を介して、クロスキャリアスケジューリングではないCA動作をRel’13 UEに設定するために、eNBはRRCシグナリングを使用する。RRCシグナリング(321)は、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.クロスキャリアスケジューリング:無効(disable);
b.サービングセルインデックスグループ、セルフスケジューリングセルおよびサービングセルインデックスを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲において選択され、セット内の第1のPUCCHリソースまたは任意の予め定義されたPUCCHリソースがデフォルトPUCCHリソースインデックスとして設定される);
d.設定されるセルフスケジューリングセル上にUSSを設定する。
【0049】
PCellを有するServCellIndex Group-r13(つまり、プライマリグループ)(322)では、PCellがRel’13 UEにおけるDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、PCellのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用される電力制御コマンドをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2ビットを使用する(323)。さらに、SCellがRel’13 UEにおけるDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、SCellのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCHをマッピングするためのPUCCHリソースインデックスをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用する(324)。Rel’13 UEは、同一のTPC値がプライマリグループの全てのスケジューリングされるSCell上で送信されるとみなしてもよい。
【0050】
CAのために設定されるサービシングセル数に応じて、UEフィードバックを運ぶRel’13 PUCCHは、複数のUL PRB(物理リソースブロック:Physical Resource Blocks)に及んでもよい。これは、同一のPUCCHリソースインデックスセットを共有する、他のUEのPUCCH送信と衝突(または衝突の可能性)を増加し得る。本提案によれば、PUCCH衝突を処理する際にeNBにおける柔軟性を高めるために、PCellを有しない、設定されるServCellIndex Group-r13(つまり、セカンダリグループ)(325)では、SCellがRel’13 UEにおけるDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、SCellのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用されるPUCCHリソースインデックスオフセットをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用する(326)。Rel’13 UEは、同一TPC値がセカンダリグループの全てのスケジューリングされるSCell上で送信されるとみなしてもよい。Rel’13 UEはまた、[0:11]の範囲において最終的なPUCCHリソースインデックスオフセットを与えるために、セカンダリグループの各々からのソフト合成または選択合成されたTPC値を合計することができるとみなしてもよい。
【0051】
図8Aを参照して上記で議論した、クロスキャリアスケジューリングではないCA設定(つまり、セルフスケジューリングCA設定)に適用されるeNBの方法(320)に対応する、UEの方法(330)を図9に示す。UEの方法(330)は、サービシングeNBによって設定されたRRCシグナリング(331)により開始する。設定されたRRCシグナリングは、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.クロスキャリアスケジューリング:無効(disable);
b.サービングセルインデックスグループ、セルフスケジューリングセルおよびサービングセルインデックスを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲内で選択され、セット内の第1のPUCCHリソースまたは任意の予め定義されたPUCCHリソースはデフォルトPUCCHリソースインデックスである);
d.設定されるセルフスケジューリングセル上にUSSを設定する。
【0052】
DLサブフレームごとに、UEは、目的とする(intended)DCIのためにPCell上の設定されたUSSを監視する(332)。検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、関連するULサブフレーム上でUEフィードバックを運ぶPUCCHを送信する際に使用される電力コマンドをUEに提供する(333)。
【0053】
同時に、UEはまた、目的とするDCIのためにPCellを有するグループ(プライマリセルフスケジューリンググループ)のSCell(最大7つのSCell)上の設定されたUSSを監視する(334)。検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは、関連するULサブフレーム上で使用される動的に設定されるPUCCHリソースインデックスをUEに提供する(335)。
【0054】
さらに、UEはまた、目的とするDCIのためにPCellを有しない設定されたグループ(セカンダリセルフスケジューリンググループ)のSCell(最大8つのSCell)上の設定されたUSSを同時に監視する(336)。最大3つのセカンダリセルフスケジューリンググループが存在してもよく、セルフスケジューリンググループの各々において検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビット(337)は合計することができ(338)、関連するULサブフレーム上で使用される動的に設定されるPUCCHリソースインデックスオフセットをUEに提供する(339)。CAにおいて設定されるサービシングセル(CC)の数に応じて、UEは、UEフィードバックを運ぶPUCCHをマッピングするための、1または整数である連続する時間−周波数PUCCHリソースインデックスを使用してもよい。開始PUCCHリソースインデックスは、検出されるPUCCHリソースインデックス(335)および検出されるPUCCHリソースインデックスオフセット(339)により識別される。
【0055】
PUCCHインデックス構成および動的シグナリングの概念を、図10に示す例によりさらに説明される。RRCシグナリングを介して、eNBは、4つのグループ[0、1、2、3]または[00、01、10、11](401、402、403および404)にグループ化される32個のサービシングセル[0...31]をRel’13 UEに設定する。グループ’00’(401)は、PCell(405)を有しており、そのため、いわゆるプライマリセルフスケジューリンググループである。eNBはまた、4つのPUCCHリソースインデックス[5、11、8および29]のセットをRel’13 UEに設定する(406)。特定のDLサブフレームにおいて、プライマリセルフスケジューリンググループ’00’(401)の検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは、動的に設定されるPUCCHリソースインデックス=’8’を示す(’10’=2)の値(410)を与えてもよい。同時に、同一のDLサブフレームにおいて、セカンダリセルフスケジューリンググループ’01’(402)、’10’(403)、’11’(404)の検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは、(’10’=2)の値(411)、(’00’=0)の値(412)および(’11’=3)の値(413)をそれぞれ与えてもよく、TPC値のそれらの合成された2ビットの合計は、(2+0+3=5)である動的に設定されるPUCCHリソースインデックスオフセット(414)をUEに提供する。8の値である動的に設定されるPUCCHリソースインデックス値(410)と、5の値である動的に設定されるPUCCHリソースインデックスオフセット(414)とを使用することにより、UEは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCHをマッピングするための、時間−周波数において連続するPUCCHリソースインデックス[33、38、43、48...](415)を選択してもよい。

(2)クロスキャリアスケジューリングCA設定にのみ適した環境におけるRel’13 UE
【0056】
クロスキャリアスケジューリングCA設定にのみ適切な環境におけるRel’13 UEに対して、図8Bに示す手順(340)は、eNBにおいて適用される。既存のRRC接続または新たに確立されるRRC接続を介して、eNBは、クロスキャリアスケジューリングCA動作を所定のRel’13 UEに設定するために、RRCシグナリングを使用する。RRCシグナリング(341)は、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.クロスキャリアスケジューリング:有効(enable);
b.サービングセルインデックスグループ、スケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされるセルを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲において選択され、セット内の第1のPUCCHリソースおよび/または任意の予め定義されたPUCCHリソースがデフォルトPUCCHリソースインデックスとして設定される);
d.クロススケジューリンググループ内のDL CCのためのUSSが他のクロススケジューリングされるグループのDL CCのためのUSSと重複(オーバラップ)してはならないという制約の下、設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定する(いわゆる第2の態様として上述した「クロススケジューリンググループ」および「クロススケジューリングされるグループ」を参照)。
【0057】
設定されたクロススケジューリンググループ(最大4つのクロススケジューリンググループが存在し得る)およびスケジューリングセルでは、スケジューリングセルがRel’13 UEにおけるスケジューリングセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用される電力制御コマンドをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2ビットを使用する(343)。さらに、スケジューリングセルがRel’13 UEにおけるスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用されるPUCCHリソースインデックスをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用する(344)。Rel’13 UEは、クロススケジューリンググループの全てのスケジューリングされるセルに対して同一のTPC値が送信されるとみなしてもよい。さらに、クロススケジューリンググループのスケジューリングセルが、他のクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のためのスケジューリング情報を提供するように設定されてもよい(最大3つの設定されたクロススケジューリングされるグループが存在してもよく、各スケジューリングされるグループは最大8つの設定されたスケジューリングされるセルを有してもよい)。スケジューリングセルが、Rel’13 UEにおけるクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、クロススケジューリングされるグループ番号をRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2ビットを使用し、対応するキャリアインジケータ領域(CIF:Carrier Indicator Filed)は、識別されるクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセルを示すために使用される(345)。1よりも多いスケジューリンググループ(つまり、2、3または4)が設定される場合、eNBは、異なる動的PUCCHリソースを設定してもよく、PUCCHの送信のために使用される異なる電力制御コマンドを設定してもよい。
【0058】
図8Bを参照して上記で議論した、クロスキャリアスケジューリングCA設定に適用される、eNBの方法(340)に対応するUEの方法(350)は図11に示されている。UEの方法(350)は、サービシングeNBによって設定されたRRCシグナリング(351)により開始する。設定されたRRCシグナリングは、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.クロスキャリアスケジューリング:有効(enable);
b.サービングセルインデックスグループ、スケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされたセルを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲において選択され、セット内の第1のPUCCHリソースまたは任意の予め定義されたPUCCHリソースはデフォルトPUCCHリソースインデックスである);
d.クロススケジューリンググループのスケジューリングされるセルおよび/またはクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセルのために、設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定する。
【0059】
DLサブフレームごとに、UEは、目的とするスケジューリングセルDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSを監視する(352)。スケジューリングセルの検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、関連するULサブフレーム上でフィードバックを運ぶPUCCHを送信する際に使用される電力制御コマンド(353)をUEに提供する。同時に、UEはまた、そのクロススケジューリンググループ内の目的とするスケジューリングされるセルのDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSを監視する(354)。スケジューリングされるセルの検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成、または選択合成された2ビットは、関連するULサブフレームにおけるPUCCHをマッピングするための、動的に設定されるPUCCHリソースインデックスをUEに提供する(355)。検出されたDCIにおける3ビットCIFは、上記クロススケジューリンググループのターゲットとするスケジューリングされるセルを示す(355.b)。さらに、1もしくは複数のクロススケジューリングされるグループが設定され、スケジューリングされるセルが属する場合、UEは、設定されたクロススケジューリングされるグループ内の目的とするスケジューリングされるセルのDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSをさらに監視する(356)。検出されたDCIにおいて(357)、TPCの2つの未使用ビットは、クロススケジューリングされるグループインデックスを示し(358)、同一DCIにおける関連する3ビットCIFは、スケジューリングされるセルインデックスを示す(359)。
【0060】
クロスキャリアスケジューリングCA設定におけるPUCCHインデックス構成および動的シグナリングの概念は、図12に示す例(500)によりさらに示される。RRCシグナリングを介して、eNBは、4つのグループ[00、01、10、11]((501)、(502)、(503)、(504))にグループ化される32個のサービシングセル[0...31]をRel’13 UEに設定する。図12において、グループ’00’(501)およびグループ’10’(503)は、第1および第2のスケジューリングセル(505)および(506)をそれぞれ有するクロススケジューリンググループとしてさらに設定される。第1のスケジューリングセル(505)は、そのスケジューリングセル(505)上のDLデータ、および、そのクロススケジューリンググループ(501)内のスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するDCIを送信するように構成される。第1のスケジューリングセル(505)は、クロススケジューリングされるグループ’01’(502)のスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するようにさらに構成される。同様に、第2のスケジューリングセル(506)は、そのスケジューリングセル(506)上のDLデータ、および、そのクロススケジューリンググループ(503)内のスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するDCIを送信するように構成される。第2のスケジューリングセル(506)は、クロススケジューリングされるグループ’11’(504)のスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するようにさらに構成される。eNBはまた、4つのPUCCHリソースインデックス[5、11、8および29]のセット(507)をRel’13 UEに設定する。
【0061】
特定のDLサブフレームにおいて、スケジューリングセル(505および506)上のDLデータ受信のための検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、関連するPUCCH上で使用される第1の電力制御(510)および第2の電力制御(512)を提供する。設定されたクロススケジューリングされるグループ内のスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のための検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、クロススケジューリングされるグループインデックス(520および521)を提供する。図12において、設定されたクロススケジューリンググループ(501および503)内のスケジューリングされるセルのための検出されたDCIにおけるTPCの(ソフトまたは選択)合成された2ビットは、それぞれ、動的に設定されるPUCCHリソースインデックス=’11’および’8’を示す’01’=1の値(511)および’10’=2の値(513)を与える。11の値(511)および8の値(513)である動的に設定されるPUCCHリソースインデックス値を使用することにより、UEは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCHをマッピングするための、時間−周波数における連続するPUCCHリソースインデックス[11、16...](514)および[8、13...](515)を選択する。PUCCHリソースインデックス[11、16...](514)および[8、13...](515)にマッピングされるPUCCHは、複数のPUCCHマッピングおよび送信を可能にする第1の電力制御コマンドおよび第2の電力制御コマンドに続く異なる送信電力レベルを有するようにさらに構成されてもよい。

(3)ハイブリッドCA設定に適した環境におけるRel’13 UE
【0062】
ハイブリッドCA設定(つまり、クロスキャリアスケジューリングおよびセルフスケジューリングの組み合わせ)に適した環境におけるRel’13 UEに対して、図8Cに示す手順(360)は、eNBにおいて適用される。既存のRRC接続または新たに確立されるRRC接続を介して、eNBは、ハイブリッドスケジューリングCA動作をRel’13 UEに設定するために、RRCシグナリングを使用する。RRCシグナリング(361)は、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.ハイブリッドスケジューリング:有効(つまり、クロスキャリアスケジューリング:有効&セルフスケジューリング:有効);
b.サービングセルインデックスグループ、スケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされるセル、セルフスケジューリングセルを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲において選択され、セット内の第1のPUCCHリソースおよび/または任意の予め定義されたPUCCHリソースはデフォルトPUCCHリソースインデックスとして設定される);
d.クロススケジューリンググループ内のDL CCのためのUSSが他のクロススケジューリングされるグループ内のDL CCのためのUSSと重複してはならないという制約の下、設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定する(いわゆる第2の態様として上記で議論した”クロススケジューリンググループ”、”クロススケジューリングされるグループ”および”セルフスケジューリンググループ”を参照);
e.セルフスケジューリングセル上にUSSを設定する。
【0063】
設定されるクロススケジューリンググループ(最大4つの設定されたクロススケジューリンググループがあり得る)およびスケジューリングセル(362)では、スケジューリングセルがRel’13 UEにおけるスケジューリングセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用される電力制御コマンドをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2ビットを使用する(363)。さらに、スケジューリングセルがRel’13 UEにおけるそのスケジューリンググループ内のスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCH上で使用されるPUCCHリソースインデックスをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用する(364)。Rel’13 UEは、同一のTPC値がクロススケジューリンググループの全てのスケジューリングされるセルに対して送信されるとみなしてもよい。さらに、クロススケジューリンググループのスケジューリングセルは、設定されたクロススケジューリンググループのスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するように構成されてもよい(最大3つの設定されたクロススケジューリンググループがあってもよく、それぞれ最大8つの設定されたスケジューリングされたセルが存在し得る)。スケジューリングセルがRel’13 UEにおけるクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセル上のDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、スケジューリングセルのスケジューラは、クロススケジューリングされるグループ番号をRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2ビットを使用し、対応するCIFは、識別されるクロススケジューリングされるグループのスケジューリングされるセルを識別するために使用される(365)。1よりも多いスケジューリンググループ(つまり、2、3または4)が設定される場合、eNBは、PUCCHの送信のために使用される異なる動的PUCCHリソースおよび異なる電力制御コマンドを設定してもよい。
【0064】
ハイブリッドスケジューリングCA設定では、クロススケジューリンググループおよび/またはクロススケジューリングされるグループ内に、eNBは、1もしくは複数のセルをセルフスケジューリングセルとして設定する(366)。セルフスケジューリングセルがRel’13 UEにおけるDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、セルフスケジューリングセルのスケジューラは、クロススケジューリンググループの送信されるPUCCHリソースインデックスに使用される固有PUCCHリソースインデックスオフセットをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用してもよい(367)。Rel’13 UEは、同一のTPC値がクロススケジューリング/クロススケジューリングされるグループの全てのセルフスケジューリングセル上で使用されるとみなしてもよい。Rel’13 UEは、クロススケジューリンググループの送信されるPUCCHリソースインデックスに使用される、[0:15]の範囲において最終的な固有PUCCHリソースインデックスオフセットを与えるために、クロススケジューリンググループおよび関連するクロススケジューリングされるグループからの(ソフトまたは選択)合成されたTPC値を合計することが出来るとさらにみなしてもよい。
【0065】
さらに、ハイブリッドCA設定において、eNBは、1もしくは複数のグループ(つまり、ServCellIndex Group-r13)をセルフスケジューリンググループ(最大3つの設定されるセルフスケジューリンググループが存在し得る)として設定してもよい(368)。セルフスケジューリングセルがRel’13 UEにおけるDLデータ受信のためにスケジューリングするサブフレームにおいて、セルフスケジューリングセルのスケジューラは、全ての送信されるPUCCHリソースインデックスに使用される共通PUCCHリソースインデックスオフセットをRel’13 UEに通知するために、送信されるDCIのTPC領域の2つの未使用ビットを使用してもよい(369)。Rel’13 UEは、同一のTPC値がセルフスケジューリンググループの全てのセルフスケジューリングセル上で使用されるとみなしてもよい。Rel’13 UEは、検出される固有PUCCHリソースインデックスオフセットに加えて、全ての送信されるPUCCHリソースインデックスに使用される、[0:11]の範囲において最終的な共通PUCCHリソースインデックスを与えるために、全ての設定されたセルフスケジューリンググループからの(ソフトまたは選択)合成されたTPC値を合計することが出来るとさらにみなしてもよい。
【0066】
図8Cを参照して上記で議論した、ハイブリッドCA設定に適用される、eNBの方法(360)に対応するUEの方法(370)は図13に示される。UEの方法(370)は、サービシングeNBによって設定されたRRCシグナリング(371)により開始する。設定されたRRCシグナリングは、(必ずしも限定されないが)以下を含む:
a.ハイブリッドスケジューリング:有効(つまり、クロスキャリアスケジューリング:有効&セルフスケジューリング:有効);
b.サービングセルインデックスグループ、スケジューリングセルおよび関連するスケジューリングされるセル、およびセルフスケジューリングセルを設定する;
c.4つの独立したPUCCHリソースインデックスのセットを設定する([0:549]の範囲において選択され、セット内の第1のPUCCHリソースおよび/または任意の予め定義されたPUCCHリソースはデフォルトPUCCHリソースインデックスとして設定される);
d.クロススケジューリンググループ内のDL CCのためのUSSが他のクロススケジューリングされるグループのDL CCのためのUSSと重複してはならないという制約の下、設定されるスケジューリングセル上にUSSを設定する;
e.設定されるセルフスケジューリングセル上にUSSを設定する。
【0067】
DLサブフレームごとに、UEは、目的とするスケジューリングセルDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSを監視する(372)。スケジューリングセルのための検出されたDCIのTPCの2ビットは、関連するULサブフレーム上でフィードバックを運ぶPUCCHを送信する際に使用される電力制御コマンドをUEに提供する(373)。同時に、UEはまた、そのクロススケジューリンググループ内の目的とするスケジューリングされるセルのDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSを監視する(374)。スケジューリングされるセルのための検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは、関連するULサブフレーム上にPUCCHをマッピングするための動的に設定されるPUCCHリソースインデックスをUEに提供する(375)。検出されたDCIの3ビットCIFは、上記クロススケジューリンググループのターゲットとなるスケジューリングされるセルを示す(376)。さらに、スケジューリングされるセルに属する1もしくは複数のクロススケジューリングされるグループで設定される場合、UEは、設定されたクロススケジューリングされるグループ内の目的とするスケジューリングされるセルのDCIのためにスケジューリングセル上の設定されたUSSをさらに監視する(377)。検出されたDCIにおいて(378)、TPCの2つの未使用ビットは、クロススケジューリングされるグループインデックスを示し(379)、同一DCIにおける関連する3ビットCIFは、グループ内のスケジューリングされるセルインデックスを示す(380)。
【0068】
ハイブリッドスケジューリングCA設定では、Rel’13 UEは、1もしくは複数のセルフスケジューリングセルで設定される。任意のセルフスケジューリングセルは、クロススケジューリンググループおよび/または関連するクロススケジューリングされるグループ、またはセルフスケジューリンググループに設定されてもよい。クロススケジューリングおよび/または関連するクロススケジューリングされるグループの設定されたセルフスケジューリングセルにおいて、UEは、目的とするDCIのために設定されたUSSをさらに監視する(381)。(375)において検出された関連するPUCCHリソースインデックスに使用される最終的な固有PUCCHリソースインデックスオフセット(382)をUEに提供するために、クロススケジューリンググループおよび関連するクロススケジューリングされるグループの検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは、合計することが出来る。セルフスケジューリンググループの設定されたセルフスケジューリングセルにおいて、UEは目的とするDCIのために設定されたUSSをさらに監視する(383)。セルフスケジューリンググループの検出されたDCIにおけるTPCのソフト合成または選択合成された2ビットは(384)、他の設定されたセルフスケジューリンググループのものと合計することが出来(385)、検出される固有PUCCHリソースインデックスオフセット(382)に加えて、全ての検出されるPUCCHリソースインデックスに使用される最終的な共通PUCCHリソースインデックスオフセット(386)をUEに提供する。
【0069】
ハイブリッドスケジューリングCA設定におけるPUCCHインデックス構成および動的シグナリングの概念は、図14に示す例(600)によってさらに示される。RRCシグナリングを介して、eNBは、4つのグループ[00、01、10、11]((601)、(602)、(603)、(604))にグループ化された32個のサービシングセル[0...31]をRel’13 UEに設定する。図14において、グループ’00’(601)およびグループ’10’(603)は、それぞれ第1および第2のスケジューリングセル(605)および(606)を有するクロススケジューリンググループとしてさらに設定される。第1のスケジューリングセル(605)は、そのスケジューリングセル(605)上のDLデータ、および、そのクロススケジューリンググループ(601)内のスケジューリングされるセル上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するDCIを送信するように構成される。第1のスケジューリングセル(605)は、クロススケジューリングされるグループ’01’(602)のいくつかのスケジューリングされるセル(607)上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するようにさらに構成される。クロススケジューリングされるグループ’01’(602)の他のセルは、セルフスケジューリングセル(608)として設定される。
【0070】
同様に、第2のスケジューリングセル(606)は、そのスケジューリングセル(606)上のDLデータ、および、そのクロススケジューリンググループ(603)内のいくつかのスケジューリングされるセル(609)上のDLデータの受信のためのスケジューリング情報を提供するDCIを送信するように構成される。第2のクロススケジューリンググループ(603)内で、いくつかのセルは、セルフスケジューリングセル(610)として設定される。eNBはまた、4つのPUCCHリソースインデックス[5、11、29および8]のセット(611)をRel’13 UEに設定する。
【0071】
特定のDLサブフレームにおいて、スケジューリングセル(605および606)上のDLデータ受信を目的とする検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、関連するPUCCH上で使用される第1の電力制御(620)および第2の電力制御(621)を提供する。設定されたクロススケジューリングされるグループ内のスケジューリングされるセル上のDLデータ受信を目的とする検出されたDCIにおけるTPCの2ビットは、クロススケジューリングされるグループインデックスを提供する(622)。図14では、設定されたクロススケジューリンググループ(601および603)内のスケジューリングされるセルのための検出されたDCIにおけるTPCの(ソフトまたは選択)合成された2ビットは、それぞれ、’8’および’5’である動的に設定される第1および第2のPUCCHリソースインデックスを示す’11’=3の値(623)および’00’=0の値(624)を与える。同時に、同一のDLサブフレームにおいて、クロススケジューリングされるグループ’01’(602)内のセルフスケジューリングセル上の検出されたDCIのTPCの(ソフトまたは選択)合成された2ビット(608)は、’8’である第1のPUCCHリソース(623)と共に使用され、第1の固有PUCCHリソースインデックスオフセットをUEに提供する、’11’=3の値(625)を与え、23である第1の基準PUCCHリソースインデックスを与える(627)。さらに、クロススケジューリンググループ’10’(603)内のセルフスケジューリングセル上の検出されたDCI上のTPCの(ソフトまたは選択)合成された2ビット(610)は、’5’である第2のPUCCHリソースインデックス(624)と共に使用され、第2の固有PUCCHリソースインデックスオフセットをUEに提供する、’00’=0の値(626)を与え、5である第2の基準PUCCHリソースインデックスを与える(628)。
【0072】
同時に、同一のDLサブフレームにおいて、セルフスケジューリンググループ’11’(604)の検出されたDCIにおけるTPCの(ソフトまたは選択)合成された2ビットは、’11’=3の値を与えてもよく、これは、全ての検出されたPUCCHリソースインデックス(つまり、第1および第2の基準PUCCHリソースインデックス)と共に使用される、3である共通に設定されるPUCCHリソースインデックスオフセット(629)をUEに提供する。23の値(627)、および5の値(628)である固有の設定されるPUCCHリソースインデックス、および3である共通の設定されるPUCCHリソースインデックスオフセット(629)を使用することにより、UEは、UEフィードバックを運ぶ関連するPUCCHをマッピングするための、時間−周波数において連続するPUCCHリソースインデックス[38、43...](630)および[20、25...](631)を選択してもよい。PUCCHリソースインデックス[38、43...](630)および[20、25...](631)上にマッピングされるPUCCHは、複数のPUCCHマッピングおよび送信を可能にする第1の電力制御コマンドおよび第2の電力制御コマンドに続く異なる送信電力レベルを有するようにさらに構成されてもよい。
【0073】
本提案のいくつかの重要な特徴および利点は、上述した議論および説明から明らかになるであろう。これらの特徴および利点のいくつかは、以下の点に要約されるが、これらの点は単に要約であり、本提案の重要な特徴および特性または利点を網羅することを意図したものではないことを明確に理解する必要がある。

−セルフスケジューリングキャリアアグリゲーションでは、PUCCHリソースインデックスオフセットの導入およびオフセット値の動的シグナリングのための未使用TPC領域の利用は、既存の物理レイヤチャネル設計の変更または修正を伴わずにeNBにおけるサブフレームごとのPUCCHリソース割り当ての柔軟性を向上させる。

−クロスキャリスケジューリングキャリアアグリゲーションでは、32個のCCをサポートするための5ビットサービシングセルインデックスを3ビットRel’10 CIF、サービシングセルインデックスグルーピングへのマッピングの導入、およびグループインデックスおよびクロスキャリアスケジューリングを示すための未使用TPC領域の利用は、物理レイヤシグナリングの修正を伴わずに最大32個のセルまたはCC(つまり、1つのスケジューリングセルおよび31個のスケジューリングされるセル)に対して実現することが可能となる。

−追加のCA設定の導入およびeNBとUEとにおいて実装される手順は、UEに設定されるクロスキャリアスケジューリングおよびセルフスケジューリングの共存を可能とし、さらにPUCCHリソースインデックスオフセットの導入および固有オフセット値および共通オフセット値の動的シグナリングのための未使用TPC領域のスマートな利用は、既存の物理レイヤチャネル設計の変更または修正を伴わずにeNBにおけるサブフレームごとのPUCCHリソース割り当ての柔軟性をさらに向上させる。

−したがって、本提案は:
−物理レイヤアーキテクチャおよび物理レイヤ設計に影響を与えることなく、Rel’10 CAとの下位互換性を実現することが可能となる;
−物理レイヤ設計およびアーキテクチャに影響を与えることなく、5CCから32CCへのクロスキャリアスケジューリングを拡張することによって、スケーラブルな手法により、eNBおよびRel’13 UEにおける使用のためのRRCシグナリングおよび手順を強化することが可能となる;
−サブフレームごとに固有PUCCHリソースインデックスオフセットおよび共通PUCCHリソースインデックスオフセットを導入し、未使用DCI領域を利用して動的なシグナリングのための方法を提供することにより、eNBにPUCCHリソース割り当てに特別な柔軟性(extra flexibility)を提供することが可能となる;
−セルフスケジューリングがクロスキャリア動作を相互にサポートするように構成することができ、CCごとに、Rel’13 UEにおけるクロスキャリアスケジューリングCA動作およびセルフスケジューリングCA動作の共存を可能にする方法を提供することが可能となる。
【0074】
本明細書および特許請求の範囲において(もしあれば)、「含む」という用語およびその派生語は、記載された整数のそれぞれを含み、1もしくは複数の整数の包含を排除するものではない。
【0075】
本明細書を通して、「一実施形態」または「実施形態」は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な箇所における「一実施形態では(において)」または「実施形態では(において)」という表現の出現は、必ずしもすべて同じ実施形態に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1もしくは複数の組み合わせにより任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0076】
法令の順守において、本発明は、構造的又は方法的特徴の多少を言語で具体的に記載されている。本発明は、本明細書に記載された手段が本発明を実施する好ましい形態を含むからと言って、図示または説明した特定の特徴に限定されないことを理解されたい。したがって、本発明は、(もしあれば)当業者により適切に解釈される添付の特許請求の適切な範囲内で任意の形態又は変形が主張される。
【0077】
本出願は、2015年5月28日に出願されたオーストラリア特許仮出願第2015901985号に基づき、優先権の利益を主張し、その開示内容は全体を参照して本明細書に取り込まれる。
【符号の説明】
【0078】
70 無線通信システム
71、72、73、74 無線アクセスポイント
75 UE
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12
図13
図14