特許第6443645号(P6443645)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6443645
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】複数槽洗濯機の排水制御方法
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/02 20060101AFI20181217BHJP
   D06F 31/00 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   D06F33/02 T
   D06F31/00
   D06F33/02 D
【請求項の数】20
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2017-519496(P2017-519496)
(86)(22)【出願日】2015年8月31日
(65)【公表番号】特表2018-501827(P2018-501827A)
(43)【公表日】2018年1月25日
(86)【国際出願番号】CN2015088593
(87)【国際公開番号】WO2016090971
(87)【国際公開日】20160616
【審査請求日】2017年9月1日
(31)【優先権主張番号】201410772774.6
(32)【優先日】2014年12月12日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201510401932.1
(32)【優先日】2015年7月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514114622
【氏名又は名称】青島海爾滾筒洗衣机有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】李文偉
(72)【発明者】
【氏名】王金凱
(72)【発明者】
【氏名】呉軍
(72)【発明者】
【氏名】常園園
(72)【発明者】
【氏名】衣少磊
【審査官】 石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103924417(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103924416(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0287712(US,A1)
【文献】 特開昭56−027299(JP,A)
【文献】 中国実用新案第202193989(CN,U)
【文献】 特公昭55−024917(JP,B2)
【文献】 特開昭60−163689(JP,A)
【文献】 特開2005−124626(JP,A)
【文献】 特開2011−177221(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 1/00−19/00
D06F 27/00−31/00
D06F 35/00
D06F 41/00−51/02
D06F 58/00
D06F 58/10−58/18
D06F 59/00−60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む、複数槽洗濯機の排水制御方法であって、
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する;
第2洗濯槽がこのとき脱水していない場合、第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始するかどうかを判断することを特徴とする方法。
【請求項2】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する過程が、第2洗濯槽の脱水までの時間をT32、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定し、T32+T33<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出することを含むことを特徴とする、請求項1に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項3】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽がこのとき排水しているかどうかを判断し、第2洗濯槽がこのとき排水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水の終了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出することを特徴とする、請求項1または2に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項4】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較し、T12<T11の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、T12≧T11の場合、第1洗濯槽の水は直接排出することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項5】
第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する前に、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する;
または第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つとき、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、水を繰り返し利用することを特徴とする、請求項4に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項6】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12は0であり、待つ必要はないことを特徴とする、請求項4または5に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項7】
許容待ち時間T(T<T11)を設定し、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、設定した許容待ち時間Tとを比較し、T12<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、T12≧Tの場合、第1洗濯槽の水は直接排出することを特徴とする、請求項4〜6のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項8】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが、最後のすすぎの取水であるかどうかを判断し、そうである場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを引き続き判断することを特徴とする、請求項4〜7のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項9】
第2洗濯槽が排水プログラムに達すると、第1洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水する;第1洗濯槽がこのとき脱水していない場合、第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水するかどうかを判断することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項10】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断し、動作している場合、第2洗濯槽が脱水プログラムを実行している、または実行しようとしているかどうかを判断し、動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項11】
少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む、複数槽洗濯機の排水制御方法であって、
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断し、排水または脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する;
第2洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断することを特徴とする方法。
【請求項12】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断するとき、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとし、T<T31+T34の場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでなければ第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを引き続き判断することを特徴とする、請求項11に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項13】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断するとき、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定し、T31+T34+T33<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出することを特徴とする、請求項11または12に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項14】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、先に第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断し、動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行し、動作している場合、第2洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを引き続き判断することを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項15】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待つと判断した場合、第2洗濯槽が脱水を完了した後、取水する必要があるかどうかを判断し、取水する必要がない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、取水する必要がある場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出することを特徴とする、請求項11〜14のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項16】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出することを特徴とする、請求項11〜15のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項17】
第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが最後のすすぎの取水である場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができないことを特徴とする、請求項15または16に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項18】
第1洗濯槽が最後のすすぎの排水である場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができないことを特徴とする、請求項15または16に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項19】
第1洗濯槽の排水時、洗濯状態であり、第2洗濯槽の取水時、すすぎ状態であるか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれも洗濯状態であり、第1洗濯槽の洗濯回数が第2洗濯槽の洗濯回数より少ないか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれもすすぎ状態であり、第1洗濯槽のすすぎ回数が第2洗濯槽のすすぎ回数より少ないか、または第1洗濯槽の水の濁度が設定値を超える場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができないことを特徴とする、請求項15または16に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【請求項20】
第2洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第1洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断し、排水または脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する;第1洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第2洗濯槽が第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断することを特徴とする、請求項11〜19のいずれか1項に記載の複数槽洗濯機の排水制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯分野に関し、特に複数槽洗濯機の排水制御方法である。
【背景技術】
【0002】
現在、市場で販売されているドラム式洗濯機は、多くが洗濯槽を1つしか有さない。人々の衛生意識が高まるのに伴い、次第に多くのユーザが、異なるタイプの衣類を分けて洗濯する、または衣類を少量ずつ速やかに洗濯する必要性を感じている。
【0003】
人々の生活の質が上昇するのに伴い、衛生意識も次第に高まっており、特に家庭における衣類の洗濯において、次第に多くの人が衣類を分けて洗濯している。既存の洗濯機を用いて、複数回洗濯する方式を講じる場合、洗濯時間において要求を満たすのが難しい。2台または数台の洗濯機を購入し、分けて同時に洗濯する場合、エネルギーおよび水資源の極めて大きい浪費となるだけでなく、占領空間が大きく、家庭での使用に適さない。したがって、複数槽洗濯機を用いると、上記の需要を満たすことができ、エネルギー、水、および空間の浪費となる問題を解決する。
【0004】
中国特許第201010117002.0号は洗濯機の制御方法を開示しており、前記洗濯機は第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む。前記方法は、前記第1洗濯槽で実行する、給水プログラムまたは排水プログラムを要求する第1操作コマンドを受信する工程と;前記第2洗濯槽で同じ操作コマンドを実行しているかどうかを確定する工程と;前記第2洗濯槽で同じ操作コマンドを実行しているとき、前記第1操作コマンドを実行することができないことを確定する工程と;前記給水プログラムまたは前記排水プログラムを要求する同じ操作コマンドを、同時に前記第1洗濯槽および前記第2洗濯槽に入力するとき、前記第1洗濯槽および前記第2洗濯槽のどちらが残りの洗濯時間が比較的短いかを確定する工程と;優先的に、残りの洗濯時間が比較的短い洗濯槽で、先に前記給水プログラムまたは前記排水プログラムを実行する工程と、を含む。
【0005】
ダブルドラム洗濯機の重心は比較的高く、不安定であるため、振動に対する要求はより高い。洗濯機の全体の質量が大きいほど、その振動は小さい。脱水プログラムを実行するとき、ドラムが高速回転して、必ず振動が生じる。このうち重心が高い槽には、比較的大きい振動および騒音が生じ、日常生活に不必要な煩わしさがもたらされる。1つの洗濯槽が排水するとき、もう1つの洗濯槽が脱水していることがあるが、水を排出すると、振動は大きくなるだけである。先に排水しない場合、該一部の水はカウンタウェイトの作用を示すことができる。しかし、1つの槽が排水しようとするとき、もう1つの槽が脱水しているわけではないことはよくあるため、もう1つの槽の排水を待つかどうか判断する必要がある。
【0006】
このことを考慮して、本発明を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国特許第201010117002.0号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、既存技術の不足を克服することであり、複数槽洗濯機の排水制御方法を提供し、脱水時の振動を低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
該目的を実現するため、本発明は以下の技術案を採用する。複数槽洗濯機の排水制御方法において、前記複数槽洗濯機は少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む。第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。
第2洗濯槽がこのとき脱水していない場合、第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。
【0010】
第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する過程について、第2洗濯槽の脱水までの時間をT32、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T32+T33<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0011】
第1洗濯槽が排水しようとするとき、第2洗濯槽がこのとき排水しているかどうかを判断する。第2洗濯槽がこのとき排水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水の終了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0012】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。T12<T11の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、T12≧T11の場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0013】
第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する前に、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。
または第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つとき、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、水を繰り返し利用する。
【0014】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12は0であり、待つ必要はない。
【0015】
許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、T12≧Tの場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0016】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが、最後のすすぎの取水であるかどうかを判断する。そうである場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを引き続き判断する。
【0017】
第2洗濯槽が排水プログラムに達すると、第1洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。第1洗濯槽がこのとき脱水していない場合、第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。
【0018】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断する。動作している場合、第2洗濯槽が脱水プログラムを実行している、または実行しようとしているかどうかを判断し、動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行する。
【0019】
複数槽洗濯機の排水制御方法において、前記複数槽洗濯機は少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む。第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断し、排水または脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する。第2洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断する。
【0020】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断するとき、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとする。T<T31+T34の場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでなければ第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを引き続き判断する。
【0021】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断するとき、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T31+T34+T33<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0022】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、先に第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断する。動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行し、動作している場合、第2洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを引き続き判断する。
【0023】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待つと判断した場合、第2洗濯槽が脱水を完了した後、取水する必要があるかどうかを判断する。取水する必要がない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、取水する必要がある場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出する。
【0024】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出する。
【0025】
第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが最後のすすぎの取水である場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0026】
第1洗濯槽が最後のすすぎの排水である場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0027】
第1洗濯槽の排水時、洗濯状態であり、第2洗濯槽の取水時、すすぎ状態であるか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれも洗濯状態であり、第1洗濯槽の洗濯回数が第2洗濯槽の洗濯回数より少ないか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれもすすぎ状態であり、第1洗濯槽のすすぎ回数が第2洗濯槽のすすぎ回数より少ないか、または第1洗濯槽の水の濁度が設定値を超える場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0028】
第2洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第1洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断する。排水または脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する。第1洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第2洗濯槽が第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の前記技術案を採用すると、以下の有益な効果がもたらされる。
1、本発明の前記洗濯機のうちの1つの洗濯槽が排水するとき、もう1つの洗濯槽が脱水しているか、または一定時間内に脱水する場合、第1洗濯槽内は先に排水せず、洗濯機の重量を増加させて、減震効果を実現する。1つの洗濯槽が排水プログラムに達したとき、もう1つの洗濯槽が排水もしくは脱水しているか、または一定時間内に排水もしくは脱水する場合、第1洗濯槽内は先に排水せず、洗濯機の重量を増加させる。第2洗濯槽が脱水するとき、カウンタウェイトを増加させる作用を示し、減震効果を実現する。
【0030】
2、本発明は、脱水を待って排水すると判断する過程を追加する。2つの洗濯槽の動作過程を合理的に調整し、最大限に減震効果を実現する。
【0031】
3、本発明は、排水の待ち時間に基づき、排水プログラムに達したとき、水をもう1つの槽に排出して、繰り返し使用するかどうかを判定する。簡単な判断および制御論理を有し、実際の洗濯プログラムにおいて、制御の安定性が比較的高い。さらに、水を充分に繰り返し利用することを実現し、実用的な価値が高く、より効果的に幅広く応用することができる。
【0032】
4、本発明は、水を繰り返し利用することができない状況を正確に判断し、洗濯効果を保証する。
【0033】
以下、図を組み合わせて、本発明の具体的実施方式について、さらに詳細に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は、本発明のダブルドラム洗濯機の構造図である。
図2図2は、本発明の制御方法のフローチャートである。
図3図3は、本発明の別の実施例における制御方法のフローチャートである。
図4図4は、本発明の別の実施例における制御方法のフローチャートである。
図5図5は、本発明の別の実施例における制御方法のフローチャートである。
図6図6は、本発明の別の実施例における制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1に示すように、ダブルドラム洗濯機は、衣類の洗濯工程を独立して実行することができる第1洗濯槽1および第2洗濯槽2を有する。第1洗濯槽1および第2洗濯槽2は、衣類に対して順番に取水プログラム、洗濯プログラム、排水プログラム、すすぎプログラム、脱水プログラムをそれぞれ独立して実行することができ、これにより衣類を洗濯する目的を達成する。好ましくは、第1洗濯槽および第2洗濯槽に、それぞれ乾燥装置を取り付けることもでき、脱水プログラムの後、乾燥プログラムを実行し、第1洗濯槽および/または第2洗濯槽中の衣類を乾燥させる目的を達成する。好ましくは、第1洗濯槽内に内部の洗濯水を加熱する第1加熱装置が設けられ、第2洗濯槽内に内部の洗濯水を加熱する第2加熱装置が設けられる。したがって、洗濯プログラムを実行する過程において、対応する洗濯槽中の洗濯水を加熱処理して、衣類の洗濯過程における水温を制御し、洗濯効果を高める。
【0036】
本発明において、第1洗濯槽は第2洗濯槽とつながり、第1洗濯槽の水は一定条件を満たすと、第2洗濯槽に排出され、繰り返し利用することができ、第2洗濯槽の水は一定条件を満たすと、第1洗濯槽に排出され、繰り返し利用することができる。繰り返し利用する条件を満たさない場合、排水管から直接排出される。水の利用率を高め、水源の浪費を防止し、さらに、制御過程を追加して、水が比較的きれいでなければ繰り返し利用しないことを保証し、洗濯効果を保証する。
【実施例】
【0037】
実施例1
図1に示すように、本実施例の前記複数槽洗濯機の制御方法は、第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。前記第1洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯機の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。
【0038】
第2洗濯槽がこのとき脱水していない場合、脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。第1洗濯槽が排水を完了したばかりで、第2洗濯槽がすぐに脱水を開始する状況において、第1洗濯槽の水が減震の効果を示すことができず、浪費となることを防止することができる。
【0039】
脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する過程について、第2洗濯槽の脱水までの時間をT32、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T32<T−T33の場合、許容待ち時間の範囲内にあると説明され、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。そうでなければ、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0040】
第1洗濯槽および第2洗濯槽の排水口は、管路を介して洗濯機の排水口に接続されるため、洗濯機全体で排水口を1つしか有さない。2つの洗濯機が同時に排水すると、圧力差により洗濯水が還流する可能性があり、衣類の汚染となる。また、1つの排水管を共用すると、同時に排出する速度と、それぞれ排出する速度とは実質的に同じである。したがって、第1洗濯槽および第2洗濯槽は、同時に排水することができない。第1洗濯槽が排水しようとするとき、第2洗濯槽がこのとき排水しているかどうかを判断する。第2洗濯槽がこのとき排水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水の終了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0041】
第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するため、第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽が取水しているかどうかを判断する。取水している場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、水を繰り返し利用する。取水していない場合、第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つかどうかを判断する。
【0042】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つかどうかを判断する過程について、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。T12<T11の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出して、水を繰り返し利用する。T12≧T11の場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0043】
上記判断過程は、待ち時間が比較的長くなる可能性があり、このとき許容待ち時間T(T<T11)を設定することができる。T12<Tの場合、許容待ち時間の範囲内にあると説明され、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出して、水を繰り返し利用する。T12≧Tの場合、許容待ち時間の範囲内にないと説明され、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0044】
第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断するとき、第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定する。濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さい場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができ、そうでなければ第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができず、直接排出する。
【0045】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが、最後のすすぎの取水であるかどうかを判断する。そうである場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを引き続き判断する。
【0046】
第1洗濯槽および第2洗濯槽は、説明を便利にするために付けた番号に過ぎない。順序関係を割り当てず、第2洗濯槽が排水するとき、第1洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断することもできる。脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。前記第2洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯機の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。
【0047】
第1洗濯槽がこのとき脱水していない場合、脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。第2洗濯槽が排水を完了したばかりで、第1洗濯槽がすぐに脱水を開始する状況において、第2洗濯槽の水が減震の効果を示すことができず、浪費となることを防止することができる。
【0048】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断する。動作している場合、第2洗濯槽が脱水プログラムを実行している、または実行しようとしているかどうかを判断し、動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行する。
【0049】
図2に示すように、本実施例の前記制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程8)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程5)を実行し、脱水している場合、工程6)を実行する。
5)第2洗濯槽の脱水までの時間をT32、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T32<T−T33の場合、工程6)を実行し、そうでなければ工程8)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程8)に進む。
7)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水の終了を待ち、工程8)に進む。
8)第1洗濯槽は排水する。
【0050】
実施例2
図5図6に示すように、本実施例の前記複数槽洗濯機の排水制御方法において、第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断する。排水または脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。第2洗濯槽の脱水時、第1洗濯槽内の水を第1洗濯槽内に留めると、前記第1洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯槽の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。すなわち第2洗濯槽の排水プログラムおよび脱水プログラムは続けて実行し、排水プログラムおよび脱水プログラムの間に、その他のプログラムを実行しない。
【0051】
第2洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。第2洗濯槽がすぐに脱水しようとする場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水することができる。第1洗濯槽が排水を完了したばかりの状況、または第1洗濯槽が排水を完了したばかりで、すぐに第2洗濯槽が脱水を開始する状況において、第1洗濯槽の水が減震の効果を示すことができず、浪費となるのを防止することができる。第2洗濯槽の脱水時、第1洗濯槽内の水を第1洗濯槽内に留めると、前記第1洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯機の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。
【0052】
第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかどうかを判断することについて、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとする。T<T31+T34の場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、第1洗濯槽の次回の排水のとき、第1洗濯槽の水を利用して脱水の減震を行う。そうでなければ第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水を開始する必要があるかを引き続き判断する。第1洗濯槽が常に第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水すると、第1洗濯槽の洗濯時間が長くなるが、これを防止することができる。第1洗濯槽の次回の排水を、第2洗濯槽の脱水の前に行うことができる場合、第1洗濯槽の今回の排水は、根本的に第2洗濯槽の脱水の完了を待つ必要はない。第1洗濯槽の次回の排水時の水を第1洗濯槽内に留めると、前記第1洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯機の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。
【0053】
脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する過程について、第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T31+T34+T33<Tの場合、許容待ち時間の範囲内にあると説明され、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。許容待ち時間を設定し、第1洗濯槽の排水の待ち時間が、設定した許容待ち時間を超えるとき、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待たない。第1洗濯槽が排水を待つ時間が長すぎて、第1洗濯槽の洗濯時間が長くなるのを防止することができ、2つの洗濯槽の洗濯過程を合理的に調整する。
【0054】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽がこのとき動作しているかどうかを判断する。動作している場合、第2洗濯槽が排水もしくは脱水プログラムを実行している、または実行しようとしているかどうかを判断し、動作していない場合、第1洗濯槽は排水プログラムを直接実行する。
【0055】
第1洗濯槽および第2洗濯槽の排水口は、管路を介して洗濯機の排水口に接続されるため、洗濯機全体で排水口を1つしか有さない。2つの洗濯機が同時に排水すると、圧力差により洗濯水が還流する可能性があり、衣類の汚染となる。また、1つの排水管を共用すると、同時に排出する速度と、それぞれ排出する速度とは実質的に同じである。したがって、第1洗濯槽および第2洗濯槽は、同時に排出することができない。さらに第2洗濯槽の排水プログラムおよび脱水プログラムは続けて実行し、排水プログラムおよび脱水プログラムの間に、その他のプログラムを実行しない。第1洗濯槽が排水しようとするとき、第2洗濯槽がこのとき排水しているかどうかを判断する。第2洗濯槽がこのとき排水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0056】
脱水時は振動が生じやすく、特に衣類の分布が不均等な場合、振動はより大きくなり、騒音が生じやすい。さらに振動が大きすぎると、洗濯機の部品の接続が緩みやすくなり、故障となる。本発明では、2つの洗濯槽を設置するため、1つの洗濯槽が脱水するとき、もう1つの洗濯槽中の水で洗濯機の重量を増大させ、振動を減少させることができる。第1洗濯槽が排水しようとするとき、第2洗濯槽がこのとき脱水しているかどうかを判断し、第2洗濯槽がこのとき脱水している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待って排水し、第2洗濯槽の脱水時に生じる振動を減少させる。
【0057】
さらに、洗濯槽内の水を繰り返し利用することもできる。第1洗濯槽が第2洗濯槽の脱水の完了を待つと判断した場合、第2洗濯槽が脱水を完了した後、取水する必要があるかどうかを判断する。取水する必要がない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、取水する必要がある場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出する。
【0058】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出する。
【0059】
第1洗濯槽の排水時、洗濯状態であり、第2洗濯槽の取水時、すすぎ状態であるか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれも洗濯状態であり、第1洗濯槽の洗濯回数が第2洗濯槽の洗濯回数より少ないか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれもすすぎ状態であり、第1洗濯槽のすすぎ回数が第2洗濯槽のすすぎ回数より少ないか、または第1洗濯槽の水の濁度が設定値を超える場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0060】
第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断するとき、第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定する。濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さい場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができ、そうでなければ第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができず、直接排出する。
【0061】
第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが、最後のすすぎの取水であるかどうかを判断する。そうである場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを引き続き判断する。
【0062】
第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第1洗濯槽が最後のすすぎの排水であるかどうかを判断する。最後のすすぎの排水である場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、最後のすすぎの排水でない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。最後のすすぎで柔軟剤または消毒剤などを加える可能性があるが、第2洗濯槽は該過程を必要としない可能性があるため、第2洗濯槽中の衣類に影響を及ぼすのを防止する。最後のすすぎの排水である場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0063】
第1洗濯槽および第2洗濯槽は、説明を便利にするために付けた番号に過ぎない。順序関係を割り当てず、第2洗濯槽が排水するとき、第1洗濯槽がこのとき排水または脱水しているかどうかを判断することもできる。排水または脱水している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。前記第2洗濯槽内の水はカウンタウェイトの作用を示し、洗濯機の重量を増加させることができ、減震の効果を実現する。
【0064】
第1洗濯槽がこのとき排水または脱水していない場合、第2洗濯槽が第1洗濯槽の脱水の完了を待ち、排水するかどうかを判断する。第2洗濯槽が排水を完了したばかりで、第1洗濯槽がすぐに脱水を開始する状況において、第2洗濯槽の水が減震の効果を示すことができず、浪費となることを防止することができる。
【0065】
本実施例の前記制御方法は、以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程6)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程5)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程6)を実行し、脱水している場合、工程5)を実行する。
5)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程6)に進む。
6)第1洗濯槽は排水する。
【0066】
本実施例の前記別の制御方法は、以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程7)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程5)を実行し、脱水している場合、工程6)を実行する。
5)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとする。T<T31+T34の場合、工程7)を実行し、そうでなければ工程6)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程7)に進む。
7)第1洗濯槽は排水する。
【0067】
本実施例の前記別の制御方法は、以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程7)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程5)を実行し、脱水している場合、工程6)を実行する。
5)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T31+T34+T33<Tの場合、工程6)を実行し、そうでなければ工程7)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程7)に進む。
7)第1洗濯槽は排水する。
【0068】
本実施例の前記別の制御方法は、以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程8)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程5)を実行し、脱水している場合、工程7)を実行する。
5)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとする。T<T31+T34の場合、工程8)を実行し、そうでなければ工程6)を実行する。
6)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T31+T34+T33<Tの場合、工程7)を実行し、そうでなければ工程8)を実行する。
7)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程8)に進む。
8)第1洗濯槽は排水する。
【0069】
本実施例の前記別の制御方法は、以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が動作中かどうかを判断し、動作中の場合、工程3)を実行し、動作中でない場合、工程12)を実行する。
3)第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断し、排水していない場合、工程4)を実行し、排水している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が脱水しているかどうかを判断し、脱水していない場合、工程5)を実行し、脱水している場合、工程7)を実行する。
5)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33、第1洗濯槽の次回の排水までの時間をTとする。T<T31+T34の場合、工程8)を実行し、そうでなければ工程6)を実行する。
6)第2洗濯槽の排水までの時間をT31、第2洗濯槽の排水の所要時間をT34、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T31+T34+T33<Tの場合、工程7)を実行し、そうでなければ工程8)を実行する。
7)第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の終了を待ち、工程8)に進む。
8)第1洗濯槽が排水を準備する。
9)第2洗濯槽が取水するかどうかを判断し、取水する場合、工程10)を実行し、取水しない場合、工程12)を実行する。
10)第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断し、利用することができる場合、工程11)を実行し、利用することができない場合、工程12)を実行する。
11)第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、繰り返し利用する。
12)第1洗濯槽の水を排出する。
【0070】
実施例3
本実施例の前記制御方法は、第1洗濯槽の水を繰り返し利用する過程を追加する。図3に示すように、本実施例は排水の待ち時間を判断基準として採用し、水を繰り返し利用するかどうかを判断する。排水の待ち時間に基づき、排水プログラムに達したとき、水をもう1つの槽に排出するのを待ち、繰り返し使用するかどうかを判定する。簡単な判断および制御論理を有し、実際の洗濯プログラムにおいて、制御の安定性が比較的高い。さらに、水を充分に繰り返し利用することを実現し、実用的な価値が高く、より効果的に幅広く応用することができる。
【0071】
第1洗濯槽および第2洗濯槽が同時に動作状態にあるとき、水を繰り返し利用する制御方法は、以下の通りである。
複数槽洗濯機の水を繰り返し利用する制御方法において、前記複数槽洗濯機は、少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む。第1洗濯槽および第2洗濯槽が同時に動作状態にあるとき、第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。T12<T11の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、T12≧T11の場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0072】
第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する前に、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。
または第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つとき、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、水を繰り返し利用する。
【0073】
具体的に、工程1:第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、工程2を実行し、繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。
工程2:第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。T12<T11の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出して、水を繰り返し利用する。T12≧T11の場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。待つかどうかを判断する過程を追加し、第1洗濯槽の水を繰り返し利用する確率を大幅に高め、より多くの水を繰り返し利用することができる。
【0074】
工程1において、第1洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が取水している場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12は0であり、待つ必要はなく、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出し、水を繰り返し利用する。第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する前に、先に第2洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断することもできる。第2洗濯槽が取水プログラムを実行していない場合、第2洗濯槽が取水プログラムに達する時間T12と、第1洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間T11とを比較する。
【0075】
工程2において、許容待ち時間T(T<T11)を設定し、T12<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出して、水を繰り返し利用する。T12≧Tの場合、第1洗濯槽の水は直接排出する。該工程により、第1洗濯槽が長い時間待つのを防止することができ、第1洗濯槽の洗濯時間を保証する前提で、水の繰り返し利用を合理的に調整する。繰り返し水を使用することのみを考慮するために、第1洗濯槽が多くの時間を浪費することはない。洗濯機が、待ち時間が長く、設定した許容待ち時間を超えたと判断した場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用しない。該判断は、水の繰り返し利用をより合理的にし、待ち時間と、水の繰り返し利用との関係を最大限に調整した。
【0076】
工程1において、第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定する。濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さい場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができ、そうでなければ第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができず、直接排出する。水の濁度値または泡沫濃度値が設定範囲内にあるときしか、水は繰り返し利用することができない。
【0077】
工程1において、第1洗濯槽が排水プログラムに達すると、第2洗濯槽が実行している、または実行しようとしているのが、最後のすすぎの取水であるかどうかを判断する。そうである場合、第1洗濯槽の水は直接排出し、そうでない場合、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを引き続き判断する。最後のすすぎの取水は、きれいな水を取水することを保証し、衣類の洗濯完了後の効果を保証する。
【0078】
工程2において、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出するとき、第2洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断する。洗濯の取水プログラムを実行する場合、第2洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第2洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水を終了した後、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出する。洗濯の取水プログラムを実行しない場合、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に直接排出する。
【0079】
工程2において、第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出するとき、第2洗濯槽内の水位の高さを測定する。第2洗濯槽内の水位が設定水位値に達したとき、第1洗濯槽内にまだ水がある場合、第1洗濯槽の残りの水は直接排出する。第1洗濯槽内の水を全て第2洗濯槽内に排出した後、第2洗濯槽内の水位がまだ設定水位値に達していない場合、外部の取水口から第2洗濯槽にきれいな水を取水する。
【0080】
第1洗濯槽内の水を直接排出するとき、第2洗濯槽がこのとき脱水プログラムを実行しているかどうかを判断する。脱水プログラムを実行している場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。脱水プログラムを実行していない場合、第2洗濯槽の脱水までの時間をT32、第2洗濯槽の脱水の所要時間をT33とし、許容待ち時間Tを設定する。T32+T33<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0081】
洗濯状態および洗濯回数を判断することにより、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができると判断することもできる。工程1において、第1洗濯槽の排水時、洗濯状態であり、第2洗濯槽の取水時、すすぎ状態であるか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれも洗濯状態であり、第1洗濯槽の洗濯回数が第2洗濯槽の洗濯回数より少ないか、または第1洗濯槽の排水時および第2洗濯槽の取水時、いずれもすすぎ状態であり、第1洗濯槽のすすぎ回数が第2洗濯槽のすすぎ回数より少ない場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0082】
第2洗濯槽が排水プログラムに達したとき、第2洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、第1洗濯槽が取水プログラムに達する時間と、第2洗濯槽が次回の排水プログラムに達する時間とを比較し、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまで、第2洗濯槽が待つかどうかを判断する。
【0083】
第1洗濯槽の排水口は第2洗濯槽とつながり、第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出して、繰り返し利用することができる。第1洗濯槽の排水口部分に止水バルブが設けられ、第1洗濯槽の水は止水バルブを経過して第2洗濯槽に進入することができる。第2洗濯槽に取水バルブが設けられ、外部のきれいな水は取水バルブから第2洗濯槽に進入することができる。前記制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程6)を実行する。
3)第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程4)を実行し、T12≧T11の場合、工程6)を実行する。
4)第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、工程5)を実行する。
5)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
6)第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0084】
前記制御方法は、第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間と、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間とを比較する前に、第2洗濯槽が取水しているかどうかを判断する過程を追加することもできる。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程7)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程6)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程5)を実行し、T12≧T11の場合、工程7)を実行する。
5)第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、工程6)を実行する。
6)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
7)第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0085】
前記制御方法は、第1洗濯槽が第2洗濯槽の取水を待つ時間を充分に有するかどうかを判断することを含むこともできる。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程8)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程5)を実行し、T12≧T11の場合、工程8)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程6)を実行し、T12≧Tの場合、工程8)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、工程7)を実行する。
7)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
8)第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0086】
前記第1洗濯槽の水が汚い場合、繰り返し利用することはできない。または第2洗濯槽が最後のすすぎの取水であっても、繰り返し利用することはできない。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程3)を実行し、そうでない場合、工程9)を実行する。
3)第2洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程4)を実行し、そうである場合、工程9)を実行する。
4)第2洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程5)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程8)を実行する。
5)第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程6)を実行し、T12≧T11の場合、工程9)を実行する。
6)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程7)を実行し、T12≧Tの場合、工程9)を実行する。
7)第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、工程8)を実行する。
8)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
9)第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0087】
第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出するとき、第2洗濯槽が洗濯の取水である場合、洗剤ケースを洗い流す必要も、水位を測定する必要もある。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程3)を実行し、そうでない場合、工程12)を実行する。
3)第2洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程4)を実行し、そうである場合、工程12)を実行する。
4)第2洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程5)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程10)を実行する。
5)第1洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第2洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程6)を実行し、T12≧T11の場合、工程12)を実行する。
6)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程7)を実行し、T12≧Tの場合、工程12)を実行する。
7)第2洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断し、洗濯の取水プログラムを実行する場合、工程8)を実行し、洗濯の取水プログラムを実行しない場合、工程10)を実行する。
8)第2洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第2洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水が終了した後、工程9)を実行する。
9)第1洗濯槽は第2洗濯槽の取水を待ち、工程10)を実行する。
10)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
11)第2洗濯槽内の水位の高さを測定し、第2洗濯槽内の水位が設定水位値に達したとき、第1洗濯槽内にまだ水がある場合、残りの水は直接排出する。第1洗濯槽内の水を全て第2洗濯槽内に排出した後、第2洗濯槽内の水位がまだ設定水位値に達していない場合、外部の取水口から第2洗濯槽に取水する。
12)第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0088】
本実施例における第1洗濯槽および第2洗濯槽は、説明を便利にするために付けた番号に過ぎない。順序関係を割り当てず、第2洗濯槽の水を繰り返し利用することもできる。第2洗濯槽の排水口は第1洗濯槽とつながり、第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出して、繰り返し利用することができる。第2洗濯槽の排水口部分に止水バルブが設けられ、第2洗濯槽の水は止水バルブを経過して第1洗濯槽に進入することができる。第1洗濯槽に取水バルブが設けられ、外部のきれいな水は取水バルブから第1洗濯槽に進入することができる。1つの洗濯槽が排水に達し、該洗濯槽の水をもう1つの洗濯槽に排出して繰り返し利用するかどうかを判断するとき、もう1つの洗濯槽が排水に達しても、もう1つの洗濯槽の水を繰り返し利用することを考慮しない。2つの槽がいずれも待つことにより、閉鎖ループとなるのを防止する。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程6)を実行する。
3)第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程4)を実行し、T12≧T11の場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽は第1洗濯槽の取水を待ち、工程5)を実行する。
5)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
6)第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0089】
前記制御方法は、第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間と、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間とを比較する前に、第1洗濯槽が取水しているかどうかを判断する過程を追加することもできる。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程7)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程5)を実行し、T12≧T11の場合、工程7)を実行する。
5)第2洗濯槽は第1洗濯槽の取水を待ち、工程6)を実行する。
6)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
7)第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0090】
前記制御方法は、第2洗濯槽が第1洗濯槽の取水を待つ時間を充分に有するかどうかを判断することを含むこともできる。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程8)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程5)を実行し、T12≧T11の場合、工程8)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程6)を実行し、T12≧Tの場合、工程8)を実行する。
6)第2洗濯槽は第1洗濯槽の取水を待ち、工程7)を実行する。
7)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
8)第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0091】
前記第2洗濯槽の水が汚い場合、繰り返し利用することはできない。または第1洗濯槽が最後のすすぎの取水であっても、繰り返し利用することはできない。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程3)を実行し、そうでない場合、工程9)を実行する。
3)第1洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるどうかを判断し、そうでない場合、工程4)を実行し、そうである場合、工程9)を実行する。
4)第1洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程5)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程8)を実行する。
5)第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程6)を実行し、T12≧T11の場合、工程9)を実行する。
6)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程7)を実行し、T12≧Tの場合、工程9)を実行する。
7)第2洗濯槽は第1洗濯槽の取水を待ち、工程8)を実行する。
8)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
9)第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0092】
第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出するとき、第1洗濯槽が洗濯の取水である場合、洗剤ケースを洗い流す必要も、水位を測定する必要もある。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が排水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程3)を実行し、そうでない場合、工程12)を実行する。
3)第1洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程4)を実行し、そうである場合、工程12)を実行する。
4)第1洗濯槽がこのとき取水プログラムを実行しているかどうかを判断し、取水プログラムを実行していない場合、工程5)を実行し、取水プログラムを実行している場合、工程10)を実行する。
5)第2洗濯槽が次回の排水プログラムを実行するまでの時間をT11、第1洗濯槽が取水プログラムを実行するまでの時間をT12とする。T12<T11の場合、工程6)を実行し、T12≧T11の場合、工程12)を実行する。
6)許容待ち時間Tを設定し、T12<Tの場合、工程7)を実行し、T12≧Tの場合、工程12)を実行する。
7)第1洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断し、洗濯の取水プログラムを実行する場合、工程8)を実行し、洗濯の取水プログラムを実行しない場合、工程10)を実行する。
8)第1洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第1洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水が終了した後、工程9)を実行する。
9)第2洗濯槽は第1洗濯槽の取水を待ち、工程10)を実行する。
10)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
11)第1洗濯槽内の水位の高さを測定し、第1洗濯槽内の水位が設定水位値に達したとき、第2洗濯槽内にまだ水がある場合、残りの水は直接排出する。第2洗濯槽内の水を全て第1洗濯槽内に排出した後、第1洗濯槽内の水位がまだ設定水位値に達していない場合、外部の取水口から第1洗濯槽に取水する。
12)第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0093】
実施例4
図4に示すように、本実施例は取水の待ち時間を判断基準として採用し、水を繰り返し利用するかどうかを判断する。取水の待ち時間に基づき、取水プログラムに達したとき、もう1つの槽の排水を待ち、繰り返し使用するかどうかを判定する。簡単な判断および制御論理を有し、実際の洗濯プログラムにおいて、制御の安定性が比較的高い。さらに、水を充分に繰り返し利用することを実現し、実用的な価値が高く、より効果的に幅広く応用することができる。
【0094】
第1洗濯槽および第2洗濯槽が同時に動作状態にあるとき、水を繰り返し利用する制御方法は、以下の通りである。
複数槽洗濯機の水を繰り返し利用する制御方法において、前記複数槽洗濯機は、少なくとも第1洗濯槽および第2洗濯槽を含む。第1洗濯槽および第2洗濯槽が同時に動作状態にあるとき、水を繰り返し利用する制御方法は次の通りである。第1洗濯槽が取水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する。T22≧T21の場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、T22<T21の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待つ。
【0095】
第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する前に、第2洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する。または、第1洗濯槽が第2洗濯槽の排水を待つとき、第2洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出して繰り返し利用する。
【0096】
具体的に、工程1:第1洗濯槽が取水プログラムに達すると、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する。T22≧T21の場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、T22<T21の場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程2を実行する。
工程2:第2洗濯槽の水を繰り返し利用することができるかどうかを判断する。繰り返し利用することができる場合、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出して繰り返し利用し、繰り返し利用することができない場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水する。待つかどうかを判断する過程を追加し、第2洗濯槽の水を繰り返し利用する確率を大幅に高め、より多くの水を繰り返し利用することができる。
【0097】
工程1において、第1洗濯槽が取水プログラムに達したとき、第2洗濯槽が排水している場合、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22は0であり、待つ必要はなく、直接工程2を実行する。第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する前に、先に第2洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断することもできる。第2洗濯槽が排水プログラムを実行していない場合、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する。
【0098】
工程1において、許容待ち時間T(T<T21)を設定し、T22<Tの場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程2を実行する。T22≧Tの場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水する。該工程により、第1洗濯槽が長い時間待つのを防止することができ、第1洗濯槽の洗濯時間を保証する前提で、水の繰り返し利用を合理的に調整する。繰り返し水を使用することのみを考慮するために、第1洗濯槽の多くの時間を浪費することはない。洗濯機が、待つ時間が長く、設定した許容待ち時間を超えたと判断した場合、第1洗濯槽は第2洗濯槽の水をくり返し利用しない。該判断は、水の繰り返し利用をより合理的にし、待つ時間と、水の繰り返し利用との関係を最大限に調整した。
【0099】
工程2において、第2洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定する。濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さい場合、第2洗濯槽の水は繰り返し利用することができ、そうでなければ第2洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。水の濁度値または泡沫濃度値が設定範囲内にあるときしか、水は繰り返し利用することができない。
【0100】
工程1において、第1洗濯槽が取水プログラムに達したとき、開始する取水プログラムが最後のすすぎの取水であるかどうかを判断する。そうである場合、第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、そうでない場合、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを引き続き比較する。最後のすすぎの取水は、きれいな水を取水することを保証し、衣類の洗濯完了後の効果を保証する。
【0101】
工程2において、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出するとき、第1洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断する。洗濯の取水プログラムを実行する場合、第1洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第1洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水が終了した後、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出する。洗濯の取水プログラムを実行しない場合、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に直接排出する。
【0102】
工程2において、第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出するとき、第1洗濯槽内の水位の高さを測定する。第1洗濯槽内の水位が設定水位値まで達したとき、第2洗濯槽内にまだ水がある場合、第2洗濯槽の残りの水は直接排出する。第2洗濯槽内の水を全て第1洗濯槽内に排出した後、第1洗濯槽内の水位がまだ設定水位値に達していない場合、第1洗濯槽はきれいな水を取水する。
【0103】
第2洗濯槽の水を直接排出するとき、第1洗濯槽がこのとき脱水プログラムを実行しているかどうかを判断する。脱水プログラムを実行している場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水する。脱水プログラムを実行していない場合、第1洗濯槽の脱水までの時間をT41、第1洗濯槽の脱水の所要時間をT44とし、許容待ち時間Tを設定する。T41+T44<Tの場合、第2洗濯槽は第1洗濯槽の脱水の完了を待って排水し、そうでなければ第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0104】
洗濯状態および洗濯回数を判断することにより、第1洗濯槽の水を繰り返し利用することができると判断することもできる。工程2において、第2洗濯槽の排水時、洗濯状態であり、第1洗濯槽の取水時、すすぎ状態であるか、または第2洗濯槽の排水時および第1洗濯槽の取水時、いずれも洗濯状態であり、第2洗濯槽の洗濯回数が第1洗濯槽の洗濯回数より少ないか、または第2洗濯槽の排水時および第1洗濯槽の取水時、いずれもすすぎ状態であり、第2洗濯槽のすすぎ回数が第1洗濯槽のすすぎ回数より少ない場合、第1洗濯槽の水は繰り返し利用することができない。
【0105】
第2洗濯槽が取水プログラムに達したとき、第1洗濯槽が排水プログラムに達する時間と、第2洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間とを比較し、第2洗濯槽が第1洗濯槽の排水を待つかどうかを判断する。
【0106】
第2洗濯槽の排水口は第1洗濯槽とつながり、第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出して、繰り返し利用することができる。第2洗濯槽の排水口部分に止水バルブが設けられ、第2洗濯槽の水は止水バルブを経過して第1洗濯槽に進入することができる。第1洗濯槽に取水バルブが設けられ、外部のきれいな水は取水バルブから第1洗濯槽に進入することができる。前記制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程6)を実行する。
3)第1洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第2洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程4)を実行し、T22≧T21の場合、工程6)を実行する。
4)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程5)を実行する。
5)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
6)第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0107】
前記制御方法は、第2洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第1洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する前に、第2洗濯槽が排水しているかどうかを判断する過程を追加することもできる。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程7)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程6)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第2洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程7)を実行する。
5)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程6)を実行する。
6)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
7)第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0108】
前記制御方法は、第1洗濯槽が第2洗濯槽の排水を待つ時間を充分に有するかどうかを判断することを含むこともできる。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程8)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第2洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程8)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程8)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
8)第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0109】
前記第2洗濯槽の水が汚い場合、繰り返し利用することはできない。または第1洗濯槽が最後のすすぎの取水であっても、繰り返し利用することはできない。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程3)を実行し、そうである場合、工程9)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第2洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程9)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程9)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第2洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程8)を実行し、そうでない場合、工程9)を実行する。
8)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
9)第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0110】
第2洗濯槽の水を第1洗濯槽に排出するとき、第1洗濯槽が洗濯の取水である場合、洗剤ケースを洗い流す必要も、水位を測定する必要もある。制御方法は以下の通りである。
1)第1洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程3)を実行し、そうである場合、工程12)を実行する。
3)第2洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第1洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第2洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程12)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程12)を実行する。
6)第1洗濯槽は第2洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第2洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程8)を実行し、そうでない場合、工程12)を実行する。
8)第1洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断し、洗濯の取水プログラムを実行する場合、工程9)を実行し、洗濯の取水プログラムを実行しない場合、工程10)を実行する。
9)第1洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第1洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水が終了した後、工程10)を実行する。
10)第2洗濯槽内の水を第1洗濯槽に排出する。
11)第1洗濯槽内の水位の高さを測定し、第1洗濯槽内の水位が設定水位値に達したとき、第2洗濯槽内にまだ水がある場合、残りの水は直接排出する。第2洗濯槽内の水を全て第1洗濯槽内に排出した後、第1洗濯槽内の水位が設定水位値に達していない場合、外部の取水口から第1洗濯槽に取水する。
12)第1洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第2洗濯槽の水は直接排出する。
【0111】
本実施例における第1洗濯槽および第2洗濯槽は、説明を便利にするために付けた番号に過ぎない。順序関係を割り当てず、第1洗濯槽の水を再び利用することもできる。第2洗濯槽の取水口は第1洗濯槽の排水口とつながり、第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出して、繰り返し利用することができる。第1洗濯槽の排水口部分に止水バルブが設けられ、第1洗濯槽の水は止水バルブを経過して第2洗濯槽に進入することができる。第2洗濯槽に取水バルブが設けられ、外部のきれいな水は取水バルブから第2洗濯槽に進入することができる。1つの洗濯槽が取水に達し、もう1つの洗濯槽の水を該洗濯槽に排出して繰り返し利用するかどうかを判断するとき、もう1つの洗濯槽が取水に達しても、該洗濯槽の水をくり返し利用することを考慮しない。2つの槽がいずれも待つことにより、閉鎖ループとなるのを防止する。
【0112】
制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程6)を実行する。
3)第2洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第1洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程4)を実行し、T22≧T21の場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽は第1洗濯槽の排水を待ち、工程5)を実行する。
5)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
6)第2洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0113】
前記制御方法は、第1洗濯槽が排水プログラムに達する時間T22と、第2洗濯槽が次回の取水プログラムに達する時間T21とを比較する前に、第1洗濯槽が排水しているかどうか判断する過程を追加することもできる。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程7)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程6)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第1洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程7)を実行する。
5)第2洗濯槽は第1洗濯槽の排水を待ち、工程6)を実行する。
6)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
7)第2洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0114】
前記制御方法は、第2洗濯槽が第1洗濯槽の排水を待つ時間を充分に有するかどうかを判断することを含むこともできる。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第1洗濯槽内の水を繰り返し利用するかどうかを判断し、繰り返し利用する場合、工程3)を実行し、繰り返し利用しない場合、工程8)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第1洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程8)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程8)を実行する。
6)第2洗濯槽は第1洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
8)第2洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0115】
前記第1洗濯槽の水が汚い場合、繰り返し利用することはできない。または第2洗濯槽が最後のすすぎの取水であっても、繰り返し利用することはできない。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程3)を実行し、そうである場合、工程9)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第1洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程9)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程9)を実行する。
6)第2洗濯槽は第1洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程8)を実行し、そうでない場合、工程9)を実行する。
8)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
9)第2洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0116】
第1洗濯槽の水を第2洗濯槽に排出するとき、第2洗濯槽が洗濯の取水である場合、洗剤ケースを洗い流す必要も、水位を測定する必要もある。制御方法は以下の通りである。
1)第2洗濯槽が取水プログラムに達する。
2)第2洗濯槽が最後のすすぎの取水を残すのみであるかどうかを判断し、そうでない場合、工程3)を実行し、そうである場合、工程12)を実行する。
3)第1洗濯槽がこのとき排水プログラムを実行しているかどうかを判断し、排水プログラムを実行していない場合、工程4)を実行し、排水プログラムを実行している場合、工程7)を実行する。
4)第2洗濯槽が次回の取水プログラムを実行するまでの時間をT21、第1洗濯槽が排水プログラムを実行するまでの時間をT22とする。T22<T21の場合、工程5)を実行し、T22≧T21の場合、工程12)を実行する。
5)許容待ち時間Tを設定し、T22<Tの場合、工程6)を実行し、T22≧Tの場合、工程12)を実行する。
6)第2洗濯槽は第1洗濯槽の排水を待ち、工程7)を実行する。
7)第1洗濯槽内の水の濁度値または泡沫濃度値を測定し、濁度値または泡沫濃度値が設定値より小さいかどうかを判断する。
小さい場合、工程8)を実行し、そうでない場合、工程12)を実行する。
8)第2洗濯槽が洗濯の取水プログラムを実行するかどうかを判断し、洗濯の取水プログラムを実行する場合、工程9)を実行し、洗濯の取水プログラムを実行しない場合、工程10)を実行する。
9)第2洗濯槽は先に洗剤ケースを洗い流す取水を行い、第2洗濯槽の洗剤ケースを洗い流す取水が終了した後、工程10)を実行する。
10)第1洗濯槽内の水を第2洗濯槽に排出する。
11)第2洗濯槽内の水位の高さを測定し、第2洗濯槽内の水位が設定水位値に達したとき、第1洗濯槽内にまだ水がある場合、残りの水は直接排出する。第1洗濯槽内の水を全て第2洗濯槽内に排出した後、第2洗濯槽内の水位がまだ設定水位値に達していない場合、外部の取水口から第2洗濯槽に取水する。
12)第2洗濯槽はきれいな水を直接取水し、第1洗濯槽の水は直接排出する。
【0117】
以上の記載は本発明の好ましい実施方式に過ぎない。当業者は本発明の原理を逸脱しない前提の下、数種の変更および改良を行うこともできるが、これも本発明の保護範囲と見なすべきであると指摘しなければならない。
【符号の説明】
【0118】
1 第1洗濯槽
2 第2洗濯槽
図1
図2
図3
図4
図5
図6