【実施例】
【0031】
(実験例1)
魚醤を製造する際に魚介類を分解する酵素源として醤油麹そのものを使用した場合と醤油麹酵素抽出液を使用した場合に得られる魚醤の比較検討を行った。
【0032】
原料となる魚は加工品生産工程で副産物として得られるアメリカ産の紅鮭の尾ヒレを準備した。尾ヒレ600gと醤油麹(比較例1)または醤油麹酵素抽出液(実施例1)45g、食塩80g、水100gを混合し、50℃で13日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとした。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間40日の濃口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価185units/gのものを利用した。
【0033】
それぞれの魚醤生揚げをTN1.60%、塩分13.0%に調整し、火入れ・清澄化を行ったものの色と官能評価結果について表1に示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。
【0034】
【表1】
【0035】
表1から明らかなように酵素源として醤油麹を使用した場合(比較例1)は醤油麹酵素抽出液を使用した場合(実施例1)と比較して色が暗くなっている。また官能評価を行ったところ比較例1は醤油風味を強く感じるのに対し、実施例1は、鮭の良好な風味を強く感じた。
【0036】
(実験例2)
実験例1と同様にして鯛にて比較検討を行った。原料となる魚は加工品生産工程で副産物として得られる三重県産真鯛の頭部分を準備した。真鯛頭400gと醤油麹(比較例2)または醤油麹酵素抽出液(実施例2)120g、食塩は混合物の塩分が10%となるように混合し、水は全量が790gとなるように混合した。48℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとした。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間22日の濃口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価169units/gのものを利用した。
【0037】
それぞれの魚醤生揚げをTN1.45%、塩分13.0%に調整し、火入れ・清澄化を行い得られた魚醤の生産性と官能評価について表2に示す。表に示す圧搾収率は得られた生揚げ/混合物(真鯛頭、醤油麹または醤油麹酵素抽出液、食塩、水の混合物の総量)を示し、出来高はTN1.45に調整した際に得られる魚醤の量を示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。
【0038】
【表2】
【0039】
表2から明らかなように酵素源として醤油麹酵素抽出液を使用した場合(実施例2)は醤油麹を使用した場合(比較例2)と比較して圧搾収率、出来高ともに顕著に高くなり、生産性の向上がみられた。また官能評価を行ったところ比較例2は醤油風味をかなり強く感じるのに対し、実施例2は、鯛の良好な風味を感じた。
【0040】
また一般生菌数に関して言えば、醤油麹酵素抽出液は醤油麹の一般生菌数の1000分1以下程度である事から、魚醤を製造する過程において雑菌汚染がされにくいという利点があり、さらに醤油麹酵素抽出液は冷蔵保管が可能である事から生産の調整をつけやすいという利点もある。
【0041】
実験例1、2の結果から魚介類を分解する酵素源として醤油麹酵素抽出液を使用する事は生産性の向上や魚本来の香りを強調して色調を明るく仕上げるなど、魚醤の品質を向上させるために好ましい。
【0042】
(実験例3)
魚醤を製造する際に魚介類を分解する醤油麹酵素抽出液を醤油諸味より固液分離して得られる液汁部分を使用する場合、使用する醤油諸味の醸造期間の違いにより得られる魚醤の比較検討を行った。
【0043】
原料は三重県産牡蠣を準備した。牡蠣640gと醸造期間14〜63日間の濃口醤油諸味より固液分離して得られる各醤油麹酵素抽出液(実施例3〜9)60g、食塩70g、水40gを混合し、52℃で15日間醸造を行った。
【0044】
醸造後、それぞれTN1.20%、塩分12.0%に調整し、火入れを行った。使用した醤油麹酵素抽出液の分析値と得られた魚醤の出来高と官能評価結果について表3に示す。なお、全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して使用する醤油麹酵素抽出液中の全プロテアーゼ活性の量を示し、出来高はTN1.20に調整した際に得られる魚醤の量を示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。
【0045】
【表3】
【0046】
表3から明らかなように魚醤を作製する場合、麹酵素抽出液を得るために使用する醤油諸味の醸造期間は14〜63日間のうちいずれも適当であり、さらには22〜54日間が好ましい。醸造期間が上記範囲より短いものは醤油諸味中での分解度が短いため麹酵素抽出液のTNが低くなる可能性が高く、安定的な出来高が見込めない場合がある。また上記範囲よりも長くなると魚醤に醤油特有の風味が付与され、牡蠣本来の香りがマスクされる傾向にあるために望ましい品質を得られない。
【0047】
(実験例4)
実験例3と同様にして鯛にて比較検討を行った。原料となる魚は三重県産真鯛を準備した。真鯛頭600gと真鯛皮200g、醸造期間25〜74日間の淡口醤油諸味より固液分離して得られる各醤油麹酵素抽出液(実施例10〜13)40g、食塩100g、水130gを混合し、50℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとする。
【0048】
それぞれの魚醤生揚げをTN1.48%、塩分13.9%に調整し、火入れ・清澄化を行った。使用した醤油麹酵素抽出液の分析値と得られた魚醤の生揚げ分析値と官能評価結果について表4に示す。なお、全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して使用する醤油麹酵素抽出液中の全プロテアーゼ活性の量を示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。
【0049】
【表4】
【0050】
表4から明らかなように魚醤を作製する場合、麹酵素抽出液を得るために使用する醤油諸味の醸造期間は25〜61日間が好ましい。上記よりも醸造期間が長くなると魚醤中の醤油風味が強くなり魚本来の香りがマスクされるために望ましい品質が得られない。
【0051】
実験例3、4の結果から魚醤を作製する際に醤油麹酵素抽出液を得るために使用する醤油諸味の醸造期間は14〜61日間が適当であり、さらには22〜54日間が好ましい。
(実験例5)
【0052】
魚肉身部分とヒレ、皮部分を原料とした場合の魚醤の比較検討を行った。
【0053】
原料となる魚はチリ産の銀鮭を準備した。魚肉身(実施例14)または尾ヒレ(実施例15)600gと醤油麹酵素抽出液45g、食塩80g、水100gを混合し、51℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとする。魚醤生揚げ分析値と出来高について表5に示す。なお、出来高はTN1.50に調整した際に得られる魚醤の量を示す。ここで使用した魚はそれぞれ加工品生産工程で副産物として得られるもので、魚肉身に関しては、カマ部分や尾付近の端材を利用した。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間28日の濃口醤油諸味より固液分離した液汁で全プロテーゼ力価216units/gのものを利用した。
【0054】
【表5】
【0055】
表5から明らかなようにヒレを原料とした魚醤(実施例15)は魚肉身を原料とした魚醤(実施例14)に比べて分解効率が良く、魚醤の出来高が多くなった。また、ヒレを原料とした場合はグリシンやセリン、アラニン等の甘味を呈するアミノ酸の濃度が高く、特にグリシンではTN1g当たりの濃度は約1.8倍であった。また、清澄化したそれぞれの魚醤について官能評価を実施したところ、ヒレを原料とした魚醤は魚肉身を原料とした魚醤に比べて甘味が強くマイルドで生臭みも少ないという評価が得られた。
【0056】
(実験例6)
実験例5と同様に鯛の皮にて比較試験を行った。原料となる魚は三重県産の真鯛を準備した。魚肉身(実施例16)または皮660g(実施例17)と醤油麹酵素抽出液132g、食塩86g、水132gを混合し、50℃で18日間醸造させた。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとする。生揚げ分析値と出来高について表6に示す。なお、出来高はTN1.50に調整した際に得られる魚醤の量を示す。ここで使用した魚はそれぞれ加工品生産工程で副産物として得られるもので、魚肉身に関しては、頭やカマ部分等の端材を利用した。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間28日の濃口醤油諸味より固液分離した液汁で全プロテーゼ力価216units/gのものを利用した。
【0057】
【表6】
【0058】
表6から明らかなように皮を原料とした魚醤(実施例17)は魚肉身を原料とした魚醤(実施例16)に比べて分解効率が良く、魚醤の出来高が多くなった。さらに皮を原料とした場合は魚肉身を原料とした場合に比べてグリシンやアラニン等の甘味を呈するアミノ酸の濃度が高く、特にグリシンではTN1g当たりの濃度は約2.8倍であった。また、清澄化したそれぞれの魚醤について官能評価を実施したところ、皮を原料とした魚醤は魚肉身を原料とした魚醤に比べて甘味が強くマイルドで生臭みも少ないという評価が得られた。
【0059】
実験例5、6の結果から醤油麹酵素抽出液により分解する際の魚の部位は肉身部分よりもヒレや皮に適しており、分解効率が良く、さらには呈味にも優れている事を確認した。
(実験例7)
【0060】
魚介類を分解する際に使用する醤油麹酵素抽出液の割合について比較検討を行った。
【0061】
原料となる魚はチリ産の銀鮭を準備した。尾ヒレ600g、醤油麹酵素抽出液は魚介類に対して5〜20%(実施例18〜21)、食塩は全体の塩分が9.5%となるように添加し、水100gを混合し、50℃で14日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとした。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間30日の淡口醤油諸味より固液分離した液汁で全プロテーゼ力価134units/gのものを利用した。
【0062】
それぞれの魚醤生揚げをTN1.50%、塩分13.5%に調整し、火入れを行い、清澄化を行った。各魚醤生揚げの分析値と官能評価結果は表7、得られた魚醤の色調については表8に示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。なお、全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して使用する醤油麹酵素抽出液中の全プロテアーゼ活性の量を示す。
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
表7、8から明らかなように魚介類のヒレを分解する際に使用する麹酵素抽出液の割合は魚介類に対して5〜15%が好ましい。上記範囲よりも多くなると魚醤に醤油特有の風味が付与され、魚本来の香りがマスクされる傾向となった。
(実験例8)
【0066】
実験例7と同様にして牡蠣にて比較試験を行った。原料は三重県産牡蠣を準備した。牡蠣600g、醤油麹酵素抽出液は牡蠣に対して5〜15%(実施例22〜24)、食塩は全体の塩分が10%となるように混合し、50℃で15日間醸造を行った。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間22日の濃口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価169units/gのものを利用した。
【0067】
醸造後、TN1.20%、塩分12.0%に調整し、火入れを行った。各魚醤の分析値と官能評価結果を表9に示す。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。なお、全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して使用する醤油麹酵素抽出液中の全プロテアーゼ活性の量を示す。
【0068】
【表9】
【0069】
表9から明らかなように牡蠣にて魚醤を作製する場合、麹酵素抽出液使用量が魚介類に対して5〜15%の場合、旨味・牡蠣風味ともに良好な魚醤を得る事ができた。
【0070】
(実験例9)
実験例7、8と同様にして鯛にて比較試験を行った。原料となる魚は三重県産真鯛を準備した。真鯛頭600gと真鯛皮200g、醤油麹酵素抽出液は真鯛に対して5〜15%(実施例25〜27)各醤油麹酵素抽出液40g、食塩は混合物の塩分が9.5%となるように添加し、水は全量が1000gになるように混合し、50℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとした。なお醤油麹酵素抽出液は醸造期間25日の淡口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価155units/gのものを利用した。
【0071】
それぞれの魚醤生揚げをTN1.48%、塩分13.9%に調整し、火入れを行い、清澄化を行った。各魚醤生揚げの分析値と官能評価結果は表10、得られた魚醤の色調については表11に示す。官能評価は5名の味覚パネラーにより実施した。官能評価基準は臭みがなく魚本来の香りが強調されている魚醤として0〜3点の4段階に分けて評点をつけ、パネラー5名の平均点で評価結果を示した。なお、評点の基準は3点:満足できる、2点:やや満足できる、1点:可能性はあるがやや不十分である、0点:不適当である事を示している。なお、出来高はTN1.45に調整した際に得られる魚醤の量を示し、全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して使用する醤油麹酵素抽出液中の全プロテアーゼ活性の量を示す。
【0072】
【表10】
【0073】
【表11】
表10、11から明らかなように魚介類を分解する際に使用する麹酵素抽出液の使用割合は魚介類に対して5〜15%が適しており、さらには10〜15%が好ましい。上記範囲よりも少ない場合には分解度が低いために出来高が低減し、上記範囲よりも多くなると魚醤に醤油特有の風味が付与され、魚本来の香りがマスクされる傾向となり、また色も暗くなる。
【0074】
実験例7〜9の結果から魚介類を分解する際に使用する醤油麹酵素抽出液の割合は5〜15%が適しており、さらには10〜15%が好ましい。また使用する全プロテアーゼ活性量は原料となる魚介類1gに対して6.7units以上が適しており、さらには13.4units以上が好ましい。
【0075】
(実験例10)
魚醤を製造する際の醸造期間について検討を行った。
【0076】
原料となる魚はアメリカ産の紅鮭を準備した。胸ヒレ600gと醤油麹酵素抽出液45g、食塩80g、水100gを混合し、53℃で14日間醸造させた。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとした。ここで使用した魚は加工品生産工程で副産物として得られるものを利用した。また醤油麹酵素として利用する醤油麹酵素抽出液は醸造期間25日の淡口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価155units/gのものを利用した。
【0077】
魚醤の各醸造期間における生揚げTNについて分析した結果を表12に示す。
【0078】
【表12】
【0079】
表12から明らかなように醸造期間10日以降でTNの成分値は安定しており、また原料中の窒素分が有効に生揚げ中へ移行している事がわかる。また官能評価を行ったところ、醸造期間35日以降では醤油風味が強くなり、魚本来の香りが低減する傾向にあった事から醸造期間10〜28日間が好ましいといえる。
(実験例11)
【0080】
魚醤製造時の醸造温度について検討を行った。
【0081】
原料となる魚は鰯小魚を準備した。ボイルした鰯600gと醤油麹酵素抽出液200g、食塩15gを混合し、醸造温度30℃(実施例29)と50℃(実施例30)で28日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとした。なお醤油麹酵素抽出液は醸造期間40日の濃口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価185units/gのものを利用した。
【0082】
またそれぞれの魚醤生揚げをTN1.52容量%、塩分16.3容量%に調整し、清澄化した魚醤について官能評価を行った。生揚げの分析値と官能評価結果を表13に示す。
【0083】
【表13】
【0084】
表13から明らかなように醸造温度50℃では短期間で良好な品質の魚醤を得る事ができる。また魚本来の香りを強調するためには一般的な魚醤の揮発性有機酸類やアミン類を生成する乳酸菌等の活動を抑制するのが望ましく、そのためには45℃以上で管理する事が適している。
【0085】
(実験例14)
醤油麹酵素抽出液の各温度による全プロテアーゼの経時的な残存活性について調べた結果を
図1に示す。
【0086】
図1から明らかなように醤油麹酵素抽出液の酵素活性は55℃以上にて急激に全プロテアーゼ活性の低下がみられた事から醸造温度は全プロテアーゼ活性の低下が少ない55℃未満で行う事が望ましい。
【0087】
実験例13、14の結果から醸造温度は45℃以上55℃未満の範囲で管理する事が望ましい。また雑菌であるBacillus等の生育を抑制するためには混合物の水分活性0.90以下となるように塩分や加水量をコントロールする事が望ましい。
【0088】
またこれまでに各実験例で得られた魚醤の色調結果から色番は27以上、L*a*b*表色系のL*値は48以上、a*、b*値は正の値かつb*/a*の値が1.9以上である
図2に示す領域Aの色調である事が望ましい。なお、
図2は日本電色工業株式会社カタログより引用したものである。