特許第6444039号(P6444039)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6444039パウチ容器用口栓及びパウチ容器の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6444039
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】パウチ容器用口栓及びパウチ容器の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/38 20060101AFI20181217BHJP
   B31B 70/84 20170101ALI20181217BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   B65D33/38
   B31B70/84
   B65G47/14 101C
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-67663(P2014-67663)
(22)【出願日】2014年3月28日
(65)【公開番号】特開2015-189484(P2015-189484A)
(43)【公開日】2015年11月2日
【審査請求日】2017年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】100104640
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 陽一
(72)【発明者】
【氏名】大鹿 智貴
【審査官】 西山 智宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−306583(JP,A)
【文献】 特開2003−266559(JP,A)
【文献】 特開2002−265036(JP,A)
【文献】 特開平07−277483(JP,A)
【文献】 特開平10−072045(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D33/38
B65D75/58
B65D77/30
B31B50/00−70/99
B31C1/00−99/00
B31D1/00−99/00
B65G47/00−47/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部を有する円筒状の口部と、
前記口部の下端に連設された、パウチに装着される横断面舟形状の装着部と
を備え、
前記フランジは、前記装着部の短手方向に対向する平行な二辺及び前記装着部の長手方向に対向する平行な二辺を有し、
搬送方向に直交する方向に傾斜したパーツフィーダの搬送面に口部側を下にして立った状態で、上下一対のフランジ部間が前記パーツフィーダの1本の振動レールに沿うことで、前記振動レール側に傾いた状態でパーツフィーダによって整列搬送されるパウチ容器用口栓において、
前記口部は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部を有し、
前記規制部は、前記フランジ部の前記装着部の短手方向に対向する二辺または前記装着部の長手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が前記振動レールに沿わないように、前記パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものであることを特徴とするパウチ容器用口栓。
【請求項2】
前記規制部は、前記装着部の短手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が前記振動レールに沿わないように、前記パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものである請求項1に記載のパウチ容器用口栓。
【請求項3】
前記規制部は、前記予め定められた一辺側において、円筒状の口部の外周面から径方向外側に突出している突出部である請求項1または2に記載のパウチ容器用口栓。
【請求項4】
径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部を有する円筒状の口部と、
前記口部の下端に連設された、パウチに装着される横断面舟形状の装着部と
を備え、
上下一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることによって、整列搬送されるパウチ容器用口栓において、
前記口部は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部を有し、
前記規制部は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、搬送姿勢を規制する、上下一対のフランジ部における対向面の少なくとも一方側から他方側に張り出している張出部であり、
その張出量が、搬送方向の下流側に向かって肉厚が徐々に大きくなっていく振動レールに対応するように、前記予め定められた一辺側から他辺側に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とするパウチ容器用口栓。
【請求項5】
請求項1、2、3または4に記載のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法であって、
ーツフィーダが、供給される前記パウチ容器用口栓、搬送方向に直交する方向に傾斜したパーツフィーダの搬送面に口部側を下にして立った状態で、一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることで、振動レール側に傾いた状態で整列搬送する第1搬送工程と、
前記第1搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、上下一対のフランジ部間において、一対の搬送用レールで挟み込んで搬送する第2搬送工程と、
前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓をパウチに装着する口栓装着工程と
を備え、
前記第1搬送工程は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、前記規制部が搬送姿勢を規制することで、他辺側における上下一対のフランジ部間を前記振動レールに沿わせた状態でパウチ容器用口栓を前記第2搬送工程に引き渡すことを特徴とするパウチ容器の製造方法。
【請求項6】
前記第2搬送工程は、一方の前記搬送用レールが前記規制部に当接することによって、前記パウチ容器用口栓を、所定方向に略90度回転させた状態で搬送し、
前記口栓装着工程は、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、その搬送方向の前方側がパウチの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチに装着することを特徴とする請求項5に記載のパウチ容器の製造方法。
【請求項7】
請求項1、2、3または4に記載のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法であって、
前記パウチ容器用口栓を、一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることによって、整列搬送する第1搬送工程と、
前記第1搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、上下一対のフランジ部間において、一対の搬送用レールで挟み込んで搬送する第2搬送工程と、
前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓をパウチに装着する口栓装着工程と
を備え、
前記第1搬送工程は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、前記規制部が搬送姿勢を規制することで、他辺側における上下一対のフランジ部間を前記振動レールに沿わせた状態でパウチ容器用口栓を前記第2搬送工程に引き渡し、
前記第2搬送工程は、一方の前記搬送用レールが前記規制部に当接することによって、前記パウチ容器用口栓を、所定方向に略90度回転させた状態で搬送し、
前記口栓装着工程は、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、その搬送方向の前方側がパウチの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチに装着することを特徴とするパウチ容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、可撓性シートによって形成されたパウチに装着されるパウチ容器用口栓及びそのパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のパウチ容器用口栓としては、例えば、図11(a)〜(d)に示すようなものがある。このパウチ容器用口栓50は、同図に示すように、パウチに充填された内容物を注ぎ出すための円筒状の口部51と、この口部51の下端に連設された、横断面形状が舟形状の装着部52とを備えており、横断面舟形状の装着部52は、その長手方向がパウチの幅方向を向くようにパウチの上縁に挟み込まれた状態でヒートシールされることでパウチに装着されるようになっている。
【0003】
ところで、こういったパウチ容器用口栓50には、口部51の下部に、数mm程度の間隔を開けた状態で径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部51a、51aが連設されており、図12に示すように、上下一対のフランジ部51a、51a間をパーツフィーダの振動するレールRに沿わせることによって、搬送方向が横断面舟形状の装着部52の長手方向のいずれかを向くように整列させた状態で、パウチ容器用口栓50を搬送するようになっている。
【0004】
なお、上下一対のフランジ部51a、51aは、通常、横断面舟形状の装着部52の短手方向に短く、装着部52の長手方向に長い長方形状または六角形状を有しており、横断面舟形状の装着部52の短手方向の両側の辺縁が、装着部52の長手方向の両側の辺縁に比べて短くなっているので、上下一対のフランジ部51a、51a間をパーツフィーダの振動するレールに沿わせると、フランジ部51aの長い辺縁側、即ち、装着部52の長手方向がレールに沿うような状態で整列される。
【0005】
このように、パーツフィーダを使用すると、パウチ容器用口栓50が所定の搬送姿勢で整列されるので、横断面舟形状の装着部52における長手方向がパウチの幅方向を向くような状態で、パウチ容器用口栓50をパウチの上縁に確実に供給することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−93836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、内容物を詰替可能なパウチ容器には、図13に示すように、トリガー71を有するスプレーガン等の噴射ヘッド70が装着されるものがあり、こういったパウチ容器PCでは、パウチ60に装着されたパウチ容器用口栓50の口部51に形成された雄ねじ部51bに螺合可能な雌ねじ部を有する装着部72を噴射ヘッド70に設けておき、噴射ヘッド70の装着部72をパウチ容器用口栓50の口部51にねじ込むことによって、噴射ヘッド70をパウチ容器PCに取り付けることになるが、パウチ容器PCの形状やデザイン等を考慮すると、パウチ容器PCに対して噴射ヘッド70の噴射口の向きを規制したい場合がある。例えば、図13に示すパウチ容器PCでは、図14に示すような向きに噴射ヘッド70を取り付けるのではなく、図13に示すような向きに噴射ヘッド70を統一して取り付けることができるようにしたいという要望がある。
【0008】
こういった要望には、パウチ60に装着されるパウチ容器用口栓50の口部51の雄ねじ部51bを如何に形成するかによって対応することになり、具体的には、噴射ヘッド70を口部51にねじ込んだときに、その噴射口が横断面舟形状の装着部52の長手方向を向くように口部51に雄ねじ部51bを形成しておき、その口部51に装着部72をねじ込んだ噴射ヘッド70の噴射口がパウチ60に対して、図13に示す方向を向くように、パウチ容器用口栓50をパウチ60に装着しておく必要がある。つまり、パウチ60の正面側から見たときの口部51の雄ねじ部51bの形状が常に同じになるように、横断面舟形状の装着部52の短手方向における所定側の面がパウチ60の正面側を向くようにパウチ容器用口栓50をパウチ60に装着する必要がある。
【0009】
このようにパウチ容器用口栓50をパウチ60に装着するためには、横断面舟形状の装着部52の短手方向における所定側の面が常に同一方向を向くように、パウチ容器用口栓50を整列させる必要があるが、従来のパウチ容器用口栓50をパーツフィーダによって整列させる場合は、上述したように、搬送方向が横断面舟形状の装着部52の短手方向または長手方向のいずれかを向くように整列させることは可能であるが、横断面舟形状の装着部52の短手方向における所定側の面が常に同一方向を向くように、パウチ容器用口栓50を整列させることはできないので、パウチ容器PCを自動製袋する場合には、上述した要望に応えることができないといった問題がある。
【0010】
そこで、この発明の課題は、装着部の短手方向における所定側の面が常に同一方向を向くように整列させることができるパウチ容器用口栓及びそのパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部を有する円筒状の口部と、前記口部の下端に連設された、パウチに装着される横断面舟形状の装着部とを備え、前記フランジは、前記装着部の短手方向に対向する平行な二辺及び前記装着部の長手方向に対向する平行な二辺を有し、搬送方向に直交する方向に傾斜したパーツフィーダの搬送面に口部側を下にして立った状態で、上下一対のフランジ部間が前記パーツフィーダの1本の振動レールに沿うことで、前記振動レール側に傾いた状態でパーツフィーダによって整列搬送されるパウチ容器用口栓において、前記口部は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部を有し、前記規制部は、前記フランジ部の前記装着部の短手方向に対向する二辺または前記装着部の長手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が前記振動レールに沿わないように、前記パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものであることを特徴とするパウチ容器用口栓を提供するものである。なお、ここにいう「横断面舟形状の装着部」には、図11(c)に示す装着部52のように、平面形状が概ね円筒状に形成されたものも含まれる。
【0012】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のパウチ容器用口栓において、前記規制部は、前記装着部の短手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が前記振動レールに沿わないように、前記パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものであることを特徴としている。
【0013】
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明のパウチ容器用口栓において、前記規制部は、前記予め定められた一辺側において、円筒状の口部の外周面から径方向外側に突出している突出部であることを特徴としている。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部を有する円筒状の口部と、前記口部の下端に連設された、パウチに装着される横断面舟形状の装着部とを備え、上下一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることによって、整列搬送されるパウチ容器用口栓において、前記口部は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部を有し、前記規制部は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、搬送姿勢を規制する、上下一対のフランジ部における対向面の少なくとも一方側から他方側に張り出している張出部であり、その張出量が、搬送方向の下流側に向かって肉厚が徐々に大きくなっていく振動レールに対応するように、前記予め定められた一辺側から他辺側に向かって徐々に小さくなっていることを特徴とするパウチ容器用口栓を提供するものである
【0015】
また、請求項5に係る発明は、請求項1、2、3または4に記載のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法であって、ーツフィーダが、供給される前記パウチ容器用口栓、搬送方向に直交する方向に傾斜したパーツフィーダの搬送面に口部側を下にして立った状態で、一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることで、振動レール側に傾いた状態で整列搬送する第1搬送工程と、前記第1搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、上下一対のフランジ部間において、一対の搬送用レールで挟み込んで搬送する第2搬送工程と、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓をパウチに装着する口栓装着工程とを備え、前記第1搬送工程は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、前記規制部が搬送姿勢を規制することで、他辺側における上下一対のフランジ部間を前記振動レールに沿わせた状態でパウチ容器用口栓を前記第2搬送工程に引き渡すことを特徴としている。
【0016】
また、請求項6に係る発明は、請求項5に記載のパウチ容器の製造方法において前記第2搬送工程は、一方の前記搬送用レールが前記規制部に当接することによって、前記パウチ容器用口栓を、所定方向に略90度回転させた状態で搬送し、前記口栓装着工程は、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、その搬送方向の前方側がパウチの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチに装着することを特徴としている
【0017】
また、請求項7に係る発明は、請求項1、2、3または4に記載のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法であって、前記パウチ容器用口栓を、一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることによって、整列搬送する第1搬送工程と、前記第1搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、上下一対のフランジ部間において、一対の搬送用レールで挟み込んで搬送する第2搬送工程と、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓をパウチに装着する口栓装着工程とを備え、前記第1搬送工程は、前記フランジ部の予め定められた一辺側が前記振動レールに沿わないように、前記規制部が搬送姿勢を規制することで、他辺側における上下一対のフランジ部間を前記振動レールに沿わせた状態でパウチ容器用口栓を前記第2搬送工程に引き渡し、前記第2搬送工程は、一方の前記搬送用レールが前記規制部に当接することによって、前記パウチ容器用口栓を、所定方向に略90度回転させた状態で搬送し、前記口栓装着工程は、前記第2搬送工程によって搬送されてくる前記パウチ容器用口栓を、その搬送方向の前方側がパウチの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチに装着することを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、請求項1に係る発明のパウチ容器用口栓は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部が、フランジ部における装着部の短手方向に対向する二辺または装着部の長手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が振動レールに沿わないように、パーツフィーダからの送出姿勢を規制するので、装着部の短手方向における所定側の面が常に同一方向を向くように整列させた状態でパーツフィーダから送出することができる。特に、パウチ容器用口栓は、その装着部の長手方向がパウチの幅方向を向くような状態でパウチに装着されることを考慮すると、規制部が、装着部の短手方向に対向する二辺または装着部の長手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が振動レールに沿わないように、パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものが望ましい。
【0019】
パウチ容器用口栓は、その装着部の長手方向がパウチの幅方向を向くような状態でパウチに装着されることを考慮すると、請求項2に係る発明のパウチ容器用口栓のように、規制部が、装着部の短手方向に対向する二辺のうち、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間が振動レールに沿わないように、パーツフィーダからの送出姿勢を規制するものが特に望ましい。
【0020】
また、請求項に係る発明のパウチ容器用口栓は、上下一対のフランジ部間に設けられた規制部が、予め定められた一辺側において、円筒状の口部の外周面から径方向外側に突出している突出部であるので、予め定められた一辺側における上下一対のフランジ部間を、パーツフィーダの振動レールに沿わせることができず、他辺側における上下一対のフランジ部間がパーツフィーダの振動レールに沿っているものだけをパーツフィーダから送出することができる。
【0021】
特に、請求項に係る発明のパウチ容器用口栓は、上下一対のフランジ部における対向面の少なくとも一方側から他方側に張り出している張出部であり、その張出量が、搬送方向の下流側に向かって肉厚が徐々に大きくなっていく振動レールに対応するように、予め定められた一辺側から他辺側に向かって徐々に小さくなっているので、振動レールの肉厚が小さい搬送方向の上流側では、パウチ容器用口栓における口部の周方向のどのような位置に対しても、そのフランジ部間を振動レールに確実に沿わせることができる。しかも、搬送方向の上流側において、他辺側における上下一対のフランジ部間がパーツフィーダの振動レールに沿っているものについては、振動レールの肉厚が徐々に大きくなる下流側に搬送されるに従って、規制部の張出量が小さくなる方向にパウチ容器用口栓が転動することで、予め定められた一辺側が振動レールの反対側に、他辺側が振動レール側に位置するように、搬送姿勢が徐々に矯正されることになる。従って、このパウチ容器用口栓は、フランジ部間から振動レールが外れにくく、効率よく搬送姿勢を矯正することができる。
【0022】
また、請求項5に係る発明のパウチ容器の製造方法では、ーツフィーダが、供給されるパウチ容器用口栓、搬送方向に直交する方向に傾斜したパーツフィーダの搬送面に口部側を下にして立った状態で、一対のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わせることで、振動レール側に傾いた状態で整列搬送する第1搬送工程において、フランジ部の予め定められた一辺側が振動レールに沿わないように、規制部が搬送姿勢を規制することで、他辺側における上下一対のフランジ部間が振動レールに沿った状態のパウチ容器用口栓だけを第1搬送工程から第2搬送工程に引き渡すので、装着部の短手方向における所定側の面がパウチの表裏面に対して常に同一方向を向くような状態でパウチ容器用口栓をパウチに装着することが可能となり、例えば、パウチ容器用口栓に噴射ヘッド等を取り付けて使用するパウチ容器の場合、パウチ容器に対して噴射口の向きが常に同一方向を向くように噴射ヘッド等を取り付けることができる。
【0023】
特に、請求項6、7に係る発明のパウチ容器の製造方法のように、第2搬送工程は、一方の搬送用レールが規制部に当接することによって、パウチ容器用口栓を、所定方向に略90度回転させた状態で搬送し、口栓装着工程は、第2搬送工程によって搬送されてくるパウチ容器用口栓を、その搬送方向の前方側がパウチの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチに装着するようにしておくと、パウチ容器用口栓の搬送姿勢が安定するので、装着部の短手方向における所定側の面がパウチの表裏面に対して常に同一方向を向くような状態でパウチ容器用口栓をパウチに確実に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】(a)はこの発明に係るパウチ容器用口栓の一実施形態を示す平面図、(b)は同上のパウチ容器用口栓を示す正面図、(c)は同上のパウチ容器用口栓を示す底面図、(d)は同上のパウチ容器用口栓を示す背面図、(e)は同上のパウチ容器用口栓を示す側面図、(f)は(b)のX−X線に沿った断面図である。
図2】(a)、(b)は同上のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第1搬送工程を説明するための説明図である。
図3】(a)、(b)は同上のパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の受渡工程を説明するための説明図である。
図4】(a)、(b)は同上のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第2搬送工程を説明するための説明図である。
図5】(a)、(b)は同上のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第2搬送工程を説明するための説明図である。
図6】(a)は同上の製造方法によって製造されたパウチ容器を示す正面図、(b)は同上のパウチ容器を示す背面図である。
図7】(a)はパウチ容器用口栓の他の実施形態を示す平面図、(b)は同上のパウチ容器用口栓を示す正面図、(c)は同上のパウチ容器用口栓を示す底面図、(d)は同上のパウチ容器用口栓を示す背面図、(e)は同上のパウチ容器用口栓を示す側面図である。
図8】(a)、(b)は同上のパウチ容器用口栓がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第1搬送工程を説明するための説明図である。
図9】(a)、(b)は同上のパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第1搬送工程を説明するための説明図である。
図10】(a)は同上のパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の受渡工程を説明するための説明図、(b)、(c)は同上のパウチ容器の製造方法におけるパウチ容器用口栓の第2搬送工程を説明するための説明図である。
図11】(a)は従来のパウチ容器用口栓を示す平面図、(b)は同上のパウチ容器用口栓を示す正面図、(c)は同上のパウチ容器用口栓を示す底面図、(d)は同上のパウチ容器用口栓を示す側面図である。
図12】同上のパウチ容器用口栓のパーツフィーダーによる搬送工程を説明するための説明図である。
図13】パウチ容器に噴射ヘッドが適正に取り付けられた状態を示す正面図である。
図14】パウチ容器に噴射ヘッドが不適正に取り付けられた状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)〜(f)に示すように、このパウチ容器用口栓1は、図示しないスクリューキャップによって開閉可能な円筒状の口部10と、この口部10の下端に連設された横断面舟形状の装着部20とから構成されており、装着部20の周面がパウチの縁部にヒートシールされることによってパウチに装着されるようになっている。
【0026】
前記口部10は、円筒状の口部本体11と、この口部本体11の上部外周面に形成された、スクリューキャップが螺合する雄ねじ12と、口部本体11の下部に形成された、径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部13、14とを備えており、下位のフランジ部14の下面に装着部20が連設されている。
【0027】
前記フランジ部13、14は、略長方形状を有しており、両フランジ部13、14間には、短手方向に対向する二辺(長辺)S1、S2のうち、雄ねじ12との関係において予め定められた一辺(長辺)S1側(雄ねじ12が、同図(d)に示すような形状として視認される側)における中央部に、口部本体11の外周面から径方向外側に突出する縦リブ状の規制部15が設けられている。
【0028】
以上のように構成されたパウチ容器用口栓1がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法について、以下に説明する。
【0029】
まず、上述したパウチ容器用口栓1は、図2に示すように、上下を逆にした状態で、口部10の上下一対のフランジ部13、14間をパーツフィーダPFの1本の振動レールVRに沿わせることによって整列搬送するが、規制部15が設けられているフランジ部13、14の一方の長辺S1側は、同図(a)に示すように、規制部15の存在によって、振動レールVRをフランジ部13、14間に沿わせることができず、同図(b)に示すように、規制部15が設けられていない他方の長辺S2側が振動レールVR側を向いているパウチ容器用口栓1だけが上下一対のフランジ部13、14間を振動レールVRに沿わせることができ、それらのパウチ容器用口栓1だけが、振動レールVR側に傾いた状態で搬送されていくことになる(第1搬送工程)。
【0030】
このようにして、振動レールVRに沿って傾いた状態で搬送されてくるパウチ容器用口栓1は、図3(a)、(b)に示すように、規制部15が設けられていない他方の長辺S2側における上下一対のフランジ部13、14間を支持レールSR1が、規制部15が設けられているフランジ部13、14の一方の長辺S1側における装着部20の周面を支持レールSR2が、それぞれ支えることで、略垂直に吊り下げられた状態となり、この状態で第2搬送工程に引き渡される(受渡工程)。
【0031】
第2搬送工程では、パウチ容器用口栓1を、対向する一対の長辺S1、S2側における上下一対のフランジ部13、14間を一対の搬送用レールCR1、CR2で挟み込んで搬送することになるが、パウチ容器用口栓1が上述した受渡工程から引き渡される際、図4(a)、(b)に示すように、フランジ部13、14の一方の長辺S1側の搬送用レールCR2が規制部15に当接することによって、パウチ容器用口栓1を、同図(b)に矢印で示す方向に略90度回転させた後、図5(a)、(b)に示すように、規制部15が設けられていないフランジ部13、14の一方の長辺S2側が搬送方向の前方側を、規制部15が設けられているフランジ部13、14の一方の長辺S1側が搬送方向の後方側を向いた状態で搬送される。
【0032】
最後に、第2搬送工程によって搬送されてくるパウチ容器用口栓1をパウチに装着するが、この際、図6(a)、(b)に示すように、パウチ容器用口栓1は、その搬送方向の前方側、即ち、規制部15が設けられていないフランジ部13、14の一方の長辺S2側がパウチPの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチPに装着される。従って、このようにして製造されたパウチ容器PCは、正面側から見たときのパウチ容器用口栓1の口部10に形成された雄ねじ12の形状が、全て同一形状となるように統一されている。なお、同図(a)、(b)に示すパウチ容器PCでは、規制部15が設けられていないフランジ部13、14の一方の長辺S2側がパウチPの表面側を向くように装着されている。
【0033】
従って、例えば、パウチ容器用口栓1にトリガーを有するスプレーガン等の噴射ヘッドを取り付けて使用する場合は、噴射ヘッドを口部10にねじ込んだときに、その噴射口が横断面舟形状の装着部20の長手方向を向くように口部10に雄ねじ部12を形成しておくと、パウチ容器PCに対して噴射口の向きが常に同一方向を向くように噴射ヘッドを取り付けることができるので、パウチPの形状やパウチPに施されるデザイン等を考慮すると、パウチ容器PCに対して噴射ヘッドの噴射口の向きを規制したい場合に対応することができる。
【0034】
図7(a)〜(e)は他の実施形態を示している。同図に示すように、このパウチ容器用口栓2も、上述したパウチ容器用口栓1と同様に、図示しないスクリューキャップによって開閉可能な円筒状の口部30と、この口部30の下端に連設された横断面舟形状の装着部40とから構成されており、装着部40周面がヒートシールされることによってパウチに装着されるようになっている。
【0035】
前記口部30は、円筒状の口部本体31と、この口部本体31の上部外周面に形成された、スクリューキャップが螺合する雄ねじ32と、口部本体31の下部に形成された、径方向外側に張り出す上下一対のフランジ部33、34とを備えており、下位のフランジ部34の下面に装着部40が連設されている。
【0036】
前記フランジ部33、34は、正八角形状を有しており、上位のフランジ部33の下面から下方側に張り出した、フランジ部33の各辺に内接する円環状の規制部35が設けられている。
【0037】
前記規制部35は、外周縁から内周縁に向かって張出量が大きくなっており、しかも、内周縁における張出量は、同図(b)、(d)、(e)に示すように、横断面舟形状の装着部40の短手方向に対向するフランジ部33の二辺S1、S2のうち、雄ねじ32との関係において予め定められた一辺S1側(雄ねじ32が、同図(d)に示すような形状として視認される側)から他辺S2側に向かって徐々に小さくなっている。
【0038】
以上のように構成されたパウチ容器用口栓2がパウチに装着されたパウチ容器の製造方法について、以下に説明する。
【0039】
まず、上述したパウチ容器用口栓2は、図8に示すように、上下を逆にした状態で、口部30の上下一対のフランジ部33、34間をパーツフィーダPFの1本の振動レールVRに沿わせることによって整列搬送する(第1搬送工程)。パーツフィーダPFの振動レールVRは、フランジ部33の一辺S1側から他辺S2側に向かって張出量が徐々に小さくなっている規制部35に対応するように、パウチ容器用口栓2の搬送方向の下流側に向かって肉厚が徐々に大きくなっているので、振動レールVRの肉厚が小さい容器用口栓2の搬送方向上流側では、同図(a)、(b)に示すように、フランジ部33、34のいずれの辺が振動レールVR側を向いていても、そのフランジ部33、34間を振動レールVRに沿わすことができ、フランジ部33、34間が振動レールVRに沿っている全てのパウチ容器用口栓2が、振動レールVR側に傾いた状態で搬送されていくことになる。
【0040】
このように、パウチ容器用口栓2が振動レールVRに沿って下流側に搬送されていくと、振動レールVRの肉厚が徐々に大きくなっていくので、例えば、図8(b)に示すように、搬送方向の上流側において、規制部35の張出量が最も大きい一辺S1側におけるフランジ部33、34間が振動レールVRに沿っていた場合は、図9(a)に示すように、搬送方向の下流側に向かって徐々に肉厚が大きくなる振動レールVRが、規制部35の張出量が小さくなる方向にパウチ容器用口栓2を徐々に転動させることになり、振動レールVRの肉厚が最も大きくなる搬送方向の下流側では、同図(b)に示すように、規制部35の張出量が最も小さい他辺S2側におけるフランジ部33、34間が振動レールVRに沿うような状態に搬送姿勢が矯正されている。
【0041】
このようにして、振動レールVRに沿って傾いた状態で搬送されてくるパウチ容器用口栓2は、図10(a)に示すように、規制部35の張出量が最も小さい他辺S2側における上下一対のフランジ部33、34間を支持レールSR1が、規制部35の張出量が最も大きいフランジ部33の一辺S1側における装着部40の周面を支持レールSR2が、それぞれ支えることで、略垂直に吊り下げられた状態となり、この状態で第2搬送工程に引き渡される(受渡工程)。
【0042】
第2搬送工程では、パウチ容器用口栓2を、対向する二辺S1、S2側における上下一対のフランジ部33、34間を一対の搬送用レールCR1、CR2で挟み込んで搬送することになるが、パウチ容器用口栓2が上述した受渡工程から引き渡される際、図10(b)に示すように、フランジ部33の一辺S1側の搬送用レールCR2が大きく張り出した規制部35に当接することによって、パウチ容器用口栓2を略90度回転させた後、同図(c)に示すように、規制部35の張出量が最も小さいフランジ部33の他辺S2側が搬送方向の前方側を、規制部15張出量が最も大きいフランジ部33の一辺S1側が搬送方向の後方側を向いた状態で搬送される。
【0043】
最後に、第2搬送工程によって搬送されてくるパウチ容器用口栓2をパウチに装着するが、この際、パウチ容器用口栓2の搬送方向の前方側、即ち、規制部35の張出量が最も小さいフランジ部33の他辺S2側がパウチPの表裏面のうち、予め定められた一方側を向くような状態でパウチPに装着される。
【0044】
従って、パウチ容器用口栓1と同様に、例えば、パウチ容器用口栓2にトリガーを有するスプレーガン等の噴射ヘッドを取り付けて使用する場合は、噴射ヘッドを口部30にねじ込んだときに、その噴射口が横断面舟形状の装着部40の長手方向を向くように口部30に雄ねじ部32を形成しておくと、パウチ容器に対して噴射口の向きが常に同一方向を向くように噴射ヘッドを取り付けることができる。
【0045】
以上のように、このパウチ容器用口栓2は、振動レールVRの肉厚が小さい搬送方向の上流側では、パウチ容器用口栓2における口部30の周方向のどのような位置に対しても、そのフランジ部33、34間を振動レールVRに確実に沿わせることができ、しかも、搬送方向の上流側において、フランジ部33の他辺S2側における上下一対のフランジ部33、34間がパーツフィーダPFの振動レールVRに沿っているものについては、振動レールVRの肉厚が徐々に大きくなる下流側に搬送されるに従って、規制部35の張出量が小さくなる方向にパウチ容器用口栓2が転動することで、予め定められた一辺S1側が振動レールVRの反対側に、他辺S2側が振動レールVR側に位置するように、搬送姿勢が徐々に矯正されるので、このパウチ容器用口栓2は、フランジ部33、34間から振動レールVRが外れにくく、効率よく搬送姿勢を矯正することができる。
【0046】
なお、上述した各実施形態では、横断面舟形状の装着部20の短手方向のいずれか一方側におけるフランジ部13、14間に縦リブ状の規制部15を設けたり、フランジ部33の下面から下方側に張り出す規制部35を設け、その張出量を横断面舟形状の装着部40の短手方向の一方側から他方側に向かって徐々に小さくしたりしているが、これに限定されるものではなく、例えば、横断面舟形状の装着部20の長手方向のいずれか一方側におけるフランジ部13、14間に縦リブ状の規制部15を設けたり、フランジ部33の下面から下方側に張り出す規制部35の張出量を、横断面舟形状の装着部40の長手方向の一方側から他方側に向かって徐々に小さくしたりすることも可能である。
【0047】
また、上述したパウチ容器用口栓2では、上位のフランジ部33の下面から下方側に張り出す規制部35を設けているが、これに限定されるものではなく、逆に、下位のフランジ部34の上面から上方側に張り出す規制部を設けることも可能である。
【0048】
また、上述した各実施形態では、上下一対のフランジ部を同一形状にしているが、これに限定されるものではなく、上下のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールや搬送用レール等に沿わして搬送することができるのであれば、例えば、上位のフランジ部を円形状に、下位のフランジ部を方形状にすることも可能である。
【0049】
また、上述したパウチ容器用口栓1では、縦リブ状の規制部15をフランジ部13、14の側縁まで突出させているが、これに限定されるものではなく、上下のフランジ部間をパーツフィーダの振動レールに沿わすことができないのであれば、規制部15の突出量をフランジ部13、14の側縁部分の張出量よりも若干小さくしたり、若干大きくしたりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、撓性シートによって形成されたパウチにパウチ容器用口栓が装着されたパウチ容器を製造する際に利用することができる。
【符号の説明】
【0051】
1、2 パウチ容器用口栓
10、30 口部
11、31 口部本体
12、32 雄ねじ
13、33 フランジ部
14、34 フランジ部
15、35 規制部
20、40 装着部
P パウチ
PC パウチ容器
PF パーツフィーダ
VR 振動レール
SR1、SR2 支持レール
CR1、CR2 搬送用レール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14