特許第6444255号(P6444255)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6444255
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20181217BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20181217BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20181217BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20181217BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20181217BHJP
【FI】
   F21S8/04 110
   F21V17/00 250
   F21V17/00 154
   F21V19/00 150
   F21V19/00 510
   F21V23/00 170
   F21Y115:10
【請求項の数】7
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-92352(P2015-92352)
(22)【出願日】2015年4月28日
(65)【公開番号】特開2016-212954(P2016-212954A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2018年2月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099461
【弁理士】
【氏名又は名称】溝井 章司
(72)【発明者】
【氏名】相澤 尚徳
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−167892(JP,A)
【文献】 特開2014−179208(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21V 17/00
F21V 19/00
F21V 23/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具本体と、
光源を有し、前記器具本体に装着される光源ユニットと、
前記器具本体と前記光源ユニットとの互いに対向する面のいずれか一方である第1対向面に取り付けられ、爪が形成された爪付き部材と、
前記器具本体と前記光源ユニットとの互いに対向する面の他方である第2対向面にスライド自在に取り付けられ、前記爪付き部材の爪に引っ掛けられる引っ掛け部材と、
前記引っ掛け部材がスライドする経路に配置され、前記引っ掛け部材の一部を前記第2対向面に向かって押さえ付けることで前記引っ掛け部材により発揮される弾性力によって前記光源ユニットを前記器具本体に固定する押さえ部材と
を備える照明装置。
【請求項2】
前記押さえ部材は、前記引っ掛け部材がスライドする際に前記引っ掛け部材の一部を前記第2対向面に向かって押さえ付けることで前記引っ掛け部材の先端部を前記第2対向面に対して斜めに移動させる請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記引っ掛け部材は、前記光源ユニットが前記器具本体に装着される過程で前記先端部が前記爪付き部材に押し当てられることで前記先端部が前記押さえ部材に近づく方向にスライドする請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記爪付き部材と前記引っ掛け部材との組み合わせは、前記第1対向面と前記第2対向面との間に形成される空間の一端に配置され、
前記光源ユニットは、前記引っ掛け部材が前記爪付き部材の爪に引っ掛けられることにより形成される回転軸を中心に回転することで前記器具本体に装着される請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記爪付き部材と前記引っ掛け部材との組み合わせは、前記空間の一端に1対配置される請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1対向面と前記第2対向面とのうちいずれか一方に取り付けられ、穴が形成された穴開き部材と、
前記第1対向面と前記第2対向面とのうち他方に取り付けられ、前記穴開き部材の穴に引っ掛けられるバネ部材と
をさらに備え、
前記穴開き部材と前記バネ部材との組み合わせは、前記空間の他端に配置され、
前記光源ユニットは、前記バネ部材が前記穴開き部材の穴に引っ掛けられた状態で前記バネ部材により発揮される弾性力によって前記器具本体に固定される請求項4又は5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記穴開き部材と前記バネ部材との組み合わせは、前記空間の他端に1対配置される請求項6に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井に取り付けられる照明器具では、光源ユニットが取り付けられた枠ユニットが、天井面に取り付けられた本体ユニットに取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
枠ユニットを本体ユニットに取り付ける作業者は、まず、枠ユニットに備えられた吊り金具の位置が上側になるように枠ユニットを持ち、枠ユニットを本体ユニットに近づけて、吊り金具のフックを、本体ユニットの側板に設けた貫通孔内に挿入する。フックが貫通孔内に挿入された状態で、作業者が枠ユニットを下側に移動させると、フックが貫通孔の端部に引っ掛かり、吊り金具によって枠ユニットが本体ユニットから吊り下げられた状態となる。この仮吊り状態で、作業者は、本体ユニットに取り付けられた端子台と、光源ユニットに備えられた点灯装置のコネクタとの間を電線で接続する。そして、作業者は、枠ユニットの下部を本体ユニットに近づけるように、フックと貫通孔との係止部位を中心に枠ユニットを回転させると、枠ユニットに備えられた取り付け金具の係止部の先端が、本体ユニットに備えられた保持バネが備える1対のバネ片の間に挿入され、係止部によって1対のバネ片が互いに離れる方向に押し広げられる。この状態から作業者が枠ユニットをさらに上側に押し込むと、1対のバネ片は、係止部の幅広部分を越えて、係止部の括れ部に係止するので、保持バネのバネ力によって枠ユニットが本体ユニットに取り付けられる。なお、枠ユニットが本体ユニットに取り付けられた状態では、吊り金具のフックは、貫通孔の端面よりも上側に位置し、フックと貫通孔とは係止していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−165143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の照明器具では、点灯装置のコネクタが保持バネの近くに配置されているため、端子台と点灯装置のコネクタとの間に接続される電線が保持バネと干渉するおそれがある。
【0006】
従来の照明器具では、枠ユニットを本体ユニットに装着するための部材として4個の保持バネが用いられているが、枠ユニットを仮保持するための部材として、保持バネとは別の部材である吊り金具が用いられているため、枠ユニットを仮保持状態から装着状態へスムーズに移行させることができない。即ち、枠ユニットを容易に装着できない。また、枠ユニットが本体ユニットの側面を覆っているため、器具本体の一部を天井に形成された埋め込み穴に埋め込むような機種に適用できない。器具本体を天井に直接取り付けるような機種の場合には、枠ユニットの端部が天井材と干渉するおそれがある。
【0007】
本発明は、点灯装置に接続される電線等の電気部材が、光源ユニットを器具本体に取り付ける際に他の部材と干渉しにくくすること、或いは、光源ユニットを容易に装着できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一の態様に係る照明装置は、
器具本体と、
光源を有し、前記器具本体に装着される光源ユニットと、
前記器具本体と前記光源ユニットとの互いに対向する面のいずれか一方である第1対向面に取り付けられ、爪が形成された爪付き部材と、
前記器具本体と前記光源ユニットとの互いに対向する面の他方である第2対向面にスライド自在に取り付けられ、前記爪付き部材の爪に引っ掛けられる引っ掛け部材と、
前記引っ掛け部材がスライドする経路に配置され、前記引っ掛け部材の一部を前記第2対向面に向かって押さえ付けることで前記引っ掛け部材により発揮される弾性力によって前記光源ユニットを前記器具本体に固定する押さえ部材とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、スライド可能な引っ掛け部材を用いて光源ユニットを器具本体に固定できる。このため、本発明によれば、光源ユニットを容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1に係る照明装置の斜視図。
図2】実施の形態1に係る照明装置の器具本体の側面図及び部分断面図。
図3】実施の形態1に係る照明装置の器具本体の底面図。
図4】実施の形態1に係る照明装置のバネ部材の斜視図。
図5】実施の形態1に係る照明装置の爪付き部材の背面図。
図6】実施の形態1に係る照明装置の爪付き部材の側面図。
図7】実施の形態1に係る照明装置の爪付き部材の平面図。
図8】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットの分解斜視図。
図9】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットの部分断面図。
図10】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットの平面図。
図11】実施の形態1に係る照明装置の穴開き部材の斜視図。
図12】実施の形態1に係る照明装置の引っ掛け部材の正面図。
図13】実施の形態1に係る照明装置の引っ掛け部材の側面図。
図14】実施の形態1に係る照明装置の引っ掛け部材の平面図。
図15】実施の形態1に係る照明装置の摺動部材の正面図。
図16】実施の形態1に係る照明装置の摺動部材の側面図。
図17】実施の形態1に係る照明装置の摺動部材の平面図。
図18】実施の形態1に係る照明装置の押さえ部材の正面図。
図19】実施の形態1に係る照明装置の押さえ部材の側面図。
図20】実施の形態1に係る照明装置の押さえ部材の平面図。
図21】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットの引っ掛け部材がスライドする動作を示す図。
図22】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットの引っ掛け部材がスライドする動作を示す図。
図23】実施の形態1に係る照明装置を天井に取り付ける例を示す図。
図24】実施の形態1に係る照明装置を天井に取り付ける例を示す図。
図25】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットを器具本体に取り付ける手順を示す図。
図26】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットを器具本体に取り付ける手順を示す図。
図27】実施の形態1に係る照明装置の光源ユニットを器具本体に取り付ける手順を示す図。
図28】実施の形態1の変形例に係る照明装置の斜視図。
図29】実施の形態1の変形例に係る照明装置を天井に取り付ける例を示す図。
図30】実施の形態1の変形例に係る照明装置の斜視図。
図31】実施の形態1の変形例に係る照明装置を天井に取り付ける例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。装置、器具、部品等の構成について、その材質、形状、大きさ等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
【0012】
実施の形態1.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態に係る装置を組み立てる手順、本実施の形態の効果を順番に説明する。
【0013】
***構成の説明***
図1を参照して、本実施の形態に係る装置である照明装置100の構成を説明する。図1は、照明装置100を斜め下方から見た図である。なお、本実施の形態の説明において、「上方」、「下方」、「側方」、「前方」、「後方」、「斜め上方」、「斜め下方」といった方向は、照明装置100が天井に取り付けられる場合の方向を示している。照明装置100は、壁等、天井以外の被取り付け部に取り付けられてもよい。
【0014】
照明装置100は、器具本体101と、器具本体101に装着される光源ユニット300とを備える。本実施の形態では、光源ユニット300が、器具本体101に着脱自在に取り付けられる。
【0015】
主に図2及び図3を参照して、器具本体101の構成を説明する。図2は、器具本体101を側方から見た図、及び、器具本体101の一部を切断した断面を示す図である。なお、断面のハッチングは省略している。図3は、器具本体101を下方から見た図である。
【0016】
器具本体101は、ボルト等の固定具により被取り付け部に取り付けられる。器具本体101は、正方形状の本体面部110と、この本体面部110の四辺から折り曲げられて形成される4つの側面部120と、本体面部110に取り付けられ、外部から引き込まれる給電用の電線がつなげられる端子台130とを備えている。
【0017】
本体面部110には、光源ユニット300を保持及び固定するためのバネ部材210及び爪付き部材220が取り付けられている。また、本体面部110には、端子台130に挿し込まれる電線を外部から引き込むための引き込み孔111と、器具本体101を被取り付け部に固定するボルト等の固定具を挿し込むための挿入孔112とが形成されている。なお、引き込み孔111は、本体面部110の中心に1つ、中心から数センチメートル離れた位置に1つ形成されている。挿入孔112は、これら2つの引き込み孔111に対して両側に1つずつ形成されている。具体的には、1つの挿入孔112が、本体面部110の中心の引き込み孔111から別の引き込み孔111がある方向とは90度ずれた方向に設けられ、もう1つの挿入孔112が、本体面部110の中心の引き込み孔111から別の引き込み孔111がある方向とは−90度ずれた方向に設けられている。引き込み孔111は、いずれも円形である。挿入孔112は、いずれも長穴であるが、互いの向きが90度ずれた形になっている。
【0018】
上記のように、本体面部110には、端子台130が設置される端子台設置面102が形成されている。即ち、器具本体101は、端子台設置面102を有する。端子台130は、外部から引き込まれる給電用の電線を接続するためのものである。端子台設置面102には、当該電線を外部から引き込むための貫通孔である引き込み孔111が設けられる。即ち、端子台設置面102は、電線引き込み面でもある。また、端子台設置面102には、器具本体101を外部に固定する固定具を挿入するための貫通孔である挿入孔112が設けられる。即ち、端子台設置面102は、固定具挿入面でもある。
【0019】
側面部120は、本体面部110の側辺より外方向へ斜めに形成され、台形形状である傾斜部121と、傾斜部121の端部より本体面部110と平行に形成された水平受け部122と、水平受け部122の端部より傾斜部121と反対方向へ垂直に形成された光源受け部123とで構成されている。
【0020】
バネ部材210は、図4に示すように、円弧部211と、固定部212と、先端部213とを有する。ここで、図4は、バネ部材210を斜め下方から見た図である。バネ部材210は、図3に示すように、固定部212がいずれか1つの側面部120に寄った状態で、互いの円弧部211の側面が対向するように本体面部110に2つ取り付けられている。
【0021】
爪付き部材220は、図5及び図6及び図7に示すように、爪221と、係止部222とを有する。ここで、図5は、爪付き部材220を後方から見た図である。図6は、爪付き部材220を側方から見た図である。図7は、爪付き部材220を上方から見た図である。爪付き部材220は、図3に示すように、バネ部材210の固定部212が寄っている側面部120と対向する他の側面部120に寄った状態で、互いの側面が対向し、かつ、2つのバネ部材210のそれぞれに対向するように本体面部110に2つ取り付けられている。
【0022】
対向するバネ部材210と爪付き部材220との間には、挿入孔112が設けられている。また、対向するバネ部材210と爪付き部材220とを結ぶ仮想の直線と平行に並ぶように、端子台130が引き込み孔111と直線状に配設されている。
【0023】
主に図8及び図9及び図10を参照して、光源ユニット300の構成を説明する。図8は、光源ユニット300を分解した図である。図9は、光源ユニット300の一部を切断した断面を示す図である。図10は、光源ユニット300を上方から見た図である。
【0024】
光源ユニット300は、光源であるLEDモジュール400と、LEDモジュール400が取り付けられたモジュール取り付け部500と、LEDモジュール400を覆うようにモジュール取り付け部500に固定されるカバー部600と、カバー部600をモジュール取り付け部500に固定する固定金具700と、LEDモジュール400を点灯させる点灯装置800と、バネ部材210が挿入される穴開き部材230と、爪付き部材220に引っ掛けられる引っ掛け部材240とを備えている。光源ユニット300は、さらに、引っ掛け部材240と組み合わせて使用される摺動部材250及び押さえ部材260を備えている。
【0025】
LEDモジュール400は、複数のLEDと、正方形状であり、複数のLEDが実装された基板とからなる。LEDモジュール400は、モジュール取り付け部500にネジにより固定されているが、接着等により固定されてもよい。図示していないが、本実施の形態では、LEDモジュール400がモジュール取り付け部500に4つ取り付けられている。なお、LEDモジュール400を大きく構成して1つにしてもよいし、4つ以上に細かく分割してもよい。基板としては、正方形状のものに限らず、長方形状又はその他の形状に形成されたものが並べられてもよい。
【0026】
モジュール取り付け部500は、LEDモジュール400が取り付けられる取り付け正面部510と、取り付け正面部510の外周部に平面視で「ロ」の字状に設けられ、カバー部600の端部が挿し込まれるカバー受け部520とで構成されている。
【0027】
取り付け正面部510は、四角形の板状であり、一方の面である光源設置面301には4つのLEDモジュール400が配設され、他方の面である点灯装置設置面302には1対の点灯装置800、1対の穴開き部材230、1対の引っ掛け部材240が配列されている。点灯装置800は、中央付近に長手方向の側面が対向するように並行する状態で2つ設置されている。穴開き部材230と引っ掛け部材240は、点灯装置800に対して点灯装置800の長手方向の側面が対向するカバー受け部520に寄った状態において点灯装置800の短手方向の側面に対向するカバー受け部520にそれぞれ寄って配設されている。引っ掛け部材240は、先端がカバー受け部520より外側に突き出すようにスライド可能である。
【0028】
上記のように、取り付け正面部510には、光源が設置される光源設置面301と、光源設置面301の反対の面であり、かつ、器具本体101の端子台設置面102に対向する面であり、長手状の点灯装置800が設置される点灯装置設置面302とが形成されている。即ち、光源ユニット300は、光源設置面301と、点灯装置設置面302とを有する。点灯装置800は、器具本体101の端子台130を介して給電されることで光源を点灯させる。
【0029】
カバー受け部520は、取り付け正面部510の側辺に配設されており、取り付け正面部510の側辺から点灯装置800側に立ち上がった内側側面部521と、内側側面部521から取り付け正面部510と平行に外側に延びる水平側面部522と、水平側面部522の外側の端部より垂直にLEDモジュール400側に延びる外側側面部523とからなり、断面視で「コ」の字形状である。内側側面部521には、後述する固定金具700の固定爪部730が挿し込まれる挿通孔524が形成されている。
【0030】
カバー部600は、一面が開口した箱形状であり、開口の奥にはカバー正面部610、開口の周りにはカバー正面部610から立ち上がるカバー側面部620が形成されている。図8に示すように、カバー側面部620の内側の面には、カバー部600の開口の周縁寄りにカバー固定孔621が設けられており、カバー側面部620の外側の面には凸部630が形成されている。凸部630は、カバー受け部520の外側側面部523が下方から見えないように、外側側面部523の下側を隠す。
【0031】
固定金具700は、取り付け正面部510にネジで固定される固定正面部710と、固定正面部710につながり、段差部720よりも低い位置にある段差部720と、段差部720につながり、段差部720と同じ高さにあり、カバー固定孔621に嵌められる固定爪部730とを有している。段差部720は、光源ユニット300が器具本体101に装着されたときに、図2に示した器具本体101の側面部120の光源受け部123に当たる。
【0032】
点灯装置800は、照明装置100の外部から電力供給を受け、LEDモジュール400に電力を供給し、複数のLEDを点灯させる。点灯装置800は、直方体形状に形成されており、取り付け正面部510のLEDモジュール400が取り付けられた面の反対面に配設される。
【0033】
穴開き部材230には、図11に示すように、バネ部材210の円弧部211が挿し込まれる穴231が形成されている。ここで、図11は、穴開き部材230を斜め上方から見た図である。光源ユニット300が仮保持されるときは、穴231にバネ部材210の先端部213が引っ掛けられる。光源ユニット300が仮保持状態から装着状態に移行する過程では、穴231に対してバネ部材210の円弧部211が摺動する。穴開き部材230は、バネ部材210に対応するように取り付け正面部510に2つ並列に配設されている。
【0034】
引っ掛け部材240は、図12及び図13及び図14に示すように、爪付き部材220の爪221に引っ掛けられる先端部241と、先端部241から上方に傾斜してから鋭角に折れ曲がる折れ曲がり部242と、折れ曲がり部242につながり、下方に傾斜する斜行部243と、先端部241とは逆側の端部である幅広部244とを有する。ここで、図12は、引っ掛け部材240を前方から見た図である。図13は、引っ掛け部材240を側方から見た図である。図14は、引っ掛け部材240を上方から見た図である。引っ掛け部材240は、爪付き部材220の爪221に引っ掛けられるものであり、爪付き部材220に対応するように取り付け正面部510に2つ並列に配設されている。
【0035】
本実施の形態において、引っ掛け部材240は、1本の線状の金属材料を折り曲げ加工して一体成形されている。先端部241は、引っ掛け部材240の短手方向に沿って直線状に形成されている。折れ曲がり部242は、引っ掛け部材240の長手方向に沿って延びるように直線状に1対形成されている。1対の折れ曲がり部242は、先端部241の両端から後方に向かって互いに平行に延びている。斜行部243は、折れ曲がり部242に対応し、引っ掛け部材240の長手方向に沿って直線状に延びるように1対形成されている。1対の斜行部243は、対応する折れ曲がり部242から後方に向かって互いに平行に延びている。斜行部243につながる部分は、斜行部243に対応するように1対形成され、対応する斜行部243から後方に向かって、途中から互いの距離が徐々に広がり、一定の距離まで広がってからは当該一定の距離を維持するように延び、後端では90度折れ曲がって互いに対向する位置まで延びている。上記一定の距離まで広がった箇所から、90度折れ曲がって互いに対向する箇所までが幅広部244に相当する。
【0036】
図14に示したように、幅広部244の幅W2は、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1よりも広くなっている。なお、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1は、1対の折れ曲がり部242又は斜行部243の間の最短距離に、引っ掛け部材240を形成する金属材料の直径の2倍の長さを足した値である。また、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1は、先端部241の長さに等しい。
【0037】
摺動部材250は、図15及び図16及び図17に示すように、上方へ傾斜した誘導部251を有する。ここで、図15は、摺動部材250を前方から見た図である。図16は、摺動部材250を側方から見た図である。図17は、摺動部材250を上方から見た図である。
【0038】
本実施の形態において、摺動部材250は、1枚の平板状の金属材料を折り曲げ加工して一体成形されている。誘導部251は、摺動部材250の長手方向に沿って延びるように1対形成されている。1対の誘導部251は、互いに平行に延びている。
【0039】
図17に示したように、1対の誘導部251の間の最短距離W3は、幅広部244の幅W2よりも小さく、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1よりも大きくなっている。
【0040】
押さえ部材260は、図18及び図19及び図20に示すように、上方へ傾斜した押圧部261と、押圧部261の後方に設けられた平坦な上面部262と、上面部262の前端から立ち上がる支点部263と、上面部262の後端から立ち下がる背面部264とを有する。ここで、図18は、押さえ部材260を前方から見た図である。図19は、押さえ部材260を側方から見た図である。図20は、押さえ部材260を上方から見た図である。
【0041】
本実施の形態において、押さえ部材260は、1枚の平板状の金属材料を折り曲げ加工して一体成形されている。押圧部261は、押さえ部材260の長手方向に沿って延びるように1対形成されている。1対の押圧部261は、互いに平行に延びている。支点部263は、押圧部261に対応するように上面部262の前端に1対形成されている。背面部264は、押圧部261及び支点部263に対応するスリット265が両側にできるように上面部262の後端に形成されている。背面部264には、摺動部材250の後端が嵌め込まれる穴266も設けられている。
【0042】
図20に示したように、1対の押圧部261の間の最短距離W4は、1対の誘導部251の間の最短距離W3以上であり、幅広部244の幅W2よりも小さくなっている。よって、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1、幅広部244の幅W2、誘導部251の間の最短距離W3、押圧部261の間の最短距離W4は、W1<W4≦W3<W2という関係である。このため、後述するように、折れ曲がり部242及び斜行部243が、誘導部251と押圧部261との間に形成される隙間の中でスライドするように、引っ掛け部材240と摺動部材250と押さえ部材260とを組み合わせることができる。
【0043】
1対の支点部263の間の最短距離W5は、折れ曲がり部242及び斜行部243の幅W1よりも小さくなっている。このため、後述するように、斜行部243が、支点部263によって押さえ付けられながらスライドするように、引っ掛け部材240と摺動部材250と押さえ部材260とを組み合わせることができる。
【0044】
背面部264の幅W6は、幅広部244の幅W2から、引っ掛け部材240を形成する金属材料の直径の2倍の長さを引いた値にほぼ等しい。上面部262の幅W7は、幅広部244の幅W2よりも広くなっている。このため、後述するように、幅広部244が、背面部264の両側にあるスリット265を貫通しながらスライドするように、引っ掛け部材240と摺動部材250と押さえ部材260とを組み合わせることができる。
【0045】
図21及び図22に示すように、引っ掛け部材240は、モジュール取り付け部500の取り付け正面部510を切り起こして形成された溝部511にスライド可能に保持されるとともに、摺動部材250及び押さえ部材260に装着されている。摺動部材250及び押さえ部材260は、引っ掛け部材240がスライドするのに伴い、引っ掛け部材240を斜め方向へ誘導する。ここで、図21の(a)及び図22の(a)は、引っ掛け部材240が押し込まれた状態を示している。一方、図21の(b)及び図22の(b)は、引っ掛け部材240が引き出された状態を示している。
【0046】
図22の(a)の状態において、引っ掛け部材240の先端部241は、押さえ部材260がある位置まで押し込まれており、取り付け正面部510に接近している。引っ掛け部材240の折れ曲がり部242の下方に延びる部分は、押さえ部材260の支点部263によって前方に押圧されている。このため、引っ掛け部材240が図22の(a)に示した位置よりも奥に押し込まれることが防止される。即ち、引っ掛け部材240が、前後方向において固定される。引っ掛け部材240の斜行部243は、支点部263の立ち上がり始める部分によって下方に押圧されている。このため、引っ掛け部材240が、上下方向においても固定され、押し込まれた状態を維持することができる。引っ掛け部材240の幅広部244は、押さえ部材260の背面部264の両側にあるスリット265を貫通し、ほとんどの部分が溝部511に嵌まっている。
【0047】
図22の(a)の状態から図22の(b)の状態になるように引っ掛け部材240がスライドする過程において、引っ掛け部材240の先端部241は、押さえ部材260がある位置から引き出されて、取り付け正面部510から徐々に遠ざかる。引っ掛け部材240の折れ曲がり部242及び斜行部243は、摺動部材250の誘導部251と押さえ部材260の押圧部261との間に形成される隙間の中で前方かつ斜め上方にスライドする。このとき、折れ曲がり部242及び斜行部243は、押さえ部材260の支点部263から離れる。引っ掛け部材240の幅広部244は、折れ曲がり部242及び斜行部243に続けて、誘導部251と押圧部261との間で前方かつ斜め上方にスライドする。このとき、幅広部244は、折れ曲がり部242及び斜行部243と異なり、支点部263によって押さえ付けられる。また、幅広部244は、背面部264の両側にあるスリット265を貫通しながらスライドする。これにより、幅広部244の後端は、背面部264に徐々に近づく。
【0048】
図22の(b)の状態において、引っ掛け部材240の先端部241は、光源ユニット300の平面視における外郭よりも外側に突き出している。引っ掛け部材240の折れ曲がり部242及び斜行部243は、押さえ部材260の前方かつ斜め上方に位置している。引っ掛け部材240の幅広部244は、摺動部材250の誘導部251と押さえ部材260の押圧部261と押さえ部材260の支点部263とによって3点で押圧されている。このため、引っ掛け部材240が、前後方向及び上下方向において固定され、引き出された状態を維持することができる。また、幅広部244の後端は、背面部264に引っ掛かっている。このため、引っ掛け部材240が図22の(b)に示した位置よりも手前に引き出されることが防止される。
【0049】
図22の(b)の状態から図22の(a)の状態になるように引っ掛け部材240がスライドする過程において、引っ掛け部材240の先端部241は、光源ユニット300の平面視における外郭よりも外側の位置から押し込まれて、取り付け正面部510に徐々に近づく。引っ掛け部材240の折れ曲がり部242及び斜行部243は、摺動部材250の誘導部251と押さえ部材260の押圧部261との間に形成される隙間の中で後方かつ斜め下方にスライドする。引っ掛け部材240の幅広部244は、折れ曲がり部242及び斜行部243よりも先に、誘導部251と押圧部261との間で後方かつ斜め下方にスライドする。このとき、幅広部244は、折れ曲がり部242及び斜行部243と異なり、支点部263によって押さえ付けられる。また、幅広部244は、背面部264の両側にあるスリット265を貫通しながらスライドする。これにより、幅広部244の後端は、背面部264から徐々に遠ざかる。
【0050】
本実施の形態において、照明装置100は、光源ユニット300を器具本体101に固定する1対の固定機構200を備える。それぞれの固定機構200は、1つのバネ部材210と、1つの爪付き部材220と、1つの穴開き部材230と、1つの引っ掛け部材240とからなる。図3及び図10に示したように、1対の固定機構200は、器具本体101の端子台設置面102と光源ユニット300の点灯装置設置面302との間に形成される空間の中で、器具本体101の端子台130と光源ユニット300の点灯装置800とを点灯装置800の短手方向と平行な方向D1に沿って挟む2つの位置P1,P2に分けて配置される。これにより、器具本体101の端子台130と光源ユニット300の点灯装置800とを電気的に接続する電線が配置される空間である電気的接続空間と、器具本体101と光源ユニット300とを機械的に接続する固定機構200が配置される空間である機械的接続空間とを方向D1に沿って分けることができる。よって、端子台130と点灯装置800とを接続する電線が、光源ユニット300を器具本体101に固定するための部材と干渉しにくくなる。
【0051】
図10に示したように、光源ユニット300は、点灯装置800として、互いの長手方向が平行な1対の点灯装置800を有する。1対の固定機構200は、2つの位置P1,P2として、1対の点灯装置800の一方と端子台130と1対の点灯装置800の他方とを順番に挟む2つの位置P1,P2に分けて配置される。これにより、1対の点灯装置800が電気的接続空間と機械的接続空間との仕切りの役割を果たし、端子台130と点灯装置800とを接続する電線が、光源ユニット300を器具本体101に固定するための部材とより一層干渉しにくくなる。
【0052】
図3及び図10に示したように、端子台設置面102では、引き込み孔111が、1対の点灯装置800の短手方向と平行な方向D1に沿って1対の点灯装置800の間に挟まれる位置P3に設けられる。これにより、外部から引き込まれる給電用の電線も、光源ユニット300を器具本体101に固定するための部材と干渉しにくくなる。
【0053】
1対の固定機構200は、爪221が形成された爪付き部材220と、爪付き部材220の爪221に引っ掛けられる引っ掛け部材240との組み合わせをそれぞれ有する。爪付き部材220と引っ掛け部材240とのうちいずれか一方は、器具本体101の端子台設置面102に取り付けられる。他方は、光源ユニット300の点灯装置設置面302に取り付けられる。即ち、爪付き部材220は、器具本体101と光源ユニット300との互いに対向する面のいずれか一方である第1対向面に取り付けられる。引っ掛け部材240は、器具本体101と光源ユニット300との互いに対向する面の他方である第2対向面にスライド自在に取り付けられる。本実施の形態では、爪付き部材220が端子台設置面102に取り付けられ、引っ掛け部材240が点灯装置設置面302に取り付けられる。即ち、端子台設置面102が第1対向面に該当し、点灯装置設置面302が第2対向面に該当する。
【0054】
図3及び図10に示したように、爪付き部材220と引っ掛け部材240との組み合わせは、点灯装置800の長手方向と平行な方向D2における、端子台設置面102と点灯装置設置面302との間の空間の一端E1に配置される。後述するように、光源ユニット300は、引っ掛け部材240が爪付き部材220の爪221に引っ掛けられることにより形成される回転軸を中心に回転することで器具本体101に装着される。なお、本実施の形態では、爪付き部材220と引っ掛け部材240との組み合わせが端子台設置面102と点灯装置設置面302との間の空間の一端E1に1対配置されるが、1つのみ配置されてもよいし、3つ以上配置されてもよい。
【0055】
図3に示したように、端子台130は、点灯装置800の長手方向と平行な方向D2における、端子台設置面102と点灯装置設置面302との間の空間の中央よりも一端E1に近い位置に配置される。これにより、端子台130が光源ユニット300の回転軸寄りに配置されることになるため、端子台130と点灯装置800とを接続する電線の長さを短くすることができるとともに、配線作業が容易になる。
【0056】
1対の固定機構200は、穴231が形成された穴開き部材230と、穴開き部材230の穴231に引っ掛けられるバネ部材210との組み合わせをそれぞれ有する。穴開き部材230とバネ部材210とのうちいずれか一方は、器具本体101の端子台設置面102に取り付けられる。他方は、光源ユニット300の点灯装置設置面302に取り付けられる。本実施の形態では、バネ部材210が端子台設置面102に取り付けられ、穴開き部材230が点灯装置設置面302に取り付けられる。
【0057】
図3及び図10に示したように、穴開き部材230とバネ部材210との組み合わせは、点灯装置800の長手方向と平行な方向D2における、端子台設置面102と点灯装置設置面302との間の空間の他端E2に配置される。後述するように、光源ユニット300は、バネ部材210が穴開き部材230の穴231に引っ掛けられた状態でバネ部材210により発揮される弾性力によって器具本体101に固定される。なお、本実施の形態では、穴開き部材230とバネ部材210との組み合わせが端子台設置面102と点灯装置設置面302との間の空間の他端E2に1対配置されるが、1つのみ配置されてもよいし、3つ以上配置されてもよい。
【0058】
図3及び図10に示したように、端子台設置面102では、挿入孔112が、爪付き部材220が取り付けられた位置と、バネ部材210が取り付けられた位置との間に設けられる。これにより、端子台130と点灯装置800とを接続する電線、及び、外部から引き込まれる給電用の電線が、外部から挿入される固定具とも干渉しにくくなる。
【0059】
図21及び図22に示したように、押さえ部材260は、引っ掛け部材240がスライドする経路に配置される。押さえ部材260は、引っ掛け部材240の一部を点灯装置設置面302に向かって押さえ付けることで引っ掛け部材240により発揮される弾性力によって光源ユニット300を器具本体101に固定する。これにより、引っ掛け部材240を爪付き部材220の爪221に引っ掛けることで光源ユニット300を仮保持できるだけでなく、引っ掛け部材240をスライドさせて押さえ部材260により押さえ付けることで光源ユニット300を器具本体101に固定できる。よって、光源ユニット300を仮保持状態から装着状態へスムーズに移行できる。
【0060】
押さえ部材260は、引っ掛け部材240がスライドする際に引っ掛け部材240の一部を点灯装置設置面302に向かって押さえ付けることで先端部241を斜めに移動させる。これにより、本実施の形態では、点灯装置設置面302の垂直方向及び水平方向における先端部241の位置が点灯装置設置面302から徐々に遠ざかるように、引っ掛け部材240を引き出すことができる。また、点灯装置設置面302の垂直方向及び水平方向における先端部241の位置が点灯装置設置面302に徐々に近づくように、引っ掛け部材240を押し込むことができる。
【0061】
引っ掛け部材240は、光源ユニット300が器具本体101に装着される過程で先端部241が爪付き部材220に押し当てられることで先端部241が押さえ部材260に近づく方向にスライドする。
【0062】
***手順の説明***
以下では、照明装置100を組み立てる手順を説明する。
【0063】
図8及び図9を参照して、光源ユニット300を組み立てる手順を説明する。
【0064】
まず、カバー部600の開口を覆うようにLEDモジュール400が取り付けられたモジュール取り付け部500を配設する。このとき、LEDモジュール400は、カバー正面部610と対面し、カバー側面部620の先端は、カバー受け部520に挿し込まれる。
【0065】
次に、固定金具700を固定爪部730の先端から挿通孔524に挿し込んで係止する。そして、固定爪部730をカバー固定孔621に挿し込んで係止し、固定正面部710が取り付け正面部510の切り起こし部分に当接したら、ビス等により固定金具700をモジュール取り付け部500に固定する。この工程を固定金具700が設置される全ての箇所に実施することで、カバー部600がモジュール取り付け部500に固定される。本実施の形態では、固定金具700が設置される箇所は8箇所である。このとき、カバー部600の凸部630は、カバー受け部520の外側側面部523の下端を覆っている。
【0066】
図23及び図24を参照して、器具本体101を被取り付け部へ取り付ける方法を説明する。
【0067】
器具本体101の取り付け方は、2通りある。
【0068】
図23の例では、天井材900に本体面部110を当接させた後に、ボルト等の固定具を挿入孔112に挿通し、器具本体101を固定する。
【0069】
図24の例では、天井材900に形成された埋め込み穴901に器具本体101の一部を埋め込んで取り付ける。具体的には、器具本体101を傾斜部121まで埋め込み、水平受け部122が天井材900に当接した状態で、ボルト等の固定具を挿入孔112に挿通し、器具本体101を固定する。水平受け部122は、天井材900に当接することでガタツキを抑制している。
【0070】
図25及び図26及び図27を参照して、光源ユニット300を器具本体101に取り付ける手順を説明する。
【0071】
まず、図25に示すように、引っ掛け部材240を摺動部材250に沿って引き出し、先端部241をカバー受け部520より外側に突き出させる。このとき、引っ掛け部材240の先端部241と取り付け正面部510との距離が広がる。つまり、引っ掛け部材240は、垂直方向及び水平方向の両方において先端部241と取り付け正面部510との距離が広がるように引き出される。これにより、引っ掛け部材240は、図21の(a)及び図22の(a)に示した状態となる。引っ掛け部材240が引き出された状態で、光源ユニット300をほぼ垂直に傾け、爪付き部材220の爪221に引っ掛け部材240を引っ掛ける。前述したように、引っ掛け部材240は、引き出された状態では、摺動部材250と押さえ部材260とにより前後方向及び上下方向において固定される。また、図22の(a)に示したように、引っ掛け部材240の幅広部244の後端が押さえ部材260の背面部264に引っ掛かる。これにより、光源ユニット300が仮保持状態になる。この状態において、端子台130のコネクタと点灯装置800のコネクタとの間を電線で接続する。引っ掛け部材240の先端部241と爪付き部材220の爪221は、光源ユニット300の回転軸を形成する。
【0072】
次に、図26に示すように、光源ユニット300をほぼ垂直な状態から回転させるとともに、バネ部材210を弾性変形させてバネ部材210の先端部213を穴開き部材230の穴231に引っ掛ける。
【0073】
次に、図27に示すように、光源ユニット300を器具本体101に向かって押し上げることで、引っ掛け部材240の先端部241が爪付き部材220の係止部222に当接して押し込まれる。これにより、光源ユニット300の引っ掛け部材240がある側が引き上げられていく。また、バネ部材210の円弧部211が穴開き部材230の穴231の縁を摺動する。これにより、光源ユニット300の穴開き部材230がある側が引き上げられていく。光源ユニット300が完全に引き上げられると、器具本体101の光源受け部123が光源ユニット300の固定金具700の段差部720に載り、光源ユニット300が器具本体101の開口を閉塞し、器具本体101に固定される。このとき、引っ掛け部材240は、図21の(b)及び図22の(b)に示した状態となる。前述したように、引っ掛け部材240は、押し込まれた状態では、押さえ部材260により前後方向及び上下方向において固定される。具体的には、図22の(b)に示したように、引っ掛け部材240の斜行部243が、押さえ部材260の支点部263によって下方に押圧される。これにより、引っ掛け部材240が弾性変形し、弾性力が発揮される。この弾性力によって光源ユニット300が器具本体101に固定される。即ち、光源ユニット300が装着状態になる。
【0074】
本実施の形態では、光源受け部123が固定金具700に接触する。図24の例では、水平側面部522と被取り付け部との間に隙間ができるように光源受け部123が固定金具700に接触することで、光源ユニット300が被取り付け部の不陸による装着不良等の影響を受けることを抑制できる。
【0075】
***効果の説明***
本実施の形態では、光源ユニット300を器具本体101に固定する1対の固定機構200が、少なくとも点灯装置800を点灯装置800の短手方向と平行な方向D1に沿って挟む2つの位置P1,P2に分けて配置される。このため、本実施の形態によれば、点灯装置800に接続される電線等の電気部材が、光源ユニット300を器具本体101に取り付ける際に他の部材と干渉しにくくなる。具体的には、本実施の形態では、光源ユニット300を器具本体101に固定する1対の固定機構200が、端子台130と点灯装置800とを点灯装置800の短手方向と平行な方向D1に沿って挟む2つの位置P1,P2に分けて配置される。このため、本実施の形態によれば、端子台130と点灯装置800とを接続する電線が、光源ユニット300を器具本体101に固定するための部材と干渉しにくくなる。
【0076】
本実施の形態では、スライド可能な引っ掛け部材240を用いて光源ユニット300を器具本体101に固定できる。このため、本実施の形態によれば、光源ユニット300を容易に装着することができる。具体的には、本実施の形態では、引っ掛け部材240を爪付き部材220の爪221に引っ掛けることで光源ユニット300を仮保持できるだけでなく、引っ掛け部材240をスライドさせて押さえ部材260により押さえ付けることで光源ユニット300を器具本体101に固定できる。よって、光源ユニット300を仮保持状態から装着状態へスムーズに移行できる。
【0077】
本実施の形態では、2つの点灯装置800の間に、引き込み孔111と端子台130と引き込み孔111から引き込まれて端子台130に接続される電線とが配設される。また、点灯装置800の長手方向の側面よりも外側に、挿入孔112と挿入孔112に挿通されるボルト等の固定具とが配設される。挿入孔112を通る点灯装置800の長手方向と平行な仮想の直線上の一方側には、バネ部材210と穴開き部材230とが互いに係合するように配置される。他方側には、爪付き部材220と引っ掛け部材240とが互いに係合するように配置される。
【0078】
このように、本実施の形態では、点灯装置800と、引き込み孔111と、端子台130と、電線とからなる電気的接続部が集約された電気的接続空間と、電気的接続空間の側方に位置し、固定機構200と、挿入孔112と、固定具とからなる機械的接続部が集約された機械的接続空間とを分けることができる。電気的接続空間と機械的接続空間とを分けることで、光源ユニット300を器具本体101に取り付ける際に、固定機構200若しくは固定具が電線又はコネクタ等と干渉することを防ぐことができる。
【0079】
本実施の形態は、引っ掛け部材240が摺動部材250によりモジュール取り付け部500から離れるように斜め方向に突き出すとともに、引っ掛け部材240の先端部241とモジュール取り付け部500との間が広がることによって、光源ユニット300を器具本体101に取り付ける際に、光源ユニット300のカバー受け部520が被取り付け部に干渉したり、器具本体101の水平受け部122に引っ掛かったりすることを防ぐことができる。よって、光源ユニット300が取り付けやすくなる。
【0080】
本実施の形態では、端子台130のコネクタと点灯装置800のコネクタが、光源ユニット300を取り付ける際に回転軸となる爪付き部材220と引っ掛け部材240とがある側に位置するので、端子台130と端子台130側のコネクタとをつなぐケーブル及び点灯装置800と点灯装置800側のコネクタとをつなぐケーブルを短くすることができる。よって、ケーブルを収容する空間を小さくすることができる。
【0081】
なお、本実施の形態では、器具本体101にバネ部材210及び爪付き部材220を配設し、光源ユニット300に穴開き部材230及び引っ掛け部材240を配設しているが、器具本体101に穴開き部材230及び引っ掛け部材240を配設し、光源ユニット300にバネ部材210及び爪付き部材220を配設してもよい。
【0082】
また、本実施の形態では、光源ユニット300が取り付けられる器具本体101が光源ユニット300の内側に収まるため、被取り付け部に取り付けた状態では、外部から見えないようになっているが、図28及び図29、或いは、図30及び図31に示すように、器具本体101が外部から見えるような形状及び大きさであってもよい。
【0083】
また、本実施の形態では、引き込み孔111から引き込まれた電線が端子台130に接続される構成を採用しているが、端子台130を用いず、電線が点灯装置800に直接接続される構成、或いは、電線がコネクタ等の接続具を介して点灯装置800に接続される構成を採用してもよい。端子台130を用いない変形例においても、1対の固定機構200が、少なくとも点灯装置800を点灯装置800の短手方向と平行な方向D1に沿って挟む2つの位置P1,P2に分けて配置される。このため、点灯装置800に接続される電線等の電気部材が、光源ユニット300を器具本体101に取り付ける際に他の部材と干渉しにくくなる。
【0084】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態を部分的に実施しても構わない。例えば、この実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0085】
100 照明装置、101 器具本体、102 端子台設置面、110 本体面部、111 引き込み孔、112 挿入孔、120 側面部、121 傾斜部、122 水平受け部、123 光源受け部、130 端子台、200 固定機構、210 バネ部材、211 円弧部、212 固定部、213 先端部、220 爪付き部材、221 爪、222 係止部、230 穴開き部材、231 穴、240 引っ掛け部材、241 先端部、242 折れ曲がり部、243 斜行部、244 幅広部、250 摺動部材、251 誘導部、260 押さえ部材、261 押圧部、262 上面部、263 支点部、264 背面部、265 スリット、266 穴、300 光源ユニット、301 光源設置面、302 点灯装置設置面、400 LEDモジュール、500 モジュール取り付け部、510 取り付け正面部、511 溝部、520 カバー受け部、521 内側側面部、522 水平側面部、523 外側側面部、524 挿通孔、600 カバー部、610 カバー正面部、620 カバー側面部、621 カバー固定孔、630 凸部、700 固定金具、710 固定正面部、720 段差部、730 固定爪部、800 点灯装置、900 天井材、901 埋め込み穴。
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