(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、前記表示画面上の前記文字列表示領域に対して前記文字列を入力する際に、ディスプレイに表示される画面を、前記表示画面から前記文字列編集画面に切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の文字列表示制御装置。
前記文字列表示領域のサイズが前記領域サイズ変更部によって変更される毎に、変更後の前記文字列表示領域のサイズと、変更後の前記文字列表示領域に表示させる前記文字列に対して前記改行挿入部が改行を挿入した改行位置とを対応付けて記憶する改行位置記憶部をさらに備え、
前記領域サイズ変更部が、前記文字列表示領域のサイズを変更したときに、当該変更後の前記文字列表示領域のサイズに対応する改行位置が前記改行位置記憶部に記憶されている場合、前記改行挿入部は、前記変更後の前記文字列表示領域に表示される前記文字列に対して、前記改行位置記憶部に記憶されている、前記変更後の前記文字列表示領域のサイズに対応する改行位置に改行を挿入する
ことを特徴とする請求項3に記載の文字列表示制御装置。
前記文字列の文字サイズが前記文字サイズ変更部によって変更される毎に、変更後の前記文字列の文字サイズと、変更後の文字サイズで前記文字列表示領域に表示される前記文字列に対して前記改行挿入部が改行を挿入した改行位置とを対応付けて記憶する改行位置記憶部をさらに備え、
前記文字サイズ変更部が、前記文字列の文字サイズを変更したときに、当該変更後の文字サイズに対応する改行位置が前記改行位置記憶部に記憶されている場合、前記改行挿入部は、前記変更後の文字サイズで前記文字列表示領域に表示される前記文字列に対して、前記改行位置記憶部に記憶されている、前記変更後の文字サイズに対応する改行位置に改行を挿入する
ことを特徴とする請求項5に記載の文字列表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車載機10の機能構成例を示すブロック図である。
図1に示す車載機10は、自動車等の車両に搭載されている装置である。車載機10は、例えば、ナビゲーション機能、オーディオ機能等を備えている。なお、本発明は、車載機に限定されず、少なくとも文字列を編集可能な文字列表示領域を表示画面上に表示できるものであれば、様々な情報処理装置(例えば、携帯情報端末等)に適用することができる。特に、本発明は、文字列表示領域を有する表示画面と、文字列表示領域の文字列を編集するための文字列編集画面とが切り替わって表示される構成(すなわち、文字列編集画面からでは文字列がどのように文字列表示領域に表示されるかわかり難い構成)において有効である。
【0015】
〔車載機10の機能構成例〕
図1に示すように、車載機10は、ディスプレイ11、タッチパネル12および文字列表示制御装置100を備えている。文字列表示制御装置100は、その機能構成として、文字列入力受付部101、文字列判断部102、空白選択部103、部分文字列判断部104、改行挿入部105および表示制御部106を有している。
【0016】
上記各機能ブロック101〜106は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック101〜106は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
【0017】
ディスプレイ11は、各種情報(例えば、
図3に示す文字列編集画面300、ボタン編集画面310等)を表示する。ディスプレイ11には、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が用いられる。タッチパネル12は、各種操作(例えば、文字列編集画面300からの文字列の入力操作等)を行うための操作部の一例である。
【0018】
文字列入力受付部101は、ユーザのタッチパネル12の操作による、文字列編集画面300からの文字列の入力を受け付ける。
【0019】
文字列判断部102は、文字列編集画面300から入力された文字列が、ボタン編集画面310(特許請求の範囲に記載の「表示画面」の一例)上の当該文字列の表示対象の文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。具体的には、文字列判断部102は、文字列表示領域の横幅内に収めることが可能な文字数よりも、文字列編集画面300から入力された文字列の文字数(空白も1文字に含む)が多いか否かによって、当該文字列が文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。なお、ボタン編集画面310は、所定の操作画面(図示省略)のボタンの配置や名称等を編集するための画面である。ボタン編集画面310による編集が確定すると、その編集内容が、所定の操作画面に反映されることとなる。すなわち、ボタン編集画面310における文字列表示領域の表示内容が、そのまま、所定の操作画面における文字列表示領域の表示内容となる。したがって、所定の操作画面も、特許請求の範囲に記載の「表示画面」の一例として捉えることができる。
【0020】
空白選択部103は、文字列編集画面300から入力された文字列が文字列表示領域の横幅内に収まらないと文字列判断部102によって判断された場合、当該文字列の末尾から先頭に向かって空白を順次選択する。例えば、文字列編集画面300から入力された文字列が「Truck□Tool□Box□Lock」(「□」は空白を意味する)である場合、最初に「Box」と「Lock」の間の空白を選択し、次に、「Tool」と「Box」の間の空白を選択するといった具合である。
【0021】
部分文字列判断部104は、空白選択部103が空白を選択する毎に、文字列編集画面300から入力された文字列の当該空白以前の部分が、文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。具体的には、部分文字列判断部104は、文字列表示領域の横幅内に収めることが可能な文字数よりも、文字列編集画面300から入力された文字列の当該空白以前の部分の文字数(空白も1文字に含む)が多いか否かによって、当該空白以前の部分が文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。
【0022】
例えば、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」に対し、最初に「Box」と「Lock」の間の空白を空白選択部103が選択した場合、部分文字列判断部104は、「Truck□Tool□Box」が文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。その後、「Tool」と「Box」の間の空白を空白選択部103が選択した場合、部分文字列判断部104は、「Truck□Tool」が文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。
【0023】
改行挿入部105は、文字列編集画面300から入力された文字列の空白以前の部分が文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104によって判断された場合、文字列編集画面300から入力された文字列の当該判断がなされた空白位置に改行を挿入する。例えば、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の「Box」と「Lock」の間の空白を空白選択部103が選択した場合、部分文字列判断部104が、「Truck□Tool□Box」が文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。このとき、「Truck□Tool□Box」が文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合、改行挿入部105は、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の「Box」と「Lock」の間の空白の位置に改行を挿入する(空白を改行に置換する)。
【0024】
表示制御部106は、文字列編集画面300およびボタン編集画面310をディスプレイ11に表示させる。表示制御部106は、文字列編集画面300とボタン編集画面310とを交互に切り替えてディスプレイ11に表示させることができる。例えば、表示制御部106は、ボタン編集画面310上の文字列表示領域に対して文字列を入力する際に、ディスプレイ11に表示される画面を、ボタン編集画面310から文字列編集画面300に切り替える。また、表示制御部106は、文字列編集画面300にて文字列の入力が確定すると、ディスプレイ11に表示される画面を、文字列編集画面300からボタン編集画面310に切り替える。このとき、表示制御部106は、ボタン編集画面310上の文字列表示領域に対し、文字列編集画面300から入力された文字列を表示させる。
【0025】
表示制御部106は、文字列編集画面300から入力された文字列が文字列表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102によって判断された場合、文字列を改行なしで文字列表示領域に表示させる。
【0026】
一方、表示制御部106は、文字列編集画面300から入力された文字列が文字列表示領域の横幅内に収まらないと文字列判断部102によって判断された場合、改行挿入部105によって改行が挿入された文字列を文字列表示領域に表示させる。
【0027】
〔車載機10による処理の一例〕
図2は、本発明の第1実施形態に係る車載機10による処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示す処理は、例えば、ボタン編集画面310(
図3(c)参照)に表示された任意のボタンの文字表示領域に対して、ユーザが文字列の編集を行う際に、車載機10によって実行される。なお、ボタン編集画面310においてユーザが任意のボタンの文字表示領域を選択したときに、ディスプレイ11に表示される画面は、ボタン編集画面310から文字列編集画面300に切り替えられる。
【0028】
まず、文字列入力受付部101が、文字列編集画面300からの文字列の入力を受け付ける(ステップS202)。次に、文字列判断部102が、ステップ202で入力を受け付けた文字列が、文字表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS204)。ここで、ステップ202で入力を受け付けた文字列が文字表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102が判断した場合(ステップS204:Yes)、表示制御部106が、ステップ202で入力を受け付けた文字列を改行なしで一行にて文字表示領域に表示させて(ステップS214)、車載機10は、
図2に示す一連の処理を終了する。
【0029】
一方、ステップ202で入力を受け付けた文字列が文字表示領域の横幅内に収まらないと文字列判断部102が判断した場合(ステップS204:No)、空白選択部103が、ステップ202で入力を受け付けた文字列の末尾から1つ目の空白を選択する(ステップS206)。そして、部分文字列判断部104が、ステップ202で入力を受け付けた文字列の選択された空白以前の部分が、文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS208)。
【0030】
ここで、ステップ202で入力を受け付けた文字列の選択された空白以前の部分が文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS208:No)、空白選択部103が、ステップ202で入力を受け付けた文字列から、既に選択されている空白よりも一つ前の空白を選択して(ステップS206)、部分文字列判断部104が、ステップS208の判断処理を再度実行する。
【0031】
一方、ステップ202で入力を受け付けた文字列の選択された空白以前の部分が文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS208:Yes)、改行挿入部105が、ステップ202で入力を受け付けた文字列に対し、ステップS206で選択された空白位置に改行を挿入する(ステップS210)。
【0032】
そして、部分文字列判断部104が、ステップ202で入力を受け付けた文字列の改行以降の部分が、文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS212)。ここで、ステップ202で入力を受け付けた文字列の改行以降の部分が、文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS212:No)、車載機10は、ステップS206以降の処理を再度実行する。
【0033】
一方、ステップ202で入力を受け付けた文字列の改行以降の部分が、文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS212:Yes)、表示制御部106が、ステップS210で改行が挿入された文字列を文字表示領域に表示させて(ステップS214)、車載機10は、
図2に示す一連の処理を終了する。
【0034】
〔文字列表示制御処理の具体例〕
図3は、本発明の第1実施形態に係る車載機10による文字列表示制御処理の具体例を示す図である。
図3(a)に示す文字列編集画面300は、文字列入力領域302と、ソフトウェアキー群304とを備えて構成されている。ユーザは、タッチパネル12を操作して、任意の文字列に対応するソフトウェアキーをソフトウェアキー群304の中から順次選択することにより、任意の文字列を文字列入力領域302に入力することができる。
図3(a)では、「Truck Tool Box Lock」という文字列が文字列入力領域302に入力された例を示している。そして、ユーザは、「OK」ボタンを選択することにより、そのときに文字列入力領域302に入力されている文字列を、文字表示領域に表示させる文字列として確定することができる。
【0035】
図3(c)に示すボタン編集画面310には、8つのボタン312A〜312Hが表示されている。各ボタン312A〜312Hの下部には、文字列表示領域(図中点線にて示されている領域)が設けられている。ユーザが、タッチパネル12を操作して各ボタン312A〜312Hのいずれかの文字列表示領域を選択すると、ディスプレイ11には、ボタン編集画面310に代えて、選択された文字列表示領域に文字列を入力するための文字列編集画面300が表示される。ユーザがこの文字列編集画面300に文字列を入力して確定させると、ディスプレイ11には、文字列編集画面300に代えて、ボタン編集画面310が表示される。そして、このボタン編集画面310において、ユーザが選択した文字列表示領域に、文字列編集画面300から入力された文字列が表示される。このように、ボタン編集画面310では、各ボタン312A〜312Hの文字列表示領域に表示させる名前をユーザがカスタマイズできるようになっている。
図3(c)では、文字列編集画面300によって入力された「Truck Tool Box Lock」という文字列が、ボタン312Hの文字列表示領域に表示された例を示している。
【0036】
図3(b)では、文字列編集画面300によって入力された文字列「Truck□Tool□Box□Lock」(□は空白を意味する)に対する、文字列判断部102および部分文字列判断部104による判断処理を概念的に示している。
【0037】
初めに、文字列判断部102が、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。ここでは、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収めることが可能な文字数が「12」である。一方、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の文字数は「19」である。このため、文字列判断部102は、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まらないと判断する。
【0038】
次に、空白選択部103が、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の「Box」と「Lock」の間の空白を選択する。これに応じて、部分文字列判断部104が、部分文字列「Truck□Tool□Box」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。部分文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の文字数は「14」である。このため、部分文字列判断部104は、部分文字列「Truck□Tool□Box□Lock」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まらないと判断する。
【0039】
次に、空白選択部103が、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の「Tool」と「Box」の間の空白を選択する。これに応じて、部分文字列判断部104が、部分文字列「Truck□Tool」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する。部分文字列「Truck□Tool」の文字数は「10」である。このため、部分文字列判断部104は、部分文字列「Truck□Tool」がボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まると判断する。
【0040】
このような判断に基づき、改行挿入部105が、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の「Tool」と「Box」の間の空白の位置に改行を挿入する(空白を改行に置換する)。その結果、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、
図3(c)に示すように、「Tool」と「Box」の単語間で改行された状態で、ボタン312Hの文字列表示領域に表示される。このため、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、見映えが良くなる位置で改行された状態で、ボタン312Hの文字列表示領域に表示される。
【0041】
なお、
図3(c)に示す例では、1行目の「Truck□Tool」および2行目の「Box□Lock」が、それぞれ左揃えでボタン312Hの文字列表示領域に表示されているが、中央揃えまたは右揃えで表示されるようにしてもよい。
【0042】
以上説明したとおり、本発明の第1実施形態によれば、ユーザが文字列編集画面300から入力した文字列が文字列表示領域の横幅内に収まらない場合には、その文字列が文字列表示領域の横幅内に収まるように空白位置(すなわち、単語間)で自動的に改行されて、文字列表示領域に表示される。したがって、本発明の第1実施形態によれば、ユーザに手間がかかる操作を行わせることなく、文字列編集画面300から入力された文字列を見映えが良くなる位置で改行させて、ボタン編集画面310上の文字表示領域に表示させることができる。
【0043】
また、本発明の第1実施形態によれば、空白を文字列の末尾から順次選択して空白位置で改行するようにしたことにより、単語間の空白位置を特定するための単語辞書等の構成は不要であり、比較的簡易な構成で、空白位置での文字列の改行を実現することができる。
【0044】
また、本発明の第1実施形態によれば、空白を文字列の末尾から順次選択して改行位置を決定するようにしたことにより、文字表示領域の各表示行にできるだけ多くの文字を表示させることができる。すなわち、文字列がむやみに改行されてしまうことを防止することができるため、文字表示領域を有効に利用することができる。
【0045】
〔第2実施形態〕
次に、
図4〜6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、文字表示領域のサイズが変更される毎に、変更後の文字表示領域のサイズに応じて、文字列の改行位置を変更する例を説明する。
【0046】
〔車載機10’の機能構成例〕
図4は、本発明の第2実施形態に係る車載機10’の機能構成例を示すブロック図である。
図4に示す車載機10’は、文字列表示制御装置100’において、領域サイズ変更部107、改行位置記憶部108をさらに備える点、および、改行挿入部105の代わりに改行挿入部105’を備える点で、
図1に示した第1実施形態の車載機10と異なる。
【0047】
領域サイズ変更部107は、文字表示領域のサイズを変更する。例えば、領域サイズ変更部107は、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数が増加した場合には、各ボタンの文字表示領域のサイズを小さくする。一方、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数が減少した場合には、各ボタンの文字表示領域のサイズを大きくする。なお、車載機10’においては、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数毎に、文字表示領域のサイズが予め定められている。
【0048】
改行挿入部105’は、領域サイズ変更部107によって文字表示領域のサイズが変更される毎に、当該文字表示領域に表示されている文字列の改行位置を必要に応じて変更する。
【0049】
改行位置記憶部108は、領域サイズ変更部107が文字表示領域のサイズを変更する毎に、変更後の文字表示領域のサイズと、当該文字表示領域に表示されている文字列の変更後の改行位置とを対応付けて記憶する。
【0050】
改行挿入部105’は、変更後の文字表示領域のサイズに対応する改行位置が改行位置記憶部108に記憶されている場合、当該文字列表示領域に入力されている文字列に対し、既に挿入されている改行を空白に戻した後、改行位置記憶部108に記憶されている改行位置に改行を再挿入する。そして、表示制御部106は、改行挿入部105’によって改行が再挿入された文字列を、変更後の文字列表示領域に表示させる。
【0051】
一方、改行挿入部105’は、変更後の文字表示領域のサイズに対応する改行位置が改行位置記憶部108に記憶されていない場合、当該文字列表示領域に入力されている文字列に対し、既に挿入されている改行を空白に戻した後、空白選択部103および部分文字列判断部104によって改めて求められた改行位置(すなわち、部分文字列が変更後の文字表示領域の横幅内に収まる空白位置)に改行を再挿入する。そして、表示制御部106は、改行挿入部105’によって改行が再挿入された文字列を、変更後の文字列表示領域に表示させる。
【0052】
なお、変更前の文字表示領域に表示されていた文字列が、変更後の文字表示領域の横幅内に一行で収まる場合、改行挿入部105’は、既に挿入されている改行を空白に戻した後、改行の再挿入を行わない。
【0053】
〔車載機10’による処理の一例〕
図5は、本発明の第2実施形態に係る車載機10’による処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示す処理は、例えば、ボタン編集画面310がディスプレイ11に表示されているときに、車載機10’によって実行される。
【0054】
まず、領域サイズ変更部107が、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数が変更されたか否かを判断する(ステップS502)。ここで、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数が変更されていないと領域サイズ変更部107が判断した場合(ステップS502:No)、領域サイズ変更部107が、ステップS502の判断処理を再度実行する。
【0055】
一方、ボタン編集画面310に表示させるボタンの数が変更されたと領域サイズ変更部107が判断した場合(ステップS502:Yes)、領域サイズ変更部107は、ボタン編集画面310に表示させる各ボタンの文字表示領域のサイズを変更する(ステップS504)。
【0056】
次に、改行挿入部105’が、変更前の文字表示領域に入力されていた文字列に対し、既に入力されている改行を空白に戻す(ステップS506)。そして、改行挿入部105’が、変更後の文字表示領域のサイズに対応する改行位置が改行位置記憶部108に記憶されているか否かを判断する(ステップS508)。
【0057】
ここで、変更後の文字表示領域のサイズに対応する改行位置が改行位置記憶部108に記憶されていると改行挿入部105’が判断した場合(ステップS508:Yes)、改行挿入部105’が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列に対し、改行位置記憶部108に記憶されている改行位置に改行を再挿入する(ステップS510)。そして、表示制御部106が、ステップS510で改行が再挿入された文字列を変更後の文字表示領域に再表示させて(ステップS524)、車載機10’は、
図5に示す一連の処理を終了する。
【0058】
一方、変更後の文字表示領域のサイズに対応する改行位置が改行位置記憶部108に記憶されていないと改行挿入部105’が判断した場合(ステップS508:No)、文字列判断部102が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列が、変更後の文字表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS512)。
【0059】
ここで、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列が、変更後の文字表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102が判断した場合(ステップS512:Yes)、表示制御部106が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列を、変更後の文字表示領域に再表示させて(ステップS524)、車載機10’は、
図5に示す一連の処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列が、変更後の文字表示領域の横幅内に収まらないと文字列判断部102が判断した場合(ステップS512:No)、空白選択部103が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列の末尾から1つ目の空白を選択する(ステップS514)。そして、部分文字列判断部104が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS516)。
【0061】
ここで、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS516:No)、空白選択部103が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列から、既に選択されている空白よりも一つ前の空白を選択して(ステップS514)、部分文字列判断部104が、ステップS516の判断処理を再度実行する。
【0062】
一方、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS516:Yes)、改行挿入部105’が、ステップS506で改行が空白に戻された後の文字列に対し、選択された空白位置に改行を再挿入する(ステップS518)。
【0063】
そして、改行位置記憶部108が、変更後の文字表示領域のサイズと、ステップS518で改行が再挿入された改行位置とを対応付けて記憶する(ステップS520)。
【0064】
さらに、部分文字列判断部104が、ステップS518で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS522)。ここで、ステップS518で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS522:No)、車載機10’は、ステップS514以降の処理を再度実行する。
【0065】
一方、ステップS518で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS522:Yes)、表示制御部106が、ステップS518で改行が再挿入された文字列を、変更後の文字表示領域に再表示させて(ステップS524)、車載機10’は、
図5に示す一連の処理を終了する。
【0066】
〔文字列表示制御処理の具体例〕
図6は、本発明の第2実施形態に係る車載機10’による文字列表示制御処理の具体例を示す図である。
図6(a)に示すボタン編集画面310aは、8つのボタン312A〜312Hが表示されている状態を表している。また、
図6(b)に示すボタン編集画面310bは、4つのボタン312A,312B,312E,312Fが表示されている状態を表している。また、
図6(c)に示すボタン編集画面310cは、2つのボタン312A,312Eが表示されている状態を表している。
【0067】
図6(a)に示すボタン編集画面310aにおいて、ボタン312Eの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。ここでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、「Tool」と「Box」の間の空白の位置に改行が挿入されている。文字列「Truck□Tool□Box□Lock」のうち、その部分文字列である「Truck□Tool」が、ボタン312Eの文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104によって判断されたからである。このため、
図6(a)では、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、「Tool」と「Box」の単語間で改行された状態で、ボタン312Eの文字列表示領域に表示されている。
【0068】
図6(b)に示すボタン編集画面310bは、
図6(a)に示すボタン編集画面310aから、ボタンの表示数が「8」から「4」へ変更されている。このボタン編集画面310bにおいても同様に、ボタン312Eの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。但し、ボタン編集画面310bでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、
図6(a)において「Tool」と「Box」の間に挿入されていた改行が空白に戻されたうえで、「Box」と「Lock」の間の空白の位置に改行が再挿入されている。ここでは、
図6(a)に示すボタン編集画面310aよりも、ボタン312Eの文字列表示領域のサイズが大きくなっている。このため、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」のうち、その部分文字列である「Truck□Tool□Box」が、ボタン312Eの文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104によって判断されたからである。このため、
図6(b)では、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、「Box」と「Lock」の単語間で改行された状態で、ボタン312Eの文字列表示領域に表示されている。
【0069】
図6(c)に示すボタン編集画面310cは、
図6(b)に示すボタン編集画面310bから、ボタンの表示数が「4」から「2」へ変更されている。このボタン編集画面310cにおいても同様に、ボタン312Eの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。但し、ボタン編集画面310cでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、
図6(b)において「Box」と「Lock」の間に挿入されていた改行が空白に戻されてはいるが、改行の再挿入はなされていない。ここでは、
図6(b)に示すボタン編集画面310bよりも、ボタン312Eの文字列表示領域のサイズが大きくなっている。このため、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の全部が、ボタン312Eの文字列表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102によって判断されたからである。このため、
図6(c)では、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行されていない状態で、ボタン312Eの文字列表示領域に表示されている。
【0070】
なお、ボタン編集画面310aが一旦表示されると、改行位置記憶部108には、ボタン編集画面310aにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと、改行位置(「Tool」と「Box」の間)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Eの文字列表示領域が、ボタン編集画面310aにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと同じサイズで表示されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部108に記憶されている情報に基づいて、「Tool」と「Box」の間で改行されて表示されることとなる。
【0071】
また、ボタン編集画面310bが一旦表示されると、改行位置記憶部108には、ボタン編集画面310bにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと、改行位置(「Box」と「Lock」の間)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Eの文字列表示領域が、ボタン編集画面310bにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと同じサイズで表示されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部108に記憶されている情報に基づいて、「Box」と「Lock」の間で改行されて表示されることとなる。
【0072】
また、ボタン編集画面310cが一旦表示されると、改行位置記憶部108には、ボタン編集画面310cにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと、改行位置(「なし」)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Eの文字列表示領域が、ボタン編集画面310cにおけるボタン312Eの文字列表示領域のサイズと同じサイズで表示されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部108に記憶されている情報に基づいて、改行されずに表示されることとなる。
【0073】
以上説明したとおり、本発明の第2実施形態によれば、各ボタン312A〜312Hの文字列表示領域のサイズが変更された場合であっても、変更前の文字列表示領域に入力されていた文字列が、変更後の文字列表示領域の横幅内に収まるように改行位置がいずれかの空白位置に自動的に変更されて、変更後の文字列表示領域に再表示される。したがって、本発明の第2実施形態によれば、ボタン編集画面310上の文字表示領域のサイズが変更された後も、ユーザに手間がかかる操作を行わせることなく、文字列編集画面300から入力された文字列を見映えが良くなる位置で改行させて、ボタン編集画面310上の文字表示領域に表示させることができる。
【0074】
また、本発明の第2実施形態によれば、文字列表示領域のサイズが変更される毎に、改行挿入部105’が改行を挿入した改行位置を改行位置記憶部108に記憶させておくため、次回以降、文字列表示領域のサイズが改行位置記憶部108に記憶されている文字列表示領域のサイズと同じサイズに変更された場合、改行位置を求める処理(文字列判断部102、空白選択部103、部分文字列判断部104による処理)を改めて行う必要はない。このため、車載機10’にかかる負荷を軽減することができる。
【0075】
〔第3実施形態〕
次に、
図7〜9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、文字表示領域に表示させる文字列の文字サイズが変更される毎に、変更後の文字サイズに応じて、文字列の改行位置を変更する例を説明する。
【0076】
〔車載機10’’の機能構成例〕
図7は、本発明の第3実施形態に係る車載機10’’の機能構成例を示すブロック図である。
図7に示す車載機10’’は、文字列表示制御装置100’’において、文字サイズ変更部109、改行位置記憶部110をさらに備える点、および、改行挿入部105の代わりに改行挿入部105’’を備える点で、
図1に示した第1実施形態の車載機10と異なる。
【0077】
文字サイズ変更部109は、文字表示領域に表示させる文字列の文字サイズを変更する。例えば、文字サイズ変更部109は、ユーザがタッチパネル12の操作により、各ボタンの文字表示領域の文字サイズの設定の変更指示を行った際に、各ボタンの文字表示領域の文字サイズを変更する。
【0078】
改行挿入部105’’は、文字サイズ変更部109によって文字表示領域に表示させる文字列の文字サイズが変更される毎に、当該文字表示領域に表示されている文字列の改行位置を必要に応じて変更する。
【0079】
改行位置記憶部110は、文字サイズ変更部109が文字表示領域に表示させる文字列の文字サイズを変更する毎に、変更後の文字サイズと、当該文字表示領域に変更後の文字サイズで文字列を表示したときの改行位置とを対応付けて記憶する。
【0080】
改行挿入部105’’は、変更後の文字サイズに対応する改行位置が改行位置記憶部110に記憶されている場合、当該文字列表示領域に入力されている文字列に対し、既に挿入されている改行を空白に戻した後、改行位置記憶部110に記憶されている改行位置に改行を再挿入する。そして、表示制御部106は、改行挿入部105’’によって改行が再挿入された文字列を、変更後の文字サイズで文字列表示領域に表示させる。
【0081】
一方、改行挿入部105’’は、変更後の文字サイズに対応する改行位置が改行位置記憶部110に記憶されていない場合、当該文字列表示領域に入力されている文字列に対し、既に挿入されている改行を空白に戻した後、空白選択部103および部分文字列判断部104によって改めて求められた改行位置(すなわち、部分文字列が変更後の文字表示領域の横幅内に収まる空白位置)に改行を再挿入する。そして、表示制御部106は、改行挿入部105’’によって改行が再挿入された文字列を、変更後の文字サイズで文字列表示領域に表示させる。
【0082】
なお、文字表示領域に表示されている文字列が、変更後の文字サイズで当該文字表示領域の横幅内に一行で収まる場合、改行挿入部105’’は、既に挿入されている改行を空白に戻した後、改行の再挿入を行わない。
【0083】
〔車載機10’’による処理の一例〕
図8は、本発明の第2実施形態に係る車載機10’’による処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示す処理は、例えば、ボタン編集画面310がディスプレイ11に表示されているときに、車載機10’’によって実行される。
【0084】
まず、文字サイズ変更部109が、ボタン編集画面310の各文字表示領域に表示させる文字列の文字サイズの変更指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS802)。ここで、文字サイズの変更指示を受け付けていないと文字サイズ変更部109が判断した場合(ステップS802:No)、文字サイズ変更部109が、ステップS802の判断処理を再度実行する。
【0085】
一方、文字サイズの変更指示を受け付けたと文字サイズ変更部109が判断した場合(ステップS802:Yes)、文字サイズ変更部109は、ボタン編集画面310の各文字表示領域について、当該文字表示領域に表示させる文字列のサイズを変更する(ステップS804)。
【0086】
次に、改行挿入部105’’が、文字表示領域に入力されている文字列に対し、既に入力されている改行を空白に戻す(ステップS806)。そして、改行挿入部105’’が、変更後の文字サイズに対応する改行位置が改行位置記憶部110に記憶されているか否かを判断する(ステップS808)。
【0087】
ここで、変更後の文字サイズに対応する改行位置が改行位置記憶部110に記憶されていると改行挿入部105’’が判断した場合(ステップS808:Yes)、改行挿入部105’’が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列に対し、改行位置記憶部110に記憶されている改行位置に改行を再挿入する(ステップS810)。そして、表示制御部106が、ステップS810で改行が再挿入された文字列を変更後の文字サイズで文字表示領域に再表示させて(ステップS824)、車載機10’’は、
図8に示す一連の処理を終了する。
【0088】
一方、変更後の文字サイズに対応する改行位置が改行位置記憶部110に記憶されていないと改行挿入部105’’が判断した場合(ステップS808:No)、文字列判断部102が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列が、変更後の文字サイズで文字表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS812)。
【0089】
ここで、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列が変更後の文字サイズで文字表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102が判断した場合(ステップS812:Yes)、表示制御部106が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列を、変更後の文字サイズで文字表示領域に再表示させて(ステップS824)、車載機10’’は、
図8に示す一連の処理を終了する。
【0090】
一方、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列が変更後の文字サイズで文字表示領域の横幅内に収まらないと文字列判断部102が判断した場合(ステップS812:No)、空白選択部103が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列の末尾から1つ目の空白を選択する(ステップS814)。そして、部分文字列判断部104が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS816)。
【0091】
ここで、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS816:No)、空白選択部103が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列から、既に選択されている空白よりも一つ前の空白を選択して(ステップS814)、部分文字列判断部104が、ステップS816の判断処理を再度実行する。
【0092】
一方、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列の選択された空白以前の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS816:Yes)、改行挿入部105’’が、ステップS806で改行が空白に戻された後の文字列に対し、選択された空白位置に改行を再挿入する(ステップS818)。
【0093】
そして、改行位置記憶部110が、変更後の文字サイズと、ステップS818で改行が再挿入された改行位置とを対応付けて記憶する(ステップS820)。
【0094】
さらに、部分文字列判断部104が、ステップS818で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まるか否かを判断する(ステップS822)。ここで、ステップS818で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まらないと部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS822:No)、車載機10’’は、ステップS814以降の処理を再度実行する。
【0095】
一方、ステップS818で改行が再挿入された文字列の改行以降の部分が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104が判断した場合(ステップS822:Yes)、表示制御部106が、ステップS818で改行が再挿入された文字列を、変更後の文字サイズで文字表示領域に再表示させて(ステップS824)、車載機10’’は、
図8に示す一連の処理を終了する。
【0096】
〔文字列表示制御処理の具体例〕
図9は、本発明の第3実施形態に係る車載機10’’による文字列表示制御処理の具体例を示す図である。
図9(a)に示すボタン編集画面310dは、8つのボタン312A〜312Hの各文字列表示領域において、文字列が第1の文字サイズで表示されている状態を表している。また、
図9(b)に示すボタン編集画面310eは、8つのボタン312A〜312Hの各文字列表示領域において、文字列が第2の文字サイズ(第2の文字サイズ>第1の文字サイズ)で表示されている状態を表している。また、
図9(c)に示すボタン編集画面310fは、8つのボタン312A〜312Hの各文字列表示領域において、文字列が第3の文字サイズ(第3の文字サイズ<第1の文字サイズ)で表示されている状態を表している。
【0097】
図9(a)に示すボタン編集画面310dにおいて、ボタン312Hの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。ここでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、「Tool」と「Box」の間の空白の位置に改行が挿入されている。文字列「Truck□Tool□Box□Lock」を第1の文字サイズでボタン312Hの文字列表示領域に表示した場合、その部分文字列である「Truck□Tool」が、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104によって判断されたからである。このため、
図9(a)では、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、「Tool」と「Box」の単語間で改行された状態で、ボタン312Hの文字列表示領域に表示されている。
【0098】
図9(b)に示すボタン編集画面310eは、8つのボタン312A〜312Hの各文字列表示領域の文字サイズが、第1の文字サイズよりも大きい第2の文字サイズへ変更されている。このボタン編集画面310eにおいても同様に、ボタン312Hの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。但し、ボタン編集画面310eでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、
図9(a)において「Tool」と「Box」の間に挿入されていた改行が空白に戻されたうえで、「Truck」と「Tool」の間の空白の位置に改行が再挿入されている。ここでは、
図9(a)に示すボタン編集画面310dよりも、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収めることが可能な文字数が少なくなっている。このため、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」のうち、その部分文字列である「Truck」が、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まると部分文字列判断部104によって判断されたからである。このため、
図9(b)では、文字列「Truck Tool Box Lock」は、「Truck」と「Tool」の単語間で改行された状態で、ボタン312Hの文字列表示領域に表示されている。
【0099】
なお、この例では、ボタン312Hの文字列表示領域の表示行数が、2行に制限されている。このため、文字列「Truck Tool Box Lock」のうちの2行に収まらない部分(「Truck Tool Box」以降の部分)については、「...」と省略して表示されている。
【0100】
図9(c)に示すボタン編集画面310fは、8つのボタン312A〜312Hの各文字列表示領域の文字サイズが、第1の文字サイズよりも小さい第3の文字サイズへ変更されている。このボタン編集画面310fにおいても同様に、ボタン312Hの文字列表示領域には、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」が表示されている。但し、ボタン編集画面310fでは、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、
図9(a)において「Tool」と「Box」の間に挿入されていた改行が空白に戻されてはいるが、改行の再挿入はなされていない。ここでは、
図9(a)に示すボタン編集画面310dよりも、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収めることが可能な文字数が多くなっている。このため、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」の全部が、ボタン312Hの文字列表示領域の横幅内に収まると文字列判断部102によって判断されたからである。このため、
図9(c)では、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行されていない状態で、ボタン312Hの文字列表示領域に表示されている。
【0101】
なお、ボタン編集画面310dが一旦表示されると、改行位置記憶部110には、ボタン312Hの文字列表示領域に表示させる文字サイズ(第1の文字サイズ)と、改行位置(「Tool」と「Box」の間)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Hの文字列表示領域の文字サイズが、第1の文字サイズに変更されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部110に記憶されている情報に基づいて、「Tool」と「Box」の間で改行されて表示さることとなる。
【0102】
また、ボタン編集画面310eが一旦表示されると、改行位置記憶部110には、ボタン312Hの文字列表示領域に表示させる文字サイズ(第2の文字サイズ)と、改行位置(「Truck」と「Tool」の間)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Hの文字列表示領域の文字サイズが、第2の文字サイズに変更されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部110に記憶されている情報に基づいて、「Truck」と「Tool」の間で改行されて表示されることとなる。
【0103】
また、ボタン編集画面310fが一旦表示されると、改行位置記憶部110には、ボタン312Hの文字列表示領域に表示させる文字サイズ(第3の文字サイズ)と、改行位置(「なし」)とが対応付けられて記憶される。これにより、次にボタン312Hの文字列表示領域の文字サイズが、第3の文字サイズに変更されたとき、文字列「Truck□Tool□Box□Lock」は、改行位置記憶部110に記憶されている情報に基づいて、改行されずに表示されることとなる。
【0104】
以上説明したとおり、本発明の第3実施形態によれば、各ボタン312A〜312Hの文字列表示領域に表示させる文字列の文字サイズが変更された場合であっても、変更前の文字サイズで文字列表示領域に入力されていた文字列が、変更後の文字サイズで文字列表示領域の横幅内に収まるように改行位置がいずれかの空白位置に自動的に変更されて、変更後のサイズで文字列表示領域に再表示される。したがって、本発明の第3実施形態によれば、ボタン編集画面310上の文字表示領域の文字サイズが変更された後も、ユーザに手間がかかる操作を行わせることなく、文字列編集画面300から入力された文字列を見映えが良くなる位置で改行させて、ボタン編集画面310上の文字表示領域に表示させることができる。
【0105】
また、本発明の第3実施形態によれば、文字列表示領域に表示させる文字列の文字サイズが変更される毎に、改行挿入部105’’が改行を挿入した改行位置を改行位置記憶部110に記憶させておくため、次回以降、文字列表示領域の文字サイズが改行位置記憶部110に記憶されている文字サイズと同じサイズに変更された場合、改行位置を求める処理(文字列判断部102、空白選択部103、部分文字列判断部104による処理)を改めて行う必要はない。このため、車載機10’’にかかる負荷を軽減することができる。
【0106】
なお、上記各実施形態では、特許請求の範囲に記載の文字列表示領域の一例として、ボタンに付随する文字列表示領域を用いているが、本発明はこれに限らない。また、上記各実施形態では、ボタン編集画面310上に表示させるボタンの数が変更されたことに応じて、各ボタンの文字列表示領域のサイズが変更されるようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、ユーザがタッチパネル12を操作して、文字列表示領域のサイズを任意のサイズに変更できるようにしてもよい。
【0107】
また、上記各実施形態では、ユーザが文字列を入力する際に、文字列編集画面300が、ボタン編集画面310から切り替わってディスプレイ11に表示されるようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、ユーザが文字列を入力する際に、文字列編集画面300が、ボタン編集画面310上に重ねてディスプレイ11に表示されるようにしてもよい。
【0108】
その他、上記各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。