特許第6444481号(P6444481)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6444481
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】燃料供給装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   F02M 37/04 20060101AFI20181217BHJP
   F02M 51/04 20060101ALI20181217BHJP
   F02M 59/44 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   F02M37/04 A
   F02M51/04 M
   F02M51/04 Z
   F02M59/44 N
【請求項の数】1
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-239201(P2017-239201)
(22)【出願日】2017年12月14日
【審査請求日】2018年8月14日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000141901
【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100149261
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 秀治
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169225
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 明
(72)【発明者】
【氏名】金子 哲也
(72)【発明者】
【氏名】田中 聡
(72)【発明者】
【氏名】奈尾 聡一郎
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆之
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 裕仁
【審査官】 村山 禎恒
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−248510(JP,A)
【文献】 特開2008−215305(JP,A)
【文献】 特開2009−236006(JP,A)
【文献】 特許第3764296(JP,B2)
【文献】 特開2009−257308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02M 37/00−71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された燃料タンクの外側に配置される燃料供給装置の製造方法において、
内部に収納される燃料ポンプの吐出部側に開口部を有した筐体と、
前記開口部を閉塞するカバー部材と、
前記吐出部が接続され、前記カバー部材との間にプレッシャレギュレータ又は内燃機関と連通する高圧燃料室を有する隔壁部材と、
前記筐体と前記隔壁部材との間に形成され、前記燃料ポンプを収容し、前記高圧燃料室の余剰燃料が前記プレッシャレギュレータにより排出される排出室と、
を備え、
前記筐体における前記開口部側の端部と前記カバー部材とを溶着によって接続する第1溶着部と、
前記隔壁部材と前記カバー部材とを前記高圧燃料室の外縁部で溶着によって接続する第2溶着部と、
を有し、
前記第1溶着部と前記第2溶着部とが、前記開口部側の端部において同一面上となり、
前記燃料ポンプの吐出部を前記隔壁部材の挿入孔へと挿入することで、前記隔壁部材を前記筐体内で位置決めし、前記筐体に形成されるコネクタ部と前記燃料ポンプの端子との間を接続するリード線を前記隔壁部材と前記筐体との接続によって形成された閉ざされた空間となる前記排出室内に配置する第1の工程と、
前記カバー部材を前記隔壁部材及び前記筐体に対して溶着する第2の工程と、
を有することを特徴とする燃料供給装置の製造方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の燃料タンクから内燃機関へと燃料を供給するための燃料供給装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動二輪車等の車両における燃料タンクの外側に配置され内燃機関の燃料噴射装置へと燃料を供給する燃料供給装置が知られている。
【0003】
このような燃料供給装置は、例えば、特許文献1に開示されるように、燃料タンクの外側に装着され、第1ケース及び第2ケースからハウジングが構成され、このハウジング内に配置される支持部材と第1ケースとの間に燃料ポンプが保持される。そして、第1ケースの吸込みポートから吸入された燃料が、前記燃料ポンプ内で加圧された後、吐出口から前記支持部材と第2ケースとの間に形成される空所を通じて吐出ポートへと導出される。
【0004】
また、この空所において吐出ポートの反対側にはプレッシャレギュレータが接続され、このプレッシャレギュレータから排出された燃料は、燃料ポンプのベーパ排出口から排出された燃料と共に戻しポートから燃料タンクへと戻される。
【0005】
上述した第1ケースと第2ケースとは、それぞれのフランジ同士が溶着されることで接合され、内部に収納される支持部材と前記第2ケースとは、該支持部材の環状基部の端面と第2ケースの底部内面とが溶着されることで接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3764296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した燃料供給装置では、第2ケースの底部内面に対して支持部材の環状基部を溶着した後、この第2ケースのフランジに対して第1ケースのフランジを当接させて溶着する構成としているため、2回の溶着工程が必要となるため製造工程の増加を招き製造性が低下してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、複数の部材からなる筐体の接続を効率的に行うことで製造性を高めることが可能な燃料供給装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の目的を達成するために、本発明は、車両に搭載された燃料タンクの外側に配置される燃料供給装置の製造方法において、
内部に収納される燃料ポンプの吐出部側に開口部を有した筐体と、
開口部を閉塞するカバー部材と、
吐出部が接続され、カバー部材との間にプレッシャレギュレータ又は内燃機関と連通する高圧燃料室を有する隔壁部材と、
筐体と隔壁部材との間に形成され、燃料ポンプを収容し、高圧燃料室の余剰燃料がプレッシャレギュレータにより排出される排出室と、
を備え、
筐体における開口部側の端部とカバー部材とを溶着によって接続する第1溶着部と、
隔壁部材とカバー部材とを高圧燃料室の外縁部で溶着によって接続する第2溶着部と、
を有し、
第1溶着部と第2溶着部とが、開口部側の端部において同一面上となり、
燃料ポンプの吐出部を隔壁部材の挿入孔へと挿入することで、隔壁部材を前記筐体内で位置決めし、筐体に形成されるコネクタ部と燃料ポンプの端子との間を接続するリード線を隔壁部材と筐体との接続によって形成された閉ざされた空間となる排出室内に配置する第1の工程と、
カバー部材を隔壁部材及び筐体に対して溶着する第2の工程と、
を有することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、燃料ポンプが内部に収納される筐体と、筐体の開口部を閉塞するカバー部材と、燃料ポンプの吐出部が接続されカバー部材との間にプレッシャレギュレータ又は内燃機関と連通する高圧燃料室を有した隔壁部材とを備え、開口部側となる筐体の端部とカバー部材とを接続する第1溶着部と、隔壁部材とカバー部材とを高圧燃料室の外縁部において接続する第2溶着部とを、開口部側の端部において同一面上に形成している。
【0011】
従って、カバー部材と筐体及び隔壁部材を接続する際、同一面上の第1及び第2溶着部を同時に溶着して接続することができるため、2回の溶着工程によって第1及び第2ケース、支持部材を2回の溶着工程で順番に接続していた従来技術に係る燃料供給装置と比較し、カバー部材と筐体及び隔壁部材との接続を効率的に行うことができ、それに伴って製造性を高めることが可能となる。
【0012】
また、燃料ポンプの吐出部を隔壁部材の挿入孔へと挿入することで、隔壁部材を筐体内で位置決めする第1の工程と、カバー部材を隔壁部材及び筐体に対して溶着する第2の工程とを有することで、例えば、作業者が燃料ポンプと隔壁部材とを組み付ける際、この燃料ポンプが傾いてしまっていても軸ずれを手で修正しながら挿入孔へと挿入することで容易且つ確実に位置決めを行って接続することができる。
【0013】
さらに、第1の工程において、燃料ポンプを隔壁部材によって予め筐体に対して所定位置へと位置決めしておくことで、第2の工程においてカバー部材を筐体及び隔壁部材に溶着する際、燃料ポンプの軸ずれを考慮することなく確実且つ効率的に作業を行うことができる。
【0014】
さらにまた、燃料ポンプの端子に接続されるリード線を隔壁部材と筐体との間の空間に配置することにより、このリード線を隔壁部材と筐体との間の空間に収納しつつ、隔壁部材とカバー部材とを溶着する際に、第1溶着部又は第2溶着部にリード線が挟まれてしまうことを防止できるため、リード線の挟み込みを考慮することなく確実且つ効率的に溶着作業を行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0016】
すなわち、燃料供給装置を構成する筐体における開口部側の端部とカバー部材とを接続する第1溶着部と、燃料ポンプの吐出部が接続されカバー部材との間にプレッシャレギュレータ又は内燃機関と連通する高圧燃料室を有した隔壁部材とカバー部材とを接続する第2溶着部を有し、この第1溶着部と第2溶着部とを、開口部側の端部において同一面上とすることにより、カバー部材と筐体及び隔壁部材を接続する際に、同一面上の第1及び第2溶着部を同時に溶着して接続することができる。
【0017】
その結果、2回の溶着工程で第1及び第2ケース、支持部材を順番に接続していた従来技術に係る燃料供給装置と比較し、カバー部材と筐体及び隔壁部材との接続を効率的に行うことができ、それに伴って製造性を高めることができる。
【0018】
また、第1ケースと第2ケースとの溶着部と、支持部材と第2ケースの溶着部とが同一面上にない従来技術では、溶着面と垂直方向(板厚方向)における2カ所で溶着部を形成するために板厚方向の寸法を大きくする必要があったが、本発明では2カ所の第1及び第2溶着部が同一面上にあるため板厚方向の寸法を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1Aは、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の外観斜視図であり、図1Bは、図1Aに示す燃料供給装置の正面図である。
図2図1BのII−II線に沿った一部省略断面図である。
図3図1BのIII−III線に沿った一部省略断面図である。
図4図1BのIV−IV線に沿った一部省略断面図である。
図5図1BのV−V線に沿った一部省略断面図である。
図6図6A図6Cは、ハウジング及び隔壁部材に対してカバー部材を溶着して接続する製造方法を示す工程説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る燃料供給装置の製造方法について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1A及び図1Bにおいて、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置を示す。
【0021】
この燃料供給装置10は、図示しない二輪車等の車両において燃料タンク(図示せず)の外側に配置され使用されるものであり、図1A図5に示されるように、筒状のハウジング(筐体)12と、該ハウジング12の内部に収納される燃料ポンプ14と、前記ハウジング12の一端部に連結されフィルタ16の収納されるフィルタボディ18と、前記ハウジング12の他端部側に収納される隔壁部材20と、前記隔壁部材20及び前記ハウジング12の他端部を閉塞するカバー部材22とを含む。
【0022】
なお、この燃料供給装置10は、図示しない車両において燃料ポンプ14の軸線が矢印A、B方向(図2参照)に沿って略水平となるように搭載される横置き式の燃料供給装置である。
【0023】
ハウジング12は、例えば、樹脂製材料から有底筒状に形成され、その一端部となる底部には筒状に突出した連結部24が形成され後述するフィルタボディ18が接続される。連結部24は、図2に示されるように、ハウジング12の中心から径方向外側にオフセットして形成され、その中心には軸方向(矢印A、B方向)に貫通した吸入通路26が形成されると共に、この吸入通路26に対してさらに径方向外側にオフセットして燃料ポンプ14がハウジング12の内部に収納される。
【0024】
また、ハウジング12の一端部には、フィルタボディ18の接続される接続端28が外縁部に沿って形成される。この接続端28は、ハウジング12の外周面に対して径方向外側に膨出して環状に形成され、前記フィルタボディ18に臨む端面がハウジング12の軸線と略直交した略同一平面となるように形成される。そして、接続端28に対してフィルタボディ18が当接することでハウジング12とフィルタボディ18とが所定位置に位置決めされ、溶着等によって互いに接続される。
【0025】
一方、ハウジング12の他端部には軸方向(矢印B方向)に向かって開口した開口部30が形成され、この開口部30の外周側となる外縁部にはカバー部材22の接続される第1接続端32が形成される。この第1接続端32は、径方向外側に膨出して環状に形成され、その端面がハウジング12の軸線と略直交した略同一平面となるように形成されると共に、環状に形成された環状溝を挟んで外側に形成された第1位置規制部34と、該環状溝の内側に形成された第1溶着部36とを有する。
【0026】
そして、第1接続端32に対してカバー部材22が当接することで、該カバー部材22がハウジング12の軸線と略直交した状態で第1位置規制部34によって所定位置へと位置決めされハウジング12の開口部30が閉塞される。
【0027】
また、ハウジング12の内部には、燃料ポンプ14の側方となる位置に所定容積を有した排出室(空間)38が設けられ、この排出室38には、後述する燃料ポンプ14で脱気された燃料の気体成分が排出されると共に、前記燃料ポンプ14から吐出され余剰となった燃料(余剰燃料)が導入される。
【0028】
さらに、図5に示されるように、ハウジング12の内部には通路壁40を介して排出室38と分離され、該ハウジング12の軸方向に沿って延在する排出通路42が形成される。
【0029】
この排出通路42は、ハウジング12の一端部から他端部まで延在し、その一端部側(矢印A方向)がフィルタボディ18との間に形成された連通路44と連通し、他端部側(矢印B方向)が排出室38と連通している。すなわち、排出通路42は、ハウジング12及び燃料ポンプ14の軸線と略平行に形成されている。そして、燃料供給装置10が燃料タンクに搭載された際、排出通路42が重力方向下方となる位置に形成される。
【0030】
さらにまた、ハウジング12には、図3に示されるように、その内部に形成され排出室38と分離された吐出通路46と、この吐出通路46と連通し前記ハウジング12の外部へと突出した管状の吐出管48を有している。この吐出管48は、上方に向かって突出し図示しない配管を介して内燃機関のインジェクタと接続される。
【0031】
またさらに、ハウジング12の外部には、図1A及び図1Bに示されるように、吐出管48と略平行にコネクタ部50が設けられ、図示しないコントローラに接続されるハーネス(図示せず)が接続可能に設けられると共に、後述する燃料ポンプ14の給電端子(端子)80(図4参照)と接続されている。
【0032】
燃料ポンプ14は、図2図5に示されるように、例えば、円筒状のケーシング52と、このケーシング52の一端部側(矢印A方向)に収納されるポンプ部54と、前記ケーシング52の中央部に収納され該ポンプ部54を駆動するモータ部56と、前記ケーシング52の他端部側(矢印B方向)に設けられ前記ポンプ部54によって吸い込まれた燃料を吐出する吐出部58とを含む。
【0033】
ポンプ部54は、ポンプボディ60と、このポンプボディ60を覆うポンプカバー62と、前記ポンプボディ60と前記ポンプカバー62との間に設けられるインペラ64とを含み、前記ポンプボディ60と前記ポンプカバー62とが軸方向(矢印A、B方向)に沿って積層された状態でケーシング52の一端部に固定される。
【0034】
ポンプボディ60には、その中央部にモータ部56を構成するシャフト66が挿通されると共に、該シャフト66の径方向外側には軸方向(矢印A、B方向)に貫通し燃料の吐出される吐出口68が形成され、内部に形成された断面円形状のポンプ室70に円盤状のインペラ64が回転自在に収納される。そして、ポンプ室70と吐出口68とが連通している。
【0035】
ポンプカバー62は、ポンプボディ60のポンプ室70を覆うように設けられ、その一端面に形成され軸方向(矢印A、B方向)に貫通した吸入口72と、ポンプボディ60に臨む他端面に形成されたポンプ流路74と、このポンプ流路74に開口し気体燃料を外部へと排出させる脱気孔76(図4参照)とを備える。
【0036】
そして、吸入口72は、ポンプカバー62の一端面から軸方向(矢印A方向)へ突出した吸入管78に形成され、この吸入管78がハウジング12の吸入通路26と接続され連通している。また、脱気孔76は、ハウジング12の排出室38と連通している。
【0037】
モータ部56は、ブラシレスモータからなり、ケーシング52内に回転自在に設けられるステータコア及びロータ(図示せず)を含み、このロータの中心に保持されるシャフト66の一端部がインペラ64の中心に連結され、他端部がポンプボディ60に対して回転自在に支持される。
【0038】
また、モータ部56には、図4に示されるように、ケーシング52の他端部に設けられた複数の給電端子80が電気的に接続され、この給電端子80にはそれぞれリード線82が接続され、このリード線82は排出室38の内部に延在した後にコネクタ部50へと電気的に接続される。
【0039】
そして、図示しないコントローラからの制御信号がコネクタ部50、リード線82及び給電端子80を介してモータ部56へと出力されることで、このモータ部56を構成するロータが回転し、それに伴って、シャフト66を介してインペラ64がポンプ室70で回転する。
【0040】
吐出部58は、図2図5に示されるように、モータ部56の他端部に臨むようにケーシング52の他端部に固定され、前記ケーシング52に連結される基部84と、この基部84に対して前記ケーシング52から離間する方向(矢印B方向)へ突出した円筒部86とを含み、この円筒部86が後述する隔壁部材20へ挿入され保持される。
【0041】
円筒部86の中心には、ケーシング52の燃料を外部へ吐出する燃料出口88が軸方向に沿って貫通すると共に、その内部には燃料が所定圧力となることで弁開状態となり前記燃料出口88を開放する第1チェック弁90が設けられる。この第1チェック弁90は、円筒部86との間に介装されたスプリング92によってモータ部56側(矢印A方向)へと常に付勢されており、弁閉状態から燃料の圧力によって開放される。
【0042】
フィルタボディ18は、例えば、樹脂製材料から形成され、ハウジング12の一端部に連結され、円筒状に形成されたボディ本体94と、このボディ本体94の外周面から突出した燃料供給管96及び燃料排出管98とを有し、前記ボディ本体94の開口した一端部にキャップ100が装着されることで閉塞される。
【0043】
ボディ本体94は、ハウジング12の一端部に対して燃料ポンプ14と略同軸状となるように設けられ、このハウジング12に臨む端部に第1当接部102が環状、且つ、前記ボディ本体94の軸線と略直交するように形成される。そして、フィルタボディ18は、その第1当接部102がハウジング12における接続端28と当接することで、ハウジング12の一端部に対して所定の位置へと位置決めされた状態で溶着等によって互いに接続される。
【0044】
これにより、連結部24がフィルタボディ18の内部に挿入された状態で、ハウジング12の一端部にフィルタボディ18が接続され、前記ハウジング12の吸入通路26を通じてフィルタボディ18の内部と燃料ポンプ14のポンプ室70とが連通する。
【0045】
一方、ボディ本体94の内部には、ホルダ104を介して円筒状のフィルタ16が装着され、このホルダ104の中央がハウジング12の連結部24に保持されることで、前記フィルタ16が燃料ポンプ14の吸入管78と同軸状となるように保持されると共に、前記フィルタ16の内部に吸入通路26が開口した状態となる。このフィルタ16は、燃料供給管96からフィルタボディ18内へ導入される燃料中の塵埃等を除去する目的で設けられている。
【0046】
燃料供給管96は、ボディ本体94の外周面から該ボディ本体94の軸線と直交方向に延在した管状に形成され、図示しない配管を介して燃料タンクと接続されている(図2参照)。そして、燃料タンク中の燃料が燃料供給管96を通じてフィルタボディ18の内部へと導入され、フィルタ16を通過することで塵埃等が除去された後、吸入通路26を通じて燃料ポンプ14へと吸入される。
【0047】
燃料排出管98は、燃料供給管96と同様にボディ本体94の外周面から該ボディ本体94の軸線と直交方向に延在した管状に形成され、前記燃料供給管96と所定間隔離間して略平行に形成される(図5参照)。この燃料排出管98は、ボディ本体94及び燃料供給管96と非連通に設けられると共に、後述するハウジング12の連通路44を通じて排出室38と連通している。
【0048】
また、燃料排出管98には、図5に示されるように、フィルタボディ18から図示しない燃料タンク側への燃料の流れのみを許容する第2チェック弁106が設けられている。第2チェック弁106は、燃料排出管98内に設けられたスプリング108の弾発作用下に弁座110側に向かって常に付勢され、この弁座110へと着座することで燃料タンクから排出室38側への塵埃等の進入を防止し、前記燃料排出管98に連通路44側から供給される燃料の圧力によって弁座110から離間することで弁閉状態から開放される。
【0049】
そして、燃料排出管98は、図示しない配管を介して燃料タンクと接続され、排出室38へと排出された余剰燃料の圧力によって第2チェック弁106が弁開することで、前記燃料排出管98を通じて燃料が前記燃料タンクへと戻される。
【0050】
隔壁部材20は、例えば、樹脂製材料から形成され、ハウジング12における他端部の開口部30内に収納され、この他端部の第1接続端32と略同一平面状となるベース部112と、このベース部112に対して軸方向(矢印A、B方向)に突出した第1〜第3保持部114、116、118とを含む。
【0051】
ベース部112は、例えば、プレート状に形成され、その外縁部がハウジング12の内周面に臨むように該ハウジング12の内部に収納され、前記外縁部の一端部がハウジング12の開口部30に臨んだ係合段部120へと挿入され当接する。これにより、ベース部112は、ハウジング12に対して軸方向に位置決めされると共に、前記ベース部112の他端面に形成された第2接続端122がハウジング12の第1接続端32と略同一面となる。すなわち、ハウジング12の係合段部120は、隔壁部材20の軸方向及び径方向への位置決めを行う位置決め手段として機能する。
【0052】
この第2接続端122は、ベース部112に対してカバー部材22側(矢印B方向)へと所定高さだけ突出して環状に形成され、外縁部側に形成された第2溶着部124と、環状溝を挟んで前記第2溶着部124の径方向内側に形成された第2位置規制部126とを有し、前記第2溶着部124及び前記第2位置規制部126の端面が略同一平面となるように形成される。
【0053】
そして、隔壁部材20がハウジング12の開口部30へと収納された際、第2溶着部124とハウジング12の第1溶着部36とが隣接するように配置されると共に、前記第1及び第2溶着部36、124、第1及び第2位置規制部34、126が全て略同一平面となるように形成される。
【0054】
第1〜第3保持部114、116、118は、それぞれハウジング12の軸方向(矢印A、B方向)に沿った円筒状に形成され、ベース部112の中心に対して径方向外側にそれぞれ設けられると共に、該ベース部112の周方向に沿って互いに離間するように形成される。
【0055】
第1保持部(挿入孔)114には、燃料ポンプ14における吐出部58の円筒部86が内部に挿入されることで保持され、第2保持部116には、図3に示されるようにハウジング12の吐出通路46の端部が挿入され、後述するカバー部材22の高圧燃料室142とそれぞれ連通している。
【0056】
また、第3保持部118は、図4に示されるように、ハウジング12の排出室38側(矢印A方向)に向かって突出し、その中心には軸方向(矢印A、B方向)に貫通した連通孔128が形成され、カバー部材22の高圧燃料室142及び排出室38と連通すると共にプレッシャレギュレータ130が装着されている。
【0057】
このプレッシャレギュレータ130は、連通孔128の段部に着座自在な弁体132と、この弁体132を段部側に向かって付勢するスプリング134とを有し、前記弁体132がスプリング134の弾発力によって段部に着座することで前記連通孔128を通じた高圧燃料室142と排出室38との連通が遮断された弁閉状態となる。
【0058】
一方、プレッシャレギュレータ130は、高圧燃料室142から連通孔128へと流入する燃料の圧力によって弁体132が押圧されることで弁開状態となり、燃料(余剰燃料)が高圧燃料室142から排出室38へと流れる。
【0059】
カバー部材22は、例えば、樹脂製材料からプレート状に形成され、ハウジング12及び隔壁部材20の他端部を覆うように装着され、前記ハウジング12の第1接続端32及び前記隔壁部材20の第2接続端122に当接する第2当接部136を有している。
【0060】
この第2当接部136は、カバー部材22の外縁部近傍に環状に形成され、ハウジング12及び隔壁部材20に溶着される溶着部138と、この溶着部138に対して環状溝を挟んで径方向外側及び径方向内側に形成された一組の位置規制部140とを有する。
【0061】
この溶着部138及び位置規制部140の端面は、ハウジング12及び隔壁部材20に組み付けられた状態において略同一平面となるように形成され、位置規制部140は、前記ハウジング12の第1位置規制部34及び隔壁部材20の第2位置規制部126にそれぞれ当接することで軸方向(矢印A、B方向)に互いに位置決めされ、溶着部138がハウジング12の第1溶着部36及び隔壁部材20の第2溶着部124に当接して溶着されることで互いに接続される。
【0062】
また、カバー部材22には、隔壁部材20側となる端面が凹状に窪み、この隔壁部材20のベース部112との間に高圧燃料室142が形成される。この高圧燃料室142には、第1保持部114を介して燃料ポンプ14の吐出部58が接続され燃料出口88と連通すると共に、第2保持部116を介して吐出通路46と連通すると共に、第3保持部118を介してプレッシャレギュレータ130の装着された連通孔128と連通している。
【0063】
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、ハウジング12に対して隔壁部材20及びカバー部材22を組み付ける場合について説明する。なお、隔壁部材20には、その第3保持部118にプレッシャレギュレータ130が予め組み付けられた状態とする。
【0064】
先ず、ハウジング12の内部に燃料ポンプ14が収納され、その吸入管78が連結部24の吸入通路26へと挿入された状態とすることで一端部側(矢印A方向)が支持され、前記ハウジング12の開口部30に隔壁部材20を挿入し、同時に燃料ポンプ14の吐出部58を第1保持部114へと挿入すると共にベース部112の外縁部を係合段部120へと係合させる。
【0065】
これにより、ハウジング12に対して隔壁部材20が係合段部120によって径方向及び軸方向に位置決めされ第1接続端32と第2接続端122とが略同一平面状となった仮組み状態となる。また、隔壁部材20によって燃料ポンプ14の他端部側(矢印B方向)が保持されることで、ハウジング12内において燃料ポンプ14の吐出部58を容易且つ確実に接続可能となる。
【0066】
次に、上述したハウジング12及び隔壁部材20からなる仮組み体Sとカバー部材22とを互いに接続する場合について図6A図6Cを参照しながら説明する。なお、ここでは、例えば、ヒータ等によって加熱された熱板Hを用いて溶着を行う熱板溶着を行う場合について説明する。
【0067】
最初に、互いに溶着される前のハウジング12、隔壁部材20及びカバー部材22について図6Aを参照しながら説明する。
【0068】
このハウジング12における第1溶着部36は、第1位置規制部34に対して軸方向(カバー部材22側、矢印B方向)に若干だけ高く突出して形成され、隔壁部材20における第2溶着部124は、第2位置規制部126に対して軸方向(カバー部材22側、矢印B方向)に若干だけ高く突出して形成され、一方、カバー部材22における溶着部138は、ハウジング12及び隔壁部材20側(矢印A方向)に向かって位置規制部140よりも若干だけ高く突出して形成される。
【0069】
すなわち、溶着される第1及び第2溶着部36、124、溶着部138が、若干だけ高く形成され、第1溶着部36及び第1位置規制部34、第2溶着部124及び第2位置規制部126、溶着部138及び位置規制部140が、それぞれ段差状に形成されている。
【0070】
例えば、図6Aに示されるように、ハウジング12及び隔壁部材20からなる仮組み体Sを、その第1接続端32及び第2接続端122が上方(矢印B方向)となるように配置すると共に、カバー部材22を前記仮組み体Sに臨むように上方に所定間隔離間させて配置する。そして、カバー部材22と仮組み体Sとの間に、例えば、ヒータ等によって所定温度に加熱された平板状の熱板Hを水平方向に挿入し、前記第1及び第2接続端32、122、前記カバー部材22と略平行に配置する。すなわち、熱板Hを挟んで仮組み体Sとカバー部材22とが上下方向(矢印A、B方向)に離間して配置されている。
【0071】
次に、図6Bに示されるように、図示しない治具に把持された仮組み体Sを熱板Hに対して略平行な状態を維持しつつ接近させると同時に、別の図示しない治具によって把持されたカバー部材22を前記熱板Hに対して略平行な状態を維持しつつ接近させる。そして、仮組み体Sにおける第1及び第2溶着部36、124、カバー部材22における溶着部138をそれぞれ熱板Hに対して当接させる。
【0072】
この際、ハウジング12の第1位置規制部34、隔壁部材20の第2位置規制部126、カバー部材22の位置規制部140は、それぞれ第1及び第2溶着部36、124、溶着部138よりも高さが低く形成されているため、熱板Hに接することがない。
【0073】
そして、上述した第1及び第2溶着部36、124、溶着部138をそれぞれ熱板Hに当接させた状態で所定時間だけ加熱することにより、前記第1及び第2溶着部36、124、前記溶着部138の端部が加熱されて溶融した状態となる。
【0074】
次に、所定時間加熱した仮組み体S及びカバー部材22をそれぞれ熱板Hから離間させるように移動させる。すなわち、仮組み体Sとカバー部材22とを反対方向に向かってそれぞれ移動させる。その後、熱板Hを水平方向に移動させ、仮組み体Sとカバー部材22との間から取り除く。
【0075】
最後に、図6Cに示されるように、仮組み体Sとカバー部材22とを再び互いに接近するように上下方向に移動させ、第1及び第2位置規制部34、126と、カバー部材22の位置規制部140をそれぞれ当接させることで互いに所定位置に位置決めされ、同時に溶融している第1及び第2溶着部36、124とカバー部材22の溶着部138とを当接させることで、溶融している端部同士が溶着される。
【0076】
これにより、ハウジング12の第1接続端32、隔壁部材20の第2接続端122に対してカバー部材22の第2当接部136がそれぞれ同時に溶着されて接続されることで、前記ハウジング12及び前記隔壁部材20に対する前記カバー部材22の組み付け作業が完了する。
【0077】
すなわち、1回の溶着工程において、ハウジング12、該ハウジング12の内部に収納される隔壁部材20及び前記ハウジング12の開口部30を覆うカバー部材22を互いに固定することが可能となる。
【0078】
なお、ハウジング12の一端部側に形成された接続端28とフィルタボディ18の第1当接部102とを、上述した同様の方法で溶着して接続するようにしてもよい。
【0079】
このようなハウジング12、隔壁部材20及びカバー部材22の組み付け方法では、燃料ポンプ14の吐出部58を隔壁部材20の第1保持部114へと挿入することで、作業者が前記燃料ポンプ14と前記隔壁部材20とを組み付ける場合、例えば、前記燃料ポンプ14が一端部側を支点として傾いて吐出部58と第1保持部114とがずれてしまっていても、前記燃料ポンプ14の軸ずれを手で矯正しながら吐出部58と第1保持部114とを同軸状となるように、容易且つ確実に位置決めを行って接続することが可能となる。
【0080】
また、この仮組み状態とすることで燃料ポンプ14が隔壁部材20によって予めハウジング12に対して所定位置に位置決めされるため、前記ハウジング12及び隔壁部材20と前記カバー部材22との溶着作業を前記燃料ポンプ14の軸ずれを考慮することなく確実且つ効率的に行うことができる。
【0081】
次に、上述したように組み付けられた燃料供給装置10の動作について説明する。
【0082】
この燃料供給装置10において、図示しないコントローラからの制御信号がコネクタ部50、リード線82、給電端子80を通じて燃料ポンプ14へと出力され、モータ部56のロータ(図示せず)が回転駆動することでシャフト66を介してポンプ部54のインペラ64がポンプ室70で回転駆動する。そして、このインペラ64の回転によってフィルタボディ18の内部に導入されている燃料がフィルタ16を通過した後に、吸入通路26及び吸入管78の吸入口72を通じてポンプ室70の内部へと吸入される。
【0083】
この吸入口72から吸入された燃料は、ポンプ室70においてポンプ流路74を通じてポンプカバー62に沿って周方向へと流れることで徐々に圧力が上昇すると共に、その気体成分が脱気孔76を通じて外部へと排出された後、ポンプボディ60の吐出口68へと流通して高圧となった燃料が吐出される。
【0084】
この吐出口68から吐出された燃料は、モータ部56の内部空間を通じて吐出部58の燃料出口88まで流れ、第1チェック弁90を押圧して弁開状態とすることで前記燃料出口88からカバー部材22側へと吐出される。この高圧となった燃料は、図3に示されるカバー部材22の高圧燃料室142、ハウジング12の吐出通路46及び吐出管48を通じて外部へと吐出され、図示しない配管を通じて内燃機関のインジェクタへと供給される。
【0085】
一方、燃料ポンプ14から吐出され余剰となった燃料は、図4に示される高圧燃料室142において所定の圧力より高くなることで、プレッシャレギュレータ130の弁体132を押圧して弁開状態とし、余剰燃料が前記プレッシャレギュレータ130を通じて加圧状態で排出室38へと流入する。また、排出室38には、燃料ポンプ14のポンプ流路74から脱気孔76を通じて排出された気体燃料成分が加圧状態で流入している。この排出室38内の液体燃料成分は、図5に示される排出通路42を通じて連通路44から燃料排出管98へと流れ、第2チェック弁106を押し上げて開放状態とすることで、図示しない配管を通じて燃料タンクへと戻される。
【0086】
以上のように、本実施の形態では、燃料供給装置10において、燃料ポンプ14の収納されるハウジング12と、該ハウジング12の内部に収納され該燃料ポンプ14の吐出部58及びプレッシャレギュレータ130を保持する隔壁部材20と、前記ハウジング12の他端部に開口した開口部30を閉塞するカバー部材22とを備え、前記カバー部材22に臨むハウジング12の他端部には、軸線に対して直交した第1接続端32が形成され、該カバー部材22に臨む隔壁部材20の端面には、前記軸線に対して直交した第2接続端122が形成され、前記第1及び第2接続端32、122が略同一平面上に形成される。
【0087】
そして、カバー部材22を、それぞれハウジング12の第1接続端32、隔壁部材20の第2接続端122へと当接させた状態で互いに溶着することで、1回の溶着工程によって第1及び第2接続端32、122の2カ所を同時に接続できる。その結果、ハウジング12及び隔壁部材20における第1及び第2溶着部36、124を該ハウジング12の軸方向において同一位置(同一面)とすることで、2回の溶着工程で第1及び第2ケース、支持部材を順番に溶着して接続していた従来技術に係る燃料供給装置と比較し、溶着工程の短縮化を図ることで製造性の向上が可能となる。
【0088】
また、燃料ポンプ14の給電端子80に接続されるリード線82を、ハウジング12と隔壁部材20との間の排出室38内に配置することで、前記隔壁部材20を前記ハウジング12の他端部に対して作業者が組み付ける際、前記リード線82を前記隔壁部材20と前記ハウジング12との間に確実に収めることができ、しかも、前記ハウジング12と前記隔壁部材20とカバー部材22とを溶着する際に、第1溶着部36、第2溶着部124、溶着部138に対して前記リード線82が挟まれてしまうことを防止でき、前記リード線82の挟み込みを考慮することなく確実且つ効率的に溶着作業を行うことができる。
【0089】
なお、本発明に係る燃料供給装置の製造方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【符号の説明】
【0090】
10…燃料供給装置 12…ハウジング
14…燃料ポンプ 16…フィルタ
18…フィルタボディ 20…隔壁部材
22…カバー部材 30…開口部
32…第1接続端 34…第1位置規制部
36…第1溶着部 38…排出室
54…ポンプ部 56…モータ部
58…吐出部 102…第1当接部
120…係合段部 122…第2接続端
124…第2溶着部 126…第2位置規制部
130…プレッシャレギュレータ 136…第2当接部
138…溶着部 140…位置規制部
142…高圧燃料室 H…熱板
S…仮組み体
【要約】
【課題】燃料供給装置において複数の部材からなる筐体の接続を効率的に行うことで製造性を高める。
【解決手段】燃料供給装置10を構成するハウジング12の他端部に開口部30が形成され、この開口部30には隔壁部材20が収納され、燃料ポンプ14の吐出部58及びプレッシャレギュレータ130を前記隔壁部材20で保持すると共に、前記開口部30を閉塞するようにカバー部材22が設けられる。また、ハウジング12の他端部に第1溶着部36が形成され、隔壁部材20には第1溶着部36と略同一平面となる第2溶着部124が形成され、前記ハウジング12及び前記隔壁部材20に対して前記カバー部材22を当接させ溶着する際、前記第1及び第2溶着部36、124が前記カバー部材22に対して同時に溶着され接続される。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6