特許第6444520号(P6444520)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6444520-エレベータ 図000002
  • 特許6444520-エレベータ 図000003
  • 特許6444520-エレベータ 図000004
  • 特許6444520-エレベータ 図000005
  • 特許6444520-エレベータ 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6444520
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】エレベータ
(51)【国際特許分類】
   B66B 7/06 20060101AFI20181217BHJP
【FI】
   B66B7/06 D
   B66B7/06 L
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-540391(P2017-540391)
(86)(22)【出願日】2015年9月16日
(86)【国際出願番号】JP2015076277
(87)【国際公開番号】WO2017046889
(87)【国際公開日】20170323
【審査請求日】2017年8月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(72)【発明者】
【氏名】大川 剛矢
【審査官】 須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−003772(JP,A)
【文献】 特開2008−230779(JP,A)
【文献】 特開平06−211465(JP,A)
【文献】 特開2010−168167(JP,A)
【文献】 特開2013−166606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動綱車に掛けられたメインロープにつり下げられて、昇降路内に昇降可能に配設されたかごおよびつり合いおもりと、
上記かごの下部と上記つり合いおもりの下部とを接続するコンペンロープと、
上記コンペンロープが掛けられたコンペンシーブと、
上下移動可能に配設されて、上記コンペンシーブを回転可能に支持する支持枠と、
上記昇降路の底部に配設されたダンパ装置と、を備え、
上記ダンパ装置は、
上記昇降路の底部に固定されて上下方向に延びるシリンダと、
上記シリンダ内に上下動可能に配設され、設定された領域内を上下動して、上下の圧力差に基づいた抵抗力を発生するピストンと、
一端が上記支持枠に固定され、他端が上記ピストンに固定されて上下方向に延びるロッドと、
上記シリンダ内の上端側に配設され、上記設定された領域を超えて上方に移動する上記ピストンに押圧されて収縮し、上記ピストンの上方への移動を規制するばねと、
上記設定された領域の上方の位置から上記設定された領域側への上記ピストンの移動を規制するストッパ機構部と、を備えるエレベータ。
【請求項2】
上記シリンダの外側から上記ピストンの移動の規制を解除する移動規制解除機構部をさらに備えている請求項1記載のエレベータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、かごへ乗り込み時やメインロープの横揺れによるかごの縦振動を抑制するダンパ装置を備えるエレベータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータのダンパ装置は、液体が充填されているシリンダと、張り車に連結され、シリンダ内を上下動するピストンと、ピストンに形成され、ピストンの上下動を減衰させるオリフィスと、このオリフィスに対してばねにより浮動保持されており、ピストンが大きく上動したときにオリフィスを閉じてピストンをロックするバルブと、を備えていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このように構成された従来のエレベータのダンパ装置では、下記のように動作する。
【0004】
エレベータの通常運転時、振動が張り車に生じるが、この振動による張り車の上下動は小さい。そこで、バルブはほとんど動かず、ピストンに設けたオリフィスのみで減衰効果を発揮する。また、メインロープやコンペンロープの伸縮により張り車が上下動するが、この張り車の上下動は非常に緩やかである。そこで、バルブは、ばねにより浮動保持されたまま、ピストンとともに追従動作する。
【0005】
一方、張り車の急激な飛び上がり時には、ピストンが急激に上昇する。これにより、バルブがバルブの上部側の液体に押されるとともにばねが縮み、バルブとピストンが密接する。そして、ピストンに設けられたオリフィスが閉じられ、オリフィルを介しての液体の流通が阻止されるので、急激に上昇するピストンにより、ピストンの上部側の液体は圧縮され、ピストンの下部側の液体は膨張される。この結果、ピストンの上昇速度に比例した抵抗力が発生され、ピストンの過度の上昇が阻止され、同時に張り車の過度の上昇が阻止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−211465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のエレベータのダンパ装置では、張り車の急激な飛び上がり時、ピストンの上昇速度に比例した抵抗力を発生し、ピストンの過度な上昇を阻止することができる。しかし、ピストンが上昇を阻止された状態では、ピストンの上下の圧力差に起因する力がピストンを下降させる用に作用するので、上昇を阻止された状態にピストンを固定することはできなかった。そこで、張り車は一旦飛び上がった後、下降することになるので、この張り車の落下に起因する過大な荷重がコンペンロープやかごに加わってしまうという課題があった。
【0008】
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、コンペンシーブの急激な飛び上がり時に、ピストンの過度の上昇を阻止できるタイダウン機能と、上昇したピストンの下降を阻止できるストッパ機能と、を併せ持つダンパ装置を備えるエレベータを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明のエレベータは、駆動綱車に掛けられたメインロープにつり下げられて、昇降路内に昇降可能に配設されたかごおよびつり合いおもりと、上記かごの下部と上記つり合いおもりの下部とを接続するコンペンロープと、上記コンペンロープが掛けられたコンペンシーブと、上下移動可能に配設されて、上記コンペンシーブを回転可能に支持する支持枠と、上記昇降路の底部に配設されたダンパ装置と、を備えている。上記ダンパ装置は、上記昇降路の底部に固定されて上下方向に延びるシリンダと、上記シリンダ内に上下動可能に配設され、設定された領域内を上下動して、上下の圧力差に基づいた抵抗力を発生するピストンと、一端が上記支持枠に固定され、他端が上記ピストンに固定されて上下方向に延びるロッドと、上記シリンダ内の上端側に配設され、上記設定された領域を超えて上方に移動する上記ピストンに押圧されて収縮し、上記ピストンの上方への移動を規制するばねと、上記設定された領域の上方の位置から上記設定された領域側への上記ピストンの移動を規制するストッパ機構部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、ダンパ装置が、ピストンの過度の上昇を阻止するタイダウン機能と、上昇したピストンの下降を阻止するストッパと、を併せ持っている。そこで、エレベータの非常止め装置が作動し、あるいはかごやつり合いおもりが緩衝器に衝突した場合でも、ピストンの過度の上昇を阻止できるとともに、上昇したピストンの下降を阻止できるので、コンペンシーブの落下に起因する過大な荷重がコンペンロープやかごに加わることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】この発明の実施の形態1に係るエレベータの構成を説明する模式図である。
図2】この発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるダンパ装置の通常時の状態を示す断面図である。
図3】この発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるダンパ装置の動作時の状態を示す断面図である。
図4図3のA部拡大図である。
図5】この発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるダンパ装置の動作時の状態を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの構成を説明する模式図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるダンパ装置の通常時の状態を示す断面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータにおけるダンパ装置の動作時の状態を示す断面図、図4図3のA部拡大図である。
【0013】
図1において、巻上機(図示せず)が、昇降路1の上部に設けられた機械室2内に設置されている。かご5およびつり合いおもり6が、巻上機の駆動綱車3に掛け渡されて昇降路1内に垂下されたメインロープ4につり下げられて、昇降路1内に昇降可能に配設されている。また、コンペンロープ7は、メインロープ4の動バランスをとるものであって、両端部をかご5とつり合いおもり6の下端部に連結されて、昇降路1内に配設されている。コンペンシーブ8は、コンペンロープ7にぶら下げられており、コンペンロープ7がスムーズに動くようにコンペンロープ7を案内するとともに、コンペンロープ7にテンションを与えている。
【0014】
コンペンシーブ8は、支持枠9内に軸方向を水平とする軸9a周りに回転可能に配設されている。一対のガイドレール10が、支持枠9を挟んで軸9aの軸方向に相対して配置され、それぞれ、昇降路1の底部に固定されて上下方向に延びるように配設されている。支持枠9には、ガイドシュー11が取り付けられており、ガイドシュー11を介して一対のガイドレール10に案内されて、上下方向に移動可能となっている。一対のダンパ装置20が、一方のガイドレール10を挟んで、軸9aの軸方向と直交する水平方向に相対するように昇降路1の底部に配設され、支持枠9に取り付けられた取付金19を介して、コンペンシーブ8を上下動可能に支持している。
【0015】
つぎに、ダンパ装置20の構成について、図2から図4を参照しつつ説明する。
【0016】
ダンパ装置20は、図2および図3に示されるように、昇降路1の底部に立設され、上下方向に延びる円筒状のシリンダ21と、シリンダ21内に上下動可能に配設され、設定された領域内を上下動して、上下の圧力差に基づいた抵抗力を発生する円柱状のピストン22と、上端をシリンダ21の上端部に固着されて、シリンダ21内の上端側に配設され、ピストン22が設定された領域を超えて上昇した際に、ピストン22の上昇力により収縮し、シリンダ21の上端に作用するピストン22の衝撃を緩和するとともに、ピストン22の過度の上昇を阻止するばね23と、一端が取付金19に固着され、ばね23の内部を通って下方に延び、他端がピストン22に固着されたロッド24と、設定された領域を超えた上方の位置からピストン22の下降を阻止するストッパ機構部と、を備える。
【0017】
ストッパ機構部は、図4に示されるように、シリンダ21の上端側に形成された段差部26と、穴方向を径方向としてピストン22の外周面に形成されたガイド穴27と、ガイド穴27に出没可能に配設された係止ピン28と、ガイド穴27内に配設され、係止ピン28をガイド穴27から突出する方向に付勢する作動ばね29と、を備える。なお、シリンダ21は、ピストン22の外径と同等の内径を有し、ピストン22が摺動移動する第1円筒部21aと、円筒部21aの上部にピストン22の外径より大きい内径を有する第2円筒部21bと、を有する。段差部26は、第1円筒部21aと第2円筒部との境界部に形成されている。そして、第1円筒部21aが設定された領域に相当する。
【0018】
つぎに、ダンパ装置20の動作について説明する。
【0019】
エレベータの通常運転時には、図2に示されるように、ピストン22は、設定された領域である第1円筒部21a内を上下方向に移動する。そして、かご5への乗り込み時やメインロープ4の横揺れ時、振動がコンペンシーブ8に生じる。この振動により、コンペンシーブ8が上下動する。このコンペンシーブ8の上下動がロッド24を介してピストン22に伝達され、ピストン22が円筒部21a内を上下方向に移動する。このピストン22の上下動により、シリンダ21内のピストン22の上下における圧力差が生じる。この圧力差により抵抗力が発生し、減衰効果が得られる。これにより、ダンパ装置20がダンパ機能を発揮し、かご5への乗り込み時やメインロープ4の横揺れ時におけるかご5の縦振動の発生が抑制される。また、経時変化によるメインロープ4やコンペンロープ7の伸縮によりコンペンシーブ8が上下動する。このコンペンシーブ8の上下動がロッド24を介してピストン22に伝達され、ピストン22が円筒部21a内を上下方向に移動する。
【0020】
ここで、エレベータの非常止め装置が作動し、あるいはかご5やつり合いおもり6が緩衝器に衝突した場合、その衝撃により、つり合いおもり6が急激に飛び上がる。これにより、メインロープ4が駆動綱車3の溝から外れる可能性があった。また、つり合いおもり6は、飛び上がった後、落下するが、コンペンシーブ8も同様に落下し、コンペンロープ7に過大な張力が発生する。これにより、コンペンロープ7が損傷する、あるいはかご5に衝撃が加わる可能性があった。
【0021】
つり合いおもり6が急激に飛び上がると、コンペンシーブ8が急激に上方に飛び上がる。そして、コンペンシーブ8が急激に飛び上がると、ピストン22が急激に上方に移動する。これにより、図3に示されるように、ピストン22の上部側が、設定された領域を超えて、第1円筒部21aから第2円筒部21b内に飛び出す。そして、第2円筒部21b内に飛び出したピストン22がばね23を押し上げる。このピストン22の上昇力は、ばね23の収縮により吸収され、シリンダ21の上端に作用する衝撃が緩和される。同時に、ピストン22の過度の上昇が阻止される。このように、ダンパ装置20は、ピストン22の過度の上昇を阻止するタイダウン機能を備える。
【0022】
また、ピストン22が上方に移動し、係止ピン28が第2円筒部21b内に到達すると、係止ピン28が作動ばね29の付勢力によりガイド穴27から突出する。これにより、図4に示されるように、ピストン22の下降時に、係止ピン28が段差部26に引っ掛かって、ピストン22の下降が阻止される。つまり、ピストン22がシリンダ21の上端側に保持される。このように、ダンパ装置20は、上昇したピストン22の下降を阻止するストッパ機能を備える。
【0023】
そこで、エレベータの非常止め装置が作動し、あるいはかご5やつり合いおもり6が緩衝器に衝突した場合でも、コンペンシーブ8に過度の上昇が阻止されるので、つり合いおもり6の過度の飛び上がりが阻止される。これにより、メインロープ4が駆動綱車3の溝から外れるような事態の発生を抑制できる。また、コンペンシーブ8の下降が阻止されるので、コンペンロープ7に過大な張力が発生せず、コンペンロープ7が損傷する、あるいはかご5に衝撃が加わるような事態の発生が抑制される。
【0024】
ダンパ装置20は、ダンパ機能と、コンペンシーブ8の急激な飛び上がり時に、ピストン22の過度の上昇を阻止するタイダウン機能と、を併せ持つので、部品点数を削減でき、低コスト化が図られるとともに、省スペース化が図られる。さらに、ダンパ装置20は、ピストン22の設定された領域を超えた上方からの下降を阻止するストッパ機構部を備えているので、つり合いおもり6の急激な飛び出しに付随するコンペンシーブ8の急激な上昇後の下降を阻止でき、コンペンロープ7への過大な張力の発生を抑制できる。
【0025】
ストッパ機構部が、シリンダ21の上端側に形成された段差部26と、穴方向を径方向としてピストン22の外周面に形成されたガイド穴27と、ガイド穴27に出没可能に配設された係止ピン28と、ガイド穴27内に配設され、係止ピン28をガイド穴27から突出する方向に付勢する作動ばね29と、から構成されている。そこで、ストッパ機構部を簡素な構成で実現でき、低コスト化が図られると共に、装置の小型化が図られる。
【0026】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るエレベータにおけるダンパ装置の動作時の状態を示す要部断面図である。
【0027】
図5において、シリンダ30は、シリンダ21と同等の長さを有し、かつピストン22の外径と同等の内径を有する円筒に作製されている。そして、嵌合凹部31が、シリンダ30の内周面の上端側に環状に形成されている。この嵌合凹部31の高さ位置は、シリンダ21に形成された段差部26の高さ位置に一致している。そして、ピストン22が上昇して、係止ピン28が嵌合凹部31の高さ位置まで上昇すると、係止ピン28が作動ばね29の付勢力によりガイド穴27から嵌合凹部31内に突出するようになっている。雌ねじ部32が、外部から嵌合凹部31に至るように、シリンダ30に形成されている。栓33が雌ねじ部32に螺着されている。
【0028】
ここで、ストッパ機構部は、嵌合凹部31と、ガイド穴27と、係止ピン28と、作動ばね29と、から構成される。また、移動規制解除機構部は、雌ねじ部32と、栓33と、から構成される。栓33は、通常時には、嵌合凹部31内に突出しないように雌ねじ部32に螺着されている。また、シリンダ30の嵌合凹部31より下方の領域が、通常運転時にピストン22が上下動する設定された領域となる。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0029】
このように構成されたダンパ装置20Aによる動作について説明する。
【0030】
エレベータの通常運転時には、ピストン22は、シリンダ30の設定された領域内を上下方向に移動する。このピストン22の上下動により、シリンダ30内のピストン22の上下における圧力差が生じる。この圧力差により抵抗力が発生し、減衰効果が得られる。
【0031】
コンペンシーブ8が急激に飛び上がると、ピストン22が急激に上方に移動する。そして、ピストン22が上昇し、ばね23を押し上げる。このピストン22の上昇力は、ばね23の収縮により吸収され、ピストン22の過度の上昇が阻止される。そして、ピストン22の上部側が、設定された領域を超えると、係止ピン28が嵌合凹部31内に到達する。そして、係止ピン28が作動ばね29の付勢力により嵌合凹部31内に突出する。これにより、ピストン22の下降時に、係止ピン28が嵌合凹部31に引っ掛かって、ピストン22の下降が阻止される。
【0032】
係止ピン28が嵌合凹部31内に突出している状態で、栓33を締め込む方向に回すと、栓33が嵌合凹部31内に突出する。これにより、係止ピン28が作動ばね29の付勢力に抗してガイド穴27内に押し込まれる。そして、係止ピン28がガイド穴27内に完全に押し込まれると、ピストン22の下降の規制が解除される。そこで、ピストン22はばね23の蓄勢力によりシリンダ30内を下方に移動し、初期状態に復帰する。
【0033】
このように、実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、実施の形態2によれば、ピストン22の下降の規制を解除する移動規制解除機構部を備えているので、タイダウン機能の動作後に、ダンパ装置20Aを初期状態に復帰させることができる。
シリンダ30に形成された雌ねじ部32と、雌ねじ部32に螺着される栓33と、か移動規制解除機構部を構成している。そこで、栓33をねじ込むだけでピストン22の下降の規制を解除できるので、ダンパ装置20Aを速やかに初期状態に復帰させることができる。
【0034】
なお、上記実施の形態1では、ピストン22の下降の規制を解除する移動規制解除機構部について論じていないが、雌ねじ部32を外部から第2円筒部21bの下端側に至るようにシリンダ21に形成し、雌ねじ部32に螺着された栓33をねじ込むことで、段差部26に引っ掛かっている係止ピン28をガイド穴27内に押し込むようにしてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5