(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記活動状態取得手段は、ユーザの環境情報を取得する環境情報取得手段と、前記環境情報取得手段により取得されたユーザの環境情報に基づいて、ユーザの活動状態を判別する活動状態判別手段とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。
ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0010】
[構成]
図1は本発明における情報表示制御装置を適用したリスト端末10の外観図である。
図2は本発明における情報表示制御装置を適用した携帯電話20の外観図である。
図3は本発明における表示態様切替え処理システム1の概略構成を示すブロック図である。
【0011】
図1に示すように、情報表示制御装置の一例であるリスト端末10は、たとえば腕時計状に形成されており、ユーザの手首に装着されるようになっている。
図2に示すように、情報表示制御装置の他の例である携帯電話20は、たとえば平板状に形成されており、ユーザの衣服のポケットやカバンなどに収納されユーザと一緒に携帯されるようになっている。
図3に示すように、これらリスト端末10,携帯電話20は表示態様切替え処理システム1の一部を構成している。リスト端末10,携帯電話20は互いに共通の制御構成を有しており、CPU30、タッチ画面32、位置センサ34、加速度センサ36、画像撮影部38、メモリ40、無線通信部42、近距離通信部44などを備えて構成されている。
【0012】
タッチ画面32はいわゆる静電式タッチパネルである。
タッチ画面32は、文字などを入力するためキー群を表示し、押下されたキーの種類や位置に対応する信号をCPU30に出力したり、CPU30から入力される表示信号に基づいて時計画像などの各種情報を表示するようになっている。
【0013】
位置センサ34はいわゆるGPSセンサである。位置センサ34は、CPU30の命令やユーザ操作などに応じてON(通電状態)に設定され、センシング動作を行うようになっている。
加速度センサ36はリスト端末10,携帯電話20に加わる加速度を3軸方向の成分に分解して測定するセンサである。加速度センサ36も、CPU30の命令やユーザ操作などに応じてON(通電状態)に設定され、センシング動作を行うようになっている。
照度センサ38は紫外線の照度を測定するセンサ(いわゆるカメラ)であって、被写体を撮影する機能も有している。照度センサ38も、CPU30の命令やユーザ操作などに応じてON(通電状態)に設定され、センシング動作を行うようになっている。
本実施形態では、これらセンサはユーザ(リスト端末10,携帯電話20)の環境情報を取得するのに使用される。
【0014】
メモリ40は、リスト端末10,携帯電話20の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU30の作業領域として機能するメモリである。
本実施の形態においては、メモリ40には、表示態様切替え処理プログラム40aなどが記憶されており、ユーザのスケジュールデータ40bも予めユーザ操作に応じて記憶されている。また、メモリ40には、位置センサ34や加速度センサ36、照度センサ38などにより取得された位置情報、加速度情報、照度情報を含むユーザ環境情報40cも、随時取得され記憶されるようになっている。
表示態様切替え処理プログラム40aは、後述の表示態様切替え処理(
図4〜
図6、
図9参照)を、CPU30やネットサーバ50に実行させるためのプログラムである。
【0015】
無線通信部42は、ネットサーバ50との間での無線通信を行うようになっている。なお、無線通信の方式としては、Wi−Fi基地局62(アクセスポイント)を経由してネットワーク60と接続されるWi−Fi通信などの無線LANや、携帯基地局64を経由してネットワーク60と接続される携帯通信などを用いることができる。
本実施形態では、ネットサーバ50において、リスト端末10,携帯電話20のタッチ画面32に表示させうる態様として、ユーザの活動状態に応じた複数種の表示態様があらかじめ記憶されており(
図7〜
図8参照)、かかる表示態様のうちから最適な表示態様が選定されるようになっている。
【0016】
近距離通信部44は近距離通信端末52(パソコンやタブレット端末など)との間での無線通信を行うようになっている。なお、無線通信の方式としては、Bluetooth(登録商標)などを用いることができ、本実施の形態においてはBluetooth(登録商標)が用いられている。
【0017】
CPU30は、リスト端末10,携帯電話20の各部を中央制御する。
具体的には、CPU30は、メモリ40に記憶されているシステムプログラム(表示態様切替え処理プログラム40aを含む。)及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0018】
[動作]
<表示態様切替え処理>
続いて、リスト端末10,携帯電話20とネットサーバ50とによって実行される表示態様切替え処理について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図4は、表示態様切替え処理の動作を説明するためのフローチャートである。
なお、この表示態様切替え処理は、リスト端末10,携帯電話20が起動されると、メモリ40から表示態様切替え処理プログラムが読み出されて適宜展開される結果、当該表示態様切替え処理プログラムとCPU30との協働によって実行され、それに伴いネットサーバ50も使用され、ネットサーバ50においても一定の処理が実行される。
【0020】
図4左欄に示すように、まずは、リスト端末10,携帯電話20において、CPU30は、位置センサ34、加速度センサ36および照度センサ38を作動させ位置情報、加速度情報および照度情報を含むユーザ環境情報40cを取得して随時メモリ40の該当エリアに記憶する(ステップSA1)。
ここでの「位置情報」には、位置センサ34(GPS)から取得される場合に加え、Wifi通信の通信記録から取得される場合もある。
その後、CPU30は、ユーザのスケジュールデータ、取得したユーザ環境情報40c(位置情報、加速度情報および照度情報)をネットサーバ50に送信するとともに、併せて現在のタッチ画面32の表示態様を読み出しそれをフェイス情報としてネットサーバ50に送信する(ステップSA2,SA3)。
【0021】
その後、
図4右欄に示すように、ネットサーバ50は、リスト端末10,携帯電話20から送信されたスケジュールデータ、ユーザ環境情報40c(位置情報、加速度情報および照度情報)ならびにフェイス情報を、それぞれ受信する(ステップSB1,SB2)。
その後、ネットサーバ50は、受信したユーザ環境情報40cの1つである位置情報と地図情報とをマッチングして現在地を把握し、現在地情報を取得する(ステップSB3)。
その後、ネットサーバ50はユーザ活動状態判別処理に移行し、ユーザの活動状態、すなわち(i)ビジネス状態なのか(ii)プライベート状態なのか(iii)プライベート状態でかつスポーツ状態なのか(iv)プライベート状態でかつ安静状態なのかを、判別する(ステップSB4)。
【0022】
<ユーザ活動状態判別処理>
図5および
図6は、ユーザ活動状態判別処理の動作を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、ネットサーバ50はまず、現在地情報を、GPSの検出結果に基づくユーザ環境情報40cの1つである位置情報から取得したか否かを判定する(ステップTB1)。
現在地情報をGPSに基づく位置情報から取得したときは(ステップTB1;YES)、ネットサーバ50は、現在地情報がビジネス用施設の所在地を示唆するか否かを判定する(ステップTB2)。
ここでの「ビジネス用施設」とは、たとえば、ユーザ自身の会社やその取引先の会社などである。
現在地情報がビジネス用施設の所在地を示唆するときは(ステップTB2;YES)、ネットサーバ50は、ユーザの活動状態が「ビジネス状態」であると判別する(ステップTB3)。
他方、現在地情報がビジネス用施設の所在地を示唆しないときは(ステップTB2;NO)、ネットサーバ50は、現在地情報がプライベート用施設の所在地を示唆するものと処理し(ステップTB4)、ユーザの活動状態が「プライベート状態」であると判別する(ステップTB5)。
ここでの「プライベート用施設」とは、たとえば、遊園地や公園、スポーツジムなどであり、ユーザの自宅も含まれる。
【0023】
ステップTB1において現在地情報をGPSに基づく位置情報から取得していないときは(ステップTB1;NO)、ネットサーバ50は、現在地情報を、Wifi通信の通信記録に基づく位置情報から取得したか否かを判定し(ステップTB6)、その判定結果に応じてステップTB2〜TB5と同様の処理を実行する(ステップTB7〜TB10)。
【0024】
その後、
図6に示すように、ネットサーバ50は、判別したユーザの活動状態がプライベート状態であるとき、受信したユーザ環境情報40cの1つである加速度情報から一定の加速度波形が検出されたか否かを判定する(ステップTB11)。
一定の加速度波形が検出されたときは(ステップTB11;YES)、ネットサーバ50は、その加速度波形がスポーツ時における加速度を示す波形か否かを判定する(ステップTB12)。
ここでの「スポーツ」とは、ジョギングやサイクリングなどをいい、歩行よりも加速度が大きく一定の継続性を有する動きをいう。
検出された波形がスポーツ時の波形であるときは(ステップTB12;YES)、ネットサーバ50は、ユーザの活動状態が「プライベート状態でかつスポーツ状態」であると判別する(ステップTB13)。
他方、検出された波形がスポーツ時の波形でないときは(ステップTB12;NO)、ネットサーバ50は、その加速度波形が安静時における加速度を示す波形か否かを判定する(ステップTB14)。
ここでの「安静」とは、ユーザが自宅でくつろいでいたり就寝中であったりすることをいい、微小な動きが間欠的に連続したり、一定期間動きのないことをいう。
検出された波形が安静時の波形であるときは(ステップTB14;YES)、ネットサーバ50は、ユーザの活動状態が「プライベート状態でかつ安静状態」であると判別する(ステップTB15)。
【0025】
ステップTB11において一定の加速度波形が検出されなかったときは(ステップTB11;NO)、ネットサーバ50は、これまでの処理でユーザの活動状態を判別できたか否かを判定する(ステップTB16)。
ここまでのユーザの活動状態には「ビジネス状態」、「プライベート状態」、「プライベート状態でかつスポーツ状態」および「プライベート状態でかつ安静状態」の4種が含まれる。
ユーザの活動状態を判別できたときは(ステップTB16;YES)、ネットサーバ50は、
図4の処理に復帰する。
他方、ユーザの活動状態を判別できなかったときは(ステップTB16;NO)、ネットサーバ50は、受信したスケジュールデータにおける現在時刻のスケジュールに応じて、ユーザの活動状態を「ビジネス状態」または「プライベート状態」と自動的に設定し(ステップTB17)、
図4の処理に復帰する。
たとえば、スケジュールデータ中で現在時刻に対応するスケジュールが、仕事中であるときは「ビジネス状態」と、休暇中であるときは「プライベート状態」などと、設定される。
【0026】
なお、以上のユーザ活動判別処理では、リスト端末10,携帯電話20がネットサーバ50との間で制御信号を送受信し、CPU30が、ネットサーバ50を外部機器として使用しながら実質的にユーザ活動状態判別処理を実行し、ユーザの活動状態を判別するようにしてもよい。
【0027】
<表示態様切替え処理(続き)>
図4右欄に示すように、ネットサーバ50は、判別・設定されたユーザの活動状態に基づき、それに対応する表示態様を選定する(ステップSB5)。
たとえば、判別・設定されたユーザの活動状態がビジネス状態であるとき、ネットサーバ50は、
図7のような表示態様を選定する。
図7の表示態様では、実用面が重視されており、無模様で時計画像の時分がそれぞれ独立した状態で個別に表示されている。
図7(a)〜(c)では時間表示と分表示が別領域に個別に表示され、
図7(d)では時間軸と分軸とが別領域に個別に表示されている。
なお、上記のユーザ活動状態判別処理においては、たとえば、ユーザの活動状態に加えてユーザの性別も判別され、男性には濃色や寒色(
図7(a)参照)が、女性には淡色や暖色(
図7(b)参照)がそれぞれ選定されてもよい。
さらに、ユーザの活動状態がより詳細に判別される意味で、ユーザ環境情報40cに含まれる位置情報(現在地情報)や加速度情報に基づき、ユーザのビジネス状態が会議やミーティング、プレゼンなどにおける口頭発表時か聴講時かも判別され、口頭発表時には時計画像が傾斜して表示される態様が選定され(
図7(c)参照)、聴講時には時計画像が傾斜されずに表示される態様が選定されるようにしてもよい(
図7(d)参照)。時計画像が傾斜していれば、ユーザは、口頭発表時においても、手首に装着したリスト端末10のタッチ画面32中の当該時計画像を、上着の袖から容易に覗き込むができる。
他方、判別・設定されたユーザの活動状態がプライベート状態であるとき、ネットサーバ50は、
図8のような表示態様を選定する。
図8の表示態様では、デザイン面が重視されており、時計画像の時分がそれぞれ混在した状態で表示されている。
図8(a)〜(b)では模様があり、
図8(a)では時間表示と分表示とが部分的に重なっており、
図8(b)〜(d)では時間軸と分軸とが共通している。
かかる場合も、上記のユーザ活動状態判別処理において、ユーザの性別も判別され、男性には濃色や寒色(
図8(a)参照)が、女性には淡色や暖色(
図8(b)参照)がそれぞれ選定されてもよいし、口頭発表時か聴講時かも判別され、口頭発表時には時計画像が傾斜して表示される態様が選定され(
図8(c)参照)、聴講時には時計画像が傾斜されずに表示される態様が選定されるようにしてもよい(
図8(d)参照)。
このように、ユーザの活動状態がビジネス状態かプライベート状態かに応じて表示態様が自動的に選定されれば、ユーザは、ストレスを感じることなく自己の現実の状況に応じた適切な表示を視認することができる。
【0028】
その後、ネットサーバ50は、受信したユーザ環境情報40cの1つである照度情報に基づき、選定した表示態様のコントラストを修正する(ステップSB6)。
たとえば、ユーザが屋外に滞在しており、受信した照度情報に基づく照度が一定値以上であるときは、選定した表示態様において、明暗の差が強められたり、文字部分が太くされたりされる。
【0029】
その後、ネットサーバ50は、選定した表示態様と受信したフェイス情報に基づく表示態様とを比較する(ステップSB7)。
表示態様が同じであるときは(ステップSB7;NO)、ネットサーバ50は、リスト端末10,携帯電話20の表示態様を切り替える必要はないと判断し、表示態様切替え処理を終了する。
他方、表示態様が互いに異なるときは(ステップSB7;YES)、ネットサーバ50は、受信したフェイス情報に基づく表示態様を、選定した表示態様に変更する旨の通知をリスト端末10,携帯電話20に送信する(ステップSB8)。
【0030】
その後、
図4左欄に示すように、リスト端末10,携帯電話20において、CPU30は、ネットサーバ50から表示態様を変更する旨の通知を受信したか否かを判定し(ステップSA4)、CPU30がその通知を受信するまで、ステップSA1〜SA3、ステップSB1〜SB8の処理が繰り返される(ステップSA4;NO)。
表示態様の変更通知を受信したとき(ステップSA4;YES)、CPU30は、ネットサーバ50の変更通知の内容に基づき、リスト端末10,携帯電話20のタッチ画面32の現在の表示態様を、ネットサーバ50で選定された表示態様に切り替える(ステップSA5)。
たとえば、現在の表示態様が
図7(ビジネス状態)の態様で、ネットサーバ50で選定された表示態様が
図8(プライベート状態)の態様であるときは、
図7の態様から
図8の態様に切り替えられる。
その後、CPU30は、時間対応修正処理に移行し(ステップSA6)、切替え後の表示態様を時間情報にも対応しうる表示態様に修正する。
【0031】
<時間対応修正処理>
図9は、時間対応修正処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、CPU30は、ネットサーバ50の変更通知の内容に基づき、切替え後の表示態様がプライベート状態でかつスポーツ状態に対応するか否かを判定する(ステップTA1)。
プライベート状態でかつスポーツ状態に対応するときは(ステップTA1;YES)、CPU30は、リスト端末10,携帯電話20の時計画像における時分のうち、いずれかを段階的に変動させながら表示する態様に修正する(ステップTA2)。
たとえば、ネットサーバ50で選定された表示態様が
図10のような態様を有する場合、
図10(a)〜(d)に示すように、「分」の部分が所定時間おきに拡大する態様に修正される。
かかる表示態様の修正によれば、たとえば、ユーザは、ジョギングまたはサイクリング中において激しく体が揺れ動いていたり疲労が蓄積していたりするような場合でも、その走行時間を容易に視認することができる。
【0032】
他方、プライベート状態でかつスポーツ状態に対応しないときは(ステップTA1;NO)、CPU30は、切替え後の表示態様がプライベート状態でかつ安静状態に対応するか否かを判定する(ステップTA3)。
プライベート状態でかつ安静状態に対応するときは(ステップTA3;YES)、CPU30は、スケジュールデータに基づき、ユーザのその日のスケジュールにおいてその後に予定があるか否か、を判定する(ステップTA4)。
予定があるときは(ステップTA4;YES)、CPU30は、リスト端末10,携帯電話20の時計画像における時分を予定時刻に合わせて段階的に変動させながら表示する態様に修正する。
たとえば、CPU30は、現在時刻が予定時刻の3時間前か否かを判定し(ステップTA5)、予定時刻の3時間前になったときに(ステップTA5;YES)、時計画像における「時」のサイズを1段階拡大させる(ステップTA6)。
以後、これと同様に、CPU30は、現在時刻が予定時刻の2時間前か否か、1時間前か否かを判定し、その判定結果により、時計画像における「時」のサイズを1段階ずつ拡大させ(ステップTA7〜TA10)、さらに現在時刻が予定時刻の30分前か否か、20分前か否か、10分前か否かを判定し、その判定結果により、時計画像における「分」のサイズを1段階ずつ拡大させる(ステップTA11〜TA16)。
図11(a)〜(c)は時計画像における「時」のサイズを段階的に拡大した態様を示す例であり、
図11(c)〜(d)は時計画像における「分」のサイズを段階的に拡大した態様を示す例である。
そして現在時刻が予定時刻に達したときには、時計画像における「時」の部分と「分」の部分とが、点滅するような態様とされてもよい。
かかる表示態様の修正によれば、たとえば、他人との待ち合わせ予定がある場合に、ユーザは、待ち合わせ時間までの時間を正確に把握することができ、遅刻するような事態を回避することができる。
【0033】
以上の本実施の形態によれば、ステップSA1やステップSB4〜SB6、ステップSA5などに示したように、ユーザの位置情報、加速度情報および照度情報を含むユーザ環境情報40cが取得され、このユーザ環境情報40cに基づきユーザの活動状態が判別され、ユーザの活動状態に応じて表示画面の表示態様が選定され、これがリスト端末10,携帯電話20におけるタッチ画面32の表示態様とされるから、ユーザの活動状態に応じて表示態様を切り替えることができる。
かかる場合、ユーザは、現実の活動状態に応じて適切な表示を視認することができ、特に、ユーザ自身がいわゆるTPOを配慮したときに、ユーザは手動で表示態様の切替えを行う必要がなくなり、ストレスを感じずに時間関連情報を視認することができる。
【0034】
なお、上記の実施の形態における表示態様切替え処理システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0035】
たとえば、表示態様切替え処理における
図4右欄、
図5および
図6の各処理は、外部機器として、ネットサーバ50が使用されずに、近距離通信端末52が使用されてもよい。これら各処理はリスト端末10,携帯電話20とネットサーバ50または近距離通信端末52との間でデータが送受信され実行されるが、リスト端末10,携帯電話20でのみ実行されてもよい。すなわち、リスト端末10,携帯電話20のCPU30が単独で、
図4左欄(ステップSA1)、
図4右欄(ステップSB3〜SB7)、
図5〜
図6(ステップTB1〜TB17)および
図4左欄(ステップSA5〜SA6)の各処理を実行してもよい。かかる場合、メモリ40に対し、ユーザの活動状態に応じた複数種の表示態様(
図7〜
図8参照)があらかじめ記憶される。
また、
図5〜
図6のユーザ活動状態判別処理では、照度センサ38の照度情報に基づき、ユーザは屋外にいるのか屋内にいるのかが判定され、ユーザの活動状態がより正確に判別されてもよいし、リスト端末10,携帯電話20において位置センサ34、加速度センサ36および照度センサ38以外にも他のユーザ環境情報40cを取得しうるセンサが搭載され、そのセンサの検出結果も利用してユーザの活動状態がより細かに判別されてもよい。
【0036】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む
【0037】
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示画面と、
ユーザの環境情報を取得する環境情報取得手段と、
前記環境情報取得手段により取得されたユーザの環境情報に基づいて、ユーザの活動状態を判別する活動状態判別手段と、
前記活動状態判別手段により判別されたユーザの活動状態に応じて、前記表示画面の表示態様を切り替える制御を行なう表示態様切替え制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
<請求項2>
請求項1に記載の情報表示制御装置において、
前記ユーザの活動状態にはビジネス状態とプライベート状態とが含まれ、
前記表示態様切替え制御手段は、前記ユーザの活動状態がビジネス状態かプライベート状態かで、時計画像の時分を個別に表示するか混在させて表示するかを、切り替えることを特徴とする情報表示制御装置。
<請求項3>
請求項2に記載の情報表示制御装置において、
前記ユーザの活動状態には口頭発表時と聴講時とが含まれ、
前記表示態様切替え制御手段は、前記ユーザの活動状態が口頭発表時か聴講時かで、時計画像を傾斜させて表示するか傾斜させずに表示するかを、切り替えることを特徴とする情報表示制御装置。
<請求項4>
請求項2に記載の情報表示制御装置において、
前記ユーザの活動状態にはプライベート状態でかつスポーツ状態が含まれ、
前記表示態様切替え制御手段は、前記ユーザの活動状態がプライベート状態でかつスポーツ状態であるとき、時計画像の時分を段階的に変動させて表示することを特徴とする情報表示制御装置。
<請求項5>
請求項2に記載の情報表示制御装置において、
前記ユーザの活動状態にはプライベート状態でかつ安静状態であって予定がある場合が含まれ、
前記表示態様切替え制御手段は、前記ユーザの活動状態がプライベート状態でかつ安静状態であって予定があるとき、時計画像の時分を予定時刻に合わせて段階的に変動させて表示することを特徴とする情報表示制御装置。
<請求項6>
表示画面とユーザの環境情報を取得する環境情報取得手段とを有するコンピュータに、
前記環境情報取得手段により取得されたユーザの環境情報に基づいて、ユーザの活動状態を判別する活動状態判別機能と、
前記活動状態判別機能により判別されたユーザの活動状態に応じて、前記表示画面の表示態様を切り替える制御を行なう表示態様切替え制御機能と、
を実現させることを特徴とする表示態様切替え処理プログラム。
<請求項7>
表示画面とユーザの環境情報を取得する環境情報取得手段とを有する携帯端末と、前記携帯端末との間で通信可能なサーバとを、備える表示態様切替え処理システムにおいて、
前記サーバが、前記環境情報取得手段により取得されたユーザの環境情報に基づいて、ユーザの活動状態を判別する活動状態判別手段を有し、
前記携帯端末が、前記ユーザの活動状態に応じて、前記表示画面の表示態様を切り替える制御を行なう表示態様切替え制御手段を有することを特徴とする表示態様切替え処理システム。