(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋であって、一方の側部における一対の山折り部が、グリッパー装置における第1方向の一側に配置された一対のグリッパーでそれぞれ保持され、他方の側部における一対の山折り部が、前記グリッパー装置における前記第1方向の他側に配置された一対のグリッパーでそれぞれ保持されたガセット袋、の前記グリッパー装置による保持状態を検出するための検出方法であって、
一対の当接アームを、互いに近接するように移動させて各当接アームを前記ガセット袋の各折込部に当接させる、当接アーム移動工程と、
前記ガセット袋の各折込部への当接後の各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する検出工程と、を有する、検出方法。
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋、を保持するグリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態、を検出するための検出装置であって、
前記検出装置は、前記ガセット袋の各折込部に当接される一対の当接アームと、前記ガセット袋の保持状態を検出する検出手段とを備え、
前記一対の当接アームは、互いに近接及び離間するように移動可能であり、
前記検出手段は、前記一対の当接アームが互いに近接するように移動したときの、各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する、検出装置。
前記当接アームは長手方向を有し、前記当接アームは前記長手方向と非平行な方向に延びる軸部材に接続され、前記軸部材の中心軸周りを回転移動する、請求項2に記載の検出装置。
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋、を保持するグリッパー装置と、前記グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態、を検出するための検出装置と、を有する袋詰め包装機であって、
前記グリッパー装置は、第1方向の一側に配置され、それぞれ前記ガセット袋の一方の側部における対応する山折り部を保持する一対のグリッパーと、前記第1方向の他側に配置され、それぞれ前記ガセット袋の他方の側部における対応する山折り部を保持する一対のグリッパーと、を有し、
前記検出装置は、前記ガセット袋の各折込部に当接される一対の当接アームと、前記ガセット袋の保持状態を検出する検出手段とを備え、
前記一対の当接アームは、互いに近接及び離間するように移動可能であり、
前記検出手段は、前記一対の当接アームが互いに近接するように移動したときの、各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する、袋詰め包装機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
粉粒体、液状物等の被包装物を袋詰め包装する際、被包装物の充填時における充填ミス、被包装物の舞い上がり又は飛び散り等により、被包装物等がグリッパーの袋挟持部に付着することがある。また、被包装物の舞い上がり又は飛び散り等は、被包装物の充填時に限らず、プレス脱気時にも生じ得る。さらに、包装機の周囲で取り扱われる被包装物等がグリッパーに付着することもある。
【0006】
このような、グリッパーの袋挟持部への被包装物等の付着は、グリッパーによる袋の適切な保持を妨げ得る。一般に、グリッパーの袋挟持部の挟持面には、ゴム等の被覆材が貼り付けられるとともに、適度の挟圧力が付与され、挟持した袋がずれないよう、且つ袋にダメージを与えないよう構成されている。この挟持面に被包装物等が付着すると、袋挟持部の挟持面と包装袋との間の摩擦力が低下する。これにより、被包装物の充填時の衝撃、充填された被包装物の重量、又は包装袋の移送に伴って生じる慣性力等により、包装袋がグリッパーによる適切な保持位置からずれることがある。このように包装袋がグリッパーによる適切な保持位置からずれると、その後に行われる袋口のシール工程において、シール位置が所定位置からずれ、これにより、シールの位置ずれ(斜めシール)やシール面が撓むことによる皺の発生等のシール不良が生じ得る。また、包装袋の、グリッパーによる適切な保持位置からのずれ量が大きい場合、包装袋のグリッパーからの脱落も起こり得る。
【0007】
特許文献2は、包装袋の位置を光電センサを用いて検知することにより、グリッパーに挟持された包装袋の位置ずれを検出する技術を開示している。しかしながら、特許文献2に開示された技術では、包装袋の上縁端部の位置を検知するようにしているため、ガセット袋への袋詰め包装機においては、この技術を用いてグリッパーに挟持された包装袋の位置ずれを適切に検出することはできない。上述のように、ガセット袋をグリッパーで保持する場合、ガセット袋は各側部における一対の山折部がそれぞれグリッパーで保持される。すなわち各側部において2箇所ずつ保持される。したがって、一方の側部における2箇所の保持部分のうちの1箇所に被包装物等が付着して、包装袋がグリッパーによる適切な保持位置からずれたとしても、2箇所の保持部分のうちの他の1箇所が適切に保持されている場合、包装袋の上縁端部の位置を検知する特許文献2の技術では、センサにより包装袋が正常位置で検知され、グリッパーによる包装袋の保持は正常であると判断されてしまう。
【0008】
特許文献3には、袋内に2本の開閉バーを挿入して袋内で離反するように移動させ、開閉バーのいずれかが過剰回転すると、この過剰回転をセンサで検知し、これにより袋の不存在を検出する技術が開示されている。しかしながら、この技術は、袋の存在・不存在を検出するためのものであり、グリッパーによる袋の保持状態を検出できるものではない。
【0009】
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、グリッパー装置におけるガセット袋の保持状態を適切に検出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による、グリッパー装置による保持状態を検出するための検出方法は、
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋であって、一方の側部における一対の山折り部が、グリッパー装置における第1方向の一側に配置された一対のグリッパーでそれぞれ保持され、他方の側部における一対の山折り部が、前記グリッパー装置における前記第1方向の他側に配置された一対のグリッパーでそれぞれ保持されたガセット袋、の前記グリッパー装置による保持状態を検出するための検出方法であって、
一対の当接アームを、互いに近接するように移動させて各当接アームを前記ガセット袋の各折込部に当接させる、当接アーム移動工程と、
前記ガセット袋の各折込部への当接後の各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する検出工程と、を有する。
【0011】
本発明による検出装置は、
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋、を保持するグリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態、を検出するための検出装置であって、
前記検出装置は、前記ガセット袋の各折込部に当接される一対の当接アームと、前記ガセット袋の保持状態を検出する検出手段とを備え、
前記一対の当接アームは、互いに近接及び離間するように移動可能であり、
前記検出手段は、前記一対の当接アームが互いに近接するように移動したときの、各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する。
【0012】
本発明による検出装置において、前記当接アームは長手方向を有し、前記当接アームは前記長手方向と非平行な方向に延びる軸部材に接続され、前記軸部材の中心軸周りを回転移動してもよい。
【0013】
本発明による検出装置において、前記当接アームを前記ガセット袋の前記折込部へ向けて付勢する第1付勢手段をさらに有してもよい。
【0014】
本発明による検出装置において、前記当接アームを前記ガセット袋の前記折込部から離間する方向へ向けて付勢する第2付勢手段をさらに有してもよい。
【0015】
本発明による袋詰め包装機は、
両側部にそれぞれ一対の山折部を有し、各側部において前記一対の山折部間に折込部が形成されたガセット袋、を保持するグリッパー装置と、前記グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態、を検出するための検出装置と、を有する袋詰め包装機であって、
前記グリッパー装置は、第1方向の一側に配置され、それぞれ前記ガセット袋の一方の側部における対応する山折り部を保持する一対のグリッパーと、前記第1方向の他側に配置され、それぞれ前記ガセット袋の他方の側部における対応する山折り部を保持する一対のグリッパーと、を有し、
前記検出装置は、前記ガセット袋の各折込部に当接される一対の当接アームと、前記ガセット袋の保持状態を検出する検出手段とを備え、
前記一対の当接アームは、互いに近接及び離間するように移動可能であり、
前記検出手段は、前記一対の当接アームが互いに近接するように移動したときの、各当接アームの位置を検知し、検知された各当接アームの位置に応じて、グリッパー装置における前記ガセット袋の保持状態を検出する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、グリッパー装置におけるガセット袋の保持状態を適切に検出することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1〜
図11は、本発明の一実施の形態を説明するための図である。このうち、
図1は、袋詰め包装機の全体構成を模式的に示す平面図であり、
図2は、袋詰め包装機のグリッパー装置を、ガセット袋を閉じて保持した状態で示す平面図であり、
図3は、グリッパー装置を、ガセット袋を開いて保持した状態で示す平面図である。
【0019】
図1に示すように、袋詰め包装機10は、ガセット袋5に対して内容物を充填して当該ガセット袋5を密閉することにより、内容物が充填された袋詰め製品を作製する装置である。この袋詰め包装機10では、内容物の充填およびガセット袋5の密閉だけでなく、内容物を充填されるガセット袋5の供給および内容物が充填された袋詰め製品の放出をも自動で行うようになっている。
図1に示された袋詰め包装機10は、基台11と、回転テーブルとして形成された保持部材30と、保持部材30に保持された複数のグリッパー装置40と、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を検出するための検出装置50と、を有している。
【0020】
図4によく示されているように、ガセット袋5は、その両側の側部6にそれぞれ一対の山折部8(8a〜8d)を有し、各側部6において一対の山折部8間に折込部9(9a,9b)が形成されている。グリッパー装置40は、このガセット袋5を保持する装置であり、本実施の形態では、ガセット袋5の各山折部8に対応して、各山折り部8を保持するための4つのグリッパー41(41a〜41d)を有している。グリッパー装置40の詳細については後述する。
【0021】
基台11は、グリッパー装置40を保持する保持部材30、及び、グリッパー装置40の移動経路に沿って設けられた各処理ステーションを支持する台である。グリッパー装置40は、円板状の保持部材30の周縁部に保持されている。保持部材30がその中心31の周りを回転することにより、グリッパー装置40は、円周状の移動経路に沿って移動する。グリッパー装置40の移動経路に沿って、複数の処理ステーションが設けられている。
図1に示された例においては、第1〜第10ステーション(S1〜S10)の合計10個のステーションが設けられている。
【0022】
袋詰め包装機10の第1ステーションS1には、給袋装置12が設置されている。図示された例では、給袋装置12はコンベアマガジン13を備え、このコンベアマガジン13で搬入されたガセット袋5がグリッパー装置40に供給され、グリッパー装置40がガセット袋5を保持する。第2ステーションS2には、印刷装置14が設けられ、グリッパー装置40に保持されたガセット袋5に文字情報やマーク等が印刷される。第3ステーションS3には、印刷検査装置15が設けられ、第2ステーションS2の印刷装置14で印刷された文字情報やマーク等の位置、印刷品質等が適切であるか否かが検査される。第4ステーションS4には、袋開口装置16が設けられ、ガセット袋5の袋口7が広げられる。第5ステーションS5には、被包装物充填装置17が設けられている。図示された例では、被包装物充填装置17はホッパー(ファンネル)18を備え、このホッパー(ファンネル)18からガセット袋5の広げられた袋口7を介して被包装物がガセット袋5に充填される。第6ステーションS6には、ガセット折込装置19が設けられ、被包装物が充填されたガセット袋5の各側部6における一対の山折部8間に形成された各折込部9を内側に折込む。なお、本実施の形態では、このガセット折込装置19に、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を検出するための検出装置50が設けられている。検出装置50の詳細については後述する。第7ステーションS7には、不良袋排出装置20が設けられている。図示された例では、不良袋排出装置20は排出コンベア21を備えており、第6ステーションS6に設けられた検出装置50で、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態が不良と判断された場合、当該グリッパー装置40で保持されているガセット袋5を排出コンベア21で排出する。第8ステーションS8には、シール装置22が設けられ、ガセット袋5の袋口7が加熱溶着される。第9ステーションS9には、冷却装置23が設けられ、第8ステーションS8で加熱されたガセット袋5の袋口7を冷却する。第10ステーションS10には、製品搬出装置24が設けられている。図示された例では、製品搬出装置24は搬出コンベア25を備え、被包装物が充填され袋口7が密封されたガセット袋5(袋詰め製品)が、グリッパー装置40から放出されて搬出コンベア25で搬出される。
【0023】
図1に示された袋詰め包装機10では、円板状の保持部材30の周縁部に十のグリッパー装置40が、設けられている。十のグリッパー装置40の各々に保持されたガセット袋5に対し、十の異なるステーションS1〜S10での処理が並行して実施される。この袋詰め包装機10では、回転テーブルとして形成された保持部材30が、間欠駆動される。すなわち、保持部材30は、回転および停止を繰り返す。これにともなって、グリッパー装置40及びグリッパー装置40に保持されたガセット袋5は、円周状の移動経路に沿って、間欠移動する。グリッパー装置40及びグリッパー装置40に保持されたガセット袋5は、移動及び停止を繰り返し、各ステーションS1〜S10での処理は、グリッパー装置40の停止中に実施される。
【0024】
袋詰め包装機10で処理対象となるガセット袋5は、典型的には、樹脂フィルム等の可撓性を有した材料により形成された袋であり、
図4に示されているように、一対の主面を有し、一対の主面間の両側部及び底部にガセット(gusset、マチ)が形成されている。そして、ガセット袋5は、一対の主面間に折込まれたガセットが配置された状態で、一対の主面が互いに重なり合うようにして畳むことができる。
図4に示された例では、ガセット袋5の一方の側部6aは一対の山折り部8a,8bを有し、一対の山折り部8a,8b間にガセットを形成する折込部9aが形成されている。また、ガセット袋5の他方の側部6bは一対の山折り部8c,8dを有し、一対の山折り部8c,8d間にガセットを形成する折込部9bが形成されている。袋詰め包装機10では、このガセット袋5の上辺の袋口7を介して当該ガセット袋5に被包装物を充填する。その後、袋口7を密閉して、被包装物を密封した袋詰め製品が得られる。したがって、グリッパー装置40は、ガセット袋5を、その袋口7が上方を向くようにして保持する。
【0025】
次に、グリッパー装置40について説明する。
図2に示すように、グリッパー装置40は、第1方向(配列方向)d1の一側に配置された一対のグリッパー41(41a,41b)と、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41(41c,41d)と、を有している。ここで第1方向d1は、グリッパー装置40の移動経路と平行または概ね平行をなす。とりわけ第1方向d1は、グリッパー装置40の円周状の移動経路における接線方向と平行または概ね平行をなす。第1方向d1の一側に配置された一対のグリッパー41は、第2方向d2における外側(保持部材30と反対側)に配置された第1グリッパー41aと、第2方向d2における内側(保持部材30側)に配置された第2グリッパー41bと、を有する。また、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41は、第2方向d2における外側に配置された第3グリッパー41cと、第2方向d2における内側に配置された第4グリッパー41dと、を有する。ここで第2方向d2は、第1方向d1と交差、とりわけ直交し、且つ水平方向と平行又は概ね平行をなす。
【0026】
グリッパー装置40は、第1方向d1の一側に配置された一対のグリッパー41a,41bで、それぞれガセット袋5の一方の側部6aにおける対応する山折り部8a,8bを保持する。また、グリッパー装置40は、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41c,41dで、それぞれガセット袋5の他方の側部6bにおける対応する山折り部8c,8dを保持する。したがって、グリッパー装置40の各グリッパー41が、ガセット袋5の対応する山折り部8を1つずつ保持するようになる。
【0027】
図2に示す例において、回転テーブルをなす保持部材30の周縁に、第1保持アーム42及び第2保持アーム43が設けられている。第1グリッパー41a及び第2グリッパー41bは、第1保持アーム42に保持されている。第3グリッパー41c及び第4グリッパー41dは、第2保持アーム43に保持されている。第1保持アーム42及び第2保持アーム43は、揺動可能に保持部材30に取り付けられている。また、第1保持アーム42及び第2保持アーム43は、互いに接続されている。
【0028】
図2に示された例において、第1保持アーム42及び第2保持アーム43の間に、保持アーム付勢部材44が設けられている。保持アーム付勢部材44は、例えば圧縮バネからなり、第1保持アーム42及び第2保持アーム43が近接するよう付勢している。また、袋詰め包装機10は、図示しない保持アーム駆動装置を有しており、この保持アーム駆動装置が、保持アーム付勢部材44の付勢力に抗して第1保持アーム42及び第2保持アーム43を揺動させることができる。これにより、ガセット袋5の幅が変更されたときに、第1方向d1の一側に配置されたグリッパー41a,41bと、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41c,41dとの間の間隔を、ガセット袋5の幅に対応させて変更することができる。
【0029】
次に、各グリッパー41(41a〜41d)について説明する。グリッパー41aと、グリッパー41cとは対称に構成され、互いに同一の構成要素を有している。また、グリッパー41bと、グリッパー41dとは対称に構成され、互いに同一の構成要素を有している。グリッパー41a,41cは、それぞれ第2方向d2に沿って移動可能とされている。また、グリッパー41b,41dは、それぞれ第2方向d2に沿って移動可能とされている。
【0030】
各グリッパー41(41a〜41d)は、第1挟持部材45(45a〜45d)と、第2挟持部材46(46a〜46d)とを有している。
図2に示された例では、第1挟持部材45は、揺動することにより第2挟持部材46に対して接近及び離間することができるように構成されている。したがって、各グリッパー41は、第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して接近する閉状態と、第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して離間する開状態との間で、開閉可能に構成されている。なお、第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して「接近する」とは、第1挟持部材45が第2挟持部材46に「接触する」場合を含む。第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して接近する閉状態において、各グリッパー41は、ガセット袋5の対応する山折り部8を挟持して保持することができる。また、第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して離間する開状態において、各グリッパー41は、ガセット袋5の対応する山折り部8の受け入れ及び開放を行うことができる。
【0031】
グリッパー装置40でガセット袋5を保持する動作は、
図1に示された袋詰め包装機10の第1ステーションS1で行われる。まず、第1ステーションS1において、グリッパー装置40の各グリッパー41が、第1挟持部材45が第2挟持部材46に対して離間した開状態とされる。次に、給袋装置12のコンベアマガジン13で搬入されたガセット袋5がグリッパー装置40に供給される。このとき、ガセット袋5の各山折り部8が、グリッパー装置40の対応するグリッパー41における第1挟持部材45と第2挟持部材46との間に配置されるように、ガセット袋5が供給される。ガセット袋5は、例えば第2方向d2の外側から供給されるようにすることができるが、これに限らず、ガセット袋5は、第1方向d1及び第2方向d2の両方に垂直な方向(
図2においては紙面と垂直な方向)から供給されるようにしてもよい。その後、各グリッパー41において、各第1挟持部材45を揺動し、各第1挟持部材45を対応する第2挟持部材46に対して接近させて、各第1挟持部材45と各第2挟持部材46とでガセット袋5の各山折り部8を保持(挟持)する。これにより、グリッパー装置40における第1方向d1の一側に配置された一対のグリッパー41a,41bで、それぞれガセット袋5の一方の側部6aにおける対応する山折り部8a,8bを保持し、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41c,41dで、それぞれガセット袋5の他方の側部6bにおける対応する山折り部8c,8dを保持することができる。
【0032】
上述のように、袋詰め包装機10では、ガセット袋5の上辺の袋口7を介して当該ガセット袋5に被包装物を充填する。そのため、
図1に示された袋詰め包装機10の第4ステーションS4において、ガセット袋5の袋口7が広げられる。第4ステーションS4において、
図3に示すように、グリッパー装置40のグリッパー41a,41cを、それぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動させる。同時に、グリッパー装置40のグリッパー41b,41dを、それぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動させる。これにより、ガセット袋5の各側部6a,6bにおける山折り部8a,8cがそれぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動し、ガセット袋5の各側部6a,6bにおける山折り部8b,8dがそれぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動する。これに伴って、ガセット袋5の一方の側部6aにおける一対の山折り部8a,8b間に形成された折込部9a、及び、他方の側部6bにおける一対の山折り部8c,8d間に形成された折込部9bが展開され、各折込部9a,9bは、それぞれ第2方向d2に沿って延びるようになる。
【0033】
第4ステーションS4の袋開口装置16は、ガセット袋5の第2方向d2の内側及び外側に、それぞれガセット袋5に対面して設けられた複数の吸引装置(例えば吸盤)を有しており、各グリッパー41a〜41dが第2方向d2に沿って移動する際に、ガセット袋5の各主面を吸引して第2方向d2に沿って移動させる。具体的には、ガセット袋5の一対の主面のうち第2方向d2の内側に配置された主面を、第2方向d2に沿って内側に移動させ、ガセット袋5の一対の主面のうち第2方向d2の外側に配置された主面を、第2方向d2に沿って外側に移動させる。これにより、ガセット袋5の上辺の袋口7だけでなく、ガセット袋5全体を広げることができる。
【0034】
なお、ガセット袋5の上辺の袋口7を広げる際、上述の、グリッパー装置40のグリッパー41a,41cを、それぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動させ、且つ、グリッパー装置40のグリッパー41b,41dを、それぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動させる態様に限らず、グリッパー装置40のグリッパー41a,41cを、それぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動させる態様、又は、グリッパー装置40のグリッパー41b,41dを、それぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動させる態様によって、ガセット袋5の上辺の袋口7を広げるように構成してもよい。
【0035】
なお、グリッパー装置40の各構成要素の構造、機構等の細部は、例えば特開2007−210645号公報に開示されたものと同様に構成することができる。
【0036】
次に、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を検出するための検出装置50について説明する。本実施の形態では、
図1に示した第6ステーションS6に設けられたガセット折込装置19に検出装置50が設けられている。
図4は、検出装置50の当接アーム64の機能を説明するための図である。
【0037】
第5ステーションS5で被包装物充填装置17により被包装物が充填されたガセット袋5は、第8ステーションS8でシール装置22を用いて上辺の袋口7近傍を加熱溶着によりシールされる。そのために、第6ステーションS6においてガセット折込装置19によりガセット袋5の各折込部9が当該ガセット袋5の内側に向かって折込まれる。検出装置50は、ガセット袋5の各折込部9に当接される一対の当接アーム64を有している。
図4に示された例では、各当接アーム64は長手方向を有し、当接アーム64の長手方向に沿った先端部65がガセット袋5の各折込部9に当接される。そして、一対の当接アーム64を互いに近接するように移動させて、各当接アーム64の先端部65をガセット袋5の各折込部9に当接させ、先端部65で各折込部9をガセット袋5の内側に向かって押し込むことにより、各折込部9を折込むことができる。したがって、本実施の形態においては、検出装置50の当接アーム64が、ガセット折込装置19における、ガセット袋5の折込部9の折込手段をなしている。
【0038】
図5を参照して、検出装置50についてさらに詳細に説明する。図示された例では、検出装置50は、当接アーム64を有して当該当接アーム64を揺動(移動)させる一対の揺動部材60と、当接アーム64をガセット袋5の折込部9へ向けて付勢する第1付勢手段51と、当接アーム64をガセット袋5の折込部9から離間する方向へ向けて付勢する第2付勢手段52と、ガセット袋5の保持状態を検出する検出手段70と、を備えている。
【0039】
図5に示された例では、一対の揺動部材60はそれぞれ対称に構成され、互いに同一の構成要素を有している。図示された例では、揺動部材60は、軸部材61、第1ブロック62、第2ブロック63、当接アーム64、第1レバー66、第2レバー67、及び、ローラ68を有している。
【0040】
軸部材61は、略円柱状の部材として構成され、その中心軸が、第1方向d1と交差する方向、とりわけ第2方向d2に延びている。すなわち軸部材61は、全体として、第1方向d1と交差する方向、とりわけ第2方向d2に延びている。軸部材61は、揺動部材60の回転軸として機能する部材である。言い換えると、当接アーム64を有する揺動部材60は、軸部材61の中心軸周りに回転(揺動)可能に構成される。したがって、当接アーム64は、軸部材61の中心軸を中心として、回転移動することが可能とされている。
【0041】
第1ブロック62は、第2ブロック63を支持する機能を有する部材である。第1ブロック62は、軸部材61に固定されており、軸部材61とともに回転移動(揺動)する。第2ブロック63は、当接アーム64を支持する機能を有する部材である。第2ブロック63は、第1ブロック62に接続され、軸部材61及び第1ブロック62とともに回転移動(揺動)する。なお、第1ブロック62及び第2ブロック63は、必ずしも別部材である必要はなく、第1ブロック62及び第2ブロック63が1つの部材として構成されてもよい。
【0042】
当接アーム64は、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を検出する際に、ガセット袋5の各折込部9に当接される部材である。本実施の形態においては、当接アーム64は、ガセット折込装置19における、ガセット袋5の折込部9の折込手段としても機能する。当接アーム64は、第2ブロック63に接続されている。すなわち、当接アーム64は、第1ブロック62及び第2ブロック63を介して、軸部材61に接続されている。したがって、当接アーム64は、軸部材61、第1ブロック62及び第2ブロック63とともに回転移動(揺動)する。なお、当接アーム64及び第2ブロック63は、必ずしも別部材である必要はなく、当接アーム64及び第2ブロック63が1つの部材として構成されてもよい。また、第1ブロック62、第2ブロック63及び当接アーム64が1つの部材として構成されてもよい。すなわち、当接アーム64が、軸部材61に直接接続されるようにしてもよい。
【0043】
図5に示された例では、当接アーム64は、長手方向を有する長尺状の部材として構成されている。とりわけ図示された例では、当接アーム64は、直線状に延びる棒状の部材として構成されている。なお、これに限らず、当接アーム64は、曲線状、折れ線状、又はこれらを組み合わせた形状を有していてもよい。また、当接アーム64は、棒状の部材に限られず、例えば板状の部材であってもよい。図示された例では、当接アーム64の先端部65が、ガセット袋5の各折込部9に当接する当接部をなしている。また、当接アーム64の先端部65以外の箇所が、ガセット袋5の各折込部9に当接する当接部をなしていてもよい。なお、図示された例では、当接アーム64の長手方向と、軸部材61の中心軸の延びる方向とは非平行となっている。ここで、2つの方向が「非平行」であるとは、当該2つの方向が交差する場合、及び、当該2つの方向がねじれの位置をなす場合、を指す。
【0044】
第2ブロック63は、第1ブロック62に対して相対移動可能とされてもよい。また、当接アーム64は、第2ブロック63に対して相対移動可能とされてもよい。第2ブロック63と第1ブロック62との間、及び/又は、当接アーム64と第2ブロック63との間、が相対移動可能に構成されていると、軸部材61に対する当接アーム64の位置を調整することが可能である。
【0045】
第1レバー66は、後述の第1付勢手段51の、揺動部材60への取付け部となる部材であり、第1付勢手段51から受ける付勢力を軸部材61に伝える機能を有する。第1レバー66は、軸部材61に固定され、軸部材61とともに回転移動(揺動)する。
図5に示された例では、第1レバー66は、軸部材61の中心軸に対して、第1ブロック62、第2ブロック63及び当接アーム64と反対側に位置するように、配置されている。
【0046】
第2レバー67は、後述の第2付勢手段52から受ける付勢力を軸部材61に伝える機能を有する。第2レバー67は、軸部材61に固定され、軸部材61とともに回転移動(揺動)する。
図5に示された例では、第2レバー67の軸部材61と反対側の先端部に、ローラ68が第2レバー67に対して回転自在に取り付けられている。なお、第1レバー66及び第2レバー67は、必ずしも別部材である必要はなく、第1レバー66及び第2レバー67が1つの部材として構成されてもよい。
【0047】
第1付勢手段51は、当接アーム64をガセット袋5の折込部9へ向けて付勢する部材である。第1付勢手段51としては、例えば、バネ、ゴム等の弾性部材を用いることができる。
図5に示された例では、第1付勢手段51として、コイルスプリングからなる引張りバネを用いている。第1付勢手段51の一端は、第2レバー67に取り付けられている。第1付勢手段51の他端は、例えば、揺動部材60の軸部材61を支持する支持部材、検出装置50の筐体等に取り付けられる。
【0048】
第2付勢手段52は、当接アーム64をガセット袋5の折込部9から離間する方向へ向けて付勢する部材である。第2付勢手段52は、例えばエアシリンダ等を含むことができる。
図5に示された例では、第2付勢手段52は、付勢力を揺動部材60の第2レバー67に取り付けられたローラ68に伝えるための進退ブロック53を有している。
【0049】
検出手段70は、各揺動部材60に対応して一対設けられたセンサ71を備えている。センサ71としては、例えば、近接センサ、光電センサ等のセンサを用いることができる。センサ71は、揺動部材60の位置を検知可能に構成されている。
図5に示された例では、センサ71は、揺動部材60の第1レバー66が、センサ71から所定の距離未満の距離に存在しているか否かを検知可能とされている。
【0050】
次に、以上に説明した検出装置50による、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を検出するための検出方法について、
図6〜
図11を参照して説明する。
図6は、検出装置50の動作を説明するための図であり、
図7〜
図11は、グリッパー装置40の各グリッパー41及び検出装置50の各当接アーム64の動作を説明する平面図である。
【0051】
まず、
図7に示すように、ガセット袋5をグリッパー装置40に供給する。このとき、ガセット袋5の各山折り部8が、グリッパー装置40の対応するグリッパー41における第1挟持部材45と第2挟持部材46との間に配置されるように、ガセット袋5を供給する。
【0052】
次に、
図8に示すように、ガセット袋5をグリッパー装置40で保持する。具体的には、グリッパー装置40における第1方向d1の一側に配置された一対のグリッパー41a,41bで、それぞれガセット袋5の一方の側部6aにおける対応する山折り部8a,8bを保持し、第1方向d1の他側に配置された一対のグリッパー41c,41dで、それぞれガセット袋5の他方の側部6bにおける対応する山折り部を保持する。
【0053】
次に、
図9に示すように、ガセット袋5の袋口7を広げる。グリッパー装置40のグリッパー41a,41cを、それぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動させる。同時に、グリッパー装置40のグリッパー41b,41dを、それぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動させる。これにより、ガセット袋5の一対の山折り部8a,8b間に形成された折込部9a、及び、一対の山折り部8c,8d間に形成された折込部9bが展開され、各折込部9a,9bは、それぞれ第2方向d2に沿って延びるようになる。
【0054】
次に、
図10に示すように、ガセット袋5の折込部9a,9bの外側に検出装置50の一対の当接アーム64を配置する。具体的には、ガセット袋5の折込部9aに対して第1方向d1の一側に、検出装置50の一対の当接アーム64のうちの一方を配置し、ガセット袋5の折込部9bに対して第1方向d1の他側に、検出装置50の一対の当接アーム64のうちの他方を配置する。このとき、
図5に示されているように、検出装置50の第2付勢手段52の進退ブロック53は、揺動部材60の第2レバー67に回転自在に取り付けられたローラ68に、付勢力を付与している。これにより、ローラ68は
図5の下方向に位置し、これに伴って各揺動部材60は、一対の当接部材64が互いに離間した位置に配置されるように、第1付勢手段51の付勢力に抗して揺動(回転)している。
【0055】
次に、検出装置50の一対の当接アーム64を、互いに近接するように移動させて各当接アーム64をガセット袋5の各折込部9a,9bに当接させる。第2付勢手段52による揺動部材60のローラ68への付勢力を減じ、第2付勢手段52によって付与された付勢力によって揺動部材60の回転軸61の中心軸周りに生じるモーメントが、第1付勢手段によって第1レバー66に付与された付勢力によって揺動部材60の回転軸61の中心軸周りに生じるモーメントよりも小さくなると、揺動部材60は揺動(回転)し、これにより、揺動部材60の一対の当接アーム64が互いに近接するように移動する。
【0056】
図6及び
図11に示すように、揺動部材60の一対の当接アーム64が互いに近接するように移動すると、当接アーム64の先端部(当接部)65が、ガセット袋5の各折込部9a,9bに当接する。当接アーム64の先端部65が、ガセット袋5の各折込部9a,9bに当接した後、さらに第2付勢手段52による揺動部材60のローラ68への付勢力を減じると、第1付勢手段によって第1レバー66に付与された付勢力によって揺動部材60の回転軸61の中心軸周りに生じるモーメントと、ガセット袋5の各折込部9a,9bによって生じる抗力によって揺動部材60の回転軸61の中心軸周りに生じるモーメントとが釣り合ったところで、揺動部材60は停止する。なお、このとき、
図11に示されているように、グリッパー装置40のグリッパー41a,41cを、それぞれ第2方向d2に沿って内側へ移動させる。同時に、グリッパー装置40のグリッパー41b,41dを、それぞれ第2方向d2に沿って外側へ移動させる。これにより、グリッパー装置40のグリッパー41a,41bは第2方向d2に沿って互いに近接し、グリッパー装置40のグリッパー41c,41dは第2方向d2に沿って互いに近接する。
【0057】
ガセット袋5の一対の山折部8がいずれもグリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されている場合、当該一対の山折部8間に形成された折込部9に当接アーム64が当接する揺動部材60は、所定の位置で停止する。一方、ガセット袋5の一対の山折部8の少なくとも1つが被包装物等の付着によりグリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されていない場合、当該一対の山折部8間に形成された折込部9に当接アーム64が当接する揺動部材60は、所定の位置を超えて揺動する。
図6には、ガセット袋5の山折部8c,8dがいずれもグリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されており、ガセット袋5の山折部8a,8bのいずれかがグリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されておらず、折込部9aに当接する揺動部材60(
図6における左側の揺動部材60)が、所定の位置を超えて揺動しているものが示されている。具体例として、
図11(a)には、ガセット袋5の全ての山折部8がグリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されている場合が示されている。また、
図11(b)には、ガセット袋5の山折部8bが、グリッパー装置40のグリッパー41bで適切に保持されていない場合が示されている。
【0058】
揺動部材60が所定の位置で停止している場合、当該揺動部材60の第1レバー66は、検出手段70の対応するセンサ71から所定の距離以上離れて位置している。一方、揺動部材60が所定の位置を超えて揺動している場合、当該揺動部材60の第1レバー66は、検出手段70の対応するセンサ71から所定の距離未満の位置に近づく。したがって、検出手段70のセンサ71が、対応する揺動部材60の第1レバー66が当該センサ71から所定の距離未満の位置に存在することを検知することにより、検出手段70は、当該揺動部材60の当接アーム64が当接するガセット袋5の折込部9に対応する一対の山折り部8の少なくともいずれかが、グリッパー装置40のグリッパー41で適切に保持されていないことを検出することができる。
【0059】
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
【0060】
上述の実施の形態では、検出装置50の当接アーム64が、ガセット折込装置19における、ガセット袋5の折込部9の折込手段をなしている例について説明したが、これに限られず、検出装置50は、ガセット折込装置19におけるガセット袋5の折込部9の折込手段とは別に、当接部材61を備えるように構成してもよい。この場合、ガセット折込装置19でガセット袋5の折込部9を折込んだ後に、検出装置50の各当接アーム64をガセット袋5の各折込部9に当接させるようにすることができる。このような例であっても、グリッパー装置40におけるガセット袋5の保持状態を適切に検出することができる。
【0061】
上述の実施の形態では、袋詰め包装機10の保持部材30は円板状に形成され、グリッパー装置40が円周状の移動経路に沿って移動するものを示したが、これに限られず、グリッパー装置40は、直線状やレーストラック状の移動経路に沿って移動するようにしてもよい。
【0062】
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。