(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス及び拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスのうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
前記シグナリングすることは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備える、請求項13に記載の方法。
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス及び拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスのうちの少なくとも1つを備える、請求項16に記載の方法。
前記シグナリングすることは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備える、請求項24に記載の方法。
MTC構成、ポジショニング基準信号(PRS)構成、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)構成、又は時分割複信(TDD)サブフレーム構成のうちの少なくとも1つを含むシグナリングを前記1つ以上の近隣セルとやり取りすること
をさらに備える、請求項16に記載の方法。
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することは、
前記1つ以上のUEのうちの1つのUEから干渉除去能力を受信すること、ここにおいて、前記干渉除去能力は、前記UEによって検出された信号、前記UEによって除去された信号、又は既知の信号を検出するために前記UEによって使用される1つ以上の仮説、のうちの少なくとも1つを含む、
を備える、請求項16に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0025]添付される図面と関係させて以下において示される発明を実施するための形態は、様々な構成に関する説明であることが意図されており、ここにおいて説明される概念を実践することができる唯一の構成を表すことは意図されていない。発明を実施するための形態は、様々な概念に関する徹底的な理解を提供することを目的とする具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしに実践可能であることが当業者にとって明らかになるであろう。幾つかの例においては、よく知られた構造及びコンポーネントは、該概念を曖昧にすることを避けるためにブロック図形で示される。
【0015】
[0026]今度は電気通信システムの幾つかの態様が様々な装置及び方法を参照して提示される。これらの装置及び方法は、様々なブロック、モジュール、コンポーネント、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズム、等(総称して“要素”と呼ばれる)によって以下の発明を実施するための形態において説明され、添付される図面において例示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを用いて実装することができる。該要素がハードウェア又はソフトウェアのいずれとして実装されるかは、特定の用途及び全体的なシステムに対して課せられた設計上の制約事項に依存する。
【0016】
[0027]例として、要素、又は要素の一部、又は要素の組み合わせは、1つ以上のプロセッサを含む“処理システム”によって実装することができる。プロセッサの例は、本開示全体を通じて説明される様々な機能を果たすように構成されたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、ステートマシン、ゲーテッドロジック、ディスクリートハードウェア回路、及びその他の適切なハードウェアを含む。処理システム内の1つ以上のプロセッサは、ソフトウェアを実行することができる。ソフトウェアとは、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ファームウェア、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、エクセキュータブル(executable)、実行スレッド、プロシージャ、関数、等を意味すると広義で解釈するものとし、ソフトウェア/ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はその他のいずれとして呼ばれるかを問わない。
【0017】
[0028]従って、1つ以上の典型的な実施形態においては、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせ内に実装することができる。ソフトウェアにおいて実装される場合は、これらの機能は、コンピュータによって読み取り可能な媒体において1つ以上の命令又はコードとして格納すること又は符号化することができる。コンピュータによって読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能なあらゆる利用可能な媒体であることができる。一例として、及び制限することなしに、該コンピュータによって読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、PCM(位相変化メモリ)、フラッシュメモリ、CD−ROM又はその他の光学ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、又は、希望されるプログラムコードを命令又はデータ構造の形態で搬送又は格納するために用いることができ及びコンピュータによってアクセス可能なあらゆるその他の媒体、を備えることができる。ここにおいて用いられるときのディスク(disk及びdisc)は、コンパクトディスク(CD)(disc)と、レーザーディスク(登録商標)(disc)と、光ディスク(disc)と、デジタルバーサタイルディスク(DVD)(disc)と、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)と、Blu−ray(登録商標)ディスク(disc)と、を含み、ここで、diskは通常は磁気的にデータを複製し、discは、レーザを用いて光学的にデータを複製する。上記の組合せも、コンピュータによって読み取り可能な媒体の適用範囲に含めるべきである。
【0018】
[0029]
図1は、LTEネットワークアーキテクチャ100を例示した図である。LTEネットワークアーキテクチャ100は、エボルブドパケットシステム(EPS)100と呼ぶことができる。EPS100は、1つ以上のユーザ装置(UE)102と、エボルブドUMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)104と、エボルブドパケットコア(EPC)110と、ホーム加入者サーバ(HSS)120と、オペレータIPサービス122と、を含むことができる。EPSは、その他のアクセスネットワークと相互に接続することができるが、単純化することを目的として、それらのエンティティ/インタフェースは示されていない。典型的なその他のアクセスネットワークは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)PDN、インターネットPDN、アドミニストレイティブ(Administrative)PDN(例えば、プロビジョニングPDN)、搬送波専用PDN、オペレータ専用PDN、及び/又はGPS PDNを含むことができる。示されるように、EPSは、パケット交換型サービスを提供する。しかしながら、当業者が容易に評価するように、本開示全体を通じて提示される様々な概念は、回線交換型サービスを提供するネットワークに拡張することができる。
【0019】
[0030]E−UTRANは、エボルブドノードB(eNB)106と、その他のeNB108と、を含む。eNB106は、UE120へ向けてのユーザ及び制御プレーンプロトコル終端を提供する。eNB106は、X2インタフェース(例えば、バックホール)を介してその他のeNB108に接続することができる。eNB106は、基地局(BS)、ベーストランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、ベーシックサービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント、と呼ぶこと又はその他の何らかの用語で呼ぶことができる。eNB106は、UE102のためにEPC110にアクセスポイントを提供することができる。UE102の例は、携帯電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、映像デバイス、デジタルオーディオプレーヤー(例えば、MP3プレーヤー)、カメラ、ゲームコンソール、タブレット、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、又はその他の同様の機能のデバイスを含む。UE102は、当業者によって、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、無線通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、無線端末、遠隔端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、と呼ぶこと又は何らかのその他の用語で呼ぶことができる。
【0020】
[0031]eNB106は、S1インタフェースによってEPC110に接続される。EPC110は、モビリティ管理エンティティ(MME)112と、その他のMME114と、サービングゲートウェイ116と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ118と、を含む。MME112は、UE102とEPC110との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME112は、ベアラ及び接続の管理を提供する。すべてのユーザIPパケットがサービングゲートウェイ116を通じて転送され、それ自体は、PDNゲートウェイ118に接続される。PDNゲートウェイ118は、UE IPアドレス割り当て及びその他の機能を提供する。PDNゲートウェイ118は、オペレータIPサービス122に接続される。オペレータIPサービス122は、例えば、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、及びPS(パケット交換型)ストリーミングサービス(PSS)を含むことができる。このようにして、UE102は、LTEネットワークを通じてPDNに結合することができる。
【0021】
[0033]
図2は、LTEネットワークアーキテクチャにおけるアクセスネットワーク200の例を示した図である。“LTE”は、概して、LTE及びLTE−Advanced(LTE−A)を意味する。
【0022】
[0033]この例では、アクセスネットワーク200は、幾つかのセルラー領域(セル)202に分割される。1つ以上のより低い電力クラスのeNB208が、セル202のうちの1つ以上と重なり合うセルラー領域210を有することができる。より低い電力クラスのeNB208は、リモートラジオヘッド(RRH)と呼ぶことができる。より低い電力クラスのeNB208は、フェムトセル(例えば、ホームeNB(HeNB)、ピコセル、又はミクロセルであることができる。マクロeNB204が各々のセル202に各々割り当てられ、セル202内のすべてのUE206のためにEPC110にアクセスポイントを提供するように構成される。アクセスネットワーク200のこの例では中央集中型コントローラは存在しないが、代替構成においては中央集中型コントローラを使用することができる。eNB204は、無線ベアラ制御と、アドミッション制御と、モビリティ制御と、スケジューリングと、セキュリティと、サービングゲートウェイ116への接続性と、を含むすべての無線関連機能を担当する。ネットワーク200は、1つ以上の中継器(示されていない)を含むこともできる。一用途により、UEは、中継器として働くことができる。
【0023】
[0034]アクセスネットワーク200によって採用される変調及び多元接続方式は、配備されている特定の電気通信規格に依存して異なることができる。LTE用途では、周波数分割複信(FDD)及び時分割複信(TDD)の両方をサポートするためにDLではOFDMが使用され、ULではSC−FDMAが使用される。後続する発明を実施するための形態から当業者が容易に評価することになるように、ここにおいて提示される様々な概念はLTE用途に非常に適している。しかしながら、これらの概念は、その他の変調技法及び多元接続技法を採用するその他の電気通信規格に容易に拡張することができる。例として、これらの概念は、エボリューション−データ・オプティテマイズド(Evolution−Data Optimized(EV−DO)又はウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband(UMB)に拡張することができる。EV−DO及びUMBは、CDMA規格系統の一部として第三世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって公布されたエアインタフェース規格であり、移動局にブロードバンドインターネットアクセスを提供するためにCDMAを採用する。これらの概念は、ワイドバンド−CDMA(W−CDMA)及びCDMAのその他の変形、例えば、TD−SCDMA、を採用するユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、TDMAを採用するグローバル移動通信システム(GSM(登録商標))、及び、OFDMAを採用するエボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、及びFlash−OFDMに対しても拡張することができる。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE及びGSMは、3GPP組織からの文書において記述されている。CDMA2000及びUMBは、3GPP組織からの文書において記述されている。採用される実際の無線通信規格及び多元接続技術は、特定の用途及びシステムに対して課せられている全体的システムに関する制約事項に依存する。
【0024】
[0035]eNB204は、MIMO技術をサポートする複数のアンテナを有することができる。MIMO技術の使用は、eNB204が空間的多重化、ビーム形成、及び送信ダイバーシティをサポートするために空間領域を利用するのを可能にする。空間的多重化は、複数の異なるデータストリームを同じ周波数で同時に送信するために使用することができる。データストリームは、データレートを増大させるために単一のUE206に送信すること又は全体的システムの容量を増大させるために複数のUE206に送信することができる。これは、各データストリームを空間的にプリコーディングし(例えば、振幅及び位相のスケーリングを適用し)、次に、各々の空間的にプリコーディングされたストリームをDLで複数の送信アンテナを通じて送信することによって達成することができる。空間的にプリコーディングされたデータストリームは、複数の異なる空間的シグナチャを持ってUE206に到達し、それは、UE206の各々がそのUE206に向けられた1つ以上のデータストリームを復元するのを可能にする。ULでは、各UE206は、空間的にプリコーディングされたデータストリームを送信し、それは、eNB204が各々の空間的にプリコーディングされたデータストリームのソースを識別するのを可能にする。
【0025】
[0036]空間的多重化は、概して、チャネル状態が良好であるときに使用される。チャネル状態が好ましくないときには、送信エネルギーを1つ以上の方向に集束させるためにビーム形成を使用することができる。これは、複数のアンテナを通じての送信のためにデータを空間的にプリコーディングすることによって達成することができる。セルの縁部において良好なカバレッジを達成するために、単一ストリームビーム形成送信を送信ダイバーシティと組み合わせて使用することができる。
【0026】
[0037]以下の発明を実施するための形態では、DLでのOFDMをサポートするMIMOシステムを参照してアクセスネットワークの様々な態様が説明される。OFDMは、OFDMシンボル内の幾つかの副搬送波にわたってデータを変調する拡散スペクトル技法である。それらの副搬送波は、正確な周波数間隔で配置される。その間隔は、受信機が副搬送波からデータを復元するのを可能にする“直交性”を提供する。時間領域では、OFDMシンボル間の干渉に対処するために各OFDMシンボルにガード間隔(例えば、サイクリックプリフィックス)を加えることができる。ULは、高いピーク対平均電力比(PAPR)を補償するためにDFT拡散OFDM信号の形でSC−FDMAを使用することができる。
【0027】
[0038]
図3は、LTEにおけるDLフレーム構造の例を示した
図300である。フレーム(10ms)は、0乃至9のインデックスを有する10の等しいサイズのサブフレームに分割することができる。各サブフレームは、2つの連続するタイムスロットを含むことができる。2つのタイムスロットを表すためにリソースグリッドを使用することができ、各タイムスロットは、リソースブロックを含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素に分割される。LTEでは、リソースブロックは、12の連続する副搬送波が周波数領域に入っており、各OFDMシンボル内の通常のサイクリックプリフィックスに関しては、7つの連続するOFDMシンボル、又は84のリソース要素が時間領域に入っている。拡張されたサイクリックプリフィックスに関しては、リソースブロックは、6つの連続するOFDMシンボルが時間領域に入っており、72のリソース要素を有する。それらのリソース要素の一部は、R 302、R 304として示されるように、DL基準信号(DL−RS)を含む。DL−RSは、セル専用RS(CRS)(共通のRSとも時々呼ばれる)と、UE専用RS(UE−RS)304と、を含む。UE−RS304は、対応する物理DL共有チャネル(PDSCH)がマッピングされるリソースブロックのみで送信される。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。従って、UEが受信するリソースブロックが多ければ多いほど及び変調方式が高ければ高いほど、UEに関するデータレートが高くなる。
【0028】
[0039]LTEでは、eNBは、eNBの各セルに関してプライマリ同期化信号(PSS)及びセカンダリ同期化信号(SSS)を送信することができる。プライマリ及びセカンダリ同期化信号は、通常のサイクリックプリフィックス(CP)を有する各無線フレームのサブフレーム0及び5の各々においてシンボル期間6及び5でそれぞれ送信することができる。同期化信号は、セルの検出及び取得のためにUEによって使用することができる。eNBは、サブフレーム0のスロット1内のシンボル期間0乃至3に物理ブロードキャストチャネル(PBCH)を送信することができる。PBCHは、幾つかのシステム情報を搬送することができる。
【0029】
[0040]eNBは、各サブフレームの第1のシンボル期間に物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)を送信することができる。PCFICHは、制御チャネルのために使用されるシンボル期間数(M)を運ぶことができ、ここで、Mは、1、2又は3に等しいことができ、サブフレームごとに変化することができる。Mは、例えば、10未満のリソースブロックを有する小さいシステム帯域幅に関しては4に等しいこともできる。eNBは、各サブフレームの最初のMのシンボル期間に物理HARQインジケータチャネル(PHICH)及び物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を送信することができる。PHICHは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)をサポートするための情報を搬送することができる。PDCCHは、UEのためのリソース割り当てに関する情報及びダウンリンクチャネルのための制御情報を搬送することができる。eNBは、各サブフレームの残りのシンボル期間で物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を送信することができる。PDSCHは、ダウンリンクでのデータ送信用にスケジューリングされたUEのためのデータを搬送することができる。
【0030】
[0041]eNBは、eNBによって使用されるシステム帯域幅の中央の1.08MHzでPSS、SSS、及びPBCHを送信することができる。eNBは、PCFICH及びPHICHが送信される各シンボル期間でシステム帯域幅全体にわたってこれらのチャネルを送信することができる。eNBは、システム帯域幅のある一定の部分でUEのグループにPDCCHを送信することができる。eNBは、システム帯域幅の特定の部分で特定のUEにPDSCHを送信することができる。eNBは、すべてのUEに対してブロードキャスト方式でPSS、SSS、PBCH、PCFICH、及びPHICHを送信することができ、特定のUEに対してユニキャスト方式でPDCCHを送信することができ、及び、特定のUEに対してユニキャスト方式でPDSCHを送信することもできる。
【0031】
[0042]各シンボル期間では幾つかのリソース要素を利用可能である。各リソース要素(RE)は、1つのシンボル期間で1つの副搬送波を網羅することができ、1つの変調シンボルを送信するために使用することができ、それは、実数値又は複素数値であることができる。各シンボル期間で基準信号のために使用されないリソース要素は、リソース要素グループ(REG)に分けることができる。各REGは、1つのシンボル期間において4つのリソース要素を含むことができる。PCFICHは、4つのREGを占めることができ、それらは、シンボル期間0において、周波数にわたってほぼ等しい間隔であることができる。PHICHは、3つのREGを占めることができ、それらは、1つ以上の構成可能なシンボル期間において、周波数にわたって広げることができる。例えば、PHICHに関する3つのREGは、すべて、シンボル期間0内に属することができ、又は、シンボル期間0、1、及び2において拡散することができる。PDCCHは、9、18、36、又は72のREGを占めることができ、それらは、例えば、最初のMのシンボル期間に、利用可能なREGから選択することができる。PDCCHに関してはREGの幾つかの組み合わせのみを許容することができる。
【0032】
[0043]UEは、PHICH及びPCFICHのために使用される特定のREGを知っていることができる。UEは、PDCCHに関してREGの異なる組み合わせを探索することができる。探索すべき組み合わせ数は、典型的には、PDCCHに関する許容される組み合わせ数よりも少ない。eNBは、UEが探索するあらゆる組み合わせにおいてUEにPDCCHを送信することができる。
【0033】
[0044]
図4は、LTEにおけるULフレーム構造の例を示した
図400である。ULに関する利用可能なリソースブロックは、データ部及び制御部に分割することができる。制御部は、システム帯域幅の2つの縁部において形成することができ及び設定可能なサイズを有することができる。制御部内のリソースブロックは、制御情報の送信のためにUEに割り当てることができる。データ部は、制御部に含まれていないすべてのリソースブロックを含むことができる。ULフレーム構造の結果として、データ部は隣接する副搬送波を含み、それは、データ部のすべての隣接する副搬送波を単一のUEに割り当てるのを可能にすることができる。
【0034】
[0045]UEには、eNBに制御情報を送信するために制御部内のリソースブロック410a、410bを割り当てることができる。UEには、eNBにデータを送信するためにデータ部内のリソースブロック420a、420bを割り当てることもできる。UEは、制御部内の割り当てられたリソースブロックにおける物理UL制御チャネル(PUCCH)で制御情報を送信することができる。UEは、データ部内の割り当てられたリソースブロックにおける物理UL共有チャネル(PUSCH)でデータのみ又はデータと制御情報の両方を送信することができる。UL送信は、サブフレームの両方のスロットにわたることができ及び周波数間でホップすることができる。
【0035】
[0046]物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)430で最初のシステムアクセスを行い及びUL同期化を達成するために一組のリソースブロックを使用することができる。PRACH430は、ランダムシーケンスを搬送し、及び、ULデータ/シグナリングを搬送することができない。各ランダムアクセスプリアンブルは、6つの連続するリソースブロックに対応する帯域幅を占める。開始周波数は、ネットワークによって指定される。すなわち、ランダムアクセスプリアンブルの送信は、ある一定の時間リソース及び周波数リソースに制限される。PRACHに関して周波数ホッピングは存在しない。PRACH試行は、単一のサブフレーム(1ms)で又は幾つかの隣接するサブフレームのシーケンスで搬送され、UEは、1つフレーム当たり(10ms)単一のPRACH試行のみを行うことができる。
【0036】
[0047]
図5は、LTEにおけるユーザプレーン及び制御プレーンに関する無線プロトコルアーキテクチャの例を示した
図500である。UE及びeNBに関する無線プロトコルアーキテクチャは、3つの層、すなわち、層1、層2、及び層3、を有する状態が示されている。層1(L1層)は、最低層であり、様々な物理層信号処理機能を実装する。L1層は、ここでは物理層506と呼ばれる。層2(L2層)は、物理層506の上方の層であり、物理層506を通じてのUEとeNBとの間のリンクを担当する。
【0037】
[0048]ユーザプレーンでは、L2層508は、メディアアクセス制御(MAC)副層510と、無線リンク制御(RLC)副層512と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDPC)514副層と、を含み、それらは、ネットワーク側でeNBにおいて終端される。示されていないが、UEは、L2層508の上方において幾つかの上層を有することができ、ネットワーク側のPDNゲートウェイ118において終端されるネットワーク層(例えば、IP層)と、接続の他端において終端されるアプリケーション層(例えば、遠端UE、サーバ、等)と、を含む。
【0038】
[0049]PDCP副層514は、異なる無線ベアラと論理チャネルとの間の多重化を提供する。PDCP副層514は、無線送信オーバーヘッドを低減させるための上層データパケットのためのヘッダ圧縮、データパケットを符号化することによるセキュリティ、及びeNB間のUEのためのハンドオーバーサポート、を提供する。RLC副層512は、上層データパケットのセグメンテーションとリアセンブリ、失われたデータパケットの再送信、及びハイブリッド自動再送要求(HARQ)に起因する順序外の受信を補償するための順序再設定を提供する。MAC副層510は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化を提供する。MAC副層510は、1つのセル内の様々な無線リソース(例えば、リソースブロック)をUE間で割り当てることも担当する。MAC副層510は、HARQ動作も担当する。
【0039】
[0050]制御プレーンでは、UE及びeNBに関する無線プロトコルアーキテクチャは、物理層506及びL2層508に関して実質上同じであり、制御プレーンに関してはヘッダ圧縮機能がないことが異なる。制御プレーンは、層3(L3層)内に無線リソース制御(RRC)副層516も含む。RRC副層516は、無線リソース(すなわち、無線ベアラ)を入手すること及びeNBとUEとの間でRRCシグナリングを用いてより下位の層を構成することを担当する。
【0040】
[0051]
図6は、アクセスネットワークにおいてUE650と通信状態にあるeNB610のブロック図である。DLでは、コアネットワークからの上位層パケットがコントローラ/プロセッサ675に提供される。コントローラ/プロセッサ675は、L2層の機能を実装する。DLでは、コントローラ/プロセッサ675は、ヘッダ圧縮、符号化、パケットのセグメンテーションと順序再設定、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間での多重化、及び、様々な優先度メトリックに基づいたUE650への無線リソースの割り当てを提供する。コントローラ/プロセッサ675は、HARQ動作、失われたパケットの再送信、及びUE650へのシグナリングも担当する。
【0041】
[0052]TXプロセッサ616は、L1層(すなわち、物理層)に関する様々な信号処理機能を実装する。信号処理機能は、UE650における前方誤り訂正(FEC)を容易にするためにコーディング及びインターリービングすることと、様々な変調方式(例えば、2位相偏移変調(BPSK)、直交位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM))に基づいて信号点配置にマッピングすることと、を含む。コーディング及び変調されたシンボルは、平行するストリームに分割される。各ストリームは、OFDM副搬送波にマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次に逆高速フーリエ変換(IFFT)を用いてまとめて結合され、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルが生成される。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器674からのチャネル推定値は、コーディング及び変調方式を決定するために、及び空間的処理のために使用することができる。チャネル推定値は、UE650によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導き出すことができる。各空間ストリームは、別個の送信機618TXを介して異なるアンテナ620に提供される。各送信機618TXは、送信のために各々の空間ストリームとともにRF搬送波を変調する。
【0042】
[0053]UE650において、各受信機654RXは、各々のアンテナ652を通じて信号を受信する。各受信機654RXは、RF搬送波上に変調された情報を復元し、その情報を受信機(RX)プロセッサ656に提供する。RXプロセッサ656は、L1層の様々な信号処理機能を実装する。RXプロセッサ656は、UE650に向けられた空間ストリームを復元するために情報に関する空間的処理を行う。複数の空間ストリームがUE650向けである場合は、それらは、RXプロセッサ656によって単一のOFDMシンボルストリームに結合することができる。次に、RXプロセッサ656は、高速フーリエ変換(FFT)を用いてOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各副搬送波に関して別々のOFDMシンボルストリームを備える。各副搬送波のシンボル、及び基準信号は、eNB610によって送信された最も可能性が高い信号点配置点を決定することによって復元及び復調される。これらのソフト決定は、チャネル推定器658によって計算されたチャネル推定値に基づくことができる。ソフト決定が復号及びデインターリービングされて、eNB610によって物理チャネルで最初に送信されたデータ及び制御信号が復元される。次に、データ及び制御信号は、コントローラ/プロセッサ659に提供される。
【0043】
[0054]コントローラ/プロセッサ659は、L2層を実装する。コントローラ/プロセッサは、プログラムコード及びデータを格納するメモリ660と関連させることができる。メモリ660は、コンピュータによって読み取り可能な媒体と呼ぶことができる。ULでは、コントローラ/プロセッサ659は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間での多重化解除、パケットリアセンブリ、復号、ヘッダ圧縮解除、コアネットワークから上層パケットを復元するための制御信号処理を提供する。次に、上層パケットがデータシンク662に提供され、それは、L2層よりも上方のすべてのプロトコル層を表す。L3処理のために様々な制御信号をデータシンク662に提供することもできる。コントローラ/プロセッサ659は、HARQ動作をサポートするための肯定応答(ACK)及び/又は否定応答(NACK)プロトコルを用いた誤り検出も担当する。
【0044】
[0055]ULにおいて、上層パケットをコントローラ/プロセッサ659に提供するためにデータソース667が使用される。データソース667は、L2層の上方のすべてのプロトコル層を代表する。eNB610によるDL送信と関係させて説明される機能と同様に、コントローラ/プロセッサ659は、eNB610による無線リソース割り当てに基づいて論理チャネルとトランスポートチャネルとの間でヘッダ圧縮、符号化、パケットのセグメンテーションと順序再設定、及び多重化を提供することによってユーザプレーン及び制御プレーンに関するL2層を実装する。コントローラ/プロセッサ659は、HARQ動作、失われたパケットの再送信、及びeNB610へのシグナリングも担当する。
【0045】
[0056]eNB610によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器658によって導き出されたチャネル推定値は、該当するコーディング及び変調方式を選択するために、及び空間処理を容易にするためにTXプロセッサ668によって使用することができる。TXプロセッサ668によって生成された空間ストリームは、別々の送信機654TXを介して異なるアンテナ652に提供される。各送信機654TXは、送信のために各々の空間ストリームとともにRF搬送波を変調する。
【0046】
[0057]UL送信は、UE650における受信機機能と関係させて説明される方法と同様のそれでeNB610において処理される。各受信機618RXは、それの各々のアンテナ620を通じて信号を受信する。各受信機618RXは、RF搬送波上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ670に提供する。RXプロセッサ670は、L1層を実装することができる。
【0047】
[0058]コントローラ/プロセッサ675は、L2層を実装する。コントローラ/プロセッサ675は、プログラムコード及びデータを格納するメモリ676と関連させることができる。メモリ676は、コンピュータによって読み取り可能な媒体と呼ぶことができる。ULでは、コントローラ/プロセッサ675は、UE650から上層パケットを復元するためにトランスポートチャネルと論理チャネルとの間での多重化解除、パケットリアセンブリ、復号、ヘッダ圧縮、制御信号処理を提供する。コントローラ/プロセッサ675からの上層パケットは、コアネットワークに提供することができる。コントローラ/プロセッサ675は、HARQ動作をサポートするためのACK及び/又はNACKプロトコルを用いた誤り検出も担当する。
【0048】
[0059]本開示の態様により、eNB610の1つ以上のモジュール及びUE650の1つ以上のモジュールは、ここにおいて説明される動作を行うことができる。例えば、eNB610のコントローラ/プロセッサ675は、ここにおいて説明される動作を行うことができる。幾つかの態様により、コントローラ/プロセッサ675、Tx/Rx618、及び/又はアンテナ620は、例えば、
図12を参照して、ここにおいて説明される動作を行うことができ、アンテナ652は、例えば、
図11を参照して、ここにおいて説明される動作を行うことができる。
【0049】
[0060]
図7は、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)におけるエボルブドマルチキャストブロードキャストマルチメディアサービス(eMBMS)を例示した
図750である。セル752’内のeNB752は、第1のMBSFNエリアを形成することができ、セル754’内のeNB754は、第2のMBSFNエリアを形成することができる。eNB752、754は、その他のMBSFNエリア、例えば、合計8つのMBSFNエリア、と関連させることができる。MBSFNエリア内の1つのセルは、予約セルとして指定することができる。予約セルは、マルチキャスト/ブロードキャストコンテンツを提供せず、セル752’、754’と時間的に同期化され、及び、MBSFNエリアに対する干渉を制限するためにMBSFNリソースに関して制限された電力を有する。MBSFNエリア内の各eNBは、同じeMBMS制御情報及びデータを同期的に送信する。各エリアは、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、及びユニキャストサービスをサポートすることができる。ユニキャストサービスは、特定のユーザを対象とするサービス、例えば、音声呼、である。マルチキャストサービスは、ユーザのグループによって受信することができるサービス、例えば、加入映像サービス、である。ブロードキャストサービスは、すべてのユーザによって受信することができるサービス、例えば、ニュース放送、である。
図7を参照し、第1のMBSFNエリアは、例えば、特定のニュース放送をUE770に提供することによって、第1のeMBMSブロードキャストサービスをサポートすることができる。第2のMBSFNエリアは、例えば、異なるニュース放送をUE760に提供することによって、第2のeMBMSブロードキャストサービスをサポートすることができる。各MBSFNエリアは、複数の物理マルチキャストチャネル(PMCH)(例えば、15のPMCH)をサポートする。各PMCHは、マルチキャストチャネル(MCH)に対応する。各MCHは、複数(例えば、29)のマルチキャスト論理チャネルを多重化することができる。各MBSFNエリアは、1つのマルチキャスト制御チャネル(MCCH)を有することができる。従って、1つのMCHは、1つのMCCH及び複数のマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)を多重化することができ、残りのMCHは、複数のMTCHを多重化することができる。
【0050】
高度な干渉管理
[0061]ここにおいて説明されるように、干渉管理は、干渉抑圧(IS)及び/又は干渉除去(IC)を含むことができる。ISは、最小平均二乗誤差(MMSE)干渉除去によって行うことができる。干渉管理のためのマルチユーザ検出(MUD)は、希望される信号に関する及び干渉に関する同時最尤度(ML)検出を含むことができる。
【0051】
[0062]シンボルレベル干渉除去(SLIC)に関しては、PDSCH送信を符号化するために使用されるコード方式は無視することができ、各トーンは、独立して取り扱うことができる。各トーン(例えば、シンボル)に関して、最も可能性が高い送信ビットは、例えば、採用される空間方式及び変調フォーマットに基づいて推定することができる。1つ以上の干渉信号の推定値は、適宜再構築することができる。
【0052】
[0063]コードワードレベル干渉除去(CWIC)の場合は、UEは、そのUEが除去することを希望する各PDSCHペイロードを送信するために干渉物によって使用されるコーディング方式を考慮に入れることができる。これは、例えば、PDSCHに関するターボコーディングの誤り訂正能力を利用するために行うことができる。概して、及び、(例えば、高い信号対干渉+雑音比(SINR)に基づいて)信頼できるターボ復号を確保することができると仮定した場合、再構築された干渉信号は、SLICと比較してCWICに関してより信頼性が高いことができる。
【0053】
[0064]
図8は、LTE Release11に関する配備シナリオ例を示す。シナリオ1及び2(それぞれScn−1及びScn−2)は、同種(homogeneous)配備例を示す。シナリオ1は、eNB内調整マルチポイント(CoMP)通信セットアップを示す。シナリオ2は、高い送信電力リモートラジオヘッド(RRH)を含むeNB間CoMPセットアップ例を示す。
【0054】
[0065]
図8のシナリオ3及び4(それぞれScn−3及びScn−4)は、異種(heterogeneous)配備例を示す。シナリオ3では、マクロ基地局及びRRHは、異なる物理的セル識別子(PCI)を用いて構成することができる。シナリオ4では、マクロ基地局及びRRHは、同じPCIを用いて構成することができる。この結果、共通のPDCCH制御領域を得ることができる。
【0055】
[0066]
図9A、9B、及び9Cは、LTE Release12における小さいセル(例えば、HetNetにおけるピコセル及びフェムトセル)に関する配備シナリオ例を示す。幾つかの事例においては、カバレッジ及びサービスを拡張するために、マクロセル910に加えて小さいセル920a、920b、920cの配備を有するのが望ましい。これらの配備は、例えば、
図9Aにおけるようにマクロセルと同じ周波数帯域(F1)で、又は、
図9Bにおけるように異なる周波数帯域(F2)で、動作する小さいセルを含むことができる。
【0056】
[0067]小さいセルの配備は、
図9Aにおけるように、マクロセルのエリア912内のエリア922、又は、
図9B及び9Cにおけるように、マクロセルのエリアの外側にあるエリア924、926、928を網羅する小さいセルの集まりを含むこともできる。一例として、ネットワークオペレータは、小さいセルの集まりのエリア922でのサービスを向上させるためにマクロセルのエリア912内に小さいセルの集まりを配備することを選択することができる。小さいセルの集まりのエリアは、例えば、マクロセルのエリアの縁部に存在することができる。ネットワークオペレータは、例えば、ユーザ数が少なすぎてマクロセルを配備することを正当化することができないエリア924、926にサービスを拡大するためにマクロセルのエリアの外側に小さいセルの集まりを配備するのを選択することができる。
【0057】
[0068]小さいセルの配備は、
図9Cにおいて示されるように、マクロセルに直接リンクされていない小さいセルの集まりも含むことができる。例えば、ネットワークオペレータは、多数のユーザが集まる可能性があるエリア、例えば、スタジアム、にサービスを提供するためにマクロセルに直接リンクされていない小さいセルの集まりを配備することを選択することができる。
【0058】
[0069]伝統的なLTE設計では、例えば、スペクトル効率の向上、あまねくカバレッジ、及び向上されたサービス品質(QoS)に注力している。この結果、典型的には、最高水準のスマートフォン及びタブレットを含むハイエンドデバイスが得られる。しかしながら、低コスト、低レートのデバイスも同様にサポートされるべきである。例えば、幾つかの市場予測では、低コストデバイス数が現在使用されている携帯電話数を大きく上回っていることが示されている。
【0059】
[0070]従って、LTEに基づいた低コストマシンタイプ通信(MTC)UEに関する研究がLTE Release11において行われた。特に、最大帯域幅の短縮、単一受信無線周波数(RF)チェーン、ピークレートの低下、送信電力の低減、及び半二重動作が研究中であった。
【0060】
[0071]低コストデバイスに関する意図されるデータレートは、100kbps未満であることができるため、コストを削減するために、低コストデバイスを狭帯域のみで動作させることが可能である。従って、2つの動作シナリオが生じることができる。
【0061】
[0072]第1の、より単純な配備によると、狭帯域幅、例えば、1.25MHzは、MTC動作をサポートするために留保することができる。該動作に関しては最小限の〜標準外の変更が必要になることがある。
【0062】
[0073]他のシナリオによると、低コストUEは、大きな帯域幅で動作することができる。これらの低コストUEは、正規のUEと共存することができる。このシナリオによると、低コストUEは、非低コストUEと同じ大きい帯域幅、例えば、最大20MHz、で動作することができる。これは、規格に対してはほとんど又はまったく影響がないが、低コストUEに関するコストを削減すること及びバッテリ電力消費量を低減させることができない。代替として、このシナリオの場合は、低コストUEは、より小さい帯域幅で動作することができる。
【0063】
[0074]“カテゴリ1 UE”と比較して20dB向上させるという追加のカバレッジ要求がMTCデバイスに関する目標であることが一般的合意事項である。大きな送信時間間隔(TTI)バンドリングサイズ(例えば、約100サブフレーム)が、DL及びULのカバレッジ拡張に対処することができる。さらに、PDCCH、PBCH、及びシステム情報ブロック(SIB)も、MTCに関して希望されるカバレッジを達成させるためにバンドリングすることができる。これらのチャネルの新しい送信は、MTC_PBCH、MTC_SIB、等で表すことができる。変調及びコーディング方式(MCS)及びMTC_SIBの位置は、シグナリングすること又は規格によって再定義することができる。
【0064】
[0075]Release10におけるマルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームでは、2つのタイプの送信が許容されている。マルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)の場合は、MBSFNサブフレームの全部又は部分組を、PMCH復号のためのより高位の層によって決定することができる。その他のMBSFNサブフレームに関しては、ダウンリンク送信モード9及び10に基づくユニキャストをサポートすることができる。
【0065】
[0076]PMCHは、MBSFN動作を用いてMBMSのためのより高位のプロトコル層から発生したデータ(制御及びトラフィックの両方)を搬送するダウンリンク物理層チャネルである。従って、PMCHは、あらゆる制御又はトラフィックMBMSデータに関して復号しなければならない。上記のように、MBSFNエリアは、複数のPMCHを含むことができる。各PMCHは、論理制御チャネルにマッピングすることができる。PMCHは、帯域幅全体を占めるため、PSDCH及びPMCHは、同じサブフレームではサポートされない。
【0066】
[0077]UEにおけるMBMSに関するMBSFNサブフレームの決定は、eNBにおいて完全に知ることはできない。複数の異なるUEが異なるMBMSサービスに加入することができる。その結果、eNB及びUEは、MBSFNサブフレームがPMCHに関するものであるかどうかに関して不整合になることがある。
【0067】
[0078]データ領域ICは、複雑になることがある。例えば、データ領域ICは、幾つかの変形を含むことができ、例えば、ユニキャスト対ブロードキャスト、無線ネットワーク一時的識別子(RNTI)従属性、送信方式(空間周波数ブロックコード(SGBC)、ランク1乃至ランク8)、基準信号(RS)従属性、セルID、レートマッチング、変調順序、電力レベル、リソース割り当てタイプ、及び/又は制御対PDSCH(ePDCCH対PDSCH、セルを横断する個別の制御領域のサイズ)を含む。
【0068】
[0079]ポジショニングRS(PRS)は、各セル用に構成されるPRSサブフレームで送信することができる。通常のサブフレーム及びMBSFNサブフレームの両方がPRS用に構成されているときには、PRS用に構成されたMBSFNサブフレーム内のOFDMシンボルは、サブフレーム0の場合と同じサイクリックプリフィックスに従うべきである。MBSFNサブフレームのみがPRS用に構成されているときには、PRS用に構成されたOFDMシンボルは、拡張されたCPを使用すべきである。
【0069】
[0080]PRSは、RSポート6で送信される。周期性T_PRS及びセル専用サブフレームオフセットDelta_PRSは、各セル専用である。それらは、PRS構成インデックスI_PRSによって提供することができる。PRSのシーケンスは、セルID、CP長、スロット、及びOFDMシンボルインデックスの関数である。PRSのリソースマッピングは、帯域幅、より高位の層によって構成されたN_RB^PRS、及びセル専用シフトV_shift=PCI mod6の関数である。
【0070】
多元サービスに関するネットワーク補助IC/IS
[0081]近隣セルからの多元サービスを、IC及び/又はISを含む干渉管理のために考慮することが必要な場合がある。それらの多元サービスは、例えば、ユニキャスト送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、MTC送信、PRS送信、及び/又は異なる波形を含むことができる。本開示の態様は、近隣セルからの異なるサービスの干渉管理が対象である。
【0071】
[0082]
図10は、本開示の態様による無線通信システムのコンポーネント例1000を示す。ここにおいてより詳細に説明されることになるように、UEは、1つ以上の近隣セル内で干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することができる。UEは、干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために決定された情報を用いて干渉管理を行うことができる。
【0072】
[0083]
図10において例示されるように、UE1006は、
図1のUE102であることができ及び
図6のUE650の1つ以上のモジュールを含むことができ、干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去及び/又は抑圧するための干渉管理を行うことができる。
図10において、干渉する可能性がある信号は、1つ以上の近隣セル(例えば、近隣基地局1002)とUE1006との間の破線によって示されている。
【0073】
[0084]1つ以上の近隣セルからの送信は、1つ以上のタイプの通信サービスを含むことができる。これらの通信サービスは、ユニキャスト送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、MTC送信、及びPRS送信のうちの少なくとも2つを含むことができる。ここにおいてより詳細に説明されることになるように、UEは、通信サービスのうちの少なくとも2つに関して異なる形で干渉管理を行うことができる。
【0074】
[0085]一態様により、UEは、1つ以上の近隣セルから干渉信号を検出することができ、及び、検出された干渉信号に基づいてサービスを提供するセル、例えば、サービスを提供する基地局1004、からの送信を処理することができる。
【0075】
[0086]サービスを提供する基地局1004(eNB)は、1つ以上の近隣セルに関連するMTCサービスを1つ以上のUEにシグナリングすることができる。例えば、eNBは、MTC動作が1つ以上の近隣セルによってサポートされるかどうか、1つ以上の近隣セルのMTC動作の帯域幅、及び/又は1つ以上の近隣セルに関する狭帯域動作の搬送波の中心に関する中心周波数又は周波数シフトをシグナリングすることができる。eNBは、1つ以上の近隣セルによるMTC送信のために使用されるサブフレームをシグナリングすることができる。このシグナリングは、1つ以上の近隣セルのMTC送信の周期性を含むことができる。MTC送信は、低レートデバイスと通信するためのMTCサービス及び/又は拡大されたカバレッジと通信するためのMTCサービスを含むことができる。
【0076】
[0087]eNBは、1つ以上の近隣セルのDL MTC送信でのバンドリングレベルを1つ以上のUEにシグナリングすることができる。例えば、バンドリングレベルは、MTC_PBCHに関するバンドリングサイズ、MTC_SIBに関するバンドリングサイズ、PDSCHに関するバンドリングサイズ、PDCCH/ePDCCHに関するバンドリングサイズ、及び/又はPHICH/物理フォーマットインジケータチャネル(PFICH)に関するバンドリングサイズを含むことができる。
【0077】
[0088]一態様により、eNBは、IC及び/又はIS又は何らかの形態のIC/ISをUEによってディスエーブルにすべきであるサブフレームをシグナリングすることができる。これは、MTCサブフレーム又はPDSCH、PDCCH、又はePDCCHを実現することができないその他のサブフレームを含むことができる。
【0078】
[0089]一態様により、UEは、1つ以上の近隣セルからの送信を盲目的に検出することができる。例えば、1つの仕様は、例えば、MTC_PBCH、MTC_SIB、等を含む幾つかのパラメータを予め定義することができる。従って、MTC送信は、その他の信号送信を照合して盲目的に検出することができる。例えば、幾つかの態様により、帯域幅、変調、コーディングレート、及び/又は無線ネットワーク一時的識別子(RNTI)が予め定義されている場合は、UEは、1つ以上の近隣セルからのMTC送信を検出するためのブラインド復号を行うためにこの情報を使用することができる。UEは、検出された干渉送信に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することができる。
【0079】
[0090]MBSFC専用の取り扱いに関して、eNBは、IC及び/又はISに関する近隣セルのMBSFNサブフレーム構成をシグナリングすることができる。シグナリングに依存して、UEは、異なる干渉管理方式を実行することができる。UEは、MBSFNサブフレームに関する復調基準信号(DMRS)に基づくユニキャスト送信に対するMBMS関連の構成のシグナリングを受信することができる。例えば、UEは、近隣セルのMBSFN IDセットを示すシグナリングを受信することができる。
【0080】
[0091]幾つかの態様により、PRSは、IC及び/又はISのために使用することができる。例えば、eNBは、1つ以上の近隣セルのPRS構成をシグナリングすることができる。PRS構成は、PRS構成インデックス(I_PRS)及び/又はPRS帯域幅(N_RB_PRS)を含むことができる。eNBは、CP決定のためにPRS構成をMBSFNサブフレーム構成とともにシグナリングすることができる。代替として、UEは、近隣セルのPRSを盲目的に復号することができ、及び、検出された干渉送信に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することができる。
【0081】
[0092]概して、本開示の態様により、eNBは、UEによる高度な受信機技法(例えば、IC及び/又はIS)から除外されるべき情報をシグナリングすることができる。eNBは、UEがIC又はブラインド復号を適用すべきでない副帯域をシグナリングすることができる。eNBは、UEがIC又はブラインド復号を適用すべきでないサブフレーム部分組をシグナリングすることができる。副帯域又はサブフレームの該シグナリングは、ブロードキャスト、マルチキャスト、RRC、及び/又は動的にシグナリングすることができる。
【0082】
[0093]ネットワーク補助IC及び/又はISは、eNB間での(例えば、近隣基地局1002とサービス提供基地局1004との間での)情報のやり取り1008を含むことができる。例えば、eNBは、MTC構成及び/又はPRS構成のシグナリングに関連する情報をやり取りすることができる。さらに加えて又は代替として、eNBは、MBSFN構成及び/又はTDDサブフレーム構成をシグナリングすることができる。eNB間でのシグナリングは、X2インタフェースに基づくことができる。該シグナリングに対処するためにX2インタフェースに関して新しいフィールドを定義することができる。代替として、情報のやり取りは、新しいインタフェースに基づくことができる。
【0083】
[0094]幾つかの態様により、UEは、IC能力を1つ以上の基地局にシグナリングすることができる。IC能力は、UEによって検出された波形(例えば、信号)、UEが除去することができる波形、及び/又はUEが干渉する可能性がある波形を盲目的に検出するために使用することができる仮説を含むことができる。ネットワークは、UEのIC能力に少なくとも部分的に基づいてUEをスケジューリングすることができる。
【0084】
[0095]例えば、ネットワークは、適合不能な干渉を有する波形に関してUEをスケジューリングすることができる。この例により、ネットワークシグナリングは、必要でなく、UEは、波形を分類することができる。ネットワークは、UEにおいて電力を節約するために新しい波形をシグナリングすることができる。新しい波形をUEにシグナリングすることは、UEによる信号の誤分類を回避するのに役立つことができる。
【0085】
[0096]他の例により、ネットワークは、適合可能な干渉を有する波形に関してUEをスケジューリングすることができる。繰り返すと、ネットワークシグナリングは必要でなく、UEは、波形を分類することができる。ネットワークは、UEが波形を検出するのを補助するために仮説をシグナリングすることができる。
【0086】
[0097]
図11は、UE、例えば、
図10のUE1006、によって行われる動作例1100を示す。UE1006は、
図1のUE102であることができ、
図6のUE650の1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、コントローラ/プロセッサ659及び/又はRx/Tx654は、ここにおいて説明される態様を実行することができる。
【0087】
[0098]1102において、UEは、1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することができ、決定される情報のタイプは、通信サービスのタイプに依存する。1104において、UEは、干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために決定された情報を用いて干渉管理を行うことができる。
【0088】
[0099]上述されるように、干渉管理は、IC及び/又はISを含むことができる。幾つかの態様により、UEは、決定された情報に基づいて1つ以上の近隣セルからの干渉信号を検出することによって干渉管理を行うことができ、UEは、検出された干渉信号に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することができる。
【0089】
[0100]ここにおいて説明されるように、1つ以上のタイプの通信サービスは、ユニキャスト送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、マシンタイプ通信(MTC)送信、及びポジショニング基準信号(PRS)送信のうちの少なくとも2つを含むことができる。UEは、それらの通信サービスのうちの少なくとも2つに関して異なる形で干渉管理を行うことができる。
【0090】
[0101]幾つかの態様により、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つは、低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス又は拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスを含むことができる。
【0091】
[0102]システムパラメータに関する情報を決定することは、MTC動作が1つ以上の近隣セルによってサポートされるかどうかを決定すること、MTC動作のために使用される周波数リソースの場所を決定すること、MTC送信のために使用されるサブフレームを決定すること、MTC送信の周期性を決定すること、又は1つ以上のタイプのMTC送信のためのバンドリングレベルを決定することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0092】
[0103]1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つが例えばMTCを含むときには、UEは、干渉管理がUEによって行われるべきでない1つ以上のサブフレームの表示を受信することができる。
【0093】
[0104]1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つが例えばMTCを含むときには、UEは、干渉するMTC送信のブラインド検出を行い、検出された干渉送信に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することによって干渉管理を行うことができる。
【0094】
[0105]上記のように、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サービスを含むことができる。1つ以上のタイプの通信サービスが例えばMBSFNサービスを含むときには、UEは、1つ以上の近隣セルに関するMBSFNサブフレーム構成のシグナリングを受信するか又はMBSFNサブフレームに関する復調基準信号(DMRS)に基づくユニキャスト送信に対するマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)関連の構成のシグナリングを受信することによってシステムパラメータに関する情報を決定することができる。
【0095】
[0106]上記のように、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つは、ポジショニング基準信号(PRS)を使用したポジショニングサービスを含むことができる。1つ以上のタイプの通信サービスがPRSを含むときには、UEは、1つ以上の近隣セルに関するPRS構成のシグナリングを受信することによってシステムパラメータに関する情報を決定することができる。幾つかの態様により、UEは、PRS送信のブラインド検出を行い、検出された干渉送信に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することによって干渉管理を行うことができる。
【0096】
[0107]幾つかの態様により、システムパラメータに関する情報を決定することは、干渉管理が適用されるべきでない副帯域又はサブフレーム部分組のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを受信することを含むことができる。そのシグナリングは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0097】
[0108]UEは、干渉除去能力をさらにシグナリングすることができ、検出された信号、UEによって除去された信号、又は、既知の信号を検出するためにUEによって使用される1つ以上の仮説のうちの少なくとも1つをシグナリングすることを含むことができる。
【0098】
[0109]
図12は、例えば、基地局、例えば、サービスを提供する基地局1004、によって行われる動作例1200を示す。基地局1004は、eNB106又は108であることができ、それは、eNB610の1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、コントローラ/プロセッサ675及び/又はTx/Rx618は、ここにおいて説明される態様を実行することができる。
【0099】
[0110]1202において、基地局は、1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することができ、決定される情報のタイプは、通信サービスのタイプに依存する。1204において、基地局は、干渉する可能性がある干渉によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために決定された情報を用いて干渉管理を行うのを補助するために1つ以上のユーザ装置(UE)にシグナリングを送信することができる。
【0100】
[0111]ここにおいて説明されるように、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つが低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス又は拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスを含むときには、BSは、MTC動作が1つ以上の近隣セルによってサポートされているかどうか、MTC動作の帯域幅、MTC動作のために使用される周波数リソースの場所、MTC送信のために使用されるサブフレーム、MTC送信の周期性、又は1つ以上のタイプのMTC送信のためのバンドリングレベルのうちの少なくとも1つを示すシグナリングを送信することができる。BSは、干渉管理が行われるべきでない1つ以上のサブフレームの表示を送信することもできる。
【0101】
[0112]幾つかの態様により、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つがMBSFNサービスを含むときには、BSは、1つ以上の近隣セルに関するMBSFNサブフレーム構成のシグナリングを送信するか又はMBSFNサブフレームに関する復調基準信号(DMRS)に基づくユニキャスト送信に対するマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)関連の構成のシグナリングを送信することができる。
【0102】
[0113]幾つかの態様により、1つ以上のタイプの通信サービスのうちの1つがポジショニング基準信号(PRS)を使用したポジショニングサービスを含むときには、BSは、干渉管理が適用されるべきでない副帯域又はサブフレーム部分組のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを送信することができる。そのシグナリングは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、RRCシグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0103】
[0114]幾つかの態様により、BSは、1つ以上の近隣セルとシグナリングをやり取りすることができる。シグナリングは、MTC構成、PRS構成、MBSFN構成、又は時分割複信(TDD)サブフレーム構成のうちの少なくとも1つを示す情報を含むことができる。シグナリングは、X2インタフェースに基づくことができる。
【0104】
[0115]幾つかの態様により、BSは、干渉除去能力をUEから受信することによって1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することができ、受信された干渉除去能力は、UEによって検出された信号、UEによって除去された信号、又は、既知の信号を検出するためにUEによって使用される1つ以上の仮説のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0105】
[0116]以上のように、本開示の態様は、多元サービスからの干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するための干渉除去と干渉抑圧とを含む干渉管理の課題に対処する。
【0106】
[0117]開示されるプロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、典型的なプロセスの一例であることが理解される。設計上の選好に基づき、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、再編することができることが理解される。さらに、幾つかのステップは、結合すること又は省くことができる。添付された方法請求項は、様々なステップの要素を見本の順序で提示するものであり、特記がないかぎり提示された特定の順序又は階層に限定されることは意味されない。
【0107】
[0118]さらに、表現“又は”は、排他的な“又は”ではなく包含的な“又は”を意味することが意図される。すなわち、別の特記がないかぎり、又は文脈から明らかでないかぎり、表現“XはA又はBを採用する”は、自然の包含的置換のうちのいずれかを意味することが意図される。すなわち、表現“XはA又はBを採用する”は、次の事例のうちのいずれかによって満たされる。すなわち、XはAを採用する、XはBを採用する、又はXは、AとBの両方を採用する。さらに、本出願及び添付される請求項において使用される場合の冠詞“a”及び“an”は、特記がないかぎり又は単数形であることが文脈上明確でないかぎり、概して“1つ以上”を意味すると解釈されるべきである。項目のリストのうちの“少なくとも1つの”を意味する表現は、それらの項目のあらゆる組み合わせを意味し、単一の項目を含む。一例として、“a、b、又はcのうちの少なくとも1つ”は、a、b、c、aとb、aとc、bとc、及びa、b、及びcを網羅することが意図される。
【0108】
[0119]前の説明は、当業者がここにおいて説明される様々な態様を実践するのを可能にすることを目的として提供される。これらの態様に対する様々な変更は、当業者にとって容易に明確になるであろう、及びここにおいて定められる一般原理は、その他の態様に対して適用可能である。このように、請求項は、ここにおいて示される態様に限定されることは意図されず、請求項の文言に一致する最大限の適用範囲が認められるべきであり、単数形の要素への言及は、その旨特記されないかぎり“1つ及び1つのみ”を意味することは意図されず、むしろ“1つ以上”を意味することが意図される。別の特記がない限り、用語“幾つかの”は、1つ以上を意味する。当業者にとって既知であるか又は今後に知られることになる、本開示全体を通じて説明される様々な態様の要素のすべての構造上及び機能上の同等物は、引用によって明示でここにおいて組み入れられており、請求項によって包含されることが意図される。さらに、ここにおいて開示される何物も、該開示が請求項において明示されるかどうかにかかわらず公衆に開放されることは意図されない。いずれの請求項要素も、その要素が句“のための手段”を用いて明示されない限り手段プラス機能(means−plus−function)であるとは解釈されるべきでない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ装置(UE)による無線通信のための方法であって、
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することであって、前記決定される情報のタイプは、通信サービスの前記タイプに依存することと、
前記干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために前記決定された情報を用いて干渉管理を行うことと、を備える、方法。
[C2]
前記決定された情報を用いて干渉管理を行うことは、
前記決定された情報に基づいて前記1つ以上の近隣セルからの干渉信号を検出することと、
前記検出された干渉信号に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することと、を備えるC1に記載の方法。
[C3]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、ユニキャスト送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、マシンタイプ通信(MTC)送信、及びポジショニング基準信号(PRS)送信のうちの少なくとも2つを備え、
干渉管理は、前記通信サービスのうちの少なくとも2つに関して異なった形で行われるC1に記載の方法。
[C4]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス及び拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスのうちの少なくとも1つを備えるC1に記載の方法。
[C5]
前記決定することは、
MTC動作が1つ以上の近隣セルによってサポートされるかどうか、
MTC動作の帯域幅、
MTC動作のために使用される周波数リソースの場所、
MTC送信のために使用されるサブフレーム、
MTC送信の周期性、又は
1つ以上のタイプのMTC送信に関するバンドリングレベル、のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを受信することを備えるC4に記載の方法。
[C6]
干渉管理が行われるべきでない1つ以上のサブフレームの表示を受信することをさらに備えるC4に記載の方法。
[C7]
干渉管理を行うことは、
干渉するMTC送信のブラインド検出を行うことと、
前記検出された干渉送信に基づいて前記サービスを提供する基地局からの送信を処理することと、を備えるC4に記載の方法。
[C8]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サービスを備えるC1に記載の方法。
[C9]
前記決定することは、
1つ以上の近隣セルに関するMBSFNサブフレーム構成のシグナリングを受信すること、又は
MBSFNサブフレームに関する復調基準信号(DMRS)に基づくユニキャスト送信に対するマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)関連の構成のシグナリングを受信すること、のうちの少なくとも1つを備えるC8に記載の方法。
[C10]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、ポジショニング基準信号(PRS)を用いたポジショニングサービスを備えるC1に記載の方法。
[C11]
前記決定することは、
1つ以上の近隣セルに関するPRS構成のシグナリングを受信することを備えるC10に記載の方法。
[C12]
干渉管理を行うことは、
PRS送信のブラインド検出を行うことと、
前記検出された干渉送信に基づいてサービスを提供する基地局からの送信を処理することと、を備えるC10に記載の方法。
[C13]
前記決定することは、
干渉管理が適用されるべきでない副帯域又はサブフレーム部分組のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを受信することを備えるC1に記載の方法。
[C14]
前記シグナリングすることは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備えるC13に記載の方法。
[C15]
検出された信号、前記UEによって除去された信号、又は既知の信号を検出するために前記UEによって使用される1つ以上の仮説のうちの少なくとも1つを含む前記UEの干渉除去能力をシグナリングすることをさらに備えるC1に記載の方法。
[C16]
基地局(BS)による無線通信のための方法であって、
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することであって、前記決定される情報のタイプは、通信サービスの前記タイプに依存することと、
前記干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために前記決定された情報を用いて干渉管理を行うのを補助するために1つ以上のユーザ装置(UE)にシグナリングを送信することと、を備える、方法。
[C17]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、ユニキャスト送信、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、マシンタイプ通信(MTC)送信、及びポジショニング基準信号(PRS)送信のうちの少なくとも2つを備えるC16に記載の方法。
[C18]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、低レートデバイスと通信するためのマシンタイプ通信(MTC)サービス及び拡大されたカバレッジのデバイスと通信するためのMTCサービスのうちの少なくとも1つを備えるC16に記載の方法。
[C19]
前記送信することは、
MTC動作が1つ以上の近隣セルによってサポートされるかどうか、
MTC動作の帯域幅、
MTC動作のために使用される周波数リソースの場所、
MTC送信のために使用されるサブフレーム、
MTC送信の周期性、又は
1つ以上のタイプのMTC送信に関するバンドリングレベル、のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを送信することを備えるC18に記載の方法。
[C20]
干渉管理が行われるべきでない1つ以上のサブフレームの表示を送信することをさらに備えるC18に記載の方法。
[C21]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サービスを備えるC16に記載の方法。
[C22]
前記送信することは、
1つ以上の近隣セルに関するMBSFNサブフレーム構成のシグナリングを送信すること、又は
MBSFNサブフレームに関する復調基準信号(DMRS)に基づくユニキャスト送信に対するマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)関連の構成のシグナリングを送信すること、のうちの少なくとも1つを備えるC21に記載の方法。
[C23]
前記1つ以上のタイプの通信サービスは、ポジショニング基準信号(PRS)を用いたポジショニングサービスを備えるC16に記載の方法。
[C24]
前記送信することは、
干渉管理が適用されるべきでない副帯域又はサブフレーム部分組のうちの少なくとも1つを示すシグナリングを送信することを備えるC16に記載の方法。
[C25]
前記シグナリングすることは、ブロードキャストシグナリング、マルチキャストシグナリング、無線リソース制御(RRC)シグナリング、又は動的シグナリングのうちの少なくとも1つを備えるC24に記載の方法。
[C26]
MTC構成、ポジショニング基準信号(PRS)構成、マルチメディアブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)構成、又は時分割複信(TDD)サブフレーム構成のうちの少なくとも1つを含むシグナリングを前記1つ以上の近隣セルとやり取りすることをさらに備えるC16に記載の方法。
[C27]
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定することは、
前記1つ以上のUEのうちの1つのUEから干渉除去能力を受信することを備え、前記干渉除去能力は、前記UEによって検出された信号、前記UEによって除去された信号、又は既知の信号を検出するために前記UEによって使用される1つ以上の仮説のうちの少なくとも1つを含むC16に記載の方法。
[C28]
前記受信された干渉除去能力に基づいて前記UEをスケジューリングすることをさらに備えるC17に記載の方法。
[C29]
無線通信のための装置であって、
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定するための手段であって、前記決定される情報のタイプは、通信サービスの前記タイプに依存する手段と、
前記干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために前記決定された情報を用いて干渉管理を行うための手段と、を備える、装置。
[C30]
無線通信のための装置であって、
1つ以上の近隣セルにおいて干渉する可能性がある信号を送信するために使用される1つ以上のタイプの通信サービスに関するシステムパラメータに関する情報を決定するための手段であって、前記決定される情報のタイプは、通信サービスの前記タイプに依存する手段と、
前記干渉する可能性がある信号によって引き起こされた干渉を除去又は抑圧するために前記決定された情報を用いて干渉管理を行うのを補助するために1つ以上のユーザ装置(UE)にシグナリングを送信するための手段と、を備える、装置。