特許第6445275号(P6445275)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6445275
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】アッパーキャビネット
(51)【国際特許分類】
   A47B 77/04 20060101AFI20181217BHJP
   E06B 7/22 20060101ALI20181217BHJP
   E06B 7/23 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   A47B77/04 A
   E06B7/22 J
   E06B7/23 T
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-164565(P2014-164565)
(22)【出願日】2014年8月12日
(65)【公開番号】特開2016-39871(P2016-39871A)
(43)【公開日】2016年3月24日
【審査請求日】2017年7月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(73)【特許権者】
【識別番号】511053078
【氏名又は名称】関東産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110179
【弁理士】
【氏名又は名称】光田 敦
(72)【発明者】
【氏名】北川 輝久
(72)【発明者】
【氏名】堀田 つかさ
【審査官】 油原 博
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−047622(JP,U)
【文献】 特開平01−142189(JP,A)
【文献】 特開平03−007105(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 77/00、77/04、96/00、96/20
E06B 7/22、 7/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面が開放するように箱状に形成され、内部を収納空間とする本体部と、前記本体部の前面に取り付けられ、前記本体部の側板または天板のいずれかに沿った軸を中心として回動するように開閉する前面扉と、を備え、前記本体部の底板の下面が前記前面扉の下端と同一高さに揃えられたアッパーキャビネットであって、
前記底板の前面の少なくとも幅方向の一部が前記本体部の他の部分の前面よりも後退した位置に設けられ、前面の後退した部分に前記前面扉との隙間を塞ぐための手掛かり部材が取り付けられており、
前記手掛かり部材は、上面が前記底板の上面と面一に形成された閉止部と、前記底板の前面を覆い、かつ前記底板の前面に固定するための固定部と、を備えており、
前記固定部は、差込み式の固定部材によって前記底板の前面に固定されており、前記固定部は、前記固定部材を覆うためのカバー部材をさらに備え、カバー部材には係合用の突起が形成されており、突起は固定部に形成されている係合用の窪みに嵌合する構成であることを特徴とするアッパーキャビネット。
【請求項2】
前記固定部の下端には、前記底板の下面の前端寄りの位置を覆うように形成された折曲げ片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアッパーキャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチン等の壁面に設置されるアッパーキャビネットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アッパーキャビネットとして、扉に取手が設けられたものや、取手が設けられず扉の下端部がキャビネットの底板より下方まで延びて手掛かりとされた取手レス構造のものが知られている。
【0003】
取手レス構造のものとして、吊り戸棚の前面を開閉する扉の下端と略等しい高さの下面を備えた底板とを備え、底板の前面は扉から所定間隔離隔しており、底板の前面に底板と扉との隙間を封止する封止部材とを備えた構成が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−253325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1記載の封止部材は、キャビネットの底板への取り付け手段について明記されていないが、底板に接着するか、底板の上面にビス止めすることにより固定する固定方法が考えられる。
【0006】
仮に底板の厚み方向にビスを打つと、ビスの先端が飛び出して底板を傷めたり、ビスが短いと取り付け強度が不足する等の虞がある。一方、接着では経年的に剥がれる可能性もある。
【0007】
また、封止部材は、底板の上面に延びており、しかも底板に接着するか、底板の上面にビス止めするためにある程度厚みがあるので、底板の上面との間に段部が形成される。そのために、引出し内の収納物を前方に引くようにして取り出す際に、収納物が段部にひっかかかり取り出しにくいという虞も生じる。
【0008】
ところで、従来の封止部材を有さないタイプの取手レスのアッパーキャビネットのように、前面扉の下端よりキャビネット本体部を上方にする構成であると、現場の壁仕上げの際にミスを誘発することがあった。
【0009】
例えば、現場の壁仕上げの際に、アッパーキャビネットを取り付ける背後の壁面の壁板は、通常、アッパーキャビネットの本体部の標準的な長さ(例えば側板等の標準的長さ700mm)に合わせた寸法のものを用意し使用していた。
【0010】
一方、このようなアッパーキャビネットでは、キャビネット本体部の底板の下端を前面扉の位置より上方の位置とする構成に伴い、側板の下端を前面扉の下端より上方の位置になるように短く(例えば、標準的には700mmの長さのところ685mmとする)していた。
【0011】
そのため、現場の壁仕上げの際、アッパーキャビネットを取り付ける背後の壁面の壁板を、標準の側板の長さ(例えば700mm)に合わせた寸法のものを用意して使用するというミスを誘発することがあった。
【0012】
本発明は、従来取手レス構造のキャビネットにおいて、上記特許文献1記載の封止部材を設けることによる上記のような問題点を解決することを目的とするものであり、底板の前面に手掛かり部材を取り付けるキャビネットとして、手掛かり部材が経年的に剥がれ難く、底板への固定が容易であり、底板に収納物が引っかかかるような段部のないアッパーキャビネットを実現することを課題とする。
【0013】
また、アッパーキャビネットを取り付ける背後の壁面の壁板の寸法上のミス等を防止することのできるアッパーキャビネットを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、前面が開放するように箱状に形成され、内部を収納空間とする本体部と、前記本体部の前面に取り付けられ、前記本体部の側板または天板のいずれかに沿った軸を中心として回動するように開閉する前面扉と、を備え、前記本体部の底板の下面が前記前面扉の下端と同一高さに揃えられたアッパーキャビネットであって、前記底板の前面の少なくとも幅方向の一部が前記本体部の他の部分の前面よりも後退した位置に設けられ、前面の後退した部分に前記前面扉との隙間を塞ぐための手掛かり部材が取り付けられており、前記手掛かり部材は、上面が前記底板の上面と面一に形成された閉止部と、前記底板の前面を覆い、かつ前記底板の前面に固定するための固定部と、を備えており、前記固定部は、差込み式の固定部材によって前記底板の前面に固定されており、前記固定部は、前記固定部材を覆うためのカバー部材をさらに備え、カバー部材には係合用の突起が形成されており、突起は固定部に形成されている係合用の窪みに嵌合する構成であることを特徴とするアッパーキャビネットを提供する。
【0016】
前記固定部の下端には、前記底板の下面の前端寄りの位置を覆うように形成された折曲げ片が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、アッパーキャビネットの底板の少なくとも一部をアッパーキャビネットの本体部他の部分の前面より後退した位置になるようにし、その後退した部分の前面に手掛かり部材を固定して取り付ける構成としたので、底板に収納物が引っかかるような段部がなく、手掛かり部材の底板への固定が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明に係るアッパーキャビネットの実施例1の全体構成を説明する前後方向に切断した垂直断面図である。
図2】本発明に係るアッパーキャビネットの実施例1の全体構成を説明する図であり、(a)は図1のB−B方向から見た平面図であり、(b)は別の構成の平面図である。
図3】(a)は上記実施例1の要部を説明する側面図であり、(b)は(a)の一部の拡大図であり、(c)は実施例1の変形例を示す図である。
図4】(a)は本発明に係るアッパーキャビネットの実施例2の要部を説明する側面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
図5】(a)は本発明に係るアッパーキャビネットの実施例3の要部を説明する側面図であり、(b)は(a)の一部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明に係るアッパーキャビネットを実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。本明細書では、アッパーキャビネットを正面視したときに、手前側を前方とし、奥側を後方とし、左右方向を横幅方向とする。
【実施例】
【0020】
(実施例1)
本発明に係るアッパーキャビネットの実施例1を、図1図3において説明する。実施例1のアッパーキャビネット1は、図1に示すように、底板2、天板3、側板4および背板5から成り、前面が開放するように箱状に形成され、内部を収納空間8とする本体部9を備えている。
【0021】
また、アッパーキャビネット1は、図1に示すように、本体部9の前面に取り付けられ、本体部9の天板3または側板4のいずれかに沿った軸を中心として回動するように開閉する前面扉10を備えている。このアッパーキャビネット1においては、本体部9の底板2の下面が前面扉10の下端と同一高さに揃えられている。
【0022】
底板2の前面の少なくとも横幅方向の一部が、本体部9の他の部分の前面よりも後退した位置に設けられている。図2(a)は、底板2の前面13の横幅方向の全部が、側板4の前面14等、本体部9の他の部分の前面よりも後退した位置に設けられている構成例である。
【0023】
また、図2(b)は、底板2の前面の少なくとも横幅方向の一部の前面15が、側板4の前面14や底板2の前面の他の部分等、本体部9の他の部分の前面よりも後退した位置に設けられている別の構成例である。
【0024】
底板2の後退した前面13、15の部分に、図3(a)に示すように、前面扉10との隙間18を塞ぐための手掛かり部材19が取り付けられている。手掛かり部材19は、樹脂材を材料として、押し出し成形等によって一体に形成されており、閉止部22と固定部23とを備えている。
【0025】
閉止部22は、図3(a)に示すように、その上面24が底板2の上面27と面一に形成され、前方に水平に延びるように形成されている。閉止部22の前面には、前面扉10を閉じた際に、前面扉10の後面(内面)26に当接するように、パッキン(防虫等のためのパッキン)28が形成されている。
【0026】
固定部23は、底板2の前面13、15を覆い、かつ底板2の前面13、15に固定するために設けられており、差し込み式の固定部材29によって、底板2の前面13、15に固定されている。閉止部22の下方かつ固定部23の前方には、前面扉10の後面26の下端部に手を掛けるように手を下方から差し込む手掛かりスペース32が形成される。
【0027】
本実施例では、差し込み式の固定部材としてタッカー33が使用され、固定部23は、図3に示すように、タッカー33によって、底板2の前面に固定されている。タッカー33(針状の留め具)は、詳細は図示しないが、平面視でコの字型、U字型またはI型のいずれのものでもよい。固定部23におけるタッカー33で固定される部分の下方に係合用の窪み34が形成されている。
【0028】
また、固定部23は、タッカー33を覆うためのカバー部材37をさらに備えている。本実施例では、カバー部材37は、図3(a)、(b)に示すように、閉止部22の下面から薄肉の折曲げ部38を介して下方に延び、タッカー33をカバーするように設けられている。
【0029】
カバー部材37の下端の後面(内面)には係合用の突起39が形成されており、係合用の窪み34内に嵌合して係合し、カバー部材37をタッカー33の前面に係止するように構成されている。
【0030】
固定部23の下端には、後方に向けて折曲げ片42が設けられている。この折曲げ片42は、図3(a)に示すように、底板2の下面43の前端寄りの位置を覆うように形成されている。
【0031】
(作用)
以上の構成から成るアッパーキャビネット1の作用を説明する。手掛かり部材19を底板2の前面に取り付ける場合は、手掛かり部材19を底板2の前面に当接し、閉止部22の上面24と底板2の上面27を面一とし、折曲げ片42で底板2の下面43の前端寄りの位置を覆うようにする。
【0032】
この状態で、図3(b)に2点鎖線(想像線)で示すように、カバー部材37を折曲げ部38を中心に前方に開いて、タッカー打ち込み機(図示せず)でタッカー33を固定部23を通して底板2の前面13、15に打ち込み、タッカー33によって固定部23を底板2の前面13、15に固定する。
【0033】
そして、カバー部材37を、折曲げ部38を中心に後方に閉じ、その係合用の突起39を固定部23の係合用の窪み34内に嵌合して係合し、カバー部材37を閉じた状態として、タッカー33をその前面側からカバーする。
【0034】
このようにすると、タッカー33は前方に露出しないので、意匠性が向上し、見栄えも良く、また施工者および使用者がタッカー33に直接触れることがないので、怪我の防止にもなる。カバー部材37は、その係合用の突起39を固定部23の係合用の窪み34内に嵌合して係合するので、使用中に、カバー部材37がめくれるようなこともない。
【0035】
使用者は、アッパーキャビネット1の使用に際して、前面扉10を開ける際は、閉止部22の下方かつ固定部23の前方の手掛かりスペース32に下方から手を差し込み、前面扉10の下端部の後面26に手を掛けて前方に引くことで、前面扉10を開くことが可能である。
【0036】
このアッパーキャビネット1は、手掛かり部材19が、その閉止部22の上面24と底板2の上面27が面一になるように、底板2の前面に固定されており、底板2の上面27には被らず、底板2の上ではビス止めもしないので、従来のアッパーキャビネットのように段差が発生することがない。従って、段差による底板2上の収納物の出し入れを阻害することがない。
【0037】
また、折曲げ片42で底板2の下面の前端寄りの位置を覆うように構成されているので、底板2の前面13、15と下面43との角部に直接手が触れることがないので、手に傷がつくようなこともない。
【0038】
底板2の前面13、15や下面43には、通常は化粧テープ等が貼着されているが、折曲げ片42でこれらの化粧テープの端部を抑えることができるので、化粧テープが剥がれにくくなるという効果も得られる。
【0039】
なお、手掛かり部材19の閉止部22を収納物の出し入れの阻害とならない程度に、図3(c)に変形例を示すように、手掛かり部材19の閉止部22の上面からに、僅かに後方に向けて突出部44を設ける構成とすれば、タッカー33を打ち込む際に、突出部44と折曲げ片42によって上下から底板2を挟み込むようにすることで、仮止めでき、上下方向の取付位置のぶれもなく作業性がよくなる。
【0040】
本発明のアッパーキャビネット1によれば、従来のアッパーキャビネットのように、キャビネットの本体部9の上下方向の長さを短くする必要はない。具体的には、側板4及び背板5の下端を前面扉より上方の位置になるように短くする(例えば、標準の700mmの長さのところ685mmとする)ような必要がない。
【0041】
そのため、アッパーキャビネット1を取り付ける背後の室内の壁面の壁板を、本体部9の標準の長さ(例えば側板の長さ700mm)に対応した寸法のものを使用することができるので、現場の壁仕上げの際のミスを防止することができる。
【0042】
本発明のアッパーキャビネット1によれば、従来の取手レスのアッパーキャビネットのように、キャビネット本体部の側板、背板等の上下方向の寸法を短くすることなく、底板2の前面13またはその一部である前面15を後退させ、前後方向の寸法を短くし、その底板2の前面13、15に手掛かり部材19を取り付けた構成とすればよいので、製作も比較的に容易である。
【0043】
しかも手掛かり部材19は、従来の樹脂材による底板の前面のパッキン仕上げと同等の仕様であるから、前面扉10を開けた際に、従来と素材感において異なるようなことは比較的ない。
【0044】
(実施例2)
本発明に係るアッパーキャビネットの実施例2を、図4において説明する。実施例2のアッパーキャビネット51は、実施例1のアッパーキャビネット1とほぼ同じ構成であり、同じ構成の部分は、同じ符号を使用し、以下、異なる構成について説明する。
【0045】
実施例2のアッパーキャビネット51においては、カバー部材52は、図4(a)、(b)に示すように、固定部23の下半部53から、薄肉の折曲げ部56を介して上方に延び、タッカー33の前方においてタッカー33をカバーする構成を特徴とする。
【0046】
カバー部材52の上端には、略球状の係合用の突起57が形成されている。閉止部22におけるカバー部材52に対応する下面には、係合用の窪み58が形成されている。タッカー33で固定部23を固定する際には、図4(b)に示すように、カバー部材52を折曲げ部56を中心に前方に開いた状態として、タッカー33を打ち込んで固定部23を底板2に固定する。
【0047】
その後、カバー部材52を折曲げ部56を中心に後方に押し込んで閉じ、係合用の突起57を係合用の窪み58内に嵌合して係止し、カバー部材52を閉じた状態に維持し、タッカー33が前方に露出しないようにカバーする。
【0048】
(実施例3)
本発明に係るアッパーキャビネットの実施例3を、図5において説明する。実施例3のアッパーキャビネット61は、実施例1のアッパーキャビネット1とほぼ同じ構成であり、同じ構成の部分は、同じ符号を使用し、以下、異なる構成について説明する。
【0049】
実施例3のアッパーキャビネット61においては、カバー部材62は、図5(a)、(b)に示すように、固定部23の下端に形成された軟質部63を介して上方に延び、タッカー33の前方においてタッカー33をカバーする構成を特徴とする。
【0050】
閉止部22におけるカバー部材62に対応する下面には、係合用の孔66が形成されている。タッカー33で固定部23を固定する際には、図5(b)に示すように、カバー部材62を軟質部63を中心に前方に開いた状態として、タッカー33を打ち込んで固定部23を底板2の前面部13、15に固定する。
【0051】
その後、カバー部材62を軟質部63を中心に後方に押し込んで閉じ、カバー部材62の上端を係合用の孔66内に嵌合して係止し、カバー部材62を閉じた状態に維持し、タッカー33が前方に露出しないようにカバーする。
【0052】
軟質部63は、押し出し成形等において、一体成形される手掛かり部材19のうち、他の部分より軟質の材料が注入されて形成される部分である。なお、軟質部63に換えて、実施例1および実施例2のように薄肉の折曲げ部38、56を備えた構成としてもよい。
【0053】
以上、本発明に係るアッパーキャビネットを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明に係るアッパーキャビネットは上記のような構成であるから、キッチンのアッパーキャビネットだけでなく、その他の各種のキャビネットにも適用可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 アッパーキャビネット
2 アッパーキャビネットの底板
3 アッパーキャビネット天板
4 アッパーキャビネット側板
5 アッパーキャビネット背板
8 収納空間
9 アッパーキャビネットの本体部
10 前面扉
13 アッパーキャビネットの底板の前面
14 アッパーキャビネットの側板の前面
15 アッパーキャビネットの底板の前面の横幅方向の一部の前面
18 本体部と前面扉の隙間
19 手掛かり部材
22 手掛かり部材の閉止部
23 手掛かり部材の固定部
24 閉止部の上面
26 前面扉の後面
27 底板の上面
28 パッキン
29 固定部材
32 手掛かりスペース
33 タッカー
34 係合用の窪み
37 カバー部材
38 カバー部材の折曲げ部
39 カバー部材の係合用の突起
42 カバー部材の折曲げ片
43 底板の下面
44 閉止部の突出部
51 アッパーキャビネット
52 カバー部材
53 固定部の下半部
56 カバー部材の折曲げ部
57 カバー部材の係合用の突起
58 係合用の窪み
61 アッパーキャビネット
62 カバー部材
63 固定部の下端部の軟質部
66 係合用の孔
図1
図2
図3
図4
図5