(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0006】
従来技術における問題を解決するために、本発明に係る実施例は、プロセス管理方法、装置、およびデバイスを提供する。技術的ソリューションは、以下のとおりである。
【0007】
第1の態様に従って、プロセス管理方法が提供される。ここで、本方法は、
インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得すること、
インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定すること、および、
切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止すること、を含む。
【0008】
第1の態様に関し、第1の態様に係る第1の可能な実施方法において、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得することは、
起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出すること、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出すること、および、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用すること、を含む。
【0009】
第1の態様に係る第1の可能な実施方法に関し、第1の態様に係る第2の可能な実施方法において、インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含み、そして、起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、かつ、少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出することは、特定的に、
起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出すること、および、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出すること、および、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用することは、
事前設定された持続時間の中で第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算すること、および、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用すること、を含む。
【0010】
第1の態様に関し、第1の態様に係る第3の可能な実施方法において、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得することは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得すること、を含み、かつ、
切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止することは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定すること、および、
事前設定されたプロセス優先度に従って、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、より低い優先度を有するプロセスを停止こと、を含む。
【0011】
第1の態様に関し、第1の態様に係る第4の可能な実施方法において、インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定することは、
事前設定された期間の最中に第1インターフェース切替えを検出して、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定すること、または、
事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定すること、を含む。
【0012】
第1の態様に関し、第1の態様に係る第5の可能な実施方法において、本方法は、さらに、事前設定された閾値を調整するステップを含む。そして、事前設定された閾値を調整するステップは、
プロセス停止入力を受信して、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得すること、および、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させること、を含む。
【0013】
第2の態様に従って、プロセス管理デバイスが提供される。ここで、本デバイスは、プロセッサおよび入力装置を含む。ここで、
プロセッサは、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されており、
入力装置は、ユーザの入力に従って、プロセッサがインターフェース切替えを実行するようトリガーをかけるように構成されており、
プロセッサは、さらに、インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されており、かつ、
プロセッサは、さらに、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0014】
第2の態様に関し、第2の態様に係る第1の可能な実施の仕方において、プロセッサは、
起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0015】
第2の態様に係る第1の可能な実施の仕方に関し、第2の態様に係る第2の可能な実施の仕方において、インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含む。そして、プロセッサは、
起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出するように構成されており、かつ、
プロセッサは、
事前設定された持続時間の中で第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0016】
第2の態様に関し、第2の態様に係る第3の可能な実施の仕方において、プロセッサは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されており、かつ、
プロセッサは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定し、かつ、
メモリの中に事前設定された既定のプロセス優先度に従って、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異がメモリの中に保管されている事前設定された閾値よりも大きい場合には、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0017】
第2の態様に関し、第2の態様に係る第4の可能な実施の仕方において、プロセッサは、
事前設定された期間の最中に第1インターフェース切替えを検出して、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するか、もしくは、
事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されている。
【0018】
第2の態様に関し、第2の態様に係る第5の可能な実施の仕方において、入力装置は、プロセス停止入力を受信する、ように構成されており、かつ、
プロセッサは、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得するように構成されている。そして、
プロセッサは、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させるように構成されている。
【0019】
第3の態様に従って、プロセス管理装置が提供される。ここで、本装置は、
インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得する、ように構成されている獲得モジュールと、
インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定する、ように構成されている決定モジュールと、
切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている管理モジュールと、を含む。
【0020】
第3の態様に関し、第3の態様に係る第1の可能な実施の仕方において、獲得モジュールは、
起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0021】
第3の態様に係る第1の可能な実施の仕方に関し、第3の態様に係る第2の可能な実施の仕方において、インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含む。そして、獲得モジュールは、
起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出するように構成されている。そして、
獲得モジュールは、事前設定された持続時間の中で第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0022】
第3の態様に関し、第3の態様に係る第3の可能な実施の仕方において、獲得モジュールは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されている。そして、管理モジュールは、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定し、かつ、
事前設定されたプロセス優先度に従って、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0023】
第3の態様に関し、第3の態様に係る第4の可能な実施の仕方において、
決定モジュールは、
事前設定された期間の最中に第1インターフェース切替えを検出して、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するか、もしくは、
事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されている。
【0024】
第3の態様に関し、第3の態様に係る第5の可能な実施の仕方において、本装置は、さらに、調整モジュールを含む。調整モジュールは、
プロセス停止入力を受信して、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得し、かつ、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させるように構成されている。
【0025】
本発明に係る実施例において提供される技術的ソリューションは、以下の有利な効果をもたらす。
【0026】
本発明に係る実施例においては、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が獲得され、インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間が決定される。そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスが停止される。このようにして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、端末は、ユーザによる、手動で選択する必要なしに、停止されることを要するプロセスについて、処理を停止するプロセスを自動的に実行することができる。従って、プロセス管理が、効率的に改善され得る。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的、技術的ソリューション、および利点をより明確にするために、以下に、添付の図面を参照して詳細に本発明に係る実施例をさらに説明する。
【0029】
実施例1
本発明に係るこの実施例は、プロセス管理方法を提供する。
図1に示されるように、本方法の処理プロセスは、以下のステップを含んでよい。
【0030】
ステップ101:インターフェース切替えのための持続時間(duration)を獲得する。
【0031】
ステップ102:インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る持続時間を決定する。
【0032】
ステップ103:事前設定されたプロセス優先度に従って、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、より低い優先度を有するプロセスを停止する。
【0033】
本発明に係るこの実施例においては、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が獲得される。インターフェース切替え処理の後で、インターフェース切替え処理の切替え持続時間が決定される。そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスが停止される。このようにして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、端末は、ユーザによる、手動で選択する必要なしに、停止されることを要するプロセスについて、処理を停止するプロセスを自動的に実行することができる。従って、プロセス管理が、効率的に改善され得る。
【0034】
実施例2
本発明に係るこの実施例は、プロセス管理方法を提供する。本方法は、マルチプロセス処理能力を有する端末によって実行されてよい。端末は、携帯電話またはタブレットコンピュータといったモバイル端末であってよい。
【0035】
特定の実施方法を参照して、以下に、
図1に示される処理プロセスが詳細に説明される。
【0036】
ステップ101:インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得する。
【0037】
インターフェース切替えは、端末上に現在表示されているインターフェースを他のインターフェースへ切替える処理であってよい。インターフェース切替えは、システム内のインターフェース切替え(例えば、システムのデスクトップからシステムの設定インターフェースへの切替え)であってよく、アプリケーションプログラムにおけるインターフェース切替え(例えば、WeChatのチャットインターフェースからWeChatのコンタクトインターフェースへの切替え)であってよく、もしくは、システムとアプリケーションプログラムとの間でのインターフェース切替え(例えば、アプリケーションプログラムがシステムのデスクトップ上で起動された後のアプリケーションプログラムのインターフェースへの切替え)であってよい。インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間は、端末がちょうど起動されて、かつ、不要な処理が開始されていない状態において、1回のインターフェース切替えを完了させるために、実際の検出、手動の設定、等などによって獲得される、持続時間であってよい。
【0038】
実施の最中に、ユーザが端末を使用する必要がある場合、ユーザは、例えば、端末のオン/オフ制御ボタンを押して端末を起動し得る。起動後に、端末は、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得することができる。インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間は、ユーザがその端末を最後に使用した端末によって獲得されたベンチマーク持続時間であってよく、または、技術者(technician)によって端末の中に事前に保管されたベンチマーク持続時間であってよい。
【0039】
任意的に、インターフェース切替えのためベンチマーク持続時間は、検出された切替え持続時間に従って決定されてよい。これ対応して、ステップ101の処理プロセスは、以下であってよい。起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出すること、少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出すること、および、少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間の平均値を計算すること、そして、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用すること、である。
【0040】
実施の最中、起動の後で、端末は、タイミングを開始し、そして、起動後の事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出することができる。特定的には、事前設定された持続時間の最中、インターフェース切替えインストラクションを受信する場合に、端末は、インターフェース切替えインストラクションが受信された時点(第1時点として参照されてよい)を獲得し、そして、インターフェース切替えインストラクションに応じたインターフェース切替えを実行することができる。インターフェース切替えの完了後に、端末は、インターフェース切替えインストラクションが完了した時点(第2時点として参照されてよい)を獲得することができる。端末は、第1時点と第2時点との間の時間差(すなわち、切替え持続時間)を計算し、そして、次いで、切替え持続時間を保管することができる。起動後の事前設定された持続時間の最中、インターフェースの切替えのたびに、端末は、切替え持続時間を検出してよく、そして、事前設定された持続時間が経過した後で、端末は、切替え持続時間の検出を停止してよい。端末は、事前設定された持続時間の最中に獲得された複数個の切替え持続時間の平均値を計算し、そして、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用することができる。
【0041】
例えば、事前設定された持続時間は1時間であり、端末の起動後の1時間の最中に、合計で3回のインターフェース切替えが存在する。そして、切替え時間は、それぞれに300ms、280ms、および260msであり、かつ、端末は、ベンチマーク持続時間が(300+280+260)ms/3=280msであると判断することができる。
【0042】
任意的に、異なる切替えタイプに係るインターフェース切替えに係る切替え持続時間が検出されてよい。インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含んでよい。これに対応して、前述のステップに係る処理プロセスは以下であってよい。起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出すること、少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出すること、および、事前設定された持続時間内の第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間の平均値を計算すること、そして、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用すること、である。
【0043】
実施の最中に、インターフェース切替えの切替えタイプが端末において事前設定されてよい。切替えタイプは、システム内のインターフェース切替え(例えば、システムのデスクトップからシステムの設定インターフェースへの切替え)であってよく、アプリケーションプログラムにおけるインターフェース切替え(例えば、WeChatのチャットインターフェースからWeChatのコンタクトインターフェースへの切替え)であってよく、もしくは、システムとアプリケーションプログラムとの間でのインターフェース切替え(例えば、アプリケーションプログラムがシステムのデスクトップ上で起動された後のアプリケーションプログラムのインターフェースへの切替え)であってよい。端末の起動後に、ユーザは、端末におけるインターフェースを切替えてよく、そして、端末は、インターフェース切替えインストラクションを受信し、かつ、検出したインターフェース切替えインストラクションに対応しているインターフェース切替えの切替えタイプを決定する。端末は、切替えタイプ(すなわち、第1切替えタイプ)のインターフェース切替えに係る第1時間から、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えに係る各時間の切替え持続時間を検出することができる。端末は、第1切替えタイプの複数回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出することができる。
図2に示されるように、t
0は起動時間であり、t
1は第1切替えタイプに係るインターフェース切替えが最初に実行される開始時点であり、t
2は第1切替えタイプに係るインターフェース切替えが2回目めに実行される開始時点であり、かつ、t
nは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えがn回目に行われる開始時点であり、そして、Tは、事前設定された持続時間である。事前設定された時間が経過した後で、端末は、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えに係る切替え持続時間の検出を停止し、そして、事前設定された持続時間の最中に検出された切替え持続時間の平均値(第1平均値として参照され得る)を計算し、そして、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として第1平均値を使用することができる。事前設定された各切替えタイプについて、端末は、各切替えタイプに係るインターフェース切替えのベンチマーク持続時間を決定するために、ベンチマーク持続時間を計算することができる。
【0044】
加えて、端末が最後に実行されたときに獲得される第1切替えタイプのベンチマーク持続時間が端末に保管されてよい。第1平均値を計算した後で、端末は、第1切替えタイプについて、第1平均値と保管されたベンチマーク持続時間との間の差異を決定することができる。保管された第1切替えタイプのベンチマーク持続時間に対する差異の比率が、事前設定された閾値よりも大きい場合には、第1切替えタイプのベンチマーク持続時間として第1平均値が使用される。そして、保管された第1切替えタイプのベンチマーク持続時間に対する差異の比率が、事前設定された閾値より大きくない場合には、第1切替えタイプのベンチマーク持続時間が、変更されずに維持されてよい。
【0045】
任意的に、端末におけるインターフェース切替えは、複数の切替えタイプへと分類され得る。これに対応して、ステップ101の処理プロセスは、以下であってよい。少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得することである。
【0046】
実施の最中には、切替えタイプに対応しているインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が、端末の中に事前に保管されてよい。起動の後で、端末は、少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得することができる。ベンチマーク持続時間は、端末が最後に使用されたその端末によって獲得されたベンチマーク持続時間であってよく、または、技術者によって端末の中に事前に保管されたベンチマーク持続時間であってよい。
【0047】
ステップ102:インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る持続時間を決定する。
【0048】
実施の最中に、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得した後で、インターフェース切替えインストラクションを受信する場合に、端末は、インターフェース切替えインストラクションに従って現在のインターフェースを切替え、そして、現在のインターフェース切替えの切替え時間を決定することができる。切替え期間は、インターフェース切替えインストラクションが受信された時点とインターフェース切替えが完了した時点との間の時間差であってよい。
【0049】
任意的に、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するためのトリガー条件(triggering condition)が設定されてよい。これに対応して、ステップ102の処理プロセスは、以下であってよい。事前設定された期間中の第1インターフェース切替えを検出すること、および、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定すること、または、事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定すること、である。
【0050】
実施の最中に、検出期間が端末において事前に設定されてよく、そして、事前設定された期間中に、端末は、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出してよい。特定的には、事前設定された期間中に、インターフェース切替えインストラクションを最初に受信した場合、現在のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得するために、端末は、インターフェース切替えインストラクションに対応するインターフェース切替えを端末が完了するまで、タイミングを開始してよい。端末は、事前設定された検出期間内に第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間だけを決定することができる。
【0051】
代替的に、数個の切替えタイプが端末の中に事前に設定されてよく、そして、インターフェース切替えインストラクションを受信した後で、端末は、インターフェース切替えインストラクションに対応するインターフェース切替えが事前設定された切替えタイプであるか否かを決定してよい。インターフェース切替えが事前設定された切替えタイプである場合、端末は、現在のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を計算してよい。そして、インターフェース切替えが事前設定された切替えタイプでない場合に、端末は、インターフェース切替えだけを完了し、かつ、現在のインターフェース切替えに係る切替え持続時間の計算をスキップしてよい。
【0052】
ステップ103:事前設定されたプロセス優先度に従って、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、より低い優先度を有するプロセスを停止する。
【0053】
実施の最中に、プロセスの優先度が端末において事前設定されてよい。例えば、Androidシステムにおいて、プロセス実行状態は、5つのタイプへと分類されてよい。それらは、優先度について降順に(in descending order)、それぞれ、フォアグラウンド(foreground)プロセス、ビジブル(visible)プロセス、サービスプロセス、バックグラウンドプロセス、および、エンプティ(empty)プロセス、である。プロセスの優先度とプロセスとの間の対応が、以下の表1に示されている。
【表1】
【0054】
インターフェース切替えの後で、端末は、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定してよく、そして、次いで、端末は、切替え持続時間とベンチマーク持続時間とを比較することができる。スイッチング持続時間がベンチマーク持続時間よりも長い場合、端末は、スイッチング持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異を決定し、そして、次いで、その差異が事前設定された閾値より大きいか否かを決定することができる。閾値は特定の持続時間であってよく、または、割合(percentage)であってよい。切替え持続時間とベンチマーク持続時間との差異が事前設定された閾値よりも大きいと決定する場合に、端末は、事前設定されたプロセス優先度に従って、ローカルに実行中のプロセスから停止されるべきプロセスを選択し、そして、選択されたプロセスを停止することができる。端末は、ローカルに実行中のプロセスのうち、最も低い優先度を有しているエンプティプロセス(すなわち、プロセス1、プロセス6、およびプロセス7)を停止させてよく、そして、全てのエンプティプロセスを停止した後で、バックグラウンドプロセス(つまり、プロセス9)を停止してよい、等。加えて、スイッチング持続時間がベンチマーク持続時間より短い場合、または、スイッチング持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きくない場合、端末は、プロセスを停止しなくてよい。
【0055】
処理を停止するプロセスにおいて、端末は、インターフェース切替えに係る切替え持続時間の検出を継続してよく、そして、検出された切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間とベンチマーク持続時間との差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、端末は、プロセスの停止を継続する。そして、検出された切替え持続時間がベンチマーク持続時間より短いか、または、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さくなるまで、端末は、プロセスを停止することを止める。
【0056】
任意的に、端末におけるインターフェース切替えが複数の切替えタイプへと分類される上記の事案については、これに対応して、ステップ103の処理プロセスは、以下であってよい。少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定すること、そして、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止すること、である。
【0057】
実施の最中に、インターフェース切替えの後で、端末は、現在のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定することができ、そして、現在のインターフェース切替えの切替えタイプ(切替えタイプaとして参照されてよい)を決定することができる。そして、次いで、各スイッチングタイプに対応するインターフェース切替えについて獲得されたベンチマーク持続時間において、スイッチングタイプaに対応するベンチマーク持続時間(すなわち、第1ベンチマーク持続時間)を検索することができる。
【0058】
端末は、現在の切替え持続時間と第1ベンチマーク持続時間とを比較することができ、そして、現在の切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間より長い場合に、端末は、現在の切替え持続時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異を決定することができ、そして、次いで、その差異が事前設定された閾値より大きいか否かを決定することができる。現在の切替え持続時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より大きいと決定する場合に、端末は、ローカルに実行中のプロセスのうちで、かつ、事前設定されたプロセスの優先度に従って、より低い優先順位を有するプロセス(例えば、エンプティプロセス)を停止することができ、そして、全てのエンプティプロセスを停止した後で、バックグラウンドプロセスを停止することができる、等。
【0059】
任意的に、事前設定された閾値が調整されてよく、そして、これに対応する処理プロセスは、以下であってよい。プロセス停止入力を受信し、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得すること、そして、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させること、である。
【0060】
実施の最中に、インターフェース切替えの後で、端末は、現在のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定することができ、そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間より短いか、または、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、端末は、切替え持続時間を保管でき、そうでなければ、切替え持続時間の保管をスキップすることができる。
【0061】
ユーザが端末を使用するプロセスにおいて、ユーザは、端末の処理速度がより速いことを望むことがある。この場合に、ユーザは、端末の設定インターフェースにおいて、停止させようとするプロセスを選択し、そして、プロセス停止ボタンをクリックすることができる。そして、端末は、プロセス停止入力を受信し、かつ、次いで、ユーザによって選択されたプロセスを停止することができる。プロセス停止入力を受信した後で、端末は、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間をさらに獲得することができ、そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間より長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との差異が事前設定された閾値よりも小さい場合に、端末は、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異を決定し、そして、差異に応じて事前設定された閾値を減少させることができる。端末は、差異を事前設定された閾値として使用してよく、または、差異と事前設定された閾値との間の値を事前設定された閾値として使用してよい。
【0062】
例えば、端末は、110msの切替え持続時間を獲得する。ここで、ベンチマーク持続時間は100msであり、かつ、事前設定された閾値は20msである。そして、端末は、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が10msであると決定することができ、そして、次いで、事前設定された閾値として15msを使用することができる。
【0063】
本発明に係るこの実施例においては、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が獲得される。インターフェース切替え処理の後で、インターフェース切替え処理の切替え時間が決定される。そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との差異が事前設定された閾値より大きい場合には、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスが停止される。このようにして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より大きい場合には、停止されることを要するプロセスを、ユーザによって、手動で選択する必要なく、端末は、処理を停止するプロセスを自動的に実行することができる。従って、プロセス管理の効率が改善され得る。
【0064】
実施例3
同様な技術的思想に基づいて、本発明に係る実施例は、さらに、プロセス管理デバイス300を提供する。本発明に係る実施例1と実施例2における方法を実行するために使用され得るものである。
図3は、本発明に係るこの実施例において提供されるプロセス管理デバイス300の構成を示している。
【0065】
デバイスは、携帯電話、タブレットコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)、POS(Point of Sales、ポイントオブセールス)、車載コンピュータ、等を含む、端末デバイスであってよい。一つの例として、デバイスが携帯電話である事例を使用して、
図3は、本発明に係るこの実施例において提供されるデバイスに関する携帯電話300の部分的な構成のブロック図を示している。
図3を参照すると、携帯電話300は、RF(Radio Frequency、無線周波数)回路310、メモリ320、入力装置330、表示装置340、センサ350、音声回路360、WiFi(wireless fidelity、ワイファイ)モジュール370、プロセッサ380、および電源390、といったコンポーネントを含んでいる。当業者であれば、
図3に示される携帯電話の構成は、実施方法の一つの例として使用されているだけのものであり、かつ、携帯電話を限定するものではないことを理解することができる。携帯電話は、図において示されているものより多い又は少ないコンポーネントを含み、または、いくつかのコンポーネントの組合せ、もしくは、異なるコンポーネント配置を有してよい。
【0066】
以下に、
図3を参照して携帯電話300のコンポーネントを特定的に説明する。
【0067】
RF回路310は、情報の受信および送信プロセス、または、コール(call)プロセスの最中に、信号を受信し、かつ、送信するように構成されてよい。特定的に、RF回路
310は、基地局からダウンリンク情報を受信し、次いで、ダウンリンク情報を処理のためにプロセッサ380に対して配送し、そして、アップリンクデータを基地局に対して送信する。一般的に、RF回路は、これに限定されないが、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、トランシーバ、カプラ(coupler)、LNA(low noise amplifier)、デュプレクサ(duplexer)、等を含んでいる。加えて、RF回路310は、また、無線通信によってネットワークおよび別のデバイスと通信することもできる。無線通信は、あらゆる通信標準またはプロトコルを使用することができる。これに限定されないが、GSM(Global System of Mobile communication、移動通信グローバルシステム)、GPRS(Global Packet Radio Service、汎用パケット無線サービス)、CDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多重接続)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)、LTE(Long Term Evolution、ロングタームエボリューション)、eメール、およびSMS(Short Messaging Service、ショートメッセージサービス)、を含むものである。
【0068】
メモリ320は、ソフトウェアプログラムとモジュールを保管するように構成されてよい。プロセッサ380は、メモリ320の中に保管されたソフトウェアプログラムとモジュールを実行して、携帯電話300の様々な機能アプリケーションとデータ処理を実施する。メモリ320は、プログラム記憶領域とデータ記憶領域を主に含んでよい。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能(例えば、音声再生機能および画像表示機能といったもの)によって要求されるアプリケーションプログラム、等を記憶することができる。そして、データ記憶領域は、携帯電話300の使用に応じて作成されたデータ(音声データおよび電話帳といったもの)、等を記憶することができる。加えて、メモリ320は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、そして、また、少なくとも一つのディスク記憶コンポーネント、フラッシュメモリコンポーネント、または、別の揮発性ソリッドステート記憶コンポーネントといった不揮発性メモリも含んでよい。
【0069】
入力装置330は、入力された数字(digit)または文字情報を受信し、かつ、携帯電話300のユーザ設定および機能制御に関するキーボード信号入力を生成するように構成されてよい。特定的に、入力装置330は、タッチパネル331および別の入力デバイス332を含んでよい。タッチパネル331は、タッチスクリーンとしても参照され、タッチパネル331の上または近傍におけるユーザのタッチ動作(指またはスタイラスといったあらゆる適切なオブジェクトまたはアクセサリを使用することによるタッチパネル331の上またはタッチパネル331の近傍におけるユーザの動作、といったもの)を収集し、そして、事前設定されたプログラムに従って対応する接続装置を駆動することができる。任意的に、タッチパネル331は、2つの部分を含んでよい。タッチ検出装置とタッチコントローラである。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ動作によって生成される信号を検出し、そして、タッチコントローラに対して信号を転送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ情報をタッチポイント座標へと変換し、そして、次いで、タッチポイント座標をプロセッサ380に対して送信する。さらに、タッチコントローラは、プロセッサ380から送信されたコマンドを受信し、そして、実行することができる。加えて、タッチパネル331は、抵抗膜方式、静電容量方式、赤外線方式、または、表面音波方式のタッチパネルであってよい。タッチパネル331に加えて、入力装置330は、別の入力デバイス332をさらに含んでよい。特定的に、別の入力デバイス332は、これに限定されないが、物理的キーボード、機能キー(音量制御キーまたはスイッチキーといったもの)、トラックボール、マウス、および、ジョイスティックのうち一つまたはそれ以上を含んでよい。
【0070】
表示装置340は、ユーザによって入力された情報またはユーザのために提供される情報、および、携帯電話300の多様なメニューを表示するように構成されてよい。表示装置340は、表示パネル341を含んでよい。任意的に、表示パネル341は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)、等を使用して構成されてよい。さらに、タッチパネル331は、表示パネル341をカバーしてよい。タッチパネル331の上または近傍におけるタッチ動作を検出した後で、タッチパネル331は、タッチイベントの種類を判断するために、タッチ動作をプロセッサ380に対して転送する。次に、プロセッサ380は、タッチイベントのタイプに従って、対応するビジュアル出力(visual output)を表示パネル341上に提供する。
図3においては、タッチパネル331と表示パネル341とは、携帯電話300の入力および出力機能を実施するための2つの別個のコンポーネントとして使用されているが、いくつかの実施例においては、タッチパネル331と表示パネル341は、携帯電話300の入力および出力機能を実施するように統合されてよい。
【0071】
携帯電話300は、さらに、光センサ、モーションセンサ、および他のセンサ、といった少なくとも一つのセンサ350を含んでよい。特定的に、光センサは、環境光センサと近接センサを含んでよい。環境光センサは、環境光の明るさに応じて表示パネル341の輝度を調整することができる。近接センサは、携帯電話300が耳へと移動されたときに表示パネル341及び/又はバックライトをスイッチオフすることができる。モーションセンサの一つのタイプとして、加速度センサは、様々な方向(一般に三軸)の加速度の大きさを検出することができ、静止時の重力の大きさと方向を検出することができる。そして、携帯電話の姿勢を認識するアプリケーション(例えば、横置きの向き(landscape orientation)と縦置きの向き(portrait orientation)との間の切替え、関連のゲーム、磁力計の姿勢較正)、振動認識に関する機能(歩数計およびノック(knock)といったもの)、等に対して適用されてよい。携帯電話300においてさらに構成され得る、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサといった他のセンサに関し、ここでは詳細について再度の説明がなされない。
【0072】
音声回路360、スピーカ361、およびマイクロフォン362は、ユーザと携帯電話300との間で音声インターフェースを提供することができる。音声回路360は、受信された音声データを電気信号へと変換し、そして、スピーカ361に対して電気信号を送信する。スピーカ361は、出力のために電気信号を音声信号へと変換する。一方で、マイクロフォン362は、収集された音声信号を電気信号へと変換する。音声回路360は、電気信号を受信し、かつ、電気信号を音声データへと変換し、そして、処理のためにプロセッサ380に対して音声データを出力する。次に、プロセッサ380は、RF回路310を使用して、例えば、他の携帯電話に対して音声データを送信し、もしくは、さらなる処理のためにメモリ320に対して音声データを出力する。
【0073】
WiFiは、近距離無線送信技術に属するものである。携帯電話300は、WiFiモジュール370を使用することによって、ユーザが、eメールを受信および送信し、ウェブページを閲覧し、ストリーミングメディアにアクセスする、等を手助けすることができ、ユーザのために無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供している。
図3はWiFiモジュール370を示しているが、WiFiモジュール370は携帯電話300に必要なコンポーネントではないこと、そして、要求される場合には、本発明の要旨の範囲が変更されない限りはWiFiモジュール370が省略され得ることが理解されよう。
【0074】
プロセッサ380は、携帯電話300の制御センタであり、そして、様々なインターフェースと回線を使用して携帯電話全体の様々な部分に対して接続されている。メモリ320の中に保管されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または遂行することにより、プロセッサ880は、携帯電話300の様々な機能およびデータ処理を実行し、それによって、携帯電話における全体的なモニタリングを実行している。任意的に、プロセッサ380は、一つまたはそれ以上の処理ユニットを含んでよい。好ましくは、プロセッサ380は、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサと統合されてよい。アプリケーションプロセッサは、主に、オペレーティングシステム、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラム、等を処理する。モデムプロセッサは、主に、無線通信を処理する。前述のモデムプロセッサは、プロセッサ380の中に統合されなくてもよいことが理解されよう。
【0075】
携帯電話300は、さらに、コンポーネントに対して電力を供給するための電源390(バッテリといったもの)を含んでいる。好ましくは、電源は、電力管理システムを使用することによってプロセッサ380に対して論理的に接続されてよく、それによって、電力管理システムを使用することによる充電、放電、および電力消費管理といった機能を実施している。
【0076】
図に示されていないが、携帯電話300は、さらに、カメラ、Bluetooth(登録商標)モジュール、等を含んでよいが、ここではさらなる説明はされない。
【0077】
本発明に係るこの実施例において、デバイスの中に含まれるプロセッサ380および入力装置330は、以下の機能を有している。
プロセッサ380は、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されており、
入力装置330は、ユーザの入力に従って、プロセッサ380がインターフェース切替えを実行するようトリガーをかけるように構成されている。
プロセッサ380は、さらに、インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されており、かつ、
プロセッサ380は、さらに、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0078】
任意的に、プロセッサ380は、
起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0079】
任意的に、インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含む。そして、プロセッサ380は、
起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出するように構成されている。そして、プロセッサ380は、
事前設定された持続時間の中で第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0080】
任意的に、プロセッサ380は、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されている。
【0081】
プロセッサ380は、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定し、かつ、
メモリの中に事前設定された既定のプロセス優先度に従って、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異がメモリの中に保管されている事前設定された閾値よりも大きい場合には、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0082】
任意的に、プロセッサ380は、
事前設定された期間の最中に第1インターフェース切替えを検出して、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するか、もしくは、
事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されている。
【0083】
任意的に、入力装置330は、プロセス停止入力を受信する、ように構成されている。そして、プロセッサ380は、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得するように構成されており、かつ、
プロセッサ380は、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させるように構成されている。
【0084】
本発明に係るこの実施例においては、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が獲得される。インターフェース切替え処理の後で、インターフェース切替え処理の切替え持続時間が決定される。そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスが停止される。このようにして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、端末は、ユーザによる、手動で選択する必要なしに、停止されることを要するプロセスについて、処理を停止するプロセスを自動的に実行することができる。従って、プロセス管理が、効率的に改善され得る。
【0085】
実施例4
同様な技術的思想に基づいて、本発明に係る実施例は、さらに、プロセス管理装置400を提供する。
図4に示されるように、本装置400は、
インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されている獲得モジュールと、
インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されている決定モジュールと、
切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている管理モジュールと、を含む。
【0086】
任意的に、獲得モジュール410は、
起動後に事前設定された持続時間内にある少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0087】
任意的に、インターフェース切替えは、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えを含む。そして、獲得モジュール410は、
起動後に最初に実行される第1切替えタイプに係るインターフェース切替えからの事前設定された持続時間の最中に、第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えを検出し、かつ、
少なくとも1回のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を検出するように構成されている。そして、
獲得モジュール410は、
事前設定された持続時間の中で第1切替えタイプに係る少なくとも1回のインターフェース切替えの切替え持続時間の平均値を計算して、第1切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間として平均値を使用するように構成されている。
【0088】
任意的に、獲得モジュール410は、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間を獲得するように構成されている。そして、
管理モジュール430は、
少なくとも一つの切替えタイプに係るインターフェース切替えに対応する第1ベンチマーク持続時間を決定し、かつ、
事前設定されたプロセス優先度に従って、切替え持続時間が第1ベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え時間と第1ベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、より低い優先度を有するプロセスを停止するように構成されている。
【0089】
任意的に、決定モジュール420は、
事前設定された期間の最中に第1インターフェース切替えを検出して、第1インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するか、もしくは、
事前設定された切替えタイプに係るインターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間を決定するように構成されている。
【0090】
任意的に、本装置は、さらに、調整モジュール、を含む。調整モジュールは、
プロセス停止入力を受信して、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間を獲得し、かつ、
停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、停止入力に先立つ最後のインターフェース切替えに係る切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値より小さい場合に、切替え持続時間とベンチマーク持続時間に従って事前設定された閾値を減少させるように構成されている。
【0091】
本発明に係るこの実施例においては、インターフェース切替えのためのベンチマーク持続時間が獲得される。インターフェース切替えの後で、インターフェース切替えに係る切替え持続時間が決定される。そして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合には、事前設定されたプロセス優先度に従って、より低い優先度を有するプロセスが停止される。このようにして、切替え持続時間がベンチマーク持続時間よりも長く、かつ、切替え持続時間とベンチマーク持続時間との間の差異が事前設定された閾値よりも大きい場合に、端末は、ユーザによる、手動で選択する必要なしに、停止されることを要するプロセスについて、処理を停止するプロセスを自動的に実行することができる。従って、プロセス管理が、効率的に改善され得る。
【0092】
前述の実施例において提供されたプロセス管理装置がプロセスを管理している場合、前述の機能モジュールの分割は、説明のための一つの例として使用されただけであることが留意されるべきである。実際のアプリケーションにおいて、前述した機能は、要求に応じて異なるモジュールに割り当てられ、そして、完了することができる。すなわち、デバイスの内部構造は、上記に説明された機能の全て又はいくつかを実施するために、異なる機能モジュールへと分割されている。加えて、前述の実施例において提供されるプロセス管理装置とプロセス管理方法の実施例は、同一の概念を共有しており、そして、その特定的な実施例については、方法の実施例を参照する。そして、ここでは詳細について再度の説明がなされない。
【0093】
当業者であれば、実施例に係るステップの全て又はいくつかは、ハードウェアまたは関連のハードウェアを指示するプログラムによって実施され得ることを理解することができる。プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体の中に保管されてよい。記憶媒体は、読出し専用メモリ、磁気ディスク、または光ディスク、を含んでよい。
【0094】
上記の説明は、本発明の典型的な実施例に過ぎず、本発明を限定するように意図されてはいない。本発明の精神および原理から逸脱することなくなされた、あらゆる変更、均等な置換、および改良は、本発明の保護範囲の中に入るものである。