特許第6445950号(P6445950)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6445950商品販売システム、発注方法及び発注用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6445950
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】商品販売システム、発注方法及び発注用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20181217BHJP
   G07G 1/14 20060101ALI20181217BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   G06Q30/06 310
   G07G1/14
   G07G1/12 321F
【請求項の数】13
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-192230(P2015-192230)
(22)【出願日】2015年9月29日
(65)【公開番号】特開2017-68517(P2017-68517A)
(43)【公開日】2017年4月6日
【審査請求日】2017年8月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【弁理士】
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100145698
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 俊介
(72)【発明者】
【氏名】田淵 純一
【審査官】 渡邉 加寿磨
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/075892(WO,A1)
【文献】 特開2004−145477(JP,A)
【文献】 特開2002−357433(JP,A)
【文献】 特開2014−229278(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/129588(WO,A1)
【文献】 特開2006−350468(JP,A)
【文献】 特開2002−15256(JP,A)
【文献】 特開2001−261122(JP,A)
【文献】 特開2005−196478(JP,A)
【文献】 特開2002−99768(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
G07G 1/12
G07G 1/14
G07F 7/02
G01C 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムであって、
前記発注受付デバイスは、
前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、
を備え、
前記通信端末は、
前記発注要求信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記発注要求信号に基づいて特定される前記商品の価格が所定値未満である場合に、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させ、前記商品の価格が前記所定値以上である場合に、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる表示制御部と、
を備える商品販売システム。
【請求項2】
ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムであって、
前記発注受付デバイスは、
前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、
を備え、
前記通信端末は、
前記発注要求信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御する表示制御部と、
前記発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注要求信号に含まれる前記発注受付デバイスのデバイス識別情報に関連付けられた商品を発注するための発注情報を、前記商品の発注処理を実行する販売処理装置に送信し、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記発注情報を前記販売処理装置に送信しない送信制御部と、
を備え、
前記デバイス送信部は、前記デバイス識別情報を含む前記発注要求信号を送信し、
前記表示制御部は、前記発注要求信号に含まれる前記デバイス識別情報に関連付けられた商品の名称を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させ、
前記送信制御部は、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記デバイス識別情報を含み、前記デバイス識別情報に関連付けられた商品を発注しないことを示す疑似発注情報を前記販売処理装置に送信する、
商品販売システム。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記疑似発注情報を受信した前記販売処理装置から送信される、前記疑似発注情報に対応する商品を特定するための情報を前記表示部に表示させる、
請求項に記載の商品販売システム。
【請求項4】
ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムであって、
前記発注受付デバイスは、
前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、
を備え、
前記通信端末は、
前記発注要求信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御する表示制御部と、
前記発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注要求信号に含まれる前記発注受付デバイスのデバイス識別情報に関連付けられた商品を発注するための発注情報を、前記商品の発注処理を実行する販売処理装置に送信し、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記発注情報を前記販売処理装置に送信しない送信制御部と、
前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる試用モードを解除する操作の入力を受ける操作部と、
を備え、
前記デバイス送信部は、前記デバイス識別情報を含む前記発注要求信号を送信し、
前記表示制御部は、前記発注要求信号に含まれる前記デバイス識別情報に関連付けられた商品の名称を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させ、
前記送信制御部は、前記操作部が前記試用モードを解除する操作の入力を受けた後には、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注情報を前記販売処理装置に送信する、
商品販売システム。
【請求項5】
ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムであって、
前記発注受付デバイスは、
前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、
を備え、
前記通信端末は、
前記発注要求信号を受信する受信部と、
前記受信部が受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させた以降に、前記疑似発注完了情報を表示させる試用モードを解除する方法を示す情報を前記表示部に表示させる、
商品販売システム。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記受信部が前記発注要求信号を受信した回数が第1の条件を満たす場合に、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を前記表示部に表示させ、前記受信部が前記発注要求信号を受信した回数が前記第1の条件と異なる第2の条件を満たす場合に、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる、
請求項1から5のいずれか一項に記載の商品販売システム。
【請求項7】
前記受信部は、複数の前記発注受付デバイスから前記発注要求信号を受信し、
前記表示制御部は、他の前記発注受付デバイスから前記発注要求信号を受信した回数に基づいて、前記発注完了情報を前記表示部に表示させるか、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の商品販売システム。
【請求項8】
前記通信端末は、前記発注受付デバイスの使用開始時点を示す開始時点情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記開始時点情報が示す前記使用開始時点から前記受信部が前記発注要求信号を受信した時点までの期間が所定値以上である場合に、前記発注完了情報を前記表示部に表示させ、前記期間が前記所定値未満である場合に、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる、
請求項1からのいずれか1項に記載の商品販売システム。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記発注完了情報の少なくとも一部を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる、
請求項1からのいずれか1項に記載の商品販売システム。
【請求項10】
前記デバイス送信部は、前記発注受付デバイスのデバイス識別情報を含む前記発注要求信号を送信し、
前記表示制御部は、前記発注要求信号に含まれる前記デバイス識別情報に関連付けられた商品の名称を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の商品販売システム。
【請求項11】
ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末と、前記商品の発注処理を実行する販売処理装置と、を有する商品販売システムであって、
前記発注受付デバイスは、
前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、
を備え、
前記通信端末は、
前記発注要求信号を受信する受信部と、
前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注要求信号に関連付けられた商品を発注するための発注情報を、前記販売処理装置に送信する送信制御部と、
前記送信制御部が前記発注情報を送信した後に前記販売処理装置から受信した、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報又は前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を表示部に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記販売処理装置は、
前記発注情報に基づいて、前記発注完了情報を前記通信端末に送信するか、前記疑似発注完了情報を前記通信端末に送信するかを切り替える装置送信部を有し、
前記表示制御部は、前記発注要求信号に基づいて特定される前記商品の価格が所定値未満である場合に、前記発注完了情報を前記表示部に表示させ、前記商品の価格が前記所定値以上である場合に、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる、
商品販売システム。
【請求項12】
ユーザによる商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムにおいて実行される発注方法であって、
前記発注受付デバイスが前記発注操作を受け付けるステップと、
前記発注受付デバイスが前記発注操作を受け付けた後に、前記発注受付デバイスから前記通信端末に、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を送信するステップと、
受信した前記発注要求信号に基づいて特定される前記商品の価格が所定値未満である場合に、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させ、前記商品の価格が前記所定値以上である場合に、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるステップと、
を有する発注方法。
【請求項13】
ユーザによる商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと通信可能な通信端末のコンピュータに、
前記発注受付デバイスから、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を受信するステップと、
受信した前記発注要求信号に基づいて特定される前記商品の価格が所定値未満である場合に、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させ、前記商品の価格が前記所定値以上である場合に、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるステップと、
を実行させる発注用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を発注するための商品販売システム、発注方法及び発注用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信端末を用いて商品を発注する方法が知られている。特許文献1においては、通信端末を用いて購入できる商品の画像を通信端末に表示し、ユーザが商品の画像を選択する操作をすることにより商品を発注できる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−283113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の商品受発注システムを用いる場合、通信端末のユーザは、所望の商品を発注するために、購入可能な商品を画面に表示させた後に、購入する商品の画像を選択する操作をしなければならなかった。したがって、商品の発注が完了するまでに長い時間を要するとともに、ユーザにとって操作が煩雑であるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザが商品を発注しやすくすることができる商品販売システム、商品販売方法及び通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムであって、前記発注受付デバイスは、前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、を備え、前記通信端末は、前記発注要求信号を受信する受信部と、前記受信部が受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御する表示制御部と、を備える商品販売システムを提供する。
【0007】
前記表示制御部は、前記受信部が前記発注要求信号を受信した回数が第1の条件を満たす場合に、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させ、前記受信部が前記発注要求信号を受信した回数が前記第1の条件と異なる第2の条件を満たす場合に、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0008】
前記受信部は、複数の前記発注受付デバイスから前記発注要求信号を受信し、前記表示制御部は、他の前記発注受付デバイスから前記発注要求信号を受信した回数に基づいて、前記発注完了情報を前記表示部に表示させるか、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを制御してもよい。
【0009】
前記表示制御部は、前記発注要求信号に基づいて特定される前記商品の価格が所定値未満である場合に、前記発注完了情報を前記表示部に表示させ、前記商品の価格が前記所定値以上である場合に、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0010】
前記通信端末は、前記発注受付デバイスの使用開始時点を示す開始時点情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記表示制御部は、前記開始時点情報が示す前記使用開始時点から前記受信部が前記発注要求信号を受信した時点までの期間が所定値以上である場合に、前記発注完了情報を前記表示部に表示させ、前記期間が前記所定値未満である場合に、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0011】
前記表示制御部は、前記発注完了情報の少なくとも一部を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0012】
前記デバイス送信部は、前記発注受付デバイスのデバイス識別情報を含む前記発注要求信号を送信し、前記表示制御部は、前記発注要求信号に含まれる前記デバイス識別情報に関連付けられた商品の名称を含む前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0013】
前記通信端末は、前記発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注要求信号に含まれる前記デバイス識別情報に関連付けられた商品を発注するための発注情報を、前記商品の発注処理を実行する販売処理装置に送信し、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記発注情報を前記販売処理装置に送信しない送信制御部をさらに備えてもよい。
【0014】
前記送信制御部は、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる場合に、前記デバイス識別情報を含み、前記デバイス識別情報に関連付けられた商品を発注しないことを示す疑似発注情報を前記販売処理装置に送信してもよい。
【0015】
前記表示制御部は、前記疑似発注情報を受信した前記販売処理装置から送信される、前記疑似発注情報に対応する商品を特定するための情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0016】
前記通信端末は、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させる試用モードを解除する操作の入力を受ける操作部をさらに備え、前記送信制御部は、前記操作部が前記試用モードを解除する操作の入力を受けた後には、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注情報を前記販売処理装置に送信してもよい。
【0017】
前記表示制御部は、前記疑似発注完了情報を前記表示部に表示させた以降に、前記疑似発注完了情報を表示させる試用モードを解除する方法を示す情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0018】
本発明の第2の態様においては、ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末と、前記商品の発注処理を実行する販売処理装置と、を有する商品販売システムであって、前記発注受付デバイスは、前記ユーザによる商品の発注操作を受け付ける操作受付部と、前記操作受付部が発注操作を受け付けた場合、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を前記通信端末に送信するデバイス送信部と、を備え、前記通信端末は、前記発注要求信号を受信する受信部と、前記受信部が前記発注要求信号を受信したことに応じて、前記発注要求信号に関連付けられた商品を発注するための発注情報を、前記販売処理装置に送信する送信制御部と、前記送信制御部が前記発注情報を送信した後に前記販売処理装置から受信した、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報又は前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を表示部に表示させる表示制御部と、を備え、前記販売処理装置は、前記発注情報に基づいて、前記発注完了情報を前記通信端末に送信するか、前記疑似発注完了情報を前記通信端末に送信するかを切り替える装置送信部を有する、商品販売システムを提供する。
【0019】
本発明の第3の態様においては、ユーザによる商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと、前記発注受付デバイスと通信可能な通信端末とを有する商品販売システムにおいて実行される発注方法であって、前記発注受付デバイスが前記発注操作を受け付けるステップと、前記発注受付デバイスが前記発注操作を受け付けた後に、前記発注受付デバイスから前記通信端末に、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を送信するステップと、受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを判定するステップと、を有する発注方法を提供する。
【0020】
本発明の第4の態様においては、ユーザによる商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイスと通信可能な通信端末のコンピュータに、前記発注受付デバイスから、前記商品の発注を要求するための発注要求信号を受信するステップと、受信した前記発注要求信号に基づいて、前記商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部に表示させるか、前記商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を前記表示部に表示させるかを判定するステップと、を実行させる発注用プログラムを提供する。
【0021】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の少なくとも一部の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。コンピュータプログラムは、発注受付デバイスと通信端末との少なくともいずれか一方のファームウェアの一部として提供されてもよい。このファームウェアは、たとえば、機器内のROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの半導体メモリに格納される。このファームウェアを提供するため、あるいはファームウェアの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、ユーザが商品を発注しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】第1の実施形態に係る商品販売システムの概要を説明するための図である。
図2】発注受付デバイスの構成を示す図である。
図3】通信端末及び販売処理装置の構成を示す図である。
図4】販売条件テーブルの一例を示す図である。
図5】商品管理テーブルの一例を示す図である。
図6】ユーザが発注受付デバイス1のボタンを押した際に通信端末に表示される画面の一例を示す図である。
図7】第1の実施形態の商品販売システムにおける販売処理のシーケンスを示す図である。
図8】第1の実施形態の商品販売システムにおける販売処理のシーケンスを示す図である。
図9】第3の実施形態における商品管理テーブルの一例を示す図である。
図10】第4の実施形態における商品管理テーブルの一例を示す図である。
図11】第4の実施形態の商品販売システムにおける販売処理のシーケンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1の実施形態>
[商品販売システムSの概要]
図1は、第1の実施形態に係る商品販売システムSの概要を説明するための図である。第1の実施の形態に係る商品販売システムSは、ユーザから商品の発注操作を受け付ける発注受付デバイス1と商品の発注処理を実行する販売処理装置3との間に、両者を仲介する通信端末2が存在する商品販売システムである。図1は、商品販売システムSに含まれる通信端末2及び販売処理装置3とともに、発注受付デバイス1、販売店4、基地局N1及びネットワークN2を示している。基地局N1は、携帯電話網の基地局であり、ネットワークN2は、例えばインターネットである。
【0025】
発注受付デバイス1は、ユーザによる商品の発注の指示を受け付けるデバイスである。発注受付デバイス1には、ユーザが押下可能なボタンが設けられており、ユーザは、ボタンを押すことにより商品を発注することができる。ユーザは、例えば、商品を使用する場所の近くに発注受付デバイス1を設置しておくことにより、商品の在庫がなくなった時点でボタンを押して、容易に商品を発注することができる。
【0026】
発注受付デバイス1は、発注受付デバイス1毎に一意に定められたデバイスID(IDentification)を記憶している。デバイスIDは、各発注受付デバイス1を特定するために用いられるデバイス識別情報として機能する。ユーザがボタンを押下することにより(図1における(1))、デバイスIDに関連付けられた商品を発注する操作が受け付けられる。発注受付デバイス1は、ボタンが押下されたことに応じて、通信端末2に対して発注要求信号を送信する(図1における(2))。
【0027】
通信端末2は、発注受付デバイス1及び基地局N1と通信可能な端末であり、例えばスマートフォン、タブレット、ファブレット、ノートPC(Personal Computer)、又はデスクトップPC等である。通信端末2は、発注受付デバイス1から発注要求信号を受信すると、発注受付デバイス1のデバイスIDを少なくとも含む発注情報を販売処理装置3に送信する(図1における(3))。通信端末2が送信した発注情報は、基地局N1及びネットワークN2を経由して、販売処理装置3に送信される(図1における(4))。なお、以下説明する第1の実施形態においては、通信端末2は発注受付デバイス1のデバイスIDと通信端末2のユーザIDとを含む発注情報を販売処理装置3に送信することを前提とする。このユーザIDは、第1の実施の形態に係る商品販売システムSにおいて、通信端末2のユーザを識別するためのユーザ識別情報として用いられる。通信端末2が発注情報にユーザIDを含めない態様については後述する。
【0028】
販売処理装置3は、ネットワークN2に接続されたサーバである。販売処理装置3は、例えば、通信端末2のユーザが契約をしている通信キャリアによって管理されている。販売処理装置3は、通信端末2が送信した発注情報を受信すると、発注情報に対応する商品の在庫がある販売店4に対して注文情報を送信する(図1における(5)〜(6))。注文情報には、商品を特定するための情報とともに、通信端末2のユーザの住所を示す情報が含まれている。販売店4は、注文情報を受信すると、注文情報に含まれている住所に、注文情報に基づいて特定される商品を配達するための処理をする(図1における(7))。
【0029】
また、販売処理装置3は、通信端末2のユーザにより予め設定された方法により決済処理をする。ユーザが、例えば、通信端末2の通信料と合算して商品の購入代金の請求を受けるキャリア決済を決済方法として選択している場合、販売処理装置3は、通信端末2に対して決済情報を送信したり、通信端末2のユーザに対して請求書を郵送する処理を実行したりする(図1における(8))。
【0030】
商品販売システムSが上記のように動作することにより、通信端末2のユーザは、発注受付デバイス1のボタンを押すだけで、所望の商品を発注し、商品の配達を受けることができる。したがって、通信端末2を操作して商品を発注する場合に比べて、ユーザが商品を発注しやすくなる。
【0031】
しかしながら、商品販売システムSにおいては、ユーザが発注受付デバイス1に設けられたボタンを押すだけで商品を発注することができる反面、初めて発注受付デバイス1を使用するユーザにとっては、所望の商品が正しく発注されるのかどうかが不安である。そこで、商品販売システムSにおいては、ユーザが発注受付デバイス1のボタンを押した回数が所定値未満(例えば、1回目のボタン押下)である場合、通信端末2が試用モードで動作する。通信端末2は、試用モードにおいて、ユーザがボタンを押したことにより自動的に商品が発注される通常モードと異なり、実際に商品が発注された場合に通信端末2に表示される発注完了情報を含む画面に類似する疑似発注完了情報を含む画面を表示する。このようにすることで、ユーザが、発注受付デバイス1を用いた発注に慣れていない場合に、安心して発注受付デバイス1のボタンを押して、所望の商品が発注されることを確認することができる。
以下、発注受付デバイス1、通信端末2及び販売処理装置3の構成及び動作について詳細に説明する。
【0032】
[発注受付デバイス1の構成]
図2は、発注受付デバイス1の構成を示す図である。発注受付デバイス1は、制御部11と、記憶部12と、操作受付部13と、無線部14と、通知部15と、バッテリー16とを有する。
【0033】
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって実現される。制御部11は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、発注受付デバイス1の各部を制御する。
【0034】
記憶部12は、例えばROM及びRAM(Random Access Memory)である。記憶部12は、制御部11が実行するプログラム、及び発注受付デバイス1のデバイスIDを記憶している。デバイスIDは、発注受付デバイス1に固有の情報であり、文字、数字又は記号を含んでいる。デバイスIDは、発注受付デバイス1が製造された時点で記憶部12に書き込まれてもよく、発注受付デバイス1が製造された後に、制御部11によって記憶部12に書き込まれてもよい。
【0035】
操作受付部13は、ユーザによる商品の発注操作を受け付ける。このため操作受付部13は、ユーザが押下可能なボタンを備えている。ボタンは、ユーザの操作を検出できるデバイスであれば任意のデバイスであればよく、例えばプッシュボタン、タッチパネル及びスライドスイッチで実現できる。
【0036】
無線部14は、通信端末2と通信するための無線インターフェイス部である。無線部14は、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)(Bluetoothは登録商標)の無線モジュールであり、制御部11の制御に基づいて、発注要求信号を通信端末2に送信する。無線部14は、例えば、操作受付部13が発注操作を受け付けた場合、発注受付デバイス1のデバイスIDを暗号化及び符号化した情報を含む発注要求信号を通信端末2に送信するデバイス送信部として機能する。
【0037】
通知部15は、ユーザに情報を通知するデバイスであり、例えば発光ダイオードや液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等で実現される。通知部15は、制御部11の制御に基づいて、操作受付部13が押下されてから所定の時間が経過するまでの間点灯することにより、ユーザの操作が受け付けられたことをユーザに通知する。
【0038】
バッテリー16は、発注受付デバイス1の各部を動作させるための電力を供給する。バッテリー16の出力電圧は、制御部11により監視されており、バッテリー16の出力電圧が所定の電圧よりも低くなると、制御部11は通知部15を点滅させることにより、ユーザに通知する。
【0039】
[通信端末2及び販売処理装置3の構成]
図3は、通信端末2及び販売処理装置3の構成を示す図である。
通信端末2は、制御部21と、記憶部22と、第1無線部23と、第2無線部24と、操作部25と、表示部26とを有する。
制御部21は、例えばCPU等のプロセッサによって実現できる。制御部21は、記憶部22に記憶されているプログラムを実行することにより、通信端末2の各部を制御する。制御部21は、第1無線部23が受信した発注受付デバイス1のデバイスID、及び記憶部22に記憶されているユーザIDを含む発注情報を生成し、生成した発注情報を、第2無線部24を介して販売処理装置3に送信する。制御部21は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、送信制御部211及び表示制御部212として機能する。送信制御部211及び表示制御部212の動作の詳細については後述する。
【0040】
記憶部22は、例えばROM及びRAMを含む端末記憶部である。記憶部22は、制御部21が実行するプログラム、及び通信端末2のユーザIDを記憶している。ユーザIDは、ユーザに固有の情報であり、例えば、通信端末2のユーザが契約している通信キャリアによって付与される文字、数字又は記号を含んでいる。ユーザIDは、例えば、通信端末2が製造された時点で記憶部22に書き込まれている。ユーザIDは、通信端末2が販売された後にユーザによって設定された文字、数字又は記号であってもよい。
【0041】
第1無線部23は、発注受付デバイス1と通信するための無線インターフェイス部であり、端末受信部として機能する。第1無線部23は、例えばBLEの無線モジュールであり、発注受付デバイス1が送信したデバイスIDを受信する。
【0042】
第2無線部24は、基地局N1と通信するための無線インターフェイス部であり、端末送信部として機能する。第2無線部24は、例えばLTE(Long Term Evolution)規格に対応する通信方式を用いて、基地局N1との間でデータを送受信する。第2無線部24は、無線部14からデバイスIDを受信した場合、デバイスIDに関連付けられた商品を発注するための発注情報を、販売処理装置3に送信する。第2無線部24は、例えばデバイスID及びユーザIDを暗号化した情報を含む発注情報を基地局N1に送信する。
【0043】
操作部25は、例えばタッチパネルである。操作部25は、表示部26に重ねて設けられており、ユーザがタッチした位置を示す座標情報を制御部21に通知する。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイである。表示部26は、制御部21の制御に基づいて、各種の情報を表示する。
【0044】
販売処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、販売処理部33とを有する。
通信部31は、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含む。通信部31は、ネットワークN2と接続するための通信インターフェイス部であり、装置受信部として機能する。
【0045】
記憶部32は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体を含む装置記憶部である。記憶部32は、通信部31が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部32は、通信端末2が送信した発注情報に基づいて販売処理部33が商品を販売する処理を実行するために用いる各種のデータを記憶している。記憶部32は、例えば、通信端末2のユーザのユーザIDに関連付けられた販売条件を記憶している。販売条件は、例えば、ユーザに販売した商品を配達する場所の住所、及びユーザに販売した商品の代金を決済する方法に関する決済情報である。
【0046】
図4は、記憶部32が記憶している販売条件テーブルの一例を示す図である。図4に示す販売条件テーブルにおいては、ユーザIDと、契約IDと、契約者氏名と、契約者住所と、決済方法とが関連付けられている。契約IDは、ユーザが通信キャリアと締結している契約を識別するための情報であり、契約IDごとに通信料金の決済が行われる。ユーザIDがU000002のユーザと、ユーザIDがU000003のユーザとが家族である場合、この二人のユーザには、同一の契約IDが付与され、二人の通信料金は合算して決済処理される。
【0047】
決済方法欄には、商品代金の決済をするために用いられる決済情報が含まれている。決済方法欄における「キャリア決済」は、商品代金を通信料金と合算して決済する方法である。決済方法欄における「クレジットカード」は、ユーザのクレジットカードを使って決済する方法である。決済方法欄における「プリペイドカード」は、ユーザのプリペイドカードを使って決済する方法である。なお、記憶部32は、決済方法として「クレジットカード」が選択されているユーザIDに関連付けて、クレジットカード番号も記憶している。また、記憶部32は、決済方法として「プリペイドカード」が選択されているユーザIDに関連付けて、プリペイドカード番号も記憶している。
【0048】
また、記憶部32は、デバイスIDと商品IDとが関連付けられた商品管理テーブルを記憶している。図5は、記憶部32が記憶している商品管理テーブルの一例を示す図である。図5に示す商品管理テーブルにおいては、デバイスIDと、商品IDと、商品名と、販売数と、単価と、販売価格と、販売店名とが関連付けられている。図5に示すように、一つのデバイスIDは、一つの商品IDに関連付けられている。例えば、ユーザが、デバイスID000001の発注受付デバイス1のボタンを押すと、商品ID213021の米(ブランドA)が販売店Aに発注される。
【0049】
デバイスIDには、商品の販売数も関連付けられている。したがって、商品を複数個ずつ購入したいユーザは、複数の販売数に対応するデバイスIDの発注受付デバイス1を使用することにより、発注受付デバイス1のボタンを複数回押すことなく、1回のボタン操作により複数個の商品を発注することができる。
【0050】
また、一つの商品IDは、複数のデバイスIDに関連付けられていてもよい。図5の例においては、商品ID310105の洗剤Eが、デバイスID000005及びデバイスID000008に関連付けられている。このように、一つの商品IDが複数のデバイスIDに関連付けられるので、商品販売システムSは、例えば洗剤Eのメーカーが、ユーザが洗剤Eを購入しやすくするために、洗剤Eに関連付けられたデバイスIDの発注受付デバイス1を大量に配布するような用途に好適である。
【0051】
商品管理テーブルを作成する方法は任意である。例えば、発注受付デバイス1を配布した販売店の端末が、配布したデバイスIDと、商品ID、商品名、販売数、単価、及び販売価格とを関連付けたデータを販売処理装置3に送信し、販売処理部33が、記憶部32が記憶している商品管理テーブルに、受信したデータを追加する方法が考えられる。
【0052】
続いて、販売処理部33について詳細に説明する。販売処理部33は、例えばCPUを含む。CPUが記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、販売処理部33は、通信部31が受信した発注情報に含まれるユーザIDに対応する販売条件に基づいて、発注情報に対応する商品の販売処理を実行する。
【0053】
販売処理部33は、例えば、図4に示した販売条件テーブルを参照することにより、発注情報に含まれるユーザIDに対応する住所を特定する。また、販売処理部33は、図5に示した商品管理テーブルを参照することにより、発注情報に含まれるデバイスIDに対応する商品IDを特定する。そして、販売処理部33は、発注情報に含まれるユーザIDに対応する住所に商品を発送する処理を実行する。具体的には、販売処理部33は、特定した住所及び商品IDを含む注文情報を、商品IDに対応する販売店4に送信することにより、発注情報に含まれるデバイスIDに関連付けられた商品IDに対応する商品の販売処理を実行する。販売処理部33は、商品管理テーブルにおける、デバイスIDに対応する商品の販売個数を示す情報を含む注文情報を送信することにより、当該販売個数の商品の販売処理を実行する。
【0054】
販売処理部33は、発注情報を受信してから所定の時間が経過した後に、販売処理を実行することとしてもよい。例えば、販売処理部33は、発注情報を受信してからユーザID、デバイスID及び商品IDの少なくともいずれかに関連付けて記憶部32に記憶された待機時間(例えば、1時間)が経過するまでは、販売店4に注文情報を送信する処理を実行しない。そして、販売処理部33は、待機時間内に、発注を取り消すキャンセル要求を通信端末2から受信した場合、発注情報を削除する。このようにすることで、ユーザが誤って発注受付デバイス1の操作受付部13を操作した場合に、不要な商品が配達されることを防止できる。
【0055】
また、販売処理部33は、商品管理テーブルにおいてデバイスIDに関連付けられた商品の販売価格に基づいて、商品の販売処理を実行する。ここで、販売処理部33は、通信部31が、記憶部32に価格が記憶されてから所定の期間内に発注情報を受信したことを条件として、デバイスIDに関連付けられた販売価格に基づいて、商品の販売処理を実行してもよい。
【0056】
販売処理部33は、ネットワークN2を介して商品の市場価格を取得し、取得した市場価格に基づいて販売価格を決定してもよい。販売処理部33は、例えば、取得した市場価格の中に、デバイスIDに関連付けられている販売価格よりも安い価格がある場合、最も安い市場価格に対応する価格を販売価格とする。このようにすることで、ユーザが安心して商品を購入することができる。
【0057】
また、販売処理部33は、記憶部32に価格が記憶されてから所定の期間が経過する前であっても、インターネットを介して取得した市場価格が、記憶部32が記憶している販売価格よりも所定の値以上高い場合、記憶部32に記憶されている販売価格よりも高い価格で商品の販売処理を実行してもよい。この場合、販売処理部33は、価格の変更を通知するメッセージを通信端末2に送信し、通信端末2からユーザの承認メッセージを受信したことを条件として、記憶部32に記憶されている販売価格よりも高い価格で商品の販売処理を実行する。このようにすることで、販売処理装置3を運営する会社及び販売店4が採算割れになることを防止できる。なお、販売処理部33は、承認メッセージを受信したことに応じて、商品管理テーブル内の販売価格を、新たな価格に更新してもよい。
【0058】
また、販売処理部33は、図4に示す販売条件テーブルを参照することにより、発注情報に含まれるユーザIDに対応する決済情報に基づいて、商品の決済処理を実行する。販売処理部33は、ユーザIDに対応する決済情報が「キャリア決済」を示している場合、ユーザIDに対応するユーザの通信料金に、商品の購入代金を加算する。販売処理部33は、ユーザの通信料金の管理を行うキャリア決済サーバ(不図示)に、商品の購入代金を示す情報を送信し、キャリア決済サーバが、商品の購入代金を通信料金に加算してもよい。
【0059】
販売処理部33は、決済情報が「クレジットカード」を示している場合、クレジットカードの使用履歴を管理するクレジットカード管理サーバ(不図示)に、ユーザIDに関連付けられたクレジットカード番号、及び商品の購入代金を示す決済情報を送信する。このようにすることで、商品の購入代金が、ユーザのクレジットカードを用いて決済される。
【0060】
同様に、販売処理部33は、決済情報が「プリペイドカード」を示している場合、プリペイドカードの残高を管理するプリペイドカード管理サーバ(不図示)に、ユーザIDに関連付けられたプリペイドカード番号、及び商品の購入代金を示す決済情報を送信する。プリペイド管理サーバは、プリペイドカード番号に関連付けて、プリペイドカードの残高を管理している。プリペイド管理サーバは、決済情報を受信すると、プリペイドカードの残高から商品の購入代金を減算することにより、商品の購入代金が支払われる。
【0061】
なお、販売処理部33は、決済処理を実行する際に、ユーザIDに関連付けてポイントを管理するポイント管理サーバ(不図示)にアクセスして、ユーザが保有するポイントを利用して決済処理を実行してもよい。また、販売処理部33は、決済履歴(利用ログ)を記憶部32に蓄積し、蓄積した決済履歴に基づいて消費動向を分析した情報及びマーケティングに関する情報等を生成し、生成した情報を販売店及び関連会社等に提供してもよい。
【0062】
また、販売処理部33は、注文情報を送信した販売店4に対する支払額を算出する。販売処理部33は、定期的(例えば、1ヶ月ごと)に、各販売店4に注文した額の合計値を算出し、各販売店4に対する支払処理を実行する。
【0063】
販売処理部33は、発注情報を受信してから所定の時間が経過するまでの間に、他の発注情報を受信した場合、所定の時間が経過するまでの間に受信した複数の発注情報に対応する複数の商品の販売処理をまとめて実行してもよい。販売処理部33は、例えば、発注情報を受信してからユーザID、デバイスID及び商品IDの少なくともいずれかに関連付けて記憶部32に記憶された待機時間内に他の発注情報を受信した場合、最後に受信した発注情報に対する待機時間が経過した時点で、最初の発注情報に対応する商品、及び他の発注情報に対応する商品に対する注文情報を販売店4に送信する。
【0064】
販売処理部33は、最後に受信した発注情報に対する待機時間が経過した時点で、全ての商品の代金を合算して決済処理を実行する。なお、販売処理部33は、最初の発注情報を受信してから商品の販売処理を実行するまでの時間が長くなり過ぎないように、最初の発注情報を受信してから所定の時間が経過すると、それ以降新たに受信した他の発注情報に対応する商品の販売処理は、まとめて実行しないようにしてもよい。
【0065】
[発注時の通信端末2への表示内容]
図6は、ユーザが発注受付デバイス1のボタンを押した際に通信端末2に表示される画面の一例を示す図である。表示制御部212は、第1無線部23が受信した発注要求信号に基づいて、商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を表示部26に表示させるか、商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を表示部26に表示させるかを制御する。表示制御部212は、第1無線部23が受信した発注要求信号に基づいて判定される、ユーザによる発注受付デバイス1の利用実績(例えば、利用回数又は利用頻度)、商品の価格、ユーザが発注受付デバイス1の使用を開始してからの期間等の条件に基づいて、表示部26に発注完了情報を表示させるか疑似発注完了情報を表示させるかを判定する。
【0066】
図6(a)は、第1無線部23がデバイスIDを含む発注要求信号を受信した回数が第1の条件を満たす場合(例えば、ユーザによる2回目以降のボタン押下の場合)に表示制御部212が表示部26に表示させる、商品の発注が受け付けられたことを示す発注完了情報を含む画面を示している。図6(b)は、第1無線部23が発注要求信号を受信した回数が第1の条件と異なる第2の条件を満たす場合(例えば、ユーザによる初回のボタン押下の場合)に表示制御部212が表示部26に表示させる、商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を含む画面を示している。
【0067】
発注受付デバイス1と通信端末2との間で通信が可能になった後に第1無線部23が発注要求信号を受信した回数が所定値以上である場合、通信端末2は通常モードで動作し、表示制御部212は、図6(a)に示すように、発注要求信号に含まれるデバイスIDに対応する商品を特定する情報として、商品名、商品の画像及び商品の価格を表示部26に表示させる。これらの情報を含む発注完了情報は、例えば、第1無線部23がデバイスIDを受信した回数が所定値以上である場合に、送信制御部211が販売処理装置3に発注情報を送信したことに応じて、販売処理装置3から送信される。
【0068】
発注受付デバイス1と通信端末2との間で通信が可能になった後に第1無線部23が発注要求信号を受信した回数が所定値未満である場合、通信端末2は試用モードで動作し、表示制御部212は、図6(b)に示すように、発注要求信号に含まれるデバイスIDに対応する商品を特定する情報として、発注完了情報に含まれている少なくとも一部の情報(例えば商品名、商品の画像及び商品の価格)とともに、発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を表示させる。疑似発注完了情報は、例えば、第1無線部23が発注要求信号を受信した回数が所定値未満である場合に、送信制御部211が販売処理装置3に疑似発注情報を送信したことに応じて、販売処理装置3から送信される。
【0069】
表示制御部212は、疑似発注完了情報とともに、表示されている商品の正式な発注を受け付けるための操作画像を表示させてもよい。図6(b)においては、「このまま発注」というボタンの画像が表示されている。この状態で、ユーザが「このまま発注」ボタンにタッチすると、操作部25は発注操作を受け付け、送信制御部211は、疑似発注完了情報に含まれる商品を発注するための発注情報を販売処理装置3に送信する。
【0070】
また、表示制御部212は、疑似発注完了情報を表示部26に表示させた以降に、疑似発注完了情報を表示させる試用モードを解除する方法を示す情報を表示部26に表示させてもよい。図6(b)においては、「お試しモード解除」というボタンの画像が表示されている。この状態で、ユーザが「お試しモード解除」ボタンにタッチすると、操作部25は、試用モードを解除する操作の入力を受け付ける。
【0071】
送信制御部211は、操作部25が試用モードを解除する操作の入力を受けた後には、第1無線部23が発注要求信号を受信した回数によらず、第1無線部23が発注要求信号を受信したことに応じて発注情報を販売処理装置3に送信する。また、表示制御部212は、操作部25が試用モードを解除する操作の入力を受けた後には、第1無線部23が発注要求信号を受信した回数によらず、第1無線部23発注要求信号を受信したことに応じて、発注完了情報を表示部26に表示させる。このようにすることで、試用モードになっている状態において、ユーザの意思により、発注を開始することができる。
【0072】
上記の説明においては、表示制御部212が、発注受付デバイス1と通信端末2との間で通信が可能になった後に第1無線部23が発注要求信号を受信した回数に基づいて、表示部26に発注完了情報を表示するか疑似発注完了情報を表示するかを制御したが、これに限らない。表示制御部212は、所定の期間内に第1無線部23が発注要求信号を受信する回数に基づいて、発注要求信号を受信する頻度を特定し、特定した頻度に基づいて、表示部26に発注完了情報を表示するか疑似発注完了情報を表示するかを制御してもよい。
【0073】
また、第1無線部23は、複数の発注受付デバイス1から発注要求信号を受信し、表示制御部212は、他の発注受付デバイス1から発注要求信号を受信した回数に基づいて、発注完了情報を表示部26に表示させるか、疑似発注完了情報を表示部26に表示させるかを制御してもよい。このようにすることで、ユーザが、既に他の発注受付デバイス1を使用したことがある場合に、疑似発注完了情報が表示されることなく発注が行われるので、複数の発注受付デバイス1を有するユーザに好適である。
【0074】
また、表示制御部212は、発注要求信号に基づいて特定される商品の価格が所定値未満である場合に、発注完了情報を表示部26に表示させ、商品の価格が所定値以上である場合に、疑似発注完了情報を表示部26に表示させてもよい。例えば、記憶部22が、発注受付デバイス1に関連付けて商品の価格を記憶しておき、表示制御部212は、記憶部22に記憶された商品の価格を参照することにより、表示内容を切り替える。このようにすることで、ユーザは、高額の商品を購入するための発注受付デバイス1を利用する際に、発注してもよいかどうかを確認できるので、発注受付デバイス1を安心して利用することができる。
【0075】
また、記憶部22が、発注受付デバイス1の使用開始時点を示す開始時点情報を記憶しておき、表示制御部212は、開始時点情報が示す使用開始時点から第1無線部23が発注要求信号を受信した時点までの期間が所定値以上(例えば、3ヶ月以上)である場合に、発注完了情報を表示部26に表示させ、上記の期間が所定値未満である場合に、疑似発注完了情報を表示部26に表示させてもよい。このようにすることで、ユーザが発注受付デバイス1を使い慣れるまでの間は通信端末2が試用モードで動作するので、ユーザが安心して発注受付デバイス1を利用することができる。なお、使用開始情報は、ユーザにより入力された情報であってもよく、通信端末2が発注受付デバイス1と最初に通信したことに応じて、制御部21が生成した情報であってもよい。
【0076】
[商品販売時のシーケンス]
図7及び図8は、第1の実施形態の商品販売システムSにおける販売処理のシーケンスを示す図であり、商品販売システムSにおいて実行される発注方法の流れを説明する図である。図7は、発注受付デバイス1及び通信端末2における処理の流れを示しており、図8は、販売処理装置3における処理の流れを示している。
【0077】
まず、図7を参照して、発注受付デバイス1及び通信端末2における処理の流れについて説明する。
制御部11は、操作受付部13のボタンが押下されたことを検出すると(S101)、無線部14を介して、発注要求信号を通信端末2に送信する(S102)。制御部21は、発注要求信号を受信すると(S201)、発注受付デバイス1から発注要求信号を受けた回数が、所定値以上であるか否かを判定する(S202)。制御部21は、発注受付デバイス1から発注要求信号を受けた回数が、所定値以上であると判定した場合(S202においてYES)、通常モードで動作することに決定し、S203に進む。制御部21は、発注受付デバイス1から発注要求信号を受けた回数が、所定値未満であると判定した場合(S202においてNO)、試用モードで動作することに決定し、S207に進む。
【0078】
S203において、制御部21は、発注要求信号に含まれているデバイスID、及び記憶部22に記憶されているユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する(S203)。また、制御部21は、発注情報の送信が完了し、販売処理装置3から応答通知を受信すると、発注完了情報を表示部26に表示させる(S204)。
【0079】
その後、販売処理装置3において販売処理が完了すると、制御部21は、販売処理が完了したことを示す処理完了通知を販売処理装置3から受信する(S205)。制御部21は、処理完了通知を受信すると、販売処理が完了したことを表示部26に表示する(S206)。
【0080】
S207において、制御部21は、発注要求信号に含まれているデバイスID、記憶部22に記憶されているユーザID、及び試用モードであることを示す情報を含む疑似発注情報を販売処理装置3に送信する(S207)。制御部21は、疑似発注情報の送信が完了し、販売処理装置3から応答通知を受信すると、応答通知に含まれている商品を特定する情報を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示させる(S208)。
【0081】
制御部21は、疑似発注完了情報を表示部26に表示させた状態で、正式に発注する指示、又は試用モードを解除する指示が入力されるかを監視する。制御部21は、正式に発注する指示が入力されたことを検出した場合(S209においてYES)、発注情報を販売処理装置3に送信する(S210)。制御部21は、試用モードを解除する指示が入力されたことを検出した場合(S211においてYES)、試用モードを解除する(S212)。
【0082】
続いて、図8を参照して、販売処理装置3における処理の流れについて説明する。販売処理部33は、通信端末2から受信した情報が、発注情報であるか疑似発注情報であるかを判定する(S301)。販売処理部33は、通信端末2から発注情報を受信した場合(S301においてYES)、所定時間が経過したかどうかを監視する(S302)。所定時間が経過するまでの間(S302においてNO)、販売処理部33は、通信端末2からキャンセル要求を受信するかどうかを監視する(S303)。販売処理部33は、キャンセル要求を受信した場合(S303においてYES)、販売処理を終了する。販売処理部33は、キャンセル要求を受信していない場合(S303においてNO)、S302に戻り、所定の時間が経過するまで、S302とS303を繰り返す。
【0083】
販売処理部33は、S302において所定の時間が経過すると(S302においてYES)、受信した発注情報に基づいて商品IDを特定する(S304)。続いて、販売処理部33は、図5に示した商品管理テーブルを参照して、商品IDに対応する商品の販売価格を特定する(S305)。
【0084】
続いて、販売処理部33は、図4に示した販売条件テーブルを参照して、発注情報に含まれているユーザIDに対応する発送先の住所を特定し(S306)、注文情報を販売店4に送信することにより、発送処理を実行する(S307)。販売処理部33は、発送処理が完了すると、図4に示した販売条件テーブルを参照して、発注情報に含まれているユーザIDに対応する決済方法を特定し(S308)、特定した決済方法で決済処理を実行する(S309)。販売処理部33は、発送処理及び決済処理が完了すると、処理が終了したことを示す処理完了通知を通信端末2に送信する(S310)。
【0085】
販売処理部33は、S301において、通信端末2から受信した情報が疑似発注情報であると判定した場合(S301においてNO)、商品管理テーブルを参照して、疑似発注情報に含まれているデバイスIDに対応する商品IDを特定する(S311)。販売処理部33は、特定した商品IDに対応する商品の名称、画像及び価格を示す情報を含む応答通知を通信端末2に送信する(S312)。
【0086】
なお、図8に示す処理において、販売処理部33がS304、S305、S306及びS308を実行する順序は任意である。また、販売処理部33がS307及びS309を実行する順序も任意である。さらに、販売処理部33は、決済処理が完了する前であっても、発送処理が完了した時点で、S310を実行してもよい。
【0087】
[第1の実施形態における効果]
以上説明したように、第1の実施形態に係る商品販売システムSにおいては、ユーザが発注受付デバイス1の操作受付部13のボタンを押した回数の履歴に基づいて、通常モードと試用モードとを切り替える。通常モードにおいては、ユーザが発注受付デバイス1の操作受付部13を押すことにより、通信端末2は、発注受付デバイス1のデバイスID及び通信端末2のユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信し、発注完了情報を表示する。
【0088】
他方で、ユーザが発注受付デバイス1の操作受付部13を押した回数が所定値未満である場合、すなわち、通信端末2が発注要求信号を受信した回数が所定値未満である場合、通信端末2は、疑似発注情報を販売処理装置3に送信し、疑似発注完了情報を表示する。このようにすることで、ユーザが発注受付デバイス1を使い慣れていない状態では、自動的に発注処理がされないので、ユーザが発注受付デバイス1を使用しやすくすることができる。また、販売処理装置3は、疑似発注情報を受信することで、ユーザが発注受付デバイス1の使用を開始したことを認識することができる。したがって、例えば販売処理装置3を利用して販売サービスを提供する会社が、商品の正式な発注に備えることが可能になる。
【0089】
また、通信端末2は、発注要求信号を受信した回数が所定値未満である場合、発注完了情報の少なくとも一部(例えば、商品名)を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示する。このようにすることで、ユーザが、実際に商品が発注される前に、所望の商品が発注可能であるかどうかを確認することが可能になる。
【0090】
また、通信端末2は、疑似発注完了情報を表示する画面に、正式に発注するための操作画像を表示する。このようにすることで、発注受付デバイス1を初めて使用するユーザが、改めて発注受付デバイス1を操作することなく、商品を正式に発注することができる。また、通信端末2は、疑似発注完了情報を表示する画面に、試用モードを解除するための操作画像を表示する。このようにすることで、ユーザの意思で通常モードに切り替えることができる。
【0091】
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、通信端末2の表示制御部212が、発注完了情報を表示させるか疑似発注完了情報を表示させるかを判定していた。これに対して、第2の実施形態においては、販売処理装置3において、通信端末2から受信した発注情報に含まれる内容に基づいて、発注完了情報を通信端末2に送信するか、疑似発注完了情報を通信端末2に送信するかを制御する点で異なる。
【0092】
例えば、販売処理装置3は、通信端末2が発注要求信号を受信した回数が所定値以上であるか、所定値未満であるかを判定する。販売処理装置3において判定できるように、制御部21は、発注受付デバイス1から発注要求信号を受信した回数を示す回数情報を記憶部22に記憶させ、発注要求信号を受信すると、記憶部22に記憶された回数情報を含む発注情報を販売処理装置3に送信する。
【0093】
販売処理装置3は、回数情報が示す回数が所定値以上である場合に、通信端末2から発注情報を受信したことに応じて、発注完了情報を通信端末2に送信する。販売処理装置3は、回数情報が示す回数が所定値未満である場合に、発注情報に応じて、商品の発注が受け付けられていないことを示す疑似発注完了情報を通信端末に送信する。通信端末2においては、発注完了情報を受信した場合には、発注完了情報を含む画面を表示部26に表示させ、疑似発注完了情報を受信した場合には、疑似発注完了情報を含む画面を表示部26に表示させる。
【0094】
販売処理装置3は、通信端末2が発注要求信号を受信した回数の代わりに、通信端末2が発注要求信号を受信した頻度、ユーザが発注受付デバイス1の使用を開始してからの期間又は商品の価格等に基づいて、発注完了情報を通信端末2に送信するか、疑似発注完了情報を通信端末2に送信するかを制御してもよい。
【0095】
[第2の実施形態における効果]
以上説明したように、第2の実施形態においては、販売処理装置3において試用モードであるか否かを判定する。このようにすることで、試用モードとする条件を、販売処理装置3を管理する会社が柔軟に変更することが可能になる。
【0096】
<第3の実施形態>
第1の実施形態においては、発注受付デバイス1が通信端末2に対してデバイスIDを送信し、通信端末2が、発注受付デバイス1のデバイスID、及び通信端末2のユーザのユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信した。これに対して、第3の実施形態においては、発注受付デバイス1が通信端末2に対してデバイスIDを送信せず、通信端末2が、発注情報にデバイスIDを含めることなく、ユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する点で、第1の実施形態と異なる。第3の実施形態においては、通信端末2のユーザが1個の発注受付デバイス1のみを所有しており、ユーザが、発注受付デバイス1を用いて購入する商品名を予め販売処理装置3に登録しておくことが想定されている。
【0097】
図9は、第3の実施形態における商品管理テーブルの一例を示す図である。図9に示す商品管理テーブルにおいては、ユーザIDと商品IDとが関連付けられている。ユーザIDがU000005のユーザには、デバイスIDが関連付けられておらず、商品ID310105に関連付けられている。販売処理部33は、発注情報に含まれているユーザIDがU000005である場合、図9に示す商品管理テーブルを参照することにより、ユーザIDがU000005のユーザから洗剤Eが発注されたことを特定し、販売処理を実行する。
【0098】
試用モードにおいては、通信端末2が、ユーザIDを含む疑似発注情報を販売処理装置3に送信する。販売処理装置3は、疑似発注情報を受信すると、ユーザIDに対応する商品IDを特定し、商品IDに対応する商品の名称及び画像等を含む応答通知を通信端末2に送信する。通信端末2は、第1の実施形態と同様に、応答通知に基づいて、疑似発注完了情報を表示部26に表示することができる。
【0099】
なお、商品管理テーブルは、ユーザIDと、デバイスIDと、商品IDとを関連付けたデータを含んでいてもよい。例えば、図9に示す商品管理テーブルにおいては、ユーザIDがU000003のユーザに、デバイスID000007と商品ID310204が関連付けられている。また、第3の実施形態における商品管理テーブルは、デバイスIDを含むことなく、ユーザIDと商品IDとを関連付けたテーブルであってもよい。
【0100】
[第3の実施形態における効果]
以上説明したように、第3の実施形態における通信端末2は、デバイスIDを含まず、ユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する。このようにすることで、発注受付デバイス1に固有のデバイスIDを割り当てる必要がない。したがって、販売処理装置3を用いてサービスを提供する会社又は販売店4が、同一の発注受付デバイス1を多数配布することによっても、本実施形態に係る商品販売サービスを提供することができる。本実施形態においては、同一の発注受付デバイス1を多数製造することにより、発注受付デバイス1のコストが下がるという効果が生じる。また、販売処理装置3において、デバイスIDと商品IDとを関連付けて管理する必要がなくなるので、システム開発コスト及び管理コストも下がるという効果が生じる。
【0101】
<第4の実施形態>
第1の実施形態においては、通信端末2が、発注受付デバイス1のデバイスID、及び通信端末2のユーザのユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信した。これに対して、第4の実施形態においては、通信端末2が、発注受付デバイス1から受信したデバイスIDに基づいて商品IDを特定し、特定した商品IDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する点で、第1の実施形態と異なる。
【0102】
また、第1の実施形態における通信端末2は、試用モードにおいて、疑似発注情報を販売処理装置3に送信し、販売処理装置3から受信した応答通知に含まれている商品の名称及び画像等を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示した。これに対して、第3の実施形態における通信端末2は、疑似発注情報を販売処理装置3に送信せずに、特定した商品IDに基づいて、商品の名称及び画像等を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示する点で、第1の実施形態と異なる。
【0103】
第4の実施形態における記憶部22は、デバイスIDと商品IDとを関連付けるテーブルを記憶している。例えば、発注受付デバイス1を設置する際に、通信端末2にインストールされたアプリケーションソフトにおいて初期設定処理を実行することにより、制御部21は、デバイスIDと商品IDとを関連付けるテーブルを生成して、記憶部22に記憶させる。
【0104】
具体的には、制御部21は、初期設定処理において、発注受付デバイス1からデバイスIDを取得し、発注受付デバイス1を用いて購入する商品名又は商品IDをユーザが入力する画面を表示する。制御部21は、販売処理装置3にアクセスして、発注受付デバイス1を用いて購入することができる商品一覧を示す情報を取得して表示し、ユーザによる商品の選択を受け付けてもよい。制御部21は、デバイスIDに関連付けて、ユーザにより入力又は選択された商品に対応する商品IDを記憶部22に記憶させる。このような初期設定をした後、制御部21は、発注受付デバイス1から受信したデバイスIDに対応する商品IDを特定する商品特定部として機能する。
【0105】
図10は、第4の実施形態における販売処理装置3の記憶部32が記憶している商品管理テーブルの一例を示す図である。図10に示す商品管理テーブルには、デバイスIDが含まれておらず、商品IDと、商品名と、販売数と、単価と、販売価格と、販売店名とが関連付けられている。販売処理部33は、通信端末2から受信した発注情報に含まれる商品IDに対応する商品を特定し、販売処理を実行する。
【0106】
図11は、第4の実施形態の商品販売システムSにおける販売処理のシーケンスを示す図である。図11に示すシーケンスは、S220が追加されている点、及びS207が削除されている点で、図7に示したシーケンスと異なる。通信端末2においては、制御部21が発注要求信号を発注受付デバイス1から受信すると(S201)、制御部21は、予めデバイスIDに関連付けて記憶部22に記憶した商品IDを読み出すことにより、ユーザが発注した商品の商品IDを特定する(S220)。通常モード(S202においてYES)において、制御部21は、読み出した商品IDを含む発注情報を生成し、生成した発注情報を販売処理装置3に送信する(S203)。試用モード(S202においてNO)において、制御部21は、読み出した商品IDに対応する商品の名称及び画像等を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示させる(S208)。
【0107】
[第4の実施形態における効果]
以上説明したように、第4の実施形態における制御部21は、デバイスIDと商品IDとを関連付けて記憶部22に記憶させ、発注受付デバイス1から受信した発注要求信号に含まれるデバイスIDに対応する商品IDを特定する。そして、制御部21は、商品IDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する。また、試用モードにおいて、制御部21は、商品IDに対応する商品の名称及び画像等を含む疑似発注完了情報を表示部26に表示させる。
【0108】
このようにすることで、販売処理装置3は、大量の発注受付デバイス1のデバイスIDと商品IDとを関連付けて管理する必要がないので、販売処理装置3を運営する会社の管理負荷が軽減する。また、通信端末2のユーザは、発注受付デバイス1を用いて発注する商品を変更したい場合に、通信端末2を用いて、容易に商品を変更することができる。したがって、通信端末2のユーザのニーズに変化が生じた際に、ユーザは、新規の発注受付デバイス1を設置することなく、設置済みの発注受付デバイス1を流用することができる。
【0109】
<第5の実施形態>
第1の実施形態においては、発注受付デバイス1が通信端末2に対してデバイスIDを送信し、通信端末2が、発注受付デバイス1のデバイスID、及び通信端末2のユーザのユーザIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信した。これに対して、第5の実施形態においては、通信端末2が、発注情報にユーザIDを含めず、デバイスIDを含める点で、第1の実施形態と異なる。
【0110】
第5の実施形態に係る販売処理装置3は、記憶部32に記憶された販売条件テーブルにおいて、デバイスIDとユーザIDとが関連付けられている。販売処理部33は、通信端末2から受信した発注情報に含まれているデバイスIDを抽出すると、販売条件テーブルを参照して、デバイスIDに対応するユーザIDを特定する。また、販売処理部33は、第1の実施形態と同様に、デバイスIDに対応する商品IDを特定する。このようにすることで、販売処理部33は、発注情報に基づいて、ユーザが所望する商品を販売する処理を実行することができる。
【0111】
なお、第5の実施形態においては、発注情報を送信する通信端末2は、通信キャリアと契約しているスマートフォン等の携帯端末に限られず、コンピュータ、家電機器等のように、通信機能を有する任意の端末とすることが可能である。
【0112】
[第5の実施形態における効果]
以上説明したように、第5の実施形態に係る商品販売システムSにおいては、通信端末2が、ユーザIDを含まず、デバイスIDを含む発注情報を販売処理装置3に送信する。このようにすることで、通信端末2がユーザIDを記憶しておく必要がないので、ユーザは、通信キャリアと契約していない通信端末2を用いることが可能になる。
【0113】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【0114】
また、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、上記の実施形態においては、商品販売システムSを運営する主体が通信キャリアである場合について説明したが、運営主体はこれに限らず、通信販売会社を始めとする任意の法人又は個人であってもよい。
【0115】
また、上記の説明において、通信端末2が、ユーザ識別情報としてユーザIDを使用する例について説明したが、ユーザ識別情報は、通信端末2を識別するための端末ID(例えば、SIMカードの番号)であってもよい。
【0116】
また、上記の説明においては、通信端末2が基地局N1を経由して、販売処理装置3に発注情報を送信する例について説明したが、発注情報を送信する経路はこれに限らない。例えば、通信端末2がWiFi等の無線通信回線に対応しており、通信端末2は、無線アクセスポイント(不図示)を経由して、販売処理装置3に発注情報を送信してもよい。
【符号の説明】
【0117】
1 発注受付デバイス
2 通信端末
3 販売処理装置
4 販売店
11 制御部
12 記憶部
13 操作受付部
14 無線部
15 通知部
16 バッテリー
21 制御部
22 記憶部
23 第1無線部
24 第2無線部
25 操作部
26 表示部
31 通信部
32 記憶部
33 販売処理部
S 商品販売システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11