特許第6446217号(P6446217)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6446217画像表示プログラム、画像表示方法、及び、画像表示システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6446217
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】画像表示プログラム、画像表示方法、及び、画像表示システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20181217BHJP
   G09G 5/391 20060101ALI20181217BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   G09G5/00 520V
   G09G5/00 530H
   G09G5/00 555D
   G09G5/36 520E
【請求項の数】9
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2014-193819(P2014-193819)
(22)【出願日】2014年9月24日
(65)【公開番号】特開2016-65939(P2016-65939A)
(43)【公開日】2016年4月28日
【審査請求日】2017年4月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】308033283
【氏名又は名称】株式会社スクウェア・エニックス
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】特許業務法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉本 浩二
【審査官】 武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−147184(JP,A)
【文献】 特開2004−295033(JP,A)
【文献】 特開2011−95847(JP,A)
【文献】 特開2012−247447(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0141456(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00 − 5/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示プログラムであって、
画像表示装置を、
画像を読み込む画像読込手段と、
画像読込手段により読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像読込手段により読み込んだ画像を表示部に表示する画像表示手段
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズ補正手段は、画像サイズ判定手段において、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示プログラム。
【請求項2】
画像表示装置を、
画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出するスケール比率算出手段
として機能させ、
画像サイズ補正手段が、算出されたスケール比率に応じて画像サイズを補正するものである、請求項1に記載の画像表示プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像表示プログラムをインストールした画像表示装置。
【請求項4】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法であって、
画像表示装置において、
画像を読み込むステップと、
読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにより画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、読み込んだ画像を表示部に表示するステップ
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズを補正するステップは、画像サイズを判定するステップにおいて、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示方法。
【請求項5】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示プログラムであって、
画像提供サーバ装置を、
提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、
記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズ補正手段は、画像サイズ判定手段において、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載の画像表示プログラムをインストールした画像提供サーバ装置。
【請求項7】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムであって、
画像表示装置が、
画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する画像送信要求送信手段を備え、
画像提供サーバ装置が、
提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、
画像送信要求送信手段により送信された画像送信要求を受信する画像送信要求受信手段と、
記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段と
を備え、
画像表示装置がさらに、
画像送信手段により送信された画像を受信する画像受信手段と、
受信した画像を表示部に表示する画像表示手段と
を備え、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズ補正手段は、画像サイズ判定手段において、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示システム。
【請求項8】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示方法であって、
画像提供サーバ装置にて、
画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップと
を実行し、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズを補正するステップは、画像サイズを判定するステップにおいて、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示方法。
【請求項9】
画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムにおいて実行される画像表示方法であって、
画像表示装置にて、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信するステップを実行し、
画像提供サーバ装置にて、
送信された画像送信要求を受信するステップと、
画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップと
を実行し、
画像表示装置にて、さらに、
画像提供サーバ装置から送信された画像を受信するステップと、
受信した画像を表示部に表示するステップと
を実行し、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であり、
画像サイズを補正するステップは、画像サイズを判定するステップにおいて、画像サイズが表示画面より大きくても、所定の条件を満たすと判定された場合には、画像を補正しない
ことを特徴とする、画像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示プログラム、画像表示方法、及び、画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像や画像を生成して出力するゲーム機器やDVDプレイヤ等の画像出力装置は、液晶テレビ、パソコンのディスプレイ、あるいはゲーム機に付属ディスプレイ等の画像表示装置に接続して使用される。これらの画像表示装置の正面視における上下方向と左右方向の画面の長さの比率(以下、アスペクト比という)は統一されていない。特に、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置の画面のアスペクト比は、機種によって異なることが知られている。
【0003】
出力の対象となる画像の上下方向と左右方向の長さの比が、画像表示装置のアスペクト比と異なる場合、レターボックス方式やスクィーズ方式等による出力方法や、あるいは、プログラムによって、画像表示装置のアスペクト比に対応するように画像を補正して表示する方法がよく用いられている。例えば、画像を出力する装置の種類を判別して、ディスプレイの種別に応じて出力する画像を変更する方法(例えば、特許文献1参照)や、画像表示装置の表示画面を複数の領域に分割するための分割パターンを表示画面のアスペクト比に対応付けて予め規定することで、異なるアスペクト比の画像表示装置に対して内容を破綻させることなく画像を出力する方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−221955号公報
【特許文献2】特開2006−106371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の方法は、ディスプレイの種類に応じて画像を用意する必要があり、また、特許文献2の方法は、表示画面に応じて分割するパターンを規定する必要があった。いずれの画像表示方法も、画像表示装置の画面のアスペクト比を想定できることが前提であり、想定していないアスペクト比の画面に対して画像を適切に表示できる方法ではなかった。
【0006】
一方、スマートフォン等の携帯端末のディスプレイのサイズに関する厳密な規格は存在せず、機種ごとに表示画面のアスペクト比が異なることが多い。異なるアスペクト比を有する画面に対して画像を表示させる場合に、画像の内容を破綻させることなく表示させるために、レターボックス方式で画像の外側に枠を表示させ、画像の上下方向と左右方向の長さの比及び画面のアスペクト比が一致する画像を生成する対応が為されてきた。しかし、画像のサイズが補正されると枠が表示され、あるいは表示サイズが小さくなり、かえって画像の視認性を損なう場合があった。そこで、複数の異なるアスペクト比を有する画面に表示が可能で、且つ、視認性を損なわずに画像を広く表示できる画像の表示方法の提供が望まれていた。
【0007】
本発明の少なくとも1つの実施の形態の目的は、異なるアスペクト比を有する画像表示装置に対して、視認性を損なわずに画像を表示することができる、画像表示プログラム、画像表示方法、及び、画像表示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示プログラムは、画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示プログラムであって、画像表示装置を、画像を読み込む画像読込手段と、画像読込手段により読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像読込手段により読み込んだ画像を表示部に表示する画像表示手段として機能させ、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示プログラムである。
【0009】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示方法は、画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法であって、画像表示装置において、画像を読み込むステップと、読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにより画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、読み込んだ画像を表示部に表示するステップとして機能させ、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示方法である。
【0010】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示プログラムは、画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示プログラムであって、画像提供サーバ装置を、提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段として機能させ、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示プログラムである。
【0011】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示システムは、画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムであって、画像表示装置が、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する画像送信要求送信手段を備え、画像提供サーバ装置が、提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、画像送信要求送信手段により送信された画像送信要求を受信する画像送信要求受信手段と、記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段とを備え、画像表示装置がさらに、画像送信手段により送信された画像を受信する画像受信手段と、受信した画像を表示部に表示する画像表示手段とを備え、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示システムである。
【0012】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示プログラムは、画像を提供する画像提供サーバ装置と通信が可能である、画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示プログラムであって、画像表示装置を、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する画像送信要求送信手段と、画像送信手段により送信された画像を受信する画像受信手段と、受信した画像を表示部に表示する画像表示手段として機能させるものであり、画像提供サーバ装置が、提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、画像送信要求送信手段により送信された画像送信要求を受信する画像送信要求受信手段と、記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段として機能するものであり、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示プログラムである。
【0013】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示方法は、画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示方法であって、画像提供サーバ装置にて、画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップとを実行し、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示方法である。
【0014】
非限定的な観点によると、本発明に係る画像表示方法は、画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムにおいて実行される画像表示方法であって、画像表示装置にて、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信するステップを実行し、画像提供サーバ装置にて、送信された画像送信要求を受信するステップと、画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップとを実行し、画像表示装置にて、さらに、画像提供サーバ装置から送信された画像を受信するステップと、受信した画像を表示部に表示するステップとを実行し、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件であることを特徴とする、画像表示方法である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の各実施形態により1または2以上の不足が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。
図3】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示システムの構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図6】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。
図7】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図8】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。
図9】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図10】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図11】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。
図12】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像サイズの判定における所定の条件に関する概念図である。
図13】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像の補正に関する概念図である。
図14】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、黒枠の幅算出処理に関する概念図である。
図15】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。
図16】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。
図17】本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下、効果に関する記載は、本発明の実施の形態の効果の一側面であり、ここに記載するものに限定されない。また、以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同である。
【0018】
[第一の実施の形態]
次に、本発明の第一の実施の形態の概要について、説明をする。図1は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、画像読込部101と、画像サイズ判定部102と、画像サイズ補正部103と、画像表示部104とを少なくとも備える。
【0019】
画像読込部101は、画像表示装置1に画像を読み込ませる機能を有する。画像サイズ判定部102は、画像読込部101により読み込まれた画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する機能を有する。画像サイズ補正部103は、画像サイズ判定部102において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する機能を有する。画像表示部104は、画像サイズ判定部102において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正部103により画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像読込部101により読み込んだ画像を表示部に表示する機能を有する。
【0020】
本発明の第一の実施の形態における画像表示処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。まず、画像表示装置1において、画像が読み込まれる(ステップS11)。次に、ステップS11にて読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS12)。所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS12にてNO)に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する(ステップS13)。所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS12にてNO)は、ステップS13にて画像サイズが補正された補正後の画像を、所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS12にてYES)は、ステップS11にて読み込んだ画像を、それぞれ表示部に表示し(ステップS14)、終了する。なお、ステップS12における画像サイズを判定する際の所定の条件は、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることである。
【0021】
第一の実施の形態の一側面として、画像サイズが所定の条件を満たす場合には画像サイズを補正せず、視認性を損なうような補正を防ぐことができる。さらに、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正することで、異なるアスペクト比を有する画像表示装置に対して、視認性を損なわずに画像を表示することができる。
【0022】
第一の実施の形態において、「画像」とは、例えば、図形や写真、イメージ、グラフィックス等であり、静止画、動画のいずれであってもよい。「表示部」とは、例えば、画像を表示するためのモニター、ディスプレイ等であって、液晶やプラズマ等を使用したものがあり、タッチパネルセンサを搭載したものであってもよい。「画像を読み込む」とは、例えば、画像表示装置に備える記憶装置から画像データを読み込む、あるいは、DVD等の記憶媒体から読込装置を介して読み込む等をいう。「画像サイズ」とは、例えば、画像をピクセルやドット、画素などの単位を用いて、画像を正面視した場合の上下方向と左右方向の大きさでサイズを表したものをいう。「所定の条件」とは、例えば、画像のサイズを補正するか否か判断するための条件をいう。「相似形」とは、例えば、互いの画像の対応する辺の比及び対応する角が等しい形をいう。「画面サイズに対して所定の範囲」とは、例えば、画面サイズに対する所定の割合である範囲や、画像の縁からの距離が所定の長さであるような範囲のことをいう。
【0023】
[第二の実施の形態]
第二の実施の形態の概要について説明する。図3は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示システムの構成を示すブロック図である。図示するように、画像表示システムは、複数のユーザ(ユーザA、B・・・Z)に視聴される複数の画像表示装置1(画像表示装置1a、1b・・・1z)と、画像提供サーバ装置3と、通信回線2とから構成される。画像表示装置1は、通信回線2を介して画像提供サーバ装置3と接続されている。なお、画像表示装置1は画像提供サーバ提供装置3と常時接続されていなくてもよく、必要に応じて、接続が可能であればよい。さらに、画像表示装置1は、画像を表示する表示部を備える。
【0024】
図4は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。画像提供サーバ装置3は、画像サイズ記憶部201と、画像送信要求受信部202と、画像サイズ判定部203と、画像サイズ補正部204と、画像送信部205とを少なくとも備える。
【0025】
画像サイズ記憶部201は、提供する画像の画像サイズを記憶する機能を有する。画像送信要求受信部202は、画像表示装置から送信された画像送信要求を受信する機能を有する。画像サイズ判定部203は、画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する機能を有する。画像サイズ補正部204は、画像サイズ判定部203において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する機能を有する。画像送信部205は、画像サイズ部203において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正部204により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶部201に記憶された画像を画像表示装置へ送信する機能を有する。
【0026】
図5は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、画像送信要求送信部211と、画像受信部212と、画像表示部213とを少なくとも備える。
【0027】
画像送信要求送信部211は、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する機能を有する。画像受信部212は、画像送信部205により送信された画像を受信する機能を有する。画像表示部213は、画像受信部212が受信した画像を表示部に表示する機能を有する。
【0028】
本発明の第二の実施の形態における画像表示処理について説明する。図6は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。まず、画像表示装置1において、画像送信要求を画像提供サーバ装置3へ送信する(ステップS21)。画像提供サーバ装置3は、画像表示装置から送信された画像送信要求を受信する(ステップS22)。画像提供サーバ装置3は、記憶している画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS23)。画像サイズの判定において所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS23にてNO)に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する(ステップS24)。次に、所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS23にてNO)は、画像サイズが補正された補正後の画像を、所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS23にてYES)は記憶された画像を、画像表示装置へ送信する(ステップS25)。画像表示装置1は、ステップS25にて送信された画像を受信する(ステップS26)。さらに、受信した画像を表示部に表示し(ステップS27)、終了する。なお、ステップS23における画像サイズを判定する際の所定の条件は、画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることである。
【0029】
第二の実施の形態の一側面として、画像サイズが所定の条件を満たす場合には画像サイズを補正せず、視認性を損なうような補正を防ぐことができる。また、大半の演算処理を画像提供サーバ側で実施するため、画像視聴者は簡易な機構を有する画像表示装置であってもスムーズに画像を視聴することができる。さらに、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正することで、異なるアスペクト比を有する画像表示装置に対して、視認性を損なわずに画像を表示することができる。
【0030】
第二の実施の形態において、「画像」とは、例えば、図形や写真、イメージ、グラフィックス等であり、静止画、動画のいずれであってもよい。「表示部」とは、例えば、画像を表示するためのモニター、ディスプレイ等であって、画面には液晶、プラズマ等を使用したものがある。さらに、タッチパネル式のディスプレイであっても良い。「画像を読み込む」とは、例えば、画像表示装置に備える記憶装置から画像データを読み込む、あるいは、DVD等の記憶媒体から読込装置を介して読み込む等をいう。「画像サイズ」とは、例えば、画像をピクセルやドット、画素などの単位を用いて、画像を正面視した場合の上下方向と左右方向の大きさでサイズを表したものをいう。「所定の条件」とは、例えば、画像のサイズを補正するか否か判断するための条件をいう。「相似形」とは、例えば、互いの画像の対応する辺の比及び対応する角が等しい形をいう。「画面サイズに対して所定の範囲」とは、例えば、画面サイズに対する所定の割合である範囲や、画像の縁からの距離が所定の長さであるような範囲のことをいう。
【0031】
[第三の実施の形態]
次に、本発明の第三の実施の形態の概要について、説明をする。図7は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、画像読込部301と、画像サイズ判定部302と、スケール比率算出部303と、画像サイズ補正部304と、画像表示部305とを少なくとも備える。
【0032】
画像読込部301は、画像表示装置1に画像を読み込ませる機能を有する。画像サイズ判定部302は、画像読込部301により読み込まれた画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する機能を有する。スケール比率算出部303は、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出する機能を有する。画像サイズ補正部304は、画像サイズ判定部302において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する機能を有する。画像表示部305は、画像サイズ判定部302において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正部304により画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像読込部301により読み込んだ画像を表示部に表示する機能を有する。
【0033】
本発明の第三の実施の形態における画像表示処理について説明する。図8は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。まず、画像表示装置1において、画像を読み込む(ステップS31)。次に、読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS32)。所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS32にてNO)に、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出し(ステップS33)、算出されたスケール比率に応じて画像サイズを補正する(ステップS34)。さらに、所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS32にてNO)は、画像サイズが補正された補正後の画像を、所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS32にてYES)はステップS31にて読み込んだ画像を表示部に表示し(ステップS35)、終了する。
【0034】
第三の実施の形態の一側面として、スケール比率を用いることで、簡易な計算で、画像の相似形を保った状態のまま画像を補正することができる。
【0035】
第三の実施の形態において、「画像」とは、例えば、図形や写真、イメージ、グラフィックス等であり、静止画、動画のいずれであってもよい。「上下方向」とは、例えば、画面を正面視した場合において地面に対して垂直な方向である。「左右方向」とは、例えば、画面を正面視した場合において地面に対して水平な方向である。「所定の関係」とは、例えば、補正後の画像の長さが対応する画面の長さと等しい関係、あるいは、補正後の画像の長さが対応する画面の長さに対して所定の比率を保つ関係をいう。「スケール比率に応じて画像サイズを補正する」とは、例えば、画像サイズに対してスケール比率を乗ずる等の演算を行い、サイズを補正することをいう。
【0036】
[第四の実施の形態]
第四の実施の形態について、説明する。図9は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、制御部11、RAM(Random Access Memory)12、ストレージ部13、サウンド処理部14、グラフィック処理部15、通信インタフェース16、インタフェース部17からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0037】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)から構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、画像表示装置1の制御を行なう。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。
【0038】
制御部11は、プログラム及びデータをRAM12から読み出して処理を行なう。制御部11は、RAM12にロードされたプログラム及びデータを処理することで、サウンド出力の指示をサウンド処理部14に出力し、描画命令をグラフィック処理部15に出力する。
【0039】
サウンド処理部14は、スピーカであるサウンド出力装置20に接続されている。制御部11がサウンド出力の指示をサウンド処理部14に出力すると、サウンド処理部14はサウンド出力装置20にサウンド信号を出力する。
【0040】
グラフィック処理部15は表示装置21に接続されている。表示装置21は表示画面22を有している。制御部11が描画命令をグラフィック処理部15に出力すると、グラフィック処理部15は、ビデオメモリ19に画像を展開し、表示画面22上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示装置21はタッチセンサを備えるタッチパネルの画面であっても良い。
【0041】
グラフィック処理部15は、フレーム単位で1枚の画像の描画を実行する。画像の1フレーム時間は、例えば30分の1秒である。グラフィック処理部15は、制御部11だけで行ってきた描画に関する演算処理の一部を受け持ち、システム全体の負荷を分散させる役割を有する。
【0042】
インタフェース部17には外部メモリ18(例えば、SDカード等)が接続されている。外部メモリ18から読み込まれたデータはRAM12にロードされ、制御部11により演算処理が実行される。
【0043】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信回線2に接続が可能であり、通信回線2を介して画像データを受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、外部メモリ18から読み込まれたデータと同様に、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0044】
図10は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示装置の構成を示すブロック図である。画像表示装置1は、画像読込部401と、画像サイズ判定部402と、スケール比率算出部403と、画像サイズ補正部404と、黒枠表示判定部405と、黒枠幅算出部406と、画像生成部407と、画像表示部408とを少なくとも備える。
【0045】
画像読込部401は、画像表示装置1に画像を読み込ませる機能を有する。画像サイズ判定部402は、画像読込部401により読み込まれた画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する機能を有する。スケール比率算出部403は、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出する機能を有する。画像サイズ補正部404は、画像サイズ判定部402において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する機能を有する。
【0046】
黒枠表示判定部405は、画像サイズ判定部402にて所定の条件を満たすと判定された場合に画像読込部401にて読み込まれた画像に対して、画像の外側の枠である黒枠の表示の有無を判定する機能を有する。黒枠幅算出部406は、黒枠表示判定部405にて画像サイズが画面サイズより小さいと判定された場合に、画像と画面の間に生じる空間の幅から黒枠の幅を算出する機能を有する。画像生成部407は、黒枠幅算出部406にて算出された幅の黒枠と画像を合わせて新たな画像を生成する機能を有する。画像表示部408は、画像サイズ判定部402にて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正部404により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表装置1の表示部に表示し、黒枠表示判定部405にて黒枠の表示が不要と判定された場合は、画像読込部401にて読み込まれた画像を表示部に表示し、あるいは、黒枠表示判定部405にて黒枠の表示が必要と判定された場合は、画像生成部407にて生成された画像を表示部に表示する機能を有する。
【0047】
本発明の第四の実施の形態における画像表示処理について説明する。図11は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。まず、画像表示装置1において、画像を読み込む(ステップS41)。次に、読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS42)。
【0048】
ここで、ステップS42の画像サイズの判定における所定の条件について説明する。図12は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像サイズの判定における所定の条件に関する概念図である。画面41は、上下方向の長さがA及び左右方向の長さがBである。基点43から画面の上下方向の長さAだけ離れた地点から、画面上方向にxと画面下方向にxの幅を有する領域、及び、基点43から画面の左右方向の長さBだけ離れた地点から、画面左方向にyと画面右方向にyの幅を有する領域を合わせた領域、つまり斜線部42の範囲に、判定の対象となる画像の右下側の頂点が存在する場合に所定の条件が満たされる。ここで、x、x、y、及びyは任意の値である。したがって、所定の条件とは、判定の対象となる画像の上下方向の長さhが、A−x≦h≦A+xの範囲内であり、且つ、画像の水平方向の長さwが、B−y≦w≦B+yの範囲内である場合をいう。
【0049】
次に、図11のフローチャートにて、画像サイズが所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS42にてNO)に、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出し(ステップS43)、算出されたスケール比率に応じて画像サイズを補正する(ステップS44)。
【0050】
次に、図を用いてスケール比率の算出及び画像サイズの補正に関して説明する。図13は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像の補正に関する概念図である。図13(a)は、画像表示装置1に備わる表示部の画面47と、画像読込部401にて読み込まれた画像46とを表す図である。画像46の上下方向と左右方向の長さの比及び画面47のアスペクト比は異なるものとする。ここで、例えば、画面の上下方向における補正後の画像の長さと上下方向における画面の長さとの比を第一の比とし、画面の左右方向における補正後の画像の長さと左右方向における画面の長さとの比を第二の比とした場合に、第一の比と第二の比を比較して、第一の比が大きい場合は第二の比を、画像を補正するためのスケール比率とし、第二の比が大きい場合は第一の比を、画像を補正するためのスケール比率とする。ステップS43では、画像46の上下方向の長さaと、画面47の対応する上下方向の長さAとの比率A/aを算出する。同様に、画像46の左右方向の長さbと、画面47の対応する左右方向の長さBとの比率B/bを算出する。これらを比較して、小さい比率を、画像を補正するためのスケール比率とする。ステップS44では、ステップS43にて算出したスケール比率を用いて、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように画像サイズを補正する。
【0051】
図13(b)は、図13(a)において比率A/aが比率B/bより小さく、スケール比に応じた補正に関する所定の関係が画面の上下方向の長さと画像の上下方向の長さが等しくなるように補正する関係であって、且つ、画像の上下方向と左右方向の長さの比及び画面のアスペクト比が異なる場合の画面と画像の関係を表す概念図である。画像46の上下方向の長さaにスケール比率A/aを乗ずると、画像46の上下方向の長さは、画面47の上下方向の長さAとなり、画像46の左右方向の長さはb×A/aとなる。
【0052】
次に、図11のフローチャートにて、ステップS42にて所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS42にてYES)にステップS41にて読み込まれた画像、または、ステップS42にて所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS42にてNO)にステップS44にて補正された画像に対して、黒枠の表示の要否を判定する(ステップS45)。ここで、画像サイズが画面のサイズに対して大きい場合は、画像に黒枠を表示しないと判定される(ステップS45にてYES)。一方、画像サイズが画面のサイズに対して小さい場合は、画面に黒枠を表示すると判定される(ステップS45にてNO)。
【0053】
ステップS45にて黒枠の表示が必要と判定された場合(ステップS45にてNO)に、表示する黒枠の幅を算出する(ステップS46)。さらに、算出した黒枠の幅を有する枠と、画像とを合わせて新たな画像を生成する(ステップS47)。
【0054】
図14は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、黒枠の幅算出処理に関する概念図である。図14(a)は、画面の左右方向の長さより画像の左右方向の長さが短い場合の概念図である。画面51は、画像52と、画面51と画像52との間に生じた空間53とから構成される。ステップS46にて、空間53の左右方向の長さがxであった場合、黒枠の幅はx/2と算出される。図14(b)は、図14(a)にて算出した幅を有する黒枠を配置して、新たな画像の生成処理を表す図である。画面54には、画像55が中心に配置され、画像55の左右に幅x/2を有する黒枠56がそれぞれ配置されている。ステップS47にて、図14(b)のように、画像及び黒枠を配置し、画面表示用の新しい画像を生成する。画面の上下方向の黒枠の配置についても同様である。
【0055】
最後に、ステップS42にて所定の条件を満たすと判定され(ステップS42にてYES)且つステップS45にて黒枠の表示が不要と判定された場合(ステップS45にてYES)はステップS41にて読み込まれた画像を、ステップS42にて所定の条件を満たさないと判定され(ステップS42にてNO)且つステップS45にて黒枠の表示が不要と判定された場合(ステップS45にてNO)はステップS44にて補正された画像を、S45にて黒枠の表示が必要と判定された場合(ステップS45にてYES)はステップS47にて生成された画像を、それぞれ画面に表示して(ステップS48)、終了する。
【0056】
第四の実施の形態において、画像サイズを判定する際の所定の条件は、画面の上下方向における画像の長さが、上下方向における画面の長さに対して所定の範囲内であり、且つ、画面の左右方向における画像の長さが、左右方向における画面の長さに対して所定の範囲内であることである。さらに、画像及び表示部が略矩形であることを特徴とする。
【0057】
第四の実施の形態の一側面として、スケール比率として比率の小さい値を用いることで、画像サイズの補正をすると、画像の全体を表示することができ、画像の一部が表示されない等の視認性を妨げる要素を排除することができる。
【0058】
第四の実施の形態の一側面として、枠を配置することで、画面のアスペクト比に適した上下方向と左右方向の長さの比を有するように画像を補正することができ、画像の内容の破綻を防ぐことができる。その結果、画像提供者が画面のアスペクト比の違いを考慮せず、効率的に画像を提供できる。
【0059】
第四の実施の形態において、「画像」とは、例えば、図形や写真、イメージ、グラフィックス等であり、静止画、動画のいずれであってもよい。「画面の長さに対して所定の範囲内」とは、例えば、画像の長さと対応する画面の長さが等しい、あるいは、画像の長さが、画面の長さに所定の割合を乗じた長さ以下である等の範囲内に含まれることをいう。「所定の関係」とは、例えば、画像サイズと対応する画面サイズが等しい、あるいは画面サイズと比較して所定の割合だけ大きいような関係をいう。「枠」とは、例えば、ハイビジョンやワイドスクリーンのように、画面のアスペクト比が9対16である横長の画像に対して上下に付与して、アスペクト比を4対3である従来のテレビ画面の比率に変換するための枠をいい、黒い枠が一般的だが色が限定されるものではない。
【0060】
[第五の実施の形態]
第五の実施の形態における画像表示システムの構成は、図3のブロック図で示されるものと同じ構成を採用することができる。
【0061】
図15は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。画像提供サーバ装置3は、制御部31、RAM32、HDD33、及び通信インタフェース34を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0062】
制御部31は、CPUやROMから構成され、HDD33に格納されたプログラムを実行し、画像提供サーバ装置3の制御を行なう。RAM32は、制御部31のワークエリアである。HDD33は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部31は、プログラム及びデータをRAM32から読み出し、情報処理又はデータの加工等を行う。
【0063】
図16は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。画像提供サーバ装置3は、画像サイズ記憶部501と、画像送信要求受信部502と、画像サイズ判定部503と、スケール比率算出部504と、画像サイズ補正部505と、黒枠表示判定部506と、黒枠幅算出部507と、画像生成部508と、画像送信部509とを少なくとも備える。
【0064】
画像サイズ記憶部501は、提供する画像の画像サイズを記憶する機能を有する。画像送信要求受信部502は、画像表示装置から送信された画像送信要求を受信する機能を有する。画像サイズ判定部503は、画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する機能を有する。スケール比率算出部504は、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出する機能を有する。画像サイズ補正部505は、画像サイズ判定部503において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する機能を有する。
【0065】
黒枠表示判定部506は、画像サイズ判定部503にて所定の条件を満たすと判定された場合に画像サイズ記憶部501にて記憶された画像に対して、黒枠の表示の有無を判定する機能を有する。黒枠幅算出部507は、黒枠表示判定部506にて画像サイズが画面サイズより小さいと判定された場合に、画像と画面の間に生じる空間の幅から黒枠の幅を算出する機能を有する。画像生成部508は、黒枠幅算出部507にて算出された幅の黒枠と画像を合わせて新たな画像を生成する機能を有する。画像送信部509は、画像サイズ判定部503にて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正部505により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表装置1に送信し、黒枠表示判定部506にて黒枠の表示が不要と判定された場合は、画像サイズ記憶部501にて記憶された画像を送信し、あるいは黒枠表示判定部506にて黒枠の表示が必要と判定された場合は、画像生成部508にて生成された画像を送信する機能を有する。
【0066】
次に、本発明の第五の実施の形態の概要について、説明をする。本発明の第五の実施の形態は、複数の画像表示装置1と、画像表示装置1と通信可能な画像提供サーバ装置3とを備える画像表示システムに適用できる。本発明の第五の実施の形態における画像表示システムは、表示部を有する画像表示装置1に対して、通信回線2を介して接続された画像提供サーバ装置3からダウンロード、あるいはストリーミング等の再生方式によって画像を表示させるシステムである。通信回線は有線であっても無線であっても良い。
【0067】
第五の実施の形態における画面表示装置の構成は、図5のブロック図及び図9のブロック図で示されるものと同じ構成を採用することができる。
【0068】
本発明の第五の実施の形態における画像表示処理について説明する。図17は、本発明の実施の形態の少なくとも1つに対応する、画像表示処理のフローチャートである。まず、画像表示装置1において、画像送信要求を画像提供サーバ装置3へ送信する(ステップS51)。ここで、画像送信要求には、表示するための画像を送信する要求信号と、画像表示装置1が有する表示部の画面のサイズに関する情報を含むものである。画像提供サーバ装置3は、画像表示装置から送信された画像送信要求を受信する(ステップS52)。画像提供サーバ装置3は、受信した画像送信要求に含まれる画像表示装置の画面サイズを用いて、記憶している画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップS53)。画像サイズの判定における所定の条件に関しては、図12を用いて説明した概念と同様である。画像サイズの判定において所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS53にてNO)に、画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出し(ステップS54)、算出されたスケール比率に応じて画像サイズを補正する(ステップS55)。スケール比率の算出及び画像サイズの補正に関しては、図13を用いて説明した概念と同様である。
【0069】
ステップS53にて所定の条件を満たすと判定された場合(ステップS53にてYES)に、画像提供サーバ装置3が記憶している画像、または、ステップS53にて所定の条件を満たさないと判定された場合(ステップS53にてNO)にステップS55にて補正された画像に対して、黒枠の表示の要否を判定する(ステップS56)。ここで、画像サイズが画面のサイズに対して大きい場合は、画像に黒枠を表示しないと判定される(ステップS56にてYES)。一方、画像サイズが画面のサイズに対して小さい場合は、画面に黒枠を表示すると判定される(ステップS56にてNO)。黒枠の幅の算出に関しては、図14の概念図を用いて説明した概念と同様である。
【0070】
次に、図17のフローチャートにて、ステップS56にて黒枠の表示が必要と判定された場合(ステップS56にてNO)に、表示する黒枠の幅を算出する(ステップS57)。さらに、算出した黒枠の幅を有する枠と、画像とを合わせて新たな画像を生成する(ステップS58)。
【0071】
さらに、ステップS53にて所定の条件を満たすと判定され(ステップS53にてYES)且つステップS56にて黒枠の表示が不要と判定された場合(ステップS45にてYES)は画像提供サーバ装置3にて記憶された画像を、ステップS53にて所定の条件を満たさないと判定され(ステップS53にてNO)且つステップS56にて黒枠の表示が不要と判定された場合(ステップS56にてNO)はステップS55にて補正された画像を、S56にて黒枠の表示が必要と判定された場合(ステップS56にてYES)はステップS58にて生成された画像を、それぞれ画面表示装置1に送信する(ステップS59)。画像表示装置1は、送信された画像を受信する(ステップS60)。さらに、受信した画像を表示部に表示し(ステップS61)、終了する。
【0072】
第五の実施の形態において、画像サイズを判定する際の所定の条件は、画面の上下方向における画像の長さが、上下方向における画面の長さに対して所定の範囲内であり、且つ、画面の左右方向における画像の長さが、左右方向における画面の長さに対して所定の範囲内であることである。さらに、画像及び表示部が略矩形であることを特徴とする。
【0073】
第五の実施の形態の一側面として、スケール比率として比率の小さい値を用いることで、画像サイズの補正をすると、画像の全体を表示することができ、画像の一部が表示されない等の視認性を妨げる要素を排除することができる。
【0074】
第五の実施の形態の一側面として、枠を配置することで、画面のアスペクト比に適した上下方向と左右方向の長さの比を有するように画像を補正することができ、画像の内容の破綻を防ぐことができる。その結果、画像提供者が画面のアスペクト比の違いを考慮せず、効率的に画像を提供できる。
【0075】
第五の実施の形態の一側面として、大半の演算処理を画像提供サーバ側で実施するため、画像視聴者は簡易な機構を有する画像表示装置であってもスムーズに画像を視聴することができる。
【0076】
第五の実施の形態において、「画像」とは、例えば、図形や写真、イメージ、グラフィックス等であり、静止画、動画のいずれであってもよい。「画面の長さに対して所定の範囲内」とは、例えば、画像の長さと対応する画面の長さが等しい、あるいは、画像の長さが、画面の長さに所定の割合を乗じた長さ以下である等の範囲内に含まれることをいう。「所定の関係」とは、例えば、画像サイズと対応する画面サイズが等しい、あるいは画面サイズと比較して所定の割合だけ大きいような関係をいう。「枠」とは、例えば、ハイビジョンやワイドスクリーンのように、画面のアスペクト比が9対16である横長の画像に対して上下に付与して、アスペクト比を4対3である従来のテレビ画面の比率に変換するための枠をいい、黒い枠が一般的だが色が限定されるものではない。
【0077】
[付記]
上で述べた実施の形態の説明は、下記の発明を、発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0078】
[1] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示プログラムであって、
画像表示装置を、
画像を読み込む画像読込手段と、
画像読込手段により読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像読込手段により読み込んだ画像を表示部に表示する画像表示手段
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示プログラム。
【0079】
[2] 画像表示装置を、
画面の上下方向又は左右方向における補正後の画像の長さが、上下方向又は左右方向のいずれかの対応する方向における画面の長さに対して所定の関係となるように補正するためのスケール比率を算出するスケール比率算出手段
として機能させ、
画像サイズ補正手段が、算出されたスケール比率に応じて画像サイズを補正するものである、[1]に記載の画像表示プログラム。
【0080】
[3] スケール比率算出手段が、画面の上下方向における補正後の画像の長さと上下方向における画面の長さとの比を第一の比とし、画面の左右方向における補正後の画像の長さと左右方向における画面の長さとの比を第二の比とした場合に、第一の比と第二の比を比較して、第一の比が大きい場合は第二の比をスケール比率とし、第二の比が大きい場合は第一の比をスケール比率とすることを特徴とする、[2]に記載の画像表示プログラム。
【0081】
[4] 画面の上下方向における画像の長さが、上下方向における画面の長さに対して所定の範囲内であるか、且つ、画面の左右方向における画像の長さが、左右方向における画面の長さに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である、[1]〜[3]のいずれかに記載の画像表示プログラム。
【0082】
[5] 画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合であって、画像サイズ補正手段により補正された補正後の画像サイズが画面サイズと比較して小さい場合に、補正後の画像と表示部との間に生じる空間に枠を配置することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の画像表示プログラム。
【0083】
[6] 画像サイズ判定手段において所定の条件を満たすと判定された場合であって、画像読込手段により読み込んだ画像のサイズが画面サイズと比較して小さい場合に、該画像と表示部との間に生じる空間に枠を配置することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の画像表示プログラム。
【0084】
[7] 画像及び表示部が略矩形であることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の画像表示プログラム。
【0085】
[8] [1]〜[7]のいずれかに記載の画像表示プログラムをインストールした画像表示装置。
【0086】
[9] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示方法であって、
画像表示装置において、
画像を読み込むステップと、
読み込んだ画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
画像サイズを判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにより画像サイズが補正された補正後の画像を表示部に表示し、所定の条件を満たすと判定された場合は、読み込んだ画像を表示部に表示するステップ
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示方法。
【0087】
[10] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示プログラムであって、
画像提供サーバ装置を、
提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、
記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段
として機能させ、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示プログラム。
【0088】
[11] [10]に記載の画像表示プログラムをインストールした画像提供サーバ装置。
【0089】
[12] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムであって、
画像表示装置が、
画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する画像送信要求送信手段を備え、
画像提供サーバ装置が、
提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、
画像送信要求送信手段により送信された画像送信要求を受信する画像送信要求受信手段と、
記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、
画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段と
を備え、
画像表示装置がさらに、
画像送信手段により送信された画像を受信する画像受信手段と、
受信した画像を表示部に表示する画像表示手段と
を備え、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示システム。
【0090】
[13] 画像を提供する画像提供サーバ装置と通信が可能である、画像を表示する表示部を備える画像表示装置において実行される画像表示プログラムであって、
画像表示装置を、
画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信する画像送信要求送信手段と、
画像送信手段により送信された画像を受信する画像受信手段と、
受信した画像を表示部に表示する画像表示手段
として機能させるものであり、
画像提供サーバ装置が、提供する画像の画像サイズを記憶する画像サイズ記憶手段と、画像送信要求送信手段により送信された画像送信要求を受信する画像送信要求受信手段と、記憶された画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定する画像サイズ判定手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正する画像サイズ補正手段と、画像サイズ判定手段において所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズ補正手段により画像サイズが補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、画像サイズ記憶手段に記憶された画像を画像表示装置へ送信する画像送信手段として機能するものであり、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示プログラム。
【0091】
[14] [13]に記載の画像表示プログラムをインストールした画像表示装置。
【0092】
[15] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置において実行される画像表示方法であって、
画像提供サーバ装置にて、
画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップと
を実行し、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示方法。
【0093】
[16] 画像を表示する表示部を備える画像表示装置と、画像表示装置と通信が可能である画像提供サーバ装置とを有する画像表示システムにおいて実行される画像表示方法であって、
画像表示装置にて、画像送信要求を画像提供サーバ装置へ送信するステップを実行し、
画像提供サーバ装置にて、
送信された画像送信要求を受信するステップと、
画像の画像サイズが所定の条件を満たすか否かを判定するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合に、画像の相似形を保った状態で所定の条件を満たすように画像サイズを補正するステップと、
判定するステップにおいて所定の条件を満たさないと判定された場合は、画像サイズを補正するステップにおいて補正された補正後の画像を画像表示装置へ送信し、所定の条件を満たすと判定された場合は、補正前の画像を画像表示装置へ送信するステップと
を実行し、
画像表示装置にて、さらに、
画像提供サーバ装置から送信された画像を受信するステップと、
受信した画像を表示部に表示するステップと
を実行し、
画像サイズが表示部の画面サイズに対して所定の範囲内であることが、前記所定の条件である
ことを特徴とする、画像表示方法。
【符号の説明】
【0094】
1 画像表示装置
11 制御部
12 RAM
13 ストレージ部
14 サウンド処理部
15 グラフィック処理部
16 通信インタフェース
17 インタフェース部
18 外部メモリ
19 ビデオメモリ
20 スピーカ
21 表示装置
22 表示画面
2 通信回線
3 画像提供サーバ装置
31 制御部
32 RAM
33 HDD
34 通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
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