特許第6446241号(P6446241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6446241
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】撮像素子付中間筒
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20181217BHJP
   G03B 17/14 20060101ALI20181217BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20181217BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   H04N5/225 100
   G03B17/14
   G03B17/02
   H04N5/232 030
【請求項の数】6
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2014-226209(P2014-226209)
(22)【出願日】2014年11月6日
(65)【公開番号】特開2016-92641(P2016-92641A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年7月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
(74)【代理人】
【識別番号】100101661
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 靖
(74)【代理人】
【識別番号】100135932
【弁理士】
【氏名又は名称】篠浦 治
(72)【発明者】
【氏名】網野 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 智仁
(72)【発明者】
【氏名】太田 雅也
(72)【発明者】
【氏名】小林 有二
(72)【発明者】
【氏名】高橋 孝徳
【審査官】 吉川 康男
(56)【参考文献】
【文献】 特許第5541431(JP,B2)
【文献】 特開2010−016456(JP,A)
【文献】 特開2013−092556(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0141762(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/225
G03B 17/02
G03B 17/14
H04N 5/232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子と、
電源電池と、
制御回路を実装する主基板と、
外面を覆う円筒形状の本体外装部と、
上記本体外装部の前面側に設けられ、レンズ鏡筒を着脱可能とするマウント部と、
第1通信用アンテナと、この第1通信用アンテナを実装した第1通信用基板とからなる第1無線通信部と、
第2通信用アンテナと、この第2通信用アンテナを実装した第2通信用基板とからなる第2無線通信部と、
金属製のフレーム部材と、
を具備し、
上記第1無線通信部と上記第2無線通信部とは、上記金属製のフレーム部材の外面上に配設され、
上記本体外装部は、上記第1無線通信部と上記第2無線通信部との外面を覆うように配設されていることを特徴とする撮像素子付中間筒。
【請求項2】
上記第1通信用基板は、上記金属製フレーム部材の外面上における一平面に沿って配置され、
上記第2通信用基板は、上記金属製フレーム部材の外面上における上記一平面に対して略直交する他平面に沿って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子付中間筒。
【請求項3】
上記一平面は、上記金属製フレーム部材の一側面であり、
上記他平面は、上記金属製フレーム部材の上面であることを特徴とする請求項2に記載の撮像素子付中間筒。
【請求項4】
上記第1無線通信部又は上記第2無線通信部の電源状態をオンオフするための無線用スイッチを、さらに具備し、
上記無線用スイッチは、上記第1無線通信部又は上記第2無線通信部のいずれか一方の電源状態をオンオフすることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子付中間筒。
【請求項5】
上記第1無線通信部又は上記第2無線通信部のいずれか一方は、電源状態が常時オン状態にあることを特徴とする請求項1に記載の撮像素子付中間筒。
【請求項6】
上記フレーム部材の上面側の外面において、上記マウント部とレリーズスイッチの間の領域に一対の音声取得用マイクロフォンを、さらに配設したことを特徴とする請求項1に記載の撮像素子付中間筒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電源電池及び撮像素子を内蔵し撮像機能を有すると共に、交換用レンズ鏡筒を装着可能に構成され、さらに外部機器との無線通信を行う通信ユニットを有する撮像素子付中間筒に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばスマートフォンやタブレット型コンピュータ等の携帯型電子機器が広く普及している。これら従来の携帯型電子機器においては、例えば撮像光学系(撮像レンズ)と撮像素子等を具備し、静止画像や動画像を撮像する撮像機能を備えたカメラ部を内蔵して構成されているものがある。
【0003】
この種の従来の携帯型電子機器は、使用者(ユーザ)が常に持ち歩き、野外や戸外等、外出先においても必要に応じて適宜使用できるように小型軽量に構成されたものが一般である。この種の携帯型電子機器の使用者(ユーザ)は、これを常に持ち歩いている一方、例えば従来の一般的なカメラ等の撮像装置(以下、単にカメラ等と略記する)を外出時に持参していないことはよくある。そのような場合にも、近年においては、上記携帯型電子機器に内蔵されるカメラ部の撮像機能を用いることによって、いつでも気軽に静止画像や動画像等の撮像を行って、所望の画像を取得することができるようになっている。
【0004】
しかしながら、この種の携帯型電子機器に内蔵されるカメラ部は、当該電子機器の付属機能であるがために、その撮像性能は、通常のカメラ等に対して劣るものであることは否めない。
【0005】
そこで、この種の携帯型電子機器が具備する機能のうち、例えば撮像機能や画像閲覧機能等を補助したり、それらの機能を代替する機能を備えた各種のアクセサリ機器についての種々の提案が、従来よりなされており、また実用化されている。
【0006】
従来の携帯型電子機器に取り付けて使用するアクセサリ機器としては、例えば一般的なカメラ等に適用される高性能な撮像素子及び撮像レンズをユニット化した撮像素子付レンズユニットや、従来一般のレンズ交換式カメラ用に供給されている交換用レンズ鏡筒を装着可能に構成し高性能な撮像素子を備えた撮像素子付中間筒等がある。これらのアクセサリ機器は、対応する携帯型電子機器の撮像機能等を代替するアクセサリ機器として機能するものである。
【0007】
上記従来の撮像素子付レンズユニットや撮像素子付中間筒等においては、それ自身が撮像機能を有して構成されており、単体で動作したり、若しくは上記携帯型電子機器等の他の外部電子機器を用いて遠隔操作され得るように構成されているのが一般である。そのために、従来のこの種の撮像素子付レンズユニットや撮像素子付中間筒等においては、当該機器を駆動し制御するための内部構成ユニットに対し電力を供給する電力供給源(即ち電源)となる電源電池、例えば充電式バッテリ等を本体内の所定の部位に内蔵されているのが一般である。また、この種の機器等においては、他の外部電子機器との間で、制御信号や画像データ等の送受信を無線通信手段を用いて行うための機能を複数有しているものがある。
【0008】
例えば、特許第5541431号公報によって開示されている撮像装置(撮像素子付レンズユニット)は、機器の背面側にバッテリ収納室を設けると共に、このバッテリ収納室を開閉自在とする蓋部材を設け、所定の充電式バッテリを着脱自在とし得るように構成されている。また、当該機器においては、無線通信手段として、Wi−Fi(Wireless Fidelity)通信部とNFC(Near Field Communication)通信部とを有して構成している。この場合において、各通信部は、外装部材の内側近傍に配設されている。
【0009】
また、他の外部機器との通信を行う無線通信手段を有して構成され、撮像機能を具備するこの種の撮像装置は、例えば特開2010−39039号公報,特開2012−186698号公報等によって種々の形態のものが提案され実用化されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特許第5541431号公報
【特許文献2】特開2010−39039号公報
【特許文献3】特開2012−186698号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところが、上記特許第5541431号公報によって開示されている撮像装置(撮像素子付レンズユニット)や、上記特開2010−39039号公報,特開2012−186698号公報等によって開示されている撮像装置等のように無線通信手段を備えた機器においては、機器内部において通信用構成ユニットの近傍に金属製部品等が配設されていたりすると、通信信号の送受信に影響が生じてしまう場合がある。そこで、常に良好な通信状態を獲得するためには、例えば送受信に影響する各部材間の距離を、送受信に影響しない程度に離れた配置とすればよいが、機器の大型化を招来する可能性もある。したがって、通信用構成ユニットや通信用アンテナ等の配置に関し、信号の送受信の影響をできる限り抑え得る形態とすることに関しては、さらなる工夫の余地が存在する。
【0012】
また、近年、この種の機器等においては、単一の機器に複数の無線通信手段を具備して構成されるものが実用化され普及しつつある。このような構成とした場合、例えば比較的負荷の軽い制御信号等の送受信と、データ容量が大きく負荷の重くなりがちな画像データ等の送受信とをそれぞれ別の無線通信手段を利用して行うといったことが可能となる。
【0013】
しかしながら、異なる方式の複数の無線通信手段を単一の機器に配設するような場合には、各通信信号が干渉しあう等により、通信状態が不安定になったり、通信の信頼性を損なうことにもなりかねない。そこで、このような構成とする場合にも、各通信手段による通信機能を常に良好に機能させ信頼性を向上させるためには、異なる方式の複数の通信用アンテナを含む各通信用構成ユニットの配置等についての工夫は、さらに重要な要件となる。
【0014】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、電源電池を内蔵し、撮像素子を含む撮像機能を有すると共に、交換用レンズ鏡筒を装着可能に構成され、さらに外部機器との無線通信を行う通信ユニットを有する撮像素子付中間筒において、常に良好で安定した通信状態を獲得して通信の信頼性を向上させ得ると共に、機器の大型化を抑止し得る構造の撮像素子付中間筒を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の撮像素子付中間筒は、撮像素子と、電源電池と、制御回路を実装する主基板と、外面を覆う円筒形状の本体外装部と、上記本体外装部の前面側に設けられ、レンズ鏡筒を着脱可能とするマウント部と、第1通信用アンテナと、この第1通信用アンテナを実装した第1通信用基板とからなる第1無線通信部と、第2通信用アンテナと、この第2通信用アンテナを実装した第2通信用基板とからなる第2無線通信部と、金属製のフレーム部材とを具備し、上記第1無線通信部と上記第2無線通信部とは、上記金属製フレーム部材の外面上に配設され、上記本体外装部は、上記第1無線通信部と上記第2無線通信部との外面を覆うように配設されている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、電源電池を内蔵し、撮像素子を含む撮像機能を有すると共に、交換用レンズ鏡筒を装着可能に構成され、さらに外部機器との無線通信を行う通信ユニットを有する撮像素子付中間筒において、常に良好で安定した通信状態を獲得して通信の信頼性を向上させ得ると共に、機器の大型化を抑止し得る構造の撮像素子付中間筒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を含む撮像システム全体を示す外観斜視図
図2図1の撮像システムにおいて、レンズ鏡筒に向かって右側の側面を示す右側面図
図3】本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を示す外観斜視図
図4図3の撮像素子付中間筒の六面図(符号[4A]は正面図、符号[4B]は上面図、符号[4C]は底面図、符号[4D]は左側面図、符号[4E]は右側面図、符号[4F]は背面図)
図5図3の撮像素子付中間筒に装着されるストラップ取付用吊金具の四面図(符号[5A]は平面図、符号[5B]は取付面の平面図、符号[5C]は吊金具側の平面図、符号[5D]は側面図)
図6】本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒に使用する取付用アダプタ(の閉状態時)の六面図(符号[6A]は正面図、符号[6B]は上面図、符号[6C]は底面図、符号[6D]は左側面図、符号[6E]は右側面図、符号[6F]は背面図)
図7図3の撮像素子付中間筒の内部構造の一部を示す右側面図
図8図7の背面側から見た斜視図
図9図7の前面側から見た斜視図
図10図3の撮像素子付中間筒における本体部の内部の上面部位に設けられた固定部材とレリーズ操作部材とを取り出して示す要部拡大斜視図
図11図10のレリーズ操作部材のみを取り出して、その内面側の構造を示す斜視図
図12図3の撮像素子付中間筒においてレリーズ操作部材を含むYZ平面における断面の一部を拡大して示す要部拡大断面図
図13図3の撮像素子付中間筒においてレリーズ操作部材を含むXY平面における断面の一部を拡大して示す要部拡大断面図
図14図3の撮像素子付中間筒の基本構成ユニットのみを取り出して背面寄りの位置から見たようすを示す斜視図
図15図3の撮像素子付中間筒において、本体部とアダプタ装着部を取り外した状態の撮像素子付中間筒を背面寄りの位置から見たようすを示す斜視図
図16図3の撮像素子付中間筒において、アダプタ装着部の蓋部を取り外した状態を示す分解斜視図
図17図3の撮像素子付中間筒において、アダプタ装着部を取り外した状態の背面図
図18図4の[18]−[18]線に沿う断面図
図19図4の[19]−[19]線に沿う断面図
図20図3の撮像素子付中間筒の本体部の一部を破いて主に右側面の内部構成を示し、背面寄りの位置から見た斜視図
図21図3の撮像素子付中間筒から本体部とアダプタ装着部を取り外して主に左側面の内部構成を示し、背面寄りの位置から見た斜視図
図22図21の状態における撮像素子付中間筒の上面図
図23図22の状態における撮像素子付中間筒の右側面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。以下の説明に用いる各図面は模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度に示すために、各部材の寸法関係や縮尺等を各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これら各図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率,各構成要素の相対的な位置関係等に関し図示の形態のみに限定されるものではない。
【0019】
[撮像システム全体の概略構成]
まず、本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を含む撮像システムの全体構成を図1図2に示す。図1図2は、本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を含む撮像システム全体を示す図である。このうち、図1は外観斜視図である。図2はレンズ鏡筒側正面に向かって右側の側面を示す右側面図である。なお、図1図2は、本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を含む撮像システムの一形態を示すものである。
【0020】
図1図2に示すように、取付用アダプタ4は、アクセサリ機器であり撮像装置として機能する本実施形態の撮像素子付中間筒1と、他の構成ユニットであり通信機能,制御機能及び画像表示機能を備えた携帯型電子機器3とを略一体に接続するための機器接続用構成ユニットである。ここで、上記撮像素子付中間筒1の前面にレンズ鏡筒7を装着すれば一つの撮像装置として機能する撮像システム8が構築される。
【0021】
こうして構築される撮像システム8は、上記各種の構成ユニットを組み合わせて構築されることによって、従来一般に普及しているデジタルカメラ等の撮像装置等と略同等の撮像機能や画像及び情報表示機能等に加えて、取得した画像データ等を各種形態の無線通信回線を利用して外部へ伝送する機能等をも具備して構成される撮像システムとなっている。
【0022】
なお、以下の説明においては、図1に示すように、レンズ鏡筒7の撮像光学系の光軸Oに沿う方向をZ軸というものとする。また、このZ軸に直交する方向であって撮像素子付中間筒1の上下方向をY軸というものとし、同様に左右方向をX軸というものとする。
【0023】
ここで、取付用アダプタ4は、異なる二種類の機器、例えばアクセサリ機器であり撮像機器である撮像素子付中間筒1と、制御機器であり表示機器である携帯型電子機器3との間に介在して、両者(撮像素子付中間筒1及び携帯型電子機器3)を一体に接続するための構成ユニットとして機能している。つまり、取付用アダプタ4は、アクセサリ機器である撮像素子付中間筒1を既存の携帯型電子機器3に取り付けるための接続用の装着装置である。そのために、取付用アダプタ4は、図1図2に示すような撮像システムとして使用する時には、前面側に撮像素子付中間筒1を装着した状態で、背面側に携帯型電子機器3を挟持して保持し得るように構成されている。なお、本実施形態の取付用アダプタ4の構成については後述する(図6参照)。
【0024】
撮像素子付中間筒1は、従来のデジタルカメラ等の撮像装置と略同等機能を具備するアクセサリ機器である。そのために、この撮像素子付中間筒1は、内部に撮像素子11(図1参照)等を含む撮像ユニットや電源電池としての充電式バッテリ(不図示;後述する図18図19等の符号81を参照)等を備え、前面にレンズ鏡筒7を装着するためのマウント部であるマウントリング12を有し、背面に上記取付用アダプタ4を装着するアダプタ装着部19を備えて構成されている。
【0025】
なお、上記マウントリング12のマウント面12a(図1参照)には、外部に向けて突没自在に設けられるロックピン30が配設されている。このロックピン30は、当該撮像素子付中間筒1の前面に装着された状態のレンズ鏡筒7の回動を規制して、その装着状態を維持するために設けられるロック機構の一部を構成する部材である。本実施形態の撮像素子付中間筒1のその他の構成については後述する(図3図5図7図19参照)。
【0026】
レンズ鏡筒7は、従来のレンズ交換式カメラ用に一般に供給されている交換用レンズ鏡筒である。なお。図1図2に示すレンズ鏡筒7は、従来の交換用レンズ鏡筒の一形態を単に例示するものである。このレンズ鏡筒7は、被写体像を結像させる撮像光学系7b(図1参照)及びこれを駆動する駆動機構や駆動回路等(不図示)を有している。また、レンズ鏡筒7の背面には、上記撮像素子付中間筒1のマウントリング12に連結されるレンズマウント7a(図2参照)を備えて構成されている。これにより、レンズ鏡筒7は、上記撮像素子付中間筒1の前面に着脱自在に構成されている。
【0027】
なお、当該レンズ鏡筒7は、上述したように、従来のレンズ交換式カメラ用に一般に供給されている各種の交換用レンズ鏡筒を適用するものとしている。したがって、レンズ鏡筒7の構成については、従来の交換用レンズ鏡筒と同様の構成を備えているものとして、その詳細構成の説明及び図示は省略する。
【0028】
携帯型電子機器3は、例えば使用者(ユーザ)が片手で取り扱い得る程度の筐体サイズを有し、全体として略板形状に形成される携帯型電子機器である。この携帯型電子機器3は、例えば4〜5.5インチ型程度の表示用パネル等を含み画像情報表示機能を有する画像表示ユニット(画像表示部)や、各種形態の通信機能(無線通信;無線LAN,Wi-Fi(Wireless Fidelity;ワイファイ),Bluetooth(ブルートウース),NFC(Near Field Communication)等。有線通信;USBケーブル経由の通信等)を実現する通信ユニット(通信部)等を内部に有すると共に、画像信号や通信信号等の信号処理を行う信号処理回路や各構成ユニットの制御を行う制御回路(制御部)等を具備する携帯型の小型電子機器である。
【0029】
この携帯型電子機器3は、上記撮像素子付中間筒1と無線通信を用いて連携することで、当該撮像素子付中間筒1の制御を行う制御機器として機能したり、当該撮像素子付中間筒1にて取得した画像データを受信して、その受信した画像データに基く画像を表示パネルに表示する(画像再生表示に加えライブビュー表示等も含む)画像表示装置として機能する。携帯型電子機器3としては、具体的には、いわゆるスマートフォン等と呼ばれる高機能型携帯電話機等を適用することを想定しているが、これに限らず、同等機能を備える電子機器であれば他の形態のものでも適用可能である。
【0030】
なお、当該撮像システムに適用し得る携帯型電子機器3は、従来一般に普及している各種の形態の携帯型電子機器(スマートフォン等)を適用することができる。つまり、使用者(ユーザ)は、当該撮像システムを構築するのに際して、既存の携帯型電子機器3、即ち既に入手済みで使用中の各種形態の携帯型電子機器3を択一的に使用することができるものとしている。したがって、携帯型電子機器3の構成については、従来の携帯型電子機器と同様の構成を備えているものとして、その詳細構成の説明及び図示は省略する。
【0031】
以上のように構成される上記撮像システムは、撮像素子付中間筒1にレンズ鏡筒7を装着した状態の撮像用主要ユニットと、既存の携帯型電子機器3とを、取付用アダプタ4を介在させ一体の撮像システムとなるように構成したものである。
【0032】
そして、この撮像システムにおいては、携帯型電子機器3と撮像素子付中間筒1との間で無線通信を行うことによって、携帯型電子機器3の制御回路による上記撮像用主要ユニットの制御を行って、撮像動作をはじめとした各種の動作を遠隔的に実行させることができるように構成されている。具体的には例えば、携帯型電子機器3から各種の制御信号を送信して上記撮像素子付中間筒1を制御したり、当該撮像素子付中間筒1を介してレンズ鏡筒7の駆動制御を行ったり、若しくは、撮像素子付中間筒1によって取得された画像データを携帯型電子機器3へと送信させて、この携帯型電子機器3の画像表示部に画像を表示させる等といったことが可能になる。
【0033】
なお、上述した形態の撮像システムは、撮像素子付中間筒1にレンズ鏡筒7を装着した状態の撮像用主要ユニットと、既存の携帯型電子機器3とを、取付用アダプタ4を介して一体となるように構成した状態で、従来の撮像装置と同等の機能を備えるシステムとして説明したが、このような使用形態に限られることはない。
【0034】
例えば、上述したように上記撮像素子付中間筒1と携帯型電子機器3とは、無線通信によって制御信号や画像データ等の送受信を行うようにしている。したがって、各構成ユニットが一体的に接続されている形態でなくとも撮像システムとして使用することができる。即ち、レンズ鏡筒7を装着した撮像素子付中間筒1(撮像用主要ユニット)と、既存の携帯型電子機器3とを切り離した状態でも、両者は無線通信にて接続されることになるので、各種の制御やデータ送受は可能であり、この状態でも撮像システムとして使用可能である。このような使用形態の場合には、上記取付用アダプタ4は、上記撮像素子付中間筒1の背面側に装着した状態で格納状態とすることができ、操作感や使用感を損なうこと無く使用できる。
【0035】
[撮像素子付中間筒の構成]
次に、本実施形態の撮像素子付中間筒1の構成を、主に図3図5図7図19を用いて以下に説明する。
【0036】
[撮像素子付中間筒の概略構成]
まず、撮像素子付中間筒1の概略構成を、図3図5を用いて以下に説明する。図3は、本発明の一実施形態の撮像素子付中間筒を示す外観斜視図である。図4は、図3の撮像素子付中間筒の六面図である。このうち符号[4A]は正面図、符号[4B]は上面図、符号[4C]は底面図、符号[4D]は左側面図、符号[4E]は右側面図、符号[4F]は背面図をそれぞれ示している。図5は、図3の撮像素子付中間筒に装着されるストラップ取付用吊金具の四面図である。このうち符号[5A]は平面図、符号[5B]は取付面の平面図、符号[5C]は吊金具側の平面図、符号[5D]は側面図をそれぞれ示している。
【0037】
図3に示すように、本実施形態のアクセサリ機器である撮像素子付中間筒1は、内部に撮像素子11(図3図4[4A]参照)及びこれを駆動する駆動回路等を含む撮像ユニットや電源電池であるバッテリ(不図示;後述する)等を備えている。
【0038】
また、上述したように、撮像素子付中間筒1は、前面に交換用レンズ鏡筒7(図3等では不図示;図1図2参照)を装着するためのマウントリング12を有している。なお、マウントリング12のマウント面12aの所定の位置には、マウント指標12b(図3図4[4A]参照)が設けられている。このマウント指標12bは、レンズ鏡筒7を当該撮像素子付中間筒1に装着する時の装着位置を示す指標となっている。
【0039】
このような構成により、当該撮像素子付中間筒1は、従来のレンズ交換式カメラ用に一般に供給されている交換用レンズ鏡筒を着脱可能とし、複数の各種交換用レンズ鏡筒を択一的に装着して利用することができるように構成されている。そして、当該撮像素子付中間筒1は、背面に上記取付用アダプタ4を装着するアダプタ装着部19を備えて構成されている。
【0040】
撮像素子付中間筒1は、全体として略円筒形状からなり本体外装部となる本体部10と、この本体部10の内部構成部材(不図示;後述する撮像ユニット等)と、同本体部10の外面上に設けられる構成部材(各種操作部材等)によって構成されている。
【0041】
本体部10は、略円筒形状に形成され、そのZ軸方向(図3参照)の一方である前面側に開口10aを有し、他方の背面側を閉塞した形態に形成されている。本体部10の内部には、上述したように撮像素子11及びこれを駆動する駆動回路等を含む撮像ユニットや、当該撮像素子付中間筒1の全体を統括的に制御する制御回路等や、撮像素子11によって取得された画像信号及び上記携帯型電子機器3等の外部機器との間で行われる各種形態の通信信号等の信号処理等を行う信号処理回路等が配設されている(詳細後述)。
【0042】
なお、上記撮像素子11としては、例えばCCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補性金属酸化膜半導体)型イメージセンサー等の光電変換素子等、従来実用化されている一般的な形態のものが適用される。
【0043】
本体部10の開口10aには、当該撮像素子付中間筒1に装着される交換用レンズ鏡筒7(図3等では不図示;図1図2参照)との間で機械的な接続を確保するマウントリング12が配設されている。本体部10の内部において、上記マウントリング12の内周縁部近傍には、当該撮像素子付中間筒1に装着される交換用レンズ鏡筒7と当該撮像素子付中間筒1の内部電子回路との間の電気的な接続を確保するための複数の電気接点13が配設されている。なお、当該撮像素子付中間筒1の内部に配設される撮像素子11は、その受光面が上記開口10aに向けて配設されている。
【0044】
本体部10の外面上には各種の操作部材が設けられている。例えば、本体部10の外面上において、上面(図4の符号[4B]参照)には撮像操作を行う際のレリーズスイッチに連動するレリーズ操作部材15と、電源スイッチに連動する電源操作部材17とが配設されている。
【0045】
また、本体部10の右側面(図4の符号[4E]参照)には、当該撮像素子付中間筒1の前面に装着される交換用レンズ鏡筒7(図1図2参照)を取り外す際の操作部材であるレンズ取外用操作ボタン14と、当該撮像素子付中間筒1の背面に装着される取付用アダプタ4(図3図4では不図示;図1図2参照)を取り外す際のアダプタ取外用操作ボタン18とが配設されている。
【0046】
上記レンズ取外用操作ボタン14は、上記マウントリング12のマウント面12aから外部に向けて先端側の所定の長さ領域が突没自在に設けられるロックピン30に連動する操作部材である。ここで、レンズ取外用操作ボタン14とロックピン30等は、当該撮像素子付中間筒1の前面に装着されている交換用レンズ鏡筒7の回転ロック状態を解除するためのレンズロック解除機構を構成している。このレンズロック解除機構の詳細構成については図7図9を用いて後述する。
【0047】
上記アダプタ取外用操作ボタン18は、アダプタ装着部19の表面から外部に向けて先端側の所定の長さ領域が突没自在に設けられるストッパピン31(図4の[4E][4F]参照)に連動する操作部材である。ここで、アダプタ取外用操作ボタン18とストッパピン31等は、当該撮像素子付中間筒1の背面に取り付けられた取付用アダプタ4(図3等では不図示;図1図2参照)を取り外すために、レンズ鏡筒7の回転ロック状態を解除するアダプタロック解除機構を構成している。このアダプタロック解除機構の詳細構成については図7図9を用いて後述する。
【0048】
一方、本体部10の両側面(符号[4D],[4E]参照)のそれぞれには、ストラップ取付用吊金具100(図3では不図示;図5参照)を着脱自在に配設するための吊金具装着部16が形成されている。また、本体部10の底面(符号[4C]参照)には三脚ネジ穴20が形成されている。
【0049】
ここで、ストラップ取付用吊金具100について図5を用いて説明する。このストラップ取付用吊金具100は、ストラップ(吊り紐)等を取り付けるための吊り金具であって、本体部10の吊金具装着部16に嵌合し、所定のロック機構を備えた吊金具本体102と、ストラップ(吊り紐)等を通すためのループ状吊金具101等によって構成されている。
【0050】
当該ストラップ取付用吊金具100のロック機構は、次のように構成されている。即ち、上記吊金具本体102の先端部には、吊金具本体102の軸方向に対して直交する方向(即ち吊金具本体102の径方向に向けて)に付勢部材(不図示)によって付勢される係合爪部102aが形成されている。この係合爪部102aの先端側は、その断面が先端に向けて斜度を有するテーパー状に形成されている。これに対して、上記本体部10側の吊金具装着部16には、内部に周溝(不図示)が形成されている。
【0051】
ここで、吊金具装着部16の穴径は、吊金具本体102の係合爪部102aの外径よりも若干小径に形成されている。また、上記内部周溝の直径は、上記吊金具装着部16の穴径よりも若干大径に形成されている。
【0052】
したがって、このような構成により、吊金具本体102を上記本体部10側の吊金具装着部16に挿入すると、係合爪部102aは、先端テーパー部が吊金具装着部16の内壁面に摺動しつつ付勢力に抗して縮径する。これにより、吊金具装着部16の穴径よりも大径の係合爪部102aでも吊金具装着部16に挿入させることができる。そして、係合爪部102aが吊金具装着部16の内部周溝に到達すると、係合爪部102aは自身の付勢力によって縮径状態から元の形態に復帰する。こうして係合爪部102aが吊金具装着部16の内部周溝に嵌合すると、当該ストラップ取付用吊金具100は吊金具装着部16に対して抜去しない状態で装着される。
【0053】
また、装着状態のストラップ取付用吊金具100を吊金具装着部16から抜去するには、例えばストラップ取付用吊金具100の吊金具本体102の頭部102bを本体部10側に押圧若しくは引っ張る操作を行なうことで、係合爪部102aを付勢力に抗して縮径させることができる。したがって、これにより係合爪部102aと吊金具装着部16の内部周溝との嵌合状態が解除されるので、ストラップ取付用吊金具100を引き抜くことができる。
【0054】
なお、ストラップ取付用吊金具100の構成は、従来一般に普及している電子機器において適用されているものと略同様のものが採用されているものとして、これ以上の詳細説明は省略する。また、上述した形態のものに限られることは無く、例えばネジ等を利用した形態のものとしてもよい。
【0055】
図4に戻って、本体部10の背面側(符号[4F]参照)には、当該撮像素子付中間筒1の背面に対して取付用アダプタ4(図1図2参照)の前面を接続し固定するための接続部となるアダプタ装着部19が形成されている。このアダプタ装着部19は、本実施形態の取付用アダプタ4の前面側接続部が係合するように、断面が略テーパー状に後方に向けて突出する突形状に形成されている。このアダプタ装着部19の外面上であってその外周縁部には、本実施形態の取付用アダプタ4を当該撮像素子付中間筒1に着脱自在とするための着脱機構の一部を構成する複数のバヨネット爪19aが形成されている(図4参照)。本実施形態においてバヨネット爪19aは、円周方向に角度略90度間隔に4箇所配設した例を示している。これら複数(4つ)のバヨネット爪19aは、本実施形態の取付用アダプタ4の前面側接続部の外周縁部に形成されるバヨネット嵌合部41(後述する図6等参照)に対してバヨネット結合する構成部位である。
【0056】
なお、当該撮像素子付中間筒1の背面(図4の符号[4F]参照)には、当該撮像素子付中間筒1と外部機器(例えば上記携帯型電子機器3等)との間で行われる無線通信の使用状態をオンオフするための無線スイッチに連動する無線オンオフ用操作部材22と、他の外部機器との間で有線ケーブル(例えばUSBケーブル等)を介して電気的な接続を確保して各種データの伝送を行ったり、外部電源装置からの電力をバッテリ等へと供給するための接続コネクタ23等が配設されている。なお、この接続コネクタ23としては、例えばミニUSBコネクタ若しくはマイクロUSBコネクタ等といった一般的な規格品が適用されている。
【0057】
また、撮像素子付中間筒1の本体部10の外周面上において、例えば図1図4等に示すように、当該撮像素子付中間筒1の一側面の後端寄り縁部近傍に指標10xが設けられている。この指標10xは、当該撮像素子付中間筒1に取付用アダプタ4を装着する際の装着位置の位置決め用に設けられた指標である。当該指標10xは、例えばシール,刻印,モールド成型等を用い、例えば白色,赤色等の着色を施すことで、使用者(ユーザ)が容易に視認し得るような形態で形成されている。指標10xは、本体部10の外周面上において、所定の位置に少なくとも1箇所設けられていればよい。
【0058】
上記指標10xに対応させて、取付用アダプタ4側には、その外周面上の所定の部位に、図1図2及び後述する図6等に示すように、当該取付用アダプタ4を上記撮像素子付中間筒1に装着する際の装着位置の位置決め用の指標が設けられている。取付用アダプタ4側における位置決め用指標としては、上記撮像素子付中間筒1側の指標10xに対応する第1指標40xと、この第1指標40xの近傍に設けられ当該取付用アダプタ4と撮像素子付中間筒1との装着状態を示す第2指標40yが設けられている。これら両指標40x,40yは、上記指標10xと同様に、例えばシール,刻印,モールド成型等を用い、例えば白色,赤色等の着色を施すことで、使用者(ユーザ)が容易に視認し得るような形態で形成されている。ここで、第1指標40xと第2指標40yとは、例えば形状,色等を異ならせて示されている。例えば、第1指標40xは、上記指標10xと同形状(図示の例では矩形状)で同色で形成し、第2指標は、上記指標10xと異なる形状(図示の例では丸形状)の異なる色で形成されている。
【0059】
このように、撮像素子付中間筒1と取付用アダプタ4との双方に、所定の指標を設けることによって、両者を結合させる際の相対的な位置決めを容易に行うことができる。即ち、撮像素子付中間筒1に取付用アダプタ4を装着する際には、まず、指標10xと第1指標40xが合致するように両者を対向配置する。すると、取付用アダプタ4側のバヨネット嵌合部41が撮像素子付中間筒1側のバヨネット爪19aの近傍に配置される。この状態で、取付用アダプタ4と撮像素子付中間筒1とを相対的に回転させる。すると、バヨネット嵌合部41がバヨネット爪19aに嵌合する。そして、両者が完全に嵌合状態となった時に、撮像素子付中間筒1側の指標10xは、図1図2等に示すように、取付用アダプタ4側の第2指標40yに合致する。これにより、使用者(ユーザ)は、撮像素子付中間筒1と取付用アダプタ4とが正規の装着状態になったことを、視覚的に確認することができる。
【0060】
なお、上述したように、本実施形態において、撮像素子付中間筒1と取付用アダプタ4とのバヨネット結合は、4つのバヨネット爪19aと4つのバヨネット嵌合部41とを嵌合させることにより実現している。この場合において、上記バヨネット爪19aとバヨネット嵌合部41との嵌合部位は、円周方向に角度略90度毎に設けられている。
【0061】
したがって、この構成から、取付用アダプタ4に対する撮像素子付中間筒1の取り付け位置は、4箇所で可能となる。具体的には例えば、図1に示すように、撮像素子11が横長形態で配置されるように撮像素子付中間筒1を取付用アダプタ4に装着する通常の形態のほかにも、図示していないが撮像素子11が縦長形態で配置されるように撮像素子付中間筒1を取付用アダプタ4に装着する形態とすることも可能である。そこで、撮像素子付中間筒1と取付用アダプタ4との複数の装着形態に対応するために、指標10xを、例えば本体部10の外周面上において円周方向に角度略90度毎に全部で4箇所設けるようにしてもよい。
【0062】
この場合においては、複数設けた撮像素子付中間筒1側の指標10xに対応させて、上記第1指標40x,第2指標40yも対応する位置に同数設けるようにすればよい。
【0063】
[取付用アダプタの概略構成]
次に、本実施形態の撮像素子付中間筒1に使用される取付用アダプタ4の概略構成を、主に図6を用いて以下に説明する。図6は、本実施形態の撮像素子付中間筒1に使用される取付用アダプタ(閉状態時)の六面図である。このうち符号[6A]は正面図、符号[6B]は上面図、符号[6C]は底面図、符号[6D]は左側面図、符号[6E]は右側面図、符号[6F]は背面図をそれぞれ示している。
【0064】
取付用アダプタ4は、上述したように(図1図2参照)、複数機器によってなる撮像システムを構築するのに際して、機器同士の間を接続するための構成ユニットである。具体的な例を挙げると、例えば、前面側の接続部に撮像素子付中間筒1を装着し、背面側に携帯型電子機器3を挟持する形態で、これを保持し得るように構成される機器装着装置である。
【0065】
本実施形態において、上記取付用アダプタ4を用いて上記撮像素子付中間筒1を前面側に装着し、背面側に携帯型電子機器3を取り付けた場合、携帯型電子機器3は、撮像素子付中間筒1に取り付けられたレンズ鏡筒7の光軸Oに対して画像表示面が傾いた状態で保持されるように構成されている(図1図2等参照)。
【0066】
図6に示すように、上記取付用アダプタ4は、第1の本体部であるアダプタ本体40と、第2の本体部である支持蓋46とによって構成されている。ここで、アダプタ本体40と支持蓋46とは、蝶番部を構成する支軸47(図6符号[6F]参照)によって互いに回動自在に軸支されている。このような構成により、本実施形態の取付用アダプタ4は、不使用時の閉状態と、使用時の開状態とに変位するように構成されている。ここで、不使用時の閉状態とは、アダプタ本体40(第1の本体部)の背面側(他面)に支持蓋46(第2の本体部)の前面側が対向配置されて重ね合わされた状態である。また、使用時の開状態とは、アダプタ本体40(第1の本体部)と支持蓋46(第2の本体部)とが蝶番部を回動中心として所定の角度を有して配置される状態である。図示は省略するが、本実施形態の取付用アダプタ4においては、使用時の開状態とした時には、支持蓋46の開角度が異なる二態様に設定することができるように構成されている。
【0067】
なお、上記支軸47の一部は、外部に露呈するように配設されている。この場合において、支軸47の露呈部分には、例えば吊り紐(ストラップ)を通すことができるように構成されている。このような構成とすることで、当該支軸47は、アダプタ本体40と支持蓋46との蝶番部における支持軸として機能すると同時に、ストラップ取付部としても機能するように構成されている。
【0068】
アダプタ本体40は、前面側の接続部に上記撮像素子付中間筒1の背面の上記アダプタ装着部19(図2図4等を参照)との間でバヨネット結合し得るように構成されている。そのための構成として、アダプタ本体40の前面側の内周縁部には、接続部として複数のバヨネット嵌合部41が形成されている。この複数のバヨネット嵌合部41は、上述したように、アダプタ装着部19の複数(4箇所)のバヨネット爪19aに係合するバヨネット結合部である。本実施形態においては、上記複数のバヨネット嵌合部41は、上記複数のバヨネット爪19aの位置及び配置数(4箇所)に合わせて、アダプタ本体40の円周方向に角度略90度の間隔を置いて4箇所形成されている。
【0069】
また、アダプタ本体40において、上記支持蓋46との連結部位(蝶番部)に対して周方向に角度略180度回転した部位、即ち当該取付用アダプタ4の中心軸O1(光軸Oに一致する点;図6の符号[6A],[6F]参照)を挟んで対向する側の外周縁部に、当該アダプタ本体40が開状態とされる使用状態にされた時に上記携帯型電子機器3の外縁部の一部位(具体的には携帯型電子機器3の側面の一方(一側面部))に当接して、これを保持する第1保持腕43(図6では不図示;図2参照)が後方に向けて突設されている。この第1保持腕43は、先端が鉤状(フック形状)に形成されていて、かつ内側表面に滑り止め部材としての弾性ゴム部材等からなる弾性体55(図6には不図示;図2参照)を貼着した保持部43aが配設されている。これにより、第1保持腕43は、上記携帯型電子機器3の外縁部の一部を保持し、上記弾性体55が上記携帯型電子機器3の外縁エッジ部の一部に当接することによって、確実に携帯型電子機器3を保持し得るように構成されている。
【0070】
さらに、アダプタ本体40は、閉状態にある当該取付用アダプタ4を開状態へと変位させるための操作部材である開操作ボタン42が複数配設されている。ここで、本実施形態においては、開操作ボタン42を二つ設けた例を示している。具体的には、開操作ボタン42は、当該取付用アダプタ4を正面(図6[6A])若しくは背面(図6[6F])から見た時に上記第1保持腕43を挟むようにして、当該第1保持腕43の近傍に配設されている。そして、上記二つの開操作ボタン42は、アダプタ本体40の外周面上から径方向に向けて突没可能に配設されている。
【0071】
支持蓋46は、アダプタ本体40に対して回動自在に設けられ、アダプタ本体40に対して開状態とされた時には、上記携帯型電子機器3の外縁部の他の一部(具体的には携帯型電子機器3の側面の一方に対向する他方の側面(他側面部))を保持する支持部となり、上記携帯型電子機器3を取り外した時には、アダプタ本体40に対して閉状態とされることによって不使用時における格納状態とすることができるように構成されている。
【0072】
支持蓋46は、図6等に示すように、ヒンジ腕部46aに挿通配置されている支軸47によって、アダプタ本体40に対して回動自在に軸支されている。上記支軸47は、アダプタ本体40側の固定部分40aに対し両端が固設されている。そして、支持蓋46において、上記アダプタ本体40との連結部位(蝶番部)に対して周方向に角度略180度回転した部位、即ち当該取付用アダプタ4の中心軸O1(光軸Oに一致する点;図6の符号[9A],[9F]参照)を挟んで対向する側の外周縁部には、第2保持腕48の先端フック部48aが配設されている。第2保持腕48の先端部位の先端フック部48aは、当該取付用アダプタ4が開状態とされる使用状態にされた時に、上記携帯型電子機器3の外縁部の他の一部(他側面部)に当接することによって、これを確実に保持し得るように構成されている。そのために、上記先端フック部48aは、鉤(フック)状に形成されていて、かつ内側表面に滑り止め部材としての弾性ゴム部材等からなる弾性体56(図6参照)が貼着されている。これにより、第2保持腕48の先端フック部48aは、上記携帯型電子機器3の外縁部の他の一部(他側面部)を保持し、上記弾性体56が上記携帯型電子機器3の外縁エッジ部の他の一部(他側面部)に当接することによって、確実に携帯型電子機器3を保持し得るように構成されている。
【0073】
また、当該取付用アダプタ4が閉状態とされた時には、上記第2保持腕48の先端フック部48aは、上記アダプタ本体40の外周縁部であって第1保持腕43の外面部位を覆う位置に配置される。このとき、先端フック部48aが第1保持腕43の外面部位に係合することにより、当該取付用アダプタ4の閉状態が保持されるように構成されている。
【0074】
なお、取付用アダプタ4のアダプタ本体40の外周面上には、上述したように、上記撮像素子付中間筒1側の指標10xに対応させた2つの指標、即ち第1指標40xと、第2指標40yが設けられている。以上が、上記取付用アダプタ4の概略的な構成である。なお、上記取付用アダプタ4については、本発明の主要部ではないので、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0075】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成]
次に、本実施形態の撮像素子付中間筒1の内部構成の詳細を、以下に説明する。まず、上記撮像素子付中間筒1における内部機構のうちレンズロック解除機構とアダプタロック解除機構との詳細構成について、主に図7図9を用いて以下に説明する。図7図9は、本実施形態のアクセサリ機器である撮像素子付中間筒の内部構造を示すために当該撮像素子付中間筒の本体外装の一部を破いて示す図である。このうち、図7は、撮像素子付中間筒の右側面図である。図8は、図7の背面側から見た斜視図である。図9は、図7の前面側から見た斜視図である。
【0076】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(レンズロック解除機構)]
まず、上記撮像素子付中間筒1において適用されているレンズロック解除機構の詳細構成を説明する。レンズロック解除機構は、撮像素子付中間筒1の前面に装着されている交換用レンズ鏡筒7のレンズ着脱機構の一部であって、装着状態のレンズ鏡筒7を取り外す際に、その回転ロック状態を解除するための機構部である。このレンズロック解除機構は、レンズ取外用操作ボタン14,ロックピン30等の各種構成部材によって構成されている。
【0077】
レンズロック解除機構の構成をさらに詳述する。レンズロック解除機構は、レンズ取外用操作ボタン14と、第1吊軸24と、第1操作ボタン付勢ばね25と、ロックピン30と、連動部材27と、ロックピン付勢ばね26と、ロック解除検知スイッチ21a及び基板21b等の構成部材によって構成されている。
【0078】
レンズ取外用操作ボタン14は、上述したように、当該撮像素子付中間筒1の前面に装着される交換用レンズ鏡筒(図1図2参照)を取り外す際に、ロックピン30によるレンズ鏡筒7の回転ロック状態を解除するための操作部材である。
【0079】
ここで、レンズ鏡筒7の側には、当該レンズ鏡筒7を上記撮像素子付中間筒1に装着状態とした時に、上記ロックピン30が嵌入するロック凹孔(不図示)が形成されている。そして、上記ロックピン30がロック凹孔に嵌入された状態となったとき、当該レンズ鏡筒7の回転ロック状態が完成する。
【0080】
つまり、上記レンズ取外用操作ボタン14を含むレンズロック解除機構は、レンズ鏡筒7の回転ロック状態を解除するための機構である。レンズロック解除機構の基本的な構成は、従来一般のレンズ交換式カメラと、これに対応する交換レンズ鏡筒におけるレンズロック解除機構と略同様である。
【0081】
レンズ取外用操作ボタン14は、本体部10の外面に突設するボタン部14aを有し、当該撮像素子付中間筒1に装着されるレンズ鏡筒7の撮像光学系の光軸Oに沿う方向(図1のZ軸方向)に所定の範囲でスライド移動可能に配設されている。そのために、レンズ取外用操作ボタン14は、当該撮像素子付中間筒1の内部において、第1吊軸24に沿って摺動自在に支持されている。この第1吊軸24は、当該撮像素子付中間筒1の内部の固定部(不図示)に対して光軸Oに沿うZ軸方向と平行に軸支されている。
【0082】
第1吊軸24の後端寄りの部位には、上記内部固定部(不図示)との間に、第1操作ボタン付勢ばね25が巻回されて配置されている。これにより、第1操作ボタン付勢ばね25は、その付勢力によって上記レンズ取外用操作ボタン14を、図7等に示す矢印Z1方向に向けて付勢している。また、レンズ取外用操作ボタン14には、当該撮像素子付中間筒1の内部において上記矢印Z1方向に直交する方向に突設される凸状連動部14bが形成されている。この凸状連動部14bは、連動部材27の腕部27aの前面に当接するように配設されている(詳細後述)。
【0083】
一方、上記レンズ取外用操作ボタン14,第1吊軸24の近傍には、当該第1吊軸24と平行にロックピン30が配設されている。このロックピン30は、当該撮像素子付中間筒1の前面に装着されるレンズ鏡筒7の回転規制を行うために設けられる部材である。ロックピン30は、丸棒状部材からなり、通常の場合には、ロックピン付勢ばね26の付勢力によって、その先端部位の所定の長さ領域がマウント面12aの面上から前方外部に向けて突設されている。
【0084】
詳述すると、ロックピン30は、その先端が当該撮像素子付中間筒1の上記マウントリング12に形成された孔部に嵌合配置されていて、当該孔部より前方外部に向けて所定の長さだけ突出した状態で配設されている。
【0085】
ロックピン30の後端部は、ロック解除検知スイッチ21aの一方の切片に当接している。そして、ロックピン30の中程には連動部材27が固設されている。この連動部材27は、当該ロックピン30の軸方向に対して直交する周方向に突設される腕部27aを有して形成されている。この腕部27aは、上記凸状連動部14bの後端面に当接している。さらに、ロックピン30の後端寄りの部位であって、連動部材27の腕部27aと上記ロック解除検知スイッチ21aの一方の切片との間には、ロックピン付勢ばね26が巻回されている。
【0086】
このような構成により、当該レンズロック解除機構が通常状態にある時には、ロックピン付勢ばね26は、連動部材27を介してロックピン30を光軸Oに沿う矢印Z1方向に向けて付勢している。したがって、これにより、ロックピン30の先端は、マウント面12a(図7図9等参照)から所定の長さ領域が前方外部へ突出した状態で配置されている。なお、この状態において、ロックピン30の先端に対して、矢印Z2方向の押圧力量が加わったとすると、当該ロックピン30はロックピン付勢ばね26の付勢力に抗して簡単に内部へ向けて引き入れられて没入する形態になる。つまり、ロックピン30は、光軸Oに沿う方向(Z軸方向)に突没自在に配設されている。
【0087】
上記ロック解除検知スイッチ21aは、基板21b上に実装されたスイッチ部材である。このロック解除検知スイッチ21aは、対向して配置される二つの切片によって形成されている。そして、このロック解除検知スイッチ21aは、後述する作用によって、ロックピン30が矢印Z2方向へと移動すると、上記二つの切片が接触状態となり、これによってレンズ鏡筒7の回転ロック状態の解除が検知される。
【0088】
また、レンズ取外用操作ボタン14は、上述したように、第1操作ボタン付勢ばね25によって光軸Oに沿う矢印Z1方向に付勢されている。したがって、これにより、レンズ取外用操作ボタン14は、通常状態においては、所定の摺動範囲内において当該撮像素子付中間筒1の前面寄りの部位に配設された状態にある。
【0089】
そして、当該レンズロック解除機構が通常状態にあるときに、使用者(ユーザ)がレンズ取外用操作ボタン14のボタン部14aを手指等によって図7図9に示す矢印Z2方向へスライド操作したとする。すると、レンズ取外用操作ボタン14は、第1操作ボタン付勢ばね25の付勢力に抗して同矢印Z2方向へと移動する。この移動と同時に、レンズ取外用操作ボタン14の凸状連動部14bは、当接している連動部材27の腕部27aを、ロックピン付勢ばね26の付勢力に抗して同矢印Z2方向へ移動させる。これに連動してロックピン30も同Z2方向へと移動する。したがって、ロックピン30の先端は、上記マウントリング12のマウント面12aから前方外部へ突出した状態から内部に向けて引き入れられて没入するようにZ2方向に移動する。このとき、ロックピン30の先端面は、マウント面12aと略同一面となる位置まで移動する。さらにこのとき、ロックピン30の後端は、ロック解除検知スイッチ21aの一方の切片を他方の切片に向けて押圧する。これにより、ロック解除検知スイッチ21aの二つの切片は接触する。これを受けて、レンズ鏡筒7の回転ロック状態が解除された旨を表す所定の検知信号が発生する。
【0090】
ロックピン30を、この状態とした時、レンズ鏡筒7の回転ロック状態は解除される。したがって、使用者(ユーザ)は、この状態にある時、即ち、レンズ取外用操作ボタン14の矢印Z2方向へのスライド操作を維持しつつ、当該撮像素子付中間筒1に装着されているレンズ鏡筒7を所定の方向に回転操作する。これにより、撮像素子付中間筒1のマウントリング12と、レンズ鏡筒7のレンズマウント7a(図2参照)との連結を解除することができ、よってレンズ鏡筒7は、撮像素子付中間筒1から取り外し得る状態にすることができる。
【0091】
このように、当該レンズロック解除機構において、レンズ取外用操作ボタン14は、マウントリング12のマウント面12aから前方外部に向けて先端側の所定の長さ領域が突没自在に設けられるロックピン30に連動する操作部材として構成されている。
【0092】
このような構成とすることで、上記撮像素子付中間筒1においては、レンズロック解除機構を備え、前面側に交換用レンズ鏡筒7を着脱可能とすることによって、従来一般のレンズ交換式カメラ用に供給されているさまざまな種類の交換用レンズ鏡筒を択一的に装着して使用することができる。
【0093】
また、上記レンズロック解除機構は、一つの操作部材(レンズ取外用操作ボタン14)の簡単なスライド操作を行うのみでレンズロック状態を解除でき、その状態で装着されている交換用レンズ鏡筒を所定方向に回転させるのみで、容易に同レンズ鏡筒を取り外すことができる。
【0094】
そして、撮像素子付中間筒1と、交換用レンズ鏡筒7との双方に予め設けられた所定の合わせマークを合致させた状態で両者を相対的に回転させ、そのとき回転が規制される位置まで回転させると自動的にレンズロック状態となるので、交換用レンズ鏡筒の着脱を極めて簡単に、かつ確実に行うことができ、良好な操作性を実現できる。
【0095】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(アダプタロック解除機構)]
次に、上記撮像素子付中間筒1において適用されているアダプタロック解除機構の詳細構成を説明する。アダプタロック解除機構は、撮像素子付中間筒1の背面に着脱されている取付用アダプタ4(図1図2参照)のアダプタ着脱機構の一部であって、装着状態の取付用アダプタ4を取り外す際に、その回転ロック状態を解除するための機構部である。このアダプタロック解除機構は、アダプタ取外用操作ボタン18と、ストッパピン31等の構成部材によって構成されている。
【0096】
上記アダプタロック解除機構は、アダプタ取外用操作ボタン18と、第2吊軸28と、第2操作ボタン付勢ばね29と、ストッパピン31と、ストッパピン付勢ばね32と、E(イー)リング33等の構成部材によって構成されている。
【0097】
上記アダプタ取外用操作ボタン18は、上述したように、当該撮像素子付中間筒1の背面に取り付けられる取付用アダプタ4(図1図2参照)を取り外す際に、ストッパピン31よる取付用アダプタ4の回転ロック状態を解除するための操作部材である。
【0098】
ここで、撮像素子付中間筒1の背面と取付用アダプタ4の前面との間の結合は、詳細は後述するが、撮像素子付中間筒1の背面のアダプタ装着部19の外周縁部に周方向に略等間隔に設けられる複数のバヨネット爪19aと、取付用アダプタ4のアダプタ本体40(後述する;図6等を参照)に設けられる複数のバヨネット嵌合部41とが係合するバヨネット式の結合手段が適用されている。
【0099】
この場合において、各バヨネット爪19aと各バヨネット嵌合部41とが係合状態となり、当該撮像素子付中間筒1に取付用アダプタ4が装着された状態となった時に、各係合箇所(本実施形態では4箇所)のうちの少なくとも1箇所において、上記ストッパピン31がアダプタ装着部19の表面から後方外部に向けて先端側の所定の長さ領域が突出するように構成されている。したがって、これにより、上記ストッパピン31は、当該部位においてバヨネット爪19aに入り込んだバヨネット嵌合部41の回転を阻止し、よって取付用アダプタ4の回転ロック状態が完成する。
【0100】
つまり、上記アダプタ取外用操作ボタン18を含むアダプタロック解除機構は、上記撮像素子付中間筒1の背面に装着された状態の取付用アダプタ4の回転ロック状態を解除するための機構である。
【0101】
アダプタ取外用操作ボタン18は、本体部10の外面に突設するボタン部18aを有し、当該撮像素子付中間筒1のZ軸方向に所定の範囲でスライド移動可能に配設されている。そのために、このアダプタ取外用操作ボタン18は、当該撮像素子付中間筒1の内部において、第2吊軸28に沿って摺動自在に支持されている。この第2吊軸28は、当該撮像素子付中間筒1の内部の固定部(不図示)に対してZ軸方向と平行に軸支されている。
【0102】
第2吊軸28の前端寄りの部位には、内部固定部(不図示)との間に、第2操作ボタン付勢ばね29が巻回されて配置されている。これにより、第2操作ボタン付勢ばね29は、その付勢力によって上記アダプタ取外用操作ボタン18を、矢印Z2方向に向けて付勢している。また、上記アダプタ取外用操作ボタン18には、当該撮像素子付中間筒1の内部において上記矢印Z2方向に直交する方向に突設される凸状連動部18b(図9参照)が形成されている。この凸状連動部18bは、ストッパピン31に係合してEリング33の背面に当接するように配設されている。
【0103】
一方、上記第2吊軸28の近傍には、当該第2吊軸28と平行にストッパピン31が配設されている。このストッパピン31は、当該撮像素子付中間筒1の背面に装着される取付用アダプタ4の回転規制を行うために設けられる部材である。ストッパピン31は、丸棒状部材からなり、通常の場合には、ストッパピン付勢ばね32の付勢力によって、その先端部位の所定の長さ領域がアダプタ装着部19の表面から後方外部に向けて突設されている。
【0104】
詳述すると、ストッパピン31は、その先端が当該撮像素子付中間筒1のアダプタ装着部19に形成された孔部に嵌合配置されていて、当該孔部より後方外部に向けて所定の長さだけ突出した状態で配設されている。
【0105】
そのために、ストッパピン31の後端寄りの部位には、Eリング33が当該ストッパピン31に対して一体となるように固設されている。このEリング33は、当該ストッパピン31の軸方向に対して直交する周方向に突設される部位を有して形成されている。このEリング33とストッパピン31の前方側の内部固定部(不図示)との間には、上記第2ストッパピン付勢ばね32が上記ストッパピン31に巻回配置されている。そして、Eリング33の背面側には、上記凸状連動部18bの前面が当接している。
【0106】
このような構成により、当該アダプタロック解除機構が通常状態にある時には、第2ストッパピン付勢ばね32は、Eリング33,凸状連動部18bを介してストッパピン31を矢印Z2方向に向けて付勢している。したがって、これにより、ストッパピン31の先端は、アダプタ装着部19の表面から所定の長さ領域が後方外部へ突出した状態で配置されている。なお、この状態において、ストッパピン31の先端に対して押圧する力量が加わると、当該ストッパピン31は第2ストッパピン付勢ばね32の付勢力に抗して簡単に内部へ向けて引き入れられて没入する形態になる。つまり、ストッパピン31は、Z軸方向に突没自在に配設されている。
【0107】
また、上記アダプタ取外用操作ボタン18は、上述したように、第2操作ボタン付勢ばね29によって矢印Z2方向に付勢されている。したがって、これにより、アダプタ取外用操作ボタン18は、通常状態においては、所定の摺動範囲内において当該撮像素子付中間筒1の背面寄りの部位に配設された状態にある。
【0108】
このように、当該アダプタロック解除機構が通常状態にある時に、使用者(ユーザ)がアダプタ取外用操作ボタン18のボタン部18aを手指等によって図7図9に示す矢印Z1方向へスライド操作したとする。すると、アダプタ取外用操作ボタン18は、第2操作ボタン付勢ばね29の付勢力に抗して同矢印Z1方向へと移動する。この移動と同時に、アダプタ取外用操作ボタン18の凸状連動部18bがEリング33に当接し、同Eリング33を第2ストッパピン付勢ばね32の付勢力に抗して同矢印Z1方向へ移動させる。これに連動してストッパピン31も同Z1方向へと移動する。したがって、ストッパピン31の先端は、上記アダプタ装着部19の表面から後方外部へ突出した状態から内部に向けて引き入れられて没入するようにZ1方向に移動する。このとき、ストッパピン31の先端面は、上記アダプタ装着部19の表面と略同一面となる位置まで移動する。
【0109】
ストッパピン31を、この状態とした時、取付用アダプタ4の回転ロック状態は解除される。したがって、使用者(ユーザ)は、この状態にある時、即ち、アダプタ取外用操作ボタン18の矢印Z1方向へのスライド操作を維持しつつ、当該撮像素子付中間筒1に装着されている取付用アダプタ4を所定の方向に回転操作する。これにより、撮像素子付中間筒1のアダプタ装着部19と、取付用アダプタ4のアダプタ本体40(後述;図7等参照)との接続を解除することができ、よって取付用アダプタ4は、撮像素子付中間筒1から取り外し得る状態にすることができる。
【0110】
このように、当該アダプタロック解除機構において、アダプタ取外用操作ボタン18は、アダプタ装着部19の表面から後方外部に向けて先端側の所定の長さ領域が突没自在に設けられるストッパピン31に連動する操作部材として構成されている。
【0111】
なお、上述したように、本実施形態においては、レンズロック解除機構のレンズ取外用操作ボタン14と、アダプタロック解除機構のアダプタ取外用操作ボタン18とを、本体部10の右側面(図4の符号[4E]参照)において、互いが隣接する位置に、光軸Oに沿う方向に並べて配置している。そして、レンズ取外用操作ボタン14とアダプタ取外用操作ボタン18との操作方向は、いずれも同じ方向となるように、即ち光軸Oに沿う方向となるように構成されている。この場合において、レンズロック解除機構のレンズ取外用操作ボタン14のロック解除時の操作方向は、交換用レンズ鏡筒が装着されている前面側に対し光軸Oに沿う反対側に向けた方向である。また、アダプタロック解除機構のアダプタ取外用操作ボタン18のロック解除時の操作方向は、取付用アダプタ4が装着されている背面側に対し光軸Oに沿う反対側に向けた方向である。即ち、レンズ取外用操作ボタン14の操作方向とアダプタ取外用操作ボタン18の操作方向は、光軸Oに沿う方向であって、互いに離反する方向となるように構成している。
【0112】
このような構成とすることで、上記撮像素子付中間筒1においては、アダプタロック解除機構を備え、背面側に取付用アダプタ4を着脱可能とすることによって、当該取付用アダプタ4を介して既存の携帯型電子機器3と一体構成とすることが簡単にでき、既に所有している携帯型電子機器3を利用して、従来の一般的な撮像装置(カメラ)と略同様の形態の撮像システムを構築することができる。
【0113】
また、撮像素子付中間筒1の背面側から当該取付用アダプタ4を取り外すか、若しくは同取付用アダプタ4を装着したまま格納状態に変位させることにより、交換用レンズ鏡筒を装着した状態の撮像素子付中間筒1から携帯型電子機器3を切り離した状態で、当該撮像素子付中間筒1を単独使用するような場合においても、若しくは当該撮像素子付中間筒1を携帯して持ち歩くような場合にもなんら支障がなく行うことができる。
【0114】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(レリーズ操作部材)]
次に、上記撮像素子付中間筒1における内部機構のうち複数の操作部材のうちのレリーズ操作部材の詳細構成について、主に図10図13を用いて以下に説明する。図10図13は、本実施形態のアクセサリ機器である撮像素子付中間筒におけるレリーズ操作部材の構成を示す図である。このうち、図10は、撮像素子付中間筒の本体部の内部において上面部位に設けられた固定部材(上側カバー)とレリーズ操作部材とを取り出して示す要部拡大斜視図である。図11は、図10のレリーズ操作部材のみを取り出して、その内面側の構造を示す斜視図である。図12は、レリーズ操作部材を含むYZ平面における断面を拡大して示す要部拡大断面図である。図13は、レリーズ操作部材を含むXY平面における断面を拡大して示す要部拡大断面図である。
【0115】
本実施形態の撮像素子付中間筒1の本体部10の内部において、その上面部位には、図10に示すような形態の固定部材である上側カバー60が設けられている。この上側カバー60は、当該撮像素子付中間筒1の内部に設けられる各種の構成物(レリーズ操作部材15や電源操作部材17等の操作部材等)を配設すると共に、当該撮像素子付中間筒1の外面を覆う本体部10が衝撃等を受けた際にその変形等を抑止するために設けられている部材である。上側カバー60は、例えば樹脂成型等によって形成されるモールド部品等が適用されている。
【0116】
上側カバー60は、本体部10が全体として略円筒形状に形成されていることから、当該本体部10の周面の内壁面に沿う円弧形状面を有して形成されている。本体部10は、上側カバー60の上記円弧形状面を覆うように配設される(図3等参照)。この場合において、当該撮像素子付中間筒1の上面側であって、上記上側カバー60の円弧形状面の上面部位には、レリーズ操作部材15と電源操作部材17等が配設されている。そのために、本体部10には、レリーズ操作部材15及び電源操作部材17の表面が外部に露呈されるように、孔10b,10c(図12図13参照)が形成されている。以下、レリーズ操作部材15と、このレリーズ操作部材15が配設されている部分の構造について詳述する。
【0117】
レリーズ操作部材15は、図10図11等に示すように、全体として略楕円形状からなり、かつ本体部10の周面に沿う円弧形状面を有し、弾性を有するように形成された薄板形状部を備えて構成された操作部材である。レリーズ操作部材15は、例えば樹脂成型等によるモールド部品等が適用されている。レリーズ操作部材15の外面、即ち当該撮像素子付中間筒1に組み付けられた状態において外部側に露呈する面は、図12に示すように、その外縁部が上記本体部10の外面と略同一平面となるように形成されており、かつレリーズ操作部材15の断面が、同図12に示すように、内側に向けた略凹形状となるように形成されている。
【0118】
レリーズ操作部材15の外面は、通常の場合、使用者(ユーザ)が手指の腹部等を当てて、当該レリーズ操作部材15の押圧操作を行う部位である。したがって、レリーズ操作部材15の外面形状を、上述したように、外縁部を本体部10の外面と略同一平面とし、かつ断面を内側に向けた略凹形状とすることによって、使用者(ユーザ)は、手指の腹部等による触覚のみによって、レリーズ操作部材15を視認することなく、当該撮像素子付中間筒1の外面上に設けられた上記レリーズ操作部材15の配設位置を認知することができる構成となっている。
【0119】
レリーズ操作部材15の内面側には、主に図11に示すように、押圧凸部15a,スナップフィット部15c,位置規制突部15d等、各種の突出形状部が形成されている。このうち押圧凸部15aは、レリーズ操作部材15の略中央部近傍から内面に向けて突設される棒状の突出形状部である。この押圧凸部15aは、上側カバー60の上面の孔部60a(図10参照)に挿通配置された状態で、当該上側カバー60に対してY軸方向に移動可能に配設される。この状態において、上記押圧凸部15aの先端部は、本体部10の内部に設けられるレリーズスイッチ71(図12図13参照)に当接配置されている。このレリーズスイッチ71は、上側カバー60の内部固定部に載置されたスイッチ基板70(図12図13参照)に実装されたフレキシブルプリント基板等からなるスイッチ部材である。
【0120】
スナップフィット部15cは、レリーズ操作部材15の略楕円形状における短軸方向の両端縁部近傍から内面に向けてそれぞれ突設され先端に爪状部を有する一対の突出形状部である。このスナップフィット部15cのそれぞれは、上側カバー60の上面の一対の孔部60c(図10参照)にそれぞれ挿通配置された状態となったとき、上記爪状部が当該孔部60c内の係止部60cc(図13参照)に係止されるように構成されている。これにより、当該レリーズ操作部材15は、Y軸方向において外方向への移動が規制され、当該上側カバー60から脱落しないように構成されている。その一方で、孔部60c内には、スナップフィット部15cが挿通配置された状態で、Y軸方向における内方向への移動を許容する空間60cbを有している。この構成により、当該レリーズ操作部材15は、通常状態では抜去してしまうことなく上側カバー60への装着状態が維持される一方、使用者(ユーザ)による押圧操作を受けると、Y軸方向の内方向へ向けた沈み込み方向に移動し得る。これによって、上記押圧凸部15aの先端部がレリーズスイッチ71を押圧するように構成されている。
【0121】
また、位置規制突部15dは、レリーズ操作部材15の略楕円形状における長軸方向の両端縁部近傍から内面に向けてそれぞれ突設され、略中央部分に切欠係合部15bを有して形成された一対の突出形状部である。この位置規制突部15dのそれぞれは、上記スナップフィット部15cが孔部60cに挿通され係止状態となったとき、上側カバー60の上面の一対の切欠部60d(図10参照)にそれぞれ載置された状態となる。この状態となったとき、上記切欠部60dの略中央部分に形成されている突状部60bが、上記位置規制突部15dの切欠係合部15bに係合する。これによりレリーズ操作部材15は、Z軸方向への移動が規制される。一方、同状態において、レリーズ操作部材15は、使用者(ユーザ)による押圧操作を受けると、上述したようにY軸方向の内方向へ向けて沈み込むと同時に、自身の弾性力によってその長軸方向に撓むように構成されている。そして、上記押圧凸部15aの先端部がレリーズスイッチ71を押圧する。このときのレリーズ操作部材15の長軸方向への撓みは、レリーズ操作部材15の長軸方向の寸法が延びることになる。この延び代を吸収するために、本体部10の孔10bは、レリーズ操作部材15の長軸方向の寸法に対して余裕を持つように若干大となるように形成されている。これにより、本体部10の孔10bは、レリーズ操作部材15の撓みを許容する。
【0122】
このように、レリーズ操作部材15は、その外面形状において、外縁部を本体部10の外面と略同一平面とし、かつ断面を内側に向けた略凹形状としたので、使用者(ユーザ)は、手指の腹部等による触覚のみによって、レリーズ操作部材15を視認することなく、当該レリーズ操作部材15の配設位置を認知することができる。
【0123】
したがって、使用者(ユーザ)は、例えば周囲環境が暗く手元が見えないような状況下であったり、手に持った機器の操作系が逆になる使用形態、具体的には例えば自分自身に撮像レンズを向けて自分で自分を撮影するような場合、若しくは手に持った機器を高く掲げた状態で被写体に向けて撮影するような場合等等、いわゆる手探り状況での操作を行ったとしても、機器自体を確実に把持しつつも常に確実にシャッターレリーズ操作を実行することができる優れた操作性の撮像素子付中間筒を提供することができる。
【0124】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(フレーム構造)]
次に、本実施形態の上記撮像素子付中間筒1における内部機構の詳細を、主に図14図19を用いてさらに詳述する。図14は、本実施形態の撮像素子付中間筒の基本構成ユニットのみを取り出して背面寄りの位置から見たようすを示す斜視図である。図15は、本実施形態の撮像素子付中間筒において、本体部とアダプタ装着部を取り外した状態の撮像素子付中間筒を背面寄りの位置から見たようすを示す斜視図である。図16は、本実施形態の撮像素子付中間筒において、アダプタ装着部の蓋部を取り外した状態を示す分解斜視図である。図17は、本実施形態の撮像素子付中間筒において、アダプタ装着部を取り外した状態の背面図である。図18は、本実施形態の撮像素子付中間筒において、外装部材を取り外した状態で上面側から見た際の横断面図である。なお、図18図4の[18]−[18]線に沿う断面を示している。図19は、本実施形態の撮像素子付中間筒において、外装部材を取り外した状態で右側面側から見た際の縦断面図である。なお、図19図4の[19]−[19]線に沿う断面を示している。
【0125】
本実施形態の撮像素子付中間筒1の内部に設けられ、当該撮像素子付中間筒1の基本的な構成ユニットを形成する基本構成ユニットは、図14に示すように、前側ボディ64と、背面フレーム65と、前側フレーム66とによって主に構成されている。
【0126】
前側ボディ64は、本体部10の内部における前面側の基本構造を主に構成する部材である。この前側ボディ64は、上記本体部10に対して内挿配置され得るように、その外周縁形状が上記本体部10の略円筒形状に合わせた形状に形成されており、かつ当該本体部10の開口10aに合わせた開口を有するように、全体として略円環形状に形成されている。そのために、前側ボディ64は、本体部10の内部において最も前面寄りの部位に固定配置されている。そして、この前側ボディ64には、本撮像素子付中間筒1の各種の内部構成部品がそれぞれ所定の位置に取り付けられている。例えば、前側ボディ64の前面には、上記マウントリング12がビス等によって固設されている。そして、この前側ボディ64は、例えば金属材料を用いて製造されるダイキャスト部品として形成されている。
【0127】
背面フレーム65は、本体部10の内部における背面側の基本構造を主に構成する部材である。この背面フレーム65は、上記本体部10に対して内挿配置され得るように、その外周縁形状が上記本体部10の略円筒形状に合わせて略円板形状に形成されている。そのために、背面フレーム65は、本体部10の内部において最も背面寄りの部位に固定配置されている。これにより、当該背面フレーム65は、上記本体部10の背面側を閉塞する部材となっている。そして、この背面フレーム65には、その両面に各種の内部構成部品が取り付けられている(詳細後述)。また、背面フレーム65には、内部に配設される構成部品の一部を外部に向けて露呈させるために、所定に部位に所定の形状の複数の孔部が形成されている。背面フレーム65における複数の孔部としては、詳細は後述するが、例えば当該撮像素子付中間筒1の主基板72(図15図17等参照)に実装された電子部品の一部を露呈させるために一部を貫通して形成された開口孔65a等がある。なお、上記背面フレーム65は、例えば金属製(例えばステンレス鋼(SUS)等)若しくは硬質樹脂製の板状部材を用いて形成されている。
【0128】
前側フレーム66は、例えば金属製(例えばステンレス鋼(SUS)等)の板状部材を折り曲げ加工して構成され、本撮像素子付中間筒1における基本構成ユニットの主要部をなす構成部材である。この前側フレーム66は、前面寄りの位置にXY平面に平行に形成されその略中央に上記本体部10の開口10aに合わせた開口を備えた前面平板部66aと、この平板部の四辺外周縁部から後方(背面側)へ向けてそれぞれ延出し、上面,底面,右側面,左側面の四平面のそれぞれに平行に形成された複数の平板部(上面平板部66b,底面平板部66c,右側面平板部66d,左側面平板部66e)とを有して形成されている。なお、ここで、右側面とは当該撮像素子付中間筒1の正面(図4[4A]参照)に向かって右手側の側面をいうものとする。同様に、左側面とは当該撮像素子付中間筒1の正面(図4[4A]参照)に向かって左手側の側面をいうものとする。
【0129】
したがって、この構成により、当該前側フレーム66は、全体として略直方体形状に形成されている。なお、前側フレーム66自体は、背面側が開口した形態の略直方体形状となっているが、後述するように、前側フレーム66が基本構成ユニットの一部として組み立てられた形態となったとき、当該前側フレーム66の背面側の開口は、背面フレーム65によって閉塞された状態になる。このように形成される上記前側フレーム66は、各平板部(66b,66c,66d,66e)によって囲われた内部空間に、詳細は後述するが、本撮像素子付中間筒1における重要構成部品、例えば電源電池81や撮像素子11を含む撮像ユニット及び主基板72等が配設されている(図18図19等参照)。
【0130】
なお、この当該前側フレーム66は、前面側においては上記前側ボディ64に対し、背面側においては背面フレーム65に対して、それぞれ所定の部位にて、例えばビス66x等を用いて固設されている。換言すると、前側フレーム66は、本体部10の内部において、前側ボディ64と背面フレーム65との間に挟まれるように固定配置されている。そして、前側ボディ64は、本体部10の前面寄りの部位に、背面フレーム65は背面寄りの部位に、それぞれ固定配置されている。この構成により、前側ボディ64と背面フレーム65と前側フレーム66とによって本撮像素子付中間筒1における基本構成ユニットが組み立てられた形態(図14に示す形態)となったとき、当該前側フレーム66の背面側の開口は、背面フレーム65によって閉塞された状態になる。そして、このように構成された基本構成ユニットは、上記本体部10に内挿配置されて、その外面側が覆われ、保護される形態となる。このとき、上記前側フレーム66における略直方体形状に形成される部位は、上記本体部10の略中央部分に配置されるように構成されている。
【0131】
上述したように、本体部10は略円筒形状に形成されている。一方、前側フレーム66は、全体として略直方体形状に形成されている。そして、略円筒形状の本体部10の内部の略中央部分に略直方体形状の前側フレーム66が配設する構成となっている。この場合においては、上記前側フレーム66の各平板部、即ち上面平板部66b,底面平板部66c,右側面平板部66d,左側面平板部66eのそれぞれの外面側と、本体部10の内面側との間には、断面が円弧形状を有する所定の形態の空間が形成される。このような空間が本体部10の内部に形成されていると、当該本体部10の外表面に対して衝撃等を受けた場合、本体部10の外表面が座屈応力によって容易に変形してしまう虞がある。
【0132】
そこで、上述したように(図10等参照)、本体部10の内部の上面部位(前側フレーム66の上面平板部66b)に固定部材である上側カバー60を設けることによって、本体部10の座屈応力を補強している。これと全く同様に、図15等に示すように、底面部位(前側フレーム66の底面平板部66c)には下側カバー61が、本体部10の内部において右側面部位(前側フレーム66の右側面平板部66d)に右側面カバー62(図15参照)が、同左側面部位(前側フレーム66の左側面平板部66e)に左側面カバー(不図示)が、それぞれ配設されている。なお、上記底面平板部66cは下側カバー61の外面を覆うように設けられている。この上記底面平板部66cには、三脚ネジ穴20を配設するための三脚取り付け用構成ユニット(不図示)が配設されている。この構成により、上記前側フレーム66のうち底面平板部66cは、底面側の外装を補強する役目をすると共に、三脚取り付け部の補強部材としても機能している。
【0133】
これら下側カバー61,右側面カバー62,左側面カバーも、上記上側カバー60と同様、本体部10の内壁面に沿う円弧形状面を有して形成され、各種の内部構成部品を固定配置している。そして、本体部10は、各カバー(60,61,62等)の円弧形状面を覆うように配設される。これにより、各カバー(60,61,62等)は、本体部10の変形や破損等を抑止すると共に、内部構成部品を保護している。なお、上記各カバー(60,61,62等)は、例えば樹脂成型等によって形成されるモールド部品等が適用されている。そして、これら上記各カバー(60,61,62等)は、例えばビス60x(図15参照)等によって前側ボディ64及び背面フレーム65に対して固設されている。
【0134】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(背面フレームの背面)]
上記背面フレーム65には、上述したように、また図14図15図17等に示すように、開口孔65a等が設けられている。この開口孔65aには、上記前側フレーム66の内部空間に配設されている主基板72の一部が配置されている。これにより、上記主基板72上に実装されている電子部品の一部、例えばメモリカードスロット34や接続コネクタ23の開口部等が、当該開口孔65aから背面フレーム65の背面側外部に向けて露呈した状態で配置されている。なお、図15においては、メモリカードスロット34に対しメモリカード34aが挿入配置されている状態を示している。
【0135】
ここで、当該撮像素子付中間筒1の背面側には、上述したように、アダプタ装着部19が配設されている。このアダプタ装着部19は、図16に示すように、上記複数のバヨネット爪19aが形成されている本体部材19cと、この本体部材19cの外面を覆う蓋部材19bとによって主に構成されている。この蓋部材19bは、本体部材19cに対して着脱可能に設けられている。そして、蓋部材19bが本体部材19cに装着されたときには、メモリカードスロット34及びこれに挿入配置されたメモリカード34aを覆い隠すように配置される。その一方で、蓋部材19bには、本体部材19cに装着された状態となったとき、複数のバヨネット爪19aと、接続コネクタ23の開口部と、無線オンオフ用操作部材22とを外部に露呈するように形成されている。
【0136】
また、上記背面フレーム65の開口孔65aからは、図15等に示すように、上記主基板72から延出する接続用フレキシブルプリント基板74が外部に向けて延出している。この接続用フレキシブルプリント基板74は、上記背面フレーム65の背面側外面に対してビス73aによって固設された小型のリヤ基板73に接続されている。このリヤ基板73には、当該撮像素子付中間筒1の傾き等を検出し水準器機能を実現する加速度センサや角速度センサ(ジャイロセンサ)等のセンサ素子75や、無線機能の入り切り(オンオフ)の切り換えを行う無線オンオフスイッチ76等の電子部品が実装配置されている。
【0137】
ここで、上記センサ素子75等を実装したリヤ基板73は、上記主基板72とは別体に切り離した構成としている。主基板72は、本撮像素子付中間筒1における重要な電子部品(制御回路等)を実装している主要な基板であるので、上記前側フレーム66の内部空間に配設するのが望ましい。そこで、主基板72は、前側フレーム66の内部空間において左側面、即ち前側フレーム66の左側面平板部66eの内面に対して平行となるように配設されている(詳細後述;図18図19参照)。
【0138】
一方、ジャイロセンサ等のセンサ素子75等は、撮像素子11の受光面に平行となる面に配置されているのが望ましい。ここで、撮像素子11は、後述するように、その受光面がXY平面と平行となるように配設されている。したがって、上記センサ素子75等を実装したリヤ基板73も、XY平面と平行となる背面フレーム65と平行に配設するようにしている。
【0139】
他方、上記無線オンオフスイッチ76に作用する無線スイッチ機構の一部を構成するスイッチレバー77が、上記背面フレーム65の背面側外面においてX軸方向の所定の範囲内を摺動自在となるように配設されている。このスイッチレバー77は、図17に示すように、使用者(ユーザ)が操作する操作部となる上記無線オンオフ用操作部材22と、上記無線オンオフスイッチ76に作用する腕部77aとを一体に形成してなる板状部材である。
【0140】
ここで、スイッチレバー77の無線オンオフ用操作部材22は、当該撮像素子付中間筒1の背面側にアダプタ装着部19が装着された状態とされたとき、外部に露呈するように構成されている。かつその状態において、上記無線オンオフ用操作部材22は、X軸に沿う方向に所定の範囲内で移動可能となっている。そのために、アダプタ装着部19の本体部材19cと蓋部材19bとには、それぞれに対応する部位にX軸に沿う方向に長軸を有して形成される開口が設けられている。そしてこの開口は、当該スイッチレバー77のX軸方向における移動範囲を規定している。
【0141】
このような構成によって、上記無線スイッチ機構の一部である上記無線オンオフ用操作部材22を使用者(ユーザ)が外部より摘まんで、これをX軸方向に摺動させると、これを受けて上記スイッチレバー77も同方向に移動する。そして、これによって、腕部77aが上記無線オンオフスイッチ76に作用する。すると、これを受けて、上記無線オンオフスイッチ76は無線機能のオンオフ切り換え信号を発する。この指示信号は、リヤ基板73から接続用フレキシブルプリント基板74を介して主基板72上の制御回路へと伝達される。
【0142】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(電源電池を含む各種内部構成部品の配置)]
次に、本実施形態の撮像素子付中間筒1の内部構成部品の詳細を、主に図18図19を用いて以下に説明する。なお、図18図19においては、前側フレーム66の複数の平板部(66a,66b,66c,66d,66e)の各外面側に設けられる各カバー部材(60,61,62等)の図示は省略している。
【0143】
上述したように、本実施形態の撮像素子付中間筒1の基本構成ユニットは、前側ボディ64,背面フレーム65,前側フレーム66によって構成されている。そして、前側フレーム66を構成する複数の平板部(66a,66b,66c,66d,66e)及び背面フレーム65によって囲われる内部空間の内側に、本撮像素子付中間筒1における重要構成部品が配設されている。
【0144】
また、前側フレーム66の複数の平板部(66a,66b,66c,66d,66e)の各外面側にも各種の構成部材が配設されている。例えば、前側フレーム66の上面平板部66bの外面側には、レリーズスイッチ71等を実装したスイッチ基板70(図12図13図19等参照)や、無線通信機能に関連する電子部品等を実装した電気基板の一部(不図示)等が配設されている。
【0145】
前側フレーム66の底面平板部66cには、これを貫通するようにして上記三脚取り付け用構成ユニット(不図示)が配設されている。なお、この上記三脚取り付け用構成ユニットについては、本発明に直接関連しない構成であるので、その詳細構成の説明及び図示は省略する。
【0146】
前側フレーム66の右側面平板部66dの外面側には、レンズ取外用操作ボタン14,ロックピン30等を含むレンズロック解除機構や、アダプタ取外用操作ボタン18,ストッパピン31等を含むアダプタロック解除機構(図7図9図18等参照)等のほか、吊金具装着部16等が配設されている。なお、前側フレーム66の左側面平板部66eの外面側には、吊金具装着部16等が配設されている。
【0147】
そして、前側フレーム66の前面平板部66aの外面側には、前側ボディ64が配設されている。この前側ボディ64の前面には、マウントリング12が固設されている。また、前側ボディ64の内側部分には、略円環形状に形成される開口部材67が配設されている。この開口部材67は、本体部10の開口10aに連通し、撮像素子11の受光面を外部に向けて露呈し、被写体からの光束を導く光路を形成するための開口部67aが形成されている。なお、当該開口部材67は、開口部67aの外縁部近傍の所定の部位に、上記複数の電気接点13が配設されている。そして、図示を省略しているが、上記複数の電気接点13から延出される接続ケーブルは、当該開口部材67の内部を挿通して、上記前側フレーム66の内部空間に設けられている電気基板に接続されている。これにより、当該撮像素子付中間筒1の前面のマウントリング12に装着された交換用レンズ鏡筒7(図1等参照)と当該撮像素子付中間筒1の内部電子回路との間の電気的な接続が確保されている。そして、当該開口部材67の後端部は、上記前側フレーム66の前面平板部66aに形成されている開口に嵌合している。これにより、当該開口部材67の開口部67aと、上記前面平板部66aの開口とは連通した形態となっている。
【0148】
なお、背面フレーム65の外面側には、上述したように、リヤ基板73等が配設されている。
【0149】
次に、前側フレーム66の複数の平板部(66a,66b,66c,66d,66e)及び背面フレーム65によって囲われる内部空間(以下、前側フレーム66の内部空間と略記する)の内側に配設される構成部品等について詳述する。この前側フレーム66の内部空間に配設される構成部品や構成ユニット等は、本撮像素子付中間筒1においては、特に重要となる機能部品群である。
【0150】
前側フレーム66の内部空間には、前面側から順に、塵埃除去ユニットと、撮像ユニットと、放熱板96と、電源電池81等が配設されている。
【0151】
塵埃除去ユニットは、保護ガラス95と、保持部材94と、加振用駆動機構(不図示)等によって構成されている。このうち保護ガラス95は、撮像素子11の受光面を保護するために設けられる透明薄板状部材である。保護ガラス95は、上記開口部67aの後方部位であって撮像素子11の受光面の前面側に設けられており、かつ撮像素子11の受光面と平行に配置されている。そして、当該保護ガラス95は、撮像素子11の前面側の所定空間を密封状態とする役目もしている。これにより、保護ガラス95は、上記開口部67aから内部に侵入する塵埃等が、撮像素子11の受光面に付着することを抑止している。そして、上記保護ガラス95は、例えば圧電素子等を有して構成される加振用駆動機構(不図示)による加振駆動を受けて振動するように構成されている。
【0152】
保持部材94は、上記保護ガラス95の外縁部を支持し、上記加振用駆動機構による振動を許容しながら、上記保護ガラス95の撮像素子11の受光面に対する平行を保持する固定部材である。なお、保持部材94は、後述するように撮像ユニットをも同時に固定保持する部材として機能している。
【0153】
このような構成により、上記塵埃除去ユニットは、保護ガラス95によって撮像素子11の前面側の所定空間を密封状態とした上で、上記保護ガラス95を圧電素子等の加振部材を介して加振用駆動機構によって振動させることにより、上記保護ガラス95の外表面に付着した塵埃等を払い落として除去するための塵埃除去機構である。なお、上記保護ガラス95の代わりに、撮像素子11の受光面上に元から具備されるフィルタ部材、例えば赤外線カットフィルタやローパスフィルタ等を利用してもよい。
【0154】
塵埃除去ユニット自体の構成に関しては、本発明に直接関連しない部分であるので、従来一般的なカメラ等に使用されているものと同等のものが適用されているものとして、その詳細説明は省略する。
【0155】
上記塵埃除去ユニットの後方には、撮像ユニットが配設されている。この撮像ユニットは、光学フィルタ93と、撮像素子11と、撮像基板91等によって構成されている。
【0156】
光学フィルタ93は、当該撮像素子付中間筒1の前面に取り付けられた交換用レンズ鏡筒7(図18図19では不図示。図1等を参照)の撮像光学系7bを透過して、上記本体部10の開口10a及び上記開口部材67の開口部67aを経て、上記保護ガラス95を透過した光束から所定の周波数成分を除去するために設けられる光学フィルタである。この光学フィルタ93としては、具体的には、例えば赤外成分等をカットする赤外線(IR)カットフィルタや、高周波成分を逓減させるローパスフィルタ等が適用される。光学フィルタ93は、光透過性の高い材質であって略透明薄板形状の部材によって形成されている。上記光学フィルタ93は、撮像ユニットの撮像素子11の前面に配設されている。
【0157】
撮像素子11は、上記交換用レンズ鏡筒7の撮像光学系7bによって、受光面上に結像された光学像を光電変換する電子部品である。撮像素子11としては、上述したように、例えばCCD,CMOS等、従来一般的なカメラ等に使用されているものと同等のものが適用されている。また、撮像基板91は、上記撮像素子11や、当該撮像素子11を駆動する駆動回路等を構成する複数の電子部品を実装する電気基板である。撮像素子11の受光面は、前面、即ち上記開口部67aに向けて配置され、かつ当該撮像素子付中間筒1の前面に取り付けられた交換用レンズ鏡筒7の光軸O(図1等参照;Z軸)に略直交する面(即ちXY平面)に平行となるように配設されている。これにより、上記撮像基板91は、上記撮像素子11の受光面に平行に配設されている。そして、上記撮像ユニットは、その外縁部を上記保持部材94によって固定保持されている。
【0158】
上記撮像ユニットにおける撮像基板91の後方には、放熱板96が設けられている。この放熱板96は、例えばアルミニウム等の金属製板状部材によって構成され、上記保持部材94に対して例えばビス等を用いて固定されている。この放熱板96は、放熱及び電磁波遮蔽を目的として配設されている部材である。そのために、上記放熱板96と上記撮像基板91との間には、高い熱伝導率を有する素材からなり例えば薄膜シート状若しくはテープ状に形成される放熱部材である放熱シート83が挟持されている。これにより、撮像基板91の撮像素子11等からの発熱は、放熱シート83を介して上記放熱板96へと伝達され、さらに保持部材94を介して前面側の金属部材である前側ボディ64,マウントリング12等の金属部材を介して、当該撮像素子付中間筒1の外部へと放出されるように構成されている。
【0159】
さらに、上記放熱板96の後方には電源電池81が配設されている。この電源電池81は、例えばリチウムイオン二次電池等の充電式電池等、一般的な形態の二次電池が適用されている。電源電池81は、上記前側フレーム66の内部空間において、背面寄りの部位に形成された電池収納室内に配設される。この電池収納室内には、適用される電源電池81の外形形状に合わせた電池支持部材85が設けられている。このように、上記電池収納室内に電池支持部材85を配設することによって、当該電池収納室内における電源電池81の収納状態を確保している。
【0160】
そして、電池収納室内の背面側の内面には、放熱部材である放熱シート84が配設されている。この放熱シート84は、電池収納室内に収納された状態の電源電池81の背面側の一面と背面フレーム65の内面との間に挟持されるように配設されている。この構成により、電源電池81の発熱は、放熱シート84を介して背面フレーム65へと伝達され、前側フレーム66,前側ボディ64,マウントリング12等の金属部材を介して、当該撮像素子付中間筒1の外部へと放出されるように構成されている。
【0161】
なお、本実施形態の撮像素子付中間筒1においては、電源電池81を内部固定式として構成しているが、このような形態に限られることはない。例えば、電源電池81を当該撮像素子付中間筒1に対して着脱し得るように構成することも可能である。その場合においても、電源電池を収納する電池収納室は、前側フレーム66の内部空間の一部に形成するのが望ましい。
【0162】
一方、上記前側フレーム66の内部空間において、左側面には、図18に示すように、左側面平板部66eの内面に対して平行に主基板72が配設されている。この主基板72には、本撮像素子付中間筒1を統括的に制御するための制御回路を構成するCPU(Central Processing Unit)72a等の各種の電子部品を実装した電気基板である。この主基板72の一部は、上述したように、背面フレーム65の開口孔65aに配設されており、これによって、当該主基板72上に実装された電子部品の一部(メモリカードスロット34,接続コネクタ23)を背面側の外部に露呈させている。
【0163】
また、主基板72と左側面平板部66eの内面との間には、放熱部材である放熱シート82が挟持されるように配設されている。この放熱シート82は、上記主基板72上に実装配置された電子基板のうち、特にCPU72a等、発熱しやすい電子部品の外面を覆うように配設されている。なお、放熱シート82は、例えば接着剤等によって接着固定されている。このような構成により、上記CPU72aの発熱は、放熱シート82を介して前側フレーム66へと伝達され、さらに、前側フレーム66から前側ボディ64,マウントリング12等の金属部材を介して、当該撮像素子付中間筒1の外部へと放出されるように構成している。
【0164】
なお、本実施形態では、メモリカードスロット34を設け、これに対してメモリカード34aを着脱自在とする構成としたが、これに限られることは無く、メモリカード34aに替わるメモリ素子を主基板上に実装した形態のメモリ内蔵式の構成としてもよい。この場合には、上記メモリカードスロット34を廃することができるので、背面フレーム65の開口孔65aを小型化することが可能であり、より堅牢なフレームとすることもできる。
【0165】
このような構成とすることで上記撮像素子付中間筒1においては、略円筒形状の本体部10の内部において、前面側に略円環形状の前側ボディ64を設け、背面側に略円板形状の背面フレーム65を設け、前側ボディ64と背面フレーム65との間に略直方体形状の前側フレーム66を設け、これら前側ボディ64,背面フレーム65,前側フレーム66を、金属部材を用いて形成すると共に、それぞれをビス等を用いて固定して一体的な基本構成ユニットを形成している。したがって、当該基本構成ユニットは、外部からの衝撃力等に対して堅牢な構造とすることができる。
【0166】
また、前側フレーム66と背面フレーム65とによって囲まれる内部空間の内側に、本撮像素子付中間筒1における重要構成部品、例えば電源電池81や撮像素子11を含む撮像ユニット及び主基板72等を配設するようにしたので、これらの重要構成部品を確実に保護することができる。これと同時に、外部から内部へのアクセスが必要となる部品、例えばメモリカードスロット34や接続コネクタ23等は、上記背面フレーム65に設けた開口孔65aから外部に露呈するように構成したので、メモリカード34aの挿抜操作や、接続コネクタ23に対する接続ケーブル端子の挿抜操作を容易に行い得ることができる。
【0167】
そして、略直方体形状の前側フレーム66においては、各平板部(66b,66c,66d,66e)の外面側に、本体部10の内壁面に沿う円弧形状面を有して形成される各カバー部材(上側カバー60,下側カバー61,右側面カバー62,左側面カバー)を配設し、本体部10は、その円弧形状面を覆うように構成し、本体部10の座屈応力を補強する構成としている。したがって、これにより、本体部10に対して外部からの衝撃力等を受けた場合に、当該本体部10の変形等を抑止することができると共に、内部構成部品を確実に保護することができる。
【0168】
一方、背面フレーム65の背面部位に、無線オンオフスイッチ76を設けると共に、これに作用する操作部材を設けたので、必要に応じて無線通信装置のオンオフ操作を容易に即座に行うことが可能である。したがって、操作性の向上に寄与することができる。
【0169】
前側フレーム66の内部空間に配設されるべきCPU72aを実装した主基板72とは別に、小型のリヤ基板73を分離独立させて設け、このリヤ基板73には、ジャイロセンサ等を実装している。そして、主基板72とリヤ基板73との間は接続用フレキシブルプリント基板74にて電気的な接続を確保し得るように構成している。したがって、これにより、主基板72を、上記前側フレーム66の内部空間における適切な部位に配置することができると同時に、リヤ基板73に実装したジャイロセンサは、上記前側フレーム66の外部側の適切な部位に配置することができる。
【0170】
他方、撮像基板91(背面側)と放熱板96との間に放熱シート83を設け、電源電池81と背面フレーム65内面との間に放熱シート84を設け、主基板72と左側面平板部66eとの間に放熱シート82設け、各放熱部材の一面を、内部構成部品のうちの発熱しやすい部品(主基板72,撮像基板91上の電子部品や電源電池81等)に当接させる一方、各放熱部材の他面を上記各金属部材(96,65,66e)に当接するような配置としている。そして、これら各金属部材は、最終的に外部に露呈して配設されるマウントリング12と接続される構成としている。したがって、これにより、上記各内部構成部品からの発熱は、内部構成部品の内の金属部材を伝達して、容易に外部へと放出させることができる。
【0171】
[撮像素子付中間筒の内部詳細構成(無線通信手段の構成及び配置)]
次に、本実施形態の撮像素子付中間筒1の内部構成部品のうち、他の外部機器との間で無線による通信を行って制御信号や画像データの送受信等を行なうために設けられた複数の無線通信部について、その構成及び配置を、主に図20図23を用いて以下に説明する。
【0172】
図20は、本実施形態の撮像素子付中間筒の本体部の一部を破いて内部構成を示す図であって、当該撮像素子付中間筒からアダプタ装着部を取り外した状態で、右側面を背面寄りの位置から見た斜視図である。図21は、本実施形態の撮像素子付中間筒から本体部とアダプタ装着部を取り外して、その内部構成を示す図であって、左側面を背面寄りの位置から見た斜視図である。
【0173】
なお、図20図21においては、前側フレーム66の内部空間に配設される各種内部構成部品を示すために、当該前側フレーム66の図示を省略している。つまり、実際には、主基板72は、その外面側が、図示されていない前側フレーム66の左側面平板部66eによって覆われた形態となっているのであるが、図21においては、前側フレーム66の図示を省略していることから、主基板72が図示されているのである。
【0174】
図22は、図21の状態における撮像素子付中間筒の上面図である。図23は、図22の状態における撮像素子付中間筒の右側面図である。
【0175】
本実施形態の撮像素子付中間筒1は、他の外部機器との間で制御信号や設定用データ等のほか当該撮像素子付中間筒1における撮像ユニットにて取得した画像データ等を送受信するための機器間相互接続通信手段(以下、単に通信手段と略記する)を、複数具備している。
【0176】
ここで、本実施形態の撮像素子付中間筒1においては、二つの無線通信手段と、一つの有線通信手段を具備している。具体的には、本実施形態の撮像素子付中間筒1は、例えば無線LAN(ラン;Local Area Network;ローカルエリアネットワーク)の規格の一つであるWi−Fi(ワイファイ;Wireless Fidelity)規格に準拠した無線通信手段である第1無線通信部(87,87a;後述)と、近距離無線通信規格の一つであるBluetooth(ブルートゥース)規格に準拠した無線通信手段である第2無線通信部(88,88a;後述)との二つの無線通信手段を具備している。
【0177】
なお、本実施形態の撮像素子付中間筒1においては、上述したように、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格等に準拠した汎用インターフェース規格の接続コネクタ23を備えている。本撮像素子付中間筒1においては、上記接続コネクタ23に接続される接続ケーブルを介して他の外部機器との間で有線通信や給電等を行い得るよう構成している。この接続コネクタ23を含む有線通信部については、従来一般に実用化されている技術が適用されているものとして、その詳細説明は省略する。
【0178】
上記二つの無線通信手段のうち一方の第1無線通信部は、第1通信用アンテナ87aと、この第1通信用アンテナ87aを介して入出力される各種の電気信号を取り扱う第1通信用回路(不図示)を実装した第1通信用基板87によって主に構成されている。この第1通信用基板87は、図20図23に示すように、本撮像素子付中間筒1の右側面に配設されている。具体的には、上記第1通信用基板87は、上記前側フレーム66の一平面である右側面平板部66dの外面に沿うように配設されている。
【0179】
上記第1通信用基板87上には、上述したように第1通信用アンテナ87aが実装配置されている。この場合において、第1通信用アンテナ87aは、当該撮像素子付中間筒1の右側面において上面寄りの部位であって、かつ背面寄りの部位に配置されている。
【0180】
なお、具体的な図示は省略しているが、上記第1通信用基板87は、例えばフレキシブルプリント基板やリード線等による内部配線を介して上記主基板72と電気的に接続されている。したがって、これにより、当該第1通信用基板87の上記第1通信用アンテナ87aによって受信された各種の電気信号は、上記主基板72上に実装された制御回路(CPU72a)へと伝達されると共に、上記撮像素子11によって取得された画像データは上記主基板72を介して当該第1通信用基板87へと伝送され、第1通信用アンテナ87aから外部機器へ向けて送信されるように構成されている。
【0181】
また、上記二つの無線通信手段のうち他方の第2無線通信部は、第2通信用アンテナ88aと、この第2通信用アンテナ88aを介して無線入出力される各種の電気信号を取り扱う第2通信用回路(不図示)を実装した第2通信用基板88によって主に構成されている。この第2通信用基板88は、図20図23に示すように、本撮像素子付中間筒1の上面に配設されている。具体的には、上記第2通信用基板88は、上記前側フレーム66の上記右側面平板部66dに対して略直交する平面となる上面平板部66bの外面に沿うように配設されている。
【0182】
上記第2通信用基板88上には、上述したように第2通信用アンテナ88aが実装配置されている。この場合において、第2通信用アンテナ88aは、当該撮像素子付中間筒1の上面において前後方向(Z軸方向)において略中央部位であって、かつ右側面寄りの部位に配置されている。
【0183】
なお、具体的な図示は省略しているが、上記第2通信用基板88も、上記第1通信用基板87と同様に、例えばフレキシブルプリント基板やリード線等による内部配線を介して上記主基板72と電気的に接続されている。したがって、これにより、当該第2通信用基板88の上記第2通信用アンテナ88aによって受信された各種の電気信号は、上記主基板72上に実装された制御回路(CPU72a)へと伝達されると共に、上記主基板72のCPU72aからの制御信号等が上記第2通信用基板88へと伝送されて、第2通信用アンテナ88aから外部機器へ向けて送信されるように構成されている。
【0184】
ここで、上記第1通信用アンテナ87a及び上記第2通信用アンテナ88aの各外面側や近傍には、各無線通信部による無線通信を阻害しないように、例えば金属製部品等を配置しないような構成となっている。
【0185】
即ち、上記第1通信用アンテナ87aの外面側は右側面カバー62によって、上記第2通信用アンテナ88aの外面側は上側カバー60によってそれぞれ覆われている。なお、右側面カバー62,上側カバー60については、図20図24では不図示であるが、図15を参照のこと。そして、これらの右側面カバー62,上側カバー60の外面側は、さらに本体部10が覆うように配設されている。ここで、右側面カバー62及び上側カバー60は、樹脂成型等によるモールド部品等によって構成される。また、本体部10についても、上記カバー部材と同様の材質の部材を用いて構成するようにしている。
【0186】
ところで、本実施形態の撮像素子付中間筒1においては、上述したように、第1無線通信部として、Wi−Fi(ワイファイ;Wireless Fidelity)規格に準拠した無線通信手段を適用している。また、第2無線通信部として、Bluetooth(ブルートゥース)規格に準拠した無線通信手段を適用している。
【0187】
一般に、上記第1無線通信部に適用されるWi−Fi規格の無線通信手段は、大容量ファイルの高速転送を行う用途に向いている。したがって、本実施形態においては、第1無線通信部は、撮像素子付中間筒1の撮像ユニットによって取得された画像データを他の外部機器へと送信する際に主に使用されるものとしている。
【0188】
また一般に、上記第2無線通信部に適用されるBluetooth規格の無線通信手段は、制御信号等の送受信を行う用途に向いている。したがって、本実施形態においては、第2無線通信部は、他の外部機器(例えば携帯型電子機器3等)からの制御信号を受信したり、当該撮像素子付中間筒1から各種の設定情報等を上記他の外部機器へと送信する際に主に使用されるものとしている。
【0189】
一方、上記第1無線通信部のWi−Fiと、上記第2無線通信部のBluetoothとは、無線通信の周波数帯を共用するものとなっている(例えば2.4GHz帯の無線通信)。そのために、両者を同時に使用する場合には互いの無線通信が干渉してしまう可能性がある。そのような通信干渉が生じると、例えばデータ転送速度が低下してしまう等の問題が生じることがある。
【0190】
そこで、上記第1無線通信部の第1通信用アンテナ87aと、上記第2無線通信部の第2通信用アンテナ88aとの2つの無線通信手段の撮像素子付中間筒1の内部におけるそれぞれの配置を工夫する必要がある。例えば、第1通信用アンテナ87aと第2通信用アンテナ88aとの両者間の間に一定の空間距離を設けたり、各アンテナが極力重ならないような配置の工夫等である。さらに、撮像素子付中間筒1の背面側に携帯型電子機器3を装着して使用する場合にも、上記2つの無線通信に影響が出ないような配置の工夫も必要となる。
【0191】
そのための工夫として、本実施形態においては、第1通信用アンテナ87a及び第2通信用アンテナ88aの撮像素子付中間筒1の内部におけるそれぞれの配置について、さまざまな形態を試行し検討した結果、上述したような配置が望ましい形態であるとして適用している。
【0192】
即ち、第1通信用アンテナ87aは、撮像素子付中間筒1の右側面において上面寄りの部位であってかつ背面寄りの部位に配置する。その一方で、第2通信用アンテナ88aは、撮像素子付中間筒1の上面において前後方向(Z軸方向)の略中央部位であってかつ右側面寄りの部位に配置する。
【0193】
上記2つの無線通信手段をこのような形態で配置することによって、例えば両者を同時に使用したとしても、互いの無線通信が干渉することなく、2つの異なる形態の無線通信を、常に良好に維持することを実現している。
【0194】
なお、一般に、上記第2無線通信部のBluetoothは、無線接続状態を意識せずに常時接続したままでの使用状況に適している。したがって、本実施形態の撮像素子付中間筒1においては、上記無線オンオフ用操作部材22及び無線オンオフスイッチ76は、上記第1無線通信部のオンオフを行うものとし、第2無線通信部は、撮像素子付中間筒1の主電源オンオフ状態に連動してオンオフされるような構成となっている。
【0195】
また、このような形態に限られることはなく、別の形態として、例えば第2無線通信部の電源状態は、撮像素子付中間筒1の主電源状態に関わらず、常時オン状態とし、常に他の外部機器からの制御信号の受信待機状態としておいてもよい。この構成とした場合には、第2通信部が他の外部機器からの制御信号を受信すると、これを受けて、撮像素子付中間筒1の主基板72上の制御回路(CPU72a)が、当該撮像素子付中間筒1を起動させる制御が可能となる。したがって、例えば撮像素子付中間筒1から離れた位置から他の外部機器によって撮像素子付中間筒1の電源状態のオンオフ制御を含めた遠隔操作が可能となる。
【0196】
なお、上述の一実施形態においては、2つの異なる形態の無線通信手段の適用例として、具体的に、Wi−FiとBluetoothとを例示しているが、これらに限られることはなく、例えば、その他の形態の無線通信手段として、NFC(Near Field Communication)等を適用することも考えられる。
【0197】
以上が本実施形態のアクセサリ機器である撮像素子付中間筒1の主な構成である。以上のように構成された撮像素子付中間筒1は、前面に交換用のレンズ鏡筒7を装着すれば、それ自体で撮像装置(カメラ)として機能し得る装置である。
【0198】
本実施形態の説明においては、当該撮像素子付中間筒1についてのこれ以上の詳細な図示及び説明は省略するが、上述した構成以外の内部構成としては、例えば電源状態等の当該機器状態を表し得る簡易的な表示ユニットや音声取得用のマイクロフォン等を具備して構成されている。ここで、上記音声取得用マイクロフォンの一例としては、例えば上側カバー60の前面寄りの部位、より詳しくは、マウントリング12とレリーズスイッチ71との間の領域に一対のマイクロフォン79を配設している。これに対応させて、本体部10の対応する部位には、音声入出用の開口部(不図示)が設けられる。なお、上記音声入出用の開口部は、特に図示をしていないが、本体部10の前面寄りの部位、即ち、マウントリング12とレリーズ操作部材15との間の領域に、周方向に所定間隔をおいて2個(一対)設けられる。
【0199】
ここで、当該一対の開口部は、本体部10の上面側の部位であって、かつレリーズ操作部材15よりもマウントリング12寄りの部位に配置するのが望ましい。なお、上記一対のマイクロフォン79の配置も、これに対応させるのは当然である。本体部10の上面側には、レリーズ操作部材15のほかに、例えば背面寄りの部位に電源操作部材17がある。また、本体部10の側面や底面寄りの部位にも各種の操作部材が配設されている。したがって、レリーズ操作部材15をはじめとしたこれらの操作部材の近傍には、当該機器の使用中に使用者(ユーザ)の手指等が置かれる可能性が高く、その際に、上記音声入出用の開口部を手指等によって塞いでしまうと、マイクロフォン79への音声入力が阻害されてしまうことになる。このような事態を避けるために、上記一対の開口部(一対のマイクロフォン79)は、できるだけレリーズ操作部材15(レリーズスイッチ71)を含む各種の操作部材(スイッチ)から離れた位置に配置されるのが望ましい。
【0200】
なお、上述したように、上記レリーズ操作部材15の断面は、内側に向けた略凹形状となるように形成されている。この形状の工夫は、上述したように、使用者(ユーザ)がレリーズ操作部材15の位置を確実に把握することができるようにする工夫である。このような形状とすることで、使用者(ユーザ)は、操作部材の位置を確実に把握することができるので、正確に所望の操作を行うことができる。このことは、同時に、誤って音声入出用の開口部等を指で塞いでしまうような問題を回避することにもなっている。したがって、本実施形態におけるレリーズ操作部材15についての形状の工夫は、音声入出用の開口部を使用者(ユーザ)が塞いでしまうといった問題を回避することにも寄与し、よって、良好な集音を常に確保することができるという効果を得ることにも寄与している。
【0201】
また、上記撮像素子付中間筒1は、レンズ鏡筒7を着脱自在としているため、レンズ鏡筒7を取り外した状態では、撮像素子11の受光面が外部に対して露呈した状態になる。そこで、図示を省略しているが、当該撮像素子付中間筒1からレンズ鏡筒7を取り外した時や、当該撮像素子付中間筒1を単体で持ち運んだり保管したりする時のために、開口10aを覆い内部を保護するための保護キャップ等が用意されている。
【0202】
以上説明したように上記一実施形態によれば、上記第1無線通信部の第1通信用アンテナ87a及び上記第2無線通信部の第2通信用アンテナ88aは、電気信号の無線入出力を阻害しない材質、例えば樹脂モールド部品等によって形成した右側面カバー62,上側カバー60,本体部10によって外面側を覆うように構成している。したがって、これにより、無線通信による制御信号や画像データ等の送受信を、常に良好で安定した状態で行うことができる。
【0203】
さらに、上記第1通信用アンテナ87aは、撮像素子付中間筒1の右側面において上面寄りの部位であってかつ背面寄りの部位に配置する一方、第2通信用アンテナ88aは、撮像素子付中間筒1の上面において前後方向(Z軸方向)の略中央部位であってかつ右側面寄りの部位に配置している。このような配置とすることによって、両者を離れた位置に配置することなく、両者を同時に使用したとしても、互いの無線通信が干渉せず、常に良好で安定した無線通信を維持することができる。
【0204】
また、上記第2無線通信部を撮像素子付中間筒1の主電源オンオフ状態に連動してオンオフされるような構成とし、撮像素子付中間筒1の主電源がオン状態にあるときには、上記第2無線通信部による接続状態を常にオン状態としている。これによれば、撮像素子付中間筒1の制御を、常に接続状態にある他の外部機器によって行うことができる。
【0205】
一方、第2無線通信部の電源状態を、撮像素子付中間筒1の主電源状態に関わらず、常時オン状態とした場合には、他の外部機器からの制御によって、例えば撮像素子付中間筒1から離れた位置から、当該撮像素子付中間筒1の電源状態のオンオフ制御を含めた遠隔操作が可能となる。
【0206】
他方、音声取得用の一対のマイクロフォン79は、前側フレーム66の上面側の外面において、前面寄りの部位であってマウントリング12とレリーズスイッチ71との間の領域に配置するように構成している。このような配置の工夫によって、使用者(ユーザ)が機器の使用中に当該マイクロフォン79の音声入出用の開口部を塞いでしまうといった事態を回避することができ、よって常に良好な集音を確保することができるようになる。また、円筒形状の本体部10の内部において、前側フレーム66と本体部10との間の空きスペースを利用して一対のマイクロフォン79を配置したので、撮像素子付中間筒1の大型化を抑止しつつ、効率的に部材配置を行うことができるという効果を得られる。
【符号の説明】
【0207】
1……撮像素子付中間筒,
3……携帯型電子機器,
4……取付用アダプタ,
7……交換用レンズ鏡筒,7a……レンズマウント,7b……撮像光学系,
8……撮像システム,
10……本体部,10a……開口,10b,10c……孔,10x……指標,
11……撮像素子,
12……マウントリング,12a……マウント面,12b……マウント指標,
13……電気接点,
14……レンズ取外用操作ボタン,14a……ボタン部,14b……凸状連動部,
15……レリーズ操作部材,15a……押圧凸部,15b……切欠係合部,15c……スナップフィット部,15d……位置規制突部,
16……吊金具装着部,
17……電源操作部材,
18……アダプタ取外用操作ボタン,18a……ボタン部,18b……凸状連動部,
19……アダプタ装着部,19a……バヨネット爪,19b……蓋部材,19c……本体部材,
20……三脚ネジ穴,
21a……ロック解除検知スイッチ,21b……基板,
22……無線オンオフ用操作部材,
23……接続コネクタ,
24……第1吊軸,25……第1操作ボタン付勢ばね,26……ロックピン付勢ばね,
27……連動部材,27a……腕部,28……第2吊軸,29……第2操作ボタン付勢ばね,
30……ロックピン,31……ストッパピン,32……ストッパピン付勢ばね,33……E(イー)リング,
34……メモリカードスロット,34a……メモリカード,
40……アダプタ本体,40a……固定部分,
40x……第1指標,40y……第2指標,
41……バヨネット嵌合部,42……開操作ボタン,43……第1保持腕,43a……保持部,
46……支持蓋,46a……ヒンジ腕部,47……支軸,48……第2保持腕,48a……先端フック部,55,56……弾性体,
60……上側カバー,60a……孔部,60b……突状部,60c……孔部,60cb……空間,60cc……係止部,60d……切欠部,60x……ビス,
61……下側カバー,62……右側面カバー,
64……前側ボディ,
65……背面フレーム,65a……開口孔,
66……前側フレーム,66a……前面平板部,66b……上面平板部,66c……底面平板部,66d……右側面平板部,66e……左側面平板部,66x……ビス,
67……開口部材,67a……開口部,
70……スイッチ基板,71……レリーズスイッチ,
72……主基板,73……リヤ基板,73a……ビス,74……接続用フレキシブルプリント基板,75……センサ素子,
76……無線オンオフスイッチ,77……スイッチレバー,77a……腕部,
79……マイクロフォン,
81……電源電池,82,83,84……放熱シート,85……電池支持部材,
87……第1通信用基板,87a……第1通信用アンテナ,
88……第2通信用基板,88a……第2通信用アンテナ,
91……撮像基板,93……光学フィルタ,94……保持部材,95……保護ガラス,
96……放熱板,
100……ストラップ取付用吊金具,101……ループ状吊金具,102……吊金具本体,102a……係合爪部,102b……頭部,
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