(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
排ガス中の有毒物質を除去するために活性炭等の粉体を確実に排ガスに供給する必要があるが、前記従来の粉体供給装置では、粉体が搬送され、排ガスに供給されているかを確認する手段が講じられておらず、改善の余地がある。
【0007】
なお、このような改善の余地は、排ガスに活性炭等の粉体を供給する場合に限られず、食品や薬品等を扱うラインにおいて、粉体を所定の流体に供給するような粉体供給装置全般に存在する。
【0008】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、粉体が搬送されていることを確認することができる粉体供給装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る粉体供給装置は、粉体を搬送するための流路が形成された流通部と、
粉体を切出して前記流通部に供給するように構成され、切出された粉体を前記流路に供給するための供給口が形成された供給部であって、粉体を貯留する貯留部及び該貯留部内の粉体を切出して供給口に対して排出するように構成された切出部を備えた供給部と、
供給口を、切出部の排出方向上流側から視認可能に構成され、切出部から供給口へ排出された粉体が流路へ供給されたことを確認するための確認手段と、を備え
、
切出部は、切出した粉体を収容する収容口が形成された切出部本体を備え、
切出部本体は、収容口が貯留部内の粉体の一部を切出して収容保持する切出位置と、収容口が供給口に重なって収容口内の粉体を供給口に排出する排出位置と、を移動可能に構成され、
確認手段は、前記排出位置で収容口と供給口とが重なった状態を確認可能に構成されている。
【0010】
かかる構成によれば、切出された粉体が供給口に排出されて流路に供給されたことを確認することができる。そのため、かかる構成によれば、切出された粉体が供給口を介して流通部の流路に供給されたことを確認することができるので、粉体が搬送されたことを確認することができる。
また、切出部は、切出位置では、収容口が切出された粉体を収容口内に収容保持できるようになっており、排出位置では、収容口が供給口と重なって粉体を供給口に排出するようになっている。そして、排出位置で収容口と供給口とが重なった状態を、確認手段を介して確認することで、収容口内に保持されていた粉体が収容口内から供給口に排出されて流路に供給されたことを確認できるので、粉体が適切に流路に供給されたことを確認しやすくなっている。
【0013】
本発明の他態様として、前記流通部は、前記流路に粉体を搬送するための流体を流通させるように構成され、
供給口は、流路内に位置しており、
切出部は、排出位置で、流路内に収容口が位置して前記流体の流通方向における該切出部の上流から下流に向けて流体が流通することで、切出した粉体を供給口に排出するように構成されていてもよい。
【0014】
かかる構成によれば、切出部が排出位置にあるときに、粉体が流通部の流路を流れる流体の流れに乗って供給口へ排出されて流路内を搬送されるようになっており、確認手段を介して、切出部の上流側から前記流路内を視認可能となっている。そのため、切出部の上流側から、粉体が混ざっていない流体を通して流路内を確認できる。このように、かかる構成によれば、視界を遮られずに切出部の状態を確認できるので、粉体が搬送されたことを確認し易いものとなっている。
【0015】
本発明の別の態様として、前記流通部には、供給口よりも前記
切出部の排出方向下流側に、該供給口へ向けて光を透過可能な光透過部が設けられていてもよい。
【0016】
かかる構成によれば、供給口よりも排出方向における下流側から供給口へ向けて光を照射できるため、収容口と供給口とが重なって切出された粉体が収容口から供給口へ排出されて流路内へ供給される様子を容易に確認することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上より、本発明によれば、粉体が搬送されていることを確認することができる粉体供給装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る粉体供給装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1に示すように、粉体供給装置1は、粉体Pを搬送するための流路20が形成された流通部2と、粉体Pを切出して流通部2に供給するように構成された供給部3と、粉体Pが搬送されたことを確認するための確認手段4と、を備える。
【0021】
粉体供給装置1は、粉体Pとしての活性炭Pを供給するものである。本実施形態では、粉体供給装置1は、焼却炉(図示しない)から排出される排ガスに活性炭Pを供給し、排ガス中のダイオキシン等の有毒物質を除去するためのものである。
図1に示すように、粉体供給装置1は、ブロワー7に接続され、活性炭Pを流体の流れに乗せて搬送させる。粉体供給装置1は、焼却炉の排ガスが流通する排ガス用配管81に接続される。粉体供給装置1は、バグフィルタ等の集塵装置8の上流側で、排ガス用配管81に活性炭Pを供給するようになっている。本実施形態では、粉体供給装置1は、消石灰を供給するための消石灰供給装置9に接続され、活性炭Pを消石灰に混合させて排ガスに供給する。以下、活性炭Pを搬送する流体が流通する方向を基準に、上流、下流と称するものとする。
【0022】
流通部2は、流路20に活性炭Pを搬送するための流体を流通させるように構成されている。活性炭Pを搬送するための流体としては、ガス流体が使用される。本実施形態では、ガス流体としてエアー(空気)が使用され、活性炭Pは空送される。
【0023】
流通部2には、供給口30よりも切出部6による活性炭Pの排出方向下流側に、該供給口30へ向けて光を透過可能な光透過部201が設けられている。本実施形態では、流通部2は、配管によって構成されている。流通部2は、透過性を有する材料で形成されており、供給口30よりも前記排出方向下流側の一部が光透過部201で構成されている。本実施形態では、流通部2は、透明に形成されたホースによって形成されている。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の流通部2は、供給部3に接続されている。流通部2は、流体の流通方向における供給部3の上流側に接続される上流通部21と、該供給部3の下流側に接続される下流通部22とを備える。流通部2は、供給部3に対して上下方向における上方側から下方側に向けて流体を流通させるように敷設されている。
【0025】
上流通部21は、一端がブロワー7に接続され、他端が供給部3に接続されている。上流通部21は、ブロワー7に接続された第1上流通部211と、該第1上流通部211に対して交差するように接続され、供給部3に対して下方に延びる第2上流通部212とを備える。本実施形態では、第1上流通部211は、水平方向に延びる部分を有し、第2上流通部212に対して水平方向に接続され、第2上流通部212は、鉛直方向に延びている。
【0026】
下流通部22は、一端が供給部3に接続され、他端が、排ガスが流通する方向における集塵装置8の上流側に接続された排ガス用配管81に接続されている。本実施形態の下流通部22には、該下流通部22の途中位置に消石灰供給装置9が接続されている。
【0027】
下流通部22は、供給部3と消石灰供給装置9との間に敷設された第1下流通部221と、消石灰供給装置9と排ガス用配管81との間に敷設された第2下流通部222とを備える。第2下流通部222が、排ガス用配管81に接続されている。
【0028】
図2及び
図3に示すように、供給部3には、切出された活性炭Pを流通部2の流路20に供給するための供給口30が形成されている。供給部3は、活性炭Pを貯留する貯留部5と、該貯留部5内の活性炭Pを切出して供給口30に対して排出するように構成された切出部6とを備える。
【0029】
供給口30は、流路20内に位置している。供給口30は、流体の流通方向における切出部6の下流側に形成されている。本実施形態の供給口30は、下流通部22(第1下流通部221)の流路20に連通している。本実施形態では、流通部2は、流体が供給部3に対して上方側から下方側に向けて流通するように供給部3に接続されているので、供給口30は、切出部6の下方側に形成されている。
【0030】
貯留部5は、活性炭Pを貯留する貯留槽51と、該貯留槽51内で活性炭Pを攪拌する撹拌部52とを備える。
【0031】
貯留槽51は、底部511と、該底部511の周縁から上方に延びる筒状の側壁部512とを有する。貯留槽51は、底部511と側壁部512とによって活性炭Pを貯留する貯留空間Qを形成している。即ち、貯留槽51は、有底の筒状に形成されている。本実施形態では、側壁部512が円筒状に形成されており、貯留槽51は、有底の円筒状に形成されている。底部511は、板状に形成され、該底部511には、活性炭Pを切出部6へ排出するための開口511aが形成されている。
【0032】
撹拌部52は、活性炭Pの密度を均一にするための羽根であり、貯留槽51内で該貯留槽51の周方向に沿って回転する。撹拌部52は、貯留槽51の中心に回転中心が位置するように貯留槽51内に設置されている。
【0033】
図2及び
図3に示すように、切出部6は、貯留部5内の活性炭Pを受け入れて、所定量ずつ切出す部分である。切出部6は、切出した活性炭Pを収容する収容口611が形成された切出部本体61と、収容口611を閉じることで収容口611内に活性炭Pを収容保持させる仕切部62と、貯留槽51と連通し、切出部本体61の収容口611に活性炭Pを導くための粉体受部63とを備える。
【0034】
切出部本体61は、収容口611が貯留部5内の活性炭Pの一部を切出して収容保持する切出位置Rと、収容口611が供給口30に重なって収容口611内の活性炭Pを供給口30に排出する排出位置Sと、を移動可能に構成されている。本実施形態では、切出部6は、排出位置Sで、流路20内に収容口611が位置して流体の流通方向における該切出部6の上流から下流に向けて流体が流通することで、切出した活性炭Pを供給口30に排出するように構成されている。具体的には、切出部6は、切出位置Rでは、収容口611が仕切部62で閉じられて、収容口611内に活性炭Pを収容保持し、排出位置Sでは、収容口611が開放された状態で供給口30に重なって、収容口611内の活性炭Pを供給口30に排出するように構成されている。
【0035】
切出部本体61は、所定の厚みを有する板状に形成されている。本実施形態の切出部本体61は、円盤状に形成されている。切出部本体61には、外周縁が径内方向に向けて窪むように切り欠かれた切欠部611が形成されている。本実施形態では、切出部本体61には、切欠部611が周方向に沿って複数形成されており、各切欠部611が活性炭Pを収容する収容口611を構成している。切欠部611は、周方向に沿って等間隔に形成されている。
【0036】
仕切部62は、切出部本体61の切欠部611を閉じるように配置されている。仕切部62は、切出部本体61の厚み方向における一方側に配置されている。具体的には、仕切部62は、流体の流通方向における切出部本体61の下流側に配置されている。仕切部62は、切欠部611に沿って配置されている。即ち、仕切部62は、切出部本体61の周方向に沿って環状に配置されている。
【0037】
粉体受部63は、切出部本体61を収容している。そして、切出部本体61は、粉体受部63内で、該粉体受部63に対して自身の円の中心を中心軸として粉体受部63の周方向に沿って相対回転するように構成されている。本実施形態では、粉体受部63が貯留部5に対して固定されており、切出部本体61が回転するように構成されている。粉体受部63には、活性炭Pを切出すための切出領域63aと、貯留部5内の活性炭Pを切出部本体61に導く導入領域63bとが形成されている。本実施形態の粉体受部63は、切出部本体61を収容する領域を形成する載置部631と、載置部631を部分的に閉じるように構成された天面部632とを備える。載置部631には、切出部本体61を収容する凹部633が形成されている。粉体受部63は、該載置部631の凹部633を部分的に閉じるように天面部632が載置部631の上部に接続されることで、切出部本体61を収容する領域を形成している。
【0038】
本実施形態では、切出部本体61が凹部633内に配置されると、切欠部611は、凹部633の底部633aによって閉じられる。即ち、凹部633の底部633aが仕切部62を構成している。
【0039】
凹部633は、周壁633bが円筒の内周面を構成するように円形状に形成され、底部633aが該周壁633bに沿って円形状に形成されている。凹部633は、切出部本体61の厚みと略同じ深さとなるように形成されており、周壁633bの高さが切出部本体61の厚みと略同じ高さとなっている。凹部633は、内径が切出部本体61の外径よりわずかに大きく形成されている。即ち、凹部633は、切出部本体61の形状に応じた扁平な領域を形成している。
【0040】
載置部631には、流通部2と連通する連通孔631aが形成されている。載置部631は、上流通部21と下流通部22との間に設けられ、流通部2の一部として連通孔631aが流路20の一部を構成している。該連通孔631aは、凹部633の底部633aを、該底部633aの中心方向に向けて切り欠くように載置部631を貫通している。載置部631は、下流通部22に接続され、連通孔631aは、下流通部22の流路20に連通している。載置部631は、流体の流通方向における該連通孔631aの下流側の開口端縁631bが供給口30を構成している。
【0041】
天面部632は、載置部631の凹部633の上部を部分的に塞ぐように配置されている。即ち、本実施形態の粉体受部63は、天面部632に塞がれた部分が切出領域63aを構成し、天面部632に塞がれていない部分が導入領域63bを構成し、該導入領域63bが貯留槽51の底部511に形成された開口511aを介して貯留空間Qと連通している。
【0042】
天面部632には、流通部2と連通する連通孔632aが形成されている。該連通孔632aは、載置部631の連通孔631aと同心状に形成されている。天面部632は、上流通部21と下流通部22との間に設けられ、流通部2の一部として連通孔632aが流路20の一部を構成している。天面部632は、上流通部21に接続され、連通孔632aは、上流通部21の流路20に連通している。
【0043】
以下、切出部6の動作について説明する。
【0044】
図2及び
図3に示すように、図示しない駆動部を駆動させることで、貯留槽51内で撹拌部52が貯留槽51の周方向における一方向に回転を開始し、切出部本体61は、粉体受部63の周方向における一方向に回転を開始する。活性炭Pは、貯留槽51の開口511aを通って切出部6の導入領域63bに導入されていく。導入領域63bに導入された活性炭Pは、前記開口511aに臨む位置に位置する各切欠部611(収容口611)に収容され、切出領域63aへ移動する。
【0045】
切出領域63aでは、切出部本体61が載置部631と天面部632との間を移動し、載置部631(凹部633)の底部633aと天面部632とによって活性炭Pが切欠部611のサイズにすり切られる。即ち、切出領域63aでは、凹部633の底部633a及び周壁633b、天面部632、及び切欠部611の切欠面によって画定された領域に活性炭Pが収容され、活性炭Pが定量で切出された状態となる。このように、1つの切欠部611に着目した際に、該切欠部611が切出領域63aにある状態が切出部本体61が切出位置Rに位置した状態である。
【0046】
切出部本体61が、切出位置Rから更に回転すると、切欠部611と載置部631の連通孔631aとが重なり始める。そして、該連通孔631aと重なった切欠部611内の活性炭Pが供給口30に排出され、流通部2に供給され始める。切欠部611と連通孔631a(供給口30)との重なり部分が徐々に広くなり、切欠部611の全体が供給口30と重なると、切欠部611内の全ての活性炭Pが供給口30に排出された状態となる。このように、切欠部611が供給口30と重なっている状態が切出部本体61が排出位置Sに位置した状態である。この重なっている状態には、切欠部611が供給口30と部分的に重なっている状態、及び完全に重なっている状態が含まれる。
【0047】
切出部本体61が排出位置Sから更に回転し導入領域63bまで移動して、切欠部611が貯留槽51の開口511aに臨む位置に位置すると、貯留槽51内の活性炭Pが切欠部611に導入され、切欠部611は、再度、活性炭Pで満たされる。そして、切出部本体61は、再度、切出領域63aに移動して切出位置Rに位置し、続いて活性炭Pを排出する排出位置Sに移動する。このように、切出部本体61は、切出位置Rと排出位置Sとの間を移動する動作を繰り返すようになっている。
【0048】
確認手段4は、供給口30を、切出部6の活性炭Pの排出方向上流側から視認可能に構成され、切出部6から供給口30へ排出された活性炭Pが流路20へ供給されたことを確認するためのものである。本実施形態の確認手段4は、排出位置Sで切欠部611(収容口611)と供給口30とが重なった状態を確認可能に構成されている。具体的には、確認手段4は、流通部2の流路20内を視認可能に構成されている。
【0049】
図1に示すように、確認手段4は、活性炭Pを搬送するための流体の流通方向における切出部6の上流側に設けられている。本実施形態の確認手段4は、切出部6よりも上方に設置され、上流通部21に設けられている。具体的には、第2上流通部212が第1上流通部211との接続点よりも更に上方に延びるように形成され、確認手段4は、該第2上流通部212の端部に設けられている。この配置とすることで、第2上流通部212を延ばすことで確認手段4を設けることができるので、確認手段4の設置が簡易となっている。
【0050】
確認手段4は、切欠部611(収容口611)と供給口30とが重なった状態を視認するための窓部41を備える。窓部41は、透明なガラスによって形成され、作業者Hが該窓部41を介して流路20内を肉眼によって確認できるようになっている。窓部41は、第2上流通部212の端部の開口を塞ぐように設置されている。確認手段4は、いわゆるサイトグラスによって構成されている。確認手段4は、窓部41が上方を向くように設置されている。
図4には、確認手段4によって視認できる範囲が示されている。即ち、窓部41から流路20内を覗くことによって、流通部2内を肉眼で確認できるようになっている。
【0051】
確認手段4は、窓部41の中心と流通部2の流路20中心とが一致するように設置されている。作業者Hは、
図1に示すように、窓部41の上方から該窓部41を覗き込むことで、排出位置Sで収容口611と供給口30とが重なった状態を確認する。
【0052】
以上のように、上記実施形態の粉体供給装置1によれば、切出された活性炭Pが供給口30に排出されて流路20に供給されたことを確認することができる。そのため、切出された活性炭Pが供給口30を介して流通部2の流路20に供給されたことを確認することができるので、活性炭Pが搬送されたことを確認することができる。
【0053】
また、上記実施形態では、切出部6は、切出位置Rでは、収容口611が切出された活性炭Pを収容口611内に収容保持できるようになっており、排出位置Sでは、収容口611が供給口30と重なって活性炭Pを供給口30に排出するようになっている。そして、排出位置Sで収容口611と供給口30とが重なった状態を、確認手段4を介して確認することで、収容口611内に保持されていた活性炭Pが収容口611内から供給口30に排出されて流路20に供給されたことを確認できるので、活性炭Pが適切に流路20に供給されたことを確認しやすくなっている。また、活性炭Pの供給量が少ない場合であっても、活性炭Pが供給口30に供給されることで収容口611から活性炭Pが無くなっていく様子を確認することができるので、活性炭Pが供給されたことを確実に確認することができる。
【0054】
また、上記実施形態では、切出部6が排出位置Sにあるときに、活性炭Pが流通部2の流路20を流れる流体の流れに乗って供給口30へ排出されて流路20内を搬送されるようになっており、確認手段4を介して、切出部6の上流側から前記流路20内を視認可能となっている。そのため、切出部6の上流側から、活性炭Pが混ざっていない流体を通して流路20内を確認できる。このように、かかる構成によれば、視界を遮られずに切出部6の状態を確認できるので、活性炭Pが搬送されたことを確認し易いものとなっている。
【0055】
また、上記実施形態では、光透過部201に光を照射することで、供給口30よりも排出方向における下流側から供給口30へ向けて光を照射できるため、収容口611と供給口30とが重なって切出された活性炭Pが収容口611から供給口30へ排出されて流路20内へ供給される様子を容易に確認することができる。
【0056】
上記実施形態では、窓部41が上方を向くように設置されているので、作業者Hは、窓部41を上から覗き込むことで供給口30と収容口611とが重なっている状態を確認することができ、活性炭Pの供給状況を確認し易い。
【0057】
尚、本発明の粉体供給装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0058】
上記実施形態では、粉体Pとして活性炭Pを供給する場合について説明したが、これに限定されるものではない。粉体Pの種類は限定されず、消石灰や重曹等の白い粉体Pであってもよい。また、粉体供給装置1は、焼却設備で使用される場合について説明したが、食品や薬剤を扱う工場等で使用されてもよく、用途については限定されるものではない。
【0059】
上記実施形態では、活性炭Pを搬送する流体として、例えばエアー(空気)が使用される場合について説明したが、これに限定されるものではない。活性炭Pを搬送するための流体はエアーに限定されず、窒素等のガス流体であってもよい。また、水などの液流体であってもよい。
【0060】
上記実施形態では、粉体供給装置1が消石灰供給装置9に接続されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。粉体供給装置1は、消石灰供給装置9に接続されることなく、単体で活性炭Pを搬送してもよい。
【0061】
上記実施形態では、流通部2は、流体が供給部3に対して上方側から下方側に向けて流通するように、供給部3に対して上下方向に接続されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。流通部2は、流体が供給部3に対して左右方向に向けて流通するように、供給部3に対して左右方向に延びるように接続されていてもよい。即ち、流通部2が供給部3に接続される方向は限定されるものではない。また、流通部2は、流体を供給部3の下方側から上方側に向けて流通させてもよい。
【0062】
上記実施形態では、切出部本体61の切欠部611が収容口611を構成している場合について説明したが、これに限定されるものではない。切出部本体61に、厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔が収容口611を構成し、貫通孔内で活性炭Pを収容するものであってもよい。
【0063】
上記実施形態では、確認手段4が窓部41を備え、作業者Hが窓部41を覗き込むことによって直接的に流路20内の状態を確認する場合について説明したが、これに限定されるものではない。確認手段4は、例えば流路20内を撮影する撮影部や、該撮影部によって撮影された映像を記録する撮像部であってもよい。即ち、流路20にカメラ等が設置されていてもよい。この場合、作業者Hは、粉体供給装置1から離れた場所からモニター等を介して流路20内の状態を映像により間接的に確認してもよい。
【0064】
上記実施形態では、確認手段4は、上流通部21に、窓部41が上方を向くように設置されている場合について説明したが、これに限定されるものではない。確認手段4は、流路20内の状態を確認することができれば、例えば、供給部3に設置されていてもよい。また、
図5に示すように、窓部41は、側方を向くように設置されていてもよく、この場合、流通部2内に設置された鏡Mを介して流路20内の状態を確認してもよい。
【0065】
上記実施形態では、切出部6は、収容口611が形成された切出部本体61を備え、該収容口611と供給口30とが重なった状態を確認することで、活性炭Pが供給口30に排出されたことを確認する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、貯留部5は、活性炭Pを配置可能なテーブル状に形成され、切出部6は、貯留部5に配置された活性炭Pを切出すための切出板を備えていてもよい。そして、該切出板が貯留部5のテーブル上を移動して活性炭Pを順次切出すものであってもよい。このように、粉体供給装置1の切出の機構は、切出部6から供給口30へ排出された活性炭Pが流路20へ供給されたことを確認することができればよく、上記実施形態の機構に限定されるものではない。
【解決手段】粉体Pを搬送するための流路20が形成された流通部2と、粉体Pを切出して前記流通部2に供給するように構成され、切出された粉体Pを前記流路20に供給するための供給口30が形成された供給部3であって、粉体Pを貯留する貯留部5及び該貯留部5内の粉体Pを切出して供給口30に対して排出するように構成された切出部6を備えた供給部3と、供給口30を、切出部6の排出方向上流側から視認可能に構成され、切出部6から供給口30へ排出された粉体Pが流路20へ供給されたことを確認するための確認手段と、を備える粉体供給装置1。