特許第6446546号(P6446546)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6446546データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6446546
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20181217BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20181217BHJP
【FI】
   H04W76/10
   H04W76/30
【請求項の数】13
【全頁数】39
(21)【出願番号】特願2017-523238(P2017-523238)
(86)(22)【出願日】2014年10月31日
(65)【公表番号】特表2017-538334(P2017-538334A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(86)【国際出願番号】CN2014090112
(87)【国際公開番号】WO2016065639
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2017年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(74)【代理人】
【識別番号】100130524
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 英治
(72)【発明者】
【氏名】祖 ▲聖▼▲沢▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲暁▼波
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0254483(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/112609(WO,A1)
【文献】 Ericsson,Solution of restricting the USIM to specific UEs[online],3GPP TSG-SA WG2#100 S2-134032,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_100_San_Francisco/Docs/S2-134032.zip>,2013年11月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ処理方法であって、
端末によって、データスイッチのステータスを決定するステップであって、前記ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、該ステップと、
前記端末によって、前記データスイッチが前記無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップであって、前記第1のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記無効化された状態にあることを示すために使用される、ステップと、前記データスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップであって、前記第2のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記有効化された状態にあることを示すために使用される、該ステップと、
前記端末によって、前記アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップと、
前記端末によって、前記MMEによって送信された暗号化オプション要求を受信するステップであって、前記暗号化オプション伝送識別子が前記第1のプリセット値であることを前記MMEが検出したとき、前記暗号化オプション要求が前記端末に送信され、および前記暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、該ステップと、
前記端末によって、前記IMS APNを前記MMEに送信するステップと
を備えたことを特徴とするデータ処理方法。
【請求項2】
前記端末が国際ローミング状態にあるとき、前記データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、
端末によって、データスイッチのステータスを決定する前記ステップは、
前記端末によって、前記データトラフィックスイッチのステータスまたは前記国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定するステップを含み、
前記端末によって、前記データスイッチが前記無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定する前記ステップは、
前記データトラフィックスイッチが前記無効化された状態にあるとき、または前記国際ローミングスイッチが前記無効化された状態にあるとき、前記端末によって、前記アタッチ要求において搬送される前記暗号化オプション伝送識別子を前記第1のプリセット値に設定するステップを含み、
前記データスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する前記ステップは、
前記データトラフィックスイッチが前記有効化された状態にあるとき、および前記国際ローミングスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を前記第2のプリセット値に設定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理方法。
【請求項3】
データ処理方法であって、
モビリティ管理エンティティMMEによって、端末によって送信されたアタッチ要求を受信するステップであって、前記アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送する、該ステップと、
前記MMEによって、前記暗号化オプション伝送識別子の値に従って、前記端末のデータスイッチが無効化された状態にあることを決定するステップと、
前記MMEによって、暗号化オプション要求を前記端末に送信するステップであって、前記暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、ステップと、
前記MMEによって、前記端末によって送信された前記IMS APNを受信するステップと、
前記MMEによって、前記IMS APNに従って音声ベアラを確立するステップと
を備えたことを特徴とするデータ処理方法。
【請求項4】
データ処理装置であって、
データスイッチのステータスを決定することであって、前記ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、該決定することと、前記データスイッチが前記無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、前記第1のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記無効化された状態にあることを示すために使用される、該設定することと、前記データスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、前記第2のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記有効化された状態にあることを示すために使用される、該設定することと、を行うように構成された処理ユニットと、
前記アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、前記MMEによって送信された暗号化オプション要求を受信することであって、前記暗号化オプション伝送識別子が前記第1のプリセット値であることを前記MMEが検出したとき、前記暗号化オプション要求が前記端末に送信され、前記暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、該受信することと、前記IMS APNを前記MMEに送信することと、を行うように構成されたトランシーバユニットと
を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項5】
前記端末が国際ローミング状態にあるとき、前記データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、前記処理ユニットは、前記データトラフィックスイッチのステータスまたは前記国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、前記データトラフィックスイッチが前記無効化された状態にあるとき、または前記国際ローミングスイッチが前記無効化された状態にあるとき、前記アタッチ要求において搬送される前記暗号化オプション伝送識別子を前記第1のプリセット値に設定し、前記データトラフィックスイッチが前記有効化された状態にあるとき、および前記国際ローミングスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を前記第2のプリセット値に設定するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
データ処理装置であって、
端末によって送信されたアタッチ要求を受信することであって、前記アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、アタッチ手順を実行するように前記MMEをトリガーするために使用され、前記端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、および前記端末の前記データスイッチが有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、該受信することと、前記暗号化オプション伝送識別子が前記第1のプリセット値であることを前記MMEが検出したとき、暗号化オプション要求を前記端末に送信することであって、前記暗号化オプション要求は、前記アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、該送信することと、前記端末によって送信された前記IMS APNを受信することと、を行うように構成されたトランシーバユニットと、
前記IMS APNに従って音声ベアラを確立するように構成された処理ユニットと
を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
【請求項7】
前記トランシーバユニットは、前記端末によって送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、前記PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、
前記処理ユニットは、前記データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置。
【請求項8】
データ処理端末であって、
データスイッチのステータスを決定することであって、前記ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、該決定することと、前記データスイッチが前記無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、前記第1のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記無効化された状態にあることを示すために使用される、該設定することと、前記データスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、前記第2のプリセット値に設定された前記暗号化オプション伝送識別子は、前記データスイッチが前記有効化された状態にあることを示すために使用される、該設定することと、を行うように構成されたプロセッサと、
前記アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、前記MMEによって送信された暗号化オプション要求を受信することであって、前記暗号化オプション伝送識別子が前記第1のプリセット値であることを前記MMEが検出したとき、前記暗号化オプション要求が前記端末に送信され、前記暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、該受信することと、前記MMEが前記IMS APNに従って音声ベアラを確立するように、前記IMS APNを前記MMEに送信することと、を行うように構成されたトランシーバと
を備えたことを特徴とするデータ処理端末。
【請求項9】
前記端末が国際ローミング状態にあるとき、前記データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、前記プロセッサは、前記データトラフィックスイッチのステータスまたは前記国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、前記データトラフィックスイッチが前記無効化された状態にあるとき、または前記国際ローミングスイッチが前記無効化された状態にあるとき、前記アタッチ要求において搬送される前記暗号化オプション伝送識別子を前記第1のプリセット値に設定し、前記データトラフィックスイッチが前記有効化された状態にあるとき、および前記国際ローミングスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を前記第2のプリセット値に設定するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項8に記載のデータ処理端末。
【請求項10】
前記端末が非国際ローミング状態にあるとき、前記データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、前記プロセッサは、前記データトラフィックスイッチのステータスを決定し、前記データトラフィックスイッチが前記無効化された状態にあるとき、前記アタッチ要求において搬送される前記暗号化オプション伝送識別子を前記第1のプリセット値に設定し、前記データトラフィックスイッチが前記有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子を前記第2のプリセット値に設定するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項8に記載のデータ処理端末。
【請求項11】
前記トランシーバは、PDN接続要求を前記MMEに送信するようにさらに構成され、前記PDN接続要求は、前記MMEが前記データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するように、データタイプAPNを搬送することを特徴とする請求項8ないし10のいずれか1つに記載のデータ処理端末。
【請求項12】
データ処理モビリティ管理エンティティであって、
端末によって送信されたアタッチ要求を受信することであって、前記アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、前記端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、前記端末の前記データスイッチが有効化された状態にあるとき、前記暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、該受信することと、前記暗号化オプション伝送識別子が前記第1のプリセット値であることを前記MMEが検出したとき、暗号化オプション要求を前記端末に送信することであって、前記暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために要求されるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、前記端末から取得するために使用される、該送信することと、前記端末によって送信された前記IMS APNを受信することと、を行うように構成されたトランシーバと、
前記IMS APNに従って音声ベアラを確立するように構成されたプロセッサと
を備えたことを特徴とするデータ処理モビリティ管理エンティティ。
【請求項13】
前記トランシーバは、前記端末によって送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、前記PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、
前記プロセッサは、前記データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項12に記載のデータ処理モビリティ管理エンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、特に、データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークにおいて、端末を使用してユーザによって使用されるデータサービスが増えている。時には、ユーザが端末とネットワークの間のデータ伝送を制御するのを望むことがある。端末とネットワークの間のデータ伝送をユーザが制御できる要件を満たすために、データスイッチが多くの端末上に構成される。LTEネットワークにおいて、データトラフィックスイッチが無効化された後、または国際ローミングケースにおいてデータトラフィックスイッチもしくは国際ローミングデータスイッチが無効化された後、端末はネットワークにデータを送信することができない。
【0003】
従来技術は、少なくとも以下の問題を有する。データトラフィックスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータをもはや送信しないように制御する。しかしながら、ネットワークデバイスは、ダウンリンクデータパケットを端末に配信し続け、端末はデータパケットを受信することができる。結果として、端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明では、改善された、データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、データ伝送リソースを削減し、ユーザに経済的損失をもたらすのを回避するように、データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムを提供する。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態において以下の技術的解決策が使用される。
【0007】
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理方法であって、
端末によって、データスイッチのステータスを検出するステップであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、ステップと、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末によって、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、PDN切断要求は、APNに対応するデータベアラを削除するようにMMEをトリガーするために使用される、ステップと
を含むデータ処理方法を提供する。
【0008】
第1の態様を参照すると、第1の態様の第1の可能な実装手法において、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップの後、上記方法は、
データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するステップであって、PDN接続要求は、データタイプ(type)APNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする、ステップをさらに含む。
【0009】
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第1の態様の第2の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、
端末によって、データスイッチのステータスを検出するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するステップを含み、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末によって、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末によって、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップを含む。
【0010】
第1の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第1の態様の第3の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、
端末によって、データスイッチのステータスを検出するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するステップを含み、
データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、および国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するステップを含む。
【0011】
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第1の態様の第4の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、
端末によって、データスイッチのステータスを検出するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスを検出するステップを含み、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末によって、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末によって、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップを含む。
【0012】
第1の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第1の態様の第5の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、
端末によって、データスイッチのステータスを検出するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスを検出するステップを含み、
データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するステップを含む。
【0013】
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理方法であって、
モビリティ管理エンティティMMEによって、端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信するステップであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する、ステップと、
PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除するステップと
を含むデータ処理方法を提供する。
【0014】
第2の態様を参照すると、第2の態様の第1の可能な実装手法において、上記方法は、
端末により送信されたPDN接続要求を受信するステップであって、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する、ステップと、
データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するステップと
をさらに含む。
【0015】
第3の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理方法であって、
データスイッチのステータスを決定するステップであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、ステップと、
データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップであって、第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される、ステップと、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップであって、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される、ステップと、
アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するステップと、
MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信するステップであって、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、ステップと、
IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにするステップと
を含むデータ処理方法を提供する。
【0016】
第3の態様を参照すると、第3の態様の第1の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、
データスイッチのステータスを決定するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定するステップを含み、
データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップは、
データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップを含み、
データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップは、
データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、および国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップを含む。
【0017】
第3の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第3の態様の第2の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、
データスイッチのステータスを決定するステップは、
データトラフィックスイッチのステータスを決定するステップを含み、
データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップは、
データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定するステップを含み、
データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップは、
データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するステップを含む。
【0018】
第3の態様、または第3の態様の可能な実装手法のいずれか1つを参照すると、第3の態様の第3の可能な実装手法において、上記方法は、
PDN接続要求をMMEに送信するステップであって、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする、ステップをさらに含む。
【0019】
第4の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理方法であって、
モビリティ管理エンティティMMEによって、端末により送信されたアタッチ要求を受信するステップであって、アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、ステップと、
暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることを検出したとき、MMEによって、暗号化オプション要求を端末に送信するステップであって、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、ステップと、
端末により送信されたIMS APNを受信するステップと、
IMS APNに従って音声ベアラを確立するステップと
を含むデータ処理方法を提供する。
【0020】
第4の態様を参照すると、第4の態様の第1の可能な実装手法において、上記方法は、
端末により送信されたPDN接続要求を受信するステップであって、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する、ステップと、
データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するステップと
をさらに含む。
【0021】
第5の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理装置であって、
端末のデータスイッチのステータスを検出するように構成された処理ユニットであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、処理ユニットと、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成されたトランシーバユニットであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、PDN切断要求は、APNに対応するデータベアラを削除するようにMMEをトリガーするために使用される、トランシーバユニットと
を含むデータ処理装置を提供する。
【0022】
第5の態様を参照すると、第5の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0023】
第5の態様、または第5の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第5の態様の第2の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、処理ユニットは、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するようにさらに構成され、トランシーバユニットは、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更されたとき、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更されたとき、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0024】
第5の態様の第1の可能な実装手法、または第5の態様の第2の可能な実装手法を参照すると、第5の態様の第3の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0025】
第5の態様、または第5の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第5の態様の第4の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、処理ユニットは、データトラフィックスイッチのステータスを検出するようにさらに構成され、トランシーバユニットは、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0026】
第5の態様の第1の可能な実装手法、または第5の態様の第4の可能な実装手法を参照すると、第5の態様の第5の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0027】
第6の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理装置であって、
端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信するように構成されたトランシーバユニットであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する、トランシーバユニットと、
PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除するように構成された処理ユニットと
を含むデータ処理装置を提供する。
第6の態様を参照すると、第6の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、
処理ユニットは、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0028】
第7の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理装置であって、
データスイッチのステータスを決定することであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、決定することと、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される、設定することと、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される、設定することとを行うように構成された処理ユニットと、
アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信することであって、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、受信することと、IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにすることとを行うように構成されたトランシーバユニットと
を含むデータ処理装置を提供する。
【0029】
第7の態様を参照すると、第7の態様の第1の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、処理ユニットは、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0030】
第7の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第7の態様の第2の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、処理ユニットは、データトラフィックスイッチのステータスを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0031】
第7の態様、または第7の態様の可能な実装手法のいずれか1つを参照すると、第7の態様の第3の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0032】
第8の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理装置であって、
端末により送信されたアタッチ要求を受信することであって、アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、アタッチ手順を実行するようにMMEをトリガーするために使用され、端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、受信することと、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求を端末に送信することであって、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、送信することと、端末により送信されたIMS APNを受信することとを行うように構成されたトランシーバユニットと、
IMS APNに従って音声ベアラを確立することを行うように構成された処理ユニットと
を含むデータ処理装置を提供する。
【0033】
第8の態様を参照すると、第8の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバユニットは、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、
処理ユニットは、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0034】
第9の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理端末であって、
端末のデータスイッチのステータスを検出するように構成されたプロセッサであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、プロセッサと、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成されたトランシーバであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、PDN切断要求は、APNに対応するデータベアラを削除するようにMMEをトリガーするために使用される、トランシーバと
を含むデータ処理端末を提供する。
【0035】
第9の態様を参照すると、第9の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバは、データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0036】
第9の態様、または第9の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第9の態様の第2の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、
プロセッサは、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するようにさらに構成され、トランシーバは、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0037】
第9の態様の第1の可能な実装手法、または第9の態様の第2の可能な実装手法を参照すると、第9の態様の第3の可能な実装手法において、トランシーバは、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0038】
第9の態様、または第9の態様の第1の可能な実装手法を参照すると、第9の態様の第4の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、
プロセッサは、データトラフィックスイッチのステータスを検出するようにさらに構成され、トランシーバは、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0039】
第9の態様の第1の可能な実装手法、または第9の態様の第4の可能な実装手法を参照すると、第9の態様の第5の可能な実装手法において、トランシーバは、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0040】
第10の態様の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理モビリティ管理エンティティであって、
端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信するように構成されたトランシーバであって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する、トランシーバと、
PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除するように構成されたプロセッサと
を含むデータ処理モビリティ管理エンティティを提供する。
【0041】
第10の態様を参照すると、第10の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバは、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、プロセッサは、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0042】
第11の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理端末であって、
データスイッチのステータスを決定することであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、決定することと、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される、設定することと、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される、設定することとを行うように構成されたプロセッサと、
アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信することであって、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、受信することと、IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにすることとを行うように構成されたトランシーバと、
を含むデータ処理端末を提供する。
【0043】
第11の態様を参照すると、第11の態様の第1の可能な実装手法において、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、プロセッサは、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0044】
第11の態様を参照すると、第11の態様の第2の可能な実装手法において、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、プロセッサは、データトラフィックスイッチのステータスを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0045】
第11の態様、または第11の態様の可能な実装手法のいずれか1つを参照すると、第11の態様の第3の可能な実装手法において、トランシーバは、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0046】
第12の態様によれば、本発明の実施形態は、データ処理モビリティ管理エンティティであって、
端末により送信されたアタッチ要求を受信することであって、アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、受信することと、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求を端末に送信することであって、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、送信することと、端末により送信されたIMS APNを受信することとを行うように構成されたトランシーバと、
IMS APNに従って音声ベアラを確立することを行うように構成されたプロセッサと
を含むデータ処理モビリティ管理エンティティを提供する。
【0047】
第12の態様を参照すると、第12の態様の第1の可能な実装手法において、トランシーバは、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、
プロセッサは、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0048】
第13の態様によれば、本発明の実施形態は、第9の態様による端末と第10の態様によるモビリティ管理エンティティとを含むデータ処理システムを提供する。
【0049】
第14の態様によれば、本発明の実施形態は、第11の態様による端末と第12の態様によるモビリティ管理エンティティとを含むデータ処理システムを提供する。
【0050】
一態様において、本発明の実施形態は、データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムを提供する。本発明において、端末はデータスイッチのステータスを検出する。データスイッチが有効化から無効化に変更されたとき、それは、端末がネットワークとのデータ領域データ伝送を行う必要がないことを示す。この場合、端末は、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送するPDN切断要求を、モビリティ管理エンティティMMEに送信する。PDN切断要求を受信した後、MMEは、ベアラ削除手順を実行して、データ領域APNに対応するデータベアラを削除する。このようにして、データスイッチが無効化された後、端末は、PDN切断要求をMMEに送信して、MMEがデータベアラ削除手順を実行する、すなわち、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルを削除するようにし、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0051】
別の態様において、本発明の実施形態は、データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムを提供する。本発明において、端末は、最初に、データスイッチが無効化された状態にあるかどうかを決定し、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定し、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される第2のプリセット値に設定し、次いで、アタッチ要求をMMEに送信する。暗号化オプション伝送識別子を搬送し端末により送信されたアタッチ要求を受信した後、MMEは、暗号化オプション伝送識別子の値を検出し、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であるとき、暗号化オプション要求を端末に送信して、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得する。MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信した後、端末は、IMS APNをMMEに送信する。MMEは、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立する。このようにして、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定して、このアタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであることを示す。端末からIMS APNを取得した後、MMEは音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MMEはIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態を説明するために必要とされる添付図面を以下で簡単に説明する。明らかに、以下の説明において添付図面は本発明の実施形態の一部を示すに過ぎず、当業者は創作的努力なしにこれらの添付図面から他の図面を導き出し得る。
【0053】
図1】本発明の実施形態による方法のフローチャートである。
図2】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図3】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図4】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図5】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図6A】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図6B】本発明の別の実施形態による方法のフローチャートである。
図7】本発明の別の実施形態による装置の概略構造図である。
図8】本発明の別の実施形態による装置の概略構造図である。
図9】本発明の別の実施形態による装置の概略構造図である。
図10】本発明の別の実施形態による装置の概略構造図である。
図11】本発明の別の実施形態による端末の概略構造図である。
図12】本発明の別の実施形態によるモビリティ管理エンティティの概略構造図である。
図13】本発明の別の実施形態による端末の概略構造図である。
図14】本発明の別の実施形態によるモビリティ管理エンティティの概略構造図である。
図15】本発明の別の実施形態によるシステムの概略構造図である。
図16】本発明の別の実施形態によるシステムの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下では、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確に完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態の全部ではなく一部に過ぎない。本発明の実施形態に基づいて創作的努力なしに当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲内に入る。
【0055】
本発明の実施形態は、端末とネットワークの間でデータベアラおよび音声ベアラが確立されるケース、または端末がアタッチされていないネットワークに端末が入ってアタッチ手順の実行を開始するケースに適用され得る。端末がネットワークとのデータ伝送を行う必要がある場合、まずデータベアラが確立される必要があり、次いでデータ伝送が行われることができる。ベアラが確立された後、端末とネットワークの間でデータ伝送が期間において行われなくても、確立されたベアラに関する情報が依然として存在し、端末またはネットワークがセッションを再開した後に、データ伝送が依然として行われることができる。
【0056】
本発明の実施形態は、図1に示されるように端末によって使用されるデータ処理方法を提供する。この実施形態は、端末とネットワークの間でデータベアラおよび音声ベアラが確立されるケースに適用され得る。この方法は以下のステップを含む。
【0057】
101. 端末が、端末のデータスイッチのステータスを検出する。
【0058】
ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む。
【0059】
任意選択で、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを検出する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出している。端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを検出する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスを検出している。
【0060】
102. データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末は、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信する。
【0061】
PDN(公衆データネットワーク)切断要求は、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、MME(モビリティ管理エンティティ)によってデータベアラを削除するために使用される。
【0062】
任意選択で、端末が公衆データネットワークPDN切断要求をMMEに送信した後、データスイッチが無効化から有効化に変更されたとき、端末は、データタイプAPNを搬送するPDN接続要求をMMEに送信して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにし、したがって、端末はネットワークとのデータ領域データ伝送を行うことができるようになる。
【0063】
任意選択で、端末が国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出する必要がある。データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末は、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信し、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信する。端末が非国際ローミング状態にあるとき、端末はデータトラフィックスイッチのステータスを検出する必要がある。データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末は、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信し、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信する。
【0064】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末がデータスイッチのステータスを検出する。データスイッチが有効化から無効化に変更されたとき、それは、端末がネットワークとのデータ情報伝送を行う必要がないことを示す。この場合、端末が、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送するPDN切断要求を、モビリティ管理エンティティMMEに送信するので、MMEは、PDN切断要求を受信した後、データベアラ削除手順を実行する。このようにして、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが削除され、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0065】
加えて、端末とネットワークの間で、データベアラおよび音声ベアラが同時に確立され、データベアラは、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラは、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用されることに留意されたい。従来技術においては、データスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにするので、端末の音声サービスの使用に影響を及ぼすことになる。本発明のこの実施形態においては、データスイッチが無効化された後、端末は、PDN切断要求をMMEに送信してデータベアラを削除するが、端末によるネットワークに対するデータの送信を抑制せず、したがって、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0066】
本発明の別の実施形態は、MMEによって使用されるデータ処理方法を提供する。図2に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0067】
201. MMEが、端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信する。
【0068】
PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する。
【0069】
202. MMEは、PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除する。
【0070】
任意選択で、MMEはさらに、データタイプAPNを搬送し端末により送信されたPDN接続要求を受信し、次いで、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立し得る。
【0071】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末のデータスイッチが有効化から無効化に変更された後、MMEは、PDN切断要求を受信し、次いで、PDN切断要求に従ってデータベアラ削除手順を実行して、データ領域APNに対応するデータベアラを削除し、すなわち、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルを削除し、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0072】
加えて、端末とネットワークの間で、データベアラおよび音声ベアラが同時に確立され、データベアラが、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラが、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用されることに留意されたい。従来技術においては、データスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにするので、端末の音声サービスの使用に影響を及ぼすことになる。本発明のこの実施形態においては、端末のデータスイッチが無効化された後、MMEは、端末により送信されたPDN切断要求を受信し、データベアラを削除する。端末が、端末によるネットワークに対するデータの送信を抑制しないので、ネットワークは、端末との音声領域データ伝送を依然として行うことができ、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0073】
本発明の別の実施形態は、図3に示されるように、端末によって使用されるデータ処理方法を提供する。この実施形態は、端末がアタッチされていないネットワークに端末が入ってアタッチ手順の実行を開始するケースに適用され得る。この方法は以下のステップを含む。
【0074】
301. 端末が、データスイッチのステータスを決定する。
【0075】
ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む。
【0076】
任意選択で、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを決定する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定している。端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを決定する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスを決定している。
【0077】
302. データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する。
【0078】
第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用され、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される。
【0079】
任意選択で、端末が国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出する必要があり、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する。端末が非国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチのステータスを決定する必要があり、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する。
【0080】
303. 端末は、アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信する。
【0081】
304. 端末は、MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信する。
【0082】
暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される。
【0083】
305. 端末は、IMS APNをMMEに送信する。
【0084】
端末は、IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。
【0085】
任意選択で、端末は、PDN接続要求をMMEに送信し、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0086】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末は、最初に、データスイッチが無効化された状態にあるかどうかを決定し、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定し、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される第2のプリセット値に設定し、次いで、アタッチ要求をMMEに送信する。MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信した後、端末は、IMS APNをMMEに送信して、MMEが、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。このようにして、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定して、このアタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであることを示す。端末からIMS APNを取得した後、MMEは音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MMEはIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0087】
加えて、端末がネットワークにアタッチされているとき、端末とネットワークの間でデータベアラおよび音声ベアラが同時に確立されることに留意されたい。データベアラは、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラは、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用される。従来技術においては、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにする。したがって、端末は、ネットワークにアタッチされることができず、端末の音声サービスの使用が影響を受ける。本発明のこの実施形態においては、端末がネットワークにアタッチされることを開始するとき、データスイッチが無効化された状態にある場合、アタッチ手順において端末とネットワークの間でデータベアラが確立されずに音声ベアラのみが確立され、ネットワークは端末との音声領域データ伝送を行うことができ、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0088】
本発明の別の実施形態は、MMEにより使用されるデータ処理方法を提供する。図4に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0089】
401. モビリティ管理エンティティMMEが、端末により送信されたアタッチ要求を受信する。
【0090】
アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送する。端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である。
【0091】
402. 暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、MMEは、暗号化オプション要求を端末に送信する。
【0092】
暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される。
【0093】
403. MMEは、端末により送信されたIMS APNを受信する。
【0094】
404. MMEは、IMS APNに従って音声ベアラを確立する。
【0095】
任意選択で、MMEはさらに、端末により送信されデータタイプAPNを搬送するPDN接続要求を受信し、次いで、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立し得る。
【0096】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、暗号化オプション伝送識別子を搬送し端末により送信されたアタッチ要求を受信した後、MMEは、暗号化オプション伝送識別子の値を検出し、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であるとき、暗号化オプション要求を端末に送信して、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得する。端末により送信されたIMS APNを受信した後、MMEは、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立する。このようにして、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子が、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定された後、MMEは、端末からIMS APNを取得し、音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MMEはIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0097】
加えて、端末がネットワークにアタッチされているとき、端末とネットワークの間でデータベアラおよび音声ベアラが同時に確立されることに留意されたい。データベアラは、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラは、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用される。従来技術においては、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにする。したがって、端末は、ネットワークにアタッチされることができず、端末の音声サービスの使用が影響を受ける。本発明のこの実施形態においては、端末がネットワークにアタッチされることを開始するとき、データスイッチが無効化された状態にある場合、アタッチ手順において端末とネットワークの間でデータベアラが確立されずに音声ベアラのみが確立され、ネットワークは端末との音声領域データ伝送を行うことができ、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0098】
本発明の別の実施形態は、端末の使用中にデータスイッチが有効化または無効化されるプロセスにおいてデータ処理のために使用されるデータ処理方法を提供する。データ処理システムは、端末、eNodeB(発展型ノードB)、MME、S−GW(サービングゲートウェイ)、P−GW(パケットデータネットワークゲートウェイ)、およびPCRF(ポリシー制御および課金ルール機能)を含む。端末は、無線通信を用いてネットワークと通信することができる。eNodeBは、無線ベアラ制御、無線アクセス制御、および接続モビリティ制御を担当する。MMEは、アクセス制御、モビリティ管理、セッション管理、およびネットワーク要素選択などを担当する。S−GWは、端末のモビリティのためのユーザプレーンデータスイッチングをサポートする機能を有する。P−GWは、端末によるパケットデータネットワークに対するアクセスを担当するゲートウェイである。PCRFは、ネットワークにおけるサービスデータストリームおよびIPベアラリソースのポリシーおよび課金制御のポリシー決定ポイントである。図5に示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0099】
501. 端末が、データスイッチのステータスを決定する。
【0100】
ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む。端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを検出する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出している。端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを検出する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスを検出している。
【0101】
502. データスイッチが無効化された状態にあるとき、PDN切断要求をMMEに送信する。
【0102】
PDN切断要求は、データ領域APNに対応していて端末とネットワークの間に確立されたベアラセッションを搬送する。端末が国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出する必要がある。データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末は、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信し、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信する。端末が非国際ローミング状態にあるとき、端末はデータトラフィックスイッチのステータスを検出する必要がある。データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、端末は、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信し、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信する。
【0103】
任意選択で、端末がアイドル状態にある場合、端末は、サービス要求手順を開始して接続およびベアラセッションを再開する必要があり、次いで、PDN切断要求をMMEに送信することができる。
【0104】
端末が長い間にわたってネットワークとのデータ領域データ伝送を行わない場合、端末はアイドル状態に入り、再びネットワークにデータを送信するとき、端末は、まずサービス要求手順を開始して、ネットワークに対する接続およびベアラセッションを再開する必要があることに留意されたい。
【0105】
503. MMEは、データベアラ削除コマンドをS−GWに向けて発する(initiate)。
【0106】
504. S−GWは、データベアラ削除コマンドをP−GWに転送する。
【0107】
505. P−GWは、IP−CAN(Internet Protocol Connectivity Access Network、IP接続性アクセスネットワーク)セッション修正手順をPCRFに向けて開始する。
【0108】
IP−CANセッション修正手順は、データベアラセッションを削除するために使用される。
【0109】
506. PCRFはP−GWに応答してデータベアラセッションを削除し、PCRFはデータベアラ削除要求をS−GWに向けて開始する。
【0110】
507. S−GWは、データベアラ削除要求をMMEに転送する。
【0111】
508. MMEと端末の間のデータベアラを削除する。
【0112】
509. MMEは、データベアラ削除応答をS−GWに送信する。
【0113】
S−GWは、データベアラ削除応答に従って、データベアラが削除されたことを認識し得る。
【0114】
510. S−GWは、データベアラ削除応答をP−GWに転送する。
【0115】
P−GWは、データベアラ削除応答に従って、データベアラが削除されたことを認識し得る。
【0116】
上記の手順は、データスイッチが無効化された後にデータベアラを検出する手順であることに留意されたい。データスイッチが再び有効化されると、端末は、データベアラ確立要求をMMEに送信して、データベアラ確立手順を実行するようにMMEをトリガーする必要があり、そうすると、端末はネットワークとのデータ領域データ伝送を行うことができるようになる。特定の手順は以下の通りである。
【0117】
511. データスイッチが有効化されると、端末がPDN接続要求をMMEに送信する。
【0118】
PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する。
【0119】
任意選択で、データスイッチが有効化されたときに端末がアイドル状態にある場合、端末は、まずサービス要求手順を開始して、接続およびベアラセッションを再開する必要があり、次いでPDN接続要求をMMEに送信することができる。
【0120】
512. MMEは、PDN接続要求に従ってセッション確立手順を実行する。
【0121】
セッション確立手順は、MMEがセッション作成要求をS−GWに向けて開始し、S−GWがセッション作成要求をP−GWに向けて開始し、P−GWのPCEFがIP−CANセッション確立/修正手順をPCRFに向けて開始し、PCRFがセッション作成応答を返し、P−GWがセッション作成応答をS−GWに向けて開始し、S−GWがセッション作成応答をMMEに向けて開始することを含む。
【0122】
513. MMEは、データベアラ確立手順を実行する。
【0123】
データベアラ確立手順は、MMEが、データベアラ確立要求をeNodeBに向けて開始し、データベアラ確立要求はデフォルトベアラアクティブ化要求メッセージを搬送することと、eNodeBが、RRC再構成手順を端末に向けて開始することと、端末が、RRC再構成完了手順をeNodeBに向けて開始することと、eNodeBが、データベアラ確立応答をMMEに向けて開始することと、端末が、MMEに転送される必要があるデフォルトベアラアクティブ化受諾メッセージを搬送する直接転送メッセージを、eNodeBに向けて開始することと、eNodeBが、端末により送信されたデフォルトベアラアクティブ化受諾メッセージを搬送するPDN接続完了メッセージを、MMEに送信することとを含む。
【0124】
ステップが行われた後、端末とネットワークの間のデータベアラが確立され、端末がネットワークにデータを送信できることに留意されたい。
【0125】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末がデータスイッチのステータスを検出する。データスイッチが無効化されたとき、それは、端末がネットワークとのデータ領域データ伝送を行う必要がないことを示す。この場合、端末が、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送するPDN切断要求をMMEに送信するので、MMEは、PDN切断要求を受信した後、ベアラ削除手順を実行する。このようにして、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが削除され、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ伝送がもはや行われないようにして、端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0126】
加えて、端末とネットワークの間で、データベアラおよび音声ベアラが同時に確立され、データベアラは、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラは、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用されることに留意されたい。従来技術においては、データスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにするので、端末の音声サービスの使用に影響を及ぼすことになる。本発明のこの実施形態においては、データスイッチが無効化された後、端末は、PDN切断要求をMMEに送信してデータベアラを削除するが、端末によるネットワークに対するデータの送信を抑制せず、したがって、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0127】
本発明の別の実施形態は、端末がネットワークにアタッチされているときにデータ処理のために使用されるデータ処理方法を提供する。データ処理システムは、端末、eNodeB、MME、S−GW、P−GW、PCRF、およびHSS(ホーム加入者サーバ)を含む。システムにおける端末、eNodeB、MME、S−GW、P−GW、およびPCRFの機能は、図5に示された実施形態のそれらの機能と同じである。HSSは、ユーザの識別子認証および許可を担当し、ユーザの物理的位置に関する情報を提供し得る。図6Aおよび図6Bに示されるように、この方法は以下のステップを含む。
【0128】
601. 端末が、データスイッチのステータスを決定し、データスイッチのステータスに従って暗号化オプション伝送識別子を設定する。
【0129】
端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを決定する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定している。端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、端末がデータスイッチのステータスを決定する特定の手法は、データトラフィックスイッチのステータスを決定している。
【0130】
端末が国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチのステータスおよび国際ローミングスイッチのステータスを決定する必要があり、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する。端末が非国際ローミング状態にあるとき、端末は、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるかどうかを決定する必要があり、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定する。
【0131】
本発明のこの実施形態においては、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値に設定されたとき、たとえば、暗号化オプション伝送識別子が1に設定されたとき、それは、端末により選択されたAPNを使用することによって端末がネットワークアタッチメントを行うことを示す。データスイッチのステータスが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は現行のデフォルト値である。
【0132】
データスイッチのステータスが無効化された状態にあるとき、それは、ユーザが端末にネットワークとのデータ領域データ伝送を行ってほしくないことを示すことに留意されたい。したがって、この場合、暗号化オプション伝送識別子が1に設定され、端末は、ネットワークアタッチメントを行うために、IMSベアラのみを確立するために使用されることができるAPNを選択し、したがって、音声サービスのみが行われ、データサービスが行われないことになる。
【0133】
本発明のこの実施形態においては、データスイッチのステータスが無効化された状態であると端末が決定した場合に暗号化オプション伝送識別子が1である例が、説明のために使用される。
【0134】
602. 端末は、暗号化オプション伝送識別子を搬送するアタッチ要求をMMEに送信する。
【0135】
端末は、eNodeBを使用することによって、暗号化オプション伝送識別子を搬送するアタッチ要求をMMEに送信する。
【0136】
603. MMEは、端末に認証を行う。
【0137】
端末によりMMEに送信されたアタッチ要求は、GUTI(グローバルに固有の一時的識別子)識別子を搬送し、MMEは、GUTI識別子に従って端末に認証を行う。
【0138】
元のネットワークにおけるMMEまたはSGSN(サービングGPRSサポートノード)によって、搬送されたGUTI識別子が割り当てられた場合、MMEは、認証要求を元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNに送信し、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNは、認証応答を行い、端末に対応するIMSI(国際移動体加入者識別子)をMMEに送信することに留意されたい。この場合、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNの認証が失敗した場合、MMEは、識別子要求を端末に直接送信してIMSIを取得する。元のネットワークは、端末がネットワークに今回アタッチされる前に端末がアタッチされたネットワークである。
【0139】
さらに、アタッチ要求が整合性保護メッセージでない、または整合性チェックが失敗した場合、MMEは、端末に対する認証および整合性チェックを行うプロセス中に認証および暗号化手順を実行する。たとえば、MMEはモビリティ管理識別子をチェックし得る。モビリティ管理識別子が取得される必要があり、端末は、MMEのためにモビリティ管理識別子を提供する必要がある。
【0140】
604. アタッチ要求における暗号化オプション伝送識別子が1であると決定したとき、MMEは、暗号化オプション要求を端末に送信し、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得するために使用される。
【0141】
MMEは、アタッチ要求を使用することによって暗号化オプション伝送識別子を取得し、暗号化オプション伝送識別子により示される異なる値に応じて異なる処理を行う。本発明のこの実施形態においては、暗号化オプション伝送識別子が1であることは、MMEが、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得する必要があることを示す。アタッチ要求における暗号化オプション伝送識別子が1であると決定したとき、MMEは、暗号化オプション要求を端末に送信する。暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得するために使用される。
【0142】
605. 端末は、IMS APNを返して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。
【0143】
ステップ601においてデータスイッチが無効化された状態にあるときに端末が暗号化オプション伝送識別子を1に設定することは、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNがMMEのために提供される必要があることを示す。したがって、MMEにより送信された暗号化オプション要求を端末が受信したとき、端末はIMS APNをMMEに返して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。
【0144】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末がネットワークにアタッチされているとき、データスイッチのステータスがまず決定される。データスイッチが無効化されたとき、それは、端末がネットワークとのデータ領域データ伝送を行う必要がないことを示す。この場合、端末が、暗号化オプション伝送識別子をプリセット値に設定し、暗号化オプション伝送識別子を搬送するアタッチ要求をMMEに送信し、MMEは、アタッチ要求を受信した後、アタッチ手順を実行する。アタッチ手順の実行中、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であるので、MMEは、暗号化オプション要求を端末に送信する必要があり、端末はIMS APNをMMEに返して、アタッチ手順においてIMSベアラのみを確立する。したがって、端末とネットワークの間でデータベアラが確立されず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0145】
加えて、端末がネットワークにアタッチされているとき、端末とネットワークの間でデータベアラおよび音声ベアラが同時に確立されることに留意されたい。データベアラは、端末とネットワークの間のデータ領域データ伝送を行うために使用され、音声ベアラは、端末とネットワークの間の音声領域データ伝送を行うために使用される。従来技術においては、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、ネットワークにデータをもはや送信しない、すなわち、端末がネットワークにデータ領域におけるデータをもはや送信しないように制御するだけでなく、端末がネットワークに音声領域におけるデータをもはや送信しないようにする。したがって、端末は、ネットワークにアタッチされることができず、端末の音声サービスの使用が影響を受ける。本発明のこの実施形態においては、端末がネットワークにアタッチされることを開始するとき、データスイッチが無効化された状態にある場合、アタッチ手順において端末とネットワークの間でデータベアラが確立されずに音声ベアラのみが確立され、ネットワークは端末との音声領域データ伝送を行うことができ、端末の音声サービスは正常に使用されることができる。
【0146】
606. 端末のセッション情報がネットワーク上に存在すると決定したとき、MMEはセッション情報削除手順を実行する。
【0147】
端末のセッション情報がネットワーク上に存在するとMMEが決定したとき、MMEはセッション削除要求をS−GWに送信し、S−GWはセッション削除要求をP−GWに送信し、P−GWはPCEFにより開始されたセッション終了手順を送信し、次いでP−GWはセッション削除応答をS−GWに返し、S−GWはセッション削除応答をMMEに送信する。
【0148】
607. MMEは、位置更新要求をHSSに送信する。
【0149】
608. HSSは、位置更新確認応答でMMEに応答する。
【0150】
HSSが端末の位置を更新するプロセスにおいて、HSSが元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNに関する情報を有する場合、HSSは、位置削除メッセージを、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNに送信し、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNは、位置情報を削除した後、位置削除確認応答をHSSに送信する。元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNが依然として端末のセッション情報を有する場合、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNは、セッション削除要求を対応するS−GWに送信し、元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNに対応するS−GWは、セッション削除要求を対応するP−GWに送信して、P−GWが、PCEFにより開始されたセッション終了手順を送信するようにする。セッションが削除された後、P−GWは、セッション削除応答をS−GWに返し、S−GWは、セッション削除応答を元のネットワークにおけるMMEまたはSGSNに送信する。
【0151】
609. MMEは、IMS APNに対応するP−GWおよびS−GWを問い合わせる。
【0152】
MMEは、DNS(ドメイン名サーバ)を使用することによって、IMS APNに対応するP−GWを問い合わせ、TAI(トラッキングエリア識別子)を使用することによって、IMS APNに対応するS−GWを問い合わる。
【0153】
610. MME、S−GW、P−GW、およびPCRFが、セッション確立手順を実行する。
【0154】
MMEは、セッション作成要求をS−GWに送信する。S−GWは、セッション作成要求を、MMEにより送信されたIMS APNに対応するP−GWに送信する。P−GWのPCEFが、IP−CANセッション確立手順を開始し、PCRFが応答する。P−GWは、セッション作成応答をS−GWに送信する。S−GWは、セッション作成応答をMMEに送信する。
【0155】
611. MMEおよびeNodeBが端末アタッチ手順を実行する。
【0156】
MMEは、端末に送信されるアタッチ受諾メッセージおよびS−GWのユーザプレーン情報を搬送する初期コンテキストセットアップ要求を、eNodeBに送信する。eNodeBは、RRC(無線リソース制御)接続再構成メッセージを端末に送信する。端末は、RRC接続再構成完了メッセージによってeNodeBに応答する。eNodeBは、eNodeBのユーザプレーン情報を搬送する初期コンテキストセットアップ応答を、MMEに送信する。端末は、MMEに送信されるアタッチ完了メッセージを搬送する直接転送メッセージを、eNodeBに送信する。eNodeBは、アタッチ完了メッセージをMMEに送信する。
【0157】
上記の手順は、データスイッチが無効化されたときのネットワークアタッチメントを行うプロセスであることに留意されたい。ステップ611が行われた後、端末は、ネットワークを使用することによってVoIMS音声サービスを行うことができる。ユーザがデータ伝送を必要とする、すなわち、端末のデータスイッチが有効化されると、端末は、データベアラ確立要求をMMEに送信して、データベアラ確立手順を実行するようにMMEをトリガーする。データベアラが確立された後、端末はデータサービスを使用することができる。具体的プロセスはステップ511から513に説明されており、ここでは詳細は再度説明されない。
【0158】
本発明の別の実施形態はデータ処理装置70を提供する。図7に示されるように、装置70は、
端末のデータスイッチのステータスを検出するように構成された処理ユニット71であって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、処理ユニット71と、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成されたトランシーバユニット72であって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、PDN切断要求は、APNに対応するデータベアラを削除するようにMMEをトリガーするために使用される、トランシーバユニット72と
を含む。
【0159】
さらに、トランシーバユニット72は、データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0160】
さらに、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、処理ユニット71は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するようにさらに構成され、トランシーバユニット72は、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更されたとき、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更されたとき、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0161】
さらに、トランシーバユニット72は、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0162】
さらに、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、処理ユニット71は、データトラフィックスイッチのステータスを検出するようにさらに構成され、トランシーバユニット72は、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0163】
さらに、トランシーバユニット72は、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成される。
【0164】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、装置70がデータスイッチのステータスを検出する。データスイッチが有効化から無効化に変更されたとき、それは、端末がネットワークとのデータ情報伝送を行う必要がないことを示す。この場合、装置70が、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送するPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するので、MMEは、PDN切断要求を受信した後、ベアラ削除手順を実行する。このようにして、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが削除され、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0165】
本発明の別の実施形態はデータ処理装置80を提供する。図8に示されるように、装置80は、
端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信するように構成されたトランシーバユニット81であって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する、トランシーバユニット81と、
PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除するように構成された処理ユニット82と
を含む。
【0166】
さらに、トランシーバユニット81は、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する。
【0167】
処理ユニット82は、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0168】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末のデータスイッチが有効化から無効化に変更された後、装置80は、PDN切断要求を受信し、次いで、PDN切断要求に従ってデータベアラ削除手順を実行して、データ領域APNに対応するデータベアラを削除し、すなわち、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルを削除し、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0169】
本発明の別の実施形態はデータ処理装置90を提供する。図9に示されるように、装置90は、
データスイッチのステータスを決定することであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、決定することと、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される、設定することと、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される、設定することとを行うように構成された処理ユニット91と、
アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信することであって、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、受信することと、IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにすることとを行うように構成されたトランシーバユニット92と
を含む。
【0170】
さらに、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、処理ユニット91は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0171】
さらに、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、処理ユニット91は、データトラフィックスイッチのステータスを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0172】
さらに、トランシーバユニット92は、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0173】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、装置90は、最初に、データスイッチが無効化された状態にあるかどうかを決定しデータスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定し、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される第2のプリセット値に設定し、次いで、アタッチ要求をMMEに送信する。MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信した後、装置90は、IMS APNをMMEに送信して、MMEが、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。このようにして、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末は、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定して、このアタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであることを示す。端末からIMS APNを取得した後、MMEは音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MMEはIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0174】
本発明の別の実施形態はデータ処理装置100を提供する。図10に示されるように、装置100は、
端末により送信されたアタッチ要求を受信することであって、アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、アタッチ手順を実行するようにMMEをトリガーするために使用され、端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、受信することと、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求を端末に送信することであって、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、送信することと、端末により送信されたIMS APNを受信することとを行うように構成されたトランシーバユニット120と、
IMS APNに従って音声ベアラを確立することを行うように構成された処理ユニット110と
を含む。
【0175】
さらに、トランシーバユニット120は、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する。
【0176】
処理ユニット110は、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0177】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、暗号化オプション伝送識別子を搬送し端末により送信されたアタッチ要求を受信した後、装置100は、暗号化オプション伝送識別子の値を検出し、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であるとき、暗号化オプション要求を端末に送信して、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得する。端末により送信されたIMS APNを受信した後、MMEは、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立する。このようにして、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子が、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定された後、装置100は、端末からIMS APNを取得し、音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、装置100はIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0178】
本発明の別の実施形態はデータ処理端末200を提供する。図11に示されるように、端末200は、
端末のデータスイッチのステータスを検出するように構成されたプロセッサ210であって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、プロセッサ210と、
データスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成されたトランシーバ220であって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送し、PDN切断要求は、APNに対応するデータベアラを削除するようにMMEをトリガーするために使用される、トランシーバ220と
を含む。
【0179】
さらに、トランシーバ220は、データスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0180】
さらに、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、プロセッサ210は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを検出するようにさらに構成され、トランシーバ220は、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、または国際ローミングスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0181】
さらに、トランシーバ220は、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、かつ国際ローミングスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するように構成される。
【0182】
さらに、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、プロセッサ210は、データトラフィックスイッチのステータスを検出するようにさらに構成され、トランシーバ220は、データトラフィックスイッチのステータスが有効化された状態から無効化された状態に変更された後、公衆データネットワークPDN切断要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信するように構成される。
【0183】
さらに、トランシーバ220は、データトラフィックスイッチのステータスが無効化された状態から有効化された状態に変更された後、PDN接続要求をMMEに送信するように構成される。
【0184】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末200がデータスイッチのステータスを検出する。データスイッチが有効化から無効化に変更されたとき、それは、端末200がネットワークとのデータ情報伝送を行う必要がないことを示す。この場合、端末が、データ領域APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送するPDN切断要求を、モビリティ管理エンティティMMEに送信するので、MMEは、PDN切断要求を受信した後、ベアラ削除手順を実行する。このようにして、端末200とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが削除され、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末200のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0185】
本発明の別の実施形態は、データ処理モビリティ管理エンティティ300を提供する。図12に示されるように、モビリティ管理エンティティ300は、
端末により送信された公衆データネットワークPDN切断要求を受信するように構成されたトランシーバ320であって、PDN切断要求は、データ領域アクセスポイント名APNに対応するデータベアラに関する情報を搬送する、トランシーバ320と、
PDN切断要求に従って、APNに対応するデータベアラを削除するように構成されたプロセッサ310と
を含む。
【0186】
さらに、トランシーバ320は、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送し、プロセッサは、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0187】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、端末のデータスイッチが有効化から無効化に変更された後、MME300は、PDN切断要求を受信し、次いで、PDN切断要求に従ってデータベアラ削除手順を実行して、データ領域APNに対応するデータベアラを削除し、すなわち、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルを削除し、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送がもはや行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0188】
本発明の別の実施形態はデータ処理端末400を提供する。図13に示されるように、端末400は、
データスイッチのステータスを決定することであって、ステータスは、無効化された状態または有効化された状態を含む、決定することと、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定することであって、第1のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される、設定することと、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定することであって、第2のプリセット値に設定された暗号化オプション伝送識別子は、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される、設定することとを行うように構成されたプロセッサ410と、
アタッチ要求をモビリティ管理エンティティMMEに送信することと、MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信することであって、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求が端末に送信され、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、受信することと、IMS APNをMMEに送信して、MMEがIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにすることとを行うように構成されたトランシーバ420と
を含む。
【0189】
さらに、端末が国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチおよび国際ローミングスイッチを含み、プロセッサ410は、データトラフィックスイッチのステータスまたは国際ローミングスイッチのステータスのうちの少なくとも1つを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、または国際ローミングスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、かつ国際ローミングスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0190】
さらに、端末が非国際ローミング状態にあるとき、データスイッチは、データトラフィックスイッチを含み、プロセッサ410は、データトラフィックスイッチのステータスを決定し、データトラフィックスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を第1のプリセット値に設定し、データトラフィックスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を第2のプリセット値に設定するようにさらに構成される。
【0191】
さらに、トランシーバ420は、PDN接続要求をMMEに送信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送して、MMEがデータタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにする。
【0192】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、a 端末400は、最初に、データスイッチが無効化された状態にあるかどうかを決定し、データスイッチが無効化された状態にあるとき、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定し、データスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが有効化された状態にあることを示すために使用される第2のプリセット値に設定し、次いで、アタッチ要求をMMEに送信する。MMEにより送信された暗号化オプション要求を受信した後、端末400は、IMS APNをMMEに送信して、MMEが、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立するようにする。このようにして、データスイッチが無効化された状態にあるとき、端末400は、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子を、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定して、このアタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであることを示す。端末400からIMS APNを取得した後、MMEは音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MMEはIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末400とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末400のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0193】
本発明の別の実施形態は、データ処理モビリティ管理エンティティ500を提供する。図14に示されるように、モビリティ管理エンティティ500は、
端末により送信されたアタッチ要求を受信することであって、アタッチ要求は、暗号化オプション伝送識別子を搬送し、端末のデータスイッチが無効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第1のプリセット値であり、端末のデータスイッチが有効化された状態にあるとき、暗号化オプション伝送識別子は第2のプリセット値である、受信することと、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であることをMMEが検出したとき、暗号化オプション要求を端末に送信することであって、暗号化オプション要求は、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるインターネットプロトコルIPマルチメディアサブシステムIMSアクセスポイント名APNを、端末から取得するために使用される、送信することと、端末により送信されたIMS APNを受信することとを行うように構成されたトランシーバ510と、
IMS APNに従って音声ベアラを確立することを行うように構成されたプロセッサ520と
を含む。
【0194】
さらに、トランシーバ510は、端末により送信されたPDN接続要求を受信するようにさらに構成され、PDN接続要求は、データタイプAPNを搬送する。
【0195】
プロセッサ520は、データタイプAPNに従ってデータベアラを確立するようにさらに構成される。
【0196】
従来技術においては、データスイッチまたはローミングデータスイッチが無効化された後、端末は、ネットワークに端末がデータを送信しないようにできるに過ぎず、端末とネットワークの間のデータベアラは依然として存在する。端末は、受信される必要のないデータパケットを受信し、対応する料金が算入され、それにより、データ伝送リソースを浪費するだけでなく、ユーザに経済的損失をもたらすことになる。従来技術と比較して、本発明においては、暗号化オプション伝送識別子を搬送し端末により送信されたアタッチ要求を受信した後、MME500は、暗号化オプション伝送識別子の値を検出し、暗号化オプション伝送識別子が第1のプリセット値であるとき、暗号化オプション要求を端末に送信して、アタッチ手順においてベアラを確立するために必要とされるIMS APNを、端末から取得する。端末により送信されたIMS APNを受信した後、MMEは、受信されたIMS APNに従って音声ベアラを確立する。このようにして、アタッチ要求において搬送される暗号化オプション伝送識別子が、データスイッチが無効化された状態にあることを示すために使用される第1のプリセット値に設定された後、MME500は、端末からIMS APNを取得し、音声ベアラを確立する。ベアラを確立するために必要とされるAPNがIMS APNであり、MME500はIMS APNを使用することによってデータベアラを確立することができないので、端末とネットワークの間のデータ伝送を行うためのチャネルが確立されることができず、そうすることで、端末とネットワークの間でデータ領域データ伝送が行われないようにして、データ伝送リソースを浪費すること、および端末のユーザに不必要な損失をもたらすことを回避する。
【0197】
本発明の別の実施形態は、データ処理システム600を提供する。図15に示されるように、システム600は、端末200およびモビリティ管理エンティティ300を含む。
【0198】
本発明の別の実施形態は、データ処理システム700を提供する。図16に示されるように、システム700は、端末400およびモビリティ管理エンティティ500を含む。
【0199】
本発明の実施形態において提供されたデータ処理装置は、上記の提供された方法実施形態を実装し得る。具体的な機能実装については、方法実施形態における説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明されない。本発明の実施形態において提供された端末データ処理方法、装置、端末、モビリティ管理エンティティ、およびシステムは、端末およびMMEを含むシステムに適用され得る。これは本明細書に限定されない。
【0200】
本明細書における実施形態はすべて段階的手法で説明されており、同一または類似の部分については、これらの実施形態が参照されてよく、各実施形態は他の実施形態との差異に焦点を当てている。特に、デバイス実施形態は方法実施形態に基本的に類似するので簡単に説明されており、関係付けられた部分については方法実施形態における部分の説明を参照されたい。
【0201】
当業者は、実施形態における方法のプロセスの全部または一部が、関連するハードウェアに命令するコンピュータプログラムによって実装され得ることを理解し得る。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。プログラムが動作するとき、実施形態における方法の手順が実行される。上記の記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、またはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであり得る。
【0202】
上記の説明は、本発明の特定の実施形態に過ぎず本発明の保護範囲を限定することは意図されていない。本発明において開示される技術的範囲内で当業者に容易に想到されるいかなる変形または置換も、本発明の保護範囲内に入るものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16