特許第6446587号(P6446587)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6446587永久磁石入り帯の制作方法及び永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6446587
(24)【登録日】2018年12月7日
(45)【発行日】2018年12月26日
(54)【発明の名称】永久磁石入り帯の制作方法及び永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせ
(51)【国際特許分類】
   A61N 2/08 20060101AFI20181217BHJP
   A61F 7/08 20060101ALI20181217BHJP
【FI】
   A61N2/08 F
   A61N2/08 D
   A61F7/08 361A
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-125844(P2018-125844)
(22)【出願日】2018年7月2日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3214660号
【原出願日】2017年11月13日
【審査請求日】2018年7月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592151085
【氏名又は名称】有限会社ポリマ−商工
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】特許業務法人 日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】児矢野 弥四郎
【審査官】 松浦 陽
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−196311(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3158907(JP,U)
【文献】 特開平8−99705(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3084743(JP,U)
【文献】 米国特許第6050931(US,A)
【文献】 実開昭62−82051(JP,U)
【文献】 実開昭58−13256(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 2/06 − 2/08
A61F 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状体と、当該筒状体内に間隔を置いて設置された複数の平板円形永久磁石とからな、前記筒状体が、細長形状の樹脂筒状体で形成され、永久磁石が平板円形永久磁石であり、前記筒状体内に間隔を置いて平板円形永久磁石が埋設される永久磁石入り帯の制作方法において、
内部の円筒状空間部が扁平状を呈する筒状体及びこの偏平状の円筒状空間部にタイトに挿入され得る複数の平板円形永久磁石が準備され、平板円形永久磁石を偏平状の円筒状空間部に、押し込み棒によって順々に押し込み、所定の個数の平板円形永久磁石を所定の間隔を置いて位置決めして装着し、
細長形状長手方向で、前記平板円形永久磁石が埋設される部分と前記平板円形永久磁石が埋設されない部分とからなって、これらの部分が交互に連続して帯状をなした前記平板円形永久磁石を埋設した樹脂筒状体を形成し、
前記平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着させ、前記平板円形永久磁石が埋設される部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が前記密着した部分と共に袋部を形成させて、前記平板円形永久磁石を当該樹脂筒状体内に密着、保持させたこと
を特徴とする永久磁石入り帯の制作方法
【請求項2】
筒状体と、当該筒状体内に間隔を置いて設置された複数の平板円形永久磁石とからなる永久磁石入り帯において、
前記筒状体が、細長形状の樹脂筒状体で形成され、永久磁石が平板円形永久磁石であり、前記筒状体内に間隔を置いて平板円形永久磁石が埋設されるものであって、
当該樹脂筒状体が、
細長形状長手方向で、前記平板円形永久磁石が埋設される部分と前記平板円形永久磁石が埋設されない部分とからなって、これらの部分が交互に連続して帯状をなし、
前記平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着し、前記平板円形永久磁石が埋設される部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が前記密着した部分と共に袋部を形成して、前記平板円形永久磁石を密着、保持することを特徴とする永久磁石入り帯が用いられ、身体に巻回され得る永久磁石入り帯と成形されたプラスチック板に保持された袋状カイロとからなる永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせであって、成形されたプラスチック板が、板面上に袋状カイロを保持し、多数の平板円形永久磁石を成形プラスチック材で並列固着して備え、当該平板円形永久磁石の並列間隔を前記永久磁石入り帯に保持された前記平板円形永久磁石の配置間隔に合致させた形態を有することを特徴とする永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、永久磁石入り帯の制作方法及び永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせに関する。
【背景技術】
【0002】
永久磁石入り帯が健康帯として用いられる。磁石磁気を利用し人体の血流をよくし、腰痛の予防・軽減のため永久磁石入り帯が用いられる。
【0003】
特許文献1には、伸縮性のある環状起毛した表地と、吸湿性と伸縮性とのある裏地とを発泡させた樹脂体からなる心地を介して相互に接着し、心地の中にはひも状の可とう性永久磁石を連続的に埋設してなる磁石入り腹帯が記載される。
【0004】
特許文献2には、永久磁石を包袋内に装着した永久磁石封入帯が記載される。
【0005】
特許文献3には、天然皮革、合成樹脂皮革等の表面材と、この表面材の下部に位置すると共に複数の永久磁石粒子を収納する小孔を穿った柔軟性の中間芯材と、この中間芯材及び前記表面材と重ね合わせて三者一体になる裏面材とでなしたベルトが記載される。
【0006】
特許文献4には、伸縮性を有する帯体の長手方向に沿って袋部を形成し、該袋部内に複数個の磁石粒を並列してなる磁石治療帯が記載される。
【0007】
特許文献5には、磁石を埋設またはその一部を表面に露出させた状態で一体化させた磁石入りベルトが記載される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実公昭55−54506号公報
【特許文献2】実開昭54−111994号公報
【特許文献3】実用新案登録第3158907号公報
【特許文献4】実開昭61−127749号公報
【特許文献5】特開平8−99705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
磁石磁気を利用し人体の血流をよくし、腰痛の予防・軽減のため永久磁石入り帯を持ちる場合に、永久磁石入り帯が様々な形態で使用されることが予測され、どのような形態で使用されようとも永久磁石を帯内に堅固に固定しておくことが求められる。このように、永久磁石を帯内に堅固に安定して固定しておくことができれば、各種の永久磁石入り帯の用途に適合しやすい永久磁石入り帯提供され、永久磁石入り帯の用途が拡大する。
【0010】
特許文献のいずれにあっても、永久磁石を帯内に堅固に安定して固定しておくことについては記載しない。特許文献1には、表地と裏地を接着することを記載する画が、この接着は、樹脂体からなる心地によってなしており、樹脂体同士を接着するものではない。特許文献のいずれにあっても、永久磁石を堅固に安定して固定しておくために樹脂体を用い、樹脂体の特徴を生かし樹脂体帯内に永久磁石を堅固に安定して固定することについては記載しない。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みて、永久磁石を帯内に堅固に安定して固定し、各種の永久磁石入り帯の用途に適合しやすい永久磁石入り帯を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本実施例では、筒状体と、当該筒状体内に間隔を置いて設置された複数の平板円形永久磁石とからなる永久磁石入り帯が用いられる。この場合に、前記筒状体が、細長形状の樹脂筒状体で形成され、永久磁石が平板円形永久磁石であり、前記樹脂筒状体内に間隔を置いて平板円形永久磁石が埋設され、熱融着を利用して永久磁石を堅固に安定して固定することがなされる。
【0013】
具体的には、本発明は、筒状体と、当該筒状体内に間隔を置いて設置された複数の平板円形永久磁石とからなり、前記筒状体が、細長形状の樹脂筒状体で形成され、永久磁石が平板円形永久磁石であり、前記筒状体内に間隔を置いて平板円形永久磁石が埋設される永久磁石入り帯の制作方法において、
内部の円筒状空間部が扁平状を呈する筒状体及びこの偏平状の円筒状空間部にタイトに挿入され得る複数の平板円形永久磁石が準備され、平板円形永久磁石を偏平状の円筒状空間部に、押し込み棒によって順々に押し込み、所定の個数の平板円形永久磁石を所定の間隔を置いて位置決めして装着し、
細長形状長手方向で、前記平板円形永久磁石が埋設される部分と前記平板円形永久磁石が埋設されない部分とからなって、これらの部分が交互に連続して帯状をなした前記平板円形永久磁石を埋設した樹脂筒状体を形成し、
前記平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着させ、前記平板円形永久磁石が埋設される部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が前記密着した部分と共に袋部を形成させて、前記平板円形永久磁石を当該樹脂筒状体内に密着、保持させたこと
を特徴とする永久磁石入り帯の制作方法を提供する。
【0014】
本発明は、さらに上述された永久磁石入り帯が用いられ、身体に巻回され得る永久磁石入り帯と成形されたプラスチック板に保持された袋状カイロとからなる永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせであって、成形されたプラスチック板が、板面上に袋状カイロを保持し、多数の平板円形永久磁石を成形プラスチック材で並列固着して備え、当該平板円形永久磁石の並列間隔を前記永久磁石入り帯に保持された前記平板円形永久磁石の配置間隔に合致させた形態を有することを特徴とする永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、細長形状の樹脂筒状体が用いられ、樹脂筒状体帯状内面同士に樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着する部分が形成され、樹脂筒状体帯状内面同士が前記密着した部分と共に袋部を形成し、当該袋部が、前記平板円形永久磁石を密着、保持し、永久磁石を帯内に堅固に安定して固定することができ、各種の永久磁石入り帯の用途に適合しやすい永久磁石入り帯を提供する課題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例を製作フローで示す図
図2】本発明の応用例を示す図
図3】プラスチック板に保持された袋状カイロが保持された袋状カイロ保持板の状態を示す図
図4】多数の平板円形永久磁石を成形プラスチック材で並列固着する方法を示す図
図5】永久磁石入り帯と成形されたプラスチック板との組み合わせが形成された図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施例を製作フローで示す図である。
【0019】
図1(i)において、樹脂筒状体1及び複数の平板円形永久磁石2が準備される。樹脂筒状体1は、チューブ形態で偏平状とされる。脂筒状体1は、熱収縮チューブで、材質が放射線架橋ポリオレフインで形成されたものが使用される。
【0020】
樹脂筒状体1は、樹脂から形成され、外被3と内部の円筒状空間部4とからなる。内部の円筒状空間部4が偏平状になり、偏平状の円筒状空間部4は、内面が対抗した上面4Aと下面4Bを有し、円筒状空間部4の上面4Aと下面4Bとは密着しやすくなる。
【0021】
樹脂として、熱可塑性プラスチックが用いられ、熱可塑性プラスチックとして、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカポネート、ポリブチレンテレフレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフエニレンオキシド、ポリアミドイミド、ポリエーテルケトン、ポリフエニレン・スルフイド、ポリテトラフルオロエチレンが使用可能とされる。
【0022】
平板円形永久磁石2は、家庭用医療機器として販売が許可されている永久磁石と家庭用医療機器として販売が許可されていない永久磁石との双方を含む。本実施例で、平板円形永久磁石2は、これら双方の永久磁石を含む概念で使用される。家庭用医療機器として販売が許可されている磁気治療器は、磁力(磁束密度)が35ミリテスラ〜200ミリテスラ(350〜2000ガウス)までである。本実施例は、この磁力範囲に限定されない。例えば、13mmの平板円形永久磁石であって、240ミリテスラ(2400ガウス)のものが市販されている。したがって、本実施例において応用用途に応じて、磁力強度を持つ永久磁石が選択される。使用される永久磁石は、必ずしも真平らな平板円形であることを要しないが、使用される樹脂筒状体1が円筒状をなす関係で、その内部に挿入する操作との関係及び使用上の汎用性から平板円形とされる。平板には、真平らなものばかりでなく、湾曲状の平面を持つ板状のものが含まれる。また、円形には、真円ばかりでなく、変形円形状のものが含まれる。
【0023】
偏平状の円筒状空間部4は、その大きさが平板円形永久磁石2を押圧押し込みすることで挿入可能な孔大きさとされる。逆いえば、平板円形永久磁石2の大きさは、偏平状の円筒状空間部内の偏平状の孔にタイトに挿入され得る大きさとする。このようにすることで、偏平状の円筒状空間部4に平板円形永久磁石2を挿入するときに、円筒状空間部内面との摩擦力が働く状況下、平板円形永久磁石2を偏平状の円筒状空間部内に位置決めしやすい。平板円形永久磁石2の大きさは、偏平状の円筒状空間部内の偏平状の孔にタイトに挿入され得る大きさとされることで、平板円形永久磁石2の挿入が困難になる場合が想定される。このような場合、ろう材を粉状にして円筒状空間部内の偏平状の孔内の予め装着し、押し込み棒で押し込むと、平板円形永久磁石2を、偏平状の円筒状空間部内の偏平状の孔にタイトに容易に挿入し得る。
【0024】
図1(ii)において、平板円形永久磁石2が順々に円筒状空間部内に間隔を置いて挿入され、所定の個数の平板円形永久磁石2が所定の長さの樹脂筒状体内に埋設される。
【0025】
間隔としては、例えば30〜50mmが選択される。この間隔に限定されない。30〜50mm以上であってもよいし、以下であってもよい。
【0026】
所定の個数の平板円形永久磁石2を所定の長さの樹脂筒状体内に埋設するときに準備される位置合せ器具5(図1(iii))に設けた位置合わせ孔7の間隔に近い位置に埋設される。
【0027】
図1(iii)において、位置合せ器具5が準備される。位置合せ器具5は、板状をなし、木製あるいはプラスチック製になるものが好んで用いられる。位置合せ器具5は、その表面6に位置合わせ孔7が形成される。位置合わせ孔7は、位置合せ器具板を貫通するものでもよいし、穴形状のものであってもよい。位置合せ器具自体あるいは位置合わせ孔7は、平板円形永久磁石2の位置を合わせるものであるので、図1(ii)に示される例に限らず、平板円形永久磁石2の位置を合わせられるものであればよい。
【0028】
位置合わせ孔7は、本例の場合、円筒状をなし、その内径は、平板円形永久磁石2の外形よりも若干大きく、深さは、平板円形永久磁石2の厚さと同等である。
【0029】
位置合せ器具5の上側に、所定の個数の平板円形永久磁石2を有する偏平状の円筒状空間部4が載置される。
【0030】
図1(v)において、所定の個数の平板円形永久磁石2が所定間隔の位置合わせ孔7に合わせて位置調整され、位置が合わされた。これによって、所定間隔を持った所定の個数の平板円形永久磁石2を埋設し内蔵する樹脂筒状体1が形成された。位置合わせ後、位置合せ器具5から樹脂筒状体1が離間された。
【0031】
このように樹脂筒状体が形成された。樹脂筒状体が、細長形状長手方向で、平板円形永久磁石が埋設される部分Aと平板円形永久磁石が埋設されない部分Bとからなって、これらの部分が交互に連続して帯状をなし、柔軟性を持つ。
【0032】
図1(vi)において、樹脂筒状体1が耐熱性基台(図示せず。)上に載置される。この状態で、樹脂筒状体1に対してバーナー8による加熱処理がなされる。加熱処理は、樹脂筒状体全体に対してなされ、樹脂筒状体帯状内面同士が樹脂筒状体内面、すなわち偏平上の上面と下面とが熱融着するまでなされる。加熱することで、上面と下面とは押圧されなくても熱融着される。この熱融着によって、まず平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面同士が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着する。平板円形永久磁石が埋設されない部分内で形成された密着された個所をここでは密着部分と称する。
【0033】
このバーナー8による加熱は、矢印で示されるように細長形状長手方向で、樹脂筒状体1の全長にわたってなされる。バーナー8による加熱に代えて、他の熱加熱手段によって加熱し、偏平上の上面と下面とを熱融着させてもよい。例えば、加熱空間を持った加熱装置によって、樹脂筒状体1の全長にわたって一度に加熱してもよい。脂筒状体1を、熱収縮チューブで製作した場合、例えば収縮前の肉厚が0.3mmであった時に、収縮後肉厚は、0.56mmのようになる。
【0034】
図1(vii)は、このようにして製作された樹脂筒状体1を示す。図1(vii)が幾分拡大されて図示される。図1(vii)において、上図が平面を示し、下面が側面を示す。熱加熱によって樹脂筒状体1は、全体に細長形状長手方向に伸びることがあってもよい。平板円形永久磁石が埋設されない部分Bは、図に示されるように平面からみてその幅が縮小した縮小部、すなわちくびれ部21を有する。これに対して平板円形永久磁石が埋設される部分Aは、太部22を有する。脂筒状体1を、熱収縮チューブで製作することで細長形状長手方向の変形を抑制することができる。で縮小した幅及び最終の平板円形永久磁石が埋設されない部分Bの長さ、平板円形永久磁石の大きさを含めた全体形状は、使用用途に応じた所定の設計によって定まる。
【0035】
平板円形永久磁石2が埋設される部分Aで、樹脂筒状体帯状の上面4A及び下面4B(図1(i)参照)の内面同士が前記密着した部分と共に袋部10を形成する。これらの袋部10にそれぞれ平板円形永久磁石2が保持される。平板円形永久磁石が埋設される部分Aで、保持された平板円形永久磁石が袋部10に密着され、移動することがない。当然に樹脂筒状体帯内面の上面4A及び下面4Bに密着する。
【0036】
樹脂筒状体が、細長形状長手方向で、平板円形永久磁石が埋設される部分Aと平板円形永久磁石が埋設されない部分Bとからなって、平板円形永久磁石が埋設される部分Aに平板円形永久磁石が埋設され、これらの部分A,Bが交互に連続して帯状をなし、柔軟性を持つ。帯状の樹脂筒状体をここでは、永久磁石入り帯20と呼ぶが、永久磁石入りベルトを包含する概念である。
【0037】
このように、樹脂筒状体が、
細長形状長手方向で、前記平板円形永久磁石が埋設される部分と前記平板円形永久磁石が埋設されない部分とからなって、これらの部分が交互に連続して帯状をなし、
前記平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面同士が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着し、前記平板円形永久磁石が埋設される部分で、樹脂筒状体帯状内面同士が前記密着した部分と共に袋部10を形成する。形成された袋部10が平板円形永久磁石2を密着して保持する。当該保持された平板円形永久磁石の上下面が袋部10に密着して保持され、平板円形永久磁石2が樹脂体帯内に堅固に安定して固定される。永久磁石、すなわち前記平板円形永久磁石を樹脂体帯内に密着した形態が構成される。
【0038】
図2は、このようにして構成した永久磁石入り帯20の応用例を示す図である。
【0039】
図2(i)において、上述した永久磁石入り帯20が細長形状の布袋11に収納された。永久磁石入り帯入り細長形状の布袋11は、柔軟性が有り、図に示されるように、巻回することができる。永久磁石入り帯20に長さあるいは形状は、用途に応じて調整される。また、永久磁石入り帯入り細長形状の布袋11は、永久磁石入り帯20に長さに対応してその長さが調節される。
【0040】
永久磁石入り帯入り細長形状の布袋11は、長さが調整されて、人間の肩部、腹部に巻かれ、あるいは首に巻かれ、手足、或いは手首、足首に巻かれて、磁石磁気を利用し人体の血流をよくするために使用される。医療の補助具として使用されてもよい。布袋11に装飾を施すことで、磁気ネックレスと使用することができる。
【0041】
人体ばかりでなく、家畜類に使用されてもよい。
【0042】
図2(ii)において、永久磁石入り帯20は、平板円形永久磁石が埋設されない部分Bにおいて切断され、平板円形永久磁石が埋設される部分Aが個々に切り離され、各箇所に1個の平板円形永久磁石が埋設された永久磁石入りの包具12とされた。個体状の永久磁石入りの包具12は、例えば磁石治療具の一つとして使用される。
【0043】
また、永久磁石入りの包具12は、任意の箇所、例えば家庭用の冷蔵庫扉の上に付帯されてもよい。
【0044】
図3図5は、永久磁石入り帯の応用製品としての永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせを示す図である。
【0045】
図3は、プラスチック板31に保持された袋状カイロ32が保持された袋状カイロ保持板30の状態を示す。図3(i)は、袋状カイロ保持板30が袋状カイロ32を保持した状態の表側を示し、図3(ii)は、袋状カイロ保持板30の裏面を示す。
【0046】
袋状カイロ32は、市販されており、外部が袋体に形成され、内部に摩擦によって発熱する熱発生剤を有し、熱発生剤が袋体に収納された、身体付近に装着され、身体を温める加温のカイロとして知られる。
【0047】
これらの図において、プラスチック板31は、袋状カイロ保持板30の外形よりも幾分大きめに製作される。矩形形状の袋状カイロ保持板30は、粘着剤によってプラスチック板上に貼着される。
【0048】
プラスチックとしては、市販されているプラスチックが使用可能であり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル材からなるプラスチックを使用することができる。
【0049】
プラスチック板内に平板円形永久磁石33が埋設される。成形されたプラスチック板31が、多数の平板円形永久磁石33を成形プラスチック材で並列固着して備える。当該平板円形永久磁石33は、並列間隔Loを持ち、板の上下方向に複数の列として構成され、列と行からなる規則正しい配列とされる。
【0050】
図4は、多数の平板円形永久磁石33を成形プラスチック材で並列固着する方法を示す。成形容器41内に薄い形状のプラスチック板42が配置される。プラスチック板42は、複数の列と行からなる規則正しい配列(本例の場合、3列4行)された複数の突起部43を備え、突起部に形成された窪み44に平板円形永久磁石33が予め埋設される。当該平板円形永久磁石33は、並列間隔Loを持つ。このような状態が形成されて、射出成型装置(図示せず。)から溶融されたプラスチックが射出される。溶融したプラスチック材の熱によってプラスチック板42は軟化し、射出されたプラスチック材と一体化する。
【0051】
これによって、図3(ii)において、プラスチック板31に形成された穴部34に平板円形永久磁石33が埋設された形態が形成される。図3(ii)において、作図上の都合によって穴部34と平板円形永久磁石33との間に空隙があるように図示されているが、これらの間に間隙はなく、平板円形永久磁石33は、穴部内面に密着して保持される。
【0052】
図5は、3列4行からなる平板円形永久磁石群の中で、中央列の全平板円形永久磁石33が用いられ、永久磁石入り帯20と成形されたプラスチック板31との組み合わせ30が形成された図を示す。プラスチック板31は、表側袋状カイロ32を保持し、裏側で永久磁石入り帯20と結合される。
成形されたプラスチック板31が、板面上に袋状カイロ32を保持し、多数の平板円形永久磁石33を成形プラスチック材で並列固着して備え、当該平板円形永久磁石33の並列間隔Loを前記永久磁石入り帯20に保持された前記平板円形永久磁石2の配置間隔Lに合致させた形態を有する。
【0053】
永久磁石入り帯20と成形されたプラスチック板31に保持された袋状カイロ32とからなる永久磁石入り帯20と袋状カイロ32との組み合わせ30が形成されることで、利用者は、プラスチック板31に保持された袋状カイロ32を永久磁石入り帯20に、双方の平板円形永久磁石2と33との結合を利用して身体に装着することができる。
【0054】
本実施例によれば、細長形状の樹脂筒状体が用いられ、樹脂筒状体帯状内面同士に樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着する部分が形成され、樹脂筒状体帯状内面同士が前記密着した部分と共に袋部を形成し、当該袋部が、前記平板円形永久磁石を密着、保持し、永久磁石を帯内に堅固に安定して固定することができ、各種の永久磁石入り帯の用途に適合しやすい永久磁石入り帯が提供される。そして、永久磁石入り帯が応用された各種の製品が提供され、永久磁石入り帯の応用分野が拡大される。
【符号の説明】
【0055】
20…永久磁石入り帯、1…樹脂筒状体、2…平板円形永久磁石、3…外皮、4…円筒状空間部、4A…上面、4B…下面、5…位置合わせ器具、6…表面、7…位置合わせ孔、8…バーナー、11…布袋、30…袋状カイロ保持板、31…プラスチック板、32…袋状カイロ、A…平板円形永久磁石が埋設される部分、B…平板円形永久磁石が埋設されない部分。
【要約】
【課題】永久磁石を帯内に堅固に安定して固定し、永久磁石入り帯の用途が拡大する。
【解決手段】平板円形永久磁石が埋設されない部分で、樹脂筒状体帯状内面同士が樹脂筒状体内面の熱融着によって接着することで密着し、平板円形永久磁石が埋設される部分で、樹脂筒状体帯状内面の上面及び下面が前記密着した部分と共に袋部を形成して、前記平板円形永久磁石を密着、保持する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5