特許第6448876号(P6448876)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 宮本 博文の特許一覧

特許6448876手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム
<>
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000002
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000003
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000004
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000005
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000006
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000007
  • 特許6448876-手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6448876
(24)【登録日】2018年12月14日
(45)【発行日】2019年1月9日
(54)【発明の名称】手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20181220BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-539441(P2018-539441)
(86)(22)【出願日】2018年3月26日
(86)【国際出願番号】JP2018012001
【審査請求日】2018年7月27日
(31)【優先権主張番号】特願2017-63756(P2017-63756)
(32)【優先日】2017年3月28日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517108505
【氏名又は名称】宮本 博文
(74)【代理人】
【識別番号】100176256
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 隆敬
(72)【発明者】
【氏名】宮本 博文
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−108285(JP,A)
【文献】 特開2006−350785(JP,A)
【文献】 特開2002−259545(JP,A)
【文献】 特開2001−266019(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ側情報端末と、
仲介側情報端末と、
を備えた手荷物預かりシステムであって、
前記ユーザ側情報端末は、
立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、
前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、
前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、
ユーザ側制御部と、
を備え、
前記仲介側情報端末は、
前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、
前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、
前記応答信号を送信する仲介側送信部と、
仲介側制御部と、
を備え、
前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出した上で、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成し、
前記ユーザ側制御部は、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記抽出された預かり所を表示させることなく、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させることを特徴とする手荷物預かりシステム。
【請求項2】
前記ユーザ側制御部は、前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成して前記ユーザ側送信部から送信させ、
前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記申し込み信号を受信すると、前記仲介側記憶部に記憶された前記予約状況を変更することを特徴とする請求項1に記載の手荷物預かりシステム。
【請求項3】
前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、
前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、
前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、
前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成し、
前記ユーザ側制御部は、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報と共に、前記一又は複数の移動経路を表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の手荷物預かりシステム。
【請求項4】
窓口側端末を更に備え、前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記仲介側制御部は、前記対応可能回数を考慮して前記応答信号を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の手荷物預かりシステム。
【請求項5】
立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、を有するユーザ側情報端末と、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、前記応答信号を送信する仲介側送信部と、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出した上で、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成する仲介側制御部と、を有する仲介側情報端末と、を有する手荷物預かりシステムにおいて、前記ユーザ側情報端末にインストールされるプログラムであって、
前記表示部において前記立ち寄り地及び前記希望日時が入力されると、前記問い合わせ信号を作成するステップと、
前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記抽出された預かり所を表示させることなく、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させるステップと、
を備えたことを特徴とする手荷物預かりプログラム。
【請求項6】
前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成するステップを更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の手荷物預かりプログラム。
【請求項7】
前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、
前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、
前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、
前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成し、
前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報と共に、前記一又は複数の移動経路を表示させるステップを更に備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載の手荷物預かりプログラム。
【請求項8】
前記手荷物預かりシステムは、窓口側端末を更に備え、前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記応答信号を生成するステップでは、前記対応可能回数を考慮することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の手荷物預かりプログラム。
【請求項9】
立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させるユーザ側制御部と、を有するユーザ側情報端末と、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、前記応答信号を送信する仲介側送信部と、を有する仲介側情報端末と、を有する手荷物預かりシステムにおいて、前記仲介側情報端末にインストールされるプログラムであって、
前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出するステップと、
前記予約可能な預かり所を示すことなく、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成するステップと、
を備えたことを特徴とする手荷物預かりプログラム。
【請求項10】
前記ユーザ側制御部は、前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成して前記ユーザ側送信部から送信させ、
前記仲介側受信部が前記申し込み信号を受信すると、前記仲介側記憶部に記憶された前記予約状況を変更するステップを更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の手荷物預かりプログラム。
【請求項11】
前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、
前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、
前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、
前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成するステップを更に備えたことを特徴とする請求項9又は10に記載の手荷物預かりプログラム。
【請求項12】
前記手荷物預かりシステムは、窓口側端末を更に備え、
前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記応答信号を生成するステップでは、前記対応可能回数を考慮することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の手荷物預かりプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、旅行者等の手荷物を預かるための手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、旅行者の手荷物を宿泊施設まで配送するサービスに関する手荷物配送サービス管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−108285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、宿泊施設までの配送を望んでいない旅行者も多く、そのような旅行者からは、宿泊施設へ向かう途中で観光地に立ち寄る際に、観光地付近でのみ手荷物を預けることが可能なサービスが望まれている。
【0005】
そこで、本発明は、観光地等の立ち寄り地の近辺で旅行者等の手荷物を預かるための手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ユーザ側情報端末と、仲介側情報端末と、を備えた手荷物預かりシステムであって、前記ユーザ側情報端末は、立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、ユーザ側制御部と、を備え、前記仲介側情報端末は、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、前記応答信号を送信する仲介側送信部と、仲介側制御部と、を備え、前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出した上で、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成し、前記ユーザ側制御部は、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記抽出された預かり所を表示させることなく、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させることを特徴とする手荷物預かりシステムを提供している。
【0007】
このような構成によれば、ユーザが、ユーザ側情報端末において“立ち寄り地”及び“予約希望日時”を含む問い合わせ情報を入力することで、“予約希望日時”に“立ち寄り地”の最寄駅近辺で予約可能な預かり所の窓口所が表示されるので、“予約希望日時”に“立ち寄り地”の最寄駅近辺で手荷物を預けることができるかどうかを把握することが可能となる。また、ユーザ側情報端末には、窓口所を表示するだけで、預かり所を表示しなくてもよいので、個人情報を公開されたくない空き家、空室、屋内駐車場、個人宅等も預かり所として登録しやすくなる。
【0008】
また、前記ユーザ側制御部は、前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成して前記ユーザ側送信部から送信させ、前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記申し込み信号を受信すると、前記仲介側記憶部に記憶された前記予約状況を変更することが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、ユーザ側情報端末の表示部に表示された窓口所を選択してそのまま予約を行うことができるので、改めて仲介センター等に予約の電話等を行う必要がなくなる。
【0010】
また、前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成し、前記ユーザ側制御部は、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報と共に、前記一又は複数の移動経路を表示させることが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、旅行者等は、立ち寄り地に立ち寄る場合の移動時間も把握することが可能となるため、旅行の計画を立てやすくなる。
【0012】
また、窓口側端末を更に備え、前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記仲介側制御部は、前記対応可能回数を考慮して前記応答信号を生成することが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、窓口所側の事情も考慮することが可能となる。
【0014】
また、本発明の別の観点によれば、立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、を有するユーザ側情報端末と、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、前記応答信号を送信する仲介側送信部と、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出した上で、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成する仲介側制御部と、を有する仲介側情報端末と、を有する手荷物預かりシステムにおいて、前記ユーザ側情報端末にインストールされるプログラムであって、前記表示部において前記立ち寄り地及び前記希望日時が入力されると、前記問い合わせ信号を作成するステップと、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記抽出された預かり所を表示させることなく、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させるステップと、を備えたことを特徴とする手荷物預かりプログラムを提供している。
【0015】
また、前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成するステップを更に備えたことが好ましい。
【0016】
また、前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、前記仲介側制御部は、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成し、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報と共に、前記一又は複数の移動経路を表示させるステップを更に備えたことを特徴とする手荷物預かりプログラムを提供している。
【0017】
また、窓口側端末を更に備え、前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記応答信号を生成するステップでは、前記対応可能回数を考慮することが好ましい。
【0018】
また、本発明の別の観点によれば、立ち寄り地と、手荷物預けの希望日時と、を入力可能な表示部と、前記立ち寄り地及び前記希望日時を示す問い合わせ信号を送信するユーザ側送信部と、前記問い合わせ信号に対する応答信号を受信するユーザ側受信部と、前記ユーザ側受信部が前記応答信号を受信すると、前記表示部上に、前記応答信号に示された窓口所に関する情報を表示させるユーザ側制御部と、を有するユーザ側情報端末と、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所と、前記駅又は停留所の近辺に位置する窓口所と、前記窓口所の近辺に位置し前記窓口所に属する一又は複数の預かり所と、各預かり所の予約状況と、を記憶した仲介側記憶部と、前記問い合わせ信号を受信する仲介側受信部と、前記応答信号を送信する仲介側送信部と、を有する仲介側情報端末と、を有する手荷物預かりシステムにおいて、前記仲介側情報端末にインストールされるプログラムであって、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記問い合わせ信号に示された立ち寄り地の近辺の駅又は停留所の近辺に位置する一又は複数の預かり所の中から前記希望日時に予約可能な預かり所を抽出するステップと、前記予約可能な預かり所を示すことなく、前記予約可能な預かり所が属する窓口所を示す前記応答信号を生成するステップと、を備えたことを特徴とする手荷物預かりプログラムを提供している。
【0019】
また、前記ユーザ側制御部は、前記表示部上に、前記応答信号に示された一又は複数の窓口所を選択可能に表示させると共に、選択された窓口所に応じた申し込み信号を生成して前記ユーザ側送信部から送信させ、前記仲介側受信部が前記申し込み信号を受信すると、前記仲介側記憶部に記憶された前記予約状況を変更するステップを更に備えたことが好ましい。
【0020】
また、前記表示部では、前記立ち寄り地及び前記希望日時と共に、出発地及び到着地を更に入力可能であり、前記ユーザ側送信部は、前記出発地及び前記到着地も含めた問い合わせ信号を送信し、前記仲介側記憶部には、公共交通機関による移動経路情報が更に記憶されており、前記仲介側受信部が前記問い合わせ信号を受信すると、前記仲介側記憶部を参照して、前記立ち寄り地の近辺の公共交通機関の駅又は停留所を経由して前記出発地から前記到着地まで向かう一又は複数の移動経路を決定し、前記一又は複数の移動経路を含む前記応答信号を生成するステップを更に備えたことが好ましい。
【0021】
また、窓口側端末を更に備え、前記窓口側端末は、対応可能回数を入力可能な窓口側記憶部を備え、前記応答信号を生成するステップでは、前記対応可能回数を考慮することが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明の手荷物預かりシステム、及び、手荷物預かりプログラムによれば、旅行者等が立ち寄り地の近辺でスムーズに手荷物を預けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施の形態による手荷物預かりシステムの説明図
図2】本発明の実施の形態によるユーザ側情報端末のブロック図
図3】本発明の実施の形態による予約画面の説明図
図4】本発明の実施の形態による仲介側情報端末のブロック図
図5】本発明の実施の形態によるユーザ側制御部の動作のフローチャート
図6】本発明の実施の形態による仲介側制御部の動作のフローチャート
図7】本発明の実施の形態による窓口側端末のブロック図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態による手荷物預かりシステム1について、図1図6を参照して説明する。
【0025】
手荷物預かりシステム1は、図1に示すように、ユーザ(旅行者等)Aが、出発地(空港等)P1から到着地(宿泊施設等)P2へ向かう途中に最寄駅P3で途中下車して立ち寄り地(観光地等)P4に立ち寄る際に、最寄駅P3近辺で手荷物預けるためのものであり、ユーザAは、手荷物預かりシステム1を利用して、以下のような手順で手荷物を預ける。
1.仲介センターBを介して最寄駅P3近辺での手荷物預けの予約をしておく。
2.当日、仲介センターBにより指定された最寄駅P3の近辺の窓口所Cを訪れる。
3.窓口所Cで指定される窓口所Cの近辺の預かり所Dに手荷物を預ける。
【0026】
本発明の“近辺”の定義として、最寄駅P3は、立ち寄り地P4から所定距離L1以内に位置し、窓口所Cは、最寄駅P3から所定距離L2以内に位置し、預かり所Dは、窓口所Cから所定距離L3以内に位置するものとする。
【0027】
窓口所Cとしては、最寄駅P3の近辺に位置する商店、事務所等が考えられ、各窓口所Cには、一又は複数の預かり所Dが属しているものとする。預かり所Dとしては、商店、事務所等の他に、空き家、空室、屋内駐車場、個人宅等が考えられる。
【0028】
また、“最寄駅”は、最も近い駅又は停留所に限定されず、対象となる観光地へアクセスしやすい複数の駅又は停留所(例えば、観光地の案内で最寄駅として挙げられている複数の駅や停留所等)を含むものとする。
【0029】
本実施の形態では、立ち寄り地P4に対して最寄駅P3−1及びP3−2が存在しており、最寄駅P3−1の近辺に窓口所C1が、最寄駅P3−2の近辺に窓口所C2が存在するものとする。更に、窓口所C1の近辺に窓口所C1に属する預り所D1が存在し、窓口所C2の近辺に窓口所C2に属する預り所D2及びD3が存在するものとする。
【0030】
このような前提の下、ユーザAは、ユーザ側情報端末2を用いて、仲介センターBが開設している予約サイトにアクセスし、手荷物預けの予約を行う。
【0031】
以下で、手荷物予約預けの予約を行う手荷物預かりシステム1について詳細に説明する。
【0032】
手荷物預け予約は、“旅行前”と“旅行中”のいずれでも行うことが可能である。“旅行前”には、ユーザAが所持する携帯型情報端末や自宅の情報端末等をユーザ側情報端末2として用いることが考えられる。“旅行中”には、ユーザAが所持する携帯型情報端末や空港等に設置されている情報端末等をユーザ側情報端末2として用いることが考えられる。
【0033】
図2に示すように、ユーザ側情報端末2は、表示部21と、ユーザ側送信部22と、ユーザ側受信部23と、ユーザ側制御部24と、を備えている。
【0034】
表示部21は、問い合わせ画面21aと、予約画面21bと、を表示可能である。
【0035】
問い合わせ画面21aは、“出発地”、“到着地”、“立ち寄り地”、“予約希望日時”、“手荷物数”、“各手荷物のサイズ”、“各手荷物の重量”等の問い合わせ情報を入力するための画面である。
【0036】
“出発地”としては、公共交通機関の駅名、停留所名等が入力可能である。“到着地”としては、これらの他に宿泊施設名等も入力可能である。但し、“出発地”を一の宿泊施設に、“到着地”を他の宿泊施設にする等、“出発地”と“到着地”の選択には様々なものが考えられる。
【0037】
“立ち寄り地”としては、観光地名、観光施設名、公共交通機関の駅名、停留所名等が入力可能である。このように、本発明の“表示部”に入力される“立ち寄り地”には、観光地名、観光施設名の他に、公共交通機関の駅名、停留所名等も含まれる。
【0038】
予約画面21bは、問い合わせ画面21aで入力された問い合わせ情報に基づき作成されるものである。予約画面21bは、図3に示すように、図1から預かり所Dを非表示にしたような画面であり、図3に示す例では、最寄駅P3−1近辺の窓口所C1と、最寄駅P3−2近辺に窓口所C2が選択可能に表示されると共に、公共交通機関を利用して、最寄駅P3−1及びP3−2経由で“出発地”から“到着地”まで向かう場合の経路R1及びR2が表示されている。
【0039】
また、予約画面21bには、ユーザAの“氏名”、“連絡先”等の個人特定情報も入力可能である。
【0040】
ユーザ側送信部22は、問い合わせ画面21aで入力された問い合わせ情報に応じた“問い合わせ信号”と、予約画面21bで選択された窓口所C及び入力された個人特定情報に応じた“申し込み信号”と、を送信する。
【0041】
ユーザ側受信部23は、“問い合わせ信号”に対して仲介センターBから送信される“応答信号”と、“予約信号”に対して仲介センターBから送信される“受諾信号”と、を受信する。
【0042】
ユーザ側制御部24は、“問い合わせ信号”及び“申し込み信号”の生成、表示部21への表示、ユーザ側送信部22による送信等を制御する。
【0043】
仲介センターBには、仲介側情報端末3が設置されており、仲介側情報端末3は、図4に示すように、仲介側記憶部31と、仲介側受信部32と、仲介側送信部33と、仲介側制御部34と、を備えている。
【0044】
仲介側記憶部31は、立ち寄り地P4の近辺の公共交通機関の駅又は停留所である最寄駅P3と、各最寄駅P3の近辺に位置する窓口所Cと、各窓口所Cの近辺に位置し当該窓口所Cに属する一又は複数の預かり所Dと、各預かり所Dの予約状況と、公共交通機関を利用して最寄駅P3経由で“出発地”から“到着地”まで向かう場合の一又は複数の移動経路Rと、を記憶している。
【0045】
仲介側受信部32は、ユーザ側情報端末2から送信された“問い合わせ信号”及び“申し込み信号”を受信する。
【0046】
仲介側送信部33と、“問い合わせ信号”に対する“応答信号”と、“申し込み信号”に対する“受諾信号”と、をユーザ側情報端末2に送信すると共に、“予約信号”を予約画面21bで選択された窓口所Cへ送信する。
【0047】
“応答信号”には、“問い合わせ信号”に含まれる“立ち寄り地”の近辺で予約可能な預かり所Dが属する窓口所Cに関する窓口所情報と、公共交通機関を利用して“出発地”から“立ち寄り地”経由で“到着地”まで向かう場合の一又は複数の移動経路Rに関する経路情報と、が含まれている。
【0048】
“予約信号”には、“問い合わせ信号”及び“申し込み信号”に含まれていた“氏名”、“連絡先”、“予約日時”、“手荷物数”、“各手荷物のサイズ”、“各手荷物の重量”等の予約情報が含まれている。
【0049】
仲介側制御部34は、“応答信号”、“受諾信号”、及び、“予約信号”の生成、仲介側送信部33による送信、仲介側記憶部31の予約状況の更新等を制御する。
【0050】
各窓口所Cには、図7に示すように、窓口側情報端末Eが設置されており、窓口側情報端末Eは、“予約信号”を受信するための窓口側受信部41と、“予約信号”に含まれる予約情報を記憶するための窓口側記憶部42と、を備えている。
【0051】
続いて、図5及び図6のフローチャートを用いて、ユーザ側制御部24及び仲介側制御部34による手荷物預かりのための処理について説明する。
【0052】
まず、図5のフローチャートを用いて、ユーザ側制御部24の動作について詳細に説明する。図5のフローチャートは、表示部21に問い合わせ画面21aが表示された状態から開始するものとする。
【0053】
まず、ユーザ側制御部24は、問い合わせ画面21aにおいて、問い合わせ情報が入力されたと判断すると(S11:YES)、問い合わせ情報に応じた“問い合わせ信号”をユーザ側送信部22から送信させる(S12)。
【0054】
続いて、ユーザ側受信部23が仲介側情報端末3から“問い合わせ信号”に対する“応答信号”を受信すると、(S13:YES)、“応答信号”に応じた予約画面21b(図3参照)を表示部21上に表示させる(S14)。
【0055】
そして、予約画面21bにおいて一又は複数の窓口所Cが選択されると(S15:YES)、“申し込み信号”をユーザ側送信部22から送信させて(S16)、処理を終了する。
【0056】
この後、ユーザ側受信部23は、仲介側情報端末3からの“受諾信号”を受信することとなる。
【0057】
続いて、図6のフローチャートを用いて、仲介側制御部34の動作について詳細に説明する。
【0058】
まず、仲介側制御部34は、仲介側受信部32がユーザ側情報端末2からの“問い合わせ信号”を受信したか否かを判断する(S21)。
【0059】
“問い合わせ信号”を受信していた場合(S21:YES)、仲介側記憶部31を参照して、立ち寄り地P4の最寄駅P3の近辺で手荷物預かりの予約が可能な一又は複数の預かり所Dを抽出する(S22)。
【0060】
この際、仲介側制御部34は、“問い合わせ信号”に含まれる“予約日時”“手荷物数”、“各手荷物のサイズ”、“各手荷物の重量”も考慮して、予約可能な預かり所Dを抽出する。
【0061】
続いて、仲介側記憶部31を参照して、抽出された預かり所Dが属する窓口所Cに関する窓口所情報と、公共交通機関を利用して最寄駅P3経由で“出発地”から“到着地”まで向かう場合の一又は複数の移動経路Rに関する移動経路情報と、を含む“応答信号”を生成し、仲介側送信部33から送信させる(S23)。
【0062】
この際、移動経路情報には、各移動経路Rにおける所要時間も含まれていることが好ましい。
【0063】
そして、仲介側受信部32がユーザ側情報端末2からの“申し込み信号”を受信すると(S24:YES)、仲介側送信部33から“受諾信号”を送信させる(S25)。
【0064】
この際、窓口所Cの窓口側情報端末に対する“予約信号”も併せて送信させる。
【0065】
最後に、仲介側記憶部31における各預かり所Dの予約状況を更新し(S26)、処理を終了する。
【0066】
この後、窓口側情報端末では、窓口側受信部が“予約信号”を受信すると、窓口側記憶部に“予約信号”に含まれる予約情報が記憶される。
【0067】
このように予約を完了した上で、ユーザAは、予約日に、図5のS15で選択した窓口所Cを訪れ、窓口所Cで指定される預かり所Dに向かう。預かり所Dでは、ユーザAが来店した際に、“氏名”、“連絡先”、“予約日時”、“手荷物数”、“各手荷物のサイズ”、“各手荷物の重量”等の予約情報を確認した上で、手荷物を預かる。
【0068】
以上説明したように、本実施の形態による手荷物預かりシステム1では、ユーザAが、ユーザ側情報端末2において“立ち寄り地”及び“予約希望日時”を含む問い合わせ情報を入力することで、“予約希望日時”に“立ち寄り地”の最寄駅P3近辺で予約可能な預かり所Dの窓口所Cが表示されるので、“予約希望日時”に“立ち寄り地”の最寄駅P3近辺で手荷物を預けることができるかどうかを把握することが可能となる。また、ユーザ側情報端末2には、窓口所Cを表示するだけで、預かり所Dを表示しなくてもよいので、個人情報を公開されたくない空き家、空室、屋内駐車場、個人宅等も預かり所Dとして登録しやすくなる。
【0069】
また、本実施の形態による手荷物預かりシステム1では、ユーザ側情報端末2の表示部21(予約画面21b)に表示された窓口所Cを選択してそのまま予約を行うことができるので、改めて仲介センターBに予約の電話等を行う必要がなくなる。
【0070】
また、本実施の形態による手荷物預かりシステム1では、予約画面21bにおいて、“立ち寄り地”の最寄駅P3の近辺の一又は複数の窓口所Cが選択可能に表示されると共に、公共交通機関を利用して、最寄駅P3経由で“出発地”から“到着地”まで向かう場合の一又は複数の移動経路Rが表示される。これにより、旅行者等は、立ち寄り地に立ち寄る場合の移動時間も把握することが可能となるため、旅行の計画を立てやすくなる。
【0071】
尚、本発明の手荷物預かりシステムは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0072】
例えば、上記実施の形態では、予約まで行うことができたが、表示部21の問い合わせ画面21aにおいて、“立ち寄り地”及び“希望日時”のみを入力する構成であってもよい。この場合であっても、予約が可能な場合には、最寄駅P3近辺の窓口所Cが表示されるので、ユーザAは、窓口所C近辺の預かり所Dで、希望日時に予約が可能であることを把握することができ、その後、ユーザAは、仲介センターBに電話等により予約することができる。また、この場合であっても、予約可能な預かり所Dは表示されないので、個人情報は秘匿される。
【0073】
更には、図3における予約画面21bに窓口所Cを表示せず、例えば、図1における所定距離L3の範囲内で予約可能であることを表示するだけでもよい。この場合、図6のS23で生成される“応答信号”には、窓口情報の替わりに範囲情報を含め、図5のS14で表示される予約画面21bには、窓口所Cの替わりに予約可能な範囲を表示する等が考えられる。予約可能な範囲があった場合には、ユーザAは、仲介センターBに電話等により予約することができる。
【0074】
また、上記実施の形態では、各最寄駅P3−1及びP3−2にそれぞれ1つずつの窓口所C1及びC2が設けられていたが、1つの最寄駅P3に対して複数の窓口所Cが設けられてもよいし、必ずしも全ての最寄駅P3に対して窓口所Cが設けられていなくてもよい。
【0075】
また、表示部21の問い合わせ画面21aにおいては、複数の“立ち寄り地”を入力可能にしてもよく、その場合には、複数の“立ち寄り地”を経由して“到着地”まで向かう一又は複数の経路Rが表示されることが好ましい。
【0076】
また、上記実施の形態では、預かり所Dは、窓口所Cから所定距離L2以内に含まれていたが、ユーザAが視覚的に預かり所Dまでの距離を把握できるように、図3の予約画面21bにおいて、窓口所Cから所定距離L2の範囲を示してもよい。
【0077】
また、図3の予約画面21bにおいて、窓口所P3の規模(受け入れ可能数)や混雑状況(稼働率)を表示するようにしてもよい。例えば、図3においては、窓口所P3の円のサイズにより規模を示し、円内の色によって混雑状況を示す等が考えられる。これにより、ユーザAは、予約すべき時期等まで把握することが可能となる。
【0078】
また、図7に示すように、各窓口所Cの窓口側情報端末Eの窓口側記憶部42に、“対応可能回数”を入力可能にしておき、図6のS22、S23において、仲介側制御部34が予約可能な預かり所Dを抽出する際、すなわち、“応答信号”を生成する際に、“対応可能回数”を考慮してもよい。
【0079】
これにより、例えば、“対応可能回数”が“ゼロ”の窓口所Cにのみ属する預り所Dは抽出されなくなるので、繁忙時間帯には、窓口所C側で“対応可能回数”を少なく入力しておくことで、窓口所C側の事情も考慮し、本業に影響が及ぶことを抑制することができる。
【0080】
また、上記実施の形態では、上記実施の形態では、預かり所Dの一例として、商店、事務所等の他に、空き家、空室、屋内駐車場、個人宅等が挙げられたが、ドランクルーム、車両、コンテナ、トランクボックス等、窓口所Dと別の空間であって、有人又は無人によって管理可能なものは、預かり所Dとして採用することができる。
【0081】
また、上記実施の形態では、各窓口所Cに属する一又は複数の預かり所Dが予約可能であった場合に、図6のS23において、“応答信号”を送信したが、どの預かり所Dに預けるかまでは決定していなかった。しかしながら、仲介側記憶部31に、各預かり所Dのキャパシティや空き室状況を記憶しておき、キャパシティや空き室状況に応じて預かり所Dを決定してもよい。例えば、上記で挙げたドランクルーム、車両、コンテナ、トランクボックス等の預かり所Dでは、キャパシティや空き室状況が少なめなことも考えられ、このような場合に効果的である。
【0082】
一方、上記実施の形態のように、預かり所Dまでは決定しない場合も、各窓口所Cが臨機応変に預かり所Dを変更可能というメリットがある。但し、いずれの場合であっても、窓口所Cは変更されないので、ユーザAに新たな負担をかけることはない。
【0083】
また、予約画面21bに“配送希望”及び“返却時間”を入力する欄を設けてもよい。これにより、例えば、自宅や出発地等から窓口所Cに配送を行っておけば、立ち寄り地P4に立ち寄った後、“返却時間”に窓口所Dを訪れることで、立ち寄り地P4の観光を終えるまで、手ぶらで観光することが可能となる。
【0084】
また、本発明は、ユーザ側制御部24や仲介側制御部34が行う処理に相当するプログラムや、当該プログラムを記憶した記録媒体にも応用可能である。記録媒体の場合、コンピュータ等に当該プログラムがインストールされることとなる。ここで、当該プログラムを記憶した記録媒体は、非一過性の記録媒体であっても良い。非一過性の記録媒体としては、CD−ROM等が考えられるが、それに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0085】
1 手荷物預かりシステム
2 ユーザ側情報端末
3 仲介側情報端末
4 窓口側情報端末
21 表示部
21a 問い合わせ画面
21b 予約画面
22 ユーザ側送信部
23 ユーザ側受信部
24 ユーザ側制御部
31 仲介側記憶部
32 仲介側受信部
33 仲介側送信部
34 仲介側制御部
41 窓口側受信部
42 窓口側記憶部
A ユーザ
B 仲介センター
C 窓口所
D 預かり所
P1 出発地
P2 到着地
P3 最寄駅
P4 立ち寄り地
【要約】
【課題】 観光地等の立ち寄り地の近辺で旅行者等の手荷物を預かるための手荷物預かりシステムを提供する。
【解決手段】 手荷物預かりシステム1は、ユーザ側情報端末2と、仲介側情報端末3と、を備えており、仲介側情報端末3の仲介側制御部34は、仲介側受信部32が問い合わせ信号を受信すると、仲介側記憶部31を参照して、問い合わせ信号に示された立ち寄り地P4の近辺の最寄駅P3の近辺に位置する一又は複数の預かり所Dの中から希望日時に予約可能な預かり所Dを抽出した上で、予約可能な預かり所Dが属する窓口所Cを示す応答信号を生成し、ユーザ側情報端末2のユーザ側制御部25は、ユーザ側受信部23が応答信号を受信すると、表示部上21に、預かり所Dに関する情報を表示させることなく、応答信号に示された窓口所Cに関する情報を表示させる。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7