特許第6449130号(P6449130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6449130
(24)【登録日】2018年12月14日
(45)【発行日】2019年1月9日
(54)【発明の名称】浸漬型検出器の洗浄装置及び洗浄方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 27/38 20060101AFI20181220BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20181220BHJP
   B08B 5/00 20060101ALI20181220BHJP
【FI】
   G01N27/38 321
   B08B3/02 F
   B08B3/02 G
   B08B5/00 Z
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-204254(P2015-204254)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-75883(P2017-75883A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2017年5月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】390000011
【氏名又は名称】JFEアドバンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100084146
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】安久 伸助
(72)【発明者】
【氏名】林 達也
【審査官】 大瀧 真理
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−130583(JP,A)
【文献】 実開昭62−001162(JP,U)
【文献】 実開昭49−048190(JP,U)
【文献】 特開平10−170501(JP,A)
【文献】 米国特許第04329649(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 27/26 − 27/404
G01N 27/414 − 27/416
G01N 27/42 − 27/49
B08B 3/02
B08B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象の試料水内に配置されており、前記試料水に浸漬されている浸漬型検出器の検出部に向けて開口しているノズルと、
前記ノズルに連通されており、前記試料水の一部を洗浄水として貯留するタンクと、
前記タンク内に連通されており、前記タンク内の前記洗浄水を前記ノズルから前記検出部に向けて吐出する吐出手段と、
前記吐出手段を制御し、前記浸漬型検出器の前記検出部に付着した汚れを除去する吐出手段制御部と
を備え、
前記吐出手段は、圧縮空気を吐出するエアーポンプ又はコンプレッサであり、
前記吐出手段制御部は、前記吐出手段によって圧縮空気を吐出させることで、前記タンク内の前記洗浄水を前記ノズルから前記検出部に吐出させた後、引き続いて前記タンクを介して前記ノズルから前記検出部に圧縮空気を吐出させる、浸漬型検出器の洗浄装置。
【請求項2】
前記タンク内へ前記試料水が浸入することを阻止する吐出位置と、前記タンク内へ前記試料水が浸入することが可能な吸込位置とに切換可能な切換弁を備える、請求項1に記載の浸漬型検出器の洗浄装置。
【請求項3】
前記切換弁は、前記タンクに接続されている第1接続部と、前記吐出手段に接続されている第2接続部と、大気開放されている第3接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが連通した吐出位置と、前記第1接続部と前記第3接続部とが連通した吸込位置とに、弁制御部によって切換可能な三方弁である、請求項に記載の浸漬型検出器の洗浄装置。
【請求項4】
前記タンク内へ前記試料水を貯留させる給水手段を備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の浸漬型検出器の洗浄装置。
【請求項5】
測定対象の試料水の一部を洗浄水としてタンクに貯留し、
吐出手段によって圧縮空気を吐出させることで、前記試料水に浸漬されている浸漬型検出器の検出部に、前記タンク内の洗浄水を吐出した後、引き続いて前記タンクを介して前記検出部に圧縮空気を吐出して、前記検出部に付着した汚れを除去する、浸漬型検出器の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浸漬型検出器の洗浄装置及び洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下水処理場や工場の排水処理施設では、測定対象の水(試料水)に浸漬型検出器が浸漬され、浸漬型検出器によって試料水の水質が検出されている。この浸漬型検出器としては、水に溶解している酸素を検出する溶存酸素計、水のpH(水素イオン指数)を検出するpH計、ORP(酸化-還元電位)を検出するORP計、濁りの度合いを検出する濁度計、汚泥混合液の浮遊物質を検出するMLSS計等が挙げられる。しかし、浸漬型検出器は、検出部に試料水中の懸濁物や微生物等の汚れが付着すると、検出性能や検出精度が低下する。
【0003】
特許文献1,2には、浸漬型検出器の検出部の汚れを除去する洗浄装置が開示されている。特許文献1の洗浄装置は、浸漬型検出器の近傍に取り付けたノズルと、このノズルから圧縮空気を吐出させるポンプ及びタンクを備えている。ノズルから浸漬型検出器の検出部に圧縮空気を吐出することで、発泡効果によって検出部の汚れを除去する。特許文献2の洗浄装置は、浸漬型検出器の検出部に洗浄水を吐出することで、検出部の汚れを除去する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4787027号公報
【特許文献2】特開昭52−60691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の圧縮空気による洗浄装置では、汚れの性状によっては十分な洗浄効果が得られない場合がある。また、特許文献2の洗浄水による洗浄装置は、特許文献1の洗浄装置と比較すると洗浄効果は高い。しかし、洗浄水の水源から洗浄装置(タンク)まで配管を敷設し、更に試料水中の浸漬型検出器近傍まで配管を敷設する必要があり、配管工事費用分のコストアップは避けられない。
【0006】
本発明は、可能な限り少ない追加設備で検出部を効果的に洗浄できる浸漬型検出器の洗浄装置及び洗浄方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、測定対象の試料水内に配置されており、前記試料水に浸漬されている浸漬型検出器の検出部に向けて開口しているノズルと、前記ノズルに連通されており、前記試料水の一部を洗浄水として貯留するタンクと、前記タンク内に連通されており、前記タンク内の前記洗浄水を前記ノズルから前記検出部に向けて吐出する吐出手段と、前記吐出手段を制御し、前記浸漬型検出器の前記検出部に付着した汚れを除去する吐出手段制御部とを備え、前記吐出手段は、圧縮空気を吐出するエアーポンプ又はコンプレッサであり、前記吐出手段制御部は、前記吐出手段によって圧縮空気を吐出させることで、前記タンク内の前記洗浄水を前記ノズルから前記検出部に吐出させた後、引き続いて前記タンクを介して前記ノズルから前記検出部に圧縮空気を吐出させる、浸漬型検出器の洗浄装置を提供する。
【0008】
この洗浄装置は、浸漬型検出器の検出部に洗浄水を吐出することで、検出部に付着した汚れを除去するため、洗浄効果を高くすることができる。また、洗浄水は測定対象である試料水の一部であり、離れた水源からタンクまで専用の配管を敷設する必要はないため、配管工事に関するコストアップを低減できる。また、ノズルの開口(吐出口)の形状、吐出手段の吐出能力、タンクの容積を検出部の汚れのレベルに合わせて選定することで、有効な洗浄力を持った洗浄装置を実現できる。
【0009】
また、吐出手段によって圧縮空気を吐出させることで、タンク内の洗浄水を検出部に吐出させた後、引き続いてタンクを介して検出部に圧縮空気を吐出させるため、洗浄水による洗浄効果と圧縮空気による発泡効果によって、検出部に付着した性状が異なる汚れを確実に除去できる。
【0010】
前記タンク内へ前記試料水が浸入することを阻止する吐出位置と、前記タンク内へ前記試料水が浸入することが可能な吸込位置とに切換可能な切換弁を備える。この態様によれば、吐出位置で試料水の浸入を阻止するため、吐出手段によって設定した圧力で洗浄水を吐出することができる。
【0011】
具体的には、前記切換弁は、前記タンクに接続されている第1接続部と、前記吐出手段に接続されている第2接続部と、大気開放されている第3接続部とを有し、前記第1接続部と前記第2接続部とが連通した吐出位置と、前記第1接続部と前記第3接続部とが連通した吸込位置とに、弁制御部によって切換可能な三方弁である。この態様によれば、吐出位置とすることでタンクと吐出手段とが連通するため、タンク内の洗浄水を確実に吐出できる。また、吸込位置とすることで、タンクと大気とが連通するため、試料水中と大気との圧力差によって、ノズルを介して試料水を洗浄水としてタンク内に貯留することができる。即ち、ポンプ等を用いることなく、タンク内に洗浄水を貯留できるため、洗浄装置のコストを低減できる。また、洗浄時に吐出位置とし、洗浄停止時に吸込位置とすることで、次に洗浄を開始するまでに試料水を洗浄水としてタンクに貯留できるため、利便性を向上できる。
【0012】
前記タンク内へ前記試料水を貯留させる給水手段を備える。この態様によれば、タンク内に希望量の試料水を洗浄水として希望時に貯留できるため、利便性を向上できる。
【0013】
また、本発明は、測定対象の試料水の一部を洗浄水としてタンクに貯留し、吐出手段によって圧縮空気を吐出させることで、前記試料水に浸漬されている浸漬型検出器の検出部に、前記タンク内の洗浄水を吐出した後、引き続いて前記タンクを介して前記検出部に圧縮空気を吐出して、前記検出部に付着した汚れを除去する、浸漬型検出器の洗浄方法を提供する
【発明の効果】
【0014】
本発明では、測定対象の試料水の一部を洗浄水としてタンクに貯留し、吐出手段によってタンク内の洗浄水を浸漬型検出器の検出部へ吐出することで、検出部に付着した汚れを除去するため、洗浄効果を高くすることができる。また、離れた水源からタンクまで専用の配管を敷設する必要はないため、追加設備を可能な限り抑えることができ、配管工事に関するコストアップを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】第1実施形態の浸漬型検出器の洗浄装置の吸込状態を示す概略図。
図1B図1Aの洗浄装置の吐出状態を示す概略図。
図2】浸漬型検出器の検出部と洗浄装置のノズルの関係を示す概略図。
図3】エアーポンプの制御、三方弁の制御、及びタンク内の水量の関係を示すタイムチャート。
図4】第2実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図5】第3実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図6】第4実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図7】第5実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図8】第6実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図9】第7実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図10】第8実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図11】第9実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図12】第10実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図13】第11実施形態の洗浄装置を示す概略図。
図14A】圧縮空気による従来の洗浄装置の測定結果を示すグラフ。
図14B】第1実施形態の洗浄装置の測定結果を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
(第1実施形態)
図1A及び図1Bは、本発明の第1実施形態に係る浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この洗浄装置20は、浸漬型検出器10の検出部12に洗浄水1Bを所定圧力で吐出(噴射)することで、検出部12に付着している汚れを除去する。本実施形態では、測定対象の水(試料水)1Aを洗浄水1Bとして用いることで、少ない追加設備で検出部12を効果的に洗浄する。
【0018】
(浸漬型検出器の詳細)
浸漬型検出器10は、従来と同様に、下水処理場や工場の排水処理施設に用いられ、試料水1A中に浸漬した状態で配置されている。この浸漬型検出器10は、概ね円柱状のケーシング11を備えている。このケーシング11の一端には、試料水1Aの水質を検出する検出部12が設けられている。浸漬型検出器10は、検出部12の端面が水平方向に延びるように鉛直方向に配置されているが、検出部12の端面が垂直方向に延びるように水平方向に配置してもよし、検出部12を下方に位置させて所定角度で傾斜させて配置してもよいし、試料水1Aの正常に応じて検出部12は前述にかかわらず任意の向きで配置してもよい。
【0019】
浸漬型検出器10は、例えば水に溶解している酸素を検出する溶存酸素計である。この溶存酸素計は光学式であり、試料水1Aが浸透した検出膜に、第1発光素子によって励起光を照射するとともに、第2発光素子によって基準光を照射する。これにより、検出膜周辺の酸素濃度に応じた光が発生し、その光を受光素子で検出することで、試料水1Aの酸素濃度を検出する。酸素濃度に応じた光は、酸素濃度が低くなると発光時間が長くなり、酸素濃度が高くなると発光時間が短くなるため、発光時間を検出することで酸素濃度を検出できる。なお、浸漬型検出器10は、光学式溶存酸素計に限られず、水のpH(水素イオン指数)を検出するpH計、ORP(酸化-還元電位)を検出するORP計、濁りの度合いを検出する濁度計、汚泥混合液の浮遊物質を検出するMLSS計等であってもよい。
【0020】
浸漬型検出器10は、試料水1Aの外部(地上)に配置されている出力制御部15に通信可能に接続されている。浸漬型検出器10と出力制御部15とは、通信ケーブルによって有線接続してもよいし、所定周波数の無線通信によって無線接続してもよい。出力制御部15は、水質検出を実行させる実行信号を浸漬型検出器10へ発信する。また、出力制御部15は、浸漬型検出器10が検出した検出値に相当する測定信号を受信し、受信信号を復元した検出値を記憶する。また、出力制御部15は、受信した検出値に基づいた水質測定結果の表示する表示部を備えている。この出力制御部15はパーソナルコンピュータを用いることができる。
【0021】
(洗浄装置の詳細)
洗浄装置20は、検出部12の近傍に配置されているノズル22と、ノズル22に連通されているタンク25と、タンク25に連通されているエアーポンプ34とを備えている。また、洗浄装置20は、タンク25とエアーポンプ34との間に切換弁である三方弁28を備えている。この三方弁28を介してタンク25とエアーポンプ34とが連通されている。
【0022】
ノズル22は、浸漬型検出器10と一緒に試料水1Aに浸漬した状態で配置されている。図2に具体的に示すように、ノズル22は、先端側(図2において下側)を閉塞した円筒部材(パイプ)であり、検出部12の下方まで延びている。ノズル22には、検出部12より下方に位置する先端側に、検出部12に向けて開口する吐出口23が設けられている。吐出口23は、洗浄水1Bおよび圧縮空気が検出部12に的確に当たる位置に設けられている。本実施形態の吐出口23は、概ね180度の範囲を切り欠いた細長いスリットからなる。また、吐出口23は、吐出した洗浄水1B及び圧縮空気が検出部12の端面に対して設定した傾斜角度α(例えば10度)で衝突するように設定されている。但し、吐出口23は、吐出した洗浄水1B及び圧縮空気が検出部12の端面に対して直交方向に衝突するように設定してもよい。また、吐出口23は、外部の試料水1Aが内部に流入可能な開口面積であり、ノズル22は、流入した試料水1Aがタンク25へ流動可能な内径である。
【0023】
図1A及び図1Bに示すように、タンク25は、ノズル22と同様に、浸漬型検出器10と一緒に試料水1Aに浸漬した状態で配置されている。タンク25の底壁には、ノズル22の吐出口23と反対側の配管部24の端部が接続されている。このタンク25は、検出部12より上方(試料水1Aの水面側)に配置され、ノズル22を介して試料水1Aの一部が洗浄水1Bとして貯留される。タンク25の天壁には第1配管26が接続され、この第1配管26が三方弁28に接続されている。なお、内径が大きい第1配管26を用いてノズル22と三方弁28とを接続することで、第1配管26にタンク25の機能を兼ね備えさせることができる。即ち、タンク25は、設定した容量の洗浄水1Bを収容できる構成であればよい。
【0024】
三方弁28は、第1接続部29、第2接続部30、及び第3接続部31を備え、試料水1Aの外部である地上に配置されている。第1接続部29は、第1配管26を介して試料水1A中のタンク25に接続されている。第2接続部30は、第2配管32を介してエアーポンプ34に接続されている。第3接続部31は、大気開放されている。この三方弁28は、第1接続部29と第2接続部30とを連通させて第3接続部31側を遮断した吐出位置と、第1接続部29と第3接続部31とを連通させて第2接続部30側を遮断した吸込位置とに切換可能である。吸込位置では、タンク25と大気とが連通することで、ノズル22を介してタンク25内へ試料水1Aが浸入することを許容する。吐出位置では、タンク25とエアーポンプ34とが連通し、タンク25と大気との連通が遮断されることで、試料水1Aがノズル22から浸入することを阻止する。
【0025】
エアーポンプ34は、圧縮空気を吐出する吐出手段であり、地上に配置されている。このエアーポンプ34は、三方弁28が吐出位置に切り換えられた状態で動作されることで、タンク25内の洗浄水1Bをノズル22を介して検出部12に所定圧力で吐出する。また、タンク25内の洗浄水1Bが無くなった状態では、タンク25及びノズル22を介して圧縮空気を検出部12に吐出する。
【0026】
洗浄装置20は、エアーポンプ34を制御するポンプ制御部36と、三方弁28を制御する弁制御部38とを備えている。ポンプ制御部36は、エアーポンプ34と通信可能に接続され、エアーポンプ34を駆動状態と停止状態とに切り換える。弁制御部38は、三方弁28と通信可能に接続され、三方弁28を吐出位置と吸込位置とに切り換える。ポンプ制御部36は、出力制御部15と通信可能に接続され、この出力制御部15からの制御信号に基づいてエアーポンプ34に制御信号を出力する。同様に、弁制御部38は、出力制御部15と通信可能に接続され、この出力制御部15からの制御信号に基づいて三方弁28に切換信号を出力する。なお、出力制御部15、ポンプ制御部36及び弁制御部38は、互いに連動させて制御を実行することが好ましいが、個別に制御を行うようにしてもよい。また、ポンプ制御部36及び弁制御部38の機能を出力制御部15が兼ねるようにし、1個の集中制御部で、浸漬型検出器10とエアーポンプ34と三方弁28とを制御してもよい。
【0027】
(洗浄装置による洗浄方法)
洗浄装置20は、測定対象の試料水1Aの一部を洗浄水1Bとしてタンク25に貯留し、検出部12にタンク25内の洗浄水1Bをエアーポンプ34によって吐出することで、検出部12に付着した汚れを除去する。また、エアーポンプ34によってタンク25内の洗浄水1Bを検出部12に吐出した後、引き続いてタンク25を介して検出部12に圧縮空気を吐出させることで、洗浄水1Bで除去できなかった性状が異なる汚れを除去する。
【0028】
詳しくは、エアーポンプ34及び三方弁28は、出力制御部15、ポンプ制御部36及び弁制御部38によって図3に示すように制御される。出力制御部15の記憶手段には、検出部12の洗浄周期T1、及び洗浄時間(総洗浄時間)T2が設定(記憶)されている。図1Bに示すように、総洗浄時間T2では、エアーポンプ34が動作され、三方弁28が吐出位置に切り換えられる。洗浄周期T1から総洗浄時間T2を差し引いた時間は、洗浄待機時間T1−T2である。図1Aに示すように、洗浄待機時間T1−T2では、エアーポンプ34の動作が停止され、三方弁28が吸込位置に切り換えられる。洗浄周期T1は、試料水1Aによる検出部12の汚れの進行具合に基づいて設定される。また、総洗浄時間T2は、検出部12の汚れ具合により設定される。
【0029】
図1B及び図3に示すように、総洗浄時間T2の開始時期になると、タンク25内の洗浄水1Bは、エアーポンプ34からの圧縮空気によってノズル22を介して吐出される。洗浄水1Bは、ノズル22の吐出口23における抵抗により、エアーポンプ34の吐出圧性能に応じた圧力で吐出される。これにより検出部12は、所定圧力で衝突された洗浄水1Bによって洗浄される。タンク25内の洗浄水1Bは、吐出により徐々に少なくなり、洗浄水1Bによる洗浄時間(第1洗浄時間)T3が経過すると、ノズル22内を含むタンク25内の洗浄水1Bが無くなる。この第1洗浄時間T3は、吐出口23の開口面積とタンク25の容量とエアーポンプ34の単位時間あたりの吐出容量によって変更可能である。ノズル22の吐出口23の形状、エアーポンプ34の吐出能力、タンク25の容積を検出部12の汚れのレベルに合わせて選定することで、有効な洗浄機能を実現できる。
【0030】
第1洗浄時間T3は、総洗浄時間T2より短くなるように設定されている。総洗浄時間T2から第1洗浄時間T3を差し引いた時間は、圧縮空気による洗浄時間(第2洗浄時間)T2−T3である。第2洗浄時間T2−T3では、エアーポンプ34から吐出した圧縮空気が、タンク25を介してノズル22から検出部12に噴射される。検出部12は、洗浄水1Bによる洗浄に引き続いて、圧縮空気による発泡効果によって洗浄される。
【0031】
図1A及び図3に示すように、総洗浄時間T2が経過して洗浄待機時間T1−T2になると、エアーポンプ34が停止され、三方弁28が吸込位置に切り換えられることで、タンク25内と大気とが連通される。すると、試料水1A中と大気との圧力差によって、ノズル22を介して試料水1Aがタンク25内に流入する。そして、吐出口23の開口面積、ノズル22の内径及び水頭と関連する試料水1Aの逆流時間T4が経過すると、タンク25内が試料水1Aである洗浄水1Bで満たされる。勿論、逆流時間T4は、洗浄待機時間T1−T2より短くなるように設定している。
【0032】
出力制御部15は、洗浄待機時間T1−T2中に浸漬型検出器10を介して試料水1Aの水質を測定する。また、出力制御部15は、総洗浄時間T2中に浸漬型検出器10による試料水1Aの水質測定を停止する。但し、洗浄水1B又は圧縮空気による検出部12の洗浄処理が、浸漬型検出器10による水質測定に影響を及ぼさない場合には、試料水1Aの水質測定を行ってもよい。
【0033】
このように、洗浄装置20は、出力制御部15によってポンプ制御部36及び弁制御部38を介してエアーポンプ34及び三方弁28が一定の洗浄周期T1で繰り返し動作される。これにより洗浄装置20は、測定対象の試料水1Aの一部を洗浄水1Bとしてタンク25に貯留し、貯留した洗浄水1Bをエアーポンプ34によってノズル22を介して吐出することで、検出部12に付着した汚れを定期的に除去する。また、総洗浄時間T2中は、タンク25内の洗浄水1Bが空になってもエアーポンプ34を動作させ続けることで、検出部12を圧縮空気による発泡効果で洗浄する。
【0034】
そして、本実施形態の洗浄装置20は、検出部12に洗浄水1Bを吐出することで、検出部12に付着した汚れを除去するため、洗浄効果を高くすることができる。また、洗浄水1Bは測定対象である試料水1Aの一部であり、離れた水源からタンク25まで専用の配管を敷設する必要はないため、配管工事に関するコストアップを低減でき、少ない追加設備で検出部12を効果的に洗浄できる。また、洗浄水1Bの吐出に引き続いて圧縮空気を吐出させるため、洗浄水1Bによる洗浄効果と圧縮空気による発泡効果によって、検出部12に付着した性状が異なる汚れを確実に除去できる。
【0035】
また、本実施形態では、三方弁28を吐出位置に切り換えることで、タンク25とエアーポンプ34とを連通させ、タンク25と大気の連通を遮断するため、タンク25内の洗浄水を確実に吐出できる。さらに、洗浄停止時に三方弁28を吸込位置に切り換え、タンク25と大気とを連通させることで、圧力差によってノズル22を介して試料水1Aを洗浄水1Bとしてタンク25内に貯留することができる。よって、利便性を向上できる。また、ポンプ等を用いることなく、タンク25内に洗浄水1Bを貯留できるため、洗浄装置20のコストを低減できる。
【0036】
(第2実施形態)
図4は第2実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第2実施形態は、ノズル22に一対の吐出口23,23を設けた点で、第1実施形態と相違する。このようにした第2実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、各吐出口23,23から検出部12に向けて吐出する洗浄水1B及び圧縮空気の角度を変更できるため、より確実に洗浄することができる。
【0037】
(第3実施形態)
図5は第3実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第3実施形態は、ノズル22及びタンク25のセットを浸漬型検出器10の左右両側に一対設けた点で、第1実施形態と相違する。一対のタンク25,25は、三方弁28の第1接続部29にそれぞれ分岐接続されている。このようにした第3実施形態では、第2実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0038】
以上の第2実施形態及び第3実施形態のように、本発明の洗浄装置20では、ノズル22の吐出口23は1箇所に限らず、2箇所以上設けてもよい。この際、1個のノズル22に2以上の吐出口23を設けてもよいし、2個以上のノズル22を配置してもよい。また、タンク25は、ノズル22毎に1個ずつ配置してもよいし、複数のノズル22に対して1個だけ配置してもよい。
【0039】
(第4実施形態)
図6は第4実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第4実施形態は、ノズル22をタンク25に一体に設けた点で、第1実施形態と相違する。タンク25は、検出部12の下方に位置するように、試料水1A中に配置されている。ノズル22は、検出部12の下方に位置するように、タンク25の上部に一体に設けられている。このようにした第4実施形態では、タンク25を設置することで同時にノズル22を設置することができるため、設置に関する作業性を向上できる。
【0040】
(第5実施形態)
図7は第5実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第5実施形態は、ノズル22を浸漬型検出器10に対して一体に設けた点で、第1実施形態と相違する。ノズル22は、図示しない別体のタンク25に対して配管によって接続(連通)されている。このようにした第5実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、浸漬型検出器10を設置すると同時にノズル22を設置できるうえ、試料水1A中で検出部12とノズル22の位置調整を行う必要がないため、設置に関する作業性を向上できる。
【0041】
(第6実施形態)
図8は第6実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第6実施形態では、浸漬型検出器10に対してタンク25とノズル22とを一体に設けた点で、第1実施形態と相違する。タンク25は、浸漬型検出器10のケーシング11の上側を覆うように設けられている。ノズル22は、吐出口23が検出部12の下方に位置するように、タンク25の下部に設けられている。このようにした第6実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、浸漬型検出器10を設置すると同時にタンク25及びノズル22を設置できるうえ、検出部12とノズル22の位置調整も必要がないため、設置に関する作業性を大幅に向上できる。
【0042】
以上の第4実施形態から第6実施形態のように、ノズル22は、タンク25や浸漬型検出器10に一体に設けてもよい。また、タンク25を浸漬型検出器10に一体に設けてもよい。このように、試料水1A中に配置する浸漬型検出器10、ノズル22及びタンク25の構成は、希望に応じて変更が可能である。勿論、第4実施形態から第6実施形態の洗浄装置20に、吐出口23を2以上設ける第2実施形態及び第3実施形態を組み合わせてもよい。
【0043】
(第7実施形態)
図9は第7実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第7実施形態では、タンク25に、タンク25内に試料水1Aが浸入することを阻止する吐出状態と、タンク25内へ試料水1Aが浸入することが可能な吸込状態とに切換可能な切換弁として、逆止弁40を配置した点で、第1実施形態と相違する。逆止弁40は、タンク25外からタンク25内への試料水1Aの流入を許容し、タンク25内からタンク25外への試料水1Aの流出を阻止する。このようにした第7実施形態では、吐出口23の開口面積を含むノズル22の内径に拘わらず、試料水1Aをタンク25内に貯留できる。また、エアーポンプ34による吐出状態では、タンク25内の圧力が高くなるが、逆止弁40により貯留した洗浄水1Bがタンク25外に漏出することを確実に防止できる。なお、この第7実施形態では、逆止弁40の代わりに電磁弁を用いてもよい。
【0044】
(第8実施形態)
図10は第8実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第8実施形態では、タンク25内に洗浄水1Bとして試料水1Aを強制供給する水中ポンプ42を配置した点で、第1実施形態と相違する。水中ポンプ42は、試料水1A中に配置可能で、タンク25内に洗浄水1Bを充填する給水手段である。この水中ポンプ42は、タンク25に対して第3配管43を介して接続されている。第3配管43には、水中ポンプ42からタンク25への流動を許容し、タンク25から水中ポンプ42への流動を阻止する逆止弁44が設けられている。このようにした第8実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、水中ポンプ42によってタンク25内に希望量の試料水1Aを希望時に貯留できるため、利便性を向上できる。
【0045】
以上の第7実施形態及び第8実施形態のように、洗浄水1Bの充填方法は、ノズル22を介して試料水1Aをタンク25内に充填する構成に限らず、タンク25の外壁から直接充填してもよい。勿論、第7実施形態及び第8実施形態の洗浄装置20に、吐出口23を2以上設ける第2実施形態及び第3実施形態、ノズル22をタンク25や浸漬型検出器10に一体に設ける第4実施形態から第6実施形態を組み合わせてもよい。
【0046】
(第9実施形態)
図11は第9実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第9実施形態では、ノズル22を介してタンク25内に試料水1Aを洗浄水1Bとして給水するために、第2配管32に吸引ポンプ46を分岐接続した点で、第1実施形態と相違する。タンク25とエアーポンプ34とは、三方弁28の代わりに逆止弁47を介して連通されている。逆止弁47は、エアーポンプ34からタンク25への流動を許容し、タンク25からエアーポンプ34への流動を阻止する。吸引ポンプ46は、タンク25内に洗浄水1Bを充填する給水手段であり、逆止弁47とタンク25との間に分岐接続されている。吸引ポンプ46は、エアーポンプ34用の第1ポンプ制御部36とは異なる第2ポンプ制御部48によって制御される。このようにした第9実施形態では、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。しかも、試料水1A中と大気との圧力差ではなく、吸引ポンプ46によってタンク25内に試料水を強制充填できるため、第8実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
【0047】
以上の第8実施形態及び第9実施形態のように、洗浄水1Bとしてタンク25内に試料水1Aを充填する構成は、試料水1A中と大気との圧力差を利用する構成に限らず、ポンプを用いて強制的に充填してもよい。また、第9実施形態の洗浄装置20に、吐出口23を2以上設ける第2実施形態及び第3実施形態、ノズル22をタンク25や浸漬型検出器10に一体に設ける第4実施形態から第6実施形態、そして、タンク25に逆止弁40を設ける第7実施形態を組み合わせてもよい。
【0048】
(第10実施形態)
図12は第10実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第10実施形態では、タンク25を試料水1A外の地上に配置し、ノズル22と第4配管49を介して接続した点で、第9実施形態と相違する。このようにした第10実施形態では、第9実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、タンク25を地上に配置する構成は、第2から第8実施形態の構成を希望に応じて組み合わせてもよい。
【0049】
(第11実施形態)
図13は第11実施形態の浸漬型検出器10の洗浄装置20を示す。この第11実施形態では、下水処理場や工場の排水処理施設に既設されているエアーポンプ50及びポンプ制御部51を利用し、エアーポンプ50を三方弁28の第2接続部30に接続した点で、第1実施形態と相違する。このようにした第11実施形態では、出力制御部15をポンプ制御部51に通信可能に接続することで、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、出力制御部15をポンプ制御部51に接続することなく、それぞれ独立して制御してもよい。また、既設のエアーポンプ50及びポンプ制御部51を利用する第11実施形態の構成は、第2から第10実施形態の構成を希望に応じて組み合わせてもよい。
【0050】
(実験例)
本発明者らは、圧縮空気だけで洗浄する従来品と、試料水1Aを洗浄水1Bとして洗浄した後に圧縮空気によって引き続いて洗浄する発明品とを用い、洗浄能力を比較する実験を行った。浸漬型検出器10として溶存酸素計を用いた。また、図3のタイムチャートにおける各動作時間として、洗浄周期T1を30分、洗浄時間T2を30秒に設定した。本発明の洗浄装置20については、500mLのタンク25を用い、試料水1Aによる洗浄時間T3は15秒、試料水1Aの逆流時間T4は15分とした。これらの条件で、約1ヶ月間、溶存酸素計により試料水1Aの水質を連続測定した。その結果を図14A及び図14Bのグラフに示す。
【0051】
図14Aは従来品の測定結果であり、図14Bは発明品の測定結果である。これらのグラフでは、縦軸が溶存酸素計で検出した溶存酸素濃度(mg/L)であり、横軸が測定日数(日)である。図14Aに示すように、従来の圧縮空気だけによる洗浄装置では14日目頃から溶存酸素計の検出部の汚れにより、出力の低下が見られた。そこで、21日目に溶存酸素計を引き上げ、検出部を手作業で洗浄したところ、出力が復帰した。一方、図14Bに示すように、本発明の洗浄装置20は、14日目を超えても出力の低下は見られず、1ヶ月間安定して計測できることが確認できた。
【0052】
なお、本発明は、測定対象の試料水1Aの一部を洗浄水1Bとしてタンク25に貯留し、タンク25内の洗浄水1Bを吐出手段によって吐出することで、浸漬型検出器10の検出部12の汚れを除去する洗浄方法に特徴があり、特に洗浄装置20の構成については、前記各実施形態に示すように種々の変更が可能である。
【0053】
また、前記実施形態では、エアーポンプ34を用いて洗浄水1Bを吐出させたが、コンプレッサによって洗浄水1Bを吐出させてもよく、洗浄水1Bの吐出手段は希望に応じて変更が可能である。また、ノズル22の配置や形状は、検出部12の汚れに応じて希望に応じて変更が可能である。また、吐出手段によってタンク25内の洗浄水1Bを検出部12に吐出(噴射)した後、引き続いて圧縮空気を検出部12に吐出するようにしたが、圧縮空気は吐出しないように構成してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1A 試料水
1B 洗浄水
10 浸漬型検出器
11 ケーシング
12 検出部
15 出力制御部
20 洗浄装置
22 ノズル
23 吐出口
24 配管部
25 タンク
26 第1配管
28 三方弁
29 第1接続部
30 第2接続部
31 第3接続部
32 第2配管
34 エアーポンプ(吐出手段)
36 ポンプ制御部(吐出手段制御部)
38 弁制御部
40 逆止弁
42 水中ポンプ(給水手段)
43 第3配管
44 逆止弁
46 吸引ポンプ(給水手段)
47 逆止弁
48 第2ポンプ制御部
49 第4配管
50 エアーポンプ(吐出手段)
51 ポンプ制御部(吐出手段制御部)
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B