【実施例】
【0098】
本願の化合物の調製
本願実施例の化合物は、下記の幾つかのスキームに従って製造することができる。しかしながら、下記の反応スキームは、本願の化合物の調製方法を例示的に説明するものに過ぎない。
【0099】
なお、以下の説明において、置換基の組合わせは、このような組合わせが安定な化合物を生じる場合のみ許容される。
【0100】
なお、後述する方法において、中間体化合物の官能基は適切な保護基を必要とする場合がある。このような官能基はヒドロキシ基、アミノ基、メルカプト基及びカルボン酸を含む。適切なヒドロキシ基の保護基はトリアルキルシリル基又はジアリールアルキルシリル基(例えば、t-ブチルジメチルシリル基、t-ブチルジフェニルシリル基又はトリメチルシリル基)、テトラヒドロピラニル基、ベンジル基などを含む。適切なアミノ基、アミジノ基、及びグアニジノ基の保護基はt−ブトキシカボニル基、ベンジルオキシカルボニル基などを含む。適切なメルカプト基の保護基は−C(O)−R”(ここで、R”はアルキル基、アリール基又はアラルキル基)、p−メトキシベンジル基、トリチル基などを含む。適切なカルボキシ基の保護基はアルキル基、アリール基又はアラルキルエステル類を含む。保護基は、当業者に知られているもの及び本明細書に記載されるような標準的な技術に基づいて導入及び除去することができる。保護基の使用はGreene,T.W.とP.G.M.Wuts,Protective Groups in Organi Synthesis(有機合成における保護基),(1999),4
th Ed.,Wileyに詳述されている。保護基はポリマー樹脂であってもよい。
【0101】
【化11】
【0102】
ここで、Rは、置換基を有する6員芳香族環又は芳香族複素環である。mは0、1、2、3又は4であり、好ましくは0又は1であり、Xは、I、Br、Clであり、好ましくはI又はBrである。その他は前記と同義である。
【0103】
一般式Iの本願に係る化合物は、置換若しくは無置換の芳香族(複素)環縮合ピロリジン−2−オン(aryl− or heteroaryl−fused pyrrolid−2−one)を出発原料として、まず塩基性(炭酸カリウム若しくは炭酸セシウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又は水素化ナトリウムなど)及び金属触媒(銅又はパラジウム触媒、好ましくはヨウ化第一銅)の条件下で、式に示すハロゲン化芳香族炭化水素又はハロゲン化炭化水素(ハロゲンは、好ましくはヨウ素又は臭素である)と反応させて、N−置換の芳香族(複素)環縮合ピロール−2−オン中間体を得て、次いで塩基性(ピペリジン、トリエチルアミン、ナトリウムアルコキシドなど、好ましくはピペリジン)の反応条件下で、置換した(ヘテロ)アリールアルデヒドとの縮合反応により目的化合物を生成することにより合成される(スキーム1を参照する)。前記一般的な合成経路は、多くの実施例における一般的な方法を示すに過ぎなく、特別な置換基を有する化合物の場合、あるステップの反応で当業者に知られている変更を行なうことができる。例えば実施例1の合成において、最後にエステルの加水分解によりカルボキシル基が得られる反応があるべきである(ステップ3)。
【0104】
【化12】
【0105】
ここで、アルカリは水酸化ナトリウム、水酸化リチウム又は水酸化カリウムを指し、溶剤はメタノール、エタノール、テトラヒドロフランを指し、RはC
1−4の炭化水素基を表し、その他の基は上記と同義である。
【0106】
前記スキーム1に用いられる出発原料1に置換基がある場合、アルキル基、アリール基又はヘテロアリール基などは鈴木反応により導入することができる(経路A)。
【0107】
【化13】
【0108】
ここで、RはC
1−6アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を含む。
【0109】
前記スキーム1に用いられるアルデヒドR−CHOが置換されたベンズアルデヒドである場合、アルキル基、アリール基又はアラルキル基などの置換基は鈴木反応により導入することができる(経路B)。
【0110】
【化14】
【0111】
ここで、R
3はC
1−6アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はヘテロアリール基を含み、好ましくはシクロプロピル基である。
【0112】
前記スキーム1に用いられる出発原料1に置換基がCF
3である場合(2m)、文献(Tetrahedron Letters,43(50),9175−9178,2002;Synthesis,(1),51−53,1993)に記載の方法を参考にすることができ、以下の合成経路(経路C)により得られる。
【0113】
【化15】
【0114】
【表2】
【0115】
以下の実施例は、本願の範囲内にある化合物の調製及び生物活性の評価を例を挙げて説明する。当業者が本願をより明確に理解して実践できるように、以下の実施例及び調製は提供される。これらは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、単にその例示及び代表的なものとされている。
【0116】
本発明において、実験で使用される出発原料は、試薬のサプライヤーから購入されるか、または既知の出発物質から当該技術分野における公知の方法により調製される。特別な説明がない限り、本明細書の実施例は、以下の条件を適用する。
【0117】
温度の単位は摂氏温度(℃)であり、室温が18〜25℃と定義されている。
【0118】
有機溶剤は無水硫酸マグネシウム又は無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥する。減圧昇温条件下で、ロータリーエバポレーターを用いて溶媒を乾燥するまで蒸発させる(例えば、15mmHg、30℃)。
【0119】
カラムクロマトグラフィーによる単離の場合、担体として200〜300メッシュのシリカゲルを使用する。TLCは薄層クロマトグラフィーを表す。
【0120】
通常、反応の進度はTLC又はLC−MSによりモニタリングされる。
【0121】
最終製品の同定は、NMR(Bruker AVANCE 300,300MHz)とLC−MS(Bruker esquine6000,Agilent 1200series)により行われる。
【0122】
実施例1 (トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸
【0123】
【化16】
【0124】
実施例1の化合物は(1−1)を出発原料として合成され、詳しい経路は以下の図に示すようなものである。
【0125】
【化17】
【0126】
(1)ステップ1:4−(4−メチルインドリン−2−オン)−4−ヨードサリチル酸メチル(1−2)の合成
【0127】
【化18】
【0128】
ジオキサン2mlに、4−メチル−2−インドリノン(147mg、1mmol)、4−ヨードサリチル酸メチル(306mg、1.1mmol)を溶解し、次いでヨウ化第一銅(38mg、0.2mmol)、1,10−フェナントロリン(54mg、0.3mmol)、炭酸カリウム(415mg、3mmol)を添加した。125℃のマイクロ波加熱で、120分間反応させた。室温に冷却し、20mlの酢酸エチルで希釈し、濾過し、溶媒を減圧下で留去した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:200〜300メッシュ、溶離液:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて分離することで、4−(4−メチルインドリン−2−オン)−ヨードサリチル酸メチル(70mg,収率23.5%)を黄色固体として得た。
【0129】
(2)ステップ2:4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1−3)の合成
【0130】
【化19】
【0131】
メタノール(5ml)に4−(4−メチル−2−インドリノン)−ヨードサリチル酸メチル(2,70mg、0.24mmol)、2−クロロ−6−シクロプロピルベンズアルデヒド(85mg、0.48mmol)、ピペリジン(22mg、0.24mmol)を溶解し、窒素雰囲気下で2時間加熱還流した。室温に冷却し、溶媒を減圧下で留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル:200〜300メッシュ、溶離液:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)により、4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(88mg,収率80%)を得た。
【0132】
(3)ステップ3:4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸(実施例1)の合成
【0133】
【化20】
【0134】
テトラヒドロフラン(10ml)に4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(1−3,88mg,0.19mmol)を溶解し、室温で水酸化リチウム(40mg)の水溶液(1ml)を添加した。室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧下で留去し、残留物を水に溶解し、1mol/Lの塩酸で系内のpH値を5に調整した。酢酸エチルで抽出し、減圧下で濃縮し、prep−HPLC分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し、実施例1の淡黄色の粉末(45mg,収率53%)を得た。
【0135】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=446.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.91(d,J=9.0Hz,1H),7.87(s,1H),7.22−7.31(m,3H),6.95−7.03(m,4H),6.81(d,J=7.8Hz,1H),2.64(s,3H),1.89−1.99(m,1H),0.84−0.87(m,2H),0.64−0.70(m,2H)
【0136】
実施例2 ステップ1において原料3aの代わりに表1に示す原料3bを使用した以外は、前記実施例1での調製と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(2A)と(
シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(2B)を得た。
【0137】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(2A)
【0138】
【化21】
【0139】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=430.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.03(d,2H,J=8.7Hz),7.84(s,1H),7.50(d,2H,J=8.7Hz),7.22(m,3H),6.96(q,2H,J=7.8Hz),6.73(d,1H,J=7.8Hz),2.60(s,3H),1.87(m,1H),0.81(m,2H),0.62(m,2H)
【0140】
(
シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(2B)
【0141】
【化22】
【0142】
関連するキャラクタリゼーションデータは次のように、ESI−MS:[M+H]
+=430.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.03(d,2H,J=8.7Hz),7.84(s,1H),7.50(d,2H,J=8.7Hz),7.22(m,3H),6.96(q,2H,J=7.8Hz),6.73(d,1H,J=7.8Hz),2.60(s,3H),1.87(m,1H),0.81(m,2H),0.62(m,2H)
【0143】
実施例3 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1fを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メトキシ−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0144】
【化23】
【0145】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=436.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.92(dd,J=7.5Hz,J=1.2Hz,1H),7.59(s,1H),7.35(t,J=8.1Hz,1H),7.24(t,J=7.8Hz,1H),6.96−7.11(m,5H),6.80(d,J=8.1Hz,1H)3.77(s,3H),2.59(s,3H)
【0146】
実施例4 ステップ2において原料1aの代わりに表1における原料1bを使用する以外、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ-ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0147】
【化24】
【0148】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=440.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.91(d,1H,J=8.1Hz),7.70(s,1H),7.52(d,2H,J=7.8Hz),7.36−7.42(m,1H),7.27(t,1H,J=7.8Hz),7.03(d,1H,J=7.8Hz),6.93−6.97(m,2H),6.81(d,1H,J=8.1Hz),2.61(s,3H)
【0149】
実施例5 ステップ1において原料3aの代わりに表1に示す原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ-ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0150】
【化25】
【0151】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=424.1
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.19(d,J=8.4Hz,2H),7.57(s,1H),7.55(d,J=8.1Hz,2H),7.36(d,J=7.8Hz,2H),7.21(t,2H),6.98(d,J=7.8Hz,1H),6.83(d,J=7.8Hz,1H),2.69(s,3H)
【0152】
実施例6 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1cを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0153】
【化26】
【0154】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=474.2
1H−NMR(300MHz,CD
3OD−d
4)δ:ppm 7.95(d,1H,J=8.1Hz),7.69(m,3H),7.46(m,1H),7.21(m,1H),7.00(m,1H),6.86(s,1H),6.77(d,1H,J=7.8Hz),2.59(s,3H)
【0155】
実施例7 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1eを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−ブロモ−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0156】
【化27】
【0157】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=486.1
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 7.98(d,1H,J=8.4Hz),7.58(d,2H,J=5.4Hz),7.45(d,1H,J=8.1Hz),7.14−7.25(m,3H),7.00−7.08(m,2H),6.93(d,1H,J=8.1Hz),2.72(s,3H)
【0158】
実施例8 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2dを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−ブロモ−ベンジリデン)−4−メトキシインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0159】
【化28】
【0160】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=462.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.06(s,1H),7.91(d,J=9.3Hz,1H),7.21−7.36(m,3H),6.89−6.98(m,4H),6.60(d,J=7.8Hz,1H),4.02(s,3H),1.85−1.94(m,1H),0.85−0.88(m,2H),0.58−0.75(m,2H)
【0161】
実施例9 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1gを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0162】
【化29】
【0163】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=424.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.55(s,1H),7.15−7.33(m,4H),7.03−7.06(m,1H),6.94(d,J=7.8Hz,1H),6.80−6.84(m,2H),6.72(d,J=7.8Hz,1H),2.60(s,3H)
【0164】
実施例10 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す原料1hを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0165】
【化30】
【0166】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=420.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.89(d,1H,J=8.1Hz),7.77(s,1H),7.22−7.34(m,4H),6.94−7.03(m,3H),6.79(d,1H,J=7.8Hz),2.63(s,3H),2.28(s,3H)
【0167】
実施例11 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2dを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−メトキシインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0168】
【化31】
【0169】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=456.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.85−7.80(m,1H),7.55−7.30(m,5H),6.91−6.78(m,3H),6.57−6.54(m,1H),5.97−5.95(m,1H),4.01(s,3H)
【0170】
実施例12 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2eを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−シクロプロピルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0171】
【化32】
【0172】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=472.2
1H−NMR(300MHz,CD3OD−d
4)δ:ppm 8.35(s,1H),7.98(d,1H,J=9.0Hz),7.24(m,3H),6.91−7.07(m,4H),6.81(d,1H,J=7.8Hz),2.22(m,1H),1.98(m,1H),1.13(m,2H),0.88(m,4H),0.72(m,1H),0.63(m,1H)
【0173】
実施例13 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2fを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フェニルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0174】
【化33】
【0175】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=492.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.18−8.08(m,2H),7.78−7.14(m,10H),7.02−6.87(m,4H),1.54−1.50(m,1H),1.29−1.17(m,2H),0.85−0.75(m,2H)
【0176】
実施例14 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2cを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−クロロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0177】
【化34】
【0178】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=466.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.46−7.94(m,1H),7.79−7.76(m,1H),7.35−7.19(m,4H),7.10−6.79(m,2H),6.76−6.60(m,2H),1.71−1.69(m,1H),1.29−1.23(m,2H),0.88−0.83(m,2H)
【0179】
実施例15 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(15A)と(シス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(15B)を得た。
【0180】
(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(15A)
【0181】
【化35】
【0182】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=427.8
1H−NMR(CDCl
3)δ:ppm 8.21(d,J=8.4Hz,2H),7.78(d,J=1.5Hz,1H),7.57(d,J=8.7Hz,2H),7.39〜7.35(m,2H),7.31〜7.20(m,2H),6.93〜6.87(m,1H),6.78(d,J=7.8Hz,1H)
【0183】
(シス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(15B)
【0184】
【化36】
【0185】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=427.8
1H−NMR(CDCl
3)δ:ppm 8.30(d,J=8.4Hz,2H),7.90(s,1H),7.65(d,J=8.7Hz,2H),7.42〜7.38(m,2H),7.32〜7.29(m,1H),7.25〜7.19(m,1H),7.75〜6.65(m,2H)
【0186】
実施例16 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(16A)と(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(16B)を得た。
【0187】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−ヒドロキシ安息香酸(16A)
【0188】
【化37】
【0189】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=433.9
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.20(d,2H,J=8.7Hz),8.04(s,1H),7.56(d,2H,J=8.4Hz),7.27(m,2H),7.19(m,1H),6.90(m,2H),6.79(d,1H,J=7.8Hz),1.92(m,1H),0.88(m,3H),0.61(m,1H)
【0190】
(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(16B)
【0191】
【化38】
【0192】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]+=433.9
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.20(d,2H,J=8.7Hz),8.04(s,1H),7.56(d,2H,J=8.4Hz),7.27(m,2H),7.20(d,1H,J=8.1Hz),6.90(m,2H),6.89(d,1H,J=7.8Hz),1.92(m,1H),0.83(m,3H),0.59(m,1H)
【0193】
実施例17 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1gを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(17A)と(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(17B)を得た。
【0194】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(17A)
【0195】
【化39】
【0196】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=411.9
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.30(d,2H,J=8.4Hz),7.88(s,1H),7.62(d,2H,J=8.7Hz),7.21−7.37(m,3H),7.09(t,1H,J=8.7Hz),6.73(d,2H,J=8.1Hz)
【0197】
(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(17B)
【0198】
【化40】
【0199】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=411.9
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.22(d,2H,J=8.4Hz),7.76(s,1H),7.56(d,2H,J=8.4Hz),7.22−7.31(m,3H),7.05(t,1H,J=8.7Hz),6.88(t,1H,J=9.0Hz),6.75(d,1H,J=7.8Hz)
【0200】
実施例18 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1dを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジフルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(18A)と(シス)−4−(3−(2,6−ジフルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(18B)を得た。
【0201】
(トランス)−4−(3−(2,6−ジフルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(18A)
【0202】
【化41】
【0203】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=396.1
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.15−8.08(m,2H),7.68−7.66(m,2H),7.60−7.39(m,3H),7.27−6.87(m,3H),6.78−6.73(m,1H)
【0204】
(シス)−4−(3−(2,6−ジフルオロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(18B)
【0205】
【化42】
【0206】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]+=396.1
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.15−8.08(m,2H),7.69−7.57(m,4H),7.41−6.88(m,4H),6.78−6.73(m,1H)
【0207】
実施例19 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1cを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(19A)と(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(19B)を得た。
【0208】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(19A)
【0209】
【化43】
【0210】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=462.1
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 13.11(brs,1H),8.16−8.13(d,2H),7.90−7.79(m,3H),7.64−7.58(t,1H),7.55−7.52(d,1H),7.45−7.40(m,1H),7.13−7.07(t,1H),6.83−6.80(d,1H)
【0211】
(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(19B)
【0212】
【化44】
【0213】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=462.1
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 13.14(brs,1H),8.15−8.13(d,2H),7.93−7.84(m,3H),7.72−7.65(m,3H),7.40−7.33(m,1H),6.83−6.73(m,2H)
【0214】
実施例20 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1iを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−n−プロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(20A)と(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−n−プロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(20B)を得た。
【0215】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−n−プロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(20A)
【0216】
【化45】
【0217】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=436.2
1H−NMR(CDCl
3)δ:ppm 8.31(d,J=8.4Hz,2H),8.02(s,1H),7.67(d,J=8.7Hz,2H),7.32〜7.27(m,2H),7.23〜7.15(m,2H),6.74(d,J=7.8Hz,1H),6.68〜6.62(m,1H),2.60(t,2H),1.58(m,2H),0.89(t,3H)
【0218】
(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−n−プロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸(20B)
【0219】
【化46】
【0220】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=436.2
1H−NMR(CDCl
3)δ:ppm 8.20(d,J=8.4Hz,2H),7.94(s,1H),7.56(d,J=9.0Hz,2H),7.30〜7.27(m,2H),7.25〜7.17(m,2H),6.93〜6.88(m,1H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),2.63(t,2H),1.60(m,2H),0.91(t,3H)
【0221】
実施例21 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(21A)と(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(21B)を得た。
【0222】
(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(21A)
【0223】
【化47】
【0224】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=450.2
1H−NMR(300MHz,CD
3OD−d
4)δ:ppm 8.02(m,2H),7.35(m,1H),7.24(m,3H),6.95(m,3H),6.82(d,1H,J=8.1Hz),1.92(m,1H),0.91(m,2H),0.74(m,1H),0.65(m,1H)
【0225】
(シス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(21B)
【0226】
【化48】
【0227】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=450.2
1H−NMR(300MHz,CD
3OD−d
4)δ:ppm 8.04(d,1H,J=8.4Hz),8.02(s,1H),7.27(m,3H),7.01−7.19(m,3H),6.93(m,1H),6.76(d,1H,J=7.8Hz),6.69(s,1H),1.83(m,1H),0.90(m,2H),0.67(m,2H)
【0228】
実施例22 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(22A)と(シス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(22B)を得た。
【0229】
(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(22A)
【0230】
【化49】
【0231】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=444.1
1H−NMR(300MHz,CD
3OD−d
4)δ:ppm 8.07(d,1H,J=8.4Hz),7.80(s,1H),7.48(m,2H),7.29−7.41(m,2H),7.10(s,1H),7.05(d,1H,J=8.4Hz),6.69−6.80(m,2H)
【0232】
(シス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−フルオロ−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ−安息香酸(22B)
【0233】
【化50】
【0234】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=444.1
1H−NMR(300MHz,CD
3OD−d
4)δ:ppm 8.01(d,1H,J=8.4Hz),7.76(s,1H),7.44(m,2H),7.35(m,2H),6.97(m,3H),6.82(d,1H,J=7.8Hz)
【0235】
実施例23 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2cを使用し、原料3aの代わりに原料3bを使用し、ステップ2において原料1aの代わりに原料1bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−クロロ−インドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0236】
【化51】
【0237】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=446.1
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 12.99(brs,1H),8.31−7.78(m,3H),7.70−7.52(m,4H),7.43−7.26(m,3H),6.91−6.81(m,1H)
【0238】
実施例24 ステップ1において原料3aの代わりに表1に示す原料3cを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−クロロ-安息香酸を得た。
【0239】
【化52】
【0240】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=464.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.01−7.79(m,2H),7.64−7.62(m,1H),7.54−7.49(m,1H),7.35−7.22(m,3H),7.05−6.93(m,2H),6.86−6.71(m,1H),1.76−1.71(m,1H),1.26(s,3H),0.87−0.83(m,2H),0.71−0.63(m,2H)
【0241】
実施例25 ステップ1において原料3aの代わりに表1に示す原料3dを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−フルオロ-安息香酸を得た。
【0242】
【化53】
【0243】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=448.9
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 8.03(t,1H,J=8.1Hz),7.89(s,1H),7.38−7.46(m,2H),7.22−7.36(m,3H),7.01(dd,2H,J=7.5,18.3Hz),6.86(d,1H,J=7.8Hz),2.64(s,3H),0.83−0.87(m,3H),0.63−0.70(m,2H)
【0244】
実施例26 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2gを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−ブロモ−ベンジリデン)−4−トリフルオロメチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0245】
【化54】
【0246】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=500.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 11.71(brs,1H),7.98(S,1H),7.90−7.82(m,1H),7.57−7.48(m,2H),7.35−7.25(m,2H),7.19−7.10(m,1H),7.03−6.73(m,3H),5.36(s,1H),1.78−1.73(m,1H),1.49−1.46(m,2H),0.83−0.86(m,2H)
【0247】
実施例27 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2hを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−ブロモ−ベンジリデン)−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0248】
【化55】
【0249】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=432.0
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 7.98−8.09(m,2H),7.31−7.37(m,2H),7.10−7.24(m,3H),6.89−6.99(m,3H),6.82−6.84(m,1H),1.89−2.00(m,1H),0.85−0.94(m,3H),0.64−0.76(m,1H)
【0250】
実施例28 (トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−ブロモ−ベンジリデン)−インドリン−2−オン−1−イル)−2−ピバロイロキシ安息香酸
【0251】
【化56】
【0252】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=530.1
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.18(d,2H,J=8.4Hz),7.81(s,1H),7.43(dd,1H,J=8.7Hz,J=1.8Hz),7.16−7.28(m,5H),6.90−7.00(m,3H),2.69(s,3H),1.90−1.95(m,1H),1.35(s,9H),0.80−0.90(m,3H),0.52−0.60(m,1H)
【0253】
実施例29 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1hを使用し、ステップ3において原料3aの代わりに3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0254】
【化57】
【0255】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=404.2
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.19(d,J=8.4Hz,2H),7.72(s,1H),7.56(d,J=8.4Hz,2H),7.27〜7.15(m,4H),6.98(d,J=7.8Hz,1H),6.84(d,J=7.5Hz,1H),2.69(s,3H),2.34(s,3H)
【0256】
実施例30 ステップ1において原料2aの代わりに表1に示す出発原料2dを使用し、ステップ3において原料3aの代わりに3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メチル−ベンジリデン)−4−メトキシインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0257】
【化58】
【0258】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=446.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 13.06(brs,1H),8.08−8.06(m,3H),7.55−7.52(d,2H),7.35−7.21(m,3H),6.94−6.90(s,2H),6.58−6.55(d,1H),4.02(s,3H),1.93−1.87(m,1H),0.90−0.84(m,2H),0.73−0.67(m,1H),0.64−0.58(m,1H)
【0259】
実施例31 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1bを使用し、ステップ3において原料3aの代わりに3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2,6−ジクロロ−ベンジリデン)−4−メトキシインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0260】
【化59】
【0261】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=440.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 12.99(s,1H),8.11(m,2H),7.84(s,1H),7.69−7.51(m,4H),7.33(m,2H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.56(d,J=7.8Hz,1H),4.03(s,3H)
【0262】
実施例32 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1fを使用し、ステップ3において原料3aの代わりに3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メトキシ−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0263】
【化60】
【0264】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=420.2
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 8.18(d,J=8.4Hz,2H),8.61(s,1H),7.56(d,J=8.4Hz,2H),7.24〜7.14(m,2H),7.05(d,J=7.5Hz,1H),6.96(d,J=7.8Hz,1H),6.85〜6.79(m,2H),3.81(s,3H),2.68(s,3H)
【0265】
実施例33 ステップ3において原料3aの代わりに3eを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−メトキシ−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−アミノ安息香酸を得た。
【0266】
【化61】
【0267】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=445.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.85−7.78(m,2H),7.31−7.21(m,3H),7.01−6.96(m,2H),6.79−6.77(m,2H),6.52−6.48(m,1H),2.63(s,3H),1.95−1.89(m,1H),0.87−0.83(m,2H),0.69−0.63(m,2H)
【0268】
実施例34 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1jを使用し、ステップ3において原料3aの代わりに3bを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロブチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−安息香酸を得た。
【0269】
【化62】
【0270】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=444.2
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 12.94(brs,1H),8.08−8.05(d,2H),7.77(s,1H),7.54−7.51(d,2H),7.34−7.22(m,4H),7.04−7.02(d,1H),6.79−6.76(d,1H),3.65−3.57(m,1H),2.62(s,3H),2.22−1.99(m,4H),1.92−1.70(m,2H)
【0271】
実施例35 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1jを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−シクロブチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0272】
【化63】
【0273】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=460.3
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ:ppm 7.91−7.89(d,1H),7.76(s,1H),7.32−7.23(m,4H),7.04−6.93(m,3H),6.82−6.80(d,1H),3.62−3.59(m,1H),2.62(s,3H),2.21−1.99(m,4H),1.92−1.70(m,2H)
【0274】
実施例36 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1kを使用した以外、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−イソプロピル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0275】
【化64】
【0276】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=448.3
1H−NMR(300MHz,CDCl
3)δ:ppm 7.96(d,1H,J=8.4Hz),7.75(s,1H),7.16−7.31(m,4H),7.09(s,1H),7.00(d,2H,J=8.4Hz),6.91(d,1H,J=8.4Hz),3.29(m 2H),2.61(s,3H),1.15(t,J=7.5Hz,3H)
【0277】
実施例37 ステップ2において原料1aの代わりに表1に示す出発原料1lを使用した以外は、前記実施例1と類似した方法に従って、本実施例の化合物を調製することができ、(トランス)−4−(3−(2−クロロ−6−エチル−ベンジリデン)−4−メチルインドリン−2−オン−1−イル)−2−ヒドロキシ安息香酸を得た。
【0278】
【化65】
【0279】
関連するキャラクタリゼーションデータは次の通りである。ESI−MS:[M+H]
+=434.3
1H−NMR(300MHz,CD3OD)δ:ppm 7.99(d,1H,J=8.4Hz),7.81(s,1H),7.19−7.27(m,4H),6.99(d,1H,J=8.4Hz),6.89−6.94(m,2H),6.78(d,1H,J=7.8Hz),2.69(s,3H),2.02(s,3H)。
【0280】
本発明の化合物の生体活性試験
1.インビトロにおける生体活性の選別:TR−FRETによる選別
本発明の化合物は、核内受容体RORγの生体活性を調節(阻害)することができ、この調節(阻害)作用の強さがTR−FRET(時間分解−蛍光共鳴エネルギー転移,Time−Resolved Fluorescence Resonance Energy Transfer)選別システムにより評価することができる。核内受容体コファクター(コアクチベーターとコリプレッサー)は核内受容体との相互作用により、標的遺伝子の転写を調節することができる。リガンド(被験化合物)が核内受容体とコファクターとの相互作用に影響を与えると、このようなリガンド(被験化合物)は対応する遺伝子の転写を調節することができる。
【0281】
本方法は、Life Technologies社製のLanthaScreen TR−FRET(時間分解−蛍光共鳴エネルギー転移)技術を採用して、化合物のRORγとそのコアクチベーターとの相互作用への調節能力(作動若しくは逆作動)を測定する。テルビウム(Tb)標識抗GST抗体(Life Technologies#PV3550)はRORγ−LBD(Life Technologies#PV5887)におけるGSTタグに結合することにより、RORγ−LBDを非直接に標識する。リガンドが存在しない場合、RORγは蛍光標識コアクチベーターと継続的に結合することができる。作動薬はRORγと結合すると、RORγと蛍光標識コアクチベーターの相互作用を増強することができる。逆作動薬はRORγと結合すると、RORγと蛍光標識コアクチベーターの相互作用を抑制することができる。蛍光標識コアクチベーターとテルビウム標識抗GST抗体−RORγ−LBD複合体とが互いに一定の距離まで近接すると、エネルギー転移が発生し、TR−FRETシグナルが生成する。本方法に用いるコアクチベーターはD22(Life Technologies#PV4386)などに限定されない。
【0282】
(1)本方法による反応系における最終濃度及び反応条件を下記表に示す。(表2)
【0283】
【表3】
【0284】
(2)試験方法
Complete TR−FRET Coregulator Buffer D(以下、単に「コンプリートバッファ(complete buffer)D」と称する)の調製:TR−FRET Coregulator Buffer D(Life Technologies#PV4420)にDTTの最終濃度が5mMになるようにDTT(Life Technologies#P2325)を加えた。
【0285】
コンプリートバッファDを使用して2X フルオレセイン−D22(0.3μm,その他のコアクチベーターペプチドを使用する場合は表2を参照する。)と2X Tb標識抗GST抗体(4nM)の混合液を調製し、10μL/ウェルで384ウェルプレート(Corning 3376)に加えた。
【0286】
DMSOを使用して、終濃度100Xで、段階希釈された被験化合物を調製し、次いでコンプリートバッファDを使用して被験化合物を4X(DMSO含有量4%)まで希釈し、5μL/ウェルで上記の384ウェルプレートに加え、均一に混合した。陽性対照ウェルに4%DMSO含有コンプリートバッファD(被験化合物なし)を5μL/ウェルで加えた。
【0287】
コンプリートバッファDを使用して4X RORγ−LBD(8nM)を調製し、5μL/ウェルで上記の384ウェルプレートに加え、均一に混合した。陰性対照ウェルにコンプリートバッファDを5μL/ウェルで加えた(RORγ−LBDなし)。384ウェルプレートを恒温振とう器に置き、23℃、遮光で4〜5時間インキュベーションした。
【0288】
Tecan M1000Pro(Tecan製)を使用して、蛍光強度を測定した。(1)励起波長:332/20nm、発光波長:490/10nm、ゲイン値:最適化、フラッシュ:モード2(100Hz)、遅延時間100μs、蓄積時間200μs;(2)励起波長:332/20nm、発光波長:520/20nm、ゲイン値:最適化、フラッシュ:モード2(100Hz)、遅延時間100μs、蓄積時間200μs
【0289】
(3)データ解析
プログラムGraphPad Prismを使用して、TR−FRETの比率であるF520/F490−化合物濃度の対数曲線をプロットし、IC50の値を算出した。この数値が小さいほど、化合物の受容体RORγに対する調節(阻害)作用が強くなることを示す。
【0290】
本発明の化合物のRORγに対する作用に関するIC
50値は下記表に示す。(表3)
【0291】
【表4】
【0292】
2.細胞実験:Th17細胞分化阻害実験
5μg/mLのマウスCD3抗体(BDから購入)で96ウェルプレート(37℃、2−6時間)をコートして準備した。CD4+T cell isolation kitII(MACSから購入)でC57マウスリンパ節の初期CD4陽性T細胞を分離し、コート済みの96ウェルプレートに5×10
5cell/ウェル/100μLで接種した。被験サンプルをRMPI−1640培地(Gibco、22440)を用いて段階希釈し、最終濃度(1μMから、10倍希釈して6つの薬物濃度を設定する)の4倍とした。細胞が接種される実験ウェルに、希釈済みの被験サンプルを1ウェルあたり50μLずつ加えた。陽性対照ウェル及び陰性対照ウェルに、それぞれ、RMPI−1640培地を50μLずつ加えた。実験ウェルと陽性対照ウェルのそれぞれに、さらに、4倍の最終濃度の刺激剤混合液(マウスのCD28に対する抗体(BDから購入)20μg/mL、マウスのIL−4に対する抗体(BDから購入)40μg/mL、マウスのIFNγに対する抗体(BDから購入)40μg/mL、マウスのTGF−β1に対する抗体(R&Dから購入)4ng/mL、マウスのIL−6に対する抗体(R&Dから購入)200ng/mL、マウスのIL−23に対する抗体(R&Dから購入)20ng/mL)を50μLずつ加え、陰性対照ウェルにはRMPI−1640培地を50μL加えた。添加済の96ウェルプレートを37℃、5%CO
2のインキュベーターで66時間インキュベーションした後、さらに各ウェルにPMA(Sigmaから購入、作用濃度50ng/mL)とIonomycin(Sigmaから購入、作用濃度1μg/mL)との混合液を50μL加えて、引き続き37℃で6時間インキュベーションした。インキュベーション終了後、細胞培養上澄み液を採取し、マウスIL−17A ELISAキット(達科為社
【0293】
【表5】
【0294】
から購入)を用いて上澄みのIL−17A含有量を測定し、阻害率及びIC
50を算出した。具体的な操作方法はキットの説明(以下のとおり)を参照した。
【0295】
(1)実験ウェル(ブランク及び標準物)の数により必要なプレートの数を決定する。20分前倒しして、Washing buffer(50×)と調製すみ溶液(Ready−to−use solution)をキットから取り出し、室温まで戻す。
(2)サンプルの添加:希釈されたCytokine standardを標準物ウェルに100μL/ウェルで加え、サンプルをサンプルウェルに100μL/ウェルで加える。ブランクウェルを設け、サンプルと標準物の代わりに、Dilution buffer R(1×)を使用する。
(3)検出抗体の添加:希釈されたBiotinylated antibodyを50μL/ウェルで加える。均一に混合した後、プレートシーラーでカバーし、37℃で90分間インキュベーションする。
(4)プレートの洗浄:ウェル内の液体を傾瀉除去し、1×washing bufferを300μL/ウェルで加える。1分間を置いてから、ウェル内の液体を捨てる。4回繰り返して、毎回ろ紙上に乾燥まで傾瀉する。
(5)酵素の添加:希釈されたStreptavidin−HRPを100μL/ウェルで加える。プレートシーラーでカバーし、37℃、30分間インキュベーションする。
(6)プレートの洗浄:工程5を繰り返す。
(7)発色:TMBを100μL/ウェルで加え、37℃、遮光で5−30分間インキュベーションし、ウェル内の色の深さ(濃い青)によって反応停止を判断する。通常、10−20分間発色させると良い効果が得られる。
(8)反応停止:Stop solutionを100μL/ウェルで速やかに加えて、反応を停止させる。
プレートの読み取り:停止から10分間以内に、検出波長(measurement wavelength)である450nmで読み取る。
【0296】
本発明の一部の化合物のTh17細胞分化に対する阻害活性(阻害率)は下記表のとおりである。(表4)
【0297】
【表6】
【0298】
3.ラット抗関節炎モデルCIAインビボ活性実験
被験動物:Wistarラット、メス、1匹あたりの体重は180−220gの範囲にある。
【0299】
実験方法:(1)ウシタイプIIコラーゲン(CII、2mg/ml、Chondrex、20022)と不完全フロイントアジュバント(IFA、sigma−aldrich)とを1:1で同体積混合させ、氷浴条件で両者を十分乳化させて乳剤を形成し、CIIの最終濃度を1mg/mlとした。(2)乳剤200μlを各ラットの尾根部に皮内注射して、初回免疫を行った。初回免疫を行ってから7日目に、100μlの乳剤を各ラットの尾根部に皮内注射して、追加免疫を行った。(3)投与:初回免疫を行ってから12日目から、強制経口投与により被験薬物(本発明の実施例1の化合物と実施例2の化合物2A)をラット体内に投与し、毎日2回で投与した。投与した後、ラット四肢の関節炎の重篤度を観察し、2日毎に1回記録した。溶媒はジメチルスルホキシド/Tween 80/PEG400/脱イオン水=1/5/20/74である。
【0300】
スコア基準:5段階評価法により全身症状の重篤度を評価し、四肢の症状の重篤度によって加算方式で採点し、関節炎指数(severity score)を算出した。基準は以下のとおりである:0点=赤腫なし;1点=足関節又は足根関節に赤腫あり;2点=足関節から足根関節まで、腫脹あり;3点=足関節至中足骨関節まで、腫脹あり;4点、足関節を含む足、関節全体に腫脹である。
【0301】
結論:ラット抗関節炎CIAモデルにおける本発明の化合物と溶媒のインビボ活性は
図1に示す。関節炎指数(severity score)の値が低いほど、病症に対する治療と緩和の作用が強くなり、化合物のインビボ活性が良くなると示す。
【0302】
上記発明は、説明と理解のため、例示的な説明及び実施例により詳しく説明される。当業者には明らかなように、添付の請求の範囲内で変更及び改善することができる。そのため、上記の記載は例示的であって限定するものではないと理解されるべきである。従って、本発明の範囲は添付の請求項及び請求項の同等態様を含むすべての範囲を含む。