特許第6449501号(P6449501)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6449501
(24)【登録日】2018年12月14日
(45)【発行日】2019年1月9日
(54)【発明の名称】表示システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20181220BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20181220BHJP
   G16H 10/00 20180101ALI20181220BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20181220BHJP
【FI】
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 510X
   G09G5/00 530T
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 510H
   G06F3/14 350A
   G16H10/00
   A61B5/00 D
【請求項の数】14
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2018-62207(P2018-62207)
(22)【出願日】2018年3月28日
【審査請求日】2018年7月2日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391010116
【氏名又は名称】EIZO株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】巣組 将広
(72)【発明者】
【氏名】黒川 愛里
(72)【発明者】
【氏名】橋本 秀明
(72)【発明者】
【氏名】中村 達哉
(72)【発明者】
【氏名】宋 威
【審査官】 越川 康弘
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/181420(WO,A1)
【文献】 特開2001−067055(JP,A)
【文献】 特開平10−214070(JP,A)
【文献】 特開2006−309052(JP,A)
【文献】 特開2007−310061(JP,A)
【文献】 特開2010−117495(JP,A)
【文献】 特開2004−029046(JP,A)
【文献】 特開2003−210404(JP,A)
【文献】 特開2004−070635(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/099816(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00−5/42
A61B 5/00
G06F 3/14
G16H 10/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備え、
第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、
第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、
第1情報処理装置は、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力可能に構成される、
表示システム。
【請求項2】
第1情報処理装置は、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に対して第1情報処理装置から出力される画像を表示するように、第1切替信号を出力する、
請求項1に記載の表示システム。
【請求項3】
第1表示装置及び第2表示装置は、ビデオ信号通信部を備え、
前記ビデオ信号通信部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置との間でビデオ信号を通信可能に構成され、
第1情報処理装置は、第1表示装置の前記ビデオ信号通信部を介して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される、
求項2に記載の表示システム。
【請求項4】
第1表示装置及び第2表示装置は、切替信号通信部を備え、
前記切替信号通信部は、少なくとも1つの前記情報処理装置との間で第1切替信号又は第2切替信号を通信可能に構成され、
第1情報処理装置は、第1表示装置の前記切替信号通信部を介して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される、
請求項1又は請求項2に記載の表示システム。
【請求項5】
第1表示装置は、切替信号転送部を備え、
前記切替信号転送部は、第2情報処理装置から入力された第2切替信号を第1情報処理装置に転送可能に構成されるか、又は、第2情報処理装置から第2切替信号が入力されると、第2切替信号が入力されたことを表す信号を第1情報処理装置に出力可能に構成され、
第1情報処理装置は、前記切替信号転送部から出力された信号を受信すると、第1切替信号を第2表示装置に出力する、
請求項4に記載の表示システム。
【請求項6】
操作部を備え、
前記操作部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、第1表示装置及び第2表示装置へ画像を出力する情報処理装置を操作可能に構成され、
第1情報処理装置は、前記操作部が第1情報処理装置を操作可能な状態に切り替わったことを検出して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される、
請求項1又は請求項2に記載の表示システム。
【請求項7】
第1表示装置及び第2表示装置は、切替信号通信部を備え、
前記切替信号通信部は、少なくとも1つの前記情報処理装置との間で第1切替信号又は第2切替信号を通信可能に構成され、
第1表示装置の前記切替信号通信部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置と通信可能に構成され、
第2表示装置の前記切替信号通信部は、第1情報処理装置と通信可能に構成され、
第1情報処理装置から第2情報処理装置への切替処理である第1切替処理において、第1情報処理装置から第1表示装置及び第2表示装置に対して第3切替信号を出力することにより第1切替処理が実行され、
第2情報処理装置から第1情報処理装置への切替処理である第2切替処理において、第2情報処理装置から第1表示装置に対して第2切替信号を出力し、且つ、第1表示装置が第2情報処理装置から第2切替信号を受信した後、第1情報処理装置から第2表示装置に対して第1切替信号を出力することにより第2切替処理が実行される、
請求項1〜請求項6の何れか1つに記載の表示システム。
【請求項8】
操作部を備え、
前記操作部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、第1表示装置及び第2表示装置へ画像を出力する情報処理装置を操作可能に構成される、
請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の表示システム。
【請求項9】
前記操作部は、第1表示装置に接続される、
請求項8に記載の表示システム。
【請求項10】
前記操作部は、第1表示装置及び第2表示装置上におけるポインティング位置を指示可能に構成される、
請求項8又は請求項9に記載の表示システム。
【請求項11】
第1表示装置及び第2表示装置に画像が表示されているときに、第1表示装置及び第2表示装置の配置方向に直行する方向に存在する切替領域にポインティング位置が到達したことを検出する検出部を備え、
前記検出部により前記ポインティング位置が検出された場合、第1切替処理又は第2切替処理が実行される、
請求項10に記載の表示システム。
【請求項12】
第1情報処理装置及び第2情報処理装置は、表示切替部を備え、
前記表示切替部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、いずれの情報処理装置から出力された画像が第1表示装置及び第2表示装置に表示されているかを、第1表示装置及び第2表示装置の少なくとも一方に表示する、
請求項1〜請求項11の何れか1つに記載の表示システム。
【請求項13】
第1表示装置又は第2表示装置は、電子カルテを表示可能に構成される、
請求項1〜請求項12の何れか1つに記載の表示システム。
【請求項14】
コンピュータを、第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備える表示システムを制御する制御部として機能させるプログラムであって、
第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、
第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、
前記プログラムは、
第1情報処理装置を、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力させるように制御する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示装置と複数の情報処理装置を組み合わせた表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の情報処理装置を表示装置に接続し、表示装置に画像を表示させる表示システムが知られている。例えば、病院では、複数の情報処理装置を複数の表示装置に接続し、状況に応じて表示装置に表示させる画像を一の情報処理装置から他の情報処理装置に切り替えることが行われている。これは、例えば、一の情報処理装置は病院Xのサーバに接続可能に構成され、他の情報処理装置は病院Yのサーバに接続される場合に、医師が病院Xと病院Yのサーバに格納された画像を比較したいときに実行されるものである。
【0003】
特許文献1には、複数のワークステーションの切り替えで、機械的スイッチやキーボードによる操作に加えて、マウスの操作のみで切り替え可能なワークステーション切替装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−189542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、複数の情報処理装置と複数の表示装置とを組み合わせ、複数の情報処理装置の全てと切替信号を通信することができない表示装置が含まれている場合でも、複数の表示装置を制御可能な表示システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
【0007】
本発明によれば、第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備え、第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、第1情報処理装置は、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力可能に構成される、表示システムが提供される。
【0008】
本発明によれば、第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成される。そして、第1情報処理装置は、第2切替信号に応じて、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力可能に構成される。これにより、第2表示装置と第2情報処理装置とが切替信号を通信可能でない場合でも、第1情報処理装置が第1信号を第2表示装置に出力することにより、複数の表示装置を制御することができる。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
【0010】
好ましくは、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に対して第1情報処理装置から出力される画像を表示するように、第1切替信号を出力する。
好ましくは、第1表示装置及び第2表示装置は、ビデオ信号通信部を備え、前記ビデオ信号通信部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置との間でビデオ信号を通信可能に構成され、第1情報処理装置は、第1表示装置の前記ビデオ信号通信部を介して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される。
好ましくは、第1表示装置及び第2表示装置は、切替信号通信部を備え、前記切替信号通信部は、少なくとも1つの前記情報処理装置との間で第1切替信号又は第2切替信号を通信可能に構成され、第1情報処理装置は、第1表示装置の前記切替信号通信部を介して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される。
好ましくは、第1表示装置は、切替信号転送部を備え、前記切替信号転送部は、第2情報処理装置から入力された第2切替信号を第1情報処理装置に転送可能に構成されるか、又は、第2情報処理装置から第2切替信号が入力されると、第2切替信号が入力されたことを表す信号を第1情報処理装置に出力可能に構成され、第1情報処理装置は、前記切替信号転送部から出力された信号を受信すると、第1切替信号を第2表示装置に出力する。
好ましくは、操作部を備え、前記操作部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、第1表示装置及び第2表示装置へ画像を出力する情報処理装置を操作可能に構成され、第1情報処理装置は、前記操作部が第1情報処理装置を操作可能な状態に切り替わったことを検出して、第1表示装置に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成される。
好ましくは、第1表示装置及び第2表示装置は、切替信号通信部を備え、前記切替信号通信部は、少なくとも1つの前記情報処理装置との間で第1切替信号又は第2切替信号を通信可能に構成され、第1表示装置の前記切替信号通信部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置と通信可能に構成され、第2表示装置の前記切替信号通信部は、第1情報処理装置と通信可能に構成され、第1情報処理装置から第2情報処理装置への切替処理である第1切替処理において、第1情報処理装置から第1表示装置及び第2表示装置に対して第3切替信号を出力することにより第1切替処理が実行され、第2情報処理装置から第1情報処理装置への切替処理である第2切替処理において、第2情報処理装置から第1表示装置に対して第2切替信号を出力し、且つ、第1表示装置が第2情報処理装置から第2切替信号を受信した後、第1情報処理装置から第2表示装置に対して第1切替信号を出力することにより第2切替処理が実行される。
好ましくは、操作部を備え、前記操作部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、第1表示装置及び第2表示装置へ画像を出力する情報処理装置を操作可能に構成される。
好ましくは、前記操作部は、第1表示装置に接続される。
好ましくは、前記操作部は、第1表示装置及び第2表示装置上におけるポインティング位置を指示可能に構成される。
好ましくは、第1表示装置及び第2表示装置に画像が表示されているときに、第1表示装置及び第2表示装置の配置方向に直行する方向に存在する切替領域にポインティング位置が到達したことを検出する検出部を備え、前記検出部により前記ポインティング位置が検出された場合、第1切替処理又は第2切替処理が実行される。
好ましくは、第1情報処理装置及び第2情報処理装置は、表示切替部を備え、前記表示切替部は、第1情報処理装置及び第2情報処理装置のうち、いずれの情報処理装置から出力された画像が第1表示装置及び第2表示装置に表示されているかを、第1表示装置及び第2表示装置の少なくとも一方に表示する。
好ましくは、第1表示装置又は第2表示装置は、電子カルテを表示可能に構成される。
他の観点によれば、コンピュータを、第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備える表示システムを制御する制御部として機能させるプログラムであって、第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、前記プログラムは、第1情報処理装置を、第2切替信号が第2情報処理装置から第1表示装置へ出力されて第1表示装置に表示される画像が切り替わった場合、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力させるように制御する、プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る表示システム10の構成を表す機能ブロック図である。
図2】第1実施形態に係る表示システム10の処理を表すフローチャートである。
図3】第1表示装置1及び第2表示装置2に第1画像が拡張表示されている状態を表す模式図である。
図4】第1情報処理装置3が第1表示装置1及び第2表示装置2に第3切替信号を出力する様子を表す模式図である。ここで、第3切替信号は、第1表示装置1又は第2表示装置2に表示される画像を第2画像に切り替えるための信号である。
図5】第1表示装置1及び第2表示装置2に第2画像が拡張表示されている状態を表す模式図である。
図6】第2情報処理装置4が第1表示装置1に第2切替信号を出力する様子を表す模式図である。ここで、第2切替信号は、第1表示装置1に表示される画像を切り替えるための信号である。
図7】第1表示装置に第1画像が表示され、第2表示装置に第2画像が表示されている状態を表す模式図である。
図8】第2切替信号に応じて、第1情報処理装置3が第1切替信号を出力する様子を表す模式図である。ここで、第1切替信号は、第2表示装置に表示される画像を切り替えるための信号である。
図9】本発明の第2実施形態に係る表示システム10の構成を表す機能ブロック図である。
図10】第2実施形態に係る表示システム10の第1切替処理を表すフローチャートである。
図11】第2実施形態に係る表示システム10の第2切替処理を表すフローチャートである。
図12】第1表示装置1及び第2表示装置2に第1画像が拡張表示されている状態を表す模式図である。
図13】第1情報処理装置3が第2表示装置2に第3切替信号を出力する様子を表す模式図である。
図14】第1表示装置に第1画像が表示され、第2表示装置に第2画像が表示されている状態を表す模式図である。
図15】第3切替信号に応じて、第2情報処理装置4が第2切替信号を出力する様子を表す模式図である。
図16】第1表示装置1及び第2表示装置2に第2画像が拡張表示されている状態を表す模式図である。
図17】第2情報処理装置4が第1表示装置1に第2切替信号を出力する様子を表す模式図である。
図18】第1表示装置に第1画像が表示され、第2表示装置に第2画像が表示されている状態を表す模式図である。
図19】第2切替信号に応じて、第1情報処理装置3が第1切替信号を出力する様子を表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0013】
1.第1実施形態
1−1.表示システム10
本発明の第1実施形態に係る表示システム10について、図1を用いて説明する。図1に示すように、表示システム10は、第1情報処理装置3、第2情報処理装置4、第1表示装置1、第2表示装置2を備える。
【0014】
第1表示装置1及び第2表示装置2は、第1情報処理装置3から出力される画像及び第2情報処理装置4から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成される。第2情報処理装置4は、第1表示装置1に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置1に出力可能に構成される。また、第1情報処理装置3は、第2切替信号に応じて、第2表示装置2に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置2に出力可能に構成される。以下、具体的に説明する。
【0015】
<第1情報処理装置3>
第1情報処理装置3は、通信部31、表示制御部32、表示切替部33、検出部34、画像生成部35を備える。
【0016】
通信部31は、第1表示装置1及び第2表示装置2との間で種々の信号の通信をするものである。画像生成部35は、種々の画像データを生成するものである。本実施形態では、第1情報処理装置3により生成された画像データが表す画像を第1画像と称し、第2情報処理装置4により生成された画像データが表す画像を第2画像と称する。ここで、画像データは静止画及び動画を表すデータを含む。表示制御部32は、画像生成部35により生成された画像を第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示可能に構成される。表示切替部33は、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像を切り替えるものである。本実施形態では、表示切替部33により、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像を、第1画像から第2画像に切り替えるための切替信号を生成する。検出部34は、第1表示装置1及び第2表示装置2に画像が拡張表示されているときに、第1表示装置1及び第2表示装置2の配置方向に直行する方向に存在する切替領域SRにポインティング位置PPが到達したことを検出するものである。検出部34の詳細については後述する。
【0017】
<第2情報処理装置4>
第2情報処理装置4は、通信部41、表示制御部42、表示切替部43、検出部44、画像生成部45を備える。通信部41、表示制御部42、表示切替部43、検出部44、画像生成部45の機能は、第1情報処理装置3の通信部31、表示制御部32、表示切替部33、検出部34、画像生成部35と同様であるため、その説明を省略する。
【0018】
<第1表示装置1>
第1表示装置1は、制御部11、ビデオ信号通信部12、切替信号通信部13、切替信号転送部14、表示部15を備える。
【0019】
制御部11は、不図示の記憶部に記憶されたプログラムを読み出して種々の演算処理を実行するものであり、例えば、CPU等により構成される。ビデオ信号通信部12は、第1情報処理装置3及び第2情報処理装置4との間でビデオ信号を通信可能に構成される。ここで、ビデオ信号とは、画像を電気信号化したものであり、画像データの通信に利用される。第1実施形態では、ビデオ信号通信部12は、第1情報処理装置3の通信部31及び第2情報処理装置4の通信部41と通信可能に構成される。切替信号通信部13は、少なくとも1つの情報処理装置との間で種々の切替信号を通信するものである。本実施形態では、切替信号通信部13は、第1情報処理装置3の通信部31及び第2情報処理装置4の通信部41と通信可能に構成される。また、切替信号通信部13を通して、第1表示装置1と、第1情報処理装置3及び第2情報処理装置4との間で切替信号が送受信される。
【0020】
なお、ビデオ信号通信部12及び切替信号通信部13と通信部31の接続は、有線又は無線により実現される。
【0021】
切替信号転送部14は、第2情報処理装置4から入力された切替信号を第1情報処理装置3に転送するか、又は、第2情報処理装置4から切替信号が入力されると、切替信号が入力されたことを表す信号を第1情報処理装置3に出力可能に構成される。表示部15は、入力された画像データを画像として表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、タッチパネルディスプレイ、電子ペーパーその他のディスプレイで構成される。
【0022】
また、第1表示装置1には操作部5が接続される。本実施形態では、操作部5は、第1情報処理装置3及び第2情報処理装置4のうち、第1表示装置1及び第2表示装置2へ画像を出力する情報処理装置を操作可能に構成される。具体的には、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像が第1画像であるときには第1情報処理装置3を操作可能に構成され、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像が第2画像であるときには第2情報処理装置4を操作可能に構成される。また、操作部5は、第1表示装置1及び第2表示装置2上におけるポインティング位置PP(図3参照)を指示可能に構成される。
【0023】
<第2表示装置2>
第2表示装置2は、制御部21、ビデオ信号通信部22、切替信号通信部23、表示部25を備える。制御部21、ビデオ信号通信部22、切替信号通信部23、表示部25の機能は、制御部11、ビデオ信号通信部12、切替信号通信部13、表示部15と同様であるため、その説明を省略する。
【0024】
本実施形態では、第2表示装置2の切替信号通信部23は、第1情報処理装置3の通信部31と通信可能に構成されるが、第2情報処理装置4の通信部41とは通信できないものである。これは例えば、切替信号通信部23がUSBポートの場合、USBポートが1つしかなく、1つの情報処理装置としか接続できない場合を想定している。
【0025】
上記の各構成要素は、ソフトウェアによって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、CPUがプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。プログラムは、内蔵の記憶部に格納してもよく、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶部に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。ハードウェアによって実現する場合、ASIC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。本実施形態においては、様々な情報やこれを包含する概念を取り扱うが、これらは、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、上記のソフトウェア又はハードウェアの態様によって通信や演算が実行され得るものである。
【0026】
1−2.第1実施形態のフローチャート
次に、図2図8を用いて、表示システム10が実行する処理について説明する。
【0027】
まず、S1において、表示システム10を構成する第1表示装置1及び第2表示装置2は、第1情報処理装置3から出力された画像(第1画像)を拡張表示する。これは、図3の状態に対応する。ここで、本実施形態では、第1表示装置1及び第2表示装置2に画像が拡張表示されているときに、第1表示装置1及び第2表示装置2の配置方向に直行する方向に、切替領域SRが設定される。図3の例では、第1表示装置1及び第2表示装置2の配置方向(横方向)に直行する方向である縦方向に、切替領域SRが設定される。切替領域SRを第1表示装置1及び第2表示装置2の配置方向(横方向)に直行する方向に設定するのは、操作部5により、第1表示装置1及び第2表示装置2上でポインティング位置を移動させる際に、不必要な切替処理を抑制するためである。なお、切替領域SRを設定する位置は特に限定されず、任意の場所に設定することができる。また、切替領域SRは仮想的な領域であり、第1画像上に設定されてもよく、ポインティング位置PPが重なったときに強調表示するように構成してもよい。
【0028】
次に、図4に示すように、操作部5を操作してポインティング位置PPを切替領域SR内に移動させると、図2のS2において、検出部34により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出される。そして、検出部34によりポインティング位置PPが検出された場合、第1切替処理の実行が開始される。なお、検出部34により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出されない場合、S1に戻る。
【0029】
次に、S3において、図4に示すように、第1情報処理装置3から第1表示装置1及び第2表示装置2に第3切替信号を送信する。ここで、第3切替信号は、第1表示装置1又は第2表示装置2に拡張表示される画像を第2画像に切り替えるための信号である。具体的には、第3切替信号は、第1表示装置1及び第2表示装置2に対し、第2情報処理装置4の通信部41との通信を確立するための命令を指示するものである。
【0030】
そして、S4において、第1表示装置1及び第2表示装置2が第3切替信号を受信すると、図5に示すように、第1表示装置1及び第2表示装置2は、第2情報処理装置4から出力された第2画像を拡張表示する。
【0031】
このように、S3及びS4における処理、すなわち、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像を、第1情報処理装置3から第2情報処理装置4へ切り替える切替処理が、第1切替処理である。本実施形態では、第1切替処理において、第1情報処理装置3から第1表示装置1及び第2表示装置2に対して第3切替信号を出力することにより、第1切替処理が実行される。
【0032】
次に、図6に示すように、操作部5を操作してポインティング位置PPを切替領域SR内に移動させると、図2のS5において、検出部44により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出される。そして、検出部44によりポインティング位置PPが検出された場合、第2切替処理の実行が開始される。なお、検出部44により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出されない場合、S4に戻る。
【0033】
次に、S6において、図6に示されるように、第2情報処理装置4から第1表示装置に第2切替信号を送信する。ここで、第2切替信号は、第1表示装置1に表示される画像を第1画像に切り替えるための信号である。このとき、第2情報処理装置4の通信部41と第2表示装置2の切替信号通信部23は接続されていないので、第2情報処理装置4から第2表示装置2に第2切替信号を送信することはできない。これにより、図7に示すように、第1表示装置1に第1画像が表示され、第2表示装置2に第2画像が表示される状態となる。
【0034】
次に、S7において、第1情報処理装置3が第1表示装置1の画像の切り替わりを検出する。本実施形態では、第1情報処理装置3は、第1表示装置1のビデオ信号通信部12を介して、第1表示装置1に表示される画像が切り替わったことを検出する。
【0035】
次に、S8において、図8に示すように、第1情報処理装置3から第2表示装置2に第1切替信号を送信する。ここで、第1切替信号は、第2表示装置2に表示される画像を第1画像に切り替えるための信号である。このように、本実施形態では、第1表示装置1に表示される画像が切り替わった場合、第1情報処理装置3は、第2表示装置2に対して第1情報処理装置3から出力される画像(第1画像)を表示するように、第1切替信号を出力する。
【0036】
ここで、S7における態様に代えて、第1表示装置1の切替信号通信部13を用いることにより、第2情報処理装置4から第2信号が出力されたことを第1情報処理装置3が検出するようにしてもよい。具体的には、第1情報処理装置3は、第1表示装置1の切替信号通信部13を介して、第1表示装置1に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成することができる。例えば、第1表示装置1が第2切替信号を受信すると、第1表示装置1の切替信号通信部1が第1情報処理装置3に対して第2切替信号を受信したことを表す信号を送信する。
【0037】
また、S7における態様に代えて、第1表示装置1の切替信号転送部14を用いることにより、第2情報処理装置4から第2切替信号が出力されたことを第1情報処理装置3が検出するようにしてもよい。具体的には、第1表示装置1の切替信号転送部14は、第2情報処理装置4から入力された第2切替信号を第1情報処理装置3に転送するか、又は、第2情報処理装置4から第2切替信号が入力されると、第2切替信号が入力されたことを表す信号を第1情報処理装置3に出力する。そして、第1情報処理装置3は、切替信号転送部14から出力された信号を受信すると、第1切替信号を第2表示装置2に出力するように構成することができる。
【0038】
さらに、S7における態様に代えて、操作部5を用いることにより、第2情報処理装置4から第2信号が出力されたことを第1情報処理装置3が検出するようにしてもよい。具体的には、第1情報処理装置3は、操作部5が第1情報処理装置3を操作可能な状態に切り替わったことを検出して、第1表示装置1に表示される画像が切り替わったことを検出可能に構成することができる。
【0039】
そして、S9において、第2表示装置2が第1切替信号を受信すると、第2表示装置2は、第1情報処理装置3の画像(第1画像)を表示する。これにより、再び図3に示される状態に戻る。このように、S6〜S9における処理、すなわち、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像を、第2情報処理装置4から第1情報処理装置3へ切り替える切替処理が、第2切替処理である。本実施形態では、第2情報処理装置4が第1表示装置1に第2切替信号を出力し、且つ、第1表示装置1が第2情報処理装置4から第2切替信号を受信した後、第1情報処理装置3から第2表示装置2に対して第1切替信号を出力することにより第2切替処理が実行される。
【0040】
ここで、図3図8において、表示切替部33又は表示切替部43は、第1情報処理装置3及び第2情報処理装置4のうち、いずれの情報処理装置から出力された画像が第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示されているかを、第1表示装置1及び第2表示装置2の少なくとも一方に表示するようにしてもよい。また、第1表示装置1又は第2表示装置2は、電子カルテを表示可能に構成されてもよい。
【0041】
以上説明したように、第1実施形態に係る表示システム10では、第2情報処理装置4は、第1表示装置1に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置1に出力可能に構成される。そして、第1情報処理装置3は、第2切替信号に応じて、第2表示装置2に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置2に出力可能に構成される。これにより、第2表示装置2の切替信号通信部23と第2情報処理装置4の通信部41とが切替信号を通信可能でない場合でも、複数の表示装置を制御することができる。
【0042】
2.第2実施形態
以下、図9図19を用いて、本発明の第2実施形態に係る表示システム10について説明する。図9に示すように、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、第1表示装置1及び第2表示装置2はそれぞれ1つの切替信号通信部13及び切替信号通信部23を備える。そして、第1表示装置1の切替信号通信部13は第2情報処理装置4の通信部41と通信可能に構成され、第2表示装置2の切替信号通信部23は第1情報処理装置3の通信部31と通信可能に構成される。
【0043】
また、第2実施形態に係る表示システム10では、操作部5が第1情報処理装置3と第2情報処理装置4と通信可能に接続される。本実施形態では、操作部5と第1情報処理装置3及び第2情報処理装置4は、Bluetooth(登録商標)等の無線通信により接続される。そして、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像が第1画像である場合には、操作部5は第1情報処理装置3との間でペアリングを確立し、操作部5により第1情報処理装置3を操作可能に構成される。一方、第1表示装置1及び第2表示装置2に拡張表示される画像が第2画像である場合には、操作部5は第2情報処理装置4との間でペアリングを確立し、操作部5により第2情報処理装置4を操作可能に構成される。
【0044】
2−1.第2実施形態のフローチャート
<第1切替処理>
図10に示すように、まず、S1において、表示システム10を構成する第1表示装置1及び第2表示装置2は、第1情報処理装置3から出力された画像(第1画像)を拡張表示する。これは、図12の状態に対応する。このとき、操作部5は第1情報処理装置3とペアリングを確立しており、操作部5により第1情報処理装置3を操作可能に構成される。
【0045】
次に、図13に示すように、操作部5を操作してポインティング位置PPを切替領域SR内に移動させると、図10のS2において、検出部34により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出される。そして、検出部34によりポインティング位置PPが検出された場合、第1切替処理の実行が開始される。なお、検出部34により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出されない場合、S1に戻る。
【0046】
次に、S3において、図13に示すように、第1情報処理装置3から第2表示装置2に第3切替信号を送信する。ここで、第3切替信号は、第2表示装置2に表示される画像を第2画像に切り替えるための信号である。
【0047】
そして、S4において、第2表示装置2が第3切替信号を受信すると、図14に示すように、第2表示装置2は、第2情報処理装置4から出力された第2画像を表示する。
【0048】
次に、S5において、操作部5と第1情報処理装置3のペアリングを解除し、操作部5を第2情報処理装置4とペアリングすることで、操作部5により第2情報処理装置4を操作可能な状態に切り替える。
【0049】
次に、S6において、第2情報処理装置4が第2表示装置2の画像の切り替わりを検出する。本実施形態では、第2情報処理装置4は、第2表示装置2のビデオ信号通信部22を介して、第2表示装置2に表示される画像が切り替わったことを検出する。なお、S6の後にS5を実行してもよい。
【0050】
次に、S7において、図15に示すように、第2情報処理装置4から第1表示装置1に第2切替信号を送信する。ここで、第2切替信号は、第1表示装置1に表示される画像を第2画像に切り替えるための信号である。このように、本実施形態では、第2表示装置2に表示される画像が切り替わった場合、第2情報処理装置4は、第1表示装置1に対して第2情報処理装置4から出力される画像(第2画像)を表示するように、切替信号を出力する。
【0051】
そして、S8において、第1表示装置1が第2切替信号を受信すると、第1表示装置1は、第2情報処理装置4の画像(第2画像)を表示する。これにより、図16に示される状態になる。
【0052】
<第2切替処理>
次に、第1表示装置1及び第2表示装置2に表示される画像を、第2画像から第1画像に切り替える第2切替処理について説明する。
【0053】
図11に示すように、まず、S1において、表示システム10を構成する第1表示装置1及び第2表示装置2は、第2情報処理装置4から出力された画像(第2画像)を拡張表示する。これは、図16の状態に対応する。このとき、操作部5は第2情報処理装置4とペアリングを確立しており、操作部5により第2情報処理装置4を操作可能に構成される。
【0054】
次に、図17に示すように、操作部5を操作してポインティング位置PPを切替領域SR内に移動させると、図11のS2において、検出部44により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出される。そして、検出部44によりポインティング位置PPが検出された場合、第2切替処理の実行が開始される。なお、検出部44により、切替領域SR内にポインティング位置PPが存在することが検出されない場合、S1に戻る。
【0055】
次に、S3において、図17に示すように、第2情報処理装置4から第1表示装置1に第2切替信号を送信する。ここで、第2切替信号は、第1表示装置1に表示される画像を第1画像に切り替えるための信号である。
【0056】
そして、S4において、第1表示装置1が第2切替信号を受信すると、図18に示すように、第1表示装置1は、第1情報処理装置3から出力された第1画像を表示する。
【0057】
次に、S5において、操作部5と第2情報処理装置4のペアリングを解除し、操作部5を第1情報処理装置3とペアリングすることにより、操作部5により第1情報処理装置3を操作可能な状態に切り替える。
【0058】
次に、S6において、第1情報処理装置3が第1表示装置1の画像の切り替わりを検出する。本実施形態では、第1情報処理装置3は、第1表示装置1のビデオ信号通信部12を介して、第1表示装置1に表示される画像が切り替わったことを検出する。なお、S6の後にS5を実行してもよい。
【0059】
次に、S7において、図19に示すように、第1情報処理装置3から第2表示装置2に第1切替信号を送信する。ここで、第1切替信号は、第2表示装置2に表示される画像を第1画像に切り替えるための信号である。このように、本実施形態では、第1表示装置1に表示される画像が切り替わった場合、第1情報処理装置3は、第2表示装置2に対して第1情報処理装置3から出力される画像(第1画像)を表示するように、第1切替信号を出力する。
【0060】
そして、S8において、第2表示装置2が第1切替信号を受信すると、第2表示装置2は、第1情報処理装置3の画像(第1画像)を表示する。これにより、再び図12に示される状態に戻る。
【0061】
以上説明したように、第2実施形態に係る表示システム10は、第1表示装置1及び第2表示装置2の切替信号通信部13及び切替信号通信部23がそれぞれ1つのポートしか備えず、第1情報処理装置3又は第2情報処理装置4の一方としか通信可能でない場合であっても、複数の表示装置を制御することができる。
【0062】
4.その他
以上、種々の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されない。
【0063】
例えば、第1情報処理装置3又は第2情報処理装置4の各構成要素は、第1情報処理装置3又は第2情報処理装置4の製造時に予め組み込まれてもよく、第1情報処理装置3又は第2情報処理装置4の出荷後にインターネットを介してダウンロード可能なアプリケーションにより実現してもよい。
【0064】
また、本発明は、以下の態様でも実現可能である。
コンピュータを、第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備える表示システムを制御する制御部として機能させるプログラムであって、
第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、
第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、
前記プログラムは、
第1情報処理装置を、第2切替信号に応じて、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力させるように制御する、
プログラム。
【0065】
さらに、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 :第1表示装置
2 :第2表示装置
3 :第1情報処理装置
4 :第2情報処理装置
5 :操作部
10 :表示システム
11 :制御部
12 :ビデオ信号通信部
13 :切替信号通信部
14 :切替信号転送部
15 :表示部
21 :制御部
22 :ビデオ信号通信部
23 :切替信号通信部
25 :表示部
31 :通信部
32 :表示制御部
33 :表示切替部
34 :検出部
35 :画像生成部
41 :通信部
42 :表示制御部
43 :表示切替部
44 :検出部
45 :画像生成部
PP :ポインティング位置
SR :切替領域
【要約】
【課題】複数の情報処理装置と複数の表示装置とを組み合わせ、複数の情報処理装置の全てと切替信号を通信することができない表示装置が含まれている場合でも、複数の表示装置を制御可能な表示システムを提供する。
【解決手段】本発明によれば、第1情報処理装置、第2情報処理装置、第1表示装置、第2表示装置を備え、第1表示装置及び第2表示装置は、第1情報処理装置から出力される画像及び第2情報処理装置から出力される画像のいずれかを拡張表示するように構成され、第2情報処理装置は、第1表示装置に表示される画像を切り替える第2切替信号を、第1表示装置に出力可能に構成され、第1情報処理装置は、第2切替信号に応じて、第2表示装置に表示される画像を切り替える第1切替信号を、第2表示装置に出力可能に構成される、表示システムが提供される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19