(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記クラッチ装置(CL100)は、人力、機械力、トルク、遠心力、電磁力、又は流体によって結合することによって前記出力軸(3000)と前記回転負荷(3001)とを連結して伝動し、離脱することによって前記出力軸(3000)と前記回転負荷(3001)との間の伝動関係を切断することを特徴とする請求項5に記載の2方向入力・定方向出力のギアセット。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明による2方向入力・定方向出力のギアセットを図面に基づいて説明する。
なお、以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に本発明の第1実施形態による逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセッを示す。
図1に示すように、2方向入力・定方向出力のギアセットは、遊星ギアセットによって構成され、入力軸と出力軸とを同軸に設けられることを示す。その主な構成は下記を含む。
【0008】
入力軸2000の一端は、軸受け構造を経て、伝動ギアセットのシェル500に貫設される。入力軸2000他端は、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000を貫通する。出力軸3000と伝動ギアセットのシェル500との間には、軸受けが設けられる。
【0009】
伝動ギアセットのシェル500は、本体600に結合し、伝動ギアセットのシェル500に逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットの部品を設置する。
本体600は、相対的に静止している構造体である。
入力軸2000と太陽歯車202との間には、一方向性伝動装置303が設置される。
【0010】
外環状輪204と太陽歯車202との間に遊星歯車203を設ける。遊星歯車203の中心は、遊星歯車軸201とともに回転する。遊星歯車軸201の一端は、伝動ギアセットのシェル500に固定される。
外環状輪204の環状構造体と出力軸3000との間には、一方向性伝動装置301が設けられる。
太陽歯車202、遊星歯車203、および、外環状輪204は、歯車又は摩擦車によって構成することができる。
【0011】
前記構造では、第一駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000が駆動されることによって、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第一伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置301、および、一方向性伝動装置303は、空転する。
【0012】
また、前記構造では、第二駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置303を経て太陽歯車202が駆動される。更に、遊星歯車203および外環状輪204が駆動され、外環状輪204の環状構造体及び一方向性伝動装置301を経て、出力軸3000が駆動されることによって、第一駆動回転方向と同じ回転方向へ出力する。これにより、第二伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置302は空転する。
本実施形態では、一方向性伝動装置301が「第1の一方向性伝動装置」に対応し、一方向性伝動装置302が「第2の一方向性伝動装置」に対応し、一方向性伝動装置303が「第3の一方向性伝動装置」に対応する。後述の実施形態についても同様である。
【0013】
(第2実施形態)
図2に本発明の第2実施形態による逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットを示す。
図2に示すように、2方向入力・定方向出力のギアセットは、遊星ギアシステムによって構成され、また入力軸及び出力軸を同軸に設けられることを示す。その主な構成は下記を含む。
【0014】
入力軸2000の一端は、軸受け構造を経て、伝動ギアセットのシェル500に貫設される。入力軸2000他端は、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000を貫通する。出力軸3000と伝動ギアセットのシェル500との間には、軸受けが設けられる。
【0015】
伝動ギアセットのシェル500は、本体600に結合し、伝動ギアセットのシェル500に逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットの部品を設置する。
本体600は、相対的に静止している構造体である。
入力軸2000と内傘歯車402との間に、一方向性伝動装置303を設置する。
【0016】
外傘歯車404と内傘歯車402との間に遊星ギア403を設ける。遊星ギア403の中心は、遊星ギア軸401とともに回転する。遊星ギア軸401の一端は、遊星ギアのサポートラック400に結合する。遊星ギアのサポートラック400は、伝動ギアセットのシェル500に固定される。
【0017】
外傘歯車404と出力軸3000との間には、一方向性伝動装置301が設けられる。
内傘歯車402、遊星ギア403、および、外傘歯車404は、歯車又は摩擦車によって構成することができる。
内傘歯車402により駆動される遊星ギア403の伝動比の関係は、加速、減速又は等速である。
遊星ギア403により駆動される外傘歯車404の伝動比の関係は、加速、減速又は等速である。
【0018】
前記構造では、第一駆動回転方向に入力軸2000が駆動され、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000を駆動することによって、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第一伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置301、および、一方向性伝動装置303は空転する。
【0019】
前記構造では、第二駆動回転方向により入力軸2000が駆動され、一方向性伝動装置303を経て内傘歯車402が駆動される。更に、遊星ギア403および外傘歯車404が駆動され、外傘歯車404および一方向性伝動装置301が駆動されることによって、出力軸3000が駆動され、第一駆動回転方向と同じ回転方向へ出力する。これにより、第二伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置302は空転する。
【0020】
(第3実施形態)
図3に本発明の第3実施形態による逆回転ギアセットの減衰追従を防止する22方向入力・定方向出力のギアセットを示す。
図3に示すように、2方向入力・定方向出力のギアセットは、違う方向に回転して伝動する伝動装置の同一構造によって構成され、入力軸及び出力軸を同軸に設けられることを示す。その主な構成は下記を含む。
【0021】
入力軸2000の一端は、軸受け構造を経て、伝動ギアセットのシェル500に貫設される。入力軸2000他端は、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000を貫通する。出力軸3000と伝動ギアセットのシェル500との間には、第1の軸受けが設けられる。
【0022】
伝動ギアセットのシェル500は、本体600に結合し、伝動ギアセットのシェル500に逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットの部品を設置する。
本体600は、相対的に静止している構造体である。
入力軸2000は、伝動ギア602を貫通し、入力軸2000と伝動ギア602との間には、一方向性伝動装置303が設けられる。
【0023】
伝動ギア602と伝動ギア603とは、違う回転方向へ伝動する。伝動ギア603および伝動ギア606は、共に回転軸604に結合する。回転軸604と伝動ギアセットのシェル500との間には、第2の軸受けが設けられる。
【0024】
伝動ギア602、603は、歯車又は摩擦車によって構成される。
伝動ギア605、606は、プーリ又はスプロケットによって構成される。
伝動ギア606、605は、伝動ベルト607を通して伝動するプーリ、スプロケット又は同じ回転方向へ伝動するギアセットの内ギアセットによって構成される。
伝動ギア605と出力軸3000との間には、一方向性伝動装置301が設置される。
【0025】
違う回転方向へ伝動するギアセット間の伝動比の関係は、加速、減速又は等速である。
同じ回転方向へ伝動するギアセット間の伝動比の関係は、加速、減速又は等速である。
同じ回転方向へ伝動するギアセットは、伝動ベルト607の配置を含む。伝動ベルト607は、フラットベルト、V型ベルト、歯形チェーン或いはスチールベルトのプーリ、又はチェーンを配置するスプロケットによって構成される。
【0026】
前記構造では、第一駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000が駆動され、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第一伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置301及び一方向性伝動装置303は空転する。
【0027】
また、前記構造では、第二駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置303を経て伝動ギア602が駆動され、また伝動ギア602により伝動ギア603及び伝動ギア606が駆動される。更に、伝動ギア606により伝動ギア605が駆動されることによって、一方向性伝動装置301を経て出力軸3000が駆動されることによって、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第二伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置302は空転する。
本実施形態では、伝動ギア602が「第1の伝動ギア」に対応し、伝動ギア603が「第2の伝動ギア」に対応し、伝動ギア606が「第3の伝動ギア」に対応し、伝動ギア605が「第4の伝動ギア」に対応する。
【0028】
(第4実施形態)
図4に本発明の第4実施形態による逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットを示す。
図4に示すように、2方向入力・定方向出力のギアセットは、違う方向に回転して伝動するギアセット又は摩擦ギアセットは同一構造によって構成され、入力軸及び出力軸を同軸に設けられることを示す。その主な構成は下記を含む。
【0029】
入力軸2000の一端は、軸受け構造を経て、伝動ギアセットのシェル500に貫設される。入力軸2000他端は、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000を貫通する。出力軸3000と伝動ギアセットのシェル500との間には、第1の軸受けが設けられる。
【0030】
伝動ギアセットのシェル500は、本体600に結合し、伝動ギアセットのシェル500に逆回転ギアセットの減衰追従を防止する2方向入力・定方向出力のギアセットの部品を設置する。
本体600は、相対的に静止している構造体である。
入力軸2000は、伝動ギア602を貫通し、入力軸2000と伝動ギア602との間には、一方向性伝動装置303が設けられる。
【0031】
伝動ギア602と伝動ギア603とは、違う方向に回転して伝動する。伝動ギア603および伝動ギア616は、共に回転軸604に結合する。回転軸604と伝動ギアセットのシェル500との間には、第2の軸受けが設けられる。
【0032】
伝動ギア616は、回転軸618と共に回転する伝動ギア617を経て、伝動ギア615を駆動し、同じ回転方向へ伝動するギアセットを構成する。
【0033】
回転軸618は、伝動ギアセットのシェル500に結合する。伝動ギア617は、回転軸618と共に回転する。又は、伝動ギア617により回転軸618に結合し、伝動ギア617と回転軸618とが共に回転する。また、回転軸618とシェル500と間に第3の軸受けが設けられる。
伝動ギア615は、出力軸3000と同軸に設けられ、伝動ギア615と出力軸3000との間には、一方向性伝動装置301が設置される。
【0034】
伝動ギア602、603、615、616、617は、歯車又は摩擦車によって構成される。
違う方向に回転して伝動するギアセット間の伝動比の関係は、加速、減速、又は等速である。
同じ回転方向へ伝動するギアセット間の伝動比の関係は、加速、減速、又は等速である。
同じ回転方向へ伝動するギアセットは、内ギアセット又は内摩擦ギアセットによって構成される。
【0035】
前記構造では、第一駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置302を経て出力軸3000が駆動され、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第一伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置301及び一方向性伝動装置303は空転する。
【0036】
また、前記構造では、第二駆動回転方向に入力軸2000が駆動されると、一方向性伝動装置303を経て伝動ギア602が駆動され、また伝動ギア602により伝動ギア603及び伝動ギア616が駆動される。更に、伝動ギア616により伝動ギア617を経て、伝動ギア615が駆動される。また、伝動ギア615により一方向性伝動装置301を経て出力軸3000が駆動されることによって、第一駆動回転方向へ出力する。これにより、第二伝動ギアセットを構成する。このとき、一方向性伝動装置302は空転する。
【0037】
本実施形態では、伝動ギア602が「第1の伝動ギア」に対応し、伝動ギア603が「第2の伝動ギア」に対応し、伝動ギア616が「第3の伝動ギア」に対応し、伝動ギア617が「第4の伝動ギア」に対応し、伝動ギア605が「第5の伝動ギア」に対応する。
また、回転軸604が「第1の回転軸」に対応し、回転軸618が「第2の回転軸」に対応する。
【0038】
(第5実施形態〜第8実施形態)
図5〜
図8に示すように、本発明の第5実施形態〜第8実施形態による2方向入力・定方向出力のギアセットは、第1実施形態〜第4実施形態を更に一歩進ませ、出力軸3000と回転負荷3001との間にクラッチ装置CL100を設置することによって、出力に対してクラッチ制御を行う。
図5に示す第5実施形態では、
図1に示す第1実施形態の出力軸3000と回転負荷3001との間にクラッチ装置CL100を増設する。
図6に示す第6実施形態では、
図2に示す第2実施形態の出力軸3000と回転負荷3001との間にクラッチ装置CL100を増設する。
【0039】
図7に示す第7実施形態では、
図3に示す第3実施形態の出力軸3000と回転負荷3001との間にクラッチ装置CL100を増設する。
図8に示す第8実施形態では、
図4に示す第4実施形態の出力軸3000と回転負荷3001との間にクラッチ装置CL100を増設する
【0040】
第5実施形態〜第8実施形態のクラッチ装置CL100は、人力、機械力、トルク、遠心力、電磁力、又は流体によって結合することによって出力軸3000と回転負荷3001とを連結して伝動し、離脱することによって出力軸3000と回転負荷3001間の伝動関係を切断することを含む。