特許第6449546号(P6449546)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6449546取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6449546
(24)【登録日】2018年12月14日
(45)【発行日】2019年1月9日
(54)【発明の名称】取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/36 20060101AFI20181220BHJP
   B65D 83/00 20060101ALI20181220BHJP
【FI】
   B65D33/36
   B65D83/00 K
【請求項の数】15
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-29442(P2014-29442)
(22)【出願日】2014年2月19日
(65)【公開番号】特開2014-166886(P2014-166886A)
(43)【公開日】2014年9月11日
【審査請求日】2017年1月12日
(31)【優先権主張番号】1351465
(32)【優先日】2013年2月20日
(33)【優先権主張国】FR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514043263
【氏名又は名称】アルベア ラクロ
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ロシニョール エリック
【審査官】 新田 亮二
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−530255(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/144840(WO,A1)
【文献】 特開平11−130034(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0155401(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 30/00 − 33/38
B65D 83/00
B65D 83/08 − 83/76
B65D 39/00 − 55/16
B65B 31/06
B65B 31/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋(6)であって、
外壁を有する基部(20)を備えた先端部(19)を備え、
上記外壁上には、上記外被の口(21)が気密状に固定されており、
上記先端部は、ダクト(22)と、穴(24)と、を備え、
上記ダクト(22)は上記容器の中に配置された下側開口部(22a)と、上側開口部(22b)との間を延びて上記基部(20)を貫通し、
上記穴(24)は、上記基部(20)内において、上記ダクト(22)で開口する内側開口部(24a)と、上記基部(20)の上記外壁で開口し上記口(20)によって気密状に覆われている側方開口部(24b)との間を延びるように構成されている袋であって、
上記ダクト(22)の上記上側開口部(22b)が上記袋(6)の外で開口し、
上記先端部は、キャップ(26)を備え、
上記キャップ(26)は、上記ダクトの上記下側開口部(22a)を介した、上記容器と上記穴(24)との連通を維持したまま、上記上側開口部を介した、上記容器と上記袋の外との連通を密封状態で閉じるように、上記上側開口部に取り付けることができるように構成されており、
上記キャップ(26)は、上記容器と上記袋の外とを連通した状態にする高位置と、上記上側開口部(22b)を閉じて密封状態にする低位置との間を移動できるように、上記ダクト(22)の上記上側開口部(22b)に取り付けられていることを特徴とする袋。
【請求項2】
上記キャップ(26)が、上記ダクト(22)の上方部(23)に、摺動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の袋。
【請求項3】
上記穴(24)は、上記ダクト(22)の中の少なくとも一部にまで延びている周壁(32)の内側に形成されており、上記周壁は、上記上方部(23)において、上記キャップ(26)の摺動による移動を制限するストッパーを形成していることを特徴とする請求項に記載の袋。
【請求項4】
上記キャップ(26)は、下面を有し、
上記下面は、上記キャップ(26)が高位置にあるとき、上記上方部(23)内にあり、上記下面と上記上方部との間を連通させる通路(27)を形成することを特徴とする請求項2または3に記載の袋。
【請求項5】
上記キャップ(26)の上記下面は下部リング(30)を有し、
上記下部リング(30)は、上記キャップを高位置で維持させるために、上記上方部(23)における干渉部として設けられており、上記下部リングは、連通用の上記通路(27)を形成するために断続的になっていることを特徴とする請求項に記載の袋。
【請求項6】
上記上側開口部(22b)は、内側に玉部(31)を有し、
上記玉部の下では上記下部リング(30)が上記上方部(23)内で摺動できるように取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の袋。
【請求項7】
上記キャップ(26)はヘッド(28)を有し、
上記ヘッド(28)は、低位置にあるときは、上記上側開口部(22b)と密封状態で係合していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の袋。
【請求項8】
上記上側開口部(22b)は、内側に溝部(33)を有し、
上記ヘッド(28)が低位置にあるときは、上記ヘッド(28)は上記溝部と係合し、密封状態になることを特徴とする請求項に記載の袋。
【請求項9】
取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋(6)であって、
外壁を有する基部(20)を備えた先端部(19)を備え、
上記外壁上には、上記外被の口(21)が気密状に固定されており、
上記先端部は、ダクト(22)と、穴(24)と、を備え、
上記ダクト(22)は上記容器の中に配置された下側開口部(22a)と、上側開口部(22b)との間を延びて上記基部(20)を貫通し、
上記穴(24)は、上記基部(20)内において、上記ダクト(22)で開口する内側開口部(24a)と、上記基部(20)の上記外壁で開口し上記口(20)によって気密状に覆われている側方開口部(24b)との間を延びるように構成されている袋であって、
上記ダクト(22)の上記上側開口部(22b)が上記袋(6)の外で開口し、
上記先端部は、キャップ(26)を備え、
上記キャップ(26)は、上記ダクトの上記下側開口部(22a)を介した、上記容器と上記穴(24)との連通を維持したまま、上記上側開口部を介した、上記容器と上記袋の外との連通を密封状態で閉じるように、上記上側開口部に取り付けることができるように構成されており、
上記先端部(19)は、上記ダクト(22)の両側に、それぞれ1つずつ突起(35)を有し、上記突起は、上記口(21)の外側に延びることで、上記袋(6)を手でつかむ手段を形成していることを特徴とする袋
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の袋(6)の容器内に製品を詰める方法であって、
上記キャップ(26)を高位置にした状態で、上記ダクト(22)の上記上側開口部(22b)と、上記容器の空気の吸引と上記ダクト(22)を介した上記容器への製品の注入とを連続的に行うノズル(36)とを気密状に接続する工程と、
その後、上記ノズル(36)との接続を終了する前に、上記キャップ(26)を低位置に移動させ、上記容器を密封状態で閉じる工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
上記ノズル(36)が、ピストン(38)と一体化しており、
上記ピストン(38)は、充填終了時に、上記キャップ(26)を押し下げ、低位置に移動させることを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋(6)の容器内で保持された製品のディスペンサーであって、
上記袋は、外壁を有する基部(20)を備えた先端部(19)を備え、
上記外壁上には、上記外被の口(21)が気密状に固定されており、
上記先端部は、ダクト(22)と、穴(24)と、を備え、
上記ダクト(22)は上記容器の中に配置された下側開口部(22a)と、上側開口部(22b)との間を延びて上記基部(20)を貫通し、
上記穴(24)は、上記基部(20)内において、上記ダクト(22)で開口する内側開口部(24a)と、上記基部(20)の上記外壁で開口し上記口(20)によって気密状に覆われている側方開口部(24b)との間を延びるように構成され、
上記ダクト(22)の上記上側開口部(22b)が上記袋(6)の外で開口し、
上記先端部は、キャップ(26)を備え、
上記キャップ(26)は、上記ダクトの上記下側開口部(22a)を介した、上記容器と上記穴(24)との連通を維持したまま、上記上側開口部を介した、上記容器と上記袋の外との連通を密封状態で閉じるように、上記上側開口部に取り付けられており、
上記ディスペンサーは、
上記袋(6)を設置するための筐体(3)を有するケース(1)と、
上記保持された製品の取り出し装置と、を備え、
上記取り出し装置は、上記穴(24)を介して上記取り出し装置と上記容器とを連通させるために、上記穴に挿入することを目的としたニップル(41)を備え、
上記ニップルは、上記穴(24)への挿入時に、上記口(21)に穴を開けることができるよう構成されていることを特徴とするディスペンサー。
【請求項13】
上記取り出し装置は、ポンプ室(10)を有したポンプを備えており、
上記ポンプ室(10)は、上記ケース(1)のアクセス窓(8)内に配置された取り出し領域(7)を手で押すことによって自在に変形することを特徴とする請求項12に記載のディスペンサー。
【請求項14】
上記取り出し領域(7)には、取り出し口(13)が設けられた変形自在壁(11)が設けられており、
上記ポンプ室(10)は、上記変形自在壁(11)と補強材(14)との間に設けられ、
上記補強材(14)は、上記ポンプ室(10)に製品を供給するための供給口(12)を有し、
上記取り出し口(13)には流出弁が設けられており、上記供給口(12)には流入弁が設けられており、
上記流出弁と上記流入弁とは、上記ポンプ室(10)が変形することによって上記取り出し口(13)を介して上記製品を取り出すことができ、変形した上記ポンプ室(10)が変形前の形状に戻ることによって上記供給口(12)を介して上記ポンプ室(10)への供給を行うことができるように構成されていることを特徴とする請求項13に記載のディスペンサー。
【請求項15】
上記補強材(14)は、上記供給口(12)を形成する孔を有する上記ニップル(41)を備えていることを特徴とする請求項14に記載のディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、(1)取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性の外被を有する袋、(2)その様な袋の容器内で製品を保持する方法、および(3)ケースと、取り出される製品が保持される上記袋とを備えた製品のディスペンサーに関する。
【0002】
具体的に、上記製品は、特に美容または製薬に使用される液体状、クリーム状、ペースト状等の流動体であってもよく、あるいは、詰まっていない状態または詰まった状態の粉末状であってもよい。
【背景技術】
【0003】
特に文献WO2011/144840に記載のように、特に、製品を入れる可撓性の袋を保護するために、かつ/または、上記可撓性の袋の見た目を良くするために、上記可撓性の袋が、ケースに設けられた筐体内に配置される装置が知られている。具体的には、上記ケースは、窓を有する。上記窓内にて、取り出し領域にアクセス可能であり、アクセスすることによって、特に手で圧力をかけることで上記製品を取り出すことができる。
【0004】
上記製品の取り出しは、取り出し口を有するポンプ室を備えたポンプを用いて行ってもよく、上記ポンプ室を手動で自在に変形することによって、上記ポンプを動かす。具体的には、上記取り出し領域は、上記製品を取り出すために上記取り出し領域にそって指をスライド可能にする十分に拡張された面を有してもよい。
【0005】
十分に補充可能なように構成された装置の利点を活かすために、袋は、上記ケースの上記筐体内にて可逆的に搭載できるように構成されていることが望ましい。実際、上記袋が空になると、上記ケースを交換することなく、上記袋を補充済みの袋と取り替えることができる。
【0006】
文献WO2011/144840には、外壁を有する基部を備えた先端部を有し、上記外壁上に外被の口が気密状に固定されている袋が記載されている。上記先端部は、容器の内部に設けられた下側開口部と、貫通していない上側開口部との間を延びて上記基部を貫通するダクトを有している。
【0007】
容器と取り出し用ポンプとの連通を可能にするために、上記先端部は、上記基部内において、ダクトで開口する内側開口部と、上記基部の外壁で開口する側方開口部との間を延びる穴も備えている。
【0008】
このため、上記側方開口部を上記口で気密状に覆うことにより、(i)製品の漏出および/または汚染のリスクを防止するために、上記袋内を密封した状態で製品の保持を行うこと、それに引き続き、(ii)上記口に穴を開けるためのニップルを備えた取り出し装置を設けることで、上記穴内に上記ニップルを挿入して上記容器と上記装置とを連通させること、が可能になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来技術が提案する袋では、容器内の製品の保持という点からは、完全に満足を得ることができない。特に、口から容器内に製品を注入することと、上記口に先端部を固定させることを工業レベルで連続的に行うには制限がある。さらに、空気を混入させることなく上記袋内の製品を保持するためには、製品の充填に先がけ容器内を真空にするために、上記袋を真空ベルジャーに配置する必要がある。
【0010】
本発明は、特に、容器内で容易に製品を保持することを可能とする、とりわけ空気の混入なく製品を保持することを可能とする先端部であって、後に、上記容器と、上記保持された製品の取り出し装置との連通を可能とする先端部を備えた袋を提案することにより従来技術を改良することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
したがって、第1の態様によれば、本発明は、取り出される製品が保持される容器を画定する可撓性外被を有する袋を提案する。上記袋は、外壁を有する基部を備えた先端部を備え、上記外壁上には、上記外被の口が気密状に固定されており、上記先端部は、ダクトと、穴と、を備え、上記ダクトは上記容器の中に配置された下側開口部と、上側開口部との間を延びて上記基部を貫通し、上記穴は上記基部内において、上記ダクトで開口する内側開口部と、上記基部の上記外壁で開口し上記口によって気密状に覆われている側方開口部との間を延びるよう構成されており、上記ダクトの上記上側開口部は上記袋の外で開口し、上記先端部は、キャップを備え、上記キャップは、上記ダクトの上記下側開口部を介した、上記容器と上記穴との連通を維持したまま、上記上側開口部を介した、上記容器と上記袋の外との連通を密封状態で閉じるように、上記上側開口部に取り付けることができるように構成されている。
【0012】
具体的には、上記キャップは、上記容器と上記袋の外とを連通した状態にする高位置と、上記上側開口部を閉じて密封状態にする低位置との間を移動できるように、上記ダクトの上記上側開口部に取り付けられている。
【0013】
第2の様態によれば、本発明は、上記袋の容器内に製品を詰める方法を提案する。上記方法は、上記キャップを高位置にした状態で、上記ダクトの上記上側開口部と、上記容器の空気の吸引と上記ダクトを介した上記容器への製品の注入とを連続的に行うノズルとを気密状に接続する工程と、その後、上記ノズルとの接続を終了する前に、上記キャップを低位置に移動させ、上記容器を密封状態で閉じる工程を含む。
【0014】
第3の様態によれば、本発明は、上記キャップが容器を密封状態で閉じるよう上記ダクトの上記上側開口部に取り付けられている上記容器内で保持された製品のディスペンサーを提案する。上記ディスペンサーは、上記袋を設置するための筐体を有するケースと、上記保持された製品の取り出し装置と、を備え、上記取り出し装置は、上記穴を介して上記取り出し装置と上記容器とを連通させるために、上記穴に挿入することを目的としたニップルを備え、上記ニップルは、上記穴への挿入時に、上記口に穴を開けることができるよう構成されている。
【0015】
本発明の他の目的や利点は、以下の添付図を参照して、以下に記載されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る袋の斜視図である。
図2a図2は、キャップが外された状態の、図1に示す先端部の図であり、図2aは、正面斜視図である。
図2b図2bは、キャップが外された状態の、図1に示す先端部の背面斜視図である。
図2c図2cは、キャップが外された状態の、図1に示す先端部の長辺方向に沿った断面図である。
図3図1の袋において、キャップが開いた状態となる高位置にあるときの、長辺方向に沿った断面図である。
図3a図3aは、キャップの組み立て状態をより詳細に示した、上記キャップの拡大図である。
図4図1の袋の袋において、キャップが閉じた状態となる低位置にあるときの、長辺方向に沿った断面図である。
図4a図4aは、キャップの組み立て状態をより詳細に示した、上記キャップの拡大図である。
図5a図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5b図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5c図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5d図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5e図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5f図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5g図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5h図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5i図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図5j図5a〜図5jは、図1の袋内に製品を詰めるための方法の工程を連続的に示した概略図である。
図6】本発明の一実施形態に係るディスペンサーの上面斜視図であり、上記ディスペンサーにはカセットが搭載されており、カバーが開いた状態を示している。
図7図1に示された上記ディスペンサーの下面斜視図であり、上記ディスペンサーの基部が開いた状態でかつ袋が搭載されていない状態を示している。
図8a図6に示された上記ディスペンサーの、長辺方向に沿った断面図を示す。
図8b図6に示された上記ディスペンサーの、短辺方向に沿った断面図を示す。
図9図6に示された上記ディスペンサーの部品の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、流体物(流体製品)を含有し、含有した流体物を取り出すディスペンサーについて記載する。具体例において、上記流体物は、特に美容あるいは製薬に使用される液体状、クリーム状またはペースト状であってもよく、あるいは、詰まっていない状態のまたは詰まった状態の粉末状であってもよい。
【0018】
上記ディスペンサーは、ケース1と、容器を有するカセット2とを備える。上記容器内にて、取り出される上記流体物が保持される。上記ディスペンサーは、上記ケース1の本体に設けられた筐体3内に上記カセット2を配置するように構成されている。具体的には、上記カセット2を取り外し、上記ケース1を取り替えることなく空のカセット2を流体物補充済みのカセット2に取り替えることによって、補充可能な装置の構成の利点を活かすようにすることができる。
【0019】
上記ケース1は、プラスチックや金属材などの強固な材質でできており、化粧品売り場で一般的に見られる、楕円形、円形、正方形または長方形の形状を有した、とりわけ比較的平らな形状を有している。一実施形態によれば、上記ケース1は、美観を保つために、被覆されていてもよい。図示された上記実施形態においては、上記ケース1は、矩形で水平な上壁4を有している。上記上壁4からは、周壁5が鉛直下方に伸びている。上記周壁5は、上記筐体3の4つの側面の範囲を横方向に画定する。
【0020】
上記カセット2は、袋6と、保持されている流体物を取り出し領域7を介して取り出す取り出し装置とを備えており、上記袋6内にて、取り出される流体物が密閉状態で保持される。具体的には、上記袋6は、具体的にはポリオレフィン系の可撓性外被を備えている。上記可撓性外被は、上記流体物の保持用容器を画定する。上記袋6の可撓性によって、筐体3の体積と最大限に適合して上記カセット2の容量を最大にできる。
【0021】
ユーザが上記カセット2の上記取り出し領域7にアクセスできるように、上記ケース1の上記上壁4は窓8を有する。上記窓8内には、上記取り出し領域7が配置される。ユーザがアクセス可能でありかつ拡張された上記取り出し領域7の利点を活かすために、具体的には、上記取り出し領域7と上記窓8とは、上記上壁4の大きさに対して、十分に大きいものであり、具体的には、上記上壁4の面積の50%、さらには70%以上の面積を有する。
【0022】
上記取り出し領域7とアクセス窓(上記窓)8とは、同じ形状であってもよく、特に、上記取り出し領域7が上記窓8にぴったりと収まるように同様の大きさであってもよい。そのため、上記上壁4と上記筐体3とは、上部にて上記取り出し領域7を介して閉じられることになる。具体的には、上記取り出し領域7は、比較的平坦であり、上記アクセス窓8を介して上記上壁4と同一平面にある。
【0023】
図示された実施形態において、上記アクセス窓8は、上記上壁4の形状と相似した矩形形状である。上記上壁4は、上記窓8の外形を画定する内側端部を有しており、上記内側端部は、外側において上記周壁5と接続している。
【0024】
上記ケース1は、前後の使用の間上記取り出し領域7を覆うように構成されたカバー9を備えている。具体的には、上記カバー9は、ユーザが上記取り出し領域7にアクセスできる開位置と、前後の使用の間上記取り出し領域を保護する閉位置との間を回転可能なように、上記周壁5の片側に連結されていてもよい。また、上記カバー9には、バニティミラーが備えられていてもよい。
【0025】
図示された上記取り出し装置は、上記取り出し領域7を手で押圧することによって自在に(柔軟に)変形するポンプ室10を有したポンプを備えている。より厳密には、上記取り出し領域7は、上記ポンプ室10を画定する変形自在壁11を有している。上記変形自在壁11は、ポリオレフィン類の形状記憶材またはエラストマー材料でできていてもよい。
【0026】
上記ディスペンサーの操作に関して好ましくは、上記取り出し領域7は、上部の加圧領域7aを有している。上記加圧領域7aは、その両側を上記ポンプ室10の供給口12と、上記流体物の取り出し口13とによって境された拡張形状である。そのため、上記供給口12の近傍から上記取り出し口13の方向に上記ポンプ室10に対して加える圧迫を平行移動させることができる。また、上記ポンプ室10が作動する一連の動きにおいてユーザの指に上記流体物を集められるように、上記取り出し口13は、上記加圧領域7aの延設部分に形成されていてもよい。
【0027】
図示された実施形態において、上記変形自在壁11には、上記取り出し口13が設けられており、上記ポンプ室10は、上記変形自在壁11と、上記袋6上に設けられた補強材14との間に設けられる。具体的には、上記補強材14は、上記袋6と上記変形自在壁11との間に設けられており、硬質プラスチック材を型に入れて作られる。
【0028】
上記補強材14は、上記ポンプ室10へ流体物を供給するための上記供給口12を有している。上記取り出し口13には、流体物の流出弁が設けられており、上記供給口12には、流入弁が設けられている。上記流出弁は、上記ポンプ室10が変形することによって、上記取り出し口13を介して上記流体物を取り出すことができるように構成されており、一方、上記流入弁は、変形した上記ポンプ室10が変形前の形状に戻ることによって、上記供給口12を介して上記ポンプ室10への供給を行うことができるように構成されている。
【0029】
具体的には、上記ポンプ室10を変形させることによって、上記ポンプ室10に含有された上記流体物に圧力を加えることができ、上記圧力を加えることによって、上記流入弁が閉じかつ上記流出弁が開き、一方、変形した上記ポンプ室10が変形前の形状に戻ることによって生じる吸引力によって、上記流入弁が開きかつ上記流出弁が閉じる。
【0030】
図示された実施形態において、上記変形自在壁11を変位させて上記補強材14と接触させるために、上記変形自在壁11に対する押圧はとりわけ垂直に加えられる。また、上記加圧領域7aの上流端部、つまり、上記供給口12の近傍の領域をユーザの指で圧迫することによって上記流入弁が閉じられ、上記ポンプ室10に対して上記取り出し口13の方向に上記圧迫を平行移動させることによって上記流出弁が開き、上記ポンプ室10の中身が出る。
【0031】
特に、本実施形態は、上記補強材14が案内インプリント15を有する場合に、好ましい。具体的に、上記案内インプリント15は、ユーザの指の幅とほぼ同じ幅の凹みとして形成されたものであり、上記加圧領域7aに向かうように配置される。実際、上記変形自在壁11を押圧することによって上記案内インプリント15を塞ぐことは、上記平行移動中に上記ポンプ室10を空にしやすくするために、好ましい。さらに、ユーザの指による圧迫が上記流出弁と上記流入弁とにかかることを防ぐため、上記供給口12と上記取り出し口13とは、上記案内インプリント15の外側に設けられる。
【0032】
好ましくは、上記取り出し装置は、上記保持されている流体物に空気が取り込まれることなく、汲み上げ動作を行うことができるように構成されている。つまり、上記保持されている流体物の取り出し中に、取り出された流体物の代わりに、空気が上記袋6の容器の中に入ることはない。上記袋6の上記可撓性外被の可撓性によって、上記保持されている流体物が取り出されるにつれて、保持する体積は減っていく。
【0033】
図示された実施形態において、上記流入弁は、上記ポンプ室10が変形している間上記供給口12の方に押しつけられるように構成された可撓性リップ16から形成されている。具体的には、上記可撓性リップ16は、上記変形自在壁11の下にて一体形成されており、上記ポンプ室10の方に傾いて上記供給口12に当接している。上記可撓性リップ16は、上記ポンプ室10内の上記流体物を加圧することによって押しつけられる押しつけ上面を有し、上記袋6内にて保持された上記流体物が吸引されることによって上記可撓性リップ16は、上記供給口12から起き上がることができる。
【0034】
一方、上記流出弁は、上記取り出し口13の封止用パンチ17を備えている。上記封止用パンチ17は、上記ポンプ室10が変形している間、可逆的に変位しうる。具体的には、上記ポンプ室10からの上記流体物が可撓性カラー18にかける圧力によって上記取り出し口13の外側へ上記封止用パンチ17が可逆的に変位するように、上記可撓性カラー18を介して封止された状態で上記封止用パンチ17が載せられる表面を、上記補強材14は有している。
【0035】
袋6は先端部19を備えている。先端部19は、プラスチック材料などを成形することで作成され、外壁を有する基部20を備えている。上記外壁上には、上記外被の口21が密着(具体的には溶着)して固定されている。より正確には、基部20の上記外壁は、上面と、平行に溝が入った湾曲した下面と、を有する。口21は、外被の上端部及び下端部の間に形成され、上記上端部および下端部はそれぞれ、上記上面および下面を覆い、また上記上面および下面上に固定されている。
【0036】
先端部19は、ダクト22を有している。上記ダクト22は、容器の中に配置された下側開口部22aと、上側開口部22bの間を延び、基部20を貫通する。図示された実施形態においては、上記ダクト22は、上記下側開口部22aが基部20の下方に配置された状態で、上記上側開口部22bが上記袋6の外で開口するよう上記基部20から突出した上方部23を有している。このため、上記ダクト22は上記袋6の外と容器の間との連通を可能としている。
【0037】
先端部19はまた、穴24を有する。上記穴24は、上記基部20内において、上記ダクト22で開口する内側開口部24aと、上記基部20の外壁の上面で開口する側方開口部24bの間で延びている。上記側方開口部24bは、上記口21の上端部によって気密状に覆われる。具体的には、側方開口部24bは、基部20の上面の、弓形に湾曲した中央部に形成される。
【0038】
図示された実施形態においては、上記ダクト22及び上記穴24はT型に接続されている。上記ダクト22の上記上方部23および下方部25は、縦に延びる穴24の両側に水平になるように延びている。具体的には、上記穴24は、上記ダクト22の上記下方部25を介して容器と連通するように上記ダクト22に向かって開口する。
【0039】
先端部19は、キャップ26を備えている。上記キャップ26は、上記ダクトの上記下側開口部22aを介した上記容器と上記穴24との連通を維持したまま、上記上側開口部を介した上記容器と上記外との連通を密封状態で閉じるように、上記上側開口部22bに取り付けられることができるように構成されている。
【0040】
このため、ディスペンサーを組み立てる前に、上記ダクト22を介して製品を上記袋6に注入することができ、上記容器を密封するために、製品の充填後、上記上側開口部22bに上記キャップ26が取り付けられる。
【0041】
具体的には、製品の保持後、容器は、一方では上記キャップ26によって密封され、他方では上記口21により上記穴24の上記側方開口部24bが覆われることで密封される。このため、上記袋6内で容易に製品を保持し、その後上記袋を密封できることで、上記取り出し装置に設置される前の保存及び輸送が可能になる。
【0042】
図示された実施形態において、上記キャップ26は、容器と外とを連通した状態にする高位置(図3)と、上記上側開口部22bを閉じて密封状態にする低位置(図4)との間を移動できるように上記上側開口部22bに搭載されている。
【0043】
上記キャップ26は、好ましくは上記キャップ26が上記ダクト22の上記上方部23に摺動可能に取り付けられている。上記キャップは、下面と、ヘッド28とを備え、上記下面は、上記キャップが高位置にあるとき、上記上方部23内にあり、上記下面と上記上方部との間を連通させる通路27を形成するよう取り付けられている。上記ヘッドは、低位置において、上記上側開口部22bと密封状態で係合する。
【0044】
図示されたキャップ26は、上記ヘッド28を形成する円盤と、上記円盤の下から延びる、十字状に設けられた4つの仕切り29を備え、上記仕切りの下端は、上記上方部23において摺動可能に取り付けられることによって上記下面を形成する。さらに、上記複数の仕切り29の下端には、下部リング30を形成する突起が設けられている。上記リング30は、上記キャップ26を高位置で維持させるために、上記上方部23における干渉部として設けられている。
【0045】
具体的には、上記リング30は、高位置にあるときの上記キャップ26と、上記ダクト22との間が連通するための上記通路27を形成するために、断続的になっている。さらに、上記ダクト22上から上記キャップ26が外れないように、上記上側開口部22bは、内側に玉部31を有しており、上記玉部31の下では、上記リング30が上記上方部23内で摺動できるように設けられている。
【0046】
図示された実施形態において、上記穴24は、上記ダクト22の少なくとも一部まで延びている周壁32の内部に形成されており、上記周壁は、上記上方部23内での上記キャップ26の摺動による移動を制限するストッパーを形成している。よって、上記キャップ26が低位置あっても、上記ダクト22の上記下側開口部22aを介した、上記容器と上記穴24との連通は維持できるようになっている。具体的には、上記穴24は、上記ダクト22の通路の断面を減少させる形で、上記下方部25の中に横向きに開口している。
【0047】
さらに、上記上側開口部22bの内側に溝部33を備えることで、低位置において上記ヘッド28と上記溝部33とが密封状態で係合されるように構成することで、低位置にある上記キャップ26により上記ダクト22を閉じて密封状態にすることを確実に行うことができる。図中、上記溝部33の底側は、上記玉部31で縁取られている。また、上記溝部33は、上記ヘッド28が上記溝部33においてスナップフィットにより確実に密封するために、挿入収縮部34を備える。
【0048】
上記先端部19は、好ましくは上記ダクト22の上記上方部23の両側に、それぞれ一つずつ突起35を有している。上記突起は口21の内部へ延びることで、上記袋6を手でつかむ手段を形成し、上記袋6の取り付けおよび上記筐体3からの取り外しを容易にする。具体的には、上記突起35は指でつまむことができるよう構成されており、上記窓8に上記取り出し領域7を配置することによって、上記袋6を上記筐体3に移動させることができる。
【0049】
以下では、図5を参照しながら、機械を用いて袋6の容器に製品を詰める方法を説明する。上記機械は、2つのピストン37、38を一体化させたノズル36と、製品注入口39と、排気口40とを備え、高速で製品を詰めることができる。
【0050】
上記方法は、上記ダクト22の上記上側開口部22bにおいて、上記キャップ26を高位置にしておき(図5a)、上記ノズル36と上記上側開口部とを気密状に接続する(図5b)。すると、上記ノズル36の上記排気口40により、上記ダクト22を介して上記容器内の空気を吸引することが可能になり(図5c)、空気を混入させることなく、上記容器内に製品を詰めることができる。
【0051】
上記容器内の空気が排気されて容器が空になるとすぐに、上記ピストン37が作動し、上記製品注入口39を開く(図5d)。そして、上記ダクト22と、高位置にある上記キャップ26との間に形成された上記通路27を介して、充填状態(図5f)になるまで、製品を容器に注入する(図5e)。その後上記ピストン37が作動し、上記製品注入口39を閉じる(図5g)。
【0052】
上記方法は、上記ノズル36との接続を終了する前に、上記キャップ26を低位置へ移動させ、上記容器を密封状態で閉じる。これを行うため、もう一方のピストン38が作動し、充填終了時に上記キャップ26の上記ヘッド28を押し下げ、上記キャップ26を低位置へ移動させる(図5h)。その後、上記ピストン38は停止位置(図5i)に戻り、その後上記ノズル36は上記ダクト22と離れ、接続が終了する。
【0053】
このようにして、袋6が得られる。得られた袋6においては、上記上側開口部22bにおいて低位置に搭載されている上記キャップ26により容器が密封状態で閉じられることで、取り出される製品が密封状態で保持されている。さらに、上記口21が上記穴24を覆うことにより、密封状態を保証する。上記穴を介して、後に、保持されている製品を取り出し装置へ供給することが可能である。
【0054】
保持されている製品を取り出し装置へ連通させるために、上記取り出し装置は、ニップル41を備えている。上記ニップル41は、上記穴を介して上記取り出し装置と容器とを連通させるために、上記穴24に挿入されることを目的としている。上記ニップルは上記穴24への挿入時に、上記口21に穴を開けることができるよう構成されている。
【0055】
図示された実施形態において、上記補強材14は、補強材14と一体に形成された上記ニップル41を有する。上記ニップル41は、上記供給口12が上記袋6内に保持されている上記流体物と密閉状態で通ずるように、上記穴24に挿入されるように構成されている。図示された実施形態において、上記ニップル41は、上記ポンプ室10の上記供給口12となる孔を有する。また、上記ニップル41は、上記穴24にぴったり挿入可能な寸法である。上記穴24は、内側に密閉用玉部42を有する。
【0056】
具体的には、上記ニップル41は、上記袋6の上記可撓性外被に穴を開けることが可能な刃先を備えていてもよい。このように、上記取り出し装置を上記袋6上に取り付けた後、上記取り出し装置の上記取り出し領域7を有した上記カセット2を、上記ケース1の上記筐体3に搭載することができ、充填用としても搭載することが可能である。または、上記袋6は、上記取り出し装置に設けられた上記ケース1の上記筐体3に搭載することができ、上記袋を上記筐体3に取り付けた後、上記可撓性外被に穴を開けることができる。
【0057】
上記ディスペンサーは、好ましくは上記取り出し領域7が上記窓8内に位置するように上記筐体3に搭載された上記カセット2の可逆的固定機構を有している。具体的に、上記可逆的固定機構のおかげで、特に上記取り出し領域7に加えられる圧迫に対して、上記筐体3内での上記カセット2の位置を特にしっかりと固定でき、また、上記カセット2を簡単に取り付け/取り外しできる。
【0058】
上記可逆的固定機構は、上記動作を行うために、垂直に保持されることによって、上記筐体3内にて水平移動する枠43を有している。上記枠43と上記カセット2とにはそれぞれ、相補的手段が備えられており、上記相補的手段は、上記枠43の第1の位置において、上記取り出し領域7が上記窓8に位置するように上記カセット2を上記筐体3内に搭載することができ、上記枠43の第2の位置において、上記筐体3内にて上記カセット2の位置を固定することができるように構成されている。
【0059】
具体的に、上記カセット2は、上記取り出し領域7が上記窓8に位置するように、上記筐体3内へ垂直に下ろされ、取り付けられる。その後、上記枠43を上記第2の位置に移動することによって、上記窓8内での上記取り出し領域7の配置に影響を与えるように上記カセット2を移動させることなく、上記カセット2の位置を固定することができる。
【0060】
図示された上記ケース1は、基部44を有している。上記基部44は、ユーザが上記筐体3にアクセス可能な開位置と閉位置との間で軸45を中心に回転するように、上記ケース1の上記本体の上記周壁5の片側に、具体的には、上記カバー9の連結側と同じ側で連結されている。上記閉位置においては、上記基部44は、上記筐体3の下壁となる。そのため、上記ディスペンサーの使用時に上記基部44が位置する上記閉位置においては、上記筐体3と上記カセット2とを保護しかつ美観も保つために、上記筐体3と上記カセット2とは外部から遮断されている。
【0061】
上述の役割を果たすために、上記基部44は、上記ケース1の上記本体の上記上壁4の形状と相似した形状の下壁44aを有している。上記下壁44aは、2つの短辺端部を有しており、上記2つの短辺端部のうち一方は、上記本体に連結されており、他方には、上記基部44を上記閉位置にて固定する固定用突起部46が設けられている。
【0062】
補充動作に関して好ましくは、上記可逆的固定機構は、上記枠43を移動する装置を備えている。上記装置は、上記枠43と上記基部44との上に設けられた相補的手段を有している。上記相補的手段は、上記基部44を閉めることによって、上記枠43が上記第1の位置から上記第2の位置に移動するように、構成されている。そのため、上記基部44を上記開位置に位置させることによって、上記筐体3内に上記カセット2を搭載することができ、上記筐体内に搭載された上記カセット2は、単に、上記基部44を閉めることによって、固定される。
【0063】
上記枠43を移動する上記装置は、上記基部44を開けることによって上記枠43が上記第2の位置から上記第1の位置に移動するように構成された相補的手段を、さらに備えてもよい。そうすることで、単に上記基部44を開けることによって、上記カセット2を解除し、取り替えることができる。
図1
図2a
図2b
図2c
図3
図3a
図4
図4a
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図5i
図5j
図6
図7
図8a
図8b
図9