(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
プラテンローラと、前記プラテンローラに対し相対的に離接するサーマルヘッドと、を備え、前記プラテンローラと前記サーマルヘッドとの間で複数色のインク層を有するインクリボン及び帯状の転写フィルムを圧接移動させながら前記インクリボンの各色のインクを前記転写フィルムの転写フレームに重畳転写することで前記転写フレームにカラーの画像を形成する画像形成装置であって、
前記転写フレームは、帯方向に所定のピッチで繰り返し形成され他の部位よりも光透過率が低いフレームマークで区画されて前記帯方向に複数並設されており、
前記フレームマークの、前記転写フィルムの幅方向の端部を前記幅方向に跨ぐ姿勢で配設されたラインセンサと、
前記ラインセンサから出力された受光情報に基づいて前記転写フレームに形成する画像の前記幅方向の位置を調整する制御部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
前記フレームマークが前記ラインセンサにかかる位置にあるときに、前記サーマルヘッドは、前記ラインセンサにかかった前記フレームマークに接する前記転写フレームの頭出し位置にあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
サーマルヘッドの動作によりインクリボンの複数色のインクを帯状の転写フィルムの転写フレームに重畳転写して前記転写フレームにカラーの画像を転写形成する画像形成方法であって、
前記転写フィルムに、前記転写フレームを帯方向に複数並設するよう一定間隔で区画するフレームマークを、他の部位よりも低い光透過率で形成しておき、
前記フレームマークを光検出するフレームセンサとして、ラインセンサを前記フレームマークの前記転写フィルムの幅方向の端部を前記幅方向に跨ぐ姿勢で配設し、
前記フレームマークの前記端部の前記幅方向の位置を、前記フレームセンサから出力される受光情報に基づき判定するマーク位置検出ステップと、
前記マーク位置検出ステップで判定した前記幅方向の位置に応じて、前記転写フレームに形成する前記画像の前記幅方向の位置を調整する画像位置調整ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を、実施例の画像形成装置51により
図1〜
図16を参照して説明する。
【0014】
図1に示されるように、画像形成装置51は、印刷装置PRの筐体PRa内に収められている。印刷装置PRは中間転写フィルム21を用いて再転写も行う再転写方式の印刷装置であって、いわゆるカードプリンタである。
画像形成装置51は、インクリボン11用の供給リール12及び巻き取りリール13を装脱自在に取り付け可能である。
取り付けられた供給リール12及び巻き取りリール13は、それぞれ駆動用のモータM12及びモータM13の駆動により回転する。モータM12,M13の回転速度及び回転方向は、画像形成装置51に備えられた制御部CTにより制御される。
【0015】
インクリボン11は、供給リール12と巻き取りリール13との間で、複数のガイドシャフト14に案内され所定の走行経路に掛け渡される。
インクリボン11の走行経路の途中には、頭出し用のインクリボンセンサ15が配置されている。
インクリボンセンサ15は、インクリボン11の頭出しマーク11d(
図3参照)を検出し、リボンマーク検出情報J1(
図2参照)を制御部CTに向け送出する。
【0016】
インクリボン11の走行経路におけるインクリボンセンサ15と巻き取りリール13との間に、サーマルヘッド16が配置されている。
サーマルヘッド16は、掛け渡されたインクリボン11のリボンベース11a側の面(
図3参照)に対し離接する(
図5の矢印Da方向)。
このサーマルヘッド16の離接動作は、ヘッド離接駆動部D16により制御部CTの制御の下で実行される。
【0017】
画像形成装置51は、装填されたインクリボン11に対する
図1の左方側に、中間転写フィルム21用の供給リール22及び巻き取りリール23を装脱自在に取り付け可能とされている。
取り付けられた供給リール22及び巻き取りリール23は、それぞれ駆動用のモータM22及びモータM23の駆動により回転する。モータM22,M23の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
【0018】
中間転写フィルム21は、インクリボン11のインクが転写される転写フィルムである。この転写フィルムは、印刷装置PRにおいて再転写の前の中間的被転写体となるので、ここでは、便宜的に中間転写フィルム21と称する。
中間転写フィルム21は、供給リール22と巻き取りリール23との間で、複数のガイドシャフト24に案内されて所定の走行経路に掛け渡される。
中間転写フィルム21の走行経路の途中には、頭出し用のフレームセンサ25が配置されている。
フレームセンサ25は、中間転写フィルム21のフレームマーク21d(
図4参照)を検出し、フレームマーク検出情報J2(
図2参照)を制御部CTに向け送出する。フレームセンサ25及びフレームマーク検出情報J2の詳細は、後述する。
インクリボン11及び中間転写フィルム21の厚さは、例えば0.01mm程度である。
図1では、理解容易のため、誇張して厚く描かれている。
【0019】
中間転写フィルム21の走行経路におけるフレームセンサ25と供給リール22との間には、モータM26の駆動によって回転するプラテンローラ26が配置されている。
モータM26の回転速度及び回転方向は、制御部CTにより制御される。
【0020】
図5にも示されるように、サーマルヘッド16は、ヘッド離接駆動部D16による離接動作で、インクリボン11に対して離接する。
詳しくは、サーマルヘッド16は、インクリボン11をプラテンローラ26に向け押圧し、プラテンローラ26との間に中間転写フィルム21とインクリボン11とを挟んで圧接させる圧接状態(
図5に示される状態)と、インクリボン11から離隔した離隔状態(
図1に示される状態)と、の間で移動する。サーマルヘッド16が圧接状態にあるときに、後述する転写が行われる。
【0021】
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が離隔状態で、それぞれ、モータM12,M13及びモータM22,M23の動作により、巻き取りリール13,23側への巻き取り及び供給リール12,22への巻き戻しが、それぞれ独立してできるようになっている。
【0022】
インクリボン11及び中間転写フィルム21は、サーマルヘッド16が圧接状態のとき、互いに密着して供給リール側又は巻き取りリール側に移動可能となっている。この移動は、モータM12,M13,M22,M23及びモータM26の駆動による供給リール12,22,巻き取りリール13,23、及びプラテンローラ26の回転により制御部CTの制御により実行される。
【0023】
制御部CTは、CPU81及び画像データ送出部CT1を有する。また、画像データ送出部CT1は、転写位置補正部CT2を有し、フレームF(後述)における、転写位置補正部CT2で補正決定した転写位置に画像を転写するための画像データSN1及び制御信号SN2を、サーマルヘッド16のヘッドドライバ16bに向け送出する。
また、画像形成装置51は、記憶部82及び外部と通信するための通信部37を有する。
記憶部82には、画像形成装置51全体の動作を実行するための動作プログラム,及び転写する画像の情報である転写画像情報J3などが記憶される。記憶部82の記憶内容は、CPU81により適宜参照される。
動作プログラム及び転写画像情報J3は、外部のデータ機器38などから通信部37を介して制御部CTに供給され(
図2参照)、記憶部82に記憶される。
【0024】
インクリボン11は、
図3(a),(b)に示されるように、帯状のリボンベース11aと、リボンベース11a上に塗布形成されたインク層11bと、を有している。
インク層11bは、帯方向に並ぶ複数色(この例では四色)のインク層の組であるインク組11b1が、繰り返し塗布されて形成されている。
インク組11b1は、イエローインク層Y,マゼンタインク層M,シアンインク層C,及びブラックインク層BKであり、この順で帯方向に塗布されている。
各色のインクは昇華型である。ブラックのインクは、溶融型が用いられる場合もある。
【0025】
イエローインク層Yにおける、隣接するブラックインク層BKの境界部位の一方縁部には、頭出しマーク11dが形成されている。
各インク層Y,M,C,BKの帯方向の長さLaは、互いに同じである。従って、インク組11b1のピッチLapは、長さLaの4倍となっている。
インクリボンセンサ15の位置は、インクリボンセンサ15が頭出しマーク11dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1(
図8参照)がイエローインク層Yの転写開始位置(転写時の移動方向先頭側)に位置するようになっている。
すなわち、圧接位置からインクリボンセンサ15の検出位置までの走行経路長が、ピッチLapの整数倍とされている。
【0026】
中間転写フィルム21は、
図4(a),(b)に示されるように、帯状のフィルムベース21aと、フィルムベース21a上に積層形成された、剥離層21b及び転写用受像層21cを有している。
フィルムベース21aの幅は、インクリボン11のリボンベース11aの幅と同じである。
フィルムベース21a又は転写用受像層21cには、フレームマーク21dが、帯方向に所定のピッチLbで繰り返し形成されている。
フレームマーク21dは、全幅に亘り形成されている。すなわち、この例において、フレームマーク21dの幅方向のマーク側端部21d3の位置は、フィルムベース21aの側縁部21eと一致している。
ピッチLbは、インクリボン11における長さLaと同じ(La=Lb)である。
中間転写フィルム21においてピッチLbで区切られる領域が転写フレームFである。以下、転写フレームFを、単に、フレームFと称する。すなわち、フレームマーク21dは、各フレームFの境界部位に付与され、各フレームFを区画している。
【0027】
フレームセンサ25の位置は、フレームセンサ25がフレームマーク21dを検出したときに、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1が、任意のフレームFにおける転写開始位置に位置するようになっている。
この圧接位置Ph1は、フレームセンサ25で検出したフレームマーク21dに接するフレームFの転写開始位置であることが最も好ましい。
フレームセンサ25がフレームマーク21dを検出したときの動作の詳細は後述する。
【0028】
画像形成装置51において、中間転写フィルム21とインクリボン11とは、
図5に示されるように、転写用受像層21cとインク層11bとが直接対向する向きで掛け渡される。
転写用受像層21cは、加熱により昇華したインク層11bのインクを受容して固定する性質を有する。ブラックインク層BKのインクが溶融型の場合は、加熱により溶融したブラックインクを受容して固定する。
これにより、
図5に示されるサーマルヘッド16の圧接状態において、転写用受像層21cに圧着したインク層11bからインクが転写され、インクリボン11及び中間転写フィルム21の圧着移動することで転写用受像層21cに二次元画像が形成される。インクは、サーマルヘッド16に供給された画像データに応じた加熱パターンで転写される。
【0029】
以上詳述した画像形成装置51は、使用者によりセットされたインクリボン11及び中間転写フィルム21を、サーマルヘッド16の押圧によって密着させながら移動できるようになっている。
【0030】
サーマルヘッド16は、
図6に示されるように、インクリボン11の幅方向に所定のピッチPt1で整列配置された#1〜#n(nは2以上の整数)なるn個の発熱抵抗体16aを有する。また、サーマルヘッド16は、画像データSN1及び制御信号SN2に応じ、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに独立して通電するヘッドドライバ16bを有している。
発熱抵抗体16aは、例えば、1インチあたり300個並設される。
【0031】
ヘッドドライバ16bは、画像データ送出部CT1から送出された転写する画像データSN1及び制御信号SN2に基づき、複数の発熱抵抗体16aそれぞれに対し通電を行う。
通常は、形成する画像に対応する発熱抵抗体16aは、全数nではなく、並設方向の両端に余裕分をとって隣接するm個(mは、m<nなる1以上の整数)とされる。
すなわち、並設された複数の発熱抵抗体16aの内の、(n−m)個分は、余裕分として画像形成には用いない。また、m個の発熱抵抗体16aは、n個の内の少なくとも一方端の発熱抵抗体を除く連続するm個として選択される。
従って、転写する画像の帯方向(縦)におけるライン数(通電のONとOFFとを選択できる数に相当)をライン数LNaとすると、被画像形成体である中間転写フィルム21には、画像が、幅×縦=m×LNaのドットで形成される。
【0032】
例えば、印刷装置PRとして、被再転写体である外形86mm×54mmのカードに300dpiの画像を形成する場合、mは約1000、LNaの値は約600とされる。300dpiの場合、発熱抵抗体16aのピッチPt1は、約85μmである。
【0033】
画像形成装置51は、サーマルヘッド16を圧接状態とし、インクリボン11と中間転写フィルム21とを密着移動させながら、サーマルヘッド16の各発熱抵抗体16aを、転写する画像データに基づいて適宜加熱する。これにより、インクリボン11のインク層11bのインクを中間転写フィルム21の転写用受像層21cに転写する。
これにより、転写用受像層21cのフレームに所望の画像を転写形成することができる。この画像形成動作の手順詳細は、後述する。
【0034】
図1に戻り、印刷装置PRは、画像形成装置51によって被画像形成体である中間転写フィルム21の転写用受像層21cに形成した画像(以下、中間画像Pとも称する)の一部を、さらに別の被転写体に再転写する再転写装置52を備えている。
この例において、被転写体はカード31である。
図1では、搬送中のカード31を太線で示してある。
再転写装置52は、制御部CTを画像形成装置51と共有している。
再転写装置52は、中間転写フィルム21の走行経路における、プラテンローラ26と巻き取りリール23との間に設けられた再転写部ST1と、再転写部ST1にカード31を供給する供給部ST2と、再転写部ST1を通過したカード31を搬出する搬出部ST3と、を有している。
【0035】
再転写部ST1は、モータM41により回転するヒートローラ41と、ヒートローラ41に対向配置された対向ローラ42と、ヒートローラ41を対向ローラ42に対して離接させるヒートローラ駆動部D41と、を有している。
供給部ST2は、カード31を挟持したままカード31の姿勢を垂直から水平に転換するように90°回動する姿勢転換部ST2aを有する。
供給部ST2は、さらに、スタッカ32に立ち姿勢で装填された複数のカード31の中から、
図1の最右となる一枚を上方に持ち上げるように回転する持ち上げローラ33を有する。
供給部ST2は、またさらに、持ち上げローラ33で持ち上げられたカード31を、上方に配置された姿勢転換部ST2aに挟持して送り込む一対の送り込みローラ34と、姿勢転換部ST2aで水平姿勢にされたカード31を左方の再転写部ST1に送り込む複数対の搬送ローラ35と、を有する。
【0036】
モータM41の動作は、制御部CTにより制御される。また、持ち上げローラ33,送り込みローラ34,及び搬送ローラ35は、それぞれ制御部CTの制御の下、図示しないモータの駆動によって回転する。
【0037】
再転写装置52は、供給部ST2においてスタッカ32から垂直姿勢で上方に取り出した一枚のカード31を、姿勢転換部ST2aにおいて水平姿勢に転換し、再転写部ST1に搬送供給する。
再転写部ST1において、カード31は、ヒートローラ駆動部D41の動作によって、昇温したヒートローラ41と対向ローラ42との間に中間転写フィルム21と共に圧接挟持されながら、モータM41の駆動により搬出部ST3に向け移動する。カード31には、中間転写フィルム21の転写用受像層21cが圧接する。
この圧接移動で、画像形成装置51によって転写用受像層21cに形成された中間画像Pの一部の範囲が、カード31に転写される。すなわち、カード31の表面上に画像Pcが再転写により形成される。
画像Pcが再転写形成されたカード31は、搬出部ST3に搬送され、例えば外部のストッカ36に積層収容される。
【0038】
次に、フレームセンサ25について
図7及び
図8を参照して詳述する。
フレームセンサ25は、光を出射する出射部とその光を受光する受光部との組を有する光センサである。
フレームセンサ25は、受光部としてラインセンサが用いられ、
図7に示されるように、複数の受光センサ25aの並設方向が中間転写フィルム21の幅方向となる姿勢で配設されている。
図7では、q個(q:この例で偶数)の受光センサ25aを有する例が記載されている。
【0039】
フレームセンサ25は、出射部から出射し、中間転写フィルム21を透過した光を受光部で受光するようになっている。
未使用の中間転写フィルム21は光透過性を有し、フレームマーク21dは光を遮断する部分として設けられている。従って、受光センサ25aの受光量の違い(この場合は受光の有無)によってフレームマーク21dを検出することができる。
フレームセンサ25の受光センサ25aのピッチPt2は、発熱抵抗体16aのピッチPt1の半分以下とされる。例えばPt2=5μmである。
受光センサ25aの受光量は、例えば1番目からq番目まで順番に読み出され、それぞれ1〜qの並設番号と紐付されてフレームマーク検出情報J2として制御部CTに向け送出される(
図2も参照)。
【0040】
中間転写フィルム21の幅方向におけるフレームセンサ25の配設位置は、中間転写フィルム21が、蛇行せず基準の搬送位置にあるときに、中間転写フィルム21の一方の側縁部21eの幅方向位置が、画素列の中央の位置にくるように調整設定されている。すなわち、側縁部21eの幅方向位置は、q/2番目の受光センサ25aと〔(q/2)+1〕番目の受光センサ25aとの境界位置に設定される。
【0041】
図8に示されるように、中間転写フィルム21の搬送方向(帯方向)におけるフレームセンサ25の配設位置は、サーマルヘッド16の位置との関係で規定される。
具体的に説明する。中間転写フィルム21が供給リール22側に逆送りされている(白矢印DRa)状態で、フレームマーク21dの進行方向先頭側の縁部となる境界縁部21d1が、フレームセンサ25の検出位置Ps1に達したとする。このとき、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1が、フレームマーク21dに接するフレームFaにおける供給リール22側に位置するようになっている。
すなわち、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1と、フレームセンサ25の検出位置Ps1と、の帯方向の距離Ldが、フレームFのピッチLbからフレームマーク21dの帯方向の幅Waを除いた距離Leよりも短くなっている。
【0042】
制御部CTの詳細構成は、
図9に示される。
図9において、制御部CTは、CPU(中央処理装置)81と、画像データ送出部CT1と、を有する。画像データ送出部CT1には、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)が用いられる。
画像データ送出部CT1は、A/Dコンバータ61,転写位置補正部CT2,転写データバッファ62,及びヘッドインタフェース63(ヘッドI/F63)を有する。
転写位置補正部CT2は、補正量決定部71,位置調整用オフセットレジスタ72,加算器73,及びバッファアドレス生成回路74を有する。
【0043】
画像データ送出部CT1は、中間転写フィルム21のフレームFそれぞれに転写する画像データSN1及びサーマルヘッド16の動作を制御するための制御信号SN2を生成し、サーマルヘッド16が圧接状態にあるとき、サーマルヘッド16へ適宜タイミングで供給する。このタイミングは、フレームマーク検出情報J2などに基づいて制御部CT全体として決定する。
画像データ送出部CT1は、画像データSN1を、転写画像情報J3に基づき生成する。
【0044】
次に、画像形成装置51による中間転写フィルム21に対する画像形成動作及び方法について、転写位置補正部CT2による転写位置補正動作を含めて、
図10〜
図16を主に参照して説明する。
画像形成装置51は、四色の転写動作それぞれにおいて頭出し動作を行う。
【0045】
まず、中間転写フィルム21において、画像を形成する最初のフレームであるフレームF1に、イエローの画像Y(1)を転写形成する手順について、
図10〜
図14を主に参照して説明する。
【0046】
図10及び
図14には、中間転写フィルム21の移動方向に対し位置が決められた(移動しない)サーマルヘッド16及びフレームセンサ25に対する、インクリボン11及び中間転写フィルム21の位置及び転写内容などが示されている。また、転写動作で密着対向させるインクリボン11のインク層11bの面と中間転写フィルム21の転写用受像層21cとを、左右に並べて記載してある。
また、転写に供するインク組11b1に、説明上の便宜から、1及び2の番号を付してある。例えば、Y1〜BK1は、1番目の組の黄色インク層〜黒色インク層を示す。
また、フレームFについては、画像を転写形成するフレーム順に1から連番を付してある。例えば、F3は、3番目に画像を転写形成するフレームを示す。
また、フレームF1とフレームF2との境界のフレームマーク21dを、フレームマーク21daとする。
また、転写する画像を( )付の連番で示す。例えば、画像M(1)は、マゼンタインクで転写する一番目の画像(フレームF1に形成する画像)を意味する。同様に、画像C(1)は、シアンインクで転写する一番目の画像(フレームF1に形成する画像)を意味する。
【0047】
図11は、フレームセンサ25と中間転写フィルム21との幅方向の位置関係を説明するための模式図である。
図12は、CPU81が、補正量決定部71に対し補正量決定動作を実行するよう指示するまでの手順を説明するためのフロー図である。
図13は、転写データバッファ62における画像データの格納例を説明するための模式図である。
【0048】
まず、制御部CTは、
図10に示されるように、イエローのインク層Y1とフレームF1との位置合わせを頭出し動作で行う。
インクリボン11について、制御部CTは、インクリボンセンサ15(
図10には不図示)から出力されたリボンマーク検出情報J1に基づいて、インク層Y1の転写開始位置にサーマルヘッド16が位置するようにインクリボン11を移動させる。
【0049】
中間転写フィルム21について、制御部CTは、フレームマーク検出情報J2に基づいて中間転写フィルム21の移動及びサーマルヘッドの16の離接動作を制御する。
詳しくは、制御部CTは、中間転写フィルム21を供給リール22側に巻き戻す(白矢印DRa参照)。
そして、フレームセンサ25の検出位置Ps1にフレームマーク21daのフレームF1との境界縁部21d1が達してフレームマーク21daを検出したことをフレームマーク検出情報J2で把握したら、ヘッド離接駆動部D16を動作させてサーマルヘッド16を離隔状態から圧接状態にする。
フレームマーク21dは中間転写フィルム21の少なくとも一方の側縁部21eに達するように形成されている。
また、既述のように、フレームセンサ25は、ラインセンサであり、側縁部21eを跨ぐように配設されている。そして、配設位置は、中間転写フィルム21の搬送における幅方向の基準位置が、幅方向に一列に並ぶ複数の受光センサ25aの中央部に位置するように設定調整されている。
【0050】
ここで、中間転写フィルム21のフレーム頭出し動作において、中間転写フィルム21が蛇行した状態を考える。
具体的には、
図11に示されるように、蛇行によって、側縁部21eが、幅方向の基準位置PK1に対して
図11の左方向にずれて(矢印DRb)、r番目〔r<(q/2)〕の受光センサ25aとr+1番目の受光センサ25aとの間に側縁部21eが位置しているとする。
この蛇行状態で、白矢印DRa方向に頭出し移動中の中間転写フィルム21のフレームマーク21daがフレームセンサ25にかかったとする。このとき、それまで受光有(ON)となっていた全部の受光センサ25aの内の、1番目からr番目の受光センサ25aが、フレームマーク21daによって受光が妨げられ、受光無(OFF)となる。また、r+1番目からq番目の受光センサ25aは、受光が妨げられないので受光有(ON)のままとなる。
1〜q番目までの全受光センサ25aそれぞれのOFF/ONの情報は、受光情報J2aとしてフレームマーク検出情報J2に含めて送出される(
図9参照)。
【0051】
受光情報J2aを含むフレームマーク検出情報J2は、A/Dコンバータ61によってデジタル変換され、CPU81及び補正量決定部71に供給される。
CPU81は、入来した受光情報J2aにおいて、ある番号以下の受光センサ25aのすべてが、ON状態からOFF状態になったか否かを判定する(Step1)。
【0052】
(Step1)の判定が否(No)の場合、CPU81は、(Step1)の判定を継続する。
ここで、OFF状態の受光センサが存在しても判定を否とする場合がある。これは、例えば、連番途中の受光センサ25aのみがOFF状態になる場合、や、OFF状態の受光センサ25aがある番号以下で連続せず、ON状態の受光センサ25aが存在する場合である。
これらの場合は、フレームマーク21daにより遮光されたのではなく、スポット状の汚れなど他の要因でOFF状態になったと推察されるため、判定を否とする。
【0053】
(Step1)の判定が是(Yes)の場合、CPU81は、中間転写フィルム21の搬送を停止する(Step2)。
中間転写フィルム21の搬送停止後、ヘッド離接駆動部D16を動作させてサーマルヘッド16を圧接状態とする(Step3)。
サーマルヘッド16が圧接状態となったら、再び中間転写フィルム21を搬送させる(Step4)。
【0054】
CPU81は、受光情報J2aを監視し、1番目〜q番目のすべての受光センサ25aが再びONになったか否かを判定する(Step5)。
(Step5)の判定が否(No)の場合は、受光情報J2aを継続監視し、(Step5)の判定を繰り返し実施する。また、判定後、判定に用いた受光情報J2aを、一時的に記憶部82に記憶させる。この記憶は上書き記憶である。
(Step5)の判定が是(Yes)の場合、CPU81は、既に記憶部82に記憶されている受光情報J2aの上書きはせず、記憶されている最新の受光情報J2aに基づいて補正量を求めるよう転写位置補正部CT2に指示する(Step6)。
【0055】
転写位置補正部CT2は、CPU81からの指示により、転写位置の補正量を求め決定する。
そこで、転写位置補正部CT2を含む画像データ送出部CT1を構成する各部の詳細を説明する。
【0056】
まず、転写データバッファ62は、
図13に示されるように、ドット単位で転写データを格納するためのマトリックスバッファである。
具体的には、転写画像の幅方向のX個の画素に対応する画素バッファ列(以下、画素列とも称する)と、縦方向(帯方向)のY本のラインに対応するラインバッファ行(以下、ライン行とも称する)とを掛け合わせた「X」×「Y」のマトリックスで構成されている。
Xは、発熱抵抗体16aの数nよりも大きい数とされ、Yは、転写画像のライン数LNaよりも大きい数とされている。
【0057】
図9に戻り、転写位置補正部CT2における位置調整用オフセットレジスタ72には、オフセット情報J5が記憶されている。
オフセット情報J5は、サーマルヘッド16におけるn個の発熱抵抗体16aを、転写データバッファ62の画素列のどこに割り当てるかを特定するオフセット量βを含む情報である。
具体的には、n個の発熱抵抗体16aを、画素列の1列目〜X列目の内のb列目からのn個に割り当てる場合、bがオフセット量βとして記憶されている。bはb≦(X−n)なる正の整数で、個数を示す量である。
位置調整用オフセットレジスタ72は、オフセット量βを加算器73に向け出力する。
【0058】
転写位置補正部CT2における補正量決定部71は、幅方向の転写位置を補正する補正量DPbを求める。補正量DPbは、発熱抵抗体16aの個数単位で求められる。
具体的には、補正量決定部71は、CPU81の指示を受け、側縁部21eの基準位置PK1(
図11参照)に対応する「q/2」と、蛇行でずれた幅方向の位置PK2(
図11参照)に対応する「r」と、の差分DPaを、DPa=(q/2)−rとして求める。
【0059】
この差分DPaは、蛇行が生じたことで補正すべき幅方向の転写位置の補正量DPbに対応する量であるが、受光センサ25aを単位とする量である。より詳しくは、受光センサ25aのピッチPt2を単位とする量(距離)である。そのため、補正量決定部71は、差分DPaを発熱抵抗体16aを単位とする量、詳しくは、発熱抵抗体16aのピッチPt1を単位とする量(個数)に変換する。
例えば、発熱抵抗体16aのピッチPt1が、受光センサ25aのピッチPt2のα倍のとき、補正量DPbを、差分DPaの1/αの整数部分として求める。
すなわち、DPb=[DPa/α]=[〔(q/2)−r〕/2] である。
補正量決定部71は、求めた補正量DPbを加算器73に向け出力する。
【0060】
加算器73は、補正量決定部71から入来した補正量DPbと、位置調整用オフセットレジスタ72から入来したオフセット情報J5のオフセット量βと、を加算し、その加算した補正量(個数)を補正オフセット量βfとしてバッファアドレス生成回路74に向け送出する。
【0061】
バッファアドレス生成回路74は、転写データバッファ62のX列Y行のマトリックスバッファに対し、転写する画像データを格納するアドレスを決定し、転写データバッファ62に供給する。
【0062】
ライン行については、補正処理なく予め位置が設定されている。この例では、3番目のライン行を転写画像の1ライン目として3番目〜〔3+(LNa−1)〕番目のライン行に転写画像の1〜LNa番目のラインを割り当て設定する。
画素列については、加算器73から入来した補正オフセット量βfを転写データバッファ62の画素列に適用し、n個の発熱抵抗体16aに対応する転写データを格納する。
具体的には、画素列におけるβf番目の画素列を、1番目の発熱抵抗体16aとしてβf〜βf+(n―1)番目の画素列に1〜n番目の発熱抵抗体16aを割り当て設定する(片ハッチング付バッファ)。
これにより、形成する画像に対応する発熱抵抗体16aは、転写データバッファ62におけるβf〜βf+(n―1)番目の画素列の内の、隣接するm本の画素列が該当する(クロスハッチング付バッファ)。
【0063】
図13からも明らかなように、転写データバッファ62の画素列において画像データが格納される領域は、補正オフセット量βfに依存する。
ここで補正オフセット量βfは、定数であるβと中間転写フィルム21の蛇行に伴うずれ量に対応する補正量DPbとの和であるから、直接的に補正量DPbに依存する。すなわち、蛇行により生じた幅方向のずれ量を相殺するように、転写データバッファ62における画像データの格納領域が幅方向にずれるようになっている。
【0064】
また、補正に用いる受光情報J2aは、フレームセンサ25がフレームマーク21dを検出した最初のタイミングではなく、その後、サーマルヘッド16を圧接状態として中間転写フィルム21をフレームマーク21dの帯方向の幅Waだけ移動させた後の受光情報J2aを利用する。
サーマルヘッド16が圧接していない状態での蛇行は比較的不安定であるが、中間転写フィルム21を、サーマルヘッド16を圧接させた状態でわずかな距離でも搬送すると、蛇行のずれ量が安定して直ちに実質的な転写状態でのずれ量となる。
従って、この例のように、補正量を得るために用いる受光情報J2aとしては、フレームマーク21daの検出範囲の最後の段階、すなわち後尾となる境界縁部21d2での受光情報J2aを用いることが好ましい。
【0065】
図10の転写動作の説明に戻る。
サーマルヘッド16の圧接状態で、中間転写フィルム21とインクリボン11との圧着移動(矢印DRa)が所定距離進行したとする。このとき、CPU81は、転写データバッファ62に格納された転写データを、その格納された画素列及びライン行に応じ、ヘッドI/F63を介してサーマルヘッド16のヘッドドライバ16bに送出する。
中間転写フィルム21及びインクリボン11の圧着移動は、インクリボン11については巻き取りリール13への巻き取り(順送り)となり、中間転写フィルム21については供給リール22への巻き戻し(逆送り)となる。
これにより、中間転写フィルム21のフレームF1には、
図14に示されるように、イエローの画像Y(1)が転写形成される。画像Y(1)の幅方向の転写位置は、中間転写フィルム21の蛇行による幅方向の位置ずれを相殺補正した位置である。
【0066】
図14に示されるように、画像Y(1)の転写が終了した時点で、フレームセンサ25は、フレームF2における、フレームF3との境界に設けられたフレームマーク21dbに近い位置にある。
【0067】
フレームF1に形成されたイエローの画像Y(1)は、幅方向×縦(帯)方向が「m個の画素×LNa本のライン」で構成された画像である。
また、中間転写フィルム21に対する幅方向の転写位置は、例えば、側縁部21eから距離Haの位置が画像Y(1)の右端となっている。
この転写位置、換言するならば距離Haは、中間転写フィルム21の蛇行がない場合の基準転写位置として設定されている。より具体的には、距離Haは、補正量決定部71が求めて決定した補正量DPbが、0(ゼロ)のときのオフセット量βに対応して予め決められている距離である。
【0068】
この例では、イエローの画像Y(1)の転写において中間転写フィルム21が蛇行し幅方向に位置ずれが生じた場合、フレームセンサ25からの受光情報J2aに基づき、補正量決定部71がその位置ずれに相当する補正量DPbを求める。そして、求めた補正量DPbに応じて蛇行による位置ずれを相殺するように幅方向の転写位置を調整するようになっている。
従って、イエローの画像転写は、複数色の転写の内の最初の転写であって重畳転写ではないものの、中間転写フィルム21の蛇行の有無にかかわらず基準転写位置に転写されるようになっている。
【0069】
図14に示されるイエローの画像Y(1)の転写が終了したら、CPU81は、サーマルヘッド16を離隔状態とし、次色のマゼンタの重畳転写のための頭出し動作を、インクリボン11と中間転写フィルム21とで独立に実行する。
図15は、マゼンタの画像の転写のための頭出し動作をした状態を説明する図である。
【0070】
インクリボン11については、逆送り(白矢印DRb)をして、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1をマゼンタのインク層M1の転写開始位置(シアンのインク層C1に近い位置)とする。
中間転写フィルム21については、順送り(白矢印DRc)をして、サーマルヘッド16の圧接位置Ph1をフレームF1の転写開始位置とする。
このマゼンタの転写動作のための中間転写フィルム21の頭出し動作は、既述のイエローのインク層Y1の転写の際の頭出し動作と同じである。
【0071】
すなわち、マゼンタの画像M(1)の転写においても、中間転写フィルム21が蛇行し幅方向に位置ずれが生じた場合、フレームセンサ25からの受光情報J2aに基づいて補正量決定部71がその位置ずれに相当する補正量DPbを求める。そして、求めた補正量DPbに応じて蛇行による位置ずれを相殺するように幅方向の転写位置を調整するようになっている。この調整により、マゼンタの画像M(1)も、基準転写位置に転写される。
これにより、マゼンタの画像M(1)は、イエローの画像Y(1)に対して幅方向の位置ずれが実質的にない状態で重畳転写される。
【0072】
マゼンタの画像M(1)の重畳転写の後、シアンの画像C(1)、ブラックの画像BK(1)の重畳転写を、転写位置の補正処理を含めて同様に実行し、
図16に示されるように、フレームF1に四色が重畳転写されたカラーの画像P(1)が形成される。
図16におけるサーマルヘッド16及びフレームセンサ25の位置は、ブラックの画像BK(1)の転写が終了したときの位置で示されている。
【0073】
シアンの画像C(1)の重畳転写、ブラックの画像BK(1)の重畳転写も、それぞれの転写のための頭出し動作で得られた受光情報J2aに基づいて転写位置の補正が行われる。
これにより、四色の重畳転写は、転写位置がそれぞれ高精度に制御されつつ実行され、任意のフレームFに色ずれのない高精度の中間画像Pを得ることができる。
【0074】
中間画像Pの一部の範囲は、再転写装置52により、カード31に再転写される。
転写フィルム21への転写と、カード31への再転写と、の動作タイミングは、限定されない。一つの転写フレームFに中間画像Pを形成したら、次の転写フレームFへ中間画像Pを形成する前に再転写を実行してよい。
また、複数の転写フレームFに中間画像Pをまとめて形成した後に、全部の中間画像P又は選択された一部の中間画像Pについて再転写を実行してもよい。
【0075】
印刷装置PRは、画像形成装置51において、中間転写フィルム21に対し、その蛇行の影響を受けることなく、安定的に色ずれが実質的にない中間画像Pを形成できる。これにより、中間画像Pをカード31等の被再転写体に再転写した場合、得られた再転写画像は、色ずれのない高品位の画像となる。
また、画像形成装置51は、従来の画像形成装置に対し、機構的には既存のフィルムセンサをラインセンサとし、画像データ送出部CT1にFPGAを採用したものである。
これによるコスト増は、わずかなものであり、画像形成装置51は、コスト増を抑制して蛇行に起因する転写画像の色ずれ発生を防止し、高解像度の画像形成が可能になっている。
また、画像形成装置51は、蛇行による幅方向の位置ずれ検出を、中間転写フィルム21にもともと形成されているフレームマーク21dを利用して行う。そのため、既に市場に流通している中間転写フィルム21をそのまま使用することができコスト増とならないので、使用者及び供給者側の利便性が高い。
【0076】
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
【0077】
画像形成装置51は、再転写装置52と複合されて印刷装置PRに搭載された例を説明したが、これに限定されない。
画像形成装置51は、他の装置と複合されてもよい。もちろん、画像形成装置として単独の装置であってもよい。
【0078】
プラテンローラ26とサーマルヘッド16との離接は、相対的に行われればよい。サーマルヘッド16が固定され、プラテンローラ26がサーマルヘッド16に対して離接するように構成されていてもよい。
【0079】
制御部CTは、筐体PRaの外部に備えられていてもよい。外部に備えられた場合、制御部CTと筐体PRa内の装置本体との間で、有線又は無線による信号授受が行われる。
【0080】
転写画像に対応する発熱抵抗体16aの数mは、m<nに限らず、m=nとして全発熱抵抗体16aを利用してもよい。
【0081】
フレームマーク21dは、光を完全に遮断するものに限定されない。フレームマーク21dは、他の部位よりも光透過率が低く、フレームセンサ25が、フレームマーク21dと他の部位との光透過性の違いを検出できるものであればよい。
フレームマーク21dは、中間転写フィルム21の側縁部21eに達し、マーク側端部21d3の位置が側縁部21eの位置と一致するように付されているものに限定されない。フレームマーク21dは、そのマーク側端部21d3の位置が側端部21eから一定の距離だけ離隔して付されていてもよい。
この場合、フレームセンサ25は、フレームマーク21dの側端部21e側の端部であるマーク側端部21d3を跨ぐように配設されていればよい。