(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6450145
(24)【登録日】2018年12月14日
(45)【発行日】2019年1月9日
(54)【発明の名称】対人ワイピング用不織布シート
(51)【国際特許分類】
D04H 3/14 20120101AFI20181220BHJP
D04H 1/425 20120101ALI20181220BHJP
【FI】
D04H3/14
D04H1/425
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-220905(P2014-220905)
(22)【出願日】2014年10月30日
(65)【公開番号】特開2016-89277(P2016-89277A)
(43)【公開日】2016年5月23日
【審査請求日】2017年8月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183462
【氏名又は名称】日本製紙クレシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(74)【代理人】
【識別番号】100186679
【弁理士】
【氏名又は名称】矢田 歩
(74)【代理人】
【識別番号】100189186
【弁理士】
【氏名又は名称】大石 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】林 伸匡
(72)【発明者】
【氏名】間篠 智恵子
【審査官】
相田 元
(56)【参考文献】
【文献】
特表2013−524032(JP,A)
【文献】
特開昭60−231853(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0171919(US,A1)
【文献】
特表2013−536328(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2003/0150090(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D04H 1/00−18/04
A47K 10/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対人ワイピング用不織布シートであって、
60重量%〜80重量%の木材パルプと、
20重量%〜40重量%のメルトブローンファイバーと、を含み、
気層で形成された木材パルプウェブに対し、前記メルトブローンファイバーを気層で一体化して形成され、
坪量が50g/m2〜90g/m2であり、空間率SVが8cm3/g〜15cm3/gである対人ワイピング用不織布シート。
ただし、空間率SVは下記式で表される。
空間率SV=(厚さ(mm)×1000)/坪量(g/m2)
【請求項2】
前記メルトブローンファイバーは、ポリプロピレン製であることを特徴とする請求項1に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【請求項3】
JIS P8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDTと、乾燥時の横方向の引張強さDCDTとの積の平方根である(DMDT×DCDT)1/2(GMT)が2.5〜6.0N/25mmであり、かつ、水湿潤時の前記GMTの低下が10%未満であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【請求項4】
保水量TWAが8.0g/g〜14g/gであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【請求項5】
TSAソフトネス指数によるTS750値が15dBV2rms〜35dBV2rmsであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【請求項6】
TSAソフトネス指数によるTS7値が5dBV2rms〜12dBV2rmsであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【請求項7】
TSAソフトネス指数による剛性D値が1mm/N〜3.5mm/Nであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の対人ワイピング用不織布シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対人ワイピング用不織布シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院施設等老人介護において、オムツ交換時の下拭き用途では、多くの場合、レンタルのリネンタオルが使用されている。リネンタオルは専用の洗浄液(水+洗浄成分)を含侵して温めて下拭きの用に供される。リネンタオルは厚みの有る綿タオル地素材であり、吸水性と温めた後の保温性に優れており、下拭き用途に適した性能を有している。
【0003】
しかし、リネンタオルは専門業者により回収、洗浄してリユースされることが前提となっており、洗浄によりBacillus属等芽胞を形成する菌を完全に消毒することは困難であり、院内感染の原因となるリスクを内包していることも事実である。これらの問題に鑑み、使い捨てのレーヨンスパンレース不織布ワイパーが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開WO2007/135862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記使い捨てのレーヨンスパンレース不織布ワイパーでは、リネンタオルに比べて使用感に劣り、より良い使い捨て可能なワイパーが望まれている。
【0006】
そこで、本発明の目的は上記課題を解決するために、適度な強度、保水性及び柔らかさをもつ対人ワイピングに適した対人ワイピング用不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、(1)本発明は、ワイピング用不織布シートであって、60重量%〜80重量%の木材パルプと、20重量%〜40重量%のメルトブローンファイバーとを含み、気層で形成された木材パルプウェブに対し、前記メルトブローンファイバーを気層で一体化して形成されたワイパー用不織布シートである。
【0008】
(2)上記(1)において、坪量が50g/m
2〜90g/m
2であり、空間率SVが8cm
3/g〜15cm
3/gである。
(3)上記(2)又は(3)において、前記メルトブローンファイバーは、ポリプロピレン製である。
(4)上記(1)〜(3)において、JIS P8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDTと、乾燥時の横方向の引張強さDCDTとの積の平方根である(DMDT×DCDT)
1/2(GMT)が2.5〜6.0N/25mmであり、かつ、水湿潤時の前記GMTの低下が10%未満である。
【0009】
(5)上記(1)〜(4)において、保水量TWAが8.0g/g〜14g/gである。
(6)上記(1)〜(5)において、TSAソフトネス指数によるTS750値が15dBV
2rms〜35dBV
2rmsである。
(7)上記(1)〜(5)において、TSAソフトネス指数によるTS7値が5dBV
2rms〜12dBV
2rmsである。
(8)上記(1)〜(5)において、TSAソフトネス指数による剛性D値が1mm/N〜3.5mm/Nである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、適度な強度、保水性及び柔らかさをもつ対人ワイピングに適した対人ワイピング用不織布を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】ソフトネス測定装置TSAの測定原理を示す図である。
【
図2】TSAによる紙試料サンプルの振動周波数の解析結果の一例を示す図である。
【
図3】TSAによる紙試料サンプルの剛性Dの測定方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
【0013】
本発明の実施形態に係る対人ワイピング用不織布シート(以下、「不織布シート」と称す)は、60重量%〜80重量%の木材パルプと、20重量%〜40重量%のメルトブローンファイバーとを含み、気層で形成された木材パルプウェブに対し、前記メルトブローンファイバーを気層で一体化して形成される。
【0014】
本明細書で用いるメルトブローンファイバーは、溶融メルト処理可能なポリマーを、複数の微細な、通常は円状の毛管から、溶融スレッドまたはフィラメントとして高速ガス(例えば、空気)流に押出すことにより形成されるファイバーを意味する。高速ガス流は、溶融ポリマー材料のフィラメントを減衰させて、その直径を約0.5〜10ミクロンに減少させる。メルトブローンファイバーは通常不連続ファイバーである。高速ガス流により運ばれたメルトブローンファイバーは、通常、収集表面に堆積して、不規則に分散したファイバーのウェブを形成する。
【0015】
木材パルプを60重量%以上含有することで、十分な親水性を付与可能で有るとともに、コストを低減することが出来る。木材パルプによるウェブを気層で形成することにより、嵩高で柔らかな風合いを付与することが出来る。
メルトブローンファイバー20%以上含むことで、気層形成された木材パルプウェブ状に対し、柔らかさやバルクを損なうことなく適切な強度を付与することができる。
【0016】
メルトブローンファイバーは、熱可塑性重合体のファイバーであって、例えばポリオレフィンを用いることができる。このポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン共重合体、プロピレン共重合体、及びブテン共重合体の内の1つ以上によって構成されるグループから選択される。特に、メルトブローンファイバーは、ポリプロピレン(PP)製であることが好ましい。
【0017】
(坪量)
不織布シートの坪量は、JIS P 8124に準拠した方法で測定し、坪量が50g/m
2〜90g/m
2であるのが好ましい。坪量が90g/m
2を超えると、厚くなりすぎ、シワやヒダの隙間に入った汚れを綺麗に拭き取ることが出来ないため、坪量は90g/m
2以下であることが好ましい。
【0018】
(空間率SV)
不織布シートは、空間率SVが8cm
3/g〜15cm
3/gであるのが好ましい。空間率SVが8以上で坪量を50以上とすることで、ふんわり感と下拭き時に手が汚れないという安心感の有る下拭きに適した柔らかなシートとなる。空間率SVが15cm
3/g以上となると、シートの強度を維持することが困難となる。
空間率とは、比容積(単位質量の物質が占める容積)をいい、次のとおり求めることができる。
SV(:Specific Volume)=(厚さ(mm)×1000)/坪量(g/m
2)
【0019】
(GMT:Geometric Tensile Strength)
不織布シートは、乾燥GMTが2.5〜6.0N/25mm、かつ水湿潤時のGMT低下が10%未満であることが好ましい。乾燥GMTが2.5N/25mmより低いと実用に耐えない一方、乾燥GMTが6.0N/25mmより高いと硬くなる。
【0020】
不織布シートの乾燥GMTは、JIS P8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDT(Dry Machine Direction Tensile strength)と、乾燥時の横方向の引張強さDCDT(Dry Cross Direction Tensile strength)との積の平方根で表される(DMDT×DCDT)
1/2。なお、不織布シートウェブの流れ方向を「縦方向」とし、流れ方向に直角な方向を「横方向」とする。
【0021】
(保水量TWA:Total Water Absorbency)
不織布シートは、保水量TWAが8.0g/g〜14g/gであるのが好ましい。保水量TWAが8.0g/gより低いと洗浄液を十分に含むことが出来ない。一方、保水量TWAが14g/gより高すぎると必要以上に洗浄液を消費してしまう。
【0022】
保水量TWAは、以下のようにして求める。まず、得られた不織布シートを76×76mmの正方形の試験片に切断し、乾燥重量(W1)を測定する。その後、この試験片を蒸留水中に2分間浸漬した後、試験片の1つの角部が上側の頂部となるようにし、この頂部と隣接する2つの角部とを支持して展伸した状態(RH100%)で吊るし、30分放置後の重量(W2)を測定する。(W2−W1)の値を算出し、この値を不織布シート1g当りに換算したものを保水量(TWAg/g)とする。
【0023】
(TS750値)
(TS7値)
本発明の実施形態に係る不織布シートは、TSA(Tissue Softness Analyzer、日本ルフト株式会社製)ソフトネス指数によるTS750値が不織布シートは、TS750値が15〜35dBV
2rmsであるのが好ましい。
本実施形態に係る不織布シートは、TSAソフトネス指数によるTS7値が5〜12dBV
2rmsであるのが好ましい。
【0024】
TSAソフトネス指数によるTS750値は、ソフトネス測定装置TSAにより、試料台に設置した不織布シートのサンプルに対し、ブレード付きロータを100mNの押し込み圧力として上から押し込んだ後に回転数2.0(/sec)で回転させ、試料台の振動を振動センサで測定したとき、TSA上のソフトウェアにて自動的に取得した、低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークの強度で表される。TSAソフトネス指数によるTS7値は、6500Hzを含むスペクトルの極大ピークの強度で表される。
【0025】
TS750値が15より低いと平滑性が高すぎて、汚れを掻き落とす機能が低くなる。TS750値が35より高いとザラザラとした触感が不快に感じられる。
TS7値が5より低いと柔らかさが際立ち不安感を与えるとともに、拭きにくい。TS7値が12より高いと硬い触感となる。
【0026】
(剛性D)
本実施形態に係る不織布シートは、TSAソフトネス指数による剛性Dが1〜3.5mm/Nであるのが好ましい。TSAソフトネス指数による剛性Dの測定値は、ソフトネス測定装置TSAにより、試料台に設置した不織布のサンプルに対し、ブレード付きロータを回転させずに100mNと600mNの押し込み圧力でそれぞれ上から押し込んだとき、それぞれ押し込み圧力100mNと600mNの間でのサンプルの上下方向の変形変位量で表される。
【0027】
(TSA)
ここで、
図1に示すように、ソフトネス測定装置TSA210は、不織布シート試料(サンプル)206の上から、回転したブレード付きロータ204を押付けたときの各種センサで検知した振動データを、振動解析してパラメータ化(TS値)することにより、不織布のソフトネス(手触り感)を定量評価するものであり、ドイツのエムテック(Emtec Electronic GmbH、日本代理店は日本ルフト株式会社)社製の商品名である。
【0028】
TSAを用いた具体的な測定は、(i)円形の試料台205を外側から覆うようサンプル206(emtec社のサンプルパンチを使用して直径が約112.8mmの円形に加工したサンプル)を設置し、サンプル206の外周をサンプル固定リング208で保持し、(ii)ブレード付きロータ204を100mNの押し込み圧力でサンプル206の上から押し込んだ後、ロータ204を回転数2.0(/sec)で回転させ、(iii)試料台205の振動を、試料台205内部に設置した振動センサ203で測定し、振動周波数を解析する。(iv)次に、押し込み圧力100mNと600mNで、ロータ204を回転させずにそれぞれサンプル206を変形させたときの上下方向の変形変位量(mm/N、剛性D)を計測する。
(i)〜(iv)の手順により、不織布シートの総合的なハンドフィール値の要素(滑らかさ、しなやかさ、ボリューム感)が各々数値化できる。
【0029】
測定は1サンプルについて表裏5回ずつ繰り返し、平均化する。なお、表裏とは、不織布シートの両面を意味する。試料台205はベースプレート201上に設置され、試料台205とベースプレート201の間には、力センサ202が配置されている。そして、力センサ202の検出値により、ブレード付きロータ204の押し込み圧力を制御する。又、ブレード付きロータ204はモータ209によって回転する。又、振動解析してパラメータ化(TS値)するソフトウェアは、emtec measurement systemを用いる。本ソフトウェアには、各種アルゴリズム(例えば、Base Tissue、Facial、TP等)が備えられ、TS7、TS750、Dをソフトウェア上で自動的に取得し、これらTS7、TS750、D値が計算される。本発明では、TS7、TS750、Dのみを規定しており、上記測定条件を満たせば、アルゴリズムは何を使用しても良く、TS7、TS750、Dの値はアルゴリズムの種類によって変わることはない。
【0030】
図2は、TSAによる不織布シート試料サンプルの振動周波数の解析結果の一例を示す。低周波数側からの最初のスペクトルの極大ピークAの強度をTS750とし、6500Hzを含む(6500Hzの前後の)スペクトルの極大ピークBの強度をTS7とする。極大ピークBは、通常、約6500Hzに位置する。
【0031】
図3は、TSAによる不織布シート試料サンプルの剛性Dの測定方法を示す。不織布シート試料サンプルの振動周波数は、不織布シートの構造及びロータ4の回転数に依存し、振幅(スペクトルの強度)は、不織布シートの構造の高さに依存する。そして、スペクトルの最初のピーク(
図2のA)であるTS750は滑らかさ、粗さを表す。一方、TS7が現れる周波数(5000〜8000Hzの範囲、通常は6500Hz近傍)は、ロータ4の共振周波数であり、水平振動となって不織布シート表面を進むときに繊維による瞬間的な遮断とロータ4の振動に起因する。剛性Dは、紙の剛性(引張強度)に相関する。TS7の値が低いほど、ふんわり感(表面ソフトネスおよびバルクソフトネス)に優れ、TS750の値が低いほど、滑らかさに優れる。又、Dの値が大きいほど、しなやかさに優れる。
【実施例】
【0032】
以下に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
【0033】
(実施例1)
木材パルプである針葉樹晒しクラフトパルプ(NBKP)を開繊した繊維集合体に対しPPメルトブローによるPP樹脂微細繊維を気層で混合して、木材パルプの比率(NBKP比率)が70重量%、PPメルトブローンファイバーの比率(PPメルトブロー比率)が30重量%を含む不織布シートを作成した。坪量、SV、GMT、TWA、TS750、TS7、D値は表1に示す通りである。
【0034】
(実施例2〜3)
実施例2及び実施例3については、表1に示す通りで実施例1とまったく同様にして不織布シートを作成した。
【0035】
(比較例1)
比較例1では、表1に示す通りで実施例1とまったく同様にして不織布シートを作成した。NBKPの比率、PPメルトブローンファイバーの比率、坪量、SV、GMT、TWA、TS750、TS7、D値は表1に示す通りである。比較例1ではPPメルトブロー繊維比率が高いため、保水性が低く、全体に剛性が高かった。
【0036】
(比較例2)
比較例2では、表1に示す通りで実施例1とまったく同様にして不織布シートを作成した。NBKPの比率、PPメルトブローンファイバーの比率、坪量、SV、GMT、TWA、TS750、TS7、D値は表1に示す通りである。比較例2ではPPメルトブロー繊維比率が低いため、強度が低く、柔らかすぎた。
【0037】
(比較例3)
比較例3は、1.7dtexのビスコースレーヨン繊維、1.6dtexのPET繊維を乾式スパンレース法で製造した一般的なワイパー用不織布である。比較例3では嵩と保水性が低く、柔らかすぎた。
【0038】
【表1】
【0039】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0040】
201 ベースプレート
202 力センサ
203 振動センサ
204 ロータ
205 試料台
206 サンプル
208 サンプル固定リング
209 モータ