(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
<概要>
実施形態の一態様に係る照明装置は、裏面に放熱フィンが設けられた放熱板の表面に光源モジュールを備える光源ユニットと、前記光源モジュールに点灯電力を供給する点灯回路を支持板の裏面に備える回路ユニットと、前記放熱板と前記支持板とを対向状態で連結する2枚の連結板を備える枠体とを備える。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記放熱板及び前記支持板は方形状、矩形状又はこれらに近い形状をし、前記2枚の連結板は、前記放熱板及び前記支持板における第1方向の両端部同士を、前記光源ユニットと前記回路ユニットとの間に隙間が存在する状態で、連結する。これにより、光源モジュールから発生した熱を放熱フィンで効率よく放出できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記連結板は、前記放熱板と前記支持板とを連結する一対の連結本部と、前記一対の連結本部同士を連結する連結補助部とを有する。これにより、連結板の強度が確保される。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記放熱板は、方形状、矩形状又はこれらに近い形状をする平板部と、前記平板部の周縁から前記回路ユニット側に立設する立設部とを有し、前記連結本部における前記光源ユニット側に存在する端部は、前記放熱板の立設部に固定具により固定される固定部分と、前記放熱板の平板部又は前記放熱板の立設部に表側から係合する係合部分とを有する。これにより、連結板と放熱板との連結の信頼性を向上できる。
【0009】
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記連結本部は、前記放熱板の平板部における前記第1方向の端部に位置する立設部に当接する第1当接部分と、前記放熱板の平板部における前記第1方向と直交する第2方向の端部に位置する立設部に当接する第2当接部分とを有し、前記第1当接部分及び前記第2当接部分の少なくとも一方に前記固定部分が設けられ、前記第1当接部分及び前記第2当接部分の少なくとも一方に前記係合部分が設けられている。これにより、連結板に対して放熱板がガタつきなく連結される。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記支持板は、方形状、矩形状又はこれらに近い形状をする平板部と、前記平板部の周縁から前記光源ユニット側に立設する立設部とを有し、前記連結板の前記連結本部及び前記連結補助部の少なくとも一方は、前記支持板の前記立設部と対向する。これにより、支持板の立設部と前記連結本部及び連結補助部の少なくとも一方とが対向する方向にガタつきなく支持板が連結される。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記支持板の前記立設部は、前記連結板の前記連結本部及び前記連結補助部の少なくとも一方に固定具により固定される固定部分と、前記連結本部及び前記連結補助部の少なくとも一方に係合する係合部分とを有する。これにより、支持板と放熱板との連結の信頼性を向上できる。
実施形態の別態様に係る照明装置において、前記光源ユニットは前記光源モジュールを覆う光源カバーを備え、前記光源カバーは、前記放熱板に固定具により固定される固定部と、前記放熱板に係合する係合部とを有する。これにより、光源カバーと放熱板との装着の信頼性を向上できる。
【0010】
<実施形態>
1.概要
主に、
図1〜
図3を用いて説明する。
実施形態に係る照明装置1は、光源ユニット2と回路ユニット4とが枠体6により支持されてなる装置本体8を備える。ここでの照明装置1は、例えば、高天井等に取り付けられて下方を照射したり、地面等に取り付けられて斜め上方を照射したりする。このため、照明装置1は、装置本体8を取付面や設置面等に取り付けるためのアーム9を備える。
ここでの照明装置1は2個の装置本体8を併設して備える。2個の装置本体8は同じ構成を有している。また、装置本体8から光が出射される方向を表側とする。装置本体8を表側から見たときに、装置本体8は矩形状をしており、その長手方向を単に長手方向ともいい、その短手方向を単に短手方向ともいう。
以下、各部について説明する。
【0011】
2.光源ユニット
主に
図4〜
図7を用いて説明する。
光源ユニット2は放熱フィン21を裏面に有する放熱板23の表面に光源モジュール25を備える。ここでの光源ユニット2は光源モジュール25を覆う光源カバー27を備える。ここでの光源ユニット2は光学部材29を備える。なお、光学部材29は光源モジュール25から発せられた光を反射させる反射部を備える。また、放熱フィン21と放熱板23とでヒートシンクが構成される。
【0012】
(1)放熱フィン
放熱フィン21は光源モジュール25で発生した熱を放出する。具体的には、光源モジュール25から放熱板23を経由して放熱フィン21に伝わった熱が、放熱フィン21の周辺を対流する空気に放出される。
放熱板23は矩形状に近い形状をしている。放熱板23は、
図3(a)に示すように、放熱フィン21と回路ユニット4との間に空間が生じるように、枠体6に連結されている。回路ユニット4(支持板43)との間に空間を設けるのは、循環する空気に放熱フィン21からの熱を効率よく放出させるためである。
放熱フィン21は放熱板23の短手方向に間隔をおいて放熱板23の長手方向に沿って複数設けられている。放熱フィン21は、例えば、薄肉金属板をプレス加工して横断面が「L」字状に構成された第1フィン211と第2フィン212とを組み合わせて(
図4及び
図5参照)、横断面が「コ」字状をしている。なお、第1フィン211と第2フィン212は便宜上「第1」と「第2」としており、一方を「第1」とする根拠は特にない。
第1フィン211及び第2フィン212は、「L」字を構成する短辺に相当する板状部が重ねられた状態で、放熱板23に固定されている。ここでの第1フィン211及び第2フィン212は略同じ構成(形状)をしているが、放熱板23への固定位置によって異なる構成の第1フィンと第2フィンを利用してもよい。第1フィン211及び第2フィン212の放熱板23への固定には例えば溶接が利用されているが、例えば、リベットやねじ体等の他の固定方法・固定手段で第1フィンと第2フィンを放熱板に固定してもよい。放熱フィン21は、第1フィン211と第2フィン212とを一体でプレス加工して「コ」字状の横断面となる放熱フィン21としてもよい。
【0013】
(2)放熱板
放熱板23は光源モジュール25を表面に装着するモジュール装着機能を有している。放熱板23は、光源モジュール25で発生した熱の一部を放熱する放熱機能と、光源モジュール25で発生した熱の一部を放熱フィン21に伝導する熱伝導機能とを有する。放熱板23は光源カバー27を装着するカバー装着機能を有している。放熱板23は光源ユニット2が枠体6に連結される連結機能を有している。
【0014】
放熱板23は、矩形状をする平板部231と、平板部231の周縁から回路ユニット4側に立設する立設部241,242とを有する。ここで、平板部231の長辺側端縁から立設する立設部を長立設部241とし、短辺側端縁から立設する立設部を短立設部242とする。なお、長立設部241と短立設部242とを区別する必要がない場合、立設部241,242とする。
【0015】
(2−1)平板部
平板部231は光源カバー27を装着するためのカバー装着手段を有する。ここでは、光源カバー27は2種類のカバー装着手段により放熱板23に装着され、第1カバー装着手段が平板部231にあり、第2カバー装着手段が立設部241,242にある。
ここでは、光源カバー27を固定具で固定しており、固定具として例えばねじ体201を利用する場合は、第1カバー装着手段はねじ孔234により構成される。なお、ねじ体201は4個あり、ねじ孔234も4個あり、矩形状の平板部231の4隅に設けられている。
【0016】
平板部231は光源モジュール25を装着するためのモジュール装着手段を有する。ここでは、光源モジュール25を固定具で固定しており、固定具として例えばねじ体203を利用する場合は、モジュール装着手段はねじ孔235(
図6参照)により構成される。なお、ねじ体201は6個あり、ねじ孔235も6個あり、4個のねじ孔234を結んでなる仮想の矩形状の内側に設けられている。
【0017】
平板部231は、回路ユニット4と光源ユニット2(光源モジュール25)とを電気接続するケーブル用の貫通孔236を有する(
図6参照)。なお、貫通孔236にはケーブ用のブッシュ204が嵌められている。
平板部231は光学部材29用の光学部材位置決手段を有している。ここでは、光学部材29は傾斜部294の内面に凸部296を有しており、平板部231は凸部296が嵌る凹み又は貫通孔237を有している。つまり、光学部材位置決手段は貫通孔237により構成される。なお、凸部296は平板部231の長手方向に間隔をおいて2個あり、貫通孔237も2個ある。
【0018】
(2−2)立設部
立設部241,242は例えば板状部材をプレスすることで得られる。ここでの立設部241,242は平板部231の各辺の全長に亘って形成されている。
立設部241,242は、光源カバー27を装着するための第2カバー装着手段を有する。ここでは、光源カバー27は裏側に突出する突出片287を有しており、第2カバー装着手段は係止部(突出片287の凸部289である)が係合する貫通孔243により構成される。なお、突出片287の凸部289は、貫通孔243を構成する表裏方向の両開口面間に位置する。これにより、ねじ体201がなくても、光源カバー27が表裏方向に外れ難くできる。
なお、光源カバー27の突出片287は、矩形状の環状板部271の各辺の両端間の中間部位に合計10個あり、貫通孔243は突出片287に対応した部位に合計10個設けられている。
【0019】
立設部241,242は、枠体6の連結板61に連結される光源側連結手段を有している。ここでは、放熱板23は2種類の光源側連結手段により連結板61に連結され、第1光源側連結手段が長立設部241にあり、第2光源側連結手段が立設部242と平板部231との境界部分にある。
【0020】
第1光源側連結には固定具が利用される。固定具として、
図3に示すように、ねじ体205を利用しており、第1光源側連結手段はねじ孔244により構成される。なお、長立設部241は薄肉の板状部材から構成されているため、ねじ孔244はバーリング加工により形成されている。ねじ孔244は長立設部241における平板部231の長手方向の両端に設けられている。
【0021】
第2光源側連結には係合構造が利用される。連結板61は係止片68を有しており(
図11参照)、第2光源側連結手段は係止片68が係合する貫通孔245により構成される。なお、係止片68は、貫通孔245を構成する表裏方向の裏側端面に係合する。これにより、光源ユニット2が下方を照射するように設置された場合において、ねじ体205がなくても光源ユニット2が落下し難くできる。
なお、貫通孔245は各短立設部242における矩形状の平板部231の短手方向の両端側に設けられている。
【0022】
(3)光源モジュール
光源モジュール25は、表側から見たときに矩形状をする、所謂角型光源モジュールである。光源モジュール25は、複数個のLED素子251と、複数のLED素子251を実装するLED基板253とから構成される。光源モジュール25は受電用のコネクタ255をLED基板253に有している。コネクタ255は回路ユニット4に接続されているケーブルに着脱自在に接続される。
【0023】
複数個のLED素子251は、マトリクス状に配され、全体としてLED基板253の長手方向に長い矩形状をしている。ここでのLED素子251は所謂Mid Powerのチップである。
LED基板253はここでは矩形状の放熱板23の長手方向に長い矩形状をしている。LED基板253の大きさは、放熱板23における放熱フィン21を搭載するフィン領域の大きさよりも小さい。つまり、光源ユニット2を投影したときに、LED基板253はフィン領域よりも小さくフィン領域内に位置する。これにより、LED素子251の熱を効率よく放出できる。
LED基板253は、ブッシュ204(ケーブル)用の貫通孔257、光源モジュール25を放熱板23へ装着するためのねじ体203用の貫通孔258、光学部材29を位置決めするための凸部296用の貫通孔259を有する。なお、貫通孔258はモジュール装着手段の一例を構成する。
【0024】
(4)光源カバー
光源カバー27は、中央部が凹入する矩形状のトレイ状をしている。光源カバー27は環状板部271と膨出部281とを有する。光源カバー27は放熱板23への装着用のカバー装着手段も有している。光源カバー27は光学部材29を放熱板23に設ける機能を有している。
【0025】
(4−1)環状板部
環状板部271は矩形環状をしている。環状板部271は光源モジュール25の長手方向に長い形状をしている。環状板部271の裏面は放熱板23の平板部231おける光源モジュール25又は光学部材29の外周部分に対向する。なお、ここでは裏面は平板部231に当接する。
環状板部271は内周縁に近い部位に周方向に連続する溝273を裏面に有している(
図7参照)。溝273は図示省略のパッキン用である。パッキンは光源カバー27と放熱板23との密着性を向上させる。これにより、空気中に分散するオイル成分がLED素子251等に付着するのを防止できる。
環状板部271は一対の短辺部分275と一対の長辺部分277とを有する。短辺部分275は両長辺部分277に近い部位に欠け部278を有している。欠け部278は連結板61の係止片68用である。
環状板部271の角部分、つまり、短辺部分275と長辺部分277とが交わる部分に、貫通孔279を有している。貫通孔279はねじ体201用である。なお、この貫通孔279は、後述の第1カバー装着手段の一例に相当する。また、貫通孔279の周辺部分がねじ体201により放熱板23に固定される固定部の一例である。
【0026】
(4−2)膨出部
膨出部281は環状板部271の内周縁から表側に膨出する。膨出部281と放熱板23との間の空間に光源モジュール25及び光学部材29を収容する。膨出部281は収容状態の光学部材29や光源モジュールがガタつかないような構成を有している。
膨出部281は、環状板部271の内周縁から表側に立設する立設部分283と、立設部分283の表側端を塞ぐ蓋部分285とを有する。立設部分283の内周面は光学部材29の外周面と近接又は当接している。なお、立設部分283と蓋部分285の交わる部分は丸くなっている。
【0027】
蓋部分285における光学部材29の中央の開口298及びその周辺の傾斜部294と対向する領域は、LED素子251から発せられた光を通過させる光透過領域である。蓋部分285における光学部材29の環状平板部292と対向する部分及び立設部分283は光学部材29を位置決めする位置決め領域である。
蓋部分285の内面は、光源モジュール25からの光を分散させる機能を有してもよい。分散機能は、例えば、マイクロレンズやシボ等により実施できる。
【0028】
(4−3)装着手段
光源カバー27は放熱板23へのカバー装着手段を有する。ここでは、光源カバー27は上述の2種類のカバー装着手段により装着され、第1カバー装着手段及び第2カバー装着手段が環状板部271にある。
第1のカバー装着には、固定具を利用しており、放熱板23側の第1カバー装着手段とで光源カバー27を放熱板23に装着させる。固定具はねじ体201であり、第1カバー装着手段は貫通孔279により構成される。貫通孔279には、放熱板23側の第1カバー装着手段であるねじ孔234に螺合するねじ体201が挿通する。なお、貫通孔279については上述の通りである。
【0029】
第2のカバー装着には放熱板23側の第2カバー装着手段とで係合構造を利用して光源カバー27を放熱板23に装着させる。第2カバー装着手段は、環状板部271から裏側に突出する突出片287と、突出片287の裏側端部から内側(膨出部281側)に突出する凸部289(
図7参照)とにより構成される。凸部289は放熱板23の貫通孔243に係合する。ここでの凸部289は放熱板23に係合する係合部の一例である。
突出片287は、短辺部分275に2個、長辺部分277に3個形成されている。突出片287は、短辺部分275の両端間に、長辺部分277の両端間に1個又は複数個それぞれ設けられている。これにより、光源カバー27の放熱板23への密着性を向上させることができる。
【0030】
(5)光学部材
主に、
図5〜
図7を用いて説明する。
光学部材29は、光源モジュール25からの光を反射させる反射部291を有する。反射部291は、全体として矩形状に配されている複数のLED素子251の外周周辺に配され且つLED素子251から離れるにしたがって表側に移る傾斜面により構成される。
光学部材29は、光源カバー27の蓋部分285に当接する矩形環状の環状平板部292と、環状平板部292の外周縁から裏側に立設部293と、環状平板部292の内周縁から内側狭まりに傾斜する傾斜部294とを有する。
【0031】
傾斜部294の表面が反射部291の傾斜面となる。また、光学部材29は、例えば白色の樹脂材料により構成され、その表面に反射機能を有する。なお、反射機能は例えばメッキ層を利用することもできる。光学部材29は、矩形環状の傾斜部294の中央の開口298からLED素子251が露出し、LED素子251から出射された光の一部が傾斜部294の表面(傾斜面)で反射される。
【0032】
光学部材29は、環状平板部292、立設部293及び傾斜部294の裏側に形成される空間を収容空間としてもよく、例えば、ケーブル等を配してもよい。また、前記収容空間にケーブルとの接続用のコネクタ255が位置するようにLED基板253が構成されている。
光学部材29は、環状平板部292から裏側に延伸して傾斜部294と立設部293とを連結するリブ295を有する(
図7参照)。リブ295には、放熱板23の短手方向と平行なリブと、放熱板23の長手方向と平行なリブとがある。
【0033】
光学部材29は、放熱板23に対して位置決めをする凸部296を傾斜部294の裏面に有する(
図7参照)。なお、凸部296は光源モジュール25のLED基板253の貫通孔259を挿通して、放熱板23の貫通孔237(
図6参照)に進入する。
光学部材29は、放熱板23に対する位置決め手段(凸部296)を有しているが、放熱板23への取付手段を有していない。光学部材29の放熱板23への配置は、膨出部281内に光学部材29を収容する光源カバー27が放熱板23に固定されることで、行われる。
光学部材29の外面形状と光源カバー27の膨出部281の内面形状とが対応(合致)しており、光源カバー27の放熱板23への取り付けにより、光学部材29が放熱板23の所定部位に配される。
光学部材29は光源カバー27側(表側)に突出する凸部分297を環状平板部292に有する。ここでは凸部分297が矩形状の環状平板部292の中央部分に全周に亘って形成された矩形環状をしている。凸部分297の頂部は光源カバー27の内面(裏面)に当接する。これにより、光源カバー27内での光学部材29の位置決めができると共に、光学部材29の熱膨張にも対応できる。
【0034】
3.回路ユニット
主に、
図3、
図8〜
図10を用いて説明する。
回路ユニット4は、光源ユニット2との間に間隔が存在する状態で、枠体6に支持されている。回路ユニット4は光源モジュール25に点灯電力を供給する点灯回路41を支持板43の裏面側に備える。なお、点灯回路41は1つの光源モジュール25(光源ユニット2)に対して設けられ、例えば
図1に示すように光源ユニット2が2個あると、点灯回路41は合計で2個ある。
回路ユニット4は、点灯回路41を覆い且つ支持板43に取り付けられる回路カバー45を備える。回路ユニット4は、商用電源に接続されたケーブルを接続するための端子台セット47を備える。なお、回路ユニット4は、点灯回路41の絶縁性を確保するための絶縁ケース49を備える。
【0035】
(1)点灯回路
点灯回路41は商用電源から受電して点灯電力を生成するための回路を有する。回路は、複数個の電子部品411により回路構成され、複数個の電子部品411は回路基板413に実装されている。なお、図では、複数個の電子部品411はブロック状で示している。
回路基板413は支持板43の長手方向に長い矩形状をしている。回路基板413の角部に貫通孔415を有している。貫通孔415は回路基板413(点灯回路41)を支持板43に固定するための回路固定手段の一例に相当する。なお、貫通孔415には固定具の一例であるねじ体401が挿通し、ねじ体401は、支持板43の裏面に設けられた凸部のねじ穴又はねじ孔に螺合する。ここでは、凸部としてボス部441が利用され、ボス部441にねじ孔442が設けられている。これにより、回路基板413が、ボス部441の上面で支持され、支持板43に対して離間した状態で固定される。なお、回路基板413と支持板43との間には、絶縁ケース49の底板部491が配される。
【0036】
(2)支持板
支持板43は点灯回路41を載置(支持)する回路支持機能を有する。支持板43は点灯回路41を固定する回路固定手段を有する。支持板43は回路カバー45を装着する回路カバー装着機能を有している。支持板43は端子台セット47を固定する端子台固定機能を有している。支持板43は回路ユニット4を枠体6に連結する連結機能を有している。
【0037】
支持板43は光源ユニット2の放熱板23の投影形状と略同じ投影形状を有している。ここでは、放熱板23は矩形状の投影形状を有し、支持板43の投影形状も矩形状又は矩形状に似た形状をしている。
支持板43は、矩形状又は矩形状に似た平板部431と、平板部431の周縁から光源ユニット24側に立設する立設部432,433とを有する。ここで、平板部431の長辺側端縁から立設する立設部を長立設部432とし、短辺側端縁から立設する立設部を短立設部433とする。なお、長立設部432と短立設部433とを区別する必要がない場合、立設部432,433とする。
平板部431における短辺の中央部分は長手方向の内側に凹入する欠け部434となっている。平板部431の欠け部434に対して短手方向の両側に短立設部433が設けられている。なお、短立設部433は各短辺に2個ある。
【0038】
(2−1)平板部
平板部431は、回路基板413を支持する回路支持手段と、回路基板413を固定する回路固定手段を裏面に備える。ここでの回路支持手段はボス部441により構成され、回路固定手段はボス部441に形成されたねじ孔442により構成される。
平板部431は回路カバー45を装着する回路カバー装着手段を有する。ここでは、回路カバー45は2種類の回路カバー装着手段により支持板43に装着される。2つの回路カバー装着手段の一方である第1回路カバー装着手段は固定具を利用し、他方である第2回路カバー装着手段は係合構造を利用している。
第1回路カバー装着手段は、固定具の一例であるねじ体402が螺合するねじ孔443(
図10参照)により構成される。なお、ねじ孔443はベーリング加工により形成されている。第2回路カバー装着手段は、回路カバー45の屈曲部456が挿入して平板部431に係合するための貫通孔444により構成される。なお、回路カバー45の屈曲部456は、貫通孔444に対して裏面側(外部側)から進入して、進入した屈曲部456が平板部431の貫通孔444に対して進入方向側に存在する板部分431aに係合する。なお、貫通孔444は、平板部431の長手方向に長い矩形状をしている。
【0039】
平板部431は端子台セット47を固定する端子台固定手段を有する。端子台セット47の固定には固定具を利用している。ここでの固定具はねじ体403であり(
図9参照)、端子台固定手段はねじ体403用のねじ孔445により構成される。なお、ねじ孔445はベーリング加工により形成されている。
平板部431はねじ体403により固定された端子台セット47が回転移動しないように回転止め手段を有している。回転止め手段は端子台セット47の屈曲部477の表側端部が挿入される貫通孔446により構成される。ここでの貫通孔446は短手方向に延びる溝状をしている。なお、屈曲部477の表側端部は、傾斜部475や接続部476の表側端部よりも表側に延伸し、屈曲部477の表側端部が貫通孔446に挿入された状態で端子台セット47を短手方向に移動させることで、屈曲部477の延伸先端部の溝478が貫通孔446に係合する。
【0040】
(2−2)立設部
立設部432,433は、枠体6の連結板61の連結本部62及び連結補助部63の両方に対向するように構成されている。連結板61に連結された状態において、立設部432,433は連結板61の連結本部62及び連結補助部63の外側に位置する。これにより、支持板43(回路ユニット4)は枠体6に対して表裏方向と直交する方向にずれるのを規制できる。
立設部432,433の一方は、枠体6の連結板61に連結される回路側連結手段を有している。一方の立設部は長立設部432である。ここでの連結には固定具が利用される。固定具として、
図3に示すように、ねじ体405を利用しており、回路側連結手段はねじ孔447により構成される。つまり、長立設部432は連結板61の連結本部62にねじ体405により固定される固定部分の一例となる。なお、立設部432,433の一方の短立設部433は連結本部62及び連結補助部63に係合する係合部分の一例となる。
長立設部432は薄肉の板状部材から構成されているため、ねじ孔447はバーリング加工により形成されている。ねじ孔447は長立設部432における平板部431の長手方向の両端に設けられている。
【0041】
(3)回路カバー
回路カバー45は表側が開口する箱状をしている。回路カバー45は、裏側から見たときに、矩形状の支持板53の長手方向に長い矩形状をし、表裏方向の寸法が最も小さい直方体状(表側が開口している)をしている。
回路カバー45は、矩形状の天板部451と、天板部451の長辺から表側に延伸する長側板部452と、天板部451の短辺から表側に延伸する短側板部453とを有する。
【0042】
一方の長側板部452は端子台セット47を回路カバー45の外部に露出させるための開口454を有する。開口454は2線式の端子台471用と3線式の端子台472用との2つある。
一方の長側板部452は、表側端から短手方向の外方に屈曲する屈曲部456を有している。屈曲部456は一方の長側板部452の長手方向の両端に設けられている。屈曲部456は支持板43の貫通孔444に進入して板部分431aに係合する。つまり、屈曲部456は第1回路カバー装着手段の一例を構成する。
他方の長側板部452は、表側端の全長に亘って短手方向の外方に屈曲する屈曲部457を有している。屈曲部457は一方の長側板部452の長手方向の両端側に貫通孔458を有する。貫通孔458には、回路カバー45を支持板43に固定するための固定具であるねじ体402が挿通する。つまり、屈曲部457の貫通孔458は第2回路カバー装着手段の一例を構成する。
【0043】
(4)端子台セット
端子台セット47は、図示しない商業電源側のケーブルとの接続を容易にするためのものである。端子台セット47は、端子台と、端子台を搭載する端子搭載板474とを有する。
端子台は、ここでは、2線式の差し込みタイプの2線端子台471と、3線式の差し込みタイプの3線端子台472の二種類である。なお、2線端子台471と3線端子台472とを区別する必要がない場合は、単に端子台471,472とする。
【0044】
端子搭載板474は、端子台471,472のケーブル差し込み口が回路カバー45の開口から外部に張り出すように、端子台471,472を搭載する。ここでは、端子台471,472へのケーブルの差し込みが回路カバー45の長側板部452に沿うように搭載される。端子台471,472へのケーブルの差し込み方向が回路カバー45の長側板部452に対して傾斜するように搭載される。傾斜方向は、端子台471,472の差し込み口に近づくにしたがって長側板部452に近づく方向である。これにより、端子台471、472への(特に471)ケーブルの差し込み方向が長側板部452に平行に向いている場合より、ケーブルの差し込みの作業が容易となる。
端子搭載板474は、支持板43の平板部431に対して立設するように、固定される。端子搭載板474は、2線端子台471と3線端子台472とを支持板43の長手方向に併設する状態で、搭載する。なお、端子台471,472は端子搭載板474にねじ体により固定される。
【0045】
端子搭載板474は、回路カバー45の長側板部452に対して傾斜する2つの傾斜部475と、2つの傾斜部475を接続する接続部476とを有する。2つの傾斜部475は略平行に設けられている。傾斜部475に端子台471,472が固定される。
端子搭載板474は、2つの傾斜部475における長手方向の両端から短手方向の内方へと屈曲する屈曲部477を有している。屈曲部477の表側端部は、傾斜部475の表側端よりも表側に突出し、当該突出部分に溝478を有している。溝478は支持板43の平板部431の貫通孔446に係合する。つまり、屈曲部477の表側端部及び表側端部の貫通孔446が端子台セット47の回転を防止する回転止め手段の一例を構成する。
端子搭載板474は、接続部476の表側端部から短手方向(の内側)へと屈曲する屈曲片480を有し、屈曲片480に貫通孔481を有している。貫通孔481には端子搭載板474を支持板43に固定するための固定具であるねじ体403が挿通する。つまり、屈曲片480の貫通孔481が端子台固定手段の一例を構成する。
【0046】
(5)絶縁ケース
絶縁ケース49は、点灯回路41と支持板43の間及び点灯回路41と回路カバー45の長側板部452との間に配される。なお、点灯回路41と回路カバー45の短側板部453とが離れているため絶縁ケース49は配されていない。
絶縁ケース49は、矩形状の底板部491と、底板部491の短手方向の端縁から立設する立設部493とを有している。底板部491が点灯回路41と支持板43の間に、立設部493が点灯回路41と回路カバー45の長側板部452との間にそれぞれ位置する。
底板部491には、支持板43のボス部441用の欠け部495や貫通孔497を有する。底板部491は支持板43の貫通孔448に取り付けられるブッシュ407用の欠け部499を有する。
【0047】
4.枠体
主に
図11を用いて説明する。
枠体6は放熱板23と支持板43とを対向状態で連結する2枚の連結板61(
図2)を備える。2枚の連結板61は、放熱板23及び支持板43における長手方向の両端部同士を連結する。連結板61は例えば1枚の金属板をプレス加工することで得られる。
連結板61は、放熱板23と支持板43とを連結する一対の連結本部62と、一対の連結本部62同士を連結する連結補助部63とを有する。連結板61は、アーム9に取り付けるための取付部64を有している。取付部64は連結補助部63を利用して設けられている。
連結板61は、放熱板23と支持板43との主面が対向する方向(表裏方向)に延伸する連結本部62と、放熱板23と支持板43の長手方向と直交する方向(短手方向)に延伸する連結補助部63とを有する。連結板61は、連結補助部63を一対の連結本部62における支持板43側に有する「U」字状をしている。
【0048】
連結本部62は放熱板23の立設部241,242及び支持板43の立設部432,433に当接する当接部分を有する。
長立設部241の端部の外面に当接する当接部分を長当接部分65とし、短立設部242の端部の外面に当接する当接部分を短当接部分66とする。換言すると、長立設部432の端部の内面に当接する当接部分を長当接部分65とし、短立設部433の端部の内面に当接する当接部分を短当接部分66とする。
なお、長当接部分65は本発明の「第2当接部分」の一例に相当し、短当接部分66は本発明の「第1当接部分」の一例に相当する。連結本部62は長当接部分65と短当接部分66とを直交する状態で有する。
【0049】
(1)光源ユニットとの連結
連結本部62における光源ユニット2側に存在する端部は、放熱板23の立設部241,242に固定具により固定される固定部分と、放熱板23の平板部231又は立設部241,242に表側から係合する係合部分とを有する。ここでは、固定部分が長当接部分65にあり、係合部分が短当接部分66にある。
長当接部分65の端部を放熱板23に固定する固定具の一例はねじ体205であり、長当接部分65の端部に貫通孔67を有する。つまり、長当接部分65は、
図13に示すように、放熱板23の長立設部241の外側に位置する状態で、ねじ体205が貫通孔67を挿通して長立設部241のねじ孔244(
図4参照)に螺合することで、固定される。すなわち、長当接部分65の端部の貫通孔67は第1光源側連結手段の一例を構成する。
短当接部分66の表側端部は、短当接部分66の裏側に折り曲げられた係止片68となっており、放熱板23の短立設部242と平板部231との境界部分に存在する貫通孔245(
図4参照)に係合する。つまり、短当接部分66の端部の係止片68は第2光源側連結手段の一例を構成する。
【0050】
(2)回路ユニットとの連結
連結本部62における回路ユニット4側に存在する端部は、支持板43の立設部432,433に固定具により固定される固定部分の一例である。長当接部分65の端部を支持板43に固定する固定具の一例はねじ体405であり(
図3参照)、長当接部分65の端部に貫通孔69を有する。つまり、長当接部分65は、
図12及び
図13に示すように、支持板43の長立設部432の内側に位置する状態で、ねじ体405が貫通孔69を挿通して長立設部432のねじ孔447に螺合することで、固定される。すなわち、長当接部分65の端部の貫通孔69は回路側連結手段の一例を構成する。なお、貫通孔69はバーリング加工されている。
連結本部62における回路ユニット4側に存在する端部は、支持板43の立設部432,433に外側から係合される係合部分の一例となる。
連結板61は、連結本部62の短当接部分66及び連結補助部63の回路ユニット4側の端部から内側(支持板43側)へ屈曲する屈曲部分71を有する。屈曲部分71は支持板43の平板部431を表側から当接(支持)する。屈曲部分71は、支持板43の平板部431の短手方向の両端に間隔をおいて設けられている。
【0051】
(3)アームとの取り付け
取付部64は、連結補助部63における支持板43の短手方向の中央部から裏方向に延伸する延伸部分73を有する。延伸部分73は2個の屈曲部分71間に設けられている。
アーム9との取り付けにボルト88を利用しており(
図1参照)、延伸部分73の裏面にボルト88用のナット74が表裏方向に2個有している。なお、ナット74は例えば溶接により取り付けられている。
取付部64は、例えば、
図1に示すように、2個の装置本体8を併設した状態で、アーム9の取付板90に取り付けるための取付手段を有している。ここでの取り付けには、固定具の一例としてのねじ体89を利用しており、当該ねじ体89用のねじ孔75を延伸部分73及び連結補助部63に有している。ねじ孔75は、2個のナット74の周辺に4個あり、各短当接部分66における回路ユニット4側の端部に1個あり、合計6個ある。ナット74周辺の4個のねじ孔75は方形状の角に相当する位置に設けられている。
【0052】
5.アーム
主に、
図1及び
図2を用いて説明する。
アーム9は装置本体8を設置面に取り付ける取付機能を有する。アーム9は、装置本体8が1個の場合は装置本体8に直接取り受けられ、装置本体8が
図1に示すように2個の場合は取付板90を介して2個の装置本体8に取り付けられる。
アーム9は、「U」字状をするアーム本体91を備える。アーム本体91は、設置面に固定される設置面側固定部92と、装置本体8側に固定される装置側固定部93とを有する。設置面側固定部92は回路ユニット4の支持板43の長手方向に延伸している。設置面側固定部92は固定用の貫通孔94を複数個有している。装置側固定部93は設置面側固定部92の長手方向の両端から直交する方向に延伸する。装置側固定部93は延伸先端部に貫通孔を有する。装置本体8の枠体6の連結板61に取り付けられる場合は、連結板61のナット74(
図11参照)に螺合するボルトが貫通孔を挿通する。装置本体8が
図1に示すように2個の場合、取付板90に取付けられたナット体99に螺合するボルト88が貫通孔を挿通する。
貫通孔の一方は、他の貫通孔を挿通するボルト88の中心軸を回転中心とする円弧状をしている。ここでは表側に位置する貫通孔である。これにより、アーム9は装置本体8の姿勢を調整可能に固定できる。
【0053】
取付板90は、2個の装置本体8を併設する状態で連結し、アーム9に取り付けられる。なお、ここでの併設する状態とは、矩形状の放熱板23や支持板43のおける短手方向に配された状態である。取付板90は、併設する2個の装置本体8の連結板61同士を連結する連結部95と、アーム9の装置側固定部93に固定されるアーム側固定部96とを有する。
連結部95は、併設する2個1組の連結板61の連結補助部63と平行な板状をしている。連結部95は複数個の貫通孔97を有している。この貫通孔97は各連結板61のねじ孔75に対応して設けられている。貫通孔97には、連結板61のねじ孔75に螺合するねじ体89が挿通する。
連結部95は、表側端から内側(装置本体8側)に屈曲する屈曲片98を有している。屈曲片98は、連結部95がねじ体89で連結板61に固定された際に、連結板61の連結補助部63の表側端の屈曲部分77に表側から当接(係合)する。
アーム側固定部96は取付板90の裏側端であって併設方向の略中央から裏側に延伸する。アーム側固定部96は貫通孔とナット体99とを有する。ナット体99はアーム側固定部96の裏面に一体に設けられ、ナット体99のねじ孔と貫通孔とは連続する。アーム本体91と取付板90とはボルト88で固定され、ボルト88が貫通孔を挿通した後、ナット体99に螺合する。
【0054】
6.組立
(1)光源ユニット2と回路ユニット4との連結に2枚の連結板61を利用しているため、容易に両ユニットを連結できる。
(2)光源カバー27の放熱板23への装着は、ねじ体201を利用した第1カバー装着手段と、係合構造を利用した第2カバー装着手段との2種類で行っている。このため、光源カバー27が放熱板23から外れ難くできる。
(3)光源ユニット2の枠体6への組込みは、ねじ体205を利用した第1光源側連結手段と、係合構造を利用した第2光源側連結手段との2種類で行っている。このため、光源ユニット2が枠体6から外れ難くできる。
(4)回路ユニット4の枠体6への組込みはねじ体405を利用した回路側連結手段で行い、支持板43の立設部432,433が連結板61の連結本部62と連結補助部63とに外側から係合する。このため、回路ユニット4が枠体6に対してスライドすることがなく、ねじ体405の緩みを生じ難くできる。
(5)回路カバー45の支持板43へ装着は、ねじ体403を利用した第1回路カバー装着手段と、係合構造を利用した第2回路カバー装着手段との2種類で行っている。このため、回路カバー45が支持板43に対してスライドし難くなり、ねじ体403の緩みを生じ難くできる。また、回路カバー45が支持板43から外れ難くできる。
(6)2個の装置本体8とアーム9との取付板90を介しての取付はねじ体89を利用し、屈曲片98が連結板61の屈曲部分77に表側から係合する。このため、装置本体8をアーム9から外れ難くできる。
これら実施例で示した照明装置の主要な構成部材は複数の連結手段で連結されており、各連結手段が支持対象の構成部材を支持するのに十分な機械的強度を一種類の連結手段だけで有しているため、一方の連結手段に不具合が生じた場合でも、他方の連結手段が部材を支えるので、部材の落下等の可能性が低減された構造となっている。
なお、複数の連結手段は、連結構造や連結機能が異なる複数種類の連結手段をいい、例えば、係合・被係合が逆構造の2つの係合手段は複数の連結手段に含まれず、例えば螺合構造の連結手段と係合構造の連結手段のような場合をいう。なお、各連結構造や連結機能の連結手段を複数個(複数個所)備えてもよい。
【0055】
以上、各実施形態を説明したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってよい。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
【0056】
<変形例>
(1)実施形態では、2個の装置本体に対して1個のアームが取付けられている。しかしながら、1個のアームに1個の装置本体が取付けられてもよい。
(2)実施形態の支持板及び放熱板は矩形状をしていたが、他の形状であってもよい。また、連結板は矩形状の支持板と放熱板との短辺側端部(長手方向の両端部)同士を連結しているが、長辺側端部(短手方向の両端部)同士を連結してもよい。なお、枠体の組み立ての効率を考慮しなければ、連結板は3枚以上あってもよい。
(3)実施形態では2個の装置本体が支持板や放熱板の短手方向に併設されているが、長手方向に並設してもよいし、短手方向又は長手方向に3個以上並設してもよいし、短手方向及び長手方向に複数個配してもよい。
(4)連結板の連結本部は放熱板の立設部の外面に当接しているが、内面に当接してもよい。また、長当接部分が長立設部の外面に当接し、短当接部分が短立設部の内面に当接してもよいし、この逆であってもよい。
【0057】
(5)連結板の連結本部及び連結補助部は支持板の立設部の内面に当接しているが、外面に当接してもよい。また、長当接部分が長立設部の外面に当接し、短当接部分及び連結補助部が短立設部の内面に当接してもよいし、この逆であってもよい。
(6)連結板と放熱板との連結は、長当接部分がねじ体で固定され、短当接部分が係止片を有しているが、長当接部分が係止片を有し、短当接部分がねじ体で固定されてもよいし、短当接部分及び長当接部分の少なくとも一方が係止片を有し、ねじ体で固定されても良いし、短当接部分及び長当接部分の両方が係止片を有し、ねじ体で固定されても良い。
(7)連結板と支持板との連結は、長当接部分がねじ体で固定されているが、短当接部分がねじ体で固定されてもよいし、短当接部分及び長当接部分の両方がねじ体で固定されても良い。
【0058】
(8)実施形態の固定具としてねじ体が利用されているが、例えば、ピンやリベットであってもよい。
(9)実施形態の係合構造の関係は一例であり、係合関係が逆であってもよい。具体例で説明すると、実施形態での光源カバー27の突出片287は凸部289を有し、放熱板23の立設部241,242は貫通孔243を有しているが、突出片が貫通孔を有し、立設部が凸部を有してもよい。
(10)回路カバーの長手方向に沿って2台の端子台が併設されているが、例えば、2台の端子台を表裏方向に併設して備えてもよい。
(11)実施形態では、1個の光源ユニットに1個の回路ユニットを有しているが、複数個の光源ユニットに対して1個の回路ユニットを有してもよい。