(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1の二重エアゾール容器10は、外部容器11と、その外部容器内に収容される第1内容器12および第2内容器13と、外部容器11、第1内容器12および第2内容器13を閉じるバルブアッセンブリ14とからなる。また、バルブアッセンブリ14のエアゾールバルブを操作し、内容物を吐出するための噴射部材15を取り付けてもよい。
このバルブアッセンブリ14には、
図2bに示すように、外部容器11の開口部の内面11fに沿って挿入される円柱状の栓部17と、その栓部17の上端にその栓部より拡径して形成され、開口部の上に配置されるフランジ部18と、開口部と栓部との間をシールするOリング19とが設けられている。栓部17の上部外周または上端外周には、Oリング19を保持する環状凹部20が形成されている。このOリング19が外部容器11とバルブアッセンブリ14との間をシールする。
図1に戻って、この二重エアゾール容器10の第1内容器12および第2内容器13にそれぞれ第1内容物Aおよび第2内容物Bを充填し、外部容器11と両内容器間の空間Sに噴射剤Pを充填することによって二重エアゾール製品となる。前記内容器に充填される内容物としては、たとえば、2液式染毛剤や2液式パーマ剤などの2液反応型製剤があげられる。また噴射剤としては、たとえば、窒素ガス、圧縮空気、炭酸ガス、亜酸化窒素などの圧縮ガスや、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガスがあげられる。
【0015】
外部容器11は、
図1、
図2a、bに示すように、底部11a、筒状の胴部11b、テーパー状の肩部11c、円筒状の首部11dおよびその上端に肉厚の口部11eを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。首部11dおよび口部11eは同軸に並んでおり、内径を同じとしている。つまり、口部11eの外周面は、首部11dの外周面より半径方向外側に突出している。この実施形態では、首部11dおよび口部11eの内面が外部容器11の筒状の開口部の内面11fを構成している。そして、この開口部の内面11fにOリング19が当接する。
この外部容器11は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレンなどの透光性を有する合成樹脂からなる有底筒状のパリソンを軸方向に伸ばしながら内部に空気を吹き込んで膨らます2軸延伸ブロー成型によって成型されている。しかし、筒状のパリソンをダイレクトブロー成型で成型されてもよい。外部容器11に透光性を持たせても良く、その場合、内容物の残量や状態を確認できるので好ましい。また、外部容器11の内面および/または外面に噴射剤の透過を防止するために炭素やシリカを蒸着してもよい。さらに、日光による内部容器の劣化を防止するために、合成樹脂に紫外線吸収剤を添加して成型してもよい。
【0016】
第1内容器12は、
図1に示すように、可撓性の第1袋体12aと、その開口部に取り付けられる連結部材16とからなる。第2内容器13は、可撓性の第2袋体13aと、その開口部に取り付けられる連結部材16とからなる。
第1袋体12aおよび第2袋体13aは、2枚のシートを重ねあわせ、または、1枚のシートを折り合わせた後、周縁部を熱溶着や接着などにより貼り合わせて形成される。第1袋体12aおよび第2袋体13aは、同じ材料であっても、異なる材料であってもよい。その際、それぞれ透光性を持たせてもよい。それぞれの内容器に充填される内容物に応じて、あるいは、その使用に応じて適宜決定される。
第1袋体12aおよび第2袋体13aのシートとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(NY)、エバール(EVOH)などからなる単層または積層した樹脂シート、前記樹脂シートを着色した着色樹脂シート、前記樹脂シートにシリカ(Si)やアルミナ(Al
2O
3)、炭素(C)などを蒸着した蒸着樹脂シート、アルミニウム(Al箔)などの金属箔シート、あるいは、樹脂シート、着色樹脂シート、蒸着樹脂シート、金属箔シートから選ばれる少なくとも2つのシートを積層した積層シートが挙げられる。不透明な積層シートとしては、PE/Al箔/PE、PE/Al箔/PET、PE/Al箔/PET/PEなど、金属箔シートを樹脂シートや蒸着樹脂シートで積層したものが好ましい。また、透明な積層シートとしては、PE/EVOH/PE、PE/NY/PE、PE/EVOH/Si/PEが好ましい。
【0017】
連結部材16は、第1内容器12および第2内容器13で共通している。連結部材16は、下部にそれぞれの袋体の開口部を貼着する貼着部16aを備えており、上部にバルブアッセンブリと連結する連結部16bを備えた筒状のものである。連結部材16の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアセタール等の合成樹脂またはステンレススチール等の金属が挙げられる。
【0018】
バルブアッセンブリ14は、
図2aに示すように、外部容器11を閉じるバルブホルダー21と、そのバルブホルダー21に保持され、それぞれ内容器12を閉じる2つの独立したエアゾールバルブ22と、バルブホルダー21およびエアゾールバルブ22を覆うようにしてエアゾールバルブ22をバルブホルダー21に固定し、かつ、バルブホルダー21を外部容器11の開口部に固定するマウンテンカバー23とからなる。バルブアッセンブリ14はバルブホルダー21をマウンテンカバー23に嵌合させる、マウンテンカバー23の側面をバルブホルダー21方向に環状にカシメるなど、一体化して用いることが好ましい。
【0019】
バルブホルダー21は、
図3a、bに示すように、円柱状の基部26と、その基部を上下に貫通するように形成された2つの筒状のホルダー部27と、その基部の上端面に上方に向かって延びる1つの位置決め突起28とを有する。
基部26には、上述した栓部17、フランジ部18、Oリング19が設けられている。詳しくは、基部26が、外部容器11の開口部の内面11fに沿って挿入される円柱状の栓部17と、外部容器11の上部に配置される円柱状の蓋部30と、その間に設けられ、半径方向外側に突出するフランジ部18とを有する。そして、フランジ部18は、外部容器11の口部11eの上に配置される(
図2参照)。栓部17の上端外周には、Oリング19を保持する環状凹部20が形成されている。環状凹部20の上面とフランジ部18の下面は連続している。この実施形態では、環状凹部20を栓部の上端外周に設けているが、後述するアンダーカップ充填時にOリング19が外部容器11の上端より上方に位置するように、栓部17の外周面の上部に形成されていればよい。好ましくは、環状凹部20の底部が栓部の上端より8mm以内、特に5mm以内に形成されるのがよい。8mm以内であれば、アンダーカップ充填時にバルブアッセンブリの保持が煩雑にならず、また、噴射剤を充填した後、バルブアッセンブリ14の外部容器11への装着が容易にでき、かつ、噴射剤のロスを少なくできる。
【0020】
ホルダー部27は、基部26(栓部17および蓋部30)を貫通する中心孔31と、その外側に設けられる環状の係止溝32と、中心孔31内に下方に向かって縮径するように設けられた環状の段部33とを備えている。
【0021】
突起28は、基部26の蓋部30の上面から突出する外形が円柱状の突起である。この突起28は、バルブアッセンブリおよびエアゾール容器の方向(位置)合わせ手段および方向確認手段である。
【0022】
エアゾールバルブ22は、それぞれ第1内容器12および第2内容器13の連結部材16と連結されるものであり、それぞれの内容器内から送り出される内容物の流れを制御するものである。具体的に、エアゾールバルブ22は、
図3cに示すように、下部に連結部材21が連結される筒状のハウジング35と、そのハウジング35内に上下動自在に挿入されるステム36と、そのステムのステム孔36aを閉じるステムラバー37と、ステム36を常時上方に付勢するバネ38と、ハウジング35の全体を覆うカバー39とからなる。
このエアゾールバルブ22は、カバー39の上部側面39aをハウジング35方向に環状にカシメることによりステム36およびステムラバー37をハウジング35に固定し、ステム孔36aをステムラバー37により常時シールする。カバーの下端39bは真っ直ぐ下方に延ばしている。また、ハウジング35の外周には、リング状のシール部材29を保持する環状凹部35aが形成されている。このシール部材29は、エアゾールバルブ22とバルブホルダー21との間をシールする。このシール材29は断面が矩形状であるが、後述する
図8aのように断面が円形であるOリングを用いることができる。
このエアゾールバルブ22は、バルブホルダー21のホルダー部27の中心孔31に挿入される。その際、エアゾールバルブ22のカバー39の下端39bを係止溝32に挿入し、エアゾールバルブ22のシール部材29を段部33に当接させ、中心孔31とエアゾールバルブ22との間をシールする。
【0023】
マウンテンカバー23は、
図3d、eに示すように、バルブホルダー21およびエアゾールバルブ22を覆う円筒状のカバー部23aと、バルブホルダー21のフランジ部18と外容器11の口部11eとを固定し、カバー部23aより大きい径の円筒状の固定部23bとを有する。
カバー部23aは、その上底にエアゾールバルブのステムおよび位置決め突起を通す3つの挿通孔23cを有している。また、カバー部23aは、その上底の下面とエアゾールバルブ22のカバー39の上面、および、その上底の下面と突起28付近における基部26の上面とが当接するように下方に押し付けられた状態でカシメられており、上面に凹み部23dが形成されている。
【0024】
このように構成された二重エアゾール容器10は、外部容器11と両内容器の間の空間Sへの噴射剤の充填が容易になる。詳しくは、
図4aに示すように、外部容器11とフランジ部18の間に隙間ができるようにバルブアッセンブリを上方に保持し、外部容器11の口部11eとマウンテンカバー23の間から、外部容器11の口部11eとバルブアッセンブリ14のフランジ部18との間および外部容器11の内面11fとバルブアッセンブリ14の栓部17の外面との間を介して空間Sに噴射剤を充填(アンダーカップ充填、
図4aの矢印方向)できる。このとき、Oリング19がバルブアッセンブリ14の栓部17の上部外周または上端外周に保持されているため、Oリング19と外部容器の内面11fとを離すことができ、Oリング19が噴射剤の充填の邪魔にならない。また、噴射剤の充填圧力がOリングに加わってもOリングは環状凹部20に押し付けられるため、噴射剤の流れを阻害しない。噴射剤を充填した後は、バルブアッセンブリ14を少し下降させるだけで、Oリング19が外部容器11の内面11fとバルブアッセンブリ14の栓部17との間に配置され、この間をシールできる。そのため、充填した噴射剤を外部に逃すことなく高い精度で充填することができる。マウンテンカバー23の固定は、噴射剤を充填してからマウンテンカバー23の下端を外部容器の口部11eの下端外周にカシメて固定することができ、その固定の操作も容易にできる。なお、バルブアッセンブリを保持する方法としては、一体化したバルブアッセンブリを充填装置のホルダーで保持する、内容器の下端で支えて保持するなどがあげられる。
バルブアッセンブリ14を外部容器11に固定した後は、各ステム36を押し下げて第1内容器12および第2内容器13内に残っている空気を排出し、各ステムから内容物を第1内容器12および第2内容器13に充填することで二重エアゾール製品となる。
【0025】
また二重エアゾール容器10は、周辺温度が上昇する等によりエアゾール容器が加温されて外部容器11の耐圧性が弱くなり変形したとき、バルブアッセンブリ14が抜け飛ぶことなく噴射剤を外部に放出させることができる。詳しくは、
図4bに示すように、外部容器11の肩部11cから口部11eが熱と噴射剤の圧力によって外部方向に膨らむように変形するとき、栓部17の上端に保持されているOリング19と外部容器11の内面11fとのシール性が弱まり、噴射剤が充填時とは逆の経路を通って外部に放出されやすくなる。これにより、バルブアッセンブリ14が抜け飛ぶ前に噴射剤を放出することができる。また、
図2b、4bの想像線で示すように、外部容器11の口部11eの外面に上端から下方に延びる縦溝11hを設けてもよい。これにより、一層噴射剤の放出を促進する。このような縦溝11hは、環状に複数本設けてもよい。なお、この縦溝11hは、アンダーカップ充填時の充填剤の充填通路ともなる。
【0026】
図5aの二重エアゾール容器10aは、位置決め突起の代わりに、バルブアッセンブリ14の一部を切欠いたものである。つまり、
図1のエアゾール容器10の位置決め突起28及びマウンテンカバー23の位置決め突起用の孔23cが無いものであり、バルブホルダー21の基部26の円柱状の蓋部30(
図5b〜e、参照)及びマウンテンカバーの円筒状のカバー部23aが鉛直方向に延びる切欠き部24a、24bによって切欠かれており、それぞれ平面視で円弧状にしたものである。つまり、バルブホルダー21は、基部26と、ホルダー部27とからなるものである。
このように切欠き部24a、bを設けることにより、二重エアゾール容器10aの向きを製造装置に簡単に認識させることができる。たとえば、1個の切欠き部24a、bにより第1内容器12および第2内容器13に連通するそれぞれのステムの位置を認識させて、それぞれのステムから第1内容器12、第2内容器13に第1内容物、第2内容物を間違えずに充填することができる。
また、バルブホルダー21の栓部17の下端から環状凹部20より下方の部位にかけて、アンダーカップ充填法における噴射剤の充填を促進させるべくスリット17aが6個形成されている。
図5fの二重エアゾール容器10bは、マウンテンカバー23のカバー部23aの上面に空気抜き孔25が形成されている。噴射剤をアンダーカップ充填法で充填するとき、外部容器11とバルブアッセンブリ14(バルブホルダー21)の隙間(
図4の矢印方向)以外であるマウンテンカバー23とバルブアッセンブリ14(バルブホルダー21)(上方向)にも加圧された噴射剤は侵入することがある。この空気抜き孔25は、この侵入した噴射剤を確実に放出するためのものであり、噴射剤を充填しマウンテンカバー23を固着してから、エアゾール容器を温水または水に漬けて噴射剤の漏れがないことを確認する漏れ検査工程に移行するまでに侵入した噴射剤を排出させることで擬似漏れをなくし、漏れ検査工程において誤判定を防止でき、生産効率を向上させることができる。なお、空気
抜き孔25は、バルブアッセンブリ14の上部に進入した噴射剤を放出できれば特にその場所は限定されるものではない。しかし、マウンテンカバー23には、エアゾールバルブ22のステム36を通す孔23cが2つ形成されており、この孔23cからの容器内の噴射剤の漏れがないことを正確に検査するために、それらと等間隔に設けるのが好ましい。二重エアゾール容器10bでは、孔23cと等間隔に2つ形成されている。
【0027】
図6aの二重エアゾール容器40は、
図6bに示すように、外部容器41の口部41eの内面に、上端から下方に向かって延びる内周溝42(環状の切欠き)が形成されている。他の構成は、
図1の二重エアゾール10と実質的に同じであり、第1内容器12、第2内容器13、バルブアッセンブリ14を有する。外部容器41も口部以外は、
図1の外部容器11と実質的に同じものである。
内周溝42の深さは、バルブアッセンブリ14の栓部17を外部容器41の開口部に挿入したとき、Oリング19が外部容器41とバルブアッセンブリ14との間をシールできる程度に設定される。
このように構成されているため、
図6cに示すように、アンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が容易に確保でき、噴射剤の充填が一層容易になる。また、
図6dに示すように、温度上昇等により外部容器41が変形したときの噴射剤の放出通路が簡単に形成され、噴射剤を一層容易に外部に放出できる。
【0028】
図7〜
図9に示す二重エアゾール容器の実施形態は、アンダーカップ充填時において、バルブアッセンブリを外部容器の上方で確実に保持する手段を備えたものである。
図7の二重エアゾール容器40aは、
図7bに示すように、バルブアッセンブリ14のバルブホルダー21の栓部17の外周であってOリング19を保持する環状凹部20の下方に半径方向外側に突出したハネ44a(支持部)が1個形成されている。また、バルブホルダー21は
図5aに示すように、位置決め用の切欠き部24a、bが形成されていてもよい。さらに、バルブホルダー21の栓部17にスリット17aが形成されていてもよく(
図5e参照)、マウンテンカバー23に空気抜き孔25が形成されていてもよい(
図5f参照)。他の構成は、
図1の二重エアゾール容器10と実質的に同じものである。
このようにハネ44aを設けることにより、
図7bに示すように、アンダーカップ充填法にて噴射剤を充填するとき、バルブホルダー21を傾けて外部容器11に載置することができ、充填通路を一層確実に確保できる。ハネ44aの数は、バルブホルダー21を傾けることができれば特に限定されるものではなく、片側に複数本設けても良い。また、スリット17aを設けた場合、噴射剤がさらに充填しやすくなる。なお、噴射剤の充填後は、
図7aに示すように、バルブアッセンブリ14を下降させてOリング19を圧縮してシールするとともに、ハネ44aを折り曲げて、あるいは、切断して、バルブホルダー21の栓部17の外周と外部容器11の内面との間に嵌入させる。しかし、切断して、外部容器11内に落としてもよい。そのためOリング19によるバルブホルダー21と外部容器
11の内面とのシールを阻害しない。
なお、
図7cの二重エアゾール容器40bに示すように、複数個のハネ44aを環状に設けてバルブアッセンブリ14を外部容器11の上方に保持できるようにしてもよい。この場合、バルブアッセンブリは傾かずに安定した位置および姿勢で保持され、さらにハネ44aによりOリング19が外部容器11の上方に保持されるため、噴射剤の充填通路が確実に確保される。さらにこの実施の形態では環状凹部とハネ44aを栓部17の上方に設けているため、外部容器11内に挿入される栓部17の鉛直方向の長さを長くでき、噴射剤の充填時に噴射剤の充填圧力を受けてもバルブホルダー21(バルブアッセンブリ14)がぐらつくことなく、充填通路を確保できる。そのため、二重エアゾール容器40bも噴射剤の充填が容易にできる。
ハネ44aは、Oリング19を保持する環状凹部20の下方に設けていれば、ハネ44aを外部容器11の上端に載置させるだけで、外部容器の内部と外部との間に噴射剤の充填通路が確保できる。そのため、Oリング19の位置は、特に限定されない。つまり、ハネ44aをOリング19より下に形成すれば、充填通路が確保できる程度にOリングが栓部の上部に配置されることになり、実質的に栓部の上部ということができる。
【0029】
図7dの二重エアゾール容器40cは、バルブアッセンブリ14のバルブホルダー21の基部26のフランジ部18の下面に下方に突出したハネ44b(支持部)が1個形成されている。他の構成は、
図7aの二重エアゾール容器40aと実質的に同じものである。
このようにハネ44bを設けることにより、
図7aの二重エアゾール容器40aと同様に、バルブホルダー21を傾けて外部容器11に載置することができ、アンダーカップ充填が容易にできる。なお、噴射剤充填後、バルブアッセンブリ14を下降させるとともに、ハネ44bを折り曲げて、あるいは、切断して、バルブホルダーのフランジ部18と外部容器11の上面との間で保持させる。なお、複数のハネ44bを環状に設け、
図7cに示すようにバルブアッセンブリ14を外部容器11の上方に保持できるようにしてもよい。
ハネ44bはOリング19を外部容器11から上方に保持できれば、その高さは特に限定されるものではない。また、同様に、Oリング19が外部容器11から上方に保持されれば、Oリング19は栓部17の上端でなく、上部に保持されればよい。
【0030】
図8の二重エアゾール容器40dは、バルブアッセンブリ14のバルブホルダー21の基部26の栓部17の下端に半径方向外側に突出したリブ17d(支持部)が環状に複数箇所に形成されている。また、エアゾールバルブ22の環状凹部35aに保持され、エアゾールバルブ22とバルブホルダー21との間のシールするシール材としてOリング29aを用いている。他の構成は、
図7aの二重エアゾール容器40aと実質的に同じものである。
このようにリブ17dを設けることにより、
図7cの二重エアゾール容器40cと同様に、バルブアッセンブリ14を外部容器11の上方に保持でき、リブ17dとリブ17dの間が噴射剤を充填する通路になり、噴射剤の充填が容易になる。また、
図5eのようにスリット17aを設けている栓部を用い、スリット17aを設けていない部分にリブ17bを形成することで噴射剤の充填が容易になると共に、バルブアッセンブリ14を下降させたときにリブ17dが内側に撓むため挿入しやすい。なお、噴射剤充填後、リブ17dを内側に変形させることにより、バルブアッセンブリ14を下降させ、外部容器11に固着される。なお、リブ17dを栓部17の下端の一部に設け、バルブアッセンブリ14のバルブホルダー21を傾けて噴射剤の充填を行うようにしてもよい。
このように栓部17の下端にリブ17dを設ける場合、Oリング19は栓部17のリブ17dより上方に位置し、リブ17dを外部容器11の上端に配置させるだけで、外部容器の内部と外部との間に噴射剤の充填通路が確保できる。そのため、Oリング19の位置は、特に限定されない。つまり、リブ17dをOリング19より下に形成すれば、充填通路が確保できる程度にOリングが栓部の上部に配置されることになり、実質的に栓部の上部ということができる。
【0031】
図9の二重エアゾール容器40eは、バルブアッセンブリ14を第1内容器12及び第2内容器13の袋体12a、13aで外部容器11の上方に保持するものである。つまり、袋体12a、13aを外部容器11の底部11aに配置させたときに、バルブアッセンブリ14が外部容器11の上方に保持されるものである。なお、袋体12a、13aは、軸線と平行の上下線を折り曲げ線12b、13bとして上下全体にわたって折り曲げられている。そして、袋体12a、13aは鏡面対称となるように配置されている。
このように袋体12a、13aを折り曲げることにより、その折り曲げ部がリブとしてバルブアッセンブリ14を保持できるよう強度が与えられている。また、鏡面対称となるように配置することにより、一対の袋体12a、13aを一つの支持体としてバルブアッセンブリ14を安定に保持できる。例えば、
図9bのように2つの袋体12a、13aを略円筒状に配置させることにより、2つの袋体12a、13aを一つの円筒状の支持体としてバルブアッセンブリ14を支持させることができる。
【0032】
図10aの二重エアゾール容器45は、外部容器41と、その外部容器内に収容される第1内容器12と、外部容器41および第1内容器12を閉じるバルブアッセンブリ46とからなる。この二重エアゾール容器45は、
図1の二重エアゾール容器10と異なり、内容器を一つしか持たない。外部容器41、第1内容器12は、
図6の二重エアゾール容器40と実質的に同じである。
この二重エアゾール容器45も、バルブアッセンブリ46が外部容器41の開口部の内面11fに沿って挿入される栓部17と、その栓部17の上端にその栓部より拡径して形成され、開口部の上に配置されるフランジ部18と、開口部と栓部との間をシールするOリング19とを備えている。そして、栓部17の上部外周または上端外周には、Oリング19を保持する環状凹部20が形成されている。
【0033】
バルブアッセンブリ46は、外部容器41を閉じるホルダー部材51と、そのホルダー部材51の中心に保持されるハウジング52と、そのハウジングに上下動自在に挿入されるステム53と、そのステムのステム孔53aを閉じるステムラバー54と、ステム53を常時上方に付勢するバネ55と、ホルダー部材51の全体を覆い、ホルダー部材51を外部容器41に固定するカバー56とからなる。このバルブアッセンブリ46は、
図1のバルブアッセンブリ14と異なり、ホルダー部材51、ハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55、カバー56の全部で一つのエアゾールバルブの機能を発揮する。
ホルダー部材51は、外部容器41の開口部の内面11fに沿って挿入される円柱状の栓部17と、その栓部17の上端にその栓部より拡径して形成され、口部11eの上に配置されるフランジ部18と、栓部17の上部外周または上端外周に形成された環状凹部20に保持され、栓部と外部容器との間をシールするOリング19とを備えている。つまり、位置決め突起28を備えていない以外は、
図1の二重エアゾール容器の基部26と同様の構造を有する。
【0034】
このように構成されているため、
図1のエアゾール容器10と同様に、アンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。また、温度上昇等により外部容器41が変形したときの噴射剤の放出通路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ46が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
図10bの二重エアゾール容器58は、バルブアッセンブリ59が
図10aのホルダー部材51とハウジング52を一体にしたハウジング59aを備えたものである。他の構成は
図10aの二重エアゾール容器45と同様で、外部容器41および第1内容器12を備えている。
図10cのエアゾール容器45aは、内容器を備えていないこと、カバー56の外周側面と外部容器の口部11eにネジ機構47を設けたこと以外は
図10aの二重エアゾール容器45と同じである。つまり、カバー56の外周側面を外部容器の口部11eの外周側面に螺着してバルブアッセンブリを外部容器に固定している。そして、このエアゾール容器45aは、外部容器内に内容物と噴射剤を充填してエアゾール製品となる。この実施形態では、外部容器41とフランジ部の間に隙間ができるようにカバー56を回してバルブアッセンブリを上方に保持することでアンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。噴射剤を充填した後はカバー56をさらに回して螺着する。また、温度上昇等により外部容器41が変形したときの噴射剤の放出通路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ46が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
【0035】
図11の二重エアゾール容器60は、外部容器61と、その外部容器内に収容される第1内容器12および第2内容器13と、外部容器61、第1内容器12および第2内容器13を閉じるバルブアッセンブリ62とからなる。
このバルブアッセンブリ62には、
図11bに示すように、外部容器61の開口部の内面61fに沿って挿入される栓部63と、その栓部63の上端にその栓部より拡径して形成され、開口部の上に配置されるフランジ部18と、開口部と栓部との間をシールするOリング19とが設けられている。そして、外部容器61の開口部の内面61fには、上端からOリングの上方まで下方に延びる内溝65が形成されている。
この二重エアゾール容器60は、外部容器61とバルブアッセンブリ62との間のシール構造が
図1の二重エアゾール容器10と異なる。
【0036】
外部容器61は、
図1及び
図12a、bに示すように、底部11a、筒状の胴部11b、テーパー状の肩部11c、円筒状の首部61dおよびその上端の肉厚の口部61eを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。口部61eの外周面は、首部61dの外周面より半径方向外側に突出している。この外部容器の開口部の内面61fを構成する首部61dおよび口部61eの内面には、上端から上下方向に延びる内溝65が8本環状に配列されている。内溝65は、断面が略矩形状となっており(
図12c、参照)、下面が下方に向かって縮径するように傾斜している(
図12f、参照)。
この内溝65は、それぞれ
図12d、eに示すように、断面が略台形または略三角形となっていてもよい。このように略台形または略三角形とすることにより、内溝65の成型が容易になる。また、
図12gに示すように、内溝65全体を下方に向かって縮径するように傾斜面としてもよい。
内溝65の本数は特に限定されるものではなく、2〜8本を等角に設けることが好ましい。しかし、
図13a、bに示すように、環状の内溝65aとしてもよい。さらに、
図13c、dに示すように内面61fに複数のリブ65bを設けてもよい。この場合、リブ65bとリブ65bの間が実質的に後述するように内溝として作用することになる。
図13c、dは、
図13a、bの環状に形成した内溝65aにリブ65bを8本形成している。しかし、リブ65bの本数及びリブが形成される内面61の形状は特に限定されるものではない。
内溝の上下方向の長さは、外部容器61にバルブアッセンブリ62を固定したとき、この内溝65の下方に位置する開口部の内面61fにバルブホルダーに固定されたOリング19が当接するように構成されていればよい。
【0037】
バルブアッセンブリ62は、外部容器61を閉じるバルブホルダー66と、そのバルブホルダー66に保持され、それぞれ内容器12、13を閉じる2つの独立したエアゾールバルブ22と、バルブホルダー66およびエアゾールバルブ22を覆うようにしてエアゾールバルブ22をバルブホルダー66に固定し、かつ、バルブホルダー66を外部容器61の開口部に固定するマウンテンカバー23とからなる。エアゾールバルブ22およびマウンテンカバー23は、
図1の二重エアゾール容器のエアゾールバルブ22およびマウンテンカバー23と実質的に同じものである。
バルブホルダー66は、円柱状の基部67と、その基部を上下に貫通するように形成された2つの筒状のホルダー部27と、その基部の上端に上方に向かって延びる1つの位置決め突起28とを有する。ホルダー部27および突起28は、
図1の二重エアゾール容器10のホルダー部27および突起28と実質的に同じである。
基部67は、外部容器61の開口部の内面61fに沿って挿入される円柱状の栓部63と、外部容器61の上部に配置される円柱状の蓋部30と、その間に設けられ、半径方向外側に突出するフランジ部18とを有する。フランジ部18は、外部容器61の口部61eの上に配置される。バルブアッセンブリ62を外部容器61に取り付けた状態で、栓部63の外周であって、内溝65の下端より低い位置に、Oリング19を保持する環状凹部69が形成されている。蓋部30およびフランジ部18は、
図1の二重エアゾール容器の蓋部30およびフランジ部18と実質的に同じである。
【0038】
このように構成された二重エアゾール容器60は、外部容器61と両内容器の間の空間Sへの噴射剤の充填が容易になる。つまり、
図12aに示すように外部容器61の開口部の内面に内溝65を備えているため、バルブアッセンブリ62をホールド機構などで外部容器61の上方で保持しなくてもOリング19を外部容器61の開口部61fの内周縁(内溝間またはリブ65b)に載置させた状態で噴射剤を充填する通路を確保できる(
図14a参照)。なお、Oリング19が外部容器61の上端面よりも上方に位置するようにバルブアッセンブリ62を保持しても噴射剤は充填することができ、この場合でも内溝65により噴射剤の充填通路が大きくなるため、充填が容易になる。
さらに
図13aに示すように環状の内溝65aを備えている外部容器61の場合は、Oリング19が内溝65内に収容される位置までバルブアッセンブリ62を外部容器61に挿入した状態で噴射剤を充填することができるため、噴射剤を充填した後でバルブアッセンブリを押し下げる距離が短く短時間でバルブアッセンブリ62を固着することができ、噴射剤をより正確に充填することができる(
図14b参照)。
上記のようにしてOリング19を外部容器61の上端面または内溝65に位置させて、噴射剤を充填した後は、Oリング19が内溝65の下端より下方であって、外部容器61の内面61fと栓部63との間に配置されるようにバルブアッセンブリ62を下降させ、バルブアッセンブリ62を固着する。
バルブアッセンブリ62を外部容器61に固定した後は、各ステム36を押し下げて第1内容器12および第2内容器13内に残っている空気を排出し、各ステムから内容物を第1内容器12および第2内容器13に充填することで二重エアゾール製品となる。
【0039】
またこの二重エアゾール容器60は、周辺温度が上昇する等によりエアゾール容器が加温されて外部容器61の耐圧性が弱くなり変形したとき、バルブアッセンブリ62が抜け飛ぶことなく噴射剤を外部に放出させることができる。詳しくは、
図14cに示すように、外部容器61の首部が膨張するように変形した場合、内溝65の下端が下方にずれ、Oリング19と外部容器61の内面61fとの当接が外れ、噴射剤が充填時とは逆の経路を通って外部に放出されやすくなり、バルブアッセンブリ62が抜け飛ぶ前に噴射剤を放出することができる。特に、Oリング19を首部61dの内面61fと当接させてシールする場合は、外部容器61の強度が大きく低下する前であって、圧力が異常に高くなっていない初期の段階での内面61fと栓部63との間のシールを解除させることができる。ま
た、
図2bのように、外部容器61の口部61eの外面に上端から下方に延びる縦溝を設けてもよい。これにより、一層噴射剤の放出を促進する。
【0040】
図14eの二重エアゾール容器60aは、
図13aに示すような環状の内溝65aを備えた外部容器61を用い、
図14dのようにバルブホルダー21の栓部17の側面であってOリング19を保持する環状凹部69の上方に、薄い板状のハネ64(支持部)が半径方向外側に突出するように形成されている。このハネ64は、等間隔複数個(好ましくは6個)形成されているのが好ましい。
このようにハネ64を設けることにより、噴射剤をアンダーカップ充填法にて充填する際、ハネ64を外部容器61の上端面と当接させて、バルブホルダー21(バルブアッセンブリ14)を安定した位置および姿勢に保持し、かつOリングが圧縮されないように内溝内に保持しているため、噴射剤の充填通路を確保することができる。さらに、
図5eに示すように、栓部の下端から環状凹部20の下部にかけてスリットを1個または複数個設けても良い。また栓部17の下端を長くして噴射剤を充填するときにバルブホルダー21がぐらつかないように安定化することもできる。そして、噴射剤の充填後は、バルブホルダー21(バルブアッセンブリ)14を下方に押し下げることにより、Oリングが内溝より下方に移動して内面により圧縮されてシールすると共に、ハネ64は
図14eのように
折れ曲がり、内溝65内に収容される。この形態ではOリング19がハネ64よりも下方に設けられているため、折れ曲げ後のハネ64は、外部容器61とバルブホルダー21との間の隙間に嵌入させてもシール性に影響しない。
なお、
図15a、bの二重エアゾール容器60b、cように、ハネ64を、バルブホルダー21の栓部の外周またはフランジ部の下面の片側に1個または複数個設けて、バルブアッセンブリを外部容器の開口部に載置したときに傾くように設けてもよい。これにより充填通路を確実に確保することができる。噴射剤を充填した後は、ハネ64はバルブアッセンブリを14押し込むことで折り曲げられるあるいは切断される。そのためOリングによるバルブホルダーと外部容器の内面とのシールを阻害しない。
【0041】
図16の二重エアゾール容器60dは、
図14eの二重エアゾール容器60aのように、環状の内溝65aを備えた外部容器61とOリング19を保持する環状凹部69の上方に半径方向外側に突出するハネ64が形成されたバルブホルダー21の栓部17を備えている。なお、栓部17の下端に、下方に延びる案内壁17eが形成されている。また、この案内壁17eは、噴射剤を充填しやすくするため切欠きが環状に下端から上方に向かって形成されている。
このように構成されているため、バルブアッセンブリ62を外部容器61の上に載置するだけで、ハネ64が外部容器61の上端面に配置される。そのとき、Oリング19は内溝65a内に位置するため、噴射剤の充填通路が確保される。また、案内壁17eを備えているため、噴射剤の充填時にバルブアッセンブリ62全体のぐらつきを防止する。
【0042】
図17の二重エアゾール容器60eは、バルブアッセンブリ62のバルブホルダー21の基部26の栓部17の下端に半径方向外側に突出したリブ17d(支持部)が環状に形成されている。他の構成は、
図11aの二重エアゾール容器60と実質的に同じものである。
このようにリブ17dを設けることにより、
図8の二重エアゾール容器40dと同様に、噴射剤の充填時に、バルブアッセンブリ62を外部容器61の上方に載置できる。また、外部容器61に溝65が設けられているため、リブ17dによって充填通路が大きく確保され、噴射剤の充填が一層容易になる。噴射剤充填後、リブ17dを内側に変形させることにより、バルブアッセンブリ62を下降させ、外部容器61に固着される。なお、リブ17dを栓部17の下端の一部に設け、バルブアッセンブリ62のバルブホルダー21を傾けて噴射剤の充填を行うようにしてもよい。
【0043】
図18の二重エアゾール容器60fは、
図9の二重エアゾール容器40eと同様に、第1内容器12の袋体12a及び第2内容器13の袋体13aで噴射剤充填時のバルブアッセンブリ62を保持し、Oリング19を溝65に位置させるものある。他の構成は、
図11aの二重エアゾール容器60と実質的に同じものである。
袋体12a、13aは、
図9の袋体12a、13aと同様に折り曲げる。また、それぞれを鏡面対称となるように配置するのが好ましい。この場合も、例えば、
図18bのように2つの袋体12a、13aを略円筒状に配置させることにより、2つの袋体12a、13aを一つの円筒状の支持体としてバルブアッセンブリ62を支持させることが好ましい。
【0044】
図19a、bの二重エアゾール容器70a、bは、
図11の二重エアゾール容器60のシール構造を有しており、内容器を一つとしたものである。
二重エアゾール容器70aは、外部容器61と、その外部容器内に収容される第1内容器12と、外部容器61および第1内容器12を閉じるバルブアッセンブリ71とからなる。外部容器61は、
図11の二重エアゾール容器60の外部容器61と実質的に同じであり、第1内容器12は、
図1の二重エアゾール容器10の内容器12、13と実質的に同じである。
バルブアッセンブリ71は、外部容器61を閉じるホルダー部材72と、そのホルダー部材72の中心に保持されるハウジング52と、ステム53と、ステムラバー54と、バネ55と、ホルダー部材72の全体を覆い、ホルダー部材72を外部容器61に固定するカバー56とからなる。ホルダー部材72、ハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55、カバー56の全部で一つのエアゾールバルブの機能を発揮する。ハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55およびカバー56は、
図10の二重エアゾール容器45のハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55およびカバー56と実質的に同じである。
ホルダー部材72は、外部容器61の開口部の内面61fに沿って挿入される円柱状の栓部63と、その栓部63の上端にその栓部より拡径して形成され、口部61eの上に配置されるフランジ部18とからなる。栓部63の外周であって、内溝65の下端より低い位置に、Oリング19を保持する環状凹部73が形成されている。
【0045】
このように構成されているため、
図11のエアゾール容器60と同様に、アンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。また、温度上昇等により外部容器61が変形したときの噴射剤の放出通路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ71が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
一方、
図19bの二重エアゾール容器70bは、バルブアッセンブリ76が
図19aのバルブアッセンブリ71のホルダー部材72とハウジング52とを一体にしたハウジング77を備えたものである。他の構成は、
図19aの二重エアゾール容器70aと同様であり、外部容器61および第1内容器12を備えている。
図19cのエアゾール容器70cは、内容器を備えていないこと、カバー56の外周側面と外部容器の口部61eにネジ機構78を設けたこと以外は
図19aの二重エアゾール容器70aと同じである。つまり、カバー56の外周側面を外部容器の口部61eの外周側面に螺着してバルブアッセンブリを外部容器に固定している。そして、このエアゾール容器70cは、外部容器内に内容物と噴射剤を充填してエアゾール製品となる。この実施形態では、外部容器61とフランジ部の間に隙間ができるようにカバー56を回してバルブアッセンブリを上方に保持することでアンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。噴射剤を充填した後はカバー56をさらに回して螺着する。また、温度上昇等により外部容器41が変形したときの噴射剤の放出通
路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ71が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
【0046】
図20の二重エアゾール容器80は、外部容器81と、その外部容器内に収容される第1内容器12および第2内容器13と、外部容器81、第1内容器12および第2内容器13を閉じるバルブアッセンブリ82とからなる。
この二重エアゾール容器80は、
図20bに示すように、外部容器81の上面とバルブアッセンブリ82のフランジ部18との間にガスケット84を備えている。また、外部容器81の上面には、常時はガスケット84によって塞がれる外部容器81の内外を連通する連通路85を備えている。
この二重エアゾール容器80は、外部容器81とバルブアッセンブリ82との間のシール構造が
図1の二重エアゾール容器10または
図11の二重エアゾール容器60と異なる。
【0047】
外部容器81は、
図21a、bに示すように、底部11a、筒状の胴部11b、テーパー状の肩部11c、円筒状の首部81dおよびその上端に肉厚の口部81eを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。口部81eの外周面は、首部81dの外周面より半径方向外側に突出している。この外部容器の開口部の上端面81kには、シール突起86が同軸上に複数本形成されている(この実施形態では2本)。また、シール突起86には、シール突起を貫通するように半径方向のスリット87が等間隔で形成されている。さらに、内面81fを構成する首部81dおよび口部81eの内面には、上端から下方に延びる内溝88が複数本環状に配列されている。この内溝88も、
図12、
図13に示すように、その断面形状が略台形又は略三角形であってよく、内溝88の下面または内溝全体が斜面となっていてもよく、環状に形成されていてもよい。さらに、内面81fにリブを形成し、そのリブの間に内溝88と同じ効果を持たせてもよい。さらに、口部81eの外面には、上端から下方に延びる外溝89が複数本環状に配列されている。ガスケット84は、シール突起86を覆うように設けられ、スリット87が上述の連通路85となる。そのため、内溝88と外溝89とは同一半径上に位置させるのが好ましい。
【0048】
バルブアッセンブリ82は、外部容器81を閉じるバルブホルダー91と、そのバルブホルダー91に保持され、それぞれ内容器12、13を閉じる2つの独立したエアゾールバルブ22と、バルブホルダー91およびエアゾールバルブ22を覆うようにしてエアゾールバルブ22をバルブホルダー91に固定し、かつ、バルブホルダー91を外部容器81の開口部に固定するマウンテンカバー23とからなる。エアゾールバルブ22およびマウンテンカバー23は、
図1の二重エアゾール容器のエアゾールバルブ22およびマウンテンカバー23と実質的に同じものである。
バルブホルダー91は、円柱状の基部92と、その基部を上下に貫通するように形成された2つの筒状のホルダー部27と、その基部の上端に上方に向かって延びる1つの位置決め突起28とを有する。ホルダー部27および突起28は、
図1の二重エアゾール容器10のホルダー部27および突起28と実質的に同じである。
基部92は、外部容器81の開口部の内面81fに沿って挿入される円柱状の栓部93と、外部容器81の上部に配置される円柱状の蓋部30と、その間に設けられ、半径方向外側に突出するフランジ部18とを有する。フランジ部18は、外部容器81の口部81eの上部にガスケット84を介して配置される。栓部93の外周には、Oリング等は固定されない。蓋部30およびフランジ部18は、
図1の二重エアゾール容器の蓋部30およびフランジ部18と実質的に同じである。
【0049】
このように構成された二重エアゾール容器80も外部容器81と両内容器の間の空間Sへの噴射剤の充填が容易である。つまり、
図22aに示すように、外部容器81とガスケット84の間に隙間ができるようにバルブアッセンブリ82を上方に保持し、外部容器81の口部81eとガスケット84との間のシールを解除したとき、スリット87が外部容器81の上端面において噴射剤の連通路85となる。そのため、外部容器81の口部81eの外溝89とマウンテンカバー23との間から外部容器81とガスケット84の間(スリット87(連通路85))および外部容器81とバルブホルダーの栓部93の間(内溝88)を介して空間Sに噴射剤が充填できる。ガスケット84およびシール突起86は噴射剤の充填の邪魔にならない。噴射剤を充填した後は、バルブアッセンブリ82を少し下降させるだけで、ガスケット84が外部容器81の上端面81kをシールする。
バルブアッセンブリ82を外部容器81に固定した後は、各ステム36を押し下げて第1内容器12および第2内容器13内に残っている空気を排出し、各ステムから内容物を第1内容器12および第2内容器13に充填することで二重エアゾール製品となる。
【0050】
また二重エアゾール容器80は、周辺温度が上昇する等により外部容器81の耐圧性が弱くなり変形したとき、バルブアッセンブリ82が抜け飛ぶことなく噴射剤を外部に放出させることができる。詳しくは、
図22bに示すように、外部容器81が変形した場合、上端面81kとガスケット84のシールが若干弱まり、それに伴いスリット87によって充填時とは逆の経路が形成される。これにより、バルブアッセンブリ62が飛びぬける前に噴射剤を放出することができる。なお、内溝88を口部81eから首部81dにまで設けることにより、温度上昇の初期段階で首部81dが変形し、内溝88と栓部93の隙間が大きくなり噴射剤を外部に排出しやすくなる。
この実施形態では、外部容器81に内溝88、外溝89を形成したが、これらはなくてもよい。外部容器81の上端面81kに外部容器81の内外を連通する通路(スリット87)が形成されていれば、噴射前の充填及び外部容器の変形時の噴射剤の放出が可能である。また、スリット87の代わりに、口部81eの内外を貫通する貫通孔や部分的にシール突起86の高さを低くしても良い。スリット87は
図1〜9の外部容器の口部に設けてもよく、その場合は噴射剤が充填しやすくなり、また熱により容器本体が変形したときは外部に噴射剤が排出されやすくなる。
【0051】
図23a、bの二重エアゾール容器95a、bは、
図20の二重エアゾール容器80のシール構造を有しており、内容器を一つとしたものである。
二重エアゾール容器95aは、外部容器81と、その外部容器内に収容される第1内容器12と、外部容器81および第1内容器12を閉じるバルブアッセンブリ96とからなる。外部容器81は、
図20の二重エアゾール容器80の外部容器81と実質的に同じであり、第1内容器12は、
図1の二重エアゾール容器10の内容器12、13と実質的に同じである。
バルブアッセンブリ96は、外部容器81を閉じるホルダー部材97と、そのホルダー部材97の中心に保持されるハウジング52と、ステム53と、ステムラバー54と、バネ55と、ホルダー部材97の全体を覆い、ホルダー部材97を外部容器81に固定するカバー56とからなる。ホルダー部材97、ハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55、カバー56の全部で一つのエアゾールバルブの機能を発揮する。ハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55およびカバー56は、
図10の二重エアゾール容器45のハウジング52、ステム53、ステムラバー54、バネ55およびカバー56と実質的に同じである。
ホルダー部材97は、外部容器81の開口部の内面81fに沿って挿入される円柱状の栓部98と、その栓部98の上端にその栓部より拡径して形成され、口部81eの上に配置されるフランジ部18とを有する。フランジ部18は、外部容器81の口部81eの上部にガスケット84を介して配置される。栓部98の外周には、Oリング等は固定されない。蓋部30およびフランジ部18は、
図1の二重エアゾール容器の蓋部30およびフランジ部18と実質的に同じである。
【0052】
このように構成されているため、
図20のエアゾール容器80と同様に、アンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。また、温度上昇等により外部容器81が変形したときの噴射剤の放出通路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ96が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
図23bの二重エアゾール容器95bは、バルブアッセンブリ99が
図23aのバルブアッセンブリ96のホルダー部材97とハウジング52とを一体にしたハウジング99aを備えている。他の構成は、
図23aの二重エアゾール容器90aと同様であり、外部容器81および第1内容器12を備えている。
図23cのエアゾール容器95cは、内容器を備えていないこと、カバー56の外周側面と外部容器の口部81eにネジ機構99bを設けたこと以外は
図23aの二重エアゾール容器95aと同じである。つまり、カバー56の外周側面を外部容器の口部81eの外周側面に螺着してバルブアッセンブリを外部容器に固定している。そして、このエアゾール容器95cは、外部容器内に内容物と噴射剤を充填してエアゾール製品となる。この実施形態では、外部容器81とフランジ部の間に隙間ができるようにカバー56を回してバルブアッセンブリを上方に保持することでアンダーカップ充填時において、噴射剤の充填通路が確保でき、噴射剤の充填が容易にできる。噴射剤を充填した後はカバー56をさらに回して螺着する。また、温度上昇等により外部容器81が変形したときの噴射剤の放出
通路が形成され、噴射剤をバルブアッセンブリ96が抜け飛ぶ前に外部に放出できる。
【0053】
図24の二重エアゾール容器100は、外部容器101と、その外部容器内に収容される第1内容器102および第2内容器103と、外部容器101、第1内容器102および第2内容器103を閉じるバルブアッセンブリ104とからなる。なお、バルブアッセンブリ104に噴射部材を取り付けてもよい。
この二重エアゾール容器100の第1内容器102および第2内容器103にそれぞれ第1内容物Aおよび第2内容物Bを充填し、外部容器101と両内容器間の空間Sに噴射剤Pを充填することによって二重エアゾール製品となる。
この二重エアゾール容器100は、外部容器101と、バルブアッセンブリとの間を
図19bに示すようなOリング105でシールしている。
【0054】
外部容器101は、
図1の外部容器11と実質的に同じものであり、底部、筒状の胴部、テーパー状の肩部、円筒状の首部101dおよびその上端の肉厚の口部101eを備えた合成樹脂製の耐圧容器である。そして、同軸に並んだ首部101dおよび口部101eは内径を同じとし、その内面で外部容器101の筒状の開口部の内面101fを構成している。また、口部101eの外周面が首部101dの外周面より半径方向外側に突出している。
第1内容器102および第2内容器103も、
図1の第1内容器12及び第2内容器13と実質的に同じものであり、可撓性の袋体と連結部材とからなり、連結部材を介してバルブアッセンブリのエアゾール容器に連結される。
一方、バルブアッセンブリ104は、
図11のバルブアッセンブリ62と実質的に同じものであり、バルブホルダー66、エアゾールバルブ22、マウンテンカバー23を備えている。そしてOリング105がバルブホルダーの基部外周に形成された環状凹部69に保持される。
【0055】
Oリング105は、全体として径が一定でなく、不均一となったものである。詳しくは、一部に拡径した拡径部105aが形成されたものであり、拡径部105aと縮径部105bとが交互に連結された環状のものである。拡径部105aと縮径部105bとの間は、径が連続的に縮径するようにテーパー部105cが設けられている。しかし、拡径部105aと縮径部105bとが直接連結されてもよい。拡径部105aと縮径部105bとは均等間隔で配置されるのが好ましい。拡径部105aと縮径部105bとは、拡径部105aの割合が大きい方がシール性を強固にすることができ好ましい。
【0056】
この二重エアゾール容器100も、
図24cに示すようにOリング105が外部容器101の内面101fと軽く当接させた状態(あるいはOリング105を軽く外部容器101の開口部に挿入させた状態)でバルブアッセンブリ104を上方に保持し、外部容器101とマウンテンカバー23の間から外部容器101と内部容器102の間の空間に噴射剤を充填させる。このときOリング105の径が不均一であるため、拡径部105aが外部容器101とバルブアッセンブリ104との間にシール性を形成しても、縮径部105bはシール性を十分に確保しない。そのため、この縮径部105bが噴射剤の充填通路となり、Oリング105が噴射剤の流れを阻害しない。噴射剤を充填した後、バルブアッセンブリ104を挿入することにより、縮径部105bも十分に圧縮されるため、外部容器
101とバルブアッセンブリ104との間をシールできる。
このOリング105は、
図1の二重エアゾール容器10のOリング19または
図11の二重エアゾール容器60のOリング19の代わりにも使用でき、使用することによりそれぞれの二重エアゾール容器への噴射剤の充填効率は一層高くなる。