(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1連結部材は、第1絶縁層と、前記第2連結部材と接して前記第1絶縁層に埋め込まれた第1再配線層と、前記第1絶縁層の前記第1再配線層が埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層と、を含み、
前記第1及び第2再配線層は前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項1から請求項15の何れか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
前記第1連結部材は、第1絶縁層と、前記第1絶縁層の両面に配置された第1再配線層及び第2再配線層と、前記第1絶縁層上に配置されて前記第1再配線層を覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層上に配置された第3再配線層と、を含み、
前記第1〜第3再配線層は前記接続パッドと電気的に連結されている、請求項1から請求項17の何れか一項に記載のファン−アウト半導体パッケージ。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)されることがある。
【0012】
電子機器
図1は電子機器システムの例を概略的に示すブロック図である。
【0013】
図面を参照すると、電子機器1000はメインボード1010を収容する。メインボード1010には、チップ関連部品1020、ネットワーク関連部品1030、及びその他の部品1040などが物理的及び/または電気的に連結されている。これらは、後述する他の部品とも結合されて、様々な信号ライン1090を形成する。
【0014】
チップ関連部品1020としては、揮発性メモリー(例えば、DRAM)、不揮発性メモリー(例えば、ROM)、フラッシュメモリーなどのメモリーチップ;セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサーチップ;アナログ−デジタルコンバータ、ASIC(application−specific IC)などのロジックチップなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の形態のチップ関連部品が含まれ得ることはいうまでもない。また、これら部品1020が互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0015】
ネットワーク関連部品1030としては、Wi−Fi(IEEE 802.11ファミリなど)、WiMAX(IEEE 802.16ファミリなど)、IEEE 802.20、LTE(long term evolution)、Ev−DO、HSPA+、HSDPA+、HSUPA+、EDGE、GSM(登録商標)、GPS、GPRS、CDMA、TDMA、DECT、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、3G、4G、5G、及びそれ以降のものとして指定された任意の他の無線及び有線プロトコルが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の多数の無線または有線標準やプロトコルのうち任意のものが含まれ得る。また、ネットワーク関連部品1030が、チップ関連部品1020とともに互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0016】
その他の部品1040としては、高周波インダクタ、フェライトインダクタ、パワーインダクタ、フェライトビーズ、LTCC(Low Temperature Co−Firing Ceramics)、EMI(Electro Magnetic Interference)フィルター、MLCC(Multi−Layer Ceramic Condenser)などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、その他の様々な用途のために用いられる受動部品などが含まれ得る。また、その他の部品1040が、チップ関連部品1020及び/またはネットワーク関連部品1030とともに互いに組み合わされてもよいことはいうまでもない。
【0017】
電子機器1000の種類に応じて、電子機器1000は、メインボード1010に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品を含むことができる。他の部品としては、例えば、カメラ1050、アンテナ1060、ディスプレイ1070、電池1080、オーディオコーデック(不図示)、ビデオコーデック(不図示)、電力増幅器(不図示)、羅針盤(不図示)、加速度計(不図示)、ジャイロスコープ(不図示)、スピーカー(不図示)、大容量記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)(不図示)、CD(compact disk)(不図示)、及びDVD(digital versatile disk)(不図示)などが挙げられる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、電子機器1000の種類に応じて様々な用途のために用いられるその他の部品などが含まれ得ることはいうまでもない。
【0018】
電子機器1000は、スマートフォン(smart phone)、携帯情報端末(personal digital assistant)、デジタルビデオカメラ(digital video camera)、デジタルスチルカメラ(digital still camera)、ネットワークシステム(network system)、コンピューター(computer)、モニター(monitor)、タブレット(tablet)、ラップトップ(laptop)、ネットブック(netbook)、テレビジョン(television)、ビデオゲーム(video game)、スマートウォッチ(smart watch)、オートモーティブ(Automotive)などであることができる。但し、これらに限定されるものではなく、これら以外にも、データを処理する任意の他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0019】
図2は電子機器の一例を概略的に示した斜視図である。
【0020】
図面を参照すると、半導体パッケージは、上述のような種々の電子機器において様々な用途に適用される。例えば、スマートフォン1100の本体1101の内部にはメインボード1110が収容されており、メインボード1110には種々の部品1120が物理的及び/または電気的に連結されている。また、カメラ1130のように、メインボード1110に物理的及び/または電気的に連結されているか連結されていない他の部品が本体1101内に収容されている。部品1120の一部はチップ関連部品であることができ、半導体パッケージ100は、例えば、そのうちアプリケーションプロセッサであることができるが、これに限定されるものではない。電子機器が必ずしもスマートフォン1100に限定されるものではなく、上述のように、他の電子機器であってもよいことはいうまでもない。
【0021】
半導体パッケージ
一般に、半導体チップには、数多くの微細電気回路が集積されているが、それ自体が半導体完成品としての役割を果たすことはできず、外部からの物理的または化学的衝撃により損傷する可能性がある。したがって、半導体チップ自体をそのまま用いるのではなく、半導体チップをパッケージングして、パッケージ状態で電子機器などに用いている。
【0022】
半導体パッケージングが必要な理由は、電気的連結という観点から、半導体チップと電子機器のメインボードの回路幅が異なるためである。具体的に、半導体チップは、接続パッドのサイズ及び接続パッド間の間隔が非常に微細であるのに対し、電子機器に用いられるメインボードは、部品実装パッドのサイズ及び部品実装パッド間の間隔が半導体チップのスケールより著しく大きい。したがって、半導体チップをこのようなメインボード上にそのまま取り付けることは困難であり、相互間の回路幅の差を緩和することができるパッケージング技術が要求される。
【0023】
このようなパッケージング技術により製造される半導体パッケージは、構造及び用途によって、ファン−イン半導体パッケージ(Fan−in semiconductor package)とファン−アウト半導体パッケージ(Fan−out semiconductor package)とに区分されることができる。
【0024】
以下では、図面を参照して、ファン−イン半導体パッケージとファン−アウト半導体パッケージについてより詳細に説明する。
【0025】
(ファン−イン半導体パッケージ)
図3はファン−イン半導体パッケージのパッケージング前後を概略的に示した断面図である。
【0026】
図4はファン−イン半導体パッケージのパッケージング過程を概略的に示した断面図である。
【0027】
図面を参照すると、半導体チップ2220は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などを含む本体2221と、本体2221の一面上に形成された、アルミニウム(Al)などの導電性物質を含む接続パッド2222と、本体2221の一面上に形成され、接続パッド2222の少なくとも一部を覆う酸化膜または窒化膜などのパッシベーション膜2223と、を含む、例えば、ベア(Bare)状態の集積回路(IC)であることができる。この際、接続パッド2222が非常に小さいため、集積回路(IC)は、回路幅の差が大きい電子機器のメインボードなどはいうまでもなく、回路幅の差がメインボードよりも小さい中間レベルの印刷回路基板(PCB)にも実装しにくい。
【0028】
そのため、接続パッド2222を再配線するために、半導体チップ2220上に半導体チップ2220のサイズに応じて連結部材2240を形成する。連結部材2240は、半導体チップ2220上に感光性絶縁樹脂(PID)などの絶縁物質で絶縁層2241を形成し、接続パッド2222をオープンさせるビアホール2243hを形成した後、配線パターン2242及びビア2243を形成することで形成することができる。その後、連結部材2240を保護するパッシベーション層2250を形成し、開口部2251を形成した後、アンダーバンプ金属層2260などを形成する。すなわち、一連の過程を経て、例えば、半導体チップ2220、連結部材2240、パッシベーション層2250、及びアンダーバンプ金属層2260を含むファン−イン半導体パッケージ2200が製造される。
【0029】
このように、ファン−イン半導体パッケージは、半導体チップの接続パッド、例えば、I/O(Input/Output)端子の全てを素子の内側に配置したパッケージ形態である。ファン−イン半導体パッケージは、電気的特性に優れており、安価で生産することができる。したがって、スマートフォンに内蔵される多くの素子がファン−イン半導体パッケージの形態で製作されており、具体的には、小型で、且つ速い信号伝達を実現するように開発が行われている。
【0030】
しかしながら、ファン−イン半導体パッケージは、I/O端子の全てを半導体チップの内側に配置しなければならないため、空間的な制約が多い。したがって、このような構造は、多数のI/O端子を有する半導体チップや、サイズが小さい半導体チップに適用するには困難な点がある。また、このような欠点により、電子機器のメインボードにファン−イン半導体パッケージを直接実装して用いることができない。これは、再配線工程により半導体チップのI/O端子のサイズ及び間隔を拡大したとしても、電子機器のメインボードに直接実装可能な程度のサイズ及び間隔まで拡大することができないためである。
【0031】
図5はファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板上に実装され、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0032】
図6はファン−イン半導体パッケージがインターポーザ基板内に内蔵され、最終的に電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0033】
図面を参照すると、ファン−イン半導体パッケージ2200においては、半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子がインターポーザ基板2301によりさらに再配線され、最終的には、インターポーザ基板2301上にファン−イン半導体パッケージ2200が実装された状態で電子機器のメインボード2500に実装可能となる。この際、半田ボール2270などはアンダーフィル樹脂2280などにより固定することができ、外側はモールディング材2290などで覆うことができる。または、ファン−イン半導体パッケージ2200は、別のインターポーザ基板2302内に内蔵(Embedded)されてもよい。その場合、インターポーザ基板2302内に内蔵された状態の半導体チップ2220の接続パッド2222、すなわち、I/O端子が、インターポーザ基板2302によりさらに再配線されるので、最終的に電子機器のメインボード2500に実装可能となる。
【0034】
このように、ファン−イン半導体パッケージは電子機器のメインボードに直接実装されて用いられることが困難であるため、別のインターポーザ基板上に実装された後、さらにパッケージング工程を経て電子機器のメインボードに実装されるか、またはインターポーザ基板内に内蔵された状態で電子機器のメインボードに実装されて用いられている。
【0035】
(ファン−アウト半導体パッケージ)
図7はファン−アウト半導体パッケージの概略的な形態を示した断面図である。
【0036】
図面を参照すると、ファン−アウト半導体パッケージ2100は、例えば、半導体チップ2120の外側が封止材2130により保護されており、半導体チップ2120の接続パッド2122が連結部材2140により半導体チップ2120の外側まで再配線される。この際、連結部材2140上にはパッシベーション層2150をさらに形成することができ、パッシベーション層2150の開口部にはアンダーバンプ金属層2160をさらに形成することができる。アンダーバンプ金属層2160上には半田ボール2170をさらに形成することができる。半導体チップ2120は、本体2121、接続パッド2122、パッシベーション膜(不図示)などを含む集積回路(IC)であることができる。連結部材2140は、絶縁層2141と、絶縁層2141上に形成された再配線層2142と、接続パッド2122と再配線層2142などを電気的に連結するビア2143と、を含むことができる。
【0037】
このように、ファン−アウト半導体パッケージは、半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態である。上述のように、ファン−イン半導体パッケージは、半導体チップのI/O端子の全てを半導体チップの内側に配置させなければならず、そのため、素子のサイズが小さくなると、ボールのサイズ及びピッチを減少させなければならないため、標準化されたボールレイアウトを用いることができない。これに対し、ファン−アウト半導体パッケージは、このように半導体チップ上に形成された連結部材により、半導体チップの外側までI/O端子を再配線して配置させた形態であるため、半導体チップのサイズが小さくなっても標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。したがって、後述のように、上記のような別のインターポーザ基板を用いることなく、電子機器のメインボード上に半導体チップが実装可能となる。
【0038】
図8はファン−アウト半導体パッケージが電子機器のメインボードに実装された場合を概略的に示した断面図である。
【0039】
図面を参照すると、ファン−アウト半導体パッケージ2100は半田ボール2170などを介して電子機器のメインボード2500に実装されることができる。すなわち、上述のように、ファン−アウト半導体パッケージ2100は、半導体チップ2120上に半導体チップ2120のサイズを超えるファン−アウト領域まで接続パッド2122を再配線できる連結部材2140を形成するため、標準化されたボールレイアウトをそのまま用いることができる。その結果、上記のような別のインターポーザ基板などがなくても、半導体チップ2120を電子機器のメインボード2500に実装することができる。
【0040】
このように、ファン−アウト半導体パッケージは、別のインターポーザ基板がなくても電子機器のメインボードに実装することができるため、インターポーザ基板を用いるファン−イン半導体パッケージに比べて厚さがより小さいパッケージ寸法を実現することができ、小型化及び薄型化が可能である。また、熱特性及び電気的特性に優れるため、モバイル製品に特に好適である。また、印刷回路基板(PCB)を用いる一般的なPOP(Package on Package)タイプに比べて、よりコンパクトに実現することができ、反り現象の発生による問題を解決することができる。
【0041】
一方、ファン−アウト半導体パッケージは、このように半導体チップを電子機器のメインボードなどに実装するための、そして外部からの衝撃から半導体チップを保護するためのパッケージ技術を意味するものである。他方、ファン−イン半導体パッケージが内蔵されるインターポーザ基板などの印刷回路基板(PCB)を用いる実装方式は、ファン−アウト半導体パッケージに基づく実装方式とはスケール、用途などが異なる実装方式である。
【0042】
以下では、パッケージの上部に形成された外部接続端子が優れた信頼性を有するファン−アウト半導体パッケージについて図面を参照して説明する。
【0043】
図9はファン−アウト半導体パッケージの一例を概略的に示した断面図である。
【0044】
図10は
図9のファン−アウト半導体パッケージをI−I'線に沿って切って見た場合の概略的な断面図である。
【0045】
図面を参照すると、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、貫通孔110Hを有する第1連結部材110と、第1連結部材110の貫通孔110Hに配置され、接続パッド122が配置された活性面、及び活性面の反対側に配置された非活性面を有する半導体チップ120と、第1連結部材110及び半導体チップ120の非活性面の少なくとも一部を封止する封止材130と、第1連結部材110及び半導体チップ120の活性面上に配置された第2連結部材140と、封止材130上に配置された補強層181と、封止材130及び補強層181を貫通する開口部183と、開口部183の少なくとも一部を満たす外部接続端子190と、を含む。第1連結部材110の再配線層112a、112b及び第2連結部材140の再配線層142は、半導体チップ120の接続パッド122と電気的に連結される。第1連結部材110の再配線層112bは、開口部183を介して少なくとも一部が露出して外部接続端子190と連結されるパッドを含む。開口部183の壁面の表面粗さは、外部接続端子190と連結されたパッドの露出面の表面粗さより大きい。
【0046】
近年、メモリー容量の拡大や半導体の動作性能の向上を目的として、半導体パッケージに上下垂直に信号を伝達するパターン構造を形成し、同種のパッケージまたは異種のパッケージを上下に積層したパッケージオンパッケージ構造が多様に開発されている。例えば、ウエハーをベースとして製造された半導体パッケージ上に、メモリチップが実装されたインターポーザ基板を積層した後、半田バンプなどの外部接続端子を用いて電気的に連結させることで、パッケージオンパッケージ構造として活用することができる。しかしながら、通常の下部半導体パッケージの上部に形成される半田バンプなどの外部接続端子の苛酷な環境における信頼性が不十分であるため、部品の収率が低下するという問題点が起こってきた。
【0047】
これに対し、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aは、開口部183の壁面の表面粗さを、パッドの露出面の表面粗さより相対的に大きく形成する。パッドは金属材質を含むため、金属材質を含む外部接続端子190との界面信頼性は特に問題とならないが、補強層181は樹脂材質を含むため、金属材質を含む外部接続端子190との界面信頼性が問題となり得る。したがって、開口部183の壁面の表面粗さを相対的に大きく形成することが好ましい。この場合、開口部183の壁面と外部接続端子190との接続力が向上し、その結果、TCob、Dropなどの信頼性試験によって界面信頼性を評価した際に、界面信頼性の評価結果が改善されることが期待される。表面粗さ(Surface Roughness)は公知の方法により測定することができる。
【0048】
一方、開口部183の壁面の表面粗さを相対的に大きくするために、補強層181を貫通する開口部183にボイドV1a、V1bを形成することができる。この際、開口部183に形成される半田バンプなどの外部接続端子190が、リフロー工程中にボイドV1a、V1bの少なくとも一部を満たすことができる。外部接続端子190が流れ込んだボイドV1a、V1bはアンカリング(Anchoring)構造を形成するようになる。これにより、熱的ストレス及び/または機械的ストレスが加えられる苛酷な環境下でも外部接続端子190と開口部183の壁面との間の剥離などを防止することができるなど、外部接続端子190と開口部183の壁面との間の接続強度に関する信頼性を改善することができる。すなわち、TCoB、Dropなどの信頼性試験によって界面信頼性を評価した際に、界面信頼性の評価結果が改善されることが期待される。
【0049】
一方、補強層181として、絶縁樹脂181a、芯材181b、及びフィラー181cを含む材料を用いることができる。この際、ボイドV1a、V1bのうち少なくとも一つのボイドV1aは、芯材181bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。さらに、ボイドV1a、V1bのうち少なくとも他の一つのボイドV1bは、フィラー181cの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。芯材181bが除去されて形成されたボイドV1aは、特に優れたアンカリング効果を奏することができる。さらに、フィラー181cが除去されて形成されたボイドV1bを有する場合には、さらに優れたアンカリング効果を奏することができるということはいうまでもない。ここで、絶縁樹脂181aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。芯材181bはガラス繊維(Glass Fiber、 Glass Cloth、 Glass Fabric)であることができる。フィラー181cは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができる。
【0050】
一方、必要に応じて、補強層181上には樹脂層182がさらに配置されることができる。樹脂層182は開口部183をより容易に形成するためのものである。このような観点から、開口部183は樹脂層182も貫通することができ、開口部183が貫通した樹脂層182の壁面にも、少なくとも一部が外部接続端子190で満たされたボイドV2が存在することができる。ボイドV2の存在により、さらに優れたアンカリング効果を奏することができる。樹脂層182は絶縁樹脂182a及びフィラー182bを含むことができ、ボイドV2はフィラー182bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。絶縁樹脂182aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。フィラー182bは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができる。
【0051】
一方、必要に応じて、開口部183が貫通して形成された封止材130の壁面にも、少なくとも一部が外部接続端子190で満たされたボイドV3が存在することができる。ボイドV3の存在により、さらに優れたアンカリング効果を奏することができる。封止材130は絶縁樹脂130a及びフィラー130bを含むことができ、ボイドV3はフィラー130bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。絶縁樹脂130aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。フィラー130bは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができる。
【0052】
以下、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aに含まれるそれぞれの構成について詳細に説明する。
【0053】
第1連結部材110は、半導体チップ120の接続パッド122を再配線させる再配線層112a、112bを含むことで、第2連結部材140の層数を減少させることができる。必要に応じて、具体的な材料に応じてパッケージ100Aの剛性を維持させることができ、封止材130の厚さ均一性を確保するなどの役割を果たすことができる。また、第1連結部材110により、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aがパッケージオンパッケージ(Package on Package)の一部として用いられることができる。第1連結部材110は貫通孔110Hを有する。貫通孔110H内には、半導体チップ120が第1連結部材110と所定距離離隔されるように配置される。半導体チップ120の側面の周囲は第1連結部材110により囲まれることができる。但し、これは一例に過ぎず、他の形態に多様に変形されることができ、その形態に応じて他の機能を担うことができる。
【0054】
第1連結部材110は、第2連結部材140と接する絶縁層111と、第2連結部材140と接して絶縁層111に埋め込まれた第1再配線層112aと、絶縁層111の第1再配線層112aが埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層112bと、を含む。第1連結部材110は、絶縁層111を貫通して第1及び第2再配線層112a、112bを電気的に連結するビア113を含む。第1及び第2再配線層112a、112bは接続パッド122と電気的に連結される。第1再配線層112aを絶縁層111内に埋め込む場合、第1再配線層112aの厚さによって生じる段差が最小化されることで、第2連結部材140の絶縁距離が一定になる。すなわち、第2連結部材140の再配線層142から絶縁層111の下面までの距離と、第2連結部材140の再配線層142から接続パッド122までの距離との差は、第1再配線層112aの厚さより小さい。この場合、第2連結部材140の高密度配線設計が容易であるという利点がある。
【0055】
絶縁層111の材料は特に限定されず、例えば、絶縁物質が用いられることができる。この際、絶縁物質としては、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれら樹脂が無機フィラー及び/またはガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された絶縁物質、例えば、プリプレグ(prepreg)、ABF(Ajinomoto Build−up Film)、FR−4、BT(Bismaleimide Triazine)などが用いられることができる。必要に応じて、絶縁層111の材料として感光性絶縁(Photo Imageable Dielectric:PID)樹脂を用いてもよい。
【0056】
再配線層112a、112bは、半導体チップ120の接続パッド122を再配線する役割を果たすものであって、形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。再配線層112a、112bは、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を担うことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、ビアパッド、外部接続端子パッドなどを含むことができる。
【0057】
一方、第2再配線層112bのうち、開口部183を介して少なくとも一部が露出したパッドの表面には、必要に応じて表面処理層Pを形成することができる。表面処理層Pは、公知の形成手法であれば特に限定されず、例えば、電解金めっき、無電解金めっき、OSPまたは無電解スズめっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき/置換金めっき、DIGめっき、HASLなどにより形成することができる。一方、露出したパッドは外部接続端子190と電気的に連結されることができる。一方、パッドの露出した表面に表面処理層Pが形成された場合にも、実際に外部に露出するものは表面処理層Pであることは別とし、開口部183を介して露出するものの解釈においては、パッドの少なくとも一部が開口部183を介して露出すると判断する。
【0058】
ビア113は、互いに異なる層に形成された再配線層112a、112bを電気的に連結させ、その結果、第1連結部材110内に電気的経路を形成する。ビア113の形成物質としても導電性物質を用いることができる。ビア113は、導電性物質で完全に充填されていてもよく、または導電性物質がビアホールの壁面に沿って形成されたものであってもよい。また、テーパ状だけでなく、円筒状などの公知の全ての形状が適用されることができる。一方、ビア113のための孔を形成する時に、第1再配線層112aの一部パッドがストッパー(stopper)の役割を果たすことができるため、ビア113は、上面の幅が下面の幅より大きいテーパ状を有することが工程上有利である。この場合、ビア113は第2再配線層112bの一部と一体化されることができる。
【0059】
半導体チップ120は、数百〜数百万個以上の素子が一つのチップ内に集積化されている集積回路(Integrated Circuit:IC)であることができる。集積回路は、例えば、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラーなどのアプリケーションプロセッサーチップであることができるが、これに限定されるものではない。半導体チップ120は、活性ウェハーをベースとして形成することができ、この場合、本体121をなす母材としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GaAs)などが用いられることができる。本体121には様々な回路が形成されていることができる。接続パッド122は、半導体チップ120を他の構成要素と電気的に連結させるためのものであって、その形成物質としては、アルミニウム(Al)などの導電性物質を特に制限せずに用いることができる。本体121上には接続パッド122を露出させるパッシベーション膜123を形成することができる。パッシベーション膜123は、酸化膜または窒化膜などであってもよく、または酸化膜と窒化膜の二重層であってもよい。パッシベーション膜123により、接続パッド122の下面は封止材130の下面と段差を有することができ、その結果、封止材130が接続パッド122の下面へブリードすることをある程度防止することができる。その他の必要な位置に、絶縁膜(不図示)などがさらに配置されてもよい。
【0060】
半導体チップ120の非活性面は、第1連結部材110の第2再配線層112bの上面より下方に位置することができる。例えば、半導体チップ120の非活性面は、第1連結部材110の絶縁層111の上面より下方に位置することができる。半導体チップ120の非活性面と第1連結部材110の第2再配線層112bの上面との高さ差は2μm以上、例えば、5μm以上であることができる。この場合、半導体チップ120の非活性面の角で発生するクラックを効果的に防止することができる。また、封止材130を適用する場合における、半導体チップ120の非活性面上の絶縁距離の偏差を最小化することができる。
【0061】
封止材130は第1連結部材110及び/または半導体チップ120を保護することができる。封止形態は特に制限されず、第1連結部材110及び/または半導体チップ120の少なくとも一部を囲む形態であればよい。例えば、封止材130は第1連結部材110及び半導体チップ120の非活性面を覆うことができ、貫通孔110Hの壁面と半導体チップ120の側面との間の空間を満たすことができる。また、封止材130は、半導体チップ120のパッシベーション膜123と第2連結部材140との間の空間の少なくとも一部を満たすこともできる。一方、封止材130が貫通孔110Hを満たすことで、具体的な物質に応じて、接着剤の役割を果たすとともに、バックリングを減少させることができる。
【0062】
封止材130は絶縁物質を含む。絶縁物質としては、無機フィラー及び絶縁樹脂を含む材料、例えば、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂、またはこれらに無機フィラーなどの補強材が含まれた樹脂、具体的には、ABF、FR−4、BT、PID樹脂などが用いられることができる。また、EMCなどの公知のモールディング物質を用いてもよいことはいうまでもない。必要に応じて、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が無機フィラー及び/またはガラス繊維(Glass Fiber、Glass Cloth、Glass Fabric)などの芯材に含浸された材料を用いてもよい。
【0063】
必要に応じて、開口部183が貫通して形成された封止材130の壁面に、少なくとも一部が外部接続端子190で満たされたボイドV3が存在することができる。ボイドV3の存在により、さらに優れたアンカリング効果を奏することができる。封止材130は絶縁樹脂130a及びフィラー130bを含むことができ、ボイドV3はフィラー130bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。
【0064】
第2連結部材140は半導体チップ120の接続パッド122を再配線するための構成である。第2連結部材140により、様々な機能を有する数十〜数百個の接続パッド122が再配線されることができ、後述する接続端子170を介して、その機能に応じて外部に物理的及び/または電気的に連結されることができる。第2連結部材140は、絶縁層141と、絶縁層141上に配置された再配線層142と、絶縁層141を貫通して再配線層142を連結するビア143と、を含む。一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aでは第2連結部材140が単層で構成されているが、複数の層で構成されてもよい。
【0065】
絶縁層141の物質としては絶縁物質を用いることができる。この際、絶縁物質としては、上述のような絶縁物質の他にも、PID樹脂などの感光性絶縁物質を用いることもできる。すなわち、絶縁層141は感光性絶縁層であることができる。絶縁層141が感光性の性質を有する場合、絶縁層141をより薄く形成することができ、ビア143のファインピッチをより容易に達成することができる。絶縁層141は、絶縁樹脂及び無機フィラーを含む感光性絶縁層であることができる。絶縁層141が多層で構成される場合、これらの物質は互いに同一であってもよく、必要に応じては互いに異なってもよい。絶縁層141が多層で構成される場合、これらは工程によって一体化され、その境界が不明確であり得る。
【0066】
再配線層142は、実質的に接続パッド122を再配線する役割を果たすものであって、形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。再配線層142は、該当層の設計デザインに応じて様々な機能を担うことができる。例えば、グランド(GrouND:GND)パターン、パワー(PoWeR:PWR)パターン、信号(Signal:S)パターンなどを含むことができる。ここで、信号(S)パターンは、グランド(GND)パターン、パワー(PWR)パターンなどを除いた各種信号、例えば、データ信号などを含む。また、ビアパッド、接続端子パッドなどを含むことができる。
【0067】
第2連結部材140の再配線層142のうち、後述するパッシベーション層150に形成された開口部151を介して露出したパッドパターンなどの表面には、必要に応じて表面処理層(不図示)を形成することができる。表面処理層(不図示)は、例えば、電解金めっき、無電解金めっき、OSPまたは無電解スズめっき、無電解銀めっき、無電解ニッケルめっき/置換金めっき、DIGめっき、HASLなどにより形成することができる。
【0068】
ビア143は、互いに異なる層に形成された再配線層142、接続パッド122などを電気的に連結させ、その結果、パッケージ100A内に電気的経路を形成する。ビア143の形成物質としては、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を用いることができる。ビア143は、導電性物質で完全に充填されていてもよく、または導電性物質がビアの壁に沿って形成されたものであってもよい。また、その形状としては、テーパ状、円筒状などの当該技術分野において公知の全ての形状が適用されることができる。
【0069】
第1連結部材110の再配線層112a、112bの厚さは、第2連結部材140の再配線層142の厚さより厚ければよい。第1連結部材110は、半導体チップ120以上の厚さを有することができるため、これに形成される再配線層112a、112bも、そのスケールに応じてより大きいサイズに形成することができる。これに対し、第2連結部材140の薄型化のために、第2連結部材140の再配線層142は第1連結部材110の再配線層112a、112bに比べて相対的に小さく形成することができる。類似の観点から、第1連結部材110のビア113は、第2連結部材140の再配線層142より寸法(dimension)が大きければよい。
【0070】
パッシベーション層150は、第2連結部材140を外部からの物理的、化学的損傷などから保護するための付加的な構成である。パッシベーション層150は、第2連結部材140の再配線層142の少なくとも一部を露出させる開口部151を有することができる。このような開口部は、パッシベーション層150に数十〜数千個形成することができる。
【0071】
パッシベーション層150の物質としては特に限定されず、例えば、感光性絶縁樹脂などの感光性絶縁物質を用いることができる。または、半田レジストを用いることもできる。または、芯材は含まないが、フィラーは含む絶縁樹脂、例えば、無機フィラー及びエポキシ樹脂を含むABFなどを用いることができる。無機フィラー及び絶縁樹脂を含み、且つ芯材を含まない絶縁物質、例えば、ABFなどを用いる場合、樹脂層182と対称効果を有することができ、反りのばらつきを制御することができるため、反りの制御においてより効果的である。パッシベーション層150として無機フィラー及び絶縁樹脂を含む絶縁物質、例えば、ABFなどを用いる場合、第2連結部材140の絶縁層141も無機フィラー及び絶縁樹脂を含むことができる。この際、パッシベーション層150に含まれた無機フィラーの重量パーセントは、第2連結部材140の絶縁層141に含まれた無機フィラーの重量パーセントより大きければよい。この場合、パッシベーション層150の熱膨張係数(CTE)が相対的に低く、反りの制御に活用されることができる。
【0072】
アンダーバンプ金属層160は、接続端子170の接続信頼性を向上させ、パッケージ100Aのボードレベル(board level)信頼性を改善するための付加的な構成である。アンダーバンプ金属層160は、パッシベーション層150の開口部151を介して開口された第2連結部材140の再配線層142と連結される。アンダーバンプ金属層160は、パッシベーション層150の開口部151に、公知の導電性物質、すなわち、金属を用いて公知のメタル化(Metallization)方法により形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0073】
接続端子170は、ファン−アウト半導体パッケージ100Aを外部と物理的及び/または電気的に連結させるための付加的な構成である。例えば、ファン−アウト半導体パッケージ100Aは接続端子170を介して電子機器のメインボードに実装されることができる。接続端子170は、導電性物質、例えば、半田(solder)などにより形成することができるが、これは一例に過ぎず、材質が特にこれに限定されるものではない。接続端子170は、ランド(land)、ボール(ball)、ピン(pin)などであることができる。接続端子170は多重層または単一層からなることができる。多重層からなる場合には、銅ピラー(pillar)及び半田を含むことができ、単一層からなる場合には、スズ−銀半田や銅を含むことができるが、これも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0074】
接続端子170の数、間隔、配置形態などは特に限定されず、通常の技術者であれば、設計事項に応じて十分に変形可能である。例えば、接続端子170の数は、半導体チップ120の接続パッド122の数に応じて数十〜数千個であることができ、それ以上またはそれ以下の数を有してもよい。接続端子170は、アンダーバンプ金属層160のパッシベーション層150の一面上に延びて形成された側面を覆うことができ、さらに優れた接続信頼性を有することができる。
【0075】
接続端子170の少なくとも一つはファン−アウト領域に配置される。ファン−アウト領域とは、半導体チップ120が配置されている領域の外側に広がる再配線領域を意味する。すなわち、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aはファン−アウトパッケージである。ファン−アウトパッケージは、ファン−インパッケージに比べて優れた信頼性を有し、多数のI/O端子が実現可能であって、3D接続(3D interconnection)が容易である。また、BGA(Ball Grid Array)パッケージ、LGA(Land Grid Array)パッケージなどに比べて、別の基板なしに電子機器に実装可能であるため、製造時においてパッケージの厚さを薄くすることができ、価格競争力に優れる。
【0076】
補強層181はパッケージ100Aの剛性を改善することができる。また、補強層181を導入することで、外部接続端子190の信頼性を改善することができる。補強層181は、封止材130に比べて弾性係数(elastic modulus)が相対的に大きく、熱膨張係数が小さければよい。この場合、優れた反り改善効果を奏することができる。補強層181は、絶縁樹脂181aと、芯材181bと、フィラー181cと、を含むことができる。例えば、補強層181は、アンクラッド銅張積層板(Unclad CCL)、プリプレグ(Prepreg)などであることができる。このように、ガラス繊維(Glass Fiber、 Glass Cloth、 Glass Fabric)などの芯材181bを含む場合、相対的に大きい弾性係数を実現することができる。また、フィラーを含む場合、フィラーの含量を調節して、相対的に小さい熱膨張係数を実現することができる。補強層181は硬化状態(c−stage)で付着されることができ、この場合、封止材130と補強層181との間の境界面が略線形であることができるが、これに限定されず、場合に応じては未硬化状態(b−stage)で付着されて、境界面が略非線形であってもよい。一方、フィラー181cは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができ、絶縁樹脂181aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。
【0077】
補強層181を貫通する開口部183にはボイドV1a、V1bが存在する。この際、開口部183に形成される半田ボールなどの外部接続端子190が、リフロー工程中にボイドV1a、V1bの少なくとも一部を満たすことができる。外部接続端子190が流れ込んだボイドV1a、V1bはアンカリング(Anchoring)構造を形成するようになる。これにより、熱的ストレス及び/または機械的ストレスが加えられる苛酷な環境下でも外部接続端子190と開口部183の壁面との間の剥離などを防止することができるなど、信頼性が改善されることができる。すなわち、TCoB、Dropなどの信頼性試験での界面信頼性が改善されることができる。補強層181として絶縁樹脂181a、芯材181b、及びフィラー181cを含む材料を用いる場合、ボイドV1a、V1bのうち少なくとも一つのボイドV1aは、芯材181bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。さらに、ボイドV1a、V1bのうち少なくとも他の一つのボイドV1bは、フィラー181cの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。芯材181bが除去されて形成されたボイドV1aは、特に優れたアンカリング効果を奏することができる。さらに、フィラー181cが除去されて形成されたボイドV1bを有する場合には、さらに優れたアンカリング効果を奏することができるということはいうまでもない。
【0078】
樹脂層182は補強層181上に配置される。樹脂層182は、封止材130と同一または類似の材料、例えば、絶縁樹脂182a及びフィラー182bを含み、且つ芯材は含まない絶縁物質、例えば、ABFなどを用いて形成することができる。補強層181が芯材などを含む場合、補強層181自体では開口部183を形成することが困難であるが、樹脂層182を付加する場合には、開口部183を容易に形成することができる。このような観点から、開口部183は樹脂層182も貫通することができ、開口部183が貫通した樹脂層182の壁面にも、少なくとも一部が外部接続端子190で満たされたボイドV2が存在することができる。ボイドV2の存在により、さらに優れたアンカリング効果を奏することができる。樹脂層182は絶縁樹脂182a及びフィラー182bを含むことができ、ボイドV2はフィラー182bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。絶縁樹脂182aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。フィラー182bは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができる。
【0079】
外部接続端子190は、ファン−アウト半導体パッケージ100Aをパッケージオンパッケージパッケージ構造などに用いる際に、上部パッケージとの接続のために用いられることができる。または、ファン−アウト半導体パッケージ100A上に別の表面実装部品を付着する場合にも用いられることができる。外部接続端子190は、導電性物質、例えば、半田(solder)などにより形成することができるが、これは一例に過ぎず、材質が特にこれに限定されるものではない。外部接続端子190の形状、個数、間隔、配置などは特に限定されない。外部接続端子190は、開口部183の少なくとも一部を満たすとともに、ボイドV1a、V1b、V2、V3の少なくとも一部を満たすことができる。この場合、信頼性が向上することができる。
【0080】
一方、図面には示していないが、必要に応じて、貫通孔110Hの壁面に金属層がさらに配置されることができる。金属層は、半導体チップ120から発生する熱を効果的に放出する役割を果たすことができる。また、電磁波遮蔽の役割も果たすことができる。また、貫通孔110H内には、キャパシターやインダクタなどの別の受動部品がさらに配置されることもできる。また、貫通孔110H内に複数の半導体チップ120が配置されることもできる。また、貫通孔110Hは複数個であってもよく、それぞれの貫通孔110Hにそれぞれの半導体チップ120や受動部品が配置されてもよい。この他にも、当該技術分野において公知の構造が適用され得ることはいうまでもない。
【0081】
図11はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
【0082】
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Bは、第1連結部材110が、第2連結部材140と接する第1絶縁層111aと、第2連結部材140と接して第1絶縁層111aに埋め込まれた第1再配線層112aと、第1絶縁層111aの第1再配線層112aが埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層112bと、第1絶縁層111a上に配置されて第2再配線層112bを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111b上に配置された第3再配線層112cと、を含む。第1〜第3再配線層112a、112b、112cは接続パッド122と電気的に連結される。第1再配線層112aと第2再配線層112b、及び第2再配線層112bと第3再配線層112cは、それぞれ第1及び第2絶縁層111a、111bを貫通する第1及び第2ビア113a、113bを介して電気的に連結されることができる。
【0083】
第1再配線層112aが埋め込まれているため、上述のように、第2連結部材140の絶縁層141の絶縁距離が実質的に一定であることができる。第1連結部材110が多数の再配線層112a、112b、112cを含むことで、第2連結部材140をさらに簡素化することができる。したがって、第2連結部材140の形成過程で発生する不良による収率低下を改善することができる。第1再配線層112aが第1絶縁層の内部にリセスされるため、第1絶縁層111aの下面と第1再配線層112aの下面が段差を有する。その結果、封止材130を形成する時に封止材130の形成物質がブリードして第1再配線層112aを汚染させることを防止することができる。
【0084】
第1連結部材110の第1再配線層112aの下面は、半導体チップ120の接続パッド122の下面より上側に位置することができる。また、第2連結部材140の再配線層142と第1連結部材110の再配線層112aとの間の距離は、第2連結部材140の再配線層142と半導体チップ120の接続パッド122との間の距離より大きければよい。これは、第1再配線層112aが絶縁層111の内部にリセスされ得るためである。第1連結部材110の第2再配線層112bは、半導体チップ120の活性面と非活性面との間に位置することができる。第1連結部材110は半導体チップ120の厚さに対応する厚さに形成することができる。したがって、第1連結部材110の内部に形成された第2再配線層112bは、半導体チップ120の活性面と非活性面との間のレベルに配置されることができる。
【0085】
第1連結部材110の再配線層112a、112b、112cの厚さは、第2連結部材140の再配線層142の厚さより厚ければよい。第1連結部材110は半導体チップ120以上の厚さを有することができるため、再配線層112a、112b、112cも、そのスケールに応じてより大きいサイズに形成することができる。これに対し、第2連結部材140の再配線層142は、薄型化のために相対的に小さいサイズに形成することができる。
【0086】
その他の構成についての説明は、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aなどについての説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0087】
図12はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
【0088】
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Cは、第1連結部材110が、第1絶縁層111aと、第1絶縁層111aの両面に配置された第1再配線層112a及び第2再配線層112bと、第1絶縁層111a上に配置されて第1再配線層112aを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111b上に配置された第3再配線層112cと、第1絶縁層111a上に配置されて第2再配線層112bを覆う第3絶縁層111cと、第3絶縁層111c上に配置された第4再配線層112dと、を含む。第1〜第4再配線層112a、112b、112c、112dは接続パッド122と電気的に連結される。第1連結部材110がさらに多数の再配線層112a、112b、112c、112dを含むことで、第2連結部材140をさらに簡素化することができる。したがって、第2連結部材140の形成過程で発生する不良による収率低下を改善することができる。第1〜第4再配線層112a、112b、112c、112dは、第1〜第3絶縁層111a、111b、111cを貫通する第1〜第3ビア113a、113b、113cを介して電気的に連結されることができる。
【0089】
第1絶縁層111aは第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cより厚さが厚ければよい。第1絶縁層111aは、基本的に剛性を維持するために相対的に厚いことができ、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cは、より多数の再配線層112c、112dを形成するために導入したものであることができる。第1絶縁層111aは、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cと異なる絶縁物質を含むことができる。例えば、第1絶縁層111aは、芯材、無機フィラー、及び絶縁樹脂を含む、例えば、プリプレグであり、第2絶縁層111b及び第3絶縁層111cは、無機フィラー及び絶縁樹脂を含むABFまたは感光性絶縁フィルムであることができるが、これに限定されるものではない。類似の観点から、第1ビア113aの直径は、第2ビア113b及び第3ビア113cの直径より大きければよい。
【0090】
第1連結部材110の第3再配線層112cの下面は、半導体チップ120の接続パッド122の下面より下側に位置することができる。また、第2連結部材140の再配線層142と第1連結部材110の第3再配線層112cとの間の距離は、第2連結部材140の再配線層142と半導体チップ120の接続パッド122との間の距離より小さければよい。これは、第3再配線層112cが第2絶縁層111b上に突出した形態で配置されることができ、その結果、第2連結部材140と接することができるためである。第1連結部材110の第1再配線層112a及び第2再配線層112bは、半導体チップ120の活性面と非活性面との間に位置することができる。第1連結部材110は半導体チップ120の厚さに対応する厚さに形成することができる。したがって、第1連結部材110の内部に形成された第1再配線層112a及び第2再配線層112bは、半導体チップ120の活性面と非活性面との間のレベルに配置されることができる。
【0091】
第1連結部材110の再配線層112a、112b、112c、112dの厚さは、第2連結部材140の再配線層142の厚さより厚ければよい。第1連結部材110は半導体チップ120以上の厚さを有することができるため、再配線層112a、112b、112c、112dもより大きいサイズに形成することができる。これに対し、第2連結部材140の再配線層142は、薄型化のために相対的に小さいサイズに形成することができる。
【0092】
その他の構成についての説明は、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aなどについての説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0093】
図13はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
【0094】
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Dは、補強層181が配置されない代わりに、絶縁樹脂135a、芯材135b、及びフィラー135cを含む封止材135を用いる。封止材135が芯材135bを含むことで、補強層181の役割も封止材135が果たすことができる。絶縁樹脂135aはエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができ、芯材135bはガラス繊維(Glass Fiber、 Glass Cloth、 Glass Fabric)などであることができ、フィラー135cはシリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができるが、これに限定されるものではない。制限されない一例として、封止材135は、絶縁樹脂、芯材、フィラーなどを含む絶縁層と、絶縁層の一面を覆うOPPなどのカバーフィルムと、絶縁層の他面を覆うPETなどのベースフィルムと、を含むGC材料を用いて形成することができる。または、絶縁樹脂、芯材、フィラーなどを含む絶縁層と、絶縁層の一面を覆うOPPなどのカバーフィルムと、絶縁層の他面を覆う金属薄膜などのプライマー層と、プライマー層の一面を覆うPETなどのベースフィルムなどと、を含むGCP材料を用いて形成することもできる。
【0095】
一方、封止材135の形成物質は、未硬化状態で第1連結部材110及び/または半導体チップ120を封止することができる。したがって、絶縁樹脂135a及びフィラー135cは、第1連結部材110及び半導体チップ120の非活性面上だけでなく、貫通孔110Hの壁面と半導体チップ120の側面との間の空間にも配置されることができる。芯材135bは、第1連結部材110及び半導体チップ120の非活性面上にのみ配置されることができる。封止材135が芯材135bを含むことで、パッケージ100Dの剛性を維持することができ、封止材135がフィラー135cを含むことで、熱膨張係数を調節することができる。
【0096】
一方、開口部183は封止材135を貫通し、開口部183の壁面の表面粗さは、同様に、外部接続端子190と連結される第2再配線層112bのパッドの露出面の表面粗さより大きい。これにより、開口部183の壁面と外部接続端子190との接続力が向上し、その結果、TCob、Dropなどの信頼性試験での界面信頼性が改善されることができる。
【0097】
一方、開口部183の壁面の表面粗さを相対的に大きくするために、封止材135を貫通する開口部183にボイドV4a、V4bを形成することができる。この際、開口部183に形成される半田バンプなどの外部接続端子190が、リフロー工程中にボイドV4a、V4bの少なくとも一部を満たすことができる。外部接続端子190が流れ込んだボイドV4a、V4bはアンカリング(Anchoring)構造を形成するようになる。これにより、熱的ストレス及び/または機械的ストレスが加えられる苛酷な環境下でも外部接続端子190と開口部183の壁面との間の剥離などを防止することができるなど、界面信頼性が改善されることができる。
【0098】
一方、ボイドV4a、V4bのうち少なくとも一つのボイドV4aは、芯材135bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。さらに、ボイドV4a、V4bのうち少なくとも他の一つのボイドV4bは、フィラー135cの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。芯材135bが除去されて形成されたボイドV4aは、特に優れたアンカリング効果を奏することができる。さらに、フィラー135cが除去されて形成されたボイドV4bを有する場合には、さらに優れたアンカリング効果を奏することができるということはいうまでもない。
【0099】
一方、必要に応じて、封止材135上には樹脂層182がさらに配置されることができる。樹脂層182は、開口部183をより容易に形成するためのものである。このような観点から、開口部183は樹脂層182も貫通することができ、開口部183が貫通した樹脂層182の壁面にも、少なくとも一部が外部接続端子190で満たされたボイドV2が存在することができる。ボイドV2の存在により、さらに優れたアンカリング効果を奏することができる。樹脂層182は絶縁樹脂182a及びフィラー182bを含むことができ、ボイドV2はフィラー182bの少なくとも一部が除去されて形成されたものであることができる。絶縁樹脂182aは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリイミドなどの熱可塑性樹脂であることができる。フィラー182bは、シリカ、アルミナなどの無機フィラーであることができる。
【0100】
一方、必要に応じて、パッシベーション層150の材料としても上述のGCやGCP材料を用いることができ、この場合、パッケージ100Dの上部及び下部の両方に芯材が配置されることができるため、剛性維持及び反り制御において効果的であることができる。
【0101】
その他の構成についての説明は、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Aなどについての説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0102】
図14はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
【0103】
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Eは、第1連結部材110が、第2連結部材140と接する第1絶縁層111aと、第2連結部材140と接して第1絶縁層111aに埋め込まれた第1再配線層112aと、第1絶縁層111aの第1再配線層112aが埋め込まれた側の反対側上に配置された第2再配線層112bと、第1絶縁層111a上に配置されて第2再配線層112bを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111b上に配置された第3再配線層112cと、を含む。第1〜第3再配線層112a、112b、112cは接続パッド122と電気的に連結される。第1再配線層112aと第2再配線層112b、及び第2再配線層112bと第3再配線層112cは、それぞれ第1及び第2絶縁層111a、111bを貫通する第1及び第2ビア113a、113bを介して電気的に連結されることができる。
【0104】
その他の構成についての説明は、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100A、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100B、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Dなどについての説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0105】
図15はファン−アウト半導体パッケージの他の一例を概略的に示した断面図である。
【0106】
図面を参照すると、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Fは、第1連結部材110が、第1絶縁層111aと、第1絶縁層111aの両面に配置された第1再配線層112a及び第2再配線層112bと、第1絶縁層111a上に配置されて第1再配線層112aを覆う第2絶縁層111bと、第2絶縁層111b上に配置された第3再配線層112cと、第1絶縁層111a上に配置されて第2再配線層112bを覆う第3絶縁層111cと、第3絶縁層111c上に配置された第4再配線層112dと、を含む。第1〜第4再配線層112a、112b、112c、112dは接続パッド122と電気的に連結される。第1〜第4再配線層112a、112b、112c、112dは、第1〜第3絶縁層111a、111b、111cを貫通する第1〜第3ビア113a、113b、113cを介して電気的に連結されることができる。
【0107】
その他の構成についての説明は、一例によるファン−アウト半導体パッケージ100A、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100C、他の一例によるファン−アウト半導体パッケージ100Dなどについての説明と実質的に同一であるため、詳細な説明は省略する。
【0108】
本発明において「連結される」というのは、直接的に連結された場合だけでなく、間接的に連結された場合を含む概念である。また、「電気的に連結される」というのは、物理的に連結された場合と、連結されていない場合をともに含む概念である。なお、第1、第2等の表現は、一つの構成要素と他の構成要素を区分するために用いられるもので、該当する構成要素の順序及び/または重要度等を限定しない。場合によっては、本発明の範囲を外れずに、第1構成要素は第2構成要素と命名されることもでき、類似して第2構成要素は第1構成要素と命名されることもできる。
【0109】
本発明で用いられた「一例」という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかし、上記提示された一例は、他の一例の特徴と結合して実現されることを排除しない。例えば、特定の一例で説明された事項が他の一例で説明されていなくても、他の一例でその事項と反対であるか矛盾する説明がない限り、他の一例に関連する説明であると理解されることができる。
【0110】
本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。