特許第6451024号(P6451024)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6451024-風鈴 図000002
  • 特許6451024-風鈴 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6451024
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】風鈴
(51)【国際特許分類】
   G10K 1/068 20060101AFI20190107BHJP
【FI】
   G10K1/068 A
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-82623(P2014-82623)
(22)【出願日】2014年4月14日
(65)【公開番号】特開2015-203750(P2015-203750A)
(43)【公開日】2015年11月16日
【審査請求日】2017年3月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】392031790
【氏名又は名称】株式会社小泉製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100114074
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 祐里佳
【審査官】 下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−003598(JP,U)
【文献】 特開昭63−078199(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 1/00 − 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発音体からなる本体部と、当該本体部を打鈴して発音させる打鈴部材を備え、
前記打鈴部材は本体部の外側に揺動自在に吊り下げられていることを特徴とする風鈴。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は風鈴に関し、特に意匠性に優れた風鈴に係る。
【背景技術】
【0002】
従来の風鈴は、発音体の内側に打鈴部材を吊り下げ、この打鈴部材から風を受けて揺れる短冊が吊り下げられたものが一般的であった。
特許文献1,2には、発音体の形状を工夫したものを開示するが、いずれも打鈴部材が本体部の内側に配設したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭36−1258号公報
【特許文献2】実開昭50−40399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、意匠性と音色に優れた風鈴の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る風鈴は、発音体からなる本体部と、当該本体部を打鈴して発音させる打鈴部材を備え、前記打鈴部材は本体部の外側に揺動自在に吊り下げられていることを特徴とする。
本発明は、従来の風鈴は打鈴部材が本体部の内側から吊り下げられていたものに対して、打鈴部材を本体部の外側に設けるという逆転の発想から生まれたものである。
【0006】
本発明にあっては、打鈴部材が主に風を受けて揺れ、本体部を打撃するものであれば形状に特に限定はない。
例えば本体部は山を表現したものであり、前記打鈴部材は雲を表現したものであると、意匠性に優れるとともに風鈴としての意外性がある。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る風鈴にあっては、風を受けて揺れる打鈴部材を主な発音体となる本体部の外側に配置したので、従来の風鈴に比較して意匠性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】(a)は本発明に係る風鈴の外観図、(b)は下側から見た斜視図を示す。
図2】(a)は風鈴の正面図、(b)はその平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る風鈴の構造例を図に基づいて説明する。
図1は、(a),(b)に示すように内側が中空の富士山を表現した発音体となる本体部11を糸,ワイヤー等の線材11bで吊り下げてある。
線材11bの下端は、本体部11の連結部11aにてこの本体部11と連結してある。
図2(a)に正面図を示すように、山型の本体部11の側部であって、所定の空隙を設けて打鈴部材12を線材12bで吊り下げてある。
本実施例では中央部に孔を有し、概ねリング状の形状からなる打鈴部材12を3ヶ所の連結部12aを介して3本の線材12bで吊り下げた例になっている。
風が当たると主に打鈴部材の方が大きく揺れ、孔の内側が本体部11を側部から打撃を与えることで風鈴が鳴る。
本体部11は、黄銅,青銅,スチール,アルミニウム等の金属製が好ましく、内部を中空11cにすることで共鳴音が発生する。
打鈴部材12は、風が周囲のいずれから当たっても揺れるように概ねリング状になっているが、本実施例では富士山の山頂付近の周囲に雲がかかった状態を表現したものであり、薄い板状の部材で製作してある。
材質に特に制限はない。
【0010】
本実施例では本体部11を線材11bで吊り下げ、この線材11bの途中から3本の線材12bにて打鈴部材12を吊り下げた例になっているが、本体部11から弾性ワイヤー等を用いて打鈴部材12を揺動可能に連結してもよい。
また、本体部11は発音体として機能すればよく、下側から支柱等を介して立設してあってもよい。
【0011】
本発明に係る風鈴は、山を表現したものに限られず、タワーや橋等の建築物を表現してもよい。
【符号の説明】
【0012】
10 風鈴
11 本体部
12 打鈴部材
図1
図2