特許第6452009号(P6452009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6452009
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】読取用紙及び読取システム
(51)【国際特許分類】
   G06K 17/00 20060101AFI20190107BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20190107BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20190107BHJP
   G07B 13/00 20060101ALI20190107BHJP
   B42D 15/00 20060101ALI20190107BHJP
   G06K 9/00 20060101ALI20190107BHJP
【FI】
   G06K17/00 032
   G06K19/06 009
   G06Q50/30
   G07B13/00 Z
   B42D15/00 331Z
   G06K9/00 K
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-156727(P2017-156727)
(22)【出願日】2017年8月15日
【審査請求日】2017年9月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】505004444
【氏名又は名称】半田 隆均
(74)【代理人】
【識別番号】100178179
【弁理士】
【氏名又は名称】桐生 美津恵
(72)【発明者】
【氏名】半田 隆均
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−203212(JP,A)
【文献】 特開2016−118839(JP,A)
【文献】 特開平02−073486(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 17/00
G06K 19/06
G06Q 50/30
G07B 13/00
B42D 15/00
G06K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目欄が設けられた読取用紙を読取装置で読み取り、該読み取られた項目欄の認識処理を行う読取システムであって、
前記読取用紙の前記項目欄には、複数のマーク欄が設けられており、
前記マーク欄それぞれには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄が設けられており、
前記項目欄には金額を表す金額欄が含まれ、
前記金額欄に設けられた各桁に対応する前記マーク欄には、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄に加えて、¥マークを表示する¥マーク表示欄が設けられており、
前記読取用紙の画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された前記読取用紙の画像を解析することにより、前記マーク欄それぞれにおいて前記数字表示欄それぞれが選択されているか否か及び前記¥マーク表示欄が選択されているか否かを認識することにより、前記項目欄で表される内容の認識処理を行う認識手段とを備え、
前記認識手段は、前記項目欄が金額欄である場合、最下位桁のマーク欄から順に該マーク欄で表される数字の認識処理を行い、前記¥マーク表示欄が選択されているマーク欄が存在した場合、該¥マーク表示欄が選択されているマーク欄より上位桁のマーク欄の認識処理を行わないことを特徴とする読取システム。
【請求項2】
読取装置で読み取るための項目欄が設けられた読取用紙であって、
前記項目欄には、略正方形状のマーク欄が複数設けられており、
前記マーク欄それぞれには、前記マーク欄の周縁に沿って0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄が設けられていることを特徴とする読取用紙。
【請求項3】
前記マーク欄には、前記項目欄で表される内容を取り消すための取消欄が前記マーク欄の周縁の1箇所に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の読取用紙。
【請求項4】
前記項目欄には金額を表す金額欄が含まれ、
前記金額欄に設けられた各桁に対応する前記マーク欄には、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄に加えて、¥マークを表示する¥マーク表示欄が前記マーク欄の周縁の1箇所に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の読取用紙。
【請求項5】
前記項目欄にはコードを表すコード欄が含まれ、
前記コード欄に設けられた複数の前記マーク欄には、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄に加えて、アルファベットを表示するアルファベット表示欄が前記マーク欄の周縁に沿って1又は複数設けられていることを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の読取用紙。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読取装置で読み取るための項目欄が設けられた読取用紙及び読取システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会社の業務等でタクシーを使用した場合に、タクシー料金の支払いにタクシーチケットを利用することが行われている。
タクシーチケットは、タクシー会社やクレジットカード会社によって、タクシーチケットの利用契約を締結した企業等に発行される。そして、企業の従業員や企業の得意先がタクシーを利用した際に、利用者はタクシーチケットをタクシー運転手に手渡す。タクシー会社はタクシー運転手からタクシーチケットを回収し、当該タクシーチケットに記載されているタクシー料金をコンピュータに入力して企業毎にタクシー料金を集計し、当該タクシー料金の請求書を発行する。請求書の発行を受けた企業は、当該請求書に添付されたタクシーチケットをチェックして、タクシー料金の支払いを行う。
【0003】
タクシー会社におけるこのようなタクシー料金の入力・集計作業は、かなりの事務負担となっている。タクシー料金の集計作業の事務負担を軽減する技術として、特許文献1には、タクシーチケットにOCR読取用の記入欄を設けてOCR認識を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−56418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、手書きの文字はOCR認識率が低いため、OCRで正確に金額の認識ができているかをチェックする作業や、OCRで認識できなかったタクシーチケットについて手入力を行う作業が必要となり、事務負担の軽減とならない場合がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、記載内容の読取りを容易かつ正確にすることができる読取用紙及び読取システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的の少なくとも1つを達成するために、本発明に係る読取用紙は、読取装置で読み取るための項目欄が設けられた読取用紙であって、前記項目欄には、複数のマーク欄が設けられており、前記マーク欄それぞれには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、項目欄に設けられたマーク欄それぞれには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄が設けられているため、各マーク欄に設けられた10個の数字表示欄のうち1つを塗り潰す等により選択することで、読取装置で誤りなく各マーク欄で選択された数字を読み取ることができる。
【0008】
上記発明において、前記マーク欄には、前記項目欄で表される内容を取り消すための取消欄が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、前記取消欄を塗り潰す等により選択することで、前記項目欄で表される内容が取り消されたことを表すことができ、前記取消欄が選択されていることを読取装置で容易かつ正確に読み取ることができる。
【0009】
上記発明において、前記項目欄には金額を表す金額欄が含まれ、前記金額欄に設けられた各桁に対応する前記マーク欄には、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄に加えて、¥マークを表示する¥マーク表示欄が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、前記マーク欄には、¥マークを表示する¥マーク表示欄が設けられているため、前記項目欄が金額欄であることを表現することができ、¥マークにより金額欄で表される金額の改ざんを防ぎ、また認識装置による金額の認識処理を効率化することができる。
【0010】
上記発明において、前記項目欄にはコードを表すコード欄が含まれ、前記コード欄に設けられた複数の前記マーク欄には、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄に加えて、アルファベットを表示するアルファベット表示欄が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、前記マーク欄には、アルファベットを表示するアルファベット表示欄が設けられているため、数字又はアルファベットで各種コードを表すことができ、読取装置で誤りなく各マーク欄で選択された数字又はアルファベットを読み取ることができる。
【0011】
また、本発明に係る読取システムは、前記読取用紙から前記項目欄を読み取る読取システムであって、前記読取用紙の画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段により生成された前記読取用紙の画像を解析することにより、前記マーク欄それぞれにおいてどの表示欄が選択されているかを認識することにより、前記項目欄で表される内容の認識処理を行う認識手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、読取システムは読取用紙に記載された内容を容易かつ正確に読み取ることができる。
【0012】
上記発明において、前記認識手段は、少なくとも1つの前記マーク欄に設けられた前記取消欄が選択されていると認識した場合、前記読取用紙に表示された前記項目欄で表される内容全てが取り消されたと認識することを特徴とする。
本発明によれば、読取システムは、項目欄で表される内容全てが取り消されたことを容易かつ正確に読み取ることができる。また、記入者は読取用紙の取消欄を1箇所チェックするだけで項目欄で表される内容全ての取消を行うことができる。
【0013】
上記発明において、前記認識手段は、前記項目欄が金額欄である場合、最下位桁のマーク欄から順に該マーク欄で表される数字の認識処理を行い、前記¥マーク表示欄が選択されているマーク欄が存在した場合、該¥マーク表示欄が選択されているマーク欄より上位桁のマーク欄の認識処理を行わないことを特徴とする
本発明によれば、前記¥マーク表示欄が選択されているマーク欄が存在した場合、該¥マーク表示欄が選択されているマーク欄より上位桁のマーク欄の認識処理を行わないようにすることで、処理を効率化し、処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る読取システムの全体構成図である。
図2】同実施形態に係るタクシーチケットのレイアウトの一例を示す図である。
図3】同実施形態に係るタクシーチケットの数字欄のマーク欄のレイアウトの一例を示す図である。
図4】同実施形態に係るタクシーチケットの金額欄のマーク欄のレイアウトの一例を示す図である。
図5】同実施形態に係るタクシーチケットのコード欄のマーク欄のレイアウトの一例を示す図である。
図6】位置項目対応データベースに記憶されているデータの一例を示す図である。
図7】同実施形態に係る読取システムを構成する読取装置の機能構成を示すブロック図である。
図8】同実施形態に係る読取システムが行うタクシーチケットの精算処理の手順を示すフローチャートである。
図9】同実施形態に係るタクシーチケットの金額欄のマーク欄のレイアウトの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係る読取用紙をタクシーチケットに適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る読取システム1の全体構成図である。同図に示すように、読取システム1は、タクシーチケット10と、読取装置20と、を備えている。読取装置20には、タクシーチケット10の画像を読み取るスキャナ21と、タクシーチケット10で精算したタクシー料金を請求する請求書等を印刷するためのプリンタ22と、が接続されている。読取装置20はタクシー料金の精算処理を行うタクシー会社や会計処理を行う企業に設置されている。
【0016】
図2は、タクシーチケット10のレイアウトの一例を示す図である。タクシーチケット10は例えば冊子として綴じられ、キリトリ線で控えからタクシーチケット10の部分を切り取って使用するようになっている。
同図に示すように、タクシーチケット10には、発券番号、使用者名、得意先名、使用年月日、乗車区間、使用会社名、料金等の記入欄が設けられている。また、タクシーチケット10には、スキャナ21で読み取るための項目欄30が設けられている。項目欄30には、日付等の数字を表す数字欄30Aと、タクシー料金を表す金額欄30Bと、部門コード等の数字とアルファベットの少なくとも一方を含むコードを表すコード欄30Cと、が存在する。以下では、数字欄30Aと金額欄30Bとコード欄30Cと、を総称して指し示すときは、「項目欄30」と表記する。
【0017】
数字欄30Aには、複数のマーク欄40Aが設けられている。図2に示す例では、数字欄30Aにより使用年月日を表すことができるように、8つ(年:4つ、月:2つ、日:2つ)のマーク欄40Aが設けられている。なお、マーク欄40Aは、表現する数字の種類に応じて任意の数だけ設けることができる。
金額欄30Bには、金額の各桁に対応するマーク欄40Bが設けられている。図2に示す例では、7つのマーク欄40Bが設けられており、7桁(7桁目を¥マークとした場合には6桁)の金額を表すことができる。なお、マーク欄40Bは、会社のタクシー料金の利用限度額等に応じて任意の数だけ設けることができる。
また、図2に示す例では、社員番号、部門コード、顧客番号、催事コードそれぞれに対応するコード欄30Cが設けられている。各コード欄30Cには、複数のマーク欄40Cが設けられている。図2に示す例では、各コード欄30Cには6つのマーク欄40Cが設けられている。なお、マーク欄40Cは、表現するコードの桁数に応じて任意の数だけ設けることができる。
【0018】
図3は、図2に示す数字欄30Aを構成する1つのマーク欄40Aの拡大図であって、マーク欄40Aのレイアウトの一例を示す図である。同図に示すように、マーク欄40Aには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄50が設けられている。また、マーク欄40Aには、項目欄30の内容を取り消すための取消欄60が設けられている。
図4は、図2に示す金額欄30Bを構成する1つのマーク欄40Bの拡大図であって、マーク欄40Bのレイアウトの一例を示す図である。同図に示すように、マーク欄40Bには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄50が設けられている。また、マーク欄40Bには、項目欄30の内容を取り消すための取消欄60と、金額の先頭を示す¥マーク表示欄70と、が設けられている。
図5は、図2に示すコード欄30Cを構成する1つのマーク欄40Cの拡大図であって、マーク欄40Cのレイアウトの一例を示す図である。同図に示すように、マーク欄40Cには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄50と、アルファベットを表示するアルファベット表示欄80と、が設けられている。表示されるアルファベットとしては、コードを表現するために使用されるアルファベットが予め印刷されている。本実施形態では、A〜Eまでの5つのアルファベットが印刷されている。また、マーク欄40Cには、項目欄30の内容を取り消すための取消欄60が設けられている。
【0019】
マーク欄40A、B、Cに設けられた10個の数字表示欄50のうち、何れか1つの数字表示欄50をボールペンや鉛筆で塗り潰すことで、当該マーク欄40A、B、Cで表される数字は、塗り潰された数字であると読取装置20に認識させることができる。
また、マーク欄40Cに設けられた5個のアルファベット表示欄80のうち、何れか1つのアルファベット表示欄80をボールペンや鉛筆で塗り潰すことで、当該マーク欄40Cで表されるアルファベットは、塗り潰されたアルファベットであると読取装置20に認識させることができる。
また、マーク欄40Bに設けられた¥マーク表示欄70を塗り潰すことで、金額の先頭を表すことができ、¥マーク表示欄70が塗り潰されているマーク欄40Bよりも左側(すなわち、上記桁)のマーク欄40Bを読取装置20に認識処理を行わせないようにすることができる。これにより、処理を効率化し処理時間を短縮することができる。
【0020】
また、何れかのマーク欄40A、40B、40Cに設けられた取消欄60を塗り潰すことで、読取装置20にタクシーチケット10に表示された項目欄30で表される内容が全て取り消されたことを認識させることができ、項目欄30全ての内容の取消を容易に行うことができる。
【0021】
なお、本実施形態では、数字表示欄50、取消欄60、¥マーク表示欄70及びアルファベット表示欄80を選択したことを表現するためにボールペンや鉛筆で塗り潰しているが、これに限らず、円で囲ってもよいし、レ点でマークしてもよい。ただし、塗り潰した方が、読取装置20による認識精度を向上させることができる。
【0022】
スキャナ21は、原稿台と、画像照射ランプと、CCD(Charge Coupled Device)センサーと、を備える。スキャナ21は、画像照射ランプで原稿台に載置されたタクシーチケット10を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、タクシーチケット10の画像を読み取る。
【0023】
読取装置20は、例えば、パーソナルコンピュータであり、ハードウエアとして、CPU(Central Processing Unit)と、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶装置と、スキャナ21、プリンタ22等の外部機器との入出力インターフェースと、を備えている。
ハードディスクには、各種データ及びプログラムが記憶されている。ハードディスクに記憶されている各種プログラムとしては、タクシーチケット10をスキャナ21で読み取るためのプログラム、読み取ったタクシーチケット10の画像を解析してタクシーチケット10に記載された数字、金額及びコードを認識するためのプログラム等が存在する。
【0024】
ハードディスクに記憶されている各種データとしては、タクシーチケット10上の位置データと項目欄30とを対応付けるデータを予め記憶する位置項目対応データベース23が存在する。図6には、位置項目対応データベース23に記憶されているデータの一例を示す。同図に示す例では、タクシーチケット10上の金額欄30B、マーク欄40B、数字表示欄50、取消欄60、¥マーク表示欄70等の項目の位置が座標で表されている。なお、図4に示す位置項目対応データベース23に記憶される位置データは一例に過ぎず、項目が配置される領域の形状や大きさに応じて位置データを保持することができる。例えば、項目欄30や数字表示欄50等の項目が配置される領域が大きい矩形である場合には、当該項目欄30の矩形領域の左上座標と右下座標で位置データを表してもよいし、当該項目欄30や数字表示欄50が配置される領域が小さい場合には中心位置の座標のみで位置データを表してもよい。
【0025】
読取装置20のCPUがハードディスクに記憶されたプログラムに従って処理を実行することにより図7に示す機能が読取装置20に実現される。
画像生成部201は、スキャナ21を含んで構成され、スキャナ21に読取指示を送信することにより、スキャナ21でタクシーチケット10を読み取ってタクシーチケット10の画像を生成する。
【0026】
認識部202は、タクシーチケット10の画像生成部201により生成されたタクシーチケット10の画像を解析することにより、項目欄30を構成するマーク欄40A、40B、40Cそれぞれにおいてどの表示欄50、60、70、80が選択されているかを認識することにより、項目欄30で表される内容の認識処理を行う。具体的には、認識部202は、位置項目対応データベース23に基づいて、タクシーチケット10の画像の中から項目欄30を抽出し、当該抽出された項目欄30に設けられたマーク欄40A、40B、40Cそれぞれにおいて、塗り潰されている(すなわち選択されている)1つの表示欄50、60、70、80を認識し、当該1つの表示欄50、60、70、80に対応する内容(数字、アルファベット、¥マーク、取消)を認識する。
認識方法としては、例えば、認識部202は、塗り潰された領域の位置座標が位置項目対応データベース23に予め記憶された複数の位置座標の何れを包含するか、或いは最も距離が近いかを判定し、当該判定された位置座標に対応付けられた内容に変換する。
【0027】
また、認識部202は、金額欄30Bを認識する場合には、最下位桁のマーク欄40Bから順に当該マーク欄40Bで表される数字の認識処理を行い、¥マーク表示欄70が選択されているマーク欄40Bが存在した場合、当該¥マーク表示欄70が塗り潰されているマーク欄40の右側のマーク欄40が金額の先頭と認識し、当該¥マーク表示欄が選択されているマーク欄40Bより左側(すなわち上位桁)のマーク欄40Bの認識処理を行わない。これにより処理を効率化することができ、処理時間を短縮することができる。
【0028】
また、認識部202は、少なくとも1つのマーク欄40A、40B、40Cに設けられた取消欄60が選択されていると認識した場合、当該タクシーチケット10に表示された項目欄30で表される内容が全て取り消されたと認識する。これにより、タクシーチケット10の記入者は、全ての取消欄60を塗り潰さなくても、タクシーチケット10に記載された項目欄30の内容全ての取消を容易に行うことができる。なお、全て取り消すことに限定されることはなく、取消欄60が選択されているマーク欄40A、40B、40Cのみを取消対象としてもよいし、取消欄60が選択されているマーク欄40A、40B、40Cを含む項目欄30のみを取消対象としてもよい。
【0029】
次に、図8に示すフローチャートを参照して、上記構成の読取システム1が行うタクシーチケット10の精算処理について説明する。
まず、精算処理の作業者は、回収したタクシーチケット10のうち、ある企業のタクシーチケット10をスキャナ21の読取台に載置し、読取装置20を操作して、タクシーチケット10をスキャナ21で読み取る操作を行う。
これにより、読取装置20の画像生成部201は、スキャナ21に読取指示を送信する。スキャナ21は、画像照射ランプで原稿台に載置されたタクシーチケット10を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することにより、タクシーチケット10の画像を読み取り、当該読み取った画像を読取装置20に送信する(ステップS101)。
【0030】
次に、スキャナ21から画像を受け取った読取装置20の認識部202は、タクシーチケット10の項目欄30の認識処理を行う。具体的には、認識部202は、位置項目対応データベース23に基づいて、タクシーチケット10の画像の中から項目欄30を抽出し、当該抽出された項目欄30に設けられた各マーク欄40A、40B、40Cを抽出する。図1に示す例では、使用年月日、タクシー料金、社員番号、部門コード、顧客番号、催事コードのマーク欄40A、40B、40Cを抽出する。そして、認識部202は、各マーク欄40A、40B、40Cにおいてどの表示欄50、60、70、80が塗り潰されているかを認識することで、各項目欄30の内容を認識する(ステップS102)。なお、1つのマーク欄において2つ以上の表示欄50、60、70、80が塗り潰されていると判定した場合にはエラーメッセージを表示し処理を終了する。
【0031】
次に、読取装置20はステップS102で認識したタクシー料金を、使用年月日、社員番号、部門コード、顧客番号、催事コード毎に集計する(ステップS103)。
そして、読取装置20は集計したタクシー料金を請求するための請求書データを作成し、当該請求書データをプリンタ22に送信する。プリンタ22は請求書データを受信し、当該請求書データに従って請求書を印刷する(ステップS104)。作業者は、請求書と、請求明細書と、タクシーチケット10と、を企業に郵送する。
【0032】
請求書を受け取った企業は、請求明細書とタクシーチケット10をチェックして、タクシー料金の支払いを行う。なお、企業は、自社内で読取装置20を用いて認識処理を行い、催事コードに基づいて社内の経費の仕分けを行うこともできる。
【0033】
以上説明したように、タクシーチケット10の項目欄30には、複数のマーク欄40A、40B、40Cが設けられており、項目欄30に設けられたマーク欄40A、40B、40Cそれぞれには、0から9までのそれぞれの数字を表示する10個の数字表示欄50が設けられているため、各マーク欄40A、40B、40Cに設けられた10個の数字表示欄50のうち1つを塗り潰す等により選択することで、読取装置20は、手書き文字を認識するよりも。誤りなく各マーク欄40A、40B、40Cで選択された内容(数字、アルファベット、¥マーク、取消)を読み取ることができる。
【0034】
また、取消欄60を塗り潰すことで、項目欄30で表される内容が全て取り消されたことを表すことができる。また、取消欄60が塗り潰されている、すなわち選択されていることを読取装置20で誤りなく読み取ることができる。
また、読取装置20は、¥マーク表示欄70が塗り潰されていることを認識した場合、そこで認識処理を終了し、その左側の上位桁のマーク欄40Bの認識を行わないため、処理を効率化し、処理時間を短縮することができる。
【0035】
なお、上述した実施形態におけるタクシーチケット10のレイアウト、項目欄30、マーク欄40A、40B、40Cのレイアウトは一例に過ぎない。例えば、マーク欄40A、40B、40Cは矩形に限らず、図7に示すように円形であってもよい。また、アルファベット表示欄80の数は表すコードに応じて例えば4つ設けてもよい。また、上述した実施形態では、スキャナ21でタクシーチケット10の画像を生成したが、これに限らず、カメラで撮影することによりタクシーチケット10の画像を生成してもよい。また、タクシー料金の桁が大きくなりマーク欄40Bの数が足りない場合には、¥マーク表示欄70を塗り潰さずに利用してもよい。
【0036】
また、上述した実施形態では、本発明に係る読取用紙をタクシーチケット10に適用したが、タクシーチケット10以外にも、領収書等、金額を手書きで記載する用紙に適用することができる。領収書に適用した場合には、金額の改ざんを防ぐことができる。コード欄30Cについては、日付、社員番号、部門コード、顧客番号、催事コード以外にも、数字とアルファベットを組み合わせて表現するコードに利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1・・・・読取システム
10・・・読取用紙
20・・・読取装置
21・・・スキャナ
22・・・プリンタ
23・・・位置項目対応データベース
201・・画像生成部
202・・認識部
30(30A、30B、30C)・・・項目欄
30A・・数字欄
30B・・金額欄
30C・・コード欄
40A、40B、40C・・・マーク欄
50・・・数字表示欄
60・・・取消欄
70・・・¥マーク表示欄
80・・・アルファベット表示欄
【要約】
【課題】記載内容の読取りを容易かつ正確にすることができる読取用紙及び読取システムを提供する。
【解決手段】読取システム1は、タクシーチケット10の画像を生成する画像生成部201と、画像生成部201より生成されたタクシーチケット10の画像を解析することにより、前記マーク欄40A、40B、40Cそれぞれにおいてどの表示欄50、60、70、80が選択されているかを認識することにより、前記項目欄30で表される内容の認識処理を行う認識部202とを備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9