特許第6452581号(P6452581)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6452581
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】乗客コンベヤの電源レバー操作装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 31/00 20060101AFI20190107BHJP
【FI】
   B66B31/00 D
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-182817(P2015-182817)
(22)【出願日】2015年9月16日
(65)【公開番号】特開2017-57050(P2017-57050A)
(43)【公開日】2017年3月23日
【審査請求日】2017年9月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100117776
【弁理士】
【氏名又は名称】武井 義一
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100090011
【弁理士】
【氏名又は名称】茂泉 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【弁理士】
【氏名又は名称】別所 公博
(72)【発明者】
【氏名】加藤 俊介
【審査官】 今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭62−083082(JP,U)
【文献】 特開2014−043324(JP,A)
【文献】 特開2014−234267(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00 − 31/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御盤カバーおよび前記制御盤カバーの側面に形成されたカバー開口部を通り先端部が前記制御盤カバーの外側に露出された電源レバーを有し機械室に設けられた制御盤における前記電源レバーを操作する際に用いられる乗客コンベヤの電源レバー操作装置であって、
前記機械室に挿入される操作棒と、
前記操作棒に設けられた下部爪部と、
前記操作棒における前記下部爪部が設けられている部分よりも上方の部分に設けられ、前記下部爪部との間に前記電源レバーが配置される上部爪部と
前記下部爪部および前記上部爪部と前記制御盤カバーとの間で磁力による引力を発生させる磁石装置と
を備え、
前記操作棒を上下方向に移動させることによって、前記下部爪部および前記上部爪部が前記電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させ
前記磁石装置は、電磁石と、前記電磁石に電流を供給する電流供給部と、前記電流供給部による電流の供給を制御する電流制御部と、前記電源レバーの前記ON位置と前記OFF位置との間の変位を検出する変位検出部とを有し、
前記電流制御部は、前記電源レバーの前記ON位置と前記OFF位置との間の変位を前記変位検出部が検出した場合に、前記電流供給部による前記電磁石への電流の供給を停止させる乗客コンベヤの電源レバー操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機械室に設けられた制御盤における電源レバーを操作する際に用いられる乗客コンベヤの電源レバー操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機械室が形成された主枠と、機械室に設けられた制御盤とを備え、制御盤はON位置とOFF位置との間で変位する電源レバーを有しているエスカレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62−98685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させるために、作業者が機械室に進入しなければならず、保守点検の作業効率が悪いという問題点があった。
【0005】
この発明は、作業者が機械室に進入することなく電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させることができる乗客コンベヤの保守時電源操作治具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る乗客コンベヤの電源レバー操作装置は、制御盤カバーおよび制御盤カバーの側面に形成されたカバー開口部を通り先端部が制御盤カバーの外側に露出された電源レバーを有し機械室に設けられた制御盤における電源レバーを操作する際に用いられる乗客コンベヤの電源レバー操作装置であって、機械室に挿入される操作棒と、操作棒に設けられた下部爪部と、操作棒における下部爪部が設けられている部分よりも上方の部分に設けられ、下部爪部との間に電源レバーが配置される上部爪部と、下部爪部および上部爪部と制御盤カバーとの間で磁力による引力を発生させる磁石装置とを備え、操作棒を上下方向に移動させることによって、下部爪部および上部爪部が電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させ、磁石装置は、電磁石と、電磁石に電流を供給する電流供給部と、電流供給部による電流の供給を制御する電流制御部と、電源レバーのON位置とOFF位置との間の変位を検出する変位検出部とを有し、電流制御部は、電源レバーのON位置とOFF位置との間の変位を変位検出部が検出した場合に、電流供給部による電磁石への電流の供給を停止させる。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る乗客コンベヤの電源レバー操作装置によれば、下部爪部と上部爪部との間に電源レバーを配置した状態で操作棒を上下方向に移動させることによって、下部爪部および上部爪部が電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させるので、作業者が機械室に進入することなく電源レバーをON位置とOFF位置との間で変位させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1に係るエスカレータの要部を示す平面図である。
図2図1の制御盤を示す側面図である。
図3図1の制御盤を示す正面図である。
図4図2の電源レバーが回動した状態を示す図である。
図5図2の電源レバーを操作する際に用いられる電源レバー操作装置を示す側面図である。
図6図5の磁石装置を示すブロック図である。
図7図5の電源レバーがON位置にある状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエスカレータの要部を示す平面図である。図において、エスカレータ(乗客コンベヤ)は、主枠1と、主枠1に設けられ、循環移動する複数の踏段2と、踏段2よりも幅方向外側に設けられ循環移動する一対の移動手摺3と、踏段2および移動手摺3を循環移動させる動力を発生させるモータ4と、モータ4の駆動を制御する制御盤5とを備えている。
【0010】
主枠1には、上部機械室11が形成されている。上部機械室11には、モータ4および制御盤5が設けられている。図1では、上部機械室11の上方を覆うカバー(図示せず)が主枠1から取り外された状態を示している。
【0011】
図2図1の制御盤5を示す側面図、図3図1の制御盤5を示す正面図である。制御盤5は、制御盤本体51と、制御盤本体51を覆う制御盤カバー52と、制御盤本体51に設けられた電源レバー53とを有している。
【0012】
制御盤カバー52は、鉄から構成されている。したがって、制御盤カバー52に磁石が近づけられることによって、制御盤カバー52と磁石との間には、磁力による引力が発生する。なお、制御盤カバー52は、鉄に限らず、磁力による引力が発生する材料から構成されていればよい。制御盤カバー52の側面には、カバー開口部521が形成されている。電源レバー53は、カバー開口部521を通って先端部が制御盤カバー52の外側に露出されている。また、電源レバー53の基端部は、電源レバー53が制御盤本体51に対して回動可能となるように制御盤本体51に設けられている。制御盤カバー52は、制御盤カバー52を正面から視た場合にカバー開口部521を挟むように一対の突起部522を有している。一対の突起部522の間の寸法は、20mm程度となっている。一対の突起部522は、作業者が上部機械室11で作業を行っている場合に作業者が誤って電源レバー53に触れてしまうことを抑制する。つまり、一対の突起部522は、電源レバー53が誤って操作されることを抑制する。
【0013】
図4図2の電源レバー53が回動した状態を示す図である。電源レバー53は、正面から視た場合に電源レバー53の先端部が上下方向に移動するように、制御盤本体51に対して回動する。この例では、電源レバー53は、先端部が基端部よりも下方に位置するOFF位置と、先端部が基端部よりも上方に位置するON位置との間で変位する。電源レバー53の位置がOFF位置である場合に、エスカレータの各機器への電流の供給が停止される。一方、電源レバー53の位置がON位置である場合に、エスカレータの各機器に電流が供給される。なお、電源レバー53は、先端部が基端部よりも下方に位置する場合にON位置となり、先端部が基端部よりも上方に位置する場合にOFF位置となってもよい。電源レバー53は、電源レバー53を持ち上げてOFF位置からOFF位置とON位置との間の中間位置を超えると、電源レバー53への持上げ力を解除しても、OFF位置とON位置との間の中間位置からON位置に変位するようになっている。また、電源レバー53は、電源レバー53を押し下げてON位置からOFF位置とON位置との間の中間位置を超えると、電源レバー53への押下げ力を解除しても、OFF位置とON位置との間の中間位置からOFF位置に変位するようになっている。
【0014】
図5図2の電源レバー53を操作する際に用いられる電源レバー操作装置6を示す側面図である。電源レバー操作装置6(乗客コンベヤの電源レバー操作装置)は、上部機械室11に挿入される操作棒61と、操作棒61に設けられた下部爪部62と、操作棒61における下部爪部62が設けられている部分よりも上方の部分に設けられ、下部爪部62との間に電源レバー53の先端部が配置される上部爪部63と、下部爪部62および上部爪部63と制御盤カバー52との間で磁力による引力を発生させる磁石装置64とを備えている。下部爪部62および上部爪部63のそれぞれの幅方向の寸法は、一対の突起部522の間の寸法よりも小さくなっている。したがって、下部爪部62および上部爪部63は、一対の突起部522の間を高さ方向に移動可能である。また、下部爪部62および上部爪部63のそれぞれの幅方向の寸法は、カバー開口部521の幅方向の寸法よりも大きくなっている。したがって、下部爪部62および上部爪部63がカバー開口部521に挿入されることが防止されている。
【0015】
操作棒61の上端部と上部爪部63との間の寸法は、上部機械室11における上部開口部と電源レバー53との間の高さ方向に寸法よりも大きくなっている。したがって、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が挿入された状態で、操作棒61の上端部は、上部機械室11よりも上方に配置される。これにより、作業者は、上部機械室11に進入することなく、操作棒61の上端部を把持して、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53を挿入させることができる。この例では、上部機械室11における上部開口部と電源レバー53との間の高さ方向に寸法は、60cm程度となっている。
【0016】
図6図5の磁石装置64を示すブロック図である。磁石装置64は、電流が供給されることにより磁石となる電磁石641と、電磁石641に電流を供給する電流供給部642と、電流供給部642による電磁石641への電流の供給を制御する電流制御部643と、電源レバー53のON位置とOFF位置との間の変位を検出する変位検出部644と、作業者に操作される操作部645とを有している。
【0017】
電磁石641は、下部爪部62および上部爪部63の内部に設けられている。なお、電磁石641は、下部爪部62および上部爪部63の先端部に設けられてもよい。
【0018】
変位検出部644は、操作棒61における下部爪部62と上部爪部63との間の部分の操作棒61に設けられている。変位検出部644は、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が配置された状態で、電源レバー53がOFF位置とON位置との間で変位する場合に、電源レバー53に当たる。変位検出部644は、電源レバー53が変位検出部644に当たることによって、電源レバー53のOFF位置とON位置との間で変位を検出する。変位検出部644は、操作棒61に対して回動可能に設けられており、電源レバー53が変位検出部644に当たる場合に操作棒61に対して回動する。これにより、変位検出部644が電源レバー53の変位を妨害することが防止される。
【0019】
操作部645は、操作棒61の上端部に設けられている。操作棒61の上端部は、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が配置された状態であっても、上部機械室11よりも上方に位置する。したがって、操作部645も、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が配置された状態であっても、上部機械室11よりも上方に位置する。
【0020】
電流制御部643は、操作部645が操作された場合に、電流供給部642に電磁石641へ電流を供給させる。また、電流制御部643は、電源レバー53のON位置とOFF位置との間の変位を変位検出部644が検出した場合に、電流供給部642による電磁石641への電流の供給を停止させる。
【0021】
次に、電源レバー操作装置6を用いて電源レバー53を操作する手順について説明する。まず、電源レバー53をOFF位置からON位置に変位させる場合について説明する。作業者は、上部機械室11よりも上方で操作棒61を把持し、操作棒61の下部を上部機械室11に上方から挿入する。その後、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が配置されるように下部爪部62および上部爪部63を制御盤カバー52に近づける。このとき、下部爪部62および上部爪部63を一対の突起部522の間に配置する。
【0022】
その後、作業者が操作部645を操作すると、電流供給部642が電磁石641に電流を供給して、下部爪部62および上部爪部63には、制御盤カバー52に近づく方向の力が加えられる。その後、作業者が操作棒61を上方向に移動させることによって、下部爪部62が電源レバー53を下方から押し上げる。このとき、下部爪部62および上部爪部63には制御盤カバー52に近づく方向の力が加えられているので、下部爪部62と電源レバー53との接触がより確実となり、下部爪部62が電源レバー53をより確実に下方から押し上げる。
【0023】
下部爪部62が電源レバー53を下方から押し上げると、電源レバー53がOFF位置からON位置に変位する。電源レバー53がOFF位置からON位置に変位すると、変位検出部644が電源レバー53の変位を検出し、電流制御部643が電流供給部642による電磁石641への電流の供給を停止させる。これにより、下部爪部62および上部爪部63に対する制御盤カバー52に近づく方向への力が解消されるので、作業者は、電源レバー操作装置6を容易に制御盤カバー52から離すことができる。
【0024】
次に、電源レバー53をON位置からOFF位置に変位させる場合について説明する。図7図5の電源レバー53がON位置にある状態を示す図である。作業者は、上部機械室11よりも上方で操作棒61を把持し、操作棒61の下部を上部機械室11に上方から挿入する。その後、下部爪部62と上部爪部63との間に電源レバー53が配置されるように下部爪部62および上部爪部63を制御盤カバー52に近づける。このとき、下部爪部62および上部爪部63を一対の突起部522の間に配置する。
【0025】
その後、作業者が操作部645を操作すると、電流供給部642が電磁石641に電流を供給して、下部爪部62および上部爪部63には、制御盤カバー52に近づく方向の力が加えられる。その後、作業者が操作棒61を下方向に移動させることによって、上部爪部63が電源レバー53の先端部を上方から押し下げる。このとき、下部爪部62および上部爪部63には制御盤カバー52に近づく方向の力が加えられているので、上部爪部63と電源レバー53との接触がより確実となり、上部爪部63が電源レバー53をより確実に上方から押し下げる。
【0026】
上部爪部63が電源レバー53を上方から押し下げると、電源レバー53がON位置からOFF位置に変位する。電源レバー53がON位置からOFF位置に変位すると、変位検出部644が電源レバー53の変位を検出し、電流制御部643が電流供給部642による電磁石641への電流の供給を停止させる。これにより、下部爪部62および上部爪部63に対する制御盤カバー52に近づく方向への力が解消されるので、作業者は、電源レバー操作装置6を容易に制御盤カバー52から離すことができる。
【0027】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るエスカレータの電源レバー操作装置6によれば、上部機械室11に挿入される操作棒61と、操作棒61に設けられた下部爪部62と、操作棒61における下部爪部62が設けられている部分よりも上方の部分に設けられ、下部爪部62との間に電源レバー53の先端部が配置される上部爪部63とを備え、操作棒61を上下方向に移動させることによって、下部爪部62および上部爪部63が電源レバー53をON位置とOFF位置との間で変位させるので、作業者が上部機械室11に進入することなく電源レバー53をON位置とOFF位置との間で変位させることができる。
【0028】
また、このエスカレータの電源レバー操作装置6は、下部爪部62および上部爪部63と制御盤カバー52との間で磁力による引力を発生させる磁石装置64をさらに備えているので、操作棒61を上下方向に移動させる際に、下部爪部62と上部爪部63との間から電源レバー53の先端部が外れることを抑制することができる。これにより、より確実に電源レバー53をON位置とOFF位置との間で変位させることができる。
【0029】
また、磁石装置64は、電磁石641と、電磁石641に電流を供給する電流供給部642と、電流供給部642による電流の供給を制御する電流制御部643と、電源レバー53のON位置とOFF位置との間の変位を検出する変位検出部644とを有し、電流制御部643は、電源レバー53のON位置とOFF位置との間の変位を変位検出部644が検出した場合に、電流供給部642による電磁石641への電流の供給を停止させるので、電源レバー53をON位置とOFF位置との間で変位させた後に、下部爪部62および上部爪部63と制御盤カバー52との間の磁力による引力を解除することができる。これにより、下部爪部62および上部爪部63を制御盤カバー52から容易に離すことができる。
【0030】
なお、上記実施の形態1では、乗客コンベヤの電源レバー操作装置として、エスカレータの電源レバー操作装置6を例に説明したが、動く歩道の電源レバー操作装置であってもよい。
【0031】
また、上記実施の形態1では、磁石装置64が電磁石641を有する構成について説明したが、磁石装置が永久磁石を有する構成であってもよい。
【0032】
また、上記実施の形態1では、電源レバー操作装置6が磁石装置64を備えた構成について説明したが、電源レバー装置が磁石装置を備えていない構成であってもよい。
【0033】
また、上記実施の形態1では、上部機械室11に設けられた制御盤5における電源レバー53を操作する際に用いられる電源レバー操作装置6について説明したが、上部機械室11に限らず、下部機械室に制御盤が設けられている場合には、下部機械室に設けられた制御盤5における電源レバー53を操作する際に用いられる電源レバー操作装置であってもよい。
【符号の説明】
【0034】
1 主枠、2 踏段、3 移動手摺、4 モータ、5 制御盤、6 電源レバー操作装置(乗客コンベヤの電源レバー操作装置)、11 上部機械室、51 制御盤本体、52 制御盤カバー、53 電源レバー、61 操作棒、62 下部爪部、63 上部爪部、64 磁石装置、521 カバー開口部、522 突起部、641 電磁石、642 電流供給部、643 電流制御部、644 変位検出部、645 操作部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7