特許第6452806号(P6452806)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6452806薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6452806
(24)【登録日】2018年12月21日
(45)【発行日】2019年1月16日
(54)【発明の名称】薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/50 20060101AFI20190107BHJP
   A61M 5/315 20060101ALI20190107BHJP
   A61M 5/20 20060101ALI20190107BHJP
【FI】
   A61M5/50 530
   A61M5/315 550
   A61M5/20
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-511916(P2017-511916)
(86)(22)【出願日】2015年8月18日
(65)【公表番号】特表2017-528217(P2017-528217A)
(43)【公表日】2017年9月28日
(86)【国際出願番号】EP2015068951
(87)【国際公開番号】WO2016034407
(87)【国際公開日】20160310
【審査請求日】2017年4月27日
(31)【優先権主張番号】1451017-6
(32)【優先日】2014年9月1日
(33)【優先権主張国】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】513186729
【氏名又は名称】ケアベイ・ヨーロッパ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CAREBAY EUROPE LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オルソン,ステファン
(72)【発明者】
【氏名】サール,ダニエル
【審査官】 川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/178512(WO,A1)
【文献】 特表2013−539678(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/50
A61M 5/20
A61M 5/315
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリであって、前記アセンブリは、
流体を含む遅延雌部材と、
少なくとも1つの通路を有する遅延雄部材と、
前記遅延雌部材または前記遅延雄部材と接続された遅延ユニット(96)とを備え、
前記雄部材と前記雌部材の間の互いに向かう相対運動は前記運動を減速させるための前記雌部材からの前記少なくとも1つの通路を介した前記流体の移動を生じ、前記遅延ユニットは少なくとも1つのフィードバックシグナルを遅延させるためにシグナル発生アセンブリに解放可能に接続され、
前記遅延ユニット(96)に解放可能に接続された支持要素(112)をさらに備え、前記遅延雌部材と前記遅延雄部材との間の相対運動は、前記少なくとも1つのフィードバックシグナルを発生するためにシグナル発生アセンブリの前記遅延ユニットからの解放を生じる前記遅延ユニット(96)と前記支持要素(112)との相対運動を生じ、
前記遅延ユニットが前記支持要素および前記シグナル発生アセンブリと接触する遅延位置から、前記遅延ユニットが前記支持要素および前記シグナル発生アセンブリの双方から接続を外れる解放位置まで前記遅延ユニット(96)は前記支持要素(112)に対して可動に配置され、
前記シグナル発生アセンブリはシグナル発生部材(84)および付勢要素(80)を備え前記付勢要素(80)は前記シグナル発生部材とプランジャロッド(78)との間で張力をかけて配置され前記プランジャロッドおよび前記シグナル発生部材を動かし、
前記シグナル発生部材は前記薬剤送達装置の保持ユニット(58)に解放可能に接続され、前記プランジャロッドの前記保持ユニットに対する所定の近位及び長手方向の運動は前記シグナル発生部材の解放を許容して、前記付勢要素は前記シグナル発生部材を前記保持ユニットに対して遠位側に動かし、
前記遅延ユニット(96)は前記シグナル発生部材と接触して、前記シグナル発生部材の運動は前記遅延ユニットの前記遅延位置から前記解放位置への動きを生じることを特徴とする、シグナル遅延アセンブリ。
【請求項2】
前記遅延ユニットは可撓性アーム(100)を備え、前記アームの自由端は内側を向いたレッジ(102)が配置される、請求項1に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項3】
前記可撓性アーム(100)が前記内側を向いたレッジ(102)と接触し、前記内側を向いたレッジ(102)が前記シグナル発生アセンブリと接触する遅延位置から、前記可撓性アーム(100)が前記支持要素との接続を外れ前記内側を向いたレッジ(102)が前記可撓性アームの前記支持要素に対する径方向の動きにより前記シグナル発生アセンブリから接続を外れる解放位置まで前記遅延ユニットは前記支持要素(112)に対して長手方向に移動可能である、請求項2に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項4】
前記解放位置における前記遅延ユニットは前記支持要素および前記シグナル発生部材の双方との接続を断ち、これにより前記シグナル発生部材は前記付勢要素によって前記支持要素および前記遅延ユニットに対して遠位に付勢される、請求項1に記載のシグナル遅延
アセンブリ。
【請求項5】
前記シグナル発生部材の遠位への動きは前記シグナル発生部材と比較的固定された面(108)との間の相互作用を生じて前記少なくとも1つのフィードバックシグナルを発生させる、請求項4に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項6】
前記相互作用は可聴のおよび/または触知の衝撃である、請求項5に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項7】
前記遅延ユニット(96)は可視のしるしを備え、前記遅延ユニットが前記解放位置にあるとき、前記しるしがユーザに可視である、請求項1から6のいずれか1項に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項8】
前記流体は高粘性流体である。請求項1から7のいずれか1項に記載のシグナル遅延アセンブリ。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載のシグナル遅延アセンブリを備える薬剤送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本発明は薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリに関し、ある機能シーケンスが実行されたことをユーザに情報提供する少なくとも1つのフィードバックシグナルを遅延させることが可能である。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
多くの薬剤送達装置は自己投与のために開発され、すなわちユーザは薬剤送達を自分自身で実行する。これは薬剤送達装置が信頼可能で、正確で、安全で容易に使用できることを要する。これらの要求を満たすために、ヒューマンエラーのリスクは最小化され、投与を受けるために実行される必要のある活動の数は低減され、装置は直感的に使用できなければいけない。こうして、ヒューマンエラーのリスクを最小化するために、彼/彼女が薬剤の投与全量を受けたことの確認を使用者に正確に提供する装置を有することが望ましい。
【0003】
自動または手動での送達部の注射、薬剤の自動注射、自動送達部格納または送達部の自動カバリングを提供する注射装置などの薬剤送達装置は技術上公知である。これらの注射装置は多くの利点を有するが、常に改善の余地がある。たとえば、薬剤の完全な送達と送達が完了したことの信頼可能な可聴のおよび/または触知可能のおよび/または可視の確認をユーザにもたらす部材の解放との双方を提供する装置は、これまでは製造において非常に厳しい許容差が要求された。
【0004】
ユーザに信頼可能な投薬終了の確認をもたらすそのような部材の解放はWO2011043714A1に開示されている。解放活動はプランジャロッドが薬剤送達の運動を終了すると保持部がプランジャロッドから解放されることにより達成される。完全な薬剤の送達と送達が完了したことの信頼可能な可聴のおよび/または触知可能のおよび/または可視の確認をユーザにもたらす保持部の解放との双方が達成されるならば、プランジャロッドの移動と保持部のプランジャロッドからの解放は同時に起きなければならない。
【0005】
こうして、WO2011043714A1において、プランジャ移動が終了すると予測されるポイントにおいて第2の起動部の解放を起動するために使用される機械位置が1つのみある。プランジャ移動の流量と第2の起動部からのプランジャの解放のタイミングの予測は装置のパーツの製造およびアセンブリ寸法設計に依存し、こうして許容差は装置の正しい機能において重要な役割を果たす。
【0006】
文書EP 2 705 861はたとえば注射シーケンスが完了したことの感覚情報をもたらすためのいわゆる制御手段を備える薬剤送達装置を開示する。装置は、シグナルが発生し装置が除去可能となった時にシーケンスが真に完了したことを確定するためにいわゆるテンポライジング手段すなわち発生した情報を遅延させるよう制御手段に影響する遅延機構をさらに備える。
【0007】
制御手段およびテンポライジング手段の適用例はやや複雑で、たとえば潤滑油により制御され低減された回転速度を有する回転可能な歯車ホイールを備える。歯車ホイールは制御手段およびテンポライジング手段アセンブリ上のラチェットレールを介して感覚指示器に接続される。制御手段およびテンポライジング手段アセンブリは起動前に予め負荷をかけられた状態にある。装置が使用された時制御手段およびテンポライジング手段アセンブリは注射シーケンスの最終あたりで解放される。ラチェットは動くが潤滑油と共に作用する歯車ホイールによって運動は遅くされ、これにより感覚指示器の起動を遅延させる。
【0008】
理解可能なように、遅延されたシグナルを得るために解決において備えられる互いに相互作用する必要のある非常に多くの構成要素がある。こうして技術分野において改善の余地がある。
【0009】
発明の簡潔な説明
本適用例において、用語「遠位部/端部」が使用された時、これはその装置の使用中患者の薬剤送達部位から最も遠くに位置する装置の部分/端部、またはその部材の部分/端部を指す。対応して、用語「近位部/端部」が使用された時、これはその装置の使用中患者の薬剤送達部位から最も近接して位置する装置の部分/端部、またはその部材の部分/端部を指す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は説明した最新技術の欠点を改善することである。この目的は独立特許請求項の特徴を備える薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリによって得られる。発明の好ましい実施形態は従属特許請求項の主題を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の主要な態様によれば、シグナル遅延アセンブリは流体を含む遅延雌部材、少なくとも1つの通路を有する遅延雄部材、遅延雌部材または遅延雄部材に接続された遅延ユニットを備え、雄部材と雌部材の間の、および互いへの相対運動は前記運動を遅らせるための前記流体の前記雌部材から少なくとも1つの通路を通じた運動を生じる。遅延ユニットは少なくとも1つのフィードバックシグナルを遅延させるための薬剤送達装置のシグナル発生アセンブリに解放可能に接続される。
【0012】
シグナル遅延アセンブリは遅延雌部材と遅延雄部材との間の相対運動がシグナル発生アセンブリが少なくとも1つのフィードバックシグナルを発するための遅延ユニットからの解放を生じる遅延ユニットと支持要素との間の相対運動を生じるよう遅延ユニットに解放可能に接続された支持要素をさらに備える。さらに、遅延ユニットは支持要素に対して遅延ユニットが支持要素およびシグナル発生アセンブリの双方と接触する遅延位置から遅延ユニットが支持要素およびシグナル発生アセンブリの双方との接続を断つ解放位置まで移動可能に配置される。
【0013】
本発明の一態様によれば、遅延ユニットは可撓性アームを備えアームの自由端部は内側を向いたレッジが配置される。したがって、遅延ユニットは可撓性アームが支持要素と接触し内側を向いたレッジがシグナル発生アセンブリと接触する遅延位置から可撓性アームが支持要素との接続を断ち内側を向いたレッジがシグナル発生アセンブリから接続を断つ解放位置まで可撓性アームの支持要素に対する径方向の運動によって支持要素に対して長手方向に移動可能である。
【0014】
本発明の別の態様によれば、シグナル発生アセンブリはシグナル発生部材および付勢要素を備える。付勢要素はプランジャロッドおよびシグナル発生部材をそれぞれ移動させるために前記シグナル発生部材とプランジャロッドとの間に張力をかけて配置される。シグナル発生部材は薬剤送達装置の保持ユニットに解放可能に接続され、所定の近位側の長手方向の保持要素に対するプランジャロッドの運動は、付勢部材がシグナル発生部材を保持要素に対して遠位方向に動かすよう付勢するようシグナル発生部材の解放を許容する。保持ユニットは薬剤送達装置の構成要素である。
【0015】
本発明のさらなる態様によれば、遅延ユニットはシグナル発生部材の運動が遅延ユニットを遅延位置から解放位置への運動を生じるようシグナル発生部材と接触する。遅延ユニットが開放位置にあるとき、それは支持要素およびシグナル発生部材から接続を断ち、これによりシグナル発生部材は付勢要素によって支持要素および遅延ユニットに対して遠位に付勢される。シグナル発生部材の遠位への運動は少なくとも1つのフィードバックシグナルが発生するようシグナル発生部材と比較的固定された表面との間の相互作用を生じる。好ましくは、比較的固定された表面はハウジングの一部であってもよい。シグナル発生部材が影響を及ぼす固定された表面の使用はユーザに聞こえる音と振動感覚の双方を装置内にもたらす。音と振動双方の創造は装置が取り除かれたかもしれない情報をユーザが得る可能性を促進する。シグナル発生部材は前記プランジャロッドがある所定の距離動いた時に解放される。こうしてシグナル発生部材はプランジャロッドが動く最中に投与の送達シーケンスを実行するときに解放される。好ましくはシグナル発生部材は投与送達シーケンスの最終頃にプランジャロッドがまだ動いている間に解放される。
【0016】
実行可能な解決によれば、シグナル発生部材はそのベースを前記シグナル遅延アセンブリと接触させて配置されたU形状のブラケットを備えてもよく、付勢要素はシグナル発生部材上に作用する。好ましくはシグナル発生部材のU形状のベースは遅延ユニットのアームの内側を向いたレッジと接触する。こうして、シグナル発生部材はまず、保持ユニットの一部でもよい比較的固定された表面から解放され、シグナル発生部材のシグナル遅延アセンブリ上への作用を生じる。流体の移動中のある時間ピリオドの後、シグナル発生部材は遅延ユニットから解放されその後望ましいシグナルを発生させる。
【0017】
発明の他の態様によれば、前記相互作用作用は可聴のおよび/または触知可能な衝撃である。
【0018】
発明のさらなる態様によれば、遅延ユニットは遅延ユニットが開放位置にある時、前記しるしは可視であるよう可視のしるしを備える。薬剤送達装置のハウジングは好ましくは遅延ユニットが開放位置にある時それを通じてユーザにしるしが可視である窓が配置される。これはユーザに投与の送達シーケンスが終了し装置を取り外すことが安全であることのさらなる情報をもたらす。また、可視のしるしは装置が使用された事を指示してもよい。これはユーザが既に消費された装置の使用を試みるリスクを低減する。
【0019】
発明のさらなる態様によれば、流体は高粘性流体である。好ましくは、使用される流体は潤滑油である。潤滑油は高粘性を有しているので、潤滑油をシグナル遅延アセンブリの通路内に押し込むためにいくらかの力を要する。潤滑油はまた異なる粘度の潤滑油を用いることにより遅延時間を変える可能性をもたらす。しかしながら正しい特性を示す他の流体もまた同様に使用可能であることが理解されるべきである。
【0020】
発明のさらなる態様によれば、ハウジングユニットは薬剤送達装置のハウジングに固定的に接続され支持要素は保持ユニットまたは保持ユニットに固定的に接続された構成要素に統合された部分である。
【0021】
すべての以上に述べた態様およびシグナル遅延アセンブリの目的を備える強化された薬剤送達装置を得ることもまた発明の目的である。
【0022】
薬剤送達装置はハウジングを備え、ハウジングは薬剤容器を含むことが可能であり、薬剤容器は薬剤送達部を収容してもよい。薬剤送達部は薬剤容器に付着されまたは一体にされてもよく薬剤の送達のための接続可能な送達部でもよい。接続要素はたとえば、ねじ、差し込み接続またはルアー接続などの異なる種類でもよい。
【0023】
薬剤送達装置は薬剤送達部、およびプランジャロッドに操作可能に接続された付勢要素を通じて薬剤の投与を押し出すための薬剤容器のストッパを動かすために操作可能に配置されたプランジャロッドをさらに備えてもよい。付勢要素はプランジャロッドに力を行使可能な複数の異なる設計で構成されてもよい。典型的な付勢要素は圧縮螺旋ばね、時計ばね、ねじりばね、ガスばねなどの異なる種類のばねである。
【0024】
遅延ユニットは少なくとも1つのフィードバックシグナルを遅延するために薬剤送達装置のシグナル発生アセンブリに解放可能に接続される。
【0025】
薬剤送達装置のシグナル発生アセンブリは投与が送達された時に投与送達シーケンスが実行され、装置を取外すのが安全であることをユーザに伝える少なくとも1つのフィードバックシグナルをもたらすよう設計される。シグナル発生装置なしでは、ユーザは送達シーケンスが終了した時点を正確に知ることができず、装置の起動のポイントから経過した時間を推測または見積もらなければいけない。構成要素間の摩擦、付勢要素から得られる力などに関する装置間の違いにより、送達シーケンスに要する時間は変化するかもしれず、ユーザの見積もりをより困難にする。
【0026】
こうして、薬剤送達装置は前記少なくとも1つのフィードバックシグナルの発生を遅延させるためのシグナル発生アセンブリに操作可能に接続されたシグナル遅延アセンブリがさらに配置される。これは装置が投与送達場所から取り外される前に投与送達シーケンスが完全に実行されることを保障する。こうして、たとえばストッパの弾性により薬剤容器内に残るかもしれない薬剤の残量は安全に送達される。
【0027】
好ましい解決によれば、薬剤送達装置は以上に示された態様によるシグナル遅延アセンブリが提供されてもよい。少なくとも1つの通路を通じる高粘性流体の移動は妨害行動を発生させ、これによりシグナルを発生させる要素の運動は、シグナル発生アセンブリが起動される前に投与送達シーケンスが間違いなく終了したことを保障するよう遅くされる。
【0028】
この解決は少数の構成要素の堅固な設計をもたらす。
本発明のこれら、および他の態様および利点は、以下の発明の詳細な説明と添付の図面により明らかになるであろう。
【0029】
図面の簡潔な説明
発明の以下の詳細な説明において、添付図面への参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明を備える薬剤送達装置の展開図である。
図2図1の装置の断面図である。
図3a図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図3b図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図4図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図5a図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図5b図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図6図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図7図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図8図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図9図1の装置内に備えられた構成要素の詳細図である。
図10図1の装置の機能状態の詳細図である。
図11a図1の装置の機能状態の断面図である。
図11b図1の装置の機能状態の断面図である。
図12a図1の装置の機能状態の断面図である。
図12b図1の装置の機能状態の断面図である。
図13図1の装置の機能状態の詳細図である。
図14図1の装置の機能状態の詳細図である。
図15図1の装置の機能状態の詳細図である。
図16図1の装置の機能状態の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
発明の詳細な説明
薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリの一例と薬剤送達装置の一例が説明される。
【0032】
図に示される薬剤送達装置のためのシグナル遅延アセンブリは、流体140を含む遅延雌部材138、図10の少なくとも1つの通路128を有する遅延雄部材124および例示的な実施形態では遅延雄部材と統合された遅延ユニット96(図9)を備える。代替的な実施形態において、遅延ユニットは、遅延雌部材が遅延ユニットと共に移動可能であるよう代わりに遅延雌部材と統合される。遅延ユニット96は薬剤の投与が完全に送達されたことを示す少なくとも1つのフィードバックシグナルを発生させる薬剤送達装置のシグナル発生アセンブリに解放可能に接続される。雄部材および雌部材は両者間の相対運動が流体を雌部材から少なくとも1つの通路内への移動を生じるよう互いに向かって動くよう設計される。この流体は高粘性流体であり少なくとも1つの通路は流体の移動が遅くそのため雄部材と雌部材との間の運動すなわち遅延雌部材に対する遅延ユニットおよび遅延雄部材の運動が遅くされ、減衰され遅延されるよう設計される。流体が移動された後、シグナル発生アセンブリは遅延ユニットから解放され、シグナル遅延アセンブリにより遅延されたシグナルを発生させる。
【0033】
シグナル遅延アセンブリは、遅延雌部材と遅延雄部材の相対運動が、少なくとも1つのフィードバックシグナルを発生させるためにシグナル発生アセンブリの遅延ユニットからの解放を生じる遅延ユニット96と支持要素112との間の相対運動を生じるよう図8の遅延ユニット96に解放可能に接続された支持要素112をさらに備える。さらに、遅延ユニット96は支持要素112に対して遅延ユニットが支持要素およびシグナル発生アセンブリと接触する遅延位置から、遅延ユニットが支持要素およびシグナル発生アセンブリ双方との接続を断つ解放位置まで移動可能に配置される。
【0034】
図に示された薬剤送達装置は本実施形態ではアセンブリ目的のために2つの部分に分割されるハウジングを備える。第1の部分は遠位端12および近位端14を有する概ね筒状の細長い近位ハウジング10であり、第2の部分は適切な固定要素によって近位ハウジング10の遠位端部に取り付け可能な端キャップの形態を有する遠位ハウジング134である。2つの部分は互いに固定されすなわち装置のハウジングは1つの構成要素に見えてもよいことが明らかである。近位ハウジング10は図1および図3の窓または開口部18がさらに配置され、それを通じて薬剤容器20を見ることができる。それぞれの開口部18は図3の内側を向いた周方向のレッジ22が配置される。リング形状の支持要素24は開口部18のレッジ22にさらに取り付けられる。装置は図1の概ね筒形状を有する薬剤容器ホルダ26をさらに備える。薬剤容器ホルダ26は開口部18のレッジ22によって概ね径方向に、リング形状の支持要素24によって概ね長手方向に支持されて配置される。
【0035】
薬剤容器ホルダ26は薬剤容器20を収容するために配置され、薬剤容器20はその上に、一体的にまたは薬剤容器20に接続可能に図2の薬剤送達部28が配置される近位端を有する。薬剤送達部28は好ましくは使用前に、この実施形態ではいわゆる固い針シールドまたはRNSとして示される薬剤送達部シールド30によって保護される。しかしながら他の種類の薬剤送達部シールドが薬剤送達部の望ましい保護を得るために使用されてもよいことが理解されるべきである。薬剤容器20は図2の可動ストッパ32がさらに配置される。
【0036】
近位ハウジングの近位端には図1の中心通路34が配置され、それを通じて図1および図4のように概ね筒状薬剤送達部ガード36が延びる。薬剤送達部ガード36はハウジング10内に摺動可能に配置される。薬剤送達部ガード36は近位筒状部38と筒状部38から延びる2つの遠位を向いたアーム40を備える。薬剤送達部ガードばね42は薬剤送達部ガード36の遠位を向いた周方向壁部とハウジングの近位を向いた周方向表面との間に配置される。アーム40は薬剤容器ホルダ26に沿って摺動可能であり図4の細長い溝46内に嵌合した薬剤容器ホルダ26の外側表面上の細長いレッジによってアーム40内をガイドされる。アーム40の遠位端において、図4のように内側を向いた突起48が配置される。突起は図4および図5の回転体50と操作可能に相互作用するよう配置され、順に薬剤容器20の遠位に位置づけられる。
【0037】
回転体50は概ね筒形状を有し、以下に説明されるように薬剤送達部ガード36の突起48との相互作用が意図されたガイドリッジ52が配置され、ガイドリッジのいくつかのセクション52図5のように装置の長手方向に対して傾いている。回転体50はガイドリッジの隣に位置する、概ね径方向に可撓な舌部56上に配置されたくさび形状の突起54がさらに配置され、くさび形状の突起54は以下に説明されるように、装置の使用が完了した後薬剤送達部ガード36の係止が意図される。
【0038】
保持ユニット58は回転体50にさらに操作可能に配置される。図6および図8の保持ユニット58は回転体50の内側直径よりも少し小さい直径を有し図6の中心通路が提供される第1の近位筒状セクション60を備える。近位ハウジング10の遠位部に嵌合し取り付けられて配置される第2のセクション62をさらに備える。第1のセクション60はこの実施形態では第1のセクション60の近位端面から近位方向に延びるアーチ形状要素の形態で示される保持要素64がさらに配置される。保持要素64は図2のように薬剤容器ホルダ26内に位置した時に薬剤容器20と接触し圧迫する。保持ユニットはハウジングと固定的に接続するよう設計される。
【0039】
さらに、第1のセクション60は概ね径方向に可撓な近位に延びるアーム66が配置される。アーム66の自由端は以下に説明されるように回転体50の内側面と相互作用する外側に延びる突起68を有する。この点において、回転体50は図5bに見られるように支持面70と支持面70に隣接する長手方向に延びる凹部72が配置され、支持面70と凹部72は以下に説明されるように、外側に延びる突起68と相互作用する。さらにアーム66の自由端は内側に延びる突起74が配置され、突起74は中心通路61内を延び図7のようにプランジャロッド78上の凹部76と相互作用することが意図され、プランジャロッド78は保持ユニット58の中心通路内部に位置づけられる。この点において、プランジャロッドの直径は中心通路61の直径よりも幾分小さい。
【0040】
シグナル発生アセンブリは図7のようにシグナル発生部84と付勢要素とを備える。付勢要素80は図2図11aから図12bのように前記シグナル発生部とプランジャロッド78との間で張力をかけて配置され、以下に説明されるように、プランジャロッドおよびシグナル発生部を動かすよう設計される。
【0041】
図2図7及び図11aから図12bに見られるように、付勢要素80は空洞プランジャロッド78の穴内部に位置する圧縮ばねであり、シグナル発生部84はベース86および2つのアーム88を有する概ねU形状の要素である。図2図7及び図11aから図12bのように付勢要素はプランジャロッド78の端壁82と接触する近位端とシグナル発生部84のベース86と接触する遠位端に位置づけられる。シグナル発生部84のアーム88はプランジャロッドの外面に沿ってこれと接触し近位方向を向き、アーム88の自由端は概ね径方向外側を向いたレッジ90が配置される。これらのレッジ90は図6のように保持ユニット58の中心通路61を取り囲む近位を向いた面92と接触して配置される。図7のばねガイドロッド93はベース86の近位方向面にさらに配置され付勢要素80内に延びて、付勢要素80の曲がりを防止する。
【0042】
図9および図10に示されるように、遠位ハウジング134は遅延雌部材138が配置される内側の近位を向いた面136を備える。遅延雌部材138は筒形状を有し遠位ハウジング134の内側の近位を向いた面136から近位方向に向かって延びる。代替的な実施形態において、遅延雄部材は近位を向いた面136に配置され遅延雌部材は遅延ユニット96に配置される。
【0043】
図8および図9に示されるように、遅延ユニット96は可撓アーム100を備えそれぞれのアームの自由端は内側を向いたレッジ102が配置される。概ね近位を向いたアーム100は概ね径方向に可撓であり遅延ユニットのメイン本体98に配置される。レッジ102は図8のように長手方向スロット104内に嵌合し、ハウジングユニット58の遠位端において概ね筒状のポスト106上に配置される。ポスト106は端壁108に配置され、その機能は以下に説明される。概ね筒状の支持部材110は保持ユニット58を支持するために近位ハウジングと接触して配置される。
【0044】
シグナル遅延アセンブリの支持要素112は保持ユニットに配置される。図8および図10に見られるように、支持要素112は保持ユニットと、より具体的には筒状支持部材110と一体的であり、支持要素112は長手方向に延びる径方向内側を向いたレッジでありポスト106のスロット104の径方向反対側に位置する。さらに、筒状支持部材110は切り欠き114が配置され、その機能は以下に説明される。図10に示されたような最初の、起動されていない装置の位置において、アーム100は支持要素112と接触し、概ね径方向外側向きのアームの運動を防止する。アーム100の内側を向いたレッジ102はシグナル発生部84の遠位端と、より具体的にはシグナル発生部のベース86とさらに接触する。
【0045】
遅延ユニット96は可視のしるし120をさらに備え、遅延ユニットが開放位置にある時、前記しるしは装置のハウジングを通じて可視である。図8に見られるように、遅延ユニット96のメイン本体98は湾曲した、外側を向いた面を有する要素116がさらに配置される。要素116は支持部材110の切り欠き114と概ね同じ径方向位置に位置づけられる。湾曲した要素116の面は、シンボルや一定の色付の表示などの可視のしるし120が配置され、その機能は以下に説明される。さらに、メイン本体98は遅延雄部材124が取り付けられる概ね径方向内側を向いた橋架部が配置され、遠位方向に延びる。遅延雄部材124は通路128が配置されるその遠位端に端壁126が配置される。遠位端において、遅延雄部材の外側面には周方向の溝130が配置され、その溝内には弾性のOリング132が嵌合可能である。
【0046】
遅延雌部材138の直径は遅延雄部材124の弾性Oリングが遅延雌部材138の内側壁と封止接触するよう選ばれる。図10に見られるように、当初の、起動されていない装置の位置において、遅延雄部材124の端壁126と遠位ハウジング134の近位面との間には一定の距離がある。遠位ハウジング134は図9のように、遅延ユニット96上で可視のしるし120と並ぶ開口部または窓141がさらに配置され、その機能は以下に説明される。
【0047】
最後に、薬剤送達装置は図1および図2のように、その近位端に接続可能な保護キャップ142が配置される。保護キャップ142は筒状部144で薬剤送達部ガード36内に延び薬剤送達部シールド30を囲む。筒状部144の内側面には薬剤送達部シールド30をグリップ可能なグリップ要素146が配置される。
【0048】
シグナル遅延アセンブリは薬剤送達装置と一体で以下の機能が意図される。薬剤容器20は薬剤容器ホルダ26内に装着され装置のハウジング内に位置する。付勢要素80はプランジャロッド78の端壁82とシグナル発生部材84のベース86の間で図2に見られるように張力をかけられる。プランジャロッド78はプランジャロッド78の凹部76内に位置したアーム66の突起74によって保持ユニット58に対する位置に保持される。さらにアーム66の外側を向いた突起が回転体50の支持面70と接触する点でアーム66は外側に動くことが防止される。こうして付勢要素は事前に張力をかけられた状態に保持される。
【0049】
さらにシグナル発生部材84は図6のように保持ユニット58の表面92上に乗るレッジ90のために付勢要素80の力によって遠位方向に動かされるのを防止する。シグナル発生部材84のアーム88は図11bに見られるようにアーム88の内側面と接触するプランジャロッド78によって概ね径方向に動かされるのをさらに防止する。さらに、遅延ユニット96のアーム100のレッジ102はシグナル発生部材84のベース86の遠位を向いた面と接触し、アーム100は図11bに見られるように支持要素112によって概ね径方向に動かされるのを防止される。
【0050】
ユーザに送達された際、薬剤送達装置の近位端にはその近位端に保護キャップ142が提供される。装置が使用されるとき、保護キャップ142はそれを近位方向に引き抜くことによって取り外される。これはグリップ要素146が薬剤送達部28から薬剤送達部シールドを把持し取り外すことを生じる。薬剤送達部ガード36が最も近位位置にあり、図11のように薬剤送達部ガードバネ42によって付勢される。
【0051】
ユーザが薬剤送達部ガード36の近位端を投与送達場所に対して押し、注射針が薬剤送達部28に使用されると、ユーザの皮膚への貫通が実行される。薬剤送達部ガード36はハウジングに対して遠位方向に動く。これは順に突起が傾斜セクション52と接触し、回転体50の装置の長手方向軸周りでの回転を生じるよう、薬剤送達部ガード36の突起48を回転体のガイドリッジ52に沿った動きを生じさせる。
【0052】
回転体50の回転はハウジングユニット58の外側に延びる突起68の回転体50の支持面70との接触から外れ凹部72内への動きを生じる。保持ユニット58のアーム66はここで外側に自由に可撓であり、これによりアーム66の内側を向いた突起74はプランジャロッド78の凹部76との接触から外れて動く。
【0053】
プランジャロッド78は今や付勢要素80の力によって近位方向に移動自在であり、これによりプランジャロッド78の近位端は図12に見られるように、投与の薬剤が薬剤送達部28を通じて押し出されるよう、薬剤容器20内のストッパ32に作用し近位方向に動かす。
【0054】
許容差に依存して、ストッパ32がプランジャロッド78によって近位端または薬剤容器20内のほぼ近位端に動かされたとき、図13に見られるようにプランジャロッド78はシグナル発生部材84のアーム88との接触から外れて移動される。シグナル発生部材84のアーム88はレッジ90が保持ユニット58の表面92との接触から外れて動くようこうして自由に内側に可撓であり、付勢要素80の余力によって、シグナル発生部材84は図10のようにシグナル遅延アセンブリの遅延ユニット96のアーム100のレッジ102上に遠位を向いた力Fを押す。同時に、付勢要素80はプランジャロッドを近位方向を向いた力ーFを有して近位方向に促し続ける。
【0055】
遅延ユニット96は力Fによって可撓アーム100が支持要素と接触し内側を向いたレッジ102がシグナル発生部材84のベース86と接触する遅延位置から可撓アーム100が支持要素との接続から外れ内側を向いたレッジ102が図14に見られるように可撓性アームの支持要素に対する径方向の動きによってシグナル発生部材84のベース86との接触を外れて動く解放位置まで支持要素112に対して長手方向に動く。こうして、本実施形態において遅延雄部材124はまた遅延雌部材138内部で遠位方向に動かされその内部に含まれた流体140に圧力を加える。流体への圧力は中心通路128を通じて付勢し、通路は狭く流体は高粘性であるため、シグナル発生部材84と遅延ユニット96双方の遠位方向への動きは、減衰/遅らされる。シグナル発生部材84の遅い動きの間、ストッパ32は押されてその端位置まで近位に押され、注入シーケンスを終了する。
【0056】
遅延ユニット96が保持ユニット58に対して一定位置に到達し遅延雄部材124の端壁が遠位ハウジング134の近位面136にほぼ達したとき、アーム100は図14に見られるように支持要素112との接触から外れて動き、これによりアーム100は図15のように概ね径方向外側に可撓である。図14に見られるように、所定の距離dがシグナル発生部材の解放位置と、比較的固定された面すなわちシグナル発生部材84の動きに対して長手方向に固定された、保持ユニット58の端壁108の近位を向いた面との間に設計される。
【0057】
こうしてシグナル発生部材84は距離dに沿って付勢要素の力によって自由に動いて加速する。シグナル発生部材の遠位の動きは少なくとも1つのフィードバックシグナルが発生するようシグナル発生部材と端壁108との間の相互作用を生じる。相互作用は可聴のおよび/または触知の衝撃である。可聴のまたは触知の衝撃はシグナル発生部材84が図15に見られるようにポスト106の端壁108にぶつかるとき発生する。衝撃は可聴で触知のシグナルを発生させ、そのシグナルはユーザに注入シーケンスが終了に近づき装置を投与送達部位から取り外すのが安全であることを示す。さらに、遅延ユニット96が説明されたようにハウジングに対して遠位方向に動かされるため、遅延ユニット96の要素116の可視のしるし120は図16のように遠位ハウジング134を通じて可視の窓142と並ぶよう遠位に動き、さらにユーザに注入シーケンスが終了し装置の取外しが安全であることを示す。可視のしるしは後に装置が消費され廃棄される必要があることを示すために使用されてもよい。この点において、可視のしるしははっきりと見ることのできる明るい色でもよい。
【0058】
ユーザが装置を送達部位から取り外すにつれて、薬剤送達部ガード36はハウジング10に対して、近位方向に動き、薬剤送達部ガードバネ42によって付勢される。これは代わりにアーム40の突起48が回転体50のガイドリッジ52に沿って動き、これにより突起48は舌部56の可撓活動によってくさび形状の突起54を通過する。突起54の通過は薬剤送達部ガード36の延長位置における係止を生じ、これにより任意の非意図的な接触と薬剤送達部による生じうる怪我を防止する。装置は今では安全な方法で破棄されてもよい。
【0059】
代替的な実施形態(示されていない)において遅延雌部材は遅延ユニット96と一体的(またはこれに取り付けられる)であり遅延雄部材は遠位ハウジング134の内部の近位を向いた面136に配置される。
【0060】
以上に説明され図に示された実施形態は発明の非限定的な例にすぎず特許請求項の範囲内で多くの方法で修正されてもよいものとみなされるべきである。
図1
図2
図3a
図3b
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11a
図11b
図12a
図12b
図13
図14
図15
図16