【実施例】
【0300】
以下、試験例、実施例および参考例に基づいて本発明をより詳細に説明する。また、化合物(I)の製造に用いる原料化合物の中にも新規化合物が含まれているので、原料化合物の製造例についても参考例として説明する。本発明は、下記実施例に記載の化合物に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても良い。
【0301】
各参考例、各実施例、各表中で用いている記号のうち、Ref.No.は参考例番号、Ex.No.は実施例番号、P.D.は物理化学データ、Str.は構造式、
1H−NMRは水素核磁気共鳴スペクトルを意味する。CDCl
3はクロロホルム−d、DMSO−d
6はジメチルスルホキシド−d
6を意味する。MS(ESI
+)はエレクトロスプレーイオン化法により測定した質量分析スペクトルデータを意味する。旋光度は、光源としてナトリウムD線を用い、記載した測定溶媒中での、記載した濃度と温度における比旋光度を意味する。
【0302】
構造式中の、楔形の実線及び破線は、光学活性体における相対配置を示しているものであり、絶対配置を示すものではない。太線の実線及び破線は、ラセミ体及びラセミ体の分割により得られた光学活性体における相対配置を示している。
“*”の付いた炭素原子は、不斉炭素を示す。
“*”の付いた炭素原子の波線の結合は、ラセミ体を表す。
【0303】
化合物の名称中の、R
*およびS
*は、いずれも不斉炭素原子上の立体の相対配置を意味する。
構造式中ピロリジン環の2つの位置にそれぞれ共に置換基1個と水素原子1個が結合しているときは、置換基の相対立体配置をシス、トランスで表し、そのあとにハイフンを付けて化合物の名称を続けることもある。
ピロリジン環を面としたときにシスは、2つの隣接する置換基が同じ側にあることを示し、トランスは、2つの隣接する置換基が反対側にあることを示している。
【0304】
化合物の名称中、二重結合及びイミンの二重結合における異性体を表すために、シス体は“Z”と表記し、トランス体は“E”として表記する。
【0305】
<参考例1−1>
【化42】
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【0306】
(E)−2−フルオロ−1−メトキシ−4−(2−ニトロビニル)ベンゼン
アルゴン雰囲気下、3−フルオロ−4−メトキシベンズアルデヒド(500mg)を2−ヒドロキシルエチルアンモニウムホルメート(1.7g)に溶解し、ニトロメタン(175μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で9時間撹拌した。反応液に水を加えて析出した固体をろ取し、水で洗浄した。得られた固体を乾燥することで、黄色固体として表題化合物を得た(607mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.96 (3H, s), 7.01 (1H, t, J = 8.5 Hz), 7.27-7.32 (2H, m), 7.48 (1H, d, J = 13.3 Hz), 7.92 (1H, d, J = 13.3 Hz).
【0307】
対応する芳香族アルデヒドを用い、参考例1−1と同様な方法で実施し、以下の参考例1−2から1−27を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表1〜表5に示した。
【0308】
【表1】
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【0309】
【表2】
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【0310】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0311】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0312】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
<参考例2−1>
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
(−)−(R
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチル
アルゴン雰囲気下、(E)−1−メトキシ−4−(2−ニトロビニル)ベンゼン(500mg)のトルエン溶液(2.8mL)に、マロン酸ジメチル(0.36mL)および、 ニッケル(II)ビス[(S、S)−N、N’−ジベンジルシクロヘキサン−1、2−ジアミン]ブロミド(68mg)を加え、室温で6時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン = 4 : 1)で精製することで、無色液体として表題化合物を得た(865mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.57 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.83 (1H, d, J = 9.1 Hz), 4.16-4.22 (1H, m), 4.83 (1H, dd, J = 12.7, 9.1 Hz), 4.89 (1H, dd, J = 12.7, 5.1 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9.1 Hz).
[α]
D25= -20 (c 0.26, EtOH)
【0315】
対応するニトロスチレンを用い、参考例2−1と同様な方法で実施し、以下の参考例2−2から2−28を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表6〜表12に示した。
【0316】
【表6】
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【0317】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0320】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0321】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0322】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0323】
<参考例3−1>
【0324】
【化44】
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【0325】
(+)−(S
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチル
触媒として、ニッケル(II)ビス[(S、S)−N,N’−ジベンジルシクロヘキサン−1、2−ジアミン]ブロミドの代わりに、ニッケル(II)ビス[(R、R)−N,N’−ジベンジルシクロヘキサン−1、2−ジアミン]ブロミドを用いて、参考例2−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.57 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.83 (1H, d, J = 9.1 Hz), 4.16-4.22 (1H, m), 4.83 (1H, dd, J = 12.7, 9.1 Hz), 4.89 (1H, dd, J = 12.7, 5.1 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9.1 Hz).
[α]
D25= +14 (c 0.26, EtOH)
【0326】
対応するニトロスチレンを用い、参考例3−1と同様な方法で実施し、以下の参考例3−2から3−8を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表13〜表14に示した。
【0327】
【表13】
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【0328】
【表14】
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【0329】
<参考例4−1>
【0330】
【化45】
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【0331】
(±)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチル
触媒として、ニッケル(II)ビス[(S、S)−N、N’−ジベンジルシクロヘキサン−1、2−ジアミン]ブロミドの代わりに、(±)−ニッケル(II)ビス[N、N’−ジベンジルシクロヘキサン−1、2−ジアミン]ブロミドを用いて、参考例2−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.57 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.83 (1H, d, J = 9.1 Hz), 4.16-4.22 (1H, m), 4.83 (1H, dd, J = 12.7, 9.1 Hz), 4.89 (1H, dd, J = 12.7, 5.1 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9.1 Hz).
【0332】
<参考例5−1>
【0333】
【化46】
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2−(4−メトキシベンジリデン)マロン酸ジメチル
アルゴン雰囲気下、p-アニスアルデヒド(5.0 mL)およびマロン酸ジメチル(4.7 mL)の ベンゼン溶液(0.9mL)に、ピペリジン(0.4mL)および酢酸(0.47mL)を加え、反応液とした。反応液をDean−Stark装置を用いた3時間の加熱還流に供した。反応液に酢酸エチルを加え、1mol/L塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(9.5g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.83 (3H, s), 3.84 (3H, s), 3.87 (3H, s), 6.90 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.71 (s, 1H).
【0334】
<参考例6−1>
【0335】
【化47】
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【0336】
(±)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−メチル−2−ニトロプロピル]マロン酸ジメチル
アルゴン雰囲気下、2−(4−メトキシベンジリデン)マロン酸ジメチル(250mg)のジメチルスルホキシド溶液(0.8mL)に、2−ニトロプロパン(0.14mL)およびアルミナ担持フッ化カリウム (KF/Al
2O
3)(400mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間半撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加え、不溶物をろ去した後、溶液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(298mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.43 (3H, s), 1.64 (3H, s), 3.35 (3H, s), 3.75 (3H, s), 3.78 (3H, s), 4.22 (2H, s), 6.81 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.10 (2H, d, J = 9.1 Hz).
【0337】
<参考例6−2>
【0338】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
(±)−2−[(4−メトキシフェニル)−(1−ニトロシクロペンチル)メチル]マロン酸ジメチル
2−ニトロプロパンの代わりに、ニトロシクロペンタンを用いて参考例6−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.43-1.86 (6H, m), 2.33-2.42 (1H, m), 2.45-2.53 (1H, m), 3.35 (3H, s), 3.77 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.14 (1H, d, J = 11.5 Hz), 4.31 (1H, d, J = 11.5 Hz), 6.80 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.04 (2H, d, J = 9.1 Hz).
【0340】
<参考例6−3>
【0341】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0342】
(±)−2−[(4−メトキシフェニル)−(1−ニトロシクロヘキシル)メチル]マロン酸ジメチル
2−ニトロプロパンの代わりに、ニトロシクロヘキサンを用いて参考例6−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.10-1.17 (2H, m), 1.22-1.68 (6H, m), 2.35-2.44 (2H, m), 3.28 (3H, s), 3.78 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.94 (1H, d, J = 10.9 Hz), 4.32 (1H, d, J = 10.9 Hz), 6.79 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.02 (2H, brd, J = 7.9 Hz).
【0343】
<参考例7−1>
【0344】
【化50】
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【0345】
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
アルゴン雰囲気下、(R
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチル(1.7g)のメタノール溶液(110mL)に、ニッケル(II)クロライド6水和物(1.3g)を加え、反応液とした。反応液に、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(1.03g)を数回に分けて加え、その後室温まで昇温し2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液、および酢酸エチルを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、粗生成物をエタノール−ジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た( 840mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.40 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.53 (1H, d, J = 9.7 Hz), 3.76-3.81 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.08 (1H, q, J = 8.9 Hz), 5.85 (1H, brs), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.5 Hz).
[α]
D25= -96 (c 0.19, EtOH)
【0346】
対応するニトロ体を用い、参考例7−1と同様な方法で実施し、以下の参考例7−2から7−42を得た。これらの構造およびスペクトルデータを表15〜表25に示した。
【0347】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
<参考例7−43>
【0359】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
アルゴン雰囲気下、(3S
*,4R
*)−4−{1−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(2.0g)のテトラヒドロフラン溶液(25mL)に、1 mol/L塩酸(15mL)を加えて反応液とした。反応液を室温で8時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1 〜 1:4)で精製することで、無色アモルファスとして表題化合物を得た(1.37g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.80 (1H, dd, J= 7.3. 4.3 Hz), 1.92-2.01 (1H, m), 2.49-2.57 (1H, m), 2.73-2.81 (1H, m), 2.96-3.03 (1H, m), 3.44 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.70 (1H, dd, J = 9.5, 2.1 Hz), 3.78-3.83 (4H, m), 4.27 (1H, q, J = 8.8 Hz), 5.21 (1H, q, J = 6.3 Hz), 5.87 (1H, s), 7.11 (1H, d, J = 4.3 Hz), 7.13 (1H, s).
【0361】
<参考例7−44>
【0362】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
アルゴン雰囲気下、(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(200mg)のメタノール溶液(5mL)に、10%パラジウムカーボン(100mg)を加え、反応液とした。反応液を水素雰囲気下室温で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、酢酸エチルで洗浄した。溶媒を減圧下留去することで、無色アモルファスとして表題化合物を得た(170mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.05-2.13 (2H, m), 2.83-2.89 (4H, m), 3.44 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.70 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.76-3.81 (4H, m), 4.25 (1H, q, J = 8.8 Hz), 5.67 (1H, s), 6.92 (1H, d, J = 10.4 Hz), 7.08 (1H, d, J = 6.7 Hz).
【0364】
<参考例8−1>
【0365】
【化53】
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【0366】
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(130mg)のメタノール溶液(2.6mL)に、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.52mL)を加え、反応液とした。反応液を60℃で1時間攪拌した。反応液に1 mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、粗生成物を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(112mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.16 (1H, t, J = 9.4 Hz), 3.42 (1H, d, J = 10.9 Hz), 3.55 (1H, t, J = 8.2 Hz), 3.72 (3H, s), 3.79 (1H, q, J = 9.5 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.03 (1H, s), 12.54 (1H, brs).
[α]
D27= -68 (c 0.15, EtOH)
【0367】
対応するエステル体を用い、参考例8−1と同様な方法で実施し、以下の参考例8−2から8−41を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表26〜表35に示した。
【0368】
【表26】
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【0369】
【表27】
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【0370】
【表28】
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【0371】
【表29】
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【0372】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
<参考例8−42>
【0379】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(3S
*,4R
*)−4−{1−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル}−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(180mg)のメタノール溶液(0.88mL)に、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.44mL)を加え、反応液とした。反応液を60℃で2時間攪拌した。反応液に1 mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、室温で1時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、粗生成物を酢酸エチルとメタノールの6:1混合液で洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(110mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.74-1.81 (1H, m), 2.29-2.36 (1H, m), 2.61-2.69 (1H, m), 2.81-2.87 (1H, m), 3.19 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.49 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.56 (1H, t, J = 9.2 Hz), 4.04 (1H, q, J = 9.2 Hz), 4.99 (1H, q, J = 6.7 Hz), 5.32 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.06 (1H, d, J = 10.4 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.11 (1H, s), 12.69 (1H, brs).
【0381】
<参考例9−1>
【0382】
【化55】
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【0383】
(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
アルゴン雰囲気下、(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(250mg)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)に、スルフリルクロリド (200μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で2時間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =9:1〜酢酸エチル)で精製することで、中間体化合物(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを得た。
得られた(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(222mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(3.4mL)に、氷冷下、水素化ナトリウム(56mg, 60% in oil)を加え、反応液とした。反応液を5分間撹拌した後、ヨードメタン(97μL)を加え室温で1時間撹拌した。反応液に1 mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した.有機層を、水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =9:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(184mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.07 (3H, s), 3.50 (3H, s), 3.61-3.65 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.88-3.99 (2H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.5 Hz).
【0384】
<参考例9−2>
【0385】
【化56】
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【0386】
(4S
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに(+)−(3R
*,4S
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例9−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ3.07 (3H, s), 3.50 (3H, s), 3.61-3.65 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.88-3.99 (2H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.5 Hz).
【0387】
<参考例9−3>
【0388】
【化57】
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【0389】
(±)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例9−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.07 (3H, s), 3.50 (3H, s), 3.61-3.65 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.88-3.99 (2H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.5 Hz).
【0390】
<参考例10−1>
【0391】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(184mg)のメタノール溶液(11mL)に、金属亜鉛(595mg)および酢酸 (0.3mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過して不溶物をろ去した後、溶媒を減圧下濃縮した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を1 mol/L塩酸および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン〜酢酸エチル : ヘキサン =1:1)を用いて精製することで、中間体化合物として(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを得た。
得られた(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(130mg)のメタノール溶液(2.8mL)に、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.57mL)を加え、反応液とした。反応液を70℃で1時間攪拌した。反応液に1 mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、粗生成物を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(133mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.78 (3H, s), 3.27-3.34 (1H, m), 3.45 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.65 (1H, t, J = 8.8 Hz), 3.70-3.77 (1H, m), 3.72 (3H, s), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.5 Hz), 12.70 (1H, brs).
【0393】
<参考例10−2>
【0394】
【化59】
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【0395】
(3R
*,4S
*)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
【0396】
(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに(4S
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて、参考例10−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.78 (3H, s), 3.27-3.34 (1H, m), 3.45 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.65 (1H, t, J = 8.8 Hz), 3.70-3.77 (1H, m), 3.72 (3H, s), 6.89(2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.5 Hz), 12.70 (1H, brs).
【0397】
<参考例10−3>
【0398】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0399】
(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(4R
*)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに(±)−3−クロロ−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて、参考例10−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.78 (3H, s), 3.27-3.34 (1H, m), 3.45 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.65 (1H, t, J = 8.8 Hz), 3.70-3.77 (1H, m), 3.72 (3H, s), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8.5 Hz), 12.70 (1H, brs).
【0400】
<参考例11−1>
【0401】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸(6.04g)のトルエン溶液(128mL)に、トリエチルアミン(3.95mL)、およびジフェニルリン酸アジド(6.2mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で4.5時間撹拌した。反応液について反応温度を80℃に昇温して30分間撹拌した後、ベンジルアルコール(13.3mL)を加え、120℃で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(6.3g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.36 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.49-3.70 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.42 (1H, dd, J = 11.5, 8.5 Hz), 5.07 (2H, s), 5.16 (1H, brs), 5.98 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.22 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.20-7.40 (5H, m).
[α]
D27= -79 (c 0.17, EtOH)
【0403】
<参考例11−2>
【0404】
【化62】
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【0405】
(+)−[(3R
*,4S
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(+)−(3R
*,4S
*)−4−
(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて参考例11−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.36 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.49-3.70 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.42 (1H, dd, J = 11.5, 8.5 Hz), 5.07 (2H, s), 5.16 (1H, brs), 5.98 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.22 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.20-7.40 (5H, m).
[α]
D27= +81 (c 0.16, EtOH)
【0406】
<参考例12−1>
【0407】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸(1.6g)のトルエン(63mL)とアセトニトリル(10mL)混合溶液に、トリエチルアミン(1.0mL)、およびジフェニルリン酸アジド(1.5mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液について、反応温度を80℃に昇温して30分間撹拌した後、ベンジルアルコール(3.3mL)を加えて,110℃で3.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、1mol/L塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た( 767mg)。
1H-NMR (400 MHz,CDCl
3) δ 3.40 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.63-3.82 (2H, m), 3.79 (3H, s), 4.62 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 5.07 (2H, brs), 5.16 (1H, brs), 6.01 (1H, brs), 6.58-6.73 (2H, m), 7.25-7.33 (6H, m).
[α]
D24= -134 (c 0.16, EtOH)
【0409】
対応するカルボン酸体を用い、参考例12−1と同様な方法で実施し、以下の参考例12−2から12−4を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表36に示した。
【0410】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
<参考例13−1>
【0412】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0413】
(−)−(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−オン
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(811mg)のエタノール溶液(30mL)に10%パラジウムカーボン(81mg)を加え、反応液とした。反応液を水素雰囲気下で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た( 520mg)。
1H-NMR (400 MHz,DMSO-d
6) δ 3.22 (1H, t, J = 8.0 Hz), 3.34-3.43 (2H, m), 3.47 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.76 (3H, s), 6.74 (2H, d, J = 11.0 Hz), 7.88 (1H, s).
[α]
D24= -90 (c 0.11, EtOH)
【0414】
<参考例13−2>
【0415】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルの代わりに、(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(3−フルオロ−5−メトキシピリジン−2−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルを用いて参考例13−1と同様の方法に従うことで、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.84 (2H, s), 3.22 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.40 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.51-3.58 (1H, m), 3.61 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.83 (3H, s), 7.41 (1H, dd, J = 11.9, 1.4 Hz), 7.77 (1H, s), 8.19 (1H, d, J = 1.4 Hz).
【0417】
<参考例14−1>
【0418】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0419】
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸(4.05g)のトルエン溶液(80mL)にトリエチルアミン(2.64mL)とジフェニルリン酸アジド(4.07mL)を加え、第1の反応液とした。第1の反応液を室温で5時間撹拌した。第1の反応液について、反応温度を80℃に昇温して20分間撹拌した後、第1の反応液を減圧下濃縮した。残渣にジオキサン(50mL)および、1 mol/L塩酸(50mL)を加え、第2の反応液とした。第2の反応液を室温で30分撹拌した。第2の反応液を減圧下濃縮し、水(40mL)を加え、ジエチルエーテルで洗浄した。水層を減圧下濃縮した後、残渣にメタノール(77mL),トリエチルアミン(10mL)および、ジtert−ブチルジカルボネート(4.28g)を加え、第3の反応液とした。第3の反応液を室温で3時間撹拌した。第3の反応液を減圧下濃縮した後、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、粗生成物をクロロホルムで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(2.97g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.33 (9H, s), 3.10-3.17 (1H, m), 3.37-3.45 (2H, m), 3.71 (3H, s), 4.12 (1H, t, J = 7.0 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.07 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.83 (1H, brs).
[α]
D27= -64 (c 0.14, EtOH)
【0420】
<参考例14−2>
【0421】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
(±)−トランス−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて、参考例14−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.33 (9H, s), 3.10-3.17 (1H, m), 3.37-3.45 (2H, m), 3.71 (3H, s), 4.12 (1H, t, J = 7.0 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.07 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.83 (1H, brs).
【0423】
<参考例15−1>
【0424】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0425】
[(3S
*,4R
*)−1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
水素化ナトリウム(42mg, 60% in oil)のテトラヒドロフラン溶液(2.3mL)に、冷却下で(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(181mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.9mL)とヨードエチル(50μL)のテトラヒドロフラン溶液(1.2mL)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1)で精製することで,白色固体として表題化合物を得た(65mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.17 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.38 (9H, s), 3.31-3.60 (5H, m), 3.80 (3H, s), 4.30 (1H, t, J = 9.2 Hz), 4.84 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0426】
<参考例15−2>
【0427】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸エチル
アルキル化試薬として、ヨードエチルの代わりにブロモ酢酸エチルを用いて、参考例15−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.30 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.39 (9H, s), 3.50-3.65 (3H, m), 3.80 (3H, s), 3.96 (1H, d, J = 17.8 Hz), 4.21 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.31 (1H, d, J = 17.8 Hz), 4.34 (1H, t, J = 8.6 Hz), 4.87 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0429】
<参考例15−3>
【0430】
【化70】
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【0431】
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチル
アルキル化試薬として、ヨードエチルの代わりに、2−ブロモプロピオン酸エチルを用いて参考例15−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.27-1.48 (15H, m), 3.29-3.80 (3H, m), 3.80 (3H, s), 4.15-4.31 (3H, m), 4.57 (0.5H, brs), 4.80 (0.5H, brs), 4.88-4.99 (1H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9.2 Hz).
【0432】
<参考例16−1>
【0433】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
(±)−トランス−({1−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル}−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
(±)−トランス−(4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.03g)、および2−ブロモエトキシtert−ブチルジメチルシラン(1.44mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(10mL)に、冷却下で水素化ナトリウム(141mg, 60% in oil)を数回に分けて加え、反応液とした。反応液を室温で2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(1.1g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.06 (6H, s), 0.89 (9H, s), 1.37 (9H, s), 3.30-3.47 (2H, m), 3.52 (1H, t, J = 9.7 Hz), 3.57-3.64 (1H, m), 3.71 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.76-3.80 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.33 (1H, t, J = 9.4 Hz), 4.81 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.8 Hz).
【0435】
<参考例17−1>
【0436】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロピオン酸エチル
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸エチル(384mg)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に、−78℃でリチウム ヘキサメチルジシラジド (3.8mL, 1.3mol/L テトラヒドロフラン溶液) を加え、反応液とした。反応液を30分撹拌した。反応液にヨウ化メチル (0.31mL)を加え、温度を室温まで昇温させて24時間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1 〜 酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(222mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.36 (9H, s), 1.50 (3H, s), 1.57 (3H, s), 3.34-3.42 (2H, m), 3.70-3.77 (1H, m), 3.80 (3H, s), 4.20 (2H, q, J = 7.4 Hz), 4.36 (1H, t, J = 10.4 Hz), 4.83 (1H, brs), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0438】
<参考例17−2>
【0439】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0440】
2−((3S
*,4R
*)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−2−オキソピロリジン−1−イル)−2−メチルプロパン酸エチル
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルの代わりに、2−((3S
*,4R
*)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−2−オキソピロリジン−1−イル)酢酸エチルを用いて参考例17−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.28 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.50 (3H, s), 1.56 (3H, s), 3.10-3.22 (2H, m), 3.37 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.52-3.66 (1H, m), 3.69-3.80 (1H, m), 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.57-4.65 (1H, m), 4.60 (2H, t, J = 8.6 Hz), 5.00-5.13 (3H, m), 6.51 (1H, d, J = 10.4 Hz), 7.17-7.23 (1H, m), 7.28-7.36 (5H, m).
【0441】
<参考例18−1>
【0442】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
[(3S
*,4R
*)−1−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロピオン酸エチル(421mg)のテトラヒドロフラン溶液(10mL)に、氷冷下で水素化ホウ素リチウム(1.5mL,3mol/L テトラヒドロフラン溶液)を加え、反応液とした。反応液を室温で2時間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(88mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.30 (3H, s), 1.31 (3H, s), 1.40 (9H, s), 3.28-3.39 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 3.81 (3H, s), 3.92 (1H, brs), 4.32 (1H, t, J = 9.2 Hz), 4.57 (1H, brs), 4.86 (1H, brs), 6,89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0444】
<参考例19−1>
【0445】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(200mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(5.3mL)に、氷冷下でカリウムtert−ブトキシド(60mg)、およびヨードメタン(33μL)を加え、反応液とした。反応液を2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(100mg)。
1H-NMR (400 MHz,CDCl
3) δ 2.95 (3H, s), 3.40-3.62 (2H, m), 3.77 (3H, s), 3.80-3.84 (1H, m), 4.57-4.67 (1H, m), 5.04 (2H s), 5.20 (1H, brs), 6.40-6.51 (2H, m), 7.26-7.33 (5H, m).
【0447】
対応するアルキル化試薬を用い、参考例19−1と同様な方法で実施し、以下の参考例19−2から19−9を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表37〜39に示した。
【0448】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
<参考例19−10>
【0452】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
{(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[(メチルチオ)メチル]−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(120mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(3.2mL)に、氷冷下でクロロメチルメチルスルフィド(73μL)、テトラブチルアンモニウムヨージド(12mg)、およびカリウムtert−ブトキシド(86mg)を加え、反応液とした。室温で4時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜1:1)で精製することで、表題化合物を得た(56mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.14 (3H, brs), 3.60-3.69 (2H, m), 3.78 (3H, s), 3.85-3.93 (1H, m), 4.49 (2H, s), 4.58-4.66 (1H, m), 5.03 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.09 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.20 (1H, brs), 6.48 (2H, d, J = 9.8 Hz), 7.28-7.34 (5H, m).
【0454】
<参考例19−11>
【0455】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−(スルファモイルメチル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
アルキル化試薬としてクロロメチルメチルスルフィドの代わりにクロロメタンスルホンアミドを用いて参考例19−10と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.60-3.70 (1H, m), 3.78 (3H, s), 4.21-4.24 (4H, m), 5.05 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.11-5.17 (2H, m), 5.29 (2H, brs), 5.63 (1H, brs), 6.48 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.29-7.38 (5H, m).
【0457】
<参考例19−12>
【0458】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0459】
{(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[(メチルスルホニル)メチル]−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル
{(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[(メチルチオ)メチル]−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル(56mg)のジクロロメタン溶液(2.2mL)に、氷冷下でメタクロロ過安息香酸(79mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で4時間撹拌した。反応液に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチル)で精製することで、表題化合物を得た(57mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.01 (3H, brs), 3.75-3.81 (4H, m), 4.06-4.22 (2H, m), 4.30-4.41 (2H, m), 4.86 (1H, d, J = 14.7 Hz), 5.04 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.12 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.29 (1H, d, J = 4.2 Hz), 6.48 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.28-7.37 (5H, m).
【0460】
<参考例20−1>
【0461】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
((3S
*,4R
*)−1−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル}−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(346mg),および2−ブロモエトキシtert−ブチルジメチルシラン(2.0mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(9.7mL)に、カリウムtert−ブトキシド(216mg)を数回に分けて加え、反応液とした。反応液を室温で15時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチル)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(204mg)。
1H-NMR (400 MHz,CDCl
3) δ 0.06 (6H, s), 0.88 (9H, s), 3.32-3.41 (1H, m), 3.48-3.63 (3H, m), 3.75- 3.81 (6H, m), 4.64 (1H, dd, J = 11.0, 8.0 Hz), 5.00-5.15 (3H, m), 6.58-6.73 (2H, m), 7.24-7.32 (6H, m).
【0463】
対応する2−オキソピロリジン体を用い、参考例20−1と同様な方法で実施し、以下の参考例20−2から20−4を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表40に示した。
【0464】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0465】
<参考例21−1>
【0466】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
[(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
((3S
*,4R
*)−1−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル}−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル(219mg)のテトラヒドロフラン溶液(4.2mL)にテトラブチルアンモニウムフルオライド(465μL,1.0M テトラヒドロフラン溶液)を加え、反応液とした。反応液を室温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(150mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.73 (1H, brs), 3.40-3.64 (3H, m), 3.65-3.89 (7H, m), 4.53 (1H, t, J = 9.2 Hz), 5.00-5.12 (2H, brs), 5.25 (1H, brs), 6.57-6.73 (2H, m), 7.23-7.35 (6H, m).
【0468】
対応する[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル体を用い、参考例21−1と同様な方法で実施し、以下の参考例21−2から21−4を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表41に示した。
【0469】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
<参考例22−1>
【0471】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
(3R
*,4S
*)−1−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(+)−(S
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチル(1.04g)のメタノール溶液(30mL)に、亜鉛末(2.0g)と塩化アンモニウム(0.9g)水溶液(5mL)を加え、反応液とした。反応液を1時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えてセライトろ過し、ろ液を、1 mol/L塩酸,水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(760mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.57 (1H, d, J = 8.5 Hz), 3.68 (1H, t, J = 8.1 Hz), 3.78 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.95 (1H, q, J = 8.1 Hz), 4.03 (1H, t, J = 8.5 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.8 Hz).
【0473】
<参考例22−2>
【0474】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−ヒドロキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(+)−(S
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチルの代わりに、(−)−(R)−2−[1−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチルを用いて参考例22−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.72-3.82 (8H, m), 3.93 (1H, t, J = 8.8 Hz), 4.33 (1H, q, J = 8.8 Hz), 6.48 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0476】
<参考例23−1>
【0477】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0478】
(3R
*,4S
*)−1−メトキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(3R
*,4S
*)−1−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル (265mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2mL)に、炭酸カリウム(276mg)および、ヨードメタン(0.12mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で12時間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =1:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(220mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.48 (1H, d, J = 9.1 Hz), 3.51 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.78 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.85 (3H, s), 3.90 (1H, dd, J = 8.5, 8.2 Hz), 3.98 (1H, t, J = 8.2 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.16 (2H, d, J = 9.1 Hz).
【0479】
<参考例23−2>
【0480】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メトキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(3R
*,4S
*)−1−ヒドロキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに、(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−ヒドロキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例23−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.62 (3H, s), 3.62-3.91 (10H, m), 6.43-6.50 (2H, m).
【0482】
<参考例24−1>
【0483】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
(3R
*,4S
*)−1−メトキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに、(3R
*,4S
*)−1−メトキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例8−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.47 (1H, d, J = 9.1 Hz), 3.60 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.80 (3H, s), 3.88 (3H, s), 3.85-3.93 (1H, m), 3.99 (1H, t, J = 8.8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9.1 Hz).
【0485】
<参考例24−2>
【0486】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メトキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルの代わりに、(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メトキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例8−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.68-3.91 (9H, m), 4.18-4.26 (1H, m), 6.46-6.52 (2H, m).
【0488】
<参考例25−1>
【0489】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0490】
(3S
*,4R
*)−4−[4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル]−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル
(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチル(500mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(4mL)に、炭酸カリウム(268mg),およびベンジルブロマイド (0.23mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で25時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル =4:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(643mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.50 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.66 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.76-3.80 (1H, m), 3.78 (3H, s), 4.46 (1H, q, J = 9.5 Hz), 5.02 (2H, s), 5.89 (1H, brs), 6.54 (2H, d, J = 10.3 Hz), 7.36-7.40 (5H, m).
【0491】
<参考例26−1>
【0492】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
(3S
*,4R
*)−4−[4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル]−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(3S
*,4R
*)−4−[4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル]−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸メチルを用いて参考例8−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.25 (1H, t, J = 9.4 Hz), 3.43 (1H, d, J = 10.3 Hz), 3.56 (1H, d, J = 9.1 Hz), 4.15 (1H, q, J = 9.4 Hz), 5.11 (2H, s), 6.85 (2H, d, J = 10.9 Hz), 7.32-7.44 (5H, m), 8.18 (1H, s), 12.76 (1H, brs).
【0494】
<参考例27−1>
【0495】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
1−{(3S
*,4R
*)−4−[4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル]−2−オキソピロリジン−3−イル}−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(3S
*,4R
*)−4−[4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロフェニル]−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて実施例1−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.27-3.32 (1H, m), 3.44 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.79 (1H, q, J = 9.8 Hz), 4.56 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 5.10 (2H, s), 6.46 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.82 (2H, d, J = 10.4Hz), 6.99-7.05 (2H, m), 7.30-7.44 (7H, m), 8.05 (1H, s), 8.66 (1H, s).
【0497】
対応するカルボン酸体を用い、参考例27−1と同様な方法で実施し、以下の参考例27−2から27−4を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表42に示した。
【0498】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
<参考例28−1>
【0500】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}フェニルトリフルオロメタンスルホン酸エステル
アルゴン雰囲気下、1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(365mg)のジクロロメタン溶液(5mL)に、氷冷下でピリジン(0.4mL)、およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.25mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル)で精製することで、茶色油状物として表題化合物を得た(388mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.36 (1H, t, J = 9.5 Hz), 3.52 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.93 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.55 (1H, dd, J = 10.4, 7.9 Hz), 6.51 (1H, d, J =7.9 Hz), 6.98-7.04 (2H, m), 7.27-7.33 (2H, m), 7.58 (2H, d, J =8.6 Hz), 8.13 (1H, s), 8.74 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 498 (MH
+).
【0502】
<参考例29−1>
【0503】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
[(3S
*,4R
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(500mg)のジクロロメタン懸濁液(3.7mL)に、トリエチルオキソニウムヘキサフルオロホスフェート (446mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で20時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて室温で30分間撹拌後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下濃縮することで中間体である[(3R
*,4S
*)−5−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ−4−イル]カルバミン酸ベンジルを黄色油状物として得た。
[(3R
*,4S
*)−5−エトキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ−4−イル]カルバミン酸ベンジル(325mg)のメタノール溶液(2mL)にO-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(91mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3.5時間撹拌した。その後、氷冷下で反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =2:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(228mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.15 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.22-3.30 (1H, m), 3.45 (1H, t, J = 8.2 Hz), 3.59 (3H, s), 3.72 (3H, s), 4.60 (1H, t, J = 9.7 Hz), 4.96 (2H, s), 6.63 (1H, s), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.20-7.34 (7H, m), 7.59 (1H, d, J = 9.1 Hz).
【0505】
対応するCbz体およびアミンを用い、参考例29−1と同様な方法で実施し、以下の参考例29−2から29−7を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表43〜表44に示した。
【0506】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
対応するCbz体およびアミンを用い、参考例29−1と同様にして、以下の参考例29−8から29−13を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表45〜46に示した。
【0509】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
<参考例30−1>
【0512】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0513】
[(3R
*,4S
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル
(−)−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルの代わりに、(+)−[(3R
*,4S
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルを用いて参考例29−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.15 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.22-3.30 (1H, m), 3.45 (1H, t, J = 8.2 Hz), 3.59 (3H, s), 3.72 (3H, s), 4.60 (1H, t, J = 9.7 Hz), 4.96 (2H, s), 6.63 (1H, s), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.20-7.34 (7H, m), 7.59 (1H, d, J = 9.1 Hz).
【0514】
<参考例31−1>
【0515】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
1−((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジルの代わりに、((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジルを用いて実施例32−1と同様の方法に従うことで、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.04 (3H, s), 0.05 (3H, s), 0.89 (9H, s), 3.17 (1H, t, J = 8.8 Hz), 3.28-3.37 (1H, m), 3.53 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.71 (3H, s), 4.74 (1H, t, J = 9.1 Hz), 6.34 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.56 (1H, s), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.00-7.04 (2H, m), 7.27 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.30-7.34 (2H, m), 8.45 (1H, s).
MS (FD
+) m/z: 472 (M
+).
【0517】
<参考例31−2>
【0518】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0519】
1−((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルの代わりに、((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジルを用いて実施例32−1と同様の方法に従うことで、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.12 (6H, s), 0.93 (9H, s), 3.57-3.64 (2H, m), 3.73-3.82 (1H, m), 3.76 (3H, s), 5.12-5.21 (1H, m), 5.38 (1H, brs), 5.47 (1H, s), 6.46 (2H, d, J = 10.8 Hz), 6.86-6.93 (2H, m), 7.17-7.22 (2H, m), 7.39 (1H, brs).
【0520】
<参考例32−1>
【0521】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
3−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−4−ニトロブタン酸エチル
2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]酢酸エチル(300mg)の テトラヒドロフラン溶液(2.3mL)に,−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(1.1mL, 1.05M in テトラヒドロフラン/ヘキサン)を加え、反応液とした。反応液を1時間撹拌した後、(E)−1,3−ジフルオロ−5−メトキシ−2−(2−ニトロビニル)ベンゼン(241mg)のテトラヒドロフラン溶液を加え、同温度で15分間撹拌した。反応液の温度を徐々に室温まで上げて30分間撹拌した後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することで、黄色油状物質として表題化合物を得た(543mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.12 (3H, t, J = 7.3 Hz), 3.73 (3H, s), 4.00−4.06 (2H, m), 4.43 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.73−4.95 (3H, m), 6.36 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.00−7.05 (2H, m), 7.31−7.38 (6H, m), 7.81−7.85 (2H, m).
【0523】
<参考例32−2>
【0524】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0525】
2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−3−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチル
(E)−1,3−ジフルオロ−5−メトキシ−2−(2−ニトロビニル)ベンゼンの代わりに、(E)−1−メトキシ−4−(2−ニトロビニル)ベンゼンを用いて参考例32−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.19 (3H, t, J = 6.7 Hz), 3.76 (3H, s), 3.90-4.36 (6H, m), 7.05 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.24-7.47 (10H, m), 7.63 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0526】
<参考例33−1>
【0527】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチル
3−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−4−ニトロブチル酸エチル(530mg)に室温で酢酸(4.2mL)および水(0.8mL)を加え、第1の反応液とした。第1の反応液を60℃で7時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をpHが8になるまで加え、第2の反応液とした。その後、第2の反応液にテトラヒドロフラン(5.0mL)を加えた後、ジtert−ブチルジカルボネート(290mg) を加え、室温で16時間撹拌した。第2の反応液を酢酸エチルで抽出した後,有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (トルエン:酢酸エチル=2:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(315mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.08 (3H, brt), 1.46 (9H, s), 3.78 (3H, s), 4.00-4.10 (2H, m), 4.22−4.33 (1H, m), 4.71 (1H, brt), 4.88 (2H, d, J = 7.9 Hz), 5.22 (1H, brd), 6.45 (2H, d, J = 10.4 Hz).
【0529】
<参考例33−2>
【0530】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチル
3−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−4−ニトロブタン酸エチルの代わりに、2−[(ジフェニルメチレン)アミノ]−3−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチルを用いて参考例33−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.08 (3H, brt), 1.46 (9H, s), 3.78 (3H, s), 3.82 (1H, q, J = 8.6 Hz), 4.02 (2H, d, J = 6.7 Hz), 4.55 (1H, t, J = 6.7 Hz), 4.77 (1H, dd, J = 13.4, 9.2 Hz), 4.85 (1H, dd, J = 13.4, 5.5 Hz), 5.12 (1H, brs), 6.85 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.09 (2H, d, J = 8.6 Hz).
【0532】
<参考例34−1>
【0533】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
(−)−[4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
(+)−[4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル
(R
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチルの代わりに、2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチルを用いて,参考例7−1と同様の方法に従って(±)−[4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチルを得た。得られた当該化合物を、光学異性体分離用カラム(CHIRALPAK ID)を用いた高速液体クロマトグラフィー(ヘキサン:メチルtert−ブチルエーテル:エタノール=45:25:30,流速15.0 mL)による光学分割に供した。当該光学分割により、保持時間13.4分の異性体A(−)として、および保持時間22.5分の異性体B(+)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。
異性体A(−):
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (9H, s), 3.40 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.78 (3H, s), 3.85 (1H, d, J = 10.4, 8.6 Hz), 4.46 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 9.8, 6.1 Hz), 4.94 (1H, d, J = 5.5 Hz), 5.75 (1H, s) 6.44 (2H, d, J = 10.0 Hz).
[α]
D25 = −131 (c 0.10, EtOH)
異性体B(+):
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (9H, s), 3.40 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.78 (3H, s), 3.85 (1H, d, J = 10.4, 8.6 Hz), 4.46 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 9.8, 6.1 Hz), 4.94 (1H, d, J = 5.5 Hz), 5.90 (1H, s) 6.44 (2H, d, J = 10.0 Hz).
[α]
D25 = +144(c 0.10, EtOH)
【0534】
<参考例34−2>
【0535】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
(−)− [4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル] カルバミン酸tert−ブチル
(+)− [4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル] カルバミン酸tert−ブチル
(R
*)−2−[1−(4−メトキシフェニル)−2−ニトロエチル]マロン酸ジメチルの代わりに、2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−(4−メトキシフェニル)−4−ニトロブタン酸エチルを用いて,参考例7−1と同様の方法に従って(±)− [4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル] カルバミン酸tert−ブチルを得た。得られた当該化合物を、光学異性体分離用カラム(CHIRALPAK ID)を用いた高速液体クロマトグラフィー(ヘキサン:メチルtert−ブチルエーテル:エタノール=45:25:30,流速15.0 mL)による光学分割に供した。当該光学分割により、保持時間7.5分の異性体A(−)、および保持時間10.2分の異性体B(+)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。。
異性体A(−):
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.37 (9H, s), 3.56 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.80 (3H, s), 3.84 (1H, dd, J = 10.4, 6.1 Hz), 3.92 (1H, brs), 4.56 (2H, s), 5.75 (1H, s), 6.83 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8.6 Hz).
[α]
D22 = −88 (c 0.10, EtOH)
異性体B(+):
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.37 (9H, s), 3.56 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.80 (3H, s), 3.84 (1H, dd, J = 10.4, 6.1 Hz), 3.92 (1H, brs), 4.56 (2H, s), 5.75 (1H, s), 6.83 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8.6 Hz).
[α]
D22 = +98 (c 0.10, EtOH)
【0537】
<参考例35−1>
【0538】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0539】
1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−{4−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}ウレア
1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−イオドフェニル)ウレア(80mg)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(11.5mg)、およびヨウ化銅(I)(15.6mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2mL)に、トリメチルシリルアセチレン(115μL)およびトリエチルアミン(115μL)を加え、反応液とした。反応液を50℃で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 1:1 〜 酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(67mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.22 (9H, s), 3.52-3.63 (2H, m), 3.75 (3H, s), 4.09 (1H, q, J = 9.2 Hz), 4.65 (1H, dd, J = 10.4, 7.4 Hz), 6.08 (1H, brs), 6.36-6.45 (3H, m), 7.16 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.21 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.81 (1H, brs).
【0540】
<参考例36−1>
【0541】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
2−((3S
*,4R
*)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル)酢酸
2−((3S
*,4R
*)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル)酢酸エチル(521mg)のメタノール溶液(25mL)に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.26mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で5時間撹拌した。反応液に1mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去することで、白色固体として表題化合物を得た(465mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.50-3.58 (2H, m), 3.72-3.79 (4H, m), 3.87 (1H, d, J = 17.7 Hz), 4.11 (1H, d, J = 17.7 Hz), 4.48 (1H, t, J = 10.0 Hz), 4.94 (1H, d, J = 12.2 Hz), 4.99 (1H, d, J = 12.2 Hz), 6.78 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.25-7.35 (5H, m), 7.74 (1H, d, J = 9.2 Hz), 12.9 (1H, s).
【0543】
<参考例37−1>
【0544】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
((3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−{2−[(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−オキソエチル}−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル
2−((3S
*,4R
*)−3−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル)酢酸(100mg)のジクロロメタン溶液(1.0mL)に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(35mg)、1−アミノ−2−プロパノール(20μL)、および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(57mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で4時間撹拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製することで、表題化合物を得た(96mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.00 (3H, d, J = 6.1 Hz), 2.98-3.05 (2H, m), 3.54 (2H, t, J = 9.2 Hz), 3.60-3.66 (1H, m), 3.77-3.81 (4H, m), 4.04 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.47 (1H, t, J = 9.8 Hz), 4.68 (1H, q, J = 2.0 Hz), 4.97 (2H, dd, J = 17.4, 12.5 Hz), 6.76 (2H, d, J = 11.0 Hz), 7.26-7.33 (5H, m), 7.73 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.94 (1H, t, J = 5.5 Hz).
【0546】
<参考例37−2>
【0547】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
{(3S
*,4R
*)−1−[2−(2−アセチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル
アミンとして、1−アミノ−2−プロパノールの代わりにアセトヒドラジドを用いて参考例37−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.84 (3H, s), 3.55 (2H, d, J = 10.4 Hz), 3.76 (4H, s), 3.85 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.12 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.50 (1H, t, J = 9.2 Hz), 4.97 (2H, dd, J = 16.5, 12.2 Hz), 6.75 (2H, d, J = 11.0 Hz), 7.25-7.33 (5H, m), 7.70 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.94 (2H, s).
【0549】
<参考例38−1>
【0550】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0551】
((3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−{2−オキソ−2−[(2−オキソプロピル)アミノ]エチル}ピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル
((3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−{2−[(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−オキソエチル}−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル(96mg)のジメチルスルホキシド溶液(2.0mL)に、2−ヨードキシ安息香酸(131mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で18時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去することで、表題化合物を得た(84mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.02 (3H, s), 3.46-3.54 (2H, m), 3.69 (1H, d, J = 9.8 Hz), 3.73 (3H, s), 3.82 (1H, d, J = 16.5 Hz), 3.91 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.07 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.45 (1H, t, J = 11.0 Hz), 4.92 (2H, dd, J = 16.5, 12.2 Hz), 6.72 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.22-7.31 (5H, m), 7.67 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.23 (1H, t, J = 5.5 Hz).
【0552】
参考例39−1
【0553】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
{(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[(5−メチルオキサゾール−2−イル)メチル]−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル
((3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−{2−オキソ−2−[(2−オキソプロピル)アミノ]エチル}ピロリジン−3−イル)カルバミン酸ベンジル(76mg)の四塩化炭素溶液(7.8mL)に、トリフェニルホスフィン(325mg)およびトリエチルアミン(860μL)を加え、反応液とした。反応液を80℃で30分撹拌した後、ジクロロメタン(2mL)を加えて80℃で4時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製することで、表題化合物を得た(15mg)。
1H-NMR (400 MHz,CDCl
3) δ 2.30 (3H, s), 3.58 (2H, brs), 3.77 (4H, s), 4.64 (2H, s), 4.75 (1H, dd, J = 10.4, 7.3 Hz), 5.02 (2H, d, J = 12.2 Hz), 5.22 (1H, brs), 6.45 (2H, d, J = 9.8 Hz), 6.67 (1H, s), 7.27-7.35 (5H, m).
【0555】
<参考例39−2>
【0556】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0557】
{(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メチル]−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル
{(3S
*,4R
*)−1−[2−(2−アセチルヒドラジニル)−2−オキソエチル]−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル}カルバミン酸ベンジル(113mg)のジクロロメタン溶液(11.5mL)に、トリフェニルホスフィン(151mg)、トリエチルアミン(160μL)、および1,1,1,2,2,2−ヘキサクロロエタン(136mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル)で精製することで、表題化合物を得た(69mg)。
1H-NMR (400 MHz,CDCl
3) δ 2.54 (3H, s), 3.61 (2H, d, J = 8.6 Hz), 3.77 (3H, s), 3.82-3.92 (1H, m), 4.70 (1H, t, J = 9.8 Hz), 4.76 (2H, s), 5.01-5.10 (2H, m), 5.29 (1H, brs), 6.45 (2H, d, J = 9.8 Hz), 7.26-7.35 (5H, m).
【0558】
<参考例40−1>
【0559】
【化108】
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【0560】
4−(ジフルオロメトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド
2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.41g)、炭酸カリウム(1.48g)、およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(2.73g)のN,N−ジメチルホルムアミド(15.8mL)と水(1.84mL)混合溶液(反応液)を、100℃で1時間半攪拌した。反応液を氷冷し、水 (4.1mL)と濃塩酸(2.8mL)を加え、室温で終夜攪拌した。氷冷下、反応液に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル = 95:5〜3:1)で精製することで、淡褐色油状物として表題化合物を得た(1.61g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.63 (1H, t, J = 71.5 Hz), 6.78 (2H, d, J = 9.1 Hz), 10.26 (1H, s).
【0561】
<参考例41−1>
【0562】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニルトリフルオロメタンスルホネート
アルゴン雰囲気下、2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド(1.03g)のジクロロメタン溶液(30mL)に、氷冷下でピリジン(0.8mL)、およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.18mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(1.5g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 6.99-7.04 (2H, m), 10.32 (1H, s).
【0564】
<参考例42−1>
【0565】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
N−(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)アセトアミド
3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニルトリフルオロメタンスルホネート(737mg)のトルエン溶液(15mL)に、アセトアミド(225mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(116mg)、キサントホス(145mg)、および炭酸セシウム(1.24g)を加え、反応液とした。反応液をアルゴン雰囲気下、100℃で5時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、酢酸エチルで洗浄した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル)で精製することで、淡黄色固体として表題化合物を得た(255mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.22 (3H, s), 7.24 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.44 (1H, brs), 10.23 (1H, s).
【0567】
<参考例42−2>
【0568】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0569】
(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)カルバミン酸tert−ブチル
試薬として、アセトアミドの代わりにカルバミン酸tert-ブチルを用いて、参考例42−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.53 (9H, s), 6.77 (1H, brs), 7.07 (2H, d, J = 11.0 Hz), 10.20 (1H, s).
【0570】
<参考例43−1>
【0571】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(3,5−ジフルオロ−4−ホルミルフェニル)カルバミン酸tert−ブチル(220mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(4mL)に、冷却下でヨードメタン(110μL)および水素化ナトリウム(51mg,60% in oil)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(150mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.53 (9H, s), 3.32 (3H, s), 7.05 (2H, d, J = 11.0 Hz), 10.25 (1H, s).
【0573】
<参考例44−1>
【0574】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0575】
5−ブロモ−6−フルオロー2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール
アルゴン雰囲気下、5−ブロモ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オン(310mg)のテトラヒドロフラン(7mL)とエタノール(7mL)混合溶液に、氷冷化、水素化ホウ素ナトリウム(56mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(290mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.78 (1H, d, J = 7.3 Hz), 1.92-2.01 (1H, m), 2.50-2.58 (1H, m), 2.74-2.82 (1H, m), 2.96-3.03 (1H, m), 5.19 (1H, q, J = 6.7 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.41 (1H, d, J = 6.7 Hz).
【0576】
<参考例45−1>
【0577】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
[(5−ブロモ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
アルゴン雰囲気下、5−ブロモ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−オール(280mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.4mL)に、トリエチルアミン(0.34mL)、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(7.4mg)、およびtert−ブチルジメチルクロロシラン(274mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 9:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(410mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.14 (3H, s), 0.17 (3H, s), 0.94 (9H, s), 1.89-1.98 (1H, m), 2.40-2.48 (1H, m), 2.68-2.76 (1H, m), 2.88-2.94 (1H, m), 5.16 (1H, t, J = 7.0 Hz), 7.01 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.36 (1H, d, J = 6.1 Hz).
【0579】
<参考例46−1>
【0580】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0581】
1−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−カルボアルデヒド
アルゴン雰囲気下、[(5−ブロモ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)オキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(3.45g)のテトラヒドロフラン溶液(50mL)に、−78℃でn−ブチルリチウム(4.15mL, 2.65mol/L ヘキサン溶液)をゆっくり加え、反応液とした。反応液を40分間撹拌した。その後、反応液にN,N−ジメチルホルムアミド(1.26mL)を加え、−78℃で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、0℃で1時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1)で精製することで、黄色油状物として表題化合物を得た(2.63g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 0.16 (3H, s), 0.19 (3H, s), 0.95 (9H, s), 1.91-2.01 (1H, m), 2.44-2.52 (1H, m), 2.71-2.79 (1H, m), 2.96 (1H, dd, J = 14.7, 7.9 Hz), 5.22 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.05 (1H, d, J = 10.4 Hz), 7.67 (1H, d, J = 6.7 Hz), 10.32 (1H, s).
【0582】
<参考例47−1>
【0583】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
2−(2−ブロモ−3,5−ジフルオロフェノキシ)エタノール
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ−1,3,5−トリフルオロベンゼン(2.0g)にエチレングリコール(2.65mL)、およびN−メチル−2−ピロリドン(2mL)を加え、氷冷下、カリウムtert−ブトキシド(1.28g)を加えて反応液とした。反応液を90℃で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 9:1 〜 1:1)で精製することで、無色油状物として表題化合物を得た(1.43g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.10 (1H, t, J = 6.4 Hz), 4.00-4.04 (2H, m), 4.13 (2H, t, J = 4.6 Hz), 6.48-6.52 (1H, m), 6.55-6.61 (1H, m).
【0585】
<参考例48−1>
【0586】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0587】
2−ブロモ−1−(2−ブロモエトキシ)−3,5−ジフルオロベンゼン
アルゴン雰囲気下、2−(2−ブロモ−3,5−ジフルオロフェノキシ)エタノール(370mg)のジクロロメタン溶液(3.7mL)に、氷冷下、四臭化炭素(606mg)、およびトリフェニルホスフィン(575mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、酢酸エチルを加えて、析出した固体をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン 〜 ヘキサン: 酢酸エチル = 9:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(453mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.69 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.32 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.47 (1H, dt, J = 10.0, 2.3 Hz), 6.59 (1H, td, J = 8.4, 2.3 Hz).
【0588】
<参考例49−1>
【0589】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
4,6−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン
アルゴン雰囲気下、2−ブロモ−1−(2−ブロモエトキシ)−3,5−ジフルオロベンゼン(440mg)のテトラヒドロフラン溶液(5mL)に、−78℃でn−ブチルリチウム(0.55mL, 2.65mol/L ヘキサン溶液)を加え、反応液とした。反応液を2時間撹拌した後、室温で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮することで表題化合物を得た(205mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.20 (2H, t, J = 8.9 Hz), 4.65 (2H, t, J = 8.9 Hz), 6.28-6.34 (2H, m).
【0591】
<参考例50−1>
【0592】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
4,6−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−カルボアルデヒド
アルゴン雰囲気下、4,6−ジフルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン(650mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(710μL)にオキシ塩化リン(778μL)を加え、反応液とした。反応液を100℃で20時間攪拌した。反応液を室温に放冷後、氷水に加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1)で精製することで、淡黄色油状物として表題化合物を得た(121mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.27 (2H, t, J = 8.9 Hz), 4.77 (2H, t, J = 8.9 Hz), 6.41 (1H, d, J = 11.0 Hz), 10.16 (1H, s).
【0594】
<参考例51−1>
【0595】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
1−ベンジル−6−フルオロインドリン
6−フルオロインドリン(4.2g)のメタノール溶液(38mL)に、炭酸カリウム(4.45g)とベンジルブロミド(3.83mL)を加え、反応液とした。反応液を3時間加熱還流した。反応液について、室温に放冷した後、不溶物をろ去した。ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 1:1)で精製することで、淡褐色油状物として表題化合物を得た(6.14g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.92 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.38 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.23 (2H, s), 6.18 (1H, dd, J = 10.9, 2.4 Hz), 6.27−6.32 (1H, m), 6.93−6.97 (1H, m), 7.25−7.34 (5H, m).
【0597】
<参考例52−1>
【0598】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
1−ベンジル−6−フルオロインドリン−5−カルボアルデヒド
1−ベンジル−6−フルオロインドリン(1.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(4.9mL)に、氷冷下、オキシ塩化リン(518μL)を加え、反応液とした。反応液を100℃で2時間攪拌した。反応液を室温に放冷し、氷水に加えた。当該氷水に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10とした後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 8:1 〜 2:1)で精製することで、淡黄色油状物として表題化合物を得た(1.07g)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.02 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.61 (2H, t, J = 8.5 Hz), 4.39 (2H, s), 6.05 (1H, d, J = 12.1 Hz), 7.25−7.38 (5H, m), 7.48−7.49 (1H, m), 10.02 (1H, s).
【0600】
<実施例1−1>
【0601】
【化122】
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【0602】
(−)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
アルゴン雰囲気下、(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸(170mg)のトルエン溶液(3.6mL)に、トリエチルアミン(131μL)、およびジフェニルリン酸アジド(171μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した後、温度を90℃に昇温して1時間撹拌した。その後、反応液に4−フルオロアニリン(140μL)を加え、120℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン = 4:1 〜 酢酸エチル 〜 酢酸エチル:メタノール = 10:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(44mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.11-3.17 (1H, m), 3.38-3.48 (2H, m), 3.69 (3H, s), 4.45 (1H, dd, J = 10.9, 9.1 Hz), 6.38 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.01 (2H, t, J = 9.1 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.32-7.35 (2H, m), 7.88 (1H, s), 8.53 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 344 (MH
+).
[α]
D28 = -156 (c 0.10, EtOH)
【0603】
対応するカルボン酸および芳香族アミンを用い、実施例1−1と同様な方法で実施し、以下の実施例1−2から1−87を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表47〜表75に示した。
【0604】
【表47】
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【0605】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0607】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0609】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0611】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0613】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0615】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【0617】
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
【表61】
[この文献は図面を表示できません]
【0619】
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【0621】
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【0622】
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【0623】
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0625】
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【0628】
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【0629】
【表72】
[この文献は図面を表示できません]
【0630】
【表73】
[この文献は図面を表示できません]
【0631】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0633】
<実施例2−1>
【0634】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0635】
(+)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(−)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて実施例1−1と同様の方法に従って実施し、(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレアを得た。
得られた(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−5,5−ジメチル−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレアを、光学異性体分離用カラム(ダイセル化学工業、CHIRALPAK ID)を用いて高速液体クロマトグラフィー(メチルtert−ブチルエーテル:エタノール=4:1,流速15.0 mL)による光学分割を行った。保持時間6.94分の異性体A(+)、および保持時間16.14分の異性体B(−)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。
異性体A(+):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.78 (3H, s), 1.22 (3H, s), 3.26 (1H, d, J = 12.1 Hz), 3.72 (3H, s), 4.88 (1H, dd, J = 12.1, 9.1 Hz), 6.31 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.02 (2H, t, J = 9.1 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.01 (1H, s), 8.48 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 372 (MH
+).
[α]
D25 = +133 (c 0.21, CHCl
3)
異性体B(−):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.78 (3H, s), 1.22 (3H, s), 3.26 (1H, d, J = 12.1 Hz), 3.72 (3H, s), 4.88 (1H, dd, J = 12.1, 9.1 Hz), 6.31 (1H, d, J = 9.1Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.02 (2H, t, J = 9.1 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.01 (1H, s), 8.48 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 372 (MH
+).
[α]
D25= −147 (c 0.21, CHCl
3)
【0636】
<実施例3−1>
【0637】
【化124】
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【0638】
(+)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.4]ノナン−3−イル]ウレア
(−)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.4]ノナン−3−イル]ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.4]ノナン−3−カルボン酸を用いて、実施例1−1と同様の方法に従って実施し、(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.4]ノナン−3−イル]ウレアを得た。得られた(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.4]ノナン−3−イル]ウレアを、光学異性体分離用カラム(CHIRALPAK ID)を用いて高速液体クロマトグラフィー(メチルtert−ブチルエーテル:エタノール=4:1,流速20.0 mL)による光学分割を行った。保持時間9.02分の異性体A(+)、および保持時間14.27分の異性体B(−)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。
異性体A(+):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.05-1.81 (8H, m), 3.45 (1H, d, J = 12.1 Hz), 3.71 (3H, s), 4.82 (1H, dd, J = 12.1, 9.1 Hz), 6.31 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.02 (2H, t, J = 9.1 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.28 (1H, s), 8.47 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 398 (MH
+).
HRMS (ESI
+) for C
22H
25FN
3O
3 (MH
+): calcd, 398.18799; found, 398.18738.
[α]
D24 = +124 (c 0.31, CHCl
3).
異性体B(−):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.05-1.81 (8H, m), 3.45 (1H, d, J = 12.1 Hz), 3.71 (3H, s), 4.82 (1H, dd, J = 12.1, 9.1 Hz), 6.31 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.02 (2H, t, J = 9.1 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.28 (1H, s), 8.47 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 398 (MH
+).
HRMS (ESI
+) for C
22H
25FN
3O
3 (MH
+): calcd, 398.18799; found, 398.18880.
[α]
D24 = −125 (c 0.31, CHCl
3).
【0639】
<実施例4−1>
【0640】
【化125】
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【0641】
(+)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカン−3−イル]ウレア
(−)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカン−3−イル]ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(±)−トランス−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカン−3−カルボン酸を用いて、実施例1−1と同様の方法に従って実施し、(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカン−3−イル]ウレアを得た。得られた(±)−トランス−1−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−1−アザスピロ[4.5]デカン−3−イル]ウレアを、光学異性体分離用カラム(CHIRALPAK ID)を用いて高速液体クロマトグラフィー(メチルtert−ブチルエーテル:エタノール=85:15,流速15.0 mL)による光学分割を行った。保持時間12.16分の異性体A(+)、および保持時間17.07分の異性体B(−)として,それぞれ白色固体として表題化合物を得た。異性体A(+):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 0.55-0.67 (1H, m), 0.76-0.92 (1H, m), 1.29-1.71 (8H,m), 3.14 (1H, d, J = 12.2 Hz), 3.72 (3H, s), 4.89 (1H, dd, J = 12.2, 8.6 HzH), 6.31 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.02 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.01 (1H, s), 8.48 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 412 (MH
+).
HRMS (ESI
+) for C
23H
27FN
3O
3 (MH
+): calcd, 412.20364; found, 412.20364.
[α]
D25 = +133 (c 0.32, CHCl
3).
異性体B(−):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ0.55-0.67 (1H, m), 0.76-0.92 (1H, m), 1.29-1.71 (8H, m), 3.14 (1H, d, J = 12.2 Hz), 3.72 (3H, s), 4.89 (1H, dd, J = 12.2, 8.6 Hz), 6.31 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.02 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.34 (2H, dd, J = 9.1, 4.8 Hz), 8.01 (1H, s), 8.48 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 412 (MH
+).
HRMS (ESI
+) for C
23H
27FN
3O
3 (MH
+): calcd, 412.20364; found, 412.20416.
[α]
D25 = −137 (c 0.31, CHCl
3).
【0642】
<実施例5−1>
【0643】
【化126】
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【0644】
(−)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メチルスルフィニルフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メチルチオフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア(100mg)のジクロロメタン溶液(5mL)に、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)(70mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン−メタノール混合液で抽出し、水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : メタノール =5:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(85mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.71 (3H, s), 3.23 (1H, t, J = 9.4 Hz), 3.50-3.68 (2H, m), 4.55 (1H, dd, J = 11.5, 8.5 Hz), 6.47 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.00-7.05 (2H, m), 7.32-7.37 (2H, m), 7.58-7.64 (4H, m), 7.97 (1H, s), 8.59 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 376 (MH
+).
[α]
D26= -168 (c 0.14, EtOH).
【0645】
<実施例6−1>
【0646】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
(−)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メチルスルホニルフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(4−メチルチオフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア(84mg)のジクロロメタン溶液(5mL)に、メタクロロ過安息香酸(mCPBA)(140mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン−メタノール混合液で抽出し、水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : メタノール =5:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(67mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO- d
6) δ 3.19 (3H, s), 3.25 (1H, t, J = 9.7 Hz), 3.55 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.64-3.72 (1H, m), 4.57 (1H, dd, J = 10.9, 8.5 Hz), 6.49 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.00-7.05 (2H, m), 7.32-7.36 (2H, m), 7.68 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.87 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.00 (1H, s), 8.61 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 392 (MH
+).
[α]
D26= -189 (c 0.14, EtOH).
【0648】
<実施例7−1>
【0649】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−オン(58mg)のテトラヒドロフラン溶液(2.4mL)に、4−(トリフルオロメトキシ)フェニルイソシアネート(36μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(94mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.27-3.31 (1H, m), 3.44 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.74 (3H, s), 3.76-3.84 (1H, m), 4.57 (1H, dd, J = 10.4, 8.6 Hz), 6.56 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.74 (2H, d, J = 10.4 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.06 (1H, s), 8.89 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 446 (MH
+).
[α]
D27= -150 (c 0.10, EtOH).
【0651】
対応するイソシアネートを用い、実施例7−1と同様な方法で実施し、以下の実施例7−2から7−14を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表76〜表80に示した。
【0652】
【表76】
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【0653】
【表77】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
【表78】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
【表80】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
<実施例8−1>
【0658】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
(−)−1−(5−クロロチオフェン−2−イル)−3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
5−クロロチオフェン−2−カルボン酸(60mg)のトルエン溶液(3.7mL)に、トリエチルアミン(51μL)およびジフェニルリン酸アジド(83μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応温度を100℃に昇温して反応液を1時間撹拌した後、(−)−(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−オン(71mg)を加えて、100℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(45mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.27-3.31 (1H, m), 3.44 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.75 (3H, s), 3.80-3.88 (1H, m), 4.52 (1H, dd, J = 11.0, 9.2 Hz), 6.20 (1H, d, J = 4.3 Hz), 6.71-6.81 (4H, m), 8.06 (1H, s), 9.94 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 402 (MH
+).
[α]
D27= -135 (c 0.11, EtOH)
【0660】
対応するカルボン酸体およびアミン体を用い、実施例8−1と同様な方法で実施し、以下の実施例8−2から8−3を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表81に示した。
【0661】
【表81】
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【0662】
<実施例9−1>
【0663】
【化130】
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【0664】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(p−トリル)ウレア
5−クロロチオフェン−2−カルボン酸の代わりに、4−メチル安息香酸を用いて実施例8−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.18 (3H, s), 3.29-3.49 (2H, m), 3.71-3.78 (1H, m), 3.75 (3H, s), 4.56 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 6.41 (1H, brd, J = 8.6 Hz), 6.73 (2H, d, J = 11.0 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.04 (1H, s), 8.51 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 376 (MH
+).
[α]
D27= -144 (c 0.10, EtOH)
【0665】
<実施例10−1>
【0666】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ウレア
(−)−4−{3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレイド}安息香酸エチル(87mg)のジクロロメタン溶液(2.5mL)に、氷冷下で水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0mL, 1.04mol/L ヘキサン溶液)を加え、反応液とした。反応液を室温で2.5時間撹拌した。反応液に10%酒石酸ナトリウム/カリウム水溶液、および酢酸エチルを加えて30分間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=50:1〜酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(66mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.30 (1H, dd, J = 9.8, 9.2 Hz), 3.44 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.75 (3H, s), 3.75-3.81 (1H, m), 4.36 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.56 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 4.99 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.43 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.73 (2H, d, J = 11.0 H
z), 7.12 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.27 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.05 (1H, s), 8.58 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 392 (MH
+).
[α]
D27= -159 (c 0.10, EtOH)
【0668】
<実施例11−1>
【0669】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
(−)−4−{3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレイド}−N−メチルベンズアミド
(−)−4−{3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレイド}安息香酸エチル(100mg)のメタノール溶液(2.4mL)に2mol/L 水酸化ナトリウム水溶液(0.28mL)を加え、反応液とした。反応液を60℃で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に氷冷下で1mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮することで、中間体化合物4−{3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレイド}安息香酸を得た。
得られた4−{3−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレイド}安息香酸(45mg)、メチルアミン(45μL,12M/L 水溶液)、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(40μL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(1.1mL)に、2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスフェート メタナミニウム(HATU)(92mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮することで、白色固体として表題化合物を得た(17mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.72 (3H, s), 3.55-3.25 (2H, m), 3.75 (3H, s), 3.76-3.86 (1H, m), 4.52-4.61 (1H, m), 6.61 (1H, brs), 6.70-6.79 (2H, m), 7.34-7.41 (2H, m), 7.63-7.71 (2H, m), 8.07 (1H, s), 8.16-8.23 (1H, brs), 8.93 (1H, brs).
MS (ESI
-) m/z: 417 (M-H)
-.
[α]
D28= -159 (c 0.10, DMSO)
【0671】
<実施例12−1>
【0672】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*)−1−エチル−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(63mg)のジクロロメタン溶液(2mL)にトリフルオロ酢酸(0.4mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチルおよび、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて水層のpHを9とした。2層の溶液に4−フルオロフェニルイソシアネート(20μL)を加え、室温で15分撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =4:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(48mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.21 (3H, t, J = 7.3 Hz), 3.31-3.45 (2H, m), 3.52-3.61 (1H, m), 3.71-3.77 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.24 (1H, dd, J = 9.8, 6.7 Hz), 6.13 (1H, brs), 6.76 (2H, t, J = 8.6 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.06-7.10 (2H, m), 7.24 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.84 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 372 (MH
+).
[α]
D24= -135 (c 0.30, EtOH).
【0674】
対応するBoc体を用い、実施例12−1と同様な方法で実施し、以下の実施例12−2から12−15を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表82〜表87に示した。
【0675】
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
【表83】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
【表85】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
【表86】
[この文献は図面を表示できません]
【0680】
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
<実施例13−1>
【0682】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチル
2−{(3S
*,4R
*)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチル(651mg)のジクロロメタン溶液(12mL)にトリフルオロ酢酸(3mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチルおよび、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて水層のpHを9とした。2層の溶液に4−フルオロフェニルイソシアネート(180μL)を加え、室温で15分撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : ヘキサン =1:1〜1:3)で精製することで、低極性画分の異性体A(298mg)と、高極性画分の異性体B(276mg)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。
異性体A:
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.26 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.48 (3H, d, J = 7.4 Hz), 3.35 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.56-3.64 (1H, m), 3.75 (1H, d, J = 9.2 Hz), 3.79 (3H, s), 4.13-4.21 (2H, m), 4.84 (1H, q, J = 7.4 Hz), 5.02 (1H, dd, J = 11.6, 9.2 Hz), 5.65 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.78 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.14 (2H, dd, J = 4.9, 9.2 Hz), 7.28 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.87 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 444 (MH
+).
[α]
D25 = -102 (c 0.21, EtOH).
異性体B:
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.28 (3H, t, J = 6.7 Hz), 1.52 (3H, d, J = 7.9 Hz), 3.52 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.80 (3H, s), 3.77-3.88 (2H, m), 4.16-4.22 (3H, m), 4.90 (1H, q, J = 7.9 Hz), 6.13 (1H, brd, J = 6.7 Hz), 6.72-6.77 (2H, m), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.04-7.08 (2H, m), 7.26 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.72 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 444 (MH
+).
[α]
D25 = -94 (c 0.21, EtOH).
【0684】
<実施例14−1>
【0685】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
(±)−トランス−1−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(±)−トランス−1−{2−[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]エチル}−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.2g)のジクロロメタン溶液(2mL)にトリフルオロ酢酸(1.5mL)および水(0.5mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて水層のpHを9とした後、酢酸エチル−メタノール(5:1)混液(10mL)を加えた.2層の溶液に,4−クロロフェニルイソシアネート(396mg)を加え、室温で1時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル: メタノール =4:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(500mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.13-3.20 (1H, m), 3.35-3.45 (3H, m), 3.52 (2H, q, J = 5.7 Hz), 3.61 (1H, t, J = 6.7 Hz), 3.71 (3H, s), 4.57 (1H, t, J = 10.0 Hz), 4.75 (1H, t, J = 5.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.29 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.71 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 404 (MH
+).
【0687】
<実施例15−1>
【0688】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
(+)−トランス−1−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(−)−トランス−1−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(±)−トランス−1−(4−クロロフェニル)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレアを,光学異性体分離用カラム(CHIRALPAK ID)を用いて高速液体クロマトグラフィー(ヘキサン:エタノール=1:1,流速15.0 mL)による光学分割を行った。保持時間7.91分の異性体A(−)および、保持時間17.78分の異性体B(+)として、それぞれ白色固体として表題化合物を得た。
異性体A(−):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.13-3.20 (1H, m), 3.35-3.45 (3H, m), 3.52 (2H, q, J = 5.7 Hz), 3.61 (1H, t, J = 6.7 Hz), 3.71 (3H, s), 4.57 (1H, t, J = 10.0 Hz), 4.75 (1H, t, J = 5.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.29 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.71 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 404 (MH
+).
[α]
D25= -140 (c 0.1, EtOH)
異性体B(+):
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.13-3.20 (1H, m), 3.35-3.45 (3H, m), 3.52 (2H, q, J = 5.7 Hz), 3.61 (1H, t, J = 6.7 Hz), 3.71 (3H, s), 4.57 (1H, t, J = 10.0 Hz), 4.75 (1H, t, J = 5.8 Hz), 6.52 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.29 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.5 Hz), 8.71 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 404 (MH
+).
[α]
D26= +140 (c 0.1, EtOH)
【0690】
<実施例16−1>
【0691】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸エチル(258mg)のメタノール溶液(3.0mL)に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.6mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で30分撹拌した。反応液に1mol/L塩酸を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、粗生成物をジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(228mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.34 (1H, t, J = 9.8 Hz), 3.44-3.51 (1H, m), 3.63 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.71 (3H, s), 3.93 (1H, d, J = 17.7 Hz), 4.05 (1H, d, J = 17.7 Hz), 4.51-4.56 (1H, m), 6.56 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.28 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.33-7.37 (2H, m), 8.58 (1H, s), 12.9 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 402 (MH
+).
[α]
D24 = -90 (c 0.31, EtOH).
【0693】
対応するエステル体を用い、実施例16−1と同様な方法で実施し、以下の実施例16−2から16−3を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表88に示した。
【0694】
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
<実施例17−1>
【0696】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−N−メチルアセトアミド
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸(103mg)のテトラヒドロフラン溶液(1.3mL)に冷却下で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(46mg)、メチルアミン(0.5mL,2mol/L,テトラヒドロフラン溶液),および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(53mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をプレパラティブTLC(クロロホルム:メタノール=9:1)で精製し、粗生成物をジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(81mg)。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.83 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.50 (1H, dd, J = 9.8, 6.7 Hz), 3.57 (1H, d, J = 17.1 Hz), 3.77 (1H, t, J = 7.4 Hz), 3.80 (3H, s), 3.88-3.94 (1H, m), 4.00 (1H, t, J = 9.8 Hz), 4.64 (1H, d, J = 17.1 Hz), 6.67 (2H, t, J = 8.6 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.92-6.96 (2H, m), 7.04 (1H, d, J = 6.7 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.80 (1H, brs), 7.87 (1H, d, J = 4.9 Hz).
MS (ESI
+) m/z: 415 (MH
+).
[α]
D25 = -152 (c 0.31, EtOH).
【0698】
対応するカルボン酸体およびアミン体を用い、実施例17−1と同様な方法で実施し、以下の実施例17−2から17−3を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表89に示した。
【0699】
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
<実施例18−1>
【0701】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸(異性体A)
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸エチルの代わりに、(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチル(異性体A)を用いて実施例16−1と同様の方法に従い実施し、白色固体として表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.35 (3H, d, J = 7.4 Hz), 3.27-3.41 (2H, m), 3.61 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.71 (3H, s), 4.58 (1H, q, J = 7.4 Hz), 4.66 (1H, dd, J = 11.6, 9.2 Hz), 6.55 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.31-7.36 (4H, m), 8.46 (1H, s), 12.8 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 416 (MH
+).
[α]
D25 = -103 (c 0.33, EtOH).
【0703】
<実施例19−1>
【0704】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0705】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−N−メチルプロピオン酸アミド(異性体A)
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸の代わりに,(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸(異性体A)を用いて実施例17−1と同様の方法に従い実施し、白色固体として表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.29 (3H, d, J = 7.3 Hz), 2.62 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.28 (1H, t, J = 9.8 Hz), 3.43-3.51 (1H, m), 3.68 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.71 (3H, s), 4.48-4.55 (2H, m), 6.54 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.04 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.31-7.38 (4H, m), 7.83 (1H, d, J = 4.9 Hz), 8.67 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 429(MH
+).
[α]
D25 = -199 (c 0.34, EtOH).
【0706】
<実施例20−1>
【0707】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸(異性体B)
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸エチルの代わりに、(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチル(異性体B)を用いて実施例16−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.36 (3H, d, J = 7.4 Hz), 3.20 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.43-3.50 (1H, m), 3.68-3.74 (1H, m), 3.72 (3H, s), 4.49 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 4.62 (1H, q, J = 7.4 Hz), 6.53 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03 (2H, t, J = 9.2 Hz), 7.27 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.32-7.38 (2H, m), 8.61 (1H, s), 12.9 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 416 (MH
+).
[α]
D25 =-111 (c 0.32, EtOH).
【0709】
<実施例21−1>
【0710】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−N−メチルプロピオン酸アミド(異性体B)
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸の代わりに(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸(異性体B)を用いて実施例17−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.29 (3H, d, J = 7.3 Hz), 2.57 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.24 (1H, t, J = 9.8 Hz), 3.34-3.44 (1H, m), 3.66 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.72 (3H, s), 4.56 (1H, q, J = 7.3 Hz), 4.69 (1H, dd, J = 11.6, 9.2 Hz), 6.50 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03 (2H, t, J = 9.2 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.34-7.38 (2H, m), 7.87 (1H, d, J = 4.9 Hz), 8.60 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 429 (MH
+).
[α]
D25= -94 (c 0.30, EtOH).
【0712】
<実施例22−1>
【0713】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0714】
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロピオン酸
2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}プロピオン酸エチルの代わりに、2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロピオン酸エチルを用いて実施例16−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.52 (3H, s), 1.53 (3H, s), 3.36 (1H, t, J = 9.2 Hz ), 3.60-3.80 (1H, m), 3.76 (3H, s), 3.78-3.86 (1H, m), 4.60-4.68 (1H, m), 6.06 (1H, brs), 6.72-6.78 (2H, m), 6.84 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.07-7.13 (2H, m), 7.23 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.61 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 430 (MH
+).
【0715】
実施例22−2
【0716】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロパン酸
2−{(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロパン酸エチル(18mg)のメタノール溶液(0.2mL)に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.2mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で18時間撹拌した。反応液に1mol/L塩酸を加えてpHを1とし、減圧下濃縮した。得られた残渣に水を加え、析出物をろ取した後、プレパラティブTLC(クロロホルム: メタノール = 10:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(4.4mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.40 (3H, s), 1.42 (3H, s), 3.12 (2H, t, J = 8.6 Hz), 3.28-3.37 (1H, m), 3.47-3.59 (1H, m), 3.70 (1H, t, J = 8.3 Hz), 4.53-4.62 (3H, m), 6.64 (1H, d, J = 11.6 Hz), 6.70 (1H, brs), 7.02 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.31-7.40 (3H, m), 8.73 (1H, brs), 12.47 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 460 (MH
+).
[α]
D27= -163 (c 0.09, DMSO)
【0718】
<実施例23−1>
【0719】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0720】
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−N,2−ジメチルプロピオン酸アミド
(−)−2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}酢酸の代わりに2−{(3S
*,4R
*)−3−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル}−2−メチルプロピオン酸を用いて実施例17−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.53 (3H, s), 1.72 (3H, s), 2.69 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.45-3.49 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.85 (2H, dd, J = 7.3, 4.3 Hz), 3.93-3.98 (1H, m), 6.73 (1H, brs), 6.78 (2H, t, J = 9.2 Hz), 6.89 (2H, t, J = 8.6 Hz), 7.08 (2H, dd, J = 9.2, 4.9 Hz), 7.17 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.36 (1H, d, J = 4.3 Hz), 7.88 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 443 (MH
+).
[α]
D29 =-109 (c 0.31, EtOH).
【0721】
<実施例24−1>
【0722】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル(100mg)のエタノール溶液(5mL)に10%パラジウムカーボン(10mg)を加え、反応液とした。反応液を水素雰囲気下で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、溶媒を減圧下濃縮して無色油状の中間体化合物(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチルピロリジン−2−オンを得た。得られた(3S
*,4R
*)−3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチルピロリジン−2−オン(66mg)のテトラヒドロフラン溶液(2.6mL)に、4−フルオロフェニルイソシアネート(28μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で20分間撹拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(91mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.81 (3H, s), 3.40 (1H, dd, J = 9.8, 9.2 Hz), 3.53 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.73-3.81 (1H, m), 3.75 (3H, s), 4.57 (1H, dd, J = 9.8, 8.6 Hz), 6.52 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.74 (2H, d, J = 11.0 Hz), 6.97-7.05 (2H, m), 7.30-7.36 (2H, m), 8.72 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 394 (MH
+).
[α]
D27 =−143 (c 0.10, EtOH)
【0724】
対応するCbz体およびイソシアネートを用い、実施例24−1と同様にして、以下の実施例24−2から24−24を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表90〜100に示した。
【0725】
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0727】
【表92】
[この文献は図面を表示できません]
【0728】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【0730】
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【0731】
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【0732】
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【0734】
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
【表100】
[この文献は図面を表示できません]
【0736】
<実施例25−1>
【0737】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ―4−メトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルの代わりに,[(3S
*,4R
*)−4−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルを用いて実施例24−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.14-3.20 (1H, m), 3.28-3.42 (2H, m), 3.48-3.52 (2H, m), 3.57-3.66 (2H, m), 3.72 (3H, s), 4.66 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 4.73 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.45 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.75-6.80 (2H, m), 6.98-7.04 (2H, m), 7.30-7.36 (2H, m), 7.44 (1H, dd, J = 9.2, 9.2 Hz), 8.60 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 406 (MH
+).
[α]
D27 =−118 (c 0.10, EtOH)
【0739】
<実施例26−1>
【0740】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0741】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルの代わりに,[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキソピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジルを用いて実施例24−1と同様の方法に従い実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.21-3.30 (1H, m), 3.36-3.45 (1H, m), 3.48-3.62 (4H, m), 3.71-3.78 (1H, m), 3.76 (3H, s), 4.66 (1H, dd, J = 10.4, 8.6 Hz), 4.77 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.51 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.75 (2H, d, J = 11.0 Hz), 6.99-7.06 (2H, m), 7.31-7.37 (2H, m), 8.68 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 424 (MH
+).
[α]
D27 =−139 (c 0.11, EtOH)
【0742】
<実施例27−1>
【0743】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
(+)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3R
*,4S
*)−1−メトキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(3R
*,4S
*)−1−メトキシ−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて実施例1−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.55 (1H, t, J = 8.5 Hz), 3.74-3.82 (1H, m), 3.80 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.01 (1H, t, J = 8.2 Hz), 4.10 (1H, dd, J = 8.5, 8.2 Hz), 6.08 (1H, brs), 6.79 (2H, t, J = 8.8 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.12 (2H, q, J = 4.6 Hz), 7.20 (2H, d, J = 9.1 Hz), 7.50 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 374 (MH
+).
[α]
D27= +144(c 0.12, EtOH)
【0745】
<実施例27−2>
【0746】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メトキシ−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
(−)−(3S
*,4R
*)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸の代わりに、(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−メトキシ−2−オキソピロリジン−3−カルボン酸を用いて実施例1−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.54-3.61 (1H, m), 3.73 (3H, s), 3.76 (3H, s), 3.80-3.89 (2H, m), 4.46 (1H, t, J = 8.9 Hz), 6.67 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.77 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.00-7.05 (2H, m), 7.32-7.36 (2H, m), 8.83 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 410 (MH
+).
[α]
D25 = -208 (c 0.20, EtOH)
【0748】
<実施例28−1>
【0749】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
アルゴン雰囲気下、1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(490mg)のエタノール溶液(10mL)に、10%パラジウムカーボン(49mg)を加え、反応液とした。反応液を水素雰囲気下室温で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(383mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.23-3.28 (1H, m), 3.41 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.74 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.52 (1H, dd, J = 10.7, 8.3 Hz), 6.41 (2H, d, J = 10.4 Hz), 6.45 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.99-7.04 (2H, m), 7.31-7.35 (2H, m), 8.01 (1H, s), 8.66 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 366 (MH
+).
[α]
D28= −151(c 0.1, EtOH)
【0751】
<実施例28−2>
【0752】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0753】
1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−フェニルウレア
1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレアの代わりに、1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−フェニルウレアを用いて実施例28−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.25-3.30 (1H, m), 3.42 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.74 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.53 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 6.41-6.47 (3H, m), 6.86 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.18 (2H, t, J = 7.9 Hz), 7.32 (2H, d, J = 7.9 Hz), 8.03 (1H, s), 8.60 (1H, s), 10.35 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 348 (MH
+).
【0754】
<実施例28−3>
【0755】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロインドリン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレアの代わりに、1−[(3S
*,4R
*)−4−(1−ベンジル−6−フルオロインドリン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレアを用いて実施例28−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.83 (2H, t, J = 8.5 Hz), 3.11 (1H, t, J = 9.7 Hz), 3.35−3.44 (3H, m), 3.53−3.61 (1H, m), 4.47 (1H, dd, J = 11.5, 9.1 Hz), 5.68 (1H, br), 6.20 (1H, d, J = 11.5 Hz), 6.36 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.00−7.05 (2H, m), 7.11 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.33−7.37 (2H, m), 7.87 (1H, s), 8.55 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 373 (MH
+).
[α]
D27= −202 (c 0.12, EtOH)
【0757】
<実施例28−4>
【0758】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0759】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−エチニルフェニル)ウレア
1−[(3S
*,4R
*)−4−(2,6−ジフルオロ―4−メトキシフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−{4−[(トリメチルシリル)エチニル]フェニル}ウレア(66mg)のメタノール溶液(1.4mL)に、氷冷下で炭酸カリウム(1mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 1:1 〜 酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=4:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(44mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.27-3.32 (1H, m), 3.45 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.75 (3H, s), 3.80 (1H, ddd, J = 11.0, 9.2, 9.2 Hz), 3.98 (1H, s), 4.56 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 6.57 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.70-6.77 (2H, m), 7.28 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.6 Hz), 8.07 (1H, s), 8.89 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 386 (MH
+).
[α]
D28=
-147 (c 0.11, EtOH)
【0760】
<実施例28−5>
【0761】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
(−)−1−{(3S
*,4R
*)−4−[2,6−ジフルオロ―4−(メチルアミノ)フェニル]−2−オキソピロリジン−3−イル}−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
(3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}フェニル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(80mg)にトリフルオロ酢酸(1mL)を加え、反応液とした。反応液を60℃で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(30mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.63 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.25 (1H, t, J = 10.1 Hz), 3.37 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.67 (1H, q, J = 9.8 Hz), 4.52 (1H, dd, J = 11.0, 8.6 Hz), 6.16 (2H, d, J = 12.0 Hz), 6.21 (1H, d, J = 4.9 Hz), 6.40 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.99-7.04 (2H, m), 7.32-7.36 (2H, m), 7.98 (1H, s), 8.61 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 379 (MH
+).
[α]
D24= -54 (c 0.14, EtOH)
【0763】
<実施例28−6>
【0764】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
1−[(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
アルゴン雰囲気下、1−[(3S
*,4R
*)−4−(6−フルオロ−1−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(13mg)のジクロロメタン(0.66mL)とアセトニトリル(0.66mL)混合溶液に、冷却下でデス−マーチン試薬(14mg)を加え、反応液とした。反応液を室温で3時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 1:1 〜 酢酸エチル 〜 酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することで、無色固体として表題化合物を得た(11mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.64-2.67 (2H, m), 3.15 (2H, t, J = 5.2 Hz), 3.27 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.53 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.89 (1H, q, J = 9.8 Hz), 4.65 (1H, dd, J = 11.6, 8.6 Hz), 6.53 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.00-7.04 (2H, m), 7.32-7.37 (3H, m), 7.82 (1H, d, J = 6.1 Hz), 8.04 (1H, s), 8.69 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 386 (MH
+).
【0766】
<実施例29−1>
【0767】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
(−)−3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}−N,N−ジメチルベンズアミド
3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}フェニルトリフルオロメタンスルホネート(300mg)のトルエン溶液(6mL)に、アセトニトリル(3mL)、酢酸パラジウム(II)(14mg)、(±)−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(rac−BINAP)(38mg)、ヘキサカルボニルモリブデン(Mo(CO)6)(240mg)、炭酸セシウム(236mg)、およびジメチルアミン(3mL,2.0M テトラヒドロフラン溶液)を加え、反応液とした。反応液をアルゴン雰囲気下、70℃で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、酢酸エチルで洗浄した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン: 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル〜酢酸エチル:メタノール=9:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(192mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.88 (3H, s), 2.95 (3H, s), 3.35-3.39 (1H, m), 3.51 (1H, t, J = 8.9 Hz), 3.94 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.58 (1H, dd, J = 10.7, 8.3 Hz), 6.50 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.98-7.03 (2H, m), 7.17 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.29-7.33 (2H, m), 8.11 (1H, s), 8.71 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 421 (MH
+).
[α]
D28= -111(c 0.1, EtOH)
【0769】
<実施例29−2>
【0770】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0771】
(−)−3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}−N−メチルベンズアミド
ジメチルアミンの代わりにメチルアミンを用いて、実施例29−1と同様の方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.77 (3H, d, J = 4.9 Hz), 3.34-3.40 (1H, m), 3.51 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.93 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.60 (1H, dd, J = 10.4, 7.9 Hz), 6.53 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.98-7.03 (2H, m), 7.29-7.32 (2H, m), 7.52 (2H, d, J = 9.8 Hz), 8.13 (1H, s), 8.56-8.60 (1H, m), 8.74 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 407 (MH
+).
[α]
D28= -167(c 0.1, EtOH)
【0772】
<実施例30−1>
【0773】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−シアノ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
アルゴン雰囲気下、3,5−ジフルオロ−4−[(3R
*,4S
*)−4−(3−(4−フルオロフェニル)ウレイド)−5−オキソピロリジン−3−イル]フェニルトリフルオロメタンスルホネート(150mg)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(3mL)に、シアン化亜鉛(53mg)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(18mg)を加え、反応液とした。反応液を80℃で5時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(100mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.33-3.38 (1H, m), 3.52 (1H, t, J = 10.1 Hz), 3.95 (1H, q, J = 9.8 Hz), 4.58 (1H, dd, J = 10.4, 7.3 Hz), 6.51 (1H, d, J =7.9 Hz), 6.98-7.04 (2H, m), 7.27-7.32 (2H, m), 7.81 (2H, d, J =8.6 Hz), 8.18 (1H, s), 8.75 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 375 (MH
+).
[α]
D28= -145 (c 0.1, EtOH)
【0775】
<実施例31−1>
【0776】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0777】
(−)−3,5−ジフルオロ−4−{(3R
*,4S
*)−4−[3−(4−フルオロフェニル)ウレイド]−5−オキソピロリジン−3−イル}ベンズアミド
アルゴン雰囲気下、(−)−1−[(3S
*,4R
*)−4−(4−シアノ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(160mg)のメタノール溶液(4mL)に、2mol/L 水酸化ナトリウム水溶液(0.21mL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間加熱撹拌した。反応液に1mol/L塩酸(1mL)を加えて酸性(pH1)とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン : 酢酸エチル = 4:1 〜 酢酸エチル 〜 酢酸エチル:メタノール = 95:5)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(37mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.34-3.41 (1H, m), 3.52 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.94 (1H, q, J = 9.6 Hz), 4.62 (1H, dd, J = 10.7, 8.3 Hz), 6.52 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.99-7.05 (2H, m), 7.30-7.34 (2H, m), 7.58 (2H, d, J = 9.8 Hz), 7.64 (1H, s), 8.10 (1H, s), 8.14 (1H, s), 8.74 (1H, s).
MS (ESI
-) m/z: 391 (M-H)
-.
HRESIMS (-) : 391.10226 (C
18H
14F
3N
4O
3として計算値 391.10180).
[α]
D28= -130 (c 0.1, EtOH)
【0778】
<実施例32−1>
【0779】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
(−)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]ウレア
[(3S
*,4R
*,Z)−2−(メトキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]カルバミン酸ベンジル223mg)のエタノール溶液(12mL)に10%パラジウムカーボン(22mg)を加え、反応液とした。反応液を水素雰囲気下で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧濃縮して白色固体の(3S
*,4R
*,Z)−3−アミノ−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−オン O−メチルオキシムを得た。得られた(3S
*,4R
*,Z)−3−アミノ−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−2−オン O−メチルオキシム(140mg)のテトラヒドロフラン溶液(2mL)に4-フルオロフェニルイソシアネート(68.3μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル : メタノール =10:1)で精製することで、白色固体として表題化合物を得た(156mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.13 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.22-3.30 (1H, m), 3.48 (1H, t, J = 8.2 Hz), 3.59 (3H, s), 3.70 (3H, s), 4.82 (1H, t, J = 9.4 Hz), 6.40 (1H, d, J = 9.7 Hz), 6.69 (1H, s), 6.86 (2H, d, J = 8.5 Hz), 6.99- 7.05 (2H, m), 7.26 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.32-7.36 (2H, m), 8.45 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 373 (MH
+).
[α]
D28 = -72 (c 0.31, DMSO)
【0781】
対応するイミノ体およびイソシアネートを用い、実施例32−1と同様な方法で実施し、以下の実施例32−2から32−20を得た。
これらの構造およびスペクトルデータを表101〜表107に示した。
【0782】
【表101】
[この文献は図面を表示できません]
【0783】
【表102】
[この文献は図面を表示できません]
【0784】
【表103】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
【表104】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
【表105】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
【表106】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
【表107】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
<実施例33−1>
【0790】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
(−)−1−(4−フルオロフェニル)−3−[(3S
*,4R
*,Z)−2−(2−ヒドロキシイミノ)−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル]ウレア
1−((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(290mg)の1,4−ジオキサン溶液(1.5mL)に水(1.35mL)、およびトリフルオロ酢酸(135μL)を加え、反応液とした。反応液を室温で30分間撹拌した。その後、反応液に氷冷下で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄することで、白色固体として表題化合物を得た(212mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.19 (1H, t, J = 9.1 Hz), 3.30 (1H, q, J = 8.7 Hz), 3.55 (1H, t, J = 8.2 Hz), 3.76 (3H, s), 4.80 (1H, t, J = 9.4 Hz), 6.37 (1H, d, J = 9.1 Hz), 6.43 (1H, s), 6.92 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.04-7.10 (2H, m), 7.32 (2H, d, J = 8.5 Hz), 7.36-7.40 (2H, m), 8.49 (1H, s), 8.89 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 359 (MH
+).
[α]
D29 = -95 (c 0.30, EtOH)
【0792】
<実施例33−2>
【0793】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
(−)−1−((3S
*,4R
*,Z)−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−2−(ヒドロキシイミノ)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
1−((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレアの代わりに、1−((3S
*,4R
*,Z)−2−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]イミノ}−4−(2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)ウレアを用いて実施例33−1と同様な方法で実施し、表題化合物を得た。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.26-3.33 (1H, m), 3.42 (1H, t, J = 8.6 Hz), 3.49-3.57 (1H, m), 3.75 (3H, s), 5.02 (1H, t, J = 9.8 Hz), 6.33 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.48 (1H, s), 6.72 (2H, d, J = 10.4 Hz), 6.97-7.04 (2H, m), 7.26-7.32 (2H, m), 8.52 (1H, s), 8.90 (1H, s).
MS (ESI
+) m/z: 395 (MH
+).
[α]
D26 = -21 (c 0.10, EtOH)
【0795】
<実施例34−1>
【0796】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
(−)−1−{(3S
*,4R
*)−1−[(2H−テトラゾール−5−イル)メチル]−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル}−3−(4−フルオロフェニル)ウレア
1−[(3S
*,4R
*)−1−(シアノメチル)−4−(6−フルオロ−2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−イル)−2−オキソピロリジン−3−イル]−3−(4−フルオロフェニル)ウレア(35mg)のトルエン(850μL)とN,N−ジメチルホルムアミド(500μL)混合溶液に、アジ化ナトリウム(22mg)、トリエチルアミン(47μL)、および酢酸(19uL)を加え、反応液とした。反応液を125℃で2時間攪拌した。反応液を室温まで放冷した後、10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮した後、得られた粗生成物をジエチルエーテルで洗浄することで、薄褐色固体として表題化合物を得た(24mg)。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 3.12 (2H, t, J = 8.6 Hz), 3.31−3.35 (1H, m), 3.64 (1H, t, J = 9.2 Hz), 3.71−3.78 (1H, m), 4.55 (2H, t, J = 9.2 Hz), 4.70−4.76 (2H, m), 4.85−4.89 (1H, m), 6.51 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.64 (1H, d, J = 11.0 Hz), 7.01−7.06 (2H, m), 7.34−7.40 (3H, m), 8.67 (1H, s), 16.47 (1H, brs).
MS (ESI
+) m/z: 456(MH
+).
[α]
D26= −120 (c 0.09, EtOH)
【0798】
次に本発明化合物について、有用性を裏付ける成績を試験例によって示す。
【0799】
<試験例1>
ヒトFPRL1に対するアゴニスト活性測定試験
(1−1)ヒトFPRL1発現ベクターの構築
単球性白血病細胞株THP-1(TIB-202、ATCC)由来のcDNAを鋳型とし、配列番号1に示したフォワードプライマーと配列番号2に示したリバースプライマーを使用し、KOD -plus- ver.2(KOD-211、TOYOBO)を用いたPCR反応によりヒトFPRL(配列番号3)を増幅した。増幅したPCR産物及びpCMV-script vector(212220、STRATAGENE)をHind III(1060A、TaKaRa)及びXhoI(1094A、TaKaRa)を用いて消化し、得られた消化物はLigation high ver.2(LGK-201、TOYOBO)を用いてラーゲーションさせた。ラーゲーション産物はDH5α(DNA-901、TOYOBO)に形質転換し、100 μg/mL kanamycin 含有のLB培地で培養後、HiSpeed Plasmid Maxi Kit(12662、QIAGEN)を用いて精製した。
【0800】
(1−2)ヒトGα15発現ベクターの構築
骨髄性白血病細胞株HL-60(CCL-240、ATCC)由来のcDNAを鋳型とし、配列番号4に示したフォワードプライマーと配列番号5に示したリバースプライマーを使用し、KOD -plus- ver.2を用いたPCR反応によりヒトGα15(配列番号6)を増幅した。増幅したPCR産物及びpCMV-script vectorをHindIII及びXhoIを用いて消化し、得られた消化物はLigation high ver.2を用いてラーゲーションさせた。ラーゲーション産物はDH5αに形質転換し、100 μg/mL kanamycin含有のLB培地で培養後、HiSpeed Plasmid Maxi Kitを用いて精製した。
【0801】
(2−1)HEK293培養及び継代方法
HEK293(JCRB9068、NIBIO)は10%FBS及び1xPenicillin-Streptomycin(15140-122、GIBCO)を含有したDMEM(11885-092、GIBCO)を用い、5%CO
2かつ37
oCのインキュベーター内で培養した。継代は、80-90%コンフルエントに達した細胞をPBS(-)で洗浄後、0.25% Trypsin-EDTA(25200-072、GIBCO)で剥がして遠心し、新しい培地で再懸濁した後、Collagen Type 1 Coated dish(4020-010、IWAKI)にsplit ratio = 1:8で播種した(3日間培養)。
【0802】
(2−2)ヒトFPRL1及びGα15発現ベクターの導入
80-90%コンフルエントに達したHEK293をPBS(-)で洗浄し、0.25% Trypsin-EDTAで剥がして遠心後、1xPenicillin-Streptomycinを除いた新しい培地で再懸濁した。5x10
5cells/2.5mL/well となるように、Collagen Type 1 coated 6-well plate(4810-010、IWAKI)に播種し一晩培養した。翌日、ヒトFPRL1及びGα15発現ベクターをLipofectamine 2000 transfection reagent(11668-019、Life technologies)を用いて導入した。まずヒトFPRL1及びGα15発現ベクターを2 μg/250 μL/wellに、Lipofectamine 2000 transfection reagentは4 μL/250 μL/wellとなるように、Opti-MEM I Reduced Serum Medium(31985-070、GIBCO)でそれぞれ希釈した。穏やかに拡散させ、5分間室温でインキュベーションした後に、ベクター溶液とLipofectamine 2000 transfection reagentを等量混合した。さらにベクターとLipofectamine 2000 transfection reagentの複合体を形成させるため室温で20分間インキュベーションした後、播種しておいた細胞の培地中に500 μL/well ずつ加えた。処理した細胞は24時間の培養後、Poly-D-Lysine coated 96-well plate(356640、BD Biosciences)に7x10
4cells/100 μL/wellの細胞数で播種し、さらに24時間培養した細胞を細胞内カルシウム動員試験測定に用いた。
【0803】
(3)ヒトFPRL1アゴニスト活性評価(細胞内カルシウム動員試験)
はじめに各試験化合物を適量秤量し、10
-2MとなるようにDimethyl sulfoxide(DMSO)を加えて溶解した。アゴニスト活性のEC
50値算出のため化合物溶液をDMSOで10倍ずつ段階希釈し、10
-2Mから10
-9Mの8つの濃度を作成した。作成した各濃度の化合物溶液をFluo-4 NW Calcium Assay Kit(F36206、Life technologies)に含まれているAssay bufferにて100倍希釈後、V-bottomの96-well plateへ100μLずつ分注し、分注後のplateは測定までFlexstation(Molecular Devices)にセットした。
次に、Fluo-4 NW dye mixに10mLのAssay buffer及び100 μLのプロベネシド溶液(250mM stockに1mLのAssay bufferを加えて溶解したもの)を加え、よく混合して溶解した。前日に播種した細胞の培地を除き、溶解したFluo-4 NW dye mixを90μL/wellずつ添加し、45分間37℃遮光下で反応させた。反応後の細胞と化合物添加用チップをFlexstationにセットし、化合物添加による経時的蛍光強度変化を測定した[化合物添加量=10μL(最終濃度 : 10
-5Mから10
-12M)、励起波長 485nm、測定波長 525nm、1.5 sec x 54 read]。相対蛍光単位の最大値から、DMSO添加時のベース値を引いた値を算出し、解析に供した。測定データは全てデータ解析ツールであるPrism4を用いて解析した。EC
50値として、50%最大活性化を生じるモル濃度を算出した。得られた各試験化合物のEC
50値を以下の表I〜表Vに示した。
【0804】
【表I】
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【0805】
【表II】
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【0806】
【表III】
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【0807】
【表IV】
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【0808】
【表V】
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【0809】
表Iから表Vにより、本発明の化合物(I)、またはその薬理学的に許容される塩が、強力なFPRL1アゴニスト作用を示すことが分かる。
【0810】
<試験例2>
Lipopolysaccharide誘発によるマウス肺への好中球浸潤に対する効果
マウス(BALB/c、雄)に被験化合物を経口投与し、30分後にプラスチック容器へ入れた。生理食塩液に溶解したlpopolysaccharide(0.3 mg/mL)を超音波式吸入器( NE-U17、オムロン )で霧化し、10分間マウスに噴霧した。5時間後、麻酔したマウスを脱血致死させ、気道にカニューレを挿入して0.4% sodium citrateを含む0.85% NaCl液1 mLで気管支洗浄(BAL)を行った。この操作を3回繰り返して、BAL液を得た。BAL液を4℃、5分間、×200 gで遠心し、沈渣に0.1 % BSAを含む生理食塩液に懸濁した。チュルク液を用いて顕微鏡下で白血球数を数えて、総白血球数を算出した。サイトスピン3 (サーモバイオアナリシスジャパン)を用いて、白血球をスライドガラスに固定した。ディフ・クイック (国際試薬)で染色し、顕微鏡下で白血球を数え、好中球の比率を算出した。総白血球数に好中球の比率を乗じて、総好中球数を算出した。被験化合物の効果は、コントロールの好中球数に対する抑制率を百分率(%)で示した。得られた各試験化合物の抑制率を以下の表VI〜VIIIに示した。
【0811】
【表VI】
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【0812】
【表VII】
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【0813】
【表VIII】
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【0814】
表VI、〜VIIIから本発明の化合物(I)、またはその薬理学的に許容される塩が、強力な好中球浸潤抑制作用を有することが分かる。